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ユーロ、日本政府支援表明で反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円は対ドルとその他主要通貨で売られた。特に対ユーロでは
    日本政府がEU発行の債券を購入する意思を示したことでユーロの
    買い戻しを誘った。
  • ドル円は、東京市場では前日のNYでの円高を受けて82円台後半で
    始まったものの、野田財務大臣の会見をきっかけに売られ83円台に。
    NYでもEU支援が材料視され83円台半ばまで売られた。
  • ユーロは大きく反発。1.29台前半まで下落し下げ基調だったものの、
    日本政府がEU発行の債券を購入するとの報道から切り返し、1.29台半ばに。
    NYでは1.30目前まで上昇したものの、本日のポルトガルの国債入札を
    見極めたいとの思惑からその後は小動き、1.29台後半で引ける。
  • ポルトガルのソクラテス首相は、EUなどからの支援は必要ないと表明。
  • 豪ドルが続落。クイーンズランド州では川が決壊し死者が出るなど、
    洪水による被害が拡大するのではとの懸念から豪ドル売りが優勢。
    対ドルでは0.98台前半まで下落し、約1ヵ月ぶりの水準に。
    貿易黒字が縮小したことも豪ドル売りを加速。
  • 株式市場は4日ぶりに反発。米企業の好決算を先取りする形に。
  • 債券相場は株高から反落。3年債入札は好調だったものの、リスク回避の
    動きがやや後退し売り優勢に。長期金利は小幅に上昇。
  • 金は続伸、原油は前日のアラスカでの原油漏れや寒波を材料に、前日同様
    大幅に続伸し91ドル台で引け。



本日の注目イベント


  • 日   12月マネーストック
  • 日   12月景気ウオッチャー調査
  • 欧   11月ユーロ圏鉱工業生産
  • 英   BOE金融政策委員会(1/13まで)
  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 米   12月財政収支
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





円は対ドル、対ユーロなどで下落し、前日から一転して「円安傾向」に振れています。

昨日の午前中、野田財務大臣は閣議後の記者会見で、

月内にもアイルランド政府が欧州安定基金(EFSF)を通じて

発行する「欧州金融安定化債」を1000億円程度購入することを発表し、

これがユーロの買い戻しを誘発しました。

必要に応じて追加買い取りも検討していることから、

約100億ユーロ相当の購入資金が必要ということになります。

日本は外貨準備の多くを米ドルで保有し、米国債を中心に運用を行っていることから、

市場では「政府は購入資金調達のため保有の米ドルを売りユーロを買うのでは」

との観測からユーロが急速に買われました。



また、米ドルでユーロを買うだけではなく、円でもユーロを買うのではとの見方もあり、

ユーロは対ドル、対円で反発を見せています。

野田財務大臣は会見で

「金融安定化債の信頼を高めるためにも、

主要国の日本が一定割合いを購入するのは妥当だ」と述べています。

これは、このところ急速に欧州で中国の存在が高まっていることに

対抗したものと思われますが、

「外貨準備の多様化」という意味では歓迎されるものと思います。



それにしても為替市場では「ユーロ一色」との感があります。

ドル円は83円台に戻したと言っても、明確な方向感は見い出せません。

欧州危機がさらに深まればユーロ円の下落、ドル円の上昇との見方ができそうですが、

それでも米国サイドに悪材料がでてくれば

ドル円も下落し「円の独歩高」もないとは言えません。



焦点は今夜から始まるポルトガルの国債入札と明日予定されているスペイン国債入札です。

両国債とも昨日はやや買い戻されましたが、依然として高止まりしています。

ポルトガル10年債利回りは6.7%、

スペイン10年債は5.5%近辺で昨日の取引を終えています。

金利水準から観れば投資魅力はあるものの、

今後財政再建の道筋が建てられるのかどうか懸念は残ります。

ポルトガルのソクラテス首相は昨日の会見で、

2010年度の財政赤字は対GDP比で当初の予想を下回った、と強調し、

EUなどからの支援を仰がないことを表明していました。

しかし、昨日の同国のCDS保証料率は国債が買い戻されたにもかかわらず536bpと、

前日比変わっていません。

これは、市場参加者の多くが

「ポルトガルはギリシャやアイルランドと同様にEU、IMFの支援を仰ぐ」

と観ていることを示しています。

ユーロドルはやや反発して1.29台後半での取引となっていますが、

ユーロの戻りは限定的と思われます。

目先は1.30で抵抗されそうですが、仮に1.30台に乗せても、

これまでのサポート水準であった1.3085辺りが

今度は強い抵抗を示すものと観られます。



豪ドルの下落圧力が高まってきています。

北東部のクイーンズランド州では大雨の影響で川が決壊し死者がでるまでに

被害が拡大しています。

景気が好調のオーストラリアもさすがに「自然災害」には勝てないということでしょうが、

今回の災害で同国のGDPを0.2%程度下押しするとの試算もあります。

テクニカルでは0.9804に一目均衡表(日足)の「雲」の下限(先行スパン1)があり、

この水準を抜けると、0.9744に100日移動平均線がありサポートしそうですが、

今後被害がさらに拡大するようだと

この水準も抜けてくる可能性も意識しておく必要があろうかと思います。

対円では上述のように、やや円安に傾いていることから大幅な下落には繋がっていません。

ただ、こちらも「遅行スパン」がローソク足に絡んできていることから、

現在重要な値位置に差しかかっていると言えます。

「遅行スパン」が完全に抜け切るのか、あるいは反発するのかを見極める必要があります。
















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