FC2ブログ

トリシェ総裁会見を受けユーロ急落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米経済指標の改善からドル買い戻しが優勢に。
    加えて、トリシェ・ECB総裁がインフレ圧力に対する見方を
    前回より弱めたことでユーロの売りを誘った。
  • ユーロは欧州時間朝方の1.38台前半から1.36台前半に急落。
  • 円も、ドル買い円売りが強まる中、一時82円07銭まで買い戻しが
    進んだものの、上値は重く81円台半ばまで再び下落。
  • ユーロが対ドルで急落したことにより、ユーロ円は約2週間ぶりに
    111円台前半まで円高に。
  • 株式市場は3日続伸。ISM非製造業などの指標が予想を上回った
    ことからダウは20ドル高と、高値を更新。
  • 債券相場は続落。株高とバーナンキ議長が会見で、低金利政策の
    妥当性を強調し、政策変更はないとの見方から売りが優勢に。
  • ECBは理事会で政策金利の据え置きを決定。トリシェ総裁は
    「インフレ動向は注視していく」としながらも、利上げへのトーンが
    弱まったことがユーロ売りに繋がった。
  • バーナンキ・FRB議長はプレスクラブでの会見で、追加緩和策の
    継続を表明。特に目新しいコメントは無かった。
  • 金は大幅に反発。エジプト情勢が再び悪化したことが背景。原油価格は
    小幅に反落したものの90ドル台は維持。
  • 週間失業保険申請件数 → 41.5万件
  • 1月ISM非製造業景況指数 → 59.4



本日の注目イベント


  • 欧   EU首脳会談
  • 米   1月雇用統計
  • 加   1月カナダ失業率





ドル円は82円台まで買い戻される場面がありましたが、

上値が重く、82円台維持はかなわず再び81円台半ばまで下落しています。

ドル円自体の材料で動いたわけはなく、

やはりユーロドルの値動きに影響されたものです。

ドル買い材料とユーロ売り材料がでたことで、ユーロドルは急落しました。



1月のISM非製造業景況指数は59.4と、前月から上昇し、市場予想も上回りました。

また、週間失業保険申請件数も減少傾向を見せています。

既存店売上高も前年同月比では4.8%増と、寒波が続いたわりには好調な数字で、

個人消費の回復を示す数字だと、市場では受け止められています。

これらの指標を受け、株価が上昇、

債券が売られ長期金利が上昇したことでドル買いに繋がっていますが、

米10年債利回り(長期金利)は

今年に入って3.2-3.4%のレンジ相場が続いていましたが、

債券相場が3日続落したことで、昨日は今年初めて3.5%台に乗せています。

レンジを上抜けした観もあり、将来的なドル高要因になる可能性はあります。

しかしそれでも、好調な米経済指標に対する市場の反応はにぶく、

個人的にはドルがもう少し買われてもいいのではないかと、と感じます。

雇用の回復が進んでいないことが、その最大の理由だと思えますが、

今夜の1月雇用統計ではどんな数字が出てくるのか

注目されます。

市場のコンセンサスは13万ー14万人の増加と、9.5%の失業率予想です。



ドル買い戻しは対ユーロではもっと鮮明でした。

ユーロの買い持ちが進んでいたこともありますが、

トリシェ総裁の記者会見をきっかけにユーロ売りが加速しました。

総裁は、食品や原油価格の上昇がインフレ圧力に繋がるとしながらも、

その力は「抑制されている」との見方を示しました。

先月の記者会見では短期的なインフレ圧力が強まっていると発言したことで、

利上げ観測が台頭しユーロが上昇しました。

1月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が2.4%であったことから市場では、

利上げを連想させるさらに突っ込んだコメントを期待していただけに、

上記の発言内容が伝わるとやや失望からユーロ売りが加速しました。



ECBはドイツのブンデスバンク(BUBA)の流れを受け、

インフレ目標を2%以内としていることから、

今回のトリシェ総裁の発言は利上げ観測を急速に後退させたものと受け止められました。

しかし、足元のCPIは景気の回復に伴って確実に上昇傾向を見せています。

昨年2010年1月の同指数は0.9%のプラスだったことを考えると、

今年1月の2.4%のプラスは

利上げを期待するのも無理はありません。

さらに今年に入っての原油価格の高騰は物価への影響が

避けれらない状況になっています。

ECBの「出口戦略」が今年の夏辺りまでには実施されると観ておくべきでしょう。

一方で、南欧諸国の財政問題は「ひと山」を超えただけです。

今後次の山がやってくることから、「出口戦略」と

「財政問題」をどうコントロールしていくのか、トリシェ総裁の手腕が問われます。

そして、同総裁の任期は今年の11月1日までです。



バーナンキ・FRB議長の会見も注目されていましたが、

こちらはサプライズもなく、これまでの政策を継続するというものでした。

雇用の回復はまだ十分でないことから、

追加緩和政策を予定通り6月まで継続することを確認する内容でした。



ユーロドルは1.36台前半で、一目均衡表(日足)の雲の下限におり、

今後雲に突入していくのか、この水準で支えられ

反転するのか微妙な値位置にいます。

注意深く観ていきたいところです。



それでは、良い週末を・・・・。










スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。