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日本国債格下げで円一時83円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 日本の昨日夕方、S&Pが日本国債の格下げを発表。
    円は対ドルだけではなく、主要通貨に対して売り込まれ
    全面安へ。
  • その後NY市場でも83円台に乗せたが米長期金利の
    下落からドルが売られるも、82円台後半でもみ合い。
  • 格付けは「AA」から「AA-」となり、上から4番目に
    格下。財政再建実現に対する懸念が払拭できないことが理由。
  • 発表直後からドル高円安が進み83円台前半に。
    ユーロも対ドルで売られ1.36台半ばまで下落したがすぐに切り返し、
    1.37台に。この結果ユーロ円は一時114円乗せまで上昇し、
    11月22日以来の水準に。
  • IMFは日米の財政再建が進んでいないことに警告。
    景気刺激策を優先する政策に理解を示しながらも、再建へのスピード
    を求めたもの。
  • 米株式市場は経済指標の悪化を受け下落したが、企業の好決算
    の発表などもあり小幅に続伸。1万2千ドルの大台乗せには至らず。
  • 債券相場は7年債入札が好調だったことを受け上昇。
    長期金利は小幅に下落し、レンジ内での取引が続く。
  • 金は大幅続落し約4ヵ月ぶりの安値に。年初の高値から100ドル
    を超える下落幅を記録。原油価格も大幅反落。こちらも約2ヵ月ぶりの
    安値水準となる85ドル台に。
  • 週間失業保険申請件数 → 45.4万件(市場予想は40.5万件)
  • 12月耐久財受注 → +0.5%(市場予想は+0.9%)
  • 12月仮契約住宅販売件数 → +2.0%(市場予想は+1.0%)



本日の注目イベント


  • 日   12月全国消費者物価指数
  • 日   12月失業率
  • 欧   12月ユーロ圏マネー・サプライ
  • 米   10-12月期GDP
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数





これまで度々専門家に指摘されてきた日本の財政赤字を理由に、

S&Pはついに日本の国債を格下げしました。

昨日の夕方4時半ごろにこのニュースが伝わると、

それまで82円25銭近辺で取引されていたドル円は一気に82円台後半に上昇。

その後荒っぽい値動きを続け、

5時過ぎには83円22銭まで円が売られました。

ユーロ円などクロス円でも「円売り」が加速し、

円は全面安の展開でNY市場を迎えました。



ある程度予想されていたのか、あるいは「それほど大きな問題ではない」との認識なのか、

NYでの円売りは限定的でした。

米長期金利が下落したことや、経済指標が概ね悪化していたことなどが背景です。



しかし、「AA-」(ダブルAマイナス)の影響はそれ程小さなものでないと考えます。

対GDP比で200%を超す財政赤字は、

国内で95%程度消化されているから米国や南欧諸国とは異なる。

そういった指摘もありますが、昨日のWSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)は

「日本はギリシャと同じか」とのコメントを掲載し、

サウジアラビアやクエートとなどと同じ格付けになったと紹介しています。

与謝野経済財政担当大臣は「日本の財政再建を急げという市場の声だ」

とのコメントを残していますが、

菅総理は「そういうことには疎いので」と、コメントを避けていました。

正直と言えば正直なんでしょうが、

このあたりの認識が日本の財政再建が進まない理由だとの厳しい批判には同じ意見です。

一国の最高責任者である以上、

少なくとも現実に迫っている「格下げ」の影響を予想しておくべきだったと思います。

今後さらに他の格付け機関などが追随する可能性があり、

長期的に見た「円下落への第一歩」であったのかもしれません。



ドル円は欧州市場での急騰で83円台前半までドル高が進みましたが、

目先の重要な節目である83円50銭超えには

至っていません。

現在ローソク足は一目均衡表(日足)の「雲」の中にいて

100日移動平均線に絡んでいることや、

依然として「三角保ち合い」(さんかくもちあい)の上限を抜けていないこと。

さらに、ユーロが対ドルで強含みに推移し

ドル安傾向が継続されていることなどから、

ドル円で円が一方的に弱くなる展開にはなっていません。

しかし、ユーロ円では2ヵ月ぶりの円安水準であり、スイス円では一時、

約7ヵ月ぶりの円安を記録しています。

上記テクニカルポイントを上抜けすればドル円でも円売りが加速する可能性は

意識しておきたいところです。



円が大きく売られない理由は米国サイドにもあります。

昨日発表された週間失業保険申請件数は市場予想を5万件も上回っていました。

この件数の悪化が将来失業率の上昇に繋がってくることから、

12月には2010年度で最も低い9.4%を記録した

同指標の改善が遅れることを暗示しています。

ドル円の先行きを読む場合、この失業率と、やや薄日の射してきた住宅市場の行方、

さらには為替市場全体を牽引するユーロドルの行方に注視する必要があります。

昨日のNYでは1.37台半ばまで上昇し、

連日確実に高値を切り上げているユーロドルは日足の「遅行スパン」が

間もなく「雲」の上限に差しかかろうとしています。

この水準が完全に抜けるかどうかは目先重要なポイントになると観ています。

抜け切るような状況になればドル安が進み、

ドル円での円の急落の可能性も低下してきそうです。

その場合「週足」の200日移動平均線が待ちかまえる1.3948程度までの

上昇余地が見込まれそうです。

一方、下値のメドは1.3625あたりに「抵抗帯」があることを

意識しておきたいところです。











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