ユーロ反発も限定的。
石井浩郎(近鉄→巨人)、江本孟紀(阪神)、中畑清(巨人)
堀内恒夫(巨人)・・・・。おなじみ、球界でそれなりの
立派な記録を打ち立てた元プロ野球選手たちです。
この4名は今度の参院選に出馬するメンメンです。
いわゆるタレント候補として今度の参院選に出る予定です。
この他人も柔道の谷亮子、女優の三原順子、さらには
体操の池谷幸雄などテレビでご存じの人たちが
大挙して出馬します。
知名度ほしさに選ぶ政党も政党ですが、
仮に当選したら、選ぶ人も選ぶ人です。
それぞれ、その道では頂点を極めた人たちでしょうが、
国の最高意思決定機関である国会で力を発揮できる
とも思えませんが。
しかし当選してしまえば「先生」です。
そのうち国会内にも「名球界」ができるかもしれません。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- アジア市場では株式市場がプラスで推移したことでドル円は
91円台半ばまで上昇、ユーロドルも1.22台から1.23台半ばと、
ユーロ買い戻しの動きに。 - さらに欧州市場ではロンドン市場が3連休に入ることもあり、
ユーロ買い戻しが加速し、1.24台半ばまで上昇。約1週間ぶりの
高値に。 - しかし、NY市場で米経済指標が予想より悪かったことと、NY株式
市場が軟調だったことから、一転して「ドル買いユーロ売り、円買い」
が再燃しユーロドルは再び1.22台まで下落。スペインの格下げも
ユーロ売りに繋がった模様。 - NYダウは前日の大幅高もあり、連休も控えていることから
利食い先行の動きに。
終日軟調に推移し、前日比120ドルを超える大幅安に。 - 原油は小反落し、金は前日水準で引け。
- 債券相場はスペインの格下げ、株式市場の軟調を受け上昇し、
利回りは3.30%で引け。 - 5月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 73.6
- 4月個人所得 → +0.4%
- 4月個人支出 → 前月比変わらず
- 5月シカゴ購買部協会景気指数 → 59.7(予想を下回る)
本日の注目点- 欧 5月ユーロ圏消費者物価指数
- 英 ロンドン休場(バンクホリデー)
- 米 NY休場(メモリアルデー)
先週末のユーロドルは一旦1.24台半ばまで買い戻されたものの、
1.25台には届かず、再び1.22台まで下落しています。
直近のユーロ最安値からも戻しは約300ポイントと限定的だったこ
とから今週は再び下値を試すものと思います。
ドル円も90円を挟む展開から週末には上抜けし、91円台半ばを記
録しましたが、こちらも上値は限定的でした。
ユーロ相場の先行き予想を見ると、ほぼ悲観的な見通しが優勢である
ことを知らされます。先週末、知人の紹介でロンドンベースでファンド
の運用を行っているフランス人に合う機会があったので、ユーロ相場の
見通しを尋ねると「ユーロドルは1:1だよ」と何のためらいもなく答
えていました。現在の1.22台がいずれ1.0までユーロ安が進むと
観ているわけです。
今朝のテレビでも著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、インタビューでユ
ーロの見通しを聞かれると「disappeared」(なくなるよ)と、予見して
いました。
これらは極端は例かもしれませんが、経済規模や財政状況のまったく異な
る国々が混在するユーロ圏の矛盾がいずれ崩壊へ繋がるというのが最大の
理由であるという点では一致しているようです。
これまで2度試して跳ね返された1.21台半ばを割り込むようなことに
なるとやはり1.2の大台割れが実現しそうに思えます。
そうなると、再びリスク回避の動きから、「ドル買い、円買い」の展開が
予想されますが、先週末からその動きにやや変化が見られます。
ユーロ売りドル買いが進んだ割には円がそれほど買われない状況になって
きたことです。それは、北朝鮮問題と社民党の連立政権離脱が影響してい
るものと思われます。韓国李政権への北朝鮮の態度はますますエスカレー
トし緊張が高まっています。
いわゆる「地政学的」の理由から円買いが手控えられるのは理解できると
ころです。
また、福島社民党党首を罷免した鳩山政権の今後の混乱を予想する声も高
まってきました。
日本人は「判官びいき」と言われています。
福島大臣が罷免され、政権離脱を決めた社民党の決断には概ね同情的です。
今朝の新聞では鳩山政権の支持率が22%まで落ち込み、政党支持率も自
民党と僅差に状況になってきました。
その結果、夏の参院戦では民主党が大敗するとの予想も出てきました。
市場は円を巡るこのような材料を徐々に織り込んでいく可能性があります。
本日はロンドン、NYともに休場です。
しかし、予断は許しません。
株価が毎日100ドルから200ドルを超える値動きを示しているというこ
とは市場の見方が不安定で混沌としていることを現しています。
今週末には米雇用統計も控えていることから値幅の大きい動きが予想されます。 - 欧 5月ユーロ圏消費者物価指数
- [2010/05/31 10:27]
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中国否定報道でユーロ、豪ドル急反発。
米国には日本のように「源泉徴収制度」はありません。
基本的には個人は確定申告を行い、税金を納める
ことになります。
当然、多くの国民が全員税務知識が豊富なわけでは
ありません。
納め過ぎた税金の還付を手助けするビジネスが盛んです。
需要があればそこにビジネスが生まれるというわけです。
今や、ネットで税金の還付の可能性をチェックできる
会社も現れました。
その名もズバリ、「TAX1000.com」
1000ドル以上税金を払っている人は
戻ってくる可能性が高いとか・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米株式市場の急反発を背景にリスク回避後退の流れに。
- NYダウが大幅反発し、1万ドルの大台をわずか1日で
回復したことからユーロ買い、円売りが加速。 - 円は90円台前半での取引後、じり安となり、クロス円が
軒並み買い戻されたことから、約1週間ぶりに91円台を回復。 - 中国当局が前日のFTが報道したユーロ圏債券の購入見直し
を否定したことがきっかけ。 - クエート投資庁が地元紙が伝えた欧州債投資の見直し
報道を否定したこともユーロにとって追い風に。 - ユーロドルは1.22台から1.23台後半まで買われ、
ユーロ円も111円前半から112円後半までユーロ高に。 - 豪ドルが急反発。対ドルではアジア市場での0.822の底値
から0.85半ばまで300ポイント以上も上昇。対円でも
74円台前半から77円台へ。 - 金は小幅続伸。原油は前日に引き続き大幅反発。
- 株式市場が大幅上昇したことで債券相場は続落し、長期金利は急上昇。
- 第1四半期GDP改定値 →3.2%から3.0%に下方修正。
- 週間失業保険申請件数 →46.0万件(市場予想の範囲)
本日の注目点- 日 4月失業率
- 日 4月消費者物価指数
- 米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 米 4月個人所得
- 米 4月個人消費
- 米 5月シカゴ購買部協会景気指数
中国の存在感を見せつけられた1日でした。
前日英フィナンシャル・タイムズ紙が「中国がユーロ圏の債券購入を見直す」と
の報道でユーロが急落しましたが、昨日中国当局はこの報道を「事実無根」と
完全に否定しました。この内容が伝えられるとNY株式市場では寄り付きから買い注
文が殺到し、全面高に。NYダウは前日比300ドル高に迫る1万200ドル台を回
復しています。
前日に引け値で1万ドルの大台を約3ヵ月半ぶりに割り込み、市場は弱気センチ
メントでしたが、わずか1日で大幅に回復したことでやや明るさを取り戻した感が
あります。
為替市場も欧米の株高を歓迎し、これまでの「ユーロ売りドル買い、円買い」の
巻き戻しが終始優勢となり、円全面安の展開になりました。
この展開に、NYのあるテクニカルステラテジストは「ユーロはあまりに売られ過ぎ
た」と指摘。「底を2回探っており、現在ではユーロの弱気筋に代わって、強気筋
が主導権を取り戻そうとしている」と述べていました。(ブルームバーグ)
このコメントは、よくありがちな「後講釈」的な感じがしないでもありませんが、
ユーロドルは歴史的な高値と安値の半値戻しに当たる1.2134の水準を
2回テストし跳ね返されている事実は見逃してはならないと思います。
この結果1.21台前半が非常に強い抵抗線となってきました。
また、「日足」のMACDではゴールデンクロスを示しています。
しかも今回のゴールデンクロスは「ゼロの軸」からの距離も深く、この位置での
クロスは2008円11月以来であることは頭に入れておきたいと思います。
同様に、円全面安の展開から豪ドル円も急反発を見せています。
今回の下落はユーロ安に引っ張られ、つれ安したことと、リスク回避の流れの中
で商品相場も急落したことが背景でした。
金利水準が高く、国内経済は依然として好調なことを考えれば、豪ドル円の、
70円台割れは考えにくいところです。
シカゴ先物市場でも豪ドルロングが相当整理されてきました。
テクニカルでも78円台に乗せればゴールデンクロスしそうな気配です。
ここはじっくり押し目を拾ってみたいものです。
ただ、豪ドルにとって最大のリスクは中国の元切り上げと、利上げであることは
言うまでもありません。
この点はしっかりと頭にインプットしながらのディールを心がけたいと思います。
ドル円では昨日の90円30から上の位置では、89円台突入の可能性に掛けドル
売りを行った向きも多いのではないかと思われます。
市場参加者の相場観は依然として「戻り売り」の域をでていません。
それはユーロ圏の問題は何も変わっていないからだ、ということが背景です。
今後も欧州からネガティブは情報が飛び込んでくることは容易に予想できることか
ら相場観の「反転」はそう簡単ではないと言えます。
ただ、上述のようにテクニカルでは少しづづですが「反転の兆し」は現れつつあり
ます。ちょうど、春先きに草花が地中から芽を出すようにゆっくりとですが・・・。
良い週末を。 - 日 4月失業率
- [2010/05/28 10:10]
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ユーロドル下落、再び1.21台半ばに。
都合で1週間日本を離れていました。
海外でも為替レートはチェックしていましたが、
円高、ドル高が加速しています。
欧州発の信用不安がどこまで高まるのか?
また、それに伴いユーロがどこまで下落するのか?
焦点はそこに集約されているようです。
今週もあと2日、がんばりましょう。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はややドルが反発し90円半ばまで上昇したものの、
ユーロの急落に、NY株式市場が反応し下落。円も再び90円割れまで状上昇。 - 英FTが中国政府がユーロ諸国の国債購入の見直しを
検討していると伝えたことから、ユーロドルが下落し、
1.23台前半から1.21台半ばまでユーロ売りが進む。 - 好調な米経済指標を背景に、NYダウは一時前日比130ドルを
超える上昇を見せたが、ユーロの急落をきっかけに下落に転じ、
大引けは前日比69ドル安。引け値での1万ドル割れは3ヵ月半ぶり。 - 金は大幅反発し原油も急伸。引け値で71ドル台を回復。
- 債券相場は小幅反落し、金利はやや上昇。入札を控え様子見。
- 訪英中のガイトナー財務長官は会見で、EUのユーロ安に
対する行動を期待する旨の発言を表明。 - 4月耐久財受注 → 2.9%(予想を大きく上回る)
- 4月新築住宅販売件数 → 50.4万件(市場予想は42.5万件)
本日の注目点- 欧 OECD理事会
- 米 1-3月期GDP(改定値)
- 米 7年物国債入札
再びユーロ安から「ドル高、円高」および、「株安」が進んでいます。
市場は欧州からの情報に非常に敏感になっています。
中国は外貨準備の一部として約6300億相当のユーロ圏の債券を保有
しており、このところのユーロ安から投資枠の無直しを検討すると、英
フィナンシャル・タイムズ紙が伝えました。
これをきっかけに、市場はすかさずユー売りに走り、ドル買い、円買いに
弾みをつけました。
また、米ウォールストリート・ジャーナル紙は、スペイン第2の大手行であるbr>
ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリヤ(BBVA)が約10億ドルの短期資金の再調達が
できなくなったと報じ、これもユーロ安を加速させました。
このように欧州からの情報には聞き耳を立てて、ネガティブな内容にはすぐにユーロ売りで
反応するスタンスが定着したようにも思えます。
ドイツでは空売り規制を全ての上場株式やデリバティブにも適用するよう
EUと調整する模様です。
議会での審議を経ての成立となるため、早くても9月になる見込みですが
この法案の行方も今後のユーロ相場に大きな影響を持ってくるものと思われます。
ユーロドルは1.23台から1.21台半ばまで下落しましたが、先週記録した
1.2143の最安値を今のところ割り込んではいないの、がせめてもの救いです。
先週もこの欄でも書きましたが、この水準は2000年10月の安値0.8228から、
2008年7月の高値1.6040のちょうど半値に当たり、テクニカル的には非常に重要な
値位置になっています。
この水準を抜けてくると大台の1.20割れも見えてきます。
そして仮に1.20を割り込むと下値のメドが見えなくなることから、ECBによる
「市場介入」の可能性も高まってきます。
ガイトナー米財務長官も「市場は何らかの行動を求めている」とのコメントを残しており
ユーロ買いドル売り介入が全く考えられない状況ではなくなりつつあります。
円については、積極的に買う材料はないものの、リスク回避の動きが継続されていることから
断続的に買われているのが現状です。
今週は90円を挟んだ展開が続いていますが、テクニカルでは「週足」の雲の下限を
出たり入ったりの動きで、現状では雲の上限である93円13銭を抜ける可能性は
少ないものと思われます。
ポイントは「遅行スパン」がローソク足を完全に抜けきる水準となる88円台割れが
実現するかどうかだと思います。
この水準まで円が買われるようだと、現在でも「円高、円安」で混在している相場観が
一気に「円高」に傾く可能性があるからです。
ユーロドルが1.2の節目を割り込み、それに伴いNYダウが9500ドルに
近付く状況になると、その可能性も高まり、昨年11月に記録した85円割れが
意識されるかも知れません。
ユーロを買う理由が見つからない以上、ドル円でのリスクは下落の方が高まりつつ
あります。 - 欧 OECD理事会
- [2010/05/27 09:05]
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朝鮮半島緊迫から円全面高もNYで値を戻す。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
天才と呼ばれているスポーツ選手は
幼少期に足の裏に刺激を与えていたということが分かってきています。
石川遼やイチローなどにも当てはまることです。
イチローにいたっては毎日、父親が足の裏を
1時間ほどマッサージしていたそうです。
刺激といってもくすぐったり
裸足になり外で遊ぶだけでも十分効果があるそうです。
FIFAランキング1位のブラジルでは子供はよく裸足でサッカーをしています。
あのロナジーニョも子供の頃は裸足でサッカーをしていたのは有名です。
足の裏には多くのツボがあり「第二の脳」とも呼ばれています。
現代の日本では裸足で遊んでいる子供達を街で見かけることはほとんどありません。
現代っ子の運動能力低下は足の裏に刺激が無い生活が原因のひとつではないでしょうか。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 北朝鮮の金正日総書記が軍に対して戦闘準備をとるよう命じたことを受け
アジア、欧州市場は株安、円の全面高に。円以外に対してはドル高に。 - NYダウでは寄り付き直後、一時9700ドル台をつけるが、米経済指標の好結果や
値ごろ感からの買い、売られてきた金融株等の買い戻しから引けにかけて買い優勢に下げ幅縮める。 - ドルは対円で朝鮮半島情勢の緊迫によりドル安円高の展開で欧州市場で89円台前半まで下げるが
NY市場で90円前半まで値を戻した。 - ユーロも対円で下落し、8年半ぶりの一時108円台に割り込んだがNY引けにはドル円同様に値を戻す。
- 債券は続伸。長期金利は続落。
- 金は小幅に続伸。原油は反落。
- 3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 → 2.3%(市場予想は2.8%)
- 5月消費者信頼感指数 → 63.3(市場予想は58.3)
- 5月リッチモンド連銀製造業指数 → 0.3%(市場予想は0.0%)
本日の注目点- 日 日銀政策会合議事録
- 日 バーナンキ米FRB議長講演(日銀にて)
- 米 4月耐久財受注
- 米 4月新築住宅販売件数米
アジア、欧州市場では円の全面高と対円以外のドル高になりました。
北朝鮮の金正日総書記が軍に対して
戦闘準備をとるよう命じたことが背景にあります。
これにより円とドルに買いが入りました。
今週の土日に日中韓首脳会議が行われる予定なので
来週に朝鮮半島情勢に動きがあると見ていましたが昨日の金正日の行動は
読めませんでした。
NYダウが下げ幅縮小したことにより円高ドル高の流れも止まり
北朝鮮の戦闘準備の報道がされる前の水準まで値を戻しました。
ユーロは悪材料として独空売り規制をデリバティブを含む全株式に
拡大の可能性が独財務省作成の草案からあきらかになったことがあげられます。
しかし、市場はほとんど反応していません。
ドイツの単独行動は様子見という声があがっていますが、
前回同様に実行移せば、市場は反応すると思います。
どちらにせよユーロを買う理由はまだまだ見つかりません。
どの通貨も売り買い一巡したので
本日は材料が出るまでもみ合う展開と見ています。
材料が日銀でのバーナンキ議長の講演か
前日同様に朝鮮半島情勢なのか
一旦落ち着ついてきているEUの財政問題か
好結果が期待されている米経済指標か
いずれにせよ上値は重く今朝の高値を抜くには難しいと思います。
フィボナッチリトリースメントで上値のメドを見ると
ドル円は90円半ば、ユーロ円は112円前半から半ばにかけて
豪ドル円は75円前半から半ばにかけて、ユーロドルは1.24前後と
直近の上値が重たいのが伺えます。
上値を抜けば一段高の可能性もありますが
売り圧力が強い相場なので楽観的には考えられません。 - 日 日銀政策会合議事録
- [2010/05/26 08:50]
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市場は材料待ちの様子見ムードで薄商いに。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
マクドナルドのマスコットキャラクター「ドナルド」が
引退を迫られています。
米非営利団体がハンバーガーの普及が
小児肥満や不健康な食習慣の原因の1つだと言っています。
ドナルドを引退させることで子供のマクドナルド離れが狙いです。
マクドナルドは引退に応じない姿勢を取っていますが、
もし引退したとしてもハンバーガー人気が低下するとは
思えませんし、ハンバーガーは色々な企業が出していますので
あまり意味がないのではないでしょうか。
個人的ですがドナルドはリアル過ぎで恐いキャラクターだと思います。
ドナルドが追いかけてきたら…恐怖です。
もちろん商品とは関係ないのでマクドナルドはよく利用しています。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- NYダウは大幅に反落。金融株中心に下落。22日スペイン中銀が地銀を管理下に置いたという発表を受け
欧州の金融システムに対する懸念が背景。 - 米中古住宅販売件数が市場予想を上回ったが、在庫水準の上昇や税控除措置が4月末で終了することからの
駆け込み需要による見方から市場の反応は限定的に。 - ドルは対円でほぼ横ばい。90円60銭まで値を上げるが株安から上昇分の値を戻した。
- ユーロも対ドル、対円で横ばい。スペイン中銀が地銀を管理下に置いたから
欧州市場に対ドルで100ポイント、対円で1円ほど下落した。 - 債券は反発。長期金利は反落。
- 金は先週の下落からの値ごろ感で反発。原油は小幅に反発。
- 米中戦略・経済対話開幕式で人民元改革について胡錦濤国家主席が「ゆっくりと進める」と表明。
- 4月米中古住宅販売件数 → 577万件(市場予想は565万件)
本日の注目点- 米 米中戦略・経済対話
- 米 3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
- 米 5月消費者信頼感指数
- 米 5月リッチモンド連銀製造業指数
昨日は依然、方向感のない相場となりました。
東京市場からNY市場までもみ合う展開が続く薄商いとなっています。
ユーロだけは値を下げたままです。
スペイン中銀による地銀カハスールを管理下に置いたと発表したことが
欧州の財政先行き不透明感をあおる形となりました。
市場は材料が出るのをじっと待っています。
本日は米経済指標がいくつか控えており
米中戦略・経済対話も終わりますので市場が動く可能性はあると思います。
しかし、欧州の財政懸念を始め世界的に悪材料優勢の相場ではないでしょうか。
リスク回避の動きが強まればユーロや豪ドルのポジション解消の
流れが起きますし、値を下げ過ぎれば介入観測も浮上してきます。
景気の動向、市場の動向を見極めてから参加しても遅くないと思っています。
ドルは対円では89円後半から90円半ばで上げ下げを
繰り返すボックス相場になりそうです。
好材料によって市場が動けば91円台への一段高も期待出来ますが
新規で参加してもまだまだオーバーナイトするほどの方向感がないと思われます。
ユーロは売られ過ぎると買い戻しが入り、
買い戻しが入ると先行き不透明感からまた売られるという相場になってきています。
もみ合い相場になっているということでそろそろ大きい値動きが
起きてもおかしくないと考えていますが、
EU諸国の要人は現在のユーロ安に対して問題ないとの声もあがっています。
最近はどの通貨もテクニカルを見て判断しづらい状況が続いています。
日足、週足にいたっては先読みが難しく、新しい材料がほしいところです。
30分足、1時間足などを見て小さい利ザヤを稼ぐことは出来そうですが
深入りは禁物でしょう。 - 米 米中戦略・経済対話
- [2010/05/25 08:49]
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景気減速懸念からポジション解消動き見える。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
皆さんは「デザギョー」をご存知ですか。
デザートギョーザ、略してデザギョーです。
ギョーザの具に甘いものを包んで焼くのです。
チョコバナナ、アップルパイ、イチゴ大福餃子などがあり
醤油などをつけるのではなく
アイスや生クリームなどを絡ませて食べるそうです。
餃子パフェ、プリン・ア・ラ・餃子など
盛り付けはちゃんとしたデザートなのですが
ギョーザ自体の見た目が普通の焼きギョーザなので
従来のギョーザの先入観からか、初めて見たときは驚きました。
気になる味の評判は良く、リピーターも増えているそうです。
独創的な料理は好きなので、是非食べてみたいと思います。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロが対ドルで続伸。ECBによる介入観測が広がり大量の売りポジションの買戻しを加速。
一時1.26台目前まで上昇したが1.25半ばで引け。アジア市場では一時1.26台後半まで買われた。 - ドルは対円で4日ぶりに反発。米金融規制改革法案が一部で懸念されていたほど内容が厳しく
ならないとの見方が広がったことや前日までのNYダウ大幅下落の買戻しなどを受けドル高円安優勢に。 - ユーロは対円で反発。ドイツ議会が資金繰り難に陥った欧州諸国を支援するための
融資制度についての法案を可決したことで、欧州の財政問題の先行き不透明感がやや後退したことが
買い材料に。ECBの介入観測も背景に。 - 豪ドルが対円で7日ぶりに反発。7日間で10円以上の下げ幅からユーロ同様、
RBAの豪ドル買い介入観測が浮上したことにより買いが優勢に。 - NYダウは反発。寄付きは100ドル以上の下げで始まり、一時1万ドル割れるが
前日の大幅な下落を背景に値ごろ感や自立反発狙いからの買い優勢に。
可決された米金融規制改革法案の内容から金融株中心に値を上げた。 - 債権は反落。長期金利は小幅に反発。
- 金はリスク回避の動きから大幅反落。原油は反発。
- 5月独ifo景況感指数 → 101.9(市場予想は101.5)
本日の注目点- 米 4月米中古住宅販売件数
- 米 米中戦略・経済対話(25日まで)
世界的に景気減速の懸念が広まってきています。
市場はリスク回避から資金を引き揚げている動きが見えます。
日経平均は1万円を割り、NYダウも1万ドルギリギリです。
過去最大の売り越されていたユーロドル、買い越されていた豪ドル、
高値を更新した金もポジション解消されつつあります。
先週、ドルは対円で上昇するも高値をつけると90円を中心にもみ合う展開となりました。
市場は景気動向を見極めたく様子見ムードです。
本日は目立ったイベントはなく、90円付近でのもみ合う相場となりそうです。
上値重く、テクニカルで見ても90円半ばに「1時間足」で一目の雲の上限があり
「30分足」にいたっては100日移動平均線があります。
下値は先週の安値付近の89円前後と見ています。
4月米中古住宅販売件数が発表されますので結果次第では91円も目指せそうです。
ユーロも様子見ムードが広がっています。
ユーロの買い戻しがポイントとなりそうですが、
市場はEUの動向に敏感になっており材料が出れば
大きく値が動くと思われますので油断は禁物です。
ただでさえ最近は1日で対円2円以上、
対ドルでは200ポイント以上の値幅があるのですから。
独空売り規制やEU各国の財政再建を巡ってのデモなどからの
株安も大きな影響力があります。
豪ドルは先週の急落から値を戻しつつありますが
利上げ観測の後退、大量買い越しポジション解消の流れで
市場は弱気になってきています。
しかし、反発を狙っての買いも入っていますのでジリジリ値を上げると予想します。
買い材料が乏しい中、乱高下が激しいので値を上げても大きく下落する
可能性は忘れてはいけません。
上値はユーロ急落時の安値、76円後半とよんでいます。
そこを抜ければ80円台が視野に入ってきそうです。
今週は米国のガイトナー財務長官が世界各国の要人に会います。
今日明日は北京で米中戦略・経済対話、水曜に英でオズボーン英財務相と会談と
独のフランクフルトでトリシェECB総裁と協議、
木曜は独のベルリンでショイブレ独財務相と会談と多忙です。
景気減速の懸念を払拭するようなニュースに繋がればいいのですが。 - 米 4月米中古住宅販売件数
- [2010/05/24 10:05]
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豪ドル急落。売りが止まらず。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
先日、久しぶりに友人とバーベキューをしました。
お酒も飲みながら音楽を流し、楽しい時間を過ごせました。
面白いことに集まった人達は
日本人、ペルー人、メキシコ人、ルーマニア人と
ハーフやクオーターも参加していました。
会話は日本語とスペイン語と少々の英語が入り混じっていたので
日本に居るのに不思議な感じがしました。
私はスペイン語の勉強を始めたばかりなので
とても貴重な体験になりましたが
スペイン語での話の内容はほとんど分かりません。
しかし、お酒と音楽は世界共通であり
会話が出来なくてもコミュニケーションは取れるものです。
是非とも円高のうちに海外旅行に行ければと思います。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 豪ドルが全面安。東京市場から始まり欧州、NYでも売りが止まらず、72円台を付ける。
- NYダウが急落。失業保険申請件数が市場予想に反して増加したことを嫌気して売られる。
アジア、欧州株安も売りを誘う要因に。 - ドルは対円で続落。株安と豪ドル安円高につられ一時88円台をつける。
- ユーロは対ドルで続伸。一時1.23台を割るが買い戻され1.25台目前まで上昇。
スイス国立銀行がスイスフラン売り介入観測が広まりユーロ買いを誘う。 - 債券は反発。世界株安からリスク回避で買われる。長期金利は大幅反落。
- 金は続落。利益確定売りが優勢に。原油も続落。
- 米週間失業保険申請件数 → 47.1万件(市場予想は44万件)
本日の注目点- 欧 ユーロ圏財務相会合
- 欧 5月独ifo景況感指数
豪ドルが急落しています。
東京市場の大引け前から売られ始め、欧州、NYでも売りが止まりません。
対円ではNYで72円台まで下げ、NY引け後には71円台をもつけました。
この豪ドル安は利上げ観測後退や世界株安、商品安を受け
大量の買い越しポジションの損切りを巻き込んだ形で売りが進みました。
ヘッジファンドの利益確定売りも背景にあります。
長期に渡り買われ続けた豪ドルが1日で5円ほどの下落です。
値動きも激しくスプレッドが10銭以上ワイドなった場面もありました。
値を戻すスピードも速いのですが、戻すとまた売られる地合いになっています。
週末ということもあり、市場はリスク回避に動いているので70円台を割る可能性も考えられます。
ドルは対円で続落です。
アジア、欧州株安の流れを失業保険申請件数増加によりNYで株安を加速させました。
背景には独空売り規制があり、市場はリスク回避から資金を引き揚げています。
その結果、株は売られ、商品も売られ、ドルも売られています。
豪ドルの急落もドル安の大きな要因です。
本日は豪ドルに左右される展開と思われますが
豪ドル円の値動きが激しく、1円以上の上げ下げがありますので
ストップロスが入ったら値を戻すということが起きえますので
安易な気持ちで参加しない方がいいのかと思います。
独空売り規制に財務相会合の常任議長を務めるユンケル・ルクセンブルク首相兼財
務相はEU諸国財務相に相談もなく規制を実行に移したことに不快感を示していま
す。
そのことを月曜に続き本日開かれる、EU財務相会合でドイツに説明を求めています。
EU財務相会の内容によってはユーロを動かすことにもなりそうですが、
ユーロの大量の売り越しポジションが豪ドル同様に大量の利益確定の買い戻しが
入る可能性も忘れてはいけません。
ユーロも豪ドルに左右されると思われますが、
一部のヘッジファンドがユーロの買い戻しに動いたとの情報もあがってきています。
どの通貨も方向性がなく、市場は混乱した状態です。
各国の財政問題はもちろん、政治問題、最近では韓国と北朝鮮が緊迫状態でもあり
ます。
世界中の混乱はまだまだ続きそうです。
土日に何が起きてもおかしくないので
ポジション減らしておくべきではないでしょうか。
それでは良い週末を… - 欧 ユーロ圏財務相会合
- [2010/05/21 09:26]
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ユーロ反発、ECBユーロ買い介入の噂から。
アラブ首長国連邦の首都アブダビの最高級ホテルで
「金の自動販売機」があるそうです。
金の延べ棒や金貨が販売されており、商品の種類は300以上にものぼり
気になる価格は市場動向に応じて10分ごとに更新されるそうです。
売れ行きは好調らしく、中には全商品を購入するお客もいるといいます。
1グラムでも4000円ほどするものを
気軽に買える人は、金が「ガチャポン」のような感覚なのでしょうか。
私には到底分らない感覚ですが…羨ましいものです。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロは対ドルで大幅反発。一部でのECBのユーロ買い介入観測が背景。過去最大のユーロ売りの買い戻しも加速要因に。
- FOMC議事録では経済成長見通しを上方修正したが市場反応薄。
- 独空売り規制、米住宅差し押さえ件数が過去最高になったことを受け、NYダウは一時186ドルまで下落。
後半にかけて連日の大幅下落の買い戻しが入った。 - ドルは対円で大幅下落。ユーロの買い戻しによる反発が背景に。
- ユーロは対円でも大幅反発。しかし、円安よりもドル安が優勢。
- 債券は一時上昇したがNYダウの下げ幅縮小を受け下落。長期金利は小幅ながら反発。
- 金は株安を受け大幅続落、1200ドルを割る。原油は小幅に反発
- 4月消費者物価指数(前月比) → 0.0%(市場予想は0.1%)
本日の注目点- 日 第1四半期GDP
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 4月景気先行指数
ユーロが対ドルで大幅に上昇しました。
背景にはECBのユーロ買い介入の噂が一部で広まり、買い戻しに市場が動いたようです。
ユーロドルの売り持ちポジションは過去最大であり、本格的な買い戻しが入れば
さらに500ポイントほど値を戻すことも考えられます。
今回はギリシャの国債償還を乗り切ったことも上昇を誘いました。
しかし、EU諸国の財政危機は解決の目処はたっておらず
IMFの欧州局長は緊急支援などを「モルヒネ」のようなものだと発言しています。
ユーロの買い材料がない状況ですが売りポジションの多さには疑念も残ります。
本日は米週間失業保険申請件数によってはさらなるドル安も考えられますが、
大きなニュースや要人発言等ない限り、もみ合い相場が予想されます。
テクニカルを見ても下値の底をついたようにも見えます。
ユーロ高ドル安につられ、ドルは対円で大幅に下落しました。
4月の米消費者物価指数も前月比で横ばいの結果から市場は反応しませんでしたし、
FOMC議事録では景気見通しが上方修正されたものの反応は薄く
市場はやはりユーロに注目が集中していたのでしょう。
ギリシャ償還も通過し相場も徐々に落ち着きを戻しています。
本日も株式市場をにらみながら、EUを気にしながらの展開ではないでしょうか。
豪ドルにいたっては80円台を切り、
大量の買い持ちポジションも減少傾向にあります。
ユーロに引っ張られ下落した背景にく
利上げ観測も後退したことや経済指標の軟調がさらなる加速要因になったのでしょう。
ユーロの対豪ドルを見ますと500ポイント以上、豪ドルが下落しています。
今後、中国に動きがあれば新たな展開も考えられますが
当面は上値の重い展開になりそうです。
まだまだ先が読みづらく乱高下が多い相場なので
落ち着くまで様子見もリスクコントロールという意味で勝つための手段だと思います。 - 日 第1四半期GDP
- [2010/05/20 09:13]
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EC財務相合意を受けユーロ一段安。
日本のメーカーが主に国内の市場ニーズに合わせて
開発競争を繰り広げたけ結果、製品が世界市場では通用しない
独特なものとして発展することを「ガラパゴス化現象」と
呼ぶそうです。
代表的なものがケイタイ電話です。
写真や音楽、テレビ、あるいは財布機能など、本来の通信手段からは
大きく離れた結果、世界でノキアやサムソンなどに
大きく後れをとっています。
私などは、電話とメールができさえすればいいと
思っています。
でも、まだ「ラクラクホン」ではありません。
念のために・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロはアジア、欧州市場では反発。対ドルで1.24台半ば、
対円で115円台前半までユーロが高が進む。 - その後、EU財務相会合で金融規制強化を行うことで合意との
ニュースで、一転してユーロ売りが拡大。 - ドイツでも空売り規制を独自に行うことが発表されると
ユーロ売りがさらに加速し、ユーロドルは1.21台半ばと
約4年ぶりの安値まで下落。 - 円はユーロ円に引っ張られ上下したものの、92円台での取引で推移。
ユーロ円が一時111円台まで下落し、5月6日に記録した110円台
も視野に。 - ユーロの一段安を嫌気してNYダウは大幅安。
- 安全資産としての米債券は大幅高。質への逃避が拡大し長期金利は
3.3%台に - 金は高値警戒感から売られ、原油は6日続落し直近高値からは
10ドルを超す下げに。 - 4月生産者物価指数 → ー0.1%
- 4月住宅着工件数 → 67.2万件(2ヵ月連続の前月比プラス)
- 4月建設許可件数 → 60.0万件(市場予想を下回る)
本日の注目点- 欧 ギリシャの85億ユーロの国債償還日
- 英 BOE議事録
- 米 4月消費者物価指数
- 米 FOMC議事録
昨日の東京市場終了後、ユーロドルは買い戻しが優勢となり1.23台後半まで
上昇。さらに、欧州時間に入ると1.24台を回復し、1.24台半ばまで
ユーロ高が進みました。
しかし、ユーロの買い戻しによる上昇もそこまでで、NY市場では大幅に下落し
直近のユーロ安値を更新し、一時1.2161まで下落しました。
この水準は2006年以来約4年ぶりの安値を示現したことになります。
きっかけはこの日行われていたEU財務相会合での合意内容でした。
同会合でヘッジファンド等の金融規制強化を行うことで合意しました。
この規制強化で、ユーロ圏から資金が流出するとの見方が高まりユーロが
全面安の展開になりました。
さらに、ドイツでも独自に「空売り」(ネーキッドショート」を19日午前零時
から一時的に禁止することをドイツ金融監督庁(Bafin)が発表しました。
これがユーロ下落に拍車をかけ、これまでの安値であった1.22台半ばを割り
込んで
1.21台突入へのユーロ売りに繋がったものと思われます。
結局、この日だけでのユーロは対ドルで約300ポイント、対円でも3円50銭も
大幅に下落しことになり、荒っぽい展開が続いています。
ギリシャに対する資金融資も本日の同国の国債償還に合わせ無事に実行さ
れたようです。これでひとまず最悪の事態は回避でき、これからギリシャの財
政赤字削減が行程表通り実施されるかどうかを見極めていこうという矢先に、
ユーロは再び大幅下落に見舞われています。
一昨日にも同じようなコメントを書きましたが、ユーロ安は危機的状況に向かっ
ており、可能性としては少ないと見られている「ECBによる市場介入」もやや
現実味を帯びてきたようにも思えます。
さすがにこの水準まで来ると、ユーロドルで1.20割れ。ユーロ円で110円割
れが視野に入ってきました。
市場にもさらなる大幅安をはやし立てる声が増えてきました。
個人的にはこの水準は割れないと観ています。あるいは割れてもそこからは
反発する可能性もあるのではないかと観ています。
特に明確な根拠はありませんが、市場が急激にユーロに対して弱気になった
てきたと、投機筋のポジションも過去最高水準のユーロ売り持ちになっている
からです。
「夜明け前が一番暗い」という格言は頭の片隅にでも入れておきたいところで
す。
円は相変わらずレンジ相場を抜けきれません。
91円半ばから93円台半ばとの予想は変わらず、ユーロ円からの流れ玉に
その方向性が決められている状況です。
今日も引き続きユーロ主導の展開が予想されます。
日経平均も下落しそうです。ドル円でも上値が重そうな展開を予想します。
ユーロ円も含め、一旦利益を確保しておくのも一案だと思いますが。 - 欧 ギリシャの85億ユーロの国債償還日
- [2010/05/19 09:00]
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ユーロドル買い戻しに1.24台回復。
日経ヴェリタス紙が2008年のリーマンショック以降
円べースで見た場合、どこの国の株式に投資したら
最もリターンが高かったかランキングを出しています。
それによると、意外にも第一位はスリランカでした。
たまたまスリランカ人の知人がいるので彼に尋ねると、
「当然だよ、スリランカは今政治的にも安定し、国の
社会インフラ整備のため世界中からお金が集まっているから」
との答えだった。
政策金利も7.5%と高く、GDPも6%以上とのこと。
スリランカの旧国名は「セイロン」。
紅茶しか採れないと思っていました。
認識が古いと痛感しました。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルはアジア市場で1.22台前半まで下落。
その後の欧州では買い戻しが進み1.23台後半まで上昇。 - NY市場では株式市場の軟調から売られる場面があったものの、
ショートカバーが優勢で1.33台半ばで引け。 - 円も同様に、アジアでは91円台後半まで買われたが、
ユーロ円の買い戻しに伴い下落。92円台半ばでの動きと、
ユーロにつられる動きが続き方向感は見えない。 - ECBはユーロ圏での国債購入が165億ユーロ(約1兆8千億円)
になったと発表。同時に、市場から資金を吸収するため
ターム物預金の入札も行う予定。 - NYダウは午前中、米経済指標の悪化を材料に一時180ドル安の場面も。
午後には前日比プラスに転じ小幅高で取引終了。 - 原油価格は5日続落。一時69.27ドルと70ドル割れと
なり下落傾向が止まらず。金は小幅続伸。 - 債券は株高からやや下落し金利は上昇。
- 5月NY連銀製造業景況指数 → 19.11(受注、出荷が減少)
- 5月NAHB住宅市場指数 → 22(市場予想は22)
本日の注目点- 豪 RBA議事録
- 欧 EU財務相会合
- 欧 5月独ZEW景況調査
- 米 4月生産者物価指数
- 米 4月住宅着工件数
- 米 4月建設許可件数
昨日のアジア市場で1.22台前半まで急落したユーロドルは、その後の
欧州、NYでは買い戻しが優勢となり、1.24台まで反発しました。
しかし、それでも下落のスピードに比べ反発力は鈍いと言えます。
約1週間前には」1.30台後半まで反発したユーロは、結局この間
800ポイント以上の急落でした。
市場は明らかに投機的な動きになっていると思われ、ヘッジファンド等の
大口プレイヤーの動向に左右される展開が続いています。
明日19日にはギリシャ国債85億ユーロが償還を迎えます。
ブルームバーグによると、IMFからの融資55億ユーロは先週、ギリシャに
届いており、EU融資の初回分、145億ユーロについても18日には
実行されるようです。
これでひとまず、目先の資金繰りはついた格好になっていますが、
1.20-1.25の新しいレンジ入りしたユーロが、上限の1.25を
大きく抜けていくとは思えません。
1.24台では1.25でのストップを入れつつ、ショートのタイミング
探すスタンスでいいのではないでしょか。
世界中の株式市場が調整局面入りし、それに伴いリスク回避の動きから資
金が円とドル、さらには、金と債権に向かっています。
ドルは円以外の通貨に対しては全面高の様相です。高金利で資源国通貨
の代表である豪ドルに対してもドルは買われています。リスク回避の動きが商
品相場にも及んでいることが背景です。
ただ、弱いユーロにつれ安しているという部分はありますが、豪ドル円では7
8円から80円にかけて「週足」の100日移動平均線と「雲」がサポートしてお
り、この水準を抜けると反転までの調整期間は長引くのではないかと観ていま
す。
一方、ドル円については依然底固いと思われます。
昨日のようにユーロ円が売られる局面では91円台まで円買いが進みましたが、
ユーロの下落が止まるとすぐに92円台に戻す展開です。
下値のメドは91円40と90円65辺りと観ています。
しばらは91-93円のレンジが続き、ユーロの動きに左右される展開は
変わりそうもありません。
本日はEU財務相会合が予定されています。昨日のユーロ圏財務相会合に
引き続き南欧諸国の財政問題やユーロ安について議論されるものと思われ
ます。また、ドイツのZEW景況調査の発表もあることから、相場は欧州からの
情報に左右されそうです。
今朝の経済紙に掲載されていたトリシェECB総裁の写真は、これまでになく
悩んでいるように見えます。
見方によっては神に祈っているようにも見えたのは、私だけでしょうか・・。 - 豪 RBA議事録
- [2010/05/18 09:58]
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ユーロドル一気に1.23台へ。
不動産投資が過熱し、住宅価格が上昇している中国で。
上海市は独自に「固定資産税」の創設を検討している
と新聞は伝えています。
市中心部のマンションは100平方メートルくらいで
5500万円程の値段で、今検討されている税率は0.8%。
仮にこの税率だとすれば、固定資産税は年44万円
となり、結構な負担になります。
中国沿岸部には高所得層が多いようですが、
さすがにこれが決まれば価格上昇は止まるでしょう。
中国沿岸部の85%は「もう家は買えない」と考えている
という調査結果もあります。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ユーロドルの下げが止まらず、1年半ぶりの安値1.23台前半
まで下落。リーマン破綻以来の最安値を記録。 - ユードルは前日のNYと週末のアジア市場では節目とみられた
1.25の大台を辛うじて維持したものの、欧州時間に入ると
あっさり割り込み、1.24台前半まで下落。 - その後NYオープン時には一旦1.25台を回復したものの、
米経済指標の改善を機に再び下落。 - NY株式市場の大幅下落もあり、ユーロドルは1.24台も割り込み、
一気に1.23台半ばまで急落し、ほぼ安値圏で引け。 - スペイン紙が、サルコジ仏大統領がユーロ圏離脱を示唆し、メルケル
独首相にギリシャ支援を要請したとの記事もユーロ売りを加速。 - ユーロは対ドルだけではなく、対円でも下落。ユーロ円は一時113円台
と、6日の急落時の110円台に急接近。 - 商品相場も下落したことから、豪ドル等の資源国通貨も下落。円は
一時91円80銭まで買われたが、市場全体のドル高に押され92円半ばで
引け。 - NY株式市場の急落で商品も売られ、金は一時最高値を更新したものの
利食いの売りに押され小反落。 - 原油は大幅続落。景気後退から消費が減るとの見通しに4日続落。
- 債券は株安から大幅上昇。
- 4月小売売上高 → +0.4%(市場予想を上回る)
- 4月鉱工業生産 → +0.8%(市場予想は+0.7%)
- 5月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 73.3(予想をやや下回る)
本日の注目点- 欧 ユーロ圏財務相会合
- 米 5月NY連銀製造業景況指数
- 米 5月NAHB住宅市場指数
ユーロドルは節目の1.25を割り込み再び下げ足を加速させています。
先週木曜日のNY市場では1.25台前半。週末のアジアでも1.2510
ボトムに底堅さを見せていたユーロでしたが、週末の欧州市場ではあっ
さり1.25を割り込み1.24台前半まで売り込まれました。
NY市場が開くと、利食いが先行し、1.25台に戻す場面がありましたが
反発もそこまで。再び下落に転じると1.23台半ばまで売られ、1年半振
りの安値で引けています。
ユーロは危機的状況になってきたと言えます。
市場参加者の誰もがユーロを買いたいとは思わず、買いは利食いの買い
のみ、という状況です。EUとIMFによる7500億ユーロ(約89兆円)の資
金支援と国債買い取など、緊急支援策が発表され、大幅に反発したユー
ロでしたが、わずか一週間でその上昇分を帳消しにし、さらに200ポイント
も下落しています。
先週この欄で指摘したように、ユーロドルは新たなレンジである1.20~1.
25に入ったものと思われます。
問題はこの先1.20台をも割り込むのかどうかです。
先週一週間で1.31手前から1.23台半ばまで700ポイント以上も一気に
下落しており、やや下落スピードが早すぎる感はあります。
当然、反発も予想されます。
しかし先週確認されたように、反発力は限定的でしょう。
ユーロが大幅に反発する材料は見当たりません。
むしろ1.2を割り込む可能性の方がやや高いと観ています。
格付け会社ムーディーズは。ギリシャの債券格付けが再び引き下げられる
可能性が「80%を上回る」ことを明らかにしています。
しかも「数段階の格下げもあり得る」としています。
最悪の場合ギリシャソブリンの「デフォルト」もちらつき始めそうです。
そして、この問題はギリシャ一国に留まる可能性が徐々に少なくなってきた
ようにも思えます。
第二のギリシャを避けるため、ポルトガル、スペインは緊縮財政政策を決定
しています。景気の落ち込み、歳入の減少、財政赤字拡大、と負のスパイ
ラルが起きる可能性が指摘されています。
ユーロ圏全体の景気の減速も懸念され、通貨ユーロにとっては創設以来最
大の試練に立たされています。
円は、やや蚊帳の外ですが、「ユーロ円が」の下落がドル安円高を誘発して
いるようです。
市場全体がドル高傾向の中、米経済の回復基調による「円安」と、ユーロ安
から来る「円高」との引っ張り合いの状況です。
ユーロドルが仮に、1.20を割り込むような状況になれば、安全資産としての
円買いから「円高」へ振れる可能性が高まります。
いずれにしても、今週もユーロの動きが市場の方向を決めることになります。 - 欧 ユーロ圏財務相会合
- [2010/05/17 09:09]
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ユーロドル再び下落、1.25台割れが視野に。
ベトナムで一番有名で、尊敬されている日本人は
誰かご存じですか・・・?
鳩山総理でも、小沢幹事長でもありません。
杉良太郎氏です。
あの俳優の「スギリョウ」です。
以前もこの欄で触れたことがありますが、氏は
「日越特別大使」で、ベトナムの子供たちには
「お父さん」と呼ばれています。
私財をはたいて学校や病院を寄付しています。
養子の数は40人とベトナムで最も多いそうです。
既にベトナムとかかわってから21年にもなり、
単なる芸能人ではありません・・・。敬服します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州市場からNYにかけて、ドル高、円高がすすみ
ユーロは全面安の展開に。 - ユーロはアジア時間1.26台半ばから後半での取引が
中心だったものの、欧州勢が入るにつれ下落。
NYでは直近安値に迫る1.2517までユーロ安が進む。 - 円もドルに対して買われたことから、ユーロ円は118円台から
116円を割り込む水準に。 - ポルトガルが付加価値税の引き上げなどを含む追加緊縮財政策を
発表。5月にまとめた削減策が不十分だったことから追加策を決定。 - 米検察当局が大手米銀と欧州系銀行の捜査を開始したとWSJが
伝える。ゴールドンマンと同様にCDOの販売を巡る顧客への説明
で違法があったかどうかを捜査している模様。 - NYダウが前日の大幅高から一転して大幅安に。ユーロ安に対する懸念や
検察による銀行への捜査が嫌気された。シティーグループ株などが大幅下落。 - 金は連日の最高値更新から利食い優勢となり反落。
- 原油価格は3日続落し、2月中旬以来の75ドル割れ。
- 債券相場はユーロ安懸念から買い物を集め上昇、金利は反落。
- 週間失業保険申請件数 →44.4万件(市場予想より若干増加)
本日の注目点- 米 4月小売売上高
- 米 4月鉱工業生産
- 米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数
昨日に引き続きユーロについて言及したいと思います。
ユーロドルが先週記録した最安値、1.2510に迫っているからです。
先週7日にはユーロドルが急落し、1.25割れ目前まで売られました。
NY市場で株式が暴落したあの日です。そして今週初めにはEUとIMFが
大規模な金融支援策を発表。
株式市場が急反発をしてこともあり、ユーロドルは1.3095まで500ポイント
以上の反発を見せ「ユーロ下落もひとまず底入れした」との観測も広がりつ
つありました。しかし、ギリシャの財政問題を含む南欧諸国への不安あは根
強く、ユーロドルはわずか1週間でもとの水準にもどり、「行って来い」の相場
展開となりました。
今日は金曜日。ちょうど1週間前の木曜日、日本では日付が変わった金曜
日の朝方にユーロの急落がありました。そして現在も1.25台前半でのにら
み合いが続いています。昨日のNYでは辛うじて1.25台割れは回避できて
います。
やはり焦点はユーロドルが1.25の大台を維持できるかどうかです。
昨日も述べましたが、1.25を割り込むと再びユーロの先安観が台頭し、下
落に拍車がかかる可能性があります。
そして新しい取引レンジである1.20-1.25へ水準訂正が行われる可能性
が高まると観られます。
市場参加者の相場観も「1.1まで下がる」あるいは「1.0を割り込む」などと
悲観論一色になりつつあります。
相場の急変は「ポジション」と「相場観」が極端に偏ったときにおこる、と言わ
れています。その意味ではやや警戒感もでてくるところですが、冷静に考え
てユーロを買う理由は見つかりません。
今日は週末ということもあり、今日の東京市場での反応、そして欧州、NYでは
ひと波乱あるかも知れません。
ドル円はやはりユーロに引っ張られる展開でしょう。
昨日の夕方、一時93円の50を抜けたことで94円を試す動きを予想しましが、
ユーロドルが下落したことでリスク回避への連想から円買いに働きました。
やはり93円の半ばが重いということでしょうか。
下値のメドは変わらず、フィボナッチリトリースメントから、92円30、91円50
と観ています。
よい週末を。 - 米 4月小売売上高
- [2010/05/14 11:21]
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ユーロ圏GDPでユーロ反発するも限定的。
今月も間もなく中旬になろうとしています。
為替は5月に入った途端、がぜん動き始めました。
欧州発の危機が、米国に伝わり、極東の日本にも
あっという間に伝播しました。
グローバルな時代だからこそ世界の金融市場に
時差はありません。
為替だけではなく株式市場でも、対岸の火事は気がつけば
火元より大火事に・・・。
ブラックマンデーの時より繰り返されてきたことです。
世界のどこかにお金が余っている以上、あるいは、投資家や
投機家がいる以上これからも繰り返されることでしょう。
ホットマネーは、高すぎるものを売りに、
安すぎるものを買いに、瞬時に移動します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米貿易収支やユーロ圏GDPなどが市場予想を上回ったことから
ドルは堅調。対円、対ユーロなどで上昇。 - NY株式市場が堅調だったこともドル買いに繋がり、対円では
93円29銭までドル高が進み、ほぼ高値圏での引け。 - ユーロドルはアジア市場で1.26台割れ目前まで下落したものの、
ドイツ及び、ユーロ圏の第1四半期GDPがともにプラスだったことを
受け、欧州時間では1.27台前半まで買われたが続かず。 - EUは加盟国の予算を事前に評価する制度の導入を発表。
ECによる各国への関与が深まることから今後反発も予想される。 - ポルトガル10年物国債の入札は好調で、懸念されていた
ソブリンリスクはやや後退。 - エストニアは2011年1月よりユーロ圏に加盟することが
正式に承認される。 - NYダウは大幅高。ハイテク株がリードし全面高に。
市場では、米ファンダメンタルズに再び注目が移ってきたとの声も。 - 金が大幅続伸し、2日連続で史上最高値を更新。一方、
原油価格は在庫が予想以上に膨らんでいたことから続落。 - 米債券は株高を受け反落、長期金利は小幅上昇。
- 3月貿易収支 → 404億ドルの赤字(市場予想よりよかったものの2ヵ月連続で赤字幅拡大)
本日の注目点- 日 4月景気ウオッチャー調査
- 豪 4月雇用統計
- 米 週間失業保険申請件数
NY株式市場が全面高だったことでドルが上昇しました。
しかし、対円ではやはり、93円半ばの壁は抜けていません。
ユーロドルが1.26割れ目前で留まっていることと無関係では
無いようにも思えますが、ドル高傾向の中、市場はやや落ち着
きを取り戻したというところでしょうか。
ユーロについては買い材料があったにもかかわらず、上昇は限
定的でした。ドイツ、及びユーロ圏の第1四半期GDPはともに0.
2%のプラスで、事前予想を上回っていました。
またバルト3国の一つエストニアのユーロ圏加盟が正式に決まっ
ています。
さらに、懸念されている南欧諸国のソブリンリスクでは、ポルトガル
の10年物国債の入札は極めて好調でした。応札倍率は1.8倍と
、当初発行予定さてれていた上限の10億ユーロの資金調達が行
われています。これらはいずれもユーロを買い戻すにはある程度
貢献しましたが、それでもユーロの反発力は鈍く、結局、昨日一日
の安値圏で取り引きが終了しています。
先週木曜日の急落時には1.25台前半まで売り込まれましたが、現
在の水準も安値からわずか100ポイント強のレベルでの値動きです。
市場は、依然として「ユーロは下落する」と観ているようです。
尻に火がついたユーロ圏首脳は矢継ぎ早に対策を講じてきました。
特に、IMFとの7500億ユーロの支援策はギリシャ一国を救済するに
は十分な額です。焦点は今回のソブリンリスクがギリシャから他の国
に飛び火することです。
ギリシャは財政再建に向けて国民に非常に厳しい条件を与え、それ
に対して国民は強く反発しストライキを繰り返している状況です。
個人的には、ギリシャがこのまま2014年までに約束通りの財政再建を
達成できるとは思えません。
歳出は削減できても、歳入は予定通り増えないからです。
付加価値税(消費税)は既に2段階引き上げが決められています。
加えて、経済成長率はマイナスです。今後さらに消費が落ち込むこと
が容易に予想されます。いずれ財政赤字削減が計画どり行かず、資金
支援が中止される可能性があるのでは、と予想しています。
ユーロドルは今年1月初めから下旬にかけて、1.40ー1.45でもみ合
っていました。
これを第一段階とすれば、その後2月にかけて1.35-1.40に下落し、
3月から4月には1.32-1.36の第三段階でのもみ合いでした。
そして5月に入ると一気に1.30を割り込み1.25-1.28での展開にな
っています。現在は第四段階でのもみ合いですが、ユーロを取り巻く状
況を考えれば、第五段階である1.20-1.25への水準訂正もそれほど
遠い時期ではないように思えます。
その際にはECBが市場に介入し、ユーロ防衛に動く可能性もあるでしょう。
投機筋はそのタイミングまではユーロショートを崩さないと観ています。 - 日 4月景気ウオッチャー調査
- [2010/05/13 09:58]
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NY市場やや落ち着き、円92円半ば。
金融市場はギリシャ発の危機に大きく揺れ動いています。
きっかけはもちろん同国の財政赤字です。
昨日、日本の国の借金が昨年末で882兆円だと
発表されました。今年は社会保障費の増大でさらに増え、
数年以内には1000兆円の大台を超えるのは確実とか。
赤ん坊からお年寄りまで一人当たり約700万円借金している
ことになります。
専門家の人は日本の借金は国内で消化されており、
1400兆円を超える個人金融資産があるから大丈夫
だといいます。
しかし、現在1.3%台の長期金利が1%上昇しただけで
100兆円の利払い負担が生じてしまいます。
これでは長期金利は上がらないというよりも、、
上げられないですよね。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標の発表もなく、最近では比較的静かな取引となった。
円は92円半ばから後半での取引、一時93円台に乗せる場面が
あったものの、93円半ばの壁が意識された展開。 - ユーロをはじめ、その他主要通貨が対ドルで弱含んだことで
クロス円は軒並み円高方向へ。 - ギリシャが正式にEUとIMFに200億ユーロの資金を
要請。その一部が19日の国債償還に当たられる模様。 - 大規模なユーロ防衛基金の創設が発表され、市場はやや落ち着きを
取り戻したものの、財政問題の先行きには依然として懐疑的な見方。 - NYダウは前日の大幅高の反動もあり下落、ナスダックは小幅続伸。
- 金価格が大幅反発し、再び史上最高値を更新。原油は反落。
- 債券相場は小幅な値動き。入札が好調だったことでやや買い物優勢。
- 先週木曜日に急落したNY株式市場について、SECは入力ミスは
見つかっていないと報告。現物の急落前にミニ株の先物が大幅下落
していたことが判明し、今後も調査は継続。
本日の注目点- 日 3月景気動向指数
- 欧 ユーロ圏第1四半期GDP速報値
- 欧 3月ユーロ圏鉱工業生産
- 米 3月貿易収支
昨日は比較的よく眠れたのではないでしょうか・・。
全体としては円が買われる展開でしたが、比較的緩やかな相場の値動きで、
市場がやや落ち着きを取り戻した状況となっています。
欧米ともに、重要な経済指標がなかったこともその原因の一つですが、
本日はユーロ圏のGDPが発表されることから、再びユーロを中心に荒れる
展開も予想されます。
現状は非常に予想の難しい相場展開です。
無理をしてポジションを持たず、相場の先行きが見えるようになるまで
様子を見ることも必要です。
「プロの為替ディーラーでも結構やられている」と私の友人の一人は
先週話してくれました。
「一度、大きな玉で打たれたら、カバーは取れない」、「そうかと言って
プライスを出さないわけにはいかない」と、多少愚痴っぽくなっていました。
彼らが困るほど今の相場は荒っぽいということでしょう。
「見るも相場」です。
ドル円は92円前半から93円前半までの値動きになっています。
先週木曜日のドル急落後、戻しも急でしたが93円台半ばを抜けない展開が
続いています。
先週も書きましたが今回のドル急落で「週足」の長期トレンドラインを
ローソク足が下抜けました。しかし、その後の反発でローソク足は長い「下ヒゲ」
を描いています。
その部分を「オーバーシュート」と観れば、現在もトレンドラインを上回った
位置での値動きが続いていることになります。
しかもこの「下ヒゲ」は昨年11月に、85円割れの際に描いた「下ヒゲ」よりも
長く、その意味では目先の底値の可能性が高いと観ています。
また、「日足」で観ても5月に入ってから「100日移動平均線」と「200」が
逆転しています。
つまり、それまでは「200日」が「100日」の上に位置しており、上昇しにくい
相場だったものが「200日」が下に来たことで、下落しにくい相場に転換したと
観ることがてきます。
ギリシャ問題については依然として懐疑的な見方が多いことから、ユーロの
乱高下が終わったとは思えません。
ユーロドル、あるいはユーロ円に引っ張られる形でドル円が乱高下する可能性も
当然あります。
この問題がある程度落ち着きを取り戻すまでは、先行きの相場観もあまり
意味のないことかもしれません。
そんな状況の中、一部のテクニカルではややドル高を暗示しているといった
ところです。
トレンドとしてはドル高円安、ドル高ユーロ安かと思います、
ドル円のメドとしては、上値93円50-94.00円。
下値は91円50とその下の90円60近辺と観ています。 - 日 3月景気動向指数
- [2010/05/12 09:03]
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NYダウ400ドル高でユーロ安一服。
日本の大型連休真っ只中5月1日、米ネブラスカ州オマハの
スタジアムには世界中から4万人以上の人々が集まり、
一人の老人のメッセージに聞き入っていました。
投資会社バークシャーハザウェイの株主総会で、
著名投資家、ウオーレン・バフェット氏が株主からの質問に
直接答えていたからです。
メディアによれば、氏は5時間にも及ぶ株主からの質問に
答えていたそうです。
その中には今後の日本の企業に対してM&Aを行うことも
含まれたいました。
中国には巨額の投資は行っても、日本には見向きもしなかった
氏が投資を考えてるのであれば、将来有望との声も。
日本の株式市場は相変わらず他力本願です。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- EUがユーロ防衛のための基金を最大で700億ユーロに
決めたことや、ECBを中心に欧州中銀が国債買い入れを
行ったことなどを受け、ユーロドルは欧州時間帯に1.31台目前まで
急反発。 - これまでリスク回避の巻き戻しから円も売られ93円半が
を超える円安に、クロス円も軒並み上昇。 - ユーロはその後、対応策は発表されたものの、ギリシャが財政削減を
実行できるかどうかが依然不透明なことから下落し、再び1.27台に。 - ギリシャ危機に対する欧州の取り組みが評価され、NYダウは急反発。
前日比400ドルを超える上昇で、これまでの下げの7割弱を回復。 - ギリシャ国債は上記対策を好感し、利回りが急低下、ドイツ国債との
スプレッドも低下し4%割れ。利回りは依然高水準。 - ドルが買い戻されたことで、金は下落、原油価格は5日振りに
反発。 - NY株式市場が全面高となり、債券相場は反落。
本日の注目点- 中 4月消費者物価指数・卸売物価指数
- 欧 4月独消費者物価指数
- 米 3月卸売売上高
EUが9日の日曜日にかけて緊急に取りまとめたユーロ防衛策を、昨日
のアジア時間早朝に発表したことから、ユーロは対ドル、対円で急反
発しました。
欧州時間には対ドルで1.31台手前まで。対円では122円台前半まで
ユーロが買い戻されましたが、NY市場では再び下落しています。
ユーロ防衛のための基金を7500億ユーロ(約89兆円)の規模に設定し
たことに今回のEUの決意が表れていると市場は受け止めたようです。
この規模は、昨日の経済紙の報道に比べ10倍の規模となっており、
少なくとも「ギリシャの次」を見据えた金額の積み上げを行ったものと思わ
れます。
同時に、国債の買い入れや、リーマンショック後の金融不安解消のため、
日米欧で取りきめたスワップ協定も一時的に復活させました。
このような緊急対策を発表したことで市場は、EU諸国はユーロの信用
回復に本気で取り組んできた、との評価を下したようです。
株式市場でもさらに大きく反応しました。
欧州各国の株価は軒並み反発し、NY株式市場ではダウ平均株価は
先週末比404ドル高と先週3日間での下げの7割ほどを一気に回復し
ています。
今日の東京株式市場でも300円程度の上昇を見込めると思われますが、
今後の焦点はギリシャが実際に財政削減をどの程度できるのかという点と、
スペイン、ポルトガルなどへの波及の可能性の2点です。
ひとまず、EU、ECBを中心に大規模な支援策を打ち出しましたが、これ
で事態が収まらないと、最悪のケースではギリシャのユーロ圏離脱や、ユ
ーロ圏再編問題にまで発展する可能性もあります。
先週末の米雇用統計で米労働市場の回復は軌道に乗ってきたように見
えます。米景気の回復は、基本的には「ドル高」であることから、ユーロ安、
あるいは円安が進み易い地合いと言えるでしょう。
ユーロの戻りは限定的との見方が依然支配的な中、緩やかなユーロ安で
あればEU、ECBにとってそれほど大きな問題にはならにのではないかと
思います。
ユーロ圏貿易はその約7割が域内で行われているとの統計もあり、信用不
安さえ避けられれば為替に関してはユーロ安を「容認」する可能性さえあ
るのでないかと考えています。
ユーロに引っ張られ値幅も拡大している円ですが、やはり先週に記録した
87円95銭は目先の底値と見られます。
戻りも93円台がせいぜいとの見方もありますが、今回の危機が金融市場全
体の危機ではなく、ユーロ圏の危機だとすれば、円が昨年後半のように買わ
れる理由は見つけにくいのではないでしょうか。
いずれにしても、円自体の材料はなく、ユーロに翻弄される展開は変わりま
せん。明日発表のユーロ圏第1四半期GDPを前に神経質な展開はまだまだ
続きそうです。 - 中 4月消費者物価指数・卸売物価指数
- [2010/05/11 09:02]
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NY株式大幅続落で円乱高下。
先週、三菱UFJグループと米モルガンスタンレーが
再編した新しい証券会社が発足しました。
その名も「三菱UFJモルガンスタンレー証券」。
そのまんまの名前です。
ずいぶん長い名前なので電話を受けた人は会社名を
名乗るのに大変でしょうね。
いっそのこと、頭文字を取って「MUMS」、ムムス証券では
如何でしょうか?
いゃ、余計なお世話でした。
しかし、いつの間にか三菱UFJ証券から「東京」という字が
消えていたことにどれくらいの人が気がついたことでしょう。
時の流れは速いものです・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 為替市場はNY株式市場を睨みながら方向感の定まらない展開に。
- 朝方米4月の雇用統計が発表され、失業率は9.9%、と
事前予想を下回っていたものの、非農業部門雇用者数は29万人増と
市場予想を大きく上回ったことからドル買いが優勢に。 - ドル円は一時93円台前半までドル高が進んだものの、NY株式
市場の軟調な地合いを横目に徐々にドル安に。 - NYダウが一時380ドル安と、前日同様の大幅安になると円は急騰し、
90円台後半まで買われ、91円台後半で引けるなど相場は乱高下。 - 前日にギリシャ発の欧州の混乱にNYダウは大きく値を下げたが、
この日の混乱は続くとの見方からNYダウは大幅安に。 - リスク回避継続の展開から金は大幅続伸し1200ドル台乗せ。
原油は大幅に続落。 - 債券相場は利食いに売りに押され、4営業日ぶりに下落し、金利は小幅高。
本日の注目点- 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(4/6,7日分)
- 欧 3月独貿易収支
- 英 BOE政策金利発表
米株式市場の下落が止まりません。
この日は注目されていた雇用統計が好調で、米労働市場の回復もいよいよ鮮明
になってきたにも関わらず、NYダウは前日に続き大幅安に終わりました。
市場は米景気回復よりも欧州の混乱に、より重きを置いているということでしょうか。
ドルは円以外の通貨に対して全面高となり、円はそのドルに対しても強含む、
「ドル高、円高」の展開となっています。
この流れは2008年9月の「リーマンショック」後の展開と同様な動きです。
当時は「米後発」の危機でしたが、今回は「「欧州発」の混乱です。
そのためユーロが売られドルが買われるのは当然ですが、景気回復基調が軌道
に乗り好調な経済成長が続いているオーストラリアやカナダでさへ売却の対象に
なっています。
豪ドルは昨年10月以来すでに5回も利上げを行っており、金利差からアドバンテ
ージがありますが、この両通貨については「リスク回避の売り」というよりも買いもち
が積みあがっていたため「利食いによる売り」」と捉えるべきでしょう従って混乱が
収まれば反発するものと思われ、ここからの下値は限定的と考えています。
先週末、G7財務相はギリシャ危機回避に対応するため電話で緊急に協議を行
い、金融不安に対しては一致して協力することを確認した模様です。
またユーロ圏首脳は昨日、緊急財務相理事会を開きギリシャ支援を正式に承認
するとともに、ユーロ防衛のための基金創設を決めた模様です。
今朝の経済紙では「その規模は600億~700億ユーロ(約8兆円)前後で調整」
と報じていましたが、今朝のブルームバーグでは、事情に詳しい当局者1人から
の情報として、その規模は約5000億ユーロ(約60兆円)になる可能性がある。
と伝えています。
このため今朝のオセアニア市場ではドル円は92円後半、ユーロドルは1.2950
まで買い戻しが進んでおり、既に早朝から今週も再び相場が乱高下する気配を
見せています。
相場観を述べることが非常に難しい状況になっています。
ドル円が1日で4円、ユーロ円が9円も変動する状況下では、すでにほとんどの
テクニカルは役に立ちません。
この事態が落ち着くにはNYダウが反発することが第一の条件です。
そのためには今朝のニュースのように、EC及びユーロ圏が現在できうる最大規
模の金融支援と、ユーロ下落に対する政策を打ち出すことしかありません。
ドル円に関しては、市場は徐々に90円半ば-93円半ばのレンジに終息しつ
つあるように見えますが、落ち着きを取り戻すのを待ちたいと思います。
記憶しておきたいのは、米労働市場が急回復しているということです。
4月の非農業部門雇用者数は29万人の増加でした。
昨年のこの時期は54万人の減少でした。
さらに、3月の同指数も16.2万人増から23万人増と上方修正されています。
その意味では、気の早い話ですが、6月22-23日に開催される予定のFO
MCがいまから気になります。 - 日 日銀金融政策決定会合議事録要旨(4/6,7日分)
- [2010/05/10 09:37]
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円、一時88円割れまで急騰。
情報誌「ブルームバーグ」5月号のタイトルがしゃれていました。
イギリス映画の「007シリーズ」に、かつて「ロシアより愛をこめて」
(英語名 From Ruusia with Love)という傑作が
ありました。ソビエト情報機関の美女がショーン・コネリー扮する
ジェームスボンドを攻略しようというものです。
そのタイトル名をもじって「ロシアより現金を持って」
(英語名 From Russia with Cash)という見出しで
ロシア人の大金持ちミカエルプロホロフ氏(45歳)がアメリカNBAの
プロチームを買収すると伝えています。
氏は金鉱ビジネスでロシア第2の大金持ちになり、NBA 所属の「Nets」に
2億ドル(約190億円)を投資し、NBA史上初の米国人以外の「NBAオーナー」
になるそうです。
氏自身も、身長2mで高校時代はバスケの選手だったとか。
それにしても歌にまでなった「ロシアより愛をこめて」
あのマット・モンローの低音が耳に甦ります。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルと円が全面高の展開となりました。
- NYダウが一時1000ドル近い下げを見せ、1万ドルの大台を
割り込むと、円買いが加速し87円95銭まで円が急騰。 - トリシェECB総裁が記者会見で、ギリシャ国債の購入は協議
しなかったと発言。これをきっかけにユーロ売りが加速し、ユーロ円は
一気に110円台に。 - その後、NYダウの急落は人為的なミスの可能性が高いとの
報道で、ダウは500ドルほど買い戻され、円も売り戻され90円台
半ばで取引終了。 - リスク回避の動きが再び加速し、円とドルが買われ、米国債券も
続伸。長期金利は3.4%割れを示現。 - 商品相場は大幅下落。原油価格は3日連続の大幅安。
一方、金は円同様「安全資産」としての逃避先となり大幅に続伸し
高値を更新。 - 週間失業保険申請件数 → 44.4万件
本日の注目点- 欧 独3月鉱工業生産
- 英 1-3月期決算発表 → HSBC
- 米 4月雇用統計
- 米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
2008年9月15日、リーマンブラザーズが破綻した、いわゆる「リーマン
ショック」以来金融市場は回復し、株式市場など一部では「リーマンシ
ョック」以前の水準を回復、いよいよ、これからは緩やかながら成長過程
をたどると観られていた市場を、再びショックが襲いました。
今回のショックは「ユーロショック」でした。
ドルは円を除く通貨に対して全面高となり、そのドルに対して円は急騰し
ました。昨日当社のセミナー参加者に「残念ながら、相場はわれわれが
寝ている間に動く」と説明しましたが、まさに昨日はその言葉通りの展開
でした。
「歴史は夜作られる」との古い言葉がありますが、「相場は夜作られる」と
いったところです。
円急騰の直接のきっかけはやはり、NY株式市場でした。
NYダウは一時998ドル安と、数字を見間違える程の大幅下落を演じ、1
万ドルの大台を割り込む場面がありました。
後で、NYダウ構成銘柄の「P&G」の取引に絡む「人為的なミス」だった
可能性が高いことが伝わり急速に値を戻しましたが、それでも大引けは3
47ドル安で、この3日間で630ドルを超す大幅下落を記録しています。
もちろん「リーマンショック」後最大の下げとなりました。
NY株式市場の急落を背景に、信用不安、あるいは金融不安への連想か
ら、円買いが殺到し、円は一時87円95銭まで買われています。
金融不安が起こるたびに円は買われてきたことは過去の歴史が物がたっ
ていますが、
問題はギリシャ発の混乱がどこまで拡大するかという一点に絞られそうで
す。
円急騰の直接的原因はNY株式市場でしたが、伏線はECBのトリシェ総
裁の会見からでした。
ECBは政策金利を据え置き、その後トリシェ総裁は会見で、ECBはギリシ
ャ国債の購入について協議しなかったことを明らかにしてから、ユーロが下
落幅を加速させ、円が買われる展開のきっかけになりました。
ユーロ円は一時110円台まで売られ、先週末に比べ14円も下落し、「暴落
」の域に達しています。
円も2日前に94円99銭まで売られた後、7円もの値幅で上昇です。
この結果、3月末にローソク足が「週足」のトレンドラインを上抜けしたものが、
再び下落しトレンドラインを割り込んできました。
長期のトレンドを表す「週足」で再びサポートを割り込んだことで、円高を暗示
するものです。しかし、同時に注意したいのは88円を割り込んで、その後90
円台後半まで値を戻したことで「長い下ヒゲ」が出現していることです。
これは、昨年11月27日に85円を割り込んで、その後急速に値を戻した際の
「長い下ヒゲ」に酷似しています。
その後ドル円が約10円戻したことは皆さんの記憶に新しいところでしょう。
その意味では、絶好のドルの買い場だった可能性の否定できません。
市場参加者の相場観は混沌としてきました。ややパニックともいえる状態です。
ここは敢えて皆さんがポジションを取る必要もありません。
「難し相場」は専門家に任して、欧州の今後の展開に目を凝らし、情報を集め
られるのが賢明かと思います。
今日の日経平均も恐らく500円前後の下げを見せるでしょう。
その際に円がどこまで買われるかに注目したいと思います。
よい週末を・・・。 - 欧 独3月鉱工業生産
- [2010/05/07 09:35]
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ユーロドル下げ止まらず1.27台へ。
大型連休後半に沖縄に飛んだ鳩山首相。
「最低でも県外」と公約していた米軍基地は
「結局県内」になってしまった。
政権交代を実現した先の衆院選での公約は
「人気取り」だったことになります。
少なくとも前首相に比べ、マスコミ等の対応にも
非常に低姿勢で真摯な態度は好感がもてます。
しかし、やはり国のトップしてはリーダーシップが
足りないとの批判。
このままでは次の参院選ではとんでもないことに・・・。
「頑張れ鳩山」の声がだんだん小さくなります。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 格付け会社ムーディーズがポルトガル国債の引き下げの可能性を
指摘したことでユーロは大幅下落。 - ギリシャでは抗議デモの火炎瓶火災で3人が死亡。政府と市民の対立が
激化し、混乱が続く。 - ユーロドルは前日の1.3台割れから1.28台まで売られ、
2009年3月以来のユーロ安水準に。 - 欧州の混乱から、この日のNYダウは朝方から売りが優勢に。
前日に200ドル以上下げたもかかわらず、この日も大幅下落。 - リスク回避の動きから円が買われ、一時93円54銭まで円高が進む。
- 米経済誌指標の改善から、ドルは円以外の通貨に対して上昇。
- 連日の株安から債券は続伸。米長期金利は4ヵ月振りに3.54%台に。
- 原油価格は大幅下落し、80ドル割れ。金は続伸。
- 4月ADP雇用者数 → 3.2万人増。(2008年1月以来の増加)
- 4月ISM非製造業景況指数 → 55.4(市場予想を下回る)
本日の注目点- 豪 3月小売売上高
- 豪 3月貿易収支
- 欧 ECB理事会
- 欧 1-3月期決算発表 → BNPパリバ
- 米 週間失業保険申請件数
- 米 4月小売各社既存店売上高
- 米 バーナンキ・FRB議長講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
昨日この欄で、ドル円の下落リスクはNY株式市場だとのコメントを書きました。
結果は当たってしまいました。
NYダウは前日に220ドルを超す大幅な下落を演じましたが、昨日も58ドル安
でした。
震源地は欧州です。
ギリシャに対する金融支援問題で、市場は支援規模が十分でないとの判断に
動きました。
加えて、デモ隊の火炎瓶による火災が原因で3人が亡くなっており、ギリシャの
抗議デモはますますエスカレートし混乱は収まりません。
これらを材料に通貨ユーロは下げ止まらず、節目の1.30を割り込んでからは
わずか1日で200ポイント以上も売り込まれています。
欧州の不安がNY株式市場を直撃し、この日発表の雇用市場の改善なども
ドル買いユーロ売りを加速させました。
欧州の混乱が直接NY株式市場に与える影響は少ないと思いますが、欧州
各国の株式市場が軒並み下落したことや、そもそもNYダウなどに「高値警戒
感」が広がっていたことが背景にあります。
専門家の中には、NYダウは今後10~15%の調整が必要との見方もありまし
た。
欧州発の混乱は「リスク回避」への動きを加速させ、これまでの高金利通貨な
どを売却する一方、円が買われる展開となっています。
ドル円は前日「微妙な値位置」である94円99銭を記録した後、昨日もアジア
時間で同値の94円99銭まで上昇しましたが、「95円の壁」を意識する展開に
なっています。NY市場では株安から債券が買われ、米長金利も約4ヵ月振り
となる3.54%台まで下落。日米金利差縮小からドル売り円買いの展開となり、
93円54銭まで円が買われています。
対ドルで円が買われ、ユーロは対ドルで大きく売られたため、ユーロ円は一時
120円を割り込み、こちらも2ヵ月振りの水準を記録しています。
ギリシャがひとまず資金繰りのメドをつけた矢先、再び世界の注目を浴びる
形で悲観論が台頭しています。
最悪のケースは「ギリシャ国債のデフォルト」や「ギリシャのユーロからの離脱」
といったことでしょうが、現状を考えるとまったくあり得ない話ではなくなってきて
いると思えます。
少なくとも、今週初めには1.33台だったユーロドルを1.27台後半まで売り込
むということは、市場が最悪のケースを徐々に織り込んできているということの現
れと観るべきでしょう。
ムーディーズはポルトガル国債の格付けを見直すと発表しています。
近いうちに2段階ほど引き下げられそうな気配です。
懸念されるのは、今回の財政危機がポルトガルやスペインまで拡大することで
す。
仮にそうなった場合には、もはやユーロ圏やEUだけで対処できないことになり
、本格的な「「ユーロの暴落」に繋がる危険性があるからです。
今日の東京株式市場も大幅に下落しそうです。
その結果、円高に振れそうですが、ポイントはNYの円高値水準である93円50
を維持できるかどうか。
また、日経平均の下げ幅が500円を超える大幅な下げになるのかが注目されま
す。個人的には500円を超えてくるのでは、と観ていますが、株価を睨みながら
の展開となりそうです。 - 豪 3月小売売上高
- [2010/05/06 08:56]
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ユーロドル下落止まらずついに1,30台割れ。
大型連休も今日で終わりです。
好転に恵まれ、海や山や行楽地に出かけた方も
かなり多かったようです。「1000円高速」も
GWでは今年が最後だとか・・・。
そのせいもあり、高速道路はどこも大渋滞。
そして、パーキングエリアのトイレは大行列だったようです。
私はと言えば、おじさん3人で「キノコ取り」に行き、
10本の収穫。
近所の駐車場で早速新鮮なタケノコを焼いてバーベキュー。
あまりGDPに貢献はできませんでしたが、
まずまずの連休でした。
さぁ、明日からも頑張りましょう。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日のアジア市場で上昇し、一時94円99銭と
昨年8月以来のドル高値を記録。 - 年初来高値を更新し、95円台が目前のドル円でしたが、その後は
欧州株式市場の軟化でやや買い戻された。 - ユーロドルの売りが止まらず、1.30台を割り込み、約1年振りの
ユーロ安を示現。IMFとEUがギリシャの資金支援に合意したものの、
ポルトガル、スペインへの影響懸念からユーロ売りが止まらず。 - NYダウは一時260ドルを超す大幅下げに。ギリシャ問題の先行き懸念と
欧州各市場の株安、さらには上海株が年初来安値を記録したことを嫌気した
売りが加速し、引けは225ドルの大幅安。1万1千ドル台を割り込む。 - NY株式の大幅安を受け、米債券は大きく続伸。長期金利は
2ヵ月振りとなる3.6%台割れ。 - 株安からリスク回避の展開となり、金価格と原油価格は大幅安。
- 1-3月期決算発表 → UBS 22億スイスフランの黒字に。
- 3月仮契約住宅販売件数 → 5.3% (事前予想5.0%)
- RBA政策金利を0.25%引き上げ4.5%に。
本日の注目点- 日 休場(こどもの日)
- 欧 3月ユーロ圏小売売上高
- 欧 1-3月期決算発表 → BMW
- 米 4月ADP雇用者数
- 米 4月ISM非製造業景況指数
ドル円が94円99銭まで上昇しましたが、なんとも微妙な数字です。
昨年8月4日以来の水準ですから、約8ヵ月振りということになりますが、
95円に一度も乗せずに押し戻された辺りに、今の相場観が凝縮されているようにも
思えます。
94円60から上にはドル売りがかなり並んでいると観測されていました。
特に95円という節目には、そうでなくとも玉が集まり易い上、先日の新聞報道では
今年度上期の輸出企業のドル円の設定レートはほぼ90円だったことも影響している
ようです。
とりあえず95円で為替予約を取っておけば、ドル円のディスカウント幅を考慮しても
半年先まで90円以上でドルを売ったことになるからです。
ドル円が95円に乗せずに折り返したものの、ユーロが対ドルで大幅に売られている
こともありドル高円安基調は継続です。
そのユーロの下落が止まりません。
これまでにも「ユーロを買う理由は見つからない」とのコメントを何度か書いてきましたが
ついにユーロは節目である1.30台を割り込みました。
ギリシャに対する資金援助の枠組みが合意に達した矢先のことで、市場は、これでギリシャ問題
が落ち着くとは観ていないことを意味します。
先週の合意内容ではギリシャに対して3年間で1000億~1200億ユーロの資金援助を
行うというものでしたが、その金額では足らないとの見方も浮上しています。
付加価値税の引き上げ、年金の減額、公務員の給与減額などを柱に同政府は歳出の削減に
努めますが、結局は景気を冷え込ますことに繋がり、歳入の減少が懸念されます。
2014年には財政赤字の対GDP比を2.6%(現在13.6%)にまで減らさなければ
ならないわけですが、すでに「実現は不可能」との見方が優勢です。
また、今回の資金援助がポルトガルやスペインにも拡大するのではないかとの
懸念も広がりを見せています。
仮にそのような事態になれば。ギリシャとは経済規模が格段と違うことから、資金援助
そのものが不可能な可能性もあります。
この件に関してスペインのサパテロ首相は明確に否定をしていますが、ポルトガル、スペイン
両国のソブリン債は利回りが上昇しています。
米経済指標が改善傾向を見せるかな、ギリシャ問題を中心にドル高ユーロ安が続いています。
その影響もあり、ドル円では円が売られ易い地合いであるとも言えます。
昨日、微妙ではありますが、95円台乗せに失敗しています。
これまでの経験則では「一次攻撃」では抜けきれなくても、二次、三次攻撃では
簡単に抜けてしまうことがよくあります。
NY株式市場の大幅下落がドル下落シナリオに繋がることも考えられますが、
ユーロ安が底をつけるまでは円の急騰は考えにくいと言えます。
テクニカルでは、現在レートが「週足」の「雲」の上限を抜けそうです。来週も94円台前半を
維持できていれば「雲」を完全に上抜けするものと思います。
95円を抜けた場合には「100日移動平均線」が95円90に位置していることから
この辺りまで上昇することも考えられます。
ドルブルのスタンスを取りながらも株式市場には注目したいところです。
- 日 休場(こどもの日)
- [2010/05/05 09:06]
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ドル高値更新、米景気回復強まる。
本日は外為オンラインシニアアナリストの佐藤がお休みのため
外為オンラインの高谷が書かせていただきますので
宜しくお願い致します。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドルは対円で上昇。米経済指標が予想上回る結果などから米株高、日米金利差拡大を受け
ドル高円安の展開で一時94円79銭を付ける。約1ヶ月ぶりの高値更新。 - 米航空大手コンチネンタル航空とユナイテッド航空の持ち株会社UALが
合併すると正式発表。航空株に買いが入る。 - NYダウは大幅反発。米経済指標の好結果や航空大手合併発表、
ゴールドマンサックスが反発したことで買い安心感が広がった。 - ユーロは対ドルで下落、対円では買い売りともに動きがあったものの横ばい。
ギリシャ問題の不透明感が足を引っ張る展開に。 - 金は続伸、前日に続き高値更新。原油は小幅に続伸、一時87.15ドルと約1年半ぶりの高値をつける。
- 債券は下落。長期金利は上昇。
- 4月ISM製造業景況指数 → 60.4(市場予想は60.0)
- 3月米建設支出 → 0.2%(市場予想は-0.4%)
本日の注目点- 日 休場(みどりの日)
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 欧 1-3月期決算発表 → UBS
- 米 3月仮契約住宅販売件数
ドルが対円で高値を更新しました。
米経済指標の結果が米景気回復の安心感につながりドルに買いが入り、
さらに米航空大手コンチネンタル航空とユナイテッド航空の持ち株会社UALが合併、
ゴールドマンサックスの反発がドル高円安を加速させました。
1日にウォーレン・バフェットがゴールドマンについて
「非難される事実は何もない」と
発言し擁護する姿勢をみせたことがゴールドマンの反発のきっかけでしょう。
本日は米経済指標も少なく、前日のドル買いの利食い売りが考えられますが
米景気回復の期待観測が強まっていますので
94円台を保てるかがポイントになりそうです。
今週金曜に控えている米雇用統計もありますので、ドル高強気の声もあがっています。
ギリシャ問題の先行き不透明感もドル買いを後押ししているようです。
テクニカルでは「日足」の100、200日移動平均線がゴールデンクロスしていますし
「週足」ではとうとう一目の雲を抜けそうです。
ユーロはギリシャ支援策合意でひとまず落ち着いてきましたが
ギリシャが出した財政再建案が
実際に可能かという点で不安は解消されていません。
再建案の内容は厳しく、付加価値税率引き上げを中心に、
年金カットや定年引き上げ、民間部門の給与凍結、
公務員福利厚生の追加削減、燃料税引き上げなど
今後3年間で300億ユーロを削減する計画です。
バローゾ欧州委員長は「堅実で信頼のできる計画だ」との声明を発表しましたが
市場からは疑念の声もあがっています。
本日も東京は休場なので夕方まで狭いレンジでもみ合いが予想されます。
しかし、豪利上げ観測が高まる中、豪政策金利の発表が控えていますので
午前中にかけて動きだす可能性は考えられます。
豪ドル円は前週に88円台を付け、一時87円を割りましたが
NYで87円後半まで値を戻しています。
RBAが利上げに踏み切れば、豪ドルの一段高も十分ありえます。
テクニカルでも抵抗線となっている
「週足」の200日移動平均線を抜けてきていますので
来週には完全抜けきるというシナリオも考えられるのではないでしょうか。 - 日 休場(みどりの日)
- [2010/05/04 09:41]
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ドル円94円半ばを試すも95円に届かず。
ゴールデンウィークまっただ中ですが、皆さん旅行中ですか?
もしかしたら、このコメントを旅行先で読んでいらっしゃる方も
いるのではないでしょうか・・・。
今年のゴールデンウィークは全国的にも天候に恵まれ
青空に下、リフレッシュできているようです。
風薫る5月に入りましたが、今朝、季節の変わりめを
感じる、小さな出来事がありました。
毎朝、通勤する駅にくるとすぐ目の前を「ツバメ」が勢いよく
飛んでいるのを発見しました。
10年ほど前から駅に続くデッキの下に巣を作り
毎年この時期になると元気なツバメの姿を見ていましたが、
もう、そんな時期になったわけです。
これからしばらく子供ツバメが巣立つまでその姿を
観ることができます。
神宮球場のツバメはいまだ飛び立ちませんが・・・。
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 円はNY市場朝方94円59銭まで売られ、このところの安値近辺で
もみ合ったものの、94円50から95円丁度にかけては
ドル売りが控えているとの観測もあり前回同様、ドルの高値更新に失敗。 - 米第1四半期GDPは3.2%と発表され、市場予想をやや下回った
ことからドル売りが優勢に。またNYダウが急落し、下げ幅を拡大した
こともドル売りにつながり、円は94円を割れて引け。 - ユーロドルは1.32台後半から1.33台前半で小動き、
来週2日から始まるユーロ圏の緊急協議の結果を見たいとの雰囲気と、
週末ということもあり積極的な取引は見られなかった。 - NY株式市場は米検察当局がゴールドマンへの捜査を開始した
との報道に、金融株を中心に下げ幅を拡大し前日比153ドル安
と再び大幅安に。このところ上げ下げともに値幅の振れが大きい。 - ドル安から金、原油ともに続伸。金価格は直近高値を更新。
- 米債券は株安から大幅に上昇。長期金利は約5週間ぶりに
3.65%台まで下落。 - 第1四半期GDP(速報値) → 3.2%(市場予想をやや下回る)
- 4月シカゴ購買部協会景気指数 → 63.8(市場予想は60.0)
本日の注目点- 日 休場(憲法記念日)
- 米 4月ISM製造業景況指数
先週末のドル円は94円半ばを超えてきましたが95円には届きません
でした。これで94円台半ばを試すこと4回・・・・。なかなか抜けません。
94円半ばから95円にかけては実需を中心にドル売りが並んでおり、
かなりのパワーがないと、大量のドル売りをこなして95円台に乗せるのは
難しそうな状況です。
ドルが大きく売られる地合ではないにしても、95円台は近いようで遠い印
象ができつつあります。
ユーロ圏財務相は2日に緊急の会議を開き、ギリシャへの資本支援策で
合意しました。
EUとIMFはギリシャに3年間で1000億ー1200億ユーロ規模の融資
を行うことを決めました。
一方、ギリシャ政府はそれに答える形でGDP比財政赤字を2014年には
現在の13.6%から2.6%に抑えなければなりません。
付加価値税の一段の引き上げと手厚い年金給付を削減しなければなりま
せん。今からその実現性を懸念する声もあります。
何よりも、財政支出をGDPの1割を上回る規模で削減しなければならず、
同国のGDPは今後数年マイナス幅を拡大していくことは必至です。
ユーロ圏全体に与える影響は軽微だと思われますが、
ポルトガル、スペインの国債も引き下げられたことで、この2国にも同様な
財政政策が
課せられるようになると、ユーロ圏全体にとってもかなりの重石になってき
そうです。ギリシャの厳しい財政運営を考えると、今後とも通貨ユーロが浮
上するには相当な期間が必要と思われます。
豪ドル円が先週末88円台まで上昇し、約1年2カ月ぶりの高値を記録しま
した。
商品市況が高値で安定し、オーストラリア国内もインフレ懸念が台頭したこ
とで明日4日のRBA政策決定会合では再利上げに踏み切るのではないか
との観測が強まっています。
相場は今後も強含んで行くものと観ていますが、テクニカルでは「週足」の
「200日移動平均線」に絡んでいて、抜けきっていません。
これで6週連続で200日線に絡んでおり、見方を変えると頭を押さえられ
ているようにも見えます。
明日の利上げで一気にこの線を上放れるのか、あるいは利上げ見送りから
200日線を抜けきれずに押し戻されるのか、今後の方向性を示唆する可
能性があります。
豪ドル円は一旦調整すると、「3-4円ほど」調整する傾向があることは記憶
しておきたいところです。 - 日 休場(憲法記念日)
- [2010/05/03 09:41]
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