議会証言を受けドル円114円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はイエレン議長の議会証言を受けて、1月30日以来となる
    114円50銭までドル高が進行。証言内容が「タカ派」と受けとめられ、
    長期金利が上昇し、米景気への楽観的な見方が広がった。

  • ユーロドルもドル高ユーロ安が進み、1.0561まで売られ、
    約1カ月ぶりのユーロ安水準を記録。

  • 株式市場は大幅に続伸。FRB議長が景気を楽観的に見ていることが
    株価を押し上げた。ダウは92ドル上昇し、2万500ドル台に乗せる。
    ダウはこれで、5営業日連続の最高値更新。

  • 債券相場は3月のFOMCでの利上げも排除できない状況になった
    ことから続落。長期金利は2.47%台まで上昇。

  • 金は小幅ながら4日続落。原油は反発。

  • 1月生産者物価指数  → +0.6%

本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支
  • 英   英1月雇用統計
  • 米  2月NY連銀製造業景気指数
  • 米   1月消費者物価指数
  • 米   1月小売売上高
  • 米   1月鉱工業生産
  • 米   2月NAHB住宅市場指数
  • 米   イエレン・FRB議長、下院銀行委員会で証言
  • 米   米・イスラエル首脳会談
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

昨日の東京時間午後のドル円はトランプ政権の重要閣僚の一人である
フリン大統領補佐官の辞任が材料視され、株価は200円を超える下げをみせ、
ドル円も113円台前半まで売られる、重苦しい展開でしたが、その雰囲気を
一変させたのがイエレンFRB議長の議会証言でした。

追加利上げに前向きな発言だったことからドル円は2週間ぶりに114円50銭まで
買われています。
利上げは株式にとってはネガティブな材料ですが、この日は主要3市場とも
最高値を更新し、米国株の力強さを改めて見せつけられた格好です。
ダウは5営業日連続で最高値を更新し、この間の上げ幅は400ドルを超えて
います。
株式に関してはまさに「トランプラリー・第二章」と言えると思いますが、2万ドルの
大台を越えてからはスピードが速すぎ、反落も意識しないわけにもいきません。

イエレン議長は上院で、「金利と雇用が当局の見通しと一致すれば、一段の
利上げが適切になる」との認識を示しました。
しかも、利上げのタイミングについても、「今後数回の会合で判断するつもりだ」
と述べ、3月のFOMCでの利上げの可能性も排除できないことになります。
さらに、利上げを引き延ばすリスクについても「緩和解除を長く待ちすぎるのは
賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる
可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる
恐れがある」(ブルームバーグ)
と指摘しています。

この証言から窺えることは、昨年12月に利上げを行った際に、2017年には
3回程度の利上げを想定しているという、FRBのシナリオ通りに米景気が拡大して
いるということです。
もともと2008年のリーマショックで、ゼロ金利にした金融政策を、できるだけ
早い時期に「巡航高度」まで持って行きたいというのがFRBの基本的な
考え方で、現行の超低金利下では万が一「第二のリーマンショック」が起きた
場合には、金融政策を出動できないリスクがあるからです。

下落基調を続け、先週には2.33%台まで低下した米長期金利は緩やかに
上昇してきました。
この欄でも、「ドル円が115円に向かうには長期金利の上昇が不可欠」といった
コメントを書いてきました。
ドル円が先月115円台に乗せた時には、米長期金利は2.5%台まで上昇して
いたことを考えると、ここから115円台に乗せるにはもう一段の金利上昇という、
援護射撃が必要になってきます。
ここは、トランプ大統領の減税政策やインフラへの大規模な財政出動を待つしか
ありません。

本日はドル高、株高の影響から日経平株価もザラ場では200円程度の上昇を
見込んでいます。
昨日記述した通り、ドル円はテクニカルの節目である114円50銭で、ピタリと
上昇を止められています。
この水準の上にも120日線が114円76銭前後にあるため、114円50銭~115円
が重要な「レジスタンス・ゾーン」と言えるでしょう。
予想レンジは113円50銭~114円70銭程度とします。

スポンサーサイト

ユーロ円早朝に売られる 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は雇用統計の結果には方向性を見つけにくく、



    114円台に乗せる場面はあったものの、イタリアの国民投票を



    控えドル売りが優る。113円台半ばまで下落して取引を終える。

  • ユーロドルはポジション調整のドル売りユーロ買いに押され、



    1.0681までユーロ高が進む。

  • 株式市場はまちまち。上昇を続けていたダウは反落し、



    ナスダックは小幅に反発。

  • 債券相場は上昇。雇用統計の結果がやや軟調だったことと、



    前日に大きく売られたことで反発。長期金利は2.38%台まで低下。

  • ドルが売られたことで金は反発。原油価格は3日続伸。

  • 11月失業率           → 4.6%

  • 11月非農業部門雇用者数 → 17.8万人

    本日の注目イベント

  • 中   中国 11月財新サービス業PMI

  • 中   中国 11月財新コンポジットPMI

  • 欧   ユーロ圏11月総合PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏11月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10月小売売上高

  • 米   11月労働市場情勢指数(LMCI)

  • 米   11月ISM非製造業景況指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
                                      

    11月の雇用統計の結果はまだら模様。失業率は4.6%で予想より改善

    した一方、非農業部門雇用者数は17.8万人と、予想を下回る。また、

    平均賃金も2.5%と前月よりも悪化していました。

    ドル円はそれでも114円台に乗せる場面もあり、ドル買い意欲の強さを

    見せましたが、日曜日に行われるイタリアとオーストリアの選挙を前に、

    ポジション調整のドル売りに押され、113円台半ばで越週しています。

    注目のイタリアの国民投票では、第1回の出口調査では反対派が賛成派を

    上回っていると発表され、ドル円は一時113円を割り込んでいます。

    第2回の出口調査でも反対派が57-61%で賛成派を上回っているとの

    発表です。

    今回の国民投票は上院の定数を減らし、権限を弱めるというものですが、

    同時に、レンツィ首相に対する信任投票の側面もあり、もし「NO」との

    判断がでれば、首相が辞任するとの見方が強まっています。通貨ユーロを

    構成する、ユ-ロ圏第3位の経済規模をもつイタリアで混乱が続けば、ユ

    ーロにとっても厳しい洗礼を受けることになります。

    今年は6月にBrexitがあり市場は大混乱をし、11月には米大統領

    選でトランプ氏が勝利するなど、いわゆる「ブラックスワン」を2羽も見

    ることになりました。

    現時点では3羽目の「ブラックスワン」が出現する可能性が高まっている

    ようです。基本的には通貨ユーロに関することですが、市場が混乱すると

    どうしても安全通貨の円が買われる傾向があり、ユーロ円が最もその影響

    を受けると予想します。今朝8時前の時点でユーロ円はすでに、NYのク

    ローズから2円近く下げています。

    今回の投票では反対派が勝利するとの見方が優勢で、その意味では市場に

    はある程度は織り込まれている可能性もあります。

    ユーロがどのような動きをするかについては不透明な部分もあり、明確な

    方向性が確認できるのは、夕方欧州市場が開いてからということになるか

    もしれません。いずれにしても、再び政治的リスクが高まり市場は大きく

    動くことになりそうです。

    予想レンジは難しいですが、112円20~114円程度でしょうか。

    レンツィ首相が辞任に追い込まれれば、イタリアのユーロ離脱問題にも

    波及する可能性もあり、円がさらに買われることも予想されますが、

    ユーロ円の戻り売りが有効かもしれません。


  •  

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は一段と上昇を強め、114円55銭までドル高が進む。
      ADP雇用者数が予想を大幅に上回り、他の経済指標も概ね良好。
      加えて、OPEC総会で減産合意したことでリスクオンが加速。

    • ユーロドルでもドル高が進んだが、1.05台半ばで下げ止まる。
      1.05の大台がサポートとして意識される

    • 原油高を好感しエネルギー株を中心にダウは上昇したが、
      引けにかけて売りものが勢いを増し、引け値では前日とほぼ変わらず。
      ナスダックは56ポイント下げるなど、個別物色が鮮明に。

    • 債券相場は続落。経済指標が上振れしたことで来年の
      利上げ観測も徐々に高まる。長期金利は2.38%台まで上昇。

    • ドル高がさらに進んだことで金は17ドル下げ1173ドル台に。
      原油価格はOPEC総会での減産合意を材料に4ドル21セント高と急騰。
    • 11月ADP雇用者数           → 21.6万人

    • 10月個人所得              → +0.6%

    • 10月個人支出              → +0.3%

    • 10月PCEコアデフレーター      → +1.7%

    • 11月シカゴ購買部協会景気指数  → 57.6

    • 10月中古住宅販売成約指数     → +0.1%

    本日の注目イベント

    • 中   中国 11月製造業PMI(速報値)
    • 中   中国 11月非製造業PMI(速報値)
    • 中   中国 11月サービス製造業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI(改定値)
    • 欧   ユーロ圏10月失業率
    • 英   英11月製造業PMI
    • 米   新規失業保険申請件数
    • 米   11月ISM製造業景況指数
    • 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演
    • 米   ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演

    注目のOPEC総会ではサウジがイランに譲歩した形で「減産合意」に達しました。
    サウジも台所が火の車で、会合が決裂すれば原油価格が一段と下落基調を
    強め、結局は収入減少から財政的に厳しくなることで「シェア拡大」を断念した
    ようです。WTI原油価格は減産合意を受けて急騰し、50ドルに迫る水準まで
    買われています。

    原油価格の上昇でエネルギー株が買われダウは50ドルを超える上昇を見せ、
    長期金利も上昇したことで「リスクオン」が強まり、ドル円も一気に114円台半ば
    まで買われています。
    ドル円は、連日下げ幅は限定的で、海外市場に入ると大きく買われる流れが
    続いています。

    114円55銭まで買われたドル円は「週足」の120週移動平均線とその上にある
    「雲の上限」が意識される水準まで来ました。
    先週末から今週月曜日にかけて見られたドルの下落が唯一の「調整局面」で、
    それ以外はほぼ一本調子で上昇しています。
    上記、114円台半ばから115円台半ばは、さすがに意識され易い水準だと
    思われます。
    大統領選からまだひと月も経っていない中、既に13円を越えるドル高が
    進んでいます。
    常識的には上記水準のどこかで一旦上昇が止まり、しばらくはもみ合いに
    入るのではないかと予想していますが、常識が通じないのがここ3週間の
    相場展開だったことを考慮すれば、上記水準を超えて市場から120円という
    声が聞こえてくるまでドル高が継続することもないとは言えません。

    気になるは昨日NYダウの動きです。
    一時大きく買われたものの、引け値では前日とほとんど変わっていません。
    ハイテク株の多い、ナスダックが大きく下落したことに引っ張られた面は
    あろうかと思いますが、S&P500も下げて取引を終えています。
    原油価格の上昇がインフレ観測を高め金融株が買われる一方、資金コスト
    の上昇がその他のセクターの下落圧力となっているようです。また、ひょっと
    したら、急激な上昇で投資家の間に、高値警戒感も浸透してきたのかも
    しれません。

    本日も日本株は堅調な動きが予想されます。
    それに伴って、ドル円はNY市場での高値を抜いてくると思われます。
    場合によっては上記115円台に乗せ、週足の雲の上限を試す動きも
    あるかもしれません。
    予想レンジは113円80銭~115円50銭程度と見ます。
    引き続き値幅の多大きい動きが予想されます。

    ドル円105円台に乗せる 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は続伸し、節目の105円を抜き105円35銭まで
      上昇。株価は下げたものの長期金利が急騰し、これがドルを支え
      た。

    • ユーロドルも小幅に上昇。ドイツ銀行の決算が黒字だったこ
      とから、ドイツの長期金利が上昇し、ユーロ買いに繋がった。

    • 株式市場は反落。利上げ観測が重石となり、企業決算はそこ
      そこだったにも関わらず、ダウは29ドル下落。

    • 債券相場は大幅に続落。失業保険申請件数などが良好だった
      ことや、欧州で金利が上昇したことから売りが優勢に。
      長期金利は約5カ月ぶりに1.85%台まで上昇。

    • 金と原油は小幅ながら上昇。

    • 新規失業保険申請件数   →  25.8万件

    • 9月耐久財受注        →  +0.2%

    • 9月中古住宅販売成約指数→  +1.5%

    本日の注目イベント

    • 豪   豪第3四半期生産者物価指数
    • 日   9月消費者物価指数
    • 日   9月失業率
    • 独   独10月消費者物価指数(速報値)
    • 欧   ユーロ圏10月景況感指数
    • 欧   企業決算 → UBS、BNPパリバ、RBS
    • 米   7-9月GDP(速報値)
    • 米   10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
    • 米  企業決算 → エクソンモービル、マスターカード

    「テクニカルの勝利」と言ってもいいでしょう。
    ドル円は節目の105円を抜き、一時は105円35銭までドルが買われ、
    約3ヶ月ぶりのドル高水準を記録しました。昨日のこの欄でも触れまし
    たが、一部には米利上げの限界を見越して、ドル円が再び円高方向に
    進むとの観測もありましたが、テクニカルでは「ドル高を示唆」している
    ことを指摘しました。現時点ではてテクニカルが勝ったと言ってもいいと
    思います。

    NY市場では105円をあっさり抜け105円35銭までドルが買われ、ほ
    ぼこの日の高値圏で取引を終えています。株価は下げたものの、ドル
    買いのドライバーととなったのは、米金利の上昇でした。昨日決算発表
    のあったドイツ銀行が、予想外の黒字を確保したことで市場に安心感が
    広がり、米長期金利は1.85%台まで上昇しました。日米金利差の拡大
    が、円を売ってドルを買うという行動につながりドルを押し上げました。
    米長期金利は約5カ月ぶりの高水準です。本日発表の第3四半期GDPも
    2.6%と予想され、米景気の拡大を見越している部分もあったようです。

    ドル円は105円の壁をあっさり越えたことで、これまでの100円―105円
    のレンジは上昇修正されたと思います。恐らく102円-107円のレンジか、
    103円―108円のレンジを形成するのではないかと予想します。ただ、節
    目を越えたからといって、このままドルが上昇し続けるかどうかは不明です。

    NYの株価が不安定なことがその一因として挙げられます。NY株式市場は、
    代表的な株価指数であるダウやS&P500がここ数カ月ほぼ横ばいか下
    落で推移しています。もちろん「利上げ」が材料になっていることは理解でき
    ますが、良好な企業決算のわりには株価が上がりません。
    株価の上昇は「リスクオン」の象徴で、そうなると本格的に安全通貨の円は
    売られることになります。
    足元ではドルが上昇してはいますが、まだ手放しでドルを買えばいいとうス
    テージには到達していないと見ています。

    それでも今後のスタンスはドルが下げたところでは拾っておくべきでしょう。
    100円割れのリスクはかなり遠のいたと見られます。
    出遅れ感の強い日経平均株価もようやく上昇傾向を強めています。昨日東
    証が発表した資料では、外人投資家は3週連続で買い越しに転じていまし
    た。彼らは、株価と為替の両方で利益を取れるチャンスが来たと見立ててい
    るのかも知れません。本日の予想レンジは104円70銭~105円70銭程度
    にしたいと思います。米GDPの結果次第では、さらに上下どちらにも振れが
    大きくなる可能性もあります。

    =============================
    9月の金融政策決定会合で、日銀が長期金利をゼロ%程度に誘導す
    ると決めてから1カ月以上が経過しました。
    長期金利をコントロールするという異例の政策に打って出たわけで
    すが、足元の金利水準はマイナス0.05%程度で推移しています。
    問題は、それ以降値動きがほぼ固定されてしまったことです。
    10月の値幅はマイナス0.073%~マイナス0.048%と、
    わずか0.025%です。
    当然ですが、これでは債券トレーダーも腕の見せどころがありませ
    ん。外資系の中には債券部門の縮小を決めたところもあるようです
    が、債券トレーダーはお互いに情報を交換しながら、戦々恐々とし
    ているとか。こんなところにも金融政策の影響が出ているようです。

    良い週末を・・・・・。



    米4月のCPI上振れる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場

  • ドル円はドル買いが優り、109円台半ばを超えたが

    CPIなどの経済指標が上振れしたことや、連銀総裁の

    発言などが影響して反落。利上げ観測の高まりから株価が

    軟調となり109円を割り込んだ後109円10-20銭

    で引ける。

  • ユーロドルは引き続き小動き。1.13台前半で推移し、

    上値は重いものの方向感に欠ける。

  • 株式市場は大幅に反落。消費者物価指数などが予想を

    上回ったことで利上げ観測の高まりにつながった。ダウは

    180ドル下げ、連日値幅の大きな動きが続く。

  • 地区連銀総裁がタカ派的な発言を繰り返したことや、

    経済指標に反応し、10年債は売られる。長期金利は

    1.77%台まで上昇。

  • 金は上昇し、原油価格も続伸し7カ月ぶりに48ドル台に。


  • 4月住宅着工件数    →  117.2万件

  • 4月建設許可件数    →  111.6万件

  • 4月消費者物価指数   →  +0.4%

  • 4月鉱工業生産     →  +0.7%

    本日の注目イベント

  • 日   1-3月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(改定値)

  • 英   英4月雇用統計

  • 米   FOMC議事録(4月26、27日分)


    ドル円はNY市場では109円台半ばまで上昇しましたが、前回と同じように、

    ここからは110円台を試すことなく反落しています。

    「いつか来た道」というイメージですが、昨日は消費者物価指数など、経済指

    標が揃って良好で、市場予想を超えていたため、後退していた6月の利上げ観

    測が再び盛り返し、株と債券が売られ、リスク回避の流れから円買いドル売り

    につながったものです。

    4月の消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%と、2013年2月以来

    の高水準でした。項目別でもエネルギーは前月比3.4%の上昇で、ガソリン

    は8.1%と、こちらは2012年8月以来の大幅上昇です。

    これらを見る限り、「インフレの芽は出つつある」(ブルームバーグ)との見

    方が強まっています。今後はFRBが注目する、PCEコアデフレーターにも

    影響を及ぼしそうです。同時に発表された鉱工業生産も上振れしていました。

    これら経済指標に加え、地区連銀総裁の発言も利上げ観測を高めることに一役

    買っています。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は「現在のところ私

    の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はあり」、利上げ回数

    は「経済情勢の展開次第だ」と述べています。

    また、ロックハート・アトランタ連銀総裁もFOMC予測における「緩やかな、

    という表現は年2、3回の利上げを意味する」と述べ、「市場は確実に私より

    も悲観的だ」とも語っています。(ブルームバーグ)気がつくことは、ほぼ全

    ての連銀総裁は年内利上げを2~3回と予想しており、イエレン議長とは温度

    差があることです。さらに市場の共通する見方である「年1回あるかないか」

    という予想とは大きく異なります。

    個人的には、今年の後半に向って利上げ観測が高まり年内ゼロということはな

    く、2回程度と予想しています。

    市場が利上げに対して極端に悲観的だという見方にも同調します。

    もっとも、それは足元の状況を言っているのではなく、まだドルの上値は思い

    という印象は変わっていません。

    チャートを観ると、「8時間足」では3月以来120日線で上昇を抑えられて

    おり、ここを抜けきれるかどうかが重要です。

    「日足」では既にMACDがゴールデンクロスを見せてはいますが、まだ「マ

    イナス圏」です。110円台に乗せれば「プラス圏」に入り、上昇に弾みがつ

    くことも考えられます。ただしそれでもトレンドの転換を示す「日足」では、

    「雲」を抜けるのに相当な値幅が必要です。

    足元のドル円はG7前のショートカバーもあり、上値を試す流れにはなってい

    ますが、米国サイドからは110円を大きく超えていく材料は出にくいと思わ

    れます。

    昨日のように、経済指標が上振れすれば、株価が下落してリスクオフが進みま

    す。そのため、ドル円を押し上げる材料は日本サイドに期待が集まります。

    それは、G7で日本側が急激な円高が進んだ際には介入もあり得ることで理解

    を得られるのかどうか。

    あるいは、再び高まってきた6月の日銀決定会合での追加緩和などです。

    本日は日本の1-3月期GDP速報値が発表されます。

    結果次第では上記6月会合での追加緩和の可能性に影響を与えます。

    本日のレンジは108円60銭~109円60銭程度を予想します。


  • このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
    断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
    社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
    相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
    レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
    損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
    決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
    (法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
    34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
    「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
    取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
    また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
    信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
    等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
    ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
    通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
    決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
    また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
    お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
    契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
    開始していただくようお願いいたします。