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米長期金利1.5%を割り込む 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は105円台では底堅い動きを見せたものの、上値は
依然として重い印象。米長期金利が一段と低下したが、この日の
ドル円の底値は105円80銭止まり。
◆ユーロドルは小幅に続落し、約2週間ぶりに1.11を割り込み、
1.1092まで下落。
◆株式市場は前日の混乱の余波が残り上下を繰り返したが、
ダウは99ドル高で引ける。ナスダックは続落し、S&P500は
小幅に反発。
◆債券相場は続伸し、長期金利は3年ぶりに1.5%を下回る。
◆金は続伸し、原油は続落。
********************(何もない時は空欄のままにします)

◆7月小売売上高             →  0.7%
◆ 新規失業保険申請件           →  22.0万件
◆8月フィラデルフィア連銀景況指数    →  16.8
◆7月鉱工業生産             →  -0.2%
◆7月設備稼働率             →  77.5%
◆8月NAHB住宅価格指数        →  66     

本日の注目イベント

◆欧   ユーロ圏6月貿易収支
◆欧   OPEC月報
◆米   7月住宅着工件数
◆米   7月建設許可件数
◆米   8月ミシガン大学消費者マインド(速報値)


ドル円は動きがやや不透明になってきました。
ここ数日の動きは、105円台後半から一気に107円手前まで反発しましたが、そ
の後再び105円台半ばまで売られ、昨日の東京時間では105円90-95銭でほ
とんど動かず、「お盆休み相場」の様相を見せていたと思いきや、午後3時半過ぎに
は105円台後半から、わずか5分程度で106円78銭までドルが急騰しています。
昨日のこの動きについて原因を調べてみたら、東北地方で地震があっただけで、それ
以外の材料はなかったようです。
この材料だけで80銭も動くとは思えませんが、ドル円はボラも上がっており、足元
では本来動きの大きいユーロドルよりも値幅が大きいのが現状です。

前日は米債券市場で発生した「逆イールド」が話題の中心で、米景気もリセッション
になるといった見方が、為替、株、金、その他商品相場の方向性を決定付けました。
個人的には現時点では、米景気がリセッションに入る可能性はかなり低いと考えてい
ます。昨日発表された7月の小売売上高は予想を大きく上回る「0.7%」でした。
個人消費は米GDPに占める割合が大きいだけに、第2四半期GDPへの期待も膨ら
みます。小売売上高はこれで5カ月連続のプラスです。この間の株価は上昇しており、
資産効果の影響もあったかと思いますが、低失業率が続き、賃金も上昇していること
が、個人の財布の紐を緩めていると推察されます。
ブル-ムバーグによると、主要13項目のうち10項目が増加し、オンラインショッ
ピングを含む無店舗小売が2.8%増加した。アマゾン・ドット・コムの会員向けセ
ール「プライムデー」に支えられた可能性があると分析しています。
少なくも個人消費が活発であれば、リセッションに陥る可能性は低いと考えられます
が、株価の雲行きが怪しくなってきたことと、「逆イールド」発生後にリセッション
に陥るタイミングは平均でも1年6カ月後との分析もあり、まだ分かりません。

米中貿易戦争に関するニュースは昨日もありましたが、材料にはなっていないようで
す。トランプ大統領は、中国とのいかなる通商合意も「われわれの条件」に基づくも
のでなければならないと、譲歩する意思のないことを表明していますが、習近平主席
と貿易に関して近く電話協議を行う予定であるとも述べています。
トランプ氏は政権が中国側と非常に良い話し合いをしており、「生産的だ」と発言し、
「彼らは何か行いたいのだ」と語っています。
このまま事態が進展しないと、中国に対する関税引き上げ対象品目が一部延期された
としても、多くの品目に9月1日から10%の関税が課せられることになります。
中国としても何とかそれを避けるため、トランプ氏と直接話し合いたいということな
のでしょう。何が「生産的」なのかは分かりませんが、中国側が最後の最後に譲歩して
くることもあるかもしれません。残された時間はあと2週間です。

米長期金利がさらに低下しています。
昨日のNY債券市場では債券が一段と買われ、長期金利は一時1.47%台まで低下
しました。引け値では1.5%台を回復しましたが、3年ぶりの低水準を記録してい
ます。もっとも、その割にはドル円が売られていません。
米債券が買われて金利が低下しているのは、かならずしも、質への逃避(Flight to
quality)という側面だけではないようです。
ブルームバーグ・バークレーズ・グローバル・マイナス利回り指数では、世界のマイ
ナス利回り債券残高は過去最高を更新しており、その額は14日の終値で16兆ドル
(約1670兆円)を突破しています。
15兆ドルを超えたのが先週だったので、わずか1週間で1兆ドル相当の債券がマイ
ナス利回りに沈んだことになります。
このような情況の中、米国10年債はまだプラスどころか、1.5%の利回りです。
世界中から米国債に資金が集まってくるのは当然と言えます。
世界的な金融緩和傾向が終わらない限り、米金利の低下傾向に終止符が打たれないの
かもしれません。

本日のドル円は105円50銭~106円50銭程を予想します。


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NYダウ今年最大の下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

◆ドル円は前日の上昇から一転し大きく売られる。
NYダウが800ドルを超える下落を見せ、米長期金利が
1. 57%台まで急低下したことで、ドルは105円65銭まで
下落。
◆ユーロドルは小幅に下落。ユーロ円の売りが相場を押し下げ、
1.1131までユーロ安が進む。ユーロ円も117円78銭前後
まで下げる。
◆株式市場は主要3指数とも3%近く下げ、ダウは800ドル安と、
今年最大の下げに。米債券市場で「逆イールド」が発生するなど、
景気後退懸念が再燃。
◆債券相場は急騰し10年債利回りは1.57%台へと急低下。
2年債が1.6%台と、10年債を上回る。
◆金は反発し、原油価格は大幅に反落。

◆7月輸入物価指数       →  0.2%

本日の注目イベント

◆豪   豪7月雇用統計
◆日   6月鉱工業生産(確定値)
◆米   7月小売売上高
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   8月フィラデルフィア連銀景況指数
◆米   7月鉱工業生産
◆米   7月設備稼働率
◆米   8月FHFA住宅価格指数
◆米  企業決算 → アリババ、エヌビデア、ウォルマート


前日のNY市場で米中貿易を巡る明るいニュースが出たことで、107円手前まで
ドル高が進んだものの、その流れはわずか1日で終わったようです。
昨日のNYでは、世界的な景気減速が材料となり、米10年債利回りと2年債利回
りが逆転する、「逆イールド」が発生したことで、近い将来に米国がリセッション
に陥るとの観測が台頭。これが株価を押し下げ、NYダウは今年最大の下げとなる
800ドルの下落でした。ドル円は長期金利の低下に押され、105円65銭まで
売られ、前日の上昇分をほぼ吐き出した格好です。

米債券利回りの「逆イールド」はすでに3カ月物や3年債などでも見られましたが、
「本命」の2年債との逆転は、実に12年ぶりのことです。
10年債と2年債で「逆イールド」が発生すると、その後数年以内にリセッション
入りしていることは、過去の事実が示しています。
リセッションを巡っては、セントルイス連銀のブラード総裁が昨日、「失業率は5
0年ぶりの低水準に近い。インフレ率は低位で安定している。やや低過ぎだと私は
主張してきたが、基本的には低位安定だ。米景気はリセションではない。よって、
将来を戦略的に考えるのに適した時期だ」と述べ、日本では20年にわたって低金
利が続き、その間低インフレやマイナスが続いたことを例にあげ、「そうしたわな
を回避する方法は何か。それが今回の枠組み見直しでの重要な課題だと思われる」
と語っています。(ブルームバーグ)

またトランプ大統領もFRBの政策を批判し、「(パウエル議長は)何も分かって
いない」し、「中国は米国の問題ではない。香港の状況は良くないが、米国の問題
は米金融当局だ。過去の利上げは幅もスピードも行き過ぎていた」とツイートし、
さらに別のツイートで、「スプレッド(利回り差)はあまりに大きく、何も分かっ
ていない。パウエル議長とFRBに他国は感謝している。ドイツなど多くの国はゲ
ームに興じている!クレージーな逆イールドカーブ!われわれは簡単に大きな報酬
と利益を手に入れるはずなのに、FRBがわれわれの妨げになっている。
われわれは勝つだろう」(ブルームバーグ)と、一段と批判のトーンを上げていま
す。トランプ氏は以前にも、「われわれの問題は中国ではない、FRBだ」と述べ
たこともあり、FRBに対する圧力をさらに強めています。

米国がこの後リセッションに入るのかどうかは、今しばらく経済データを読み解く
必要がありますが、FRBは9月の会合では少なくとも25bpの利下げは避けら
れないと思います。個人的には50bpの利下げも十分考えられる情況になってき
たと感じます。それにしても、昨日の金融・商品市場の動きは鮮烈でした。
デスクの上にあるブルームバーグ専用の画面では、「デイブレイク」というページ
があり、今朝そこには「新たな警報・・・・米英で逆イールド。米政権、中国に譲
歩する用意ない・・・ナバロ氏」との文字が踊っており、その背景には黒い雲が湧
き上がり、暗雲急を告げている構図になっています。
本日も日本株の大幅な下げは避けられないところでしょう。
ひょっとしたら日経平均株価が2万円の攻防になるかもしれません。
そこまで売られることはないとしても、この先好材料は見当たりません。
ドル円も105円05銭前後が壁になっていますが、米長期金利の低下傾向が続い
ていることから、「3度目の正直」の可能性も否定できません。

予想レンジは105円~106円20銭といったところでしょうか。


ドル円107円手前まで急反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆105円06銭まで売られたドル円は急反発。トランプ政権が
中国に課す関税を巡り、一部品目を12月15日まで延期する
ことを発表したことで、106円98銭までドル高に振れる。
◆ユーロドルはドル円ほどの動意は見せず、引き続き1.12を
挟んでもみ合う。
◆株式市場は急反発。米中貿易戦争が緩和されるとの見方に、ダウは
一時500ドルを超える上昇を見せ、382ドル高で取引きを終える。
アップルなど、中国関連銘柄が上昇を牽引。
◆債券相場はリスク回避の動きが後退し反落。長期金利は1.7%台を
回復。
◆リスク回避モードが後退したことで、金は売られ、原油は大幅に続伸。


◆7月消費者物価指数        →  0.3%

本日の注目イベント

◆豪   豪8月ウエストパック消費者信頼感指数
◆中   中国7月小売売上高
◆中   中国7月鉱工業生産
◆独   独4-6月期GDP(速報値)
◆欧   ユーロ圏4-6月期GDP(速報値)
◆欧   ユーロ圏6月鉱工業生産
◆英   英7月消費者物価指数
◆米 7月輸入物価指数




《本日も日本株の下落に伴ってドル円は105円方向を試すことが予想されます。
ただ、105円が大きな節目になる可能性もあります。
気になるのは、ここにきて筆者も含め多くの専門家や投機筋が、円高がさらに進むと予想
し始めているという点です。
105円前後が当面の底値になる可能性も、上記理由からわずかですがないとは言えませ
ん。注意が必要です。》

この文章は昨日の「アナリストレポート」の最後の部分です。
日本が祝日だった12日の欧州市場でドル円は105円05銭を付けた後反発し、昨日の
夕方7時過ぎにもほぼ同じ水準である105円06銭までドルが売られ、その後驚きのド
ル急騰でした。105円前後を2度アタックして跳ね返されたことで、やはり、105円
前後は注意を要する水準だったと言えます。
もっとも、ここまでの反発を予想できた人はいないはずで、これも「トランプリスク」の
なせる業(わざ)です。

トランプ政権は中国からの輸入品に賦課する10%の追加関税について、一部品目に関し
て発動を9月1日から12月15日まで延期すると発表しました。
品目にはエレクトロニクス製品や衣服などが含まれており、延期した理由は「クリスマス
シーズンに影響が出るから」ということのようです。「開いた口がふさがらない」とは、
このことです。それならば、8月1日に「中国からの製品3000億ドル(約32兆10
00億円)に9月1日から10%の関税をかける」と発表しなければよかったわけです。
「最初に相手を脅しておいて、相手の出方を見ながら制裁を緩めていく」という、トラン
プ流のディールです。当初9月1日をデッドラインとしたものの、こえまでに中国側が譲
歩する気配もなく、むしろ農産物の大量輸入を取り消すなど、攻勢に出てきたことが「想
定外」だったのかもしれません。

今回の「発動」、「延期」で、金融市場は大混乱し、かなりの損出をこうむった投資家も
いると思われます。7月末のドル円は109円でした。そこから105円05銭まで約4
円ドル安が進み、NYダウは、2万7198ドルから12日には2万5897ドルまで売
られ、日経平均株価も同じような展開です。米長期金利は、2.05%台から一時は1.
59%台まで急落し、この間金価格は100ドルも上昇しています。
このように、8月1日の突然の発表を受け、金融・商品市場は大混乱させられました。
米国の大統領として、もう少し慎重さが求められます。
仮に2020年の大統領選に勝つようなことがあれば、さらにあと4年このような事態が
起こる可能性があるということです。

ドル円はこの発表を受け、105円台前半から107近辺まで一気に買い戻しが進みまし
たが、ドル円との相関が高い米長期金利の上昇率からすれば、買われ過ぎだったと言
えます。
その証拠に、ユーロドルでは、それほどドル高は進んでいません。
ドル円のショートが溜まっていたということでしょうが、ストップが巻き込まれたのと、
お盆休みのため、参加者が少なかったことも理由として挙げられそうです。
株式市場でも中国関連銘柄などが大きく上昇しており、ナスダック指数は、前日比で約
1.95%も上昇しました。

問題は、これでドル円も105円前後で「当面の底値を確認」したのかどうかという点
です。結論から言えば、まだ底値を打ったとは言えないと考えています。
日足チャートを見る限りまだそこまでの転換は示唆していません。
「MACD」では「マックD」と「シグナル」がちょうど交わったところで、ドル円が
天井を付けたようで、まだ「ゴールデンクロス」は示現していません。
また、これでFRBによる政策金利引き下げスタンスが変わるものでもありません。
このように考えると、現時点ではまだドル安の流れは変わっていないと考えます。


本日は日本株の反発具合にもよりますが、107円台を回復するようだと、今度はドル
の反転に注意する必要が生じますが、それまでにはまだ時間が必要でしょう。

本日の予想レンジは106円~107円といったところでしょうか。


香港、アルゼンチンなど地政学的リスク拡大 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は欧州時間に約7カ月ぶりとなる105円05銭を
記録。NYでは朝方の105円12銭を底値にドルが買い戻された
が、上値は重く105円43銭止まり。その後やや値を下げて引ける。
◆ユーロドルは新たな動意もなく1.12を挟む展開。
◆株式市場は大幅安。香港での大規模デモや、アルゼンチンペソの急落。
さらに米中貿易戦争長期化などの懸念からダウは390ドル下げ、
他の主要指数も3日続落。
◆債券相場は急上昇。長期金利は1.65%台へと低下。
◆金は3日ぶりに反発し、原油は3日続伸。


◆7月財政収支  →  119.7b

本日の注目イベント

◆独   独7月消費者物価指数(速報値)
◆独   独8月ZEW景況感指数
◆英   英失業率(4ー6月)
◆米   7月消費者物価指数
◆米   4-6月期家計債務残高


ドル円は欧州時間に105円05銭まで売られ、105円割れは回避できたものの、
ついに105円割れが時間の問題となってきました。
NYではややドルが持ち直したものの上値は重く、香港国際空港での大規模デモや
アルゼンチンでは大統領予備選で、野党候補が元首相のマクリ氏に予想外の大差を
つけて首位になったことなどが材料となり、NYダウは再び大幅な下落に見舞われ
ています。ドル円もドルの戻りを売りたいとする姿勢が優勢のようです。

香港での大規模なデモに対して中国報道官は、「急進的なデモ隊の行動はテロ行為
であり、香港の安定性への挑戦だ。警察による厳重な法執行を支持する」との声明
を発表しています。また米中貿易戦争の出口が見えない状況の中、中国人民銀行の
陳元副総裁は黒竜江省で開かれたイベントで、米国が中国を為替操作国と認定した
ことは、「貿易戦争が金融戦争、通貨戦争へと姿を変えつつあることを意味する」
と述べ、「米国は地政学的な見地から、米国債を保有する中国に行動を抑制されて
いることを考えている。つまり、米国に弱点が全くないと言うことではない」
と論じています。(ブルームバーグ)
米国債を大量に保有する中国が、それを武器に使うということは予想されるものの、
先週この欄で述べたように、実際問題としては、売却行為が自分の首を絞めること
となり、言葉で言うほど簡単ではありません。
米国が中国に対して制裁関税を課したことについても、中国共産党機関紙・人民日
報は「米国からのいかなる挑戦や圧力にも中国は打ち勝つことが可能だと宣言する」
記事を準備していると、環球時報の編集長がSNSで発言しています。

上述のように、香港やアルゼンチンに加え、イタリアでも政治的混迷が続き、さら
にインドとパキスタンの間でも緊張が高まっています。
このように米中貿易戦争以外でも地政学的リスクが高まっており、安全通貨の円が
買われ易い状況が続いています。
CFTCが6日に発表した建玉明細によると、シカゴ先物市場における大口投機家
は、円持ち高をロングにシフトし、ネットロングは2016年以降で最大となる1
万561枚になっています。円高がさらに進むという見立ての下、円買いを膨らま
せている状況です。

ドル円はちょうど今月1日の109円台から「雲抜け」(1時間足)を果たした後、
一度も雲を上回ることなく下落を続けています。
そのため、この雲を上抜けすれば、一旦は下落が止まり、反転するサインになるか
もしれません。ドルショートの投資家にとっては、決済タイミングを見るうえで参
考になろうかと思います。
本日も日本株の下落に伴ってドル円は105円方向を試すことが予想されます。
ただ、105円が大きな節目になる可能性もあります。
気になるのは、ここにきて筆者も含め多くの専門家や投機筋が、円高がさらに進む
と予想し始めているという点です。105円前後が当面の底値になる可能性も、上
記理由からわずかですがないとは言えません。
注意が必要です。

本日のレンジは104円80銭~105円70銭程度を予想します。


米株式市場大幅上昇でVIX指数低下 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は上値が重い展開が続いているものの、105円台では底堅い動きを見せ、106円を挟んでもみ合う。105円90銭まで売られたが、株価の上昇に円を買う動きも限定的だった。

  • ユーロドルも1.12を挟む展開に。1.12台前半が抜け切れないものの、ドル安の流れから1.11台半ばもしっかり。

  • 株式市場は3指数とも揃って大幅に上昇。中国人民元の中心レートが元高方向に設定されたことを好感。ダウは371ドル高で取引きを終える。

  • 債券相場は小幅に上昇。長期金利は1.71%台へ低下。

  • 金は5日ぶりに反落。原油価格は大幅に反発。

  • 新規失業保険申請件数    → 20.9万件 

本日の注目イベント

  • 日   4-6月GDP(速報値)
  • 中   中国7月消費者物価指数
  • 中   中国7月生産者物価指数
  • 独   独6月貿易収支
  • 独   独6月経常収支
  • 欧  国際エネルギー機関(IEA)月報
  • 英   英4-6月期GDP(速報値)
  • 英   英6月鉱工業生産
  • 英   英6月貿易収支
  • 加   カナダ7月住宅着工件数
  • 加   カナダ6月建設許可件数
  • 加   カナダ7月就業者数
  • 加   カナダ7月失業率

昨日も為替は東京市場の動きに比べNY市場の動きは小幅で、どちらかと言えば少なくともドル円では東京主導の動きになっています。株価は大きく乱高下しているものの、ドル円との相関が強い米長期金利が1.7%台で推移し、限定的になっていることが背景かと思われます。106円20-30銭前後が上値の壁になりつつある一方、105円後半では底堅い動きになっています。

トランプ大統領が再び金融当局に利下げ圧力をかけています。トランプ氏はツイートで、「米国の大統領として、私が非常に強いドルを喜ぶと考えている人もいるだろう。だが私は喜んでいない」とし、「他国と比較した米金融当局の高い金利水準は、ドルを高い水準で維持し、米国の素晴らしい製造企業が競争するのをより難しくしている」と主張しました。具体的はキャタピラー、ボーイング、ディアといった企業名を挙げています。(ブルームバーグ)今回のツイートでは、直接ドル高をけん制してはいませんが、今後米国の貿易赤字が目に見えて減少しない状況になれば、直接的な物言いもありそうです。

トランプ氏がFRBに大幅な利下げを求めていますが、今月はFOMCが開催されないため、9月のFOMCでは利下げの可能性が非常に高いと予想されます。それも、先月のように25bpの利下げ幅ではなく、50bpの可能性もあります。今朝時点での利下げ確率は25bpが「66.2%」で、50bpも「33.8%」あります。9月の会合では利下げがあるかどうかではなく、利下げ幅が問題なのかもしれません。インドやタイが利下げを行い、ニュージーランドは予想を上回る50bpの利下げを行うなど、世界景気の下振れ予測を理由に、多くの国が利下げ競争の波に巻き込まれています。加えて、執拗なまでのホワイトハウスからの利下げ圧力もあり、パウエル氏率いるFRBもある意味、「外堀を埋められた」格好です。従って、仮に9月の会合で50bpの利下げを断行したとしても、トランプ氏の圧力に屈したとの評価は避けられるような気もします。9月の会合はFOMCが17-18日で、日銀が18-19日となっており、次回は日銀にとっても「相手の手の内」が見えるため、動きやすいと考えられます。まだ1カ月以上も先の話ですが、世界の多くの中銀が利下げ競争の流れに引き込まれている状況の中、金融・商品市場に最も影響力のあるFOMCの決定は、今後のドル円を予想する上ではカギになります。

本稿執筆時(6時30分)にはドル円がスルスルと下落し、105円72銭前後まで落ちてきました。米国が中国ファーウェイとの取引き再開のライセンス決定を先送りしたとの報道で、NYのクローズからはやや円高方向に振れています。米国株が大きく反発していることから、ドル円も急激に円高が進む可能性は低いと思いますが、円高に弱い日本株からすると、米国株ほど日経平均株価は上昇しないのかもしれません。今朝の株価がマイナスで始まるようだと、前日記録した105円50銭を再度試しに行く可能性もあります。なかなかドルが反転するきっかけがつかめない状況が続いています。

本日のドル円は105円30銭~106円30銭程度と予想します。


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