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ダウ172ドル安で1万2千ドル割れ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドルは主要通貨に対して上昇。NY株式市場が大幅に下落した
    ことから「リスク回避」の流れが優勢となり、豪ドル、ユーロなど
    高金利通貨が売られ、低金利の円、ドルが堅調に推移。
  • ドル円は80円台前半から半ばで小動き。
  • ユーロドルは1.43台まで売られ2週間ぶりの安値に。
    ECBの利上げペースが緩やかなものになるとの観測が背景。
  • 豪ドル円も85円を大きく割り込み84円台半ばと、5月5日
    以来の安値に。
  • 株式市場は大幅安。週間ベースでは2008年以来最長の
    6週連続安で取引を終える。ダウは前日比172ドル安と節目の
    1万2000ドルを割り込み、3月下旬以来約3ヵ月ぶりの水準に。
  • 株安から債券相場は反発。長期金利は2.97%台まで下落。
  • 金、原油価格はともに大幅下落。原油価格は100ドル台を
    割り込む。



本日の注目イベント


  • 豪   シドニー市場休場(女王誕生日)
  • 日   日銀金融政策決定会合(6/14まで)
  • 英   英5月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





米株式市場の下落が止まりません。

週末のダウは前日比172ドル安と大幅に下落し、

節目とみられていた1万2千ドルの大台を割り込む展開でした。

特にこの日に悪材料が出たわけでもなく、

これまで相次いだ米経済指標の悪化が改めて意識された流れでした。

とりわけ先週のバーナンキ議長の、

景気回復について「いらいらするほど緩慢」との表現が米景気の現状を表しており、

主要銘柄は大きく売られています。

また、中国、インドでの自動車販売にやや陰りが出てきたことで、急回復し、

米製造業をけん引してきた自動車産業も影響を受けるとの観測も出てきています。



株価の調整は「リスク回避」の動きを象徴し、安全資産の債券が買われ、

為替市場では高金利通貨が売られる展開になります。

このため、豪ドル、ユーロなどが売られ、低金利の円やドルが買われる結果になります。

ユーロ円は114円台まで下落し、約2週間ぶりの水準まで売られ、

比較的堅調だった豪ドル円も84円台半ばと、約1ヵ月ぶりの安値を記録しています。



ドル円は相変わらず小動きですが、依然として80円半ばから上値が重く、

数字の上ではそれほど遠くない81円台が意外に遠く感じられます。

まずは週明けの本日、80円半ばが明確に上抜けできるかどうかが注目されます。

下値については、先週80円割れを何度か試していますが、

5月の安値である79円57銭を割り込むことはできずに

やや反発しているところをみると、

下値についてもこのまま円買いを進める状況でもなさそうです。



米株式市場の調整がさらに続くと予想すれば「リスク回避」の継続に繋がり、

上述のように円買いが強まる可能性もあります。

一方、株価が底入れすればドル円も81円に向かう可能性も出てきそうですが、

6月3日以来「81円台」には届いていないことから、

仮に81円台に乗せても、実需のドル売りが控えていることも考えられます。

日本の政治的混乱は材料にはなりにくいとは思いますが、

仙石副官房長官は菅総理が今月末にも退陣することを示唆しています。

「ポスト菅」をめぐって混乱が続くようなら、円への影響もでてくるかも知れません。



今週も米経済指標の発表が相次ぎます。

いずれも大きく改善していることは考えにくいことから、

発表を受けてからの株価の反応と、

米長期金利の行方が今週の為替相場を読む上で最大の焦点になろうかと思います。

また、ユーロドルの動きにも注意したいところです。

ギリシャの債務問題をめぐって、

ECBとドイツなど域内政府との足並みがそろってないことから

ユーロドルは下値を探る展開に変わっています。

現在「日足」では1.4325にある「雲の下限」が完全に下抜けすると、

ユーロが大きく下落する可能性があります。

この「雲の下限」は5月に1.3970を記録した際にもしっかりとサポートされた、

「強いレジスタンスレベル」です。

仮に割り込むようだと「ドル高ユーロ安」の流れが加速し、

円もドルに対しては売られ易い展開が見込まれます。






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