ユーロドル1.34台半ば、対円でも121円台まで下落。 





米下院で長年の懸案事項であった「医療保険改革法案」
が可決しました。
これでオバマ大統領の署名を経て成立することになり、
約3200万人の米国民が無保険から脱却できます。
同時に、今後10年間のコストは9400億円(約85兆円)
と見込まれており、財政赤字の拡大は避けられません。
オバマ大統領は今回の成立を「国民の勝利」とコメント
しましたが、一方で、反対派は「自分の命をまもるかどうかは
個人の基本的な権利で、国が介入すべきものではない。」
とも・・・。
さすが独立精神旺盛な米国。
個人的にはいい制度だと思いますが・・・。



ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルがギリシャ支援への不透明さから再び売られ1.3463
    まで急落し、つられて円も90円58まで軟化。
  • その後、売られ過ぎから買い物が入り1.35台半ばで反発。
    ドル安ユーロ高に転じたことで円も買い戻され90円前半で引け。
  • この日は経済指標の発表も無く、ユーロドルの動きに振り回される
    一日となりユーロ円も乱高下。
  • 米医療保険改革法案が可決したことから、朝方マイナスで推移していた
    NYダウは43ドル高。1年5ヶ月ぶりに高値更新。
  • 金は続落し約1か月ぶりの1100ドル台を割り込む。原油は反発。
  • 米債券相場はギリシャ問題の解決が先送りになるとの見方から
    買いものを集め続伸、長期金利は低下。
  • ガイトナー財務長官は議会で金融改革法案の実現を目指し
    、法案の必要性を改めて主張。



    本日の注目点


         
    • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(2/17,18日分)   
    • 米   1月FHFA住宅価格指数    
    • 米   2月中古住宅販売件数  
    • 米   3月リッチモンド連銀製造業指数 


             



    ユーロが再び市場のかく乱要因となってきました。
    ギリシャに対する支援体制では基本的には一致しているものの、
    未だ具体案がでてこないだけではなく、EU内でも救済をめぐっ
    て意見の対立が出てきました。
    ドイツのメルケル首相は「今週のEUの首脳会議でギリシャ支援
    をめぐる合意が成立すると見込むべきではない」と述べ、ユーロ
    が急落するきっかけを与えました。
    ドイツ国内の世論では60%程度の国民がギリシャ支援に反対と
    の立場を意識した発言だとの見方が有力です。

    一方、トリシェECB総裁は「必要とあればECBは担保基準をあら
    ためて精査する」と述べており、ECBの姿勢を軟化させています。

    独仏間で、ギリシャ救済問題は「EU内部で解決すべき」と「IMF
    の支援も選択肢にはいる」との認識を示しており、一枚岩でないこ
    とがユーロ売りに繋がっていることは否めません。
    さらに、ギリシャではパパンドレウ首相が同国議会で演説を行い、
    財政赤字削減に向けて金融支援を要請しないと語っています。
    一部にある、ギリシャのユーロ圏からの離脱のうわさについても「ギ
    リシャがユーロ圏から離脱する憶測は滑稽だ」と一蹴しています。

    ユーロの先行きについては依然として下値リスクが残り、ギリシャ
    がまず支援要請を正式に行うことが最優先かと思います。
    EU諸国としても要請がないものを支援するわけにはいかず、まずは
    4-5月
    の国債200億ユーロ償還の資金にめどをつけることが重要です。
    EU内部では同国を支援していくことは確認済みで、まずはギリシャ
    が支援を行えばあとはその方法の話で、急速に解決に向けた具体
    策が出てくると思われます。
    現状の不透明さは、ユーロ圏あるいはEU全体にとっての大きな不
    安材料で、市場はそのあたりを鋭く突いてきます。

    ドル円は、ドルの上値を試す展開と観ていましたが、高値は90円7
    7までで、その後反落し、89円台をつけています。
    連日、上値を試しながらも90円70-80あたりが壁になっているよう
    で、いましばらく90円前後でのもみ合いが続く可能性も出てきました。
    しかし、88円台は3月4日に記録して以来約3週間記録していませ
    ん。ドルの底値も確実に切り上がっていると観ています。
    いましばらく方向性は見えて来ない中、やはり鍵はユーロが握って
    います。それもユーロドルの行方が重要です。
    ユーロ円は昨日も121円割れ手前までユーロ安が進みましたが、再
    び押し戻されています。これはドル円での円安ではなく、ユーロドル
    でのユーロ高によるものでドル円を手掛ける参加者も、ユーロドルから
    は目が離せないと言えます。

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