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エジプト情勢から円高、株安、債券高。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • エジプトでの反政府デモと警察との衝突で、安全資産として
    米ドル、スイスフランが上昇。
  • ユーロは対ドルで1.37台半ばから1.35台後半まで下落。
    このところユーロの上昇が続いていたことから、利益確定の売りも
    でて、ユーロ急落に繋がった。
  • 円も上昇。安全資産の米債券が買われ長期金利が下落したことや、
    米10-12月期GDPが予想を下回ったことで円買いドル売りが
    優勢となり、一時82円を割り込む水準に。
  • ユーロが下落し、円が上昇したことでユーロ円は大幅安に。
    1週間ぶりに111円台半ばまで下落。
  • 株式市場はエジプトでのデモが拡大していることを嫌気。
    第4四半期GDPが予想に届かなかったこともあり、ダウは166ドル
    安と、今年最大の下げ幅を記録。
  • 安全資産への資金流入から債券相場は上昇し、金利は大幅に低下。
  • エジプト情勢の悪化から金、原油はともに急騰。最近調整色を強めて
    いた商品相場は大きく上昇。原油価格は3ドル70セント上昇し、89ドル
    台まで買われる。
  • 10-12月期GDP → 3.2%
  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 74.2



本日の注目イベント


  • 日   12月鉱工業生産
  • 欧   1月ユーロ圏消費者物価指数
  • 米   12月個人所得
  • 米   12月個人支出
  • 米   1月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁、大学生とのパネル討論会に参加
  • 加   11月カナダGDP





エジプトでのデモの拡大から、ドル、スイスフラン、そして円も買われています。

ユーロは対ドル、対円でも共に大きく下落し、ここ2週間ほど上昇し続けてきたユーロに、

一旦利益確定の売りも出て、

ユーロドルでは1.35台、ユーロ円では111円台と大幅安になりました。



安全志向の高まりから米国債が買われ、長期金利が低下したことで円が買い進められ、

ユーロが売られた分円買いが優勢だったようです。

前日にはS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)による日本国債の格下げから

83円台まで売られた円でしたが、

市場では依然として「安全資産」としての評価も健全だったようです。

ただ、先週末の動きはエジプト情勢の悪化から、先ずはドルが買われ、

ユーロのストップロスの売りなども巻き込み、ユーロの調整に繋がっています。

ユーロの買い持ちが進んでいたことも、ユーロが下落し易い状況だったと言えます。

さらに「質への逃避」(Flight to quality)から債券が買われ、株式が売られました。

NYダウは今年最大の下げ幅となる166ドルもの下落から長期金利は急落。

これが日米金利差縮小との観測から円買いドル売りに繋がり、

結果として円が主要通貨に対して一人勝ちした理由だったと思えます。



「格下げ」という大きな円売り材料があったにも関わらず円は再び元の鞘に戻っていますが、

週末の各メディアの内容を観ていると、日本国に対してネガティブな見方が多く、

円安を予想する声が多かったと思います。

現在の水準は、「基本的には円高ではなく、ドル安なんだ」といった

意見が最も多かったようで、個人的にも同様な意見です。

菅総理は6月までに、消費税を含む社会保障全般の見直しを行い、

財政再建に向けた「たたき台」を提案することを宣言しましたが、

ねじれ国会の中、はたして政策に理解が得られるかどうか不透明です。

再び、他の格付け機関による格下げをきっかけに、

財政状態の危機的状況が注目され円が売られ易い状況がくるのではないか、

と予想します。



今日で1月も終わります。

年初の81円割れを除けば、結局この1ヵ月は概ね82ー83円の

1円幅に収まっていました。

円そのものに「材料」はなく、ユーロの動きに影響される展開が続いてきました。

テクニカルを観ても、一目均衡表(日足)の雲がローソク足を覆っていることから、

目先はドル円の下落傾向を示していますが

ボリンジャー・バンド(日足)では大きな変化は無く、

依然として明確な方向感がないことを示唆しています。

この水準からドルが売られた場合、

81円50銭を割り込むかどうかが重要になろうかと思います。

上値では83円台の前半がカギになりますが、

どちらに動くかは、やはりユーロドル次第ということになろうかと思います。



先週末、スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラムで

ドイツのメルケル首相は講演を行っています。

その中で、同首相は「ユーロの失敗は欧州の失敗を意味する」と述べ、

ドイツとしてユーロの維持に努めることを強調しています。

そのうえで、「単一通貨をもちながら大きく異なる社会保障制度を維持することはできない」

と、過剰財政赤字国に財政再建に向けた一層の努力も要求していました。

1.28台から1.37台まで急速に買い戻され、

先週末、その上昇分の3分の2程度を埋めてきたユーロドルが

この先どちらに進むかは、上記メルケル首相の演説にヒントがあるかもしれません。



また、今日の日経平均株価も大幅な下落が予想されます。

今夜のNYで再びダウが下落するようだと、長期金利の下落にも繋がり、

もう一段ドル安が進むことも考えられることから、エジプト情勢からも目が離せません。










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