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 2010年03月 

円、約3ヵ月ぶりに93円台に。 



九州大学教授で精神科医「北山修」。
あまりピンときませんが、フォーククルセダーズ
の「北山修」といえば、あぁ、あの北山、
と思いだす人も多いのではないでしょうか。
日経夕刊の「こころの玉手箱」に
今週から北山修が昨年亡くなったメンバー
「加藤和彦」との出会いをつづっています。
1965年9月発行の「メンズクラブ」に
「フォークの好きな方連絡待つ」との1文。
北山がこの文を読んで加藤を訪ねたことから
全てが始まったと言います。
「帰って来たヨッパライ」「イムジン河」は
強烈でした。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • カンフレンンスボード発表の3月消費者信頼感指数が
    市場予想を上回ったことから、NY株式市場が朝方から堅調、
    ドル買いが優勢に。
  • ドル円は約3ヵ月ぶりに93円台乗せを示現。豪ドル円などに
    買いが集まり、ドル円での円売りに繋がる。
  • IMFがドイツのGDP見通しを下方修正したことからユーロが下落
    ドル高ユーロ安が進んだことも円売りを誘った。
  • 商品市況が活況なことから豪ドル円は急上昇。1月初旬以来の
    85円台半ばまで上昇し、年初来高値の86円も視野に。
  • NYダウは小幅ながら連日高値を更新。好調な米経済指標に景気
    回復期待が高まっていることが背景。
  • 原油も同様に、景気回復に伴う消費量の拡大を材料に
    高値で推移。金は小幅反落
  • 米債券はやや買われ金利は小幅低下したものの、高止まり。
  • 1月S&Pケースシラー住宅価格指数 → ー0.7%(前年比) 
  • 3月消費者信頼感指数 → 52.5(事前予想を上回る)




    本日の注目点


         
    • 豪   2月小売売上高  
    • 欧   3月独失業率  
    • 欧   2月ユーロ圏失業率    
    • 欧   3月ユーロ圏消費者物価指数
    • 米   3月ADP雇用者数
    • 米   3月シカゴ購買部協会景気指数 
       





    円は目先の「目標」であった93円台をつけました。
    さすがに滞空時間は短かったものの、今年1月の初旬に記録した93円76を
    目指す展開だっと言えます。
    先週からのドル円は、これまでの85-90円のレンジを上放れ、確実に値を
    切り上げています。
    既に言われているように2007年6月の124円台からの下方トレンドライン
    をブレイクしたことで、テクニカルからのドル買い安心感が観られます。
    1月に93円台を記録した際にはわずか4日で振り落とされ、翌週には90円
    台まで落ちています。また2月中旬の突然の米公定歩合引上げのサプライ
    ズの際には92円台までドルが急伸しましたがここではわずか1日だけの92
    円台で、その後は線香花火のようにドル上昇の勢いが失せたことは記憶に
    新しいところです。

    しかし、今回はやや様相が違います。
    92円台乗せが実現して1週間がたち、昨日は93円までドル買い円売りが
    進みました。
    93円を示現したことで、本邦の輸出筋もあわてて先物予約をとる姿勢から、
    やや相場の成り行きを見守る「余裕」も出て来たように思います。
    つまり、これまでドルが上昇すれば確実にドル売りを持ち込むことによって
    「ドルの上値」を押さえてきたものが、上の重石がなくなりつつあるということ
    です。

    このように市場参加者の相場観がゆっくりではありますが、変わりつつあるの
    も見逃せません。
    昨日は消費者信頼感指数は市場予想を超えてドル買い、株買いに繋がりま
    したが、もうひとつの注目材料であった「ケースシラー」では下落幅は縮小し
    ているものの、
    昨年後半程の改善傾向は観られません。
    市場はこの結果にはほとんど反応していません。
    「良いものには反応し、悪いものには目をつぶる」・・・。そんな市場の変化も
    感じ取ることができます。
    これまで約3年間続いてきた「ドル安傾向」が転換した可能性がある、そんな
    重要な節目にわれわれは居ると言ったら言い過ぎでしょうか?

    ドル円が約3ヵ月ぶりの高値に接近してきたと同じように、豪ドル円も1月以来
    の85円55銭まで上昇です。
    動きはドル円とほぼ一緒と観ていますが、これまで83円台では天井観が出て
    いたものがおそらく今後は83円が下値のメドになりサポートレベルに変わった
    と思います。
    シカゴ筋を始め多くの市場参加者がロングで攻めていることから、利益確定の
    売りが優勢になることも予想されます。
    目先83-85円のレンジを予想し、利益を出しながらも高値ではポジションを
    軽くし下落に備えることが重要かと思います。
    4月6日の政策決定会合までには利益を確定させておきたいものです。


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円、92円半ばを挟み小動き。 




今朝の東京地方は朝から快晴です。
桜の花の下ではチューリップも首を伸ばし、
春到来。
しかし、すぐ横の水たまりでは氷が張って
ていて、なんともちぐはぐな光景。
昨日の午後にはみぞれも降りました。
今朝の最低気温は1度くらいでしょうか、
まもなく4月です。





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 全般的に方向感の定まらない取引の中、ドルが軟調に推移し、
    円も92円台半ばを挟んで小動き。
  • ユーロドルが上昇。ギリシャが国債を発行したことが好感され
    1.35台に乗せる場面もあったが長続きせず。
  • 豪ドルが大幅に続伸。RBAのスティーブンス総裁が、
    利上げが必要になる可能性があると指摘したことがきっかけ。
  • NYダウは続伸。原油価格が大きく上昇したことを受け
    資源株が相場をけん引。
  • 株式市場の上昇を背景に債券は終日軟調。米長期金利は
    4%を目指すとの指摘も。
  • 2月個人所得 → 変わらず
  • 2月個人消費 → +0.3%(5ヵ月連続のプラス)



    本日の注目点


         
    • 日  2月失業率 
    • 日   2月鉱工業生産    
    • 米   1月S&Pケースシラー住宅価格指数  
    • 米   3月消費者信頼感指数      




             





    ドル円は92円の半ばを挟み値動きの少ない1日でした。
    今のところ、93円に近付く局面ではドル売りが優勢で押し戻される
    展開です。しかし、下値も底堅く、重要な経済指標を控えて様子見
    、といったところでしょうか。

    ユーロドルがやや戻り基調です。
    ギリシャがEUの救済策合意後、初めて国債を発行しました。
    これにより、ギリシャのデフォルトリスクは後退したと観られ、ユーロ買
    いに繋がったようです。
    ユーロドルは一時1.35台に乗せる場面もありましたが、滞空時間は
    短く、1.35台は戻りの上限のようにも見えます。
    先週のユーロ反発局面でも1.35台の後半で頭を押さえられており、
    依然として戻り売りのスタンスは根強いようです。

    海外市場では豪ドルの急伸が際立っています。
    昨日の東京時間の午後から上昇し始め、対ドルでは0.91台後半ま
    で買われています。先週末と比べ180ポイント近い上昇です。
    資源価格が上昇傾向を強めていることが背景にありますが、RBAの
    スティーブンス総裁は今後再利上げを行う可能性を示唆したことがき
    っかけです。現在4%の政策金利は今年中にも5%程度まで引き上げ
    られるとの見方が有力で、今回の発言もこれを裏付けた格好になりまし
    た。

    豪ドルは対円でも84円台後半まで買われ、約2ヵ月半ぶりの高値を見
    せています。これで今年1月に記録した86円16銭が視野に入ってきた
    ものと思われます。
    個人投資家の豪ドル買いも根強く、このところのスタンスは短期売買から、
    やや長期投資に変わってきたようにも思えます。
    今後ますます円との金利差が拡大することを考えると、カナダ円とともに、
    下値リスクの少ない通貨と言えます。

    市場は今週末の雇用統計を睨んだ展開になり、動きづらそうです。
    非農業部門雇用者数については、既に市場のコンセンサスは18万人
    程度の増加を見込んでおりこの点からすればドル円の下落は予想しに
    くい展開になっています。現在のところ上値も重たいことから、まだ週末
    まで時間はありますが92円台は上下とも抜けない可能性もありそうです。
    円のボラティリティーも低下し、先行き弱含むとの見方が定着すれば
    「円キャリートレード」の復活もあり得るかもしれません。
    通貨がキャリートレードに利用されるには、安定した流動性、低金利、
    低ボラティリティー、先安感、があります。
    現在の円はそれらを全て満たしています。




ユーロ反発に円もやや買い戻され92円半ば。 

先日夕刊紙の生活欄に「夫に重曹?」と驚くような見出しの
記事がありありました。
よくよく読むと、夫の加齢臭の話で、衣類についた加齢臭は
水1㍑にカップ1/4ほどの重曹に入れて一晩
つけておくとかなり消えます、という生活の知恵の
話でした。しかし、現実に「夫に重曹をかけても大丈夫
ですか」という質問があり驚いたと、専門家の話。
臭いをとるのも命がけということではありませんが、
重要なのは普段の生活習慣だそうです。
おおコワッ・・・。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドルは朝方堅調に推移、対円では前日同様92円90銭まで
    ドル高が進む。日本の2月消費者物価が1.2%マイナスだった
    ことも円売りを誘った。
  • ただ、EU首脳会議でギリシャ支援の合意がきたことで
    ユーロドルが反発し、これに伴いその後はじり高に。。
  • 週末を控え利益確定の売りと、米金利が反落したことでドルが値を下げた。
  • ユーロドルは前日の1.32台半ばから1.34台に上昇。
    対円でも124円台とユーロの反発が目立った。
  • NY株式市場はまちまち。ダウは小幅高。ナスダックは小反落。
  • 金はドル安から大幅反発し、原油は下落し80ドルちょうどで引け。
  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数 →73.6(市場予想を上回る)
  • 第4四半期GDP確報値 → 5.6%(下方修正)





    本日の注目点


         
    • 欧   3月ユーロ圏消費者信頼感(確報)
    • 欧   3月独消費者物価指数   
    • 米   2月個人消費支出  
             




    先週の為替市場最大の注目材料であったギリシャ支援の枠組みが
    決まりました。EC主要国が合意したのはユーロ圏とIMFが協調して
    ギリシャを支援するというものでした。
    それまではEU主要国内での足並みは揃わず、ドイツは国内の反対
    意見を背景に支援にはIMFを巻き込むべきという立場を主張し、EC
    Bのトリシェ総裁は、IMFを巻込むことはユーロ圏の信任低下につな
    がると難色を示していました。
    市場はそのあたりを見逃さず、ユーロ売りを仕掛け、ユーロドルは先週
    1.32台半ばと昨年5月以来の水準までユーロ安が進みました。

    合意は結局、IMFを巻き込む形で決着しましたが、支援を決定するに
    は条件も厳しく、ギリシャが市場から資金を調達できない場合に限られ
    、しかもユーロ圏16ヶ国全会一致の賛成が必要です。仮にドイツが反
    対すれば資金援助はできないということで、ECBも妥協した形での合
    意となりました。合意を受けてギリシャのパパンドレウ首相は「非常に前
    向きなメッセージ」だとしてすかさず、「国債発行の好機を見つける」と
    のコメントを残していますが、今後は同国の国債に対する投資家の反
    応を見なければなりません。
    順調に国債が消化され資金調達が行えるかどうかに、市場の注目が移
    ります。
    また市場は、財政問題が「PIIGS]諸国に飛び火しないかどうか、注意
    深く観ていきます。

    ドル円は先週の、木、金と海外市場で93円手前まで上昇しています。
    明らかに、これまでの85-90円のレンジをブレイクしたものと思います。
    2ヵ月半ぶりの水準であることから、足元では、ドルが上昇したところは
    確実に実需のドル売りが持ち込まれる展開が続いていますが、これは
    当然のことです。いずれドルは下落する、と観ている市場参加者が多く
    いるからです。
    これも徐々に現在の水準に「慣れて」くればドル売り圧力は後退すると
    観ています。
    今週は週末に「雇用統計」が控えています。既に予想は20万ー30万
    人の増加を観ています。
    プラスに転換することは間違いないと思われますが、問題はその予想が
    レートに織り込み済み、となるかどうかです。週末までに雇用者数増加
    の予想が高まればドルはじり高となり、指標発表後の反応は限定的にな
    る可能性もあるからです。

    雇用統計の改善予想も含め、今週はどちらかと言えば「ドル高」を予想す
    る向きが多いようです。
    そんな中、昨日(3/28)の日経新聞には「機関投資家、ドル買い拡大」の
    見出しで生命保険会社などが日米金利差拡大を背景「ドル買い」に傾い
    ているという記事が掲載されました。
    ややタイミング的には早い気もしますが、ドル安のリスクは軽減され、今後
    は「出口戦略」の違いから円安傾向になることから「為替ヘッジ」を徐々に
    はずすという内容でした。
    ゆうちょ銀行が米国債を3000億円購入したことなども引き合いに出されて
    おり、もし言われるように機関投資家が外債投資を拡大させれば、ドル下
    落のリスクはやや後退するかもしれません。
    しかし一方では、かつて、このような記事が出ると「ドル高も終焉を迎える」
    といったこともありました。
    頭の片隅に入れておく程度でいいのかもしれません。

円3円目前まで続落。 










東京スカイツリー、世界一高い自律式電波塔だそうです。

2012年春の開業を目指し、現在着々と空に向かって

伸び続けています。

私の座っている席から窓越しにその姿がはっきりと見えます。

最終的な高さは「634m」だそうで、この半端な高さは

建設場所が墨田区向島で、昔風に言えば「武蔵」の国。

そこで「ムサシ」(634)と決定されたそうで、

なかなか粋なことをやります。

開業後は間違いなく大人気の観光スポットになるでしょう。

因みに現在の高さは328m(3月20日現在)だそうです。









ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場







  • 円は、前日に引き続き続落。一時92円96銭と1月初旬

    以来の水準を示現。

  • EU首脳会議での結果を受け、ユーロが1.32台半ばまで続落し

    ドル高が進んだことも円売りに繋がった。

  • NYダウはギリシャ救済で合意の報道を受け、一時前日比120ドル高

    まで続伸したが、大引けは5ドル高。ナスダックはマイナスで引け。

  • 米7年債の入札が前日に続き不調。金利は上昇し、日米金利拡大を

    背景にドル買い円売りが進む。

  • バーナンキ議長は議会で、低金利は当面続くとの見通しを証言。

  • 金は小幅反発、原油は続落。

  • 週間失業保険申請件数 → 44.2万件、前月比改善し、市場予想よりも減少。







    本日の注目点





         

    • 日   2月消費者物価指数

    • 米   第4四半期GDP(確報値) 

    • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数        









    ドル円は昨日の東京では実需のドル売りに押され、92円台から円がじり高となる

    展開。91円70までドル売りが進んだものの、売りの勢いは限定的でした。

    欧州時間に入るとドルは上昇。ユーロ安ドル高に引っ張られる形で円も売られ

    92円台前半と、前日のNY高値付近まで円安が進みました。



    市場では継続的にドル円の買戻しが持ち込まれ、円先安感が急速に高まってい
    ます。

    特に、ここ数日の動きは米ファンダメンタルズの改善を材料にドルが買い戻さ
    れたわけではなく、

    米金利の先高感が主因となっています。

    昨日も7年物米国債の入札がありましたが、不調と見られています。

    過去最高規模の入札に、応札が慎重な姿勢を崩していないことが背景です。

    オバマ大統領が「医療保険改革法案」を成立させたことで、今後財政赤字が

    更に拡大し、国債の大量発行に繋がるとの「需給懸念」があるようです。



    注目のEU首脳会議では、最終的にはユーロ圏とIMFでそれぞれ、2/3、1/3の

    資金負担をすることで合意した模様です。

    しかし、トリシェECB総裁は、ユーロ圏の信認の低下に繋がるとのコメントを

    発表しユーロが売られる場面もあり、運用面では今後波乱要因が残りそうです。

    支援はギリシャが資金調達できない時に限定されていると同時に、

    同国の財政再建計画に対しては厳しく監視される可能性もあり、

    ドイツなどが工程表の実効性に「ノー」を突きつける事も考えられます。



    これでひとまずギリシャの4-5月に大量償還される国債の資金調達のメドがたっ
    たと見られ、足元ではユーロがやや買い戻されていますが、昨日のポルトガルの

    格下げに見られるように、ユーロ圏内部では依然「火種」を抱えていることに

    変わりはなく、通貨ユーロの反発は限定的と観ています。



    一方、このところ急速に下落が進んでいる円は、対ドルだけではなく、豪ドル

    カナダなどの資源国通貨に対しても弱含み、ほぼ全面安の展開です。

    豪ドル円ではこれまでレジスタンスと観られていた83円50前後を上抜けし、

    84円台まで買い進められており、円が売られ易い状況です。

    ドル円ストレートでも、92円台まで円安がすすんだことで「週足」では、ロ
    ーソク足が2007年夏場の123円台から下落基調にあった「トレンドライ
    ン」に交わり、上抜けしそうな気配です。

    93円乗せが定着すればドル安基調が転換したと見ることができると思われま
    す。



    当面は本邦でのドル売りをこなしながら、

    今年1月初めに記録した93円78銭を睨んだ展開かと思います。

    ここから一気に円安が加速する事態は実現性に乏しいとは思いますが、

    米経済指標の改善など、ドル支援材料がでてくれば可能性がないとはいえませ
    ん。

    来週の雇用統計が一層注目されそうです。

ドル全面高で、円一気に92円台へ。 



いま政府で「大型連休の分散化」が真剣に検討されています。
全国を4~6つに分け、GW等の大型連休を「ずらす」
というわけです。
確かにディズニーランドなどのテーマパークはGWなどの
大型連休には超満員になり、道路も大渋滞になります。
しかし、連休をずらすことによるメリットよりにも
デメリットも大きいと予想されます。
例えば息子が大阪で働いていて、GWに東京の実家に
帰ったら、お父さんは仕事で家にいなかった。
大したことではありませんが、そんな事も起こりえます。
行楽地の混雑、道路の渋滞を緩和することが目的なら
もう少し専門家の方にチエを絞ってもらってからでも
いいのではないでしょうか。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルが欧州時間に入り、ギリシャ救済問題が難航するとの
    見通しから1.34台を割り込むドル高ユーロ安に。
  • 円もつれ安となり、重要なポイントであった90円70-80を
    超えると、ストップロスも巻き込み91円台に。
  • 大手格付け会社フィチがポルトガルの格付けを「AA」から
    「AA-」に引き下げたことで、NYでは一段のドル高ユーロ安が加速。
    円も約2カ月半ぶりの92円台半ばまで売られ一気に円安に。
  • ドル全面高の中、金、原油も売られ、好調だったNY株式市場も
    欧州の信用不安から大幅安。
  • 米債券市場では5年物の入札が不調だったことで、金利が大幅に上昇。
    1月以来となる3.8%台と、日米金利差の拡大が円売りを加速させた面も。
  • 米経済指標はまちまち。住宅市場に再び先行き懸念が台頭。
  • 2月耐久財受注 → +0.5%(3か月連続のプラス)
  • 2月新築住宅販売件数 → -2.2%・30.8万戸(4か月連続のマイナス)





    本日の注目点


         
    • 欧   EU首脳会議                         
    • 米   週間失業保険申請件数      





    あれだけ動かなかったドル円が昨日の夕方から一気に動意を見せ大きく
    値を飛ばしました。
    昨日のこの欄でも、「原点に戻り、いつ動き出してもいいような準備を」」と
    いう意味合いの言葉を残しておきました。
    しかも、この大きな値動きは劇的に「ドル高円安」に走りだした可能性が
    あるのです。

    主導したのはやはりユーロドルですが、結果として円の値動きが大きく、
    昨日の朝方のレベルと比べ約2円の円安です。
    今年の値動きの中でも1日で2円の値幅は特筆すべきものです。
    まずは、欧州時間に90円70-80を抜けたことでした。
    この水準は3月に入り何度か試した水準で、その度に押し戻され、ある
    意味「壁」になっていた水準です。
    当然なことですが、トレーディングを行っている市場参加者はこの「壁」
    を背景にドルが上昇したらドル売りを行い、ストップはこの「壁」が抜けた
    ところにセットしていました。
    実際、この水準を抜けてから91円台に乗せるのに多くの時間は必要あ
    りませんでした。

    さらにNY市場がオープンすると米長期金利が大幅に上昇し、金利差を
    意識したドル買い円売りを誘発。
    加えて、格付け会社フィッチによるポルトガルの格下げがドル高ユーロ安
    に追い打ちをかけたことで、92円台半ばまで、約2円もの「ドル高円安劇」
    が演出されました。
    先週からドル高円安を予測していましたが、このスピードは予想外でした。
    後講釈にはなりますが、約2週間以上小康状態を続けた円は「エネルギ
    ー」を蓄えていたということがいえます。

    テクニカルを観てみます。
    「日足」では既に200日移動平均線を上抜けし、ドル上昇傾向がはっきり
    と読み取れます。
    下落リスクは、一目の「雲」が200日移動平均線にぶつかり押し戻されて
    いることで、目先天井を付ける可能性もやや意識しておきたいと思います。
    「週足」では2007年6月の123円台を頂点に右下に引ける「トレンドライン
    」にちょうど絡んでいる状態です。
    この水準が抜けるかどうかが最大のポイントを観ていいと思います。
    なぜなら、この水準を完全に上抜けしたら、約3年間続いたドル安が「転
    換」した可能性が高いとみられるからです。
    「週足」という長期のトレンドが転換するわけですから相場の流れが変わっ
    たと観てとれることになります。
    欲をいえば、今年1月の第1週に記録した93円78銭が抜ければドル上
    昇が「確認」できると考えています。

    約2カ月半のぶりにドル高水準です。
    今日はある程度の実需のドル売りが出ることが予想されます。
    そのドル売りをこなし92円半ばを維持できることが、ドル高継続の第一条
    件です。また、主要通貨に対しては全般的にドルが買い戻されています。
    今回のドル高を演出した「ユーロ」がどこまで売られるのか、という点も重要
    です。
    それには本日から行われるEU首脳会議でギリシャ救済案が合意でくるの
    かどうかがカギになることは言うまでもありません。
    個人的には合意すると観ていますが、救済策にIMFが絡んでくるのかどう
    かがポイントなのかもしれません。




ユーロ売り圧力止まらず。 



グーグルが中国での検索ビジネスから撤退を決めました。
これまでの中国国内での検索サービスを香港に移すことで
中国政府に意地を見せたことになります。
中国国内からアクセスした場合、自動的にグーグル香港に
接続し、中国語で検索できるようにしたものです。
これに対して中国は「契約違反」と
同社を強く非難しています。米国内では
「中国は嘘をつくことに飽きることはない」
などと、こちらも厳しい批判がネット上に寄せられています。
悪化している米中関係を象徴するような出来事ですが
今朝の報道では、香港に転送される検索にも既に
検閲が行われているとも・・・。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • この日の主役は相変わらずユーロでした。ドイツとフランスが
    ギリシャ支援でIMFの役割を指示することで合意した、との
    報道からユーロが売られ、対ドル、円などで下落。
  • また、独メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は
    同首相が今週のEU首脳会議で「ギリシャ支援の合意要請があれば
    拒否すると」と観ていることを表明したこともユーロ売りを加速。
  • 方向感のない円もユーロ安に引っ張られる形で売られたものの
    前日の安値は超えず。
  • NY株式市場が堅調。グーグルの中国撤退のニュースから
    通信分野は下落したものの、鉄鋼株や半導体などが高く、100ドル
    を超える大幅高に。S&P500も約1年半ぶりに高値を更新。
  • 2月住宅販売件数は市場予想を上回ったものの、2ヶ月連続で
    前月比マイナス。→ -0.6%(年率換算502万戸)
  • 金は小幅反発、原油は続伸。
  • 米債券相場は2年債の入札の影響と株価の上昇から売られ、
    長期金利は上昇。
  • オバマ大統領は「医療改革法案」に署名し、同法案は成立。





    本日の注目点


         
    • 欧   3月独IFO景況指数  
    • 米   2月耐久財受注
    • 米   2月新築住宅販売件数    
           



    円は益々その値幅を縮小し動かなくなっています。
    東京時間はもちろんのこと、NY時間でもユーロが動意を見せ、その
    影響でやや売買される展開が続いています。
    日足では、以前にも指摘した通り、「三角もちあい」が形成されつつ
    あり、上下ともこの枠内で値幅を狭くしていると観られます。
    そして、その中でも上値のトレンドラインに近いところで推移している
    現状ですが、そのラインをい超えたところには「200日移動平均線」
    も横たわっています。
    明日にはバーナンキ議長の講演もあり、住宅関連の指標発表もあり
    ますが、それでも動意をみせないと、いよいよ4月2日の「雇用統計」
    ということになります。しかし動かないとはいえ、ここは原点に戻り気を
    緩めないことも必要かと思います。

    「主役」のユーロは依然として売り圧力が強く、戻りを売りたい市場参
    加者が多い状況に変わりはありません。
    明日から始まるEU首脳会議で採択する議長総括の原案が明らかに
    なりました。今回のギリシャ問題の一因とされるCDSを規制するなど
    の内容ですが、これもEU域内だけの規制では意味がなく、規制に反
    対の立場の米国をどう取り込んでゆくのか前途は多難です。
    むし解決すべきは、EU内でのギリシャ支援に向けての意見の違いで
    す。メルケル首相は支援について首脳会議で議論の必要はないとし、
    バローゾ欧州委員長は議会で合意する必要があるとしています。
    さらにECBのトリシェ総裁はIMFからの支援は避けるべきとの立場を
    とっており足並みが揃っていません。

    ユーロ安の最大の要因はここにあります。
    先のEU財務相会合での基本合意で、すんなりと支援策がまとまると思
    われたものの最終段階になって、各国の思惑や国内の事情などで相
    当な温度差がでてきました。
    ユーロについては「雇用統計」を待たずに、明日からの始まるEU首脳
    会議に関する報道でボラティリティは十分保たれると思われます。

    再び83円台に乗せてきた豪ドル円ですが、ポイントは83円50-60を
    上抜けできるかどうかです。
    これまで同様、うまく豪ドルを仕入た向きがここで手離すと予想されます
    が、それをこなす勢いがあるかどうかに注目です。
    テクニカルでは買いシグナルが点灯中です。


ユーロドル1.34台半ば、対円でも121円台まで下落。 





米下院で長年の懸案事項であった「医療保険改革法案」
が可決しました。
これでオバマ大統領の署名を経て成立することになり、
約3200万人の米国民が無保険から脱却できます。
同時に、今後10年間のコストは9400億円(約85兆円)
と見込まれており、財政赤字の拡大は避けられません。
オバマ大統領は今回の成立を「国民の勝利」とコメント
しましたが、一方で、反対派は「自分の命をまもるかどうかは
個人の基本的な権利で、国が介入すべきものではない。」
とも・・・。
さすが独立精神旺盛な米国。
個人的にはいい制度だと思いますが・・・。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルがギリシャ支援への不透明さから再び売られ1.3463
    まで急落し、つられて円も90円58まで軟化。
  • その後、売られ過ぎから買い物が入り1.35台半ばで反発。
    ドル安ユーロ高に転じたことで円も買い戻され90円前半で引け。
  • この日は経済指標の発表も無く、ユーロドルの動きに振り回される
    一日となりユーロ円も乱高下。
  • 米医療保険改革法案が可決したことから、朝方マイナスで推移していた
    NYダウは43ドル高。1年5ヶ月ぶりに高値更新。
  • 金は続落し約1か月ぶりの1100ドル台を割り込む。原油は反発。
  • 米債券相場はギリシャ問題の解決が先送りになるとの見方から
    買いものを集め続伸、長期金利は低下。
  • ガイトナー財務長官は議会で金融改革法案の実現を目指し
    、法案の必要性を改めて主張。



    本日の注目点


         
    • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(2/17,18日分)   
    • 米   1月FHFA住宅価格指数    
    • 米   2月中古住宅販売件数  
    • 米   3月リッチモンド連銀製造業指数 


             



    ユーロが再び市場のかく乱要因となってきました。
    ギリシャに対する支援体制では基本的には一致しているものの、
    未だ具体案がでてこないだけではなく、EU内でも救済をめぐっ
    て意見の対立が出てきました。
    ドイツのメルケル首相は「今週のEUの首脳会議でギリシャ支援
    をめぐる合意が成立すると見込むべきではない」と述べ、ユーロ
    が急落するきっかけを与えました。
    ドイツ国内の世論では60%程度の国民がギリシャ支援に反対と
    の立場を意識した発言だとの見方が有力です。

    一方、トリシェECB総裁は「必要とあればECBは担保基準をあら
    ためて精査する」と述べており、ECBの姿勢を軟化させています。

    独仏間で、ギリシャ救済問題は「EU内部で解決すべき」と「IMF
    の支援も選択肢にはいる」との認識を示しており、一枚岩でないこ
    とがユーロ売りに繋がっていることは否めません。
    さらに、ギリシャではパパンドレウ首相が同国議会で演説を行い、
    財政赤字削減に向けて金融支援を要請しないと語っています。
    一部にある、ギリシャのユーロ圏からの離脱のうわさについても「ギ
    リシャがユーロ圏から離脱する憶測は滑稽だ」と一蹴しています。

    ユーロの先行きについては依然として下値リスクが残り、ギリシャ
    がまず支援要請を正式に行うことが最優先かと思います。
    EU諸国としても要請がないものを支援するわけにはいかず、まずは
    4-5月
    の国債200億ユーロ償還の資金にめどをつけることが重要です。
    EU内部では同国を支援していくことは確認済みで、まずはギリシャ
    が支援を行えばあとはその方法の話で、急速に解決に向けた具体
    策が出てくると思われます。
    現状の不透明さは、ユーロ圏あるいはEU全体にとっての大きな不
    安材料で、市場はそのあたりを鋭く突いてきます。

    ドル円は、ドルの上値を試す展開と観ていましたが、高値は90円7
    7までで、その後反落し、89円台をつけています。
    連日、上値を試しながらも90円70-80あたりが壁になっているよう
    で、いましばらく90円前後でのもみ合いが続く可能性も出てきました。
    しかし、88円台は3月4日に記録して以来約3週間記録していませ
    ん。ドルの底値も確実に切り上がっていると観ています。
    いましばらく方向性は見えて来ない中、やはり鍵はユーロが握って
    います。それもユーロドルの行方が重要です。
    ユーロ円は昨日も121円割れ手前までユーロ安が進みましたが、再
    び押し戻されています。これはドル円での円安ではなく、ユーロドル
    でのユーロ高によるものでドル円を手掛ける参加者も、ユーロドルから
    は目が離せないと言えます。

ユーロ、再び対ドル、対円で下落基調に。 

今年の桜の開花は例年に比べ早いと予想されています。

家のそばの桜並木も遠くから眺めるとると、寒々していた木々の

上の部分がほんのりと色づいているようにも見えます。

東京の開花は24日と予想されています。

日本全国はもちろんですが、東京にも桜の名所が多くあります。

詳しくは分りませんが、その場所の数は全国でもトップクラスでは

ないでしょうか。

千鳥が淵、靖国神社、新宿御苑、上野公園・・・・などなど。

それ以外にも地元の小さな名所もあるでしょう。

一年で一番華やかな季節の到来です。

これで、花粉症がなければベストなんですが。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • NYでは経済指標の発表のなく、手がかり難から円は小動き。
    朝方はややドル堅調の動きから90円71銭までドル高が進んだものの、
    NYダウ9日ぶりにマイナスだったこともあり、ドルが押し戻され90円半ばで越週。

  • ユーロドルが軟調に推移。ギリシャ救済問題がEU内での意見の不統一と、
    ギリシャの財政問題に不透明感を増していることが背景。

  • ユーロドルは一時1,3502まで下落し、約3週間ぶりの
    ユーロ安水準で引け。

  • インドが利上げを決め、中国など他の新興国にも同様な動きが連想され、
    世界経済が鈍化するとの見方からNY株式市場は9日ぶりに下落。

  • 原油、金ともに利食いの売りが優勢で大幅反落。


本日の注目点

  • 経済指標は特にありません。  


先週1週間のドル円は概ね90-91円の狭いレンジでの取引でした。

最大の山場であった日米の金融政策会合にサプライズはなく、ほぼ市場の予想通りの
結果に終ったことが相場を動きを押さえた格好になりました。

ただ、その後は米国は「低金利継続」、日本は「資金供給拡大」が確認されたことで
米短期金利が円金利を上回る傾向となり「ドルキャリートレード」を行うには不利な
金利環境になってきています。

さらに、株式市場が好調なことから投資家がよりリスクを取り易く、高金利通貨に
資金が流れ易くなっています。
その結果、低金利の円が売られる展開が予想され、今週は円の安値を探る動きに
なりそうです。

また、豪ドルなどのクロス円にも資金が集まり易く、ドル円での「円売りドル買い」に
繋がることから、この点からも円売りをサポートしそうです。


問題はやはりユーロの行方です。
一時対ドルで1.38台前半まで買い戻されたユーロドルでしたが、先週末には再び
1.35割れ目前まで売り込まれています。

EU内でのギリシャ救済問題で意見が割れていえることや、資金援助を行う際の
中心になるドイツが「IMFによる資金援助も選択肢に一つだ」(メルケル首相)
と述べるなど、未だEUとしての足並みがそろっていないことが背景です。

ギリシャの財政問題は現在のところの、ユーロ圏での「独り負け」の印象がありますが、
いずれ同じ問題に直面しているスペインやポルトガルにも波及します。
もともとユーロ圏16ヵ国は独仏の2大国が景気を牽引し、すでに自国のGDPは
プラスに転じている一方、「PIIGS]に代表される国々が全体の足を引っ張るという
構図が続いています。

ここにきて、スペインやポルトガルが財政再建に重点を置き政策転換をすすめれば、
いずれ景気へ影響は避けられません。

既に欧州大手銀行のエコノミストはユーロ圏の今年度のGDPを下方修正している
ようです。

財政再建を最重要政策に据えて実施していくことは理解できますが、その副作用として
景気減速が避けられないユーロ圏。
ユーロの上昇は当分ないものと思いいます。

今週は重要経済指標があまりありませんが、ユーロ安に円が引っ張られ円安が加速
するのか、あるいは、ユーロ安から「リスク回避」の動きに戻り、ふたたび安全資産
としての「円」に注目が集まるのかを確認したいところです。

世界的に株式市場が堅調であることから、前者のストーリーが描きやすいと思います。

ただ、株式市場は短期的には上昇しすぎで、調整が必要との声もあることは
記憶しておきたいところです。

米公定歩合再引き上げの噂で90円後半。 

回復基調にある米経済ですが、一般的な米国民の
生活は回復どころか、さらに悪化していると
米ABCテレビは報じています。
米国の中流家庭では58%が金銭的な不安を抱えており、
50%の家庭が1年間で5週の労働時間を増やしてほしい
と望んでいる、との調査結果を紹介しています。
このニュースを紹介したキャスターは痛烈な言葉で
現状を皮肉っていました。いわく・・・。
「米国ではウォールストリートは高報酬に沸いているけど、
メインストリートは低収入に苦しんでいる」・・と。
これが米国の実体かも知れません。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は前日と同じような動きをし、アジア時間に一時
    90円を割り込む場面があったものの、90円台を回復し
    NY時間を迎えた
  • NYではFRBが再度公定歩合を引き上げるとの噂がで、円は
    90円81銭まで下落。その後噂には根拠がなかったことから
    買い戻され、90円40で引け。
  • ユーロは続落。4月2日にはギリシャがIMFに資金要請を
    行うと一部で報道されたことや、EUからの金融支援を確保できない
    懸念などから対ドルで1.36台前半、対円では122円台後半に突入。
    ユーロ安再燃の気配も。
  • この日発表の米経済指標は概ね好調だったことからNYダウは
    8日連続の上昇。フェデックスなどが株価を牽引し、1万1千ドルまで
    上昇するとの強気の声も。
  • 債券市場は来週にも大量の入札を控えていることから売り優勢となり、
    金利は上昇。金続伸、原油は利食いに押され反落。
  • 2月消費者物価指数 → 0%と横ばい                  
  • 週間失業保険申請件数 → 45.7万件 
  • 3月フィラデルフィア連銀景況指  → 18.9(市場予想を上回る)





    本日の注目点

    • 日   2月全国百貨店売上高  






    市場参加者はドル円については大きな値動きはない、との見方から
    90円以下は買い、90円50以上は売りゾーンと割り切ってトレードを
    行っているようにも見受けられます。
    NYでは公定歩合再引き上げの根拠のない噂がで、円は一気に90
    円台後半まで下落しました。
    欧州時間に一時89円76銭まで買い進まれたこともあり、NYでのやや
    円高期待からポジションもショートに傾いていたことも円が大幅に売られ
    た理由だったと観られます。

    ただ、それにしても円安に対する反応の方がやや早く、ナーバスのよう
    にも見受けられ、市場は、足元ではドル高円安に傾いていることの証だ
    ったようにも思えます。ユーロ安が再び始まり、ドルが買われ易い地合い
    だったことも背景にありましたが、「週足」での2007年夏からのトレンドラ
    インが意識されていることもあります。

    ユーロが下落傾向を強めています。前日に対ドルで1.38台を回復した
    ものの依然上値は限定的であったところにギリシャ問題が再燃した格好
    です。
    4月から大量の国債償還を迎えるギリシャの資金問題に関して、一部で
    は4月2日にも同国がIMFに支援を求めるとの報道にユーロは大きく下
    落しています。事実、パパンドレウ首相は、3月35、26日のEU首脳
    会議で融資枠についての決定ができない場合、IMFに頼る可能性を示唆
    しています。
    問題はECBのトリシェ総裁らがEU域内での解決を強く主張し、IMFへ
    の支援に反対の立場をとっていることです。
    さらにEU内での主要国の意見の違いもでてきており、ドイツのメルケル首
    相は「ギリシャの財政問題を解決するにはIMFが唯一の道になるかもしれ
    ない。」との認識を示しています。(ブルームバーグ)
    ギリシャの国債大量償還がまじかに迫った重要な時期に、ユーロ圏は「一
    枚岩」ではないことを市場に露呈した格好になり、通貨ユーロが正念場を
    迎えていると言えます。

    本日は金曜日で日本は連休となります。今夜は米経済指標の発表もな
    いことから、どうやら円は90円台で越週となりそうな気配です。
    日米の重要な金融政策発表があったことで明確な方向感の出現を期待
    していましたが、こちらは次週以降に持ち越しとなりそうです。

    来週は、8日連騰し、強気の米株式市場の行方に最も注目しています。
    利食いに押され下落すれば、リスク選好の動きが後退し、商品相場の下
    落を誘い、資源国通貨が売られ、低金利の円やドルが買い戻される展開
    も予想されるからです。
    同時に意識されている上記トレンドラインは92円割り込み、91円台後半
    にまで迫っています。
    来週もこれら2点が注目される展開になろうかと思います。
    ドル円が反発したのちに90円を割り込み、その後約1週間90円レベルを
    維持できたのは1月以来です。
    ドル円にやや下落に対する「粘り腰」が出てきたことを最後に指摘しておき
    たいと思います。

    よい週末を・・・。



円、日銀会合にも反応せず小動き。 



日銀は昨日開いた金融政策決定会合で、新型オペによる
資金供給額を「10兆円程度」から「20兆円程度」に
拡大するすることを賛成多数で決定しました。
日銀政策委員は現在総裁を含めて7名います。
2名の政策委員が新型オペの拡大には反対したそうです。
何かFOMCの構図に似ていますが、これで日米ともに
低金利はしばらく続き、株式市場にはプラス材料です。
しかし、それでも日経平均は1万1千円を下回っており、
依然として低空飛行中です。
日経平均株価が1万5千円を超えて来るのは
いつのことでしょうか・・・。





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • バーナンキ議長は議会証言で金融規制に関して
    証言を行ったが市場は特に反応せず。
  • 前日のFOMC声明文で低金利政策の継続が確認され
    株式市場は好感したものの、為替の方向性は定まらず。
  • 円は90円台半ばを挟む展開ながらも、上下どちらへも
    動けず。日銀政策決定会合で資金供給枠の拡大が決定されたものの
    織り込み済みから反応は限定的。
  • ユーロは対ドルで1.38台に乗せたものの、その後100ポイント
    下落し、依然反発はするものの上値が重い。
  • NYダウは7連騰し、1年5ヶ月振りの高値更新。
  • 原油、金ともに続伸。OPEC総会では原油生産量の
    据え置を決定。現在の80ドル台の価格は妥当との認識。 
  • 2月卸売物価指数 → -0.6%(5ヶ月振りのマイナス)






    本日の注目点

    • 欧   1月ユーロ圏貿易収支
    • 米   2月消費者物価指数
    • 米   10~12月経常収支                     
    • 米   週間失業保険申請件数   
    • 米   3月フィラデルフィア連銀景況指


              



    円の明確は方向性が定まりません。
    先週末、一時91円台に乗せた円もその後は90円半ばを挟む
    狭いレンジでの取引が続いています。
    200日移動平均線のトレンドラインが意識されていることと、
    日足では「雲」の上限にぶつかり押し戻される展開となっており、
    今のところ「雲」が抵抗滞として機能しています。
    一方、下値も90円台を割り込む勢いは見られないことから「ド
    ル反発の機会を伺いながらも頭の重い展開」から動けないという
    状況が続いています。
    90円を再び大きく割り込むと、ドル先高観も修正を余議なくさ
    れますが、中期的にはドル上昇シグナルが点灯しつつも、目先頭
    が重くなったことでその見方もやや後退しつつある、というとこ
    ろでしょうか。


    日米ともに重要な金融政策会合を終え、ほぼ市場予想通りだったこ
    とからさらに値動きが狭まったと言えます。
    金融政策にサプライズがなったことで、株式市場では好調な展開が
    続いています。
    昨日もNYダウ、ナスダックともに高値を更新し、その影響から日
    経平均も続伸しています。市場は明らかに「リスク選好」を高めて
    おり、現状では、商品高、高金利通貨高、円安という流れが継続さ
    れる可能性は高いと観られます。
    先行きに不透明感が残る米住宅、雇用に、急回復するシナリオの台
    頭などのサプライズが無い限り、市場は楽観的な動きを選択するも
    のと観ています。

    ユーロドルは昨日欧州で一時1.3818まで上昇しました。3月
    2日に1.34台前半を記録して以来、2週間で400ポイントの
    回復です。ヘッジファンドなどのシカゴ先物市場の建て玉を観ると、
    依然として大幅な「ドル買いユーロ売り」のポジションをキープし
    ており、本格的な買い戻しには入っていません。ギリシャ問題はこ
    こにきてやや小康状態を保っていますが、一部にはギリシャのユー
    ロ圏離脱の可能性を指摘する声もでてきました。

    この件に関して、ギリシャのパパンドレウ首相は「財政赤字削減計
    画を前倒しで実行している」ことから「離脱の可能性はゼロ」との
    コメントを残しています。
    市場は、離脱は現実的ではないとしながらも、財政削減の実効性を
    注意深く観ているというところです。

    このところの動きを反映し、ユーロドルのボラティリテーは1ヶ月
    物で9.08%と1ヶ月前の11.305から大幅に低下し、20
    08年8月以来の水準となっています。このままユーロが買い戻さ
    れるとは思えません。
    テクニカルでは1.39台から1.40台にかけて強い抵抗が観測
    されます。むしろ今後、「ギリシャ問題」から「南欧問題」に拡大
    する危険性もあるということを意識しておきたいと思います。





FOMC声明文変更なし。 







日本の長期金利は10年物国債の利回りです。
住宅ローンを組んでいる方は概ね「固定金利」を
選択する方が多いと聞いています。
しかし、「フラット35」では、現在3%近い
金利になります。
一方、変動型を選べば半年ごと見直しですが、
優遇レートの適用を受ければ1%台前半です。
「変動型では将来金利が上昇したときに大変」
という声をよく聞きます。
確かにそうですが、日本の長期金利は過去10年間
2%を超えたことは一度もありません。
因みに私は10年以上も変動金利を選択しています。
デフレは必ずしも悪い面だけではありません。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 東京時間に一時90円を一瞬割り込んだドル円は欧州時間では
    買い戻され上昇。NYではFOMC声明文発表をきっかけに再び
    下落90円台前半での展開が続く。
  • FOMCでは声明文に変更がなかったことで現行の低金利が
    しばらく継続されるとの見方が優勢。
  • ユーロはEU財務相理事会でギリシャを支援していくことで基本合意。
  • 加えて、S&Pがギリシャ国債の格付け引き下げを見送ると発表した
    ことや、独ZEW景況調査の指標が好転したことで、対ドル、対円で上昇。
  • 低金利継続が確認されてことでNYダウは6連騰。
  • ドル安を材料に金、原油ともに大幅反発。
  • 債券相場も低金利継続を好感し大きく上昇、長期金利は下落。
  • 3月独ZEW景況感調査 → 44.5(市場予想を上回る) 
  • 2月住宅着工件数 → -5.9%(年率換算57.5万件)






    本日の注目点

    • 欧 OPEC総会(ウイーン)  
    • 米   2月卸売物価指数    
       





    注目のFOMCでは声明文の変更はありませんでした。
    事前の予想では「異例の低金利を長期間継続」との文言が外
    されるのでは、との見方が一部にありましたが、景気は引き続
    き回復しているとの認識は維持しながらも文言の変更は見送
    られました。ただ、雇用については「労働市場は安定しつつあ
    る」との文言が加わり、雇用統計では依然として減少が続いて
    いるものの、先行きに明るい見通しを持っていることが
    判明しました。
    政策金利の変更については、前回同様カンザスシティー連銀
    のホーニング総裁は低金利継続に反対票を投じ、全会一致は
    崩れています。また、MBSの購入は予定通り今月末で終了す
    ることも確認されています。

    今回のFOMCでは、米景気にインフレ圧力はなく、引き続き個
    人消費や住宅市場に不安定感が残っていることから現行の低金
    利政策は継続することが妥当との判断が下されたことになります。
    しかし、既に市場への大量資金供給は止め、2月には公定歩合
    を引き上げていることから「利上げへの一歩」は踏み出しています。
    個人的には年内に利上げは行われると観ていますが、問題は実
    施時期です。失業率の低下と雇用者数の増加がカギを握ってい
    ると思いますが、雇用者数については今後数ヶ月以内にプラスに
    転じると観られます。
    現在9.7%の失業率が9.0%程度まで低下することが確認できれ
    ば、利上げ実施へのカウントダウンが始まると観ていますが、現状
    では夏から秋口にかけて、その可能性が高まるだろうと予想します。

    ドル円は昨日の東京時間内に一時90円をわずかですが割り込み
    ました。クロス円の売りが持ち込まれたことが背景ですが、欧州時
    間にはそのクロス円が大幅に上昇し、前日の下げの7割方を回復
    しました。ギリシャ問題がやや後退したことが買い安心感に繋がっ
    たようですが、昨日のEU財務相理事会では、前日のユーロ圏財
    務相会合と同様に、ギリシャ支援では合意したものの積極的な関
    与は避けているようです。
    現状ではギリシャからの支援要請がないことから、最終的には資
    金の出し手として後ろ盾になっていることを市場にアピールしたに
    留まっています。
    4~5月にかけて約200億ユーロの国債償還を控えているギリシャ
    は今後借換債の入札で山場を迎えることになります。
    その点では昨日のS&Pによる格下げ見直しの解除は同国にとっ
    て大きな朗報と言えます。

    米低金利の継続とギリシャ問題に対する緊張感の後退から、市場
    では「リスク選好」が高まるとの見方も出ています。
    実際に昨日は、株式市場、金、原油などが大幅な上昇を見せ、そ
    の結果、南アフリカランドや豪ドルなどの高金利通貨が買われてい
    ます。
    債券市場でも利上げが遠のいたことを理由に買われており、長期金
    利は大きく低下しました。
    このような流れからすると、円が大幅に買い戻される理由も見つから
    ず、むしろ「円買いドル売り」ポジションの巻き戻しが懸念されます。
    円が90円台での値がためができるかどうか、こちらは今週が山場と
    言えます。




ユーロ円再び下落123円台に。 

先日の日曜日に友人が車の購入を検討している
ということで、都内の「トヨタ店」に同行しました。
大規模なリコールの後だけに様子を観たかったこともあります。
広い店内には展示車が3台。窓側の机では
1組だけが商談中でした。
われわれは待たされることもなくコーヒーを飲みながら
担当者の説明を受けて約1時間。
「プリウスは売れていますか?」との質問に、
「えぇ、おかげさまでそこそこ売れています」
心なしか声に元気はなかった。
店内の片隅にある子供の遊び場から
子供のはしゃぎ声だけが響いていました。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



    本日のFOMCや日銀政策決定会合を控え、動きづらい展開
    からポジション調整に終始。
  • ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援で一致したものの、
    具体的な救済策がなかったことや、財務相の間でもギリシャ支援に
    関して意見が分かれたことからユーロが対ドル、対円で軟調に。
  • 円は90円半ばを挟む動きから、クロス円での利食いの円買い
    にやや円高に振れる。
  • 軟調に推移していたNY株式市場は引け際に買い物を集め
    NYダウは小幅続伸、ナスダックは反落。
  • 金は反発し、原油は続落し2週間ぶりの80ドル割れ。
  • 2月鉱工業生産 → +0.1%
  • 2月NY連銀製造業景況指数 → 22.86
  • 3月NAHB住宅市場指数 → 15





    本日の注目点

    • 日   日銀金融政策決定会合(3/17まで)
    • 豪   RBA議事録
    • 欧   3月独ZEW景況感調査
    • 欧 EU財務相理事会(ブラッセル)  
    • 米   2月住宅着工件数
    • 米   FOMC          






    クロス円の売りに円はやや買われ、90円台前半まで強含む
    場面もありましたが基本的にはFOMC等を控え様子見の展
    開でした。

    ユーロが再び下落しています。対ドルで1.38台回復に失
    敗したこともあり、ユーロ反発に限界が見え始めていたこと
    もありましたが、ずるずると後退し1.36台後半に。
    対円でも123円台までユーロ安が進み、再度下値を試す気
    運もでてきました。ブリュッセルで開催されていたユーロ圏
    財務相会合では、一致してギリシャを支援して行くという体
    制は確認できたものの、具体案はなし。さらに、財務相の間
    では意見が分かれたことも判明したことでユーロ売りに繋が
    ったようです。
    「これまでギリシャに対する協力的なコメントは聞かれたが、
    それ以上の何も観られない」といった声が市場では聞かれる、
    とブルームバーグは伝えています。
    本日16日が同国の行程表提出期限です。実際に効果のある
    財政赤字削減案の提出と独仏を中心とする救済案の両方が明
    確にならない限り、ユーロの下落リスクは消えません。

    円は90円半ばを挟む動きで動意は観られなかったようです。
    日米で政策会合が開催されることから、その内容を観るまで
    動けないということですが、内容が発表されても結局「相殺」
    されてしまい、上下どちらにも動かないのでは、という
    見方も出てきています。FOMCの声明文では「長期間にわた
    る異例な低金利継続」の文言が削除される可能性は低く、
    その場合にはドル売り材料。
    一方、日銀は「新型オペ」の期間の延長と追加緩和を決定する
    と観られ、こちらはドル買い材料に反応しそうで、いわば綱引
    きの状態にあります。FRBとすれば、景気は持ち直している
    ものの、今しばらく低金利を継続し雇用と住宅市場の回復を待
    ちたいところ。
    日銀は鳩山内閣からのプレッシャーもあり、何とかデフレ脱却
    と適度な円安方向へのシフトを目指したいところです。

    昨日もこの欄で触れたように、「週足」ではドル下落のトレン
    ドラインが92円近辺まで迫っており、この水準をぬけるかど
    うか。また、「日足」では一目の「雲」の上限でドル反発の頭
    を押さえられといる、と観られます。ドル円が底堅い動きを見
    せている中で、上値にもテクニカル面からの「抵抗」が続いて
    います。日米の政策決定会合が今週の最大のイベントであるた
    め、これで上下どちらかに動意をみせなければ今週も明確な方
    向感が得られない可能性もでてきそうです。

円、米指標を受け一時91円台に。 

ネット系の銀行の資金量(預かり金)が増えている
という報道がありました。
中でも住信SBIネット銀行は創業2年余で
資金量が1兆円を超えたそうです。
1兆円といえば地銀下位行クラス。
2年で地銀1行が誕生したことになります。
預かり金急増のわけは預金利率にあります。
同行の場合1年定期で0.6%~0.8%あり、
通常の銀行の2~3倍の金利です。
所詮「コンマ以下」の違いですが、昨今のデフレ下
この差が大きいようです。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 2月小売売上高が予想以上の伸びを見せたことから
    ドル円は91円付近のドル売りもこなし91円09円まで
    上昇。約3週間ぶりの円安水準を示現。
  • しかし、その後発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が悪化していた
    ことに反応しドルは90円台前半まで売られ、90円半ばで取引終了。
  • 空席FRB副議長にサンフランシスコ連銀のイエレン総裁が就任との
    情報に、超低金利継続を主張する同氏の就任は利上げが遠のくとの
    連想からドル売りを誘った側面も。
  • ユーロドルは1ヶ月ぶりの水準を回復。豪ドルも買われ、
    テクニカル的にも円安傾向が継続するとの見方も台頭。
  • NYダウは4日続伸、ナスダックは小幅反落。
  • 金、原油ともに小幅反落。
  • 2月小売売上高 → 0.8%(市場予想を上回る)
  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 72.5(市場予想は74.0)



    本日の注目点

    • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブラッセル)      
    • 米   2月鉱工業生産  
           





    ドル円は、先週の円安傾向を象徴するかのように週末に91円台に
    乗せました。90円後半のドル売りのオーダーもこなしながら2月23
    日以来の91円台乗せでした。ただ、91円台での滞空時間は短く
    その後のシカゴからの指標に90円前半まで
    ドルは反落し、依然として明確な相場観は見られないというのが現
    状です。また、そもそも米小売売上高の指標内容が90円台半ばか
    ら91円台に乗せるほどのものだったのか、という疑問もあります。
    市場のポジションが「ドル売り円買い」に傾いていることの証左とも言
    えます。

    円はドル以外の主要通貨に対しても弱含んでいます。
    ユーロ円は約3週間ぶりに125円台まで上昇。豪ドル円も83円台半
    ばまで上昇しており、現在87円02銭にある週足の「200日移動平均
    線」が視野に入ってきそうです。「日足」、までのテクニカルでは全て
    買いシグナルが点灯している豪ドル円は、ここから上が重要はポイン
    トで、87円を目指せるかどうかの正念場と言えるでしょう。

    全般的に円が売られ易い状況は、株式市場が安定していることが
    背景にあります。リスク資産に資金が流れ、金利の低い円が売られ
    るという環境が続いていることが理由として挙げられます。
    言いかえれば、何かをきっかに株式市場が大きく下落し、リスク回避
    の動きがメインになれば、円も再び90円を割りこみ、上値の重い展開
    に戻ることも あるえることは、言うまでもありません。
    しかし、今週はその可能性は低く、ドル円では上値を試し行く展開か
    と、予想しています。

    今週は相場に影響を与えそうなイベントが多く控えています。
    国内では日銀金融政策決定会合です。12月に発表した「新型オペ」
    による資金供給枠の拡大が見込まれており、前回は円安に反応した
    だけに「二匹目のドジョウ」との見方も有力です。
    また、米ではFOMCで政策金利は据え置かれるものの、利上げに向
    けての認識に変更があるかどうか注目されます。
    3月はじめに発表された2月の雇用統計では、減少幅が予想以下であ
    っただけに出口戦略への期待感も高まります。

    さらに16日はギリシャの財政赤字削減に向けた行程表の提出期限で
    す。独仏首脳、さらにオバマ大統領との会談を終えているパパンドレウ
    ・ギリシャ首相は支援を引き出すためには思いきった対策を提出すると
    思われますが、同時にこれまで発表されてこなかった独仏の支援内容も
    注目されます。

円、材料に乏しく90円半ばで変わらず。 



首都圏3番目の空港となる「茨城空港」が昨日開港しました。
開港する前から黒字化は難しいと予想されています。
なにしろ開港時に1日1便だけ、アシアナ航空が茨城ーソウル
を飛ぶだけです。ただ、特徴はあるそううです。
離着陸料が羽田や成田に比べ4~5割安いことです。
理由は、普通、航空機はターミナルビルに対して「直角」に
停止しますがが、ここでは「平行」に停止します。
そのため、出発時に専用車両を使ってバックする必要がなく、
利用料を安く設定できるわけです。
他にも、旅客機とターミナルビルを結ぶ搭乗橋はなく、
利用者はタラップから降りて歩くそうです。
なるほど「知恵を絞った」後が伺えますが、早く他の航空会社を
誘致しないと、黒字化はやはり難しそうです。
茨城県民が毎週ソウルへ旅行するわけにはいきません。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャの財政問題に対してやや楽観論が台頭しユーロ高
    ドル安の展開に、ドル円でもドル高傾向が継続。
  • ただ、昨日も同国では大規模なストが行われ、公的機関など
    麻痺状態となり市民生活に影響も。
  • ドル円は値幅が30銭強と、90円台前半で小動き。
  • 昨日発表された中国2月のCPIは2.7%で、予想を
    上回る上昇率に金融引き締め観測が強まり、NYダウは
    終始前日比マイナスで推移。大引け1時間前から買い物を集め続伸。
  • 金、原油ともに大きな動きはなく小幅高。
  • 1月米貿易収支 → 373億ドルの赤字(赤字幅やや縮小) 
  • 週間失業保険申請件数 → 46.2万件(予想を若干上回る)



    本日の注目点

    • 欧   1月ユーロ圏鉱工業生産   
    • 米   2月小売売上高
    • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数    
        
           



    ドル円は90円台の値固めを行っているようにも思えます。
    長期トレンドは依然変わらず「ドル安円高」でいいと思いますが、
    このところドルは円に対して堅調に推移しています。
    見方を変えれば「堅調」ではなく、「小動き」なんだ、とも言えま
    すが。足元ではドル高円安傾向がやや強まっており、今日はそ
    の背景を確認しておきたいと思います、

    まず、急落したユーロが対ドルで下げ渋っていることが挙げられ
    ます。先月下旬には1.34台半ばまで売られたユーロドルは今
    週は1.36台から1.37のレンジでやや安定したようにも見えます。
    同時に豪ドルやカナダなど資源国通貨も対ドルでは上昇しており、
    全体的に「リスク資産」へ資金が向かっているといることが指摘でき
    ます。
    ユーロの急落が一旦止まったことでボラが縮小しリスクを取り易い
    状況になっていると言えます。当然、金利の低いドルと円は売られ
    「ドル安、円安」状況が醸成さえれます。

    次に円自体の材料でも、来週行われる日銀政策決定会合では量
    的緩和の更なる拡大が実現しされていることが挙げられます。
    前回12月の行われた「新型オペ」では予想外(?)の円安効果をも
    たらしました。
    今回もこの決定を睨んで短期金利が下落傾向にあり、円安への土壌
    造りが進んでいると観られます。
    また、菅財務相はデフレ阻止を前面に押し出し日銀にプレッシャーを
    かけ続けていることも見逃せない影響です。

    世界的な株式市場の回復もドル高を後押ししています。
    NYダウ、ナスダックは年初来高値を更新し、日経平均も1万700円
    台を伺う動きを見せています。
    株高はドル高に繋がることから、ドル安定に寄与している側面もありま
    す。

    さらに株高は債券安と裏腹です。NYでは債券安から長期金利は上
    昇し、金利水準からドルへの投資も増え、ドル買い需要に繋がるという
    「好循環」もつづいています。

    このようなドル上昇への材料に加え、テクニカル面でもドル円が下がり
    にくい状況が現れています。豪ドル円などのクロス円では買いシグナル
    が点としており、もう一段の上昇はドル円での円売りを誘発します。
    その結果「日足」での一目ではドル上昇シグナルが点灯する前夜、とい
    う水準にまで来ています。
    91円台までドル高が進めば、上昇に弾みがつく可能性がでることも十
    分考えられます。

    もちろん下落リスクもないわけではありません。
    上記背景の楽観シナリオが頓挫した際には再びドル売りが優勢となり、
    安全資産としての円買いが活発化することにもなります。
    テクニカルでも上値には重要な「200日移動平均線」もあり、トレンド
    ラインがキャップもしており、「抜けにくい」ことを暗示していることも
    事実です。来週には米FOMCと日銀の政策会合の内容が明らかになりま
    す。今のところ円の値幅は限定的ですが、1年を通じて一番値幅の大きい
    「3月」です。為替市場の「アノマリー」は生きているのかどうか、今月
    後半からが勝負どころでしょう。





ドル円90円半ばを抜け全面安。 


昨日の夕方、小腹がすいたのでマックに立ち寄り
コーヒーとハンバーガーを注文し、席に。
隣にひと目で「就活中」と分る学生が一人。
思わず「就活ですか?」と話かけると、「そうです」
との返事。
「今年は厳しいらしですね?」
「イヤァ、厳しいですよ」、聞けば日大経済学部の3年生で
ある生保会社の面接に行ってきたところだと言う。
遅くても夏までには就職を決めて決めて親を安心させたいという
山形出身の学生でした。
最悪の場合どこかに就職できればいいと言うが、
人生の最初の仕事をどこにするかは、これからの人生に
大きな影響を与えるはず。
なかなか決まらない今の状況を
「リーマンショックの影響ですよ」と言っていました。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア市場では値動きの無かった円は欧州市場に入ると
    売られ始め90円50をテスト。NYでは90円82
    まで円安がすすむ。
  • テクニカル的にも各指標で円売りドル買い、クロス円でも
    円売りのシグナルが出ており、円が全面安に。
  • 豪ドル円は中国の経済指標が好調なこともあり続伸。
    1月21日以来、約1ヶ月半ぶりに83円台を記録。
  • NY株式市場の堅調さ、原油高もリスク選好を加速。
    原油は82台を記録。OPECが原油需要予想を上方修正
    したことを好感。
  • 低金利の円とドルのキャリートレードが再燃との指摘も
    あり、来週の米FOMC,4月の日銀政策決定会合に注目が集まる。
  • 米10年債の入札は好調。金利は横ばいの3.7%台
  • 1月卸売在庫 → -0.2%



    本日の注目点

    • 豪   2月失業率 
    • 中   2月消費者物価指数・卸売物価指数
    • 中   1~2月、鉱工業生産・小売売上高 
    • 欧   ECB月例報告                   
    • 米   1月貿易収支   
    • 米   週間失業保険申請件数   
           





    ドル円は先週末の雇用統計後の高値90円69を抜け91円手前まで
    上昇しました。
    「日足」では三角保ち合いが継続されているものの、短い「1時間足
    」ではトレンドラインを上抜け、一目均衡の「雲」も抜け、さらに「遅行
    スパン」もローソク足を抜け切り、見事な買いシグナル点灯です。

    このシグナルは昨日の東京時間引け後の夕方には確認され、90円
    30抜けでドル円上昇観測がダメ押しされた格好です。
    NYではさすがに91円に近づく局面では、実需のドル売りや利益確
    定の売りに押され90円半ばまで値を戻していますが、90円台が維持
    されれば再び上値を試す展開になると観ています。

    NYではリスク選好が高まったことから、金利の低いドルと円を借り、高
    金利通貨を買う「キャリートレード」の再燃を囃す声もありました。
    「キャリートレード」は通貨のボラティリティー(変動率)が低ければ低い
    ほど活発になり、このところのボラの低下傾向が支えになっている感も
    あります。

    結局この日は「ドル安、円安」が加速した形になり、ユーロ、豪ドル、ク
    ローネなどが軒並み対ドルで上昇しており、そのドルに対して円は弱
    含む展開でした。豪ドル円は1月21日以来となる83円台乗せを示現
    し、高値は83円30まで豪ドル高が進んでいます。
    今朝の新聞でも鉄の世界的需要拡大で鉄鋼石の価格は大幅に上昇
    し、ブラジルの資源大手は鉄鋼石の価格を90%値上げして価格交渉
    を行うとの報道もあります。豪ドルにとっては大きな支援材料です。
    テクニカルを観ても「日足」で買いシグナルが鮮明です。

    これまでの78円ー82円台のレンジをブレイクできるかどうかですが、
    市場参加者の相場観が「80-85円」にシフトする潮目に来ていると思
    います。それには、現在81円65銭に位置している100日移動平均線
    を下回らないことが条件です。

    ユーロ円の124円台も約2週間ぶりの水準です。
    ギリシャ問題が依然不透明という中でも、ユーロが対ドルで下げ渋って
    いることから円安の影響がそのままユーロ円に反映された格好になって
    います。上で述べた豪ドルほど上昇するとは思えないことから、豪ドルを
    対ユーロでロングにするポジションが機能しそうです。

    豪ドル円の買い、ユーロ円の売りポジションを値動きを見ながら構築して
    もいいかもしれません。
    豪ドルの下落リスクはいまのところ「中国の経済指標」に限定していると
    観ています。

    不動産価格の上昇が止まらない中国ですが、今日は2月の消費者物価
    指数が発表されます。

    市場予想は前月比2.5%の上昇ですが、予想以上の数字が出ると金融
    引き締め懸念から豪ドル売りに繋がる可能性はないとは言えません。
    中国の利上げはどちらにしても、そう遠い将来ではないはずですが。






円、海外で円高に振れるも89円台後半。 

バイリンガルの子供の方が一つの言語を話す子供よりも
会話理解力が優れている、という研究結果がでました。
これは、日本や英国、イタリアで4~7歳のバイリンガル
の子供のグループと、一つの言語を話す子供のグループに
同じ人形劇を見せて理解度を調べたところ、バイリンガル
グループの方が変なセリフに敏感だったそうです。
これからの世の中、最低でも英語が出来て、それプラス
もう一ヶ国語ができることが理想のようですが、
楽ではありません。
一方、「国家の品格」で有名な藤原正彦氏は、
子供の時から英語を習うことには反対で、
先ず日本語を正しく理解することが重要だと・・・。
これも事実だとは思いますが、語学は子供の方が
より早く上達し、身につきます。





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 格付け会社フィッチがギリシャは財政赤字削減計画を
    実行に移す保証はない、と指摘したことでユーロは対ドル
    対円で下落。
  • このため円は大きな値動きがない中緩やかに買われ、89円70
    割れを示現。ただ、NYでは株式市場が堅調だったこともあり
    やや買い戻され90円近辺で引け。
  • NY株式市場では2009年の「S&P500」最安値からちょうど
    1年の節目だったものの、大きな混乱もなく通信セクターを中心に小幅高。
  • 訪米中のパパンドレウギリシャ首相はオバマ大統領と会談し、
    内容は明らかにされてはいないものの、同首相は「前向きな会談」
    とのコメントを発表。
  • またこの問題に関しては次回のG20でで取り上げられる
    可能性が浮上。
  • 金、原油はまちまち。債券は小幅高。





    本日の注目点

    • 中   2月中国貿易統計      
    • 欧   1月独貿易収支               
    • 米   1月卸売売上高 
    • 米   2月財政収支
                






    海外ではやや円高に振れたものの90円手前で戻っています。
    先週の雇用統計発表後に90円台半ばまで上昇したドル円、
    90円台中心での取引が行われたのはわずか2日間だけで、
    依然上値の重さを示した格好です。
    基本的には明確な方向感はなく、「三角保ち合い」(さんかく
    もちあい)が意識された展開が続いています。
    今回の雇用統計をきっかけに上昇したドルは、比較的底堅く
    推移するのでは、と予測していましたが90円台での定着はな
    かなか簡単ではないようです。ただ、昨日のように下落したとし
    ても先週末の雇用統計発表前の水準には届かず切り返してい
    ることを考えると、やや楽観的ですが再び上値をトライする可能
    性は残っていると考えます。しかし、それも89円50を割り込むと
    修正を余儀なくされそうです。今週末の米小売売上高発表まで
    は90円台売り、89円台買いの展開が続きそうです。

    それにしてもこのところの東京時間帯での値動きには困ったもの
    です。朝方だけ神経質な動きが見られますが、その後はさっぱり。
    固定相場のような静けさです。相当ストレスも溜まってきていると
    思います。
    1年で最も値幅が大きいと言われている3月ですが、今の所その
    気配は観られませんが,気を抜くことはできません。

    ギリシャの財政問題では依然として具体的な支援策は出てきて
    いません。
    独仏首脳に続き、パパンドレウ首相は米国でクリントン国務長官
    とも会談し支援を要請した可能性もあります。しかし、基本的には
    EU首脳がIMFの支援は避けたいとの考えがあるため直接的な
    要請はなったものと考えられます。EUではIMFに代わる財政支
    援機関「EMF」の創設を求める声も上がっていますが、今回のギ
    リシャ救済に間に合うほど簡単ではありません。

    ブルームバーグが伝えたところによると、来週のEU財務相会合
    で協議されるリポートではギリシャが財政赤字削減に向けて設定
    した増税による税収入の伸びは「同国政府が予想しているほど歳
    入増に繋がらない恐れがある」と報告しているようです。
    いずれにしても昨年12.7%の対GDP比赤字を、今年度は8.7
    %に削減するという案はかなり高いハードルだと言えます。

    豪ドルが対ドル、対円で再び堅調な動きを見せています。
    対ドルでは約1ヶ月半ぶりに0.91台半ばまで上昇し、対円でも82
    円台前半です。資源価格が高値安定を保っていることが背景ですが、
    中国の金融引き締め懸念がやや後退していることも豪ドル高をサポー
    トしていると思われます。
    本日の中国貿易統計を皮切りに今週は同国の経済指標の発表を控え
    ており、下落リスクがないわけではありません。
    ロングポジションは82円割れをストップに、83円台を狙いたいものです。

円、90円台前半で小動き 



先週の東洋経済に面白いジョークが載っていたので
紹介します。
何十年という間、統計を整備してこなかったギリシャ政府の
財政問題に関して、
飛行機事故にあい、墜落したジャングルでライオンに遭遇した
二人の男性のジョークです。
一人目の男性が運動靴を履き始めたので、もう一人の男が
理由を尋ねると、一人目の男は「急いで逃げる準備をしている」
と答えた。そこで二人目の男は「ライオンより早く走ることは
できないよ」と言うと「ライオンより早く走る必要はない。君より
早く走れればいい」と答えた・・・・・。
アイルランドなどの国は競い合って財政調整を行っているのに、
ギリシャはまだ「運動靴を履いてない」ということだそうです。
何十年という間統計を整備してこなかったギリシャ政府の姿勢を
批判しています。
ギリシャは先週、財政再建案を発表し、一応好感されてはいるものの、
長い間統計を改ざんしてきたツケの代償は小さくありません。





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 重要な経済指標がなかったこともあり為替は全般的に
    小動き、円はやや買い戻される場面があったものの90円台は
    キープ。値幅はわずか35銭あまり。
  • 先週末のリスク選好の動きからは反対の利食い優勢の展開で
    ユーロドルが下落し。豪ドル、NZドルなど高金利通貨はしっかり。
  • NYダウはAIGが傘下の生保部門を米メットライフに売却の
    ニュースを好感し続伸したものの、引けは小幅反落。
  • 欧州株式市場ではロンドンのFTが続伸し、2008年9月の
    リーマンショク以前の水準を回復。
  • 金、原油はまちまち、米債券相場は続落し、長期金利は2月22日
    以来の3.7%台まで上昇。
  • 1月独鉱工業生産 →  0.6%(事前予想を下回る)





    本日の注目点

    • 日  1月景気動向指数         

         





    海外市場は重要な経済指標の発表もなく静かな一日でした。
    今週は後半に米小売売上高などの経済指標が集中していることから、
    週前半はこのような動きが予想されます。

    円は昨日の東京市場朝方には、日経平均が大幅なプラスで寄り付い
    たこともありNYの円安値を上抜け90円68銭まで円安が進みま
    した。しかし、勢いのよかったのはそこまでで、その後は実需筋の
    ドル売りにじりじり押し戻される展開に90円40近辺での取引に
    終始しました。
    約2週間ぶりの90円台半ばということもあり、ドル売りが出易い
    雰囲気の中、それでも海外市場で90円台を維持できたことは、今
    後の相場展開に何か意味をもたせるかもしれません。

    世界的に株式市場の回復基調が鮮明になってきました。
    ロンドンFTでは約2年ぶりに高値を記録し、2008年9月のリ
    ーマン破たん時の水準を回復し、東京株式市場でも先週末と昨日で
    2日続けて200円以上の上昇を見せています。
    株高はドル高円安に繋がることから、この辺りにドル堅調の理由が
    あるかもしれません。本日の日経平均も小高く始まりそうですが、
    今後現在の状況が続くようなら少なくともドル円ではドルが底堅く
    推移する可能性もあります。今後も株価の動向には注意が必要です。

    上で述べたように今日も活発な値動きは期待できません。
    経済指標の発表がないことに加え、テクニカルでも上値と下値が収
    斂しつつあります。
    上値は昨年8月の97円台から右下へのトレンドライン。下値では
    昨年11月の85円割れから右上のトレンドラインが、それぞれ三
    角形の一点を目指し接近してし、いわゆる「三角保ち合い」(さん
    かくもちあい)を形成しつつあります。
    それぞれのラインは抜けにくく相場が徐々に煮詰まってくることを
    暗示しています。
    そのため上にも下にも動きずらい展開が予想されます。
    上値では92円台後半、下値では88円台前半だメドになりますが、
    さらに上値には「200日移動平均線」が位置しており、上値が重
    いという印象を与えています。どちらか一方に抜け切るには、今月
    一杯はかかりそうな気配がみて取れます。

    豪ドル円は昨日時点で「100日移動平均線」を上抜けし、その上
    にあった「雲」も抜けたように思えます。
    ドル円の上値が今のところ限定的なため83円台乗せは近くて遠い
    ようです。これまでですとこの水準からからは2~3日すると押し
    戻され下落しています。今回は82円前後の水準をどこまで維持で
    きるかに注目したいと思います。政策金利引き上げという援護があ
    り下値のリスクは少ないと観られますが、上値を追う動きが見られ
    ない展開が続いています。
    そろそろ1月から続いている78円ー82円のレンジを上抜けする
    のではないかと観ています。







米雇用統計を受けて円90円台半ばへ。 


幼児虐待の忌まわしい事件が埼玉県と奈良県で起きました。
弱者の幼児は自分の親に頼るしか術がないなか、
その親に虐待された時、どんな心理状況になるのでしょうか。
奈良県のケースでは「夫に似てかわいくない」との理由で
5歳の子供が餓死しています。
普通「親に似て可愛い」というのが通り相場のはず。
親に似て生まれれることはリスク・・?
そんなはずはありません。
まだ親になり切れていない親が増えてきた
ということでしょう。




ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 2月の雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を
    下回る減少幅だったことから、ドルは急反発。
    対円では90円台前と、約2週間ぶりの円安水準に。
  • 円以外の通貨はドルに対して上昇。その結果カナダ、豪ドルなどは
    対円で大幅に上昇。
  • 米経済に対して見方が楽観的に見方が広がったことで
    株式市場も大幅上昇。NYダウは前日比122ドル高。
  • 金、原油相場も経済の先行き見通しが改善したことから続伸。
  • 一方、株高、ドル高が進んだことから債券は反落、長期金利は
    大幅高。
  • 2月非農業部門雇用者数 → ー3万6千人
  • 2月失業率 →  9.7%




    本日の注目点

    • 欧   主要国中央銀行総裁会議(バーゼル)        






    先週末の雇用統計では、失業率9.7%、非農業部門雇用者数について、
    市場は「悪化」と読んでいましたが、結果は予想より減少幅が少なく、
    3万5千人のマイナスでした。

    2月は米北東部が大雪に見舞われ雇用者数が大きく減少していると見ら
    れました。オバマ大統領は同指標発表後にバージニア州の演説で、「猛
    吹雪影響を考えれば、予想を上回る結果」とし、雇用情勢が着実に改善
    しているとの見方をを示しています。市場はこの「雪の影響」を過大に
    評価していたようです。


    ドル円はこの結果を受け、89円台半ばからドル買いが加速し、円は一
    時90円59銭まで売られ約2ぶりの円安水準を記録しました。
    先週は緩やかながら連日、今年の円最高値を更新し88円14銭まで円
    高が進み、円先高観が優勢でしたが一気に90円台に乗せたことで、ド
    ル売りポジションもかなり解消されたものと思われます。
    円はその他主要通貨に対しても大幅に売られ、これまでの円独歩高が修
    正された形になりました。豪ドル円やカナダ円では約2週間ぶりの円安
    水準にまで反発しています。また、金、原油などの商品相場も上昇し、
    NYダウも大幅高だったことで、米景気に対する不透明感が後退し、
    逆に楽観論が台頭しました。出口に向けた利上げ期待も高まっったと観
    られます。 そのため「リスク選好」が高まり、低金利のドルと円が売ら
    れ、高金利通貨が買われた格好になりました

    先週までのドル安は米金利引き上げ時期が後退したことが主因でした。
    問題は、今回の雇用者数の予想外(?)の減少幅が労働市場の本格的な
    改善に繋がるのかどうかということです。

    クルーガー米財務次官補は「(今回の指標は大雪がなければ)雇用者数
    は増加に転じていた可能性がある」との認識を示しています。

    今年に入って住宅を中心に回復基調にブレイキがかかり始めた米景気で
    すが、住宅、個人消費にとって雇用の安定は不可欠です。仮に3月から
    雇用者数がプラスに転じればドルにとって最大の味方になります。その
    ため次回の雇用に関する指標もますます市場の注目を集めることになり
    そうです。

    これまで米経済指標の改善をきっかけにドルが反発るケースは何度も経
    験してきました。先月の公定歩合引き上げのニュースにもドル相場は大
    きく反発して92円台まで上昇しましたが、結局その後大きく売られ今
    年の円の最高値を記録するまでにドルが下落しています。
    ドルの下落傾向は2007年8月の122円台から始まり、現在まで一
    度も週足の下落のトレンドラインを上回っていません。
    1月の93円台に上昇した時でさえ、そのラインを上抜けできずに反落
    しています。
    今回のドル反発でも92円30-50水準を抜けがドル下落トレンドの
    終焉を迎えた、と言える可能性がでてきますが、それまではドルが反発
    した際には「戻り売り」のスタンスは維持した方がベターかと思います。
    ポイントは米経済回復を背景にさらに「リスク選好」が高まるかどうか、
    という点に絞られると言えるでしょう。

円、雇用統計前の調整で89円台に。 




朝からワインの話で恐縮です。
およそ20年くらいワインが好きで飲み続けています。
先月、高級ワインで有名なボルドーの「5大シャトー」
を飲む栄誉に浴しました。
マルゴー、ラフィット、オーブリオン、ラトゥール、
そしてムートンの5本を一度にです。
全て1999年のビンテージで揃えてありました。
人数は6人ですが、おそらく私が一番多く飲んだはずです。
何しろ、こんな機会は人生、最初で最後だろうと
思ったからです。
エチケット(ラベル)は瓶からはがし、後でカラーコピー
をしてもらうことになっています。
「最後の晩餐」・・・・至福の時でした。




ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 昨日の東京時間に88円14銭と、今年の最高値を
    更新した円は、NY市場では米雇用市場改善を示す指標に
    一転して売られ、89円前半まで下落。
  • ユーロドルが前日の1.37台から依然として上値が重く
    ドル高ユーロ安が進んだことも円下落を誘った。
  • ECB,BOE共に市場予想通り政策金利は据え置き。
  • トリシェECB総裁は理事会後の記者会見で金融機関への
    資金供給期間を短縮するなど、出口に向けた姿勢を表明。
  • 米2月小売既存店売上が前年比7.6%増加したことで
    NY株式市場では小売株を中心に上昇。ダウは47ドル高。
  • 債券相場は2年債が大きく下落し米金利が上昇し為替に影響を
    あたえたものの、10年物長期債は上昇。
  • ドルが上昇したことで、金、原油とも下落。
  • 週間失業保険申請件数 → 46.9万件  
  • 1月中古住宅販売留保 → -7.6%(市場予想はプラス1%)




    本日の注目点

    • 米  2月雇用統計   
    • 米  1月消費者信用残高    





    連日、今年の円最高値を更新していますが昨日も記述したように
    そのスピードは緩やかです。
    昨日の東京では一時88円14銭と、三日連続で小幅ながら円の
    高値を切り上げていました。
    雇用統計を控えている割にはある程度の値動きが見られています。
    NYでは88円台前半から、一転して89円台前半まで約1円の
    値幅で円が売られました。2月の小売既存店売り上げが大雪の割
    には堅調だったことや、週間失業保険申請件数が市場予想より減
    少していたなど、「材料」はあったものの、ドル円を1円持ち上
    げるほどの材料だったとは決して思えません。
    ようは、円買いのポジションが膨らんでおり、雇用統計前に整理
    したことと、市場のセンチメントは依然としてユーロに懐疑的で、
    ユーロ安に引っ張られたというのが背景だと思います。


    明日の雇用統計に関してはますます分からなくなってきました。
    失業保険申請件数は市場予想より減少し、前日のADP雇用者数
    は予想通り。しかしNY市場では「悪化を予想する声」が大きい
    のも事実・・・・。今回の予想は割れています。
    最大でマイナス7万5千人、最少で2万人のマイナスといったと
    ころです。失業率も9.5%から9.8%程度まで分かれていま
    す。弱気の見方をする向きは「雪の影響」を挙げています。

    バーナンキ議長が出口に向け最も注目しているのが労働市場の動
    向です。個人的には弱気の立場でマイナス5万人、9.7%程度
    と観ています。

    為替を取り巻く材料に事欠かなくなってきました。
    中国全人代での経済成長に対するコメント。あるいは注目のギリ
    シャ問題はパパンドレウ首相が今日から独仏の首脳と会談し、E
    Uに対しても協力を要請します。さらにその後米国に飛び、オバ
    マ大統領との会談も予定されています。
    ギリシャの財政問題はは自力での解決が基本ですが、どの程度主
    要国からの協力を取り付けられるかも、同時に注目されています。
    そのギリシャの国債入札は好調でしたが、一方でドイツ銀行は格
    付けを引き下げられユーロ相場にとっては強弱まちまちです。

    また、材料は国内にもあります。
    今朝の日経新聞は一面トップで「日銀が追加緩和を検討」と報じ
    ています。12月の臨時政策決定会合後に新しい金融緩和の手段
    を発表し、その効果が「予想外」にあったことはまだ記憶に新し
    ところです。それだけに今回の動きは再び「デフレ解消、円高阻
    止」に向けた意思表示と受けとられることも考えられます。

    このように為替に影響を与えるイベントが揃ってきました。
    円相場はボラティリテー(変動率)も低下傾向でしたが、これで
    いつ大きく値動きしてもおかしくはありません。
    ポジションはある程度減らしておき、次の展開に備えることをお
    勧めします。
    良い週末を・・・。




ギリシャ再建策でユーロドル上昇。 



著名投資家ウォーレンバフェット氏率いる投資会社
「バークシャーハサウェイ」は、今年6月11日から
南アフリカで行われるサッカーW杯でフランスが
優勝できなければ支払義務の生じる保険を販売しました。
バフェット氏は「フランスが優勝すれば当社は3千万ドル
(約27億円)を失うだろう」と米メディアに語っています。
同社の保険部門ではハリケーンや地震など天災についての保険も
販売しているとのことです。
因みに、フランス優勝のオッズは12対1~17対1だそうです。
金融市場に関しては先を読むのが得意のバフェット氏、
はたしてスポーツに関する読みは・・・?
(ブルームバーグ)より。




ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャの財政再建に向けた追加措置の内容が明らかになり
    ユーロが急上昇。対ドルでは1.37台半ばまでドル安ユーロ高が
    進行。
  • ドルが売られる展開から円も連れ高し、一時88円32銭を記録。
    前日に続き今年の円の最高値を更新。
  • ドル全面安の流れが継続し、カナダなどその他主要通貨も概ね上昇。
  • ドルが売られたことで、金は続伸。原油価格も上昇し
    約2週間ぶりに80ドルの大台乗せ。
  • NY株式市場はまちまち。ダウはギリシャ問題が解決に
    向かうとの見通しから一時60ドル高まで買われたものの
    続かず、小幅安。ナスダックは小幅続伸。
  • 地区連銀経済報告では12地区連銀のうち9地区で
    景気はさらに拡大と報告。一部地区では2月の大雪の影響から
    雇用は縮小。
  • 2月ADP雇用者数 → ー2万人(予想通り)
  • 2月ISM非製造業景況指数 → 53.0(事前予想より改善)



    本日の注目点

    • 豪   1月貿易収支 
    • 欧   ユーロ圏第四四半期GDP(改定値)
    • 欧   ECB理事会            
    • 英   BOE政策金利   
    • 米   週間失業保険申請件数  
    • 米   1月中古住宅販売留保
                        






    ギリシャ政府は財政赤字削減に向けた追加再建案を閣議決定しました。
    GDPの2%にあたる48億ユーロ(約5800億円)の赤字削減を行
    うとして、VAT(付加価値税)、酒、たばこなどの増税で歳入を増や
    す一方、公務員ボーナスの削減や年金などにも手をつけた内容です。
    国民は、収入は減り支出が増えることから大規模なストも行われました。
    観光以外にこれといった産業のないギリシャで歳入増加、歳出削減に
    向けての手法はこれ以外には考えられないというところでしょう。
    EUの欧州委員会はこの措置を歓迎する立場をとっていますが、
    まだ十分ではないとの見方もあり、今後同国のパパンドレウ首相と
    独仏の首脳との会談が注目されます。

    この措置の発表を受け、ユーロは大きく買い戻されました。
    対ドルでは1.3737までユーロ高が進み、先週の安値からは約3
    00ポイント上昇したことになります。
    足元、急回復しているユーロですが、1.37台後半には「4時間足」
    の200日線、および「8時間足」の100日線が控えており、この水
    準を抜け1.38台に乗せるかどうかがポイントになりそうです。
    市場では「ドル全面安」の流れが優勢なことから、豪ドル、カナダなど
    の上昇がユーロを引っ張っているという側面もあり、このレベルからさ
    らに上昇する可能性は低いと観ています。
    ユーロ売りの材料が一つ無くなったとは言えますが、買い材料を探すの
    は困難です。

    円も似たような状況と言えます。
    昨日の東京市場の朝方に88円50を割り込んだことで円高に弾みがつ
    きそうな気配もありましたが、その後はドルがじり高となり欧州市場の
    オープン時には89円手前まで円が売られる展開でした。

    NYでは主要通貨が買い戻される流れに乗り88円台前半まで円高が進
    みましたが、勢いは観られません。
    今朝の新聞等では「87円台もある」との声もでてきました。
    しかし、昨年11月の85円割れを記録した雰囲気とは明らかに異なり
    ます。
    これまでにも述べましたが、円は「消去法」で買われているにすぎず、
    緩やかな円高傾向はしばらく続くと予測しますが、勢いは限定的でしょ
    う。
    ギリシャ問題などが解決され市場が安定してくれば「弱みを持つ円」が
    徐々に売られる局面もあるのではないかと思います。

    明日の雇用統計では大方の見方が労働市場は悪化、と観ています。
    しかし昨日のADP雇用者数では事前予想通りで悪化は観られませんで
    した。また、製造業部門の雇用者数は3千人増加と、2008年1月以
    来、2年ぶりに増加に転じています。
    ADP雇用者数と本番の雇用統計では必ずしも合致しませんが、明日の
    予想に関してはやや混沌としてきました。

    このところの東京市場は「休業状態」が続いています。
    明日の雇用統計を考えればやはり今日の値動きは限定的でしょう。
    円は上値で88円80近辺でいっぱい。下値はNYの円の高値を更新で
    きるかどうか、そんな展開でしょうか。



ギリシャ問題好転予想からユーロ反発。 



「アノマリー」・・・・。株式市場でよく耳にする言葉です。
一般的には「理論では説明できない現象」という意味のようです。
今週の「日経ヴェリタス紙」が、アノマリーの不思議と題して
特集を組んでいました。
例えば、「晴れの日は株価が上昇する」といったことです。
「月曜日には値下がりしやすい」というのもありますが、為替でも
大統領選の年の為替は大きく動かないとか、3月は一年で最も
値動きがは大きい・・・などなど。
その3月に入りましたが、今年はどうでしょう。
アノマリーは存在するのでしょうか・・・?





ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャ政府が財政赤字縮小を目指した追加措置を発表する
    との報道から、ユーロが対ドルで買い戻されドル安が進行。
  • その他の主要通貨も買い戻された流れを受け、円もじり高に。
  • この日は米経済指標の発表も無い中、89円を割り込むと
    先月の高値と同水準の88円55銭まで続伸。
  • テクニカル的にも意識されるこの水準では、ドル買い注文も
    多く、一旦は反発しているものの円の先高観は依然根強い。
  • ギリシャ問題の好転にNYダウは一時50ドルを超すプラス圏
    で推移していたが、引けにかけて軟調となり小幅高で終える。
  • 商品相場が急伸し、金も前日比19ドルの大幅高。
  • 債券相場は変わらず。
  • RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利の0.25%
    引き上げを決定。



    本日の注目点

    • 豪   第4四半期GDP    
    • 欧   ユーロ圏1月小売売上高            
    • 米   2月ADP雇用者数
    • 米   2月ISM非製造業景況指数
    • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)    
                        





    東京時間昨日の昼、RBAは大方の予想通り政策金利を25bp
    引き上げ、4%に決定しました。
    2月には引き上げが見送られていたことから「今回はほぼ利上げ
    されるだろう」との見方が支配的でした。
    しかし、利上げ決定後に豪ドルは対ドルで若干上昇したものの、
    すぐに売られ利上げの効果は相場には思ったほど効かなかったよ
    うです。
    スティーブンスRBA総裁は「今回の利上げは正常化への第一歩」
    とのコメントを残しており、今後も徐々に金利を引き上げていくこ
    とを示唆しています。豪ドルは下値リスクが少なく、いずれ近いう
    ちに大きく上昇していくと予想します。

    昨日はユーロドルが買い戻されたことでドルが全面安の展開でした。
    これまでは主要通貨が上昇しドルが下落すると「リスク選好」の流
    れから、ドル高円安に振れるパターンがよく見られましたが、昨日
    の動きはやや異なったようです。
    円の高値を探る動きからひとまず、2月4日に記録した88円55
    銭まで円買いが進みましたが一旦は跳ね返されています。
    ただ、依然として円の先高観は根強く、再びこの水準を試す時には
    破られる可能性が高いと観ています。
    88円の半ばを下抜けしてくると、87円台までの円上昇も十分考
    えられます。
    その場合、円の独歩高になるのか、あるいはドル全面安になるのか、
    いずれも円が買われることになりそうです。

    テクニカル的にも比較的長期の「週足」でドルのサポートラインは
    下抜けしており、全ての指標でドル下落を示唆しています。
    その意味では、再びドルの底値を探る展開から、場合によっては昨
    年11月に記録した84円82銭という水準が「話題」になってく
    る可能性もありそうです。今夜はADP雇用者数など重要な経済指
    標の発表を控えています。ADPは週末の雇用統計を占う意味では
    重要な指標で、市場の予想は2万人のマイナスです。また週末の雇
    用統計では雇用者数の減少は5万人程度と先月の2万人の減少から
    既に悪化すると観られています。

    ドル反発のリスクがあるとすれば、この雇用者数が先月よりも改善
    していることが挙げられます。ドルの上値が重いことを考えれば、
    その場合でも90円には届かない可能性が高いでしょう。





海外市場、円は小動き、ユーロ乱高下。 

東京マラソンは今年も冷たい雨にたたられました。
どうもこのマラソンだけは毎回雨の中で行っている
イメージがあります。
一般参加の市民ランナーにとって、3時間から5時間
もの間冷たい雨に打たれながら走るということは
想像以上に厳しいものに違いありません。
このマラソンではゼッケンにICチップが装着されていて
PCや携帯で10kmおきのラップタイムが確認できます。
知人が参加していたので携帯で確認したら5時間12分で
完走していました。
見事というほかありません。







ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は小動き。89円台前半でのもみ合いから89円50
    を試す場面があったものの、抜けきれずに89円手前で引け。
  • 一方、ユーロドルは乱高下。アジア市場引け後1.36台半ばまで
    ユーロは買い戻されたが、ポンドが1.50を割り込んだことから
    NY時間では一転してユーロ売りに1.34台半ばまで下落。
  • ユーロ円はユーロドルの値動きに引っ張られ120円から
    121円での取引。
  • ISM製造業景況指数は事前予想を下回ったものの、依然「「50」
    を超えていたことや、個人消費支出が予想を上回ったことでNY株式市場は反発。
  • 自動車関連株や金融などが買われNYダウは78ドル高。
  • 債券相場は個人消費支出コア指数が横ばいだったことなどから上昇し、
    長期金利は小幅下落。
  • 金、原油ともに小幅反落。
  • 1月ユーロ圏失業率 → 9.9%
  • 2月ISM製造業景況指数 → 56.5
  • 1月個人消費支出 → +0.5%



    本日の注目点

    • 日   1月失業率                 
    • 豪   1月小売売上高   
    • 豪   RBAキャッシュターゲット   
    • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報)  
                 






    ドル円は昨日の朝方一時88円台後半での取引はあったものの、すぐに89円
    台に持ち上げられ、その後欧州、NYともに89円台での狭いレンジ内での取
    引に終始しました。
    そもそも、円自体には明確な方向感はなく、「消去法」で買われてきた背景が
    ありましたが、この日の主役はやはりユーロでした。
    ギリシャとEUが同国救済に関して合意に近いとの観測から
    ユーロは買い戻され一時、1.36台半ばまで上昇しました。
    独仏の公的機関によるギリシャ国債買い取りの報道もユーロ買いに結びついた
    ようです。
    しかし、英大手生保によるAIGのアジア部門買収にからみ、ポンド売りドル
    買いの実需予想からポンドが約10ヶ月振りに1.50台の大台を割り込んだ
    ことなどからNY市場では一転してユーロ売りが加速し、高値から200ポイ
    ントも落されています。

    ユーロドルが荒っぽい値動きをしていますが、独仏の公的金融機関を通じてギ
    リシャ国債を買取、ひとまず目先の資金調達のメドを付ける可能性は高いと観
    られます。ただ問題は今月16日までに財政再建に向けた具体案をEUに提出
    しなければならず、
    焦点はこの部分に絞られてくると思われます。市場の見方は、依然としてユー
    ロにはネガティブで戻りは売られる展開が予想されます。

    ドル円はドル安を予想する市場参加者が多い割には下げません。
    89円台前半でのもみ合いが続いており、この水準からドルを買えないものの、
    今年の円の最高値である88円55銭を意識すると、売り込めないのも事実。
    仮に88円55銭が下抜けすれば、その時点からショートで攻めても遅くはな
    い、との心理が働いていそうです。

    その心理的なサポートを抜けるとすればやはり週末の雇用統計の結果次第とい
    うことになりそうです。
    気がかりなのは、このところの雇用、住宅関連の指標が悪化傾向だということ
    です。
    失業保険申請件数や新築、中古住宅の販売件数は軒並み大幅に下落しています。
    唯一改善傾向を継続していた製造業景況指数も昨日発表の2月の数字では前月
    比1.9ポイント下落し、3ヶ月ぶりの前月対比マイナスでした。
    この傾向は上記指数でも一致しており、昨年10月あたりまで回復基調にあった
    米景気が12月から再び悪化し始めた可能性も否定できない状況だと思えます。

    この傾向は今しばらくデータを待たなくてはなりませんが、ドルも買えず、ユ
    ーロ、ポンドも買えないない状況下では円に資金が向かうのは避けられないと
    言えそうです。
    足元のドル円は89円を挟む展開ですが、上値では89円50がやや抵抗しそ
    うです。
    下値では上でも述べたように88円55が意識されますが、ユーロ円などのク
    ロス円の動向が最も影響を与える展開が続いています。

住宅市況の悪化で円89円台後半に。 

県庁所在地別の一世帯あたりの貯蓄額第一位は奈良市。
という新聞記事を読みました。
第2位は横浜市、以下、さいたま市、神戸市と続きます。
首都圏近郊の県庁所在地が上位にくるのは分りますが、
奈良県というのはやや意外でした。
しかし、これには理由があって、結局日本の場合は
高齢者が貯蓄を多く持っています。
つまり、奈良市には65歳以上の高齢者が世帯数の割には
多いということでした。
因みに、最下位は那覇市でした。
那覇市は18以下の人口割合が最も多いとか。


ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 1月中古住宅販売件数が市場予想を下回ったことから
    ドル売り円買いが進み、円は88円台後半で越週。
  • ユーロはドイツ政府が公的金融機関を通じてギリシャ国債を
    購入する可能性があるとの報道から買い戻しが優勢となり
    対ドルでは1.36台後半まで上昇。
  • また、対円でも前日の119円台から買い戻されて121円台
    半ばまで上昇したものの、依然として上値は重い展開に。
  • NY株式市場はシカゴ購買部協会が発表した景況指数が
    製造業活動の拡大を示したことで小幅上昇。
  • 金、原油は大幅上昇。
  • 債券相場は長期債を中心に上昇し、ギリシャ国債の格下げ懸念の
    影響もあり買い物を集めた。
  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) →73.6
  • 2月シカゴ購買部協会景況指数 → 62.6
  • 1月中古住宅販売件数 → -7.2%(年率換算505万戸)
  • 第4四半期GDP(改定値) →1.7%




    本日の注目点

    • 欧   ユーロ圏1月失業率         
    • 米   1月個人消費・支出
    • 米   2月ISM製造業景況種数      






    NYでは米住宅指数の悪化でドル円はアジア市場より円高ドル安の89
    円台後半で引けています。1月の中古住宅販売件数は市場予想を下回る
    前月比7.2%(年率換算で505万戸)と発表され、2ヶ月連続の減
    少でした。

    先日発表された1月の新築住宅販売件数でも予想を大幅に下回る減少を
    示したことで、米住宅市場が「底割れ」するリスクが高まってきたとい
    えます。


    米住宅市場は昨年秋までは住宅減税の効果もあり順調に回復してきまし
    たが、昨年12月を堺に再び下落基調に転じています。
    この状況ではピークを付け再び減少傾向に入ったかどうかの判断は難し
    いところですが、4月頃までこの傾向が続くと「底割れ」の可能性が現
    実的になってくると観ています。

    ユーロがやや値を戻しています。NY市場では、ドイツ政府が復興金融
    公庫を通じてギリシャ国債を買い入れる可能性があるとの報道で、一時
    対ドルで1.3683まで買い戻されています。
    先週、ユーロは対円で119円台と、約1年ぶりの安値を記録しました。
    オバマ大統領は独仏の首脳とギリシャ問題について会談を行うことにな
    っていますが、基本的にはユーロ圏の問題であり具体的な解決策がでて
    くるかどうかは不透明です。


    今週末には最大の注目材料である「米雇用統計」です。
    FRBによる出口戦略の実施はやや遠のいた感がありますが、失業率と
    雇用者数が出口実施の重要な判断材料であることは変わりません。
    現時点では、25日に発表された失業保険申請件数が49万6千件と、
    予想を大きく上回っていたこともあり、非農業部門雇用者数も悪化して
    いるとの見方がコンセンサスとなっています数字的には、失業率9.8
    %、雇用者数は2.5万人の減少といったところでしょうか。


    さて、今週のドル円ですが、88円台での越週は約1ヶ月ぶりです。
    当然今年に入っての円の最高値である88円55銭が意識される展開に
    なろうかと思います。
    加えて、今月は期末とういこともあり「円高ドル安」を予想する声が既
    に多いように思えます。
    ポイントはやはり週末の雇用統計ですが、それまでに市場が「リスク選
    好」の動きになるかのかあるいは、「リスク回避」に向けた動きになる
    かで再び円買いが進むかどうかが決まりそうです。
    前者の動きになれば、「円が最弱通貨」。後者では「円が最強通貨」に
    なるパターンが続いています。その鍵を握っているのははやりNY株式
    市場だといえます。

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