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 2010年12月 

中国再利上げで豪ドル軟化。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 海外市場はクリスマス休暇のため閑散な動き。
  • NY市場では債券市場、株式市場などの休場から
    円は82円台後半で推移。値幅も10銭以下と動かず。
  • ユーロも1.31台を挟む狭いレンジでの取引に終始。
  • 先週末、中国が今年2回目の利上げを発表。
    その影響で、早朝の取引では豪ドルが「窓」を開けて下落。



本日の注目イベント


  • 豪   シドニー休場(ボクシングデー)
  • 中   11月中国の工業利益
  • 英   ロンドン休場(クリスマス)





先週25日の土曜日に中国人民銀行は10月に続いて2度目の利上げに踏み切りました。

金融機関への貸出と、預金の基準金利を0.25%引き上げ、5.81%にしました。

今回の引き上げは、前回10月の利上げと比べそれほど「意外感」はなく

「サプライズ」もありませんでした。

先日発表された中国の11月の消費者物価指数(CPI)は5.1%だったことから、

「利上げは時間の問題」と観られていたためです。

また、先週後半には上海インターバンク市場の短期金利が上昇し、

利上げを織り込む状況にもなっていました。



人民銀行としても、「預金準備率」の度重なる引き上げにもかかわらず、

国内の物価上昇の勢いは止まらず、不動産価格の上昇にも歯止めがかからないことから、

市場は「追加利上げ」をある程度読んでいました。

今月12日の中央経済工作会議では既に金融引き締めへの転換が確認されており、

年に3-4回程度の利上げを行う可能性があることが伝えられていました。

ただ、タイミングとして欧米がクリスマス休暇中のこの時期に実施したということは、

やや以外だったかもしれません。



中国の利上げ→中国経済成長の鈍化→中国経済の恩恵を受けている豪州経済への影響、

という連想から、豪ドルが売られるとの観測がありました。

実際、今朝の豪ドルはNY市場での対ドル引け値1.0041から下落し、

対円でも「窓開き」を見せ下落して始まっています。

豪ドルは先週から対ドルではパリティ(1.0)を回復し、

対円でも83円台前半から半ばで底堅く推移しており、資源高の追い風もあることから、

もう一段の上昇を予想していましたが、今後の影響を見極めたいと思います。



足元では豪ドルが下落して始まっていますが、

本当の影響は欧米が休暇明けする29日以降になると思われます。

個人的には、利上げによる豪ドルの下落は限定的と観ています。

中国政府はインフレがさらに拡大することを懸念し、利上げを継続するものと思われますが、

同時に来年度のGDPの伸びを9%程度と見込んでいます。

今年度の二ケタ成長ほどではないとしても、二ケタに近い成長を目指しており、

利上げによって経済成長を大幅に鈍化させる政策は採らないと観られるからです。

今後も利上げが続くものと思われますが、その影響は軽微と、個人的には観ています。

「13億人を超える人口を養うには8%程度の経済成長が必要である」

ことは以前から指摘されています。

間もなく日本を抜き「世界第2位の経済大国」になる

中国は突き進むしか無いようにも思えます。



中国の利上げとともに、もう一つ考えなくてはならないのが人民元相場の行方です。

来年には米国からの人民元切り上げ圧力がさらに強くなるものと観られます。

利上げにより、今や「高金利通貨」として位置づけられる

人民元は今後さらに資金流入が見込まれます。

上昇圧力の掛かる人民元にブレイキをかけるため

人民銀行は「ドル買い人民元売り」の市場介入を繰り返すことになりますが、

結果的に市場に投機資金を供給することに繋がり、

これがさらにバブルを拡大させることから難しい選択を迫られます。

人民元の上昇スピードはさらに早まる可能性があると考える方が無難かと思われますが、

その場合、円に与える影響もあると観られます。

年内82円台で終わるような状況になると、

年明けからはやや円高傾向で始まるのではないでしょうか。














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