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ドル円、リスク回避から80円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円買いの勢いが止まらず、ドル円はNY市場で昨年11月
    以来となる80円台半ばまで急伸。ユーロ円、豪ドル円なども
    軒並み円高に振れ、円の全面高が進む。
  • 昨日のアジア市場では地震の影響に加え、福島の原発事故による
    不安感から、日経平均株価が急落。一時、前日比1400円の暴落を
    記録し、大引けでも1000円を超す大幅下落。
  • このため、リスク回避の円買いは対ドルに留まらず、クロス円にも
    拡大し円の全面高に。
  • 豪ドル円は急落し、昨年10月以来5ヵ月ぶりの79円台前半まで
    円高が進む。
  • NY株式市場は日本の株価急落の影響もあり大幅安。一時300ドルを超す
    下げを記録したが、FOMCの声明文を受けて、下げ幅を半減して取引を
    終える。
  • 債券相場は続伸。安全資産への資金シフトが続き、長期金利は3.3%台に。
  • 金は大幅下落し1400ドル台を割り込む。原油価格も大幅に下落し2週間ぶりの
    100ドル台割れ。
  • 3月NY連銀製造業景気指数 → 17.50
  • 3月NAHB住宅市場指数 → 17



本日の注目イベント


  • 欧   2月ユーロ圏消費者物価指数(CPI)
  • 英   2月失業率
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   2月住宅着工件数
  • 米   2月建設許可件数
  • 米   2月生産者物価指数





ドル円が昨年11月以来の80円台半ばまで下落し、円買いが続いています。

きっかけは、地震に関する情報ではなく、原発事故に関する情報でした。

昨日の昼、菅総理が「さらなる放射能漏れの可能性がある」と発言したことで、

株式市場では先物が急落し、後場開始直後から現物市場では売りものが殺到し、

日経平均株価が一時1400円程下げました。

株式市場に従事している友人の言葉を借りると「投げ売り状態だった」そうです。

日経平均株価は引け値で1015円安と、下落率としては過去3番目の大きさで、

下落幅でも17番目の大きさとなっており、

これで先週金曜日の地震発生時からは約2000円下げたことになります



株価の急落を受けドル円は81円台前半まで下落しましたが、

その後日銀のレートチェックの噂もあり、82円水準まで戻す場面もありましたが、

海外市場が開くと再び円買いが活発となり、NYでは80円62銭まで円高が進んでいます。

「リスク回避」の動きから「円買いに走る」ということですが、

「東日本巨大地震」の影響と、原発事故による計画停電など、

経済活動が急激に落ち込んでいる日本の現状を考えると、

足元で起きている円買いの動きを「リスク回避」や「リパトリ」、

あるいは「貿易収支の黒字国」といった言葉だけでは説明がつかない状況かと思います。

市場関係者のコメントでも納得のいくものは少ないように思えます。



しかし足元では円買いが続いており、80円台半ばを記録したことで、

いよいよ80円割れも視野に入ってきました。

市場の注目は既に、地震では無く原発に移っており、

福島第1原発の2号機と4号機の事故の状況が相場に

大きな影響を与えるものと観られます。



昨日の為替市場全般の動きを観ると、円とともにスイスフランも買われ、

対ドルでは史上最高値を更新しています。

円は対ドルだけではなく、豪ドルなどクロス円でも急伸しており、

特に豪ドル円は80円を大きく割り込んできたため、

ストップロスの豪ドル売りも巻き込んで下げ幅を拡大したものと観られます。

豪ドル円はここ数ヵ月、81円台半ばから83円台半ばで比較的安定していましたが、

当社の個人投資家の動きを観ても、損切りの売りと、

80円割れで新規の買いを入れる動きが交錯しているようでした。

テクニカルがなかなか機能しない状況ですが、下値では「週足」を観ると、

78円70銭近辺に先行スパン1(雲の下限)があります。

このレベルを割り込むようだと、重要な遅行スパンも「逆転」を起こすことから、

さらなる下落が予想されます。

豪ドルは高金利通貨であるがゆえに、

下落基調に入ると大きく下げる傾向があるので注意が必要です。

直近の資料でも豪ドルに投資をする「豪ドルハイクーポン債」などに資金が集まっており、

既に1兆円規模の豪ドル債投信もあるようです。



注目のFOMC声明文が発表されました。

声明文では計画通り、

6000億ドルの国債購入を6月まで継続することが確認されています。

景気認識については「回復の足どりがしっかりしてきた」と上方修正しており、

「インフレおよびインフレ期待の動向を今後注視していく」と述べられており、

デフレ懸念が大きく後退しています。



また注目された政策金利の誘導目標については、

引き続き「長期にわたり、異例な低水準」を維持することを堅持し、

一部で予想されていた「『長期にわたり』の文言が削除される」との期待は見送られました。

その背景としては「失業率が高い水準にあり、住宅市場が低迷している」ことが

挙げられており、依然として「雇用と住宅」が懸念材料であることが確認された格好です。



本日も原発に関する情報と、それに伴う株価の動向が重要です。

NYダウは大きく値を崩していますが、

シカゴの日経平均先物は昨日の大証引け値より350円程度高く引けています。

ドル円が81円台に乗せる場面もあろうかと思いますが、

どこまでドルの買い戻しが進むか見極めたいところです。

さらに、80円台半ばに迫る場面があった場合、日銀の介入、

あるいはレートチェックがあるのかどうかにも注意したいと思います。

ドル反発のメドは81円30銭程度と観ていますが、これも介入次第です。

原油価格は大きく下落し97ドル台まで下げています。

中東問題から急騰した原油価格がひとまず落ち着いてきたことから、

市場全体ではやや平常時に戻りつつあります。












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