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 2009年12月 

円、NYで3カ月ぶりの安値 

2009年もいよいよ今日で終わりです。
来年は平成で言えば22年、早いもので平成になって
22年目になるわけですね。
平成元年に生まれた子供も社会人として巣立ちます。
そう考えると今更ながら月日の経つのが速いことに
驚かされます。

今年1年は皆様にとってはどのような年でしたか?
円の高値は11月23日の84円82銭。
一方安値は4月6日の101円45銭でした。
値幅で言えば16円63銭になります。
来年もおそらくこの程度の値幅は予想されます。
そして大きなテーマの一つは「出口戦略」です。

今年1年のご愛読を感謝申し上げるとともに、
来年も引き続きご愛顧くださるようお願い申し上げます。
それでは皆様よいお年を。





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は続落。NYでは約3ヶ月ぶりの水準となる92円台後半まで下落。
    今月に入ってからの円の下落幅は約8円と拡大。
  • 12月シカゴPMIが発表され60.0と前月比大幅に改善し、ドル高を支援。
  • 米7年債の入札が予想されていたほど悪くなく、長期金利はやや下落。
  • 金は続落し、調整が長引くとの見通しも台頭。
  • NYダウは3ドル高と若干プラスで引け、原油も小幅高。






本日の注目点

  • 米   週間失業保険申請件数
                                                                               


円は昨日の東京時間内に92円28まで売られ、直近の安値まで弱含んでいましたが、

その後のNYでも円安傾向は変わらず一時、92円77銭を記録し約3ヶ月ぶりの水準ま
で売られました。円はドル以外の主要通貨通貨に対しても弱く、ここに来て円の絶対的
な低金利水準、デフレの深刻化が意識され円売りが加速しているように思えます。


これで11月の円最高値から約8円近い下落をしたことになり、1ヶ月の円の下落幅とし
てはやや異例の状況が続いています。
91円台が安定的に続いており、92円台に乗せてからもそれほど急激なドル売り場面
が見られないことから、これまで予約を取り遅れていた輸出筋にもやや余裕がでてきた
ものと思われます。
「円先高感」がやや後退したことで市場でのドル売りも控え気味という状況が出てきてお
ります。
加えて、米経済指標の改善も続き、昨日はシカゴ購買部協会景況指数が60.0と、
前月から3.9ポイントも改善しドル買い円売りをアシストする形となっています。

「日足」までの短いチャートでは全てドル上昇を示しており、「週足」では95円台前半あ
たりに非常に重要な抵抗線が位置しています。
このレベルを超えるような状況になればこれまでのドル安は本格的に転換したと観ること
ができますが、現段階ではまで判断できません。

ご存知のように相場は下落時のスピードが上昇時に比べ圧倒的に速いことから、まだドル
の下落リスクがないとはいえませんが、今年最後の取引となる本日と、来年早々に発表さ
れる12月の雇用統計には注目したいと思います。

非農業部門雇用者数については既に「減少から増加に転じる」との予測もいあります。
仮にプラスとなれば2007年12月以来2年ぶりということになり、米雇用市場の底入れ→
消費、住宅市場への好影響→景気の拡大→利上げの早期化に繋がることから非常に注
目されます。

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円NYで2ヶ月ぶりの92円台へ。 

オバマ政権の経済回復諮問会議の議長を務める
ボルカー元FRB議長が婚約したそうです。
お相手は長い間アシスタントを務めた女性ですが、
氏は82歳。

プロポーズは感謝祭の祝日(11月26日)にしたそうで、
何ともしゃれています。

グリーンスパン前議長もそうですが、FRB議長を歴任すると
どうやら長生きするようです。

プロポーズの言葉も「一人より二人の方が経済合理性に合う」
と、言ったとか、言わないとか・・・・。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米経済指標の内容は予想通りだったが、円は約2ヶ月振りに
    92円台乗せ。対ドルだけではなくその他主要通貨に対しても
    売られる展開に。
  • 欧州市場でユーロ、豪ドルなどが対ドルで急伸。クロス円の
    買いも集め、豪ドル円は約1ヶ月ぶりに82円台半ばへ。
  • NY株式市場は7日ぶりに小幅反落。
  • 米債券相場は5年際の入札が好調だったことから上昇し、
    金利は前日比43bp下落。
  • 12月消費者信頼感指数 → 52.9(市場予想を上回る)
  • 10月S&Pケースシラー住宅価格指数 →前年比 ▼7.28%




本日の注目点

  • 米   12月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   7年物国債入札          
                     

クリスマス休暇前から底堅い動きを続けていたドル円は、NY市場で約2ヶ月
ぶりとなる92円台を記録しました。
昨日の欧州市場のオープニングからユーロ、豪ドルなどが対ドルで急伸しまし
たが、円は売られる展開でした。

クロス円の一段高を見越した買いがドル円も上昇させた様です。
11月までによく観られた「リスク選好」の高まりを背景にした動きに似ています。
米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大。

今朝の海外のコメントなどでは「円キャリーの再燃」というような見出しも散見さ
れています。
「円キャリー」はともかくとして、世界的な株式市場の上昇を受けて資金は債券
から株式に流れこれが米長期金利の上昇に繋がっていることは否めません。
同時に、このところの米経済指標の改善がドル買い戻しを誘発しているのも事実です。

今後1~2週間を観た場合、米株式市場の行方が最も注目されるところです。
投機筋のポジションはほぼ巻き戻しを終え、次の戦略への準備段階と言える
でしょう。
円はひとまず92円台に乗せましたが、重要なレジスタンスである92円30近辺まで
のトライはありませんでした。

日足で観ると、一目の「遅行スパン」は100日移動平均と雲に抵抗されています。
92円半ばを示現するようになればこの抵抗ラインも上抜けすると観られますが。
それにはこれまでと同様に、時間ともう一段のドル買い材料が必要です。
来年1月8日の雇用統計がそのきっかけになる可能性はありますが・・・。

円は、もう少し大局的に見ると、94円後半から95円前半を抜けると「ドル底値」を
確認したと判断できるのではないでしょうか。
それは、長い「週足」で2007年夏からの下落トレンドを上抜けしたことになり、
「トレンドの転換」を確認できるからです。

さて、今年も今日明日と二日を残すのみとなりました。
円は92円台で越年するのか、あるいは90円台での越年か、おそらく材料的には
本日のNYが最後になろうかと思います。
その点でいえば、上記92円30をテストできるかどうか?
また引け値で92円台を維持できるかがポイントになりそうです。
下値で言えば91円70辺りがポイントとなりそうです。

NY休暇明けでも動意無く円91円半ば。 

「朝三暮四」・・・・。
中国の宋の時代の言葉のようですが。

これは小生が学生時代に授業で習った言葉ですが、
今でもその時の光景じゃ鮮明に覚えています。

どう言うわけか、その授業は「貿易英語」でした。
先生が何かの例えにこの言葉を引用し、意味を説明してくれました。

猿にクリを朝三つ、暮れに四つ与えていたところ、「もっとくれ」と
言うので朝四つ、暮れに三つにしたところ、喜んだというものです。

実質的には何も変わらないのに、目先の事象を変えて納得させてしまう。
ガソリンにおける「暫定税率」などは正にこの例えにぴったりです。
支持率も50%に急落した鳩山政権、大丈夫でしょうか?


ひと目で分かる昨晩の動き

12月25日の東京市場


  • クリスマス休暇明けのNY市場でしたが、依然として市場参加者が少なく、
    経済指標の発表もなかったことから為替は値動きなし。

  • 円は先週からの水準でほぼ「固定」。91円台半ばでの取引が続く。
    クロス円は軒並み円安に推移。

  • クリスマス商戦の結果が堅調だったとの報にNY株式市場は続伸。
    ダウは6日続伸し、約1年3ヶ月ぶりの高値更新。

  • 債券相場は続落し、長期金利は上昇。2年物債の入札が行われたが
    落札比率が過去5ヶ月で最低だったことから売りものが優勢。

  • 原油、金価格ともに小幅続伸。


本日の注目点

  • 欧   12月独消費者物価指数          
  • 米   10月ケースシラー住宅価格指数 
  • 米   12月消費者信頼感指数 
  • 米   5年物国債入札     


円だけではなく、他の主要通貨もほとんど値動きがありません。
クリスマス休暇が終わったことで多少の値動きを期待しましたが、
やはり年末でしょうか、参加者は少なく為替市場は「開店休業」状態です。

クリスマス商戦が堅調だったとのリポートがあり、株式市場はでは好感され、
ダウ、ナスダック共に続伸しました。

しかし、売上は営業日数が1日多かったことが主因で、実質的には前年比
横ばいです。
米小売り売上が回復したかどうかを判断するのは時期尚早と言えます。

それにしてもドルが堅調です。
米長期金利の上昇が続いていることが背景にありますが、
株高→債券安→金利高→ドル高の一連の流れは機能しており、シカゴのCFTCでの
ドル売り建ては急速に解消されています。

今後、新たにドル売りポジションを積み上げていくのか、あるいはドル買い持ちに
転じて行くのかも注視したいところです。

まるまる1週間91円台での取引が続いているドル円も、さすがに今日あたり
からは動くと観ています。

重要な指標である「ケースシラー住宅価格」と「消費者信頼感」が発表されるからです。
事前の予想では前者はマイナス7.1(前月はマイナス9.36)、後者は53.0
(同49.5)と、既に改善しているとの予測が出ています。

商業用不動産を除く多くの経済指標が改善傾向を示し、今月に入ってからは
米ファンダメンタルズと為替相場は完全にリンクしてきているようです。

今日の値動きでは、上値は91円85-90が抜けるかどうか。
下値は91円30を切れるかどうかに注目します。

東京では何れも難しそうですが、今夜のNYに期待したいと思います。
株式市場が堅調なことから、ドルの上値を試す可能性がありそうですが、
「消化不良」解消まで間もなくです。

海外市場休場で、円水準変わらず。 

今週で東京株式市場は「大納会」を迎えます。

かつての大市場も今や売買代金では上海に抜かれ
世界第4位に。

ご存じのように日経平均が3万8915円の天井を
記録したのは1989年12月29日の大納会でした。
現在の水準はそのわずか26%程度の回復です。

おそらく世界中の先進国の株式市場としては極めて異常な
事態かと思います。「失われた10年」はすでに死語となり
いまやちょうど「失われた20年」。

日経ヴェリタスによると、この間最も株価が上昇した
セクターは「精密機械」だそうです。それもわずか15.4%。
それ以外のセクターは全てマイナス。

ワースト記録は「空運」のマイナス90.71%と
「銀行」の90.69%でした。

確かに今の株価を観ると実感できます。


ひと目で分かる昨晩の動き

12月25日の東京市場


  • ほとんどの海外市場が休場ということもあり、値動きは閑散。
    円は一時91円63銭まで売られるたものの、ほぼぽポジション調整の域に留まった。
  • 円以外の通貨ではややドルの買い戻しが優勢。
    クリスマス休暇明けの本日から、さらに「ドル高主要通貨安」が進むか注目される。


本日の注目点

  • 日  11月鉱工業生産(速報値)


クリスマス休暇が終わり、海外市場も今日から通常の取引を見せるものと思われます。
先週1週間は日米欧が休日であったことから取引は閑散でした。

円については週を通じて91円台での取引で、これを「ドルが底固い」と観るのか、
「円が弱い」とみるのか意見のわかれるところです。

11月の末の84円82銭からほぼ7円の「ドル高円安」の水準までドルが
買い戻されていますが、この値位置は微妙な水準と言えます。

94円半ばを超えるドル高が進めば、テクニカル的には「ドル底値を確認」と
言えますが、そこまで上昇する勢いはなく、むしろ目先の92円台を試すことが
できるのかどうかが注目されます。

一方下値では、「輸出筋のドル売り円買いで下押しする」と観ていたものの、
91円台を下抜けすることなくやや肩透かしを食らった感があります。

今朝7時現在も91円台半ばでの取引と、先週から水準は変わっていません。
また、ユーロ、豪ドルなどの動きを観ると、対ドルでは依然として弱含んでおりおり、
この動きからは「ドル安円高」を予想しにくい状況となっています。

さらに、米国債利回りは先週約4ヶ月振りに3.8%台に乗せ、ドルサポート材料
になっています。

米長期金利は今月に入って61bp(0.61%)上昇しており、上昇幅としては
今年1月以来の大幅高となっています。

米株式市場が堅調で先週は年初来高値を更新して引けています。
資金が債券市場から株式市場の流れていることを現わしているものと思われますが、
背景には積極財政で米財政赤字の拡大が続いていることが最大の理由です。

今日から今年最後の週が始まりますが、昨年は円高傾向で終わったことから、
今年初めの専門家の相場予想はほぼ円高予想でした。中には「70円の円高もある。」
との大胆な見通しがあったことはまだ記憶に新しいところです。

年末年始の相場を予測する場合のポイントはやはり、上記と密接に関係してきます。
すなわち、ユーロ、豪ドルなどの通貨が対ドルでもう一段下げるのかどうかという点です。
ユーロドルで言えば、1.44台を確保し安定すれば目先の重要なポイントであった
1.42割れを回避でき一時間足の「200日」移動平均を上抜けする可能性も出てきます。

予断は許しませんが、ユーロ、豪ドルは、目先買いシグナルが点灯し上昇傾向を
示しています。ドル円が92円台に乗せるのは難しいと思われますが、その他
主要通貨でのドル高がさらに進めば、連れ安となり可能性がないとは言えません。

逆に、上記通貨が買い戻されるようなら、円も再び90円台へ向かうことは十分
考えられます。
その場合サポートとなるのは90円85近辺で、ここが抜けるかどうかも
注目したいところです。

年内と取り引きも今日を含めてあと4日間です。
2010年が92円台で始まるのか、あるいは90円を挟む水準で始まるのか、
重要な4日間となりそうです。

円小動きながらも91円半ば。 

今年も余すところあと1週間となりました。

街はにわかに「年末風景」の様相となってきました。
ただ、例年多かった「忘年会」の数は確実に減りました。

さらに2次会へと流れる通例も激減。
「じゃぁまた来年!」と、後味の悪い空気。

それでも元気のあるオジサンたちは「軽くもう」1杯と
気勢を上げるが、これが「軽く」終わったためしがない。

毎年のように繰り広げられる年の瀬の行事です。

これも「まだ元気だからこそできるのだ」と
自分を納得させる年末の一日でした。

せめてもの罪滅ぼしにと、昼休みにケーキ屋さんでも
のぞくつもりです。。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は終始底堅く推移。日本は休場、海外はクリスマス休暇前
    ということとから、市場参加者は少なく円は弱含みで推移。
    ユーロ、豪ドルはドル安傾向となりクロス円は総じて円安。
    円の安値は昨日のアジア市場と欧州市場の91円87銭。

  • 米11月新築住宅販売件数が前月比11.3%減、年率換算で
    35万5千戸と市場予想を大きく下回ったことから、円は買われる場面も
    あったが、追随する動きも無く91円31銭止まり。

  • 債券相場と株式市場は前日とほぼ変わらず。
    ナスダック市場が若干上昇。

  • 金は3日ぶりに小幅反発。

  • 原油価格は在庫水準が予想外に少なかったことから
    大幅続伸し76ドル台を回復。

  • 11月個人消費 →+0.4%

  • 11月個人支出 →+0.5%


本日の注目点

  • 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(11/19-20分)
  • 日 白川日銀総裁講演
  • 米 11月耐久財受注
  • 米 新規失業保険申請件数


市場が閑散としているとは言え、ドル円はドル底堅い動きが続いています。
昨日一にに値幅の約50銭とどちらかと言えば円安傾向でした。

ユーロドルが重要な節目に差し掛かっており、1.420を割り込むと、
大きな転換点を迎えるということで注目していましたが、
下値を試さず昨日の水準から100ポイント近くユーロ高に傾いています。

しかし、ユーロドルについては多くにテクニカル指標が戻り売りを示しており、
1.43半ばからの上昇は見込みにくい状況かと思われます。

そんな中、円は依然として弱含みで推移しており、おそらく投機筋の
ポジションではユーロのロング解消は終了しているが、円につては
依然ロングが継続されており、その売り戻しがだ断続的に持ち込まれていると
思われます。

ドル円の重要な節目は「週足」で確認されるところでは94円半ばです。
すでに「日足」までの短期的な時間軸ではすべてドル上昇のシグナルがでており、
「週足」でのドル高値からの抵抗線は上記94円半ば近辺と観られます。

この水準を抜けるのは容易ではないと思いますが、仮に抜ければ2007年夏の
「パリバショック」以来2年3か月振りの「ドル高転換」を意味することになります。

しかし、目先は92円30近辺にレジススタンスがあり、先ずは92円台に
乗せる力があるかどうかというところです。

依然として92円近辺には実需筋のドル売りが控えており、この水準が壁になる
可能性があります。

昨日発表の新築住宅販売件数は予想外の低迷でした。
その前日に中古住宅販売件数が発表され、こちらは3ヶ月連続の改善を見せましたが
新築の方は一転大幅に減少しています。

新築住宅への減税の効果もあり、前月の43万戸からの反動と見る向きが多いよう
ですが米住宅市場は依然として不透明のようです。
継続的な改善を見せるには「雇用市場」の安定が不可欠です。
オバマ政権の雇用創出政策が一段と注目されるところです。

GMは傘下の「ボルボ」を中国の吉利集団に売却すると発表しました。
既に「サーブ」は「ハマー」などのブブランドも中国企業へ売却されています。

今や、世界最大の自動車市場を持つ中国では、自国の自動車産業も積極的に
M&Aを行っており、いずれ日本にとって有力な競争相手は韓国だけでは
なく、中国汽車集団もその仲間に入ってきそうです。

その中国では来年の経済成長見通しを今年と同じ8%を目標に掲げました。
ますますその存在感を増す中国、一方年々影の薄くなる日本。
中国に日本の1980年代をオーバーラップさせるのは私だけではないでしょう。


明日の「アナリストリポート」はお休みさせていただきます。
  HAPPY  CHRISTMAS !!

米長期金利3.75%台に、ドル買い戻し進む。 

「全従業員の24%にあたる1600人が早期退職!」
これは米国の話ではなく、日本の話です。

かつて「名門」と言われたデパートの老舗「三越」は
早期退職制度に応募した人数が1600人になったと
発表しました。デパートの売り上げは21ヶ月連続で
前年同月を下回っており、強い逆風が吹き荒れています。

売り上げ減少下でも利益を出せるよう固定費削減に踏み切った
のでしょうが、年の瀬を迎え、何とも暗い話です。

証券界のガリバー野村証券も同様に人員削減を
発表しています。

名門といえども「時代」を見誤ると凋落の一途を
たどるのでしょうか。

栄枯盛衰は世の常です・・・。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • NYではドルの買い戻しがさらに進み、対円では91円87銭までドル高に。
    その他ユーロ、豪ドル、ポンドなどに対してもドルは強含む展開に。

  • クリスマス休暇前のポジション巻き戻しと、11月の中古住宅販売件数が
    前月比7.4%増の654万戸を発表されたことでドルは堅調に推移。

  • 株高を背景に、この日も米長期債は売られ金利は上昇。
    10年債利回りは一時3.76%と、8月13日以来の高水準を記録。
    米金利高からドルへの資金回帰が優性となった。

  • 原油価格は大幅上昇。OPEC総会での決議は材料視されず。

  • 第3四半期GDP改定値 → 2.2%増(市場予想を下回る

  • 11月中古住宅販売件数 → 7.4%増、年率換算654万戸



本日の注目点

  • 英 BOE(英中銀)議事録
  • 米 11月個人所得
  • 米 11月個人支出
  • 米 11月新築住宅販売件数

円は昨日の東京市場午前中に、ストップロスと観られるドル買いに、
91円48銭まで円安が進み10月27日以来の水準まで売られました。

その後の91円台前半での取引が続きドルは底堅い動きが続いていましたが、
海外市場ではさらに円安が進み、NYでは91円87銭までドルが買い
戻されています。思った以上のドル円の「急回復」です。

円は先月27日の朝方に84円82銭という14年ぶりの「円最高値」を
記録しました。既にその水準から7円戻したことになります。

そもそも円がそこまで買われる理由なかったはずでしたが、「ドバイショック」
に引っ張られる形で円買いが進んでしまったということでした。

為替の世界に「後講釈」はつきものですが、私自身、85円割れは
ドルが売られ過ぎとの感触を持ちながら、一旦85円割れた以上、
「戻りは限定的」とのイメージを払拭できませんでした。

その結果、ドルの買い戻しがあっても90円止まり。その後は90円を挟む展開、
と予想していました。
しかし現状、足元では想定を超えるドル買い戻しが進んでいることになります。

さて、今回のドル急反発で、8月から始まった円高の「半値戻しは」は達成しました。
97円80銭からの下げ幅は12円98銭となり、すでに下げ幅の54%を戻しています。
90円台で安定するにはも一段、できれが92円半ばまでドルが上昇してほしい
ところですが、ここから先踏ん張れるかどうかは予断を許しません。

目先92円35銭をクリアできれば90円―95円の取引レンジに収まる可能性が
高くなると観ています。

テクニカルでは、ローソク足は既に「100日移動平均線」を上抜けしており、
一目均衡の「遅行スパン」が「100日」を試そうという状況です。
ここからも現在はさらに上抜けするのかどうか、重要なポイントに位置していると
言えます。

市場参加者が少ない中、米株式市場の好調を背景に米国債は軟調です。
その結果、米長期金利が大幅に上昇しており、ドル買い戻しを後押ししている
状況が続いているわけです。

ただ、今週の動きを観た場合、ユーロや豪ドルの上昇スピードは円に比べ鈍くなって
きているようです。

特にユーロドルは重要なサポートである1.42付近が視野に入ってきており、
完全に抜けきればユーロ安に「大きく転換」した可能性もでてきます。

今回の円の大幅安はユーロ、豪ドルなどの「金利選好通貨」の売り戻しに影響を受けた
側面も強く、円が上記82円台を目指すかどうかは引き続きユーロの動きが注目されます。

ドル買い戻し活発。円91円台前半に。 

政府税調によると来年のたばこの値段は
1本あたり3円~5円の値上げで決着しそうです。

これを機会に「禁煙しよう」と思っている方も多い
のではないでしょうか。

ところが「禁煙」は、<言うわ易し、行うは難し。>

そこでインターネットを利用した「禁煙」方法が
あるそうです。その名もズバリ、
「インターネット禁煙マラソン」と「禁煙ナビ」。

特に前者は1年後の禁煙率がなんと65.9%とか。
本当に「禁煙」したいと思ってい方、

試してみる価値はありそうです。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • NY市場ではドルの買い戻しが引き続き活発となり、
    円は6週間ぶりに91円台での取引。

  • 米経済が回復の勢いを増しているとの見方から、FRBが金利引き上げの時期を早めるとの思惑が広がりドル全面高に。
    円以外の主要通貨も再び下落基調に。

  • ドル買い戻しの流れから金は大幅に反落し、1ヶ月半ぶりに110ドルの大台割れ。

  • NY株式市場は堅調。アルコア、インテルなどが大幅高となりNYダウは85ドル高、ナスダックは年初来高値を更新。

  • 株式市場が上昇したことで、債券は売られ長期金利は大幅に上昇し、ドル買い戻しを後押し。




本日の注目点

  • 中東 OPEC総会          
  • 米  第3四半期GDP
  • 米  12月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米  11月中古住宅販売件数



引き続きドルの買い戻しが活発です。
ドル円は6週間ぶりに91円24銭を記録し、円はその他主要通貨に対しても弱く、
クロス円全般で円売りが強まっています。

NY市場ではとりたててドル買い材料がなかったなか、債券が売られ長期金利は大幅に
上昇しました。

10年債の利回りは3.7%近くまで跳ね上がり、8月以来の水準にまで上昇しました。
ドル円と米金利との相関関係からすれば、ドルが買われる理由がこのあたりに
あったようです。

白川日銀総裁は昨夜TV番組に出演し、デフレスパイラルを防ぐため
「迅速かつ果敢に対応する。」と述べています。

消費者物価指数についても「来年初めにマイナス幅は1%程度に縮小する。」との見方を
示しました。

米国では量的緩和政策が取りやめられ、日本では逆に、資金供給を拡大する政策が
取られており、ドル買い戻しに繋がっているようです。
白川総裁の発言もドル買いに拍車をかけたとの指摘もあります。

NYではクリスマス休暇前でもあり市場参加者が少ない中、ドルは上記白川総裁の
発言もあり90円後半からはストップロスのドル買い戻しも巻き込み上昇しました。

市場全体がドル買い戻しの流れが続いていることからユーロ、豪ドルなども再び
下落速度を速めており、急激な「ドル安調整」が起きていると言えます。

豪ドルは0.88台を割り込み2ヶ月半ぶりの0.87台後半まで下落しています。

ドル円の91円台は11月4日以来となり、これで11月27日の円最高値84円82銭
から6円強の戻りとなり、テクニカルで観てもドル買いのシグナルが加速している
ところです。

「MACD」も上昇傾向を示する「ゼロの軸」を上回ってきており、一目でも「雲」を
抜けてきています。

ただ、ローソク足が「100日移動平均線」に絡んでいあることから、目先この水準が
抜けるかどうかは注目されるところです。
ドルロングのポジションは、一旦このあたりでり利益確定するレベルかも知れません。

昨日もこの欄で触れましたが、実需のドル売りは、ようやく余裕を持ち始めている
ところです。

この水準からさらに1円ほど上昇すれば「ドル先安感」も後退し、ドル売りも手控えられる
反面、実需のドル買いが誘発されるものと思われます。
従いまして、この水準からもう一段のドル高が進むかどうかは非常に注目されるところです。

明日は東京市場が休みとなり、海外市場は既にクリスマスモードです。
さすがに91円台では輸出筋のドル売りが予想されることから、東京市場での上値は
91円50銭を超えるのは難しいと観ます。

下値は90円50を割り込まなければドル買い戻しの流れは継続されると予測します。
今日は91円を挟む展開でしょう。

NY市場円安進み90円台後半に。 

来年1月で任期の切れるバーナンキFRB議長の上院での
承認が賛成多数で決まりました。

昨年8月にオバマ大統領から「続投」を指名されており、
後は議会の承認を得るだけとなっていました。

同議長は昨年秋のリーマンショク後の金融危機で
世界を救ったとしてタイム誌より今年度の
「Person of the year」に選ばれています。

ただ、上院での票結果を見ると16対7と
これだけ反対する議員が多いのも
「珍しい」ことだそうです。



ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


  • 円は欧州市場でのドル高を受け、終始90円台での取引で推移し、一時90円91銭まで円安に。ドルは対主要通貨ではドル高傾向に一服感がでており、円全面安の展開に。

  • NY株式市場はオラクルなどIT株が買われ、NYダウは4営業日ぶりに反発し、20ドル高。

  • ドルが買い戻され、株式市場も堅調だったことで債券は下落。長期金利は3.54%に上昇。

  • 原油はイランとの国境に近いイラクの油田をイラン軍が占拠したとの報道で続伸。12月7日以来の高値水準に。

  • 下落基調だった金は4ドル高。

  • 12月独IFO影響調査 →94.7(市場よすを若干上回る)




本日の注目点

  • 日  11月の貿易統計



ドル円は12月5日の雇用統計発表時以来の90円台での取引です。

先週末のNY市場では一時90円91銭と、11月5日以来の水準まで円安が進みました。
しかもNY市場では90円台での取引で推移し、「90円台定着」のイメージも漂ってきました。
焦点は、今週半ばから海外市場はクリスマスのため休場し、もともとドル売り圧力の強い
「東京市場」で90円台がキープできるかどうかです。

これまでの展開では、海外市場でドル高に傾いても、東京では実需などのドル売りに押され
ドルは下落するパターンが続いていました。

この傾向が長く続いたことで市場参加者もその流れを先読みし、相場観も「東京市場では
とりあえずドル売り」との見方が優性でした。

90円台半ばから91円にかけては依然としてドル売りが控えていることも予想できますが、
市場全体の流れがドル高に傾いていることもあり、これまでのようにドル急落の可能性は
少ないと観られます。

90円台が定着するのかどうか、あるいは90円を挟む動きから、依然として90円台は
「売り場」なのかどうかを判断するのには、今週の値動きが重要になりそうです。

ドルは円以外の主要通貨に対しては依然として強含む展開です。
対ユーロでは1.42台半ばまでユーロ安が進みましたが、目先1.4190-1.4200
辺りまでのドル高ユーロ安は考えられます。

同様に大幅な調整が続いている豪ドルは、足許下落に歯止めがかかり反発に転じていますが、
ここはやはり「金利差」に依るところが大きいものと思われます。
この水準からの下値は限定的と観ています。

今週は米国で住宅関連の指標が発表されますが、基本的には大きな動きは期待できない
ものと思われます。

今後もドル買い戻しが継続されるのかどうかは、先週同様、円以外の主要通貨の動きが
ポイントになってきます。
また、やや調整色を強めているNY株式市場の動きにも注意が必要でしょう。

個人投資家は「ドル先安感」の呪縛からは解き放されてはいないように見受けれます。
ドルが上昇する過程では「売り上がる」、いわゆる「逆張り」で臨んでいるとの報道もあります。

仮に91円台に乗せるような状況になればストップロスのドル買いもでてきそうな状況です。
ここはしっかりと「トレンド」を見極め、基本は「順張り」で臨みたいと思います。

下値のメドは90円10-20近辺。上値は90円80-90がポイントになると予想します。

ドル全面高に、円一時90円38まで下落。 


今朝の関東地方はこの冬一番の冷え込みでした、
夜半から風も強く、朝方には地震もありました。

あまり睡眠はとれませんでしたが、「今日は金曜日」
ということで「えい!」と起きた次第です。

今年もあと2週間を切りました。

来週はクリスマスウィークということで、今日の
金曜日あたりが会社の「忘年会」のピークです。

ゆめゆめ、深酒し電車を乗り過ごしタクシーで帰宅
することのないように・・・・・。

今日あたりはタクシーを拾うのに寒風の中
相当待つことになります。

寒さで、せっかくの酔いも醒めてしまいます。

ボーナスも減る中、せめて余分な出費は抑えたいものです。



ひと目で分かる昨晩の動き


NY市場




  • NY市場では円が3日続落。
    前日、米連邦準備理事会(FRB)は米経済の改善を指摘し、
    ドル買い戻しの流れの中、円は一時90円38銭まで下落。

  • 米株式相場では下落。
    ドルの上昇を背景に安全資産への資金を移す動きが広がった。
    小荷物輸送大手のフェデックスの慎重な業績見通しを受けたこと
    銀行株が急落したことなどが背景。

  • 米国債相場では10年債が上昇。
    ギリシャの財政状況をめぐる懸念が強くリスクの低い債券が買われた。

  • 米金先物相場は大幅下落。
    前日比28.8ドル安の1107.4ドルで引け。
    時間外では一時1100ドルを割り込み1098.0ドルを付けた。
    ユーロ件の財政悪化懸念を受け為替市場でドルの買い戻しが広がった
    ことで金の売りが進んだ。

  • 米原油先物相場では前日比0.01ドル安の1バレル
    72.65ドルで引け。ドル高を背景に売りが先行したものの
    下値では値ごろ感からの買いが入り下げ渋った。

  • 米新規失業保険申請件数 → 48.0万件(予想より悪化)

  • 米11月景気先行指数 → +0.9%(予想を上回る)

  • 米12月フィラデルフィア連銀景況指数 → +20.4(約4年ぶりの高水準) 






本日の注目点




  • 日 日銀金融政策決定会合(発表) 
  • 欧 独11月生産者物価指数 
  • 欧 独12月IFO景況指数  
                           
                                                              

円は昨日の東京時間午後には90円27銭と、今月初めの
米雇用統計発表時以来の90円台乗せを示現しました。

きっかけは、ユーロドルと豪ドルの急落だったと思われます。

市場全体の流れがドル買い戻し優勢の中、ユーロドルはそれまで
もみ合っていた1.4530-50の水準を下放れ、
1.45を割り込むとストップロスのユーロ売りも巻き込み
下落が加速しました。

同様に、豪ドルも対ドルでは0.900割れがポイントで、
割り込むとかなりのスピードで大きく下落しています。

ドル円もこの流れに押されるように、90円台に乗せました。

90円台前半でみ合いました東京引け後は逆にドル売りに
押され89円58辺りまで下落。

「やはり90円台は重い」という印象を深くしたようです。

ただ、主要通貨でのドル高の流れは変わらず欧州から
NYにかけては再び90円台に乗せ、90円38までドル高が進みました。

円がこのまま90円台にとどまり91円を超えていく展開ではないものの、
各種テクニカル指標は既に「ドル買い」シグナルを点灯させています。

上値では90円80前後が重要なポイントになりそうです。

この水準は前回雇用統計発表後のドル最高値でもあり、
また、一目での「雲」の上限でもあります。

この「雲」が抜けるようだと「遅行スパン」も日足のローソク足を上抜けし、
ドル買いに拍車がかかることも予想されます。

今朝の経済誌のコメントでは個人投資家は88円台あたりから、
「円先高」を見据えてドル売り円買いのポジションを膨らませているようです。

仮に、91円に乗せるようなことがあれば、これらのストップロスの
ドル買いが円安を加速させる可能性もあります。

90円台前半の水準は、11月から常に「雲」の下限にキャップされ
抜け切れずに、結局84円台に落された重要なポイントです。

市場では一部に「ドル安は転換した」と見る向きも出てきたようですが、
現時点では依然として相場が転換したかどうかは判断できません。

上値では実需のドル売りは確実に控えていると思われます。

やはり決めての一つとしては、先週からの流れと同様、ユーロドル、
豪ドルが現在のレベルからもう一段下落するかどうかが焦点になろうかと思います。

また、ドル買い戻しが進む中、これまで大きく買われてきた金が下落基調を強めています。

昨日は市場引け後に1100ドルを割り込む水準まで売られ、ピークからは
120ドルも下落しています。

ドルキャリーの象徴だった金高騰がピークアウトしたのかどうかも注目されます。
ドル円の下値のメドは89円50と観ています。


FOMC声明文を受けドル円90円目前に。 

引き続きづ「デフレの話」です。

昼時、屋台の弁当売りは今やどこでも見かけますが
普通、近くの店が「出張販売」をやっているケースが
ほとんどです。

しかし、中には大型の車で来て各街角に
「人と弁当と屋台」を配備し、大規模に行っている
ところもあるようです。

弁当が売り切れたら、ケイタイで連絡を取り合って
融通し合っています。

値段は概ね500円ですが、ちょっと立地の悪いところでは
300円もあります。それも小さなお茶がセットです。

ここでもりっぱに競争原理が働いているから驚き。





ひと目で分かる昨晩の動き


NY市場




  • NY市場ではドルが円に対して上昇。
    米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を据え置くことを
    発表し、低金利の長期間維持を改めて表明したが、
    コメントの中で出口戦略へ向けて前進したと受け止められた
    ことでドルが買われた。円は一時89円99銭まで
    ドル高円安が進む。

  • 米株式相場では、ほぼ横ばいで引けた。
    FRBによる事実上ゼロ金利政策の長期化がインフレの加速を誘発
    するとの懸念が広がり、国債市場では10年債利回りが4ヵ月ぶり
    に3.6%の高水準に上昇。

  • 米金先物相場では前日比13.2ドル高の1136.2ドルで引け。
    為替市場でドルがユーロに対して下落した場面で金に買いが進んだ。

  • 米原油先物相場では上昇。
    前日比1.97ドル高の1バレル72.66ドルで引け。
    週間の米石油在庫統計で原油在庫が市場予想以上に減少したことを受け、
    需給緩和との見方が後退し、買いが膨らんだ。

  • 豪第3四半期GDP → +0.2%(予想を下回る)

  • ユーロ圏11月消費者物価指数 → +0.5%(予想を下回る)

  • 米11月消費者物価指数 → +1.8%

  • 米11月住宅着工件数 → 57.4万件

  • 米11月建設許可件数 → 58.4万件(市場予想を上回る)






本日の注目点




  • 米 新規失業保険申請件数 
  • 米 11月景気先行指数 
  • 米 12月フィラデルフィア連銀景況指数 
     


さて、為替相場は昨日の東京引け時とそれほど大きな変化はありません。

日本時間今朝方、FOMCの政策金利の発表がありました。

結果は、市場の予想通り据え置きでした。

しかし、プレスリリースの内容を観ますと若干変化が見て取れる
ものになっています。

政策金利については「長期にわたり異例な低水準」を維持する方針を
改めて示しましたが、雇用については「労働市場の悪化ペースは
緩やかになりつつある。」との見方を示しており、これは明らかに、
11月の雇用統計の大幅な改善を受けて上方修正したものと思われます。

11月の非農業部門雇用者数は、その前の月の19万人減から
1万1千人減に大幅に減少しました。

また、失業率についても10月には最悪の10.2%だったものが
2ポイント改善し10.0%でした。

FRBは「雇用の拡大には依然として消極的だ。」との見方を
変えてないものの、今後徐々に改善に向かと自信を深めてきたようです。

また、昨日発表された11月の消費者物価指数(CPI)は
食品とエネルギーを除くコア部分で1.7%の上昇と、前月比が
変わらなかったことから、「インフレは当面、抑制された状態が続く」と
し、現状インフレ懸念はないとの見解を示しました。

この結果、2010年2月1日で終了する予定の
流動性供給プログラムについては延長しないことを表明しています。

これらFOMCの声明を受けて長期金利は上昇し、3.6%台に乗せ、
短期金利は当面ゼロ金利政策は続くとの見方から下落しています。

株式市場の方もNYダウは下落していますが、S&P500と
ナスダックは上昇とまちまちでした。

円は為替市場全般でドル買い戻しの流れが優勢なこと、あるいは、
今回のFOMの声明文は「出口戦略」に向けた第一歩であった、
との見方も受け89円99銭までドル高円安が進んでいます。

依然として90円台ではドル売りが控えていると観られ、
一気に90円を突破し、安定するには今のところ材料不足と言えます。

ユーロの軟調が続いている中、昨日はオーストラリアの
GDP発表を契機に、対ドルでは豪ドルも大きく売られ調整色を強めています。

テクニカルで観た豪ドルは「週足」で、今年1月以来続いてきた
上昇チャネルを割り込んできています。

先進国の中ではいち早く景気後退から抜け出て、政策金利も
3ヶ月連続の利上げを決定してきたオーストラリア。

今後も順調な経済成長と、それに伴う政策金利の
引き上げが見込まれる状況の中、通貨豪ドルは非常に重要な局面に
差し掛かっていると思われます。

対ドルで0.89台を割り込むとかなりの下落が見込まれると思います。

基本的にはロングポジションが大きく積み上がっており、
昨日0.89台半ばまで下落したことでロングポジションは減
収してきたとは思いますが、注意が必要です。

このように観てくると、昨日も書きましたが、円が90円台
にしっかり乗せて安定するかどうかは、ユーロ、豪ドルの動きに
大きく左右されてくると言えます。

主要通貨に対するも一段のドル高が必要ということです。

市場はドルの買い戻し機運が高まっていることから、実需の
ドル売りをこなせるかどうかが注目されます。

ドル買い戻し優勢でユーロドル1.45へ。 

デフレの進行に伴いあらゆるものの値段が下がっています。

今や、値上がりしているものを探すことさえ困難な
状況です・・・。

でも、ありました。来年から値上げをするものが。
日経新聞は来年から朝刊を160円(現在140円)、
夕刊を70円(同50円)に値上げするそうです。

しかも。月決め購読料は据え置き、駅売りのみの
値上げです。わずか20円ですが、率にすれば
夕刊は何と40%の値上げ。

デフレの記事をせっせと書きまくる記者も
自社の値上げ記事には触れません。

それにしても今時40%の値上げとは・・・・。

日経も社外取締役にユニクロの柳井氏に
就任を要請したらどうでしょう?



ひと目で分かる昨晩の動き


NY市場




  • NY市場では前日比1円の円安で89円台半ばで引け。
    11月の米卸売物価指数の上昇率が予想を上回り、先行きの
    インフレ圧力が意識され米長期金利が上昇、円売りが
    進んだ。ユーロドルも1.46台を割り込み、2ヶ月半ぶりに
    1.45前半まで下落。

  • 米株式市場では5日ぶりに下落。
    シティグループが公的資金返済のため証券発行計画を発表
    したことを嫌気し、金融株を中心に売りが優勢となった。
    JPモルガン・チェースが発行するクレジットカードの
    返済遅延が増加したことも背景。

  • 米国債相場は下落。
    10年債の利回りは8月以来の高水準となった。
    FOMCが政策金利を過去最低水準に据え置くとの見方が強まる
    なか、11月米生産者物価指数が予想を上回る結果を示したこと
    が材料視された。

  • 米金先物相場では前日比0.8ドル安の1123.0ドルで引け。
    今後インフレ圧力が高まる可能性との見方がされインフレに強い金が
    買われる場面も見られた。

  • 米原油相場では前日比1.18ドル高の1バレル70.69ドルで引けた。
    石油輸出国機構(OPEC)が発表した12月の石油市場リポートで2010年の
    世界の石油需要見通しを引き上げたことが買いを促した。

  • 英11月消費者物価指数 → +1.9%(予想を上回る)

  • 独12月ZEW景況調査 → 50.4(予想を上回る)

  • ユーロ圏12月ZEW景況調査 → 48.0(予想を下回る)

  • 米11月生産者物価指数 → +2.4%(予想を上回る)

  • 米12月NY連銀製造業景気指数 → +2.55

  • 米11月鉱工業生産 → +0.8%(予想を上回る)

  • 米 12月NAHB住宅市場指数 → 16(予想を下回る)










本日の注目点




  • 豪 第3四半期GDP 
  • 欧 ユーロ圏11月消費者物価指数
  • 米 11月消費者物価指数
  • 米 11月住宅着工件数
  • 米 11月建設許可件数
  • 米 FOMC政策金利発表 
                                                         


やはりきっかけはユーロドルの下落だったようです。

昨日は、欧州時間に入ると、ドル円は89円台に乗せ、ユーロドルは
1.46割れに向かいました。

そしてユーロその重要なポイントを割り込むと一気に1.45台半ばまで下落。

円も連れ安して89円台半ばへと、ドル全面高の様相でした。

NYでもこの流れを引き継ぎ、一時1.4503と約2ヶ月半振りの
ドル高ユーロ安の展開です。

ユーロドルの下落は先週時点にも、ある程度予想されていました、

日足で確認してみると5月以来の上昇チャネルを割り込んだのが先週9日で、
その後もみ合いながらも「雲」の下限に頭を押さえられ、その後
「100日移動平均線」を、割り込み、「遅行スパン」もローソク足を
上から下へ割り込んだことで決定的でした。

加えて昨日は独ZEW景気調査が市場予想を下回る50.4と発表されたことで
ユーロ売りに拍車がかかり1.45割れ目前までユーロが下落しました。

目先1.45台前半ではもみ合いが続くとしても、戻りは
1.46あたりと観ています。

逆に、1.45を割り込むと「週足」のサポートにあたる
1.4330近辺まで下落するリスクもあろうかと思います。

同様に、円も再び90円を伺う水準まで下落し、「ドル回帰」が優性です。

NYの円は89円台半ばからのドル売り実需もこなし
89円95までドル高が進みました。

さすがに前回は、90円台ではドル売りに押され滞空時間も短かっただけに、
この水準から上値は警戒感がでてくるところです。

90円台に再び乗せ、輸出筋のドル売りを消化して上昇できるかどうかは、
上述のようにユーロがもう一段売られるかどうかにかかっています。

同時に、このところ調整色を強めている商品市況の行方も重要かと思います。
調整を終え、再度ドルキャリートレードから商品市場に資金が流れこむと
ドル安の再燃も考えられます。

本日のFOMCでは政策金利の変更はないということで市場は一致しています。

焦点は「出口戦略」の実施時期についてのコメントがあるかどうかです。

11月の雇用統計の大幅改善や昨日発表された卸売物価指数の上昇など
の材料を織り込む形で、実施時期が早まればドル買いに結びつきそうです。

米長期金利もそのあたりを反映して連日上昇しています。

先月末に記録したドル安値から、円では約6円。

ユーロでも約600ポイント、それぞれ下落しています。

現時点でドル安の流れが変わったかどうかの判断は難しいところですが、
米景気の回復基調や国内では鳩山政権の混迷から日米関係の悪化、ひいては
日本株の低迷など「ドル買い、円売り」材料には事欠きません。

恐らく年内最後のビッグイベントとなるであろうFOMC政策金利の発表は
日本時間明日朝4時過ぎです。

来週はもうクリスマス週間。

腕のいいトレーダーは「休暇モード」に入ります。

ドバイへの資金援助からユーロ上昇。 


先週末、冬の代表的な味覚である「カキ」を食べました。
娘の嫁ぎ先から送られてきた「的矢カキ」です。
これまでも生ガキは何度も食べたことはありますが、
送られてきたカキは殻付でした。
ご丁寧に、軍手と殻を開くナイフつきでした。
早速、説明書に沿って生ガキ造りに挑戦しましたが
これが結構大変。
殻で指から血を出しながら1時間の悪戦苦闘。
しかし自分で作業をしただけに、おいしくいただけました。
時たま、殻のかけらが混じっていたのは愛きょうでしたが。




ひと目で分かる昨晩の動き


NY市場




  • NY市場では円が3日ぶりに上昇。
    海外市場での円買いドル売りが優勢だった流れから
    円は高く始まったものの88円台半ばで引けた。

  • ドルはユーロに対して下落。
    ドバイの債務問題でアブダビ政府が支援を表明したことを
    受け、ドル買いが後退しユーロ買いにつながった。

  • 米株式相場では続伸。
    主な株価指数は1年2か月ぶりの高値を付けた。ドバイの
    債務不履行をめぐる懸念が和らいだことに加え、米石油大手
    エクソンモービルが天然ガス生産大手XTOエナジーを買収
    すると発表したことも材料となった。

  • 米金先物相場では前週比3.9ドル高の
    1123.8ドルで引け。為替市場でドルがユーロに対し下落
    したことから金に買いが入った。

  • 米原油先物相場では9日続落。
    前週比0.36安の1バレル69.51ドルで引け。一時
    68.59ドルまで下落し、10月5日以来2か月ぶりの
    安値を付けた。

  • 日銀短観 → -24(予想を上回る)

  • 10月鉱工業生産 → 0.5%

  •  ユーロ圏10月鉱工業生産 → -0.6%(予想を上回る)







本日の注目点




  • 豪 RBA議事録 
  • 英 11月消費者物価指数
  • 欧 独12月ZEW景況調査
  • 欧 ユーロ圏12月ZEW景況調査
  • 米 11月生産者物価指数
  • 米 12月NY連銀製造業景気指数
  • 米 11月鉱工業生産
  • 米 12月NAHB住宅市場指数 


                     
                            
                                                              

アブダビによるドバイワールド傘下の不動産会社ナキールへの100億ドル援助の
ニュースからユーロが対ドルで上昇しました。

1.46台前半での取引から1.46台後半まで買われましたが、上昇力は思ったほど
強くはありません。

2010年には再び償還期限の来る債務もあり、今後の資金調達のメドが立っていない
ことから「ドバイ問題」は依然として先行き不透明です。

先週末のNYでは1.45台後半までユーロ安が進み、5月から上昇傾向を強めていた
ユーロが「正念場」に差し掛かっています。

日足では現在「100日移動平均線」に絡んでおり、一目均衡の「雲」の下限を
割り込みそうにも見えます。

仮にこの水準を割り込むと、1.41台までの下落も考えられ、大幅なドル高に推移する
可能性も意識しておきたいところです。

また、ユーロについては昨日もこの欄で述べましたが、
シカゴ先物市場での建て玉に大きな変化が観られます。

主としてヘッジファンドなどが利用しているこの市場で、
これまで続いていたユーロロング(買い持ち)のポジションから、
ユーロショート(売り持ち)にシフトしています。

今朝の新聞にも同様の記事がありましたが、これは約7ヶ月ぶりのことで、
ユーロの先安を見越してのポジションメイクとも見て取れます。

NYでは経済指標の発表がなかったことから円は小動きでした。

88円半ばを挟む取引でしたが、主体は対ドルではなく
ユーロ円の動きに連動する展開でした。

85円―90円のレンジに入った可能性が高いと思われますが、
90円に近づくと実需のドル売りに押される状況が続いています。

しかし上述の様に、仮にユーロが大きく下落するようだと
円も再び90円台を試す展開になり、実需のドル売りこなして
どこまで上昇するか注目されるところです。

明確の方向感がなくなりつつあるドル円ですが、ここは、
ユーロドルの動きに影響される可能性が高いと思われます。

今日から始まる米FOMCの結果と、ドイツZEW景況調査が
その鍵を握っていると言っていいでしょう。

オバマ大統領はワシントンに大手銀行幹部を集め、
中小企業に対する融資を積極的に拡大するよう異例の要請を行いました。

大統領は「国民の税金によって救済された銀行は、国民に
恩返しをする義務がある。」と銀行幹部を前に演説を行いました。

バンカメなど大手行は融資枠を拡大するコミットメントを
発表したようですが、中小企業の資金調達を援助し雇用を増やしたいという
狙いはどこまで効果があるか不透明です。

マーケット・プレディクション(12/14~12/18) 

マーケット・プレディクション(12/14~12/18)




■ 今週のレンジ予想 ■




ドル/円  ・・・  87.00 ~ 91.50

ユーロ/円 ・・・ 128.00 ~ 133.00

豪ドル/円 ・・・  80.00 ~ 83.50

ユーロ/ドル・・・ 1.4350 ~ 1.4850






先週後半からドルは堅調です。

円を含む主要通貨に対してドルが買い戻されています。

特にユーロに対しては、一時1.45台後半までドル高が進んでいますが、
ドルは円に対しても強含んでいることから、

ユーロ円では大きな変化は観られません。

足許は、ドバイショックの再燃に揺れ動こうとしています。

本日(12/14)償還期限を迎えるドバイワールドのナキールの債務問題は間もなく、
債務不履行か政府による救済かの決断を迫られます。

ナキールの財務状況は急激に改善するとは思えず、デフォルトの可能性が高いと
思われます。

既に最悪の事態が予想されているとはいえ、それが活字として流されると、
市場の反応は避けられないところしょう。

興味深いのはシカゴ通貨先物市場における投機筋の建て玉です。

ユーロドルに関しては、11月中から12月の第1週までは2万枚~2万5千枚程度の
ユーロロング・ドルショート(買い持ち)だったものが、先週8日現在ではついに
ユーロショート・ドルロング(売り持ち)にポジションを大きく変えています。

やはり、ギリシャ、スペインの国債格下げへの影響や、ドバイ問題から、
ユーロ先安へと相場観をシフトしたと観ることができると思います。

雇用統計、小売売上高など、米経済指標の改善を背景にドル買い戻しが市場では支配的です。

金、原油などの商品相場の大幅下落。米長期金利に上昇など、これまでとはやや様相が
変わってきたと感じ始めているところです。

円でいえば、90円台が定着するところまでに行っていませんが、
ドルの下値を徐々に固めつつあるとも観られます。

上述シカゴ先物市場での円の持ち高も「円大幅ロング」から徐々に減少しはじめています。

本邦輸出企業のドル円設定レートが概ね90円程度であることから、
90円に乗せるとドル売りがドルの上昇を抑えるという展開が予想されますが、
これも今後の相場観次第ということが言えます。

今週の注目は15日から行われる今年度最後のFOMCでしょう。

11月の雇用統計では非農業部門失業者数が市場予想を大幅に
上回る改善を見せ、円は90円台後半まで売られました。

注目はこの雇用統計を受けてFOMCのメンバーが景気に対して
どのような見方をするのかという点です。

利上げの実施時期が多少でも早まる内容のコメントをするのか、
あるいは、従来のスタンスを変えないのか注目です。

いずれにしても、上値の重い展開が続くドル円ですが、足許では
少しずつ変化が見てとれます。

今週の材料は、次の動きを予想するきっかけになるかも知れません。



■ 今週の注目材料 ■








12/14 (月)


                        
  • 日 日銀短観
  • 日 10月鉱工業生産      
  • 欧 ユーロ圏10月鉱工業生産 
  • 中東 ナキールの35億ドル債償還期限
                                                                                                            



  • 12/15 (火)


                
  • 豪 RBA議事録 
  • 英 11月消費者物価指数
  • 欧 独12月ZEW景況調査
  • 欧 ユーロ圏12月ZEW景況調査
  • 米 11月生産者物価指数
  • 米 12月NY連銀製造業景気指数
  • 米 11月鉱工業生産
  • 米 12月NAHB住宅市場指数
     




  • 12/16 (水)


            
  • 豪 第3四半期GDP 
  • 欧 ユーロ圏11月消費者物価指数
  • 米 11月消費者物価指数
  • 米 11月住宅着工件数
  • 米 11月建設許可件数
  • 米 FOMC政策金利発表       
               



  • 12/17(木)


     
  • 米 新規失業保険申請件数 
  • 米 11月景気先行指数 
  • 米 12月フィラデルフィア連銀景況指数 



  •  

    12/18(金)


     
  • 日 日銀金融政策決定会合(発表) 
  • 欧 独11月生産者物価指数 
  • 欧 独12月IFO景況指数    
                          









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    米経済指標改善からドル高進む。 


    海外に1週間も滞在すると寿司が食べたくなるものです。

    個人的な見解で恐縮ですが、日本以外の都市で

    寿司が一番おいしいところはNYだと思います。

    先ず、国際都市の中では日本人が多いことから

    寿司屋の数が多いので「競争原理」がはたらいています。

    ネタも良いもなが集まってくる、と寿司屋の店長が

    言っていました。

    恐らくNYが一番であることに反対する

    ビジネスマンはそういないと思います。

    では、一番まずい都市は?

    それほど多くの都市に行ったことがあるわけでは

    ありませんが、私の経験ではスイスのジュネーブ

    でした。値段が高くてまずい。

    皆さんの意見は如何ですか?





    ひと目で分かる昨晩の動き


    NY市場




    • NY市場ではドルが主要通貨に対して1か月ぶりの高値を記録。
      米小売売上高などの改善を受け、FOMCが来年利上げを実施する
      との見方が広がった。円は一時89円81銭と7日以来の安値を付けた。

    • 米株式相場も上昇。
      予想を上回る米消費者関連指標の改善を受け、安定的な
      景気回復に対する期待が高まった。

    • 米国債相場では下落。
      10年債利回りは8月以来の高水準を付けた。先週行われた国債入札が
      不調だったことが背景。

    • 米金先物相場では対主要通貨全般でドルが強含んだことから下落。
      前日比6.3ドル安の1119.9ドルで取引を終えた。

    • 米原油先物相場では8日続落。
      前日比0.67ドル安の1バレル69.87ドルで引け。
      一時69.46ドルと2か月ぶりの安値を更新。

    • 米 11月小売売上高 → +1.3%(予想を上回る)

    • 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 73.4(予想を上回る)








    本日の注目点




    • 日  日銀短観 
    • 日  10月鉱工業生産
    • 中東 キナールの35億ドル債償還期限
    • 欧  10月ユーロ圏鉱工業生産



                       
                              
                                                                

    先々週に90円台後半までドル高円安が進んでものの、先週は週初からドル売りが
    優勢となり、依然としてドル上値の重い展開が続きました。

    しかし、先週末には日経平均株価が大きく反発したこともあり、ふたたびドルが
    買い戻される展開となり、NYでは89円台後半までドル高が進みました。

    ドルの上値が重いという相場観は変わらないものの、下値も徐々に切り上がってきた
    との印象が、強くなってきたと言えます。

    しばらくは85円-90円の取引レンジに収まり、明確な方向感が見えない
    展開が続くのではと予想しますが、材料次第では予断を許さないのも事実です。

    先週末のNYでは11月の小売売上高が前月比1.3%増加し、市場予想を上回る
    伸びを見せました。

    週末のNYからのレポートでも今年のクリスマス商戦は「去年が悪かった分、今年は好調」との
    内容が寄せられていました。

    また、12月ミシガン大学消費者信頼感指数も事前予想を大きく上回る73.4と発表され、
    これら経済指標の改善からドルが大幅に上昇しました。

    先々週からのドル高の特徴は、対円だけではなく、その他主要通貨に対しても強含んでいる
    ことが挙げられます。

    さらに、通貨だけではなく、金、原油などこれまで大幅に上昇してきた商品が急速に下落し、
    ここからも「ドル回帰」の流れを読み取りことができます。

    金は既に高値から100ドルを超える下落となり、原油価格も10月初め以来となる
    70ドル割れまで売られています。

    市場では、このところの経済指標の改善を材料に、「低金利からの脱却は早まる」との
    見方も浮上してきており、この微妙な変化がドル高、株高に繋がっているようです。

    またそれらの見方を反映して、米長期金利は続騰し、約3ヶ月半ぶりとなる
    3.58%台を示現しています。

    このように、市場環境は徐々にドル高を促す流れへと変化してきました。

    しかし、このままドルが90円台で定着するにはもう一段の材料と、時間が必要かと思います。

    市場参加者の相場観が「ドルは底固い」という意識に変わってくれば、ドル買いの需要を引き出し、
    輸出筋などのドル売りが余裕を持って相場を観れるようになり、ドル売りは減ります。

    そのような状況になるかどうか、現段階では判断できず、もうしばらく
    じっくり相場を観る必要があります。

    本日14日は、ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ワールドの傘下にあるナキールの債務
    35億2千万ドル(約3140億円)の償還期限です。

    仮に本日償還できなくても、契約上2週間の猶予期間が定められているいるようですが
    デフォルト(債務不履行)になるのかどうか、非常に注目されます。

    NYダウ続伸で、クロス円上昇。 

    昨日の経済紙の1面は「中国」で埋まっていました。
    トップ記事は「セブン&アイ、中国で売上高5倍に」
    という見出し。今後中国での出店を加速させ、5年後の
    売上を4千億円にしようというもの。
    その記事の下には「上海証取世界第3位」。
    今年11月末までの株式売買代金は東京証券取引所
    を抜いて、ナスダック、NYSEに次いで世界第3位とのこと。
    そして、「VW、スズキに資本参加」。欧州最大の自動車メーカー
    フォルクス・ワーゲンがスズキ0%出資。
    キーワードは「中国」でした。
    そう言えば、今朝の新聞でも「小沢訪中団、胡首席と会談」
    が大きく報じられ、「熱銭」が中国不動産の価格を押し上げて
    いるとか・・・・。
    「全ての道は北京に通じる。」そんな言葉が浮かびます。





    ひと目で分かる昨晩の動き


    NY市場




    • 円は昨日の東京市場と同様、87円台まで強含む場面が
      あったものの、上値を試す勢いもなく88円台前半に終始。
      NYダウが上昇したことでリスク選好が強まり、クロス円は
      やや円安に振れた。
    • 昨日豪州の雇用統計が改善されていたことで、豪ドル
      NZドルなどが対円で上昇。オセアニア通貨に再び先高感が台頭。

    • NY株式市場は朝方の失業保険申請件数が悪化していたことを
      「低金利継続」と受け止め続伸。消費関連、メディア株が上げを牽引。

    • 金価格はこのところの大幅な下げに、値頃感も出てきて小幅反発。
      一方、原油価格は7日続落し、70ドル割れ目前の水準に。
      専門家の間では「65ドルまで下げる」との意見もあり、市場は弱気。

    • 週間失業保険申請件数 →47.4万件(事前予想より悪化)

    • 10月貿易収支 →329億ドルの赤字(前月比7.6%改善)







    本日の注目点



    • 中 11月工業生産高
    • 中 11月貿易統計 
    • 米 11月小売売上高
    • 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数  



                       
                              
                                                                
      昨日、日本時間の早朝に発表された豪11月失業率が
      5.7%と前回より改善された。

      また、11月の新規雇用者数も31200人増と、予想を大幅に上回る
      結果となった。

      また、NZ準備銀行が来年の半ばの利上げを
      示唆する声明を発表した事を受け、豪ドルとNZドル
      が急上昇した。

      豪ドルとNZドルでは対円でも買われたことから、ドル円を押し上げ
      る結果となり、円は88円半ばまでドル高円安が進んだ。

      NYでは失業保険申請件数が予想を下回ったことで87円台後半まで円が買われたが、
      前日程の勢いはなく、その後、発表された貿易収支の改善を受け
      再び88円台前半での取引に終始。

      10月貿易収支は2ヶ月連続の改善。

      世界経済の回復とドル安による輸出の好調が背景と見られる。

      品目としては自動車・自動車部品や医薬品・民間航空機などの増加が目立った。

      ベルギーの新聞、レコーとタイト(オンライン版)は10日、欧州中央銀行
      (ECB)のトリシェ総裁が非伝統的措置の解除に関連したあらゆるリスクを
      「慎重に見極める」必要があるとの認識を示したと報じた。

      トリシェ総裁は政策金利について現行水準の1%は「適切」だと指摘し、12月3日の
      政策委員会では「政策金利に関するシグナルを与える意図はなかった」と表明した。
      <ブルームバーグより>

      週初にドル円は85円~90円のレンジで落ち着くのではないかと予想しましたが、
      90円から上の水準では依然としてドル売り意欲が強く、上値の重たい展開が続きました。

      一方、11月27日に記録した84円82銭を試すような勢いも見られません。

      テクニカルでは85円割れから急速にドルが買い戻され長い「下ひげ」出て、
      目先のドル安値を示唆しています。

      今後のドル円の動きについては来週17日に発表されるFOMC政策金利での
      バーナンキFRB議長の発言に注目しています。

      同議長が11月の雇用統計の大幅改善を受け、「出口戦略」にどう言及していくかが
      注目されます。

      「出口戦略」実施の時期が早まるような発言があるとドルが上昇する
      ことも考えられます。利上げに関するスタンスに変化が見られるかどうかが
      ポイントになりそうです。

    円続伸、欧州で87円36銭を示現。 

    鳩山政権が揺れています。
    鳩ママからの資金供与もさることながら、
    「カメの反乱」だけではなく社民党も連立から
    離脱する可能性も出てきています。
    「連立政権であるが故の悩み」と首相も認めている
    ように、参議院では国民新党、社民党を加えないと
    過半数に届かず、政権の基盤が危うい状況の中、。
    ついに官副総理と亀井氏が衝突しました。
    いずれ、「それなら連立を外れる」「そこまで言うならどうぞ」
    ということになるのは時間の問題。
    そうなったとき、自民党がなんと批判するか?
    今から楽しみです。



    ひと目で分かる昨晩の動き


    NY市場




    • NY市場では円が3日続伸。
      前日比50銭円高で取引を終えた。
      米格付けS&Pがスペインの格付け見通しを「ネガティブ」
      へと引き下げたと発表。年末に向け日本に資金が還流される
      との見方から円買いドル売りが進み、欧州市場で
      一時87円36銭を記録。

    • 米国債相場では下落。
      210億ドルの10年債入札では海外中央銀行を含む
      投資家からの需要が弱かったため、売りを誘った。

    • 米株式相場では上昇。
      債務不履行が世界的に広がるとの懸念があるものの、
      3Mやスプリント・ネクステルの投資判断引き上げが
      好感され買いが優勢となった。

    • 米金先物相場では4日続落。
      前日比22.5ドル安の1120.9ドルで引け。
      ドルが朝方の下げを取り戻したことで、
      代替投資先の金が後退。

    • 米原油相場では6日続落。
      前日比1.95ドル安の1バレル70.67ドルで引け。
      一時70.13ドルまで下落し、10月8日以来の安値を付けた。
      在庫の増加とエネルギー消費の低迷が長引くとの懸念が背景。

    • 豪 10月貿易収支 → -23.79億豪ドル(予想を下回る)

    • 欧 独10月貿易収支 → 136億ユーロ(予想を上回る)

    • 欧 独10月経常収支 → 110億ユーロ(予想を上回る)

    • 欧 独11月消費者物価指数 → 0.4%(予想を上回る)





    本日の注目点



    • NZ RBNZオフィシャル・キャッシュレート
    • 日 10月機械受注
    • 豪 11月新規雇用者数
    • 豪 11月失業率
    • 欧 ユーロ圏ECB月例報告 
    • 欧EU首脳会議(ブリュッセル)
    • 英 BOE政策金利発表
    • 米 10月貿易収支
    • 米 新規失業保険申請件数 



    円は引き続き買われ大幅に続伸しました。

    NYでは特にに材料がなかったこともあり小動きでしたが、
    その前の欧州市場では円買いが勢いを増し、高値87円36銭を付けています。

    これでドル円は、先週1週間の上げ幅の約6割を下げたことになります。

    フィボナッチレシオで確認しても、半値戻しは割り込み、
    その下は38.2%にあたる87円10銭がサポートのなっている状況です。

    この日の欧州市場では、東京市場でのドルの上値が重い展開を受け、
    ドル軟調で取引が始まりました。

    その後、S&Pがスペインの格付けアウトルックを「安定的」から
    「ネガティブ」に修正したとの報道からユーロが対ドル、対円で売られ、
    その他主要通貨も連れ安となり前日同様「ドル高、円高」の展開となりました。

    前日のギリシャの格下げに続き、スペインでも失業率の高止まりと、
    財政の悪化が一段と進んだことなどがその背景にあるものと思われます。

    ユーロ圏内では独仏の二カ国がすでにGDPもプラス成長に転換し
    全体をけん引しているものの、一方では、ギリシャ、スペインのように
    国内の景気が回復せず、依然リセッションに苦しんでいる国々との
    格差が拡大している現状です。

    ギリシャの財務相は昨日、EC諸国からの支援は不要との立場を
    示していますが、予断は許しません。

    ガイトナー財務長官は「金融安定化法」を2010年10月まで
    延長する方針を議会に通告しました。

    既に米大手行のほとんどが公的資金の返済を終えており、
    今後は中小金融機関を含む金融安定化に向けた措置と観られますが、
    同時に返済された資金を財源に「雇用拡大」にシフトさせようというものです。

    11月の雇用統計では大幅な雇用改善が見られましたが、
    市場は「一過性のもの」との見方が支配的です。

    来年の利上げに向けての足場固めは先ず、雇用の安定が最重要課題です。

    この部分の改善が進まない限り、ドル安の流れは変えられないと言えるでしょう。

    円を除く主要通貨に対してドルの買い戻しが進んでいます。

    ユーロは1.51台半ばから昨日の1.46台半ばまで約500ポイント。

    豪ドルは0.93台前半から0.90台前半まで300ポイントの下落が続いています。

    ECBもRBAも自国の通貨高が景気回復を腰を折りかねない、
    と懸念を表明していますが、今後もう一段の下落が続くかどうかは、
    商品相場の先行きを読むことにも繋がってきそうです。

    金は4営業日続落し、この間の下げ幅は100ドルに達しました。

    原油価格も6営業日続落し、10月の水準まで値を下げています。

    これら商品価格が底を打ち、再び上昇に向かえば「リスク選好」から上記主要通貨にも
    買い戻しが入るものと観ています。

    ギリシャ国債格下げなどで「ドル高円高」。 

    「巣ごもり消費」

    デパートやコンビニの売り上げが年々減る中、ネット通販が
    拡大しています。

    今や売上高でもデパートを抜き拡大の一途。

    背景には、いながらにして価格を比較でき、お買い得を
    探し出せることや、一定の値段を超えれば配送代も
    無料などがあるようです。

    この傾向は日本だけでは世界的な流れのようです。
    米国でもサックス・フィフス・アベニューやメイシーズなどの
    百貨店は大苦戦。

    感謝祭の翌日の「ブラック・フライデー」には、ネット上
    過去最大のお客が訪れたとか。

    今やネットで買えない物は無いのではないでしょうか。



    ひと目で分かる昨晩の動き


    NY市場




    • NY市場では円が続伸。
      前日の終値と比べ1円10銭の円高となった。
      一方、ギリシャの信用格付けやドバイの
      不動産開発会社の赤字決済を受け、リスク資産を敬遠。
      逃避先としてのドル買われ、ユーロ、豪ドルなどが大幅下落。

    • 米株式相場では下落。
      為替市場でのドル高に押され、リスク回避の動き
      が広がったことが背景。マクドナルド株などが大きく売られ
      NYダウ、S&P500ともに大幅安。

    • 米国債相場では続伸。
      ギリシャの格下げで米国債への安全投資需要が高まり、
      400億ドルの3年債入札では最高落札利回りが1月以来の
      低水準を記録。

    • 米金先物相場では大幅に3日続落。
      前日比20.6ドル安の1143.4ドルで引け。
      ドルが対ユーロで上昇したことを背景に、ドルの
      代替資産とされる金の売りが優勢となった。

    • 米原油相場では5日続落。
      前日比1.31ドル安の1バレル72.62ドルで引けた。
      景気回復の遅れに伴う需要緩和懸念が背景となり下落。

    • 日 10月経常収支 → 1兆3976億円(予想を下回る)

    • 日 10月貿易収支 → 9490億円(市場予想を上回る)  

    • 日 10月景気動向指数 → 89.7(市場予想を上回る) 

    • 日 11月景気ウォッチャー調査 → 33.9(予想を下回る)

    • 欧 独10月鉱工業生産 → 0.0%(予想を下回る) 

    • 加 中銀政策金利発表 → 現行の0.25%に据え置き







    本日の注目点



    • 豪 10月貿易収支
    • 欧 独10月貿易収支
    • 欧 独10月経常収支
    • 欧 独11月消費者物価指数
    • 英 英財務相が2010年度財政見通しを演説           

                                                             

    先週末の90円後半を安値に、円の先高感は
    根強いものがありそうです。

    90円、89円と大台を割り込み、昨日のNYでは
    円は高値88円17銭を記録しています。

    今朝の新聞にもありましたが、今回の米経済指標の改善を受け、
    ドル急騰後のじり安は8月に97円台まで急騰後のそれに酷似しています。

    この流れは結局は、米低金利政策がいつ終焉を迎えるかに
    大きく依存しているものと
    思います。

    ただ、ドル円では「円高ドル安」ですが、他の主要通貨では
    大きくドル高に推移しています。

    S&Pに引き続き、英フィッチもギリシャの国債を格下げしました。

    また、ドバイワールド傘下の不動産開発会社ナキールの
    2009年1-6月期業績が赤字となったことで、
    信用市場で再び不透明感が増したことなどからドルが買い戻され、
    ユーロ、豪ドルなどは大幅に下落しています。

    ドルが買い戻されたことから、この日はNY株式市場も
    100ドルを超える下落。

    金、原油などの商品も5日続落し、商品相場の急騰シナリオにも
    暗雲がたちこめ始めています。

    米国債もギリシャ国債の格下げから安全投資先として買われ、
    長期金利は下落しました。

    円以外の通貨では大幅なドル高が進んだ結果、
    クロス円は大きく下落し、ユーロ円、豪ドル円は
    米雇用統計発表前の水準に近づいています。

    昨日オバマ大統領が雇用対策を発表しています。
    米失業率は若干改善したとはいえ過去最悪に近い10%です。

    さらに来年上半期には10.5%
    程度まで悪化するとの予想もあります。
    その様な状況の中、「中小企業に対する減税と融資の拡大」、
    「インフラ投資の推進」を柱に雇用の拡大を図ろうという追加対策ですが、
    規模が明らかになっていないなどその効果については読み取れていません。

    ユーロ、豪ドルが対ドルで3日大幅に下落しています。

    豪ドルは0.93台半ばから0.90台前半まで約300ポイント下落しています。

    この動きは先月にも起きており、その時はこの水準から大きく反発しました。

    10月から3ヶ月連続で利上げを決めたことで、
    絶対的な金利差を材料に底割れしない豪ドルでしたが、
    今回も重要なレベルに差し掛かっています。

    8時間移動平均で観ると「200日」の重要な支持線に絡んでおり、
    この水準を完全に割り込むと下落に勢いがつく可能性もあります。

    またその下には「日足」で、一目均衡の厚い壁があり、
    抜けにくいことは示唆していますが、市場参加者の多くは「ロング」
    であることから、ここはしっかり見ておきたいところです。

    円は先週1週間の上げ幅の「半値戻し」がポイントです。

    水準で言うと87円80銭位にあたり、ここも重要な値位置となりそうです。

    全般的にクロス円の売りが優勢になっていることから、
    上記二つのサポートを割り込むようなら円の全面高の展開もあり得ると考えます。

    ドル、バーナンキ発言で反落。 

    以前、野球評論家の荒川博さんが新聞に自分の生い立ちを記していました。
    荒川さんと言えばもちろん王選手(監督)の一本足打法を生み出した
    ことで有名ですが,生家は浅草の果物屋だったそうです。
    「商人の子供が野球をやるなんてとんでもない」
    「読み書きそろばんだけをやれ」と育ったそうです。
    草野球をやっていたことで旧制の早実で野球部をつくり甲子園へ。
    今でも子供たちに野球を教えていて、
    夢は「王二世を育てること」だそうです。
    驚くほどの情熱を持つ79歳です。。


    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • NY市場ではドルがユーロに対して上昇。
      一時1か月ぶりの高水準を付けたものの、
      バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の米経済に
      対する慎重な発言を受けてドルが売られた。

    • 米株式市場では小幅に続伸。
      米金利が低水準にとどまるとの見方が強まり、
      利回りは前営業日につけた高水準から低下。

    • 米金先物相場では小幅に続落。
      為替市場全体ではドル安にもかかわらず
      金は続落。

    • 米原油先物相場では大幅に続落。
      1.54ドル安の1バレル73.93ドルで引け。
      対ユーロでのドル高を背景に売りが優勢となった。

    • バーナンキ議長は「金融状況が全般的に改善している
      にも関わらず、多くの借り手にとって信用状況は依然厳しい」と
      指摘し、労働市場については「引き続き脆弱」と発言。

    • トリシェ総裁は欧州会議で「米金融当局が強いドル
      は国益にかなうと繰り返し発言していることは極めて重要。」
      と改めて強調。

    • 米 10月消費者信用残高 → -35億ドル(予想を下回る)



    本日の注目点
                 
    • 日 10月経常収支
    • 日 10月貿易収支
    • 日 10月景気動向指数 
    • 日 11月景気ウォッチャー調査
    • 欧 独10月鉱工業生産
    • 加 中銀政策金利発表
    • 米 オバマ米大統領経済演説  

                                                                

    6時55分現在、ドル円89円51-53。

    円は90円台をキープできず、ややドル安円高水準になっています。

    昨日東京朝方は90円台前半での取り引きだったものの、
    約1ヶ月ぶりのレベルであったことから実需のドル売りに押され90円割れ。

    輸出企業からは断続的にドル売り円買いが持ち込まれたようです。

    NY市場では朝方に90円台に乗せる場面があったものの
    勢いはなくじりじりと円高に推移しました。

    その後バーナンキFRB議長が、ワシントン・エコノミック・クラブで講演を行い、
    「金融状況が全般的に改善しているにもかかわらず、
    多くの借り手にとって信用状況は依然厳しい。」と指摘。

    労働市場については「引き続き脆弱(ぜいじゃく)だ。」と発言。

    市場は、「現在のゼロ金利政策は今後とも長期的に継続される。」
    との連想からドル売りが加速し、円はこの日の高値89円04銭まで
    買い進まれました。

    ゼロ金利政策の継続は、本来株式市場にとっては
    「追い風」だったにも関わらず、NYダウは前日とほぼ変わらず。

    ドルが売られたことでこれまでなら買われた金は続落し、
    先週末の雇用統計後の流れが残っているような状況でした。

    ドルが下落したことで円は買われたものの
    その他ユーロや豪ドルはそれほど目立った上昇はありませんでした。

    特にユーロはS&Pがギリシャのソブリン債を格下げの方向で
    見直すと発表したことを受け軟調に推移。

    結果的にユーロ円などのクロス円でも円高傾向が強まりました。

    円の90円台維持はかなわなかったようですが、
    すぐに円が急騰する地合いでもなさそうです。

    目先は、今回のドル上昇分の38.2%にあたる
    88円50近辺がサポートになりそうです。

    仮のその水準を抜けるようならフィボナッチトレイスメントでは
    半値戻しの87円80銭という値が導き出されますが、
    米経済指標の内容次第では無いとは言えません。

    オバマ大統領は今日経済演説を行う予定で、その中で雇用対策を発表する模様です。

    法人税の減税などを行い、雇用を拡大させる対策を打ち出すと観られていますが、
    大幅な財政赤字もあり、その規模が注目されます。

    今日のに中の動きは緩やかになるものと観られますが、
    昨日同様ドル戻りを売る展開になりそうです。

    90円に近づく場面があればドルショートの方がワークしそうです。

    マーケット・プレディクション(12/7~12/11) 

    マーケット・プレディクション(12/7~12/11)


    ■ 今週のレンジ予想 ■


    ドル/円  ・・・  87.00 ~ 91.50

    ユーロ/円 ・・・ 131.00. ~ 136.00

    豪ドル/円 ・・・  80.00 ~ 83.50

    ユーロ/ドル・・・ 1.4750 ~ 1.5250



    1週間で約6円の値幅。

    12月に入ったとたんに相場は大きく動き始めました。

    11月最後の金曜日の早朝、円は85円を切り84円82銭まで急騰。

    きっかけはその週のFOMCで「現状の為替水準を容認」したことと、
    「低金利はしばらく継続」との内容を市場が読み取ったことでした。

    「米国は現状のドル安に不満はなく、出口戦略の実施は遠のいた。」
    これらを材料にドル売りに拍車がかかったわけです。

    そして先週、まず伏線として、日銀が12月1日に臨時金融政策決定会合を開き
    「10兆円規模の量的緩和」を決めたました。

    これによって円の金利が低下し、円急騰にやや歯止めがかかっていました。

    そして先週、12月の最初の金曜日には雇用統計の大幅改善に
    ドルは大きく買い戻され、対円では90円78銭まで円安が進みました。

    この結果、1週間で5円96銭、約7%と大幅なドル高を記録しました。

    直近10月のドル反発局面と比較してみると、10月5日の88円01銭から
    10月26日の92円33銭までのドル戻しは記憶に新しいところですが、
    この間のドル反発幅は4円32銭、率にして4.9%にとどまっています。

    こう観てくると今回のドルの戻りの大きさは、かなりの値動きだったことが理解できます。

    しかも今回のドル高はこれまでの動きとは異なっています。

    米株式市場などの上昇を背景に、対円ではドル高円安が進んでも、
    対主要通貨ではドル安でした。

    今回はユーロ、豪ドル、カナダなどの「リスク選好通貨」に対しても
    ドルは大きく買われ「ドル全面高」の様相でした。

    このように観てくると,足許、ドル円は底値を付けた可能性が高いと思われます。

    注意しておきたいのは「目先の底値」をつけたと言っても、ドルがこのまま
    上昇チャネルに入っていく可能性は低いという点です。

    ポイントとしては、すでに改善傾向にある非農業部門雇用者数が
    今回のように大幅な改善傾向を強めるのかどうかです。

    その意味では来年早々に発表される12月の雇用統計が相当注目されます。

    また、上述の雇用統計の結果をうけ、米2年物国債は上昇し、
    徐々にではありますが利上げを織り込むような動きをしており、
    これが米短期金利上昇圧力になっています。

    日銀による量的緩和の影響から円の短期金利は下落傾向にあります。

    今後このドルと円の金利が逆転するのかどうかも、もう一つのポイントになりそうです。

    実需のドル売り予約も取り遅れていることから、90円台からの上値は限定的と観ています。
    85円~90円へのレンジに戻るという予想が最も妥当な見方かと思います。



    ■ 今週の注目材料 ■


      12/7 (月)
       
                            
    • 欧 独10月製造業受注
    • 米 10月消費者信用残高      
    • 米 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演 

       
      12/8 (火)
                 
    • 日 10月経常収支
    • 日 10月貿易収支
    • 日 10月景気動向指数 
    • 日 11月景気ウォッチャー調査
    • 欧 独10月鉱工業生産
    • 加 中銀政策金利発表
    • 米 オバマ米大統領経済演説

       
      12/9 (水)
             
    • 豪 10月貿易収支
    • 欧 独10月貿易収支
    • 欧 独10月経常収支
    • 欧 独11月消費者物価指数
    • 英 英財務相が2010年度財政見通しを演説

             
      12/10(木)

    • NZ RBNZオフィシャル・キャッシュレート
    • 日 10月機械受注
    • 豪 11月新規雇用者数
    • 豪 11月失業率
    • 欧 ユーロ圏ECB月例報告 
    • 欧EU首脳会議(ブリュッセル)
    • 英 BOE政策金利発表
    • 米 10月貿易収支
    • 米 新規失業保険申請件数 


      12/11(金)
       
    • 中 11月工業生産高
    • 中 11月貿易統計 
    • 米 11月小売売上高
    • 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 
         
                          




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    米雇用統計を受け円一気に90円台後半に。 


    年の瀬恒例のオリックス川柳大賞が発表されました。

    川柳は世の中の流行を捉えながら、そこに風刺を効かせ

    5・7・5で言い表しています。

    そこには思わず「うまい!」と唸らせるものもあります。

    今年の大賞は「家計簿の 損出欄に ダムと書き」でした。

    今年、もめにもめた「八ツ場ダム」をうまく使っています。

    私が気に入ったのは「小遣いも 妻の基準で 仕分けされ」です。

    政権交代のメダマである事業仕分と、、サラリーマンの

    悲哀のようなものうまくからませています。。




    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • NY市場ではドルが主要通貨に対して急上昇。
      11月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を
      大幅に下回り、景気が安定した回復にあるとの
      期待感が高まった。

    • ドル円は1999年以来、1日で最大下げ幅を記録。
      4週間ぶりに90円の水準を超えた。

    • 米株式相場は上昇。
      ガイトナー米財務長官が経済成長の回復に伴い労働市場は
      一段と改善するとの見通しと示唆したことが背景。NYダウは
      一時150ドルを超える上昇をみせたものの、引けは22ドル高。

    • 米国債相場は下落。
      国債価格が引き続き下落し、利回りは3週間ぶりの
      高水準となった。

    • 米金先物相場は5営業ぶりに急反落。
      前日比48.8ドル安の1169.5ドルで終えた。
      米雇用統計の発表を受けてドルが対主要通貨で買われたこと
      が金相場の売りを進めた。

    • 米原油先物相場は3日続落。
      前日比0.99ドル安の1バレル75.47ドルで取引を終えた。
      ドルが主要通貨に対し上昇し、ドル建てで取引の行われる原油の
      割安感から売りが優勢となった。

    • 米 11月非農業部門雇用者数 → -1.1万人(市場予想-12.5万人)

    • 米 11月失業率 → 10.0%(予想より改善)










    本日の注目点
                 
    • 米  バーナンキFRB議長講演
    • 米  10月消費者信用残高

                                                              


    「非農業部門雇用者数 マイナス11、000人」
    この数字に一瞬「何かの間違いだろう」と思った人は多かったのではないでしょうか?

    私しも「一桁違うんではないか?」と思いました。

    11月の雇用統計発表でドルは大きく戻し、特に円は一時90円78銭を記録し、
    約1ヶ月ぶりとなる大幅なドル高円安になりました。

    引け値でも90円半ばとなり。先週末の88円台から、89円、90円と、
    大台を二つ超えて円の全面安です。

    90円台に乗せてからはオプション絡みのドル買いも入り、一気に90円後半まで
    「パニック的なドル買い」が相場を押し上げたようです。

    ドルは対主要通貨でも大きく上昇しました。これまで比較的的堅調だったユーロ、
    豪ドル、カナダなども大幅に下落しています。

    象徴的なのが金相場です。

    ここ2週間ほど連日史上最高値を更新し、下げる気配が一向に
    見えない状況が続きましたが、ドルに代わる資産として買われてきたことから、
    そのドルが大幅高になったことで急落しました。

    この日だけで4%強となる49ドルの下げを演じています。

    その他商品相場も軒並み値を下げています。

    今回の雇用統計では、2日前に発表されたADP雇用者数が
    市場予想を下回ったことから、改善はしているものの、マイナス12万人程度
    との見方が主流でした。

    ただ一部には10万人を切るとの予想もあり先週末のこの欄では、
    「ただ非農業部門雇用者数ではかなりの改善が予想されます。」との文言は入れましたが、
    ここまでの改善は誰も予想出来ていなかったものと思います。

    では、これで雇用者数の減少は底を打ち今後プラスに転じるのでしょうか?

    市場の大方の見方と同様、私もそう簡単にプラスに転じるとは思えません。

    今回の雇用者数の減少幅縮小は人材派遣部門での雇用者が5万2千人増加し、
    改善に大きく貢献しています。

    企業は需要回復による必要労働力をひとまず、「非正規社員」で
    賄おうという姿勢の現れです。

    リストラのピークは過ぎ雇用の減少は止まったものの、新規に採用する
    状況には至っていない、と観るのが順当かと思います。

    それにしても、ちょうど1週間で5円96銭ものドル反発・・・・・。

    11月27日の84円82銭はドルの底値だったのでしょうか?

    個人的には、このままドルが上昇気基調に入るとは思えませんが、少なくとも
    年内の底値は確認したように思われます。

    今回の雇用統計の結果で来年以降の「出口戦略」の実施が多少早まる可能性はあります。

    しかし、個人消費、住宅市市場は依然として不透明です。

    今後これらの指標の改善も期待できるところですが、やはり時間がかかると観ています。

    90円台の定着はいましばらく時間がかかり、85円~90円のレンジに落ち着くのでは
    ないかと考えます。

    FRBによる利上げが現実化し、カウントダウンを開始するのは、まだ先の話です。


    円大幅安。ドバイショック前に水準に。 


    昨日の雨で空気がきれいに洗い流されたせいか、

    今朝の朝日は綺麗でした。

    夕日をみることはあっても、なかなか朝日を観る機会は、

    早朝の仕事の人を除けばそうはないものです。

    夕日は雄大ですが、朝日は神々しく見えます。

    朝日を「ご来光」と言うのはこのあたりから

    来ているのでしょうか?

    因みに、夕陽をみると熟睡でき、

    朝日をみると元気が出るそうです。

    週末です。頑張りましょう。



    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • NY市場ではドル円が3日続伸。
      米長期金利の上昇などで日米間の金利差縮小との見方がされ
      ドル買いが進んだ。過去1ヵ月間で最大の値上がり。

    • ユーロは対ドルで上昇。ECB(欧州中央銀行)の
      トリシェ総裁が緊急の資金供給措置の解除に向け踏み出した
      ことがユーロ買いの材料となった。

    • 米国債相場は10年債が3日続落。
      新規失業保険申請件数が減少したほか、来週実施される入札
      規模が740億ドルに達するとの発表が背景。

    • 米株式市場は下落。
      11月ISM非製造業総合景況指数が低下、翌日の雇用統計を控え
      景気回復に対する懸念が高まった。

    • 米金先物市場は3日連続で過去最高値を更新。
      一時1227.50ドルまで上昇。年間ベースで9年連続
      の上昇となる。

    • 米原油先物市場は小幅に続落。
      ISM非製造業総合景況指数がサービス業活動の縮小を示し、
      燃料需要が鈍化するとの見方から上値が抑えられた。

    • 欧 ユーロ圏10月小売売上高 → 0.0%(前月より改善)

    • 欧 ユーロ圏第3四半期GDP  → 0.4%

    • 欧 ユーロ圏・欧州中銀金融政策発表 → 1.00%で据え置き

    • 米 新規失業保険申請件数 → 45.7万件(予想より改善)

    • 米 11月ISM非製造業景況指数 → 48.7(前月より悪化)






    本日の注目点

                 
    • 米 11月非農業部門雇用者数 
    • 米 11月失業率 


    昨日の東京市場から円は全面安の展開となり、ドルは先週末の84円台後半から
    「V字回復」を見せています。

    日経平均が大幅高になったことや、米大手バンカメが公的資金を返済すると発表したこと。

    また、前日鳩山総理が現状の円高を懸念する発言をしたことなどによって、
    「ドル高円安」「ドル安主要通貨高」が大幅に進み、円が全面安となりました。

    NY市場では円は対ドルで88円48銭まで下落し、ドバイショック前の
    水準まで戻っています。

    また、噂の域を出ていませんが、NYでは財務省の玉木財務官が
    米通貨当局高官と会談を行い、介入について協議を行ったという話も出たようです。

    本日の雇用統計を控えて、88円台に乗せた円は目先88円50銭を
    抜けるかどうかに注目しています。

    88円台まではほぼ一本調子で回復してきたものの、この水準から上値を
    抜けるかどうかが今後の相場観に大きな意味を持つと考えるからです。

    円は既に先週の高値から3円70銭ほど値を下げています。

    10月下旬かの92円台から始まった今回の円高局面では
    「最大の下落幅」となっています。

    もう一段ドル高円安が進み99円台に乗せるような状況になると
    84円82銭は当面のドル底値を付けた可能性が高いと観ています。


    昨日の「リスク選好通貨高」の中で特に上昇が目立ったのがユーロでした。

    ECBの理事会を控えて「出口戦略」について一歩踏み込んだコメントを期待した
    ユーロ買いが先行し、対ドルでは1.5145、対円でも133円56銭まで
    ユーロ高が進みました。

    トリシェ総裁はECB理事会後の記者会見で、景気の最悪気は脱した
    との判断から、市場安定のための危機対策を段階的に縮小することを発表しました。

    期待された利上げに関しては言及をさけたものの、1年物の資金供給を
    年内で打ち切るとの発表内容から、「少なくとも日米に比べ利上げの
    実施は早い」との見方からその後もユーロ高は続いています。

    同総裁はまた、ドル高を歓迎する旨の発言も行い、先週のドバイ問題に
    ついては引き続き注意が必要と繰り返しています。

    ここからのもう一段のユーロ高をけん制する発言だと考えられます。


    米経済指標については相変わらず強弱まちまちでした。

    ISM製造業指数は前月よりも悪化していました。また、ショッピング協会が
    発表した11月の既存店小売売上高は-0.3%と、クリスマス商戦が伸びて
    いないことが明らかになっています。

    同協会では「消費者は値下げ幅が拡大するクリスマスぎりぎりまで
    購入を控えている」のでは、と観ているようです。

    一方、週間失業保険申請件数は改善傾向を示し、昨年秋口の
    水準にまで減少しています。


    バーナンキFRB議長は再任への公聴会で「失業率は当分高い」との
    見方を示しており、本日発表の11月分雇用統計では前月の10.2%より
    悪化する可能性も出てきました。

    ただ非農業部門雇用者数につては前月比大幅な改善が予想されています。

    市場がどのように反応するかは、上述のように今後の相場予想を
    する上で重要な意味を持ってきそうです。
     

    ベージュブックは米景気改善を示す。 


    師走に入り上野「アメヨコ」では既に正月用の買いだしで

    賑わい始めているようです。

    威勢のいい魚屋は声をからして「お客さん絶対安いよ1000円で

    いいから持って行きな!」と大きなまぐろの切り身を手にとっていました。

    よく見ると値段が書かれていて「13000円」とある。

    まさか、13000円のものが1000円ということはないだろう?。

    そもそもの定価がおかしいから余計に買うのをためらっている人が多い。

    率にして92割引・・・・これでは逆効果で、

    売れるもの売れなくなってしまう気がします。



    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドルが対円で上昇。
      鳩山由紀夫首相が円独歩高は放置できないと
      述べたことことと、円金利の低下からややドル買い戻しが
      優勢に。

    • 米株式相場は小幅下落。
      FRBがベージュブック(地区連銀経済報告)で
      景気は緩やかに改善したものの、金融規制改革法案の
      年内成立の見込みから銀行株が下げを主導。

    • 米国債市場では2年債が下落。
      リッチモンド連銀のラッカー総裁が米経済は「底入れ」し、
      回復が着実に進行しているとの認識を示したことが材料とされ
      金利は上昇。


    • 米金先物相場では3日続伸。
      一時1218.4ドルまで上昇し、過去最高値を連日で更新。
      ドルがユーロに対し下落しドルの先安観が意識され買いが進んだ。

    • 米原油先物相場では3日ぶりに大幅下落。
      原油在庫の増加で需給が悪化するとの見方が強まり
      売りが優勢となった。このところの原油価格は一進一退。

    • 米 11月ADP雇用統計 → -16.9万人(予想より悪化)







    本日の注目点
              
                 
    • 欧 ユーロ圏10月小売売上高
    • 欧 ユーロ圏第3四半期GDP
    • 欧 ユーロ圏・欧州中銀金融政策発表  
    • 米 新規失業保険申請件数
    • 米 11月ISM非製造業景況指数
    • 米 バーナンキFRB議長再任承認に関する公聴会                                                       


    先週末に84円台まで急騰した円高も一服のようです。

    円は昨日の東京市場の午後から87円台に乗せ、そのまま87円前半での取引が続き、
    欧州市場の参入とともに87円台半ばへとややドルが堅調に推移しました。

    前日に日銀が発表した量的緩和の効果がでて、円の長短金利が低下したことから
    市場はややドル買い戻しに傾いているようです。

    また、鳩山首相は日銀総裁との会談後円高にについて
    「そのままにしておけないという思いを強く感じている」と発言したことも
    ドルの底堅い動きに作用したようです。

    しかし、依然としてドル円の上値は重く、この日のドル高値も87円50銭と
    87円半ばがキャップされている感はあります。

    先週末の円急騰以来昨日までは、87円半ばを一度も
    抜けていないことがドルの上値の重さを物語っているようですが、
    今朝はこの水準を若干上回っています。

    ただ、ここからさら上昇し88円台に乗せるにはもう一段のドル買い材料が
    必要なことは明らかです。

    テクニカルで確認すると、4時間以上の長めのチャートでは
    全てドルの弱気を示しています。

    短期の「1時間足」では足元のドル上昇から88円を伺う姿勢は
    伺えるものの、やはり一気に88円を抜けないと観るのが順当かと思います。

    今のところ、下値では86円台半ばが固まりつつあることから87円を挟む展開から
    明日の米雇用統計を待つスタンスのようです。

    米経済指標の結果はまちまちでした。
    地区連銀経済報告(ベージュブック)では景気は前回よりも「改善」しているとし、
    過半数の地区連銀では個人消費が伸びたと指摘。

    一方、労働市場と商業不動産市場は引き続き「弱い」との報告がなされました。

    12地区連銀の中では、アトランタ、クリーブランド、フィラデルフィア、
    リッチモンド連銀の4行が景気改善を指摘しなかったようです。

    明日発表の雇用統計の前哨戦と位置づけられるADP雇用者数は
    市場予想より悪化のマイナス16.9万人と発表されました。

    ただ予想よりは悪化していたものの、これで8ヶ月連続して
    雇用者数の減少は縮小しています。

    明日の「本番」では一部に非農業部門雇用者数が10万人以下に
    激減するとの予想もある中、ADP雇用者数での悪化がどのように
    出て来るか注目されます。

    明日は更にECBの政策金利も発表されます。

    トリシェ総裁は前回、FRB議長の「ドル安を注視している。」
    との発言を支持する意向を示しました。

    今回もう一歩突っ込んだ発言があるとドル買いに作用さることも考えられます。

    総裁の記者会見には注目です。予定では21時45分から行われます。

    NYダウ最高値更新でリスク資産上昇。 

    知人から聞いた話で恐縮ですが、今回のドバイショックについて
    米バロンズ誌がユニークな見出しを掲げていたそうです。
    「Dubai is No buy」
    バイという語にかけているわけですが、
    世界一高い塔「ブルジュ・ドバイ」も雲に隠れて見えないとか。
    このペーソスの効いたタイトルを
    「ドバイはヤバイ」と日本語に訳した人に
    座布団1枚あげたいと思います。

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • NY市場ではドルが主要通貨に対して下落。
      米中古住宅販売保留指数が予想以上に上昇したほか、
      ドバイの債務再編で銀行と建設的な交渉を開始した
      との発表を背景にドル売りが優勢となった。


    • 米株式相場は続伸。
      ダウが14か月ぶりに高値を付け、ドル安を背景に
      資源株が上昇。ドバイの信用不安に対する懸念が後退
      したとの見方が買いを誘った。

    • 米国債市場では10年債が6営業日ぶりに下落。
      米株式相場の上昇に反応し、国債の相対的な安全性に
      対する需要が後退した。

    • 米金先物相場は対欧州通貨などのドル安を背景に
      続伸。一時1204.0ドルまで上昇、過去最高値を更新した。
      引け値でも史上初めてとなる1200ドル台を確保。
      原油先物などの商品相場が全般に堅調だったことも金の買いを進めた。

    • 豪 10月住宅建設許可件数 → -0.6%(予想を下回る)

    • 豪 RBA・政策金利発表 → 3.75% (3ヶ月連続の利上げ)

    • 欧 独10月小売売上高指数 → 0.5%(市場予想を上回る)

    • 欧 独11月失業率 → 8.1%

    • 欧 ユーロ圏10月失業率 → 9.8% 






    本日の注目点
              

                 
    • 米 11月ADP全国雇用者数 
    • 米 ベージュブック公表
    • ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演 


    NY株式市場は堅調に推移し、NYダウは大幅上昇。年初来高値を更新したしたことから
    「リスク選好通貨」は再び大きく買われドル安が進みました。

    先週末のドバイショックは早くも「過去の出来事」となろうとしています。

    NYダウは126ドル高と、昨日の上昇分と合わせると、先週末の下落分を帳消しにした
    格好です。

    この日は全米不動産業協会が発表した10月の中古住宅販保留指数が
    前月比3.7%プラスと9ヶ月連続でプラスだったことから、
    株式市場は朝から買い優勢で取引が始まりました。

    加えて、中国のPMI(製造業購買部担当指数)が過去5年間で
    最大の伸びを示したこと、さらにドバイワールドが債務再編で
    交渉中であることが伝わり、高値圏で取引を終了。

    この結果、これまでと同様ユーロ、豪ドル、カナダなどが大幅に
    上昇しドルは下落。

    とりわけ昨日3ヶ月連続で利上げを決めた豪ドルは150ポイントほど
    上昇しています。

    円は、昨日の昼過ぎに「日銀が臨時政策決定会合を開く」
    との報に売られ87円53銭までドル高が進みましたが、
    夕方にその内容が伝わると失望感から一気に元のレベルに戻され
    86円台半ばから後半の取引に終始しています。

    日銀の決定は「10兆円規模の量的緩和」を行うなうことによって、
    やや長めの金利の低下を促し円高を阻止する狙い。

    同時に、市中に対する資金供給を通して景気を刺激しようというものですが、
    市場ではその効果を疑問視し、むしろドルが売られる展開となりました。

    政府との景気に対する認識を一致させ、行動を起こしたことは評価できますが、
    果たして円高をどこまで食い止めることができるかどうかについては未知数です。

    また、景気については1990年以来およそ20年間景気は浮上せず、
    デフレは止まらなかったことでその効果はほとんどないと言えると思います。

    日銀の決定を受けて、焦点は円の金利がどこまで低下するかということです。

    3ヶ月程度までの短期金利が米金利を下回る水準にまで低下すれば
    ドルキャリーが止まる可能性もありますが、今後の推移を
    見守りたいところです。

    米国の11月新車販売が発表されました。
    米ビッグスリーはシェアを落としたものの、今年度の販売数は
    大幅に伸ばしています。

    目立ったのは韓国の2社が大きくシェアを伸ばしたことです。

    特にヒュンダイは低価格を武器に前月比40%を超える大幅な
    伸びを見せています。

    雇用が安定せず収入が限られていることから「安さ」は
    やはり魅力だということでしょうか。

    円は85円を割り込む勢いは一旦後退していますが、
    昨日の動きから確認されるように87円台前半から半ばにかけては
    上値の重い展開となりそうです。

    米経済指標の改善からドルを買い戻す動きがあるものの、
    神経質な動きが予想されます。

    本日は週末の雇用統計の前哨戦と言われる「ADP雇用者数」が発表されます。

    事前の予想は12万人から12.5万人の減少と観ているようですが、
    結果をめぐってひと波乱ありそうな予感もします。

    またベージュブック(地区連銀経済報告)で低金利継続が確認されるようだと
    ドル安に流れることも考えられます。

    週末にかけてまだまだ大きな値動きがありそうです。

    日銀介入噂に円一時86円台後半。 

    いよいよ師走です。
    先日テレビで松坂牛がセリでかなりの高額で
    落札されたとの話題を観ました。
    やはり堂々とした体格(?)をしていおり、
    それがおいしい牛肉かどうかはわかりませんが
    一頭2009万円で落札されました。
    落札した精肉店主曰く「景気が悪いので今年の年号に
    因んだ金額で」入札したそうです。
    牛肉となる運命が決まった当の牛は、
    心なしか眼が悲しそうでした。
    無条件に、ジョーンバエズの「ドナドナ」を
    思い出してしまう小生でした。


    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • NY市場ではドルが主要通貨の大半に対して下落。
      ドバイの債権者は損失を吸収できるとの楽観が広がり、
      リスク資産への需要が高まった。

    • ロンドン市場では円が一時85円85銭近辺まで上昇。
      その後日銀が介入したとの噂で86円後半までドル高に。

    • 米株式相場は上昇。
      ドバイ・ワールドの債務不履行の可能性に対する懸念が後退
      したことが背景。また原油相場が値上がりしたことも株価
      の支援材料となった。

    • 米国債相場は小幅に上昇。
      ドバイの債務問題を背景とした安全資産買いが後退する一方で
      月末を迎え国債の買いが進んだ。

    • 米金先物相場は下落。
      ドルの先安観を背景に、ドルの代替投資先である金に買いが入った。

    • 米原油先物相場では上昇。
      英国籍ヨットの乗組員5人がイランで拘束されたとの政府発表に加え、
      シカゴ購買部協会景況指数が2ヵ月連続で上昇したことが材料視された。

    • 日 10月鉱工業生産 → 0.5%(予想を下回る)

    • 欧 ユーロ圏11月消費者物価指数 → 0.6%(予想を上回る)

    • 米 11月シカゴ購買部協会指数 → 56.1(2ヵ月連続拡大)


    本日の注目点
                 

    • 豪 10月住宅建設許可件数 
    • 豪 RBA・政策金利発表 
    • 欧 独10月小売売上高指数
    • 欧 独11月失業率 
    • 欧 ユーロ圏10月失業率 
    • 米 11月ISM製造業景況指数 
    • 米 10月建設支出   
    • 米 10月中古住宅販売保留
    • プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演 




    ドバイショックがやや和らいだことから為替市場も若干落ち着きを
    取り戻したようです。

    昨日の東京では予想されたように円がじりじり買われる展開が続き、
    欧州市場が入ると85円台後半を試す場面もありました。

    その後「日銀が市場介入を行った」との噂でドルが買い戻され
    86円70銭近辺まで円売りが加速しましたが、87円台には届かず
    「上値」の重い展開に変わりはなかったようです。

    NYにかけては概ね86円台での値動きで、株式市場もこの日発表された
    経済市場が事前予想を上回ったことでプラスで引けています。

    先週まで異常なほど動かず、値幅が限られていた円は88円を割り込んだことで、
    一気に値動きが荒くなり、今年1月の円最高値87円01銭をも割り込む展開となりました。

    それまでサポートと観られていた88円、87円が大きく破られたことで、
    教科書的に言えばこの水準が今度は「レジスタンスライン」になる可能性が高いと観られます。

    事実、84円台に突入した後の戻り高値は87円02銭であり、昨日の東京での戻りも
    87円16銭と、87円台が重い値動きとなっています。

    NY株式市場も落ち着きを取り戻したことで、再びリスク資産へ資金が流れるとの
    見方から主要国通貨は大幅に値を戻しています。

    同時にこれまでと同様にドル円ではドル高円安方向に
    動いていますが、依然としとドルの上値が重いことに変わりはなく、
    上記87円前半が抜けるかどうかがドル反転のポイントになろうかと思います。

    昨日発表されたシカゴ購買部協会景況指数は56.1と、事前予想を大きく上回りました。

    この数字は2008年8月以来の高水準で、ポジティブサプライズだったようです。

    これによって、前日比マイナス圏で推移していたNY株式市場もプラスに転じて引けています。

    今週は雇用統計をはじめ多くの米経済指標の事前予想が「改善」を示しています。

    昨日と同様に予想を大きく上回るようだとドルが反発する可能性もあります。

    週末の非農業部門雇用者数では減少幅が大きく縮小し10万人を割り込むとの予想も
    一部にあります。

    ドルの上値の重い展開と米経済指標改善期待との綱引きが続きそうです。

    トリシェ総裁を中心としたユーロ圏首脳と中国の温家宝首相との会談では、
    「人民元切り上げ」について、かなり突っ込んだ意見が交わされた模様です。

    タフネゴシエイターのトリシェ総裁は人民元切り上げを強烈に迫った模様ですが、
    共同声明には盛り込まれず、その後の温首相の会見では「一部の国が人民元の
    切り上げを要求しているが、これは中国の成長を抑制するもので、不公平である。」
    とのコメントを発表しています。

    中国が元を切り上げれば困るのはそっちでしょう、と言っているように聞こえます。
    温首相の方がよりタフだった言えるでしょう。

    本日午後12時半にRBA(オーストラリア準備銀行)の政策金利が発表されます。

    過去2回の利上げに続き25bpの利上げを行うという見方が有力ですが、
    政府の財政支出削減に伴い景気回復のペースが鈍化するかどうか見極める可能性も
    あることから、今回は見送ることも十分考えられます。

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