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豪ドル円約1ヵ月ぶりに84円台。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は原発事故による放射性物質の拡大懸念から、対ドルでは

    81円台後半での取引が続き、終始円売りが優勢。

    クロス円でも豪ドル円は一時84円台前半と1ヵ月ぶりの水準に。

  • ユーロドルは反発。トリシェECB総裁が、インフレが2%超の水準

    で推移していることは懸念材料だと発言したことが材料。

    ユーロドルは利上げ期待から1.41台前半まで上昇。

  • 豪ドルは他の主要通貨に対しても堅調。先週末対ドルで史上高値を更新した

    後も買いが優勢で、この日の高値は1.0314を記録。

  • 米株式市場は引けにかけて下落。ホテル関連銘柄が売られ、ダウは

    22ドル安。

  • 米債券市場は小幅に反発。2年債の入札が不調で、背景には米出口戦略が

    早まるのではとの思惑。

  • 金、原油価格は3日続落。原油は世界的な景気後退で需要が減少する

    との見通しから大幅安。

  • 2月個人支出 → +0.7%

  • 2月個人所得 → +0.3%

  • 2月PCEデフレーター → +1.6%

  • 2月仮契約住宅販売件数 → +2.1%





本日の注目イベント


  • 日   2月失業率

  • 独   4月独GFK消費者信頼感調査

  • 独   3月独消費者物価指数(速報値)

  • 米   1月S&Pケースシラー住宅価格指数

  • 米   3月コンファレンスボード消費者信頼感指数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(プラハ)




ドル円は昨日の東京時間から大幅に上昇し、81円台後半での取引が

続いています。

円は対ドルだけではなく、対ユーロ、カナダ、豪ドルなどに対しても弱く、

特に豪ドル円では東日本関東大震災前の水準を上回り、約1ヵ月ぶりと

なる84円台前半まで円安が進みました。

3月17日の74円台後半から10日間で約9円もの上昇になります。

これまで「安全通貨」であった円の信頼が、大震災、原発事故といったこ

とで徐々に失われる一方、ドルの先行きは不透明であり、ユーロについて

も利上げ期待があるものの、それを帳消しにする「財政問題」があり、消去

方的に豪ドルに資金が流れているものと思われます。



折からの資源高と、ハリケーンや大洪水からの復興を材料視する向きも

あり、昨日は対ドルで連日の史上最高値を更新しています。

また対ユーロでも約3週間ぶりの豪ドル高の水準です。

現在でも相対的に金利の高い豪ドルですが、夏場あたりまで再利上げの

可能性もあり、今後も「高金利通貨」としてのメリットを活かしつつ堅調に

推移しそうです。



ドル円は81円台後半まで円売りが進みましたが、3月18日の市場介入後

に記録した81円98銭が意識され、82円台乗せには至っていません。

日曜日に報じられた放射性物質の高濃度から、円は81円台半ばを超え、

円安に推移しています。

市場の原発事故に対する反応が本来の状況に戻ったとも言えそうで、さら

に事故が拡大すれば円売りが加速し、82-83円台程度までの水準も視

野に入ってきます。



一方、期末を控え巷間言われていたほどの「リパトリ」による円買いは観測

されていません。

82円台まで円安が進むと、輸出企業からのドル売りも観られそうですが、8

0円割れがやや遠のいた足元では慌ててドル売りを持ち込むような状況で

はないようです。

実際に、76円台まで円が急騰した3月17日でも、多くの輸出企業は冷静に

行動し、ドル売りを急いだ形跡がないことが報道されています。



今週の予想レンジを80-83円程度と観ていますが、まだ円が急騰する可

能性がなくなった訳ではありません。

日本サイドから発せられる情報は「円安要因」に働くものが多いと思われます。

「円高要因」に振れる情報とすれば、やはり米国サイドからのものとなりそうです。

今週末の雇用統計が最も有力な候補ですが、現状での予想は、非農業部門

雇用者数が19-20万人増、失業率は8.9%で、2月の同指標に近い数字が

予想されています。

もちろん、この内容から大幅に悪化すれば円買いが進むことにいなります。



シカゴ連銀のエバンス総裁は昨日の講演で、「最近の見通しは改善しているも

のの、金融政策スタンスの変更が

必要になる所にはまだ来ていない」と述べています。

同総裁は「ハト派」と目され、バーナンキ議長に近いと観られています。

先週末の、ブラード・セントルイス連銀総裁とは対照的で、FRBが6月までに米

国債を購入する計画に変更はないとの立場を明確にしています。



本日のドル円は昨日と同様に、82円台に乗せるかどうかが注目されます。

東京時間では特別なニュースが出てこない限り、81円50-82円00、のレンジ

がどちらも抜けないのではないかと観られますが、油断はできません。

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