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雇用統計の悪化を受け、円82円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米11月の雇用統計は予想外の悪化を示し、これまで買い戻されていた
    ドルが急落。
  • 円は発表前の83円台後半から一気に上昇し、82円52銭と
    約3週間ぶりに82円台半ばを示現。
  • ドルは他の主要通貨に対しても売られ、ユーロは1.34台前半、豪ドルも
    0.99台まで上昇。
  • バーナンキFRB議長はCBSのテレビ番組で、先の追加緩和の正当性を説明。
    さらに、さらなる国債購入の可能性を否定しなかった。
  • この報道を受けて株式市場は急反発。商品市況の上昇なども加わり、エネルギー関連株などが上昇。ダウは19ドル高と3日続伸。
  • 債券は小幅に上昇。一時3.04%まで金利は上昇したものの、
    引けでは3%を維持。
  • ドルが売られたことで金は大幅上昇し、初の1400ドル台乗せ。
    原油価格も89ドル台に乗せた。
  • 米   ISM非製造業景況指数 → 55.0
  • 米   11月非農業部門雇用者数 → +3.9万人
         同失業率 → 9.8%



本日の注目イベント


  • 欧   EU財務相会合
  • 欧   ファンロンパイEU大統領講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演(ノースカロライナ)





注目の米雇用統計は予想外の落ち込みでした。

前日発表されたADP雇用者数が2007年11月以来の高水準だったこともあり、

市場は強気の見方が優勢で、

「今回の雇用統計は大幅に改善するのでは・・・。」との期待がありました。

しかし、内容は非農業部門雇用者数で事前予想を10万人ほど下回り、

失業率も0.2%の悪化でした。

この結果、これまでドルは反発局面にあるとの見方に傾いていた市場は、

「予想外の結果」にドル売りに回り、主要通貨は軒並み上昇しました。



これまで、ドル円は84円40-50の水準が重く上抜けできなかったとはいえ、

下値も一目均衡表の「雲」もあり、83円台半ばでしっかりサポートされていました。

しかし、82円台半ばまで下落したことで、

現在の値位置は雲の中ほどまで押し戻されています。

短期的なテクニカルでは上値の重い展開になるこを示唆しており、

「100日移動平均線」のある83円台後半が、

今度は抵抗線として機能してくると観られます。

また、ユーロも欧州の財政不安から下落した直近の安値、

1.29台後半から1.32台前半まで買い戻され、雇用統計発表後は

200ポイントほど反発して1.34台に乗せています。

さらに豪ドルも商品市況の高騰もあり、0.99台まで回復しています。



雇用統計に対する期待感が大きかっただけに、

失望感からドル売りへの反応も大きかったようです。

相場見通しが不透明になってきましたが、

今後のポイントは2つに絞られてくると考えられます。

1つは今回の雇用統計に観られた経済指標の悪化が

一時的なものなのかどうかということです。

11月の米経済指標はフィラデルフィア連銀製造業指数など製造業だけでなく、

個人消費支出なども明らかに改善傾向を示しています。

今年の春先まで順調だった米景気の回復が6月あたりからブレイキがかかり、

秋口から再び改善傾向を示すようになった矢先の今回の雇用統計でした。

先週の地区連銀経済報告(ベージュブック)でも

「雇用の創出」が最優先課題であることは確認され、

FRBは景気の先行きに対して慎重な見方を崩してはいません。

今後発表される経済指標が注目されます。



2つめは欧州財政問題の行方です。

アイルランドに対する850億ユーロの緊急融資でアイルランド政府の資金繰りは確保され、

財政問題もひとまずは落ち着きを取り戻したかには見えますが、

「PIIGS」諸国の国債の利回りは依然高止まりしています。

欧州経済は「緊縮財政」を決めたばかりです。

このため欧州委員会は2011年度の経済成長見通しを下方修正しています。

独仏の2大国に牽引される構図のユーロ圏ですが、

どこまで全体の景気を牽引できるかは不透明です。

今後も事あるごとに売り浴びせられる「PIIGS」諸国の

国債やCDSの動きを睨みながらユーロの相場の落ち着きどころを探っていく

展開になろうかと思います。



雇用統計の発表も終え、今週はそれほど重要な米経済指標の発表はありません。

今月も第4週目に入ると欧米はクリスマス休暇に入ります。

相場に活気があるのも今週、来週の2週間ということになりそうです。

今年最後の「ふんばりどころ」とも言えます。


















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