値幅狭いがドル安進行。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米経済指標が市場予想に反した結果を受け、ドル安ムードが高まったものの、
    ドル円は下落するも値幅は狭く81円50銭を挟む展開に。
  • ドルストレートは方向感が無く、高値安値を更新する勢いは見られず相場はもみ合う。
  • ユーロは対ドルで米経済指標発表前まで売り優勢だったが、
    発表後は買い戻しが入るが上値は重く、東京タイムにつけた高値は更新出来ず。
  • 株式市場ではダウが3日続伸。良好な決算発表が背景。
    2008年5月以来、約2年11ヶ月ぶりの高値を更新。
  • 債券市場は米経済指標の悪化から買い優勢に。長期金利は反落。
  • 金は続伸。史上最高値を連日で更新。原油は小幅続伸。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.9万件(市場予想は39.5万件)
  • 1-3月期GDP(速報値) → 1.8%(市場予想は2.0%)
  • 3月仮契約住宅販売指数 → 5.1%(市場予想は1.5%)



本日の注目イベント


  • 英   ロンドン市場休場(ロイヤル・ウェディング)
  • 欧   3月ユーロ圏マネーサプライ
  • 欧   4月ユーロ圏消費者物価指数(CPI、速報値)
  • 欧   4月ユーロ圏景況感指数
  • 欧   3月ユーロ圏失業率
  • 米   3月個人支出
  • 米   3月個人所得
  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   4月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 加   2月カナダGDP





概ね市場の予想通りだったFOMCを通過し、ドル安の流れが継続しています。

昨日は市場予想より悪かった米GDPなどが発表され、

よりドル安ムードが市場を覆っていますが、

ドル円はまだ81円割れにはいたらず80円台は3月25日が最後です。

市場には80円台付近から介入の警戒感があり、

積極的に円を買いづらいという状況のようです。



しかし、ジリジリと値を下げてきていますので、このままジリ安によるドル安円高が続くと

介入も入りづらいと思われます。

介入のあった3月18日の終値は80円60銭です。

この近辺までの下落は許容範囲と見ているので、

急激な値動きではないと80円台での介入も考えづらいかもしれません。

80円半ばを割ってくると79円台が視野に入ってきますので、

そこからはストップロスを巻き込んで下落が加速する可能性がありますし、

大台という心理的節目も重なり、十分な注意が必要かと思います。



本日は東京とロンドン市場が休場のために閑散とした取引が予想されますが、

同時に参加者が少ない分、急激な変動も起こりやすいとも言えるでしょう。

ですが、ユーロ圏の経済指標の発表がいくつかあり、

インフレ懸念で注目されています消費者物価指数も発表を控えています。

予想超える結果が出るようであれば、利上げ観測が高まりユーロ買いが勢いつき、

その反面、ドル売りが出ますので相場が大きく動くことも考えておかなければいけません。



さらにFOMC後の初めてのバーナンキFRB議長の講演もありますので

こちらも見逃せません。

一昨日の記者会見から発言内容が大きく変わるとは思えませんが、

ドル安が進んでいることに言及されていませんでしたので、

発言にドル安を払拭しようとするような内容が含まれてくるかが

ポイントといったところでしょう。



GWは休場の市場が多いのでイレギュラーなことが増えてきます。

また、信憑性の無い様々な噂が出ているようです。

例えば、中国が来週(5/2)月曜にメーデーの為、休場なのですが

その次の日の5月3日に人民元が切り上げされるという噂がありました。

あくまで根拠のない噂になりますので、情報の取捨選択には気を付けたいところです。



良いGWを・・・。






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ドル円S&Pの格付け見通しを受けやや反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • FRBはFOMCを開催し、予定通り6月末で期限の来る
    量的緩和策(QE2)を終了することを決定。
  • 市場では米国の低金利が今後しばらく続くとの見通しから
    高金利通貨の豪ドルやユーロなどが一段高に。
  • ドル円は、昨日の東京時間にスタンダード・アンド・プアーズ
    (S&P)が日本国債の格付け見通しをステイブルからネガティブに
    引き下げたこともあり、ドル買い円売りが加速。
    NY市場では82円台後半までドルが買い戻される。
  • この結果、クロス円ではさらに円安が進み、ユーロ円では約2週間
    ぶりの121円台半ば、豪ドル円でも89円台半ばまでそれぞれ上昇。
  • FOMCの政策決定と、その後のバーナンキ議長の記者会見の内容
    から低金利が継続される見通しとの判断で株価は上昇。
    ダウは95ドル高で年初来高値を連日更新。
  • 米国債購入を6月で終了するとの決定を受けて債券相場は下落。
    長期金利は小幅に上昇し、3.35%台に。
  • リスク選好の流れが続くことで、金、原油価格はともに上昇。
    金は大幅高で史上最高値を更新。
  • 3月耐久財受注 → 1.3%



本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   3月消費者物価指数
  • 日   3月失業率
  • 日   3月鉱工業生産
  • 独   4月独失業率
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   1-3月期GDP(速報値)
  • 米   3月仮契約住宅販売指数
  • 米   デューク・FRB理事講演





注目されたFOMCでは予定通り量的緩和第2弾(QE2)は6月末で終了し、

政策金利を据え置くことが決定されました。

現在の低金利政策が継続されることが確認されただけで、

特にサプライズはありませんでした。

また、その後に行われたバーナンキ議長の第1回目の記者会見では、

景気は緩やかな成長を続けているとの認識を示しながらも、

今年度の経済成長見通しを1月時点の3.4-3.9%から、

3.1-3.3%に下方修正しました。

同議長の会見も特にサプライズはなく、

時折笑みを浮かべながら記者の質問に丁寧に答えていたとの印象を持ちました。

今回の大震災における日本人と、

日銀の政策に対して賞賛の念を示したことも印象に残りました。



6000億ドルの国債購入プログラムは終了するものの、

現在のインフレ加速は一時的なものになるとの認識を示し、

市場は現行の低金利はしばらく続くとの見通しを確認した格好になりました。

これを受けて為替市場ではドル安がさらに進み、株式市場では株価の上昇に繋がり、

商品価格は一段と上昇するなど、

「リスク選好」の動きがさらに強まる結果になっています。



ユーロドルは1.48台前半まで買われ、

2009年12月以来の水準まで上昇しています。

また豪ドルも、昨日発表された四半期の消費者物価指数(CPI)が

市場予想より高かったこともあり、追加利上げの期待感から大きく買い進まれ、

1.09台前半を記録しました。

豪ドルについては来週にも1.1台を目指す展開を予想していますが、

ポジションの積み上がりも膨らんでいることから

目先「達成感」が出てくることも予想されます。

場合によっては100-150ポイント程度の調整が見られるかもしれません。

一旦は、ポジションの整理、もしくは圧縮が必要かと思います。



ドル円は逆に円売りが加速し、ドルが反発しています。

FOMCの結果発表前に82円82銭まで上昇し、

82円台半ばのストップロスを巻き込む格好で上昇しました。

これは、昨日の東京時間にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が

日本国債の見通しを引き下げたことが影響していると見られ、

海外市場で改めて蒸し返されたことで円売りに繋がったものと思われます。

米国の低金利がさらに続くとの見通しから

主要通貨に対してドル安が進んだことを考えれば、

日本の低金利はさらに長く続くとの観測がある中、

円も同様に売られることは容易に理解できます。

昨日の朝方には81円の半ばを割り込み、81円27銭まで円が買われた後、

その日のうちに約1円50銭の反落は、

今回の85円台からのドル下落局面では初めてのことになります。



このためテクニカルでも少しづつ変化が出ています。

トレンドラインでは「日足」までのレジスタンスを抜けて

買いシグナルが点灯したと観られますが、82円後半を付けた後、

82円10-20銭まで下落したことで「長い上ヒゲ」を残しています。

これはテクニカルでは天井を付け、下落するパターンと見られます。

また、「日足」の「MACD」ではデッドクロスも表れていることで注意が必要です。

一方で、上昇していた一目均衡表の「基準線」は「横ばい」でまだ下落は示していません。



今後、さらにリスク選好が進み、

ユーロ、豪ドルなどがどこまで上昇するのかにも依りますが、

この傾向がさらに強まると円も上記通貨に引っ張られる形で

「ドル安円高」が進むことも考えられます。

その場合の下値のメドは「日足」のトレンドラインのある82円前後と、

「1時間足」の雲のある81円84銭あたりと見られます。

上値については82円30銭(4時間足の雲の下限)と、

昨日のNY市場のドル高値である82円80銭前後ということになりそうです。



最大の「ヤマバ」と見られたFOMCでは低金利の維持が確認された訳ですが、

米国の力強い景気の回復は現段階では見込めない、ということのようです。

今後は再び発表される経済指標を観ながら一喜一憂する展開が続きそうですが、

来週の「雇用統計」がその第1弾となりそうです。



明日からGWが始まります。

自粛ムードでどこの観光地も厳しい状況が続きそうでが、

経済紙でジュリアーニ前NY市長が語っていたように、

このような時にこそ普通に行動することがいいのかも知れません。



良い連休を・・・・。







ドル安さらに進み、円81円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル安が進む中、豪ドルは再び史上最高値を更新する
    1.08台目前まで上昇。ユーロ、スイスなども軒並み買われ
    ドル独歩安の展開が続く。
  • ドル円は節目の81円50銭を割り込んだものの、さらに上昇する
    勢いはなく81円台半ばで取引終了。円の上昇が限定的だったことから
    クロス円では円の全面安。
  • ガイトナー財務長官は「強いドルは国益」と、ドル安を誘導している
    との見方を否定。
  • EU統計局は、ギリシャとポルトガルの2010年の財政赤字が政府目標を
    上回り拡大したと発表。市場ではユーロ売りに繋がらず。
  • 株式市場はフォードなどの好決算と、消費者信頼感指数の改善を
    手掛かりに大幅上昇。ダウは115ドル高で年初来高値を更新。
  • 株高にも関わらず債券相場は上昇し、長期金利は3.3%前半まで低下。
    この日から始まったFOMCでは低金利政策が維持されるとの見方が背景。
  • 金は9日ぶりに反落。原油価格も小幅に続落するも高値圏で推移。
  • 4月消費者信頼感指数 → 65.4
  • 4月リッチモンド連銀製造業指数 → 10
  • 2月S&Pケース・シラー住宅価格指数 → -3.33%(前年比)



本日の注目イベント


  • 豪   豪第1四半期消費者物価指数
  • 独   5月独GFK消費者信頼感指数
  • 英   英1-3月期GDP(速報値)
  • 米   3月耐久財受注
  • 米   FOMC、政策金利発表
  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見





ドルの一段安が進んでいます。

ユーロ、豪ドルなどが再び対ドルで買い進まれ、ユーロドルでは1.46台半ば、

豪ドルに至っては1.08台手前まで買われています。

商品市場でも金、原油価格などが高値で推移してることからドル全面安の展開が続き、

ドル円もNYでは節目の81円50銭を一時的に割り込んでいます。

ただ、金利面での優位性がないことから、円そのものには買い材料は見当たらず、

ドル安の流れに押されての円高と見られます。

そのため上記通貨に対しては円安が進み、「ドル安、円安」といった状況になっています。

特にユーロは、ギリシャとポルトガルの財政赤字が拡大したとのニュースには反応せず、

追加利上げの可能性を織り込む形で上昇しています。

ユーロの悪材料もドル安に打ち消されたといったところでしょうか。



このところの米長期金利の低下(価格の上昇)もドル売りに繋がっていますが、

ドル安傾向の底流には米国の「ドル安政策」があるのではないか、

といった声も良く聞かれます。

先のG20でも中国はこのことを公然と批判していましたが、

昨日ガイトナー財務長官はこれを否定しています。

同長官は「これまでも、また私が長官である限り今後も、

強いドルが国家としての米国の利益であることに変わりはない」と発言し、

さらに「経済的な優位性を得るための通貨安政策は決して導入しない」と述べています。



このようにガイトナー財務長官はドル安誘導政策を否定しましたが、

市場の反応は鈍くドル反発には繋がっていません。

また、昨日決算発表を行ったフォードやコカコーラは、

ドル安の効果が反映され増収増益を確保する内容になっており、

ドル安が米企業の競争力を高めているのは間違いないと言えます。



個人的にはこの発言の記事を読み、1995年当時を思い起こしています。

この年の4月、ドル円が史上初めて80円台を割り込み79円75銭を記録しました。

市場ではその後もドルの戻りは鈍く、上値の重い展開が続きましたが、

その後協調介入が行われドルが大きく反発しました。

当時の財務長官は、ロバート・ルービン氏で「強いドルは国益だ」との言葉を何度も発して、

結局ドル高に転換した歴史があります。

ご存じのように、この年の1月には「阪神淡路大震災」が起きており、

今年と状況が非常に似ています。

当時とは経済状況、金利水準などが大きく異なりますが、

「歴史は繰り返す」と言います。

2011年も同じことが起こるという保証はありませんが、

今後のドル円の動きを注意深く観て行きたいと思います。



ケース・シラー住宅価格が市場予想通り下落していました。

これで同指数は7ヵ月連続の下落を見せ、

今回は対象20都市のうちワシントンを除く19都市で価格が下落していました。

前日発表された新築住宅販売件数でも大幅な減少が続いており、

雇用の底入れは確認できたものの、住宅市場の低迷は当分続きそうです。



さて、ドル円は朝方さらに下落して81円27銭を付けています。

ユーロドルが1.47台、そして豪ドルはついに、1.08台まで続伸しています。

上述のドル安がさらに進んだことになります。

次々と節目を割り込んでいるドル円の次のサポートは80円89銭です。

この水準は先月のドルの最安値である76円25銭と、

介入後のドル最高値85円53銭の丁度「半値戻し」にあたる水準です。

この水準を割り込むと80円が視野に入ってくると思われ、極めて重要は水準と言えます。







ドル円上値の重い展開続く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 昨日の東京市場で82円台半ばまで上昇したドル円は、
    NY市場では上値が重く、再び81円台半ばまで下落。
    米長期金利の下落と株価の下落がドル円の重石に。
  • ドルが主要通貨に対して上昇する中、円に対しては小幅に下落した
    ことからクロス円は総じて円高に。
  • 株式市場はまちまち。エネルギー、素材株が下落し、ダウ、S&P500
    は小幅安の一方、ナスダックは小幅に上昇。
  • 株価の下落で債券は続伸。長期金利は3.3%台半ばまで下落。
  • 新築住宅販売件数は、過去最低だった前月から増加したものの、
    水準は依然として低調。
  • 金は最高値を更新。原油価格は先週末とほぼ同水準で引け。
  • 3月新築住宅販売件数 → 11.1%



本日の注目イベント


  • 豪   シドニー市場休場(アンザック・デー)
  • 米   2月S&Pケース・シラー住宅価格指数
  • 米   4月消費者信頼感指数
  • 米   FOMC(4/27まで)
  • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数





昨日の朝方、ドル円は82円42銭まで買われたものの、

その後の海外市場では上値の重い展開が続き、再び81円台まで下落しています。

「ゴトウビ」と「月曜日」が重なったことから、

決済水準が高く仲値まではドル買い需要が旺盛で、

これがドル円の水準を押し上げた様です。

しかしNY市場では上値のテストもなく、

ドルはジリ安歩調をたどり81円67銭まで下落しています。

このため、昨日「1時間足」では「雲」の中を上昇中だったローソク足は、

「雲」の上抜けに失敗し、再び下落基調を見せています。

また、「遅行スパン」も逆転を起こし、足元ではドルの下落を示唆している状況です。



さすがに81円台半ばの水準では、先週まで見られたような「大台」を

一つ一つ切り下げて行くような展開は見られずもみ合いが続いていますが、

上値の重さは変わりません。

特に昨日はユーロ、豪ドルなどドルストレートで

ドル高が進んだにも関わらず円が買われていました。

「FOMCの結果が出る前のクロス円の手仕舞い」との声もありましたが、

米債券が買われ長期金利が下落したことでドル円が売られた模様で、

ドル売り材料には素直に反応する市場の「地合い」は継続されています。

上値が重い中、下値も81円台半ばでは下げ止まっていることから、

今日明日はFOMCの結果を見極めたいと、様子見の展開が予想されます。



3月米新築住宅販売件数は市場予想を上回る30万戸(年率換算)でしたが、

これは先月の同件数が25万戸(速報値)と、

過去最低水準だったことの反動との見方の様です。

価格の下落は依然として続いており、差し押さえられた中古住宅の換金が旺盛のため、

新築住宅の価格下落に繋がっているとの指摘もあり、住宅市場の回復は進んでいません。

そのため、今夜発表の住宅価格の代表的な指標である

「ケース・シラー住宅価格指数」も3%程度の下落が予想されています。



ドル円は4営業日連続で81円台半ばで下げ止まっています。

個人投資家のドル反発を期待した「ドルロング」が徐々に膨らんできています。

上値が重いことから現在の相場展開では大きな利益を望まず、

こまめに売買していくしか方法がありません。

相場の流れはどちらかと言えば「下値を試している」と見られます。

80円台では市場介入の可能性もありますが、過度の期待は禁物です。

どの水準で介入があるのか、

あるいは再び協調介入が見られるのかは全く白紙の状況です。

「市場はドルの底値を試している」との

認識を持ちながら相場に臨むことが必要かと思います。

いずれドルは反発すると予想していますが、

今月に入って発表された経済指標は

その時期を少しづつ遅らせているようにも捉えられます。



本日からは欧州市場も戻ってきます。

ユーロドルは1.46台を二度試して押し戻されていますが、

再び高値を更新するようだとドル安が加速し、

円も連れ高に引っ張られる可能性もありそうです。






FOMCを睨み神経質の展開か。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 主要な海外市場が休場だったため値動きはほとんどなく
    ドル円は81円台後半から82円を挟む展開。
  • ユーロドルも1.45台半ばで推移し、本日も欧州市場が休場
    のため取引は閑散。
  • 白川日銀総裁はウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)との
    インタビューで、日本の第1、第2四半期GDPが縮小すると
    予想しているとの見方を示す。



本日の注目イベント


  • 豪   シドニー市場休場(イースターマンデー)
  • 欧   ロンドン市場休場(イースターマンデー)
  • 米   3月新築住宅販売件数





主要市場はイースター休暇で休場だったことから、

NYでは市場参加者も少なく取引は閑散でした。

ドル円は81円台後半から、

一時82円台に乗せる場面もありましたがアジア市場の水準と変わらず、

81円台後半で越週しています。



先週はほぼ週を通じてドルが主要通貨対して小刻みに売られ、

「ドル全面安」の展開でした。

円に対しても弱含み、83円台から81円台半ばまで円買いが進みました。

背景は、円売りポジションの解消に加え、

「リスク選好」の動きが強まり低金利の「ドルと円」が売られ、

ユーロ、豪ドル、カナダなど、比較的金利の高い通貨に資金が流れたことです。



今週もこの傾向が続くのどうかが注目されますが、

上記ユーロなどの通貨に高値警戒感がでて下落に転じるようだと

ドル円も上昇する可能性がありますが、市場では依然として、

金、原油など資源、鉱物に対して強気の見方が多く、

その点からすれば「リスク選好」が継続されると予想しているようです。



ドル円の今週の見方についても「さらに円買いが進む」との見方もありますが、

テクニカルでは若干「変化」も表れています。

先ず、短期の値動きを表す「一時間足」では

「MACD」が先週末に「ゴールデンクロス」を見せています。

また、「日足」の「一目均衡表」では

相場の先行きを表すとされる「基準線」が急速に上向いています。

さらに、今朝再び82円台に乗せたことで、

短期の「ポリンジャーバンド」が拡大し始めたことも、

わずかですが「前兆」かもしれません。



先週の「ドル安円高」は、どちらかと言えば円が買われたのではなく、

ドルが売られた結果だと思います。

先週月曜日に発表されたS&Pによる米国債の格付け見直しを契機に、

ドルへの信頼が失われ、米ドルを大量に保有する中国や、

中東産油国などがドルから他の通貨、あるいは金など「代替通貨」へシフトしていることが

ドル安の底流にあるのではないかと見られます。



今週は注目のFOMCが開催されます。

大方は「QE2」は終了するだろうと、見ているようです。

先週、ブラード・セントルイス連銀総裁は講演で、

「FRBが6000億ドルの米国債購入プログラムを

6月に急にやめる形で終わる見通しであり、

前回のように徐々に購入ペースを緩めていくやり方は繰り返さない」と述べています。

今回はFOMC終了後にバーナンキ議長の定例記者会見が予定されています。

これまでは政策決定が発表されても特に会見はありませんでしたが、

今回からECBのように会見を開きます。

市場にメッセージを発信することによって、

FRBの政策スタンスをより正確に伝えることになり、今回がその初会見になります。

注目されるのは、バーナンキ議長が「QE2」後の景気に対して

どのような認識を示すのかということです。

予想されるメッセージは、「QE2」の終了がそのまま利上げに繋がるわけではない、

といった内容です。



バーナンキ議長は、利上げに関して市場が過度の期待を持たないように

といった意味合いの発言を行うのではないかと思われますが、

「QE2」の終了無くして利上げはあり得ないことから、

やはり道のりは遠いとしても利上げへの「第一歩」として

捉えられるのではないかと思われます。







ドル安の流れ変わらず円81円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • アジア市場から欧州市場にかけて一段とドル安が進む。
    ドル円は82円台の節目を割り込み、NY市場では81円62銭
    まで下落。米経済指標の悪化と長期金利の低下がドル売りに拍車を
    かけた格好。
  • ユーロ、豪ドル、スイスなども対ドルで大幅に上昇。
    ユーロドルは欧州市場で一時1.46台半ばまで買われたが、
    NY市場では利益確保の売りに押され1.45台半ばで引ける。
  • 株式市場は続伸。アップルなどの好決算が強気な相場見通しを
    後押しダウは52ドル高と、1万2500ドル台に乗せる。
  • 債券は反発し、長期金利は低下。フィラデルフィア連銀製造業
    景況指数が予想を大きく下回るなど、景気回復の下振れ観測から
    債券価格は上昇。
  • 金は7日続伸し、引け値で1500ドル台に。原油価格も3日続伸。
  • 2月FHFA住宅価格指数 → -1.6%
  • フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 18.5
  • 週間失業保険申請件数 → 40.3万件



本日の注目イベント


  • 豪   ウェリントン、シドニー休場(グッドフライデー)
  • 欧   ロンドン市場休場(グッドフライデー)
  • 米   NY市場休場(グッドフライデー)





ドル安がジリジリと進行しています。

米量的緩和政策は変わらないのではないかとの見通しや、

経済指標の悪化に素直に反応しドルは主要通貨に対して下落しています。

ドル円は欧州市場で重要だった82円の節目を割り込み、一時81円台まで下落し、

その後は82円を挟みもみ合ったものの、

NY市場ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数の大幅悪化を受け

81円台半ばまで下落しました。



ユーロドルでは1.46台半ば、豪ドルも1.077台半ば、

ドルスイスも0.87台後半と、ここ2日間でドルが一段と売られる展開です。

これらの通貨は「史上最高値」、「40年ぶりの高値」などの

形容詞を持って語られています。

しかし、円はそれら主要通貨に対しても売られたことから

「ドル安、円安」の格好になっています。

背景は、株式市場が堅調で「リスク選好」の流れが加速し、

「高利回り通貨に対する需要が拡大した」と、ブルームバーグは伝えています。



同時に、市場は「ドル安要因」には反応し易い状況になっているようにも見えます。

昨日の、週間失業保険申請件数や、

フィラデルフィア連銀が発表した景気指数の悪化にはドル売りで反応しています。

また通常、株価が上昇すると債券が売られ、

その結果長期金利が上昇し「ドル高」に繋がっていた一連の動きも、

昨日は債券が買われ金利は低下して「ドル安」に作用しています。

結局、低金利のドルが嫌われ、次にやはり金利の低い円が嫌われたことになっています。



市場からは「これまで大きくドル買い円売りのポジションを

積み上げていたヘッジファンド等が、ポジションの解消に動いている。」あるいは、

「来週のFOMCを見越して連休前に円買いを増やしている。」

といった声も聞えて来ますが、真相はわかりません。

FRBが「出口戦略」を実施し、利上げに踏み切るのは早くても夏場以降で、

場合によっては来年にずれ込む可能性があることは、

大方の市場参加者のコンセンサスになっているものと思われます。

しかし、6月に期限の来る量的緩和策(QE2)を終了させるとすれば、

それは利上げへの第一歩と捉えられます。

そうなると、このままドルがさらに下落していくとも考えにくいと思われますが、

市場はなかなか合理的には動いてくれない様です。



個人的には6月以降、FRBが「QE3」を実施する可能性はかなり低いと考えています。

米国の長期にわたった量的緩和が至る所で「弊害」をもたらしていることから、

今回は米国の事情だけでは継続できないと思われるからです。

先のG20でも中国は米国の量的緩和策を批判していました。

昨日ブラジル中銀はターゲット金利を0.25%引け上げ12.0%にしました。

世界中の溢れた資金が資源や穀物に流れ込み、価格を高騰させていることから、

ブラジルや、インド、中国などの新興国は強烈なインフレに直面しています。

中国では不動産価格の上昇がとまらず、不動産への資金を絞るという意味もあり、

「預金準備率」は20%を超す水準なっています。

これは市中銀行が預金として預かった資金の20%以上を、

中央銀行に預けなければならないことを意味します。

米国がさらに量的緩和を続けるとなると、資源、穀物価格はさらに上昇し、

再び利上げに追い込まれる「負の連鎖」が継続します。

FRBが市場への資金供給を「異例の状態」から「通常の状態」に戻すのは

それほど遠くはないと思います。



今日は海外市場がほぼ休場のため大きな値動きはないと見られます。

経済指標の発表もないことから、

81円台後半から82円に乗せるかどうかの値動きではないでしょうか。



良い週末を・・・。







ドル円再び82円台前半をテスト。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 東京時間内に83円台まで上昇したドル円は、海外に入ると
    ユーロ、豪ドル、カナダなどに対してドルが大幅に下落する流れに
    引っ張られドル安に。NYでは一時82円25銭まで売られ、
    今週初めのドル安水準に近付く。
  • ユーロドルが約1年3ヵ月ぶりに高値を更新。
    スペイン国債の入札で需要が高まり、財政懸念が後退したことが背景。
    また欧州各国の株式市場も軒並み高く、ユーロ買いに繋がる。
    ユーロドルは欧州市場で1.4548まで上昇し直近の高値を抜く。
  • 豪ドルも対ドルで史上最高値を更新し1.07まで買い進まれ、
    カナダも約3年ぶりに高値を記録するなど、ドル全面安の展開。
  • 株式市場は大幅高。アップルの好決算が発表され、ハイテク株を
    中心にほぼ全面高となり、ダウは年初来高値を更新。
  • 株式市場の大幅高をうけ債券は下落。リスク回避がやや後退した
    ことで、債券売りが優勢となり長期金利は上昇。
  • 金は引け値で続伸。1500ドル台に乗せたものの、再び引け値で割り込む。
    原油価格は大幅に続伸し、111ドル台に乗せ、年初来高値が視野に。
  • 3月中古住宅販売件数 → 510万件(前月比+3.7%)



本日の注目イベント


  • 豪   第1四半期生産者物価指数
  • 日   景気動向指数(2月改定)
  • 欧   4月IFO景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   2月FHFA住宅価格指数
  • 米   フィラデルフィア連銀製造業景況指数
  • 米   1-3月期決算発表 → モルガンスタンレー、ブラックロック、GE





昨日の早朝、注目の日本の3月貿易収支が発表されました。

さすがに貿易赤字への転落は免れましたが、黒字幅は1965億円と急減していました。

輸出の落ち込みが顕著で、多くのエコノミストは東日本大震災の復興需要が

本格的に始まる夏場以降「貿易赤字」は避けられないと見ています。

また原油価格など、折からの資源高も輸入額の増加に繋がる一方、

輸出の回復にはまだ時間がかかるとの見通しです。

今後需給面では「外貨売り円買い」の圧力は弱まるものと見られます。



ドル円はこの発表直前から上昇し、一時83円10銭まで円売りが加速しました。

同時に、ユーロ、豪ドルなども上昇速度を速めた結果、クロス円は大幅な円安となり、

その後ユーロ円は120円台前半、豪ドル円も88円台半ばまで上昇するなど、

円全面安の展開でした。

しかし、海外市場ではドル円を買う向きは少なく、

83円台を試すこともなくドルのジリ安が続いています。



海外市場では、アジア市場での「円の全面安」からユーロの上昇がけん引する、

「ドルの全面安」に変わり、ドル円は82円台前半まで下落しています。

ユーロドルがこれまで上値とされていた1.45台前半を抜けたことで、

ドル売りに拍車がかかったように思えます。

スペイン政府が実施した10年債と13年債の、

計34億ユーロ(約4100億円)の入札が好調だったことで、

スペインに対する財政懸念が後退しユーロ買いに安心感を与えたものです。



この日の応札倍率は10年債が2.1倍、

13年債が2.27倍と前回の応札倍率を大幅に上回りました。

この数週間で利回りがある程度上昇していたことから、「投資妙味」が増し、

幅広く投資家の需要を集めた格好となりました。

市場は少なくとも「スペインはギリシャやポルトガルとは異なり、

財政の自律再建は可能」と観ていることの証とも言えそうです。



ユーロや豪ドルが上昇しドルが大幅に売られる状況でも、

大幅な円買いには繋がらないのではないかと見ていましたが、

昨日はドル高値から90銭ほど下落し、円を買う動きが観測されました。

NY市場では大幅な株高と長期金利の上昇が見られ、

いずれも「ドル高円安」要因でしたが、ドルの反発は限定的でした。

ユーロ高に引っ張られ、円高が進んだ側面もありますが、

昨日の東京で83円台には乗せたものの、83円台の滞空時間が短く、

「83円台は重い」との印象が高まったことも

その後のドル下落に繋がった可能性も指摘できそうです。



下値のメドは引き続き82円前後で、

その前には今週2度試して跳ね返された82円20-25銭近辺が挙げられます。

また、上値では83円台に乗せる前に

82円70ー80銭辺りが頭を抑えられそうなことから、

この水準を抜けることができるかどうかが今日のポイントになろうかと思います。



明日からは主要海外市場はイースター休暇に入ります。

特に欧州市場は来週25日の月曜日まで休場となります。

そのため本日が休暇前の最後の取引日となることから

ポジション調整の動きも予想されます。

そして、来週の26-27日には注目のFOMCが開催されます。

さらに、その後は日本がゴールデンウィークに突入することから、

様々な動きがあるかもしれません。

特にクロス円は大きな値動きが続いています。

ポジションは膨らませずに、資金も余裕を持って臨むことをお薦めします。







ドル円本日の貿易統計待ち。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は82円50銭を挟み、82円台半ばで推移。
    米株式市場の上昇、長期金利の低下という材料にも反応を見せず
    82円60銭近辺で引け。
  • ユーロドルは1.42台前半からジリ高に。ECBの政策委員会
    メンバーが今月7日の利上げを評価する発言をするなど、依然として
    利上げ観測が根強いことが背景。
  • 株式市場は前日の大幅安から反発。ジョンソン・アンド・ジョンソンが
    通期の利益見通しを上方修正したことなどから買い戻しが優勢となり、ダウは
    65ドル高。
  • 債券相場は続伸。長期金利は約1ヵ月ぶりの3.3%台まで下落。
  • 金は続伸し、取引時間中1500ドルの大台に乗せたものの、
    引けは小幅高の1495ドル台。
  • 原油価格も大幅高で108ドル台に。
  • 3月住宅着工件数 → 54.9万戸
  • 3月建設許可件数 → 59.4万戸



本日の注目イベント


  • 日   3月貿易統計
  • 英   BOE議事録
  • 米   3月中古住宅販売件数
  • 米   1-3月期決算発表 → ウェルズファーゴ、アップル





前日の米国債格付け見直しのニュースから1日経ち、

市場は落ち着きを取り戻したようです。

急落した株式市場はインテルなどの好決算に買い戻しが優勢となり、

ダウ、ナスダックともに上昇し、

債券相場は前日に引き続き上昇し、長期金利は低下しています。

ひとまず、米国の「悪い金利上昇」は回避できたように思えます。



金価格が一時的とは言え、史上初の1500ドル台の大台に乗せたり、

長期金利が約1ヵ月ぶりに3.3%台まで下落(価格は上昇)するなど、

市場では依然として「リスク回避」の動きが主流になっていることが伺えます。

「リスク回避」の流れは、低金利ではあるが経常黒字である円を買い進めることに繋がり、

ドル円の上値を重くしている要因の一つと見ることができます。

ドル円の反発には株式市場の上昇に伴い

「リスク選好」が進むことが一つのきっかけになることから、

株価の動向が焦点になります。



昨日のアジア市場からNY市場までの動きを見ても、

82円台半ばから上下ともに動きません。

本日8時50分に日本の3月の貿易統計が発表されることから、

市場はこの内容を見たいとの空気が強いようです。

(この記事が配信されるころには既に結果が発表されていますが・・・。)

東日本大震災の影響から輸出が急速に減少し、

逆に復興のための資材や原油価格の高騰から輸入が増えており、

貿易収支が「赤字」になっているのではないかとの連想も働いております。

3月初旬では輸出の減少は見られませんでしたが、

中旬の統計では急激に輸出額が減少していました。

「下旬」ではさらに減少しているのではとの見方もありますが、

貿易収支の赤字は「ドル高円安」要因と観られることから、

今回の発表はこれまでにないほど注目されています。



ドル円は反転しないまでも、下落は82円前半でひとまず止まっています。

下値のメドが82円前後であることは複数の相場見通しが伝えているところです。

3月17日のドル底値から上昇分の38.2%に当たることと、

その翌日の協調介入が行われた際の戻り高値であることがその根拠になっています。

因みに、「半値戻し」では80円89銭という数字が導き出され、

ここも重要なサポートになります。

一方、上値は本日の貿易統計にもよりますが、

先ずはNYでのドルの高値を抜け82円80銭台に乗せること。

そして、その上の83円台にしっかりと乗せることができるかどうかが重要です。

市場の相場観は「移り気」です。

ドルが下落すれば「もっと下がる」と言い、上昇すれば「もっと上がる」と言います。

重要なことは「相場観とポジションが極端に偏ったとき」には反転し易いということです。



ユーロ円がやや出直ってきた感があります。

先週末にはNY市場で116円台半ばまで下落し、

123円台前半の高値から約6円80銭ほど下落し調整を続けて来ましたが、

昨日は116円台後半で下げ止まっています。

この水準は「4時間足」の「200日移動平均線」があり、

さらに「8時間足」では「100日移動平均線」もあり、

テクニカルではサポートが集まっている水準です。

既に短期のチャートでは一目均衡表の「遅行スパン」が好転を示現していることを考えると、

再び120円を目指す展開かと予想しています。







米国債見直しでドル円82円台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • NY時間の朝、格付け会社S&Pは米国債の長期格付けを
    スティブルからネガティブに変更したと発表。
  • この発表を受け、ドル円ではドル売りが加速し、82円半ばを
    割り込むと3週間ぶりに82円台前半までドル安が進む。
  • ユーロもギリシャ問題などがくすぶりジリ安値に。
    円が急騰したことで、クロス円は軒並み下落しユーロ円は
    116円台半ばまで売られる。
  • S&Pの発表を受け、株式市場は寄り付きから大幅安に。
    一時240ドル下落したダウは、引けでは先週末比140ドル安。
  • 米債券は格付け見直しを受け売られたものの、その後は
    株安、ドル安から、結局買い戻され価格は上昇。
  • 米国債への先行き不安もあり、金価格は続伸し、1500ドル台も
    視野に。
  • 原油は大幅安。米景気に対する懸念から110ドル台が重石に。
  • 4月NAHB住宅市場指数 → 16



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 欧   4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   3月住宅着工件数
  • 米   3月建設許可件数
  • 米   1-3月期決算発表 → ゴールドマンサックス、
                         USバンコープ、BONYメロン、IBM
  • 加   3月カナダ消費者物価指数





「米国債の格付け見直し」という予想外のニュースにドル円は大幅に円高が進み、

約3週間ぶりに82円台前半まで円が買い戻されました。

ユーロでは、ギリシャの財政問題やフィンランドの選挙結果を受けた

ユーロへの懸念からジリ安が続き、

「ドルもユ-ロも買えないということから円が買われた」

との海外からのコメントもありましたが、

本当に円が買えるのかという点では疑問が残ります。



米格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)は米国債の長期格付けを

「Stable」から「Negative」に見直すと発表しました。

「クレジットウオッチ」と異なり、すぐに格下げが実施される訳ではなく、

(財政赤字および債務への対応への対応を巡り)指導者らが合意に達しない場合

「2年以内に1/3以上の確率」で格下げされる可能性があると説明されていました。

この発表を受けて米株式市場はほぼ全面安となり、

ダウは140ドル下げ、通貨としての側面も持つ「金」が買われ、

ドル円でドルが大幅に売られる展開になりました。



しかし、当の米国債は発表直後には売られましたが、

結局「安全資産」ということで買われ長期金利は下落しています。

米国債券の格下げ見通しにも関わらず、

最終的にはその債券が買われるという奇妙な市場の反応に、

やや戸惑う方も多いのではないかと思います。

米債券市場は世界最大の債券市場で、

世界中の機関投資家や中央銀行などが米国債に投資しています。

中国政府が最大の米国債保有国であることはよく知られていますが、

結局、米国債券市場は市場規模が大きく、流動性に富んでおり、

さらに世界で最も安全な投資先の一つと観られていました。



今回のS&Pによる格下げ見通しも、

現在の財政赤字に対する「警鐘」と受け止める向きが多く、

すぐに格下げに繋がるものでもありません。

ましてや、米国の資金調達にすぐに影響を与えるものではありません。

このため、昨日の債券市場でも株式市場の大幅下落を受け

「安全資産」としての買いを集めています。

債券の専門家からは、「仮に米国債を買えないとしたら、資金の行き場がない」

との声も聞かれました。



ドル円は昨日のNY市場で一時82円19銭まで下落し、

82円70銭や82円50銭のテクニカルポイントを抜けきっています。

ドル円での円買いだけではなく、クロス円でも円買いが急速に進み、

ドル円を押し下げている面も指摘できます。

次々と下値のサポートを割り込んできたドル円ですが、

次のサポートはフィボナッチ・リトリースメントの38.2%に当たる

81円99銭ということになります。

この水準は3月11日からの値上がり幅である、9円28銭の38.2%に当たるとともに、

82円台という心理的節目でもあります。

昨日も書きましたが、今週は米企業の決算発表が相次ぎ、

株式市場の動きが為替に影響を与え易いことから、

今後の米株式市場がさらに下落するかどうかが重要なポイントになってきます。

また、今のところS&P、一社だけが米国債の格付け見直しを発表していますが、

今後ムーディーズなどがこれに続くのかどうかにも注目しなければなりません。



一方円についても、今後日本の財政赤字が一段と拡大するようなら、

日本国債の格付けがさらに引き下げられる可能性も浮上してきます。

中長期的に観て、円を買い進める状況ではないと考えていることから、

82円前後からは「押し目買い」のチャンスを探してもいいのではないでしょうか。

ドル円が82円台前半まで下落したことで、高値から約3円下落したことになります。

「もう3円も」と観るのか、「まだ3円しか」と観るのか意見が分かれる所ですが、

約1/3戻しを達成したことになります。

今週末は主要な海外市場が休場のため、

連休を前にポジションの調整を行っているとの見方もありますが、

ドル円は今後相場を占う上で重要な値位置に来ていると思われます。

ここから再び80円を目指すのか、あるいは調整を終えて85円を再度試しに行くのか、

という分岐路にいると考えられるからです。







ドル円83円台前半で膠着。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は小動き。上値が重い展開が続き83円台前半での
    取引に終始。
  • 米経済指標の中でも注目された消費者物価指数はほぼ予想通り。
    コア指数が低位に収まったことで、長期金利は下落しドル円がやや軟調に。
  • ユーロドルも1.45台が重いとの相場観が優勢となり、
    1.44台前半で推移。
  • 中国人民銀行は預金準備率を0.5%引き上げることは発表。
    これで今年4回目の引き上げとなり、大手銀行の預金準備率は20.5%
    と高水準。
  • 株式市場は続伸。消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことを
    手掛かりに、景気に対する楽観的な見方が強まったことが背景。
    ダウは56ドル高の1万2300ドル台を回復。
  • 債券相場はコア物価指数が低位だったことから続伸し、長期金利は
    小幅に下落。
  • 金、原油は大幅に上昇。金価格は引け値で1480ドル台に。
  • 3月鉱工業生産 → +0.8%
  • 3月設備稼働率 → 77.4%
  • 4月NY連銀製造業景況指数 → 21.70
  • 4月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 69.6
  • 3月消費者物価指数 → +0.5%
  • 3月コア指数 → +0.1%



本日の注目イベント


  • 米   4月NAHB住宅市場指数
  • 米   1-3月期決算発表 → シティーグループ





3月の米消費者物価指数(CPⅠ)は予想通りだったものの、

食品とエネルギーを除くコア指数が+0.1%と、

低位にとどまったことからインフレ懸念が後退し、

債券市場では長期金利の下落に繋がり、ドル円が下落しています。

前の週に85円台半ばまで上昇したドル円は、先週にはほぼ下落基調をたどっています。

イエレン・FRB副議長が量的緩和の終了に警鐘をならすような発言をしたことや、

失業保険申請件数が増加傾向を示したことなどを手掛かりに、

再びドル売りが優勢となる展開になっています。



もっとも、それまで短期間で一気に円安が進んだ反動の側面もあり、

このまま「円高ドル安」が進むとも思えません。

今週は週末に海外市場が休場のこともあり、82-85円のレンジを予想しています。

市場の相場観がそれまでの「円売り」からやや、「円買い」に傾き始めた背景の一つに、

株式市場の軟調がありそうです。

福島第一原発の事故が「レベル7」に引き上げられたことで、

堅調だった株式市場が調整色を強め、

さらに復興資金の原資を増税に求めるとの見方も急速に浮上し、

株価の先行きに不透明感が強まったようです。

予定されていた法人税減税の棚上げ、消費税の引き上げ、

さらには所得税の期限付きでの増税などが見込まれています。



また、今週末は海外の主要マーケットはほぼ休場のため、

予めポジションを縮小する動きもあったとの指摘もあります。

加えて、クロス円での利益確定の円買いも活発化しています。

特に123円台を記録したユーロ円では、

再びギリシャなどの国債利回りが過去最高水準にまで上昇し不安がくすぶっています。

予想通り利上げに踏み切ったことで、財政問題に注目が集まり易く、

「これまで一本調子で買われたユ-ロ円も、一旦利食いの水準」との

相場観も強まっています。



しかし、依然として強い余震の続く中、

やや落ち着きを取り戻したとは言え予断の許さない原発問題を抱え、

円を買い進めるには無理があろうかと思います。

今後米景気が大幅な悪化を見せ、「QE3」の可能性が出てくれば話は別ですが、

中国が主張しているように、

新興国がインフレ懸念から利上げに追い込まれている背景には、

米国の量的緩和が大きく関わっています。

今後さらに追加緩和を実施するにはハードルが高いと思われます。



先週パリで行われたG20では「被災国日本への協力」で合意しました。

また一方では「為替レートの無秩序な変動回避へ協調を強化」することでも合意しています。

野田財務大臣とガイトナー財務長官との会談では「協調介入に対して謝辞を表明」し、

今後も綿密に連携を行っていくことで合意していますが、

具体的な介入水準などについては話合われた形跡はありません。

ただ、戦後最大の困難に直面している日本経済にとって、

急激な円高は大きなリスクであるとの認識はあり、

野田財務大臣もこの点はしっかりと米財務長官に伝えたようです。



今週は米決算発表のピークを迎えます。

決算内容がそのまま株価に影響を与えることから、

今週は株式市場の行方が為替にも波及する展開が考えられます。

下値は、日足の「100日移動平均線」がサポートする82円70銭前後。

上値は84円台に乗せられるかどうかといったところです。

「リスク回避」の動きが強まれば、リスクの高い株式が売られ債券が買われます。

その結果、長期金利が下落し「ドル売り円買い」に繋がりやすい展開となり。

キーワードは「リスク」ということになりそうです。







ドル円一時83円割れ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は東京時間に83円50銭を割り込むと、ストップロスのドル売り

    も巻き込み、83円台前半に。

  • NY市場では週間失業保険申請件数や生産者物価指数が予想より悪化して

    いたことでさらにドル売りが強まり、2週間ぶりに82円台後半まで下落。

    その後株式市場がプラスに転じたことで買い戻され、この日のドル高値水準で

    取引を終える。

  • ユーロも対ドル、対円で下落。独ショイブル財務相がギリシャは債務編成が

    必要との見方をドイツ紙し語ったことがユーロ売りに繋がる。

  • 株式市場は小幅に続伸。ダウは一時100ドル安まで売られたものの、

    企業の好決算が発表されたことなどから買い戻され、引けは14ドル高に。

  • 債券相場は下落し、長期金利は小幅に上昇。2年債と30年債の

    利回り格差が縮小。

  • 金、原油はともに続伸。金価格は再び1470台まで上昇。

  • 週間失業保険申請件数 → 41.2万件(予想は38万件)

  • 3月生産者物価指数 → +0.7%(予想は+0.8%)



本日の注目イベント




  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演

  • 中   1-3月期中国GDP

  • 中   3月中国消費者物価指数

  • 中   3月中国生産者物価指数

  • 中   3月中国鉱工業生産

  • 中   3月中国小売売上高

  • 欧   3月ユーロ圏消費者物価指数

  • 欧   2月ユーロ圏貿易収支

  • 米   3月消費者物価指数

  • 米   4月NY連銀製造業景況指数

  • 米   3月鉱工業生産

  • 米   3月設備稼働率

  • 米   4月ミシガン大学消費者信頼感指数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演




昨日の東京時間内、これまで何度か試して抜けなかった83円50銭を割り

込むと、ドル円は83円20銭台まですぐに下落。この水準には大口のストッ

プロスのドル売りが控えていたと観られ、これ以降ドルの上値が重くなりました。

ドル円はさらに、「4時間足」の200日移動平均線が位置する83円の上記

水準を割り込むと、NY市場では2週間ぶりに82円95銭までドルが下落して

います。



昨日のドル円の下落は、円の買い材料があった訳ではなく、ドルの売り材料

に反応したものと思われます。

週間失業保険申請件数が事前の予想を大きく上回っていたことや、3月の生

産者物価指数が予想外に伸びていなかったことがドル売りに繋がったようです。

また、ユーロ売りが加速したことでユーロ円の売りや、豪ドル円の売りも、「ドル

売り円買い」に作用しました。

その結果、ドル円はテクニカルでのサポートラインを抜き、一時82円台に突入

しました。

83円前後には「8時間足」の「雲」の上限があり、さすがに一旦この水準で反発し、

83円台半ばまで戻してNYでの取引を終えています。



76円25銭の記録的な円高水準を付けた後、ドル円は85円53銭までほぼ一本

調子で上昇しました。

ユーロ円でも106円31銭から123円32銭まで16%も上昇し、豪ドル円に

至っては74円50銭から90円02銭まで、実に20.8%も上昇していました。

いずれも短期間で円売りが加速したことから、「短期的には円は売られ過ぎ」の

状況で、「調整が必要」とのコメントも先週来発信してきましたが、ここ2日間の円

買いで、ようやく「本格的な調整」が完了したものと受け止めています。



上述のように、今回のドル円の下落は円の買い材料ではなく、ドルの売り材料に

反応したものです。

基本的には、現状で円の買い材料は見当たらないと考えています。

今後、ドル円が反転し再び85円を目指すと予想していますが、しばらくはもみ合

いが続き、上も下も動きずらい展開が続く可能性もあります。

上記、ユーロ円も、豪ドル円も、昨日のNYでの最安値から大幅に反発し、「1時

間足」を見ると、いずれも「長い下ヒゲ」を示現しています。

また、ドル円でも同様に「下ヒゲ」を確認することができます。

これは「底値」を確認した後に良く表れる形態で、今後の反発に期待がもてそう

ですが、ドルの本格的な反発には米国の量的緩和政策の終了が不可欠で、

今月26-27日に行われるFOMCが最大の「ヤマ場」になりそうです。

先ずは足元で84円台を回復するかどうかに注目しています



ユーロの動きが堅調で、ややその値動きに翻弄(ほんろう)されています。。

先週のECBの利上げで「好材料は出尽くし」ユーロは下落と観ていましたが、

それでも対ドルでは1.45台を何度も試し、その後、ギリシャの財政問題が再

び注目される状況になっています。

ドイツのショイブレ財務相は、6月のIMFによる監査の結果、債務返済能力に

疑問があると見なされれば債務再編が必要になるとの見方をドイツ紙で示して

います。

昨日の海外市場ではこの報道にユーロドルは1.43台後半まで下落していま

すが、その後値を戻して現在も1.45を伺う水準です。

この結果、ギリシャの国債はさらに売られ、長期金利は過去最高水準を更新

しています。

それでもユーロが再び上昇傾向を見せるということは、ギリシャ問題は既に過

去の話ということなのかもしれません。また、原油価格の高騰から、今後ユーロ

圏の消費者物価指数が2%台半ばを継続するようなら、追加利上げがあるとの

観測も根強いものがあることがユーロを支えているのかもしれません。



被災地、東北地方にも桜が咲きはじめています。

いよいよ「復興」への槌音も聞こえ始めました。

再びこの言葉を

急がず、慌てず、諦めず・・・・。良い週末を。

ドル円84円を挟み膠着。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は一進一退。84円台に入ると上値が重くなる一方、

    83円台半ばではドル買い意欲も。

  • ユーロドルは1.45台を2度試すも押し戻される展開。

    追加利上げ期待が旺盛であるが、南欧諸国の財政問題も依然くすぶる。

  • オバマ大統領は財政削減計画を発表。12年間で4兆ドル

    (約340兆円)の削減を目指すもの。ドル高材料と見られたが

    反応は限定的。

  • 地区連銀経済報告(ベージュブック)では、景気の改善が続き、

    ほぼ全ての地区の雇用も上向きとの内容。ただ、日本の震災による

    影響は不透明と指摘。

  • 株式市場は小幅に上昇。米大手金融機関の決算内容が好調

    だったことや、ベージュブックの内容を受けて買われたもの、

    引けにかけて上げ幅を縮小し、ダウは7ドル高。

  • 債券相場は続伸。10年債入札が好調だったことや、財政削減計画の

    発表を好感して価格は上昇し、金利は下落。

  • 金、原油は共に反発。原油価格は2日間で6ドル以上下げたこともあり、

    買い戻しが優勢に。

  • 3月小売売上高 → +0.4%




本日の注目イベント




  • 欧   4月ECB月例報告

  • 米   週間失業保険申請件数

  • 米   3月生産者物価指数

  • 米   G20、G7(ワシントン)

  • 米   デュークFRB理事講演

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



ドル円は84円を挟む展開が続き、値幅が限られることからやや膠着しそう

な雰囲気です。

84円台前半が重くなり、84円30-50銭辺りではドル売り意欲が明らかに

先週より高まってきています。

3月18日の協調介入以来、一貫して「円売りドル買い」が進み、「どこまで

円が売られるのかを見極めたい」との空気が強かった中、ドル円は85円台

半ばで上昇が止まったことから。85円に近付く場面では実需のドル売りも

出易い状況に変わってきたものと思われます。



一方、ドルが83円台半ばまで下落すると何度か反ね返されており、この水

準からさらに円を買い進める勢いもありません。

足元では上記水準のどちらに抜け切るか注目しているところです。



先週ECBが利上げに踏み切ったことから、市場は依然として「金利相場」の

様相で、量的緩和の終了が予想される米国のドルが買われ易い地合いは

継続されているものと思われます。

しかしユーロドルでは、既に代表的指標である米独の長期金利は拡大して

おり、「ドル売り、ユーロ買い」が進みやすい地合いです。

このため「ドル安」という点を基準に考えると、「円高」との連想も働き、ドル円

の上値を重くしている背景が考えられます。一方、下値の83円半ばは、「日

足」の「200日移動平均線」がサポートする水準でもあり、ここでしっかり下げ

止まっていることは、テクニカル通りの動きとも言えます。



先週まで急騰を続けてきた金や原油価格に高値警戒感がでており、上昇に

ややブレイキが掛かってきました。

同時に、年初来高値を更新してきたNY株式市場でもやや「調整色」がでて

きています。

いずれも「リスク選好」が後退してきたということで説明がつきそうです。

「リスク選好」の後退は、経常黒字国である円への資金移動に繋がりやすく、

「円買い」を促すことでドルの上値を抑えることになります。

しばらくは、原油など資源価格の動向や株価の行方などを睨みながら、今後

のドル円の動きを見極めることになりそうです。



昨日発表された地区連銀経済報告(ベージュブック)では、改めて米景気の

回復傾向が示されています。

同報告では「大半の地区ではさまざまな分野で広範囲に回復が見られた」

と指摘しています。

また、「雇用についても大半の地区で改善が見られた」としています。

米雇用統計では4ヵ月連続で失業率が改善しており、雇用者の増加もここ

2ヵ月は民間部で20万人を大きく超える増加を示しています。

今後は低迷している住宅市場がどの程度改善してくるのかが、量的緩和終了

に向けたポイントになりそうです。



1-3月期の米企業決算発表も昨日のJPモルガン・チェースを皮切りに始まり

ました。

既に好決算が予想されていましたが、同行の決算も前年同期比67%の増益

でした。今後このような決算が続くようなら株式市場に好影響を与え、株価の上

昇→リスク選好の高まり→ドル買い円売り、といったシナリオを描けることになる

可能性もあります。

やや「調整色」を強めている米株価が再び上昇するきっかけになれば、世界の

株式市場に好影響を与え、リスク選好を

拡大させることも考えられます。



明日からワシントンで、G20、G7が開催されます。

中国財務省高官は、米国の量的緩和がドル安を招き、米国はこれによって輸

出を拡大させていると指摘しています。

量的緩和が過剰流動性を生み、投機的な資金が資源や穀物の価格を押し上

げ、振興国はこの影響で利上げに追い込まれています。

G20ではこの問題についても話合われる可能性があり、米国の緩和政策の継

続にも影響をあたえる可能性があります。

円、大きく調整が進み83円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 福島第一原発の事故が「レベル7」に引き上げられたことから、

    リスク回避の動きが加速。これまで買い進められていた豪ドル、ユーロ

    などが対円で売られる。

  • ドル円は一時83円台半ばまで円高に。日経平均株価が急落したことも

    円買いドル売りに繋がり、スイスフラン、円などが買い戻される。

  • 豪ドル円は86円台後半に急落するなど、これまでの大幅な上昇から

    利益確定の売りに押され大幅に下落。

  • 米株式市場は、福島原発の事故がより深刻化したことや、前日発表された

    アルコアの売上高が予想に届かなかったことなどを嫌気して大幅下落。

    ダウは117ドル安の1万2263ドル。

  • 債券相場は急反発。株式相場の大幅下落で安全資産として買い戻しが

    優勢に。長期金利は3.5%台割れまで下落。

  • 金価格は利益確定の売りに押され下落。原油価格も前日に続き大幅下落し、

    2週間ぶりに105ドル台まで売られたが、引けは3.67ドル安の106ドル台に。

  • 米2月貿易収支 → 458億ドルの赤字




本日の注目イベント




  • 欧   2月ユーロ圏鉱工業生産

  • 欧   シュタルクECB理事講演

  • 英   3月英失業率

  • 米   3月小売売上高

  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

  • 米   決算発表 → JPモルガン・チェース

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁、ウェーバー独連銀総裁講演





ようやく「本格的な調整」の動きがやってきました。

福島原発事故の評価が国際原子力事象評価尺度(INES)で最悪の「レベル7」

に引き上げられたことをきっかけに「リスク回避」の動きが強まったことが理由です。

リスク資産の売却から、株式が大きく売られ、株安はドル安に繋がることからドル円

では84円台を割り込み、1週間ぶりの83円台まで円買いが進みました。

円は、対ドルだけではなく、ユーロ、豪ドル、ポンドなどに対しても大幅に買われ、

特にこれまで上昇幅のお大きかった豪ドル円が高値から約3円下落しています。



豪ドルはこれまで、高金利通貨としての魅力に加え、資源高が追い風となり、ほぼ

一本調子で上昇を続けて来ました。

その結果、今週月曜日には90円台と、2年7ヵ月ぶりの高値を記録したばかりです。

月曜日の「マーケット・プレディクション」で書きましたが、投機筋のポジションの積み

上がりも過去最高水準にまで膨らみ、「買われ過ぎているため、ロングであれば一旦

はポジションを手仕舞う水準ではないか」とのコメントも残しました。

豪ドルは「高金利通貨であるがため、一旦下落するとそのスピードは速い」という傾向

があります。

今後は資源価格などの行方にもよりますが、85-90円のレンジに落ち着くのではな

いでしょうか。そして、その後再び上昇に向かうのではないかと観ています。



大きな余震も継続的に続き、福島原発事故の評価も最悪のレベルまで引き上げられ

ているのに「なぜ円が買われるの?」といった質問も、昨日は多く寄せられました。

確かに、先月の大地震後の円の動きにもあったように、「本質的には円安要因」であ

ることは確かだと思います。

特に、われわれ日本人にとっては「被災国の日本の円が何故買われるの?」との思

いは強いようですが、海外の投資家とは見方にやや差があるように思います。

3月18日の協調介入以来一貫して売られた円は「リスク選好」が進んだ中での円

売りでした。超低金利の円はリスク選好が進めば進むほど売られ易く、資金は高金

利通貨に流れます。

今回の円高はこの流れの短期的な巻き戻しと思われます。

リスク商品を売却する結果、円買いが起こり、そこには経常黒字国とうこともあり「安

全資産」としての意識もあるのかもしれません。

昨日はスイスフランも買われていることからやはり、「円とスイスフラン」は安全通貨

と位置づけられているようです。



さて83円台の半ばまで下落し「調整局面」を迎えているドル円ですが、この先どこ

まで下がるのかフィボナッチ・リトリースメントで確認してみると以下のようになります。

76円25銭の円の高値から4月6日の安値まで9円28銭円安が進みました。この値

幅をフィボナッチレシオで計算すると、23.6%の下落が83円34銭になり、先ずは

この水準が最初のサポートになりそうです。

また、この水準は「4時間足」の「雲の下限」にもほぼ一致します。



さらに、その下値では「4時間足」の「100日移動平均線」と「8時間足」の「雲の上

限」が83円12-14銭にあることから、概ね83円台がサポートされそうです。

ただ、気をつけなければならないのは、必ずしもこの水準で下げ止まるかどうかは

分らないということです。

円高方向への値動きは時折「オーバーシュート」(過剰反応)することは過去の歴

史が証明しています。

83円を割り込んだら、「8時間足」の「100日」と「200」の移動平均線が集まる82円

50銭前後が重要になります。



本日も、原発に関する情報、あるいは株式市場の動き、さらに豪ドルのポジションを

維持しているのであれば、原油などの資源価格の動きなどにも目配せが必要でしょう。

個人的には円が大きく買われる材料はないと観ていますが、一方で相場には流れが

(トレンド)重要で、時々相場を支配することがあります。

ドル円、上値がやや重く84円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • クロス円などにやや調整の動きもあり、ドル円は終始84円台で推移。

    昨日の夕方5時過ぎ、東北地方に強い地震があり、やや円高に振れたもものの、

    84円50銭を割り込まずにドルはやや反転。

  • ユーロ、豪ドルなどがドルに対して下落。資源価格が反落したことや、

    FRB副議長が、資源価格の高騰は一時的で、金融政策の変更を正当化

    するものではないと、語ったことが背景。

  • 株式市場は小動き。ダウは小幅に上昇したものの、ナスダック、

    S&P500は下落。

  • 債券相場は小幅に続落し、長期金利は上昇。インフレ連動債

    (TIPS)と10年債利回り格差は拡大し、インフレ見通しが根強い

    ことを反映。

  • 金相場は6日ぶりに反落。アフリカ連合がリビア停戦に向けた交渉を

    行っているとの報道から原油価格は大幅に反落。

  • イエレン・FRB副議長はNYで講演し、食品と燃料の価格上昇が

    インフレや個人消費に与える影響は一時的との見方を示す。



本日の注目イベント




  • 日   3月マネーストック

  • 日   ダドリー・NY連銀総裁講演(香港)

  • 日   シュタルクECB理事講演(香港)

  • 欧   4月独ZEW景況感指数

  • 欧   ファンロンパイEU大統領、ギリシャ首相と会談

  • 英   3月英消費者物価指数

  • 米   2月貿易収支

  • 加   カナダ政策金利発表

  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





85円台が重くなりつつあるドル円は、三度(みたび)84円台半ばを

試したものの、一段の円買いには繋がらず、結局「小幅な調整」に

終わり、84円70-80銭までドルが小幅に反発してNYでの取引を

終えています。

昨日の夕方に再び大きな地震があり、リスク回避の動きからユーロ、

豪ドルなど「高金利通貨」がドルに対して売られ、ドル円では円買い

ドル売りに振れる場面もありましたが、一時的なものに終わっています。



ただ、原油価格などが大きく値下がりしたことから、昨日「90円の大台」

を記録した豪ドルは下落し、88円台後半まで売られていますが、これも

「小幅な調整」の域を出ません。

ドル円の84円台半ばから85円台半ばのレンジが固まりつつあることから、

ドル円の値動きが今後膠着しそうな気配もあります。76円台の円最高値

を付けた後、ほぼ一本調子で急激な円安が進んだことから、このあたりで

1週間くらいのもみ合いが続く可能性もでてきました。その間に市場は

「次の材料」を探し、新しいトレンドに移っていくのかもしません。



昨日はFOMCのメンバーから「ハト派」的な発言が相次ぎました。
(参照:下記 What's going on )

イエレン・FRB副議長は、現在の原油などの高騰は金融政策の変更に

繋がらないとの見方を示し、NY連銀のダドリー総裁も東京での講演で、

米金融当局は政策引き締めを急ぐべきではないとの見方を示しています。

両氏は共に「ハト派」の代表格であるため、サプライズはなかったようです

が、今月26ー27日に開催されるFOMCに向けた「舌戦」は今後も続き

そうで、少なくとも今回のFOMCでは「全会一致」で金融政策を決定され

ることはないように見えます。市場では6月に期限の来るQE2は終了との

見方が大勢で、今後は米景気の回復度合いを見極めながら「異例な金

融緩和策」から正常な金利水準へのタイミングを図るものと観てます。

しかし、これまでのFOMCメンバーの発言を聞く限り、米景気の現状に

対して慎重論も多く、実際に利上げに動くタイミングはかなり先のように思

えます。



もっとも、市場にとって重要なことは実際に利上げに踏み切ることではなく、

「利上げを行う環境」が整うことです。

雇用統計などの経済指標が利上げを「催促」する状況になれば、市場は

ドル買いで反応しているはずです。そして利上げが実際に実施されれば

「材料出尽くし」で、利益確定のドル売りに押されて下落することもありえます。



本日は日経平均株価も100円程度下落しそうな気配で、ドル円でのドル売

り材料になりそうです。

84円台前半までドルが売られるかどうかに注目しています。



昨晩あたりから何度も大きな地震がつづいています。

その都度、為替と株が反応して相場の先行きが見極めにくい状況になってき

ました。3月11日の地震直後のように

無理なエントリーは避け、ポジションは抑え気味にすることをお薦めします。

クロス円さらに上昇し、ユーロ円123円台。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は85円台前半でのもみ合いから、ユーロが対ドルで続伸したことや、
    米国で2011年度予算が難航していることからジリ安に。
    円は84円68銭まで下落し、ほぼ円の高値圏で引ける。
  • 先週利上げを決めたユーロは続伸。再利上げの可能性もあることから、
    1.45台目前まで上昇し、2010年1月以来の水準に。
  • クロス円でも円売りが継続し、「円安、ドル安」の流れが続く。
  • 株式市場は続落。原油価格が大幅に上昇したことで、輸送株などが
    下げ、ダウは29ドル安。
  • 債券相場も下落。金、原油などが大幅に上昇し、インフレに繋がる
    との懸念から債券は売られ、長期金利は上昇。
  • 金は14ドル高と過去最高値を大きく更新。原油価格も一時113ドル台に
    乗せるなど大幅に続伸。



本日の注目イベント


  • 日   日銀支店長会議
  • 日   ダドリーNY連銀総裁講演(東京)
  • 欧   ウェーバー独連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演





ドル円は85円台半ばがやや重くなり、

利益確定のドル売りに押されて84円台まで下落しました。

それでもNYでの下値は84円68銭と、前日とほぼ同水準で、

積極的に円を買っていく動きではありませんでした。

米議会で2011年度予算が難航していることが材料視されたようですが、

これで「ドル売りユーロ買い」が活発になり、

円はユーロ高に引っ張られてやや強含んだ側面があります。

利上げを決めたユーロと、景気回復が続き、

早ければ年内にも利上げの環境が整いつつある米国とのハザマで、

復興に全力を注がなければならず、

今回の大震災でさらに利上げのタイミングが遠のいた日本との「政策スタンスの違い」

が根底にあり、「円が売られ易い地合い」は続くのではないかと思います。



東日本大地震から今日で丁度1ヵ月が経過しました。

週末にも大きな余震はあり、地震活動は依然として収まっていません。

地震直後の、「急激な円高と株価の大幅な下落」は落ち着きを取り戻し、

金融市場は正常に戻りつつありますが、地震のリスクがあることから予断は許しません。



上述のように、経済実態面からすれば

円が大幅に上昇する可能性は少ないとも思われますが、

NY株式市場の堅調さから株価の戻りが速い日本の株式市場が再び大幅に下落すると、

その影響からドル売り円買いが再燃することも考えられます。

日本の株式市場の下落要因としては、

震災による景気の回復が予想以上に遅れるとの見方や、

このところさらに加速している原油高が一段と上昇し、

景気に悪影響を与えることが考えられます。

また、足元の株高は外人買いが背景だと伝えられていますが、

企業収益の予想以上の落ち込みが出てくるようだと、

株式を売り越しに転じてくる可能性もあります。

今後とも株価の動きには注目していきたいところです。



また、引き続き米景気の回復度合いにも目を向けなければなりません。

今週から始まる米企業の決算発表が一つのメドになると観られますが、

すでに第1四半期の決算予想は好調と伝えられており、

株価もそれを先取りする形で上昇しています。



今週はイベント的にはそれ程重要な発表はありませんが、

引き続きFOMCメンバーによる講演が多く控えていることから

講演内容には注意したいと思います。

3月18日の協調介入以来円は一貫して売られ続けて来ました。

そして現在は84円半ばー85円半ばのレンジが定着しそうな気配です。

どちらも二度試して抜けていません。

今週は再度レンジ抜けを試しに行くものと思われますが、

そのカギを握るのが上記株式市場の行方と、週末の米鉱工業生産、

及び消費者物価指数ではないかと観ています。

両指標とも、予想以上に高い数字を示すと、

米景気の回復期待が一段と高まり「出口戦略」が早まるとの見方から、

株高→債券安、米金利高となり、ドルが上昇することになります。



ECBが2008年秋以来の利上げに踏み切った以上、

市場の焦点はFRBによる利上げのタイミングに絞られています。

ECBに利上げを促した原油などの資源高と穀物高は、さらに上昇の勢いを増しています。







ECB利上げを決定。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 85円台半ばが重くなり、やや調整の動きも出てきたドル円は
    昨夜の宮城県沖での地震の報道で84円台半ばまで下落。
    その後、津波警報が解除されると再び85円台に乗せるなど乱高下。
  • 注目されたECB理事会では予想通り0.25%の利上げを決定。
    理事会後の記者会見でトリシェ総裁は、今後の利上げの可能性にも含みを
    持たせた。
  • ユーロは既に利上げを織り込んでいたことで相場への影響は限定的だった。
    ただ日本の地震の報道に反応し、値動きは活発。
  • 株式市場は開始直後に、宮城県沖で地震が発生したことから100ドルを
    超す下げに。その後、地震による影響はなかったことから下げ幅を縮小したものの、
    引けは前日比小幅に下落。
  • 債券相場は小動き。政府機関が一部閉鎖されるとの見方があったものの、
    価格は前日と変わらず。
  • 金価格は小幅に上昇し連日の最高値更新。原油も大幅に買われ、引け値でも
    2008年9月以来の110ドル台に。
  • 週間失業保険申請件数 → 38.2万件



本日の注目イベント


  • 日   3月景気ウォッチャー調査
  • 独   2月独貿易収支
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブダペスト)
  • 欧   EU財務相会合(ブダペスト)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(テネシー州)
  • 加   3月カナダ失業率





昨日、そろそろドル円でも「調整」が見られるのではないかと書きましたが、

昨夜の宮城県沖の大きな地震でドル安円高に振れ、

一時84円60銭までドルが下落しました。

その後、再び85円台まで値を戻していることから、

これを「調整」と呼べるかどうか微妙なところです。

しかし、ドル円は昨日のアジア市場でも85円50銭までドルが買い進まれましたが、

週足の「厚い雲」を意識したこともあり、

そのあたりからやや上値が重くドルはジリジリと売られる展開でした。

今後は依然として円売り圧力が強いことから85円を挟む展開が続くと予想しますが、

やはり85円60銭から86円台にかけては上値が重く、

再びテストして抜けないようなら一旦下落するのではないかと観ています。



それにしても昨夜の地震発生時には市場は再び、「円買いドル売り」で反応しました。

3月の東日本大地震の時も円買いで反応し、

その後協調介入の効果もあったにせよ、水準は大きく円安に修正されています。

それにもかかわらず、今回も円買いが観られました。

個人的には市場の反応に戸惑いを隠せません。



ECBは予想通り利上げに踏み切りました。

2008年のリーマンショク以降、日米欧の中央銀行は「超低金利」を継続し、

金融緩和政策を維持してきましたが、

これで先ずユーロ圏が「金融引き締め」に舵を切り直したことになります。

3月の域内の消費者物価指数(CPI)が2.6%と、4ヵ月連続で2%を超えたことで、

インフレ懸念が急速に台頭し今回利上げを決定した訳です。

今回の利上げについては、トリシェ総裁をはじめECBの幹部は事あるごとに

利上げの可能性を示唆してきたこともあり、市場の反応は冷静でした。



注目された理事会後の記者会見で同総裁は(今回の利上げは)

「われわれはこれが一連の利上げの第1回だと決めたわけではない」としながらも

「ECBは常に、中期的な物価安定を達成するために必要な行動を取る」とも語っており、

今後の追加利上げに含みを持たせました。

原油価格の高騰は止まらず、穀物なども大幅に価格が上昇していることから、

今後もインフレ圧力は強く追加利上げは避けられない状況かと思います。

ドイツ連銀のウェーバー総裁は

「年内3回程度の利上げがある」といったメッセージを市場に発していました。

ひとまずECBが利上げを決めたことで、

市場の関心は「南欧諸国の財政問題」に移ってくるものと思われます。

対ドルで1.4350、対円でも122円台まで上昇したユーロは、

今後は徐々に上値が重くなってくるのではないかと予想します。



ECBが利上げに踏み切ったことで、市場は「次の利上げ国」を探し始めます。

ユーロ圏と同様にインフレ懸念が台頭しているイギリスがその第一候補と言えるでしょう。

また、カナダも利上げの機会を伺っているものと思われます。

さらに、今週利上げを見送ったオーストラリアも

今後追加利上げを行う可能性が高いと観られます。

そして、その次は米国ということになりそうです。

リーマンショック後約2年半を経過し、

徐々に景気が回復してきた先進諸国は政策金利を「正常な状態」にも戻しつつある中、

日本だけが「金融緩和」の呪縛から脱出できません。

地震が起こる前から言われていましたが、

利上げについては先進諸国の「周回遅れ」でしたが、

今回の地震でさらに遅れ、トップランナーの「ユーロ圏」はゴールしたのに、

まだ折り返し地点を走っている状況かもしれません。

市場が落ち着きを取り戻せば「金利差」は通貨の動きに大きな影響を与えます。

「円キャリー」取引がさらに活発になることも十分考えられます。



引き続き地震に対する備えは必要だと思われます。

良い週末を・・・・。







ドル円、ついに85円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 「ドル安、円安」の流れは変わらず、海外市場ではさらに円売りが
    加速。ドル円は日米金利差拡大などを背景に85円50銭まで上昇。
  • 一方、ドルはユーロ、豪ドル、ポンドなど主要通貨に対しては大幅安
    となり、ユーロドルは1.42台半ばのレンジを抜き1.4350まで上昇。
    約1年3ヵ月ぶりの高値を記録。
  • 株式市場はもみ合いながらも、ハイテク、金融株などが上昇。
    ダウは32ドル高と年初来高値を更新。
  • 債券相場は続落し、長期金利は4週間ぶりに3.5%台まで
    上昇し、ドル円の押し上げ要因に。
  • ポルトガルのソクラテス首相はEUに金融支援を要請したことを
    明らかに。事前に予想されていたことからユーロ売りには繋がらず。
  • 金相場は3日続伸し連日の最高値を更新。原油価格も小幅に反発し、
    一時109ドル台に乗せたものの、引けは108ドル台後半。



本日の注目イベント


  • 豪   3月豪雇用統計
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 独   2月独鉱工業生産
  • 英   BOE金融政策委員会
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁フォーラムに参加





ドル円は「調整らしい調整」もないまま、連日「82→83→84円と、1円台の大台」を

変えながら85円半ばまで円安が進んでいます。

「予想外」に円安が進んだため、個人投資家の中には「ドル反落」を期待しながら

ドル売りポジションを膨らませている方もかなりいるように思います。

週足までのテクニカルでは全てドル上昇を示唆し、

これを見る限りドル売りには消極的にならざるを得ない状況ですが、

短期間に9円以上もの円安が続いていることから

「そろそろ一旦調整に入るのでは」との観測も高まっています。

週足では85円台後半に一目均衡表の「雲」があり、

この「雲」は比較的厚みがあることから、85円80銭から86円台にかけては

一旦上昇が止まる可能性があると思われますが、今回の円売りは予想以上に強力です。



ユーロ圏、イギリス、さらには米国にも利上げ観測が高まっており、

当面利上げの可能性のない円は「独歩安」の展開が続いています。

ドル円では「ドル高円安」ですが、

ユーロ、豪ドルなどでは大幅な「ドル安」になっている状況です。

ついひと月前までは「安全通貨」としてもてはやされた円ですが、

今やその面影は全くありません。



今回のドル上昇局面でも「タカ派」的な発言で

ドル押し上げに一役買ったロックハート・アトランタ連銀総裁は、

「米通貨当局は年内の政策金利引き締めを開始するとは考えていない。」と発言し、

これまでの発言からやや「ハト派」的な内容に変化した印象を与えていますが、

相場に影響はなかったようです。

6月で期限の来る量的緩和策(QE2)は解除される可能性が高いものの、

それですぐに利上げに踏み切ることはなく、

個人的にも早くて夏場以降になると考えています。



本日は注目のユーロ圏の政策金利の発表があります。

0.25%の利上げを実施するとの見方が大勢ですが、

仮に利上げが見送られた場合のユーロへの影響は相当なものになろうかと思います。

もちろん、その可能性は極めて少ないことを付け加えておきますが、

理事会終了後日本時間21時30分からトリシェ総裁の記者会見が予定されています。

最も注目されるのは同総裁の発言内容です。

仮に利上げが実施されて、

「今後もインフレ圧力が残ることから適切に対応していく」といったコメントが発せられると

市場は一段の利上げを織り込む形でユーロ買いに走ることが考えられるからです。



ユーロドルは1.4350まで上昇したことで、

既に1年3ヵ月ぶりの高値を記録しています。

昨日、ユーロ圏のユンケル議長はユーロ相場は

「やや過大評価されている」との見解を示しています。

ポルトガルがEUに資金支援を要請したにも関わらず、

ユーロは下落するどころか大幅に上昇しました。

ポルトガルの大手銀行が国債の価格が大きく下落していることから、

これ以上国債を引き受けることはできない、

と表明したことで政府は資金調達難に陥っています。



市場では既に予想されていたこととはいえ、

南欧の財政問題を無視するかのように「利上げばかりが」注目されています。

今後は、この波がスペインにまで波及するかどうかに掛かっていますが、

利上げへの関心が沈静化したころには

再び財政問題がクローズアップされることも考えられます。

本日のユーロ圏の理事会後にさらに「ユーロ高ドル安」が進めば、

ドル円でのドル安に繋がる可能性もありますが、

市場の円売り圧力はかなりのものと思われ、ある程度の水準までかけ昇り、

壁に当たって跳ね返されるまでは現在の状況が続くのかもしれません。

もうひとつ「大台」を変えれば、

76円25銭の歴史的円高水準から10円もの円安が進むことになります。



ボリンジャーバンドでは「日足」でも「週足」でもバンドの拡大が続いており、

さらなる上昇を示唆しています。

85円50銭を大きく抜けてくれば、

上記一目均衡表の「雲」を試しに行く可能性があります。








ドル円早朝に85円台乗せ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円は一段と売られ、対ドルをはじめ主要通貨に対しても
    今年の最安値を更新するなど、「独歩安」の様相。
  • FOMC議事録(3/15)では一部のメンバーが量的緩和の規模
    縮小が適切、との考え示したことなどが材料視され、ドル買い円売りが
    活発に。
  • ドル円はNY市場で84円88銭までドル高が進み、先週末の
    ドル高値を更新。ユーロ円も120円台後半と、円全面安の展開。
  • 中国が今年2回目となる基準金利を0.25%引き上げることを発表。
    発表後豪ドルなどが売られたものの、市場への影響は限定的。
  • 債券相場は3営業日ぶりに反落し、長期金利は上昇。
    FOMC議事録で金融緩和が議論されたことを嫌気した売りが優勢。
  • 株式市場は終始小動き、ダウは小幅に反落し、ナスダックは小幅高。
  • 金は大幅に続伸し、1450ドル台に。史上最高値を大きく更新。
  • 原油価格は小幅に反落したものの、高値圏でのもみ合いに。
  • 3月ISM非製造業景況指数 → 57.3



本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合(4/7まで)
  • 日   景気動向指数
  • 欧   ユーロ圏第4四半期GDP(改定値)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演





84円台前半でもみ合いを続けていたドル円は、

海外市場で再び「ドル高円安」方向に動き出しました。

FOMCの議事録が公開され、一部のメンバーが、

景気の回復を背景に量的緩和第2弾(QE2)の縮小が適切だ

との意見が示されたことがドル円を上昇させました。

原油など資源高が続いており、インフレの可能性にも言及されており、

これは昨日のバーナンキ・FRB議長の発言などにも表れており、

以前にも増してインフレへの警戒感が高まっていることが伺われます。



ドル円は海外市場で84円88銭まで上昇し、

先週末の雇用統計発表直後に記録したドル高値を抜き、

今朝のオセアニア市場では85円台に乗せ、85円23銭を記録しています。

また、クロス円でも軒並み円安傾向が続き、ユーロ円は121円台に乗せています。



このところ毎回書いていますが、ドル円は既に「週足」で遅行スパンが「好転」しており、

ドル高へのモメンタムが急速に高まっている状況です。

ただ、ここまでのドル高への反転スピードが速かったことから

「調整」もあろうかと予想していましたが、

現在のところあまり調整らしい調整はありません。



これまでの動きを少し振り返って見ると・・。

先週末の米雇用統計をきっかけにドル円は84円台に乗せ、

NY市場では84円72銭までドルが買われました。

その後、上述のように上昇スピードが速かったことで「調整」もありうると観ていましたが、

週明けのNY市場では83円86銭までドルが反落したものの、

その後再び84円台に乗せ、今朝の85円台へと続いています。

少なくとも数日間、あるいは1週間程度の「調整」が必要だったように思えます。

その間にポジションの整理も進み、再びドル高に向かう余地が出てくるからです。



ひとまず85円台に乗せたことで、

さすがに「ドル安」を見込んでいた市場参加者も

ドルを買い戻さざるを得ない状況になったのでないかと思います。

「いずれドル安円高に戻る」との相場観を持っていたとしても

「さすがに85円台に乗せると相場観を修正しなければ」

といった見方をしているのでないかと思われます。

今朝の85円台に乗せた後のドル上昇スピードは、

その意味で「ストップロスのドル買い」の可能性も否定できません。



ドル円はこれで、3月17日の76円25銭の底値から、

約9円も値を戻したことになります。

この戻し幅は、2007年6月からはじまった今回の「円高局面」でも、

2009年1月の87円台から、同年4月の101円台まで

実に14円戻したケースに次いで大幅な戻しです。

これを考えると「まだ9円」という言い方もできますが、

恐らくは「ドルの底値を確認した」可能性が高いと思われます。

週足のチャートを見ても、3月14日のローソク足は、

他と比較にならないほどの「長い下ヒゲ」を示現しています。

さらに週足の「ポリンジャーバンド」でもバンドが拡大している過程で、

ここでもドルの上昇を示唆しています。

また、ファンダメンタルズでも米景気の回復が鮮明な一方、

日本の景気の落ち込みは避けられません。

この影響は当然、金融政策へも反映され金利差拡大に繋がります。

今後は「本格的な調整」を経ながらも円がじり安になる可能性が高いと思われます。



週足で遅行スパンの「好転」が実現していることから、

目先の上値のメドとしては85円85銭辺りに「雲の下限」があり抵抗しそうです。

また週足のトレンドラインでは87円辺りに抵抗線があり、

このレベルが重要なポイントとなりそうです。

ユーロ円はさらに鮮明な上昇を見せています。

今朝121円台前半まで上昇していますが、

121円70-90銭あたりには「雲の上限」と「100日移動平均線」が集まっており、

極めて重要な水準だと言えます。

この水準を明確に上抜けすれば125円を目指すことになりそうですが、

こちらも「調整が必要」なことは明らかです。











市場はバーナンキ発言待ち。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は比較的小動きな展開。84円を割り込む場面もあったが
    円売りの流れは変わらず84円台前半での取り引きに。
  • ユーロドルは昨日のアジア時間に1.4269までユーロ高が
    進んだが、これまでと同様に1.4270辺りのレジスタンスを
    抜けられず反落。
  • クロス円はこのところの急騰に利益確定の売りが優勢となり、
    やや値を切り下げたが依然高値圏でのもみ合い。
  • 株式市場はまちまち。ダウは活発なM&Aを背景に小幅に続伸し、
    ナスダックは小幅に反落。
  • 債券相場は続伸。アトランタ連銀総裁の「ハト派」的発言で、
    利上げ観測がやや後退。
  • 金、原油は共に続伸。原油価格はリビアの石油積み出し港で
    反政府軍と政府軍が交戦したことなどで、約2年半ぶりに108ドル台
    後半まで続伸。



本日の注目イベント


  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 豪   2月豪貿易収支
  • 豪   キャッシュターゲット
  • 欧   2月ユーロ圏小売売高
  • 欧   OECD経済見通し
  • 欧   バローゾ欧州委員長講演
  • 欧   ユンケル・ユーロ圏議長講演
  • 米   FOMC議事録(3/15分)
  • 米   3月ISM非製造業景況指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁会合で挨拶
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁会合で挨拶





昨日の海外市場では経済指標の発表がなかったこともあり、相場の値動きは小幅でした。

ドル円は終始84円台前半での取引で、84円を割り込む場面もありましたが、

さらに円を買い進める状況でもなく、すぐに84円台に戻されもみ合いが続いています。

しかし、上値でも先週のNY市場で記録した84円台後半を一度も試さなかったことから、

一気に85円を超えて行く展開でもなさそうです。



そんな中、昨日は「タカ派」と観られる連銀総裁から「意外感のある」発言がありました。

アトランタ連銀のロックハート総裁はフロリダ州での講演で

「米景気は依然として課題に直面している」と発言し、

これまでの緩和政策の解除を主張してきた内容とは異なる発言をしています。

この発言に対してブルームバーグは、NYの為替担当者に意見として

「タカ派の当局者は米国でのインフレ期待について少なくとも

一種の理解を高めようと努めている」とのコメントを紹介しています。



昨日の為替市場の値動きが限定的だったもう一つの理由が、

日本時間8時15分からバーナンキ・FRB議長の講演が行われることで、

この内容を確かめたいとする雰囲気があったからです。

先週は地区連銀総裁の発言で為替が大きく動きました。

やはりFOMCでの中心的存在である議長が現在どのような景気認識を持っているのかが、

今後の相場に大きく影響してくることからそのコメントを待っているところです。

特に今回は、先週末の雇用統計の結果を踏まえての発言となることから、

今後の金融政策の変更に言及があるかどうか注目されています。

市場にはその発言内容によっては

「ポストQE2」が読み取れるのではとの期待感もあるようです。



豪ドル円が昨年5月以来の88円に迫る水準まで急騰しています。

3月17日の円急騰時には、一時74円台まで売り込まれていましたが、

その後はほぼ一本調子で上昇を続けています。

ドル円では「ドル高円安」が続く

一方、豪ドル対米ドルの基軸では「豪ドル高米ドル安」が急速に強まり、

その結果、豪ドル円がわずか2週間ほどで13円もの上昇をみせたことになります。

背景にはいくつか要因があろうかと思います。

もともと高金利通貨である上、本日の政策金利発表で利上げの可能性もあること。

さらに円は大震災による景気立て直しのため、

金融緩和策が長期にわたり継続されるとの見通しがあること。

また折からの資源高や大洪水後の復興の影響から、

オーストラリア自体好景気が見込まれることも挙げられます。



すでに「週足」でも「200日移動平均線」を抜けていることから、

今後90円を目指す展開を予想しますが、

気になるのは投機筋の豪ドル買いのポジションが大きく膨らんでいることです。

先週末発表された3月29日現在のシカゴ先物市場での建て玉では、

「豪ドル買い米ドル売り」のネットポジションが85、565枚まで積み上がっています。

その前の週と比較しても、わずか1週間で3万5千枚ほど増えたことになり、

この買い持ち額は過去1年で最も多い枚数です。

この買い越しが豪ドル相場を押し上げたことは言うまでもありませんが、

対ドルでもパリティー(1=1)を大きく超えています。

豪ドルはこれまで、シカゴの先物市場でのポジションが、

6-7万枚に達すると相場が反転すると言われていました。

その意味では、現在の8万5千枚を超えるロングポジションを考えると、

いつ反転してもおかしくありません。

本日にも政策金利が引き上げられる可能性があることから、

豪ドルがすぐに下落に向かうとも考えられませんが、

一旦調整が行われることは十分考えられます。

この水準からのロングには注意が必要かと思います。







米雇用統計を受けドル円84円台後半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 円売り圧力は依然強く、先週末のNYでは雇用統計発表後、
    84円73銭までドル高円安が進む。
  • 3月米雇用統計が予想より改善していたことから、83円後半まで
    上昇していたドル円は84円台まで上昇。ドル売りをこなしながら
    84円台後半までドル高に。その後ダドリーNY連銀総裁の「ハト派的」発言を
    受け84円前半まで下落して引ける。
  • ユーロ円は大幅に上昇。ユーロの利上げ観測と、円売りの流れを受け
    119円80銭までユーロ買いが進み、昨年5月の水準を示現。
  • 米株式市場は雇用者数の増加を受け反発。ダウは56ドル高と
    引け値では2月18日以来の高値を記録。
  • 債券相場は反発。ダドリーNY連銀総裁の発言を受け、景気回復に
    依然として時間がかかるとの見方から買いものを集める。
  • 3月失業率 → 8.8%
  • 3月非農業部門雇用者数 → 21.6万人
  • 3月ISM製造業景況指数 → 61.2



本日の注目イベント


  • 日   3月日銀短観
  • 米   3月マネタリーベース
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(ブリュッセル)
  • 欧   2月ユーロ圏生産者物価指数(PPI)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演





円売りの勢いは止まりません。

東北地方大地震に加え福島での原発事故で、本来円売り材料だったものが、

投機的な動きから史上最高値を大きく更新する76円25銭まで円高が進みました。

多くの市場参加者が「なぜ円高に?」と首をひねっていた中、

今回の値動きでいわば本来の動きに戻ったと言えますが、

1週間前にはまだ81円を挟む展開だったことを考えると、

わずか1週間で「約4円の円安」は正直予想以上の動きだったと思います。

介入を実行した通貨当局も「してやったり」と、一息つけることと思います。



先週指摘したように、ドル円は日足の「200日移動平均線」を大きく上抜けしたことで、

「上昇トレンド」に入ったと観られます。

先週末のNY市場ではさすがに85円台には届かなかったものの、

84円73銭までドルが買われています。

3月の米雇用統計では失業率が前月より0.1ポイント改善し、

非農業部門雇用者数は約2万人の改善(2月分は小幅に上昇修正されています)

だったことでドルが買われた訳ですが、「数字の改善以上にドル高円安が進んだ」

というのが率直な感想です。

背景には投機筋のポジションの巻き戻しがあります。

事実、シカゴ通貨先物市場の「建て玉」では、先週末に発表されたネットポジションと

その前の週のポジションを比較すると、

約2万7千枚もの「ドル買い円売り」を行ったことが分かり、

これがドル円の水準を4円も押し上げた要因の一つと考えられます。



FOMC関係者の量的緩和解除の発言が相次ぎ、

日米金利差が縮小するとの思惑からドルを買って円を売り、

さらに円の金利は当分上がらないとの見通しから、

ユーロ、豪ドルなどのクロス円でも金利差に着目した「円売り」が

追い打ちをかけたものと思われます。

一気に84円台後半まで円安が進んだことで、目先調整が見られることもありそうです。

85円がそれほど「重要な壁」とも思えませんが、

心理的な節目であることや、85円台からは、

さすがに静観を決め込んでいた輸出企業からの

ドル売りも持ち込まれる水準だと考えられます。

その意味では、今週はドルがどこまで上昇するのかを試す展開ではないかと思います。



一方、ドルの下落の可能性がまったく無くなったかと言えば、そうでもありません。

上述のようにテクニカルでのドル上昇は鮮明です。

重要だった日足の「200日移動平均線」は明確に上抜けし、

「遅行スパン」も「好転」を実現しています。

こうなると上値のメドはさらに長い足である「週足」で確認する他なく、

そこでは85円台後半に「薄い雲」が抵抗帯として存在しています。

足元のドル高は「日米の株高」に支えられているところもあります。

NYダウはほぼ年初来高値の水準にあり、

震災後急落し8200円程度まで売られた日経平均株価は9700円台を回復しています。

しかし、足元ではリビア情勢の長期化を背景に原油高がジリジリと進んで、

今週にも110ドル台に乗せる勢いです。

今後、企業業績や個人消費に影響を与える可能性があります。

特に「車社会」の米国ではガソリン高が個人消費の先行きにも影響を与えます。

日米の株価が再び下落傾向に入るようだと、

ドル円の上値も徐々に重くなってくることも考えられます。



本日は欧米の中央銀行トップの講演が予定されています。

特に注目されているのがバーナンキ議長の講演内容です。

先週は「タカ派」の発言が相次ぎ、米国の「出口戦略」がやや早まってきましたが、

週末には「ハト派」のダドリーNY連銀総裁の発言で

やや「冷や水」を浴びせられた格好でした。

3月の改善した雇用統計を受けて議長がどのような発言をするかは、

今後の利上げのタイミングを探る上でも重要です。

今月のFOMCは26-27日に開催予定ですが、

そこでの量的緩和策の決定が今後の相場展開に大きな意味を持って来るからです。









ドル円83円台半ばをテスト。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はアジア市場では83円台がやや重くなり、82円70-90銭
    の取引だったが、NY市場では連銀総裁の利上げ発言から再びドル買いが
    活発となり、83円23銭まで上昇し高値圏で引ける。
  • ユーロドルは一時1.42台まで上昇。ユーロ圏の3月消費者物価指数(CPI)
    が2.6%と予想を上回り、4ヵ月連続で2%を超えたことが材料に。
  • 欧米での利上げ観測が高まっている中、その可能性のない円は
    主要通貨に対して一段と下落し、ユーロ円は118円に迫る水準に。
  • 株式市場は今夜の雇用統計をみたいとの雰囲気から小動き。ダウは
    小幅に下落し、ナスダックは小幅上昇。
  • 債券相場は雇用統計への強い改善期待を背景に反落。
  • 金、原油ともに大幅反発。原油価格は引け値で106ドル台と
    年初来高値を更新。
  • 週間失業保険申請件数 → 38.8万件
  • 3月シカゴ購買部協会景況指数 → 70.6



本日の注目イベント


  • 日   3月日銀短観
  • 中   3月中国PMI製造業指数
  • 欧   2月ユーロ圏失業率
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   3月雇用統計
  • 米   3月ISM製造業景況指数
  • 米   3月自動車販売台数





「米経済指標が改善されていることから、

FOMCが米国債6000億ドル購入を圧縮するかを検討すべきだ」

「フェデラルファンド(FF)金利が2011年遅くまでに

75ベーシスポント上昇する必要があるかも知れない」

今週に入り、相次ぐ政策変更を示唆する発言にドルが上昇する展開が続いていますが、

昨日も上記発言にドル円は82円台から83円台まで買われ、ドルを押し上げています。

しかも今回はやや「サプライズ」でした。

発言者がこれまで「ハト派」と観られていた2人の連銀総裁から発せられたからです。



前者はリッチモンド連銀のラッカー総裁の発言で、

後者はコチャラコタ・フィラデルフィア連銀総裁からの言葉です。

FOMCのメンバーの中では両総裁は量的緩和解除には中立的な立場をとってきました。

その両総裁が追加緩和を解除すべき時期が近いことを示唆したことで、

市場は再び利上げのタイミングが近付いたとの判断から「ドル買い」で反応しています。

因みに、ラッカー総裁は投票権を持っておらず、

コチャラコタ総裁は投票権を持つ有力メンバーの一人です。

FOMCでの政策決定は投票権を持つメンバーの多数決で決められることから、

4月のFOMCでは量的緩和継続か、解除かを巡って微妙な状況になってきています。

今後のFOMCメンバーの発言がますます重要になってきそうです。



ドル円は82円台半ばを試す場面も見られましたが82円50銭を割り込むことなく、

83円に乗せていましたが、丁度このコメントを書いているさなかに、

83円30銭を上回る水準にまでドルが買われています。

前回も書きましたが、この水準は3月11日の地震発生後のドル高値で、

昨日まではこの水準が意識され上昇を抑えられていましたが

一旦上抜けしたことで、さらに上昇する可能性が高まっています。

今日で地震発生からちょうど3週間です。

3週間かけて地震発生直後のドル高値を抜いたことになります。

次のターゲットは「200日移動平均線」(日足)のある、83円61銭です。

日足チャートで「200日移動平均線」を抜くということは

大きな意味を持っていると考えられます。

ローソク足が同移動平均線を下回ったのが昨年6月ですから、

もし上抜けすれば約10ヵ月ぶりということになり、

かなりの時間このトレンドが継続することを示唆するからです。

ここはしっかり注目していきたいと思います。



ユーロ圏の3月消費者物価指数(CPI)は速報値で2.6%でした。

これで4ヵ月連続でECBの目標値である「2%以下」の数値を上回っただけでなく、

直近では最も高い数値となりました。

この指標を受けてユーロドルは再び1.42台前半まで買われていますが、

ポルトガルの財政赤字の悪化や、ドルの利上げ観測などに打ち消され、

対ドルでは伸び悩んでいます。



しかし、このCPIの数値から来週7日のECB理事会では

3年ぶりの利上げが確実になってきたように思います。

足元では原油価格をはじめ、商品、穀物価格の上昇が続いており

消費者物価を押し下げる要因は見つかりません。

ただ、利上げが決定された場合のユーロの値動きは非常に不透明かと思います。

一度利上げに踏み切れば今後数回の再利上げが見込める一方、

南欧諸国の財政問題が尾を引いているからです。

昨日もポルトガルは2010年度の財政赤字が悪化したとして、

今年度の見通しも下方修正しています。

利上げ後は「材料出尽くし」としてユーロ売りに傾くのか、

あるいは財政問題もポルトガルまでは織り込み済みとしてユーロの上昇に繋がるのか、

今しばらく値動きを見極めたいところです。



本日は注目の「米雇用統計」です。

ADP雇用者数も予想通りの内容だったことや、

3月に入ってからの週間失業保険申請件数もやや改善していたことで、

にわかに雇用統計改善への期待感が高まっています。

加えて、米高官からは量的緩和解除を示唆する発言が相次いでいることから、

市場は円売りに傾いています。

専門家の相場観もドル高に変貌しつつあります。

雇用統計の結果が予想を上回る内容でしたら問題はありませんが、

悪化していた場合のことも多少頭の片隅に入れておきたいと思います。



今日から4月です。

被災地ではまだまだ不安や混乱があろうかと思いますが、

昨日のサルコジ仏大統領、今朝の日経新聞「私の履歴書」でのブッシュ前大統領、

さらにはオバマ大統領から天皇陛下への手紙など、

世界中から支援の手が寄せられています。

「終わらぬ危機はない」との見出しもありました。

新しい年度が始まると共に、復興に向けた新しい歴史も始まります。



良い週末を・・・・。









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