ギリシャの財政法案可決でユーロ続伸。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ギリシャ議会で緊縮財政法案が可決したことを受けユーロが主要通貨に
    対して上昇。対ドルでは1.4449まで買われ2週間ぶりの高値を記録。
    ユーロ円も117円目前まで買われ3週間ぶりの水準に。
  • ドル円は昨日のアジア市場では81円台での取引が続いていたものの、
    海外市場でユーロドルが上昇すると下落し、NY市場では80円台半ばまで下落。
    その後やや値を戻したもの81円台前半では依然売り意欲も強い。
  • 豪ドル円は6月15日以来の86円台まで上昇。ユーロが対ドルで上昇した
    ことに引っ張られ、豪ドル/米ドルでも1.06台後半に。
  • 株式市場は3日続伸。この間の上げ幅は320ドルを超え3月以来最大。
    ダウはギリシャのデフォルト回避への前進が評価され72ドル高。
  • 債券相場は続落し長期金利は上昇。株高から安全資産である債券が売られ、
    投資家の「リスク選好」が進んだことが背景。
  • オバマ大統領は財政赤字削減のため、富裕層に対する減税をやめるべきだとの
    見方を記者会見で示す。
  • 金、原油は続伸。原油価格は在庫が予想外に減少していたことを受け、前日に続き
    大幅続伸し95ドル台に迫る。
  • 5月仮契約住宅販売指数 → +8.2%



本日の注目イベント


  • 独   独6月失業率
  • 欧   ユーロ圏5月マネーサプライ
  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁欧州議会で証言
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   6月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ホーニング・カンザスシティ連銀総裁講演





ギリシャの緊縮財政法案が議会で可決されるとの見通しから、

ユーロドルは昨日のアジア時間から堅調に推移し、

欧州市場に入ると1.44台に乗せ、1.44台半ばまで続伸しました。

緊縮財政法案は結局、155対138の僅差で可決され

デフォルト回避に向けひとまず最悪の事態は避けられた格好です。

しかし、具体的な削減策を示す関連法案が

本日から審議されるためまだ安心はできません。

EU・IMFに示した赤字削減計画が予定通り実施できるのかどうかの懸念も残り、

今度の日曜日の行われるユーロ圏財務相会合で

「第2次支援策」がどのような形で決まるのか予断は許しません。



ギリシャが緊縮財政案を議会で可決したことで

ユーロは主要通貨に対して幅広く買われほぼ全面高の展開でした。

この影響は株式市場にも波及し、NYダウは大幅に上昇しその結果債券が売られ、

10年債利回りは3.1%台まで上昇するなどかなりの影響が出ています。

リスク資産が買われ、安全資産が売られるという典型的な

「リスク選好」のパターンが観測されています。

この流れは為替市場にもおよび、低金利の「円とドル」が売られ、

高金利の「豪ドル・ユーロ」などが買われています。

特にユーロはギリシャ問題を背景に売り込まれていたこともあり、

先週の底値からは300ポイント以上も上昇しています。

また、来月のECB理事会では政策金利の再引き上げ観測が高まっており、

ギリシャ問題で忘れかけられていた「利上げ」に再び光が当たってきたようです。

7月7日のECB理事会までは

「ソブリンリスクと利上げ観測」の綱引きが再開されそうです。



一方ドル円はさすがに動きが出てきたもののまだ方向性ははっきりしません。

昨日は81円を挟む展開が続き、底堅い動きにはなっていましたが、

ユーロが対ドルで強含むと円高方向に向かい

80円台半ばまで円買いが進む場面もありました。

相変わらず円自体の材料に欠けることから動きが鈍く、

特に東京時間帯では朝の9時から10時までが「ゴールデンタイム」となっており、

それ以降は「開店休業」状態が続いています。

勝負は欧州時間からNY時間にかけて、ということになるのでしょうか。



それでもテクニカルを観ると、

30分足から4時間足までの短期的な動きを示す時間足では全て上昇傾向を見せています。

あとは、8時間足の200日移動平均線が抵抗する81円53銭が「当面の目標」です。

また下値では80円50銭前後が重要となります。

先週まで抵抗していた一目均衡表の「雲」がサポートしているからです。



今朝方もユーロドルが続伸し1.44台後半まで上昇していますが、

ギリシャ問題が依然くすぶっているとは言え、

チャートを見る限りほぼ全ての足で上昇を示唆してます。

ここはチャートを信じるのであれば、

6月初旬に記録した1.46台後半がターゲットになりそうです。

ユーロドルは上昇傾向を示し、ドル円の下落は限定的と観ればクロス円全般に

「上昇バイアス」がかかっているように思えます。

引き続きユーロドルが相場の流れをけん引すると見られます。









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ドル円3週間ぶりに81円台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ギリシャへの追加支援が行われるとの楽観的な見方や、
    米長期金利の上昇などを背景に、低金利通貨が売られる展開が
    加速。
  • ドル円は81円前後の売りをこなし、6月2日以来となる
    81円27銭まで上昇。ドル円ではドル高が進んだものの、他の主要通貨
    ではドル安が加速したことからクロス円は軒並み大幅な円安に。
  • ユーロドルはギリシャの緊縮財政法案が議会で可決されるとの見方が
    強まり、大きく上昇。トリシェ・ECB総裁が講演でインフレに強い警戒感を
    示したこともユーロ買いに繋がり、一時1.44に迫る水準まで上昇。
    これまでの1.41-1.43のレンジを上抜けした可能性も。
  • 株式市場は大幅高。ギリシャ問題の好転と、原油価格の上昇から
    エネルギーセクターが株高をけん引。ダウは連日100ドルを超す
    上昇を見せ1万2200ドル目前に。
  • 債券相場は大幅続落。連日の株高と5年債入札の不調から価格は
    下落し、10年債利回りは6月14日以来の3%台乗せ。
  • 金、原油はともに反発。原油価格はギリシャのデフォルト回避見通しと、
    国立ハリケーンセンター(NHC)がメキシコ湾で熱帯低気圧が発生する
    可能性を指摘したことも買い材料に。
  • 6月消費者信頼感指数 → 58.5
  • 4月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.96(前年比)
  • 6月リッチモンド連銀製造業指数 → 3



本日の注目イベント


  • 日   5月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   6月ユーロ圏消費者信頼感
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 独   メルケル・独首相講演
  • 米   5月仮契約住宅販売指数
  • 米   ラスキン・FRB理事講演
  • 加   カナダ消費者物価指数(CPI)





「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を日足チャートでは上抜けしたドル円は、

6月初めに記録して以来の81円台前半まで上昇しました。

81円手前にはテクニカルでの重要なレジスタンスが集中していると指摘しましたが、

上抜けしたドル円はその水準にあった売りをこなし、

さらに81円20銭程度までの売りもこなし上昇しました。

おそらくはレジスタンスポイントを抜けたところにはストップロスのドル買いがあり、

その執行が相場を押し上げたものと思われます。



ひとまず最初のハードルを超えたドル円ですが、

この先にも多くのハードルが立ちふさがっています。

現在、日足では一目均衡表の「雲」に入っていますが、

この雲はそれほど厚みもなく、抜けるにはそれほど難義ではありません。

雲の上限は81円34銭のところに位置していることから、

81円台半ばまで上昇すれば「上抜け完了」ということになりますが、

その上の81円58銭には「8時間足」の200日移動平均線が待ち構えています。

ドル円はここ数年、米経済指標の改善が発表される度に上値を試し、

その後もみ合いから下落して行くパターンが続いています。

そのため「吹いた所は売り場」といった相場観も定着しています。

「ドルが上昇したらショートメイクのチャンス」と考える市場参加者が、

「ドルショートが機能しなくなった」といった相場観を

持つようになるまではドルの本格的な反転はありません。

そのためには上記81円58銭の200日移動平均線を超えることが最低条件となります。



このように足元ではテクニカル的に観ても、ドル上昇の流れに傾いていると思います。

ドルの需給で見れば81円台前半は輸出筋中心にドル売り意欲も強いと思われます、

それでも81円台、もしくは80円台後半から大きく値が崩れなければ、

上記81円台半ばをテストする可能性も出てくると思われます。

ドル売り意欲が強い中、81円前後の水準が維持できるかどうかが焦点になりそうです。



ドル円が80円割れのリスクを徐々に取り除き、

81円台まで戻った明確な理由は特に見当たりません。

あえて探せば、以前にも指摘しましたが、

「明確な理由もなく売られ続けていた米株式市場」が反転してきたことが挙げられます。

株高は投資家のリスク許容度を高めることから、為替市場では「リスク選好」、

つまり、高金利通貨が買われ低金利通貨が売られます。

その結果、ドル円では「ドル買い円売り」、

その他主要通貨では対ドルで豪ドル、ユーロなどが買われることになるため今後も

「米株式市場の先行きをどう読むか」が重要になります。



ユーロドルは連日大きな値幅を伴って乱高下しています。

言うまでもなく材料はギリシャの緊縮財政法案の行方です。

昨日から法案の審議が始まっていますが、

市場のコンセンサスは「可決」との見方でユーロ買い戻しが進んでいるのが現状です。

ギリシャ国債を保有する金融機関がロールオーバーに応じるというフランス案に

ドイツの銀行が29日にも政府と協議し、

合意に達するのではないかとメディアは報じています。



一方首都アテネでのデモは一部で暴徒化し、負傷者も多く出ているようです。

仮に法案が議会を通ったとしても、

格付け会社がギリシャ債をどのように位置づけるのか・・・。

また赤字削減が今後スケジュール通りに達成できるのかといった根本的な問題も残ります。

専門家の中には「単なる先送りだ」といった声もあり、

ギリシャ問題はまだまだ尾を引きそうです。



このことに関して格付け会社、英フィッチのソブリン格付けの責任者は

24日付けのフィナンシャル・タイムズ(FT)に寄稿し、

ギリシャ国債を保有している金融機関のロールオーバーについて

「そのようなシナリオをフィッチはソブリン債デフォルトイベントと見なし、

ギリシャのソブリン債を制限的デフォルト格付けとする公算が極めて大きい」

と述べています。

また、フィッチは「文言だけでなく真髄において判断する」とも

強調しています。(ブルームバーグ)

このように、本日緊縮財政法案が議会で可決されたとしても

同国債の格付けを巡っては大きな波乱がありそうです。








ユーロドル反発し1.43台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は少ない値幅の動きながらもドル高で推移。
    ギリシャの緊縮財政案が可決するとの楽観的な見方や、
    米長期金利の上昇からドル買い円売りが優勢に。
    ただ高値は80円98銭と、81円台手前では上昇にブレイキ
    がかかり81円台乗せには至らず。
  • ユ-ロが急反発。上記ギリシャ支援の可能性の高まりと、
    サルコジ仏大統領の新規提案からユーロドルは1.41台半ば
    から100ポイント以上の上昇を見せる。ユーロ円も115円台
    まで上昇。
  • サルコジ仏大統領は、同国の大手銀行が保有するギリシャ国債
    の70%をロールオーバーする方向で合意できそうだと発言。
  • 株式市場は大幅反発。ギリシャのデフォルトが避けられる
    との見方や、経済指標の内容が予想より悪化していなかったこと
    などを材料に銀行、ハイテク株などが上昇しダウは前日比109ドル高。
  • 債券相場は下落し長期金利は上昇。2年債入札が不調だったことに加え
    株式市場の大幅高からリスク選好の流れに。
  • 金は3日続落し、約1ヵ月ぶりに1500ドルの大台を割り込む。
  • 原油は小幅に続落し、一時90ドル台を割り込んだが引けは90ドル
    台を維持。
  • 5月個人所得 → +0.3%
  • 5月個人支出 → ±0%
  • 5月PCEコア・デフレーター → +1.2%(前年比)



本日の注目イベント


  • 英   英1-3月期GDP(確定値)
  • 独   独7月GFK消費者信頼調査
  • 独   独6月消費者物価指数(CPI,速報値)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   6月消費者信頼感指数
  • 米   4月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   6月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





ドル円は昨日の週明け東京タイムから堅調に推移し、

81円台乗せには至っていませんが80円台後半での取引となっています。

毎日のように変わるギリシャ支援をめぐる動きから、

ユーロドルが反発し「ドル安ユーロ高」になった一方、リスク回避の流れが

やや後退したことからドル円では、「ドル高円安」に動きました。

先週末の展開とは全く逆の動きとなり、ギリシャ支援が実際に行われるのかどうか、

いよいよヤマ場にさしかかってきました。



フランスのサルコジ大統領はBNPパリバなど、

同国の大手銀行とギリシャ国債の償還に伴うロールオーバー(借り換え)について

合意する見込みだと語っています。

この提案が受け入れられれば、フランスの銀行が保有するギリシャ国債の70%が

ロールオーバーされることになり、サルコジ大統領は他の諸国も

この案に追随することを望むとも述べています。

問題はロールオーバーするにしても国債を保有する銀行が「自発的に」行うかどうかです。

「自発的」でないと、格付け会社などからは実質的にデフォルトであると

見なされる危険があり、今後同債券を担保にECBからの

資金借り入れができなくなる恐れがあるためです。



ここにきてサルコジ大統領が積極的に動いているのも、

フランスに「お家の事情」があるからです。

フランスの大手銀行はギリシャに対するエクスポージャーが

他の欧州諸国に比べ圧倒的に多いことが指摘されています。

同国の国債を保有しているばかりでなく、ギリシャ国内に銀行小会社なども保有し

「リテール業務」にも進出しており、いわばギリシャはフランスにとって「お客様」です。

仮にギリシャ国債がデフォルトに陥った場合、フランス大手行は格下げされることになり、

国際金融市場での資金調達や活動に大きな障害がでてくる可能性があります。

このためサルコジ大統領はこの案に消極的だったドイツも巻き込んで、

欧州全体でロールオーバーに参加するよう呼びかけています。

ドイツ財務相の報道官は昨日ベルリンで、

ギリシャ国債の70%をロールオーバーするフランスの提案を歓迎すると語っています。

ブルームバーグによれば、ドイツはまだ金融機関と協議中だとし、

同国の銀行と保険会社がギリシャ債をどの程度ロールオーバーするかは

決まっていないと伝えています。



ギリシャでは日本時間今夜から緊縮財政案の審議が始まり明日には結果が判明しますが、

市場の見方では承認されそうです。

そのためユーロドルの買い戻しが活発になっていますが、

今後のニュース次第では反落する可能性もあり不安定要因です。

ユーロドル、ユーロ円はともに大きく値が飛ぶことも考えられます。

ポジション管理には十分注意が必要です。



ドル円は昨日もこの欄で書いたように、

「日足」では「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を上抜けしています。

同時に一目均衡表の「雲の下限」で頭を押さえられている状況にもなっています。

現在80円94銭にある「雲の下限」を抜けても、

完全に雲を抜けるには81円40銭程度まで上昇することが必要です。

この水準が抜けるのかどうかは議論のあるところですが、

実需のドル売りや利食いのドル売りが待ち構えている一方、

ストップロスのドル買いもありオーダーは売り買い混在しているようです。

資源価格がもう一段下落し、資金が株式市場やドルに向かえば

ドル反発のきっかけにもなりそうですが、

目を米ファンダメンタルズに向けるとその可能性の低いことに気づかされます。

今週末からは7月入りです。

バーナンキ議長が期待する「年後半」が始まることになるわけですが、

「年後半の前半」である7-9月期にどこまで米景気の好転を示す経済指標が

でてくるのかじっくり確認したいと思います。









リスク回避の流れから豪ドル円84円台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は方向感が出ない中、リスク回避の流れから円買いドル売りが
    優勢となり、80円19銭まで下落。
  • ユーロドルが再び下値を試す流れに。ギリシャの緊縮財政案が
    議会で承認されるかどうかの不透明さに加え、イタリアの銀行株が
    急落し、一時取引が停止されたことなどからユーロ売りが加速し、
    ユーロドルは1.41台半ばまで下落。
  • このため、円以外の通貨では「ドル高」が進み、円とドルが買われる
    展開となり、クロス円は下落。
  • 株式市場は欧州危機への懸念が続き続落。欧州の銀行株が下落した
    影響もあり、ダウは115ドル安となり再び1万2千ドル台を割り込む。
  • 株式相場の大幅下落と、リスク回避の流れから債券価格は大幅に上昇。
    10年債利回りは今年最低水準を更新し2.86%に。
  • 金価格は大幅に続落し、2日間で50ドルを超す下げを記録。
    原油は小幅に上昇。
  • 国際決済銀行(BIS)は年次報告で、各国の歴史的な低金利政策の継続に
    警鐘を鳴らし、世界規模での利上げが必要と指摘。
  • 5月耐久財受注 → +1.9%
  • 1-3月期GDP(改定値) → +1.9%



本日の注目イベント


  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 米   5月個人所得
  • 米   5月個人支出
  • 米   5月PCEコア・デフレーター
  • 米   ホーニング・カンザスシティ連銀総裁講演





ギリシャの緊縮財政案は明日28日に議会を通るかどうかが注目されていますが、

一部野党の有力議員が緊縮財政案に反対を表明するなど、先行きは依然不透明です。

ドイツのメルケル首相は先週末、ドイツの銀行と保険会社は

ギリシャ金融支援パッケージに参加することが自らの

「極めて大きな利益」になるだろうとの認識を示し、

フランスのサルコジ大統領も民間部門との交渉が順調に進んでいることを示唆している、

とブルームバーグは伝えています。



しかし、ユーロドルは1.43前後まで反発するものの上値は重く、

特に欧州時間帯には売られる展開が続いています。

先週末もイタリア2大銀行のウニクレディトとインテーザ・サンパオロなど銀行株が急落し、

両銘柄は値幅制限いっぱいまで下げ、一時売買が中断される場面がありました。

また、同国の債券も売られ、安全とされるドイツ国債に対する利回りスプレッドは

2.14%とユーロ導入以来最大に広がっています。

先週ギリシャのパパンドレウ首相は議会で信任を勝ち取りましたが、

ギリシャの財政問題がイタリアへの影響を及ぼし始め、

今後デフォルト問題にまで発展するようだと、

ギリシャに対するエクスポージャーの大きさから

フランスの銀行株が急落する可能性も出てたと思われます。



ドル円は80-81円が抜けきれない展開が続いています。

ギリシャ問題からユーロドルが1日100-150ポイントの値幅で

神経質な動きを見せているのと対照的に、1日せいぜい30-50銭の値動きです。

東京時間での値動きは朝方1時間程度見られるものの、

その後の動きはほとんど見られない状況が続いています。

先週も書きましたが、そのため「日足」のチャートでは

「三角保ちあい」(さんかくもちあい)が形成されており、

上値は80円60銭、下値では80円10銭レベルを割り込めば

「三角保ちあい」を抜け切るサインと見ることができそうですが、

そこから一気に大きな値動きが期待できるかどうかは不透明です。



本日も週明けであることから朝方はドル買いが先行することも考えられますが

上値は限られると思います。

ギリシャ問題から「リスク回避」の展開になると「ドル円」は下落し、

「ユーロドル」など他のドルストレートも下落しそうです。

ドル円は上記「三角保ちあい」がブレイクする水準がポイントとなり、

ユーロドルは「日足」の120日移動平均線がサポートする1.4085と、

上値では1.43前後がブレイクするかどうかが

今後の方向性を見る上でポイントになりそうです。



また、上値が徐々に切り下がってきている豪ドル円では、

これまでサポートされてきた120日移動平均線(日足)が明確に下方に抜けてきました。

現在かなり厚い「雲」の中を下落していますが、

遅行スパンも「逆転」を起こしている状況からすると

もう一段下落する可能性が高いと思われます。

ただ、上記遅行スパンは現在120日移動平均線でサポートされていることで、

84円台前半でもみ合うことも考えられますが、

仮にこちらも抜けた場合には83円台半ばまでの下落が考えられます。

今週は83-86円のレンジを予想しています。









ドル円81円台乗せに失敗。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はアジア市場でのドル高の流れを受け朝方は堅調に推移。
    80円80銭まで上昇したものの、上値の重さと、ユーロドルが
    上昇しユーロ高が進んだことから下落し、80円半ば引け。
  • ユーロドルは下落し1.41台前半まで売られた後、ギリシャに
    対する支援合意との一部報道により急速に買い戻され1.42台半ばまで
    反発。ギリシャのパパンドレウ首相はEU首脳に対して、緊縮財政策の実現を
    断言したとの報道も。
  • 株式市場は朝方急落し、ダウは一時230ドル安まで売られる。
    IEA(国際エネルギー機関)が石油備蓄の放出を発表したことから、エネルギー株
    などが下げを主導。その後は買い戻しも入り底堅く推移し、ダウは59ドル安、
    ナスダックは19ドル高で取引終了。
  • 株安から債券相場は上昇。失業保険申請件数などが増加していたことなども
    材料となり、価格は上昇し利回りは低下。
  • 原油価格は急落。IEAが石油備蓄を日量200万バレルを30日間放出
    すると発表したことで、WTI原油先物価格は一時4ヵ月ぶりに90ドルの大台を
    割り込む。引けにかけてはやや反発し91ドル台で取引を終える。
  • 石油価格の急落で、金も利益確定の売りに押され大幅安。前日比32ドル
    下落し、約1ヵ月ぶりに1520ドル台に。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.9万件
  • 5月新築住宅販売件数 → -2.1%



本日の注目イベント


  • 欧   ゴンザレスパラモ・ECB理事講演
  • 独   独6月ifo景況指数
  • 英   キング・BOE総裁記者会見
  • 米   5月耐久財受注
  • 米   1-3月期GDP(改定値)





IEA(国際エネルギー機関)による「石油備蓄放出」というサプライズがあり、

原油価格は大きく下落しました。

原油価格は堅調に上昇している金とは異なり、

5月に115ドル台の高値を記録した後は「調整局面」にありました。

100ドル台に乗せると売られ、90ドルに近づくと売られ

「90-100ドル」のボックス相場を形成している状況でした。

背景の一つが米国の景気減速です。

景気低迷が続けば、製造業を中心に石油の需要が減少します。

ただ、それでも原油価格は高止まりしており、

IEAは石油価格の高騰が世界経済に影響を与えることを懸念し、

備蓄放出という行動に出たようです。

WTI原油先物取引は、もともと投機的色彩も強く、

投機筋は今回の措置でかなりのポジションを手じまった結果、

急落に繋がったものと思われます。



ドル円はNY市場で80円80銭まで上昇し、「やっと動き出した」といったところです。

東京時間に80円の半ばを抜き、やや上昇に弾みがついた格好でしたが、

このあたりにはテクニカルでのレジスタンス・ポイントも多く、

一気に上昇するには材料が必要でした。

ひとまず、80円80銭まで上昇はしましたが、

この水準から上値にも重要なテクニカル・ポイントがあり、

まだまだ上昇へのハードルは高いと言えそうです。



半ばにかけて何度も80円割れを試してきましたが割り込むことに失敗し、

底堅さを確認したうえで今度は上値を試している過程にあると思います。

前日のバーナンキ議長の会見で「QE3」への言及がなかったことから、

消極的なドル買いで反応しましたが、

ドル円が上昇に転じるには材料としては足りないと言えます。

昨日の80円80銭は「8時間足」の120日移動平均線で見事に止められています。

その後下落し80円半ばで推移していますが、

上値には再び上記120日移動平均線が80円78銭にあり、

さらに上には雲の上限もあります。



そして「日足」に目を移せば、ほぼ同水準に「雲の下限」があり、

全体として81円近辺では「かなりの抵抗」が見られると考えられます。

しかしだからと言って上には抜けないというわけではなく、

抜けるにはさらに「時間と材料」が必要だということです



豪ドル円の上値が重く、チャート(日足)を見ても明らかに上値が切り下がってきています。

85-88円のレンジを下方に修正し83-86円のレンジ内で動くと予想していますが、

昨日も84円台前半まで下落し反発しています。

84円目前までが売られますが83円台には入らず反発するこの動きを

「底固い」というのか、あるいは「上値が重い」というのか難しいところです。

オーストラリアの利上げ観測が後退したことと、

中国の利上げ観測が高まっていることが背景ですが、

ここは上記83-86円のレンジだと割り切って大きな値幅を狙わず、

こまめに利益を積み上げていく方法が賢明かと思います。



日々のトレードの中で債券相場や株式相場は

為替にも影響を与えるため値動きには注意が必要ですが、

さらに昨日のIEAの英断から資源価格、商品相場にも

これまで以上に目配せが必要になっています。

またギリシャの緊縮財政問題の行方からも目が離せません。

ギリシャのベニゾロス財務相は昨日アテネで記者会見を行い、

金融支援を確保するために必要な780億ユーロ(約9兆円)の

連帯税などを含む追加提案が、

EUとIMFの当局者から支持されたことを明らかにしています。

最も重要な緊縮財政計画の国会承認は来週28日(火曜日)に予定されています。



天候不順で遅れていた「さくらんぼ」が最盛期を迎えています。

良い週末を・・・・。









FOMCではサプライズなし。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 注目のFOMCでは米景気判断を下方修正したものの、
    事前に予想された内容とは大きな相違はなかった。
    バーナンキ・FRB議長の記者会見も特にサプライズはなく、
    株式市場は下落、債券市場では債券高に振れる。
  • 為替市場では全体的にドル買いで反応。「QE3」などドルの価値下落に
    繋がるコメントなどがなかったことが背景。
  • ユーロドルは1.44台から再び1.43台まで下落。ドル円は朝方80円を
    試す展開があったが、ユーロ安に引っ張られ80円38銭までドル高に。
    しかし、依然として膠着状態からは抜け出せず。
  • 株式市場はFOMC待ちの展開から小動きだったものの、バーナンキ議長の
    会見が進むにつれて下落しダウは80ドル安。
  • 債券市場は量的緩和を拡大する可能性を示唆しなかったことから、それまでの
    上昇分を吐き出す格好で下落、前日比同水準で引け。
  • 金は7日続伸し1550ドル台に。原油は2ドルを超える大幅高に95ドル台を回復。
  • 4月住宅価格指数 → +0.8%



本日の注目イベント


  • 豪   豪4月CB景気先行指数
  • 欧   ユーロ圏6月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏6月非製造業PMI
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   5月新築住宅販売件数





注目されたFOMCでは事前予想通り「QE2」は6月末を持って終了することを確認し、

一部で指摘されていた「QE3」の予定には言及されず

大きなサプライズはありませんでした。



発表された声明文によると、景気回復は

「緩やかなペースで進行中だが、委員会が予想していたよりは幾分ペースが遅い」とし、

今後数四半期をかけて持ち直すとしています。

今年の経済成長を、4月時点での予想3.1~3.3%から、

2.7~2.9%に下方修正しました。

またインフレについては、従来予想を幾分上回ると説明し、

4月時点での予想を若干引き上げています。



結局、金利は据え置かれ、量的緩和拡大の見通しもなかったことから

ドルに取ってマイナス材料とはならず、

主要通貨に対してドルが買われる展開になっています。

一方株式市場では「QE3」への言及がなかったことや、

インフレ見通しを上方修正したことなどが悪材料とみなされ、

大引けにかけては値を崩しています。



FOMC後の会見でバーナンキ議長は、商品価格が下落し、

製造業が日本からの供給混乱を乗り切れば、景気は持ち直す可能性が高い、と指摘し、

欧州の混乱も懸念材料の一つであると述べています。

興味深いのは、

「景気減速は一時的な現象である部分もあれば、長期化する可能性のある部分もある」

としながらも、「われわれは成長加速を確信している」とした点です。

先の会見で述べた「年後半には景気は回復する」との姿勢は維持し、

楽観的な見方を変えてはいません。



さらに議長は、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を

「長期にわたり」低水準に維持していることに関して、

「(長期にわたり維持する)という文言は、少なくとも2-3回のFOMC会合を意味する」

と述べている点です。

今後開催されるFOMCの予定を見ると、7月には開催されず、

8月、9月、そして11月には今回と同様に2日間の日程で開催され、

バーナンキ議長の記者会見もあります。

議長の発言を考えると、この11月の会合あたりが

重要な節目になってくる可能性がありそうです。



今回のFOMCでは景気見通しは下方修正しながらも、インフレ予想を引き上げています。

さらなる量的緩和には消極的な理由がこのあたりにありそうですが、

原油価格の高止まりなどを背景に、インフレに対する警戒感も堅持していることが伺えます。

このあたりのバランスが今後の「出口戦略」に

微妙な影響をあたえてくることになりそうですが、

少なくとも年内の利上げの可能性はかなり無くなってきたと言えそうです。



バーナンキ議長の会見を受けて、

今朝の為替市場ではやや「ドル高傾向」が強まっているようです。

ドル円では膠着状態が続いていますが、

先週から1週間届かなかった80円40銭レベルを今朝、ワンタッチしています。

そのため短期的な値動きを示す「1時間足」では、

ローソク足が120日移動平均線を上抜け、200日移動平均線に絡んで来ています。

この「1時間足」では上値で抵抗する「雲」も抜けており、

上昇を伺わせるパターンを見せてはいますが、少し長い「4時間足」では「雲」の中に入り、

120日移動平均線がある80円49銭を試そうとしています。

先ずは、目先の80円の半ば、そして80円90-81円にかけて集中している

各時間足のレジスタンスゾーンを抜けることができるかどうかということになります。

3日程連続して80円割れを試し跳ね返されたことで、今度は上値をトライする番ですが、

この水準が抜けずに押し戻されるようだと、

ますます「ドル円離れ」が進むことになりそうです。








ギリシャ問題好転からユーロ続伸。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドルは主要通貨に対して全面安。ギリシャのパパンドレウ内閣の
    信任案が議会で可決されるとの観測が高まり、ギリシャが金融支援を
    受けられるとの見方が広がった。
  • ドル円は値幅が19銭と、80円台前半でほぼ「固定相場状態」が
    続き、動けず。
  • ユーロは上記ギリシャに対する楽観的な見方が広がったことから
    買われ、約1週間ぶりに1.44台まで上昇。ユーロ円も115円台に。
  • 5月の米中古住宅販売件数は昨年11月以来の低水準だったものの、
    事前予想を上回ったことから相場への影響は見られなかった。
  • 株式市場はギリシャ債務危機への懸念後退から大幅続伸。
    銀行株やパソコン大手のHP株などが上昇しダウは4日続伸し、
    1万2200ドルに迫る109ドル高。
  • 株高から債券相場は3日続落し、長期金利は上昇。ただ10年債利回りは
    それでも3%には届かず。
  • 金、原油は小幅に続伸。金は6日続伸し2週間ぶりの高値に。
  • 5月中古住宅販売件数 → -3.8%(年換算481万戸)



本日の注目イベント


  • 豪   豪4月ウエストパック先行指数
  • 英   BOE議事録
  • 欧   ユーロ圏6月消費者信頼感
  • 米   4月住宅価格指数
  • 米   FOMC政策金利発表
  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見





今朝7時過ぎにはギリシャ議会で、

パパンドレウ政権が信任を得たとのニュースが入って来ました。

300議席のギリシャ国会で信任決議案への賛成は155票、

反対は143票でわずかながら信任票が不信任を上回ったようです。

前日のユーロ圏財務相会合でも「先ずは緊縮財政策が議会を通過すること」が

支援融資実行の条件だったわけですから、まずはひと安心といったところです。

今後は内閣信任をベースに緊縮財政案の成立を目指すことになり、

多少ですが、先行きの見通しが明るくなったようです。



ユーロドルは昨日のNY市場で1.44台の前半まで上昇しましたが、

先週からギリシャのデフォルト懸念を材料に再三1.41台まで売り込まれたユーロは

大台の1.40を割り込むことなく反発を繰り返してきました。

見方を変えれば、市場は仮にギリシャがデフォルトに陥っても

「問題がギリシャに留まってくれていれば」ユーロ圏への影響は

甚大ではないと観ていた可能性もあります。

債券市場やCDS市場ではギリシャの財政破たんを織り込む流れが続いてきましたが、

為替市場では手放しで、ドルを買ってユーロを売るわけにはいかなかったようです。



ユーロドルは1.44台前半まで上昇したことで、

「日足」では昨日から「好転」を見せている遅行スパンが

ローソク足から明確に離れています。

また「一目均衡表の雲」も上抜けしそうな状況になってきました。

今後市場の目が再び米国の景気減速に着目し、ドル売りユーロ買いに傾き、

ユーロドルも1.44台半ばを抜いてくるとユーロ高に弾みがつく可能性がありますが、

現状ではまだギリシャ問題に不透明感が残り、ユーロの方向感もまだら模様です。



ユーロが売られても買われても動かないのはドル円です。

東京市場では朝の1時間だけが「書き入れ時」でその後は無風状態が続いていますが、

最近ではNY市場でも同じような状況になってきたようです。

ここ1ヵ月ほどは、ほぼ80円台での推移が続いており、

個人投資家も動かないことから「ドル円離れ」が進んでいるようで、

これまであまり手掛けなかった「ユーロドル」や

「豪ドル対米ドル」の取引が増えてきています。

日足チャートでは5月26日の82円09銭を高値に「右肩下がりの抵抗線」ができており、

一方下値では6月8日の79円70銭を底値に「右肩上がりの支持線」を描くことができ、

いわゆる「三角保ちあい」(さんかくもちあい)が形成されています。

現状では80円85銭を超えるか、

80円を割り込めば「三角保ちあい」を抜けたことになりますが、

どちらかと言えば下落リスクのほうが高いのではないかと観ています。



先日もこの欄で米株式市場の下落について触れましたが、

NYダウなどは決定的な売り材料がないなか、

ギリシャ問題や日本の震災に伴うサプライチェーンの遮断を理由に

調整が続いてきましたが、先週後半からは反発に転じています。

昨日も大幅に上昇したことで、先週の底値から約300ドルも上昇しています。

これで上昇に転じるかどうかはわかりませんが、

もし上昇が継続されれば債券が売られ米長期金利が上がり、

ドルが買われることになるため今後も注意が必要です。



そして今日はバーナンキ議長の記者会見が行われます。

米経済指標の低迷を受けて景気判断を下方修正する可能性も指摘されています。

また先の講演では米景気は年後半には回復に向かう、

との楽観的な見方も示していましたが、

そういった表現が後退するのかどうかも注目されます。

時間は、明日の朝方3時15分から予定されています。








ユーロ一旦売られるも反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは1.43台からユーロ圏財務相会合の結果
    を睨みながら下落し、1.42台前半まで売られたものの、
    その後再び反発。ギリシャへの第2次支援の道筋ができたことや、
    パパンドレウ首相が金融支援を受け取るために必要な行動は
    すべて取ると発言したことなどが材料に。
  • ドル円は80円割れを試す場面もあったが、先週末のNY市場
    同様に80円台は維持。ユーロ円などクロス円が下落したことで新規の買いを
    誘い、ドル円でドルをサポートした側面も。
  • 株式市場は続伸。ユーロ圏のユンケル議長の発言を受け、ギリシャの
    デフォルト懸念が後退したことが背景。ダウは76ドル高、ナスダックも
    反発。
  • 債券相場は続落。株高とギリシャ問題の好転から価格は下落し長期金利は
    上昇。
  • 金、原油は小幅に上昇。原油は欧州市場では91ドル台まで売られたものの、
    NYでは小幅に反発。
  • ルクセンブルクのフリーデン財務相は、「ギリシャが緊縮財政と資産売却
    のパッケージを議会で成立の条件を満たした場合に限り、次回融資実行と
    第2次支援プログラムの検討が可能になる」と言明。



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 独   独6月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏6月ZEW景況感調査
  • 米   5月中古住宅販売件数
  • 米   FOMC(6/22まで)
  • 米   リプスキー・IMF専務理事代行講演
  • 加   カナダ6月小売売上





米国では特に重要な経済指標の発表もなかったことから、

今朝の各新聞、メディアのニュースは「ギリシャ問題一色」です。

2日間にわたって開催されていたユーロ圏財務相会合では

ひとまずギリシャのデフォルトは後退し、通貨ユーロも反発を見せてはいますが、

「問題の先送り」との印象はぬぐいきれません。



昨年決定したギリシャへの第1次金融支援に続き、

第2次支援策を行うことは確認されたものの、

7月分の融資120億ユーロ(約1兆3700億円)の支払いについては

持ち越された格好になっています。

この点について、ルクセンブルクのフリーデン財務相は、

「ギリシャが緊縮財政と資産売却のパッケージを議会で成立の条件を満たした場合に限り、

次回融資実行と第2次支援プログラムの検討が可能になる」と明言しており、

先ずギリシャ国内で支援に向けた体制を作ることが重要であるとの認識を示しております。



パパンドレウ・ギリシャ首相もこの点に関しては理解を示し、

金融支援を確実に受け取るために必要な行動は全て取ると約束をした、

と報道されています。

パパンドレウ首相は本日にも信任投票を控えており、その成り行きが注目されます。

仮に信任されないと、野党は選挙の実施を要求するとみられ、

緊縮財政策の議会成立は難しくなりそうです。

いずれにしても、ギリシャが第5回目の融資を受けるためには、

議会が780億ユーロ(約8兆9千億円)の緊縮財政策を承認する必要があります。



ユーロドルは欧州市場で一時1.42台を割り込んだものの、

NY市場では1.43台前半まで反発しており、前日と同じような動きをしています。

欧州からの情報次第でどちらにも大きく動く可能性があり、

ここはユーロドル、ユーロ円ともに、早めの利益確定が必要な状況かと思います。

アジア市場で買われていても、

海外市場に入ると雰囲気が一変することも十分考えられるからです。



相変わらず値動きの鈍いドル円ですが、

昨日の朝方には5月の日本の貿易収支の赤字幅が市場予想を超えていたことから

円売りドル買いが強まりましたが、それでも80円台半ばには届かず、

再び80円目前までドル売りが優勢の展開でした。

市場では「リスク回避」の流れが主流だということのようですが、

昨日のようにNYダウが反発しても円の下落は限定的でした。

何かドル反転のきっかけを掴みたいところですが、なかなか見つかりません。

本日から米国ではFOMCが開催されます。

2日間の日程のため、FOMC終了後には

バーナンキ・FRB議長の記者会見が予定されています。

景気認識と金融政策についてコメントするものと思われますが、

ドルが反転するきっかけを期待するのは難しいようです。



短期的な動きを表す「1時間足」でのドル円は、

80円35銭に「200日移動平均線」があり、

その上の80円47銭には「120日移動平均線」があり、ともに上値を抑えそうです。

またすでに「一目均衡表の雲」の抵抗を受けており、

短期的にはドルの上値の重さが感じられます。

この流れは80円55銭水準を明確に抜くことで払拭できそうですが、

本日はこのあたりがポイントになろうかと思われます。

また、下値では2日連続で押し戻された

「80円の大台」がキープできるかどうかが重要になります。

もちろん、ユーロ主導のマーケットのため、

ユーロの動きに左右されることは言うまでもありませんが、

予想外にユーロが急伸するようだとドル円も再び80円のテストがあるかもしれません。







ドル円、再び80円割れ目前に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は80円02銭まで下落。ギリシャの支援問題で
    ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領は会談し、
    協力することで合意。ユーロドルが上昇したことから円買い
    が優勢となる。
  • ユーロは対ドルで1.43台まで上昇。独仏トップ会談でギリシャ支援に
    向けた足並みが揃ったものの、内閣改造を断行したギリシャの
    パパンドレウ政権が緊縮財政を議会に通過させられるかどうかは不透明
    との見方もあり、上昇は限定的。
  • 格付け会社ムーディーズは、イタリアの信用格付けを引き下げる方向で
    見直すと発表。
  • 株式市場はまちましながら、ダウは42ドル高で引け、週間ベースでは
    7週間ぶりに上昇。一方ナスダックは小幅に続落。
  • 債券相場は小動きながらも株価の上昇から売られ、長期金利は上昇。
  • 原油価格は大幅に反落し93ドル台まで売られ、約4カ月ぶりの安値に。
  • 金相場はドルが売られたことで続伸。
  • 6月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 71.8
  • 5月景気先行指数 → +0.8%



本日の注目イベント


  • 日   5月貿易統計
  • 日   4月景気動向指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   バイトマン・独連銀総裁講演(フランクフルト)
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演(ミュンヘン)





ユーロは独仏トップ会談の結果を受け対ドルで1.43台、

対円でも114円台まで買われています。

会談で独メルケル首相はECBと協力すると発言し、

「民間の債権者による自発的なベースでの参加を望んでいる」とした上で、

「ECBとともに取り組んでいく必要がある。

これについてECBとの間に意見の相違があってはならない」と述べています。

これまでドイツはECBのギリシャに対する支援の枠組みで反対の立場をとり、

「民間部門にも負担させる」ことに固執して来ましたが、

トリシェ・ECB総裁に近いサルコジ大統領との会談で

「フランスに譲歩」した格好になりました。



先週には1.40台割れの可能性も指摘されたユーロドルは、

会談でひとまず買い戻されていますが、

問題の根っこはギリシャの国内にあることは明らかです。

自身の辞任をかけて大連立を迫ったパパンドレウ首相は先週内閣改造を行い、

緊縮財政案を議会に通そうとしていますが、

世論の反対をバックに野党も否決する構えです。

EUなど公的機関からの資金援助を受けることが最優先課題であるにも関わらず、

議会でもめている状況は何か日本と似ている気もしますが、

パパンドレウ首相は、もしギリシャが資金援助を受けられなくなれば、

ユーロ圏からの離脱の可能性もあり、同国が大インフレに陥る可能性があることも、

議会で訴えています。

今週はユーロ圏財務相会合もあり、ギリシャ支援の枠組みも山場を迎えますが、

7月11日まで結論が持ち越されることも考えられます。



ギリシャへの支援体制にやや好転の兆しが見えたことから、

同国の国債利回りの上昇はひとまず止まり、

ユーロが買い戻されたことで円も上昇しています。

週末のNY市場で、ドル円は一時80円02銭まで「円買い」が進み、

再び80円割れを試す流れに傾いてきました。

先週1週間は80円割れはなく米経済指標の好転から81円台に乗せるなど、

ドルの上値を試す展開でしたが、

週末にかけては上値の重さからユーロに引っ張られる形で

円が再びジリ高になって来ました。



今週もドル円は80円割れを試す可能性が高いと思われます。

特にFOMCを控えていることから、

米国サイドから米景気に関するネガティブな発言でも伝わると、

ドル売りが加速し円の高値を探る展開になるかもしれません。

一方ギリシャ問題で、同国に対する支援が中断するような事態になると、

ユーロが再び売られ円の上昇に歯止めがかかることも考えられます。

結局先週と同様に、ドル円を見る上でもユーロの動きが重要になっています。

円自体の材料には反応しにくく、やはり欧米からの情報と、

ユーロを中心とした通貨の動きに左右される展開が予想されます。



本日は5月の日本の貿易収支が発表されます。

3月の震災以降やや注目度を増してきましたが、

市場予想は7000億円程度の「貿易赤字」ですが、

これが1兆円に近い数字が示されるようだと円売りに傾きそうです。

その際に80円半ばを超えられるかどうかが注目されます。









ユーロ一段と売られ、ユーロ円一時113円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ギリシャの財政支援の対応を巡る思惑から、ユーロ中心の荒っぽい
    相場展開が続く。
  • ユーロドルは1.41台後半からジリ安が続き、欧州時間には一気に
    1.40台後半まで下落。その後1.41台半ばまで買い戻されたものの、
    NYでは再び1.40台まで売られた後、米経済指標の好転から1.42台
    まで買われるなど荒っぽい値動きに。
  • ドル円はやや「蚊帳の外」で、積極的に手掛けるには材料に欠けた。
    「ドル高ユーロ安」に引っ張られる形で、80円台半ばまで円が強含む場面が
    あったものの、値動きは緩慢。
  • EU.IMFはギリシャの第2次支援については7月11日の会合
    で決めると発表すると同時に、第1次支援分の120億ユーロ(約1兆3700億円)
    については融資を実行することを決定。
  • 株式市場は反発。住宅着工件数などが市場予想を上回るなど、経済指標の
    好転を背景に買い物が優勢となり、ダウは64ドル高。ナスダックは小幅に続落。
  • 債券相場はギリシャ問題の混迷から続伸し、長期金利は小幅に下落。
  • 金、原油はそろって上昇。
  • 週間失業保険申請件数 → 41.4万件
  • 5月住宅着工件数 → 56.0万件
  • 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → -7.7



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏4月貿易収支
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   6月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   5月景気先行指数





前日に引き続きユーロドルがめまぐるしい値動きを見せています。

今週だけでも1.45台に迫る水準から、昨日のNY市場では1.4078まで下落し、

ほぼ一本調子で売られる展開が続いています。

材料はもちろん、ギリシャの財政支援をめぐる問題です。



EU、IMFあるいはECBなどと、

欧州の大国ドイツなどが主張する支援の枠組みの違いから、

投機的なユーロ売りが続いています。

同国に対する緊急融資、120億ユーロは実施されるとの見通しが立ったことから

ユーロドルは上記底値から150ポイントほど買い戻されて1.42台で引けていますが、

依然として予断は許しません。

前日パパンドレウ首相が、自身の辞任をかけて

野党との連立を迫りましたがあえなく拒否されています。

また、アテネでのデモも収まらず、このままではIMF・EUなどからの融資の条件である

「財政再建」が達成されないとの見通しから、

金融市場では「ギリシャ売り」が加速しています。



債券市場では10年債利回りはさらに上昇(価格は下落)し18%を超え、

2年債については一時30%を超える水準まで売られています。

さらに、国債を保証するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は

2050bp(ベーシス・ポイント)まで上昇し、

ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)を織り込む形で拡大しています。

ブルームバーグによると、CDSスプレッド2050bpは、

5年以内のデフォルトの確立81.5%示唆する水準だと報じています。

また、これらの動きに呼応する形でアイルランド、ポルトガル、

さらにはスペインの国債の利回りも上昇しています。



ギリシャの財政問題の解決に「決定打」が出てこないことから、

ユーロは下落しながらも乱高下が続いています。

しかも値幅を伴って荒っぽい動きをすることから、

ユーロドルのオプション1週間物のインプライド・ボラティリティー(予想変動率)も

16.8%と、2010年11月以来の高水準を記録しています。

これは市場参加者の多くが、ユーロドルは今後も

「値動きが大きい」と予想していることを表しています。

ユーロ円は昨日、一時113円台まで売られましたが、これもドル円の影響はほとんどなく、

ユーロドルの値動き通りの動きをしていました。

ユーロ円以外のクロス円もほぼ同様な動きと考えられます。



昨日81円台まで上昇した後、再び80円台半ばまで下落したドル円ですが、

なかなか方向感が見いだせません。

81円台半ばから上の部分と、80円を割り込んだ部分を除くと、

約2ヵ月間80円台を中心に1円50銭程度の値幅になっています。

もともと「実需取引」の多い通貨と言われていますが、

「値ごろ感」という言葉があるように、ある程度下落するとドル買いが出てくるし、

ある程度上昇するとドル売りが出てきます。

その「値ごろ感」は足元では80円30銭-80円90銭といったところでしょうか・・・。

ギリシャをめぐる情報が為替市場を支配しているため「主戦場」は欧州時間です。

今日も東京時間帯では特段の情報がない限り大きな値動きはないと思われます。

本日もトリシェ総裁をはじめ、ECB関係者の講演が予定されており、

ギリシャ支援についての発言が見込まれることから、

欧州市場が開くまで体力を温存するのも重要な戦略かもしれません。



日曜日には梅雨の晴れ間が見込めるかもしれません。

良い週末を・・・・。







ユーロ急落し、対ドルで1.41台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロの急落をきっかけにドル高が進み、ドル円も約2週間
    ぶりに81円台に乗せる。
  • ギリシャのパパンドレウ首相が野党との連立政権樹立を引き換えに
    辞任の意向を示すなど、ギリシャの経済運営に不透明さが増したことから
    ユーロが急落。対ドルでは前日の高値から340ポイント以上の下落を
    見せ、一時1.4156まで売られる。
  • ユーロ売りが主導する形でドル買い戻しが優勢となり、この日発表された
    米経済指標の悪化には反応せず「ドル高、円高」が進む。
  • 株式市場は大幅反落。NY連銀製造業景況指数の悪化や、ギリシャの債務問題
    の混乱などから、ダウは前日の大幅高を帳消しする178ドル安に。
  • 株式市場の大幅安から債券は反発し長期金利は下落。10年債利回りは
    3%台での定着はならず。
  • 金相場は反発。原油価格は4ドルを超える大幅安で、約4カ月ぶりに
    94ドル台まで下落。
  • 5月消費者物価指数(CPI) → +0.2%
  • 5月NY連銀製造業景況指数 → -7.8
  • 5月鉱工業生産 → +0.1%
  • 6月NAHB住宅市場指数 → 13



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(CPI・確報)
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   5月住宅着工件数
  • 米   6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数





ドル円が約2週間ぶりに81円台に乗せ、

NY市場では81円08銭まで「ドル高円安」が進みました。

昨日の夕方の時点で今週月曜日の高値を抜いており、

80円70銭台までドルが買い戻されたことで、

NY市場でのドル一段高に期待が膨らみましたが、

そこからのドルの上伸は小幅にとどまっています。

昨日の円売りの主因はあくまでも、

「ユーロ安」の影響によるものだということです。



昨日の夜10時時点ではドル円が80円65-70銭、

ユーロドルは1.43台を大きく割り込み1.4270近辺で推移していましたが

ギリシャの債務問題で、前日の緊急ユーロ圏財務相会合でも

民間部門を関与させるかどうかで協議が難航していることを材料に

その後もユーロ売りが継続的に出された模様です。

ドル円はその水準から約30銭程度円安方向に推移した一方、

ユーロドルは約100ポイントもユーロ安が進んだことで、

ユーロ円も大幅に下落しています。



ドル円の81円台乗せは、ユーロドルで大幅にユーロ安が進んだ影響と、

クロス円の売りが優勢だったことが主因です。

これまでは米経済指標の悪化が伝えられる度に「ドル売り円買い」で反応していたものが、

昨日はギリシャ問題の混迷からユーロの悪材料に強く反応した格好になりました。

このところよく言われる「不美人投票」の結果、

ユーロが最も「不美人」だったということになります。



ユーロドルは前日の高値1.4498から1.4156まで売られました。

さすがに下落する時のスピードの速さに改めて驚かされますが、

下値のサポートを次々に割り込んできたため、

さらに下のメドを探すと、日足の「120日移動平均線」の1.4019と、

週足の「200日移動平均線」がある1.4012となり、

1.40台前半が重要なサポートになることが予想されます。

もちろん、ここで下げ止まるというものではありません。

ただ注意したいのは、ドルサイドの悪材料も依然として残っており、

現状の米ファンダメンタルズを考えると、

このままドル高が続くことは考えにくいということです。

事実、昨日発表されたNY連銀製造業景況指数は、

日本の震災の影響を受けたとは言え「マイナス7.8」と、昨年11月以来の低水準で、

バーナンキ議長をさらに「いらいら」させるには十分な内容でした。

このため、今後もユーロドル、ユーロ円を手掛ける場合にはどちらにも振れる可能性があり、

難しい展開が予想されます。



上記のように、ドル円の81円台乗せはユーロ安の影響を強く受けたものと思われますが、

テクニカルで見ると、81円前後には8時間足の「120日移動平均線」があり、

しっかり抵抗を見せています。

また、日足の「一目均衡表」では雲の下限が81円手前にあり、

これも機能しているように思えます。

今後はしっかりと81円台にのせてくれば上値をテストする可能性もでてきますが、

主体的な値動きにかける円はやはり、

米国、ユーロ圏の情勢をもろに受けるものになりそうです。

特に米株式市場の調整が長引いている足元では、

米長期金利の下落傾向からドルが売られ易い地合いが

もうしばらくは続くのではないかと予想しています。

80円割れがやや遠のいてきてはいるものの、

81円台定着にはまだ時間がかかりそうです。





NYダウ急反発にややリスク選好強まる。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は狭いレンジの中ドルが堅調に推移。
    株式市場が大幅な反発を見せたことや、長期金利が10日ぶりに
    節目の3%を上回ったことから、ややリスク回避の流れが後退。
    ドル円は80円台半ばで取引を終える。
  • ユーロは前日に引き続き続伸し1.45台目前まで上昇したものの、
    ドルが買い戻されたことで上げ幅を縮小。
  • 中国人民銀行は預金準備率の0.5%引き上げを発表。
    今年6回目となる準備率の引き上げで、大手行の準備率は
    21.5%となる。
  • 株式市場は大幅反発。小売売上高が前月比マイナスながらも事前予想を
    上回ったことを好感し、小売関連株などが上昇。ダウは123ドル高で
    1万2千ドルの大台を大きく超えて引ける。
  • 債券相場は小売売上高に反応し下落。長期金利は約10日ぶりに
    節目の3%台を回復。
  • 金、原油価格はともに反発。原油価格は株高から買い意欲が広がり
    2ドルを超す上昇。
  • 5月小売売上高 → -0.2%(市場予想は-0.5%)
  • 5月生産者物価指数(PPI) → +0.2%



本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 英   英5月失業率
  • 英   キング・BOE総裁講演
  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   バローゾ欧州委員長講演
  • 欧   レーン欧州委員講演
  • 欧   ビニスマギECB理事講演
  • 米   5月消費者物価指数(CPI)
  • 米   5月NY連銀製造業景況指数
  • 米   5月鉱工業生産
  • 米   6月NAHB住宅市場指数
  • 米   タルーロ・FRB理事、会合に出席
  • 米   フィッッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カーニー・BOC総裁講演





依然として値動きが鈍く値幅もでないドル円ですが、

米株式市場の急反発から、安全資産である米債券が売られ長期金利が

約10日ぶりに3%台を回復したことで、80円台半ばで取引を終了しています。

株価の上昇が「リスク回避」の流れを後退させ、

低金利通貨である円を押し下げる役割を果たしたことで、

これまでの流れの「巻き戻し」がやや活発になったということです。

特に目立った材料がなければ株価の動きがこれほど為替にも影響を及ぼすわけですから、

今後のNY株式市場の行方をどう読むのか、重要な判断材料になります。



昨日の株価の急反発の背景には、

米株式市場は「QE2」の終了宣言とともに下落基調に入ってしまい、

米景気に対する悲観的な見方が支配的になってきたことから

好業績の株まで売り浴びせられ、「売られすぎ」の状況が根底にあったものと思われます。

株式の専門家は、「ショートカバー」だったと説明していますが、

昨日の米経済指標は株価をここまで押し上げる材料ではなかったと

感じるのは私一人ではないと思います。

NYダウの大幅高から本日の日経平均株価は上昇するものと思われますが、

日本の株価の上昇に伴いドル円がどこまで買われるのか見極めたいと思います。



下値を徐々に切り上げてきたドル円は、

4時間足までの短期的なテクニカルでは「遅行スパンが好転」を示現しており、

「上昇」を示唆しています。

また、8時間足では「三角保ちあい」(さんかくもちあい)を形成しており、

80円80銭あたりを上抜ければ上昇には弾みがつく可能性もありそうです。

さらにその水準が示現するようだと、

8時間足でも「遅行スパンが好転」するものと思われます。

注意したいのは、80円70銭からの上値は

今週月曜日にもトライして押し戻された水準です。

「依然ドルの上値は重い」と観ている市場参加者が

一旦は利益確定のドル売りを行う水準でもあることから、

このあたりが抜けるかどうかは今後の相場の流れからしても重要かと思います。



足元では豪ドル円が再び86円台に乗せてきました。

84円60銭近辺を5日連続で試しましたが割り込むことなく反発しています。

このレベルは日足の「120日移動平均線」がしっかりとサポートしており、

結局このポイントで跳ね返された格好になっています。

豪ドル円がさらに上昇するためには、

ここから上の86円40-60銭あたりが重要かと思います。

そのためには、豪ドルが対ドルでもう一段上昇する必要があります。

豪ドル対米ドルでは1.0720-40が重要な節目で、上抜けすれば、

その上にはレジスタンスは確認できず「青天井」です。

豪ドルを対円でしか取引しない人にとってもこの水準は重要となり、

明確に上抜けできるかどうか見守る必要があります。



来週20日のユーロ圏財務相会合に向けて

ギリシャ債務問題をめぐる発言も徐々に増えてきています。

昨日も、次期ECB総裁が内定しているドラギ・イタリア中銀総裁は

「ECBは債務再編やヘアカット(債務減免)には反対だ」との立場を明確にしています。

さらに、「純粋に自発的なものを除き、いかなる概念も受け入れられない」と強調し、

ギリシャによる自発的ロールオーバーを支持する考えを明らかにしています。

前日に3段階格下げされ、デフォルトのリスクが徐々に高まってきていますが、

民間部門も相応の負担をすべきと主張するドイツなどとはギリギリまで調整が続きそうです。

今週末までには多くのECB関係者の講演も予定されています。

このあたりの発言にも注意が必要です。





ユーロドル反発。ギリシャ格下げ材料視されず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 昨日のアジア時間に80円69銭まで上昇したドル円は
    海外市場に入ると、ドルの上値が重くジリ安に。
    NY市場では80円台前半での値動きに値幅も少なく、先週末と同水準
    であることから取引きも閑散。
  • ユーロは1.43台から反発。利上げ観測の台頭と、ギリシャの
    債務問題をめぐるECBとドイツとの意見が収束するとの見通しから
    1.44台前半まで買い戻される。
    S&Pによるギリシャ国債の格下げは相場に響かず。
  • 株式市場はまちまち。先週末の大幅安からダウは反発して始まったものの
    買い物は続かず、引け値は前日比ほぼ変わらず。ナスダックは小幅安。
  • 債券相場は反落。原油価格の低下が景気を押し下げると見方が広がり、
    価格は下落、長期金利は小幅に上昇。
  • 金、原油価格はともに大幅続落。原油価格は4週間ぶりに97ドル台まで
    売られる。中国の石油製品消費が5月に4%減少したとの報道が背景。



本日の注目イベント


  • 日   4月鉱工業生産
  • 日   白川・日銀総裁記者会見
  • 中   5月中国消費者物価指数(CPI)
  • 中   5月中国生産者物価指数(PPI)
  • 中   5月小売売上高
  • 中   5月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 米   5月小売売上高
  • 米   5月生産者物価指数(CPI)
  • 米   バーナンキ・FRB議長、会合に出席





ドル円は、昨日の朝方80円69銭まで上昇し、

場合によっては81円を目指す可能性もあるかとの見方もでていましたが、

上昇は限定的で、その後はいつものようにドルジリ安の展開でした。

上値の重いドルが、約1週間ぶりに80円台半ばを抜き、

しかも上昇の勢いも見られたためやや期待もありましたが、

海外市場では80円50銭を上回る場面は一度もありませんでした。

結局、80円50銭超えのストップロスのトリガーとニュージーランドでの地震の発生から、

一時的な「円売り」が起こっただけで、

ドルの上昇は息切れしてしまったというところでしょうか。



一方で下値ではNY市場で80円割れはなく、

金、原油など商品相場もこれまでのように勢いよく上昇する展開でも

なくなってきたようにも思えることから、

資金がドルに回帰するのではとの見方もできなくはありません。

ただ、商品市場を離れた資金は行き場がなく、

本来なら株式市場に向かうところでしょうが、

その株式市場の先行きが不透明で資金の受け皿にはなっていません。

その結果、債券市場に資金が流れ、米長期金利の低下に繋がり、

ドル円の上値を抑えている構図が続いています。

本日は米5月の小売売上高の発表があり、

予想以上の数字を示すなどの「サプライズ」がなければ、

再び80円を挟む展開に戻りそうな気配です



ユーロドルは1.43台から反発しています。

1.4300-20あたりが「日足」のサポートにあたり、

重要なポイントであると昨日書きましたが、その水準を抜けることなく反発に転じています。

ギリシャの債務問題で意見の食い違いを見せているECBとドイツでは、

トリシェ・ECB総裁のコメントが、ドイツ案に歩み寄りつつあるとの見方も出てきており、

これがユーロ買いに繋がったとの指摘もあります。

また今朝のブルームバーグ・ニュースによると、

トリシェ総裁は米CNN放送とのインタビューで、

ECBが7月に利上げを実施する「可能性」があるとの見方を改めて示した、

と伝えています。

同総裁は、先週のECB理事会後の記者会見で

「Strong vigilance」(強い警戒)との表現を用い、利上げを示唆しましたが、

その直後からユーロは急落した経緯があります。



これらを材料にユーロはひとまず前日比100ポイントほど上昇しましたが、

一方で格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)は

ギリシャ国債の格付けを一気に3段階引き下げ「CCC」(トリプルC)に見直しています。

S&Pは発表文書で、「ギリシャが抱える債務のうち、1本あるいは複数でデフォルトに

陥る可能性が著しく高いとの見方を反映している」と説明しています。(ブルームバーグ)

このため、昨日の欧州市場ではギリシャ国債は売られ、

同国10年債利回りは上昇し、16.5%近辺で引けています。

しかし、為替市場ではユーロ売りに反応はしておらず、

たび重なる格下げはすでに「織り込み済み」といった様相です。

ユーロについては「ソブりンリスクと利上げ観測の綱引き」状態が続いていますが、

市場はやや利上げ観測にぶがある、と読み始めてきたようです。





ダウ172ドル安で1万2千ドル割れ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドルは主要通貨に対して上昇。NY株式市場が大幅に下落した
    ことから「リスク回避」の流れが優勢となり、豪ドル、ユーロなど
    高金利通貨が売られ、低金利の円、ドルが堅調に推移。
  • ドル円は80円台前半から半ばで小動き。
  • ユーロドルは1.43台まで売られ2週間ぶりの安値に。
    ECBの利上げペースが緩やかなものになるとの観測が背景。
  • 豪ドル円も85円を大きく割り込み84円台半ばと、5月5日
    以来の安値に。
  • 株式市場は大幅安。週間ベースでは2008年以来最長の
    6週連続安で取引を終える。ダウは前日比172ドル安と節目の
    1万2000ドルを割り込み、3月下旬以来約3ヵ月ぶりの水準に。
  • 株安から債券相場は反発。長期金利は2.97%台まで下落。
  • 金、原油価格はともに大幅下落。原油価格は100ドル台を
    割り込む。



本日の注目イベント


  • 豪   シドニー市場休場(女王誕生日)
  • 日   日銀金融政策決定会合(6/14まで)
  • 英   英5月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





米株式市場の下落が止まりません。

週末のダウは前日比172ドル安と大幅に下落し、

節目とみられていた1万2千ドルの大台を割り込む展開でした。

特にこの日に悪材料が出たわけでもなく、

これまで相次いだ米経済指標の悪化が改めて意識された流れでした。

とりわけ先週のバーナンキ議長の、

景気回復について「いらいらするほど緩慢」との表現が米景気の現状を表しており、

主要銘柄は大きく売られています。

また、中国、インドでの自動車販売にやや陰りが出てきたことで、急回復し、

米製造業をけん引してきた自動車産業も影響を受けるとの観測も出てきています。



株価の調整は「リスク回避」の動きを象徴し、安全資産の債券が買われ、

為替市場では高金利通貨が売られる展開になります。

このため、豪ドル、ユーロなどが売られ、低金利の円やドルが買われる結果になります。

ユーロ円は114円台まで下落し、約2週間ぶりの水準まで売られ、

比較的堅調だった豪ドル円も84円台半ばと、約1ヵ月ぶりの安値を記録しています。



ドル円は相変わらず小動きですが、依然として80円半ばから上値が重く、

数字の上ではそれほど遠くない81円台が意外に遠く感じられます。

まずは週明けの本日、80円半ばが明確に上抜けできるかどうかが注目されます。

下値については、先週80円割れを何度か試していますが、

5月の安値である79円57銭を割り込むことはできずに

やや反発しているところをみると、

下値についてもこのまま円買いを進める状況でもなさそうです。



米株式市場の調整がさらに続くと予想すれば「リスク回避」の継続に繋がり、

上述のように円買いが強まる可能性もあります。

一方、株価が底入れすればドル円も81円に向かう可能性も出てきそうですが、

6月3日以来「81円台」には届いていないことから、

仮に81円台に乗せても、実需のドル売りが控えていることも考えられます。

日本の政治的混乱は材料にはなりにくいとは思いますが、

仙石副官房長官は菅総理が今月末にも退陣することを示唆しています。

「ポスト菅」をめぐって混乱が続くようなら、円への影響もでてくるかも知れません。



今週も米経済指標の発表が相次ぎます。

いずれも大きく改善していることは考えにくいことから、

発表を受けてからの株価の反応と、

米長期金利の行方が今週の為替相場を読む上で最大の焦点になろうかと思います。

また、ユーロドルの動きにも注意したいところです。

ギリシャの債務問題をめぐって、

ECBとドイツなど域内政府との足並みがそろってないことから

ユーロドルは下値を探る展開に変わっています。

現在「日足」では1.4325にある「雲の下限」が完全に下抜けすると、

ユーロが大きく下落する可能性があります。

この「雲の下限」は5月に1.3970を記録した際にもしっかりとサポートされた、

「強いレジスタンスレベル」です。

仮に割り込むようだと「ドル高ユーロ安」の流れが加速し、

円もドルに対しては売られ易い展開が見込まれます。






ドル円反発し80円半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は反発。米長期金利の上昇や株価の反発を材料に
    80円台半ばまでドル高が進む。
    ドルがユーロに対して買い戻されたことも支援材料に。
  • ECBとBOEはともに政策金利据え置きを決定。
    トリシェ総裁はその後の記者会見で「強い警戒」との文言を
    使ったことから7月の利上げ観測が高まったものの、インフレ圧力は
    低下するとの見通しを示したことでユーロは下落。
  • 一方で、利上げ観測の高まったNZドルは上昇するなど、ドルに対する
    主要通貨の動きはまちまち。
  • 株式市場は7日ぶりに反発。4月の貿易収支で、輸出額が過去最大に
    なっていたことや、消費者信頼感の改善が示されたことでダウは80ドル高と、
    このところの下げ基調は一服。
  • 債券相場は反落。30年債入札が不調だったことに加え、株価の反発
    もあり債券価格は下落、長期金利は上昇。
  • 金、原油はともに上昇。原油価格は10日ぶりに102ドル台に迫る。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.7万件
  • 4月貿易収支 → 437億ドルの赤字



本日の注目イベント


  • 中   中国5月貿易収支
  • 独   独5月消費者物価指数(確報)
  • 英   英4月鉱工業生産
  • 英   英5月生産者物価指数
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 加   カナダ5月失業率





NY株式市場がようやく反発しました。

7日ぶりの上昇で、この間のNYダウの下げ幅は242ドルにも達していました。

米景気の減速を示す指標が相次いだことから、企業業績の先行きにも不安が台頭し、

株価はじり安基調をたどっていました。

先日のバーナンキ議長の発言で、緩和政策の継続が確認されたにも関わらず、

市場は「景気の悪さ」を材料視し、

春先まで観られた「金余り」だけでは株価は上昇しない雰囲気に変化していました。



株価の下落は債券相場の上昇に繋がり、長期金利の低下を促すことから、

ドルが全体的に下落する「ドル安傾向」が続いていましたが、

昨日はその一連の動きと全く逆の流れとなり、

ドル円も80円台半ばまでドル買い戻しが進みました。

ただ、これで下値不安がなくなったわけではなく、

80円台に完全に乗せたドル円がこのまま80円台を維持できるのか

今後の値動きを観ていく必要があります。

米経済指標の悪化が示されれば、

再び80円を割り込んでいくことも十分考えられるからです。



ECBは理事会で市場予想通り政策金利の据え置きを決め、

その後のトリシェ総裁の記者会見では「7月利上げ」を示唆する発言をしましたが、

2012年のインフレ見通しを3月時点での予想の、

1.7%から上方修正しなかったことからユーロは利益確定の売りに押され、

1.46台前半から1.44台まで100ポイント以上の下落を見せました。

また会見ではギリシャの債務問題について、

「われわれは再編や、へアカット(債務減免)などには賛成しない」と発言したことも、

ドイツなどが求めているギリシャ国債の返済延長などと足並みがそろっていないと見られ、

ユーロ売りに拍車をかけたものと思われます。

まさに「Buy on rumor,sell on news」通りの動きで、

市場は時としておかしな動きをします。



トリシェ総裁は会見の発言で「Strong vigilance」という言葉を用いており、

これは「トリシェ・コード」と呼ばれ市場では利上げのサインと受け止められています。

これで7月の利上げの可能性は高まりましたが、

上述のように先行きの消費者物価指数は低下するとの見通しは変更しなかったことから

格好の利食いの場になったものと思われます。

ただ一方では、利上げは財政赤字に苦しんでいるギリシャなどの国にとって、

景気を冷やすと言う点で、

すんなり追加利上げには踏み切れないのではないかといった見方もあるようです。

2008年9月のリーマンショック直後に

「金融緩和政策」の陣頭指揮をとったトリシェ総裁は、

その任期の最後に「金融引き締め策」への政策転換をとりながら任務を終えそうです。



本日の日経平均株価は100円程度の上昇が見込まれます。

NYダウが反発したことや、

やや円安に振れたことを材料に株価がどこまで戻してくるのか注目されますが、

株高でドル円がどこまで上昇するのかも見極めたいところです。

80円台半ばを超えることができるのか、また上述のように80円を維持できるのか、

さらには今夜のNY市場でも80円台を維持して越週できるのかどうかで、

来週の相場観もやや違ってきそうです。



土日の天気は崩れそうです。

良い週末を・・・・。






ドル円再び円高傾向となり79円台を示現。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 80円を挟みもみ合っていたドル円は昨日のバーナンキ
    議長の発言を材料に円買いが進み、海外市場では79円70銭まで
    ドルが下落。
  • ユーロ、豪ドルなどでは「ドル高」が進み、クロス円は利益確定の
    売りに押され大幅に下落。豪ドル円は約1ヵ月ぶりに84円台半ば
    まで売られる。
  • ポンドも格付け会社が英国債の格下げ見通しを発表したことで売られ、
    主要通貨ではドル高に振れ、そのドルに対しても円が強含む展開に。
  • ベージュブックでは12地区連銀のうち、4地区で経済活動の
    減速を指摘。
  • 株式市場は下げ止まり気配が見えず6日続落。バーナンキ発言や
    ベージュブックでの景気懸念が重しとなりダウは21ドル安。
  • 債券価格は続伸。株価の下落と10年債の入札が好調だったことから
    買い物優勢となり、長期金利は今年の最低水準を更新。
  • 金は小幅に続落、原油はOPECが増産で合意できなかったことを受け
    大幅に反発し、100ドル台を回復。



本日の注目イベント


  • 豪   豪5月雇用統計
  • 日   1-3月期GDP(2次速報)
  • 欧   ECB理事会
  • 英   BOE政策金利発表
  • 英   英4月貿易収支
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   4月貿易収支
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演





「景気は大半の地域で着実なペースで拡大したものの、12地区のうち4地区で減速した」

注目されたベージュブック(地区連銀経済報告)では

前回の報告に比べると景気後退を表す内容となりました。

昨日のバーナンキ・FRB議長の発言とも、ある意味合致する内容に「米景気の減速」は、

ほぼ間違いないとの認識が深まったと言えます。



ここ2日間のドル円は80円を「2銭だけ割り込む」円高への前触れはあったものの、

基本的には80円前半でのもみ合いでした。

しかし、昨日のバーナンキ議長の発言内容が伝えられると80円割れが本格的となり、

欧州市場では79円70銭まで円高ドル安の展開となりました。

ドルの下落スピードは緩やかで円がじわじわ買われる流れが続き、

80円台に戻す場面もありましたがすぐに押し戻され、

NY市場では終始79円台での取引に終わっています。

昨日はクロス円の利益確定の売りも出たようで、

ドル円での「ドル売り円買い」を加速させた格好になっていますが、

結局、「円の独歩高」という結果に「根強い円買い圧力」を感じざるを得ませんでした。



昨日もこの欄で書いたように「80円割れが定着する」可能性もでてきているようです。

同時に米長期金利も「3%割れが定着」するようだと、

懸念されるように80円以上はドルの上値が重くなり「売り場」といった相場観がまん延し、

新しい取引レンジに入ってくることも考えられます。

野田財務大臣は昨日、為替相場が円高方向に振れたことに関して

「米経済への見方が市場に影響を与えている」との認識を示し、

「円高ではなくドル安」であることを暗に示唆する言い回しをしています。

新聞によれば日銀は昨日、通常市場介入を実施する前に見られる

「レートチェック」を行ったと伝えていますが、

現状の円買いスピードと、ドル以外の通貨に対する円レートの水準を考えると、

今の水準での市場介入の可能性は低いと思われます。

ただこのまま円高を放置しておくことはないと思いますので、

今後は「日銀の介入水準を探る」展開になりそうですが、

個人的には77-78円台の水準ではないかと予想しています。



昨日の海外市場では5月5日に記録した79円57銭を含め「79円台半ば」が意識され、

いったんは80円近くまで戻されていますが、

一方で80円台に乗せるかどうかも意識されています。

80円台乗せに失敗するようだと、再び79円台半ばに向かう動きになりそうですが、

個人投資家とすればここは、大きな買いポジションを保有するのではなく、

「まだ下がる可能性もある」といった意識を持ち、

軽めのポジションを取ることをお勧めします。

大きな買いポジションを取るのは、ドルが本格的な反転を見せてからでも遅くはありません。

チャートを見る限り、そのタイミングはまだ先のようです。



昨日は豪ドル円が急落し、海外市場では一時84円43銭あたりまで売られました。

これは5月6日以来の円高水準ですが、

この時は84円30銭程度まで売られその後に大きく反発しています。

今回の下落は、商品市況の頭打ち感と、RBAが政策金利を据え置き、

さらに今後の追加利上げに対して慎重な見方を示したことが主因だと思われます。

これまでの85-88円のレンジが下抜けしたのかどうかの判断はまだできませんが、

下値のメドが上記84円30銭と、昨日の安値の84円45ー55銭あたりかと思います。

84円55銭には「日足」の120日移動平均線があり、

昨日はその水準を下回る場面もありましたが、

明確には抜けきっておらず一旦サポートされた格好になっています。(下記チャート参照)



本日10時半に5月の雇用統計が発表され値動きも激しくなることが予想されます。

事前の予想は、雇用者数が2.5万人の増加。

失業率は4月と同じ4.9%と予想されています。








ドル円80円を挟み一進一退。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は前日の値動きと同じ値幅に収まり、ややこう着状態。
    今朝方のバーナンキ・FRB議長講演で「緩和政策」は当面必要
    との内容から一時80円を割り込んだものの、再び80円台前半まで
    押し戻される展開に。
  • ユーロは引き続き堅調に推移。トリシェ・ECB総裁が
    前日、ギリシャ国債のロールオーバーを検討しているとの発言を材料に
    買われ、対ドルでは1.47目前まで、対円でも117円台後半まで
    ユーロ高が進む。
  • 豪ドルは昨日、政策金利の据え置きが決定されると同時に、追加利上げ
    には慎重なコメントが出されたことで1.07台半ばから約100ポイント下落。
    ただ、その後は市場全体がドル安に傾いていることから下げ幅を縮小。
  • 株式市場は前日まで4日続落した反動から前日比プラスでは始まった
    ものの、バーナンキ議長の講演内容をきっかけに下げ足を速め、結局5日
    連続の小幅安で取引を終える。
  • 債券相場は小動き。長期金利も3%を割り込んだ水準で一進一退。
  • 金相場は反落し、原油価格は上昇。いずれも小幅にとどまる。



本日の注目イベント


  • 日   4月国際収支
  • 日   5月マネーストック
  • 日   5月景気ウォッチャー調査
  • 独   独4月貿易収支
  • 独   独4月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏1-3月期GDP(改定値)
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   ホーニング・カンザス連銀総裁講演
  • 加   カナダ5月住宅着工件数





ドル円は膠着状態が強まってきました。

東京時間では値幅がわずか20-30銭くらいしかないことに加え、

海外市場でも80円を割り込む場面は見られたものの、

値幅としては東京時間と変わらなくなっています。

シカゴの通貨先物市場の建て玉を見ても、そのあたりの状況が伺え、

直近の建て玉ではネットでわずか1648枚の円売り(ドル買い)に留まっています。

このネットの建て玉残は、今年最も少なく、ここ数年でも記憶にないほど減少しています。

これは、投機筋の相場観が拮抗していて売り買いともに残高が似通っているか、

あるいは、円は動かないことで取引を大きく縮小しているか、

そのどちらかということになります。

投機筋にとっても円は扱いにくい通貨だということでしょうか・・・。



注目されていたバーナンキ議長の講演は、全体とすれば予想通りの内容でした。

先週末の雇用統計の大幅な悪化を踏まえての内容になることから、

その言い回しが注目されていましたが、金融政策については

「米経済の生産活動は依然として潜在力を大きく下回る水準だ。

そのため、緩和的な金融政策がなお必要とされる」と指摘し、

「より力強い雇用創出が一定期間持続するまでは、

景気回復が本当に定着したとみなすことはできない」との認識を示しました。

また、今月で終了する「QE2」後の追加策については特に触れてはいなく、

インフレについても「懸念している」としながらも

「米経済に深く染み込みつつある兆候は見られない」と発言しています。



議長は「雇用」についても、下期(7-12月)には米景気が上向き雇用も回復すると、

楽観的な見方を示しています。

結局、緩和的政策は継続され、現行の低金利は当面続くということになります。

金利を上げたくても上げられない日米。

一方、いち早く引き締めへと舵を切りなおしたユーロ圏。

ユ-ロドルとユーロ円に金利差と時間軸という概念が、

どのような影響を与えるのか見て行きたいと思います。



ドル円はここ2日続けて80円割れを試しに行きました。

いずれもわずか2銭で、80円割れとは言えない「誤差の範囲」ですが、

見方を変えると「上値が切り下がって」きており少なくとも2週間前に比べると、

1円ほどドル安方向に水準が訂正されています。

これまでと同様に、水準が引き下げられもみ合いを繰り返しながら、

再びドル安方向にシフトしていく展開が続いています。

懸念されるのは、その流れが80円割れの水準で定着してしまうことです。



3月17日の76円25銭は異常な動きで例外だったとしても、

5月5日と今週2度の80円割れはいずれも「滞空時間」が短く、

すぐに80円台に押し戻される展開でした。

そのためローソク足では「長い下ヒゲ」が示現し、

短期的なドルの底値を示唆する流れになっていました。

仮に80円割れが定着すると「底値が見えなくなる」可能性もあり、

何よりもドルの下落スピードが緩慢なため、市場介入を呼び込みにくい状況になります。

現状では80円割れは誤差の範囲とみれば、この水準を底堅いと言えなくはありません。

先ずは80円50銭を上抜けし81円を伺う展開になれば、

周りの「景色」も違ってくるのではないかと見られます。

それには何よりもNY株式市場の急反発が必要なのではないかと思います。

株価の急騰は、債券価格の下落に繋がり、長期金利の上昇をもたらし、

ドル買いを促す効果が見込めるからです。









ドル円一時80円を割り込む。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 80円台前半で取引されていたドル円は、欧州時間には緩やかに
    円買いが進み、5月5日以来となる80円を割り込み、79円98銭まで
    下落。ただNY市場ではユーロが下落したこともあり終始80円台前半
    で小動き。
  • ユーロは、ユンケル議長が「過大評価されている」と発言したことが伝わり、
    売りが優勢な展開に。ユーロドルは1.46台から1.45台まで下落。
    対円でも117円台から116円台に下落し、ユーロの上昇も一服。
  • 株式市場は4日続落。FRBが大手行の自己資本基準を引き上げるとの警戒感から
    銀行株を中心に下落。ダウは61ドル安と、1万2100ドルを割り込む。
  • 債券相場は堅調に推移し、前日と同水準の3%を下回る水準で引ける。
  • 金相場が続伸し、1550ドル目前に。原油価格は米景気減速懸念が残り続落。
    前日比1ドルを超える下げで2週間ぶりに100ドルを割り込む。
  • プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は雇用回復が確実になる前に、
    景気刺激の引き上げを開始すべきだとの考えを示す。



本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   4月景気動向指数
  • 欧   ユーロ圏4月小売売上高
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   4月消費者信用残高
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





昨日のアジア市場では80円台前半での取引が続き、

「80円の壁は意外に固い」との雰囲気があったドル円でしたが、

欧州勢が参入してくると、ジリジリと円買いが進み、

一時79円98銭までドル安が進みました。

しかし、80円を割り込んだとはいえ「わずか2銭」では「誤差」の範囲と言え、

80円が意外にしっかりとの印象は残りそうです。

その後NY市場でも80円割れは見られず、

今後ドル安円高が進むにしてもやはりそのスピードは緩やかなものになりそうです。



ドルは主要通貨に対しても、先週末の雇用統計の悪化を

引きずっているようにジリ安が続いていますが、

ユーロドルは1.46台半ばがやや重くなりつつあったところに、

ユンケル・ユーログループ議長の

「ユーロは過大評価されている」との発言が伝わり下落しています。

ここ2週間ほどで1.40台からギリシャ問題が話題なった割には

順調に上昇を続けてきたため、

絶好の利食いのチャンスを与えてくれた格好になったようです。



昨日のNY市場では、株式が4日続落し12100ドルを割り込み、

長期金利は3%を下回る水準が続き、さらに金価格が上昇しました。

これは全て「ドル売り」に繋がる一連の動きと解釈できます。

特に金価格の上昇はドル安の受け皿としての意味合いも強く、

「代替通貨」としての役割が指摘されています。

しかし、為替市場では思ったほどのドル安は進まず、

上述のように「ドル円は意外に底堅い」といった印象が残ったわけです。

雇用統計の悪化が引き金を引いたドル安も、1日経ったらある程度消化し、

平静を装っているようにも見えますが、

ドルの上値が重い展開であることに変化はないものと思われます。



出口戦略の実施に関して「タカ派」の代表格でもある

プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、

昨日ヘルシンキでの講演後の記者会見で

「金融政策の幾分の引き締めは年内に可能だ」とし、

(政策変更は)「正しい時期に実施する方法を模索しなければならない。

遅すぎれば罠に落ちるからだ。」と語り、景気刺激の引き上げは、

雇用回復が確実になるよりも「かなり前に」開始すべきだとの考えを示しました。

こういった見方はかなり少数派に属しますが、

先週末の雇用統計の結果を踏まえての発言としては貴重な意見かもしれません。

ちなみに同総裁はFOMCでの投票権を有するメンバーの一人です。

本日はバーナンキ議長の講演も予定されています。今度は「ハト派」の代表格です。

雇用統計の結果についてどんな表現をするのか興味のあるところですが、

マーケットへの影響も大きいだけに注目されます。



豪ドルが堅調な動きを見せています。

本日は午後1時半にRBAの政策金利発表が予定されていますが、

洪水の被害もあったことから金利は据え置きと見られます。

5月2日に1.10台を付けた後1.05台割れまで下落し、

再び1.10を試す過程にいると予想していますが、

1.07台の半ばでは何度か振り落とされています。

この水準を明確に抜けてくれば、1.10もそれ程遠い距離ではないと見ていますが、

これも全体的に「ドル安傾向」が継続されていることが背景です。





雇用統計の悪化を受け、ドル円80円前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 5月の雇用統計の結果が市場予想より大きく悪化していた
    ことから、ドルは主要通貨に対して下落。
  • ドル円は一時80円05銭まで売られ、約1ヵ月ぶりの
    ドル安水準を示現。その後ISM非製造業景況指数が予想を上回って
    いたことからドルが反発する場面もあったが上値は重く、
    80円20-30銭でクローズ。
  • ユーロドルも1.46台まで上昇し、こちらも5月5日以来の
    ドル安を記録。
  • 株式市場は大幅に続落。米景気の失速感からダウは100ドルに迫る
    下落を見せ、先週1週間で約300ドルの下落を記録。
  • 債券相場は続伸。株安と米景気の低迷から利上げの可能性が遠のき
    金利は当面上がらない、との見通しから買い物が優勢となり、長期金利は
    再び低下し3.0%を割り込む。
  • 金は反発。米雇用統計を受けドル全面安の流れから、金への資金流入が
    活発となり、前日比約10ドル高。
  • 原油価格は小幅に反落。失業率の増加など景気悪化に伴い需要が減少
    するとの見通しから売りがかさむ。
  • 5月非農業部門雇用者数   → 5.4万人
  • 5月失業率         → 9.1%
  • 5月ISM非製造業景況指数 → 54.6



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏4月生産者物価指数
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演(カナダ)
  • 欧   ユンケル・ユーログループ議長、レーン委員長、欧州議会で証言
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁
         パネルディスカッションに参加(ヘルシンキ)
  • 米   ガイトナー・財務長官講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





懸念されていた米経済指標の悪化がついに、労働市場へも波及してきました。

5月の米雇用統計では、失業率、非農業部門雇用者数はともに市場予想より悪化しており、

米景気の減速が確認された格好となり、ドルは全面安の展開でした。

特に、非農業部門雇用者数は、

先週水曜日に発表されたADP雇用者数が予想外の低水準を見せたことで、

「本番の雇用者数」がそれまでの19万人前後の予想から10万人程度に

下方修正されていましたが、その水準をも大きく割り込む結果となりました。



失業率の9.1%は今年の1月より悪化して今年最悪。

非農業部門雇用者数の5.4万人は昨年9月のマイナス4.1万人以来の数字となります。

民間部門の中でも、特に製造業の雇用者数は前月から大幅に落ち込みマイナス5千人と、

昨年11月以来の「前月比減少」となりました。

5月に発表された経済指標は住宅はもとより、

消費、製造、耐久財などほぼ全ての指標が悪化傾向を示していましたが、

これがいよいよ「本丸」である「雇用」にも及んできたと言ったところです。



この結果、ドルは売られほぼ全面安の展開となりました。

また、株式市場では景気減速感の拡大から株価が大きく下落し、

債券市場では「金利は当面上がらない」との見通しから債券が買われるなど、

「リスク回避」の動きが一段と加速しています。

問題は、この傾向がいつまで続くのかということになります。

為替の値動きは必ずしも経済指標が全てではないとしても、

景気の鈍化、とりわけ金利の低下は為替の動向にとっては

極めて重要な要素であることは論を待ちません。

米ファンダメンタルズの悪化が続く以上、

しばらくはドルの反発は見込めないということになります。



先週末のNY市場では80円割れは回避できましたが、

やはり今週中には80円割れの場面が見られそうです。

ただ、それでも3月の大震災後のような急激な円高にはならず、

ドルのじり安が続くのではないかと予想します。

急激な「円買い」にも不安が残るからです。

原発問題はいまだに尾を引いています。

政治的混迷も今後さらに深まりそうな気配です。

さらに財政問題が焦点となり「格下げ」の報道には円が一気に売られ、

財政問題がアキレス腱であることは確認済みです。

また3月18日に行われた「協調介入」は一度だけでその後は音無しですが、

水準によっては意識しなければならない場面もありそうです。



ユ-ロについても、ギリシャ問題は最悪の事態は避けられたものの

6月がヤマバであることは変わりません。

仮にユーロ圏の財政問題が蒸し返されるようだと、

「ドル買いユーロ売り」の流れも考えられ、

ドル円でも「円売り」に働く可能性も残ります。

新聞のコラムでは「不美人投票」といった表現が使われていましたが、

3通貨はまさに「脛(すね)にキズを持つ」ことから一方方向への

急激な通貨高(あるいは通貨安)の可能性はそれほど高くはないと思われます。



本日の下値のポイントは言うまでもなく、80円を維持できるかどうかです。

さらに80円を割り込んだ場合には、現状では「2番底」にあたる、

5月5日に付けた79円57銭が意識されます。

株式市場の動向、ユーロの動きに注意しながら

ドルの上値の重さを確認する展開かと思います。






ドル円動かず雇用統計待ち。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドルが主要通貨に対して売られる展開。
    ムーディーズは米国債を格下げ方向で検討する可能性があると発表。
  • この発表を受けユーロドルが急伸し、節目の1.44台半ばを
    上抜けし、約1ヵ月ぶりに1.45台に乗せる。
  • 独メルケル首相がユーロ支持を改めて表明したこともユーロの
    買い材料となり、ユーロ円も117円台まで上昇。
  • ドル円はドル安の流れから80円台半ばを試すものの
    抜け切れず、81円近辺まで戻され取引を終える。
  • 株式市場は続落。ゴールドマン・サックスが検察当局から召喚状を
    受け取ったことなどが嫌気され、ダウは41ドル安、ナスダックは
    小幅高。
  • 債券相場は反落。格付け会社が米国債を格下げ方向で見直す
    との報道から売られ、長期金利は3%台を回復。
  • 金は3日ぶりに反落、原油価格は100ドル台でもみ合い
    同水準で引ける。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.2万件



本日の注目イベント


  • 日   4月消費者物価指数
  • 中   中国5月非製造業PMI
  • 独   独5月サービス業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏4月マネーサプライ
  • 欧   ユーロ圏5月消費者信頼感
  • 米   5月雇用統計
  • 米   5月ISM非製造業景況指数
  • 米   タロール・FRB理事講演





昨日の午前中、内閣不信任案が可決されるのではないかとの

思惑から円売りが優勢となり、ドル円は一時81円32銭まで上昇しましたが、

結局否決されたことで、再び円高方向に振れる展開でした。

そもそも政治的要因は材料になりにくい、

と記述した通り「円売り材料」としては小粒に終わりました。

ただ、菅総理は自身の退陣時期を「原発事故の収束」を持って行うとしたことから、

鳩山前総理との間では退陣時期の認識をめぐっては違いがあるため、

今後も混乱が続きそうな気配です。

今朝の新聞のコメントにも、政治の混迷は「年中行事」との言葉がありましたが、

被災した東北地方の人たちにとっては何ともやりきれない気持なのではないでしょうか。



ドル円はドル安の流れを受け、NY市場では80円55銭まで売られましたが、

前日と同様その水準を割り込む勢いはなく、81円台手前でのもみ合いが続いています。

昨日の海外市場では、これまで相次いだ米経済指標の悪化に加え、

ムーディーズ・インベスターズが米国債を格下げ方向で見直すと

発表したことでドル売りが再燃しました。

特に対ユーロでは大きく売られ、ユーロドルは1.45台まで上昇しています。



ユーロは、「ギリシャが財政赤字を削減することを条件で、

IMFとEUが融資を行うことで合意に達する」との報道もあり

重要な節目であった1.4450を抜け上昇しました。

これで先月の高値1.4940から、

安値の1.3970の半値戻しを達成したことになります。

ただ、これでユーロ圏の財政問題が片付いたわけではなく、

ギリシャが目標達成のためには越えなければならないハードルは多く、

そう簡単ではないことも市場は理解しています。

このままユーロが上昇するかどうかは不透明なことから、

ユーロは引き続き値動きも荒く、値幅も出やすい状況が続くと見られます。



一方ドル円は、ユーロが対ドルで上昇した割には、円の上昇は鈍かったようにも思えます。

このあたりに「政局の混迷」の影響を受けているとも言えますが、

それにしても81円を中心にもみ合う展開が約1ヵ月続いています。

これだけドル売り材料が出てくる中で

80円を割り込まない状況を「ドルは底堅い」と見るのか、あるいは、

82円台にも乗せられない状況を「ドルの上値は重い」と見るのか迷うところですが、

本日の雇用統計をきっかけにその答えがでてくる可能性もあります。



前日のADP雇用者数が予想外の低水準だったことで、

多くのアナリストやエコノミストは本日の非農業部門雇用者数を下方修正しています。

大方の予想はそれまでの19万人前後の増加から、10万人前後まで予想を変えています。

昨日発表の週間失業保険申請件数でも42万件に達していたことから、

これで8週間連続で40万件を超えたことになり、

米労働市場の悪化はより鮮明になってきました。

しかし、すでに予想が大きく引き下げられたため、よほどの悪い数字が出ない限り

ドルの大幅下落にはつながらないのではないかと思われます。

むしろ結果がこれまでの市場のコンセンサスであった19万人前後だった場合、

市場の反応は大きいのではないかと考えられます。

また、非農業部門雇用者数と失業率で「強弱入り混じった結果」が

出てくるケースが続いているため、市場の反応には注意が必要です。



梅雨の影響で温度差が大きい日が続いています。

体調管理には気をつけ良い週末を・・・・。





ADP雇用者数予想外の悪化。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 週末の雇用統計を占ううえで重要なADP雇用者数が、
    予想を大幅に下回ったことからドルは主要通貨に対して下落。
  • ドル円は81円を割り込み、80円台半ばまで売られたものの、
    日本の政局の混迷もあり、81円近辺まで買い戻されて引ける。
  • 米長期金利が急低下したことや、その他の米経済指標の悪化もあり
    円、スイスフランなどが避難通貨として買われる。
  • ユーロも対ドルでは上昇。ただ重要な節目とみられた1.44台半ば
    は抜けきれず反落。
  • 株式市場は今年最大の下げ幅を記録。民間部門の雇用者数が市場予想を
    大きく下回ったことなど、米景気の減速は予想以上との声も。
  • 経済指標の悪化と株価の大幅下落を受け、債券市場は大幅に上昇し、
    長期金利は約半年ぶりに3%の大台を割り込む。
  • 金は続伸し1540ドル台に。原油価格は米景気の減速見通しを材料に
    大幅下落。
  • 5月ADP雇用者数 → 3.8万人(市場予想は17.5万人)
  • 5月ISM製造業景況指数 → 53.5(市場予想は57.1)



本日の注目イベント


  • 豪   豪4月貿易収支
  • 豪   豪4月小売売上高
  • 日   5月マネタリー・ベース
  • 独   フランクフルト市場休場(キリスト昇天祭)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 欧   週間原油在庫





ドル円はアジアから欧州時間にかけては81円台を維持していたものの、

NY市場開始直後にはあっさり81円を割り込み、80円66銭までドル安が進みました。

きっかけはやはり米経済指標の悪化でした。

しかも、昨日の数値は市場予想とは全く欠け離れた数字で、

「市場予想が違うのか、発表された数値が間違っているのか」

そんな疑問も出る程の事前予想とのかい離でした。



給与明細から雇用者の増減をはじき出すADP雇用者数は

市場予想を13万人以上も下回る内容で、ドル下落に弾みをつけました。

この結果、明日の雇用統計でも雇用者数が

大幅に減少しているのではないかとの連想が働き、

株価の大幅な下落、長期金利の大幅な低下に繋がり、

米景気の減速はいよいよ現実味を帯びてきた格好になってきました。

週末の雇用者については概ね19万人前後の増加と予想されていましたが、

ADP雇用者数の結果を受けて、

主要金融機関も週末の雇用統計の内容を下方修正しています。

ブルームバーグによれば、ゴールドマンは従来の15万人から10万人に、

シティーグループも17万人から10万人に予想を引き下げています。



ただ、注意したいのはADP雇用者数と労働省が発表する雇用者数とは、

民間部門でも必ずしも一致しないという点です。

今回と同じケースが過去にもあり、

実際の雇用者数は金融機関が下方修正した内容より改善していたことがありました。

昨日はISM製造業景況指数でも大幅な悪化を示していました。

これまでにも何度か指摘してきましたが、

米景気の減速はいよいよ「踊り場」に差しかかってきたようです。

自動車産業の急回復を中心に製造業が堅調に推移してきましたが、

住宅市場の低迷に加え、株価が長期的に低迷するようだと、

個人消費が急速に落ち込み景気の足を引っ張る危険性が出てきました。

明日の雇用統計が気になります。



ドル円は再び80円台半ばまで売り込まれましたが、現在は80円台後半で推移しています。

日本国債の格付け引き下げ見通しで1円もドル高方向に押し上げられたものの、

わずか1日で「元の鞘」に戻されています。

市場では政局の混迷が再び円売り材料になるのではといった見方もあります。

本日の午後には内閣不信任案の採決が行われます。

政権与党の民主党内からも不信任案に賛成する議員が多く出ており、

民主党はすでに分裂状態と言えそうです。

仮に不信任案が可決された場合には、

次期総理のポストを巡っては党再編の動きも出てくるなど

「政治的混迷」が一時的にも出てきそうです。

これまでも何度も言われてきた「国民不在の政権闘争」が、

円売り材料と捉えられる可能性はありますが、それも短期的な反応かと思われます。

そもそも日本の「政治的要因」で円が長期間に渡って売られたことはありません。

1年間に総理が3人も代わったときでさえ円売りは限定的でした。



上値が重くなりじわじわと円高方向に傾きつつあるドル円ですが、

ここ3日間は80円台半ばで下げ止まりを見せています。

先ず最初のサポートは80円半ばと見られます。

その下値では先月13日の80円30銭近辺、

さらには心理的な節目である80円の大台ということになりそうです。

上値はやはり重いと見ざるを得ません。

米株式市場の急落から、シカゴ・オプション取引所のVIX指数(恐怖指数)は

約1ヵ月ぶりの水準に急上昇しています。

また、債券市場では長期金利が3%を割り込み、

市場は「リスク回避」の動きを強めていることを物語っています。

午前中は日経平均の下落をにらみながらドル円の下値を探る展開で、

午後には国会の動きに注意を払う展開を予想します。





ドル円、格下げ見通しで81円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は昨日のアジア時間にムーディーズが、日本国債
    を格下げ方向で見直すと発表したことから円売りが加速し、
    81円台後半までドル「高円安」がすすむ。
  • ユーロは欧州当局者が来月、ギリシャへの追加支援を
    承認するとの観測が広がり、買い戻しが優勢となり上昇。
    対ドルでは1.43台から1.44台に乗せ、対円でも一時
    117円台半ばまで上昇し、約1ヵ月ぶりの高値に。
  • 株式市場は大幅高。ギリシャの財政問題が一服するとの見通しに
    加え、インテル、アップルなどの株価が相場の上昇をけん引。
    ダウは128ドル高で、1万2500ドル台を回復。
  • 債券価格は株価上昇にも関わらず買われ、長期金利は年初来
    最低水準を更新。消費者信頼感指数や住宅関連指数の悪化が米景気の
    減速感に繋がる。
  • 金価格は小幅に反落。原油は大幅高となり102ドル台乗せ。
    ギリシャ支援でEUが合意するとの見方が背景。
  • ユンケル・ユーログループ議長は、EU首脳は6月末までに
    新たなギリシャ支援パッケージを決定する見通しだと述べた。
  • 5月シカゴ購買部協会景気指数 → 56.6(市場予想は62.0)
  • 5月コンファレンスボード消費者信頼感指数 → 60.8(市場予想は66.6)
  • 3月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.61%(市場予想は-3.4%)



本日の注目イベント


  • 豪   豪1-3月期GDP
  • 日   白川日銀総裁講演
  • 日   5月新車販売台数
  • 中   中国5月製造業PMI
  • 独   独5月製造業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏5月製造業PMI(確報値)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 英   英5月製造業PMI
  • 米   5月ADP雇用者数
  • 米   5月ISM製造業景況指数
  • 米   5月自動車販売台数
  • 米   ガイトナー・財務長官、下院で議会証言
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講





昨日の午前中、格付け会社ムーディーズが日本国債の格下げ見通しを発表したことで、

ドル円は約1円、ドル高方向に押し上げられました。

この発表まではドル円の上値が重く、80円半ばを試すような雰囲気でしたが、

「格下げ見通し」で一気に流れが変わったようです。

ただ「格下げ見通し」は、すでにS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が

同様の発表を行っており、「特別目新しい話」ではなかったものの

市場は大きな反応を見せました。

正直、この反応の大きさに驚きましたが、

逆に言えば、円が売られる材料はとしては「巨額な財政赤字」にスポットが

当てられた時以外にないのかもしれません。



円は81円台後半まで売られ、

対ユーロでも約1ヵ月ぶりに117円台半ばを超える水準にまで円安が進みました。

前回の時もそうでしたが、

個人的には格下げ見通しの影響は短期的に終わるものと考えています。

昨日のNY市場の経済指標発表を見ても、

明らかに米景気の減速を示す結果が出ています。

消費者信頼感は、市場予想の66.6に対して60.8と

今年に入って最も低い数値を示しています。



そして、相変わらず回復を見せないのが、住宅市場です。

主要20都市を対象にした3月のケース・シラー住宅価格指数は、

前年同月比で-3.6%と、2009年11月以来の大幅低下で、

リーマンショック後の最安値を更新し、「2番底」を探る動きになっています。

主要20都市のうちワシントンを除く19都市で価格は下落し、

特にミネアポリスの下落幅が大きかったようです。

サブプライムローンに翻弄された米住宅バブルは、

今だにその後遺症に苦しんでいることが伺えます。



不透明だったユーロにやや明るさが戻ってきました。

ユンケル議長はEUがギリシャ支援で合意する見通しだと述べたことで、

ひとまずギリシャに対する600億ユーロ(約7000億円)の

融資が行われることになりそうです。

市場ではこのニュースが好感され、ユーロの買い戻しが活発となり、

ユーロドルは3週間ぶりに1.44台まで上昇しました。

さらに、この日発表された5月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)は

前月よりも低下していたものの、2.7%の上昇と、

ECBの目標値を大きく上回っていたことで、

再び利上げ観測が高まりユーロ買いを促したようです。



ユーロ圏はドイツが自動車産業を中心に域内全体の景気をけん引する構図が鮮明で、

ドイツ国内の失業者数は約19年ぶりに300万人を割り込んでいます。

ギリシャの財政問題がひとまず払拭されれば、金利先高感の残るユーロと、

経済指標の悪化が相次ぐドルでは「ユーロ高ドル安」に振れる危険性をはらんでいます。

2月のECBの利上げを契機に1.4940まで上昇したユ-ロドルは、

その後ギリシャ問題から1.39台後半まで、約1000ポイントの下落を見せましたが、

ここで再び「ソブリンリスクから追加利上げ」へと市場の関心が移るようだと

予想外のユーロ高が進む可能性も出てきます。



「ユーロ高ドル安」はドル円での「ドル安円高」に繋がり易く、

ドル円の上値を抑えることにもなります。

本日発表のADP雇用者数も含め、重要指標の発表が相次ぐ今週にも、

指標の好転を材料に83円台までのドル反発がない限り、

ドルじり安の展開が続くのではないかと予想しています。

最大の懸念材料は何といっても週末の雇用統計です。

為替への影響が大きいだけに、

市場予想を下回るようだと80円を目指す展開もありそうです。





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