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ドル円日米協議にも動かず 

ひと目で分かる昨晩の動き 

NY市場

◆ドル円は引き続き小動きで、値幅も前日とほぼ変わらず。
日米物品貿易協議材料にドルが売られたものの111円90銭
止まり。112円台ではドル売りも強く上値を伸ばせず。
◆ユーロドルも1.13を挟む展開が変わらず小動き。
◆株式市場は3市場揃って反発。アップルなどIT株や金融株が
買われ、ナスダックは8000ポイント台を回復。
◆債券市場は続落し、長期金利は2.59%台まで上昇。
◆金は大幅に売られ、1277ドル台に。
一方原油価格は続伸し64ドル台に上昇。


◆3月鉱工業生産        →  -0.1%
◆3月設備稼働率        →   78.8% 
◆4月NAHB住宅市場指数   →   63


本日の注目イベント

◆日   3月貿易収支
◆日   2月鉱工業生産(確定値)
◆中   中国1-3月GDP
◆中   中国3月小売売上高
◆中   中国3月工業生産
◆欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)
◆欧   ユーロ圏2月貿易収支
◆英   英3月消費者物価指数
◆米  2月貿易収支
◆米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
◆米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
◆米  企業決算 → モルガンスタンレー
◆加   カナダ2月貿易収支


ドル円だけでなく、為替市場全体が膠着感を強めています。NY市場でのドル円は上下
わずか14銭しか動かず、ユーロドルも32ポイントの値動きでした。主要通貨のドルに
対する動きもまちまちでしたが、市場は「リスクオン」の動きがやや強かったようです。
その証拠に金が大きく売られ、引け値では1277ドル台と、今年1月24日以来の
安値を記録しました。

金は持っていても「利息」を生みません。
そのため、金投資で利益をあげるためには「価格差」しかなく、「キャピタルゲイン」狙い
ということになります。
世の中や市場が混乱すれば、その普遍性や換金性、あるいは流動性を基に金は買われます。
反対に足元のように、為替や債券、株式市場のボラティリティが低く、投資家がリスクを
取れるような状況では金の魅力が低下し、売られる傾向があります。
今はまさにこのような状況かと思われます。


トランプ政権が仕掛けた「関税戦争」は、今がピークかもしれませんが、まだ収まる気配は
ありません。
そんな中、日米物品貿易協議は2日目の会合を終えています。
日米の間では交渉の範囲に認識の違いがあったものの、会合を終えた茂木経済再生担当大臣は
記者団に「出来るだけ早期の合意を目指す」と語っています。
会合では、昨年9月の日米共同声明に沿って進めることをライトハイザーUSTR代表と
確認したとし、日本側としては物品貿易以外には想定していないと述べています。
注目されていた「為替条項」について茂木大臣は、2017年2月の日米首脳会談で
合意された通り、日米財務相間で議論されることになっていると述べています。
また米国側は、交渉が続く限り「米通商拡大法232条」を発動しないと理解している
とも語っていました。(ブルームバーグ)
来週にも再びライトハイザー代表と会い、議論を進めるとしていますが、結局
今のところ、特筆すべき合意内容はないようです。
協議の始まる前にムニューシン財務長官は、「為替も議題となり、協定には通貨切り下げを
自制する為替条項を含めることになる」と先制口撃を仕掛けていましたが、これも
トランプ大統領流の「交渉術」を踏襲しただけのことだったのでしょうか。

中国との通商協議についてもクドロー国家経済会議(NEC)議長は昨日FOXテレビとの
インタビューで、今週さらに協議が行われるが、執行の問題を含む複数の面で「非常に
良い進展」があったとしながらも、「現状には満足しているが、私は予測を立てるつもりは
ない」(ブルームバーグ)と最終合意に至るかどうか明言を避けています。

連日小動きの続いているドル円ですが、当然のことながらボラティリティも急速に
低下しています。
足元では1カ月のボラは「4.78%」程度まで低下しており、2014年9月以来
の低水準になっています。今年1月3日のドル急落時には「10%」まで上昇していたので、
ここ3カ月で半分以下になったことになります。
多くの市場参加者が当面ドル円は動かない、と考えていることが背景になっていますが、
このボラティリティを基にオプション・プレミアムも算定されるため、輸出業者
にとっては、為替の水準とともに「追い風」がふいていると言えます。
因みに輸出企業の社内想定レートは日銀短観では「108円台後半」となっており、
足元の水準から3円以上も有利になっています。プレミアムを払っても、少なくも
今年上半期の為替ヘッジは十分採算が合うことになります。
112円台では実需のドル売りが出やすいのも、こうしたことが要因になっているとも
考えられます。

本日のドル円も期待はできません。
レンジは111円70銭~112円30銭程度としますが、これでもワイドすぎるのかも
しれませんが、いつものことですが、安心しきっていてはいけません。
今日は午前11時に中国のGDPが発表されますが、影響力があるだけに注目です。
市場予想は「6.3%」ですが、上振れる可能性があるかもしれません。



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WTI原油価格8日続伸 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 東京市場で107円76銭近辺まで売られたドル円は反発。

    長期金利の上昇に加え、株価も続伸し、市場がややリスク先行に

    傾いたことからドル円は108円52銭まで上昇。

  • ECB理事会の議事要旨で、ユーロ圏の景気に慎重な見方が

    示されたことでユーロドルは反落。1.15台を割り込み、1.1484

    までユーロ売りが進む。

  • 株式市場は5日続伸。ボーイングが買われた他、失業保険申請件数

    が減少したことも好感されダウは122ドル上昇。2万4000ドルの大台を

    回復する。

  • 債券は反落。長期金利は昨年12月27日以来の2.74%まで上昇。

  • 金は反落し、原油価格は8日続伸。新年度に入り取引日は全て

    上昇し、52ドル台半ばまで買われた。



  • 新規失業保険申請件数  →  21.6万件

    本日の注目イベント

  • 豪   豪11月小売売上高

  • 日   11月貿易収支

  • 日   11月国際収支

  • 日  12月景気ウオッチャー調査

  • 英   英11月貿易収支

  • 英   英11月鉱工業生産

  • 米   12月消費者物価指数

  • 米   12月財政収支 
     

    昨日の東京時間では、株価の大幅下落に伴ってドル円も売られ、一時107円76銭

    まで下落しました。この欄でのレンジ予想では、下値を107円70銭としましたの

    で、ほぼこの水準で下げ止まったことになります。

    依然として上値は重いものの、米国株が堅調に推移していることで、「VIX指数」

    も危険水域の20を割り込んでおり、それほど深い下げはないと予想したわけです。

    東京市場の株安を受けても、NY市場では全てが堅調に推移しています。

    ダウは5日続伸して、2万4000ドルの大台を回復し、ドル円は108円台半ばま

    で反発し、前日ストップロスの買いを巻き込み急上昇したユーロドルも1.14台後

    半までドル買いユーロ売りが進み、市場全体でドルの買い戻しが目立った流れでした。

    「VIX指数」も「19.50」近辺で取引を終え、昨年12月4日の水準まで低下

    し、落ち着きを取り戻した格好です。

    米中通商協議では、核心の部分での進展は見られませんでしたが、今後に期待の持て

    る雰囲気の中で終わり、市場はこれを好感しています。強気のトランプ政権も、米国

    株の大幅下落を目の当たりにし、さらにISM製造業景況指数が約10年ぶりの悪化

    を記録するなど、景気の鈍化を示す指標が幾つか出てきたことから、米中協議を「決

    裂」させるわけにもいかないといった事情もあるかもしれません。

    現時点では楽観的すぎるかもしれませんが、期限である3月1日までにはある程度の

    合意ができ、重要事案については「継続審議」という形になるのではないかと予想し

    ています。

    パウエル議長は10日、ワシントンのエコノミッククラブでの質疑応答で、「当局は

    辛抱強くかつ柔軟で、進展を見守ることができる状況にある。しばらくは様子見だと

    考える」と語っています。議長はバランスシートについては正常化のプロセスを堅持

    していると発言し、(ブルームバーグ) これでドル円が売られ、株価も下落に転じる場

    面もあったようです。

    ドル円は昨日も述べたように、107-110円のレンジを形成している過程にある

    と思われます。その中でも、まだドル売りが優勢な状況で、戻りを売る「Sell on ral

    ly」が基本スタンスかと見ています。

    上述のように、株式市場は落ち着きを取り戻したかに見えますが、これは「パウエル

    プット」と、米中通商協議が予想外の展開を見せなかったことによるショートカバー

    に過ぎず、まだ新規でロングを積み上げる状況ではないと思います。

    ドル円は戻りを売る姿勢を維持しながら、3日の早朝につけた105円割れが再度試

    されるのかどうかを見極める展開かと思われます。チャートでは「1時間足」の重要

    な移動平均線がある108円65-70銭辺りを抜け切れば、もう少し上昇の余地は

    ありそうです。

    予想レンジは107円80銭~108円70銭程度といったところでしょうか。


  • ドル円113円台から反落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場

  • ドル円は小幅に続伸し、113円38銭前後まで上昇したものの、
    その後反落。112円81銭まで下落したが、ポジション調整と、
    113円台ではドル売り意欲も旺盛だったとの見方。

  • ユーロドルは続落し、一時は1.1302まで売られる。
    イタリアの財政問題とドイツの政治的リスクが重石となり、
    8月15日以来となるユーロ安を記録。

  • 株式市場は大幅に続伸。ADP雇用者数が予想を上回ったことや
    第3四半期の雇用コストが上振れしたことで、買いが優勢に。
    ダウは241ドル上昇し、2万5000ドルの大台を回復。

  • 債券は続落。株価の上昇や良好な経済指標に押され価格が
    下落。長期金利は3.14%台まで上昇。

  • 金と原油は3日続落。原油価格は在庫の増加を手がかりに売られ、
    65ドル31セントと、2カ月半ぶりの安値で取引きを終える

  • 10月ADP雇用者数           →   22.7万人

  • 7-9月雇用コスト指数         →   0.8%

  • 10月シカゴ購買部協会景気指数   →   58.4

    本日の注目イベント

    • 豪  豪9月貿易収支
    • 中  中国 10月財新製造業PMI
    • 英  英10月製造業PMI
    • 英  BOE金融政策発表
    • 英  BOE四半期インフレ報告
    • 英  BOE議事録
    • 英  カーニー・BOE総裁講演
    • 米  新規失業保険申請件数
    • 米  10月ISM製造業景況指数
    • 米  労働生産性(7-9月、速報値)
    • 米  10月自動車販売台数

    ドル円は113円台で堅調に推移し、NY市場では113円38銭までドル高が進みましたが、予想通り、一気に113円台半ばを抜くには至らず、小幅ですが押し戻されています。株価が大幅に続伸し、長期金利も小幅ですが上昇し、ドル円はもう一段上値を試してもおかしくはなかった状況でしたが、明日の雇用等統計や来週の中間選挙を控えて、ポジション調整のドル売りが優勢だったということのようです。

    引き続き労働市場は堅調です。昨日発表された民間機関の雇用統計である「ADP雇用者数」は、市場予想を4万人も上回る、「22.7万人」でした。さらに第3四半期の雇用コスト指数も「0.8%」と、こちらも予想を上回り、前年同期比では2.8%の高い伸びを見せています。ブルームバーグによると、民間部門の賃金・給与は前年同期比で3.1%の上昇でした。教育・医療サービスや運輸・倉庫・情報サービスといった分野で特に大きく伸びたようです。

    明日は10月の雇用統計が発表されますが、既に雇用者数の増加は19.5万人と予想され、注目される「平均時給」では、前年同月比の伸びが3.1%と予想されています。上記、雇用コスト指数の民間部門の賃金・給与が同じように「3.1%」であったことが、賃金の伸びが加速していること表しており、明日の「平均時給」も予想に近い数字かと思われます。雇用者数や失業率は安定的に推移しており、FRBは賃金の上昇率に注目していると言われています。明日の発表で予想通りの結果を示せば、12月のFOMCで「今年4回目の利上げ」の可能性が高まります。

    ここ2日間、日米の株価は大きく反発しています。ドル円もこの動きに呼応したかのように113円台を回復したわけですが、株価の動きにはまだ安心できません。昨日は463円も上昇した日経平均株価ですが、10月では2199円もの下げを記録し、2008年のリーマンショック以降最大の下げを記録しました。現在上場企業の中間決算発表はピークを迎えています。事前予想ではかりなりの企業が増収増益と見られていましたが、蓋を開けてみると、強弱まちまちです。まだ、為替が円高に振れていないことで輸出企業を中心に好業績を維持していますが、ドル円が110円を割り込むようだと、「円高、株安」が一気に加速する懸念もありそうです。

    本日のドル円はやや上値が重く感じられます。米国株が大幅続伸した割には、日経平均の伸びは限定的でしょう。ここ2日間で800円近く上昇したこともあり、ひょっとするとマイナスで終わることも、ないとは言えません。予想レンジは112円50銭~113円40銭程度と見ます。

  • ドル円110円台半ばまで下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は大幅反落。ADP雇用者数が予想を下回り、長期金利が
      低下した。さらにトランプ大統領が日本との貿易関係に不満との報道が
      円買いを加速させ、110円51銭までドル安が進む。

    • ドルが売られたことでユーロも上昇。ユーロドルは1.1655まで
      買われ、終始1.16台で推移。

    • 株式市場は前日と同じような動きを見せたが、この日はダウが
      小幅ながら20ドル上昇し、ナスダックは続落。

    • 債券相場は反落。長期金利も低下し、2.87%台に。

    • 金は3日続伸。原油価格は4日続落し68ドルを割り込む。

    • 新規失業保険申請件数       →  20.3万件

    • 8月ADP雇用者数          →  16.3万人

    • 8月ISM非製造業景況指数    →   58.5

    本日の注目イベント

    • 日  7月景気動向指数
    • 中  中国 8月外貨準備高
    • 独  独7月鉱工業生産
    • 独  独7月貿易収支
    • 欧  ユーロ圏4-6月期GDP(確定値)
    • 米  8月雇用統計
    • 米  ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
    • 米  メスター・クリーブランド連銀総裁講演
    • 米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
    • 加  カナダ8月就業者数
    • 加  カナダ8月失業率

    ドル円は結局「元の鞘」に戻ったようです。個人的にはこれまでの流れにやや変化が出たことで、ドル高の可能性を意識していましたが、昨日はドルが大きく売られ、今回も震源地はトランプ大統領でした。トランプ大統領は日本の指導者とは良好な関係だとしながらも、「もちろん私が彼らに対し、彼らがどれだけ支払う必要があるか告げた途端に終わるだろう」と述べと、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝え、トランプ大統領が依然として対日貿易に悩まされているようだと報じたことで、ドル売り円買いが強まり、110円台半ばまで円高が進みました。

    対中国への追加関税発動が近いのではとの観測が高まっていますが、米国の貿易赤字解消という点では、日本との貿易赤字の改善を図ることは避けて通れません。対中国との制裁関税がひと段落すれば、日本を「口撃」してくることは十分予想されます。
    WSJが伝えたトランプ大統領の発言から判断する限り、大統領は日本のトップとの良い関係を維持してはいますが、心の中ではいつ「本題」を切り出そうか考えているようです。

    本日は8月の雇用統計が発表されます。昨日発表されたADP雇用者数が予想を下回ったことで、今日の数字も下振れするのではないかといった観測も出てきましたが、この両者の相関関係はそれほど強くはありません。予想では、失業率がさらに改善していて「3.8%」、非農業部門雇用者数は先月の17万人から「19.4万人」に増えると予想されています。このところ、雇用統計の結果では為替は動きません。予想より多少多くても少なくても、為替への影響は限定的で、基本的には「米景気は好調」との見方はぶれないということでしょう。ただそれでも、為替へは最も影響力のある経済指標であることに変わりはありません。用心するにこしたことはありません。

    昨日のこの欄で、NYで111円76銭までドル高が進んだ後、軟調な動きになっても111円26銭前後にある日足の「転換線」を上回っていれば、まだ上昇の余地があると書きましたが、足元ではこの水準を大きく下回ってしまいました。この結果、再び111円台半ばが重い展開になるものと予想されます。本日の下値のメドはまずは110円台半ばが意識されます。

    昨日までの上昇で、結局「日足の雲の上限」が抜け切れないため反落しましたが、今度は同じ雲の「下限」が抜けるかどうかです。
    一目均衡表の「雲」は抵抗帯です雲がローソク足よりも下にある時は下落を支え、上にある時は上昇を抑える役目をします。もちろん、絶対に抜けないということではなく、「抜けにくい」ということです。仮に110円50銭を明確に下抜けした場合は、110円台前半と、109円80-90銭あたりが次のメドと予想しています。本日のレンジは110円10銭~111円10銭程度でしょうか。土日に、中国への追加関税第3弾がニュースにならなければいいのですが。


    議会証言を受けドル円114円台に 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円はイエレン議長の議会証言を受けて、1月30日以来となる
      114円50銭までドル高が進行。証言内容が「タカ派」と受けとめられ、
      長期金利が上昇し、米景気への楽観的な見方が広がった。

    • ユーロドルもドル高ユーロ安が進み、1.0561まで売られ、
      約1カ月ぶりのユーロ安水準を記録。

    • 株式市場は大幅に続伸。FRB議長が景気を楽観的に見ていることが
      株価を押し上げた。ダウは92ドル上昇し、2万500ドル台に乗せる。
      ダウはこれで、5営業日連続の最高値更新。

    • 債券相場は3月のFOMCでの利上げも排除できない状況になった
      ことから続落。長期金利は2.47%台まで上昇。

    • 金は小幅ながら4日続落。原油は反発。

    • 1月生産者物価指数  → +0.6%

    本日の注目イベント

    • 欧   ユーロ圏12月貿易収支
    • 英   英1月雇用統計
    • 米  2月NY連銀製造業景気指数
    • 米   1月消費者物価指数
    • 米   1月小売売上高
    • 米   1月鉱工業生産
    • 米   2月NAHB住宅市場指数
    • 米   イエレン・FRB議長、下院銀行委員会で証言
    • 米   米・イスラエル首脳会談
    • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
    • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    昨日の東京時間午後のドル円はトランプ政権の重要閣僚の一人である
    フリン大統領補佐官の辞任が材料視され、株価は200円を超える下げをみせ、
    ドル円も113円台前半まで売られる、重苦しい展開でしたが、その雰囲気を
    一変させたのがイエレンFRB議長の議会証言でした。

    追加利上げに前向きな発言だったことからドル円は2週間ぶりに114円50銭まで
    買われています。
    利上げは株式にとってはネガティブな材料ですが、この日は主要3市場とも
    最高値を更新し、米国株の力強さを改めて見せつけられた格好です。
    ダウは5営業日連続で最高値を更新し、この間の上げ幅は400ドルを超えて
    います。
    株式に関してはまさに「トランプラリー・第二章」と言えると思いますが、2万ドルの
    大台を越えてからはスピードが速すぎ、反落も意識しないわけにもいきません。

    イエレン議長は上院で、「金利と雇用が当局の見通しと一致すれば、一段の
    利上げが適切になる」との認識を示しました。
    しかも、利上げのタイミングについても、「今後数回の会合で判断するつもりだ」
    と述べ、3月のFOMCでの利上げの可能性も排除できないことになります。
    さらに、利上げを引き延ばすリスクについても「緩和解除を長く待ちすぎるのは
    賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる
    可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる
    恐れがある」(ブルームバーグ)
    と指摘しています。

    この証言から窺えることは、昨年12月に利上げを行った際に、2017年には
    3回程度の利上げを想定しているという、FRBのシナリオ通りに米景気が拡大して
    いるということです。
    もともと2008年のリーマショックで、ゼロ金利にした金融政策を、できるだけ
    早い時期に「巡航高度」まで持って行きたいというのがFRBの基本的な
    考え方で、現行の超低金利下では万が一「第二のリーマンショック」が起きた
    場合には、金融政策を出動できないリスクがあるからです。

    下落基調を続け、先週には2.33%台まで低下した米長期金利は緩やかに
    上昇してきました。
    この欄でも、「ドル円が115円に向かうには長期金利の上昇が不可欠」といった
    コメントを書いてきました。
    ドル円が先月115円台に乗せた時には、米長期金利は2.5%台まで上昇して
    いたことを考えると、ここから115円台に乗せるにはもう一段の金利上昇という、
    援護射撃が必要になってきます。
    ここは、トランプ大統領の減税政策やインフラへの大規模な財政出動を待つしか
    ありません。

    本日はドル高、株高の影響から日経平株価もザラ場では200円程度の上昇を
    見込んでいます。
    昨日記述した通り、ドル円はテクニカルの節目である114円50銭で、ピタリと
    上昇を止められています。
    この水準の上にも120日線が114円76銭前後にあるため、114円50銭~115円
    が重要な「レジスタンス・ゾーン」と言えるでしょう。
    予想レンジは113円50銭~114円70銭程度とします。

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    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
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