FC2ブログ

原油価格小幅安で、ドル円82円台後半。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は82円70銭水準を挟み膠着状態。
    1日を通じて83円台乗せも無かった一方、82円台半ば
    を割り込む勢いもなく、原油相場とユーロドルの動きを
    睨む展開。米長期金利の下落によりやや上値の重い展開に。
  • ユーロドルも先週1.40台に乗せた後上値の重い展開
    が続く。1.38台半ばから1.39台前半で小動き。
  • スイスフランが全面高。インフレ懸念から政策金利の引き上げ
    観測が強まったことと、リビア情勢が依然として混迷していることが
    買いに繋がった。
  • 一方、ニュージーランドがクライストチャーチでの大地震の影響で
    景気が後退するとの見方から、0.5%の利下げを決定。
  • 株式市場は小幅反落。リビアでの戦闘が続いていることで
    売りもの優勢だったが、WTI原油価格が下落したことで、ダウは
    前日とほぼ同水準で引け。
  • 債券相場は10年債入札が好調だったことで上昇し、長期金利は
    下落。長期金利も3.5%を挟んでもみ合い。
  • ポルトガルは国債入札で10億ユーロの調達に成功。
    ただ、利回りは高止まりしていることから調達コストは上昇。
  • 原油価格は小幅ながら続落。原油在庫が予想以上に増加して
    いたことが背景。在庫は過去最高水準にまで積み上がっていた。
  • 金が小幅に反発。



本日の注目イベント


  • 豪   2月豪雇用統計
  • 日   第4四半期GDP(2次速報)
  • 中   2月中国貿易収支
  • 欧   EUバローゾ委員長講演
  • 英   BOE政策委員会
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1月貿易収支





引き続きアジア時間内でのドル円の値動きは限定的です。

82円台での攻防が長く続いていることで、

この水準では実需の売り買いが共に出にくいことに加え、

市場参加者のトレーディングスタイルも必然的に

小幅な鞘取りに徹していることが背景かと思えます。

83円台での取り引きであれば輸出筋のドル売りも見込まれ、

81円台ではその逆の動きもみられるものの、

丁度、水準的には実需筋に取って興味のないレベルでの取引が続いています。



今年に入っての値幅は、年初の80円93銭から先月の83円97銭と、

2ヵ月半を経過しても約3円と小幅です。

記録的な値幅の少なさですが、

今回の「円高局面」はかなり「息の長い傾向」になっています。

振る返ってみますと、2007年8月のサブプライムローン問題に端を発した、

いわゆる「パリバショック」がきっかけでした。

当時のドル円の水準は123-124円程度で、

今から見るとかなり「円安」に思える数字です。

その後2008年9月には100年に一度の「リーマンショック」があり、

金融不安から円買いが加速し90円割れまで「円高ドル安」が進みました。

2010年に入ると米景気も緩やかな回復基調が確認されましたが、危機は欧州へと移り、

ギリシャの財政問題からアイルランド、ポルトガルなど

「PIGS」の財政問題がクローズアップされ、

消去法としてさらに円が買われる展開となり、

ドル円は昨年11月には80円台前半まで円高が進み

1995年以来「15年ぶりの円高」といった見出しが紙上をにぎわしました。



そして今年に入ると、米景気もさらに回復基調を強めてきている中、

「中東問題」が勃発し、「安全資産としての円」が再び買われる展開になっています。

ドル円が今後どこで反発するのかは中東問題の行方に掛かっていますが、

一方でドルを国の通貨とする米国の金融政策に依る部分が

大きいことは言うまでもありません。

「リーマンショック」後続けてきた「異常な低金利政策」をいつ解除するのかが、

市場参加者の最大の注目ポイントとなっています。

その意味から、昨日も書きましたが、6月に期限を迎える追加緩和第2弾(QE2)後の

金融政策が今後の為替相場のカギを握っています。

すなわち、金融緩和策に終止符を打つのかどうかという点です。



政策変更の足かせになるのが「デフレ懸念」ですが、

このところのFRB関係者の発言から

「デフレ圧力は極めて小さい」といった発言が繰り返されています。

そんな中、昨日ブルームバーグから興味深い資料が配信されてきました。

原油価格が高騰を続けていますが、

米債券市場では通常の10年債とインフレ連動国債(TIPS)の10年物の利回り差が

2008年7月以来の高水準に拡大しているというものです。

米10年債ブレイクイーブンインフレ率(BEI)という指標を使い、

WTI原油価格の推移と比較したものですが、

このブレイクイーブンインフレ率は、

通常の10年債利回りから同年のインフレ連動債の利回りを引いたものです。

インフレ懸念が高まれば高まるほど、TIPSは買われ金利は低下しますから、

両者の金利差は拡大します。



足元ではWTI原油価格が105ドル台まで上昇していることから、

上記BEIも上昇しており、市場は徐々にインフレを織り込みつつあることを示しています。

今後FOMCで政策変更について議論がかわされることになりますが、

上記BEIも判断材料の一つに加えられることも考えられます。

因みに先進国を比較したBEIでは日本の5年債がマイナス0.54と最小を示しており、

デフレからの脱却が進んでいないことを表しており興味深いところです。



ここ2日間は重要な経済指標がなかったこともあり、さすがのNY市場も閑散でした。

本日は「小粒」ながら週間失業保険申請件数が発表され、

欧州でも要人の講演が予定されています。

多少は値動きも期待できるのではないでしょうか。











スポンサーサイト



このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判
断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊
社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外国為替証拠金取引とは、元本や利益が保証された金融商品ではありません。お取引した通貨にて、
相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、損失が発生する場合があります。
レバレッジ効果では、お客様がお預けになった証拠金以上のお取引が可能となりますが、証拠金以上の
損失が発生するおそれもあります。個人のお客様の取引に必要な証拠金は、各通貨のレートにより
決定され、お取引額の4%相当となります。証拠金の25倍までのお取引が可能です。
(法人のお客様の取引に必要な証拠金は、通貨ペア、取引コースにより1万通貨あたり3,500円から
34,000円の範囲内であり、証拠金の約200倍までの取引が可能です。)当社では、
「オフセット注文™」以外の取引手数料、口座維持手数料を無料としておりますが、
取引レートの売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があり、
また諸費用等については別途掛かる場合があります。当社は法令上要求される区分管理方法の
信託一本化を整備いたしておりますが、区分管理必要額算出日と追加信託期限に時間差があること
等から、いかなる状況でも必ずお客様から預かった証拠金が全額返還されることを保証するもの
ではありません。ロスカット取引は、必ず約束した損失の額で限定するというものではありません。
通常、あらかじめ約束した損失の額の水準(以下、「ロスカット水準」といいます。)に達した時点から
決済取引の手続きが始まりますので、実際の損失はロスカット水準より大きくなる場合が考えられます。
また、ルール通りにロスカット取引が行われた場合であっても、相場の状況によってはお客様より
お預かりした証拠金以上の損失の額が生じることがあります。お取引の開始あたり、
契約締結前交付書面を熟読の上、十分に仕組みやリスクをご理解いただき、ご自身の判断にて
開始していただくようお願いいたします。