ドル円83円30銭を試す展開か。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円は主要通貨に対して大幅に続落。ドル円はアジアから
    欧州市場にかけて83円台に乗せ、83円19銭まで円安が
    進行。クロス円でも軒並み円安に振れ「円全面安」の様相。
  • 昨日の東京時間に、日経平均が大幅高となったこともあり
    ドル買いが加速。円は協調介入後のドル高値を大きく超え83円台に。
  • NY市場でもADP雇用者数が予想通りの伸びを見せたことや、
    チャレンジャー人員削減数が大幅に改善するなど、明日の雇用統計への
    改善期待からドルは堅調に推移。
  • 米株式市場は日経平均株価が大幅に上昇したことや、ADP雇用者数の
    内容を好感し続伸。ダウは71ドル高と、1万2300ドル台を回復。
    株式市場の安定がドル円でのドル高に繋がっているとの観測も。
  • 債券相場は反発。値ごろ感と、7年物入札が好調だったことが背景。
  • 金価格は5日ぶりに反発。原油は小幅に下落したが値幅も狭く、
    100-105ドル台で膠着。
  • 3月ADP雇用者数 → +20.1万人



本日の注目イベント


  • 豪   1月豪小売売上高
  • 欧   3月ユーロ圏消費者物価指数(速報値)
  • 独   3月独失業率
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   3月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   タロール・FRB理事講演(ノースカロライナ州)
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





円は大幅に下落し、米ドル、ユーロ、豪ドルなど、主要通貨に対して続落しています。

ドル円は、「以外にあっさり」83円台に乗せ、

これで3月18日の協調介入後に付けたドル円の高値である81円を大きく上回り、

地震発生直後に記録した高値、83円30銭に迫る水準までドル高が進みました。

ただ、ドルはユーロ等に対してはそれ程強含んではおらず、

むしろ豪ドルに対しては売られる展開となっています。

その結果、クロス円ではドル円以上に円安傾向が強まっており、

円の弱さが際立ってきました。



特に今週に入り、欧州と米国での金融政策の変更に関するコメントが

増えてきたことが理由です。

昨日も、カンザスシティー連銀のホーニング総裁が、

「現状の米金融緩和政策を継続すればインフレや資産バブルの懸念が強まる」

との見方を示したことから、

4月のFOMCでは、6月に期限の来るQE2を打ち止めにするとの観測から

市場はドル買い円売りで反応しています。

ホーニング総裁は前日のブラード総裁と同様に「タカ派」と観られ、

追加緩和には否定的な立場を取っている一人です。



このところ連日のように金融政策の変更を促す発言が報道され、

市場もこれらの発言にすぐに反応する地合いになっています。

2008年9月15日の「100年に一度」のリーマンショックから

続いてきた「超金融緩和政策」も、

いよいよその転機に差しかかってきたことは間違いのないところです。

しかし、注意しておかなければならないのは、

FOMCで投票権を有するメンバー11人の中で、

「タカ派」と言われている上記2人の総裁は、共に今年は投票権を持っていません。

FOMCのメンバーの中で投票権を持っている「タカ派」と目されている総裁は、

ダラス連銀のフィッシャー総裁とフィラデルフィア連銀のプロッサー総裁の

2人であることを忘れてはいけません。

さらに、バーナンキ議長をはじめ、

有力なメンバーであるNY連銀総裁やシカゴ連銀総裁などは

緩和政策の変更には依然として慎重だということです。



新聞報道などでは政策変更のコメントが大きく報じられていますが、

実際に利上げに踏み切るタイミングはまだ先の話です。

特に、消費者物価指数(CPI)などの経済指標では利上げを促す数値には至っていません。

また、住宅は依然として低迷が続いており、

雇用についても「失業率」は利上げのメドとされる7%には程遠い状況です。

その意味では明日発表される「3月の雇用統計」の結果が非常に注目され、

さらにそれを受けてバーナンキ議長がどのような認識を示すのかが重要になってきます。

米金融政策の変更がにわかに脚光を浴びてきた中、

議長が慎重な見方を示すようだと再びドルが下落する可能性も否定できません。



足元では上述のように、米国の利上げ期待の高まりと、

国内の景気悪化に対する追加緩和策との政策の違いから

ドル高円安傾向がやや勢いを増してきましたが、

まだ手放しで「ドル安傾向は終わった。」というわけにはいきません。

3月17日の76円台突入は

「セリングクライマックス」であった可能性は高いと思われますが、

テクニカルでは日足の「遅行スパン」が「好転」の兆しを見せていることから、

ここから本格的に上抜けできるのかどうかの「正念場」とも言えます。

83円30銭を明確に抜け、現在83円67銭にある「200日移動平均線」を

上抜けした時には「ドルの大底を確認」と言えるのではないでしょうか。

従って、目先は明日の雇用統計に向けドル円がどこまで上昇するのか、

ドルの上値を探る展開を予想しています。



先週末に発表されたシカゴ通貨先物のポジション(3月22日時点)は

「意外にも」まだドル売り円買いのポジションでした。

約3万4千枚(約4315億円)の円買いポジションでしたが、

今週に入りドルが買われ円が大きく売られていることから、

このポジションの巻き戻しもドル円の83円台乗せに大きく関与しているものと思われ、

今週末に発表されるポジションの変化に注目しているところです。

NYの株式市場が堅調なことから、昨日も日経平均株価は大幅に上昇しました。

これもドル円を支える効果があり、株価からも目が離せません。

日経平均株価が1万円の大台を回復する時が、

ドル円も上記「200日移動平均線」を抜けてる時かも知れません。









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ドル円介入後のドル高値更新。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円は主要通貨に対して下落。ドル円は82円台半ばまで円売りが
    進み、3月18日の協調介入後のドル高値を抜ける。
  • セントルイス連銀のブラード総裁が景気刺激策を解除する時期が
    近付いているとの発言をするなど、欧米での利上げ観測が高まって
    きている事が背景。
  • クロス円も軒並み円安に動き、ユーロ円は116円39銭と約10ヵ月半ぶり、
    豪ドル円は昨年5月以来の84円台後半まで円売りが進む。
  • 米株式市場は反発。消費関連株などが買われ、ダウは81ドル高。
  • 債券市場は株高に加え、5年債入札が不調だったこともあり下落。
    長期金利は3.4%台後半まで上昇しドル高に。
  • 格付け会社S&Pはポルトガルとギリシャの信用格付け引き下げを発表。
    事前に予想されていたことからユーロ売りには繋がらず。
  • 原油価格は4日ぶりに反発。金は4日続落。
  • 1月S&Pケースシラー住宅価格指数 → -3.06%
  • 3月コンファレンスボード消費者信頼感指数 → 63.4



本日の注目イベント


  • 欧   3月ユーロ圏景況感指数
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   3月ADP雇用者数
  • 米   ホーニング・カンザス連銀総裁講演(ロンドン)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ロンドン)





ドル円が3月18日に協調介入を実施して以来のドル高値を更新しました。

82円手前までで頭を抑えられていたドル円は昨日の欧州市場であっさりと82円台に乗せ、

NY市場ではさらに円売りが進み、82円半ばまでドル高円安が進んでいます。

また、円は主要通貨全てに対して売られ、「円独歩安」の展開でした。

特に、ユーロ円、豪ドル円では、昨年4-5月以来の円安水準まで売られ、

やや円の先安観が台頭してきています。



背景はこのところ相次いでいる欧米の利上げ観測です。

今週発表された米経済指標は、昨日のS&Pケース・シラー指数のように、

どちらかと言えば悪化していることから、

市場はFOMCメンバーなど、「要人発言」に敏感に反応していると言えます。



昨日も、ブラード・セントルイス連銀総裁はプラハでの金融関連会議で

「景気回復に伴い米金融当局は計画している米国債購入の規模を

1000億ドル(約8兆2500億円)程度圧縮することは可能だ」との考えを示し、

金融政策を転換する時期が近いことを示唆しています。

また、同総裁以外にも「タカ派」と見られる連銀総裁の多くが米経済指標の改善を理由に、

政策変更に前向きの発言を繰り返しています。



4月の理事会での利上げが見込まれているユーロ圏についても、

昨日、ECB政策委員会メンバーである、マクチ・スロバキア連銀総裁は、

ECBが来週利上げを実施する「可能性が極めて高い。ただ確実とは言えない」

とのコメントを残しています。

ユーロ圏についてはこれまでもトリシェ総裁が

再三利上げに前向きな発言を繰り返していますが、

来週7日の理事会での利上げの可能性はかなり高まってきていると感じられます。



一方、日本はどうかと言えば、利上げからはほど遠く、

震災復興のための国債の増発による金利上昇は見込まれますが、

さらなる景気刺激策が必要な状況も考えられます。

欧米では急速に政策変更の可能性が高まる中、

日本の「出口戦略」はまだ当分先の話だとすれば、金利上昇分のメリットから、

ドルやユーロが買われるのは自然な流れで、昨日はまさにこの動きが出たと言えます。



ドル円は82円台半ばまで上昇し、地震発生後の水準まで値を戻し、

3月17日の史上最高値からは実に、「6円強」円安が進んだことになります。

東北関東大地震や原発事故は明らかに「円安要因」だったにも関わらず、

その後投機的な動きから円が急騰しました。

当社にも個人投資家ら「なぜ円が買われたのか?」といった問い合わせも多くありました。

これでようやく「本来の姿」に戻ったように思われます。



問題はこの後も円安傾向が続くのかどうかです。

テクニカルを確認すると、日足ではまだ完全にドル上昇傾向は見られません。

「100日移動平均線」と薄い「雲」が82円60銭ー83円にあり、

目先はこの水準を上抜けする必要があります。

この水準を抜けると一目均衡表の「遅行スパン」も「好転」することから、

上昇モメンタムが高まると観られます。



上で述べたように欧米では金融政策の変更が近いと観られていますが、

米FOMCでは依然として政策変更には慎重論が多いのも事実で、

バーナンキ議長やエバンスシカゴ連銀総裁などはその中心にいます。

個人消費や製造業には明るい見通しが出てきていますが、

住宅市場は依然として低迷しています。

昨日発表された1月のS&Pケース・シラー住宅価格指数も4ヵ月連続で

前年同月比マイナスが続いており、下落幅も増しています。

特に、ラスベガスやフロリダなどバブルで急上昇した都市では

ピークから半分程度まで価格が下落し、いまだ回復の兆しは見えません。

ドル円がさらに上昇して行くには、米住宅、雇用の回復が鮮明になり、

金融政策の変更がより具体化してくることが不可欠です。

その意味からも今週末の米雇用統計は非常に注目されます。

1月、2月と改善傾向を見せてきた労働市場が、さらにその傾向を強めれば、

金融政策の転換にまた一歩近づくことになるからです。









豪ドル円約1ヵ月ぶりに84円台。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は原発事故による放射性物質の拡大懸念から、対ドルでは

    81円台後半での取引が続き、終始円売りが優勢。

    クロス円でも豪ドル円は一時84円台前半と1ヵ月ぶりの水準に。

  • ユーロドルは反発。トリシェECB総裁が、インフレが2%超の水準

    で推移していることは懸念材料だと発言したことが材料。

    ユーロドルは利上げ期待から1.41台前半まで上昇。

  • 豪ドルは他の主要通貨に対しても堅調。先週末対ドルで史上高値を更新した

    後も買いが優勢で、この日の高値は1.0314を記録。

  • 米株式市場は引けにかけて下落。ホテル関連銘柄が売られ、ダウは

    22ドル安。

  • 米債券市場は小幅に反発。2年債の入札が不調で、背景には米出口戦略が

    早まるのではとの思惑。

  • 金、原油価格は3日続落。原油は世界的な景気後退で需要が減少する

    との見通しから大幅安。

  • 2月個人支出 → +0.7%

  • 2月個人所得 → +0.3%

  • 2月PCEデフレーター → +1.6%

  • 2月仮契約住宅販売件数 → +2.1%





本日の注目イベント


  • 日   2月失業率

  • 独   4月独GFK消費者信頼感調査

  • 独   3月独消費者物価指数(速報値)

  • 米   1月S&Pケースシラー住宅価格指数

  • 米   3月コンファレンスボード消費者信頼感指数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(プラハ)




ドル円は昨日の東京時間から大幅に上昇し、81円台後半での取引が

続いています。

円は対ドルだけではなく、対ユーロ、カナダ、豪ドルなどに対しても弱く、

特に豪ドル円では東日本関東大震災前の水準を上回り、約1ヵ月ぶりと

なる84円台前半まで円安が進みました。

3月17日の74円台後半から10日間で約9円もの上昇になります。

これまで「安全通貨」であった円の信頼が、大震災、原発事故といったこ

とで徐々に失われる一方、ドルの先行きは不透明であり、ユーロについて

も利上げ期待があるものの、それを帳消しにする「財政問題」があり、消去

方的に豪ドルに資金が流れているものと思われます。



折からの資源高と、ハリケーンや大洪水からの復興を材料視する向きも

あり、昨日は対ドルで連日の史上最高値を更新しています。

また対ユーロでも約3週間ぶりの豪ドル高の水準です。

現在でも相対的に金利の高い豪ドルですが、夏場あたりまで再利上げの

可能性もあり、今後も「高金利通貨」としてのメリットを活かしつつ堅調に

推移しそうです。



ドル円は81円台後半まで円売りが進みましたが、3月18日の市場介入後

に記録した81円98銭が意識され、82円台乗せには至っていません。

日曜日に報じられた放射性物質の高濃度から、円は81円台半ばを超え、

円安に推移しています。

市場の原発事故に対する反応が本来の状況に戻ったとも言えそうで、さら

に事故が拡大すれば円売りが加速し、82-83円台程度までの水準も視

野に入ってきます。



一方、期末を控え巷間言われていたほどの「リパトリ」による円買いは観測

されていません。

82円台まで円安が進むと、輸出企業からのドル売りも観られそうですが、8

0円割れがやや遠のいた足元では慌ててドル売りを持ち込むような状況で

はないようです。

実際に、76円台まで円が急騰した3月17日でも、多くの輸出企業は冷静に

行動し、ドル売りを急いだ形跡がないことが報道されています。



今週の予想レンジを80-83円程度と観ていますが、まだ円が急騰する可

能性がなくなった訳ではありません。

日本サイドから発せられる情報は「円安要因」に働くものが多いと思われます。

「円高要因」に振れる情報とすれば、やはり米国サイドからのものとなりそうです。

今週末の雇用統計が最も有力な候補ですが、現状での予想は、非農業部門

雇用者数が19-20万人増、失業率は8.9%で、2月の同指標に近い数字が

予想されています。

もちろん、この内容から大幅に悪化すれば円買いが進むことにいなります。



シカゴ連銀のエバンス総裁は昨日の講演で、「最近の見通しは改善しているも

のの、金融政策スタンスの変更が

必要になる所にはまだ来ていない」と述べています。

同総裁は「ハト派」と目され、バーナンキ議長に近いと観られています。

先週末の、ブラード・セントルイス連銀総裁とは対照的で、FRBが6月までに米

国債を購入する計画に変更はないとの立場を明確にしています。



本日のドル円は昨日と同様に、82円台に乗せるかどうかが注目されます。

東京時間では特別なニュースが出てこない限り、81円50-82円00、のレンジ

がどちらも抜けないのではないかと観られますが、油断はできません。

ドル円約1週間ぶりに821円台半ば。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 利上げに前向きな「タカ派」として知られている、プロッサー・
    フィラデルフィア連銀総裁が金融政策変更に前向きな発言をしたことで、
    ドルは上昇。
  • ドル円も81円台に乗せ一時81円49銭まで買われ、80円台
    後半での膠着状態からようやく動き出した格好に。
  • ドルが主要通貨に対して買われた中、豪ドル、NZドルは米ドルに対して上昇。
    NZランド準備銀行総裁は、同国の景気が来年上向くとの見方を示した
    ことが材料。豪ドルは対ドルで1.0294まで買われ、変動相場制移行後の
    高値を更新。
  • 米株式市場は3日続伸。オラクルの利益見通しが予想を上回ったこと
    などが手掛かり。ダウは50ドル高となり、日本の大震災前の水準を回復。
  • 債券相場はフィラデルフィア連銀総裁の発言を受け続落。長期金利は
    3.44%台まで上昇し、ドル高に繋がる。
  • 金、原油は共に高値警戒感から反落。
  • 10-12月期GDP(確報値) → +3.1%
  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 67.5



本日の注目イベント


  • 米   2月個人支出
  • 米   2月個人所得
  • 米   2月PCEデフレーター
  • 米   2月仮契約住宅販売件数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(アトランタ)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(サウスカロライナ州)
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁フォーラムに参加(ボストン)





80円台後半から81円にかけてほとんど動かなかったドル円も、

先週末のNY市場でようやく動意を見せ始めました。

ドル円は81円台に明確に乗せ、81円半ばまでドル高が進み、

今朝のNYでのドル高値を上回った水準で取り引きされています。

ユーロドルも1.40台半ばまで下落し、オセアニア通貨を除くドル全面高の展開でした。



きっかけは、この日行われたプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が

NYのシンポジュームで行った講演です。

同総裁は「経済見通しが大筋で正確であるなら、

金融政策はそれほど遠くない将来に進路を反転するだろう」との見方を示し、

金融緩和政策が6月を持って終える可能性を示しました。

このため、ドル円は買われ、一時81円49銭まで上昇しています。



同総裁はもともと「タカ派」を代表する一人で、

必要以上の金融緩和は「インフレに繋がる」との警戒感を市場に発していたことから、

それほどのサプライズはなかったと思われますが、

6月に期限の来る量的緩和策第2弾(QE2)以降の金融政策が

注目されているタイミングであったことと、

その決定が行われる可能性が高い4月のFOMCも期近に迫っていることから

市場も敏感に反応したものと考えられます。

また、この日ブラード・セントルイス連銀総裁は

「今後の政策会合、特に4月の会合で量的緩和第2弾を見直し、

予定通り完遂するのがよいのか、

あるいは少し手前で止めておくのが良いか考えるのが妥当」

との発言を行っています。



4月のFOMCは来月26-27日に行われ、

政策の継続か、変更かはFRB議長も含めた「多数決で決定」されますが、

今週は連銀総裁の講演が多数予定されていることから注意が必要です。

特に今日28日には、ロックハート・アトランタ連銀総裁の講演があり、

同総裁も「タカ派」の一人と目されており、先月の講演では、

6月以降の資産購入には慎重な立場を取っていることから最も注目されます。



ドル円はようやく動き始めました。

NY株式市場は再び好調な動きを見せ、同時に米債券が売られ、

長期金利の上昇に繋がっていることが背景です。

「リスク回避」の動きにややブレイキがかかってきた模様で、新聞報道によれば、

先週も海外勢が日本の株を大幅に買い越したことも市場の安定に寄与していると言えます。

一方で、依然として福島原発は不安定な動きを続け、

昨日は2号機から通常の1000万倍濃度の放射性物質を検出したとの

ニュースが盛んに報じられていました。

また、リビア情勢の混迷も続いています。

多国籍軍による攻撃から1週間が経過しましたが、政府軍の投降は観られず、

今後の戦闘の激化は避けられない状況です。

従って、このまま「リスク回避」が後退し、

株価の上昇、債券相場の下落が続くとも思えません。

もうひと波乱も、二波乱もあると考えておくべきでしょう。



80円割れが遠のいたことは事実ですが、今週は80-83円のレンジを予想します。

先ずは81円台を固め、日銀の介入後のドル高値である81円99銭を上回り、

82円台に乗せることが必要です。

また、下値では80円台の維持はもちろんですが、

介入後一度も割り込んでいない80円50銭が維持できるかどうかが注目されます。

市場参加者の相場観も依然としてまちまちです。

特に、今週は週末に「雇用統計」がひかえていることから、

数字次第では一気にドルが買い戻されるのか、あるいは80円割れを試しに行くのか、

4月の相場の行方に大きな影響を与える可能性があります。



為替は大きな値動きが無くなったとは言え、不安定であることには変わりはありません。

ポジションは控えめにし、資金管理には万全を期すよう再度注意することが重要です。









ユーロドル上昇するも1.42台は重く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは再び上昇し、1.42台を回復したが、格付け会社
    ムーディーズがスペインの銀行を格下げするとの報道から下落し、
    1.41台半ばで引け。
  • 格付け会社フィッチはポルトガルの長期債を2段階引き下げ「A-」に。
  • ドル円は依然として大きな値動きは無く、80円台後半での取引が
    続く。
  • 欧米の株式市場が堅調だったことから、ややリスク選好の動きが
    観られ、豪ドル、カナダなど資源国通貨が対ドルで上昇。
  • 米株式市場は大幅に続伸。企業の予想を上回る好決算が相次いだ
    ことが背景。ダウは84ドル高の1万2100ドル台に。
  • 債券相場は続落し、長期金利は10日ぶりに3.4%台まで上昇。
    10年物インフレ連動債(TIPS)の入札が好調だったことが背景。
  • 金価格は場中に、これまでの高値である1448ドルまで買われたものの、
    引けにかけては利益確定の売りに押され小幅に反落。
  • 原油価格も小幅に反落したものの、依然として105ドル台を維持。
  • 週間失業保険申請件数 → 38.2万件
  • 2月耐久財受注 → -0.6%



本日の注目イベント


  • 日   2月消費者物価指数
  • 欧   2月ユーロ圏マネーサプライ
  • 独   4月独GFK消費者信頼感調査
  • 独   3月独ifo景況指数
  • 米   10-12月期GDP(確報値)
  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)





ドル円は80円台後半の水準でほぼ「固定相場」の様相を呈していますが、

ユーロは海外市場に入ると活発な値動きを見せています。

前日、財政赤字削減の政府案が拒否されたことで、ポルトガルのソクラテス首相は辞任し、

これが同国の債券相場下落に繋がりましたが、

昨日は格付け会社フィッチが同国の長期債の格付けを2段階引き下げたことで、

債券相場はさらに下落しています。

このためポルトガルの長期債利回りは7.9%台まで上昇し、

ユーロ導入以来の最高水準を記録しています。



市場はこの事態を既に織り込んでいたためか、

それでもユーロドルは再び1.42台前半まで買い進まれましたが、

その後、今度は米格付け会社ムーディーズがスペインの比較的規模の小さい銀行30行を

格下げしたことから売られ、1.41台半ばで引けるなど、

まさに「南欧諸国の財政問題一色」の感があります。

2月のECB理事会後のトリシェ総裁による

「インフレ懸念」発言から急速に利上げ観測が高まり、

来月7日に予定されている理事会では利上げに踏み切るとの見方が有力です。

また、政策金利は一度引き上げられると、引き続き何度か引き上げが続く傾向があり、

折からの原油高がその可能性をさらに高めている状況です。



ユーロドルの上値については「週足」のトレンドラインが極めて重要で、

現在は1.43前後まで降りてきていますので、

この水準が明確に抜けるかどうかが焦点になります。

為替の世界ではよく、「Buy on rumor, sell on news」あるいは、

「sell on fact」と言われています。

4月の理事会で実際に利上げに踏み切れば、

材料出尽くしからユーロが売られる可能性もありそうです。

EU首脳は昨日から会議を行い、今回のポルトガルの問題が

ユーロ圏全体に広がらないよう対応策を協議して行くものと思われますが、

ドイツのメルケル首相は財政赤字削減案が否決されたことに遺憾の意を表明しています。



ドル円の膠着感は週末まで継続されてきました。

80円台の後半での粘着相場が続き、

81円台に乗せると売られる展開が繰り返されています。

日銀の介入姿勢が見えてこないのが最大の要因とみられますが、

今回の介入が「協調介入」だったことから、

介入姿勢を試す「円買いドル売り」さえ出て来ません。

そのため80円50銭にも届かず80円台後半でのもみ合いが継続されています。



ドル円についての相場観もまちまちで、「76円台はドルの底値を観た」とする一方、

「本当に反発するなら80円台でうろうろしているはずはなく、ドルは再び下落する」

とも見方もあります。

私は個人的には前者の意見に近く、いずれドルが反発してくると予想していますが、

ただ、このまま終わることはないと観ています。

再び80円台割れを試し、そこで先週記録した76円25銭の円最高値を抜けなければ、

「底値を確認した」として、

時間をかけながらドルが上昇に向かうのではないかと考えています。

今回の円高傾向は2007年6月の124円台から始まっています。

間もなく4年が経過しようとしており、長期にわたり買われ続けてきた円も、

今回の大震災や、原発事故をきっかけに長期的な円高トレンドの転換を迫られる

と考えていますが、その可能性は今のところそれほど高いとは言えません。

今後しばらく80円の攻防を何度か繰り返してから、ということかもしれません。



まだまだ余震が続いていますが、知人の言葉を借りて、

「慌てず、騒がず、諦めず」の言葉で今週を締めくくりたいと思います。

良い週末を・・・・。









ポルトガルの財政問題からユーロ反落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ポルトガル議会が政府提案の財政赤字削減策を拒否したことから、
    同国の国債が下落。長期金利が過去最高に達したことで、ユーロは
    主要通貨に対して下落。ユーロドルは一時、1.4077まで売られる。
  • ユーロ円が下落したことでドル円でも円買いが見られたが、
    ドル円の下値は限定的。80円台後半での膠着感が強まる。
  • 株式市場は反発。住宅関連の指標が悪化していたものの、資源価格の上昇
    から、資源株が相場をけん引。ダウは67ドル高。
  • 債券相場は続落。新築住宅販売件数の落ち込みを手掛かりに債券価格は下落、
    長期金利は小幅に上昇。
  • 金価格は6日続伸し、引け値での最高値を更新。
  • 原油価格もリビア情勢の長期化から上昇。ガソリンの在庫が予想を下回って
    いたことも材料に。引け値は105ドル台後半。
  • 2月新築住宅販売件数 → 25万件



本日の注目イベント


  • 日   2月貿易収支
  • 欧   EC首脳会議(3/25まで)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   2月耐久財受注





前日1.42台半ばまで買われたユーロドルが急落しています。

「利上げと南欧の財政問題との綱引き」状態が続いており、

週初までは「利上げ観測」が勝っていたものの、

昨日はポルトガルの財政問題からユーロは大きく売られました。



政府が提案した財政赤字削減案が議会で拒否されたことで、

同国のソクラテス首相が退陣するとの見方が浮上。

ポルトガル国債はこれを嫌気して売られ、金利は過去最高まで上昇し、

再び同国の財政問題が注目された格好になりました。

この結果「ポルトガルでは政権が今週崩壊する可能性が高いとみられる」(ブルームバーグ)

との見方も出てきており、ユーロ売りに繋がっています。

現在のところ来月までのポルトガルの資金調達には問題がないと観られていますが、

長期金利の上昇から、調達コストが大幅に上がることは避けられない事態になっています。

6月にも多額の国債償還を控えているポルトガルでは、

欧州金融安定基金(EFSF)に緊急融資を要請する可能性が高まってきています。

ギリシャから始まった財政問題と言う「ツナミ」は、

アイルランドを経てポルトガルにも到達しました。

今後は勢いをさらに増して、

高台に位置するスペインまで到達するかどうかと言う状況になってきました。



ドル円は80円台後半で動きません。

今週初めまでは81円30銭前後が上値のメドで、

ドル売りが集まりやすい水準だったものが、

昨日あたりの動きを観ていると81円台乗せの水準でも、

上値が重くなってきたように思えます。

微妙なバランスを保ちながら、

市場参加者は株価の動きに合わせ小刻みにポジションメイクや、

決済を行っているようです。

また、福島原発のニュースには非常に敏感で、

昨日も午後、東京、葛飾区の金町浄水場で放射能反応が検出されたというニュースに、

ドル円が一瞬売られるような展開もありました。



我々一般国民にとって「放射性ヨウ素」とか「190ベクレル」などという

専門的な言葉の持つ意味はなかなか理解できません。

その度に「すぐさま人体に影響はない」とのコメントが聞かれますが、

「放射能」とい言葉の響きは予想以上に大きな影響力を持っているように思えます。

株が下落し、原発に関する悪いニュースが報道されるたびにドル売り円買いが進みますが、

下値も介入警戒感から80円50銭を切る勢いは見られません。



昨日もユーロ圏のユンケル議長は

「必要とあれば、ECBは米国や他のG7の中銀と共に、さらなる行動をとる用意がある」

(ブルームバーグ)と述べ、今後も協調介入の可能性があることを示唆しました。

しかし問題はどの水準が介入に踏み切る水準なのかが、分からないことです。

ドル円が81円を挟む展開で、比較的落ち着いていることもありますが、

先週17日(木曜日)の協調介入以来、日銀が市場介入を行った形跡はありません。

80円を割り込む水準では、介入が行われる可能性は高いと思われますが、

80円50銭を割り込んだ場合にはどうなのか?

なかなか読めません。

分かっていることは、一定の相場水準をターゲットにしているわけではなく、

あくまでも相場の急変時には介入で臨むということです。

いわゆる「スムージングオペレーション」と言われるものです。

逆に言えば、円がゆっくりとジリ高に推移して行った場合には

介入が行われないことも考えられます。

いずれにしても、当局の介入スタンスは今後の相場展開の中で

徐々に読み取れるのでないかと観ています。



リビア情勢は多国籍軍の役割を巡ってやや足並みが乱れてきており、

米国の軍事介入姿勢が後退していると報道されています。

このため、カダフィー大佐引きいる政府軍の反撃も予想され、

リビア情勢は長期化しそうな気配です。

原油価格は引き続き上昇しており、ここしばらく110ドルを目指す展開が続きそうです。

原発事故による他の電力の確保や、復興を進めて行くうえで、

今後日本にとって大きな負担増になってくるものと思われます。









ドル円、81円を挟み膠着。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 福島原発に関する悪材料は後退したかに見えるものの、81円台半ば
    が抜けず上値が重い展開。一方下値でも、介入警戒感から円買いには慎重な
    見方から81円を挟みやや膠着状態に。
  • ユーロは朝方根強い利上げ観測から上昇したが、アイルランドとポルトガル
    の国債利回りが上昇したことを嫌気して売られ、対ドルでは1.41台に。
  • 米株式市場はギリシャなどの欧州債が下落したことを受け4日ぶりに
    下落。ダウは18ドル安ながら1万2千ドルの大台はキープ。
  • 債券相場は続落。福島原発の好転から売りものが優勢となり価格は
    小幅に下落。
  • 金、原油は大幅続伸。リビアでの多国籍軍との戦闘が長引くとの
    懸念が相場を押し上げた。
  • 1月FHFA住宅価格指数 → -0.3%
  • 3月リッチモンド連銀製造業指数 → 20



本日の注目イベント


  • 欧   3月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
  • 英   BOE議事録
  • 米   2月新築住宅販売件数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





福島原発の外部電源の復旧作業が行われ、

モーターによる冷却の可能性が高まりやや好転して来ましたが、

その一方、原発による影響は海水にも及んでおり、

元乳やほうれん草に続き海産物への影響が心配され始めました。

テレビに出演している専門家の話では、

現状の値では人体への影響はほとんどないと説明していますが、

原発事故が収拾し1日でも早く国民全体が安心できる状況が望まれます。



ドル円は81円を挟んでのもみ合いというより、膠着(こうちゃく)が続いています。

昨日の東京市場でも81円29銭までドルが買われたものの、

この水準は前日のNY市場の高値近辺でもあったことから、

頭を抑えられ81円割れの水準まで押し戻されています。

今朝の経済紙ではECBのシュタルク専務理事とのインタビューが掲載されており、

同氏は円が急騰した場合には日銀が再び市場介入を実施することを

容認すると述べています。

また、協調介入についても含みを持たせており、

今回の市場介入が単発ではないことを伺わせています。



4月にも利上げを実施するとの観測が高まっているユーロ圏では、

日本発の金融危機が、商品相場の高騰に繋がり

ユーロ圏の消費者物価を押し上げる可能性を排除できないことから、

これ以上の円の上昇は好ましくないとの一定の理解を示しているものとみられます。

ユーロはこのところ、利上げ期待から強含みに推移しています。

対ドルでは約5ヵ月ぶりに1.42台半ばを記録し、足元でも上昇傾向を見せています。

長いトレンドが続くと観られる「週足」では遅行スパンが既に「好転」しており、

上昇モメンタムが強まっていることを示しています。

さらに2008年7月14日の1.6039を頂点とする

トレンドラインが1.43近辺まで降りていることから、

一旦はこの水準でキャップされるとは思いますが、

仮に上抜けすると、約3年ぶりに「週足」でトレンドの転換が起こることになり、

今後の相場展開に重要な意味を持ってきます。

目先は、この水準が抜けるかどうかに注目したいと思います




先週対ドルで0.97台まで下落した豪ドルも、昨日は1.01台まで買い戻されたことで、

上記ユーロとともに市場全体が「ドル安傾向」に傾いているように見えます。

ドル安傾向はドル円では「円高」に繋がるため、

今後のユーロドルの動きもドル円に影響を与えそうです。

ドル円ボリンジャーバンドを観ると「一時間足」でバンドが急速に縮小しています。

これは相場がもみ合いに入ると観られる現象で、

現在エネルギーを溜めているものと解釈できます。

今後。このバンドが急拡大したときには、

相場が大きく抜けた方向に動き出すことが考えらえます。

現状ではどちらに動き出すのか分かりませんが、

ボリンジャーバンドの波形にも注意したいところです。



本日はバーナンキ・FRB議長の講演が予定されています。

6月で期限の来るQE2に関して、

継続か予定通り中止かについて何か手掛かりになる発言があるかも知れません。

さらに、緩やかな景気回復が続いている米景気ですが、

依然として足を引っ張っている「住宅」に関しても言及があるかも知れません。



クリーブランド連銀のピアナルト総裁は昨日の講演で、

米景気は緩やかなペースで拡大しているとの認識を示すと共に

「リスクはエネルギー価格の上昇だ」と語っています。

原油価格は昨日のNYでは再び大幅に上昇し、104ドル台に乗せて引けています。

福島原発の事故をきっかけに「原発不要論」が高まれば、

電力の供給を火力発電に求めることにもなり、発電には原油を大量に必要とするため、

原油価格を押し上げることにも繋がります。

その意味でも世界の眼は

[FUKUSHIMA NUCLEAR POWER PLANT]に注がれています。













ドル円81円台でやや落ち着く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は原発リスクの後退で上昇。アジア市場の80円台後半
    での水準から81円台には乗せ。介入警戒感もあり下値は限定的。
    米長期金利の上昇もドルをサポート。
  • ユーロが前日に引き続き上昇。利上げ観測が強く、対ドルでは
    約4ヵ月半ぶりに1.42台半ばまで買われる。
  • 米株式市場は大幅に続伸。AT&TによるTモバイル買収合意
    などが材料に。ダウは178ドル高で1万2千ドルの大台を回復。
  • 債券相場は続落。日本の原発リスクが後退したことや、財務省が
    住宅ローン担保証券(MBS)を売却する計画を明らかにしたことが背景。
  • 金は4日続伸。原油価格も上昇。多国籍軍がリビアを攻撃したことで、
    原油供給が減少するとの見方。
  • 2月中古住宅販売件数 → 488万件(年換算)



本日の注目イベント


  • 英   2月英消費者物価指数
  • 米   1月FHFA住宅価格指数
  • 米   3月リッチモンド連銀製造業指数





東京市場が休場だったこともあり、

昨日のドル円はアジア市場では80円90-00で固定された動きでした。

海外市場に入ると、介入警戒感もあり下値を試す場面はなく、終始81円台での取引でした。

一部には、日本が休日であったことから日銀による市場介入がなく、

円高に振れるのではないかといった見方もありましたが、

海外市場でも今回のG7の合意が「協調介入」であったことが意識され、

むしろドルが買い戻される展開でした。

また、米財務省が住宅ローン担保証券(MBS)の売却計画を発表したことで、

6月に期限の来る追加緩和第2弾(QE2)を終了させ、

いよいよ利上げに踏み切るのではないかとの連想も働き、

ドル円ではドルが堅調に推移しています。



80円割れのリスクはやや遠のきましたが、

これは世界中が注目している福島原発事故の解決に

やや光明が見えたことが大きな要因です。

株式市場もこの状況を好感し大幅に上昇しました。

本日の日経平均株価も大幅な上昇が見込まれ、

市場はやや落ち着きを取り戻したと言えます。

このため、「リスク選好」の動きも多少ありそうです。

ユーロ圏、あるいは米国にも利上げのタイミングが噂され始めたことで、

低金利の円が売られ易い地合いに徐々に戻っていくことも考えられます。



焦点は日銀の介入スタンスです。

昨年9月の介入では単発に終わっていますが、

今回は継続して介入を行うのかどうかが最大のポイントとなります。

また、80円台を割り込むような場合にのみ介入を行うのか、

あるいは地震発生時の水準である、

82円台半ばを上回る水準までドル円を押し上げる介入なのかも、ポイントになりそうです。

現状ではそういった情報は得られませんが、

今週を通して相場が大きく動くようなら、介入スタンスもつかめるかも知れません。



また、もう一つは欧米の中央銀行も円急騰時には再び介入をするかどうかです。

日銀ほど介入に対して積極的ではないことから、

市場ではやや懐疑的な見方が優勢の様です。

ただ、足元では81円台前半で取引されているドル円ですが、

まだ円がいつ急騰するのか予断は許しません。

日本発の金融危機は回避できたものの、

株式市場が急落すれば円が再び上昇する可能性もあります。

あるいは、リビアの政府軍と多国籍軍との戦闘が悪化するようだと、

スイスフランと円に資金が向かうことも考えられます。



不確実要素が多く残っている現状では、何が起こっても不思議ではありません。

市場が本当に落ち着きを取り戻すのにはまだ、数ヵ月必要だとの見方もありますが、

そうではないという根拠を見つけるのは簡単ではありません。



米投資家ウォーレン・バフェット氏の初来日が地震の影響から中止になりましたが、

同氏は昨日訪問先の韓国で「日本株は売らない」と宣言しました。

日本の技術力を高く評価している同氏は今後も日本株には興味があるとも語っています。

株価の安定は、かつてよりも為替に大きく影響を与えることから、

日本にとってバフェット氏の言葉は「福音」に聞えます。













リビア情勢さらに悪化。 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 先週金曜日早朝の協調介入の合意により、東京市場オープン
    直後から日銀による積極的な円売り介入により、ドル円は一時
    81円93銭まで押し上げられた。海外市場でもBOE、FRBなど
    が円売り介入を行ったものの、ユーロが対ドルで急伸した
    こともあり、円はジリ高となり80円台半ばで越週。

  • ユーロは、トリシェ・ECB総裁が依然として利上げに強い意欲を
    見せたことで上昇し、対ドルでは約4ヵ月ぶりとなる1.41台後半
    までユーロ高に。

  • NY株式市場は続伸。FRBがストレステストの結果を発表し、
    一部の銀行では復配や公的資金の返済ができるとの判断などが好材料に。

    ダウは83ドル高。

  • 債券は続落。G7が協調介入に合意したことや、リビア政府が
    全ての軍事行動を停止する意向を示したことなどが背景。

  • 金は4日続伸し1410ドル台に。原油は小幅安。



    本日の注目イベント

    • 日   休場(春分の日)

    • 米   2月中古住宅販売件数


    先週末金曜日、G7電話会議で参加各国が「協調介入で合意」したことは、

    ややサプライズでした。

    臨時のG7会議を電話で、しかも短時間で開催を決めたことも異例でしたが、

    市場参加者の多くは「よくて日銀だけの単独介入だろう」と見ていました。

    結果は、「G7は全面的に日本をサポートする」との文言が声明文に盛り込

    まれ、G7諸国の足並みが揃ったことになりました、日本が過去最大級の

    災害に見舞われ、さらに原発事故も加わり、非常事態に陥っていることが

    大きな役割を果たしたのではないかと思われます。

    このままでは「日本初の金融不安」も起こる可能性もあり、回復基調にある

    米景気にも大きな影響を与える可能性が出てきたことがG7諸国の足並みを

    揃えさせたとも言えそうです。

    事実、先週木曜日にはGMがピックアップトラックの生産を一時停止すること

    発表し、その理由が部品の一部が日本から入ってこないことを挙げています。


    野田財務大臣が財務省で記者会見を行った直後から、すかさず日銀は市場介入

    を行い、79円台半ばで取引されていたドル円は一気に80円台後半まで上昇

    し、その後も執ように介入が継続されたことで、円は81円台後半まで下落し、

    東京市場での取引を終えました。


    海外市場では81円台半ばを挟む展開でしたが、NYに入ると円買い意欲も強く、

    再び81円を割り込み、80円台半ばで越週しています。

    イングランド銀行やNY連銀などが市場介入を実施した模様ですが、現時点では

    その規模は分かっていません。

    ただ、相場の動きを観るとそれほど腰の入った介入ではなかったことが分かります。

    日銀による市場介入は昨年9月に続き2回目ですが、前回は82円台後半から介入

    に踏み切り、海外市でも介入を続けたことで、ドル円は85円台後半まで上昇し、

    約3円相場を押し上げることに成功しました。

    今回は単独ではなく「協調介入」です。

    日銀としてはG7各国から「お墨付き」を得ていることから、かなり本腰の介入を

    続けるものと思われます。


    問題は今日のように、日本が休日の時の値動きです。

    さすがに日銀が市場でドル買い円売りの介入を行うとは思えません。このような時こそ、

    欧米各中央銀行に委託介入を依頼し、介入を実施するよう要請すべきと思いますが、

    そのような行動と取るかどうか注目されます。

    日本が休日の間に再び79円台までドルが下落したのでは日銀による「介入効果」も

    半減してしまいます。

    今後、日銀の介入姿勢に加え、G7各国がどの程度本腰を入れて介入してくるのかが

    焦点になります。


    米英仏がリビアへの軍事行動を起こしました。

    リビア政府軍が一旦全面攻撃停止を発表しましたが、その後も攻撃が続いていたことで、

    まず仏軍がリビアの軍事施設を攻撃し、ついに「内戦」から多国籍軍との「戦争」と

    いう事態に発展しました。

    これに対してカダフィー大佐は徹底抗戦を行う構えです。

    リビア情勢の悪化を受けて、既に週明けのアジア市場では原油と金の価格が上昇しており、

    日本にとっては二重、三重の難題に直面している事態となっています。


    今後の展開ですが、やはり海外市場が最も注目している原発事故の行方が最も重要です。

    連日懸命の放水活動が続けられていますが、原子炉の温度が下がり、本来の冷却システム

    を作動させられるかどうかに掛かっている様です。

    原発事故のこれ以上の拡大を防ぐことができれば、これまでの流れから急激な円高の

    可能性は和らぐものと観られます。

  • G7で協調介入合意。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • アジア市場で上下に大きく揺れ動いたドル円でしたが、
      NY市場では介入警戒感も強く、78円台半ばから79円台前半
      での取り引きとなり、今朝7時から始まる緊急G7電話会議の
      行方を待ちたいとの姿勢が大勢。
    • 原油価格などが再び上昇したことで、ドル売りユーロ買いが
      進みユーロドルは1.40台に乗せる。高値は1.40台半ば。
    • 米株式市場は大幅反発。日経平均の下げが限定的だったことから
      欧州各国の株も堅調。ダウは物流大手フェデックスの利益見通しが
      予想を上回ったこともあり、161ドル高で取引を終える。
    • 債券相場は続落。G7電話会議が開催されるなど、市場がやや落ち着きを
      取り戻したことから、安全資産の債券は売られ長期金利は上昇。
    • 金は続伸し3営業日ぶりに1400ドル台を回復。原油価格も
      中東情勢の広がりから続伸し、3営業日ぶりに100ドル台に乗せる。
    • 2月消費者物価指数 → +0.5%
    • 週間失業保険申請件数 → 38.5万件
    • 2月鉱工業生産 → -0.1%
    • 2月設備稼働率 → 76.3%
    • 3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 43.4



    本日の注目イベント


    • 日   1月景気動向指数(改訂値)
    • 米   1月ユーロ圏貿易収支
    • 加   2月カナダ消費者物価指数





    昨日の早朝、76円36銭まで一気に円高が進んだドル円は、

    介入警戒感や、日経平均株価が思ったほど下げず、

    後場には先物がプラスに転じるなど、

    やや落ち着きを取り戻したことから79円後半までドルが買い戻されました。

    昨日も指摘したように、昨日の早朝の円買いドル売りは、

    ストップロスのドル売りもあったと思われますが、投機的な色彩が強かったと思います。



    チャートを観ると、その後の海外市場では77円台さえもなかったことから、

    「長い下ヒゲ」を示現させ、

    テクニカル的には「底値を付けた」イメージができつつあります。

    今朝は7時から行われている「G7電話会議」で

    日銀による介入を容認する可能性が高いことから、

    ドル円は79円台前半で取引されています。

    今丁度、会議が始まったばかりですが、日本が直面している現状を考えると、

    G7各国も介入を容認せざるをえないのではないかと思われます。

    願わくは、足並みをそろえて「協調介入」にまで踏み切ってくれれば、

    ドル円の反発幅を大きくし、水準が変わると思われますが、

    最低限日本の立場を理解し、日銀による介入が容認されるものと思います。



    昨日は日経平均株価が500円程度下落すると観られていましたが、

    それは朝方だけで、その後は下げ幅を大幅に縮小して行ったことで、

    ドル円もドル買い戻しが優勢でした。

    その後の海外市場ではやや円が買われる場面もありましたが、

    78円台半ばまででドルの下落は限定的でした。

    本日は週末です。

    どこかの時点で介入が行われ、80円台までドル高に戻す事が望まれますが、

    今夜のNY市場の引け値で80円台を維持できれば

    昨日の「76円台は目先のドル底値」である可能性は高いと思われます。

    しばらくは80円を挟む展開に戻るのではないかと予想していますが、

    焦点は今後どのようなタイミングで「東日本巨大地震」前の水準である、

    82円台後半までドルが反発できるかどうかだと思います。



    それには、まず懸念されている福島原発事故が収拾に向かい安定することと、

    それを受けて株価が落ち着きを取り戻すことが不可欠です。

    日銀は連日市場に大量の資金供給を行っています。

    ドル買い円売り介入を行うことでさらに円資金の供給が増えます。

    場合によってはさらなる金融緩和策も考えられます。

    個人投資家は、ここはあわてずに、

    先週も述べましたがポジションと資金管理を慎重に行う必要があります。



    昨日は「円最高値を大幅に更新」といった見出しが躍っていましたが、

    その中で今後の相場展開についての意見では、

    大方の識者が「今後は大幅な円安」との見方を披露していました。

    私も個人的には同様の見方です。

    復興にかかる巨額の資金調達や、景気減速に伴って法人税の減少。

    さらには個人の消費税も減収が避けられないでしょう。

    長期金利も今後は上昇傾向かと思います。

    これらは株式市場にとってマイナス要因となることから、

    株価の反発は限定的となり

    日経平均株価の1万円台回復には相当時間がかかると観られます。

    今朝の新聞でも日立製作所が期末配当を凍結すると発表しています。

    今回の大地震による被害がどの程度になるのか想定できないことが理由ですが、

    この動きが他の企業にも波及するようだと、株価の上値を抑えることになります。



    これまでは株価の下落は「ドル売り円買い」で反応してきましたが、

    今後は「株安は円安」といった反応に変わってくる可能性もあります。

    海外投資家が日本株から撤退となれば、

    株を売った代金の円をドルやユーロに替える「円売り」が発生することも考えられます。

    長期的に見れば80円以下は「絶好のドルの買い場」との見方もできますが、

    ここは慎重に見極め、今後の投資のチャンスを待ちたいところです。



    関東地方ではまだ余震が続いています。

    3連休も「安全第1」でお過ごしください。













    円、投機的な動きに一時76円台に。 

    xひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は一時、1995年4月の79円75銭を割り込み、
      史上最高値を更新。福島原発が制御不能とのEU委員の発言が伝わり
      円が主要通貨に対してほぼ全面高。
    • 上記発言が伝わるとNY株式市場も急落、リスク回避の動きが加速し
      円、スイスフランなどが買われた。
    • NYダウは日本の原発事故に対する懸念から大幅に下落。ダウは242ドル
      下落し、1万1600ドル台に。
    • 株安から債券相場は急伸し、長期金利は昨年12月以来となる3.2%
      まで下落。
    • 金、原油価格は小幅に続伸。
    • 2月住宅着工件数 → 47.9万件
    • 2月建設許可件数 → 51.7万件
    • 2月生産者物価指数 → +1.6%



    本日の注目イベント


    • 米   2月消費者物価指数
    • 米   週間失業保険申請件数
    • 米   2月鉱工業生産
    • 米   2月設備稼働率
    • 米   3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数





    円が急騰し、一気に史上最高値を大きく更新しました。

    NY市場では80円を割り込み、

    これまでの史上最高値であった79円75銭を睨む展開でしたが、

    今朝6時前にその水準を割り込むと、

    ストップロスのドル売りや投機的なドル売りの仕掛けなどで78円台に突っ込み、

    その後一時、76円台半ばを割り込む水準まで円高が進んでいます。



    これはかなり投機的な動きだと思われます。

    NY市場が引け、東京市場が入る前の間隙をぬった投機的な仕掛で

    一段の円高を狙ったものです。

    オセアニア市場があるとは言え、市場参加者が少ない時間帯であることから、

    まとまった金額のドル売りを持ち込めば相場は一気に下落します。

    実際に、インターバンク市場でも30-50銭ほどの値幅でレートがとんでいます。



    1995年4月の円の史上最高値を大幅に更新したことで、

    下値のメドがつきにくくなりました。

    ひとつのメドとして、75円という数字が挙げられますが、

    これも単なる節目ということであって、特に根拠もありません。

    焦点は、今日の政府日銀の対応です。

    この水準でも徹底した介入を行う姿勢を見せなかった場合には、

    上記75円テストの可能性もあります。

    しかし、さすがにこの水準を放置することはできないと思います。



    地震による大規模な被害に加え、

    福島での原発事故で日本は非常事態に陥っていると言えます。

    ここに、さらに「超円高」という事態が発生すれば、

    今後の復興に大きな影響を与えるばかりでなく、

    輸出企業を中心企業収益の急激な悪化が見込まれます。

    その結果、株価が下落し、株価の下落はドル売り円買いへと波及し、

    「負の連鎖」が懸念されます。



    本日も日経平均株価の大幅安が予想されます。

    これまでの反応と同じようにドル売り円買いに動くものと思われますが、

    その場合の、政府日銀の対応が非常に注目されます。

    介入で、円高を防ぐことができれば、株価の下落も限定的になる可能性もあり、

    その意味からも大規模介入が必要かと思われます。



    今回の円高ドル安は「円のみが狙い撃ち」された格好です。

    決してドルの信認がなくなったことによる円高ではありません。

    ユーロや、ポンド、豪ドルなどの主要通貨が対ドルで

    大きく上昇していないことを見ても明らかです。

    「リスク回避」による、円買い、スイスフラン買いが起こっていますが、

    円についてはそれ以上に投機的な円買いが加わっているものと観られます。



    政府日銀の介入によってドルがどこまで買い戻されるのか。

    また、昨年9月の介入時に行った、ロンドン、NYも含めた

    グルーバルな介入を行うのかが注目されます。












    ドル円、リスク回避から80円台半ばに。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 円買いの勢いが止まらず、ドル円はNY市場で昨年11月
      以来となる80円台半ばまで急伸。ユーロ円、豪ドル円なども
      軒並み円高に振れ、円の全面高が進む。
    • 昨日のアジア市場では地震の影響に加え、福島の原発事故による
      不安感から、日経平均株価が急落。一時、前日比1400円の暴落を
      記録し、大引けでも1000円を超す大幅下落。
    • このため、リスク回避の円買いは対ドルに留まらず、クロス円にも
      拡大し円の全面高に。
    • 豪ドル円は急落し、昨年10月以来5ヵ月ぶりの79円台前半まで
      円高が進む。
    • NY株式市場は日本の株価急落の影響もあり大幅安。一時300ドルを超す
      下げを記録したが、FOMCの声明文を受けて、下げ幅を半減して取引を
      終える。
    • 債券相場は続伸。安全資産への資金シフトが続き、長期金利は3.3%台に。
    • 金は大幅下落し1400ドル台を割り込む。原油価格も大幅に下落し2週間ぶりの
      100ドル台割れ。
    • 3月NY連銀製造業景気指数 → 17.50
    • 3月NAHB住宅市場指数 → 17



    本日の注目イベント


    • 欧   2月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)
    • 英   2月失業率
    • 米   バーナンキ・FRB議長講演
    • 米   2月住宅着工件数
    • 米   2月建設許可件数
    • 米   2月生産者物価指数





    ドル円が昨年11月以来の80円台半ばまで下落し、円買いが続いています。

    きっかけは、地震に関する情報ではなく、原発事故に関する情報でした。

    昨日の昼、菅総理が「さらなる放射能漏れの可能性がある」と発言したことで、

    株式市場では先物が急落し、後場開始直後から現物市場では売りものが殺到し、

    日経平均株価が一時1400円程下げました。

    株式市場に従事している友人の言葉を借りると「投げ売り状態だった」そうです。

    日経平均株価は引け値で1015円安と、下落率としては過去3番目の大きさで、

    下落幅でも17番目の大きさとなっており、

    これで先週金曜日の地震発生時からは約2000円下げたことになります



    株価の急落を受けドル円は81円台前半まで下落しましたが、

    その後日銀のレートチェックの噂もあり、82円水準まで戻す場面もありましたが、

    海外市場が開くと再び円買いが活発となり、NYでは80円62銭まで円高が進んでいます。

    「リスク回避」の動きから「円買いに走る」ということですが、

    「東日本巨大地震」の影響と、原発事故による計画停電など、

    経済活動が急激に落ち込んでいる日本の現状を考えると、

    足元で起きている円買いの動きを「リスク回避」や「リパトリ」、

    あるいは「貿易収支の黒字国」といった言葉だけでは説明がつかない状況かと思います。

    市場関係者のコメントでも納得のいくものは少ないように思えます。



    しかし足元では円買いが続いており、80円台半ばを記録したことで、

    いよいよ80円割れも視野に入ってきました。

    市場の注目は既に、地震では無く原発に移っており、

    福島第1原発の2号機と4号機の事故の状況が相場に

    大きな影響を与えるものと観られます。



    昨日の為替市場全般の動きを観ると、円とともにスイスフランも買われ、

    対ドルでは史上最高値を更新しています。

    円は対ドルだけではなく、豪ドルなどクロス円でも急伸しており、

    特に豪ドル円は80円を大きく割り込んできたため、

    ストップロスの豪ドル売りも巻き込んで下げ幅を拡大したものと観られます。

    豪ドル円はここ数ヵ月、81円台半ばから83円台半ばで比較的安定していましたが、

    当社の個人投資家の動きを観ても、損切りの売りと、

    80円割れで新規の買いを入れる動きが交錯しているようでした。

    テクニカルがなかなか機能しない状況ですが、下値では「週足」を観ると、

    78円70銭近辺に先行スパン1(雲の下限)があります。

    このレベルを割り込むようだと、重要な遅行スパンも「逆転」を起こすことから、

    さらなる下落が予想されます。

    豪ドルは高金利通貨であるがゆえに、

    下落基調に入ると大きく下げる傾向があるので注意が必要です。

    直近の資料でも豪ドルに投資をする「豪ドルハイクーポン債」などに資金が集まっており、

    既に1兆円規模の豪ドル債投信もあるようです。



    注目のFOMC声明文が発表されました。

    声明文では計画通り、

    6000億ドルの国債購入を6月まで継続することが確認されています。

    景気認識については「回復の足どりがしっかりしてきた」と上方修正しており、

    「インフレおよびインフレ期待の動向を今後注視していく」と述べられており、

    デフレ懸念が大きく後退しています。



    また注目された政策金利の誘導目標については、

    引き続き「長期にわたり、異例な低水準」を維持することを堅持し、

    一部で予想されていた「『長期にわたり』の文言が削除される」との期待は見送られました。

    その背景としては「失業率が高い水準にあり、住宅市場が低迷している」ことが

    挙げられており、依然として「雇用と住宅」が懸念材料であることが確認された格好です。



    本日も原発に関する情報と、それに伴う株価の動向が重要です。

    NYダウは大きく値を崩していますが、

    シカゴの日経平均先物は昨日の大証引け値より350円程度高く引けています。

    ドル円が81円台に乗せる場面もあろうかと思いますが、

    どこまでドルの買い戻しが進むか見極めたいところです。

    さらに、80円台半ばに迫る場面があった場合、日銀の介入、

    あるいはレートチェックがあるのかどうかにも注意したいと思います。

    ドル反発のメドは81円30銭程度と観ていますが、これも介入次第です。

    原油価格は大きく下落し97ドル台まで下げています。

    中東問題から急騰した原油価格がひとまず落ち着いてきたことから、

    市場全体ではやや平常時に戻りつつあります。












    株価下落は円買いドル売りか? 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • EUが域内の高債務国向け救済計画を一新する案で
      合意したことを受け、ユーロがドルを含む主要通貨に対して
      上昇。ユーロドルは一時1.40台に乗せる場面も。
    • ドル円は昨日の朝方には乱高下したものの、海外市場では
      リスク回避の動きから円買いが静かに進み、終始81円台での動き。
    • ユーロ圏首脳は、これまで2500億ユーロとしていた救済基金の
      枠を撤廃し、4400億ユーロまで拡大することで最終合意に至る予定。
    • 株式市場は下落。日本発の株価の大幅下落の影響を受け、売りもの優勢。
      特に、福島の原発の不具合問題が注目され、NY株式市場でも
      原発関連銘柄が急落。
    • 債券相場は続伸。長期金利は低下しドル売り円買いに繋がる。
      日本の保険会社が米長期債を売却するとの思惑から2年債と30年債の
      利回り差は急拡大。
    • 金は続伸。原油価格は3日ぶりに小幅反発。



    本日の注目イベント


    • 豪   RBA議事録
    • 日   日銀金融政策決定会合
    • 独   3月独ZEW景況感調査
    • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
    • 米   3月NY連銀製造業景気指数
    • 米   NAHB住宅市場指数
    • 米   FOMC
    • 米   ガイトナー財務長官上院で議会証言





    東日本の大地震では5日目を迎え、懸命の救出活動が続けられていますが、

    時間の経過とともに死者、行方不明者の数が増えています。

    既に、最終的には「万人単位」との観測がでていますが、

    その影響は企業活動にも及んで来そうです。

    東北地方には電気、自動車を中心に生産工場が多くありますが、

    工場への被害と、人員確保の両面で操業再開のメドが経たない状況です。



    さらに懸念されるのは原発の影響です。

    昨日のNY株式市場でも、福島第1原発2号機に欠損が見つかったという報道をきっかけに、

    ダウは下げ足を速め、原発関連銘柄が急落しています。

    昨日は欧州各国の株価も軒並み下落していますが、

    これも明らかに日本の株価急落の影響を受けています。

    心配なのは原発の不具合の問題から「日本発」の金融危機が世界に広がることです。



    金融危機が拡大すれば、円買いが加速し80円割れも考えられます。

    ギリシャに端を発した欧州財政問題、チュニジアから始まった中東アフリカ問題など、

    一旦世界で事が起これば為替市場では「リスク回避の円買い」が

    活発になることが確認されています。

    問題はギリシャやチュニジアのケースとは異なり、

    今回は日本が当事者であるということです。

    日本発の金融危機が発生した場合、

    本当に円を買っていいのか難しい判断になろうかと思います。



    昨日のNY市場でも円が買われたとは言え、値幅はわずか39銭にとどまっています。

    本当に円買いなのかどうか、迷っているところはあろうかと思います。

    今後被害が拡大し、復興のための国の負担額は相当規模にのぼるはずです

    一方で税収が大きく減少することは目に見えており、国債の増発は避けられません。

    幸い、今のところ格付け会社ムーディーズは

    日本の国債のさらなる格下げの可能性はないことを発表しています。

    しかし、今日もさらに株が下落する見込みもあり、

    法人、個人ともに含み損が拡大することから、

    日本の景気に与える影響は予想以上に大きいものになる可能性があります。



    NY市場でのドル円は81円台半ばまで下落しています。

    急激な円高が進んだことで「介入警戒感」もでており、

    一気に80円台に突入する状況ではないようですが、

    やはりカギは日経平均株価の下げ幅によります。

    昨日のような下げ幅を記録すると、

    9000円の大台も割り込み円買いが進むことも考えられます。

    株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所の

    VIX指数(恐怖指数)は上昇しており、

    世界的に投資家がリスク資産を圧縮させる行動をとる可能性があります。



    ユーロが上昇しています。

    臨時の欧州首脳会議で財政難に陥った国を救済するための基金の増額に

    動いたことが背景です。

    市場全体がややドル安傾向で動いており、この辺りからも円買い圧力が増しています。

    本日の展開で言えば81円50銭が維持できるかどうか。

    さらにその前に日経平均が9000円の大台を維持できるかどうかに掛かっています。

    原発に関するニュースが、今最も相場に影響を与えることからここからも目が離せません。



    日本売りでドル買い円売りなのか、リスク回避から円買いドル売りなのか、

    今しばらく市場の反応を注視する必要があります。











    ユーロ安からドル円一時83円台に。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ユーロドルが売られるなど、市場ではドル安が進んだことで、
      ドル円もジリ高に。NYでは先週末以来の83円台乗せ
      があったものの、引けにかけては維持できず。
    • ムーディーズによるスペイン国債の格下げを受けてユーロドルは
      下落。約1週間ぶりに1.37台まで売られ、利上げ期待から買われて
      いたユーロも調整色を強める。
    • ムーディーズ・インベスターズはスペイン国債を「Aa2」に格下げ
      したと発表。今後の見通しも「ネガティブ」としたことで、もう一段の
      格下げの可能性も。
    • NY株式市場は大幅安。米経済指標の悪化や、スペイン国債格下げ、
      さらにはリビア問題がサウジアラビアにも波及との懸念から大きく売られ
      ダウは228ドル下げ、1万2千ドルの大台を割り込む。
    • 債券相場は大幅高。30年債の入札が好調だったことに加え、株安を
      受け、長期金利は3.3%台まで下落。
    • 原油価格は大幅下落。米経済指標の悪化に大きく売り込まれていたものの、
      サウジアラビアへの発砲との報道で買い戻され下げ幅を縮小し、
      前日比1.68ドル安の102ドル台で引ける。
    • 金価格も同様に反落し1412ドルと、前日比17ドル安。
    • 週間失業保険申請件数 → 39.7万件(市場予想より増加)
    • 1月貿易収支 → 463億ドルの赤字(赤字幅は拡大)



    本日の注目イベント


    • 中   2月中国生産者物価指数
    • 中   2月中国鉱工業生産
    • 中   2月中国消費者物価指数
    • 欧   EU臨時首脳会議
    • 欧   メルケル・独首相講演
    • 欧   ビニスマギ・ECB専務理事講演
    • 米   2月小売売上高
    • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数
    • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
    • 加   2月カナダ雇用統計





    ある程度予想されていたことでしたが、スペイン国債の格下げが発表され、

    ユーロが大きく下落しました。

    先週末の米雇用統計発表直後に1.40台に乗せたユーロドルは、

    その後も底堅く推移していましたが、ギリシャ国債の3段階引き下げに続き、

    スペイン国債も格下げされたことで、

    再び「南欧諸国の財政問題」が表舞台に引きだされた格好です。

    このため、南欧の周辺国の国債利回りは軒並み上昇しています。



    スペイン国債の格下げの理由は、同国の「カハ」と呼ばれる貯蓄銀行の多くが

    不動産バブルの崩壊から「不良債権」を抱えており、

    この銀行再編コストが政府の想定を上回り、政府の財政リスクを高めるというものです。

    ムーディーズはまた、今後の格付け見通しも「ネガティブ」としており、

    もう一段の引き下げの可能性も残しています。



    ユーロは先週のトリシェECB総裁の利上げ発言から上昇傾向を強め、

    対ドルで1.40台、対円でも116円まで買い進まれていました。

    その後やや調整していましたが、

    今後の展開は「利上げと財政問題」との綱引きと観られていましたが、

    相次ぐ格下げを受けて、市場の関心がやや財政問題に移ってきた感があります。

    また、利上げ観測からユーロの買い持ちポジションも膨らんでおり、

    (このことはIMMの通貨先物の建て玉でも確認されていました。)

    これが下落時のスピードを速めたと観られます。

    テクニカルを確認しておきますと、

    1月10日からのトレンドライン(日足)のサポートが1.3770近辺にあり、

    現状ではちょうどこのレベルで下げ止まった状況です。

    またボリンジャーバンドの拡大も一旦収まってきていることから、

    1.37台を割り込む可能性は少ないと思われます。



    昨日のNYでの各市場の動きはこれまでと違って相関性が観られませんでした。

    引け値ベースでは原油も、金など商品市況も大幅に下落しています。

    これは、中東などの混乱が一時的に収まるとの見方も背景にあり、

    ドル高要因と捉えられます。

    為替市場ではドル買い戻しが進んだことで相関関係は観られましたが、

    一方株式市場には逆に働いています。

    スペイン国債の格下げと週間失業保険申請件数が

    増加したことが影響したものと思われますが、

    NY株式市場は大きく売り込まれ、

    ダウは1月末以来の1万2千ドルの大台を割り込んでいます。



    ドル高はドル円を押し上げNY市場では一時、83円17銭まで円が売られましたが、

    83円台維持には失敗しています。

    依然として上値は重いと観られドルの一段の上昇は抑えられていますが、

    見方を変えると下値も徐々に切り上がっています。

    ここしばらくは81円50銭を割り込むイメージからは遠のいた感じもします。

    利上げ観測を背景にユーロドルが1.40台を超え、

    さらに上昇するようだと、ドル円も81円台を目指すとの見方もありましたが、

    そのシナリオにもやや不透明感が漂い始めました。

    ユーロに明確の方向感がなくなると、ドル円の先行きもより不透明感を増してきます。

    それでも、日足までの短いチャートではドルの上昇傾向を示しています。

    一目均衡表ではローソク足が「雲」の上で推移しており、

    さらに「遅行スパン」も好転を続けています。

    しかしさらに一段のドル高に転じるには、

    日足のトレンドラインのある83円30-50銭を抜ける必要があります。



    やはりここしばらくは、中東情勢と米経済指標を睨みながらのもみ合いが続き、

    焦点の4月のFOMCの結果を待つ展開になりそうな気がします。

    まだ1ヵ月以上も時間があることから、

    市場は徐々に政策変更があるのかどうかを織り込んで行き、

    その時にはある程度の方向性は見えて来るのではないでしょうか。



    良い週末を・・・・。











    原油価格小幅安で、ドル円82円台後半。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は82円70銭水準を挟み膠着状態。
      1日を通じて83円台乗せも無かった一方、82円台半ば
      を割り込む勢いもなく、原油相場とユーロドルの動きを
      睨む展開。米長期金利の下落によりやや上値の重い展開に。
    • ユーロドルも先週1.40台に乗せた後上値の重い展開
      が続く。1.38台半ばから1.39台前半で小動き。
    • スイスフランが全面高。インフレ懸念から政策金利の引き上げ
      観測が強まったことと、リビア情勢が依然として混迷していることが
      買いに繋がった。
    • 一方、ニュージーランドがクライストチャーチでの大地震の影響で
      景気が後退するとの見方から、0.5%の利下げを決定。
    • 株式市場は小幅反落。リビアでの戦闘が続いていることで
      売りもの優勢だったが、WTI原油価格が下落したことで、ダウは
      前日とほぼ同水準で引け。
    • 債券相場は10年債入札が好調だったことで上昇し、長期金利は
      下落。長期金利も3.5%を挟んでもみ合い。
    • ポルトガルは国債入札で10億ユーロの調達に成功。
      ただ、利回りは高止まりしていることから調達コストは上昇。
    • 原油価格は小幅ながら続落。原油在庫が予想以上に増加して
      いたことが背景。在庫は過去最高水準にまで積み上がっていた。
    • 金が小幅に反発。



    本日の注目イベント


    • 豪   2月豪雇用統計
    • 日   第4四半期GDP(2次速報)
    • 中   2月中国貿易収支
    • 欧   EUバローゾ委員長講演
    • 英   BOE政策委員会
    • 米   週間失業保険申請件数
    • 米   1月貿易収支





    引き続きアジア時間内でのドル円の値動きは限定的です。

    82円台での攻防が長く続いていることで、

    この水準では実需の売り買いが共に出にくいことに加え、

    市場参加者のトレーディングスタイルも必然的に

    小幅な鞘取りに徹していることが背景かと思えます。

    83円台での取り引きであれば輸出筋のドル売りも見込まれ、

    81円台ではその逆の動きもみられるものの、

    丁度、水準的には実需筋に取って興味のないレベルでの取引が続いています。



    今年に入っての値幅は、年初の80円93銭から先月の83円97銭と、

    2ヵ月半を経過しても約3円と小幅です。

    記録的な値幅の少なさですが、

    今回の「円高局面」はかなり「息の長い傾向」になっています。

    振る返ってみますと、2007年8月のサブプライムローン問題に端を発した、

    いわゆる「パリバショック」がきっかけでした。

    当時のドル円の水準は123-124円程度で、

    今から見るとかなり「円安」に思える数字です。

    その後2008年9月には100年に一度の「リーマンショック」があり、

    金融不安から円買いが加速し90円割れまで「円高ドル安」が進みました。

    2010年に入ると米景気も緩やかな回復基調が確認されましたが、危機は欧州へと移り、

    ギリシャの財政問題からアイルランド、ポルトガルなど

    「PIGS」の財政問題がクローズアップされ、

    消去法としてさらに円が買われる展開となり、

    ドル円は昨年11月には80円台前半まで円高が進み

    1995年以来「15年ぶりの円高」といった見出しが紙上をにぎわしました。



    そして今年に入ると、米景気もさらに回復基調を強めてきている中、

    「中東問題」が勃発し、「安全資産としての円」が再び買われる展開になっています。

    ドル円が今後どこで反発するのかは中東問題の行方に掛かっていますが、

    一方でドルを国の通貨とする米国の金融政策に依る部分が

    大きいことは言うまでもありません。

    「リーマンショック」後続けてきた「異常な低金利政策」をいつ解除するのかが、

    市場参加者の最大の注目ポイントとなっています。

    その意味から、昨日も書きましたが、6月に期限を迎える追加緩和第2弾(QE2)後の

    金融政策が今後の為替相場のカギを握っています。

    すなわち、金融緩和策に終止符を打つのかどうかという点です。



    政策変更の足かせになるのが「デフレ懸念」ですが、

    このところのFRB関係者の発言から

    「デフレ圧力は極めて小さい」といった発言が繰り返されています。

    そんな中、昨日ブルームバーグから興味深い資料が配信されてきました。

    原油価格が高騰を続けていますが、

    米債券市場では通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)の10年物の利回り差が

    2008年7月以来の高水準に拡大しているというものです。

    米10年債ブレイクイーブンインフレ率(BEI)という指標を使い、

    WTI原油価格の推移と比較したものですが、

    このブレイクイーブンインフレ率は、

    通常の10年債利回りから同年のインフレ連動債の利回りを引いたものです。

    インフレ懸念が高まれば高まるほど、TIPSは買われ金利は低下しますから、

    両者の金利差は拡大します。



    足元ではWTI原油価格が105ドル台まで上昇していることから、

    上記BEIも上昇しており、市場は徐々にインフレを織り込みつつあることを示しています。

    今後FOMCで政策変更について議論がかわされることになりますが、

    上記BEIも判断材料の一つに加えられることも考えられます。

    因みに先進国を比較したBEIでは日本の5年債がマイナス0.54と最小を示しており、

    デフレからの脱却が進んでいないことを表しており興味深いところです。



    ここ2日間は重要な経済指標がなかったこともあり、さすがのNY市場も閑散でした。

    本日は「小粒」ながら週間失業保険申請件数が発表され、

    欧州でも要人の講演が予定されています。

    多少は値動きも期待できるのではないでしょうか。











    原油高一服でドル全面高に。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドルが主要通貨に対して反発。原油価格の上昇が一服した
      ことから、ユーロが対ドルで大幅に下落。前日の1.40台から
      1.38台半ばまで下落。
    • ドル円でも円安が進む。82円台前半で小動きだった円は、海外市場では
      ジリ安が続き、NYでは82円後半まで売られる。ユーロなどが対ドルで
      下落したことの影響も。
    • 株式市場は大幅反発。原油価格が下落したことや、商品相場も反落した
      ことから買い物が優勢に。BOAが住宅ローンビジネスが回復基調にあるとの
      リポートを発表したこともあり、銀行株が堅調。
    • 債券価格は下落し、長期金利は上昇。原油価格の下落で「リスク回避」の
      動きもやや後退したことが背景。
    • 原油価格は3日ぶりに反落。OPECが増産を検討するとの報道から
      リビアでの減産量を賄(まかな)えるとの見方から、一時は103ドル台まで下落。
    • 金価格も下落。商品市況の下落に伴い利益確定の売りに押される展開。
    • ドイツ連銀のウェーバー総裁は、ECBが年内に0.75%利上げすることを
      排除しないとの見方を示す。



    本日の注目イベント


    • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演(ロンドン)
    • 米   1月卸売在庫





    既に増産を表明しているサウジアラビアに加え、

    OPEC(石油輸出国機構)の主要国であるクエートやアラブ首長国連邦(UAE)が

    石油の増産を検討していると報じられたことで、急騰を続けている原油価格が反落しました。

    ただ、一時103ドル台まで売られたものの、

    NY原油先物市場の終値は105ドル台と小幅な下落で終わっています。

    依然として原油の先高感が根強いことを示した格好です。



    この日は原油価格だけではなく、商品相場も利益確定の売りが優勢となり

    反落したことでドルは主要通貨に対して上昇しました。

    特にノルウェー・クローネとユーロの下落が顕著だったようです。

    ノルウェーは北海油田の産油国であり、

    ユーロは利上げ期待の台頭からユーロ買い持ち高も急速に膨らんでいたことや、

    前日のギリシャ国債の格下げで、

    再び南欧諸国のソブリンリスクに目が移ってきたことが背景の様です。

    ユ-ロドルは前日1.4036の直近高値まで買い進まれましたが、

    昨日は1.38台半ばまで下落しています。

    動き出したら相変わらずの値動きの荒さですが、下値のメドを確認しておくと、

    やはり昨日のNY市場での安値である1.3865辺りになります。

    ここには「200日移動平均線」(1時間足)がきており、

    テクニカル通りの動きだったとも言えそうです。



    高値から160ポイントほど下落したユーロですが、

    個人的には調整を経て再び上昇に向かうものと観ています。

    やはり、金利先高観は変わらず、年内に数度の利上げが見込まれます。

    金利政策は一旦変更されるとしばらくの間続き、

    場合によっては数年以上続く傾向があります。

    そのため、各国中央銀行は政策変更には非常に慎重で、

    ECBがこれまでの「金融緩和」から「金融引き締め」に舵を切れば、

    今後数回は利上げが見込めるものと思われます。



    4月に退任が決まっているドイツ連銀のウェーバー総裁は、

    昨日ブルームバーグとのインタビューで、ECBで金利の正常化が始まったと述べ、

    今後物価上昇圧力がさらに強まることから、

    年内に1.75%までの政策金利の可能性を排除しないとの見方を示しています。

    同総裁は、ドイツ連銀を退任後民間金融機関のトップに就任するのでは

    との見方が有力でしたが、

    6月からは米シカゴ大学で教鞭をとることが判明しています。



    ドル円にもやや動きが出てきました。

    81円50銭ー82円50銭のレンジを上抜けし、

    NYでは82円86銭まで上昇しましたが、83円台乗せには至っていません。

    為替市場全体で巻き戻しによるドル高が進んだことや、大幅な株高が主因と思われますが、

    この水準は先週にも通過した「道」であることから、

    それほど実需の売り意欲は強くないと思われます。

    やはり、83円台に乗せることができるかどうかがポイントになってきそうです。

    昨日のNY時間では、一部有力シンクタンクによる「米金融政策の変更の可能性」が

    ドル買いに繋がったとの指摘もありますが、

    これまでのFRB首脳の言葉からは、その可能性を全く感じ取ることはできません。

    市場のコンセンサスでは、FRBが金融引き締めに転じるのは、

    「早くても夏以降。恐らく来年になる」との見方が有力です。

    もちろん、米経済指標の改善が続き、

    今後さらにこの傾向が強まれば利上げのタイミングが早まる可能性はありますが、

    ここ1-2ヵ月の話ではありません。



    むしろ足元では、6月に追加緩和第2弾(QE2)の期限が来るため、

    それ以降の金融政策を議論するFOMCが非常に注目されることになります。

    5月にはFOMCがないことから、

    その決定は4月のFOMCで行われる可能性が高いと思われます。

    4月のFOMCは26ー27日に開催されます。

    いわば、この日が「天王山」になる可能性が高く、

    それまでバーナンキ議長をはじめ、FOMCのメンバーの発言に

    変化が出てくるかどうかなどにも注意したいところです。











    ドル円82円前半で元の鞘に。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は上値が重く、82円台前半からドルじり安に。
      欧州時間帯に一時82円台を割り込んだものの下値も限定的。
    • ユーロはドル安の流れから先週末に続き1.40台まで上昇。
      しかし、その後ギリシャ国債が格下げされたことを嫌気し下落。
      1.40台を挟む展開に。
    • 株式市場は続落。原油価格の高騰を背景に130ドルを超す
      下げを見せた。引けは下げ幅を縮小したものの半導体関連株などが安く
      ダウは80ドル安。
    • 債券相場は先週末とほぼ同水準。10年債は小幅に下落し、長期金利は
      やや上昇。
    • 原油価格の上昇が止まらず、一時107ドル台に迫る水準まで急騰。
      連日2-3ドルの値幅で上昇し投機的な値動きに。
    • 金も続伸。一時最高値を更新するも、引けは6ドル高。
    • 国際決済銀行(BIS)の総会では、世界規模でインフレ圧力が
      拡大しているとの認識で一致。
    • 格付け会社ムーディーズ・インベスターズはギリシャ国債の格付けを
      3段階引き下げ「B1」に。さらに「ネガティブ」としたことで、一段の
      引き下げの可能性も。
    • 1月消費者信用残高 → 50.14億ドル



    本日の注目イベント


    • 日   1月貿易収支
    • 日   2月マネーストック
    • 日   2月景気ウォッチャー調査
    • 日   白川日銀総裁講演(フランクフルト)
    • 加   2月カナダ住宅着工件数





    ドル円は上値が重く、昨日のアジア市場でも82円38銭程度までの上昇で、

    その後はドルがじり安に推移しています。

    海外市場の影響から日経平均株価が大幅な下落を見せると、

    ドル売りが優勢となり82円10銭近辺まで下落し、

    欧州時間帯には82円を割り込む場面もありましたが、

    下値も売り急ぐ気配もなく82円台前半で取引を終えています。



    値幅が限られるドル円ですが、

    昨日は重要な経済指標もなくユーロドルでさえも値幅は限定的でした。

    リビア情勢がやや長期化するとの見通しもあり、

    昨日はリビア中部での攻防戦が激しくなっているとの報道もあります。

    米国内にも「人命尊重の観点から、早急に軍を派遣し軍事的介入に出るべきだ」との

    意見も徐々に増えているとの報告もあります。

    リビア問題の行方は、結局カダフィ大佐が失脚し、

    政権の座から降りることで混乱が収拾する道しかないのではないでしょうか。

    自ら政権を放棄することは考えにくい現状では、

    米欧の力を借りて事態を収拾する可能性が最も高いと言えそうです。



    先週末の雇用統計を受けて、

    FRB関係者がどのような景気認識を維持しているのか興味があるところですが、

    昨日は、「タカ派」の一人とされる、

    ロックハート・アトランタ連銀総裁の講演がありました。

    同総裁は「資産購入を6月以降も延長することについては非常に慎重だ」とした上で

    「しかしながら、新たなリスクの発生を考えると、

    金融政策の選択肢としては柔軟な姿勢でいることを望む」と発言しています。

    これまで、追加緩和には反対の立場だった同総裁が、

    中東情勢の影響から景気が再び悪化する可能性を意識した発言を

    行ったものと受け止められています。(ブルームバーグ)



    一方シカゴ連銀のエバンス総裁はこれまで通り、

    国債購入プログラムを変更する可能性は低いとの立場を明確にしてます。

    同総裁は昨日CNBCとのインタビューで、

    「6000億ドルが妥当な規模だとの確信を強めている」と発言し、

    プログラムを変更するための「ハードルはかなり高い」との見方を示しています。



    金融緩和政策の舵(かじ)を大きく切りなおしたユーロ圏と、

    ユーロ圏よりもインフレ懸念が強い英国では、利上げへのカウントダウンが始まりそうです。

    その一方でFRBは利上げには依然として慎重な姿勢を崩していません。

    上記、中東リスクに加えて、雇用に対する慎重な見方も変えていません。

    バーナンキ・FRB議長は先週の議会証言でも

    「失業率がFRBの目標値になるには数年かかる」との見方を改めて繰り返していました。

    利上げが近い欧州と、利上げに慎重な米国では

    「欧州通貨高・ドル安」の展開が続くと予想されます。

    昨日も欧州時間にユーロドルは1.4036まで買われ、

    先週のNY市場でのユーロ高値を抜いています。



    円についても、ドル安の影響を受ければ「円高」に振れるとの見方が一般的ですが、

    81円50銭ー82円50銭のレンジが抜け切れないことや、日本国債の格下げ、

    さらには政権与党の混迷など、円が一気に買われる状況とも思えません。

    事実、このところの欧州通貨高に対して、ドル円が水準を変えていないことから、

    クロス円では「円安傾向」が強まっていると言えます。

    そのため、クロス円の動きがドル円の方向を決めるような展開もあることと、

    さらに原油価格の高騰から日米の株式市場が上昇、下落ともに値幅が大きいことから、

    株価を睨んでドル円を売り買いするような展開が予想されます。

    特に今週は注目度の高い経済指標が少ないことで、

    そういった動きが主流になりそうな気がします。



    今日も引き続きレンジの狭い取引になりそうですが、

    特に予想外の情報がない限り、下値は81円90銭近辺。

    上値も82円30-40銭程度と予想します。











    ユーロドル利上げ観測から1.40台に。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 2月の米雇用統計が発表された直後、ドル円は83円台乗せまで
      上昇。失業率が市場予想より改善していたことを手がかりに82円70銭
      近辺から買われたが、その後リビアでの反政府派と治安部隊の衝突の激化が
      報じられ、原油が一段高となったことでドルは下落、82円台前半で引ける。
    • ユーロドルは前日のトリシェ総裁の会見から利上げの可能性が急速に
      高まったことを背景にこの日も上昇。一時約4ヵ月ぶりに1.40台に乗せる。
      ユーロは円に対しても買われ、一時116円ちょうどまで上昇。
    • 株式市場はリビアの衝突が激化したことを嫌気して大幅安。
      ダウは88ドル安と、前日の上昇分の半分を失った格好に。
    • 債券相場は中東情勢の一段の緊迫化から大幅に上昇し、長期金利は
      再び3.5%割れ。
    • 原油価格は中東情勢の悪化が、他の中東産油国にも飛び火するのでは
      との見方から急反発。引けは2年5ヵ月ぶりの104ドル台に。
    • 前日急落した金相場も反発。リスク回避の動きから買い物優勢に。
    • 2月非農業部門雇用者数 → 19.2万人
    • 2月失業率 → 8.9%



    本日の注目イベント


    • 日   1月景気動向指数(速報値)
    • 米   1月消費者信用残高
    • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(バーゼル)
    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演





    注目の米2月の雇用統計では、

    非農業部門雇用者数は19万2千人と市場予想を若干下回りましたが、

    逆に失業率は8.9%と予想を0.2%下回り改善していました。

    また、1月の非農業部門雇用者数は3万6千人から上方修正され6万3千人になりました。

    ドル円はこの発表直後、83円台に乗せ83円09銭までドル買いが進みましたが、

    その後リビア情勢の悪化から原油価格が一段高になったことや、

    ユーロが対ドルで上昇し1.40台の乗せたことから、ドル安が進み、

    円も82円台前半まで押し戻されています。



    失業率はこれで3ヵ月連続の改善を見せています、

    FRBが目標とする7%には依然として遠いものの、

    先日発表された週間失業保険申請件数も減少傾向を見せてることから、

    労働市場にもやや明るさが出てきたと言えそうです。

    今回の雇用者数の伸びも、1月分が上方修正されたことで、

    1-2月の二ヵ月でみれば、月平均12万7千人の増加となり、

    決して悪い数字ではありません。

    内訳を観ても、民間部門の雇用が22万2千人に増加しており、

    製造業の雇用者数は市場予想を上回っています。

    オニール元財務長官は今回の数字を受けて

    「米経済は過去1年の大半で、回復軌道をしっかり辿ってきた。

    雇用統計の数値もこの動きに一致している」

    とインタビューで答えています。(ブルームバーグ)

    失業率の急回復には至っていないものの、

    雇用者数の確実な増加は今後もドルにプラスに作用すると思われます。



    一方中東問題はさらに混迷の様相となっており、原油価格は一段高になっています。

    リビアでは政府軍が反体制派の行動に対して、

    航空機や重火器で反撃していることから多数の死者がでている模様で、

    中には民間人も含まれているとの報道です。

    政権側が強硬姿勢を崩していないことから、今後さらに事態が悪化する様子で、

    米欧がこれまでの経済的制裁に加え、

    民間人の被害拡大を防ぐために軍事的制裁に出る可能性も高まってきています。



    中東情勢の悪化はドルにとってマイナスに作用することから、

    一時83円台に乗せたドル円はその後、82円台前半まで売り込まれており、

    ドル円の方向感を難しくしています。

    ドル円は83円台に乗せた後急落し、

    約1円ほど売られ82円台前半まで下落したことで

    日足のローソク足では「長い上ヒゲ」を示現しています。

    また、現在一目均衡表(日足)の雲を下回っていることから、

    上値を抑えられ雲の下限に沿って下落することも考えられます。

    その場合には82円台を維持出来るどうかと、

    さらに下値では昨年11月に記録した80円21銭からのトレンドライン(支持線)が

    サポートする81円60銭辺りが重要なポイントになりそうです。

    この水準は先週もみ合って抜けなかったレベルでもあります。

    米経済指標の改善傾向が相次ぎ、

    ドルが再び83円台に乗せ上昇する可能性はありますが、

    中東情勢にある程度出口が見えてこない限り、そう簡単ではないように思えます。

    本格的なドル上昇にはまだ時間がかかりそうです。



    一方でユーロドルの上昇傾向は強まってきました。

    日足のテクニカルでは「遅行スパン」も完全に上抜けし、

    相場の先行きを示す「基準線」も上向きです。

    さらに「週足」でも1.3955にあった、

    非常に重要な「200日移動平均線」を上抜けしています。

    この先1.40台に乗せ、定着するようだと、

    1.43程度までの上昇が見込めるかもしれません。

    この水準は「週足」で、2008年7月の1.60台からのトレンドライン(抵抗線)が

    頭を抑えているレベルになります。

    来月にも利上げの可能性を示唆した先週のトリシェ総裁のコメントでしたが、

    本日もスイスのバーゼルで講演が予定されています。

    足元の動きでは、南欧諸国の財政問題との比較においても

    「利上げ」に焦点が集まっていると言えます。












    トリシェ総裁の会見を受け、ユーロ急騰。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • トリシェECB総裁が理事会後の記者会見で来月の利上げの可能性を
      示唆したことから、ユーロは対ドルで約150ポイント急騰した。
    • 市場は前週よりも悪化と予想していた週間失業保険申請件数の好結果により
      ドル買いを誘い、対円では82円半ばまで急騰。ユーロ円の上昇も背景に。
    • 円はユーロとドルの上昇から主要通貨に対して全面安の展開に。
    • 株式市場ではダウが190ドル超の大幅続伸。週間失業保険申請件数が好感され
      さらに非製造業景況指数も改善されたことで一時200ドルを超える場面あった。
    • 債券市場は米経済指標の好結果から売り優勢の展開に。長期金利は上昇。
    • 金はドルの上昇を受け、反落。原油は売りも出るものの中東問題を背景に小幅に反落。
    • 2月ISM非製造業景況指数 → 59.7
      (市場予想は59.3万件、5年7カ月ぶりの高水準)
    • 週間失業保険申請件数 → 36.8万件
      (市場予想は39.5万件、2年半ぶりの低水準)



    本日の注目イベント


    • 欧   ビニ・スマギECB理事講演(パリ)
    • 欧   トリシェECB総裁講演(パリ)
    • 欧   EU14カ国臨時首脳会議(ヘルシンキ)
    • 米   2月雇用統計
    • 米   イエレンFRB副議長講演(パリ)





    トリシェECB総裁の発言がサプライズとなり、ユーロが急騰しました。

    トリシェ総裁はインフレに対して

    「非常に警戒すべき」「『金利は適正』の発言を声明から除外」と発言したうえ、

    「『警戒』とは来月金利が上昇する可能性を意味する」と

    具体的な利上げのタイミングを示唆しています。

    しかし、「一連の利上げが始まる、という認識は持っていない」とも発言していますので

    4月に利上げしても継続性は無いと考えられます。

    やはり、これはインフレ懸念が原油高、食糧高の商品高騰が原因であり、

    景気が回復しきっていないに関わらず、

    消費者物価指数が3ヶ月連続でECB(欧州中央銀行)の目標値の2%を超えてしまった為に

    金利を上げざるをえなくなったと読みとれます。

    ただし、出口戦略としての利上げではないことを否定しています。

    ECBは世界各国の中央銀行の中でもインフレファイターと呼ばれています。

    インフレファイターとはインフレを嫌気しており、

    物価安定が金融政策の最優先事項という考えをもっております。

    今回の利上げの示唆は出口戦略ではなかったものの、

    日米欧では1番早い利上げとなりそうです。



    米経済指標の好結果にドル高、株高、債券安とリスク選好の流れとなりました。

    ちょうどトリシェ総裁の記者会見と週間失業保険申請件数の発表が同時刻だったため、

    市場ではユーロ買い、ドル買いが起き、一方、円は全面安の展開です。

    週間失業保険申請件数は前週よりも悪化と予想されていたものが、

    予想上回る改善を示しました。

    さらには、その後に発表されたISM非製造業景況指数もう予想を超える結果に、

    市場はリスク選好の流れを加速させています。

    ADP雇用者数に続き、雇用の改善が確認され、本日の雇用統計に期待が高まりますが、

    先月、先々月と非農業部門雇用者数は市場予想を裏切ってきていますので、

    安易に期待はできないと市場は見ています。



    本日は米雇用統計がメインとなりそうですが、

    トリシェ総裁を始めとするECB理事の講演がいくつかあり、

    イエレンFRB副議長の講演も予定されております。

    さらに臨時でEU14カ国首脳会議もありますので、中東情勢にもまだまだ注意が必要です。



    中東問題においては、各地にデモが飛び火しております。

    中東、北アフリカを中心とし、中国や北朝鮮にもデモが広がり、

    今週にはアルメニアで1万人超のデモが起こり、

    隣国のアゼルバイジャンなど旧ソ連諸国にも拡大しています。

    投機マネーによる物価上昇が貧困層の生活を圧迫し、情勢が悪くなることで、

    さらに投機マネーが商品相場に流れ込む負のスパイラルが起きている状況下です。

    米金融緩和(QE2)による金余り、中国の為替操縦、

    問題はいくつも複雑に絡み合っているようですので、

    解決には時間がかかるということは否めません。



    中国も物価上昇に頭を抱えており、

    利上げや規制で乗り切ってきていましたが、とうとう人民元高を容認し始めました。

    人民元の基準値も過去最高値を付けてきています。

    それだけ事態は深刻だということが分かります。

    その中国も明日から全国人民代表大会が開幕されます。

    6日にはジャスミン革命としてデモの呼びかけもあり、

    中東情勢も踏まえ今週末は何があってもおかしくはないと考えます。

    本日の終値と来週の始値が乖離してしまうリスクが高まっているので

    ポジションを持ち越す場合、油断は出来ません。



    ドル円相場は雇用統計の結果で83円台に乗せるかどうか、

    下値は81円半ばを割るかどうかで、

    81円半ばを割ってくると80円台も視野に入り、

    ストップロスを巻き込んだドルの下落(円の上昇)が予想できます。

    ユーロドルにいたっては心理的節目である1.4に乗せるかどうかがポイントです。

    テクニカルを見ますと「日足」までは上値に抵抗するものが無く、

    「週足」の200日移動平均線が最後の壁として、上昇を止めています。

    これを完全に抜けるかどうかが注目です。



    良い週末を・・・。









    ユーロインフレ懸念から上昇。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • 中東情勢の混迷に伴う原油価格の一段高からドルは
      主要通貨に対して下落。
    • ドル円は一時81円台半ばまで売られたものの、81円50銭が
      壁となり反発。その後は米長期金利の上昇を材料に81円台後半まで
      ドルが反発。
    • ユーロは1月のユーロ圏生産者物価指数が予想以上に上昇していた
      ことで、利上げ観測が高まり買い優勢に。昨年11月以来となる
      1.38台後半までユーロ高が進む。
    • 株式市場は小幅に続伸。前日比マイナスで推移していたものの、
      ADP雇用者数が予想を超える数字だったことから、週末の雇用統計への
      改善期待から小幅高で引け。
    • 債券相場は下落。米経済指標の改善と株高から売り優勢の展開
      となり長期金利は上昇。
    • 原油価格は大幅続伸。リビアの混乱が他の中東諸国にも及ぶとの
      懸念から買いが膨らみ、2008年9月以来となる1バレル102ドル台
      で引け。
    • 金価格も続伸し、連日で史上最高値更新。
    • ADP雇用者数 → +21.7万人



    本日の注目イベント


    • 欧   ECB理事会
    • 欧   第4四半期GDP(改定値)
    • 米   2月ISM非製造業景況指数
    • 米   週間失業保険申請件数





    中東情勢の混迷から原油価格や金などが一段と上昇し、

    「リスク回避」の流れは依然として継続されています。

    米景気、ユーロ圏の利上げ観測など、本来為替に大きな影響を与える材料があるものの、

    中東情勢が最もインパクトがあり、

    市場は原油価格の動向を注意深く追いかけている状況です。

    原油価格は引け値でも102ドル台と、

    100ドルの大台を大きく超え、2年5ヵ月振りの高値を付けています。

    今のところ原油産出量の減少はリビア一国にとどまっており、

    サウジアラビアが増産体制を表明したことで、先進国への原油供給量には

    さほど影響はないものと思われますが、原油先物価格の高騰は続いています。

    さらなる価格上昇を見込んだ、

    投機的な資金が大量に流れこんでいることが背景と思われます。

    米国の金融緩和政策でだぶついた資金がここでも暗躍し、

    結果的には米経済回復の足を引っ張ることになるという、

    皮肉な状況に陥っていると言えます。



    ドルは主要通貨に対して幅広く売られています。

    対円では81円57銭まで円買いドル売りが進みましたが、

    81円50銭の壁は割り込まずにドルは反発しています。

    この円高の流れはユーロ高に引っ張られた側面が強く、

    ユーロがこれまで4度トライして押し戻されていた1.38台半ばを明確に抜け、

    ドル安ユーロ高が進んだことの影響が大きかったと思われます。




    ユーロドルは前日にトレンドラインを上抜けし、上昇の気配を見せていました。

    消費者物価指数は3ヵ月連続で2%を上回り、

    直近2ヵ月は2.4%と、ECBとしても看過できない水準にまで上昇しています。

    さらに昨日は1月の生産者物価指数(PPI)がは発表され、

    前年比で+6.1%と、市場予想を大きく上回っていたことから、

    利上げ観測が一段と高まりユーロ買いに繋がっています。

    本日のECB理事会では政策金利据え置きとの予想が大勢ですが、

    その後に予定されているトリシェ総裁の記者会見では利上げに対する、

    より突っ込んだ発言が行われるものと思われます。



    1.38台半ばを上抜けし、トレンドライン(日足)も抜けたユーロドルは

    来週にも1.40台を目指すものと予想されます。

    一目均衡表の「遅行スパン」(日足)でも既に「好転」を実現させており、

    1.40台に乗せると上昇スピードが加速する可能性もあります。

    南欧諸国の財政問題という懸念材料は依然として残されてはいますが、

    国債の大量償還は4月が「ヤマバ」ということもあり、

    それまでは「利上げ」という材料に、より敏感に反応していくものと予想します。



    地区連銀経済報告(ベージュブック)では、労働市場が「幾分か安定度が増した」とされ、

    全般的な景気回復基調が確認されています。

    また、小売売上高の増加や製造業の堅調な伸びも報告されました。

    ただ、この日行われたバーナンキ議長の下院での議会証言で、議長は

    「景気回復は定着しておらず、金融政策は支えになるべきだと考える」と述べています。

    このため、ADP雇用数の大幅改善など「ドル買い材料」が続いているにも関わらず、

    ドル円では上値が重く、ドル上昇には繋がっていません。

    依然としてリビアを中心とする中東問題が不透明なことから、

    安全資産としての円への避難が続いているものと観られます。

    「有事の円買い」という認識が徐々に定着しつつあるのかもしれません。










    中東情勢混迷で米金利下落。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円はアジア時間に、株価の上昇などを背景にドル買い
      が進み、一時82円台に乗せたものの、勢いはなくその後ジリ
      安に。NYでは長期金利の下落から円買いが優勢となり81円台
      後半で一進一退。
    • ユーロドルは前日同様1.38台半ばまで上昇するものの
      レンジは超えられず反落。リビアの政情不安がイランにも波及し
      拡大したことが背景。
    • 米2月の自動車販売台数は前年同月比46%の大幅増加。
      GM、トヨタなどが台数を伸ばした。
    • 株式市場は大幅に反落。リビア情勢の悪化とイランでの
      政情不安から原油価格が上昇したことを嫌気した売りものが
      優勢となり、ダウはほぼ全面安の168ドル安と、ここ2日間の
      上昇分を吐き出した格好に。
    • 債券相場は中東情勢の混迷から買い優勢。長期金利は
      1月末以来1ヵ月ぶりに3.4%まで低下。
    • バーナンキ議長は議会証言で、米景気の回復の勢いを
      認めながらも、原油高など商品価格の上昇に懸念があり、
      金融政策の変更は今後判断するとの考えを示す。
    • 金は大幅に続伸し史上最高値を更新。原油価格も中東情勢から
      再び大幅に上昇。
    • 2月ISM製造業景況指数 → 61.4



    本日の注目イベント


    • 豪   第四半期豪GDP
    • 日   マネタリーベース
    • 欧   1月ユーロ圏生産者物価指数(PPI)
    • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
    • 米   ADP雇用者数
    • 米   バーナンキ・FRB議長下院で議会証言





    ドル円は昨日の東京から欧州市場の朝方にかけてじり高となり、

    約1週間ぶりに82円台に乗せました。

    日経平均が前日のNY市場の株高を背景に終日上昇基調となり、高値圏で引けると、

    ドル円も82円24銭近辺まで買われ、海外市場でのドル高期待も高まっていました。

    しかし、NY市場では中東情勢が拡大したことにより原油価格が再び大幅に上昇し、

    NY株式市場では株価が大幅下落。

    米長期金利の下落から再びドル安となり81円台後半での取引になっています。



    ドル円は上にも下にも行きにくい状況であることには変わりはありませんが、

    ユーロ円など、クロス円に左右される傾向が強まっているようです。

    82円台に乗せたものの、82円台維持には失敗しているドル円は、

    今度は81円50-80銭を割り込むかどうかに焦点が移ってきました。



    そのカギを握っているのはやはり中東情勢です。

    昨日の報道では反政府運動の波はイランの首都テヘランでも拡大しているようです。

    一方米国は、リビアに圧力をかけるため空母をリビア周辺に移動させ、

    海軍と空軍を地中海に再配備したとの報道もあり、

    強硬姿勢を崩さないカダフィー政権との軍事的衝突の可能性も高まっています。

    カダフィー大佐があくまでもその権力に固執している以上、

    平和的な解決は難しいのかもしれません。



    バーナンキ・FRB議長は上院で議会証言を行いました。

    米景気は昨年に比べ勢いを増しているとの認識を示し、

    これまで懸念材料の一つであった

    「デフレリスクはごくわずかになった」との見方を示しました。

    議長はその理由として、原油価格の高騰と商品価格の上昇を挙げ、

    「それらの動きも注視して行く」と述べています。

    注目の金融政策の変更については、

    「数ヵ月中に政策変更をするかどうか判断する」としています。

    米景気は回復しつつも、住宅と雇用については依然慎重な見方を変えておらず、

    失業率については「正常な水準に戻るまで数年かかる可能性がある」と、

    前回の認識を変えていませんでした。



    市場は議長の議会証言を受け、

    6月に期限の来る追加緩和第2弾(QE2)以降の政策変更には、

    やや慎重な態度だったとの判断からドル円は下落、

    債券価格の上昇に繋がったものと思われます。

    また、本日も米下院でバーナンキ議長の証言が予定されています。

    今週末には2月の雇用統計が発表されることから、議長発言が

    「その結果を含んだ言い回し」になる可能性もあることから引き続き注目されます。

    雇用統計の結果については、FRB議長には事前に知らされているとの見方もあり、

    もしそうだとすれば、

    言葉の端々に雇用統計の内容がにじみ出てくる可能性があるからです。



    ユーロドルが今月に入って上昇基調を強めていますが、1.38台半ばが抜けきれません。

    すでに4回ほどこの水準をテストしていますが、

    全てはね返されており強いレジスタンスになっています。

    ユーロ圏では利上げ観測が高まっており、

    昨日発表された2月の消費者物価指数(CPI)も先月と同じ2.4%で、

    これで3ヵ月連続で2%を超えています。

    ECBにはインフレ率を「2%以内に」との目標があり、

    3ヵ月連続の高インフレ率は容認できないものです。

    そのため、先週にはトリシェ総裁だけではなく、

    ECBメンバーによる「利上げ大合唱」が起こりました。

    市場は素直にユーロ買いに反応するものの、上記水準が抜けず戸惑っているようです。

    その背景には「利上げは早くとも6月あたり」との見方があり、

    今後具体的に利上げのタイミングが視野に入って来るまでは1.35-1.38のレンジが

    抜けないのかもしれませんが、足元の原油価格や食品価格の上昇を考えれば、

    実施時期が早まることは十分に考えられます。










    ユーロドル再び1,38台半ばに。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場


    • ドル円は81円台半ばから後半での狭いレンジ取引が続く中、
      クロス円に引っ張られる形で円売りが優勢に。
    • ユーロなど主要通貨は対ドルで堅調。ユーロドルは
      1.38台半ばまで上昇したものの、この水準からの上昇
      には繋がらず1・38台を挟む展開に。
    • 株式市場は大幅に続伸。市場はバークシャーハザウェイが
      大型のM&Aを行うとの観測を好感。ダウは95ドル高。
    • 米10年債はリビア情勢を背景に買われる場面があったものの、
      値動きは小幅で、長期金利も先週末とほぼ同水準。
    • 原油価格は反落。リビアで原油の積み出しが行われた
      ことから、供給減少懸念が後退。金は小幅に反発。
    • 1月個人支出 → +0.2%
    • 1月個人所得 → +1.0%
    • 2月シカゴ購買部協会景況指数 → 71.2
    • 1月仮契約住宅販売指数 → -2.8%



    本日の注目イベント


    • 豪   1月豪小売売上高
    • 豪   RBAキャッシュターゲット
    • 日   1月失業率
    • 独   2月独失業率
    • 欧   2月ユーロ圏消費者物価指数(CPI、速報値)
    • 欧   1月ユーロ圏失業率
    • 米   2月ISM製造業景況指数
    • 米   2月自動車販売台数
    • 米   バーナンキ・FRB議長上院で議会証言
    • 加   カナダ中銀政策金利発表





    米経済指標はシカゴ購買部協会指数など、かなりの高水準をみせたものの、

    個人支出のように市場予想を下回る数値もあり、依然まちまちの状況です。

    そのため市場参加者の反応も難しく、

    このところの相場展開がバラバラな動きをする一因にもなっています。

    昨日もユーロが対ドルで大きく買われ「ドル安ユ-ロ高」が進みました。

    ユーロドルは約1ヵ月ぶりとなる1.38台半ばまで上昇しました。

    利上げ観測が高まるユーロ圏と、

    議会証言でもバーナンキ議長が追加緩和継続姿勢を見せる可能性が高い米国との「差」が

    ドル安に繋がったと観られます。



    この動きは他の主要通貨でも同様にドル安が進み、豪ドルは1.02に迫る水準まで上昇。

    英ポンドでも1.62台後半までポンド高が進みました。

    ドル円でも「ドル安円高」が進むと観られましたが、こちらは「ドル高円安」傾向となり、

    結局、クロス円の上昇に繋がっています。

    また、安全通貨とされるスイスも円と似たような展開でした。

    世界的なインフレ懸念の台頭に伴う政策金利の変更と、中東情勢の成り行き、

    株式市場と債券市場の反応、さらには米国の経済指標などの諸要因が、

    複雑に絡んで相場の動きをランダムにさせていると言えそうです。

    相場の先行きを読み解く、アナリストやエコノミストにとっては辛い展開が続いています。



    シカゴ購買部協会が発表した2月の景況指数は拡大し、23年ぶりの高水準でした。

    項目別でも製造業景況指数が拡大しており、

    本日発表されるISM製造業景況指数にも期待が持てる内容です。

    一方で、2月の個人消費支出は予想を下回る低水準だったことから、

    原油価格や食品価格の上昇する中、

    個人の消費マインドの大幅改善には繋がっていないことが伺えます。



    米株式市場が大幅な続伸を見せたことで、やや「リスク回避」の動きにも変化が出そうです。

    昨日のNYダウは、一時100ドルを超える上昇を見せました。

    バークシャーハザウェイが大型のM&Aを行うのではとの観測が背景です。

    同社を率いる投資家のウォーレン・バフェット氏は株主への書簡で、

    同社の現金保有高が382億ドル(約3兆1千億円)に拡大していることを背景に、

    大型買収に向け「引き金を引く指がうずうずしている」という表現で

    M&Aが近いことを示唆し、

    さらに「大型買収の銃に再び弾丸を込めた」と続けているようです。(ブルームバーグ)



    本日は注目のバーナンキ議長の議会証言があります。

    米景気は回復に向かっているものの、そのスピードは緩やか、

    との表現で景気認識を示した前回から、どのような表現を用いるのか。

    また、雇用については「回復に数年かかる」としていたことから、

    金融緩和策継続の正当性を訴えるものになると観られます。

    金融緩和継続に前向きな姿勢を見せているNY連銀のタドリー総裁は昨日の講演で、

    経済見通しが「かなり明るさを増してきた」としながらも、

    景気刺激策を引き揚げる理由にはならないとの考えを示しています。

    また、同総裁は家計と金融機関のバランスシートが改善している事に触れ

    「この好循環がしっかりと定着したことを確信するためには、

    持続的な力強い雇用拡大が必要」と指摘しています。



    ドル円は引き続き上にも下にも動きにくい状況です。

    下値は81円50銭を割り込むかどうか、

    上値は、昨日のNYでは81円98銭まで上昇しながらも

    届かなかった82円に乗せるかどうかが注目されます。

    NYダウが大幅高で引けていることから、日経平均株価の上昇も予想されますが、

    どこまでドル円でのドル高に繋がるか見極めたいところです。










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