【ジョージソロスの話】Vol:3  

第三話:ソロスの相場に対する考え

前回の話の中で「群衆心理」という言葉が出てきましたが、相場で財をなしたソロスの優れている所いくつもありますが、その中でも特徴的なのは「投資家の心理」を読むことに長けていることを挙げたいと思います。

相場は人間が動かしている以上市場参加者の心理状態を知ることは当然重要です。

市場参加者の心理を的確に読んで相場の転換点を探る。これがソロスの基本的な投資方法です。彼はその上、緻密に市場を分析し、彼の本質的な「本能」と「直感」で相場を張るのです。

彼は自分の著書の中で「通常、市場参加者の価値判断は常にバイアスに満ちており、一般的にバイアスが市場価格に影響を与える」と記しています。そして、彼はこの点に関してのインタヴューで「私が主張したい点は、バイアスは市場価格だけではなく、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)といわれるものにも影響を与えることだ。そこで再帰現象が重要となる。常に起こるわけではないが、起こるときは、市場価格は別のパターンをたどる。それは、また別の役割を果たす。

それは単にファンダメンタルズと言われるものを反映するだけではない。それ自体がファンダメンタルズの一つとなり、価格の変動を形成するのだ。」と述べています。

市場参加者のバイアスが相場を大きく変動させ、それを読むのが重要だというわけです。
ソロスが学生のころ哲学者になろうと思っていたことと、相場の心を読むことは無関係ではないということでしょうか。

ソロスの友人の一人はソロスの成功の理由を率直にこう指摘しています。
「彼の成功の最大の要因は、人の心理を読むのがうまいことだ。彼には、群衆心理がよく理解できる。彼は、マーケッティングの達人のように、大勢の人があることに集中することをうまく見抜くことができる。」
相場にはトレンドがあり、トレンドは行き過ぎた場合には必ず転換する。
ソロスはその転換点を見抜くことにかけては天才と言えるかもしれない。しかし、その天才でも当然相場に負けることもある。彼はそのことについて「人々は、わたしが間違いなど犯さないだろうと誤った認識をもっている。これは、特に強調しておきたいのだが、私は、隣の住人と同じぐらい間違いを犯す。しかし、私が自分でも優れていると思うところは、それを認めていることだ。

それが私の成功の秘密だ。私は、人間の認識は、生まれながらに過ちを犯すものだと確信している。」

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ジョージソロスの話 


ジョージソロスの話



第一話:神の子



「デュードゥ・シュロッシュ」・・・・・。
この名をご存知だろうか?
世界で最も著名な個人投資家である。

1930年、ハンガリーのブダペストで生まれで、現在はNY在住の投資家である。
英語的に発音すると、「ジョージ・ソロス」と発音する。
1992年、イングランド銀行を打ち負かしたと言われておるあの、ジョージ・ソロスです。

今回から彼のこれまで歩んで来た道を辿って、彼の市場に対する見方、相場に対する考え方など、少しでもわれわれの投資に役立つところがあれば参考にしたいと思い取り上げました。
なにしろ世界最大の投資家であり、世界最大の慈善活動家であるわけですから。



彼は1930年8月12日ブダペストでハンガリー系ユダヤ人の中産階級の家庭に生まれました。

当時のハンガリーはファシスト、反ユダヤ主義が広まっており、ナチスドイツとソ連との熾烈な戦いが繰り広げられていた時代です。

少年時代の彼は普通の子供と同じように、たくさんの友達に囲まれ、スポーツ好きな少年でした。
父は弁護士でしたが、経済的にはそれほど裕福な家庭ではなかったようです。

幼い子供はよく、自分自身を主人公にした空想にふけるものです。
大きくなったら「パイロット」になる、あるいは「医者」になりたい。
そんな夢を持つものですが彼は、「自分は神」だと思い込んでいたそうです。
1987年に発表された彼の著書「相場の心を読む」にこんな文章があります。

「私が、いつも自分がかけがえのない人間だと過大評価してきたことを認めたとしても、
読者は少しも驚かないだろう。率直に言えば、私は自分のことを、神のような存在、
あるいはケインズのような経済学者、いや、もっとひいき目でみればアインシュタイン
のような科学者だと想像していた。」

普通の子ジョージ・ソロスはこの点では普通ではなかったようです。

この「神の子」という子供の頃の夢想は、彼が大人になっても続く猛烈な自信を説明
するのに役に立つかもしれません。
1943年、ソロスが13歳のころになると、ブダペストの街はナチスによってほとんど
破壊され、ユダヤ人の身にも危険が迫ってきました。

アウシュビッツにおける大量虐殺があったのもこの頃です。ソロスの父は、彼がユダヤ人
では危険だということで、キリスト教徒の役人の子供にしたて、偽の身分証明書を手に
入れたりして難を逃れました。
ソロスは戦争を通じて一つの教訓を得たそうです。

それは「現実と認識の間には、溝が存在する。」ということです。

人間はみな先入観(バイアス)を持っているが、それは必ずしも実際に世の中の動きと
一致するわけではない。この「溝」こそが、彼が後に人間の知識、そして金融市場に
関する理論を作りあげていくにつれて探求していくものです。

1947年にソロスはイギリスに渡ります。ほとんど無一文で、彼の人生の中で一番
貧しい時代だったそうです。そして、1947年、彼はロンドン・スクール・オブ・エコノ
ミクスに入学しました。ここでソロスは「経済学」の勉強をすることになります。

To be continued・・・
次回は、9/16(火)の予定です。

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第四話:お金の未来 


お金の話

第四話:お金の未来


「現金その場限り」・・・銀行でよく使われる言葉だそうです。

現金はたとえ落としても必ず戻ってくるわけではありません。
従って、日常生活の中ではそれほど多くの現金を持ち歩くことはありません。
やや値の張るものを買うときには大抵クレジットカードで支払います。
クレジットカードを所有している限り、多額の現金を持ち歩く必要はないわけです。

それどころか、最近では小銭さえ、現金を使わず、EdyやSuicaあるいは携帯電話で
支払う若者が増えています。
キーワードは「電子マネー」ということになります。

朝起きて通勤するのはSuica(関西ではIcoca,東海ではToicaと言うそうですが)があれば
会社までいけます。コンビにでコーヒーやお茶を買うのであればケイタイでもOKです。
お昼にランチを食べるときはやはり小銭が必要ですが、コンビニで弁当を買うのであれば

やはりケイタイです。

仕事帰りに飲みに行っても場所によっては電子マネーで支払えます。
われわれのポケットから小銭が消える日はそう遠くないのかも知れません。

電子マネーがもう少し進化すると、クレジット機能が付加され、現金を事前にデポジット
しなくても一定の限度額までは電子マネーとして使えるようになります。
(既に一部は始まっているようですが。)

そして、代金の支払いだけに限定すれば日立製作所が来年からの実用化を目指している
「指静脈マネー」です。これは静脈や手のひらの認証の判断するキャッシュカードさへ
も通さず、直接指を読み取り装置にかざすだけで本人かどうかを判断し、認証されれば
自分の口座から代金が引き落とされる仕組みです。

ホテルやスポーツクラブ、ゴルフ場で実用化される予定になっています。

携帯性、利便性、安全性、などで優れているこのような現金以外のマネーは今後ますます
拡大して行くものと思われますが、同時に実物の貨幣の発行額は激減していくと考えられ
ています。法人用の電子マネーが開発されれば、決済、振込み、振り替えなどの資金移動も
可能になり、手形、小切手も無くなるかも知れません。

そうなると街角の銀行店舗もその姿を消し、「新しい」マネーのための発行、修理、メンテ
などの手続きをやる店舗などに替わっているかもしれません。

参考文献:日本経済新聞社編「マネーの経済学」

To be continued・・・
次回は、9/9(火)の予定です。



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【お金の話】Vol:3 


お金の話

第三話:中央銀行の誕生


前回、世界で最も古い中央銀行はスウェーデンのリクスバンクであると書きました。

1668年の設立です。しかし、イングランド銀行も古さでは負けていません。1694年には

設立されています。ただイングランド銀行の場合は当初、中央銀行として設立されたの

ではなく国家財政と関わって行きながら中央銀行に進化して行ったようです。

王国政府の銀行であったイングランド銀行は国の債権債務の管理や、発達していく商工業

の貨幣、信用供与、などを行っていく中で中央銀行になります。



1844年にイングランド銀行のみ銀行券発行の独占権が与えられ、唯一の発券銀行になり

1946年に国有化されました。国の通貨はその国の中央銀行が発行することは、われわれ

日本人にとって当たり前のことです。

しかし、国によっては複数の銀行が発行するところもあります。いい例が香港です。

皆さん行かれたことがあるのでお分かりかもしれませんが、香港には発券銀行が三行あり

ます。Bank of China(中国銀行)、HSBC(香港上海銀行)、Standard Chartered Bank

(スタンダード・チャータード銀行)の3行です。

もちろん同じ価値を持つ香港ドルですが、紙幣を観ると印刷されている背景が異なります。



金融に詳しい方には失礼な話になってしまいますが、一見、中央銀行っぽい名前の

民間銀行がいくつかありますので観てみましょう。


代表的(?)なのが 中国銀行です。この銀行は外国為替専門銀行で、中央銀行ではありま

せん。中国の中央銀行は「中国人民銀行」です。もっとも、「中国銀行」を日本の岡山に

本店のある「中国銀行」と間違える方もいるようですが・・・・・。

ドイツの中央銀行はDeutsche Bundes bank(ドイツ連邦銀行)であって、Deutsche Bankと

間違えやすいです。



では、米国の中央銀行はどうでしょう?

Bank of America(アメリカ銀行)ではありません。実は、中央銀行という制度はなく、

FRB(連邦制度準備理事会)が金融政策を司っていて、中央銀行の役割を果たしています。

米国では州の権限が強く、州単位の制度も発達しています。全ての州を統括する中央銀行が

存在しないのもそのあたりに理由があるのかも知れません。

FRBを構成するメンバーに、各地区の連銀総裁がいます。

12の地区連銀がありますが、その代表格はニューヨーク連銀で(Federal Reserve Bank

of New York)で、やはりFRBということになります。


ユーロ圏には、各国の中央銀行の他にユーロ圏全体の中央銀行であるECB

(European Central Bank)がフランクフルトに置かれているのはご存知の通りです。


次回は、9/2(火)の予定です。







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お金の話Vol:2 

第二話:貨幣の価値と利便性


お金の誕生については前回述べましたが、われわれが毎日使っているお金、
例えば千円札は紙ではありますが、千円の価値があります。

当たり前ですが日本国内ならば、いつでも、どこでも千円の物と交換できます。

それは発行元である日本銀行が1000円を保障しているからに他なりません。

絶対的な価値が保障されているから安心して保管できるわけです。

塩や貝が貨幣として使われてきたわけですが、貨幣を使用する目的は四つ
あると言われています。

第一は、交換する時の支払い手段です。

第二に、富を蓄える手段です。

第三は、価値を測る尺度として用いられます。

最初の二つに目的はすぐに理解できますが。第三の理由はやや説明が必要です。



例えば、桃1個と塩1gが交換され、鯛1匹と塩3gと交換されるなら、鯛1匹と桃3個の
価値が同じだということになります。

このように、貨幣として塩を用いることで、他の財の交換価値を測ることが
できるわけです。

その後時を経て、貨幣は金、銀、銅などの金属に移っていきます。

金属のほうが、利用価値があり、耐久性や、運び易さ、分割などの点で
優れていたからです。

そして更に時を経て、統一国家という中央集権的な体制が出来上がると、
通貨が誕生します。

中国を統一した最初の皇帝、秦の始皇帝は円形の通貨に文字のある銅銭を
普及させました。

また、日本では7世紀後半には富本銭と呼ばれた銅銭が造られました。


このように、国家の絶対的な保障、品質を背景に、貨幣を専門的に造る
機関(中央銀行)が設立されるようになり、イングランド銀行は1844年に設立され
銀行券を独占的に発行しました。

世界で最も古い中央銀行ということになると1668年設立のスウェーデンの
リクスバンクと言われていますが、やはり中央銀行の原型モデルと考えられているのは
イングランド銀行のようです。

わが国の中央銀行、日銀が設立されたのは1882年のことです。

次回は、「中央銀行」の歴史を観て行きます。

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通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
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契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
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