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NYダウ大幅高から失速 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は小動き。109円台は徐々に重くなり、上昇していた株式市場がマイナスに転じたことで、108円72銭まで売られる。

  • ユーロドルは反発。ドル安が進んだことから1.0928までユーロが買い戻された。

  • 株式市場は上昇して始まり、ダウは一時900ドル程の上昇を見せたが、その後失速。結局26ドル安で取引を終える。

  • 債券相場は下落。長期金利は0.71%台まで上昇。

  • 金は反落し、原油は続落。

本日の注目イベント

  • 日 2月国際収支
  • 日 3月景気ウオッチャー調査
  • 米 FOMC議事録
  • 加 カナダ3月住宅着工件数
  • 加 カナダ2月建設許可件数

為替市場は新型コロナウイルスの感染状況に振らされている展開は続いているものの、ドル円はやや落ち着きを取り戻し、昨日のNYでは値動きが久しぶりに鈍く、値幅も40銭以下に留まっています。NYダウが前日に続き、一時は900ドルを超える上昇を見せたものの、その後クオモNY知事がNY州では感染者の伸びは鈍化してきたが、新型コロナによる死者が過去最多になったことを発表すると、上昇分を全て吐き出し、結局前日比26ドル安で引けています。ドル円はこの動きに沿う格好で、108円72銭まで売られました。

NY州での死者は増加していますが、欧米での感染者数は徐々に減少してきました。イタリアでは、確認された感染者数が3月13日以来最小となり、政府は向こう数週間以内に一部の封鎖措置を緩和することを検討しています。また米国でもトランプ大統領の側近の一人である、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は、「今後4週間から8週間で、経済活動を再開できるようになるかもしれないと政府は見積もっている」と述べています。一方トランプ大統領は、WHOが新型コロナウイルスの流行に関して「へまをやった(blew it)」と批判し、(WHO)は「非常に中国中心主義だ」。米国からの資金拠出について「厳しく検証するつもりだ」と続けました。(ブルームバーグ)

瞬く間に世界に拡散した新型コロナウイルスの感染でしたが、ここに来てロックダウンの効果からか、感染者数の伸びは鈍化しています。それでも今朝の時点では世界全体では感染者数が140万人を超え、死亡者数も8万人に上っています。鈍化傾向を示しながらも、人数そのものは当分増えていくことは間違いありません。そんな中、安倍首相は昨日「非常事態宣言」を発令し、午後7時から会見を行いました。パンデミックを防ぐには、「人と人との接触を8割削減しなければならない」として、東京など、7都道府県をその対象としました。これにより、景気はさらに悪化することは明白です。3月からの2カ月間、人や物の移動はほぼ制限され経済活動が急激に落ち込むことになります。目に見えない敵と戦うわけですから、このような方法を取らざるを得ないことになります。いずれこの感染が終息に向かうことは明らかですが、この厳しい「コロナ戦争」を克服してこそ、後世に貴重な財産を残すことになります。
新型コロナウイルスの陰に隠れて、あまり話題に上らくなった「米大統領選」ですが、民主党の大統領候補は現在、ジョー・バイデン氏とバーニー・サンダースのどちらかに成る予定です。ここに来て、サンダース氏への撤退圧力が増しているようです。当初劣勢だったバイデン氏が盛り返し、今や同党の大統領候補の最有力者です。昨日7日、ウィスコンシン州で予備選が行われたようですが、ここでサンダース氏が敗れるようだとサンダース氏へのさらなる撤退圧力は増し、同氏が「敗北宣言」を行う可能性もあります。
民主党の全国大会は、コロナウイルスの影響により8月に延期されましたが、どうやら、当初予想した通り、「トランプ対バイデン」の一騎討ちになりそうです。問題は、バイデン候補でトランプ氏に勝てるかどうかです。コロナウイルスの感染が全米に広がり、その対策のため連日マスコミに顔を見せているトランプ氏の有利は動きませんが、今後コロナウイルスの感染拡大の状況次第では、有権者が「トランプ氏再選にノー」と言う可能性もあります。今後、コロナウイルスが終息に向えば、市場の目が再び米大統領選に集まってくることは間違いないと思われ、相場の変動要因の一つになります。

ドル円は引き続き、はっきりとした方向性は出ていません。日米の株式市場は底入れしたとの観測もやや出てきましたが、「4月から6月の間に2番底を付けに行く」といった見方も根強く残っています。NYダウは日替わりで、上げ下げを繰り返えす動きが続いており、ドル円もその動きに沿った値動きを見せている印象です。107円台~109円台のレンジは続いていますが、このレンジが外れた時の対応も考えておかなければなりません。新型コロナの感染拡大がどこで終息に向い、その後の景気の厳しい落ち込みがどの程度なのか、加えて、上述の米大統領選が今後の材料になると思われます。

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米3月非農業部門雇用者数70万人減 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は108円台半ばで推移していたが、3月の雇用統計
を受けて108円台前半まで下落。
◆ユーロドルはユーロ圏のPMIが予想以上に悪化していた
ことで、1.0773前後までユーロ売りが加速。
◆株式市場は反落。朝方は小高く始まったが、雇用統計発表後に
値を崩す。ダウは360ドル安。
◆債券相場は横ばい。長期金利は0.59%台でほぼ変わらず。
◆金と原油価格は続伸。

◆3月失業率          →  4.4%
◆3月非農業部門雇用者数   →  -70.1万人
◆3月平均時給 (前月比)   →  0.4%
◆3月平均時給 (前年比)   →  3.1%
◆3月労働参加率        →  62.7%
◆3月ISM非製造業景況指数  →  52.5

本日の注目イベント

◆独   独2月製造業新規受注

3月の米雇用統計は予想された数字よりもさらに悪化していましたが、為替の動き
は限定的でドル円は108円台で推移し、ユーロドルはその前に発表されていたユ
ーロ圏のPMIの内容に反応し、1.08台を割り込む展開でした。

3月の失業率は2月の「3.5%」から大幅に上昇し、「4.4%」でした。
非農業部門雇用者数は、予想の「マイナス10万人」に対して「マイナス70.1
万人」と大きく雇用者が減少していました。
ただこの統計は3月の第2週の調査であり、米国ではそれ以降に新型コロナウイル
スの感染が拡大していることを考えると、今後失業率は10%に迫るとの予想が多
く、新規失業保険申請件数が2週間で1000万件を超えた実情を考えると、その
可能性は極めて高いと思われます。リーマンショック後の失業率は1年後がピーク
だったこともあり、失業率の悪化は来春まで続くことも
予想されます。

一方、雇用統計後に発表された3月のISM非製造業景況指数の方は、全体値とし
ては予想された程悪化してはいませんでした。
市場予想は「43.0」でしたが、結果は「52.5」で、項目別では、「入荷水
準」の数字が大きく上振れしていた結果、全体を押し上げたようです。
「雇用」については前月の「55.6」から大幅に低下して「47.0」でしたが、
これは、3月の雇用統計に沿った結果だと思います。

米国ではコロナウイルスの感染拡大が止まらず、感染者数は30万人を超え、死者
数も8000人を上回っています。さらに実際の死亡者はこの数字よりもかなり多
いといった見方もあります。コロナが原因で
亡くなった人に加え、医療体制が間に合わずに感染が確認されないまま亡くなった
人数もかなりいるとの報告もあります。
トランプ大統領は4日ホワイトハウスで、「不幸なことに非常に恐ろしい期間が待
ち受けている」とし、ピーク時の死者数が「これまで見たことのない、第一次世界
大戦か第二次大戦時のような数字になるかもしれない」と語っています。
同時に、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官のデボラ・バークス氏は、
「最も厳しい公衆衛生上の制限をさらに30日間課した場合でも、米国での死者が
最大で20万人に達する可能性がある」との予測を示しています。(ブルームバー
グ)
米国では今後1週間程度が「ヤマ場」との見方のようです。
一方日本でも感染拡大が続いており、東京都では5日の感染者数が143人と、こ
れで、3日連続で100人を超えてきました。問題は感染経路が確認できない感染
者が143人のうち92人もいることとされています。
今朝の報道では、安倍首相は早ければ7日にも「緊急事態宣言」に踏み切るとの観
測もあります。

ドル円は依然として明確な方向感はありません。
値幅も徐々に狭くなってきており、やや落ち着きを取り戻してきましたが、105
-110円のどちらを抜け切るのか判断できない状況です。
先週末の海外市場では108円台半ばまでドル高が進みましたが、これはユーロ圏
のPMIが予想よりも悪かったことで、「ドル買い・ユ-ロ売り」が強まり、この
影響がドル円にも波及した格好でした。コロナウイルスの感染拡大の影響は、日米
欧では日本が現時点では「軽微」ということから、今後円が相対的に強含むと見る
こともできます。一方で、「最後は基軸通貨であるドルへの需要が強い」という見
方も、それなりに説得力を持ちます。
コロナウイルスの感染拡大の影響で景気が相当落ちこむという点では、どこも大き
な違いはないものと思われます。
景気の悪化を食い止める対策の規模とタイミングの優劣が、その後のV字回復まで
の期間を決め、それが今後の相場に影響してくると考えています。



米失業保険申請件数665万件に 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は朝方には107円近辺まで売られたが、その後は
株価の反発もあり108円前後まで値を戻す。株価が3日ぶりに
上昇し、長期金利も上昇したことでドルが買い戻された。
◆ユーロドルはやや水準を切り下げる。1.0821まで
ユーロ安が進む。
◆株式市場は3日ぶりに反発。原油価格が急騰したことから、
エネルギー株を中心に、ダウは469ドル高。
◆債券相場は反落。長期金利は0.59%台に上昇。
◆金は大幅に上昇し1630ドル台に。原油価格はトランプ大統領の
ツイートを材料に急騰し、25ドル台で取引を終える。

◆新規失業保険申請件数    →  664.8万件
◆2月貿易収支        →  -39.9b
◆2月製造業受注       →  0.0%

本日の注目イベント

◆豪   豪2月小売売上高
◆中   中国3月財新サービス業PMI
◆中   中国3月財新コンポジットPMI
◆独   独3月製造業PMI(速報値)
◆独   独3月製造業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏3月総合PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月小売売上高
◆米   3月雇用統計
◆米   3月ISM非製造業景況指数

先週発表された失業保険申請件数は、桁違いの増加に衝撃をもって受け止
められましたが、今回のそれはさらに大幅に増加しており、先週の2倍以
上となる664.8万件でした。これで、ここ2週間での申請件数は約1
000万件にのぼり、新型コロナウイルスの感染拡大により全米で企業活
動が停止している状況が浮き彫りになりました。とりわけ、レストラン、
ホテル、それと飲食などのサービス業が大きな影響を受けていると見られ、
米国では感染拡大が続いていることから、同指数は今後も高水準で推移す
ると予想されます。

今回の申請件数ではカリフォルニア州が最多となっていますが、コロナウ
イルスの感染者はNY州で増加しており、昨日1日だけでも9000人近
く増加しています。世界全体でも昨日の時点で感染者数が100万人を超
え、死者数も5万1000人を上回った模様です。
スペインやフランスで急増している一方、イタリアでは感染者数の伸びが
横ばいとなっており、WHOの幹部は「イタリアの流行はまもなく安定す
るだろう」との見通しを述べています。日本でも、東京都の感染者数が昨
日はさらに増えて、1日で最多の97人になっています。「3桁増」も間
もなくといった状況で、小池都知事は「大変多いと思う。間もなく3桁と
いう数字でこれが最大であることを願っている」と述べていました。
また焦点の「緊急事態宣言」についても、小池知事は、「外出自粛をお願
いしているところを、国からお願いしてほしい。やはりここは安倍さん、
マスクをしながらぜひ、言っていただきたい」と政府による支援を促して
いました。(ブルームバーグ)

昨日のNYマーカンタイルでは、WTI原油価格が急騰しています。
トランプ大統領は2日、サウジアラビアのサルマン皇太子と会談した上で、
サウジとロシアが原油生産を約1000万バレル削減することを見込んで
いるとツイートしました。これを受けWTI原油価格は一時、前日の引け
値から35%の上昇となる、27ドル台まで急騰する場面がありました。
引け値は25ドル32セントで、それでも25%程上昇して取引を終えて
います。ただロシア大統領府の報道官は、プーチン大統領はサウジ皇太子
とは話しておらず、サウジとの間で減産合意はしていないと説明しており、
今回のサウジとロシアの減産合意には懐疑的な見方も広がっています。

昨日、ドル円は107円前後を維持できるかどうかが焦点と述べましたが、
NYでは107円割れをテストしたものの反発し108円台に乗せました。
足元の動きは105-110円のレンジ内で、明確な方向感は出ていませ
ん。それでも昨日のように1日で1円程の値動きがあり、利益を確保する
チャンスはあります。「出来るだけ引き付けながら、利益を確実にとって
いく」・・・・簡単ではありませんが、明確な方向感が現れるまで、長く
ポジションを維持することは賢明ではありません。
本日は米雇用統計です。3月分であるため、昨日の失業保険申請件数のよ
うな衝撃的な内容が出るとは思いませんが、下振れのリスクはあろうかと
思います。
まだどちらかと言えば、戻りを売るスタンスが有利かと思いますが、ショ
ートを振る水準には注意が必要です。




ADP雇用者数減少に転じる 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆米国でのコロナによる感染拡大が続いていることや、軟調な
経済データを受けドル円は続落。一時は約2週間ぶりとなる
106円93銭まで円高が進む。
◆ユーロドルは反落。1.0903までユーロ売りが進み、対円でも
116円台後半まで下落。
◆株式市場は大幅に続落。新型コロナによる影響から、経済活動停止が
長期化するとの懸念からダウは973ドル安。
◆債券相場は続伸。長期金利はさらに低下して0.58%台に。
◆金は4日続落。原油も下落して20ドルを割り込む場面も。


◆3月自動車販売台数     →  1137万台 
◆3月ADP雇用者数     →  -2万7000人
◆3月ISM製造業景況指数  →  49.1


本日の注目イベント

◆日   3月マネタリーベース
◆欧   ユーロ圏2月生産者物価指数
◆米   新規失業保険申請件数
◆米  2月貿易収支
◆米   2月製造業受注
◆加   カナダ2月貿易収支

ドル円は先月18日以来となる107円割れの水準まで下落しています。
一時持ち直した日米の株式市場が再び下落傾向を強め、「二番底」を探る展開
になってきたことと、ドル資金に対する調達懸念が徐々に低下したことで、「
とにかく今はドルを確保」するという動きが収まったことで、元のセンチメン
トに戻ったようです。加えて、米国での新型コロナウイルスの感染が依然とし
て拡大しており、外出制限令リストに新たにフロリダ州とペンシルベニア州が
加わりました。またNY州では、市の衛生局がコロナ感染者の約20%が44
歳以下であり、世界と比べて比較的若い層が多いことのデータを発表していま
す。同州の死者数は2000人となり、トランプ大統領は米国内での死者数は
「10万~24万人に達する」との厳しい見方を発表し、「苦しい2週間にな
る」といった言葉を残しています。
また米情報当局は、中国はこれまで、新型コロナウイルスの感染例、および同
ウイルス感染症による死亡者数をいずれも過小報告し、流行の広がり度合いを
隠ぺいしていたと結論付け、ホワイトハウスに機密報告を提出しました。
(ブルームバーグ)

昨日のNYでは重要な経済指標が2つ発表され、いずれもコロナ感染の影響を
受け軟調でした。3月のADP雇用者数では、民間の雇用者数が「マイナス2
万7000人」と、2017年以降で初めて減少に転じました。
この数字は3月の前半のみを反映しており、同月後半に見られた、より大きな
人員削減の動きは含んでいません。従って予想(マイナス15万人)ほど悪化
はしてはいませんでしたが、4月のそれはもろに影響を受けると予想されます。
因みに、2月の同指標は「プラス18万3000人」でしたが、こちらも下方
修正されています。本日は新規失業保険申請件数が発表されます。
同指数は先週「328万件」と桁違いの数字が発表され、市場に衝撃を与えま
したが、本日の数字も「370万件」と、さらに増加していると予想されてい
ます。今後発表される雇用統計の内容が恐ろしい気がします。

もうひとつの指標は先行指標であるISM製造業景況感指数です。
同指数は「49.1」と、全体としては市場予想よりも小幅な低下でしたが、
新規受注指数は「42.2」と、活動の拡大と縮小の境を示す「50.0」を
大きく下回り、2009年3月以来の低水準です。
また雇用指数も「43.8」と、こちらも「50.0」を大きく下回り、やは
り2009年5月以来の低水準でした。
非製造業景況感指数は明日(3日)発表されます。
1-3月の全米での自動車販売台数も発表されましたが、各メーカーは軒並み
販売台数を減らしていましたが、特に日本のメーカーの落ち込みが際立ってい
ました。GMなど米国勢は7-10%の減少でしたが、マツダや独フォルクス
ワーゲン、韓国のヒュンダイなどは40%を超える減少を記録しています。三
菱自動車は50%を超えています。

連日この欄で述べているように、新型コロナウイルスの感染度合いと、その経
済的影響度で為替の水準が決定されています。
その中でも、ドルが基軸通貨であることから、より米国の経済データの方が影
響度が大きいのが実情です。
日本でも感染拡大は続いており、米国の軌跡を辿っているとの指摘もあります。
昨日は218人(1日午後9時時点)の新たな感染者が確認されており、日増
しに増えているのが実情です。昨日の専門家会議の記者会見でも切迫感が伝わ
ってきました。政府も「非常事態宣言」を発動するかどうかの瀬戸際に立って
いるようです。昨年の「貿易戦争」に続き、今度は目に見えない敵と戦ってい
る「コロナ戦争」は非常に手ごわく、世界景気に与える影響は「貿易戦争」の
比ではありません。本日は107円前後で下落が止まるかどうかです。
日本株の下げにドルがどこまで売られるのかに注目していますが、引き続き慎
重なトレードが求められます。



米経済指標の悪化続く 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円はアジア市場のドル高を受けて108円60銭前後で
取引が始まったが、低調な経済指標と、米国でのコロナウイルスに
よる死者の数が中国を上回ったことを手掛かりにドルが売られる。
107円台半ばまで円高が進み、この日のドル最安値近辺で引ける。
◆ユーロドルは1.09台から反発。1.1038までユーロの
買い戻しが進行。
◆株式市場は弱い経済データを背景に反落。ダウは410ドル下落し、
連日上げ下げを繰り返す。
◆債券相場は続伸。長期金利は0.67%近辺まで低下。
◆金は大幅に下げ3日続落。原油は小幅に反発。


◆1月ケース・シラ-住宅価格指数  →  0.30%
◆3月消費者信頼感指数       →  120.0

本日の注目イベント

◆豪   豪2月住宅建設許可件数
◆豪   RBA議事録
◆日   1-3月期月日銀短観
◆中   3月財新製造業PMI
◆独   独3月製造業PMI(改定値)
◆欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月失業率
◆米   3月自動車販売台数
◆米   3月ADP雇用者数
◆米   3月ISM製造業景況指数

NYダウは前日比410ドル下げました。不思議なもので、「410ドル安」と聞いても
驚きはなく、むしろ「安心感」さえ覚える状況です。
2月後半よりほぼ連日1000ドルを超える乱高下が続いたことから、投資家の目も「4
桁」の数字に慣らされ、「3桁」であれば小幅な動きだったといった印象を受けるように
なった気がします。ドル円についても、昨日も1円以上の値動きがあり、こちらも1円~
1円50銭程度の値動きが常態化してきました。
月曜日から見れば、ドル円は結局「往って来い」の展開になっています。
為替や株を動かすドライバーは「発表される経済データの下振れ度」、「コロナウイルス
に対する感染度」が軸になっているものと思われます。

米国では感染者数が16万人を超え、イタリアを抜いて世界最多になっています。NY州
では18歳以下で初の死亡が報告され、フランスでは高校生がコロナウイルスに感染して
亡くなっています。比較的安全と言われていた若年層ももはや安全とは言えず、専門家は、
「日本国内で感染拡大が続けば、若い世代で重症や死亡する例が出て来るだろう」と述べ
ています。国内でも昨日は東京都で感染者が78名と、これまでの1日での最多を記録し
ました。ここでも専門家からは、「米国の感染拡大ペースに似てきた」と声もあがり、ひ
ょっとしたら政府による「非常事態宣言」も近いのではないかといった懸念もあります。
一方でイタリアでは依然として感染拡大が続いているものの、2週間ぶりの低水準で横ば
いになったことから、「感染段階は停滞期に入った」と、同国国立衛生研究所の所長が述
べています。

既に2兆ドル(約216兆円)を超える景気対策を決めた米国では、31日にトランプ大
統領がさらなる景気対策が必要とツイートしました。
トランプ氏は、「米国の金利はゼロであり、今こそ何十年もの長きにわたり待ち望まれて
いるインフラ法案に取り掛かる時だ」と述べ、「2兆ドルと非常に大規模かつ大胆なもの
とし、中身は雇用、そしてわが国の素晴らしいインフラを復活させることに絞るべきだ」
と訴えています。同法案は道路や橋、鉄道の建設・補修など、公共プロジェクトに資金を
提供する内容ですが、財源をどうするかについては決定していません。(ブルームバーグ)
またFRBはドル資金の供給に関して、各国中銀が保有する米国債を担保に資金を提供す
る意向を示しました。
先週まで見られたように、新興国や企業がドル資金の調達に走ると、ドル高に振れること
になり、さらに保有する米国債を売却してドルを調達すれば、長期金利に上昇圧力がかか
ることになります。金利上昇は景気を冷やす要因と見られ、FRBは金利上昇を抑える意
味からも、国債担保の貸し出しを意図したものと思われます。

クリーブランド連銀のメスター総裁は31日CNBCとのインタビューで、新型コロナウ
イルスのパンデミックで米経済が減速し、失業率は10%を超える水準でピークを迎える
と予想する一方、30%を超えるとする他の連銀総裁の予想には異議を唱えました。
メスター総裁は、「クリーブランド連銀で予想する数字は30%ではない。だが、10%
を超えることは確かで、米経済の多くの部分が休業していることを踏まえれば、合理的だ」
と指摘しました。その上で、「1-3月期と4-6月期の米経済は極めて悪い数字になる
と予想する。どのような数字になるかはウイルス感染状況に左右されよう」と述べていま
す。(ブルームバーグ)

上でも述べたように、ないことを望みますが、万が一「非常事態宣言」が発動されたら、
ドル円はどう動くのかを想定しておいたほうがいいでしょう。
個人的には、日本の景気回復がさらに遅れるという想定のもと、円売りで反応する可能性
が高いと思われます。
株価にとってはマイナス要因となり、株式市場の下落は間違いないところでしょうが、円
と株が同時に売られる、「日本売り」に近い状況が想定されます。
首都東京が1カ月ロックダウンされた場合、英バークレーズは試算で、4-6月のGDP
を「2.7%」押し下げる要因になるとしています。
繰り返しになりますが、ここ1週間が「分水嶺」にあると考えます。


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