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クロス円乱高下。米経済指標は依然強弱混在。 

債権、株式市場での価格決定に大きな影響のある「格付け」。

ブルームバーグ社発行の雑誌に「格付けという罠」いうとタイトルの

記事を見つけたのでご紹介します。

1909年米国で初めてムーディーズが鉄道債の格付けをしたことが

最初だそうです。

その後、1931年、米財務省は銀行保有資産の査定に債券格付け

を初めて導入しました。

現在では7社がSECの認可を得て格付けを行っていますが、

ムディーズ、S&P、フィッチの大手3社で米国内の市場の98%を握っています。

市場が無競争の状態であることから手数料が下がらず、3社とも

高収益企業だそうです。

昨年秋に破綻したリーマンやベアスターンズも、当時の格付けからすれば

破綻の可能性は少なかったはずですが。


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 欧州時間にドル円は一時96円08銭と東京市場での流れを受け円高が加速。

  • 日経平均の大幅安や日銀による景気判断の上方修正を材料にドル高、円高への逆流が進行。中でも円は対ユーロ、豪ドル、ポンドなど全通貨に対して強含んだ。

  • 米経済指標が強弱出る中、住宅関連に一部底入れの兆しが見え、一方で製造業の先行きが依然不透明。

  • 注目のBRICs 初会合では新興国の発言力を高めるという点では一致。新機軸通貨への言及はなかった。

  • 5月住宅着工件数 →+17.2%(市場予想を大きく上回る)

  • 5月住宅許可件数 →+4%(予想を上回る)

  • 5月鉱工業生産 → -1.1%(予想を下回る)

  • NYダウ大幅続落。原油は小幅ながら3日続落するも70ドル台を維持。


本日の注目点
       
  • 日   月例経済報告
  • 英   BOE議事録      
  • 英   5月失業率     
  • 欧   4月ユーロ圏貿易収支   
  • 米   5月消費者物価指数  
  • 米   バーナンキFRB議長講演    


昨日の午後から下げ足を速めたドル円は一時96円割れ目前まで円高が進みました。
相変わらず円が急騰する場面での円のスピード感には驚かされます。
欧州市場で96円目前まで迫った円だけに、市場参加者は「NYでは95円台、勢いがあれば
94円台・・・。」との思惑が見え隠れしたようですが、実際にはその水準を底値にドルは
反発し、NYでは97円台までのドル高がありました。

日米の株式市場にやや調整感が漂い始め、商品市況にも高値感がではじめたことで、
これまでの高金利通貨買い、資源国通貨買いが一服し、円に対する需要が高まり、
同時に売られ続けてきたドルの買い戻しが活発化したものです。
これまで積み上げてきたポジションの整理とも言えるでしょう。

NYダウの下げもやや気になるところです。
今週に入って2日間で約300ドルの大幅下落です。
日経も歩調を合わせるように昨日は300円近く下げ、今日も軟調な地合いが予想されます。
日経平均については1万円台に載せことで「達成感」も出てきていますが、NYダウに
ついては出遅れ感は否めません。

昨日の米株式市場でも小売大手のベストバイは売上高の減少から大幅の下げ、
市場全体の下げを牽引しました。

今後さらに米株式市場が下げが続けるようだと、これまでのように一方方向への
高金利通貨高は望めないし、円への需要も増してくるものと予想されます。

依然として米経済指標はまだら模様ですが、住宅着工件数が大幅に伸びています。
5月の同指数は53万2千戸と4月に比べ7万戸ほど増え、2か月連続で前の月を
上回りました。

5月の指標では、これまでバブルの影響が大きかったカリフォルニア州など米国西部の
着工件数が大きく伸びているのが特徴です。

急騰した長期金利に一服感がでていますが、今後住宅ローンが引き続き歴史的低水準に
とどまるという条件下であれば、米住宅市況の底入れを示す指標は期待できるのでは
ないでしょうか。

今週は材料もあることから各通貨の値幅も大きくなっています。
日が沈んで昇るころには2円~3円の値動きも珍しくありません。

これは市場が迷っていて、手探りでトレンドを探していることの裏返しです。
独コメルツ銀行の為替ストラテジストは「経済統計が強い内容となるとドルが下げる
という図式だ。市場は過渡期を迎えており、この状態はもう少し続く可能性がある。
問題はどれだけ続くかだ。」(ブルームバーグ)とコメントしています。
基本は流れに付いていくことです。

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