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「米雇用統計は強弱まだら模様」 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 12月の米雇用統計を受け、非農業部門雇用者数が予想より悪化

    していたことからドル円は下落、一時82円台後半まで円買いドル売り

    が進む。しかしその後、ユーロが対ドルで下落したこともあり83円台

    前半で引け。

  • ユーロは対ドルだけでは無く、主要通貨にた対して大幅下落。

    ベルギー、アイルランドなどのCDS保証料が過去最高まで上昇する

    など、再び欧州財政問題が焦点になるのではとの見方。ユーロドルは

    1.30台を大きく割り込み1.29割れ目前まで下落。

  • バーナンキFRB議長は上院予算委員会で、景気刺激的な金融政策に

    変更はないことを示唆。

  • 株式市場は続落。12月雇用統計で雇用者数が予想を下回った

    ことや、米銀2行が住宅差し押さえに関する訴訟で敗れたことが嫌気された。

  • 債券価格は上昇し、長期金利は下落。バーナンキ議長の議会証言から

    金融緩和は継続するとの見方が背景。

  • 12月非農業部門雇用者数 → 10.3万人増

  • 12月失業率 → 9.4%




本日の注目イベント


  • 日   休場(成人の日)

  • 中   12月中国貿易収支

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   米仏首脳会談(ワシントン)







失業率9.4%、非農業部門雇用者数10.3万人・・・。

12月の雇用統計の発表を受け、市場は反応に迷いながらも最後はドル

買いに走りました。

先週発表された12月ADP雇用者数が「想定外の改善」を見せていたこ

とから、エコノミストを中心に、雇用改善への期待が一気に高まり、非農

業部門雇者数の増加を上昇修正する動きが続いていました。

その結果、直前の雇用者数の伸びは15万3千人が平均値となり、かな

りの改善を先取りした形となっていました。

結果は失業率では昨年6月、7月の9.5%を上回り、昨年で最も低い

数字でしたが、雇用者数では事前予想を大幅に下回る内容でした。



ドルは一旦売られ、円は82円台後半まで上昇しましたが、ドルの下落は

限定的でした。

ユーロが対ドルで大きく下落し、「ドル高ユーロ安」が進んだことが「円売り

ドル買い」に繋がり、ユーロ円の売りもユーロ下落に作用したものと思われ

ます。

ユーロドルは1.29台目前まで売られ、ユーロ円も106円台後半を記録し、

ともに昨年9月中旬以来、約4ヵ月ぶりの安値をつけています。

やはり、ユーロドルが先週末に1.3085のテクニカルポイントを割り込んだ

ことが、大幅な下落に繋がっていると思われます。



ユーロドルは日足までの短期的なチャートでは全て売りシグナルが出て

います。一目均衡表の「遅行スパン」も「逆転」を完成させており、下値の

メドは「週足」の「雲」が位置する1.27台前半から半ばになります。

さらにユーロ円に至っては「週足」でも「逆転」が起きており、メドは昨年

8月に記録した105円半ばという状況です。

「ボリンジャーバンド」(日足)を観ると、両通貨ペアとも短期的には売られ

過ぎを示していることから、目先反発することも考えられますが戻りは限定

的と観ています。



今月最大のイベントはこれで終わりましたが、米雇用は今後回復するの

かどうか、非常に難しい局面にあります。

バーナンキ議長も、ADP雇用者数の大幅改善と労働省発表の雇用統

計を踏まえての議会証言で「雇用の回復には4-5年かかる」

可能性を示唆しています。(下記 What's going on 参照)

一方で、12月の雇用者数は予想を下回っていましたが、同時に発表さ

れた11月分は上方修正されています。

11月分の民間部門雇用者数は5.0万人から7.9万人に、政府部門

を含む全体の雇用者数は3.9万人から7.1万人にそれぞれ引き上げ

られています。

先週も述べましたが、米雇用統計は「短月」ではなく「ふた月」単位で

観る必要があろうかと思います。

そのように観れば、米雇用者数の回復には力強さはないものの、着実

に改善しているようにも思えます。

特に民間部門雇用者数は昨年秋以降は平均して10万人を超える改

善を示していることには今後も記憶しておく必要があろうかと思います。



ゆるやな改善傾向を示している中、回復基調にある個人消費がどこま

で景気に作用してくるのかという点が今後の注目ポイント

になろうと思います。

株高による「資産効果」もあることから。米株式市場の行方も重要なカ

ギを握ってきます。

ドル円は82円90銭前後が目先のサポートになりそうです。

下抜けした場合には82円20銭前後が次の重要なサポートと観ていま

す。上値では84円台乗せと、84円台に乗せた場合には、これまで同様

、84円半ばに注目しています。

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