FC2ブログ

ユーロ圏CPIを受けユーロ再び上昇。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はエジプト情勢を睨みながら82円を挟み一進一退。
    NYでは81円91銭までドルが下落したものの、前日同様勢いはなく
    82円台前半でのレンジ取引。
  • 1月のユーロ圏消費者物価指数が市場予想を上回っていたことから
    ECBによる利上げが早まるとの観測が台頭。ユーロは対ドルで
    1.36台半ばから約100ポイントの上昇。
  • 中東情勢の混乱から原油が続騰し、ノルウエー・クローネなど
    資源国通貨も対ドルで上昇。
  • 株式市場は反発。エクソンモービルなどの好決算を背景に
    エネルギー株が上昇し、先週末の下落幅の半分ほどを埋めた格好に。
  • 債券は個人消費支出が予想よりよかったことから下落。長期金利は
    小幅に上昇。エジプト情勢へのリスクがやや後退。
  • 金は反落。原油価格はエジプト情勢が沈静化しないことから
    原油供給の減少に繋がるのでは、との見通しから大幅に続騰。
    約2年ぶりとなる92ドル台に乗せて引ける。
  • 12月個人所得 → +0.4%
  • 12月個人支出 → +0.7%



本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 独   11月独失業率
  • 欧   1月ユーロ圏PMI製造業景気指数(改定値)
  • 欧   12月ユーロ圏失業率
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(ミラノ)
  • 米   1月ISM製造業景況指数
  • 米   1月自動車販売台数





エジプト情勢は依然として緊張が高まっている状況に変化は観られないものの、

市場のリスクに対する反応はやや後退したようです。

先週末に高騰した米債券価格は、朝方は続伸したものの引けでは下落(金利は上昇)し、

ややリスク選好が後退してきたことを伺わせます。

これまでムバラク政権を支持してきた米政府も、

エジプトの暫定政権樹立支持へと方針を固めたと、ワシントン・ポスト紙は伝えています。

NYの株式市場も落ち着きを取り戻し、先週末の下げ幅の半分ほどを埋める上昇でした。

また、有事には買い物を集め上昇する傾向のある金も反落しています。

ただ、原油は引き続き大幅に上昇し、92ドル台まで買われました。

エジプトは「スエズ運河」を擁しており、

多くのタンカーがここを通って世界に原油を供給しているため、

事態が悪化するようだと供給がストップすることも考えられ、原油買いに走らせたようです。



ドル円は82円を挟んだ狭いレンジ内での取引から抜けられません。

徐々に上値が切り下がってきており、足元では下落リスクの方がやや高いと観られますが、

重要なポイントと意識される81円50-80銭を試す動きにはなっていません。

この水準には「ドル買い注文」も多くあるようですが、

反対に、81円50銭を抜けるようだとストップロスの「ドル売り」もあるとの観測です。

今朝の経済紙の記事にもありましたが、

輸出業者がドル売り円買いの水準を下げてきており、

しびれを切らしてドル売りを持ち込むと、上記水準を試す展開も考えられそうです。



注目されていたユーロ圏の1月の消費者物価指数(CPI)は

事前予想を超える2.4%でした。

昨年12月の2.2%を上回り、これで2ヵ月連続で2%を超え、

特に今回の数値は2008年10月以来の高水準でした。

ユーロはこの発表をきっかけに上昇し、

対ドルでは再び1.37台前半まで買い進まれています。

しかし、この水準は昨年11月の後半にテストして振り落とされた水準でもあり、

抵抗され1.36台へと押し戻されています。

高水準のCPIが発表されたことで、

今週3日のECB理事会後の記者会見ではトリシェ総裁が再び「インフレ懸念」発言をする、

との観測が高まっています。

同総裁は、本日にもミラノでの講演が予定されています。

昨日のCPI結果を踏まえた発言がでることも十分予想されます。



日米欧は2008年9月のリーマンショック後の金融危機を立て直すために

「超低金利政策」を継続し、景気回復に努めて来ました。

日米では依然としてデフレ懸念が残り、異常な低金利水準から抜け出すことができない中、

どうやらユーロ圏は「出口戦略」に向けたスタートラインに立ったようです。

今後様々な議論が行われ、実際に利上げが実施されるのは春以降と思われますが、

早まる可能性もありそうです。

ユーロ圏は現在でも、日米欧の中では金利面での優位性があり、

今後利上げに動けばユーロ上昇に繋がると思われます。

今後は南欧の財政問題と金利がユーロの相場を左右することになりそうです。



一方、米国ではインフレ懸念は観られません。

FRBが注目する食品と燃料を除くPCEコア指数は、前年同月比で+0.7%と発表され、

1959年の記録開始以降で最小の伸びにとどまり、

コア指数で観るかぎり物価上昇圧力は低いことが確認された格好です。

ユーロ圏では金利上昇圧力があり、

米国ではデフレ懸念さえある状況が、

昨日はユーロ買いドル売りに繋がったとも言えそうです。










スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。