米第3四半期GDP+3.5%に。
今日で10月も営業日としては終わりです。
そして今年も残りわずか2ヶ月になりました。
この2ヶ月もあっという間に過ぎてしいます。
今年の1月には「時間に流されずに有意義にすごそう」と
誓いを立てたものの、はたしてどうだったか・・・・・。
1日24時間は長く感じられますが1ヶ月は短い。
そんなおかしな感覚が生まれつつあります。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 前日とは打って変わってリスク資産を買い戻す動きが加速。
高金利通貨などが買われ「円安、ドル安」が進んだ。 - 米7-9月期のGDPは市場予想を上回る年率3.5%。
この発表を受け、商品相場、株式相場は急反発。 - NYダウは前日比200ドル上昇しほぼ全面高。これまで売られていた
金融株などが大幅に値を上げた。 - 為替市場ではドルに対して円は売られ91円半ば。クロス円は大幅な円安
となり、低金利の円が独歩安の展開に。 - GDPの大幅な伸びは商品市場にもおよび、金、原油は大きく上昇。
- 週間失業保険申請件数 →53万件と引き続き改善傾向を示す。
- 株式市場の上昇から債券は売られ長期金利は再び3.5%付近に。
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 9月失業率
- 日 9月消費者物価指数
- 欧 10月ユーロ圏消費者物価指数
- 欧 9月ユーロ圏失業率
- 米 9月個人消費支出
- 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数
GDPが全てでした。
水曜日から昨日の午後まで続いた「リスク資産」売却の動きは米GDP発表を
受け一変しました。
ドル円は昨日午前中に90円28まで円高が進み、90円台突入は時間の問題と
観られていましたが、そこをボトムに大きく上昇しました。
ここまで円高が進んだ背景は、豪ドル円、ユーロ円などのクロス円の大量の売りが
ドル円を押し下げていましたが、NYではその反対の取引がドル円を押し上げたようです。
予想外の米GDPの伸びで、オーストラリア、ノルウェーに続き、米国も利上げ期待が
やや高まり、結局利上げの見込めない円だけが取り残されたと言えます。
ただGDPの大幅なプラス成長も内容的には、民需の力では無く、政府の大規模な
財政支出によるものでした。
特に低燃費自動車への買い替え制度は今回のGDPの伸びに大きく貢献しています。
今後は住宅、個人消費などがどこまで伸びるかが注目されますが、その前提となる
雇用の安定が重要な要素となってきます。
今回の大幅なGDPの伸びを受けて、米国家経済会議(NEC)のサマーズ
委員長は「これは歓迎できるニュースであり、政策効果の表れだ。米経済は危機を
脱しつつある。」とのコメントを発表しています。
さて、ドル円自体はそれほど大きな値動きではなかったものの、再び90-93円の
レンジで安定しそうな気配です。
上述のように、ゼロ金利が当面続くと見られている円が唯一買われるのは「非常時」です。
昨年のリーマンショックの時のように、市場がパニックに陥り、金融市場が正常に機能しない
ような時が「円の出番」ですが、正常な状況では積極的な円買いは起きにくいと言えます。
リスク資産であるかないかは、金利とそこから得られるリターンと密接に
関係しているからです。
市場は再び正常な状況に戻りつつありますが、来週にはまた重要なイベントが控えています。
FOMCと週末の雇用統計です。
特に今回のFOMCでは昨日のGDPのプラス成長を受けて、FRBが市場にどのような
メッセージを送るかに注目が集まっています。
「利上げが近いことを匂わせるメッセージ」なのか「依然として緩和政策を維持するという
メッセージ」なのか、来週の3日、4日です。
- [2009/10/30 09:12]
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リスク資産離れで円全面高。
近所の公園を自分のホームとしてジョギングしている
私ですが、最近気になっていることがあります。
犬を散歩させる人が非常に多くなったことです。
中には3匹まとめて散歩させている人もいて、ジョギングコースは
「犬の散歩道」化しています。
不思議なことに犬を連れていると他人とすぐに仲良く
なれるらしく、道の真ん中で立ち話。
挙句の果て自分の犬に「○○ちゃんご挨拶は・・・?」と
犬に挨拶をさせる始末。
「するわけないよな・・・。」と思いながらすぐそばを
犬にかまれないよう走り続けています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- リスク資産売却の動きが一段と加速し、「ドル高,円高」が進み、
円は1週間ぶりに90円台半ばを示現。ユーロ、豪ドル、カナダなどは
対米ドルで大幅に下落。 - 9月新築住宅販売件数が市場予想を大幅に下回る40.2万件、
前月比▼3.6%と発表されたことから前日より続いている円買い、
高金利通貨、資源国通貨売りが加速。 - NY株式市場もこの指標を受け寄り付きから売りものが優勢。
前日比119ドルの大幅安に。 - リスク資産売却の動きは商品市況にも波及。金価格は5日続落。
- 原油価格は在庫が積み上がっていたこともあり、大幅続落。
- 9月耐久財受注 → +1.0%(市場予想一致)
- ノルウェー中銀は政策金利を0.25%引き上げ。欧州で最初の
利上げに踏み切った。
本日の注目点
リスク資産売却の動きがさらに加速しました。
考えられる理由はいくつかあるのでしょうが、やはり世界的に株価が
下落基調を強めていることが最大の理由かと思います。
NYダウは先週末から約330ドル下げました。
昨日は米経済指標悪化を受け大きく下落しましたが、ブラジル、ボベスパ指数
(日本の日経平均にあたる株価指数)が大幅安になったことの影響も大きく受けています。
当然、今日の日経平均もその影響で下げ、1万円の大台割れは必至かと思います。
このように、株価がグローバルに下落していることから、これまで大きく買われてきた
高金利通貨、資源国通貨、さらには商品が一斉に売られ、これまでと同様
「有事の円買い」が加速したものと観られます。
ドル円は週初には92円32銭まで上昇しましたが、その後じりじり円高が続いていますが、
これは、ドル円ストレートではなくむしろ、豪ドル円、ユーロ円の売り戻しから円が買われた
側面が強いと思います。
サポートの目安であった91円を割り込み、足元では90円が維持できるかどうかが
ポイントになりそうですが、これも株式市場次第です。
前日住宅価格のケースシラーが4ヶ月連続で前月比プラスに転じたばかりで、
先週の中古住宅販売件数も記録的な伸びを見せた米住宅市況でしたが、
この日の新築住宅販売件数は無残な数字でした。
市場はプラスを予想していましたが結果はマイナス3.6%で、前月の速報値も
下方修正されました。
11月末で期限の来る住宅ローン減税もこの状態では一も二も無く「延長」
ということになろうかと思います。
個人消費の伸びも今一で、住宅市況も一進一退が続いている中、今日、米第3四半期の
GDP速報値が発表されます。
事前の予想では+3%前後がコンセンサスですが、経済指標の改善に継続性が
観られないことから、プラス成長は確保できたとしても3%は強気過ぎるのでは
ないかと考えています。
ここ2日の一連の動きで、リスクの資産売却が8割方終えたのではないかと観ます。
準備通貨として存在感が高まってきているユーロ、依然再利上げ期待の強い豪ドル、
利上げ期待の残るカナダなど、このレベルからの下値リスクは少ないと思います。
株式市場の正常化が待たれるところです。
- [2009/10/29 09:07]
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米金利下落で小幅円高。
私の好きなスポーツの一つに「駅伝」があります。
一人一人が極限まで力を絞り出してタスキをつなぐ。
スーパースターの一人や二人いても決して勝てません。
一人でもブレイキが出ればタスキは繋がれず失格になり、
翌年は一から出直しです。
全員が自分の役割を果たすことが求められ、日本人には
向いているスポーツかと思います。
その駅伝シーズンが始まりました。
毎年お正月の「箱根駅伝」を楽しみにしています。
もう2ヶ月もすれば始まります。
来年はどんなドラマが繰り広げられるのか、今から楽しみです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は小幅続伸。92円台前半での動きからクロス円の売りに
91円台後半での展開と、値幅は50銭程度と方向感のない取引に。 - 主要通貨は対ドルで下落。ユーロは一時1.4770台と1.50台を
頭に上値の重い展開となり利食い優勢の動きが継続。 - 8月S&Pケースシラー住宅価格は前年同月比▼11.3%と下落幅は縮小し
前月比では1.3%のプラス。4ヶ月連続の前月比プラスに。 - ケースシラーの改善を受け、NY株式市場はプラスで推移したものの、
その後に発表されたコンファレンスボードの10月消費者信頼感指数が47.4と
前月の改定値53.4から低下。株価は下落に転じ、結局NYダウは小幅反発
したものの、SP500とナスダックは続落。 - 金はドルが買われたことで続落し、原油は小幅上昇。
- 10月リッチモンド連銀製造業指数 →7
- 債券相場や株価の下落は信頼感指数の悪化から買われ、金利は
大幅に低下。
本日の注目点
- 豪 第3四半期消費者物価
- 欧 10月独消費者物価指数
- 米 9月耐久財受注
- 米 9月新築住宅販売件数
住宅価格の重要な指標であるS&Pケースシラー価格が発表されました。
今年の1月には前年同月比で20%近く下落していたものが、11.3%と
マイナス幅を大きく縮小してきました。
しかも、前月比では4ヶ月連続プラスに転じ、一貫して下がり続けてきた米住宅
価格もようやく下げ止まりの気配を見せています。
とりわけサンフランシスコなどのあるカリフォルニア州は前月比2%を超える上昇を
見せています。
先週発表された「中古住宅販売件数」も予想外の大幅な伸びを見せています。
住宅ローン減税の制度が来月切れ、延長か減税額の削減など不透明な部分があるものの、
「雇用」の改善を前に先行き明るい見通しが出てきました。
新築住宅販売件数は今日発表されます。
昨日のNYでは「ドル高、円高」と、これまでの巻き戻しの動きが顕著だったようです。
ユーロなど主要通貨は大幅に下落。
ユ-ロドルは1.4770と今週の高値から300ポイントほど下落しています。
1.50台を何度か試し抜けきれなかったことからポジション調整のユーロ売りが出て
いるものと思われますが、こののままユーロが下落基調に入ると考えるのはやや早計かと
思います。円と比べて値幅の大きい通貨ですから1.45台がキープできていれば
大きな下落はないと観ています。
一方、円の方は昨日の東京市場でも92円30近辺までドル高の場面がありましたが、
さらに上値を攻める勢いはありません。
今回のドル円の下落は8月7日の97円79から始まり、10月7日に88円01銭を
記録して反転しています。
偶然でしょうが、ちょうど2ヶ月間下落しことになります。
この間の下落幅は9円78銭で、この値幅の半値戻しを導き出すと92円90銭に
なります。
一目で観ても、ちょうどこの辺りから熱い「雲」も控えており、「なかなか抜けにくい」
ことを暗示しています。
「93円を抜けたらドル高に転換」とする根拠もこのあたりにありそうですが、その前に
92円30-50が壁になっているようです。
- [2009/10/28 09:13]
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NYダウ大幅続落でドル買い戻し。
米企業の決算発表がほぼ終えたら、今度は本邦企業の
決算発表が始まります。
30日の金曜日は一流どころの決算発表が目白押しです。
先日の新聞によれば上場522社が上半期は上方修正とか・・・・。
「おやっ?」と思った方も多いのではないでしょうか。
上場企業のかなりの企業は「無配」か「減配」を決め、
その合計額が1兆円以上にもなるという記事を読んだばかりです。
本来株主の元に行くはずだった1兆円が行かなくなるわけですから
消費にも影響を与えるはず。
もともと決算予想をかなり保守的に観ての上方修正。
どこまで信じていいかわかりません。
これでは個人投資家は動きません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
本日の注目点
- 米 8月ケースシラー住宅価格指数
- 米 10月消費者信頼感指数
- 米 10月リッチモンド連銀製造業指
ドルの下落基調に急ブレーキがかかってきました。
最大の理由は米金利の上昇です。ここ2週間で0.3%を超す上昇を見せています。
日本の長期金利も上昇し、昨日は一時1.4%台に乗せる場面もありましたが
市場は米金利の上昇を材料にしているようです。
金利の上昇は株式市場にとってマイナス要因です。
NYダウは週末を挟む2日間で213ドル安と大きく値を下げています。
株式市場が軟調なことからリスク資産を売却する動きが加速し、これまで急騰していた
ユーロ、豪ドル、カナダ、クローネなどが軒並み売られました。
円は、先週既に先行して売られていたため安値は限定的だったと言えます。
さて、これでドルは下落基調から本格的に上昇するのでしょうか?
市場の意見は完全に分かれているようです。
昨日中国のメディアが、国の外貨準備をドルからユーロや円にシフトすべきだという
報道を流したことからドルが下落する場面もありました。
中国政府は大量の外貨準備をドル一辺倒から、徐々にユーロなどにシフトすると
観て間違いないと思われます。
このところのドルの上昇はこれまで売ってきたドルの買い戻しが膨らんだことが
主因だと観られます。
実際、シカゴ先物市場でのドル売り建てポジションは急速に減少しており、
上昇してきた米金利を睨みながらショートの買い戻しに動いていることが背景のようです。
ドルの下落基調はまだ終わったとは思えません。
円が95円台を回復してきた時には「88円はドルの大底」との相場観が急速に
広まると観ていますが、そこまでは「近いようで遠い3円の値幅」と言えます。
ウォールストリートジャーナルなどが来月のFOMでは、出口についてのコメントが
出される見通しとの記事を載せています。
FRB内部では相当な議論がされており、タカ派の代表であるプロッサー・フィラデルフィア
連銀総裁は「利上げの時期は予想される時期よりも早まる。」との認識を示しています。
ドルがもう一段上昇するかどうかはユーロの動きがカギを握っています。
昨日もこの欄で述べましたが、円の動きはどちらにしても限定的なことからユーロドルが
1.48台を割り込むか、あるいは再び1.5台に乗せるのかがポイントになってきます。
ユーロのロングもかなり積み上がっていることから1.48を割り込むと1.45台までの
下落も見込めると観ています。
- [2009/10/27 09:20]
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円、NYで1ヶ月振りの92円台前半。
世界で最も安い車はインドのタタ自動車が製造している
「ナノ」です。
価格は発売記念として10万台限定ですが約19万円です。
ノートパソコン1台分の価格と大差ありません。
その「ナノ」に発火事故が発生しています。
運転席付近から火を噴く事故がインド国内で3件発生
したそうです。
価格にも驚きましたが、その事故の対応にも驚きです。
タタ社は「全車共通の問題ではないのでリコールはしない。」
と発表しています。
日本では考えられない対応ですが、結局、
安かろう、悪かろうですか・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
本日の注目点
- 欧 11月独GFK消費者信頼感調査
ドル円は先週末のNY市場で約1ヶ月ぶりとなる92円台前半を記録しました。
今月初旬に付けた88円01銭から上下を繰り返しながらも3円強円安が
進んだことになります。
このドル円の上昇は、ポンドの急落からドルが買われた側面が強く、円独自の材料では
なかったようですが、これまでのように「迷ったら円を買え」という状況からは抜け出たように
思います。
シカゴ先物市場での「円買いドル売り」ポジションも、直近ではピークより4割程度減少
していることからも上記センチメントがかわりつつあることを端的に表しています。
今回のドル円の上昇は「ドル全面高」になっていることがこれまでと異なる所です。
円が再び買われる可能性もあると思いますが、来年度の概算要求95兆円と
そのための国債を50兆円規模で発行しなければならない日本の財政事情。
一方米国では、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁がブルームバーグとのインタビュー
で「私の直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている時期より前になる。」との
見解を示しています。
デフレが進行し利上げの時期がますます遠のく日本と、プロッサー総裁のような「タカ派」の
台頭が目立ってきた米国。
日米で考えた場合、どちらが「出口」にたどり着けるかは明白です。
米中古住宅販売が大幅な伸びを示しました。
販売件数は今年の春先まで450万戸、夏場にかけ500万戸の大台に乗せ、
9月は557万戸まで伸ばしています。
政府による住宅ローン減税と住宅ローン金利の歴史的低水準が下支えしていると
みられますが、来月で期限切れとなる減税が延長されるかどうかがポイントに
なってきそうです。
さて今週は米第3四半期のGDPが発表されます。
事前予想ではプラス3.0%程度を見込んでおり、前期のマイナス成長から大きくプラスに
転換すると見られています。
先週末の英国のような事態になるとは考えにくく、プラス圏での成長がどの程度になったか
に注目が集まります。
ドル円は上昇基調に入るかどうかの値位置にいますが、93円台を回復すれば目先
ドル底値を付けた可能性が高いと思っています。
それには今回のGDPの数字がきっかにになる可能性があるかも知れません。
90円-95円の新しいレンジに入ったのか、あるいはこれまで通り90円を挟む展開に
戻るのか、今週の値動きが大きく影響しそうです。
- [2009/10/26 09:15]
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ユーロ、豪ドル依然高値圏で推移。
昨日から東京駅大丸で恒例の「ワインフェアー」が始まり
今年も行ってきました。
例年もそうですが、女性客の多さには驚きます。
ざっと見わたすと7割くらいが女性です。
値段の方は為替の影響か1割程度下がっていましたが、例年に比べ
たくさん買いこんでいる人の姿は少なかったようです。
コストパフォーマンスのいいのは、やはりチリとオーストラリアでした。
日本に初登場のカナダのアイスワインもありましたが、いい値段でした。
よい週末を・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア市場で節目の91円30を上抜けしたドル円は NYで91円72までドル高に。
- 91円台後半ではNYダウが大幅に反発したことで、リスク選好 が高まり豪ドル、
ユーロなどの通貨が買い戻されドル安に。 円もその流れの中、91円で前半で取引終了。 - 資源国通貨などに買いが集まったことでクロス円は再び 円安に。ユーロ円は
137円台半ばまで上昇し、8月初旬以来のレベルに。 - NY株式市場は朝方からじり高に推移。マクドナルドや AT&T、トラベラーズなどが
好決算を発表したことからNYダウは前日比 131ドル高と、再び1万ドル台に乗せた。 - 週間失業保険申請件数 → 53.1万件(市場予想より悪化)
- 8月FHFA住宅価格指数 → 前月比▼0.3%(市場予想はプラス)
- 原油、金価格はともに小幅反落。
- 米債券は来週実施される過去最大規模の入札が嫌気され 続落。長期金利は
3.4%を回復。
本日の注目点
- 欧 9月独ifo景況指数
- 英 第3四半期GDP
- 米 9月中古住宅販売件数
- 米 バーナンキFRB議長講演
- 米 7-9月期決算発表 → マイクロソフト
ドル円は先週末から抜けなかった91円30レベルを上抜けしました。
NYでは91円台後半までドルが上昇しましたが、さすがに92円を
テストする勢いはなく91円台前半で引けています。
国内の輸出企業の設定レートは概ね90円~93円に集中していることから
この水準では実需のドル売りも想定され、一旦押し戻されることは予想の範囲です。
むしろ、91円台を維持して引けたことに今後の展開に希望を残しています
このところの資源国通貨、高金利通貨の急騰はNY株式市場の好調さや資源価格の
上昇などが背景にありますが、それにしても短期間であることや、上昇力も弱まったことで、
「利益確定の売り」からある程度の値幅を伴った調整を予想していました。
しかし、これら通貨への買い意欲は思ったより力強いようです。
とりわけユーロドルは1.50台半ばを高値に1.49台へと下落基調に転じましたが
下落幅はわずか100ポイントと「微調整」に終わっています。
アナリストの中には、「短期的な支持線である1.4844を割り込まない限り、
上値を試し続ける。」「目立った悪材料が出るまで、強気姿勢を維持する。」
(ブルームバーグ)といったコメントまで飛び出しています。
ただ、1.50台半ばから上値が重いのも事実です。今回の100ポイントの下落で
調整を終え、再び上昇に向かうのかについては慎重に見極める必要があります。
FRB内での「出口戦略」議論の記事が盛んです。
利上げについては早くても来年春あたりであることはFRB内部でも意見が一致している
と観られますが、思いのほかインフレの芽が早く育つことに警戒感を持っている地区連銀
総裁もいるようです。
地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けてバーナンキ議長がどのような内容の
コメントをするのか、本日の講演が注目されます。
利上げのタイミングについては「失業率」がポイントになりそうです。
11月の雇用統計でも失業率は10%に乗せるのではという観測はありますが、
FRBは、同指標が数ヶ月連続して下落した時が利上げを決断するタイミングである、
というメセージを徐々に市場に浸透させているような気もします。
- [2009/10/23 09:40]
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ユーロ1年2か月ぶりに1.5ドル台に
大リーガ、マリナーズの捕手城島が帰国するようです。
ダイエー、ソフトバンクの中心選手だっただけではなく、
打って、守れる捕手としては日本のプロ野球で間違いなく
NO.1でしょう。
その城島でも大リーグの壁は厚かったということです。
まだまだ十分プレーできる年齢です。
阪神がコンタクトをとっているようですが、あの人懐っこい大きな目
が日本で見られると思うと楽しみです。
頑張れジョー!
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロが対ドルで1年2ヶ月ぶりとなる1.50台の大台乗せ。米株高を背景にりスク選好が高まり資源国通貨、高金利通貨が続伸。
- 円は主要通貨高の中売られ、ドル円は一時91円29銭までドル高が進み、クロス円でも円安傾向継続しユーロ円は2カ月ぶりの137円目前の水準に。
- モルスタ、ウェルズなど大手金融機関の決算が好調だったことでNYダウは堅調に推移。ただ引けにかけて、ウェルズの投資判断引き下げや小売大手ウォルマートが年末商戦への厳しい見方を示したことでダウは急落。結局、前日比92ドル安で1万ドルの大台割れ。
- 地区連銀経済報告(ベージュブック)では12地区連銀全てで「安定もしくは改善」しているとした一方、商業用不動産については悪化していると報告。
- WTI原油価格は大幅に上昇し、約1年ぶりとなる81ドル台で引け。エネルギー省が発表した原油在庫が予想以上に減少していたことで買いが膨らんだ。また、ドル安の流れから商品相場へ資金流入が継続していることも背景に。
- 債券相場は4日ぶりに反落し金利は上昇。
本日の注目点
- 日 藤井財務相講演(外国特派員協会)
- 欧 ECB理事会
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 9月景気先行指数
資源国通貨、高金利通貨がドルに対して上昇しました。
注目のユーロは1.5ドル台に乗せ、昨年リーマンショク以前の水準までユーロ高が
進みました。
高値は1.5046まで上昇しており、この通貨の特徴である「上昇トレンド入ると
上昇し続ける」ことが裏付けられた格好です。
1.50ドル台がなかなか抜け切れずに足踏みをしていたことから、「調整」の下落もあり
1.47台位まで予想していましたが、昨日のアジアでは1.48後半までの下落と、
下値は限定的でそこから上昇に転じていんます。
背景には、やはり米ドルの低金利があります。
主要国中銀の中では利上げへの政策転換が最も遅くなるのでは・・という見方も
あるようです。
金融緩和政策の転換に関しては昨日、ダラス連銀のフィッシャー総裁がカナダの
テレビ局とのインタビューで、「米国は過剰な国債を市場に氾濫させることを避け、
財政の安定を取り戻す必要がある。」との見解を示しています。
同総裁は米経済指標の改善が安定してないことを理由にFOMCが早急に利上げを
することはないとの立場も示しています。
ドル円は昨日からの動きを見る限り、下値がやや堅くなりつつあるものの91円を
大きく超えて上昇するイメージでもありません。
市場全体がドル安の流れの中にあるという点もありますが、昨日のドル高値91円30
近辺は目に見えない抵抗線となっているようです。
このレベルが抜けきれないため、一目の「遅行スパン」もローソク足に絡んだまま
上抜けできないでいる状況です。
週末にかけてはドルの下値を徐々に切り上げ、上値の壁に突き当たる展開を
予想しています。
壁に突き当たった後、上抜けできるのか押しも戻されるのかは来週までの展開を
観ながら判断して行くことになりそうです
ベージュブックではすべての地区で「多くの分野で製造業と住宅部門を中心に景気が
安定もしくは回復している」と指摘しています。
商業用不動産価格の下落が止まっていないことに対する懸念もありましたが、今回、
同報告書では始めて「回復」という言葉を使いこれまでとは異なる言いまわしに
変更しています。
今回の地区連銀報告を踏まえてバーナンキ議長が「出口戦略」についてどのような
認識を示すのかが注目されます。議長の講演は明日予定されています。
また本日は中国の第3四半期GDPの発表があります。
既に8%を超えるという見方が優勢ですが、このところの自動車販売の好調さや
好調な株価を考えると10%に近い成長率も無いとは言えません。
- [2009/10/22 09:47]
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カナダなど資源国通貨大幅下落。
羽田か成田か・・・・?
今国際空港をめぐる議論が盛んです。
都心から遠い成田。アクセスはいいが国内線が多く発着枠の
少ない羽田。そこにもう1本滑走路ができることで、がぜん
国際ハブ空港候補として羽田が浮上してきました。
前原国交相は「国内、国際を完全に分けるわけではない」といって
いますが、成田から今更国際便を外すわけにはいきません。
長い間もめにもめた成田闘争は一体何だったのか?という議論は
残ります。
確かに、地方の方が海外から成田に到着しても「帰国した」実感が
わかないとい声もよく聞きます。
都心から60km離れた国際空港…。開港当初から予想されたことでした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で90円08銭まで下落したものの90円割れは 回避。
その後NYでは91円台まで反発する場面も。 - 主要通貨の上昇に一服感がでるなか、カナダ中銀は政策金利を据え置き、
同時にカナダドル高に対する懸念を表明したことから カナダドルが米ドルに
対して大幅下落。 - また、ブラジルレアルもこのところのレアル高を懸念する発言から大きく下落。
円もこれらに影響を受ける形で91円台まで円安に。 - 米経済指標の事前予想を下回る発表からリスク資産である高金利通貨や
株式などが下落。 - NYダウは前日比50ドル安だったものの1万ドル台は維持。
- 原油価格は小幅反落、金は小幅上昇。
- 9月住宅着工 →59万戸、前月比△0.5%(市場予想を下回る。)
- 9月住宅建設許件数 → ▼1.2%(市場予想を下回る)
- 9月生産者物価指数 → ▼0.6%
本日の注目点
- 英 BOE議事録
- 米 9月地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 米 7-9月期決算発表 →モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、ボーイング
先週末91円台前半までドル高が進んだものの、依然として上値の重い展開が続いている
ドル円は、欧州市場で90円割れ目前まで下落しました。
2週間前に88円割れを「1銭」というわずかな値幅で回避したことを彷彿させます。
しかもその後の展開も似ていて、91円台まで戻すという「おまけつき」です。
米経済指標が軟調でした。
9月の住宅着工、同建設許可件数はいずれも事前予想を下回っており、しかも、住宅着工に
ついては8月分が大幅に下方修正されています。
失業率の上昇に伴い、本格的に住宅を購入する意欲に欠けるということと、近く期限の来る
住宅取得者に対する減税の行方も不透明という背景があるようです。
住宅関連指標の改善にブレイキがかかったことで、今週末に発表される中古住宅販売件数
も注目しなければなりません。
このところ続いている資源国通貨高にやや一服感が漂い始めました。
昨日はカナダ中銀が政策金利の据え置きを決めました。オーストラリアが利上げに
踏み切ったことで「次はカナダ」との事前期待もありましたが、景気見通しを下方修正
すると同時にカナダドル高に対する懸念も表明しています。
これを受けて、カナダドルは対米ドルで1.02台後半から1.05近辺まで大幅に
下落しています。
またブラジルレアルも同様にレアル高を懸念する発言から急落です。
ただ現在のところ、その他の豪ドルやユーロなでには大きな影響は出ていませんが、
ユーロは1.5を目前に抜けきれずに押し戻されています。
豪ドルも0.93から上には上昇しにくい状況が続いています。
これらの通貨についてはロングポジションも相当積み上がっていることから、一旦ポジション
の整理が進まないと上昇には限界がありそうです。
ドル円は上値が重いものの、91円台まで戻したこともあり下値をどんどん切り下げていく
展開ではないようです。
8月初めの97円後半からの下落トレンドは「日足」でみる限り上抜けしており、89円あたりが
サポートになっています。
また一目の「遅行スパン」もローソク足と絡んでおり上抜けの気配も多少感じとれます。
93円まで上昇できるのかどうか、今週あたりがヤマバになりそうです。
上昇できずに再び89円を割り込むようなら「2番底」を形成する可能性もでてきます。
- [2009/10/21 11:20]
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原油高で資源国通貨一段高に。
東京銀座。日本で一番地価が高いことで有名です。
その中心地には世界のトップブランドが旗艦店を出していますが、
日本に見切りをつけて中国に進出して行くブランドが多いとか。
イタリアの「ヴェルサーチ」は日本の店舗を全て閉めて中国に
出店。フランス、「ルイヴィトン」は銀座に予定していた大型店を
白紙に戻し、50億ドルをかけて中国に出店。
他にもこのような案件がいくつもあるとか・・・・。
秋風に吹かれているせいか、銀座の柳も心なしか淋しげです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 為替は大きな値動きがなかったが、ドルは主要通貨に対して軟調。円は全般的なドル安の流れの中、NYで90円42まで買われた。その後90円を割り込む勢いはなく、90円台半ばで引け。
- 原油が一段高したことで、豪ドル、カナダなどは対ドルで1年3ヶ月ぶりの高値を記録。資源国通貨高は継続。
- 原油は8営業日連続高を演じ79ドルを突破し80ドル台も視野に。
- NY株式はアップルなどの好調な決算発表をうけ続伸。NYダウは96ドル値上がりし年初来高値を更新。一部で1万1千ドルドルの声も。
- 米国債は上昇し、長期金利は下落。NY連銀がリ-バースレポ実施へ整備中との報道に債券は買われた。
- バーナンキ議長の講演ではリーマンショク後の世界経済の回復に関するコメントはあったものの出口戦略に関しては言及なし。
本日の注目点
- 豪 RBA議事録
- 日 藤井財務相会見(日本記者クラブ)
- 日 8月景気動向指数・改定値
- 欧 9月独生産者物価指数
- 米 9月生産者物価指数
- 米 9月住宅着工件数
- 米 9月建設許可件数
昨日のNYでは全般的にドルが軟調に推移し、先週末に比べユーロ、豪ドル、カナダなどが
上昇しました。円も同様な流れの中やや買われたものの、その動きは限定的でした。
今朝の新聞報道ににもありましたが、シカゴ先物市場での「円買いドル売り」ポジションが
大きく減少し、先週からのドル高円安を演出したようです。
この間のドル買いポジションは15億ドルほどと推定され、このドル買い戻しが88円割れを
防いだと思われます。
今月8日には欧州で88円01銭を記録した後、一気に89円の45までドルが急騰しました。
このあたりの値動きが大量のドルが買い戻された証しだったと思われます。
円は91円台での滞空時間も短く、90円台半ばまで上昇しています。
テクニカルのポイントであった90円40-50近辺で一応下げ止まり、90円台を維持できた
ことは今後のドル上昇に繋がる可能性を残しています。
同時に、ユーロが対ドルで今朝方1.4982まで上昇しています。
チャートを見る限り1.5を目指しているものと思われます。
1.49台では1.50をバックにユーロのショートも積み上がってきています。
仮に1.5を上抜けすると損切りのユーロ買いも出てきそうです。
その状況では円のじり高も予想され、ふたたび90円がキープできるかどうかに注目が
集まります。
主要通貨の中でも安心して買えるのが豪ドルです。
連日、対ドル、対円で高値を更新しています。
ロウRBA総裁補佐は昨日、シドニーで開かれた会議で、景気見通しの改善に伴い、
景気刺激策の一部を解除し始めるのが適切だと発言しました。
オーストラリア準備銀行は先の利上げを含め、景気回復には相当な自信をもって
いるものと思われます。
豪ドル円は現在84円台前半で推移しています。
テクニカルでは「日足」までの短い足では全て上抜けし、「週足」での次のレジスタンス
である87円半ばが目標と思います。
ただ、6日の利上げから2週間ほぼ一貫して上昇しています。ロングも積み上がっており、
そろそろ「調整」も必要なタイミングかもしれません。
85円近辺では一旦ポジションし解消し、「Healthy correction」(健全な調整)を待つのが
賢明です。
- [2009/10/20 09:33]
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ドル買い戻し進む。円91円台に。
お葬式ビジネスへの参入が活発化しているそうです。
ブルームバーグによれば、異業種からの参入が続いており
日本で数少ない「右肩上がりの業種」だそうです。
新規参入組の業種では、鉄道会社、スーパー、建設会社、ガソリンスタンド
運営会社などお葬式とは直接関係なさそうな業種もあります。
驚いたことに「外資系の葬儀会社」まであります。
先日、ある会合で社長のキャム・ジョンに会う機会があって
話を聞いたら「参入障壁」は低く、粗利益は大きそうです。
よく聞く「葬儀は値切らない」からなのでしょうか。
確かに結婚式はの数は減っても、葬式の数は増えています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は3週間ぶりに91円台まで下落し、87台円突入は遠のき90円を挟む展開に。
- ユーロ、豪ドル、カナダなどのところ騰勢を強めている主要通貨もさすがに上昇一服。ユーロドルは1.4968まで買われた後、利食いに押され1.48台まで下落。
- バンカメとGEの決算発表が市場予想を下回ったことで、NYダウは下落。ミシガン大消費者信頼感指数の下落もあり、一時前日比120ドルを超す下げに。大引けは67ドル安。
- 9月鉱工業生産は前月比0.7%増。3ヶ月連続のプラスに。
- 株式市場が下落したことから、債券は買われ長期金利は5bp下がり3.41%台に。米財務省の発表によると8月は外国人投資家の米国債投資は286億ドルの買い越しとなった。
- 10月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 69.4(事前予想を下回る)
- 原油価格は続伸し昨年10月以来の78ドル台に。鉱工業生産が上昇したことを受け、景気に対する楽観的な見方と在庫の落ち込みが買いを集めた。
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合議事録(9/16.17日分)
- 米 10月NAHB住宅市場指数
先週の通貨の動きは2極化が進んだ週でした。
オーストラリアの利上げをきっかけに、「相対的に金利の低い通貨のドルと円」、
「高金利か金利引き上げの見込めるユーロ、豪ドル、カナダ」・・・・。
前者は大きく下落し、後者がその相対として買われました。
円はその中でドルに対しても売られ、先週末では「最弱通貨」として越週です。
過去2週間の動きを見ると、ユーロは対ドルで450ポイント上昇し、豪ドルは約60ポイント。
カナダに至っては約700ポイント上昇しています。
まさにドルキャリートレードが盛んだったことが伺えます。
ただ週末には高値警戒感と、ユーロでは大きな節目である1.5が目前だったことと、
今週開かれるユーロ圏財務相会合でユーロ高をけん制するは発言への警戒感から
反落して引けています。
ドル円は直近では10月7日の88円01銭を記録し先週末には91円台と、この間
3円以上戻したことになります。
テクニカルを見ると「週足」では3本連続で「長い下ひげ」を形成しています。
このパターンから考えると円がもう一段売られる可能性を示唆しているものと思えます。
今週の市場参加者の予想はまちまちです。
これまでのように、ドルが大幅に下落するという見方はさすがに少なく、ドルの上値を
試す展開との見方が優勢です。
ポイントは、過去3週間ドルが反発した際にも抜けなかった90円の半ばがサポートになると
考えられ、この水準を維持できるかどうかが重要です。安心してドルを買えるには
まだ時間が必要のようです。
米大手金融機関の第3四半期決算は峠を超えました。
「投資銀行部門」と「商業銀行部門」がはっきりと明暗を分けました。
株高、債券高を背景に投資銀行部門に強みを持つゴールドマンやメリルは好調でしたが、
クレジットカードや住宅ローンなどの商業銀行部門がメインのシティーやバンカメは
実質赤字でした。
先週末に発表された7-9月期の住宅差し押さえ件数は約94万件と四半期で最悪と、
住宅ローン部門の不調を裏付ける格好となっています。
米経済は依然としてまだら模様の指標を繰り返しています。
住宅、消費に直接影響する「雇用」に下げ止まりがでていないことが根本的な要因かと
思われます。
失業率は9.8%と高止まりしており、年内には10%に届くと観られます。
21日発表の米地区連銀報告書(ベージュブック)と週末24日のバーナンキ議長の
講演内容に注目です。
- [2009/10/19 09:19]
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NYダウ年初来高値を更新。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は直近高値の90.47円を上抜けたことでドル買いが加速し、クロス円もこれに伴い、総じて円が売られる展開となった。
- NYダウは、昨日の高値10027.73ドルを抜けて、10039.59ドルまで年初来高値を更新した。
- 10月10日週の米新規失業保険申請件数は51.4万件となり、市場予想の52.0万件よりも強い結果となった。また、10月3日週までの継続受給者数は599.2万人となり、前週の606.7万人(修正値)から減少した。
- 米10月NY連銀製造業景況指数は34.57となり、市場予想の17.25よりも強い結果となった。
- 米9月消費者物価指数(CPI)は結果前月比+0.2%となり、市場予想通りの結果となった。
本日の注目点
- 欧 8月貿易収支
- 加 8月消費者物価指数
- 米 9月鉱工業生産
- 米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
昨日この欄でドル円の反発の可能性について触れましたが、その条件として
90円半ばの突破を挙げました。
ドル円は昨日のNYで90円79銭まで反発。条件クリアといったところです。
前日のJPモルガンに続いて米大手金融機関ゴールドマンも好決算を発表しました。
同時に注目されていた、もう一つの大手、シティーグループは税金の還付11億ドル
(約990億円)が計上されそれを除くと実質には「赤字」でしたが、3四半期黒字決算を
確保しています。
これまで米大手3行の決算発表が行われましたが、収益的には株高などを背景に
トレーディング部門の好調さが牽引した形になっており、ローン事業など銀行の本業部門は
依然として低調だったことが確認されています。
いわゆる「勝ち組」と言われる2行の決算が終わったことで、今後は米株式市場に与える
影響にも注意が必要かもしれません。
その米株式市場は続伸です。
NYダウは47ドル上げ、1万ドルの大台固めを進めています。
この日発表された米経済指標も強弱ありましたがドル高にプラスに働いたようです。
NY連銀製造業指数は予想を大幅に上回り、週間失業保険申請件数も減少しています。
一方、フィラデルフィア連銀指数は事前予想を下回り、地域によっては景気回復への
足取りが進んでいないことも確認された格好です。
株式市場の堅調さから「リスク選考」が強まり、ユーロ、豪ドル、カナダなど資源国通過、
高金利通貨は前日同様上昇していますが、円についてはドルと同様「低金利通貨」と
看做されたのか買われることはなく、むしろ上述クロス円の大幅な上昇によって弱含む
流れとなっています。
さて重要な節目である90円半ばを上抜けしたドル円ですが、テクニカル的には
92円~93円まで上昇する可能性はあると思います。
ただ、今週に入ってからの 急激なクロス円の上昇で円売りポジションも積みあがっている
ことから、利食いの売りから円が買い戻されることも考えられます。
円独自の動きではなく、クロス円からの「流れ弾」に気をつけたいところです。
今日は週末です。90円台をキープして越週できるかどうか、また高騰を強めている
ユーロドルが1.5台の大台に乗せるかどうかも注目されます。
市場では「ドル離れが鮮明」との見方が台頭してきています、ユーロドルが1.5台に
乗せるようだとドル円の上値も限定的と見なければなりません。
- [2009/10/16 10:13]
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JPモルガン・チェースの好決算。
先日、日本はデフレだと書きましたが、秋の旅行シーズン
たけなわの今、まさにデフレを体現できます。
「秋の北海道満喫29800円」「信州1泊2日で9800円」など
バス旅行が驚くほどの値段で売り出されています。
往復のバス代に3食付いて、しかも、お土産付きです。
申込の7割以上が女性だそうです。
10年ほど前に北海道を旅行したことがありますが、
確か3泊4日で10万円くらいだったと記憶しています。
皆さん利用しない手はありません。
デフレを体現しましょう。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米9月小売売上高が発表され、結果は-1.5%。前月の+2.2%を下回ったものの市場予想の-2.1%よりも強い結果となり、ドルが円に対し、89円90まで上昇。
- JPモルガン・チェースの決算が前年同期の7倍近い35億8800万ドル(約3200億円)だった。
- 企業業績が市場の期待以上に堅調なことや、9月の米小売売上高が予想を上回ったことを背景にダウが終値ベースで2008年10月依頼1年ぶりに1万ドル台に乗せた。
- NY金は反落。史上最高値を更新した反動により、利益確定の売りが優勢となった。
- NY原油は続伸。年初来の高値を更新し、2008年10月以来、ほぼ1年ぶりの高値圏となった。
本日の注目点
- 日 8月鉱工業生産・確報値
- 欧 ECB月例報告
- 欧 9月消費者物価指数・確報
- 米 9月消費者物価指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 10月NY連銀製造業景気指数
- 米 10月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 7-9月期決算発表 → ゴールドマン・サックス、シティーグループ、IBM、グーグル
昨日の昼前、財務副大臣の「為替介入はすべきでない。」との発言からドル売り円買いが
強まり、89円半ばを割り込みました。
その後、欧州系から大口のユーロ円の売りが出たことで、円はストップロスのドル売りを
巻き込み88円台まで続伸。
欧州市場が参入すると、円はこの日の高値88円84銭まで円高が進みました。
ところが・・・・・。
ここ数ヶ月のドル急落時には良く観られる現象ですが、その後の反発は予想を超える
値幅になります。
昨日も88円84からNYでは89円後半まで約1円戻しています。
恐らく、市場の相場観が錯綜していることと、ドル売り進めている筋も確信はなく
「恐る恐る」ドル売りを仕掛けてういるということが背景にあるものと考えられます。
先週88円01銭を記録した歳にも、その直後からドル買いが強まり90円45まで反発する
場面もありました。
ドル売りをポジショに大きく傾けると痛手を受けるリスクも考える必要もありそうです。
NYダウが約1年ぶりに1万ドルの大台を回復しました。
前日市場引け後に決算発表を行ったインテルが好感されたことと、この日はJPモルガン
チェースが好決算を発表し、いずれも市場予想を上回るものでした。
また、経済指標では9月の小売売上げの減少幅が事前予想より縮小していたこと。
しかも変動幅が大きい自動車関連を除くと前月比プラスに転じ、個人消費にやや明るさも
出てきました。これらが朝方から買い物を集め株価を大きく押し上げました。
一方、債券相場は大きく下落し長期金利が大幅に上昇しました。
前日に0.083%上昇し、3.4%台に乗せています。
このところ米債券に対する需要は強く、長期金利は下落傾向を強めており、これが
「ドル下落の最大の理由」と受け止められています。
しかし、3.42%を底値に下げ渋っており下落傾向にやや変化も出てきています。
このあたりがドル反転のきっかけになってくることも考えられることから今後も注目して
おきたいところです。
円が引っ張る形でドル安が進んできた為替市場ですが、今週に入ってからはユーロ、
豪ドル、カナダ、クローネなどが対ドルで急伸しています。
ユーロは1.49台半ば、豪ドルも0.91後半と、いずれも今年の最高値をつけています。
円が87円に向かい最高値をつけるかどうかは、これら資源国通貨などがどこまで
高値を更新するのか、ということに大きく関連してきます。
- [2009/10/15 10:07]
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ドル進みユーロなど高値更新。
金価格が1000ドルを超えてからも堅調に推移していることは
以前この欄でも紹介しました。ちょっとした金ブームです。
現在の価格は概ね3200円~3300円くらいです。
では金の価格はどうやって決まるのでしょうか?
計算式は以下のようになります。
NYの金価格の引値 × TTS ÷31.1=円建てでの1gあたり金売り
相場になります。
因みに、昨日は1055ドル ×90.80÷31.1=3、080
これに消費税を加えますと約3234円ということになりま。
NYなどの金価格はグラムではなくトロイオンズで表示されます。
1トロイオンスは約31.1gですからグラムに直し、
為替レートをかけると円金額が算出されます。
一般的にドルが売られて金が買われると、為替市場でも円が買われます。
金価格が大きく上昇している割には値段が上がらないのは
このあたりに理由があるからです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 連休明けのNY市場ではドル安の流れが継続。ユーロ、豪ドル、カナダなど高金利通貨、資源国通貨などが買われドルは下落。その流れの中、円も89円43まで上昇。
- ユーロは対ドルで約1年2か月ぶりとなる1.4876まで上昇。対円でも133円半ばまでユーロ高が進む。
- 10月独ZEW景況感指数は56.0と市場予想を下回ったものの全体的なドル安の流れに吸収された格好。
- 金価格は史上最高値を更新。引けも1065ドル台に。
- 原油価格も小幅ながら4日続伸。
- NYダウは小幅反落するもナスダックは小幅上昇。
- 取引終了後に発表されたインテルの四半期決算は、一株あたり利益が市場予想を上回り、来期の見通しも好調だったことから同社株は時間外取引で上昇。
本日の注目点
- 日 9月消費者態度指数
- 米 9月小売売上高
- 米 FOMC議事録公表(9月22.23日分)
- 米 7-9月期決算発表 → JPモルガンチェース
連休明けのNYでもドル円の上値は重い展開でした。
ドル高値は90円08銭と90円半ばまでは届いていません。
昨日も書きましたようにこの水準を抜けない限りドル安の流れは変わらないという
ことになります。
円は一時89円半ばを割り込み89円43まで買い戻されましたが、このあたりで
大口のドル買いもでたとの報告もあります。
その結果90円台までドルが上昇したようですが90円台を維持できていません。
ただその他の主要通貨を見ると円の買い戻しは限定的だったようです。
ユーロ、豪ドル、カナダドルなどは軒並み高値を更新して上昇しています。
どうやら、ドル全面安の中でも「大きく買われる通貨」と「ほどほどにしか買われない通貨」
との選別が進み、円は後者に属するようです。
これも相対的な金利水準によるところが大きいと観られます。
ドル安の流れは商品相場の上昇をも加速させています。
金はNYコメックスで1069.70ドルまで上昇し連日の史上最高値更新です。
これで年初来から20%も値上がりしたことになります。
また、原油をはじめその他メタルも高値圏で取引されており、景気回復への楽観論から
資源に資金が流れこんでいることが背景です。
しかしその一方で、今朝の報道でもありましたが住宅ローンの延滞が急増している
ようです。しかもその内容はこれまでの「サブプライムローン」ではなく比較的返済力の高い
「プライムローン」での返済遅延です。
失業率の高止まりがその理由の様ですが、今後金融機関に与える影響は融資額が大きい
だけに経営に響いてくるものと思われます。
金融機関の決算が今日のJPモルガンチェースを皮切りに始まります。
現状ではJPモルガンとゴールドマンは利益を積み上げ、シティー、バンカメが厳しいという
見方のようですが、昨日のNY株式市場ではそのゴールドマンの株が大きく売られています。
アナリストが銀行株に対する投資判断を引き下げたことの様ですが、今日からの決算発表
は注目されます。
現在のドル安に対してガイトナー財務長官などから「強いドルは国益につながる。」などの
コメントが時折聞こえてきますが、それほど腰の入ったものではありません。
そのため市場は、「本音」を読みドル回買いでは反応しません。
ドル安は米輸出企業にとって有益だからです。
昨日メリルリンチのストラテジストはリポートの中で、「ドル安は危機に発展しない。」
「ドルの強さを求める声が大きくなることが、G10通貨に対するドル安を終わらせる重要な
要素だ。」と指摘しています。(ブルームバーグ)
「米国は現在ドル安を望まない。」とオバマ大統領も含めた金融当局者が足並みをそろえて
毅然とした態度を示すことがドル反転への第一歩ではないでしょうか。
- [2009/10/14 09:24]
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円90円半ばをテストするも失敗。
ユニクロの快進撃が続いています。
同社は今月パリに「オペラ店」をオープンさせました。
ファッションの本場パリへ殴り込みの格好です。
そのオペラ店では開店前には列を作っています。
今月5日は雨も降っているにも関わらず開店前から
傘の行列で「シェルブールの雨傘」ならぬ「オペラの雨傘」
だったそうです。
今や「独り勝ち」のユニクロ。
大型SCやデパートなどもユニクロを誘致し来店客を
増やそうとユニクロ詣でに躍起とか・・・。
どこまで続くかユニクロの快走?
「売上高5兆円が目標」柳井会長兼社長の夢は大きい。
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- NYは為替市場と債券市場が休みだったことから参加者が少ない中、円は90円台半ばから先週末の引け値の水準である89円台後半での動きでした。
- アジア市場で円が主要通貨に対して売られる展開で、ドル円は90円30銭近辺まで円安に。
- 欧州市場ではユーロ、豪ドルなどが上昇しドルが売られた事に伴い、円も買い進まれ89円64まで円高の場面も。
- NYダウは小幅続伸し、直近最高値を更新。本格的に始まる米企業の7-9月期決算に楽観的な見方が追い風に。
- 原油価格も大幅に上昇し6週間ぶりの高値となる73台で引け。
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合(14日まで)
- 欧 10月独 ZEW景況感調査
- 欧 10月ユーロ圏 ZEW景況調査
- 米 7-9月期決算 → インテル、コカコーラ、ジョンソン&ジョンソン
NYは休場でしたが、その割には欧州市場での値動きはそこそこありました。
円は昨日の朝方アジアで0円台に乗せ、終始90円台前半での動きでした。
円が約2週間ぶりに90円台に乗せたことで、ドル以外の通貨に対しても弱含む
展開で、円が売られ易い流れでした。
欧州市場に入ってもこの流れは継続されドル円90円46銭まで上昇、重要な節目
である「90円50」目前でしたが、抜けきる勢いも無く反落しました。
この水準は先月末に90円を割り込んで88円前半を記録した後の戻りでも、
何度か戻りきれず振り落されているレベルで今後も意識されるポイントです。
その後、ユーロや豪ドル、カナダ、などでドル安が進んだことから円にも波及し、
90円を割り込み先週金曜日のNYクローズの水準まで押し戻されています。
88円割れのリスクはやや後退したものの、90円定着までには至らないドル円。
ここはどちらかと言えば、円独自の動きというより、ユーロ、豪ドルなどの動きに
引っ張られる展開になりそうです。
利上げを決めた豪ドルは分るとしても、ユーロもこのところ上昇傾向を強めています。
昨日の欧州では対ドルで1.4814、対円でも133円32辺りまでユーロ高が
進んでいます。
ユーロドルについては前回も1.48台半ばからトリシェ総裁の「強いドルは
世界経済に有益。」との発言から急落した経緯もあり、この水準から注意が必要です。
再びユーロ高をけん制する発言があるかもしれません。
連休明けのNYがどのような形で参加してくるのか、また今日から本格化する
米企業の第3四半期決算の行方などを睨みながらということになりますが、
比較的リスクの少ないのは豪ドルを対ドル、対円でキープするのが妙味がありそうです。
下押ししたらロングで攻めてみてはどうでしょう。
- [2009/10/13 09:19]
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円大幅安に。豪ドル円81円台に。
先週末経済紙の夕刊に「3G投資の行方」と題した記事を見つけました。
今3Gに資金が流れ込んでいるという記事です。
金(Gold)・・・確かに急騰しています。先週には1055ドルを記録し、
只今、史上最高値を更新中。
二つ目は国債(Goverment bond),こちらも需給懸念のある割るには
しっかり。
そして三つ目は国際的な株(Global)、キャタピラーなど新興国に
積極的に進出している会社の株が堅調です。
今日は三連休の最後の日、殿方は4つ目のG、
ゴルフ(Golf)に夢中では・・・・。
絶好のG日和です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア、欧州でのドル買い戻しの流れを受け、朝方の取引が円の最高値で、以後円は大幅に売られ90円目前まで下落。
- 先日オーストラリアが利上げに踏み切り、バーナンキFRB議長が講演で、利上げへの「条件」に振れるなどしたことで、ドル円は大幅に上昇。ただドルはその他主要通貨に対しては大幅に下落することはなく、円は全面安に。豪ドル円は2ヶ月ぶりに81円台まで上昇。
- NYダウは続伸し、1年ぶりの高値を記録。アナリストがハイテク株やヘルスケア株の投資判断を引き上げたことから買いを集めた。
- 一方、債券相場は株高から売られ、金利は大幅に上昇。ドル高を加速させた格好に。
- 史上最高値を更新中の金価格は利食いに押され反落。
- 8月貿易収支は307億ドルの赤字」(3.6%減)と事前予想より改善。
本日の注目点
- 米 休場(コロンバスデイ)
ドル円が大きく値を戻しました。
8日の夕刻、欧州市場で88円01銭を記録してから約2円、円安が進み、
これは90円を割り込んでからは「最大の値幅」でドルが戻したことになります。
これでドル高への転換と観ることはできませんが、88円割れの可能性が後退した
と思われます。
「ドルの戻り売り」に慣れている市場参加者が多いことから、90円台に入ると
ある程度のドル売りが出てくるでしょう。
また、実需のドル売りも控えているものと思われます。
ポイントは、まずしっかりと90円台に乗せるかどうかです。
それには、2ヶ月ぶりに81円台まで上昇した豪ドル円などのクロス円がどこまで
買われるのかもポイントとなりそうです。
また、シカゴ先物市場の「円買いドル売りポジション」も高水準に位置していることから
どこで巻き戻しの動きに出てくるかも注目されます。
週末のドル買い戻しの伏線はやはり、オーストラリアの利上げだったと思います。
市場の予想を上回るスピードで利上げに踏み切ったことで、FRBの「出口戦略」が
にわかに脚光を浴びた形になりました。
FRBが実際に利上げを決断するにはまだ環境が整っていないことは衆目の一致する
ところでしょう。
しかし今月に入ってFRB関係者の「利上げ」に関する発言が急増していることには
注意が必要です。
先週、カンザスシティー連銀のホーニング総裁は「FRBは早期に利上げを開始すべきで
こうした利上げは景気回復を損なわないだろう。」と述べています。
また、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁も「1970年代の<グレートインフレション>を
繰り返さないようFRBは勇気を持って利上げすべき」との発言を行っています。
このように、FRB内部では相当の議論がされていることが伺えます。
その意味で、今週は14日に公表されるFOMCの議事録が重要になります。
出口戦略」に関する突っ込んだ意見が交わされたかどうか、今回の議事録はこれまでになく
注目されるはずです。
- [2009/10/12 09:51]
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円、88円台中半ばで小康状態。
台風一過の影響で今朝の東京地方はすがすがしい朝を迎えています。
空は強風のためすっかり清掃され、今朝の朝日はいつもより
眩しく感じられました。
空気も適度に冷たく肌にピリッときます。
駅に向かう公園の桜の樹では葉が奇麗に落とされ、冬の準備も
整え終わったようです。
すぐ横の金木犀は甘い香りをあたり一面に放っていました。
よい週末を・・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は前日同様88円割れを試すものの押し戻される展開が続いた。
88円17銭を高値に終始88円台前半での動きに限定的。 - オーストラリアの失業率が改善したことで豪ドルは連日直近高値を 更新。
対米ドルは0.90台半ば、対円でも80円台を回復。 - 注目されたECB,BOEの政策金利は市場予想通り据え置き。
決定後のトリシェ総裁の発言にはドル高支持への言及がなかったことで
ユーロドルは再び1.48台に続伸。 - 9月米小売既存店売上げが14ヶ月ぶりにプラス転じ、個人消費にも
やや明るさが。 - 8月米卸売売上高もプラス1.0%。
- 金は5日続伸し、最高値を更新。原油も急騰し71ドル台に乗せた ことから、
株式市場ではエネルギー株を中心に買いを集め、NYダウは 反発。 - ペロシ下院議長は初回住宅購入者を対象とした住宅購入減税の延長 を
審議する意向を示す。 - 加えて、30年の住宅ローン金利が4,7%まで下落したことで、
住宅市場の回復を期待する声も。
本日の注目点
- 日 8月機械受注
- 欧 9月独消費者物価指数
- 欧 9月独貿易収支
- 米 8月貿易収支
ドル円は88円の攻防が続いています。
前日に88円01銭までドル売りが進みましたが、昨日も88円円17銭まで
下値を試す展開がありました。
しかし結果は88円突破に失敗し、ことごとく跳ね返されています。
先月の90円割れの攻防時のような「大きな節目」とも思えませんが、
88円が「予想外の壁」になりつつあります。
市場全体がドル安の流れに傾いていることから、88円割れが堅いとするものの
今のところ反発は限定的です。
89円の半ばを超える状況になればある程度の反発も予想されますが、現状は
そのような状況ではありません。
考えてみれば、今回の円高局面は8月10日の97円73銭をピークに始まりました。
今日でちょうど2ヶ月ということになります。
2ヶ月で約9円の値幅が大きいかどうかは別として、勢いが弱いと
感じるのは私だけしょうか・・・・?
90円割れを試しては押し戻される展開は2週間続きました。
そして、その後90円を割り込み88円台の攻防に移っているわけですが、
88円割れを試したのが9月28日ですから、来週頭あたりがちょうど2週間目にあたります。
90円割れ同様に、「2週間の攻防」を経て88円を割り込むのかどうか、来週あたりが
重要な日柄になる可能性があります。
仮に来週割り込めないようだと、一旦89円~91円程度までドルが反発することも
十分考えられます。
FRBのバーナンキ議長は今朝8時、FRB主催のの会議で講演し、
「経済見通しが十分改善すれば、引き締めの用意がある。」との認識を示しました。
今月に入りFRB関係者の「出口戦略」に関するコメントが増えていますが、
議長自らが引き上げのタイミングに言及するのは珍しいことです。
市場は若干ドル買いで反応しています。
重要なことはFRB内部では既に利上げに関して相当な議論が
交わされているということです。
市場では米国の利上げは2010年後半との見方が有力です。
しかし今後、このような発言が相次ぐと予想より早めに利上げに踏み切りことも
考えられ、豪州に続きサプライズを市場に与えこともあり得ます。
- [2009/10/09 11:21]
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円欧州で一時88円01銭を記録。
台風18号は今朝東海地方に上陸したようです。。
今回の台風は大型で「伊勢湾台風並み」の勢力のようですから
まだ安心するわけに行きません。
夜中には雨音で目を覚ましましたが、6時過ぎに家をでるときには
雨はやみ、朝日が顔をののぞかせせていました。
電車は10分ほど遅れていましたが、無難な通勤でした。
これから列島を縦断しそうです。
東北、北海道地方の皆さん気をつけてください。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京が引けた後の海外市場では、円を含む主要通貨は活発な動きを 見せ、
円は欧州で一時88円01銭を記録。 - 藤井財務相の発言が、介入に対して消極的だと受け止められ 円は先週の
88円23割り込み88円割れ目前まで円高に。 - その後ドルはオプション取引に絡むドル買いなどから急速に買い戻され、
89円半ばまで円安に。 - 引けは88円半ば、と全体的にドル安が進む中やや警戒感も台頭。
- 7-9月期の決算発表の先陣を切って、アルミ大手アルコアが決算を発表。
減益ながら内容は好感された模様。 - NY株式市場はまちまち。ダウは小幅反落し、ナスダックは上昇。
- 金価格が最高値を更新。引けも1044ドル台に。 通貨不安から先高期待へ
買いが優勢。 - 債券相場は10年債入札が好調だったことから上昇し、金利は小幅低下。
本日の注目点
- 日 8月貿易収支
- 日 9月景気ウオチャー調査
- 豪 9月失業率
- 欧 8月独鉱工業生産
- 欧 ECB政策金利
- 英 BOE政策金利
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 8月卸売売上高
欧州市場で円高が進み、一時88円01銭まで円が買われました。
昨日の夕刻、藤井財務相が記者会見で、「現行の円高はドル安から来ている。
米国が低金利を続けていることが引き金になっている。」と発言。
これがメディアで配信され、「介入に消極的」と受け取られ、市場はドル売りを仕掛けた
ようです。
これで3~4回ほど同財務相の発言が為替市場で材料視され、実際に円は大きく動いた
わけですが、発言内容を見ると、やはりこれまでの自民党政権下での財務大臣諸氏と同様、
自分の言葉ではなく、「官僚からの受け売り」と思われるような印象があります。
いずれにして「不用意な発言を慎んでください」、というのが市場参加者の声です。
それにしてもドル円の上値は重いようです。
このところの相場展開は朝方ドル買いが入り、仲値決め近辺までは上昇しますが、
その後はドルのじり安が続き、海外市場に向けてさらに加速するというパターンです。
昨日のドル安の流れを観る限り、「NYでの87円台突入は確実」と感じた人は多かった
のではないでしょうか。
ドルはNYが始まる前には一気に、89円45銭まで買い戻されています。
87円台目前という水準だけに、ドルショートポジションも解消されドルの底値を探る動きも
散見されているようです。
昨日のドルの急速な戻しが、ドル大底の「前兆」と考えたい気もしますが、市場の流れは
まだ「ドルの戻り売り」が主流だと言わざるを得ません。
今後の為替相場を読む上で重要な米企業の7-9月期決算が始まりました。
先陣を切ってNY株式市場引け後に決算発表したアルコア株は、その後時間外取引で
上昇しています。
S&P500種全体では24%の減収減益との予想がありますが、金融株については
「増益」との見方があります。
来週14日のJPモルガンを皮切りに決算発表が行われますが、為替にも影響を
与えます。
とりわけ、シティーグループとバンカメの決算には注目です。
両金融機関が大幅な増益となればドルが上昇する可能性があるからです。
- [2009/10/08 10:35]
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金史上最高値更新、一時1045ドル。
ワイン好きの小生にとっては「「垂涎の的」ですが、先日香港で開かれた高級ワインの
オークションで「シャトーペトリュス1982年」のインペリアルボトル(6リットル瓶)が
過去最高の840万円で落札されたそうです。
オークションの主催者であるサザビーズは落札者は「アジアの投資家」としか
明かしませんが、今、香港や、中国では高級ワインブームで、フランスボルドー産の
高級ワインが飛ぶように売れているそうです。
日本のワイン専門店の「エノテカ」も先日香港に支店を開設しました。
ここにも「中国パワー」が押し寄せています。
今度中華を食べに行ったら、チンジャオロースに赤ワインが合うかどうか試してみる
つもりです・・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 昨日の東京の午後12時半にオーストラリア準備銀行(RBA)が0.25%の
利上げを決定。豪ドルは対ドル、対円で急伸。 - 海外市場でもこの流れは継続され、高金利通貨を買う動きのなかドルは
全面安の展開に。 - 円もじり高となり一時、先週末の雇用統計直後の水準である88円62銭まで
買い進まれた。 - ドル売りの流れは商品相場にも波及し、金価格は一時1045ドルまで
急騰し、史上最高値を更新。引け値も1040ドル近辺。 - またイギリスの有力紙インディペンデントが中東産油国が原油取引で
ドル決済をやめる案を日本、中国、ロシアなどと交渉していると報じ、
ドルの地位低下との観測からドル売りを後押し。 - NYダウは今日から始まる7-9月期決算発表への期待から大幅に続伸。
資源株、金融株などが上昇。 - 債券相場は入札結果を嫌気して価格は下落、金利は上昇。
本日の注目点
- 日 8月景気動向指数
- 欧 第2四半期GDP確報値
- 米 8月消費者信用残高
昨日の市場の話題は何と言ってもRBAの利上げです。
先進国の先陣を切ってRBAは約1年半振りに利上げに踏み切りました。
今回はの金融政策では「据え置き」との見方が支配的だった中、市場に大きな
サプライズを与えました。個人的にも、先進国の中で最初に利上げに踏み切るのは
オーストラリアであることは再三この欄でも書きましたが、実施されるのは11月と
観ていました。ブルームバーグの調査でも12人のエコノミストの中で利上げを予想した
エコノミストは1人だったようです。
昨年9月のリーマン破たん以来、金融市場、信用市場は世界的規模で重大な危機に
直面しました。そのため、各国金融当局は異例の金融政策を実施し、「市場の崩壊」を
防ぐことに全力を注いできたわけです。
今年春以降、その効果が出始め市場は徐々に落ち着きを取り戻し、現状ではほとんどの
市場がリーマン破綻前の状況まで戻っています。
そんな中、先進国の金融当局にとっては、政策金利をいつ正常な状態に戻すかが大きな
テーマになっています。いわゆる「出口戦略」の話です。
金利を正常な状態に戻すのが早過ぎれば、景気は再び「二番底」を試しに行き、逆に、
遅すぎると「インフレの芽」を醸成することになることから、金当局はそのタイミングを
慎重に探っている現状です。そのような状況でのRBAの利上げ決定は、日米欧を含む
先進国へ大きな影響を与えました。
既に「次の利上げ国は?」ということでノルウェークローネや韓国ウォンに資金が
流れ込んでいます。
このところ経済指標改善にブレイキがかかった米国は「利上げ観測」が遠のいたことから
ドルはさらに下落し「ドルキャリー」は加速しています。米国の利上げは早くとも来年後半だと
する見方が有力のようですが、早まる可能性も十分あります。
オバマ大統領は失業増加への対策として、財政支出と減税を組み合わせた景気刺激策を
検討している。(ブルームバーグ)との報道もあり、中間選挙前となる来年春には追加刺激策
を発表する可能性は高いと思われます。
米国の利上げは来年後半との見方から金利の安いドルを調達し、高金利通貨、
資源国通貨を買う展開は継続していますが、その流れは商品相場へも大きく
影響してきました。
金価格は昨日のNYで一時1045ドルまで買われ、これまでの史上最高値を大きく
更新しています。
金トレーダーからは「来年にも1300ドルまで行く」という強気のコメントも飛び出しています。
原油取引には規制がかかっていることから金に資金が流れ込んだようですが、
これも「ドルの超低金利は当面続く。」との考えが根底になっています。
しかし、「利上げの時期」という点では日本はさらに遅れる可能性が高いと思います。
デフレ状態が続き、このところの円高がさらに輸入物価を押し下げるという「悪循環」は
利上げのタイミングを確実に遅らせます。そう考えると、ドル円で円が大幅に上昇することに
違和感を感じるのは私だけではないと思います。
しかし、それでも市場では円買いドル売りがゆっくりと進んでいます。
- [2009/10/07 09:52]
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米経済指標の改善に高金利通貨上昇。
2016年の夏季オリンピックはリオデジャネイロに決まりました。
東京、シカゴは見事落選。シカゴにいたっては第1回目の投票で
最下位と散々でした。
落選後の石原都知事のコメントは「目に見えない力学が働いている」と
いう名言を吐いていました。
「目に見えない力学」とはお金のことでしょう。
「政治的な力」も言ってみればお金に繋がっているようです。
IOCは民間のスポーツ団体ですから、結局、どこがお金を一番
だしたか、あるいはどこでやるのがIOCにとって最もメリットが
あるか、ということにつきます。
純粋なスポーツに夢がないと言われそうですが、
サマランチ会長の時から何度も指摘されてきたことです。
純粋にスポーツを楽しむということと、オリンピックを誘致する
ことは、かなり次元の違う話のようです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 為替は全般的に小動き、円も値幅が50銭程度と89円台での取引に終始。G7の共同声明でもドル安に対する懸念表明がなかったこともドルが小幅下落した要因との声も。
- 9月ISM非製造業景況感指数は50.9と、1年ぶりに「50」を上回った。これで製造業指数とともに「50」超え。
- NYダウが大幅反発。米経済指標の好転と、ゴールドマンが大手銀行の投資判断を引き上げたことで、金融セクターが株高を牽引。
- 株価が上昇したことでリスク選好が高まり、高金利通貨が上昇。
- また、金価格も先月16日の高値に迫る大幅高に。
- 債券相場はこの日の入札が好調だったものの、金利水準は変わらず。
本日の注目点
- 豪 8月貿易収支
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 欧 IMF年次総会
為替は先週末の大相場に比べ小動きでした。
NYダウが112ドル高と久しぶりの大幅高に終わったことが好感されました。
前半はもみ合いだった株式市場も経済指標改善の発表と、ゴールドマンサックスの
大手金融株の投資判断引き上げから引けにかけて急騰しました。
10月に入り、米企業決算への期待が高まるなか、明日7日にはダウ構成銘柄の
先陣を切ってアルコアが7-9月期(第3四半期)の決算を発表します。
アナリストの間では企業収益は「全般的に増益」になるとの予想が多いようです。
株価の大幅高を受けてリスク資産へ資金が流れこみ、豪ドル、南アフリカランドなどの
高金利通貨がドルに対して上昇しました。
そして、やはり金価格も大幅に上昇し再び最高値更新への期待も膨らんできました。
一方、円の値動きは限定的で、ドルが全般的に売られる中やはり上値は重く
90円に近づくと売られる展開は東京市場と同じような動きでした。
先週末のG7では「過度の為替変動は経済に悪影響」との文言が盛り込まれましたが、
現在のドル安に関する言及がなかったことが、ドル売りを誘引したとの指摘もありました。
今後市場で「ドル安は容認された」との認識が高まるともう一段のドル下落も意識せざる
えない可能性もあります。
昨日のNYではユーロ、豪ドルなどがドルに対して上昇しています。
ユーロドルは先週のトリシェ総裁発言で急落して以来、再び上昇傾向を強めてきています。
対ドルで1.4680あたりを抜ければ大きく上昇する可能性があります。
仮にユーロドルが上昇に転じればその影響で、円の上昇へのきっかけになることも
考えられることからユーロドルの動きにも注目したいところです。
先週まで米経済指標の悪化が続きましたが、ようやく改善傾向を示す指標が出てきました。
9月のISM非製造業景況感指数は前月比2.5ポイント改善し50.9と発表されました。
市場予想を上回り、好不況の分かれ目とされる「50」を約1年ぶりに超えました。
これで製造業景況指数とともに揃って「50」を超えたことになります。
ただ、内容的には依然として「雇用」が44.3と「50」割れが続いています。
先週末の雇用統計で非農業部門雇用者数の減少幅が再び拡大したことにも
見られるように、米景気回復の最後の「重荷」になるのは雇用ということになり、
この部門での回復がドル反転への重要な目安になりそうです。
- [2009/10/06 09:25]
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米雇用統計改善にブレイキ
ヤクルトの青木選手がテレビ東京の女子アナと結婚するそうです。
今や、プロ野球選手が女子アナと結婚するのはアタリマエ。
「出会いの場がないから」とい意見はよく聞きますが、イチロー、
松坂、高橋由伸など数えたら切りがないほどいます。
古いところでは、古田、石井あたりでしょうか。
スポーツ選手の奥さんと言えばに、かつては「スッチー」が定番でした。
長嶋監督、若花田・・・・。
楽天野村監督の奥さんも「スッチー」・・・・。
イヤイヤ、「サッチー」でした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 9月の雇用統計が発表され、非農業部門雇用数が市場予想より大幅に悪化した
ことから直後にドルは売られ対円では88円60銭を記録。 - その後、一転してドルは買い戻され90円目前まで反発する荒い展開に。
- 失業率は予想通り9.8%。非農業部門雇用者数は-26万3千人。
- 雇用統計の内容が悪かったかったにもかかわらずドルの下落は限定的だった
ことについて、市場では既に円、ユーロの売り持ちが積み上がっていたとの指摘も。 - 株式市場は経済指標の悪化を受け、続落。
- 債券市場は朝方堅調に推移し、価格は上昇したものの、今週からの入札規模の
懸念から利食いが優勢となリ下落、金利は上昇。 - 週末のG7では「過度の為替変動は金融、経済にとって悪影響」との
共同声明を採択。 - ガイトナー財務長官は改めて「強いドルは重要」との認識を表明。
本日の注目点
- 欧 8月ユーロ圏小売売上高
- 米 9月ISM非製造業景況指数
週末にかけて多くのイベントがありました。
G20、米雇用統計、G7、IMFの国際通貨金融委員会(IMFC)、そして昨日は
中川元財務相の急死。
9月の米雇用統計では、失業率は事前予想通りでしたが、非農業部門雇用者数は
市場予想のマイナス18万人前後を大きく上回るマイナス26万人でした。
ゴールドマンは事前に予想を、-20万人から-25万人に下方修正していたようですが、
その割には結果としてドルは堅調でした。
発表直後に市場はドル売りで反応しましたが、対円では88円60銭と1週間前に
記録した88円23銭には届きませんでした。
その後90円目前の水準にまで戻しましたが、やはり市場ではドル先安を見込んで
ドル売りポジションが積み上がっていたようです。
この買い戻しがドルを押し上げたようです。
この動きは6月5日に5月の雇用統計が発表され、指標が改善していたことからドルが
急騰し99円近辺まで買われた局面の裏返しの様でした。
それにしても先週発表された米経済指標は軒並み改善傾向にブレイキがかかり
始めました。
この現象を「米経済回復にも限界が見え、再び下落基調に入る兆し」と観るのか、
あるいは「改善基調は変わらず、単なる踊り場」と観るのか意見は分かれるところですが、
いましばらく発表される指標を見極める必要があります。
そして為替相場への影響については、これまで「改善傾向を示す一方ドルが買われない」
状況でしたが、今度は「改善傾向にブレイキがかかった割にはドルが売られない」状況に
なっています。
今回のG7では、為替相場に関するコメントが共同声明に盛り込まれました。
「過度の為替変動は経済に悪影響」だとする内容と「中国が為替政策でより柔軟になることを
歓迎する」というものです。
藤井財務相もIMF会合後の記者会見では「異常な状況には適切に対処する」との考えを
改めて表明しています。
「異常な状況」あるいは「過度の為替変動」が具体的にどこまでの円高水準を意味するもの
なのかについては明らかにされ無いため推測するしかありませんが、先ず今年の円の
最高値である87円10銭が意識されことは間違いないものと思います。
この水準を割り込むと市場は一気に「円高ムード」になりドル下落が加速することは十分
予想できます。
そして、その下の85円が次メドになりそうです。
この水準を割り込むと円の歴史的な高値「79円75銭」が視野に入って来るからです。
今週も先週同様、ドルの底値を探る動きになりそうです。
現状のドル安トレンドが反転するには「出口戦略」の実施が鍵を握っていると考えていますが
その可能性もどうやら早くても来年にずれ込みそうです。
- [2009/10/05 09:22]
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NYダウ3ヶ月ぶりの大幅下落。
金の価格が上昇し1000ドル台を記録していることは
ご存じだと思います。
日本の金採掘で有名な住友金属鉱山は九州に「菱刈鉱山」という
金の含有量が極めて多い鉱山を所有しています。
1985年の採掘以来すでに170トンほどの金を掘り出しており、
単純平均して年間7トン強になります。
しかし、通常は1トンの鉱石の中から取れる金はわずか10g程度ですから
年間7トンの金を採掘するのはかなり大変な作業です。
それほど稀少価値があることから、あの輝きを求めて
ゴールドラッシュがあったわけです。
世界で採掘される金の量は約1万トンだそうです。
一体いくらになるになるのでしょう・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は89円台半ばから90円を挟む狭いレンジでの取引でどちらへも一方的には動きにくい展開に。
- ユーロがトリシェECB総裁の発言から売られ、対ドル、対円で下落。2週間ぶりの安値圏に。
- 週間失業保険申請件数が55万1千件と発表され、先週より1万件以上も増加したことで雇用統計への不安から株式市場が大幅安に。
- 9月ISM製造業景況指数も市場予想の54を下回る52.6と発表。
- 一方、8月の個人消費は約8年ぶりとなる+1.3%。
- NYダウは悪化した米経済指標により反応し、200ドルを超す下げとなり、3ヶ月ぶりの大幅安に。
- バーナンキFRB議長は議会証言で「基軸通貨としてのドルに差し迫ったリスクはない。」と発言。
- 株式市場が大幅に下落したことから安全資産として債券が買われ、長期金利は下落し3.1%台に。
本日の注目点
- 日 8月失業率
- 欧 8月生産者物価指数
- 米 9月雇用統計
昨日同様、米経済指標は強弱の結果を示したものの、改善傾向にブレイキがかかって
きた印象はぬぐえない状況です。
個人消費は7年10ヶ月振りの増加率を示しましたが、その他の指標は市場予想を
下回るものでした。
週間失業保険申請件数が再び増加したことで、あす発表の雇用統計でも減少幅が
18万人程度と予想されている非農業部門雇用者数も悪化しているのではないかとの
懸念が広がりました。
これらを材料にこのところ調整色を強めていたNYダウは大幅に下落し前日比
203ドル安と3か月ぶりの下げを演じました。
NYダウが大幅安を記録したことで、株式市場との相関度が急速に低下している
為替ですが、今後再び連動してくる可能性もあります。
東京株式市場の調整も避けられず資金が株式から債券に大きく流れ込むことも
考えられます。
このところ、要人発言が増えてきています。
バーナンキ議長は下院で「ドルに対するリスクはない。」証言し、トリシェ総裁も昨日、
「過度の為替相場変動は経済と金融の安定に悪影響を及ぼしかねない。」と述べ、
ユーロ高をけん制する発言を行っています。
ガイトナー財務長官も「強いドルが非常に重要だ。」との見方を改めて示しています。
また、リッチモンド連銀のラッカー総裁も「米景気回復が確実に定着したならば、たとえ
失業率が10%近辺で推移していたとしても利上げを実施する必要がある。」との見解を
示しました。
このように、明日から始まるG7でも為替問題が議論される見通しもあり、要人発言が
相次いでいることから今後も注意が必要です。
鳩山総理は昨日IOC総会が開かれるデンマークのコペンハーゲンに出発しました。
現地時間金曜日の朝10時25分から誘致に向け最後のプレゼンテーションを行う予定です。
現在のところシカゴとリオデジャネイロがリードしているようですが、米国はオバマ大統領
とミシェル婦人も積極的にロビー活動を行っているとの報道もあり、仮にシカゴに決定された
場合にはドル復活の起爆剤になるかもしれません。
2016年度の開催地ですから先の話ですが、開催が決まった国の通貨にとってプラスに働く
ことは間違いありません。
開催地決定のアナウンスメントは日本時間明日の早朝になります。
- [2009/10/02 09:15]
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米経済指標改善傾向に暗雲。
今日から10月です。
今年も既に4分の3が終わったことになります。
1日24時間の過ごし方によって時間の感じ方が早かったり、
ゆっくりだったりするようです。
子供の頃はすることがなかったからか、1日が長く感じられました。
あまり時間に追われることのない高齢者方に聞いたところ、同じように
1日が早いと言います。
時間は年齢に反比例するとはよく聞く言葉ですが、
この「秋の夜」を長いと感じたいものですね。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円は89円台半ばを挟んだ展開が続き、米経済指標の予想を下回る内容にも上昇することも無く89円台後半で引け。全般的にドルや安の中、豪ドルの上昇が目立った。
- 9月シカゴ購買部協会景気指数は46.1と発表され、市場予想を大きく下回ったばかりではなく、「50」も下回ったことで株式市場は一時130ドルを超える下落で反応。
- 9月ADP雇用者数もマイナス25万4千人と減少幅は縮小したものの、市場予想を下回った。
- 一方、4ー6月期GDP確報値は0.3%上方修正されマイナス0.7%。7-9月期のプラス成長への期待が膨らんだ。
- 商品相場が大幅に上昇。金価格は1000ドル台に乗せ、原油も4ドルほど上昇し70台乗せ。
- FRBのコーン副議長はワシントンで、「ゼロ金利政策は長期間にわたって維持することができると」発言。
- 債券市場小幅続落し長期金利は上昇。
本日の注目点
- 日 日銀短観
- 日 9月新車販売台数
- 欧 8月ユーロ圏失業率
- 米 8月個人消費所得
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 9月ISM製造業景況指数
- 米 バーナンキ議長講演
- 米 新車販売台数
先週あたりから発表される米経済指標が予想を下回ることが多くなったようです。
6月以降順調に回復してきた米経済指標ですが、耐久財受注や鉱工業生産、あるいは
昨日発表されたシカゴ購買部指数など、ややブレイキがかかったようにも思えます。
今年初めに景気後退に歯止めがかかり、各種指標は鮮明に回復基調を見せてきましが
ここにきて踊り場に差し掛かった可能性も出てきました。
しばらくは今後発表される数値に注目していきたいと思います。
しかし為替の方は予想を下回る数値にもかかわらず、大きな反応は見せません。
債券相場に一服感が出たことで長期金利がやや反転してきていることがその理由である
と思われます。
今週に入ってからの動きは主要通貨がドルに対して対して買われる状況の中、円の独走が
顕著でしたが、その調整がでている可能性もあります。
ここしばらくは主要通貨に対してドルがどこまで売られるかを見極める状況が予想されます。
とりわけ、ファンダメンタルズの好調さを背景に年内に利上げみも見込まれる豪ドルは
もう一段の上昇も予想され81円を目指すと観ています。
週末からはG7がトルコのイスタンブールで開かれます。
今回の会合では為替問題も議論される予定で、藤井財務相は既に「円高については(自ら)
取り上げるつもりはない。」とけん制しています。
議論の中心は「出口戦略」について各国がどのようなスタンスで臨むかという点に絞られると
思います。
米国については、ここにきてFRB内でも意見が分かれてきていることが垣間見れます。
コーン副議長は昨日「ゼロ金利政策を継続することは可能」との見方示していますが、
ダラス連銀のフィッシャー総裁などは「FRBでは議論がすすんでおり、必要な時機には
速やかに実行する。」との趣旨の発言をしています。
個人的には早くとも年内での実施はないと観ていますが、主要国が政策金利をいつ正常な
状態に戻すかが為替相場に大きな影響を与えるため、そのタイミングをめぐっては
議論百出です。
ただ「出口戦略レース」では日本が最終ランンナーになる可能性は極めて高く、現状では
最初にゴールのテープを切るのはオーストラリアの可能性が高いと観ています。
- [2009/10/01 09:34]
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