米経済指標にNY株式市場大幅高。為替は反応うす。
どうにも理解できない国「北朝鮮」。
昨日2回目のミサイルを発射したと、韓国のニュースが伝えています。
国際社会を完全に敵に回し「こっちは核を持っているんだ、
やれるもんならやってみろ。」そんな声が聞こえてきそうです。
米ウオールストリートジャーナル紙は、今回の行動は
核実験(Nuclear test)ではなく、オバマ実験(Obama test)だ、と報じています。
だとすると、この挑発行為に対してオバマ大統領がどんな制裁にでるのか
注目したいと思います。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標が強弱まばらだったことで為替は全般に小動き。水準的にも
昨日の東京市場と同レベルでの取引に終始。 - 朝方発表の3月ケースシラー住宅指数は予想を下回る▼18.7%と、先月のマイナス幅と同水準。
- その後に発表された米コンファレンスボード5月の消費者信頼感指数は市場予想(42.6)
を大幅に上回る54.9と2ヶ月連続で改善。 - NY株式市場は後者の信頼感指数に敏感に反応し、消費関連株が大幅高に。
一時、先週末に比べ220ドルを超える上昇をみせたものの、大引けは約200ドル高。 - 為替市場は米株式市場の大幅高でリスク許容度の高まり期待から、ドル安、円安、
高金利通貨高の流れに。 - ユーロドルが欧州市場で一時1.39を割り込み先週末から150ポイント程下落。
これ、は英テレグラフがレポートで独金融監督局が、独金融機関の不良債権の増加に対して
警告をしたと伝えたことが手掛かり。 - GMは全米自動車労組(UAW)と医療基金に分配する新生GMの株式を55%削減
することで合意。しかし、GMの社債を保有する大口債権者とはGM株10%との交換条件
をめぐって対立しており、その期限も残り数時間。
本日の注目点- 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(4月30日分)
- 欧 独5月消費者物価指数
- 米 4月中古住宅販売件数
- 米 3月住宅価格指数
注目されていた連休明けの海外市場も為替に関しては昨日と同水準での
取引でした。
GM問題北朝鮮問題など突発的な事件があっただけに、「海外勢がどう反応
するか」注目していましたが方向性という点では空振りに終わったようです。
米経済指標はこの春から続いているように強弱まだら模様です。
S&Pケースシラー住宅指数は依然マイナス幅は大きく、米住宅価格の
下落は止まっていません。
歴史的な低金利を背景に住宅ローン(4.6%台)残高は伸びており、
住宅着工などに多少明るさは見えたものの価格の底入れはまだ先のようです。
一方、この日発表された消費者信頼感指数は大幅な改善を見せました。
5月の54.9という数字は2003年以来最大の伸びを示したことから、
米GDPの7割以上を占める個人消費も底入れし、景気後退の最悪局面は
終わりを迎えつつあるという楽観論が急速に広がったようです。
事実この日のNY株式市場ではホームデポなどの小売関連株が大幅に上昇し、
金融、ITなどのセクターも軒並み買われています。
この結果、S&P500はNYダウを上回る先週末比2.63%高で引けています。
ドル円は95円台がやや重そうに見えながら下値も堅く、先週末の93円台まで
突っ込んだ勢いも見られません。
NY株式市場が大幅高だったことで、今日の日経平均も上昇が見込まれます。
ドル円がこれに反応すれば95円50テストも視野に入ってきそうです。
そしてその上には、ストップロスも散見されることから、目先95円半ばが
今週の相場の行方を左右するポイントと言えるかも知れません。
このところ続伸していたユーロドルにやや勢いが無くなり、ドル高の気配が
漂い始めた気がします。
ユーロドルは先週1週間の上昇幅が3月以降で最大だったこともあり、
昨日は6営業日ぶりに反落しました。
テクニカルで観ても1.3850水準を下回ればユーロのロングポジションが
積みあがっているだけに売りが加速し1.37台半ばまでの調整が見られる
可能性もありそうです。
GMと大口債権者との無担保債務削減案の回答期限は残すところ
あと数時間です。
GM再建に向けて重要な部分だけに1000社を超えと言われている
債権者との交渉かなり厳しいと見ざるを得ません。 - 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(4月30日分)
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- [2009/05/27 09:48]
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