ドル米経済指標悪化にも続伸、98円台後半へ。
おはようございます。
今朝も東京地方は小雨が降っていて寒い朝です。
今週は雨の多い週ですね。
梅雨時のように日差しが余りみられませんでした。
2月も明日で終わりいよいよ3月です。
丁度受験シーズンで、早朝の電車で時折受験生が
参考書とにらめっこしているのを見ると
頑張れ」と声をかけてあげたくなります。
今日は週末、「頑張っていきましょう。」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 各種経済指標が悪化しておりドルが弱含む局面もありましたが、大きな
下落はなく、ドル堅調のまま対円で98円72銭まで上昇。 - 円は連日の安値更新で、米国債下落基調が鮮明になり続落。
長期金利は再び3%目前の水準まで上昇。 - オバマ大統領は金融安定化にむけ、公的資金枠を24兆円追加すことを決定。
- 週間失業保険申請件数→66.7万件
- 1月耐久財受注→▼5.2%
- 1月新築住宅販売件数→39万戸(▼10.2%)
- GMが決算発表を行い、2008年度は過去2番目となる308億6千万ドル
(約3兆円)の赤字となりました。
本日の注目点
- 日 1月消費者物価指数
- 日 1月失業率
- 日 1月消鉱工業生産(速報値)
- 欧 1月ユーロ圏失業率
- 欧 2月消費者物価指数(速報値)
- 米 08年10-12月期GDP改定値
- 米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
円の下落が止まらなくなりました。
すでに今年の円の最高値87円10銭(1/21)から11円以上も
売られたことになります。
本日早朝に発表される日本の鉱工業生産も悪化しているとの見通しも
手伝い、円の下落に拍車がかかったようです。
昨日コメントしましたように、市場はこれまでほとんど見向きもしなかった
日本の経済指標に注目しだしました。
一方、昨日も発表された米経済指標は惨憺たるものです。
新築住宅販売件数などは1963年以来の低水準まで落ち込んでいます。
週間失業保険申請件数も66万7千件と、こちらも1982年10月以来の
高水準でした。
問題は、それでもドルが買われるということです。
RBCの為替ストラテジストのストラウス氏は「こうした指標の悪化は、米経済
が直面する問題が、市場が既に織り込んでいる以上に深刻であることを再確認
させるものだ。」と述べています。
(トムソン・ロイター)
ドル/円はやはり100円が視野に入ってきました。
テクニカル的には、日足を観ると100円30-40近辺に抵抗線があり、この水準を意識した
展開になると予想します。
しかし、本日は週末ということもあり、またここまでドルは深い押し目も無く上昇
してきたわけですが、そろそろ一旦調整があってもおかしくないレベルかと思います。
100円という節目を意識しながら、どこまで実需のドル売りをこなしていける
かということいなりますが、ドルロングの参加者は一旦手仕舞いの水準を探し、
その後の動きを見極めたいところです。
- [2009/02/27 09:22]
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ドル続伸、NYで97円79銭
おはようございます。
「世の中がすごく明るくなったよ。」「いやぁ、よく見える。」
私の友人がレーシック手術を受けて暫くした後の感想です。
銀座の眼科医がこのレーシック手術を行う際に消毒装置を
2年以上も点検していなかったことが原因で感染症が発生し
67人もの患者が角膜炎などにかかりました。
この手術、比較的簡単で、眼鏡やコンタクトをしている人に人気が
あります。
費用的にもそれほど高額でもなく、効果も高いようです。
こうなると病院選びがポイントになってきそうです。
眼の手術だけに、後で「痛い目に」あわないようにしたいものですね。
・・・朝から失礼いたしました。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル/円は欧州市場でやや下落し96円半ばでの取引となり、その流れを
受けて97円を挟む水準で始まりました。 - 昨日に引き続きバーナンキ議長の議会証言が行われましたが、銀行国有化に
否定的な見方を示したことと、大手行のストレステスト(資産査定)を
間もなく着手することが好感され、NYダウが下落する中、銀行株は続伸。 - 米経済指標の悪化が発表されたものの、むしろ、このところの傾向である、
安全資産としてドル買いが先行、ドル/円はこの日のドル高値97円79銭を
示現。その後利食いのドル売りに押され97円40水準でクローズ。 - ユーロはS&Pがウクライナを長期債の格付けを引き下げたことで下落、
対ドルで1.270を割る水準までユーロ安が進み、ドルが主要通貨に対して
全面高となり、ドル高傾向が鮮明になったようです。 - 1月中住宅販売件数→▼5.3%(11年ぶりの低水準)
- オバマ大統領は富裕層に対して6340億ドル(約61兆円)の増税を
求め、10年間で国の医療費財源の再建に充てたい模様です。
本日の注目点
- 欧 独2月失業率
- 米 週間失業保険申請件数
ユーロが対ドルで下落したことにより、昨日とは異なり「ドル全面高」に
なってきたようです。
この日も中興住宅販売件数が11年ぶりの低水準と、米経済の悪化を示して
いましたが、米経済の長期低迷は→世界経済のとってもマイナス→
安全資産としてのドル買い。・・・・こんなシナリオが説得力を持ってきた
ようです。
既に昨年12月頃から米経済指標の悪化でもドルが上昇するというケースが
ありましたが、ストーリーとして認知されつつあるようです。
もともと「美人投票」といわれている為替市場ですが、市場参加者の
多くが「こっちが美人だ。」というのであれば、それについて行く方が
収益機会が多いということでしょう。
ルーシュインたーナショナルにのマーケットアナリストは「中古住宅販売戸数
の落ち込みは、安全資産としてのドルの需要が再度増す結果となった。」
と述べています。(トムソン・ローター)
ドル/円が今年の年初来高値を抜いたことで、市場はドル悪材料には反応せず、
円の悪材料には素直に反応するという傾向が強まっています。
昨日発表された1月の日本の貿易赤字が過去最大だったことなどもこの傾向に沿って、
円が売られることになり、今後は米国ではなく、日本の経済指標を注目
する必要があるのかもしれません。
暫くはこの傾向が続き、一進一退を繰り返しながら100円を目指す
展開かと思います。
ケースシラー住宅価格指数の生みの親である、エール大学のシラー教授が
来日しています。
昨夜、東京、有楽町の外国特派員協会で講演を行い、米住宅バブルの崩壊は
まだ終わっておらず、今後も下げ続けるとの見方を示していました。
- [2009/02/26 09:52]
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NY,円3ヶ月ぶりの96円台。
おはようございます。
今年のアカデミー賞外国語映画賞に「おくりびと」が選ばれました。
英語で「Departure」と紹介されていていました。
そして短編アニメ賞では「つみきのいえ」が受賞し、ダブル受賞の快挙。
小生、普段からあまり映画を観るほうではないので、批評する資格は
ありません。
しかし「おくりびと」だけは何としても観たいと思います。
これまでの日本はソニーやトヨタに代表されるような
すばいらしい工業製品を作り、それを輸出して名声を博してきましたが、
これからは任天堂やアニメなど精密さ+ソフトあるいは癒しなどを
輸出していくことになるんでしょう。
そこには日本人の感性が大きく寄与しています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル/円はテクニカル的にも上値を抜け、96円94銭まで上昇。3ヶ月ぶりの
水準まで円が売られました。 - バーナンキFRB議長の議会証言では、米経済が今年後半から持ち直し、
2010年から景気が回復するとの見通しを示し、ドル、株式とも上昇。 - このところ下落基調にあったNYダウもバーナンキ発言を受け大幅に上昇。
特に、金融安定化への強い決意と、銀行国有化への否定的な考えを述べたことで
銀行株を中心に前日比230を超える上昇をみせました。 - 08年12月S&Pケースシラー住宅価格指数→▼19.2%
- 米連邦住宅金融庁(FHFA)住宅価格指数→▼3.4%
- 2月消費者信頼感指数→25.0%(過去最低)
本日の注目点
- 米 バーナンキFRB議長議会証言(下院)
- 米 1月中古住宅販売
昨年12月のケースシラー住宅価格指数は前月比ー19.2%と
過去最大と下げ幅を更新し、消費者信頼感指数も過去最低を記録するなど
依然として経済指標は悪化傾向にあるものの、ドル/円は堅調です。
「一次攻撃」では抜けなかった95円の壁も「二次攻撃」ではあっさりと
抜け、97円手前まで円が売られました。
円は対ユーロでも下落し、こちらも124円台と1月12日以来の円安
水準です。
先週初めから始まった「円売り」も加速してきており、チャートで観ても
ドル/円で100円が視野に入ってきました。
積極的に景気対策を実行し政策決定も迅速な米国と、対応の遅れが目立つ
日本との差が、ここにきて改めて着目されたということでしょう。
さすがに、一気に100円まで円が売られるとも思えませんが、ドルに
よほど強い悪材料でも出ない限り円が弱含み、ドル高がじりじり進むと
考えます。円売りが急速に進んだことから一旦ポジション調整の
ドル売りに押される場面も予想できますが、ドルの下値は限定的で
これまで抵抗線であった95円がサポートになりそうです。
ユーロも対ドルで乱高下が続いています。前日1.30目前から急落し、
1.26台までユーロ安が進んだものの、昨日から切り返し1.28台
まで買われています。
来月のECB理事会では0.5%~0.75%の利下げが確実視されており、
加えて、米金融機関を上回る欧州金融機関の経営悪化と東欧に対する債権の
不確実性などユーロが大幅に上昇するとも思えません。
いずれ下落に転じると観ています。
- [2009/02/25 09:46]
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円一時94円90を示現。
おはようございます。
クリントン国務長官がアジア4ヵ国の歴訪を終え帰国しました。
日本では麻生首相をはじめ民主党の小沢代表や皇后様にも
会っていかれました。
その後、インドネシア、韓国、そして中国と精力的に回り、
庶民派をアピールして帰国しました。
インドネシアではTVにも出演し、若者との対話を楽しんでいたようです。
その中で司会者から「どんな歌が好きですか?」と質問され、
「I love Beatles and Rolling Stones.]と答え、喝采を浴びていました。
少なくとも前任のライス氏よりも「愛想」がいいのは間違いなさそうです。
今後どんな手腕を見せるのか楽しみです。
因みに夫のクリントン元大統領のことを「My best friend Bill.」
と呼んでいました。夫婦ではなかったんですかね?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル/円は欧州市場でのドル高の流れを受け94円台半ばでの取引開始。
- すぐに今年1月6日に記録した94円65銭を抜き、95円を伺う動きでしたが、
この水準からのドル買いは続かず一進一退。 - 米金融当局はNY株式市場が開く前に緊急声明を発表。
- 「金融機関が民間から資金調達できかなかった場合、
政府は一時的に資本を提供する。」と追加資本注入の用意があるとの異例な形での発表。 - 前日金融株を中心に大幅な株価下落があったことを受けての声明だったものの、
この日は米企業業績の一段の悪化懸念から金融セクターだけではなく、
ほぼ全セクターが売られ、NYダウは1996年以来の安値で引けました。 - ユーロは対ドル、対円ともに強含む動きでしたが、トリシェ発言で急落。
本日の注目点
- 欧 独2月ifo景況指数
- 米 日米首脳会談
- 米 オバマ大統領議会で演説
- 米 バーナンキFRB議長議会証言(上院)
- 米 12月S&Pケースシラー住宅価格指数
- 米 12月連邦住宅金融庁(FHFA)住宅価格指数
引き続き円全面安の展開です。
ドル/円は欧州時間に急騰し、今年の円安値94円65を抜き95円
目前までドル高が進みました。
95円では本邦輸出筋の厚いドルも観測され、抜け切れてはいませんが、
よくあるパターンですが、「二次攻撃」あるいは「三次攻撃」では抜ける
ものと思います。
ユーロ/円も重要なポイントである121円半ばまで買われましたが、
この水準では一旦円は下げ止まり、トリシェECB総裁の「ユーロ圏の
金融システムは深刻な緊張状態にある。」との発言が伝わると、
下げに転じ、ユーロは対ドル、対円で急速に下落しました。
米株式市場の下げが止まりません
この日は引けにかけて下げ幅を拡大し250ドルを超える大幅安となり、
1996年以来の安値を記録すると共に7000ドル割れも視野に入って
きた模様です。
ウオールストリートジャーナルが米金融当局は株価の下落が続いている
シティーグループの株式を普通株で40%取得する可能性があると
報じました。
この報道でドルが買われた側面はありますが、内容は優先株では
なく普通株での取得ということで、仮に実現した場合には完全国有化では
ないものの、当局による経営への関与が強まるとの見方が支配的です。
米金融株の下落が続けば、今後「銀行の国有化」問題が現実的になって来るのは必至です。
また、先に公表した資本支援制度を25日に開始すると発表し、
追加的な資本注入と併せ金融の安定を優先している姿勢を鮮明にしています。
為替市場はかなりボラタイルになっています。本日も独ifo景況感指数、
米住宅関連指標などを発表が予定されており、一喜一憂するものと
思われます。
ポジションは軽めにして順張りで行くのがリスクを減らす近道です。
- [2009/02/24 09:21]
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円1月6日以来の94円台に。
おはようございます。
日本の失業率も徐々に上昇していますが、こちらの指標は
幸いにも下落しているようです。
3日に1回から8日に1回・・・。
麻生首相のホテルのクラブへ通う、いわば「クラブかよい率」が
33%から13%に下落です。
昨日の新聞にこの記事がそこそこの大きさで掲載されており、
ご丁寧に棒グラフまで用意してありました。
新聞がこの種の記事をわざわざ載せることは極めて異例ですが、
麻生さんも本当に今回の危機を分かっているのか疑問です。
現在の日本にとって「麻生さんが総理にいることが最大のリスクだ。」
という声もでてきました。
明日からワシントンへ行くようですが、オバマさんに支持率上昇の
ノウハウでも聞くのでしょうか?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 1月消費者物価指数(CPI)は+0.3%と市場予想通り。
- NYダウは続落し、とりわけドッ上院銀行委員長の「銀行の国有化はありうる。」
との発言に、シティーやバンカメなど銀行株の株価が大幅に売り込まれ、
それぞれ、1ドル台と3ドル台に下落。 - 円は朝方からテクニカルを背景にしたドル買いが先行し、一時94円台半ばまで
上昇したものの、今年1月の高値(94.65)突破には失敗。 - その後、ホワイトハウスのギブズ報道官が「銀行システムは民営化であるべき。」
との報道が伝えられると、株式市場は幾分値を戻したものの100ドルを超えるマイナス
で取引終了。 - 金が大幅続伸し、1000ドルの大台載せでクローズ。
本日の注目点
- 欧 EU外相理事会
円がテクニカルが示す通り大幅に下落しました。
今年1月6日以来の94円台まで売られ、一時そのときの高値94円65銭を
抜けるのではという状況もありました。
しかし、さすがに94円台には先行きドルが下落する可能性があると観ている
市場参加者のドル売りに押され、92円台まで下落。
このところ為替と株式の相関度が薄れてきています。
本来なら株安でドルが売られる展開が、連日年初来安値を更新している
NYダウをしりめにドルが買われてきました。
しかし、さすがに先週1週間で484ドルも下落したかNYダウを
全く無視するわけにもいかずにドルがやや下落したようです。
今週もNYダウは金融、自動車株を中心にどこまで下落するのか
目が離せません。
とりわけ「国有化論」が台頭してきた金融株は波乱要因になるでしょう。
一旦94円台で頭を抑えられたドル円ですが、テクニカルでは依然として
ドル上昇の気配を漂わせており、日米株式市場の行方とテクニカルではドル高
傾向を示しているチャートとのバランスになってきそうです。
また、ユーロの先週前半は政策金利引き下げを材料に1.25台前半まで
売られたものの、後半は切り返し、1.28台まで戻す荒っぽい展開が
続いており、今週の独ifo景況感指数が注目されます。
再び株式市場との相関度を取り戻すのかどうかと併せ、ユーロの1.30台
<載せがあるのかじっくり観ていきたいと思います。
先週から始まったドル/円の上昇が本格的なものなのか?、1月21日の
87円10銭は大底だったのかを検証する1週間になるかもしれません。
- [2009/02/23 09:58]
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ドル/円節目を抜け94円目前まで上昇。
おはようございます。
日米だけではなく、ほとんどの先進国で株安が進行しています。
信用不安の再燃を懸念してか、金融株の下落が目立つようです。
日経平均は7500円割れ。
経済紙などを読むと「テクニカル的にも底入れ近い」とか
「いかなる指標からしても売られすぎ」といった論調が多く、
それでも下げ続ける株価を観るとむなしささえ感じます。
かつて1999年を終え、21世紀を迎えるころ、「2000年代では
日経平均3万円」という声が良く聞かれました。
決して大げさではなく、株式とはそうゆうものだと思ったものでした。
2010年まであと10ヶ月。
今思えば1989年の3万8千9百円も100年に一度の
出来事だったのかもしれません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 政局不安のある円、東欧への債権を持つ欧州系金融機関への不安から
ドル全面高の展開に。 - オバマ政権が個人向け住宅支援策を発表。2750億ドル規模の支援策を実施
すと伝えられたことで円売りドル買いが加速。 - 目先の節目と見られた93円を抜け、本邦からの輸出筋のドル売りをこなしながら上昇。
高値93円96銭までドル高が進みました。 - 1月住宅着工件数→46万6千件
- 1月鉱工業生産→ー1.8%
- 米経済指標はあいかわらずの悪化を示すものの、市場は反応せず。
- 朝下落基調だったNYダウはほぼ前日と同レベルで引け。金は1000ドルに向け
続伸。
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合(19日まで)
- 欧 仏BNPパリバ08年12月期決算
- 米 1月生産者物価指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 フィラデルフィア連銀景況指数
重要な節目であった93円を抜け、94円目前までドル高が進みました。
やはり、日本の景気の悪化、それに対する政策の遅れを予見した円売りが
優勢だったと言えます。
円は対ドルだけではなく、他のクロス円も軒並み円安が進み、この日は円の
独歩安の様相を呈しました。
GDPの大幅な落ちこみに財務大臣辞任が拍車をかけた格好になりました。
これで次のターゲットは今年1月6日につけた94円65銭を抜けるか
どうかになりました。
テクニカル的にもドル買いシグナルが出ており、今週後半から来週にかけて
この水準を試すものと思われます。
オバマ大統領が景気対策法案に署名したことで、今後はその内容が速やかに
実施され、効果を見極める段階に入ることになりますが、この点に関しては
相当な時間が必要かと思います。
しかし市場は米経済の悪材料には無反応で、好材料にのみ反応するという、
ややいびつな状況になっています。
円売りドル買いがこのまま続くとも思えませんが、短期的にはドルを売りにくく
なってきている状況であることは否めません。
「住宅」「雇用」「消費」のいずれかにさらなる悪材料がでることも考えられ、
米自動車問題も含め「火種」がくすぶっている以上、ドルの本格的上昇は
まだまだ先の話でしょう。
95円がひとまずドルロングを手仕舞うレベルと考えます。
- [2009/02/19 10:15]
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NYダウ300ドル安でドル、債券買われる。
おはようございます。
先週の土曜日は異常なくらい暖かかったですね。
東京地方で24度近くまで気温が上がり、5月中旬の陽気とか。
もう梅は花びらを散らし、フリージアの花が蕾を見せ、
昨年秋に植えたチューリップも芽を出しています。
春はもうすぐです。
植物も動物も人間も芽吹き、躍動する春ですが、
「花粉症」の季節でもあります。
今や国民的病気の花粉症。今年は花粉が多いそうで
眼もかゆくなりはじめました。
今からユウツですね。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州株式市場が全面安の展開を受け、NYダウも朝方から大幅に下落して
はじまる。 - ドル/円はアジアでのドル高を受け、91円台後半で取引が開始されたものの、
株式市場の軟化につれ、徐々にドル上昇へ。 - ムーディズが東欧の景気悪化に伴い、オーストリア、スウェーデンの銀行の
格付け引下げに言及したことで、ユーロは対ドルで下落、昨年11月以来の
1.25台半ばを記録しました。欧州の金融危機が再燃するとの懸念が広がり、
ユーロ金利先安感と併せてユーロはさらに下落するとの見方が優勢でした。 - ドル/円も同様に92円70-75と昨日の東京の円最安値まで円安水準が進み、
やはりGDPの悪化と中川財務相辞任が影響したようです。 - 2月NY連銀製造業景気指数→ -34.65
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合(19日まで)
- 米 1月住宅着工件数
- 米 1月鉱工業生産
- 米 FOMC議事録
- 米 バーナンキFRB議長講演
今週月曜日に発表された日本のGDPの大幅悪化は一日ずれて、その
影響がでたようです。
昨日の東京市場で朝方からドル/円が上昇し、昼過ぎの中川財務相辞任で
追い討ちをかけ92円71銭まで円売りが加速しました。
この日発表のNY連銀製造業景気指数は過去最悪のマイナス34.65でしたが、
やはり、米経済指標悪化に為替は反応せず、株式市場の大幅下落で緊急避難的に
米債券が買われ金利は急低下、ドルもその流れで上昇した面もあったようです。
さて、本日が提出期限の米自動車GMとクライスラーですが、懸念されていた労組
(UAW)とは一部合意がなされ、工場の閉鎖や車種を絞り込むなどの
再建案を盛り込んだ計画書が提出されるようです。
そして間もなくGMワゴナーCEOの会見が行われる見通しです。
今回の再建計画書が受理されれば再び公的資金が注入されることになりますが、根本的な
解決にはならず、近い将来再び「米自動車問題」は市場の注目を集めることになりそうです。
今週に入り日米欧では日本が一番景気が悪いのではないかという懸念が台頭しています。
実際、直近のGDP比較でも米→▼3.8%、ユーロ圏→▼6.0%、日本→▼12.7%
(年率換算)と、日本の悪化が突出しています。
また、既に米国はかなりの規模の景気刺激策と数々の対応策を実施してきました。
日本の政治の混迷と「Too small too late」とや揶揄されてきたこれまでの対応のまずさを
考えると、やはり目先ドル上昇の可能性の方が高いと言えます。
昨日この欄でコメントしたように、この1~2週間で相場観の検証をじっくり
やってみたいと思います。
まずは93円台後半から94円にかけての水準が重要です。
日足では「三角保ち合い」を抜けていますが、完全には抜け切ってはおらず、
94円を試し、今年1月につけた94円65銭を試すような展開が観られると
一目の「雲」も上抜け、さらに100日移動平均の抵抗線も抜ける模様です。
この水準を試せるにか、あるいは失敗してもとの90円を挟む展開に再び
戻るのか注目したいと思います。
- [2009/02/18 09:46]
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円NY休場のため小動き。
おはようございます。
昨日から今朝のメディアは「中川財務相」一色でした。
「風邪薬を飲みすぎた」などとよく言いますね。
あのろれつの回らない症状が薬の影響だとしたら
相当強い薬なんでしょう。
共産党の小池衆議院議員が「私も医者としていろんな人を診てきたが、
薬を飲んであのような症状の人を見たことがない」。
「酒を飲みすぎてあのような症状の人はたくさんみましたが。」
というコメントには笑ってしまいました。
中川さんは相当お酒が好きなようで、実は今回が初めてではありません。
昨年も宮中晩餐会で酒が原因の失態をやらかし、隣に座っていた
奥様にたしなめられるという場面がありました。
GDPの大幅落ち込みだけではなく、
将来の首相候補の一人と目されている人がこれでは、
一つの円安要因ですよね。
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- 昨日の朝発表された日本の08年10ー12月期GDPが
年率12.7%ものマイナスだったことが円安要因と捉えられ、
ドル/円は一時92円7銭まで上昇。 - ただ、NY市場が休みだったため参加者は少なく、その後は小動き。
- ユーロ/円も116円台までユーロが売られる場面もありましたが、勢いはなく、
117円半ばでの取引でした。
本日の注目点
- 欧 独ZEW景況感調査
- 欧 ユーロ圏12月貿易収支
- 欧 独ダイムラー08年12月期決算
- 米 2月NY連銀製造業景気指数
- 米 2月NAHB住宅市場指数
- 米 GM,クラースラー再建計画の提出期限
-
昨日の海外メディアのトップはほぼ日本の記事でした。
「日本の08年10-12月期GDP▼12.7%」
併せて眠っている中川財務省に「15時間の飛行で時差ぼけ
もわかるが、トヨタや日産が記録的な危機に陥っていることを
考えれば、それだけでも十分起きていられるだろう。」
「イタリアには眠気覚ましにいいエスプレッソがあります。」
そして「クリントン米国務長官は就任後の最初の訪問国に日本を選んだ」
おそらく、最近では最も海外のメディアを賑わした一日だったのでは
なかったでしょうか。
イギリスBBC放送では「イギリスの景気も相当悪いが、日本はそのイギリスよりも
悪い。」「通常10%ののマイナス成長は不景気を表すが、日本はそれを超えている。」
などと手厳しい。
今回のマイナス成長はある程度予想されていたことでしたが、次回の1-3月期
どの程度のマイナスになるかが既に注目され始めています。
再び二桁マイナスとなると、その後の政府対応の遅れは「折り紙つき」であることから
「もう一つの失われた10年」も現実的になってくるかもしれません。
これがきっかけで、直ちに円が大きく売られることには繋がらないとは思いますが、
ドルが円に対して急落するシナリオには少し修正が必要になる可能性はあります。
自分自身、今回の「GDPショック」をどう消化し、今後の相場観にどう
落とし込んでいくかを、これからの数週間でじっくり考えていきたいと思います。
- [2009/02/17 10:15]
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ドル/円G7を前に92円台示現するも頭の重い展開。」
おはようございます。
私の好きな作家の一人「城山三郎」氏が亡くなって
そろそろ1年になろうとしています。
書店には「そうか、もう君はいないのか」が売れ筋の上位を
占め、今でも人気の高さを物語っています。
氏の原点は戦争体験です。
「お国のために」と入隊したものの、現実には上官に
絶対服従で「軍国主義」の現実を目の当りに見てきたことです。
国からの勲章を辞退したことはあまりにも有名です。
経済小説の多い氏の作品の中で「小説日本銀行」を
最近再び読み始めました。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロ圏昨年10ー12月期GDPは▼1.5%と大幅減に、ユーロが対ドルで
売られ、円も連れ安。 - ドル/円は週末のG7で、このところの円高に対する懸念を表明するコメントも
あるのではないかという思惑もあり、先週としては2度目の92円台を示現。 - その後NYダウがマイナスで引けたこともあり、若干ドルが売られ91円後半での
越週。 - 2月ミシガン大学消費者信頼感指数→56.2
- 原油先物価格はショートカバーに大幅反発。金は小幅反落。
- 経済対策法案は7870億ドルで両院協議で合意。
本日の注目点
- 日 昨年10-12月期GDP速報値
- ヒラリークリントン国務長官来日
ローマでのG7では特に目新しい内容もなく、為替相場に関しては
これまで通り「相場の過度な変動や無秩序な動きは経済と金融の
安定に悪影響与える。」とのコメントで、最近の円高に対するコメントは
ありませんでした。
とりわけ米国は「経済対策法案」が可決したこともあり、今はプランを実施
することが最優先というスタンスのようです。
市場ではG7が終わったことで、再び米自動車問題を注目することに
なります。
再建計画の提出期限が今週17日に迫っており、どのような内容の再建策を
示すのか注目されます。
GMは手元資金も3月末で枯渇すると見られており、再度公的資金を引き出すには
かなり突っ込んだ再建計画の提出が要求され、労働組合や債権者である金融機関
から大幅な譲歩を引き出さないと議会の承認を得られず、資金繰りのメドが
たたなくなる可能性があります。
ローター通信は13日にGMと全米自動車労組(UAW)との交渉が
決裂したと報じています。
今後の成り行きで、はドル急落の可能性をはらんでいると言えます。
一方、本日朝方発表される日本のGDP速報値も今までにになくらい
注目されています。
年率で二桁のマイナス幅が予想されており、もしそれに近い数字であれば
先進国で最大の落ち込みとなり、円売り材料になりかねません。
市場では二桁マイナスが確実視されていることから、アジアではそれほど円が大きく
売られることは無いと思われますが、海外勢がどのような反応を見せるか
注意する必要があります。
- [2009/02/16 09:47]
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円89円台もNYダウ下げ幅縮小に91円近辺に。
おはようございます。
「怒るというより笑っちゃう。」
昨日、小泉元総理が久しぶりTV画面に登場しました。
そして麻生総理を痛烈に批判しており、先日の麻生総理の
郵政民営化問題に関する発言に対して「ただあきれている。」と
不快感をにじませていました。
その小泉批判に対して、当の麻生さんは「聞いていないので
コメントしようがない。」と逃げ腰。
要は、麻生さんでは選挙が戦えないということで小泉さんの
登場となったわけです。
世の中大変な状況が続いているのに、何ともおめでたい話ですね。
「経済危機よりも政局。」これって、円安要因になりませんかね?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル、株式ともに金融機関救済のプランが不透明なことから、軟調に
取引が始まり、週間失業保険申請件数が若干減少したことにも反応薄で、
NYダウは一時246ドルの大幅下落、ドル円も90円を挟む展開でした。 - NY時間午後3時ごろ、米政府が住宅ローンの返済を補助する
制度の導入を検討しているとのニュースで株式が急反発。
大引けは、前日比6ドルと小幅安に終わったことで、ドル/円も90円台
後半まで買い戻されました。 - 1月小売売上高 →前月比1.0%増え、7ヶ月ぶりのプラスに。
- 原油先物価格は5日続落で、二ヶ月ぶりの33ドル台。米国を中心に
世界経済に回復には尚時間がかかるということでしょうか。金は小幅上昇で
1000ドルの大台に向けたトレンドを形成しています。
本日の注目点
- 欧 独第4四半期GDP速報値
- 欧 ユーロ圏第4四半期GDP速報値
- 米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 欧 G7(14日までローマにて)
昨日の欧州市場でECBの月例報告が発表され、ユーロ圏の景気下振れは
長期化するとの内容と、ユーロ圏の鉱工業生産指数が予想を下回ったことで
ユーロは対ドル、対円で下落。
ユーロ/円は一時114円台後半まで売られましたが、その後、ドル/円が
ドル高に振れたことで116円台半ばまで戻った格好です。
120円~121円台が強い抵抗線になりつつあるユーロ/円ですが、利上げ材料には
素直に反応し113円を伺う動きになっています。
今のところ、3月のECB理事会では利下げが確実視されている中、昨日のECB
月例報告に見られるような「売り材料」には市場は敏感なようです。
ドル/円も下値を試しに行くものの抜け切れません。
前日のNYの下値89円71銭を抜けず、昨日は89円81銭とほぼ同水準で
折り返してきています。
90円以下は買いで92円台では売りのレンジが固まりそうです。
何よりも、ドルの悪材料に反応しません。
昨日発表の1月小売売上高は7ヶ月ぶりのプラスでしたが、反応は限定的でした。
しかし、ドルの予想外の好材料がでたらどう反応するのか「ドルショートポジション」の
市場参加者は落ち着かないところでしょう。
昨日のNYダウは引け前、僅か1時間で240ドルも一気に値を戻しています。
明日からイタリア、ミラノでG7が開催されます。
ガイトナー財務長官にとって初のG7ということになります。
ドル安を誘導する発言は無いと思いますが、現在構築中の金融安定化に向けた
具体的なプランへの言及がなければ「ドル売り材料」とみなされる可能性はあります。
- [2009/02/13 10:26]
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NY円90円を挟み小動き。
おはようございます。
「天才頭脳のつくり方」(石角莞爾著)の続きです。
この本の中で、アメリカのある大学の医学部で教授をしていた日本人が
日本に帰り母校で講演をしたとき「何か質問はありますか?」と聞いたところ
シーンと静まりかえり誰からも質問が無かったそうです。
この教授は後で学生の一人に「何故質問しないのかね?」聞いたところ、
学生は「質問したら失礼だからです。」と答えたそうです。
この教授がその後イスラエルのヘブライ大学で講演をし、質疑応答の時間になると
質問の嵐だったそうで、「君たちは何故そんなに質問するのかね?」と尋ねると
「質問しないと失礼だからです。」という答えが返ってきました。
なるほど、議論好きなユダヤ人とそうでない日本人の違いをうまく表した
事例だなと感心してしまいました。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 前日発表された金融安定化法案では、市場は具体性に欠けるとの
見方からドル、株式とも下落しましたが、この日のNYダウは反発、
ドル/円は90円を挟む展開でオープン。 - 10時過ぎに行われたガイトナー財務長官の議会証言では、前日同様
金融再生への具体的プランに言及されなかったことでドル/円は下落、
89円71までドル安が進みましたが、影響は軽微。 - 結局、NYダウが50ドル戻したことでドル/円も90円40近辺で
引けました。 - 12月貿易収支→▼399億ドル(前月比▼4.0%)
- 原油先物価格は4日続落し、一ヶ月ぶりの35ドル台での引け。金は
大幅に値を上げました。
本日の注目
- 欧 ECB月例報告
- 欧 ユーロ圏12月鉱工業生産
- 米 1月小売売上高
- 米 週間失業保険申請件数
米議会の公聴会に呼ばれたウォールのCEOたちは委員長の質問に
たじたじでした。
「公的資金を受け民間融資を増やしましたか?」という質問に、
意見を言おうとしたCEOを制して「Just raise your hand.]と
(質問に対して)「挙手だけをしなさい。」と手厳しいやりとりが
印象的でした。
ドル/円は一時90円を割り込む場面もありましたが、長続きせず、
90円台半ばでの取引に推移しました。
今週前半は「ドル堅調」と予想していましたが、実際はそれほど「堅調」ではもなく、
10日(火)の朝方東京市場で92円42銭をつけた後はズルズルと下落。
92円台の滞空時間も僅かでした。
結局分かったことは、やはり92円台は依然としてドルの「売り場」だった。
ということでした。
今月に入ってからはユーロの動きが活発で、ユーロ/円に左右されるケースが
多く観られました。
そのユーロ/円も116円ー120円のレンジの中での動きに限定されて
きたようです。
オバマ新政権の二本柱である「景気対策」「金融安定化」の行方を睨みながら
NY株式市場が乱高下し、それを睨みながら一喜一憂しているのが現状です。
いずれにしても米金融機関の経営が安定しないことには「住宅問題」は根本的に
解決することはなく、「住宅問題」と密接に関連する「消費」にも大きく影響します。
具体性に欠けるといわれた今回の「金融安定化法案」をめぐり、次の一手に
市場の関心が集まっています。
一方の「景気対策法案」については昨日、7890億ドルの規模で上院が可決し、
法案の内容は景気対策の1/3以上が中間所得層を対象とした減税で、350万人
の雇用創出を目指すというものでした。
最終的な一本化への協議を経て今日にも成立する見込みのようです。
- [2009/02/12 09:42]
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金融安定化法案発表を受けNYダウ大幅下落。
おはようございます。
昨日に引き続き「天才頭脳のつくり方」という本の話です。
著者によるとユダヤ人は子供を褒めることで教育するそうです。
「家庭で1歳くらいの子供が、初めて言葉を発したとき、また2歳の
子供が聖書の一節を暗記したとき、家族が大騒ぎして褒め称えるのです。
そして、甘い蜂蜜をスプーン1杯をご褒美としてあげます。」
また、「子供が質問したり、疑問を口にしたりしたときにはさらに褒めます。
その上で、もっとできる」と子供たちを励ますそうです。
”You can do it!" どこかで聞いた言葉ですが、こう言って励ますそうです。
褒められることによって自尊心が高まり、最後に
”Yes,we can"と言う言葉が自然とでくるような、
一種の「教育システム」が出来ているのではと述べています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 朝方から軟調に推移していたドル/円は91円ミドルで頭を抑えられ、
NYダウが200ドルを超えた下げを見せるとドルも軟化90円ミドルまで下落。 - 11時に発表された金融安定化法案の内容は、官民で不良債権買取の
ファンドを設立するというものでしたが、買取の仕組みや、価格など具体性が
欠けると受け止められNYダウは下落幅を拡大。 - バーナンキFRB議長の議会証言もFRBによる国債買取に言及しなかった
ことでNYダウにはマイナスに作用、金融セクターを中心に380ドルを超える
下げとなりました。 - ユーロ朝方大幅に上昇しましたが、UBSの大幅な赤字決算やロシアの
対外債務繰り延べ問題などを嫌気され下落、行って来いの値動きでした。 - 原油先物価格は大幅に下落、金は反発して取引を終えています。
本日の注目点
- 欧 独1月消費者物価指数
- 欧 10-12月期決算 クレディスイス
- 米 12月貿易収支
注目の金融安定化法案がガイトナー財務長官から発表されました。
最大1兆ドル規模のファンドを官民で設立するというものでしたが、
市場ではその効果を危ぶむ声が多く、事実、発表後、バンカメや
ウェルズファーゴなどの金融株が15%~20%の下落幅で売られました。
安定化法案の内容は買い取り価格について言及していなかったことと、
不良債権買取機構は金融機関の再生には効果が無いという見方が主流だった
ようです。
またこの日、米ゴールドマンサックスは米銀が保有する不良債権はカードローンや
自動車ローンなどを含めると総額で5兆7千億ドル(513兆円)にのぼる
と発表。これまで最大でも4兆ドル(360兆円)と見られていたが、
このところの住宅価格の下落や雇用環境の悪化などで、その規模が大きく膨らみ
更に、今後増大する可能性があることを示唆しています。
1兆ドル規模のファンドを設立で果たしてどの程度効果があるのかは、
素人目にも不安をぬぐえないのは明らかであろう。
「雇用」「消費」「住宅」の少なくとも「住宅」の部分で強力な対策を
打ち出さないかぎり負の連鎖は止まらず、米財政の悪化のを招くだけに
なってしまう。
週末にも成立が見込まれているもう一つの柱「景気対策法案」は昨日
上院を可決しました。
法案の内容が先に可決した下院と異なるため、今後両院で一本化し
採決されればオバマ大統領の署名を経て発効します。
しかし、今回共和党のコリンズ上院議員は民主党案を支持したものの、
その内容次第では両院協議会で支持にまわらない可能性もあり、まだ予断を許しません。
ユーロが連日大きな値幅での動きを見せていますが、対円で120円、対ドルで1.31が
レジスタンスとして壁になっています。
現状のユーロ圏経済や主要国ソブリン債の格下げなど実態を見る限る、上抜けは
無いと観ています。
- [2009/02/11 10:46]
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金融安定化法案発表を控え様子見。
おはようございます。
情報発信を仕事としているせいか、よくDMや雑誌、本の類が
送られてきます。
先日もある本が送られてきて、普段はあまり手にとって読まないんですが、
タイトルに興味があったので読んでいるうちに、はまってしまいました。
タイトルは、ユダヤ人国際弁護士が教える「天才頭脳のつくり方」石田莞爾著
著者は日本人ですが、ユダヤ教に改宗したれっきとした「ユダヤ人」です。
ハーバードロースクールで出会ったユダヤ人のことから始まって、彼らは
なぜ優秀で、世界を動かす人物を何人も輩出しているのか。
日本人とユダヤ人の両方の眼で分析しています。
明日に続きます・・・・・
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 市場は大詰めの金融安定化法案の内容を見たいという雰囲気のなか、ドル/円は
大きな値動きなく、株式市場は小幅反落。 - 米長期金利が昨年11月以来となる、一時3%台に載せ、金利差からも
ドルが下がりにくく前日同様、ややドル高で推移。 - ポンドは英バイクレイズが10-12月期の決算を発表し、事前のアナウンス
通り好決算であったことから大幅に上昇、これに引っ張られる形でユーロも強含み、
対欧州通貨ではドル安が進みました。
本日の注目点
- 欧 10-12月期決算 UBS
- 米 バーナンキFRB議長議会証言
金融安定化法案の発表が延期されたことで、ややドル安に振れる場面も
ありましたが、大きく材料視されることはなく、日本時間の明日未明に
ガイトナー財務長官より発表されることになっています。
内容については概ね予想されていますが、やはりポイントは
不良資産の買い上げ機関(バッドバンク)の構想です。
民間金融機関からどのような価格で買い上げるのかが焦点ですが、
不良資産額が大きく最大で4兆ドル(360兆円)にのぼるとの
試算もあります。
総じて明日の金融安定化法案の内容を見てみたいと、積極的な取引は手控えられた
ようです。
また、もう一方の景気対策法案は上院可決に向けぎりぎりの交渉が行われて
おりますが、ここへきて、米史上最大規模の景気対策に対して財政悪化を懸念する
声が高まってきていることが気になります。
事実、あるメディアの調査では国民の45%が「反対」との調査結果もでています。
金融安定化と景気刺激、どちらもオバマ政権にとって最初の試練ということになり
その手腕が試されることになります。
為替のほうはドル/円に方向感が定まりません。
昨日の朝方92円42銭と、前日のNYでのドル高値を抜いてきたものの、
その後は一度も92円台を試すことなく下落。
欧州市場オープンに向けては90円80近辺まで売られる場面もありました。
目先ドル堅調とは言え、ドル新値では確実にドル売り/円買いが持ち込まれる、
相場観は変わっていないと言えます。
明日からは要人の証言もあり、どのような発言をするのか注目されます。
また週末には「G7]が予定されており、為替に関する議論も行われる
ことも考えられます。
- [2009/02/10 09:28]
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米雇用統計大幅悪化にもドル、株ともに急騰。
おはようございます。
「かんぽの宿」問題が結局白紙にもどるようです。
そもそもこの問題は郵政民営化の委員にオリックスの宮内会長がいたことで、
「出来レース」なのでは?という疑惑から始まっています。
鳩山総務相がこれに噛み付いたわけですが、しかし日本郵政は
公正な入札の結果オリックス不動産が落札したと説明しています。
入札にも20数社が札をいれたとも聞いています。
制度的には何等問題が無い以上「契約撤回」こそ問題であって、
鳩山総務相の圧力に負けたと言わざるを得ません。
「日本郵政とオリックスの間では「売買契約」が成立しているわけですから
違約金という問題がでてくるのでしょうか。
日本郵政も入札制度に問題がなかったら、入札企業への守秘義務という
問題があるにせよ堂々と反論すべきです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 89円台後半で取引されていたドル/円は雇用統計を受けてドル買いが進み、
NYダウの急騰とあいまって92円台までドル高が進みました。 - 1月非農業部門雇用者数は▼59万8千人と34年ぶりの減少幅。
同失業率が7.6%と先月から0.4ポイントの上昇。 - 記録的な雇用者数の減少にも市場は、これまでのリストラ策の発表を受けて
「予想の範囲」とむしろドが大きく買われました。 - ユーロも欧州主要国の株価が堅調だったことを背景に上昇し、特に対円では
ドル高/円安が進んだこともあり、119円後半までユーロ高/円安が進み、
結局この日の円は前日同様全面安で引けました。
本日の注目点
- 欧 10ー12月期決算 英バークレイズ
ドルが底堅い動きを見せています。
先週末の雇用統計では記録的な数字が発表されましたが、ドルは急騰
92円台にまで上昇しました。
先週木曜日にも同じような動きがあり、92円23までストップロスを
巻き込み上昇しましたが、その後短時間で91円台前半まで振る落とされて
いましたが、今回はやや異なる動きのようです。
ドル上昇の背景には・・・・。
■雇用統計の悪化は、これまでキャタピラーやIT各社がリストラを
発表し、既にかなりの部分が織り込まれていたこと。
■さらに今回の雇用統計の急激な悪化で、上院で審議されている
経済対策法案が、早急に可決されるのではという期待感の高まり。
■このところの日米欧の株式市場の上昇。
■3%目前まで上昇してきた米金利。(3%まで上昇すれは昨年11月25日以来)
などが理由として挙げられると思います。
これまでファンダメンタルズの悪化を理由に売られてきたドルが、この数ヶ月は
雇用統計の悪化が伝えられるたびに買われるようになったドル。
われわれ市場参加者の多くが「ドルはいずれ売られる。」ということを前提に
行動しているわけですが、もしそれが事実だとしてしても、ここは一旦
ドルが上昇し、ある程度のポジション整理が終わらないと下がらないかもしれません。
その場合のメドは、今年のドル高値94円65銭ということになり、
この水準が抜けるかどうかがポイントになりそうです。
- [2009/02/09 10:33]
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円全面安。一時92円23までドル高進む。
おはようございます。
擬似通貨「円天」で一般投資家をだましていたL&Gの
波会長がついに逮捕されました。
「使っても減らないお金」「利回り35%」など
通常ありえない宣伝で集めたお金は1260億円とか。
この御仁、もともと「ねずみ講」の元祖みたいな人間で、
今から30年以上も前に、「APO]という自動車の燃費を
劇的に改善できる装置を使って「ねずみ講」をやっていました。
実は、私も友人から誘われてその説明会の会場に
連れていかれたことがあります。
都心のホテルの会場には1000人ほどの人が集まり
異常な雰囲気だったことを覚えています。
当時から十分怪しい雰囲気があり、私は難を逃れましたが、
世の中に「おいしい話は絶対にない」と、今一度
肝に銘じておきましょう。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ECBは政策金利の据え置きを決定。一方、英中央銀行(BOE)は
0.5%引き下げ過去最低の1%に。 - 朝方、週間失業保険申請件数が62万6千件と市場予想を大きく上回り、
ドル、株式ともの軟調にスタート。 - ゴールドマンとモルガンスタンレーが政府から受けた公的資金100億ドルを
返済できる見込みとの報道でドルが上昇。 - さらに、米政府の金融安定化策に融資促進につながる会計規則の
変更が盛り込まれるとの期待感からNYダウが大幅に上昇。 - ドル/円は目先の節目であった91円を抜き、ストップロスを巻き込んで
92円23まで上昇。その後は株が上げ幅を縮小したことで91円前半まで
下落して取引を終えました。
本日の注目点
- 米 1月雇用統計
ここしばらく値幅も少なく、上にも下にも抜けられずに、
「三角保ちあい」を形成していたドル/円が上にブレイクしました。
どちらかと言えば下に抜ける可能性のほうが高いと観ていましたが、
ドル買い材料に反応したようです。
難しい相場になってきました。
昨日のNYでのドル/円の上昇には驚かれた方が多かったのではにでしょうか。
ドル先安感があり、市場のポジションがショートに傾いていたとしても、
92円を抜けてまでドルが買われる理由があったのか、今いちしっくりきません。
円はオバマ大統領の景気刺激策の恩恵を受けにくく、逃避先としては不適切
との読みがあったように聞いていますが、いまさらと言う気もします。
しかし、相場は見事に反応しています。
テクニカルを観てみますと、8時間足では100日移動平均線を上に突き抜け、
さらにその上の厚い雲も抜けましたが、その上の200日移動平均線には
つかまっています。
日足では雲に突入しており、抜けるには94円付近まで上昇しなければなりません。
高値92円23から1円も下げたことで「かなり長い上髭」をつけました。
短期的には「ドル買い」シグナルが点灯したと見られますが、ここから
今年のドル最高値である94円65銭までは、やはり長い道のり、と言えると
思います。
むしろ気になるのは失業保険の申請件数の多さです。
市場予想を大きく上回る62万2千件は26年ぶりの高水準となり、
雇用統計への影響は必至と考えるからです。
その雇用統計は今夜発表されます。
非農業部門の雇用者数のマイナス幅が50万人を切るのかどうかが
分かれ目となりそうな気がします。
今日の日経平均は続伸しそうで、ドルが買われる場面もあろうかと思いますが、
さすがに92円台では輸出が待ち構えているでしょう。
東京時間内での92円超え、NYの高値超えはやや難しく、
欧州勢が参加してくる夕方の動きを注目したいと思います。
- [2009/02/06 09:50]
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ユーロ圏小売売上高減少でユーロ下落。
おはようございます。
自動車が売れないという記事を何度か書いていますが、
さすが米国、いろんなアイデアを駆使して販売に繋げようと
躍起になっています。
「新車を購入して1年以内にリストラになったら、その車を
返してもいいです。」
と雇用調整の嵐が吹き荒れる中こんなアイデアもでました。
これなら、万が一の時でもとりあえず安心か・・・。
また、「Buy 1 ,get 2]
1台買えば、もう1台はただ。
何か男性スーツのキャンペーンのようですが、
しかし、だからと言って2台あっても駐車場もないし・・・。
いや、これは米国での話しですからそんな心配は無用でした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 1月ADPの全国雇用者数は▼52万2千人と発表されたものの、市場への
影響は限定的でした。 - 1月ISM非製造業景況感指数は42.9と先月より2.8ポイント改善。
依然50を下回っているものの、2ヵ月連続の改善を見せました。 - 英格付け会社フィッチがロシアのソブリン債を「BBB]に引き下げたことで、
ユーロは対ドル、対円で下落。 - 本日のECB理事会を控えドル/円は値幅は少なく、上院で審議中の
経済対策案の行方待ちといった状況。 - NYダウは反落し、前日上げた分下げた格好で、再び8000ドルを
割り込みました。
本日の注目点
- 欧 ECB理事会
- 欧 10-12月期決算 ドイツ銀行
ドル/円、ユーロ/円ともに昨日の東京市場から欧州市場にかけて上昇し、
89円後半と117円台に載せる場面もありましたが、長続きはせず
結局元の水準にまで下落。明確な方向感がでません。
背景には12月のユーロ圏小売売上高が▼1.6%と予想を上回る落ち込みに、
本日のECB理事会での利下げ期待がやや膨らんだことが挙げられます。
市場のコンセンサスは「政策金利据え置き」ですが、まだ利下げの
可能性は残っていると思います。
米景気対策の一環として、米国製品の使用を義務づけた「バイアメリカン」条項
についてオバマ大統領は「条項の見直しが必要」との考えを表明し、保護主義の
台頭にブレーキをかけました。
上院で審議中の経済対策の規模についても、さらに上積みし9000億ドル規模に
なるとの報道もあり、ここにきて一日も早い上院での成立を願うオバマ政権と
上院との温度差がでてきており、審議の行方もやや不透明になりつつあります。
オバマ氏が大統領に就任して2週間が経ちました。
「CHANGE]を旗頭に米国民だけではなく、全世界の期待を集めて
就任しただけに、財務長官や厚生長官の納税漏れなどで改革のイメージが
薄れてきています。
米ファンダメンタルズの悪化はある程度織り込んでいる市場ですが、
オバマ政権への期待感後退は織り込んでいません。
この辺りがさらに「悪化」すると、ドル売り材料と取られるかもしれません。
- [2009/02/05 09:52]
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ECB理事会を控え円小動き。NYダウ4日ぶりに8千ドル台回復。
おはようございます。
先日十両力士若麒麟の大麻問題に対する日本相撲協会の正式な処分が
発表されました。
結果のは最も思い処分の「除名」ではなく、「解雇」。
処分を発表した武蔵川理事長はその理由を「25歳という将来のある
若者に「除名」はかわいそうだ。」と歯切れが悪い。
もともと身内に甘い「角界」と言われているが、直後の会見で
漫画家のやくみつる氏は「25歳という将来ある若者ではなく、
25歳にもなって事の重大さを理解できないのが問題。」と、
正鵠を射る指摘でした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州各国の株式市場がプラスで推移ししたことで、この日のNYダウも
4日ぶりに反発して始まり、ドル/円も一時88円台へ下落したものの
前日とほぼ同じ水準で小動き。 - ユーロ圏12月生産者物価指数はプラス1.8%と発表されたものの、市場への
影響はなし。 - 12月中古住宅販売留保指数がプラス6.3%と予想外の数字に、
株式市場は上昇を強め、4日ぶりに8000ドル台を回復。
現在上院で審議中の経済対策案が上積みされるとの見通しや、法人税
引き下げも含まれるとの報道も株価を押し上げました。 - 米1月の自動車販売台数が発表されビッグスリーは大幅減少。トヨタも同様に
▼32%と振るわず、米自動車市場の先行きに明かりは見えません。
本日の注目点
- 欧 ユーロ圏12月小売り売上高
- 米 1月ADP全国雇用者数
- 米 1月ISM非製造業景況指数
ドル/円は狭いトレーディングレンジ内での取引に終始。
連日、値幅の限られた取引が続いています。
テクニカルで観ると、日足では21日移動平均線に沿って
上値が下落しており、依然として下落基調の中にいます。
一目均衡の雲も90円台半ば近辺まで降りてきており、雲の厚さも
増して来ました。
やはりユーロ/円、ユーロ/ドルに引っ張られる相場展開が続いているものと
思われます。
そのユーロですが、明日の理事会では「政策金利据え置き」が主流に
なりつつあるようです
少なくとも先週末まで支配的だった利下げは後退し、トリシェ総裁の
約束(?)通り3月に利下げ、というシナリオが現在の相場に反映されている
ようです。
しかし、個人的には利下げの可能性は残っているものと考えます。
インフレ率の後退、景気の大幅な悪化、失業率の上昇、あるは欧州金融機関の
信用不安を考えた場合、利下げの可能性を全く排除することは難しいと思われます。
FRBは主要中央銀行とドル資金を市場に供給するためのスワップ協定を10月末まで
延長することを決めました。
世界の主要なマーケットでドルが調達し易くなるよにするオペレーションですが、
市場ではリスク許容度が増し、ドル高への支援材料にはなります。
しかし、オバマ新政権の最大の柱である経済刺激策が一日も早く実施されないかぎり
目に見える効果は上がらず、ドル支援材料もその脆弱さを否定できません。
- [2009/02/04 10:34]
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個人消費47年ぶりの低水準にも円動意薄。
おはようございます。
為替に携わっている以上欧米の経済データには
目を凝らして観ますが、足元の日本も相当傷んでいます。
自動車、総合電気だけでなく、その影響は小売り、IT,航空
およびその周辺業界にも及んでおり非常に厳しいようです。
非正規社員のみならず、正規社員にも雇用調整の影響が出始めています。
また一部自動車では賃金カットも実施されました。
世界的に景気後退局面入りしたわけですが、日本の場合、欧米ほど積極的に
景気対策を実施できにくいことから、景気回復も結局「どん尻」ということにも
なりかねません。
「失われた10年」が間もなく「失われた20年」になるわけです。
つまり、現在40歳台前半の諸兄は社会人になってから
ほぼ右肩下がりということになるわけです・・・・。
本当にお疲れ様です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 1月ISM製造業景況指数は35.6と市場予想を上回りましたが、依然として
好不況の分かれ目となる50を大きく下回っており、米経済の先行き不安は消えていません。 - ドル、株式ともこの指標に上昇して始まりましたが、12月の個人消費が
▼1.0%と1962年以来の低い伸びに、ドル/円、株式は前日比
マイナスに転じました。 - 12月個人所得 →▼0.2%
- その後、5日に開かれるECB理事会で「政策金利据え置き」との観測が
台頭したことで、ユーロが対ドル。対円で上昇。 - 格付け会社ムーディーズが英大手銀行バークレーズの格付けを
引き下げたことでポンドが急落。先日、黒字決算の見通しを
発表したばかりの同行が引き下げられたことで英株式も下落。 - 金、原油は利食いの売りに押され反落。
本日の注目点
- 欧 ユーロ圏12月生産者物価指数
- 米 12月中古住宅販売留保
このところ連日ユーロが活発に取引されています。
昨日も、アジア、欧州市場では5日開催のECB理事会で「利下げ」ありと
みたユーロ売りが切れ間無く市場に持ち込まれたようです。
ユーロ/円はロンドン市場では一時113円14銭と前回のユーロ安値
112円04銭を伺う水準にまで下落しました。
同時にユーロ/ドルも1.27割れ目前のレベルまで下落し、こちらも節目である
1.25を目指す動きとなったようです。
しかし、その後「政策金利据え置き」との観測が台頭し、金利差に着目した
ユーロ買いが勝りましたが、今後も5日の理事会を睨み波乱がありそうです。
ドル/円も一時89円前半まで円が強含む場面もありましたが、88-90円の
レンジを抜け切る勢いはなく、ポジション調整に終始し、どちらかレンジを
抜け切るのはECB理事会、米雇用統計待ちに持ち越されたようです。
日米ともに自動車の売れ行きがさらに落ち込んでいるようです。
昨日発表の日本の1月販売台数は、前年同月比マイナス27.9%と
37年ぶりの水準にまで減少しています。
一方、米国でも今年1年間の販売台数が1000万台を割り込むのでは
との予想もでたようです。
仮に1000万台の大台を割り込むようですと、ピークの7割り以上
落ち込むことを意味し、GM,クラースラーも当然大きな影響を受ける
ことになります。
先の公的資金注入で3月までの資金のメドはたっているものの、今後に
向けた議会との交渉次第では、再び「経営破たん」の文字が
メディアを賑わすことになる可能性があります。
- [2009/02/03 10:21]
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米GDP悪化も想定内。
おはようございます。
早いものでもう2月です。
1月はあっという間に終わってしまいました。
これを12倍するば2009年も終わります。
何か夢の無いことを言ってしまいましたが、時間が経つのが
本当に早く感じられます。
決して無駄に過ごしているわけではないんですが、できたら
時間に追われるのではなく、時間を追いたいと思います。
学生時代あんなに時間が経つのが遅かったのが
懐かしく感じられます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 朝方発表の米10ー12月期のGDP速報値は▼3.8%と約27年ぶりの
減少率となりましたが、市場予想よりも良かったことで、
ドル/円は90円を挟む水準で始まり、株式市場も堅調に推移。 - その後、発表された1月シカゴ購買部協会指数は33.3と市場予想を
下回り、1月ミシガン大学消費者信頼感指数も61.2と予想より悪く、NYダウが
値を崩しました。 - ドル/円も売られましたが、89円ミドルではレンジ内との認識もあり、やや値を
戻して引けました。 - この日の欧州市場で、1月のユーロ圏CPIが発表され、1.1%と前月を
更に下回る物価上昇率。 - また、12月のユーロ圏失業率も8.0%と2年ぶりの高水準。
- これらの指標を受けユーロは対ドル、対円でも大きく売られ、1.27台、114円
台と1週間ぶりのレベルまで下落が進みました。 - 金は大幅高で直近の戻り高値を更新。
本日の注目点
- 米 1月ISM製造業景況指数
- 米 12月個人所得、個人消費
ドル/円がなかなかレンジを抜けられない中、ユーロが再び大きく下落して
きました。
先週末発表のユーロ圏消費者物価指数(CPI)、失業率とも
市場予想を若干上回わり、「ECBの利下げ間近か」との連想で
対ドル、対円で売られました。
ユーロ/円では先週、一時119円台後半までユーロ高が進んだものの、
その後のドイツの失業率の大幅上昇や、「追加利下げは3月」とのコンセンサスを
覆すようなECB総裁の発言などで、一気に、利下げ→ユーロ売り、の流れに傾いて
きたことが背景です。
実際にユーロ圏の景気は、牽引してきたドイツに自動車を中心好調だった
輸出が失速し、人員削減に追い込まれており、スペインでは失業率が20%を
超すのではとも見方も出ています。
更に、先週末にはムーディーズがアイルランドの格付け見通しを「安定的」から
「ネガティブ」に引き下げ、同国のソブリン債がトリプルA格付けを失う懸念が
あることもユーロを押し下げたようです。
現状を見る限りユーロ圏は米国以上に景気悪化に苦しんでい言え、ユーロ/ドルは
1.25を目指すものと思われます。
ドル/円は基本的には88円ー91円のレンジを抜けにくい展開を予想しますが、
ドルが対欧州通貨でドル高の流れが進むと、やや円安に振れる可能性はあります。
しかし、このところの動きを観ると、ドル/円単体よりもむしろ、ユーロ/円の
動きが重要になってきていると考えます。
ユーロ/円が1月21日に記録した112円04銭を抜けるようなら円高/ドル安が
進むことも考えられ、その意味では今週5日(木)のECB理事会は非常に注目されます。
現在市場のコンセンサスになりつつある「0.5%の追加利下げ」を決断するのか
どうかにかかっています。
個人的には「利下げ」と予想していますが。
- [2009/02/02 09:36]
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