マーケット・プレディクション(11/30~12/4)
マーケット・プレディクション(11/30~12/4)
■ 今週のレンジ予想 ■
先週1週間は円が大きく動きました。
88円の節目を割り込むと、今年1月に記録した円の
最高値87円01銭をも割り込み、週末には「ドバイショック」が
追い打ちをかけるように市場を駆け巡り円は一気に84円82銭まで
急騰しました。
昨年のリーマン破たん時もそうでしたが、円は「正常時」には
大きな値幅は比較的少ないものの、信用不安などの「異常時」には
大きく買われる傾向があります。
今回もドル安の流れの中、中東ドバイの債務繰り延べのニュースに
市場は大きく揺れ動きました。
ドル円では大きく円が買われドルが売られましたが、
そのドルは円以外の主要通貨に対しては買い戻されドル高に進んでいます。
結局「円全面高」の展開となり、 異常時の円買いが証明された格好となりました。
このような状況では「金利差」も「ファンダメンタルズ」も
問題視されず、避難先として円が買われることは肝に銘じて
おきたいところです。
さて、84円台後半まで一気に急騰した円ですが、
今週はまず、材料が非常に豊富です。
ECBとRBAはともに政策金利を発表します。
さすがにECBの利上げは見込めないとしても、トリシェ総裁が
「出口戦略」に関してどのようなコメントを行うのか注目されます。
また、RBAについては25bpの利上げが見込まれており、
市場はある程度織り込んでいることから豪ドルに対してどのような
反応を見せるか予断を許しません。
豪ドルの対ドルレートについては上昇トレンドは終わっていません。
足元では8時間足での200日サポートラインである
0.89台半ばで止められています。
この水準が維持できている限り上昇トレンドは継続と観ています。
円についてはまだ上昇局面があると観ています。
目先は83円台半ば程度までの円高はあるのでは、と考えます。
為替では一度トレンドが出来てしまうと、それを修正するには
「時間」と「材料」が必要です。
その意味で、ドル安の流れが続いてはいたものの、
今回の「円高トレンド」はまだ始まったばかりとも
言えなくはありません。
29日の会談で藤井財務相は
「静観する。介入はやらない。」(毎日新聞)と述べています。
再び85円割れが示現する状況になればそんな悠長なことを
言ってはいられず、実弾介入もあり得ると思いますが、
その効果については限定的だと観ます。
米国が「これ以上のドル安は不要」との、明確な態度を示し、
日米で強調する以外に今のトレンドを変えることは難しいと言えます。
■ 今週の注目材料 ■
- [2009/11/30 14:34]
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円急騰後は売られ86円台での取引。
世界は正にグローバルです。
中東ドバイが債務返済の繰り延べを申請したとの報で
為替、株のマーケットが大混乱。
ドバイは世界中から資金を集め「魔法の国」を
建設中でした。
海上に広大な人工島を造り、そこを一大リゾート地と
し、世界で最も高い建造物を建設中でした。
きっかけは昨年9月のリーマンショックからです。
資金調達が次第に困難となり、今回の借入金返済の
めどが立たなくなったということです。
場所が中東なだけにドバイワールドは正に「砂上の楼閣」
だったわけです。
「ドーハの悲劇」ならぬ「ドバイの悲劇」というところでしょうか?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
ドバイ首長国の資金繰り不安などを背景に安全資産としての
ドル買いが進んだ。
を付けたものの、ドルが買い戻され86円台半ばで取引を終えた。
感謝祭明けで商いが薄いなか、ドバイの債務問題の不安を
背景に金融・資源株に売り注文が見られた。
可能性が経済混乱の再発懸念につながり、債券に逃避買いが入った。
外国為替市場でドルが対ユーロで急伸したことから利益確定の
売りに押され下落。
休日前の25日と比べ1.91ドル安の76.05ドルで取引を終えた。
ドバイ首長国の信用不安を背景に、投資家がリスク回避に動く
との見方から売りが膨らんだ。
本日の注目点
- 日 10月鉱工業生産
- 日 白川日銀総裁講演・会見(名古屋)
- 米 11月シカゴ購買部協会景気指数
円がややオーバーシュート(売られ過ぎ)とも思えるほど急伸しました。
上記「ドバイの悲劇」をきっかけにドルが一段安となと同時に、ドバイへの
エクスポージャー(債券額)が大きい欧州金融機関の経営懸念から
ユーロが大きく売れらました。
「信用不安」の高まりはリスク資産を減らすこと。これは昨年9月以降の
リーマンショックで既に学習したことです。
市場はすかさず、リスク資産の売却に走り、ユーロだけで無く、豪ドル、
カナダなどこれまで大きく買われてきた通貨を一斉に手放したようです。
しかし、これら「リスク選好通貨」を売却してもドルを買うわけには行かず、
「結局円を買う」という選択肢に追い込まれ、その結果金曜日の早朝のように
市場が薄い時に円買いが殺到し、84円82銭と今年の円の高値を大きく更新しました。
しかし、わずか二日間で88円前半から84円後半までの円高は異常です。
その後の東京、欧州、NYでは円がじり安となり、一時87円台までの戻しが
ありました。
藤井財務相は緊急記者会見で「欧米諸国の金融当局との連絡を取り為替に関する
共同声明を出すことも含めて臨機応変に対応する。」と述べています。
市場関係によると、日銀が市場の状況を聞く「レートチェック」が行われたとの
証言もあります。
かねてより、85円までは為替介入はないと観ていましたが、85円を切ると日銀による
介入の可能性は相当高まると考えます。
85円という節目を割り込むと、下値のメドがたたなくなることと、円高に勢いが
つくからです.。
さて今朝7時現在のドル円は86円台半ばとNYの引け値近辺で取り引きされています。
85円割れの水準から87円へ戻したことで、「長い下ひげ」を描いています。
ドルが底値を付け上昇する一つの兆候ではありますが、上値は重いと観ます。
ただ、介入への警戒感もあることから、さらにこの水準から一気に80円を目指すとも
思えません。
神経質な動きを続けながらも暫くは85円を意識する展開になるかと
予想しています。
再び85円を割り込むと83円程度までの円高はあるかもしれませんが、
その水準から円を買い進めるにはかなりのリスクを抱えることにもなります。
焦点は、「協調介入」です。仮に介入しても日銀単独ではその効果もある程度限られます。
同時に、今回の円高は藤井財務相も発言しているように、国内の問題ではなく
米国の問題です。
米国が本気で「ドル高を望む」という明確な姿勢を見せない限り、ドルの下落は
止めにくいと思われます。
介入ポイントとしては83円ー85円あたりと予想します。。
- [2009/11/30 08:44]
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円上昇リスクに警戒。
クリスマスまで、もう1か月を切りました。
先日22日には母国であるフィンランドから
サンタクロースが日本へやってきたそうです。
(ソリではなく飛行機ですが・・・)
彼はフィンランド政府公認の「本物のサンタクロース」
だそうで、12月24日まで日本全国を飛び回る予定です。
一度で良いので本物に会ってみたいものですね。
また今年のクリスマスプレゼントは不況の波が迫っているようで、
プレゼントの平均金額が最安値を更新しているそうです。
今年も世界中のサンタさんは大変そうです。
世のお父さん方、準備は怠りなく・・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- NY国債市場はサンクスギビンクデーで祝日のため休場。
- 欧州市場では円がドルに対して3営業日続伸。
米国が休日のため商いは薄かったこともあり、高リスク資産を
回避する動きが進み、ドルが売られた。 - 対ユーロ相場は上昇。
アラブ首長国連邦ドバイ首長国の資金繰りについての懸念が高まり、
リスクを取りにくくなることからユーロ売りが進んだ。 - 独11月消費者物価指数 → -0.2(市場予想を下回る)
本日の注目点
- 日 10月失業率
- 日 10月有効求人倍率
- 日 10月全国消費者物価指数
- 欧 11月ユーロ圏 消費者信頼感
昨日はNY市場が感謝祭のため休みでした。
円が対ドルで上昇し14年ぶりの高値を付けた。
日本の金融当局が一段の円高を容認するとの憶測から
円の買いが進んだとの背景があります。
藤井財務相は、政府は為替相場の「異常な動きに対し、
ては適切な措置を取らなければならない」と発言。
また、鳩山首相は円高が進んだ要因について、ドルの下落に
あると示唆している。
ソシエテ・ジェネラルの為替ストラテジスト、デービッド・
デドゥッシュ氏によると「1ドル85円を超える円高に
ならない限り、日本の当局は恐らく介入しないだろう。
しかし、トレーダーは数日以内にその水準を試すことになるだろう」
と述べている。
現時点でドルは85円台まで下げ幅を拡大。
朝方の取引ではクロス円への売りが強まっており、
円が全面的な上昇が進んでいる。
また、円が上昇したことで市場では円買い圧力がドル円を
押し上げる可能性を指摘する声が上がっている。
引き続き円の上昇リスクを警戒していくほか、週末に向けて円の
買い持ちを手じまう可能性もあり、上下に振れやすい展開が予想される。
- [2009/11/27 09:40]
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円急騰。NYで87円21銭を記録。
今日のNY市場は「サンクス・ギビングデー」で休場です。
この日はアメリカ中でパイが食べられます。
カリフォルニア州コルトンには有名なをパイを売る店があり、
今朝の夜明けから買い求める人たちの行列だとか。
「マミーヘレン」と呼ばれるこのパン屋さんには
昨年パイを求めるお客で大行列ができたことで
今年は警備員を雇って行列を整理するそうです
それでも、夜明け前からパイを求めるお客は並び、
最大で店に入るまで3時間待ちと予想されています。
因みにパイの値段は12ドル(約1000円)でも、
車で来た人には駐車代が20ドルかかるとか・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドルが円に対して10ヵ月ぶりに
88円を割り高値を付けた。その他主要通貨に対しても
売られドル全面安の展開に。
- 前日のFOMCで米連邦準備制度理事会(FRB)が
ドル安容認を示唆したことで米国以外の高金利資産を買う動きが進んだ。
- ドルは円に対し一時87円21銭と1月21日以来の
円高となった。
- 米株式市場は上昇。
新規失業保険申請件数が減少したことから景気回復との
見方につながった。
- 米国債市場は続伸。
FOMC議事録で超低金利の長期化を示唆し、320億ドルの
7年債入札で予想以上の需要が見られた。
- NY金相場は9日続伸。
ドルが対主要通貨で下落し、代替投資とされる金に買いが入った。
- 米原油相場は上昇。
米燃料需要が2週連続で増加したことが背景。
- 米10月個人所得 → 0.2%(予想を上回る)
- 米10月個人支出 → 0.7%(予想を上回る)
- 米10月耐久財受注 → -0.6(予想を下回る)
- 米新規失業保険申請件数 → 46.6万件 (予想より改善)
- 米11月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 67.4(予想を上回る)
- 米10月新規住宅販売件数 → 43万件(予想を上回る)
本日の注目点
- 米国休場(サンクスギビングデー)
- 日 日銀金融政策決定会合議事要旨
- 欧 11月独 消費者物価指数
予想通り円が急騰しました。いや、予想以上に速かったと言えます。
東京時間では88円台前半での動きに限定されていた円でしたが、
欧州市場に入ると一気に円高が進みました。
特に、88円を割れてからはわずか数分で87円70銭レベルまで達し、
この水準には大量のストップロスのドル売りが設定されていたことを
裏づけています。
NY市場に入ってもドル安の流れは変わらず、米経済指標の改善など
全く意に介さないがごとく円買いが加速し、一時87円21銭と、
今年1月の「円最高値」に迫る水準を記録しました。
要因は、昨日もこの欄で書きましたが、FOMCでの「利上げ期待の後退」と
「ドル安に対する危機意識のなさ」につきます。
米国以外の主要国では自国通貨高に危機感をもっているものの、
当の米国では「景気へはプラス」との思惑が見え隠れしていることが
背景にあろうかと思われます。
やはり米国自身が「ドル安懸念」を強く表明するまではこの流れは
継続すると観るしかありません。
昨日はこれまで出遅れていた円が息を吹き返したように買われました。
ユーロは対ドルで直近の高値を抜き1.51台半ばまで上昇し、
豪ドルも0.93台前半まで買われドル全面安です。
中でも円の上昇が目立ち、今年1月に記録した87円10銭が
いよいよ視野に入ってきました。
今朝の専門家のコメントでは「85円割れ」あるいは「80円を目指す」という
見方も出てきたようですが、個人的にはここからの円の上値は
それほど大きくないと観ています。
今のところ、オーバーシュート(売られ過ぎ)も含めて85円台程度と予想します。
一部噂される「為替介入」について、藤井財務相は「円の問題ではない。
ドル安から来ている。」「まず慎重に見守る」と述べており、
現状の水準では介入に否定的と思われます。
円の上昇が目立った中、それまで先行していた「リスク選好通貨」の
上昇は緩やかでした。
特に豪ドルの上昇は思ったほど伸びず、直近の高値0.93台後半は
抜けていません。
今朝の新聞に「豪ドル買い目立つ」との見出しで、個人投資家の
豪ドル買い持ちポジションが過去最高に達した、との記事が掲載されています。
豪ドルの先高を見込んだ買い持ちが膨らんでいることから、上昇すれば
利益確定の売りが出ることで上値が重いものと思われますが、
経験則から経済新聞に取り上げられると「材料出尽くし」
から反転するケースがあるので注意を要するところです。
米国の長期金利も急低下しています。
10年債が買われたことが背景ですが10月初旬以来の3.2%まで
利回りが低下しています。
米株高と債券高・・・・・。
あい反する動きをどう捉えればいいのか悩むところです。
昨日もNYダウは年初来高値を更新していますが、
気になるのは出来高を伴っていないことです。
サンクス・ギビングデー前ということもあろうと思いますが、
今週はこの「出来高の低調」傾向が続いています。
米株高はリスク選好に直結しているだけにこの点にも注意が必要と考えています。
- [2009/11/26 08:43]
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円、1ヶ月半ぶりに88円半ばに。
昔から「早起きは三文の徳」と言います。
仕事柄朝5時過ぎには起き、6時過ぎには
家を出ます。
今頃はまだ薄暗い外ですが、夏場は結構爽快です。
何よりも電車では座れゆっくり新聞が読めます。
気がついたのは、電車の遅れが極めて少ないこと。
当然ですが、始発から時間が経てば経つほど
電車遅延のリスクは高まります。
オフィスのあるビルでは早朝の掃除が真っ盛り。
「おはようございます!」という元気な声に
押されてエレベーターに乗り込む。
これも「三文の徳」の「一文」かもしれません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドルが円に対し約1か月半ぶりの円高水準。
FOMC会合の議事録で、金利が過剰な投機を誘発の恐れが
あるとの見解を表明したことが背景。
- ドル円は一時88円35銭まで上昇し10月9日以来の
高値を付けた。
- 米株式相場は下落。
第3四半期の米GDPで個人消費の伸びが下回り、景気後退
の圧迫を受けているとの懸念が広がった。米連邦保険公社(FDIC)の
リポートを受け金融株が下落。
- 米国債市場は上昇。過去最大規模である420億ドルの
5年債入札で需要がみられ、買いが進んだ。
- NY金相場は8日続伸。さらにドルが下落すれば代替投資先
として金を買うとの見方から需要が高まった。
- NY原油市場では下落。
前日比1.54ドル安の1バレル76.02ドルで取引を終え、
石油在庫が増加するとの見方で売りが進んだ。
- 米9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 → -9.36%(予想を下回る)
- 米11月消費者信頼感指数 → 49.5(市場予想を上回る)
- 米11月リッチモンド連銀製造業指数 → 1(予想を下回る)
- 独11月IFO景況指数 → 93.9(市場予想を上回る
本日の注目点
- 米 10月個人所得
- 米 10月個人支出
- 米 10月耐久財受注
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 10月新築住宅販売件数
ようやく円が動き始めたようです。
昨日のNYではドル安の流れの中、主要通貨ではいつものような
大きな値動きはなくその分、円が注目を浴び始めた気配があります。
朝方はケースシラー住宅価格の前月比改善などを受け、
ドルの上値が重かったもののもみ合うが続きました。
午後に入ると第3四半期のGDPが2.8%と下方修正された
ことをきっかけに、これまでの節目であった88円50割り込みました。
ただ今回の下方修正については11月16日にダラス連銀のフィッシャー総裁は、
「3.5%のGDPは下方修正されるだろう」とのコメントを残しており
それほど大きなサプライズではなかったと言えます。
円は、高値88円35銭と約1ヶ月半ぶりの水準を記録し、
11月初めから続いていた89円を挟む展開から「水準訂正」が
行われたと観られます。
上記GDPの下方修正というネガティヴな材料があったものの、もう一つの要因は
米金利の低下が挙げられます。
長期金利は3.3%台前半、短期金利も円を下回る水準でその差が拡大しています。
円のボラテリティーが低下していることから、ますます「ドルキャリー」を継続しやすい
金融環境が醸成されつつあります。
消費者信頼感指数など米経済指標は強弱まちまちであることは変わりません。
しかし、昨日公開されたFOMC議事録では、ドルの下落については
「秩序立った動きである。」との認識で一致しており、ドル下落に対する
危機意識はないものと受け止められます。
また長期間にわたるゼロ金利継続から起こるインフレ懸念についても
「インフレ率はFRBの長期的目標を引き続き下回る。」との見方が
支持されており、当面現在の金利水準は継続される
と思われます。
このように、FRB内では「「出口戦略」について議論がされているものの、
金利面からのドルサポート材料は見込めないということになります。
市場はこのあたりを突いて、「引き続きドル安の流れは不変」との見方から
昨日の円のようにドル売り円買いが進んだものと思います。
さて、下値の節目であった88円50を割り込んだことで、次のターゲットは
10月に記録した88円01銭ということになります。
今朝の動きなどを観ても、一気に円買いが進む気配は感じられませんが
緩やかに88円を目指すと観られます。
今週は88円の攻防になりそうですが、88円を割り込むようだと
円高が加速するすることも考えられます。
これまではユーロ、豪ドルに資金が集まり、大きな値動きを
作り出していましたが、その資金が円に向かうようだと予想外の
動きになる可能性も否定できません。
- [2009/11/25 09:04]
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NY株高でリスク選好通貨大幅上昇。
「舞恋人」「趣味人」・・・・・・。
この漢字何と読みますか??
ある新聞に載っていた「おかしな話」です。
日本に住む外国人が銀行取引に使用する印鑑を
漢字で作る話です。基本的には「サイン」を登録する
わけですが、中には自分の名前を漢字に置き換え登録する
人もいるようです。
「舞恋人」はカナダ人のブレント。
「趣味人」はドイツ人のシュミットだそうです・・・?
知人の外国人にこの話をすると、
僕も持っているよと教えてくれたのが
「詩瑠葉 」・・・シルヴァ。
こちらはそのまんまでした。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドルと円が主要通貨すべてに対して下落。
10月米中古住宅販売件数が高水準となり、高金利通貨の
買いが優勢となった。
- 円はユーロや豪ドルなどに対して売られ、対ドルでは一時
89円20銭まで下げ幅を拡大。NY市場の高値は88円74銭。
- 米株式相場は4営業日ぶりに大幅上昇。
10月米中古住宅販売件数が予想を上回ったほか、ドル安を
受けて商品関連株に買いが入った。
- 米国債相場は、ほぼ変わらず。
リスク選好の動きがあるものの年末を控えた国債への需要が
相場を支えた。
- NY金相場は7日続伸。ドルの低迷で代替投資としての
金が買われる流れが続いた。一時1174.0ドルまで上昇し、最高値
を更新。
- 原油相場は小幅に上昇。ドル安や供給懸念などから原油の買い
がやや優勢となったことが背景。
- 米10月中古住宅販売件数→610万戸(前月比10.1%増)
本日の注目点
- 欧 独第3四半期GDP
- 欧 11月独 IFO景況指数
- 英 キングBOE総裁議会証言
- 米 第3四半期GDP改定値
- 米 第3四半期個人消費
- 米 9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
- 米 11月消費者信頼感指数
- 米 11月リッチモンド連銀製造業指数
- 米 FOMC議事録要旨(11月3~4日分)
昨日のアジア市場から再び「リスク選好通貨」が上昇しています。
先週末、ユーロは対ドルで1.48目前までドル高ユーロ安が進んだものの、
昨日のNYではアジア市場のドル安の流れからユーロが買い戻され
ほぼ1.50のレベルまで、一晩で値を戻しています。
同様に、豪ドルも0.9088から昨日は0.9275レベルまで上昇。
両通貨とも約200ポイントの上昇と、依然としてリスク資産への
資金流入は活発のようです。
背景はNY株式市場の大幅高でした。
10月の中古住宅販売件数が2007年2月以来となる年換算で610万戸となり
大きく改善したことから株高が進みました。
NYダウは一時170ドルを超える上昇を見せ年初来高値を更新、大引けは132ドル
高と直近高値圏で取引を終えています。
この結果、金をはじめとする商品が一段高となり、リスク選好の高まりから
ユーロ、豪ドル、カナダなどの通貨は先週末の急落以前の水準を超える上昇と
なりました。
円は依然として小動きで方向感も定まりません。
88円半ばまではドル売りが進むものの、88円50を割り込むような勢いは
観られず89円を挟む展開が続いています。
デフレの進行が鮮明になり、ドル安の流れの中でもドルと同様に金利の低い円を
積極的には買えないという姿勢の現れと言えます。
ただここ2週間ほど90円にも届かず上値が切り下がっていることから
リスクとしてはドル下落の方が高いと考えます。
直近の高値を伺う水準にまで上昇しているユーロ、豪ドルの動きがカギと言えます。
ユーロの1.50半ば、豪ドルの0.93後半では高値警戒感があり、
何度かトライしても抜け切れていません。
焦点はこの水準を抜けるかどうかということになります。
仮に抜けるようなら、さすがの円も88円50の重要なポイントを抜いてくる
可能性があります。
もう一段リスク選好を強める材料がでるかどうかに注目が集まります。
セントルイス連銀のブラード総裁は「FRBは住宅ローン担保証券(MBS)と
連邦機関債を購入するプログラムを、来年3月以降も維持すべきだ。」との見方を
示しました。
利上げの可能性が遠のく一方、ドル流動性の供給過剰が懸念されドル下落の材料と
捉えられました。
中古住宅市場は2ヶ月連続の改善を示しましたが、新築住宅市場は大きく落ち込んでいます。
新規住宅購入者に対する税還付措置は来年3月まで延長されましたが、その後の落ち込みが
いまから懸念されています。
- [2009/11/24 08:53]
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ドル買い戻しの動き継続。
「機密費」・・・・何かいやな響きを持つ言葉です。
政権交代が決定した直後に、前官房長官が二億五千万円
もの機密費を引き出していたことが話題になっています。
この機密費、国益という大義名分の元、何に使っても
いいもののようです。
明細不要、領収書不要、の非常に便利な準備金です。
現官房長官は「前官房長官に聞いてくれ」というし、前官房長官は
政権が交代した以上「答える立場にない」という。
おそらくこのままうやむやになって行くんでしょうが
少なくとも、これは税金であることを忘れてほしくはありません。
過去の機密費の使途を見てみたいものです。
月に20万円の生活保護を受けている家庭なら
1250の家庭に配れる金額です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場では欧州市場の流れ受けドルが買い戻され、これまで弱含んでいたユーロ、豪ドルに対して大幅に上昇。
- ユーロ、豪ドルはともに2週間ぶりの安値近辺まで売られたものの、引けにかけてはやや強含んだ。
- 円は依然として方向感のないまま、しかしやや円高傾向に。引け値では88円台後半と約1ヶ月振りの水準に。クロス円の売りに押される格好で円買いが優勢となった。
- 株式市場はやや軟調で小幅続落。
- 株式が軟調だったことで、債券相場は上昇し、金利は下落。
- 金相場は続伸し、史上高値更新中。
本日の注目点
- 欧 11月ユーロ圏PMI速報値
- 米 10月中古住宅販売件数
円45ポント、ユーロ134ポイント、豪ドル154ポイント・・・・・。
先週金曜日一日に対ドルで動いた値幅です。
この値幅が、円がいかに方向感がなく市場参加者もポジションを取りにくいかを
端的に物語っています。
先週末はドルが主要通貨に対して買い戻され、欧州からNY市場の午前中にかけては
その動きが特に加速し、共に11月4日以来となる1.48目前と、0.90台半ばを
記録しました。
一部に、決算を控えたヘッジファンドがリスク資産を活発に売り戻している、
との声もありました。
豪ドルは8時間足まで短いチャートでは下値のサポートを割り込み、足許では日足の雲が
サポートする0.9020あたりが抜けるかどうかが注目されます。
この水準が抜けると今年の春先から続いてきた上昇トレンドに変化が見てとれ、
流れが変わる可能性があります。従って、注意しなければならいないレベルです。
先進国ではいち早くリセッションから抜け出し、10月11月と2ヶ月連続で25bp
(ベーシス・ポント)の利上げを行ってきたオーストラリアです。
景気の先行きについては不安はないものと思われますが、利上げを見込んでの
ポジションの偏りが引き起こした「調整」と観ていますが、ここは相場の流れにも注意し、
相場観はフレキシブルに持つことが肝要かもしれません。
円の88円台での引け値は10月9日以来のことで、依然として緩やかではあるが
やや下値のリスクが高いと思われます。
政府が正式に「デフレ宣言」を行う中、日銀は先週末開いた金融政策決定会合では
予想通り政策金利を据え置き、景気は「持ち直している」として3ヶ月連続で情勢判断を
上方修正しました。
このことが直接為替相場に影響を与えているとは思えませんが、ドル円の上値は先週より
確実に切る下がっています。
目先は先週同様88円50、そして10月に記録した88円01銭がターゲットということに
なります。
その際、ドル円単独の動きだけではなく、クロス円の動きにも目配りが必要となります。
上述のように、ユーロ、豪ドルなどは対ドルで円の3~4倍もの値動きがあります。
それに伴ってクロス円も大きく動きことが予想されるからです。
先週半ばまでは米株式市場(欧州株式市場も同様)の上昇を背景にリスク資産が
買われてきました。
この結果、ユーロ、豪ドル、カナダなどの通貨は年初来の最高値近辺で取引されて
いましたが、株式市場がやや調整の色を見せると、利食いの巻き戻しが起こり
上記通貨も利益確定の売りに押され急激に値を下げています。
今後調整色を強めもう一段ドル買い戻しが起こるのか、再び「リスク選好通貨」が切り返して
上昇するのかはNY株式市場次第です。
- [2009/11/23 09:32]
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リスク回避の動きから主要通貨下落。
財津和夫、小田和正・・・・。
二人とも既に還暦を過ぎています。
しかし若々しく、今でもいい曲を作ります。
あの高い歌声は天性のものでしょうか。。
チューリップの「心の旅」は青春時代そのものでした。
今でもカラオケでは歌います。
「♪あぁーだから今夜だけは・・・・・♪」と。
いい曲は不滅です。
間もなく1年中で一番喉をからす季節です。。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場ではドル円が続落。円は主要通貨に対して上昇。
円やドルで借り入れた資金を高利回り資産に投資する
キャリー取引の損失を回避する動きが活発となり、
ユーロ、豪ドルが対ドルで大幅に下落。
- 米株式相場も続落。
景気回復の勢いをめぐる懸念からリスク選好が後退。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)が半導体銘柄の
投資判断を引き下げたことも背景。NYダウは一時170ドルを超す
下落をみせたものの、引けは93ドル安。
- 金相場は小幅に5日続伸。売りが先行したものの、
ドルが対ユーロで伸び悩んだことで買いが優勢となった。
- 原油相場は4日ぶりに反落。
NY市場でドルがユーロに対して上昇したことから、ドル建て
で取引される原油の割安感が薄れ、売りを誘った。
- 米債券相場は上昇。
景気回復のペースをめぐる懸念が高まり、株式から債券への
資金シフトが見られた。
- 11月米フィラデルフィア連銀指数→16.7(2年ぶりの高水準)
- 10月米景気先行指標総合指数→0.3%(予想を下回る)
本日の注目点
- 欧 10月独 生産者物価指数
昨日の東京時間からこれまで買われてきたユーロ、豪ドルが対ドルで売られてきました。
欧州時間に入るとさらに加速し、ユーロは1.48台、豪ドルは0.92台を割り込み
対円でも大きく下落しました。
ユーロの1.5台半ば、豪ドルの0.93台後半が抜けきれずに上値が重くなり
一旦利食い先行の動きがでたようです。
ユーロ円、豪ドル円の売りも継続的に持ち込まれ、「ドル高、円高」が進み、
リスク回避の展開になりました。
NY市場でもこの流れは続き、株式市場が大きく下落したこともあり
ドルは主要通貨に対して買い戻されています。
円は一時、88円64銭まで上昇し、クロス円では全面高となっています。
これまでの「リスク選好通貨」を買い進めていた向きが巻き戻しにでたと
観られます。
豪ドルの下落が目立った一日でしたが、対ドルでは直近の高値0.9375近辺から
250ポイントほど下落しています。
短期的な時間足で観るともう一段下落の可能性はありますが、日足で観た場合の
上昇トレンドを変えるほどの下落ではありません。
0.9020あたりを割り込むと大きな調整に入る可能性はありますが、
その場合は現在の水準からさらに150ポイントほどの下落が必要となります。
従って今のところ、上昇トレンドを継続している中での「調整」と考えます。
また市場全体では、ドル円の89円台半ばが徐々に重くなってきているように
ドル安の流れは変わっておらず、上述の根拠の一つと考えております。
ガイトナー財務長官は上下両院合同経済委員会で、「中国が人民元相場の
柔軟化を進めると強く確信している。」と述べ、為替政策を調整するのに
それほど時間がかからないとの見解を示しました。
中国が元高を容認するとの連想から円も買われたようです。
同長官はまた不動産市場にも触れ、商業用不動産は依然下落が続いており
「大きな試練」だとも述べています。
同様に、昨日発表された住宅ローンの延滞率は過去最高水準にまで悪化しています。
一連のアジア歴訪を終えて帰国の途に就いたオバマ大統領ですが、早急に雇用対策を
実施していかないと、個人消費にやや明るさが見えてきたのと対照的に、雇用の底割れが
懸念されます。
明日から三連休の方も多いと思います。よい週末を。
- [2009/11/20 08:44]
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地区連銀総裁発言でドル安継続。
「900円の壁」「300円の壁」
前者はランチタイムでのサラリーマンが「高い」と感じるか
「安い」と感じるかの分れめ値段で、後者は均一料金居酒屋の価格表です。
880円が安くて、900円が高いと感じるかどうかは
自信がありませんが、
調査でははっきりとその傾向が示されています。
居酒屋では料理一品全て300円を280円にすると
客足の伸びが違うそうです。ただ利益を圧迫することから
その壁をめぐるアイデアは激論が戦わされているとか。
デフレの嵐はまだまだ止みそうもありません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米金利の引き上げ時期が遠のくとの見方から再びドルが売られ「リスク選好通貨」が上昇。円は89円台前半から半ばにかけてのもみ合い。89円半ばが重荷に。
- ユーロは対ドルで1.50目前まで上昇。同様に豪ドルも0.93半ばを目前に高値圏でのもみ合い。
- セントルイス連銀のブラード総裁は講演で「利上げは2012年前半の可能性もある」との見方を表明。
- この日発表された経済指標も市場予想を下回りドル安を後押し。
- 連日高値を更新しているNYダウは警戒感から反落したものの下落幅は小幅。同様に史上最高値を更新中の金は一時1150ドル台に。
- 10月住宅着工件数 → ▼10.6%(年率換算52.9万戸)
- 10月消費者物価指数 →△0.3%
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 9月景気動向指数
- 英 10月小売売上高指数
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 11月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 10月景気先行指数
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
円は89円台前半から半ばにかけての値幅のない取引でした。
ユーロ円、豪ドル円に引っ張られる形での動きで、ドル円自体動意は見られません。
市場全体としては、米国の超低金利政策は継続されるとの見方からドル安傾向は
変わらず、「リスク選好通貨」が利食いに押されては、再び上昇するという展開が
続いています。
この日はセントルイス連銀のブラード総裁が「過去の経験を踏まえると政策当局は
利上げを2012年前半まで実施しない可能性がある。」との見方を示したことから
ユーロ、豪ドルなどが対ドルで買われ再び上値を試す展開となりました。
今回のように地区連銀総裁が利上げの時期についてまで言及することは異例なことで
仮に、発言のように2012年まで現行の金融政策が続くとなると、景気回復基調が
同じようなペースで進んでいるユーロ圏の方が先に出口戦略を実施する可能性が高く、
ユーロ高に影響を与えそうです。
金利面から観れば、少なくとも年内にもう25bpの利上げが見込まれている
豪ドルに対してドル安が継続されるという見方は正当化されそうです。
米商務省が発表した10月の住宅着工件数は予想を大きく下回る-10.6%でした。
年率換算で52万9千戸は今年3月に次ぐ低い水準で、米住宅市場が依然として
回復していないことを表しています。
このところ中古住宅販売に明るさが見えてきただけに、新規に住宅を購入する際の
減税策が鍵を握っていそうです。
オバマ大統領はテレビのインタビューで政府債務が拡大するのを放置すると景気が
二番底を試す可能性があると答えています。
春先から実施された景気刺激策の効果もそろそろ薄れ始め、早急に雇用対策の
実施が待たれるところです。
円のボラティリティーが急低下しています。
3か月で12%前半と2週間ほど前と比較して2%ほど低下しています。
市場参加者が円は動かないと観ている表れで、ボラティリティーが低ければ低いほど、
金利差を享受できるドルキャリートレードが出やすくなります。
円だけではなく他の主要通貨のボラが今後も低下傾向にあるということはリスク選好が
強まることを示唆しているものと思われます。
ユーロも豪ドルも直近の高値に近づくと売られ下落していますが、すぐに反発して再び
同水準の試すという展開が続いています。
先週からの動きを観ると、この水準ではやや高値警戒感が台頭して来ています。
ロングの積み上げも溜まっていることから下落のスピードには注意したいところです。
ユーロで1.48割れ、豪ドルで0.92割れは一つのメドになるかもしれません。
- [2009/11/19 09:00]
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トリシェ発言でドル買い戻しの動き。
おはようございます。
街路樹のイチョウの葉が黄色く色づいてきました。
全体が黄色に変わった樹もあれば、その隣には
まだ濃い緑のままの樹もあります。
日当たりや、葉の芽吹く時期によって
色づくタイミングも違うようです。
新聞によると、この街路樹にも流行りすたりが
あるそうです。
1954年の全国街路樹ベスト3は、
1位プラタナス。2位イチョウ。3位シダレヤナギ
だったそうです。
因みに現在は、イチョウ、サクラ、ケヤキの順です。
イチョウは人気があり常に上位です。
原産は中国で、米国ではほとんで見ることのない樹です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルが対ユーロで3日ぶりに上昇し円も売られた。
10月の米鉱工業生産指数が予想より小幅な上昇に留まり、
利回りの高い通貨への需要が後退。
ドル円は89円半ば、ユーロドルは1.48台で推移。
- 上記指標を受け米株式相場は小幅に3日続伸。
原油や金相場の上昇が押し上げる結果となった。
- 米国債相場は続伸。10月の米生産者物価指数の伸びが
予想より小幅だったことで、FRBのインフレは抑制される
との見通しが裏付けられたことが背景。
- NY金相場は続伸。中央銀行や投資家の間で代替投資と
しての金需要が拡大するとの観測が台頭。
- 原油相場は上昇。18日に発表される米エネルギー省の
石油在庫統計で減少が示されるとの見方で買いが進んだ。
- 米中首脳会談でオバマ大統領は人民元相場の切り上げに
ついての言及した模様だが具体的な合意はなし。
- 10月米鉱工業生産指数 → 0.1%(市場予想を下回る)
- 10月米生産者物価指数 → 0.3%(市場予想を下回る)
本日の注目点
- 欧 9月ユーロ圏 経常収支
- 英 BOE議事録
- 米 10月消費者物価指数
- 米 10月住宅着工件数
円は昨日の欧州市場で一時88円73銭を付け、前日のNY市場と
ほぼ同水準の円の高値を記録しましたが、その後はトリシェECB総裁の
発言などで89円台半ばまで売られる展開でした。
同総裁は、フランクフルトでの行事に出席した際、16日に
バーナンキFRB議長がドル相場について発言したことは
「非常に重要だ」とし、強いドルは世界の利益に
かなうとの立場を改めて示しました。
この発言をきっかけにドルが買い戻され、ユーロ、豪ドルなど
上昇姿勢を強めていた通貨は売られ、円も89円55銭まで
下落する場面がありました。
また、ユーロ圏財務相会合の議長を務めるルクセンブルクの
ユンケル首相兼国庫相も最近のユーロの動きの荒さは
「歓迎できない」ということを皆が留意すべきだとの
認識を示したことも影響したようです。
米金利の引き上げは遠のいたとの見方からドル安傾向が強まり、
相対的に金利の高いユーロや豪ドルが買われています。
ユーロは対ドルで1.50台半ば豪ドルは対ドルで
0.93台後半をそれぞれ3回試しましたが抜け切れていません。
しかし、抜け切れていないことから昨日のトリシェ発言など
反対材料がでると利食い優勢から下落に転じますが
「上昇チャネル内」での下落に留まっています。
「上昇チャネル」は依然として機能していることから再び上記水準を
上抜けしてくるものと観ています。
下値のメドはユーロで1.4750、豪ドルで0.92程度となり、
この水準を抜けると下値リスクの高まりが拡大してくるという状況だと思います。
同様にドル円の88円台半ばでは投信等にからむドル買いが
観測されるものの、戻りは限定的と思われます。
一目の「雲」の下限である88円80-00あたりをこなして上昇するには
相当なパワーと材料が必要です。
1997年のクリントン以来の米大統領の訪中では、世界経済に向け
両国が連携していくという共同声明が発表されました。
懸案の元高については、オバマ大統領と胡錦濤主席のトップ会談で
話題に上ったようですが、具体的な進展はなかった模様です。
また、米国債を大量に保有し、ドル安を懸念する中国からの
「圧力」も無かったようです。
しかし、米中関係についてはより踏み込んだ「戦略的信頼」の
構築を目指すことで合意。
現状では「米日関係」より「米中関係」をより重視していることが、
今回の声明と日程からも読み取れるように思えます。
米株式市場の強さには少々驚きを隠せません。
昨日もNYダウは日中ではマイナスでしたが大引けは
プラス30ドルと、1万500ドル台も見えてきました。
欧州各国も軒並み下落する中米株式市場だけは別格のようです。
東京株式市場については問題外で、「悲観一色」という感があります。
ただ、このような状況が今後も続くはずはありません。
マーケットは考えている以上にグローバル化しています。
世界経済も同様にグローバルに繋がっています。
NYの株が下落基調に入るか、東京株式市場がNYに引っ張られ上昇するかは
分りませんが、それほど遠くない時期に調整されるはずです。
- [2009/11/18 09:06]
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円、1ヶ月ぶりの88円台へ。
おはようございます。
物騒な事件が多発しています。
千葉県や島根県では女子大生が殺害され、
鳥取では7人の男性が不審死と観られ
35歳の女性が容疑者として浮かびあがっています。
時代はかわったものです。
昔から「結婚詐欺」は男の専売特許と相場が決まっていた
ものが、今や男性が被害者で、挙句の果てに命を落しています。
今後も日本の犯罪はますます複雑化、残虐化してくるでしょう。
以前どなたかが「警察官を今の倍に増やさなければだめだ」と
言ってましたが、本当にその日が来るかもしれません。
クワバラ、クワバラ。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NY市場でドルは大幅下落。
米小売売上高が増加したものの、米金利の見通しを
変えることはなかったためドルが売られた。
- バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が為替相場を注視する
との発言から一時的にドルが買い戻されたものの、上値は限定的。
- 米株式相場はNYダウが10,400ドル台と高値で引け。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で、
低金利の長期化を改めて示唆したことが背景。
- 金相場は大幅に続伸。
対主要通貨でのドル安や株高を背景に終値1139.2ドルと
買いが進んだ。引け後は1144.2ドルまで上昇し史上最高値を更新。
- 原油相場では3日ぶりに上昇。
リスク資産を増やすとの見方から株高やドル安が進み買いが膨らんだ。
- 米国債相場は上昇。
FRBはドルの価値低下を緊密に監視しているとの発言が背景となった。
- 10月小売売上高 →1.4%(事前予想を上回る)
- 11月NY連銀製造業景況指数 →23.51(市場予想を下回る)
本日の注目点
- 豪 RBA議事録
- 英 10月消費者物価指数
- 欧 9月ユーロ圏 貿易収支
- 米 10月生産者物価指数
- 米 11月NAHB住宅市場指数
ようやく円に動きが出てきたようです。
昨日のNY市場では再び株価が大幅に上昇したことから、「リスク選好通貨」が
買われました。
しかも、ユーロや豪ドルに比べ「出遅れていた」円が大きく買われています。
バーナンキFRB議長が講演で、景気回復の勢いは弱く、「失業率の改善は
見込めず、将来的には揺り戻しの可能性がある。」と発言したことで、
当面金利は上がらないとの認識から株式市場が連日大幅高になっています。
円は昨日までの「三角保ち合い」を下抜けし、約1ヶ月振りに88円台に突入。
高値88円75銭を記録しました。(下記チャート参照)
バーナンキ議長が現在の為替水準について「注視している」と発言したことで、
ドルが買い戻される場面もありましたが、すぐにドル売りが優勢となり
88円台まで下落しました。
また、この日は米経済指標が強弱発表されましたが、改善した
小売売上を株式市場は好感し、前月比悪化したNY連銀製造業景況指数を
為替市場がドル売り材料としたようです。
景気回復に関してはバーナンキFRB議長だけではなく、
フィッシャー・ダラス連銀総裁も回復の「足取りは重い」との認識を
示唆しています。
現状では「利上げすべき」との立場を取るタカ派は少数で、
FOMCメンバーの多くは「依然利上げには慎重」であることが読み取れます。
市場はこのあたりを見通し、「利上げはしばらく先」との想定のもと
ドル売りを仕掛けているものと思われます。
大方のエコノミストの見方も、来年春先と予想していた
利上げのタイミングを、「来年秋以降」と後退させていることも見逃せません。
さて、1ヶ月振りに88円台まで買い進まれた円ですが、下値のメドは
目先88円50で、その下は10月7日に記録した88円01銭ということになります。
戻りは89円30近辺で、「MACD」も日足ではゼロの軸を完全に下回ってきたことで
ドル下落を示唆しています。
流れとしてはドル安が避けられないものと思いますが、今年の1月に
87円10銭を付けた時のような円急騰の可能性は少ないと観ています。
ここしばらくは緩やかな円高が続き、次の材料を待つ展開を予想します。
やはり注意が必要なのは「リスク選好通貨」の動きかと思います。

- [2009/11/17 09:29]
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ドル再び下落。先安感強まる。
おはようございます。
街には早くもクリスマスのデコレーションが目につくようになりました。
赤と緑の飾りが年末が近いことを教えてくれます。
景気も今一つパッとせず物も売れません。
小売店はクリスマスムードを盛り上げ、少しでも売上に
繋がればと躍起です。
飾りも重要ですが、もう少し気温が下がらないと
街を歩く人々はクリスマスを感じとれないのではと思います。
以前オーストラリアでクリスマスを過ごしたことがありますが、
やはり我々日本人は、サンタクロースはサーフボードではなく、
ソリに乗ってやってくる方が好きです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルは主要通貨に対して下落。円は終始89円台での推移。
ユーロ、豪ドルは前日の水準をほぼ回復。
- 9月貿易収支の赤字は前月比18%増の365億ドルと拡大。
原油や自動車の輸入が増加したことが背景。
- 米株式相場は週ベースで2週連続で上昇した。
前日比73ドル高の10,270ドル台で引け。
- 米債券相場は週間ベースで上昇。
FRB(米連邦準備制度理事会)は金利を過去最低水準に
据え置くとの見方が強まった。
- 金相場はドルの下落を背景に金買いが優勢。
- 11月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 66(前月70.6から低下)
本日の注目点
- 日 第3四半期GDP
- 米 10月小売売上高
- 米 11月NY連銀製造業景気指数
NY株式市場が上昇したことでドルが全面的に売られる展開となりました。
前日に90円の半ばまで上昇したドル円は、ドルが軟調の中この日は
終始89円台での推移でした。
値幅の方も50銭弱と、相変わらず値動きも重い展開です。
特に11月に入ってからは90円を中心に上下70銭程度のレンジが続いており、
市場参加者も値幅が限定的なことから「早めの利食い」に徹しているようです。
そのことが値幅を狭め、どちらへも抜けきれない相場を作り出しています。
現在もドル円は89円台半ばでの推移ですが、この水準から下値をどの程度
攻められるかが注目されます。
先週も89円28銭程度までの円高はありましたが、その後90円台に
押し戻されています。
89円を割り込む展開になれば、90円を挟む展開から、もう一段の
円高水準を予想することができます。
日本、シンガポールと駆け足でアジアを回っているオバマ大統領が中国入りし、
米中首脳会談に臨みます。
会談の中で元高を容認するような事態になれば、つられて円が買われる展開も
予想されます。
そうなれば89円を一気に割り込んでくるものと思われます。
中国の胡錦濤主席はシンガポールで開かれたAPEC首脳会議では、
投資と輸出への依存を減らし内需を拡大するため、積極的な措置を取ると
表明しています。
円に関してはエネルギーもストレスも溜まっていることから「そろそろ」動きだす
予感はします。
米国の追加刺激策の実施を求める議論が盛んです。
先週末のミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回って2ヶ月連続の
低下でした。11月現在の景況感だけでなく、今後6ヶ月先行きの景況感も
前月比低下しています。
失業率が10%を超えてきている現状、ガイトナー財務長官などは「強いドルを望む」
といったコメントを繰り返していますが、今年の春先から次々に実施されてきた
「景気刺激策」もやや効果も薄れてきたようです。
財政赤字の改善と雇用拡大という相反する命題を同時に解決する妙案がない中、
「米国の本音はドル安による輸出拡大」との声が聞こえてくるのは、あながち
的外れではないように思えます。
- [2009/11/16 08:55]
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ドル買い戻しに、主要通貨大幅安。
おはようございます。
オバマ大統領が今日来日します。
当社のある東京駅周辺では先週あたりから制服姿の警察官が
ものものしい警戒体制を敷いています。
今年1月20日に大統領に就任して以来10ヶ月後の
初来日です。これを早いと観るか遅いと観るか意見が
分れるところですが、就任当初の支持率は急落しています。
70%を超えていた支持率は現在50%程度まで下がっています。
アフガンでの米兵死者数の増加、金融期間救済への税金の支出、
あるいは医療改革問題などが支持率を引き下げいるようです。
人の心は移り気です・・・。
今日は13日の金曜日・・・・。日柄も今ひとつです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
米株式相場が下落したことがドル売りに繋がり、ユーロ、豪ドル
カナダなどが大幅に下落。
93ドルの大幅安に。
こともドル買いを加速。
原油相場が原油の在庫増などを嫌気し下落したことも背景となった。
長期金利は低下。
本日の注目点
- 日 オバマ米大統領来日(14日まで日米首脳会談)
- 日 9月鉱工業生産指数
- 欧 独 第3四半期GDP
- 欧 ユーロ圏 第3四半期GDP
- 欧 10月ユーロ圏 消費者物価指数
- 米 9月貿易収支
- 米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数
リスク回避の動きから前日とはうって変わって「ドル買い戻し」が進みました。
6営業部日ぶりに大きく反落したNY株式市場と米雇用指標改善がきっかけでした。
NY株式市場では、先週分の原油在庫が予想を上回る増加となったことで
エネルギー関連株が大きく売られ相場全体の足を引っ張った形となりました。
NYダウは前日比100ドル近い下げを見せたことで、これまで売られていたドルが
買い戻され、ユーロ、豪ドル、カナダなどが軒並み売られる展開となりました。
失業保険申請件数が市場予想より改善していたこともドル買いにプラスに働き、
4週間の平均では約52万件と、ほぼ1年ぶりの水準にまで改善しています。
今後はこの傾向が雇用統計、失業率にどの程度反映されてくるのか見極める
必要があります。
先週発表された失業率は10.2%とリーマンショック後最悪な状況でしたが、
米企業が雇用を増やし始めるにはまだ時間がかるとみられています。
円は、週前半から上抜けできなかった水準であった90円50を一旦抜けました。
テクニカルでは、昨日89円70レベルを割り込んだことで、サポートラインに
交わり「底抜け」しそうなシグナルを見せましたが、ドルはその水準から約1円
反発したことで、一転して上抜けしそうなシグナルに転換しています。
依然として明確な方向感は出ていませんが、市場は「ドル下落」と観ている参加者が
優勢なことから、予想外のドル反発も否定できません。
先週の失業率の悪化からFRBによる「出口戦略」は遠のき、しばらくは
現行の超低金利政策は続くとの見方から「全体としてのドル安傾向は
継続しているものの、ドル急反発の可能性もある」ことは意識しておきたいものです。
ドル買い戻しの動きは商品にも波及し、金、原油なども利益確定の売りに押され
値を崩しています。
米株式市場が堅調なことからリスク選好が高まり「リスク選好通貨」「商品」が
大きく上昇したわけですが、昨日の巻き戻しの動きが一過性のものなのかどうかは、
米株式市場が握っているとも言えます。
昨日の下げには「5連騰した後の当然の調整」との見方もありましたが、
「週末を前にセンチメントを変えるイヤな下げだ。」との声もありました。
- [2009/11/13 08:58]
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ドル安から金、株、主要通貨一段高。
おはようございます。
今米国で最も伸びている小売業者はどこかご存じですか?
ウォルマートではありません。「DG」です。
[Dollar General]という日本で言えば「100円ショップ」のような店を
展開している企業で、近くナスダックに上場する予定です。
第3四半期の売上げでみても、ウォルマートは3%くらいぼ伸びですが
ダラージェネラルは13%もの伸びを見せています。
7月末現在全米に8577店を展開し、キャッチコピーは
[Save time. Save money. Every day]です。
景気が悪い時はこの種の店がはやる・・・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- 米国債市場はベテランズデーで祝日のため休場。
- 欧州市場ではドルが主要通貨に対し、1年3か月ぶりの安値をつけた。
米金融緩和策が継続されるとの見方が背景。ユーロ、豪ドルは共に
直近高値を更新。
- 一方、英ポンドはユーロ、ドルに対し急落。イングランド銀行のキング総裁
は、中銀による資産買い取りは継続し、金利の引き上げはないことを示唆した。
- 金相場は1119.10ドルまで上昇し8日連続で最高値を更新。
- NYダウは前日比44ドル高となり6日連続の続伸。
本日の注目点
- 豪 10月新規雇用者数
- 豪 10月失業率
- 欧 ユーロ圏ECB月例報告
- 欧 9月ユーロ圏鉱工業生産指数
- 米 新規失業保険申請件数
昨日はNY市場が休みでしたが、欧州では主要通貨に対してドル安が進みました。
ユーロ、豪ドルともに対ドルで直近の高値を抜け、ユーロは1.5049、
豪ドルは0.9343まで上昇しています。
その後利食いの売りに押され、昨日とほぼ同レベルでの推移となっていますが、
依然として「ドルキャリー」は継続する模様で、金利相場の様相です。
英ポンドが昨日急落したことも、現行の低金利を当面継続せざるを得ないと観た
投機筋の売りを浴びたものと思えます。
円は昨日の東京市場で7-9月期本邦の機械受注の落ち込み幅が縮小したことから
円買いが進み、一時89円29銭まで円高の場面もありましたが、その後は
89円台後半の動きに戻り、相変わらず明確な方向感が見えません。
ここ1週間はほぼ90円を挟む展開が続いていることから、ドル円のボラティリティー
は急落し、現在は3ヶ月物で13%程度まで下がっており、市場参加者が
「ドル円の値動き限定的である」と観ていることを反映しています。
現在形成中の「三角保ち合い」も昨日89円前半を記録したことで下抜けするかに
観えましたが、完全に抜け切ってはいません。
同時に上値は「雲」の完全に下限にキャップされ、見事に切り下げてきています。
その「雲」の下限は90円あたりまで降りてきており、チャートでは
上値の重さを表していると言えます。
NY株式市場が堅調です。
昨日は中国の10月の工業生産が伸びたことを好感したようですが、これで6日続伸です。
1ヶ月ほど前に日本の株式市場と同じタイミングで「調整入り」しましたが、
その後急反発し連日年初来高値を更新中です。
一方日経平均の方は年初来高値からはほど遠く「低調な取引」が続いています。
円が「蚊帳の外」であるのと同様に東京株式市場も「蚊帳の外」です。
言いかえれば、金融市場としての東京の地位低下に歯止めがかかっていないという
ことでしょうか。
為替でいえば東京はすでにシンガポールに抜かれ「世界第四位」の市場に
なり下がっています。
今日はオーストラリアの失業率が発表されます。
昨日対ドルで直近の高値を抜いているだけに注目されます。
市場の予想は5.8%です。
- [2009/11/12 08:38]
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円、動意無く89円後半で小動き。
おはようございます。
昨日、遅くに自宅に帰ってテレビをつけると
「市橋容疑者大阪で逮捕」のニュースが大きく
報道されていました。
自宅が事件の起きた場所と比較的近かったもので
関心を持っていましたが、急転直下つかまって
よかったと思います。
2年以上逃げ回っていたようですが、整形後の顔写真を
公開したことで今回の逮捕に繋がったようです。
そして、その後のニュースは「森繁」さん死去でした。
「森繁」さんといえば、私はTVドラマ「大根の花」で
竹脇無我と演じたあの軽妙な言葉の掛け合いが
忘れらません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米国の超低金利政策が長期化するとの見方が続きドル安に進んだ
ものの、円の値幅は20銭と超閑散な取引でした。
- 米国債相場は、ほぼ変わらず3.47%台をキープ。
- 11月独ZEW景況感調査は51.0と2カ月連続で低下。
予想値では55.0と見込まれていたが、失業増で景気見通しが弱まる。
- フィッチ・レーティングスは「AAA」の最高格付けを有する国の中で
英国の信用格付けのリスクが最も高いと指摘。この報道を受け、英ポンドは
対ドル、対円で値を下げる。
- IEA(国際エネルギー機関)は2003年の原油価格は1バレル190ドル程度に
上昇すると予想。
- 藤井財務相はガイトナー米財務長官と会談し「強いドル」を
支持する考えを表明。
本日の注目点
- 米 休場(退役軍人の日)
- 欧 10月英失業率
- 中 10月中国消費者物価指数
- 中 10月中国工業生産
円はますます値幅を縮小し、昨日のNY市場ではわずか20銭。
最近ではまれに見る小動きでした。
ドルの高値も90円に届かなかったことで、改めて上値の重さを確認した格好ですが、
チャートを観ると、見事に一目の「雲」に沿うように上値が切り下がってきています。
「三角保ち合い」もいよいよ終息に向かう可能性が高くなってきました。
昨日のNYでは円だけでなくその他の主要通貨の値動きも限定的でした。
今日のN市場が「ベテランズデー」のため休場となり、
休日を控えているということも
あったものと思います。
ユーロ、豪ドルはともに高値を試しましたが、直近の高値を抜けきれず
やや停滞感が漂っています。
ただそれでもユーロは1.50前後、豪ドルは0.93前後と
依然として高値圏で推移しています。
両通貨についてはこれまで通り、ダウンサイドリスクより、
アプサイドリスクの方が
高いと観ています。
ガイトナー財務長官は昨日就任後初めて来日し、藤井財務相と会談しました。
その中で、藤井財務相は今朝の新聞報道にもあるように
「強いドルを支持する」と、とってつけたようなことを述べています。
氏は財務大臣就任直後「為替の水準は市場が決めるもの」との立場を取り、
介入には消極的と受け止められ円高を招いたことがあります。
その後「異常時には適切な措置を取る」と若干修正していますが、
口数が多い人だけに今後どのような修正をしてくるかわかりません。
さて本日は「チャイナデー」です。
中国の経済指標が多く発表されます。
消費者物価指数や鉱工業生産あるは小売売上高など
重要指数がまとめてでますが、このところの自動車販売などの
動きを見る限り、かなりの伸びが期待できると思われます。
仮の景気拡大を示す指標が出ると、やはり最も恩恵を受けるのは
オーストラリアということになります。
現在、対ドルで0.93、対円で83円台半ばで推移している豪ドルの
もう一段の上昇のきっかけになる可能性があります。
- [2009/11/11 08:40]
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NYダウ大幅高でリスク選好強まる。
おはようございます。
今週の「日経ヴェリタス」紙は「ユーロ、強まる磁力」と題して
ユーロ圏を特集しています。
「ベルリンの壁」崩壊から昨日で丁度20年。通貨ユーロ誕生からも
10年経ちました。つまり、冷戦終結から10年の歳月を経て
「ユーロ」は誕生したことになり、東西ドイツ統合がなかったら
「ユーロ」の登場もかなり遅れていたと観られています。
誕生当時、通貨「ユーロ」を導入した国は11ヶ国でしたが、いまや
16ヶ国で、今後チェコやデンマークなどが導入を検討している
ようです。
ユーロが米ドルに代わる基軸通貨になるかどうかは
分りませんが、ユーロ経済圏が拡大していくことは
間違いなさそうです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル安が進みユーロ・豪ドルなど「リスク選好通貨」が大幅に上昇。
円は値幅が35銭程度と「蚊帳の外」となった。
- 米株式相場が上昇。ダウ平均2%上昇し、年初来高値に迫る大幅高。
- 米超低金利政策などを背景にドル安が金の買いへと繋がり1111.7ドルまで上昇。
引け値も1110ドル台をキープ。
- 原油価格は熱帯暴風雨「アイダ」がメキシコ湾岸に接近したことを受け上昇。
- 債券相場は株高と10年国債が買われたことで上昇。金利が低下。
本日の注目点
- 日 9月貿易収支
- 日 10月景気ウォッチャー調査
- 日 ガイトナー米財務長官 来日
- 欧 11月独 ZEW景況感調査
- 英 7~9月期決算 バークレイズ・HSBC
全般的にはドル安が進んだ中、円は「蚊帳の外」でした。
90円を挟む狭いレンジでの取引が続き、値幅も35銭程度と全く動意が観られません。
しかし、テクニカルでは昨日指摘しましたように「三角保ち合い」(サンカクモチアイ)が
徐々に形成されつつあります。(下記チャート参照)
この三角形をどちらかに抜けた方に「順張り」でついて行くチャンスを待つことしたいと。
思います。早ければ今週にもシグナルが点灯する可能性があります。
円は「蚊帳の外」でしたがユーロ、豪ドルなどの「リスクい選好通貨」は大幅に上昇しました。
ユーロは2週間ぶりとなる1.50台に乗せ、豪ドルは3週間ぶりに0.93台に乗せました。
両通貨ともさすがにこの水準まで来ると高値警戒感から上昇スピードは緩やかになってきますが
大きく下げる気配はありません。
ここはもう一段の上昇を見込み押し目を拾いたいものです。
ユーロ、豪ドルドルは対円でも強含んでいます。
豪ドル円は、昨日完全に「三角保ち合い」を上抜けし上昇傾向を強めています。
直近の高値である85円30銭を目指す展開を予想します。
先週末のG20ではドル安に関する議論も無く、「景気は回復しつつあるものの、刺激策を継続する」ことで
合意しており、「しばらくは現行の金融政策は継続」との見方から「ドル、円」対「リスク選好通貨」の
構図が鮮明になったことが背景です。
明日は中国の鉱工業生産などの経済指標が発表されます。
今朝の報道でも、自動車販売は年間1300万台に届きそうとのニュースや、
サウジが中国向けに石油供給を拡大するという記事など
中国経済は拡大に向け順調のようです。
中国が世界経済を牽引するという前提が崩れない限り、資源高、リスク選好通貨高の
シナリオも不変で、その場合、最も恩恵を受けるのはオーストラリアということになります。
ドル安が徐々に進む流れ受け、金価格は史上高値を更新し、引けでも初めて1100ドル台に
乗せて引けています。
しかし、この日の話題の中心はNY株式市場でした。
NYダウは一時年初来高値に迫る上昇を見せ、引け値は203ドルと大幅高でした。
先週末の雇用統計悪化を受けても大引けでは若干プラスで引けたことから米株式市場に
対して強気の見方が台頭しているようです。
それにしてもこの日の大幅高にはやや驚きです。
NYダウはここ2週間ほど100ドルから200ドルを超す上げ下げを繰り返す
日が増えています。これは相場が転換する時によく見られる現象で、定石どうりならば
ダウが上抜けするサインと観ることができるかもしれません。
- [2009/11/10 09:03]
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米雇用統計悪化で、円89円半ばへ。
おはようございます。
日本航空の再建問題が揺れています。
財務的には大幅な債務超過に陥っており、現役の社員
は「破綻」よりは痛みを伴っても「存続」を望むところで
しょう。今年度末の一時金についても経営側は「ゼロ回答」
を決めたようですが、強いといわれる組合側は、さすがに
今回は「やむなし」という姿勢です。
問題はJALのOBです。
「再建安」は企業年金を大幅に削減しない限り世論には受け入れられない
でしょう。OBは「財産権の侵害」だと強硬姿勢のようですが、
年金は給与の後払いだとしても、その会社を選んだのは自己リスクです。
会社の将来より、目の前の権利を守るこに奔走しているように見えます。。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 10月の雇用統計は失業率が10.2%、非農業部門雇用者数は
19万人減少と、いずれも市場予想より悪化。 - この発表を受け、円は急騰し89円60銭まで上昇。ユーロ、豪ドルなど
も買われ、ドル全面安の展開に。 - ドル安の流れを受け、金価格は史上初となる一時1100ドル台乗せ。
- 株式市場は雇用統計発表後売られたものの、引けは前日比
小幅なプラスと堅調。 - 債券は買われ、金利は低下。
- オバマ大統領は雇用統計の悪化を受け、追加景気対策に着手する
と言明。法人税の軽減などを含む対策を近く発表することに。
本日の注目点
- 欧 独9月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
米10月の雇用統計は予想外の悪化でした。
失業率はいずれ二桁に乗せるとは見られていましたが、一気に10.2%と
先月の9.8%から0.4ポイントの悪化です。
また、非農業部門雇用者数も前月比より改善は見せたものの、市場予想より悪く
19万人の減少でした。
企業は景気の底入れ感を実感しつつも従業員を増やすことには依然慎重なようです。
生活用品を製造し、不況にも強いと言われている「ジョンソンアンドジョンソン」
なども1万人規模のリストラは発表したことが何か象徴的でした。
ブルームバーグは「隠れ失業者も急増している」と指摘して「失業者に加え、経済悪化が
原因でパートタイムを余儀なくされた労働者や過去1年間に就職活動をしたものの、
現在職探しを諦めた人を含む広義の失業率は17.5%と、過去最高水準に達した。」と
伝えています。
この発表を受けてドルは大きく売れら、円は89円台半ば、ユーロは対ドルで1.49台
豪ドルは0.92目前まで強含んでいます。
ドルは全面安の展開となり商品市場でも金が安全資産として買われ1100ドルの
大台を記録しています。
先週には91円台まで上昇する場面もあったドル円ですが、週後半では90円台後半も
重たくなった印象があり、上値が切り下がってきたところで今回の雇用統計発表でした。
テクニカルでは、一目の「雲」に沿って上値が押さえられジリジリと右肩下がりです。
さて、10月中旬以来となる89円半ばまで水準を切り下げてきたドル円ですが、
下値のめどは89円50近辺と90円20と観ます。
この水準の割り込むと再び88円台が意識され、ここ1ヶ月間遠のいていた88円前半が
見えてくる可能性もありますが、今回の失業率の悪化はある程度予想されていたことで、
それほどサプライズだとは思えません。
また非農業部門の雇用者数も事前予想よりも悪かったとは言え、減少幅は着実に縮小傾向を
維持しています。
今後さらなるドル売り材料が出れば話は別ですが、現段階ではドルが大きく売られる可能性は
それほど大きくないと観ています。
- [2009/11/09 09:08]
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米景気回復を最優先へ
「トヨタよお前もか・・・・・。」
ホンダに続きトヨタもF1からの撤退を決めました。
F1にタイヤを供給しているブリジストンも撤退を決めていることから
F1での日本の存在感はすでに「過去の話」です。
F1に詳しく、自身A級ライセンスを持ち毎週のように筑波サーキットで
鍛練している知人曰く「次に参戦するのは韓国のヒュンダイだよ。」と
不気味な予想をしていました。
今回の日本勢の撤退は本業の経営が厳しいからということですが
それだけではなさそうです。
若者の自動車場離れ、自動車産業の成熟化、年間数百億円の資金を投入して
参戦する意味があるのか・・・?
いろんな要素が絡み合っているように見えます。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は1.0%の政策金利の据え置きを決め、
景気が緩やかに回復するとの見通しを示し、金融緩和からの「出口戦略」に
着手する意向を示した - BOE(英中銀)政策金利 → 0.50%
- 非農業部門労働生産性 → 9.5% (市場予想6.0%)
- 新規失業保険申請件数 → 51.2万件(市場予想52.0万件)
本日の注目点
- 日 9月景気動向指数
- 英 G20(イギリス)
- 米 10月米雇用統計
前日のFOMCでゼロ金利政策の継続が確認され、「景気回復最優先」との
姿勢が鮮明となりましたが、裏を返せば米経済の回復基調が依然として
踊り場にあるということです。
経済指標はまだら模様で、改善傾向が定着しないことから「底割れ」の
リスクもありFRBとしては、一部に「出口戦略」を実施すべきだとの意見が
あるものの現行金融政策継続が妥当との判断を下したわけです。
昨日はその経済指標が「吉」と出たようです。
10月主要小売既存店売上が前年比2.1%増との発表に、
朝方からいいムードだったNY株式市場は上昇に弾みがつきました。
国際小売ショッピングセンター評議会は11月についても5-8%増加するとの
見通しを発表し、クリスマス商戦にやや明るさが出た格好となりました。
結局、NYダウは240ドルを超える大幅高で、引け値も1万ドルの大台を回復。
上げ幅の7月以来最大の上げ幅となり、S&P500、ナスダックととにほぼ
全面高の展開でした。
これを受け、欧州市場で一時90円割れもあったドル円はやや「ドル高円安」が
進みました。
しかし、円に関しては方向感が定まらずクロス円の「流れ弾」を受け
上下しているように思えます。
主要通貨は、リスク資産への需要が高まるとの見方からいつものように
「リスク選考通貨」が買われ、ユーロ、豪ドル等上昇し、結果、クロス円は
円安傾向となり前日の水準を回復しています。
ECBは市場予想通り政策金利据え置きを決定しました。
理事会後の記者会見でトリシェ総裁は、ユーロ圏経済の回復を受け
「適切な時期に適切に行動する」とほコメントを発表し、「出口戦略」を示唆するとも
受け止められる内容でした。
これを受けユーロは上昇しましたが、依然としてその実施時期については不透明です。
オーストラリア、ノルウェーが利上げに踏み切り、市場は日米欧の利上げの
タイミングを探る動きになってきました。利上げ期待の後退した米国。
経済の回復度は米国と大差ない中利上げの可能性に
ついてメッセージを送ったユーロ圏。
主要通貨の色分けが「ドル、円」 対 「その他リスク選好通貨」と定着するようだと
ドル安ユーロ高、ドル安豪ドル高は更に進む可能性も否定できません。
本日は米雇用統計が発表されます。
予想は失業率9.9%。非農業部門雇用者数が20万人減です。
昨日のADP雇用者数の改善を考えると非農業部門減少幅20万人以下も
あるかもしれません。
- [2009/11/06 09:22]
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米金ゼロ策継続。FOMC声明文で。
おはようございます。
日米でプロ野球最後の戦いが山場を迎えています。
米大リーグでは最後の戦いがヤーキースタジアムで。
日本では2-2のタイに持ち込んだ日ハムが本拠地
札幌で日本一を目指します。
片や「世界一」、こちらでは「日本一」ということです。
WBCで「世界一」になっていることを考えると「日本一」が
「世界一」というこうことにはなりませんか・・・?
いやいや、米国は世界中から一流選手を「カネ」で引っ張ってきて
戦わせています。だからそこでトップになることは「世界一」
ということになります。何しろ「ワールドシリーズ」ですから。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州からNY前半にかけて上昇。高値91円32を記録。
FRBがゼロ金利継続との見方から株式市場が上昇し長期金利も
上昇したことから「ドル安、円安」が加速。 - FRBはFOMC会合で現行の超低金利政策を長期にわたり
維持することを改めて示した。 - これを受けてNYダウは一時156ドルを超す上昇。債券は
売られ長期金利が10日ぶりに3.5%台に乗せたことからリスク選好強まる。 - 金相場は続伸し1100ドル目前。原油価格も再び80ドル台を回復。
- 10月ADP雇用数 →20.3万人(事前予想より悪化)
- 10月ISM非製造業景況感指数 →50.6(市場予想51.5)
- NYダウはクレジトカードの金利規制が銀行収益を圧迫するとの
見方から金融セクターが下落し引けは30ドル高。ナスダックは小幅続落。
本日の注目点
- 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(10/13,14日分)
- 豪 9月貿易収支
- 欧 9月ユーロ圏小売売上高
- 欧 決算発表 → BNPパリバ
- 英 BOE政策金利発表
- 欧 ECB政策金利発表
- 米 週間失業保険申請件数
FOMCの声明文では「長期にわたって」異例な超低金利が継続されることを
改めて示した形になりました。
その理由として、企業は依然として設備投資を縮小し人員を削減している。
また、失業と所得の伸び悩みからか家計支出はペースは穏やかになっているものの
縮小していることを挙げています。
また、懸念されている将来のインフレについては「インフレの兆しはない」として、
明確にその可能性を否定しています。
一方これまで大量に購入してきた国債と政府機関が発行する
住宅ローン担保証券(MBS)の購入規模を縮小することも発表しています。
この金融政策に対してはバーナンキ議長、タドリー副議長など
多くのメンバーは賛成したようですが、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁など
「タカ派」の委員はは反対した模様です。
この発表を受けて株式市場は「ゼロ金利が当面続く」との見方から
上昇しました。
株式市場の上昇は「リスク選好」が高まることを意味し、
再び「リスク選好通貨」が買われ、米ドルと同様「リスク回避通貨」である円は
売られています。
その結果、クロス円は軒並み円安傾向が強まり、
ユーロ円は135円台後半、豪ドル円も82円台まで上昇しています。
またこの流れは商品市場にも波及し、金は史上高値を更新し
1100ドル目前まで買われ、原油も80ドルに乗せて引けています。
再びリスク資産への資金流入が拡大すると対ドルで、ユーロは1.5、豪ドルは
0.93と、直近高値を試す動きが加速することも考えられます。
いまのところ円は「リスク選好通貨」に対しては売られる傾向があるものの、
対ドルではテクニカル、あるいは実需面から大きく売られる可能性は
少ないと思われます。
円を見る場合、対ドルではなくクロス円がドル円の方向性を決める流れが続く
という点ではこれまで通りと観ています。
今回のFOMC声明文では「出口戦略」に関する地ならしという意味で、
何らかのメッセージが発せられると観ていましたが、結果はむしろ
インフレに対する懸念を打ち消し、雇用、消費に対する不透明感を
浮き彫りにしました。
今回の声明から汲み取れることは「当面政策金利の変更はない」
というFRBのスタンスです。
一部エコノミストは「利上げは2011年」との見方も示しています。
この日発表されたADP雇用者数もIMS非製造業景況感も、
ともに市場予想を下回る結果でした。
声明文でも指摘されたように力強い回復は見られません。
この状況では明日発表の雇用統計でも大幅な改善は期待できません。
第3四半期GDPがプラス3.5%という大幅な伸びをみせたものの、
個人消費の伸びが
観られない以上、すでに息切れしている可能性もでてきました。
- [2009/11/05 09:11]
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NY金最高値更新、円方向感なし。
おはようございます。
昨日に続き今朝も寒い朝です。
12月初旬の寒さのようですが、12月はこんなに
寒かったと思うくらいでした。
毎年12月1日からコートを着る習慣が長い間に出来ていました
しかしさすがに今朝は「コート出せる?」と、あわてて羽織って
出勤。コートを着ると「今年ももうわずかだな・・・・。」
そんなことが自然と浮かんでくるほどサラリーマン生活が長い
ということでしょうか。
でも昨日と違って、今日の日中は気温が上がるそうです。
コートを忘れずに持って帰らなければ。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間に89円90銭近辺まで下げる場面が
あったものの、NYでは90円前半から半ばにかけて小動き。
全体としては方向感のない取引が続く。 - 昨日RBAが政策金利引き上げを決定いしたものの、豪ドルは
利食いの売りに押され、対ドルでは0.89前まで下落。しかし、
引き続き利上げ観測が根強く再び0.90台半ばまで上昇。 - この日は金価格が大きく値を飛ばした。
インド中銀がIMFから200トンの金を購入したことが発表され、
外貨準備としての金が見直され大幅続伸。一時1088台を記録し
史上最高値を更新。引けは前日比31ドルと大幅高。 - 著名投資家ウオーレンバフェットが米鉄道会社買収を発表。
完全子会社化することで、投資総額は3兆円を超え同氏にとって
最大の投資先となる。 - NY株式市場はこのニュースで鉄道株は上昇したものの、
全体としては買い意欲は見られず小幅反落。 - 債券相場は本日のFOMCでは政策金利を据え置き、インフレ懸念が
台頭するとの見方から売られ金利は上昇。 - 10月の米新車販売台数が発表され、大手6社中4社が販売台数を伸ばす。
本日の注目点
- 豪 9月小売売上高
- 欧 9月ユーロ圏生産者物価指数
- 米 10月ADP雇用者数
- 米 10月ISM非製造業景況指数
- 米 FOMC
昨日の午後、RBAは先月に引き続き0.25%の利上げを決めました。
市場は0.5%までの利上げを予想し豪ドル買いのポジションを積み上げて
いたこともあり、利上げ決定後、豪ドルは利益確定の売り押され値を崩しています。
RBAのスティーブンス総裁は、オーストラリア経済が向こう1年で
潜在成長率に近い水準に回復するとの見通しを示し、
「段階的な利上げは可能」だとの声明を発表しています。
ただ市場では「追加利上げに積極的ではない。」と受け止められ
上値がやや重い展開です。
ブルームバーグの調査では大方のエコノミストは来年3月末の金利は
4%との見方が有力だと伝えています。
そんな状況の中、本日は9時30分に小売売上高と
住宅建設許可件数が発表されます。
市場予想は小売売上高+0.5%、住宅建設許可件数+2.3%です。
ドル円は90円を挟み方向感が出てきません。
88円に向け売り込まれるわけではありませんが、
GDP発表後に記録した92円前半がやや遠くなってきた感もあります。
意識したいことはドル円単独では判断できず、
ユーロ円、豪ドル円のクロス円がドル円のレベルを決定しているということです。
ユーロが対ドルで1.50、豪ドルが0.93に向かうとすれば、
円安ドル高傾向が見込めると思います。
本日はFOMC政策金利の発表があります。
引き続き現在のゼロ金利は継続との見方が有力ですが、問題はその期間です。
今後どのくらいの間ゼロ金利政策を継続するのかに注目が集まっています。
既にFRB内部で相当な議論がされていることは最近の各地区連銀の
総裁の発言から汲み取れます。
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁のような「タカ派」の台頭が目立つようだと
ドルが買われる可能性がでてきます。
一方、雇用問題等に依然として不確定要素を抱える米経済に配慮し、
金利正常化の時期を示唆しないようなコメントが出るとドル安が
再燃することも考えられます。
製造業と住宅関連にやや明るさが見えてきた反面、雇用は伸びません。
週末の雇用統計でも失業率は10%に乗せるとの観測もあります。
オバマ大統領は追加景気刺激策の実施も選択肢の一つとの
見方を示していますが、その場合、更なる財政悪化を招くリスクがあるため
規模は限定的で、その効果も不透明です。
大統領就任後10ヶ月間、非常に厳しい環境のなか
それなりの実績を残してきたオバマ大統領ですが、ここからが正念場と言えます。
- [2009/11/04 09:09]
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米経済指標改善で「ドル安、円安」に。
たばこ一箱の値段が今の倍の600円になりそうです。
「健康問題を考慮したら値上げも可能」と長妻大臣は
記者会見で発言していました。
取り易い所から税金をとるというシステムにとって、
「健康に悪いから」という言葉は「わたりに船」。
一箱600円に値上げしたら愛煙家の皆さんはタバコやめますか?
私の周りにも最近タバコを止める人が確実に増えています。
ポジティブに考えて、「タバコ止めるいいきっかけができた」
と捉えてはどうですか?
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 経済指標の改善を受けリスク選好から主要通貨が買われ、ドル安に。ドル円はドル高に推移し、90円69まで上昇。その結果クロス円は大幅な円安に。
- 10月ISM製造業景況指数は55.7と、前月の52.6から改善。市場予想をも上回り3ヶ月連続で「50」を超えた。
- これを受け前日大幅安となった株式市場は反発。フォードの黒字決算も好感され、NYダウは一時140ドルを超える上昇を見せた。引けは76ドル高。
- リスク資産を買い戻す動きから、原油、金は共に大幅反発。
- 株高を受け債券は売られ長期金利は上昇し3.4%台を回復。
- 中古住宅販売制約指数は前月比6.1%上昇。
本日の注目点
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 欧 決算発表 → 独BMW,スイスUBS
昨日朝方のドル円急落は「オーバーシュート」だったようです。
米CITグループ破綻のニュースに過剰反応し、豪ドル、南アフリカランドなどが急落し、
対円でも大幅に下落しドル円は89円18銭を記録しました。
しかし、その後は急速に値を戻しNYでのドル円はほぼ90円台半ばでの取引でした。
月曜日の早朝だっただけに取引の薄い中をストップロスが相次いで執行されプライスが
とんだようです。
米経済指標については相変わらず強弱まちまちです。
昨日のISM製造業景況指数は事前予想を上回った改善を見せました。
これまでも製造業の景況感は改善傾向を見せていましたが、これで好不況の分かれ目
である「50」を3ヶ月連続で超え、今回の数字は3年半ぶりの水準でした。
今回の発表を受けサプライマネジメント協会は「製造業は持続的な回復局面にある。」
とのコメントを残しています。
先週末急落した米株式市場も落ち着きを取り戻し、買い戻しも活発に観られました。
ただ銀行株はFRBのグリーンリー副局長が「米国の銀行システムは今も強固な状態
からは程遠い。」と述べたこともあり軟調に推移しました。
今週は主要国で政策金利に関するイベントがあります。
今後の「出口戦略」を探る上でタイミング的には非常に重要なものになりそうです。
先ずは本日12時30分にオーストラリア準備銀行が政策金利を発表します。
市場では25BPの利上げを見込んでりますが、場合によっては50BPの利上げも
否定できないと思います。
そして明日は米国、翌日には英国、ユーロ圏と続いています。
これだけ政策発表が控えているとポジションを取りにくく、今日の値動きは限定的と
見込まれます。しかしドル円のボラティリテーは先週末あたりから急騰し、3ヶ月で
14%台に乗せています。
市場参加者は「大きな値動きがある。」と予想していることになります。
ユーロ、豪ドルの昨日からの動きを見る限り、再び「ドル安、円安」傾向が強まりそうに
思えます。
値固めを終え、ユーロドルは1.50、豪ドル米ドルは0.93に向かう過程にいると
観ています。
- [2009/11/03 09:19]
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米CITグループ破たんで円急騰。
11月です。
今日から為取引では「夜ふかし」が続きそうです。
海外市場は先月で「サマータイム」が終わり、
今月から「通常時間」に戻ります。
従って、これまで日本時間9時半に発表されていた
「米経済指標」は10時半になります。
また、月曜日以外は朝6時15分から取引できた
ものが、7時15分からとなります。
月曜日は7時から取引可能です。
「取引時間」と「睡眠時間」ご注意ください。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 朝方発表された個人消費支出が5ヶ月ぶりにげ減少。
- また、原油、金先物価格も大幅に下落するなど消費者マインド
の低下から株式市場は大幅安に。NYダウは前日比250ドル安。 - 米株式市場の大幅下落から、安全資産の円が買われ、ドル円は
2週間ぶりに89円台後半へ。クロス円でも円全面高。 - 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)→70.6
- 10月シカゴ購買協会景況指数→54.2
- 米債券価格は株式市場の大幅安を受け続伸、長期金利は急低下。
本日の注目点
- 米 ISM製造業景況指数
- 米 タロールFRB理事講演
6時20分現在89円65-70.
今朝は円高が進んでいます。
1日(米国)、経営難に陥っていた米商業金融CITグループは
米連邦破産法にもとづく会社更生手続きの申請をし、破綻しました。
今朝早くにこのニュースが流れ、週明けのオセアニア市場では
円が急騰しています。
米金融の「異常事態」に円買いが加速しリスク資産回避の動きから、
豪ドル円を中心にクロス円でも円買いが進み円全面高の様相となっています。
先週には92円台前半までドル高円安が進んだものの、
週末には年末商戦での個人消費への懸念からドルが
下落し90円台を挟む水準で引けました。
また消費者信頼感の低下から株式市場は乱高下を繰り返し、
週末には250安と大きく下落しています。
そこに「CIT破綻」のニュースが市場に信用不安を与えたようです。
同グループは先週末には著名投資家カール・アイカーン氏から
10億ドル(約900億円)の融資を受け、早期再建を前提に
チャプター11の申請をすると観られていました。
破綻の予測があったものの、実際に「破綻」となると
リスク資産売却の動きは加速し、高金利通貨、資源国通貨、
商品あるいは株式などが一斉に売り浴びせられます。
先週末のNYダウは250ドルもの下げを演じ、
ウォール街の「恐怖指数」である株式オプション指数(VIX指数)は
一気に24%上昇して30.69%で取引を終えています。
これは昨年9月のリーマンショック以来、過去1年で最大の上昇です。
株価下落を見越した取引が急増していることを表しています。
今日の日経平均も300円を超す下落が予想されます。
昨年秋の雰囲気が漂う始めたような雰囲気も感じられます。
円は今朝既に89円20銭まで一気に買われました。
先週の92円33を安値に急騰していますが、
ここまで来ると再び先月7日に記録した88円01銭が意識されます。
目先89円が維持できるかどうか、そして、
直近の高値88円01銭を下抜けするか
どうかが注目されます。
その点では今週は材料に事欠きません。
4日にはFOMC、6日には雇用統計が控えています。
いずれも米「出口戦略」の手ががりをつかむ上では重要なイベントです。
米株式市場の行方と共に、二つのイベント次第では直近の円の高値を
試す場面があるかもしれません。
- [2009/11/02 09:27]
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