米債務上限問題、合意の見通したたず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米債務上限問題は進展がないまま時間が過ぎ、8月2日の期限を前に
    「米国売り」の動きもやや顕著に。
  • ドル円は引き続き上値が重い展開ながら、債務上限問題の好転期待と
    為替介入への警戒感から、77円台半ばから後半の狭いレンジで小動き。
  • ユーロドルは欧州時間帯にはイタリア国債の下落などを材料に売られ、
    一時1.42台半ばまで下落。
    その後は買い戻され1.43台前半まで上昇して引ける。
  • 株式市場は債務上限問題が重しとなり5日続落。朝方は週間失業保険申請件数が
    40万件を下回り予想より良かったことを好感し80ドル程上昇する場面があった
    ものの続かず。ダウは62ドル安、ナスダックは小幅高。
  • 債券相場は議会で膠着が続いていることから商いは盛り上がらず、
    10年債利回りはやや下落し2.95%台に。
    利回り水準からみた米国債のデフォルトの可能性は考えにくい水準で推移。
  • 金、原油はともにまちまち。議会での進展を見守りたいとの姿勢から
    積極的な売買は手控えられる。
  • 週間失業保険申請件数 → 39.8万件




本日の注目イベント


  • 日   6月失業率
  • 日   6月鉱工業生産
  • 日   6月消費者物価指数
  • 米   第2四半期GDP(速報値)
  • 米   7月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 加   カナダ5月GDP





ドル円の上値の重さは依然として変わらないものの、

下値でも77円台ミドルでは下げ止まり一気に円が買われる展開でもなさそうな雰囲気です。

ここ3日間、77円55-65水準ではドルが反発しており、ややこう着感も出てきました。

この水準から下方では、市場介入に対する警戒感もありさらに、

米議会での債務上限問題がいつ急転直下「合意」に達するかもしれない

「リスク」を考えると、積極的には円買いを進めにくいといった状況のようです。



債務上限問題はちょうどこの時間には米下院で、

ベイナー下院議長の提案した上限引き上げ案の採決が始まっているようです。

仮に可決された場合でも上院では否決される可能性が高いと見られ、

依然この問題の解決への糸口が見えません。

市場の大方の見方は「最終的には合意に達する」と見ていますが、

さすがに残された時間が限られてきたことから

「万が一」の場合を想定した動きも出ているようです。



今朝の経済紙では一面トップを含め、かなりの紙面を割いて

「連邦債務上限問題」の行方についての記事を掲載していました。

米財務省では期限まで決着しない場合も想定して、

手元の資金で国債の利払いも含めた資金使途の優先順位を決めている様です。

オバマ政権はこのことに関して「連邦債務上限が引き上げられなかった場合、

29日の金融市場の取引終了後に説明を行う予定」を発表しています。

可能性は低いものの、最悪のケースではあの「リーマンブラザース破綻」に次ぎ、

再び「アメリカ発の金融不安」が起ころうとしています。

すでに世界の株式市場では大幅な下落が続き、

世界全体で1兆ドル(約78兆円)が失われたとの試算もあります。

世界で最も金融システムが発達している米国で、

最も原始的な物事の決定方法である「多数決」の行方で、

世界が混乱に巻き込まれようとしています。

米ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースのCEO(最高経営責任者)など、

大手金融機関の幹部はオバマ大統領と議会に対し、

デフォルトを避けるため連邦債務上限を引き上げるよう求めている、とも伝えられています。



世界の目は米国ワシントンに向けられていますが、

上限問題の行方次第では金融市場をはじめ各市場は、

どちらにも大きく動く可能性があります。

このままでは来週に持ち越され、

ギリギリ月曜日に決着することも考えられますが個人投資家としては動けません。

また、その日はレバレッジ規制が実施される日にもあたり、

保有ポジションの調整の影響も考えられます。

本日もワシントンから新しいニュースが飛び込んで来ない限り

東京時間では膠着状態が続くと見られます。

動けない時間帯が続きそうです。



急騰を続けていた豪ドル/米ドルにやや調整感がでています。

昨日の下落で高値からは約100ポイント程下落しています。

対ドルでユーロが下落したことにつれ安した面もありますが、

その後ユーロが急反発したにもかかわらず豪ドルの水準は変わっていません。

結局、ユーロ/豪ドルの巻き戻しがでてユーロ買い、豪ドル売りが進んだものと思われます。

短期的には遅行スパンも「逆転」を起こしており利益確定の売りに押され気味ですが、

1.10を割り込んだら次のサポートは1.0954にあり、

1.09台半ばが重要な値位置になりそうです。



今朝も比較的涼しく、今のところ今年は冷夏でうれしい誤算です。

節電モードのため、せめて「スイカ」でもと思いますが今年は価格が急騰とか。

良い週末を・・・・・。










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ドル円77円台後半で一進一退。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • アジア時間から欧州の朝方にかけて、ドル円は緩やかな下落が続き
    一時77円58銭を記録。NY市場ではユーロドルが下落しユ-ロ安が
    進んだことで、円売りドル買いが優勢となり78円台まで反発し、
    77円90銭近辺で引ける。
  • ユーロドルはドイツ財務相が欧州財政問題は簡単には終わらない旨の
    発言をし、これを材料に売り込まれアジア時間の1.45台前半から
    NYでは1.43台前半まで下げる。
  • 豪ドルが対ドルで最高値を更新。第2四半期の消費者物価指数が3.6%と
    発表され事前予想を上回ったことから急騰し、一時1.1081まで上昇。
    対円でも86円台まで買われ2週間ぶりの高値を記録。
  • 株式市場は200ドルに迫る大幅下落。経済指標の悪化に加え、
    ベージュブックでも多くの地区で経済活動が鈍化している内容を嫌気し
    下落幅を拡大。ダウは4日続落で1万2300ドル台に。
  • 債券相場は下落し長期金利は小幅ながら上昇。債務上限問題の
    交渉が進まず、5年債の入札需要が後退したことが背景。
  • 金、原油ともに上昇が一服。金価格はこのところの上昇ピッチの
    速さから利益確定の売りに押されたものの下落幅は小幅に留まる。
  • 6月耐久財受注 → -2.1%




本日の注目イベント


  • 独   独7月失業率
  • 米   6月仮契約住宅販売件数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演





ドル全面安が進行する中、円は緩やかに買われ

欧州時間開始時には77円58銭まで円高ドル安が進みました。

今朝の新聞紙上でも輸出企業を中心に、

足元の円高に対する悲鳴に近い声も掲載されてはいるものの、

通貨当局による介入の気配はありません。

NY市場ではユーロ安に引っ張られる形でやや円安に振れ

78円台に戻す場面もありましたが、依然としてドルの上値は重そうです。



連邦債務上限問題では、ベイナー下院議長が示した

「2段階での債務上限引き上げ」提案は、

下院での27日予定の採決が28日に延期されています。

オバマ大統領は同提案に対して拒否権を発動すると警告していることから、

いまだに合意に達する見通しが立ちません。

ブルームバーグによると、ガイトナー財務長官は

「8月2日にデフォルトを回避する選択肢はもうなくなる」と述べているようです。

残された期間は1週間を切っていることから、

オバマ大統領も「米国債がデフォルトに陥った場合の影響を盾に」

一気に決着させるしか手がないような状況になってきました。



債務上限問題に進展が見られないことに加え、

昨日発表された米経済指標も事前予想より悪化しており

景気回復への期待も後退しています。

またベージュブック(地区連銀経済報告)では「経済活動は引き続き拡大した」としながらも

「ペースは多くの地区で鈍化した」と指摘しています。

前回のベージュブックでは12地区のうち4地区で拡大ペースが減速していたものが、

今回は8地区での減速が報告されています。

昨日友人と今後の為替相場について意見を交わす機会がありましたが、

彼が言った「ドルはもうダメだな」という言葉が妙に頭から離れません。



テクニカルを見ると、ドル円は昨日のドル安値77円58銭から60銭ほど反発したことで

短期的な値動きを示す「1時間足」ではトレンドラインを一度上抜けし、

77円90銭あたりでサポートされています。

ただし「遅行スパン」は未だに好転していないことから、

このままドルが上昇に転じる可能性は少ないと思われます。

78円10銭程度まで反発し、78円台が維持できれば好転が実現し、

ドルの反発にも多少期待が持てるかもしれません。




NYの株式市場が大きく下落しています。

この4日間の下げ幅は400ドルを超えており、

本日の東京株式市場もその影響から下げ圧力が強いと見られます。

日経平均が大幅な調整を見せ、ドル円が再び77円台半ばを目指す展開になると

「介入」の可能性も高まってくると予想しますが、過度の期待は禁物です。



豪ドルが対ドルで一気に最高値を更新してきました。

昨日発表された第2四半期の消費者物価指数(CPI)が

市場予想の3.4%を超え3.6%だったことで、利上げ期待が高まったことが背景です。

豪ドル/米ドルは5月2日に1.1011の史上最高値を記録してからは下落傾向が続き、

1.04台を割り込む水準まで売られました。

利上げ観測が後退して行く中、

年末には利下げに踏み切るのではないかとの見方もあり調整を続けてきましたが、

ドル安傾向が鮮明であり、

ドルもユーロも不安材料を抱えていることから

見直し買いが入り徐々に値を上げてきたところです。

また、「兄弟通貨」でもあるニュージーランドドルが

最高値を更新したことの影響もあったようです。

昨日は1.1081まで上昇し、その後利益確定の売りに押されていますが、

1.20台前半あたりまでの上昇は見込めるのではないかと予想しています。

対円では86円台では売られる展開ですが、

下値も84円台はしっかりサポートされていると見られます。

さらにドル円が下落し、円高が進んだとしても83円割れの可能性は少ないと見ています。










ドル、円以外の通貨に対しても大幅下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米債務上限引き上げ問題が進展を見せずドルは主要通貨に対し
    全面安の展開。
  • ドル円は昨日の東京時間朝方に一時78円を割り込み、約2ヵ月半ぶりの
    77円台を示現するも、介入警戒感もあり78円台に押し戻される展開が続く。
    NY市場では77円83銭まで下落し、そのまま77円台後半で引ける。
  • ドルはその他の通貨に対しても売られ、スイス、ニュージーランドドル
    などは直近の最高値を更新。豪ドルも1.09台半ばと2ヵ月半ぶりの
    高値を取ってきた。
  • 株式相場は連日の大幅安。債務上限問題の難航を嫌気し、3Mなどの株価が
    大幅に下落し、ダウは91ドル安で1万2500ドル割れ目前に。
  • 債券相場は反発。2年債入札が好調だったことから長期金利は再び3%割れ。
  • 金は続伸。ドル安の流れが加速したことで金への需要が高まり高値を更新。
    原油価格も小幅に続伸し100ドル台を目指す展開に。
  • 5月ケース・シラー住宅価格指数 → -4.51%
  • 7月消費者信頼感指数 → 59.5
  • 7月リッチモンド連銀製造業指数 → -1
  • 6月新築住宅販売件数 → 31.2万件




本日の注目イベント


  • 豪   豪第2四半期消費者物価指数
  • 欧   6月ユーロ圏マネーサプライ
  • 独   独7月所飛車物価指数(速報値)
  • 米   6月耐久財受注
  • 米   ベージュブック(地区連銀掲載報告)





米債務上限引き上げ交渉が依然として合意に達せず、

オバマ大統領は昨日の現地時間夜ホワイトハウスで国民向けに会見を行い、

「米国の増大する債務が経済に深刻な損害を与える恐れがある」と警告をするとともに、

「議会は将来の財政赤字削減への取り組みで妥協する必要がある」と訴えました。

また合意に向け「均衡のとれたアプローチ」(Balalanced approach)を

すべきだと議員に対して呼びかけていました。

しかし、その後の合意のめどは今のところ立っておらず、

ギリギリの交渉が続けられるものと見られます。



交渉が難航し米国債のデフォルトリスクが徐々に高まってきていることから、

為替市場では「ドル全面安」の展開が加速し、スイスフランは最高値を更新。

ニュージーランドドルも変動相場制移行以来の高値を更新し、

円も3月17日以来の77円台を記録。

さらにユーロ、豪ドル、ポンドなども対ドルで大幅に上昇しています。

またドル安が進んだことで、金価格は連日の「史上最高値更新」を続けており、

「ドル離れ」が急速に進んでいる状況です。

市場では債務上限問題は「最後には決着する」との見方で一致しているようですが、

仮に合意できたとしても米国債の格下げリスクは残りそうです。

このため債務上限問題がかたずいたとしてもドルの反発は限られそうです。



ドル円は徐々に上値を切り下げついに77円台に突入です。

結局、これまでの所介入の形跡は見られず、

介入警戒感を意識しながらも円買いが進んできました。

この先ドル円がどこまで下落するのか予測するのは難しいですが、

「日銀の介入が出るまで」は怖いもの見たさの円買いが続くものと思います。

もっとも、仮に介入があったとしても「単独介入」である可能性が高いことから

ドルの反発は限られそうです。

個人的には77円台のどこかの水準では介入が実施されると予想していますが、

その場合でも80円台に届くかどうか、といったところではないでしょうか。



結局今回の円高はドルサイドの問題が主因です。

米国が「これ以上のドル安は望まない」との声明をだし、

それでもドル安が進むようなら日銀と協調して市場介入に踏み切ることが、

現在のドル安円高の流れを変える唯一の方法ではないでしょうか・・・。

本来なら米景気が回復し、

米金利が上昇すれば資金の流れが米国に逆流するはずですが、

その兆候はありません。

今年春先には「米国は年内には利上げする」といった見方もあり、

年後半にかけて米景気は回復するとの期待がありましたが、

5月、6月の雇用統計の大幅な落ち込みが示すように、その可能性はほぼなくなりました。

米ファンダメンタルズの好転によるドル反発はまだ先の話と言わざるを得ません。



本日のドル円は介入警戒感がある中、

どこまでドル円を売り込めるのかを探る展開かと思います。

個人投資家はドル円の「ロング」で苦戦しているようですが、

投機筋は逆に「ショート」で、

どこかにストップロスのドル買い注文をセットしていると考えられます。

昨日も一時急激なドル買い戻しが見られたように、

「ショート筋」のストップをあぶり出すような流れになればドルの反発も期待できますが、

逆に「ロング筋」のストップが執行されるようだと、

もう一段のドル下落が進み、日銀の介入を引き出すことになるかもしれません。

77円台半ばから下方水準では、突っ込みすぎに注意が必要かと思います。










米債務上限問題でオバマ大統領会見。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米債務上限問題が平行線のまま合意のメドが立たないことから
    ドル売りが優勢となり、ドル円は欧州市場で78円05銭まで下落し、
    3月17日以来の水準を記録。その後も78円台前半での動きが続く。
    焦点は債務上限問題でのオバマ政権と共和党との交渉の行方に絞られる。
  • 格付け会社ムーディーズはギリシャ国債の格付けを「Ca」に格下げ
    すると発表。ユーロはこの発表を受け一旦売られたものの市場への反応は
    限定的。ユーロドルは1.43台前半から後半で小動き。
  • 株式市場は大幅に続落。債務上限問題が合意に達しないことや、ギリシャ
    国債の格下げを受け、ダウは88ドル安で引ける。
  • 債券相場も下落。債務問題で溝が埋まらず、米国債の格下げリスクを
    意識した売り物が優勢となり、長期金利は3%台に。
  • 金価格はギリシャの格下げなど金融市場の不透明さから続伸し、最高値を更新。
    原油価格は小幅ながら5日ぶりに反落。
  • オバマ大統領は、債務上限引き上げ問題の交渉状況を説明するため
    日本時間10時から会見を行う予定。




本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 独   独8月GFK消費者信頼感調査
  • 英   英第2四半期GDP(速報値)
  • 米   5月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   7月消費者信頼感指数
  • 米   7月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   6月新築住宅販売件数
  • 米   ホーニング・カンザス連銀総裁議会証言





格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、

ギリシャ国債の格付けを3段階引き下げ「Ca」にすると発表しました。

この格付けは下から2番目の格付けで

「実質的に債務不履行状態にある」ことを意味しています。

先週EUが合意したギリシャ向け第2次支援パッケージでは、

民間金融機関も20%程度の損出を負担することから、

ムーディーズは「民間債権者が保有するギリシャ国債で相当な損出を被ることを

示唆しており、当社これを格付けに反映させる必要がある」と説明しています。



ギリシャ国債はフランス、ドイツの大手金融機関が多く保有しており、

すでにBNPパリバやソシエテ・ジェネラルなどでは

5-10億ユーロ程度の損出が出るものと見られ、両行の株価下落にも繋がっています。

ただ、為替市場への影響は限定的でした。

ECBはギリシャ国債を担保に資金供給を継続することを決めており、

当面同国債を保有する金融機関が資金調達に窮することはないとみられているからです。



むしろ問題なのは米国の債務上限問題です。

依然としてオバマ政権と共和党との間の交渉は進んでおらず、

どこかの時点で歩み寄り合意に達するとは見ていますが、

時間だけが経過して行く状況が続いています。

債務上限の引き上げ幅には依然隔たりがあり、

財政赤字削減の規模についても倍以上の差があります。

両者ともに「デフォルトは避けなければならない」という点では一致していることから、

それぞれの項目でお互いに譲歩してくる可能性があると思われます。

オバマ大統領は、日本時間の10時からホワイトハウスで

債務上限問題の交渉状況を国民に説明するため会見を開く予定です。



債務上限問題の交渉が難航していることを背景にドル円の下落が続いています。

昨日の欧州市場ではドル円が一時、

78円05銭を記録しいよいよ78円割れが現実味を帯びてきました。

80円台が徐々に遠くなり、緩やかな円高が続いています。

一気に円が買われる展開ではないため

「気が付いたら78円目前の水準にいた」という印象です。

この状況では懸念されていた「80円以下の水準が定着」しそうな気配です。

さすがにこの水準になってからは、

野田財務大臣や日銀総裁などが「介入」の可能性をにおわす発言を行ってはいますが、

文言的にはこれまでとは変わっておらず、市場も反応しません。

昨日は財界の総理とも言われる経団連の米倉会長も「協調介入を」と、

現状の円高水準に懸念を表明しています。

徐々に「介入実施モード」に入ってきているのではないかと思われます。



市場ではドル安傾向が進んでいるため、豪ドルも対ドルで再び強含んで来ています。

昨日の朝方には1.09台目前まで上昇し、

5月2日に記録した1.10台まで残り200ポイントの水準まで買われています。

豪ドルは、オーストラリアのウエストパック銀行が

「12月には利下げの可能性がある」との見通しを発表したこともあり、

1.04-1.06台のレンジ取引が続いており上値も重い展開でしたが、

6月の就業者数が大幅に増加するなど、ここにきてインフレ懸念が再び台頭してきました。

先日のRBA議事録でも「第2四半期の消費者物価指数」が

今後の金融政策を決めるにあたって重要であると、記されています。

第2四半期のCPIは明日発表されますが、予想外に高い伸びを示すようだと、

折からのドル安効果もあり再び1.0台を目指すことになるかもしれません。

また、本日午後にはスティーブンス・RBA総裁の講演が予定されています。

現状のオーストラリア経済についての認識が聞かれるかもしれません。










米債務上限問題の行方を見守る展開か。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米債務上限問題に大きな進展がなかったことから、ドル円は上値の
    重い展開が続く。一方ギリシャの財政懸念は後退したものの、デフォルトリスク
    が依然としてくすぶっていることからユーロドルの上値も重い展開。
  • ドル円は78円台前半を試すもユーロ安に引っ張られ78円台半ばで引け。
  • オバマ大統領とベイナー下院議長との会談は不調に終わったものの、
    週明けのアジア市場をにらみ、日本時間7時から会談が行われるとの報道も。
  • 株式市場は下落。キャタピラーの決算が事前予想を下回ったことや、
    債務上限問題に進展が見られないことなどからダウは43ドル安。
  • 債券は反発。株安から30年債が買われ長期金利は上昇。
  • 金は大幅に反発し、3日ぶりに1600ドル台の大台を回復。
    原油価格も小幅ながら5日続伸し100ドル台目前に。




本日の注目イベント


  • 豪   豪第2四半期生産者物価指数





欧州財政問題がEU首脳会議で合意に達したことで、

ギリシャのデフォルトリスクが一旦後退し、

ユーロドルは先週1.44台半ばまで上昇しました。

市場の目は欧州から、今度は債務上限問題の行方を見守るため米国へ移っています。

8月2日の期限を10日後に控えながらも、

オバマ大統領とベーナー下院議長との会談は実現していません。

デーリー大統領首席補佐官はNBCのテレビ番組で

「大統領は上限引き上げが2013年にかけても適用されるもので無い限り、

その措置に拒否権を発動する考えだ」と述べており、

2兆4000億ドル(約190兆円)の上限引き上げでは仮に合意しても、

世界の市場がネガティブに反応すると警告しています。



オバマ大統領は富裕層に対する増税と債務上限の大幅引き上げを主張しているのに対し、

共和党は増税にはあくまで反対し、債務上限の引き上げ幅は小幅にとどまっており、

この溝がなかなか埋まりません。

今朝の報道では日本時間7時に再度交渉を行い

「段階的に合意」を目指すのではと言った見方もあるようです。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、万が一、

米国債がデフォルトに陥ったら金融市場は

2008年のリーマンショックのような状況になる、と警告しています。



しかし、市場参加者の見方は「デフォルトは避けられるだろう」との

楽観的な見方で概ね一致しているようです。

先週末の債券市場では株価が下落したこともありますが、

債券は30年債を中心に買われており、10年債利回りも3%台を割り込み、

デフォルトを意識した動きにはなっていません。

今朝7時半の段階では特に進展は見られませんが、

ブルームバーグは「ベーナー米下院議長は24日、共和党下院議員との電話会談で、

債務上限引き上げ問題で報告すべき合意は成立していないと伝える」と報じています。

いずれにしても合意に達するのであれば期限は今週一杯で、

残された時間は多くはありません。



ドル円は依然として上値が重く、今週は78円割れを試す展開になると予想しています。

上記、米債務上限問題が合意に達すればドル買い材料にはなりますが、

どこまでドルが買い戻されるのか不透明です。

足元では80円が壁になっているものと思います。

債務上限問題が合意に達し、米国債がデフォルトの危機を回避できたとしても、

果たして80円を超えてどこまでドルが買い進まれるのかは不明ですが

ドルの反発は限定的かと思います。

今週は月末でもあり、仮に80円台を超えるドル反発局面があれば輸出筋も

「絶好のドルの売場」と見て、輸出予約を活発に持ち込むものと想定されます。



一方円についても積極的に買われているわけではなく、

欧米のソブリンリスクを背景に消極的に買われて来たに過ぎません。

米国の上限問題の行方次第では78円を割り込んで円高が進む可能性はありますが、

77円台ではそろそろ「介入への警戒」も必要と考えられます。

すぐに「介入」が実施されるとは思えませんが、

「介入ゾーン」に入ったという意識は持つべきです。

今のところ日米ともに株価は堅調に推移しており、

株価への影響を懸念しての介入はありません。

しかし、債務上限問題が合意に至らず最悪の事態になれば、

米株式市場の急落も考えられます。

その結果日本の株式市場へも影響し、

株安と円高が同時に進む可能性もあり「介入の出番」が来るかもしれません。

また、証拠金取引のレバレッジの上限が来月から引き下げられることに伴うドル売りも、

そろそろ話題に上ってきました。

最大レバレッジが50倍から25倍に引き下げられることで、

25倍を超えている個人投資家がドル売りを余儀なくさせられるというものです。

実際どの程度市場にドル売りがでるのかは不明ですが、

早めの対応をしておくことが必要かと思います。










ユーロ、首脳会議の合意を受け急騰。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州首脳会議ではギリシャ支援などを含む新たな政策で基本合意
    したことからユーロが急騰。ユーロドルは欧州時間には1.41台
    前半まで売られた後、首脳会議での合意を受け大幅に反発し1.4435
    まで上昇。1日で300ポイントの値幅を記録。
  • ユーロ高ドル安の流れを受け、円もジリ高となり、ドル円は一時78円28銭
    まで下落。NYタイムズが債務上限問題でオバマ大統領とベイナー下院議長が
    大枠で合意に近づいていると報じドル高に振れる場面があったものの、
    上値の重い展開は変わらず。
  • 欧州債務問題の前進を好感し、株式市場は大幅高に。企業の好決算発表も
    加わりダウは152ドル高と、1万7000ドル台を回復。
  • 株高から債券価格は下落。米債務上限問題が依然として不透明なことから
    売り物優勢の中、株への資金流出もあり10年債利回りは2週間ぶりに3%台に上昇。
  • 金価格は続落し1587ドル台に。1600ドル台を記録したことでやや達成感から
    上値も重くなる。原油価格は小幅に続伸し100ドルの大台が視野に。
  • 週間失業保険申請件数 → 41.8万件
  • 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 3.2




本日の注目イベント


  • 独   7月独ifo景況感指数
  • 米   決算発表 - GE
  • 加   カナダ6月消費者物価指数
  • 加   カナダ5月小売売上高





ユーロドルが欧州首脳会議の結果を巡り値幅をともなって乱高下しました。

ユーロドルは昨日の朝方から思惑的な買いが入り、

早朝に1.42台前半から1.4260近辺まで買われ乱高下の予兆がありました。

欧州時間になると、首脳会議で前向きな結果が出るとの見方から買われ

1.4294まで上昇。

その後ギリシャのデフォルトはやむを得ないと、

一部の当局者の発言が伝わり1.4135まで急落しました。

しかし、首脳会議での合意事項が伝わるにつれユーロの買い戻しが活発になり、

1.43台に乗せるとストップロスのユーロ買いも巻き込み1.4435まで上昇。

底値からの上昇幅は300ポイントを記録し、2週間ぶりの高値を付けています。



ギリシャへの第2次支援策では公的支援を含む

1600億ユーロ(約18兆円)規模の支援で合意しています。

また欧州金融安定基金(EFSF)に対して、

財政難に陥ったユーロ圏諸国の国債を購入する権限を与え、

銀行への支援や信用供与もできることになり

ユーロ圏諸国の財政基盤安定を図ることで合意しました。

しかし、これでギリシャ国債のデフォルトの可能性は高まり、

欧州首脳としてもギリシャで起きた火災で火元は全焼しても、

隣国のイタリアやスペインへの延焼を防ぐことを目的に討議したものと思われます。

これでひとまず大きな「ヤマ場」を越えたように思いますが、

今後はイタリア、スペインが早急に財政の立て直しを図ることが求められます。



ユーロドルは1.44台前半まで上昇したことで

短期的なチャートでは上昇傾向が鮮明になっています。

しかし、「日足」ではまだトレンドラインを上抜けしていません。

さらに、一目均衡表の「雲」の上限も1.4455にあり、

昨日のNY市場ではこの水準を意識した形で上げ止まったものと思われます。

1.4460レベルを完全に上抜けできればもう一段上昇する可能性もありますが、

逆に上抜けに失敗すれば、急騰しただけに

この水準から100ポイント程度の調整が見られるかもしれません。

今後の材料は米国の債務上限問題に移り、ボールは米国側に投げられています。



ドル円はユーロ高に引っ張られる形で78円28銭まで下落し、

いよいよ77円台へ突入かと思わせる水準まで下落しました。

動きは依然として緩慢であることからやはり介入の形跡は見られません。

債務上限問題が進展したとの報道もありましたが、

米大統領報道官はこの報道を否定しています。

オバマ大統領は本日(22日)までに決着したいとの意向のようですが、

見通しは立っていません。

ドル円に取ってはドル安が進みやすい地合いです。

株価が大幅に上昇したことから債券が売られ、

米10年債利回りは約2週間ぶりに3%の大台まで上昇しましたが前日同様、

ドル高と金利高の相関関係は崩れています。

これはやはり米国債のデフォルトリスクが意識されていることからの影響と考えられます。

共和党との決着が長引けば長引くほどデフォルトの可能性が高まりますが、

こちらの「債務問題」もいよいよ「ヤマ場」に差しかかろうとしています。



78円台半ばで推移しているドル円は79円台も徐々に遠のいてきました。

足元では80円台はおろか、

「79円台も売り場」といった相場観が徐々に形成されつつあります。

朝方には78円22銭までドルが売られ77円台を試す動きがでていますが、

本日のNY市場が引けるまで78円台が

維持できるかどうかが来週の動きにも影響を与えそうです。



台風の影響か、昨日は嘘のような涼しい一日でした。

今日からまた夏本番に戻りそうです。

夏休みも始まり早速この土日で出かける人も多いのではないでしょうか。

良い週末を・・・・。










ドル円79円台では上値が重い。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は東京市場で79円30銭を若干超えたものの、その後は
    ジリ安が続き、79円を割り込むとNY市場では終始78円台後半での
    取引に。中古住宅販売件数が予想を下回ったこともドル売り材料に。
  • バローゾ欧州委員長は本日から開催される欧州首脳会議で、ユーロ安定
    に向けギリシャ支援を含む包括的な案を合意させることが不可欠と訴えたことで
    ユーロはやや買い戻されたものの、合意に至るかどうかは依然不透明。
  • 株式市場は前日の大幅高後もあり上昇は一服。ダウは15ドル安で
    取引終了。引け後に決算発表を行ったインテルは増収増益で最高益を更新。
  • 債券相場は反落。欧州問題が解決に向け進展するとの楽観的な見方から
    価格は下落し、金利は上昇。
  • 金価格は3日ぶりに1600ドル台を割り込む。原油は続伸し98ドル台に。
  • 6月中古住宅販売件数 → -0.8%




本日の注目イベント


  • 日   6月貿易統計
  • 欧   ユーロ圏5月経常収支
  • 英   英6月小売売上高
  • 米   5月住宅価格指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
  • 米   決算発表 - モルガン・スタンレー、マイクロソフト
  • 米   サック・NY連銀金融市場担当理事講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





昨日の東京市場の朝方には79円32銭まで上昇したドル円でしたが、

その後はドルのジリ安が続き、79円を割り込むと終始78円台後半で推移しました。

やはり79円30銭ー50銭あたりが重しとなって上値を抑えているようです。

先週火曜日に80円を割り込んで以来80円台に戻すことなく推移していることから、

徐々に「80円以下での取引が定着」しつつあります。

昨日の東京での取引も、終わってみれば「上値の重さ」を確認させられた結果になりました。



今朝の経済紙の記事にもありましたが、輸出企業の「社内レート」は概ね80-82円です。

円安期待もあったことからドル売りを控えていたとみられ、

80円を割り込んできたことから「ドル売り水準」を下げて来ているようです。

この動きがドル円の上値を重くしている原因の一つと見られ、

市場参加者もそのあたりを意識しているものと思われます。

輸出企業の為替の取り遅れが

今後の為替レートの波乱要因になることは十分考えられます。



昨日のNY市場では値幅は少なかったとはいえ、79円台への戻りもありませんでした。

この動きに対して野田財務大臣は「しっかりと市場動向を注視したい」という

表現にとどめており、介入に対してはノーコメントでした。

また山口日銀副総裁は長野県での講演で、

「柔軟かつ果断に適切な措置をとる」と述べています。

78円台まで円高が進んでも介入は見られなかったことは先週確認していますが、

経済界からも介入を求める声が上がってきました。



長谷川経済同友会代表幹事は「時期を見て適切な措置を取ってほしい」と語り、

岡村日本商工会議所会頭は「介入をする時期ではないか」と

早期の介入を求める発言を行っています。

政府日銀としてもこのような経済界の声は無視しにくく、

個人的には介入の時期が若干早まってきたのではないかと感じています。

こうした声が高まると「外堀」が徐々に埋められ、

介入せざるを得ない状況に追い込まれることにもなります。

介入するのではあればタイミングが非常に重要です。

自主的、かつ大胆な介入が望まれるところかと思います。



上院の超党派グループの提案を受け、

交渉が合意するとの期待が高まった米債務上限問題でしたが、

米議会には財政赤字削減と債務上限引き上げで合意に至るまでは

多くの問題が残されているとの懸念が依然としてあるようです。

8月2日の期限が近付きつつも、米10年債利回りは2.9%台に留まっており、

この水準を見る限り市場は「デフォルトは無い」と判断していると思わざるを得ません。

米財務省は「利払いを最優先する」として、最悪の事態を想定した動きを見せてはいますが、

仮に米国債がデフォルトに陥ったら市場はどのような反応を見せるのでしょうか・・・。



為替市場ではおそらくドル売りが加速するものと思われますが、

債券市場では米国債売りが進み、米長期金利は急騰するものと思われます。

米長期金利の急騰は日米金利差の拡大を意味し、ドル買い材料です。

また株式市場でもリスク回避の流れから株価が下落するものと予想されます。

受け皿として買われるのはやはり「金」ということになりそうです。

これまでの為替、債券、株式の相関関係が崩れ、

結局「全て米国売り」で反応する可能性が高いと予想されます。

いずれにしても米国債のデフォルトはかなりの影響が出ることは避けられません。

どのような影響が出るのかは

「金融市場が最も発達している米国」が熟知しているはずです。

ふたたび「ブラックスワン」という言葉が囁かれるのか、

残された時間はそれ程多くはありません。










米債務上限問題、解決へ一歩前進か? 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 上院の超党派グループが提案した財政赤字削減計画に
    オバマ大統領が支持を表明したことで、米国のデフォルト懸念が
    後退。ドルが買われ、株式市場は好感し上昇。
  • ドル円は上値が重く78円台後半で推移したものの、上記材料
    で79円台前半までドルが買い戻される。住宅着工件数の予想以上の伸びも
    ドル買いに繋がる。
  • ユーロドルは買い戻しが先行し、1.42台まで上昇したが、
    独メルケル首相が「ユーロ圏の債務問題は一挙に解決できるものではない」
    との発言に上げ幅を縮小。
  • 株式市場は大幅に反発。債務上限問題がまとまるとの見方に加え、IBM
    などの好決算が買い物を集め、ダウは今年最大の上げ幅となる202ドルを記録。
  • 米金融機関決算ではBOA,ゴールドマンが減収となる一方、ウェルズは
    好決算を発表。アップルが引け後に発表した決算は売上高、利益ともに過去最高。
  • 債券相場は反落。債務上限問題がまとまるとの期待から価格は下落し、
    長期金利は上昇。
  • 金価格は11日ぶりに下落するも下げ幅は小幅で1600ドルは維持。
    原油価格は一進一退が続き、反発。
  • 6月住宅着工件数 → 62.9万件
  • 6月住宅許可件数 → 62.4万件




本日の注目イベント


  • 日   5月景気動向指数
  • 欧   ユーロ圏7月消費者信頼感指数
  • 英   BOE金融政策委員会議事録
  • 米   6月中古住宅販売件数
  • 米   決算発表 - ブラックロック、インテル
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演





オバマ大統領は、上院超党派議員6人の対案した財政赤字削減案に

「概ね一致している」と評価し、債務上限引き上げ交渉が

加速する可能性があるとの認識を示しました。

大統領は前日、強制的な予算削減と政府歳出への上限を課す、

下院共和党案に対して拒否権を発動する考えを示していただけに、

市場は債務上限引き上げ問題が大きく前進するのではないかとの見方から

ドルを買い戻す動きが優勢となりました。



しかし、それでもドル円は79円台前半までの上昇にとどまり、

79円台半ば超えには至っていません。

7月8日の雇用統計をきっかけに、それまでの超緩慢な値動きから一気に80円を割り込み、

活発な値動きになりましたが、再び元のどんよりした動きに戻りそうな気配です。

ただ、水準が80-81円から78円50銭-79円50銭に

変わって来ていると思われます。

この結果「80円以下の水準が定着」する可能性が徐々に増してきています。



この様な状況になると実需のドル売りは遅れ気味となり、

上値では常にドル売りが控えている展開になります。

昨日の債務上限問題の前進は、比較的重要なドル買い材料と見られましたが

上述のように、ドルの上昇には意外感が付きまとわります。

株式市場では好決算の発表もあったとはいえ、株価が大きく反応しています。

株価の大幅な上昇は「リスク選好」に繋がり、

低金利の円とドルが売られる傾向にありますが、

ダウが202ドルも上昇した割には円もドルもそれほど売り込まれてはいません。

ドル円の上値がよほど重いのか、

ユーロドルの上値もそれ以上に重いのか分かりませんが、

「リスク回避」の流れが優勢となっていることの裏返しのようです。



米大手行の決算発表が相次ぎました。

バンク・オブ・アメリカは赤字決算で過去最悪の内容でした。

住宅ローン関連で追加費用がかさみ創業以来の赤字決算を余儀なくされ、

ゴールドマン・サックスも利益額は前年同期を上回りましたが、

トレーディング部門が低調だったことから収入額が大幅に落ち込みました。

一方、西海岸を本拠地とするウェルズ・ファーゴは

増収増益を記録し、明暗をわけたようです。



ドル円は79円を挟んだもみ合いが続いていることから、

短期的な値動きを示す「1時間足」では各移動平均線も下げ基調を強めています。

120日移動平均線は現在79円09銭にあります。

現在の水準はこれを上回っているため短期的にはやや上昇傾向を示していますが、

まずはNY市場の高値近辺である79円30銭を抜けるかどうか、

さらには79円50銭を抜けるかどうかが注目されます。

今月初めには同じように81円30銭、さらには81円50銭を抜けるかどうかが

重要だというふうに書きましたが、そのレベルが抜けずに一気に水準を2円変えています。

現在の水準でしばらくもみ合い、

何かの材料をきっかけに再び水準を切り下げてくることが懸念されます。



NYダウが200ドルを超える上昇を見せたことから、日経平均株価の上昇が期待できます。

株価の上昇に合わせドル円の上値がどこまであるのか期待したいところですが、

絶対的水準が80円以下ということでは輸出株などの上昇にも限界があるかもしれません。










リスク回避からドル買い円買い、ドル円はほぼ動かず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 為替相場は欧米の債務問題からのリスク回避の流れが継続し、
    ドル買い円買いの展開に。
  • 新たな材料が無いなかユーロやポンド、豪ドルなどが
    対ドル、対円で売られたものの、ドル円では値幅が12銭と方向感は乏しかった。
  • NYダウは反落。法定債務上限の引き上げがまとまっていないことや
    欧州の銀行ストレステストの条件が緩く信頼性にかけるとの見方が背景。
  • 債券市場は小幅に反落。格付け会社フィッチが格下げ方向で改めて
    見直すとの方針が嫌気された。
  • 金は欧米債務不安から続伸。10営業日続伸。原油は反落。
  • NAHB住宅市場指数 → 15(市場予想は14)




本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 独   独7月ZEW景況感調査
  • 米   6月住宅着工件数
  • 米   決算発表 - ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、
                  ウェルズ・ファーゴ、アップル
  • 加   カナダ政策金利発表





欧米債務不安からリスク回避の動きが優勢になっています。

ユーロは欧州ストレステストの結果が公表されましたが、

判断基準が甘く信用性にかけるという声もあがっており、

債務不安は払拭できておりません。

昨年の欧州ストレステストでも信用性にかけると言われていましたが、

公表後にユーロドルは3週間ほどで約500ポイント程、上昇しています。

材料出尽くしから今後ユーロ買いに市場は動くかもしれません。

もちろん、米国の債務上限引き上げが合意されれば

リスク回避からリスク選好に流れが変わると思われますので

よりユーロが買われる可能性が高まります。



ドル円では介入警戒感もあり、79円を挟んだ展開が先週から続いております。

やはり根底である米経済の回復の兆しが経済指標から読みとれるようにならなければ、

80円台に戻すことも難しく思われます。

とはいえ、78円台半ばを割ってくるようですと日銀による介入が意識されますので、

市場も動きづらい状態が続いており、昨晩の値動きからも読み取れるのではないでしょうか。

債務上限引き上げの合意が難航しているようですが、各国要人、金融関係者などから

さすがに米国のデフォルトは無いと聞かれますので、

一時的な不安要素だろうと見ております。



本日は米経済指標も少なく、特段のイベントがありませんが、

米大手企業の決算発表が控えております。

決算発表が良好な結果が相次いで発表されれば、

株高→債券安→長期金利上昇→ドル高となるかもしれません。

テクニカルを見ましても、もみ合いが続いていることからエネルギーを溜めこんで、

発散する機会を伺っているように見えます。

「1時間足」の120日移動平均線が79円20銭程にありますので

これがまず上値の目安となり、抜けられるようだと80円を試す展開も期待できそうですが、

「4時間足」の一目均衡表の雲が分厚く、

上値が重そうで一筋縄ではいかないと思われます。



今週は米経済指標が少ない分、決算発表が続々と発表されますので

上記の株高からの流れでリスク選好か、

引き続き欧米のソブリンリスク懸念でリスク回避か、

これらに注目したいと思います。









EUストレステストで8行が不合格。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 欧州連合(EU)が実施したストレステストの結果、8行が

    資本不足にあることが判明。結果は市場予想を下回ったことからユーロドルが

    買い戻されるも上値も重く1.41台での取引に。

  • ドル円は米経済指標の内容がいずれも予想を下回ったが、日本が3連休と言う

    こともあり、市場への反応は限定的。79円台前半で値幅も出ず小動き。

  • 豪ドルが下落。同国の銀行が12月の利下げを予想したことが背景。

  • 株式市場は上昇。前日引け後に決算発表を行ったグーグルが好調だった

    ことから、エネルギーやハイテク株が堅調となり、ダウは42ドル高。

  • 債券相場は反発。債務上限引き上げ問題でS&Pが最上級の格付けを

    失う可能性があると発表したものの相場への影響は見られなかった。

  • 金価格は9日続伸し1590ドル台に。原油価格も反発。

  • 6月消費者物価指数(CPI) → -0.2%

  • 7月NY連銀製造業景況指数 → -3.76

  • 6月鉱工業生産 → +0.2%

  • 7月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 63.8





本日の注目イベント


  • 日   東京市場休場(海の日)

  • 米   NAHB住宅市場指数



先週火曜日にバーナンキ議長の議会証言をきっかけにドル売りが加速し80円

台を割り込んだドル円は、それ以降80円台に戻すことなく、78円後半から79

円半ばで推移しています。

どうやら懸念していた「80円台以下での円高の定着」が現実的になってきたよ

うな雰囲気です。

先週には一時78円台半ばを割り込む場面もありましたが、介入警戒感もあり若

干ドルが押し戻され底堅い動きになりましたが、それでも上値は重く、79円を挟

む動きになっています。

今週も引き続き上値が重い展開が続きそうですが、先週記録した78円45銭を

割り込むと、今年3月の震災直後の76円台が近づいてきそうな気配です。



米景気後退の指標が相次ぎ、最も重要な雇用にも減速傾向が定着しそうな状

況です。

先週末発表された鉱工業生産を始め主要な経済指標は軒並み市場予想を

下回り、バーナンキ議長の「景気回復のペースが遅い」と言った発言を裏付け

るような内容でした。

議長が「金融緩和の用意がある」とのべたことで「QE3」の可能性がでてきたこ

とからドル安が進み、翌日の証言では「すぐに実施することはない」と発言した

ことで、さらなる景気刺激策の実施見通しはやや後退したものの米景気が急

回復する見込みはありません。



さらに欧州では財政問題が拡大し、イタリア、スペインの国債が売られ、CDS

の保証料も急速に上昇し、市場はポルトガルの次のターゲットとして両国の国

債を売り込んでいます。

このためユーロの上値も重く、結局消極的ながら「円」を買う動きになっています。

今週はこの動きがさらに加速するのか、また上記78円45銭を割り込んだ場合

に日銀による介入があるのかが焦点になりそうです。

特に介入については78円台でも見られなかったことから、史上最高値である

76円25銭を割り込む可能性が出てくるまでは実施できないのではないかとの

見方もあります。

また、仮に介入に踏み切っても「単独介入」であればその効果も限られ、どこま

でドルが反発するのか懸念されます。



2007年8月の「パリバショック」からまもなく4年です。

当時のドル円は124円台でした。それから約48円(38.5%)近く「円高ドル安」

が進み、すっかり円高が定着してきましたが、今回の「円高局面」は非常に長く続

いていることになります。このままさらに円高が長期間にわたって続くとは思いませ

んが、この傾向に終止符が打たれる兆しはありません。

すべては米景気の回復次第ということになります。

米景気が回復し利上げが検討されるまでは円が相対的に買われる流れが継続

すると思われますが、その時期が今年後半で終わるのか、あるいは来年までず

れ込んで行くのかの判断は米景気の回復状況を確認していくしかありません。



バーナンキ議長は「米景気は年後半には持ち直す」と楽観的なシナリオを描い

ていますが、足元の経済指標ではそれらの予兆も見られません。暑い夏が終わ

り、涼しくなるころには経済指標の好転がみられるかの知れませんが、この夏は

議長によってもいつもの夏より暑く感じられるのではないでしょうか。

バーナンキ発言でドル一転して買い戻される。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 前日に続きバーナンキ議長は上院の公聴に出席し、「QE3」をすぐに
    実施することはないとの考えを示す。
  • この発言からドルが買い戻される展開となり、ドル円は79円28銭まで
    上昇し、ドル安が一服。小売売上高などの経済指標が予想を上回ったことも
    ドル買いを後押し。
  • ユーロドルもアジア市場では1.42台後半まで上昇したものの、
    ドル買い戻しの流れにユーロ売りが優勢となり1.41台前半まで下落。
  • 株式市場はバーナンキ発言を受け反落。議長が発言の中でインフレ懸念を
    表明したことからダウは売られ54ドル安。米企業の決算発表では
    JPモルガン・チェース、グーグルがともに好決算を発表。
  • 債券相場はまちまち。10年債は小幅に下落し利回りは上昇。
  • 金価格は8日続伸し連日の最高値更新。原油は大幅反落し95ドル台に。
  • 6月生産者物価指数(PPI) → +0.3%
  • 6月小売売上高 → +0.1%
  • 週間失業保険申請件数 → 40.5万件




本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨公表(6/13、14日分)
  • 欧   ユーロ圏5月貿易収支
  • 米   6月消費者物価指数(CPI)
  • 米   7月NY連銀製造業景況指数
  • 米   6月鉱工業生産
  • 米   7月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   企業決算 - シティーグループ





前日の議会証言では「必要なら追加緩和の用意がある」と発言し、

さらなる金融緩和政策が実施されるとの見方からドルが主要通貨に対して売られ、

株価は低金利の継続見通しから上昇し、債券相場は下落する反応を見せましたが、

昨日は全く逆の流れになりました。



バーナンキ議長は上院の公聴会に出席し、インフレが上昇していると指摘し、

さらに、ただちに景気刺激のための一段の措置には動かないとの印象を与え

ドルが買い戻される展開になりました。

また午後には議会で1兆5千億ドルの財政赤字削減で合意できるとの報道も伝わり、

懸念されている債務上限の引き上げ問題が解決するとの観測が広がり

ドル高への支援材料になっています。



しかし、昨日のムーディーズによる米国債格下げ見通しの発表に続き、

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)もこの日、

年金受給者などへの支払い遅延が起きた場合もデフォルトと見直すと警告しています。

債務上限問題は現時点では依然として合意に向けて交渉中ではあるものの、

減税などを含む赤字削減幅を巡って対立が続いており、

ぎりぎりまで長引く可能性があります。

ガイトナー財務長官もバーナンキ議長も仮に米国債がデフォルトになった場合、

世界経済に与える影響は計り知れないと警告していることから、

現実的には米国債のデフォルトは考えにくく、

どこかの時点で着地点を見い出し合意に達すると思われますが、

「ブラック・スワン」が起きない可能性が全くないとも言えません。



ドル円は昨日のアジア市場で一時78円47銭まで売られ、

前日早朝の水準近辺まで下落しましたが

その後79円台まで買い戻され円高傾向も一服でした。

78円台半ばでも介入の気配はなく、

当社の個人投資家からも「どの水準で介入があるのか」と言った

照会が多く寄せられました。

昨日もこの欄で書きましたが、日経平均株価などが比較的平静に推移しており、

円高による影響も今のところ限定的です。

介入にはさらなる円高観測が必要で、

それには円高方向へのスピード感と株価の大幅下落が必要だと思われます。

重要なことは「過度の介入期待感」を持たないことです。

介入を期待して買い持ちポジションを膨らませることは大きなリスクが伴います。

ドル買い持ちを膨らますのは、

トレンドが「ドル高」に転換してからでも遅くはないと思います。


足元では「1時間足」よりも短い足では遅行スパンが「好転」しており、

ドル反発の気配を見せてはいますが、

「4時間足」より長いチャートでは全てドルの上値が重いことを示しています。

ここ数日は神経質な動きが続くと思われますが、

ドル円が80円を頭に「75-80円の新しいレンジ」に入ったのか、

あるいは短期的には売られすぎで

再び「80-81円台」に戻すのかを見極めることが重要です。



FRBが金利を引き上げるタイミングはかなり先送りになったことは否めません。

しかし一方で低金利が継続されたことで今後その効果が出てくるとの指摘もあります。

昨日発表されたJPモルガン・チェースの決算発表も

市場の大方の予想に反して増収増益でした。

引け後に発表されたグーグルの決算は、

「売上高」、「1株当たり利益」がともに市場予想を大幅に上回り、

引け後の取引では11%も株価が上昇しています。

総悲観の中にもわずかに明かりは見える状況の中、

ドル円は底値を探る展開が続くと予想しています。



ユーロも似たり寄ったりです。

財政危機の波はイタリア、スペインにも押し寄せ、

ギリシャに対する第二次支援策も先送りされている状況です。

本日にはユーロ圏の銀行に対するストレステストの結果が発表されます。

また、臨時の財務相会合が本日開かれるとの報道もあります。

「ユーロ圏劇場」ではまだまだ「続編」が予定されていそうです。



例年より早く梅雨が明け、熱中症が多発しております。気をつけて下さい。

良い週末を・・・・。









バーナンキ議長追加緩和の可能性を示唆。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • バーナンキ・FRB議長は議会証言で「必要ならば追加緩和を行う用意がある」
    と発言し、このところの景気回復の遅れに懸念を表明。
  • この発言を受けて為替市場ではドル売りが強まり、株式市場では
    緩和期待から株高が加速。
  • ドル円は79円台から売られ78円台半ばまで下落するも、介入警戒感
    や、長期金利が上昇後一服したことからドル買い戻しが入り79円手前で引け。
  • ユーロドルは前日の1.38台を底値を買い戻しが優勢に。バーナンキ発言
    をきっかけに1.41台から1.42台に乗せる場面も。
  • 株式市場は議長発言が伝わると急騰。ダウは一時150ドルを超す上昇を見せたが
    上値も重く、引けは44ドル高。
  • 債券相場は反落。長期金利は小幅に上昇したものの2.8%台で落ち着く。
  • 金は大幅に続伸し最高値を更新。原油価格も高止まりが続き98ドル台で引け。




本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏6月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏月例報告
  • 米   6月生産者物価指数(PPI)
  • 米   6月小売売上高
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   企業決算-JPモルガン・チェース
  • 米   バーナンキ・FRB議長、上院銀行委員会で半期金融政策報告





バーナンキ・FRB議長は下院で証言を行い、追加緩和の可能性に触れたことで、

米利上げ観測が後退し、為替市場ではドル売りが強まり、

株式市場では低金利政策の継続観測から一時株価が急反発する場面が見られました。



議長は「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、

デフレリスクが再び上昇する可能性が残っている」とし、

「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、

当局には対応する用意がある」と述べ、

今後景気減速が強まった場合追加刺激策を講じる考えがあることを示唆しました。

また、5月と6月の失業率については「失望させられる内容」だったとし、

証言後の質疑応答でも、FRBとして

「あらゆる選択肢を支持し続ける必要がある」と答えています。



春先には「インフレ懸念」が台頭し、

低金利政策を必要以上継続した場合のリスクが議論された経緯もありましたが、

足元では「デフレの可能性」がリスクとして捉えられる状況にまで

経済状況が変わってきたことを示したことになります。

市場ではさらなる緩和政策は、中国、ブラジルなど「新興国」のインフレを招き、

通貨高に繋がることから「実施しにくい」と見られていましたが、

米景気回復のペースが遅く、回復基調を見せていた雇用にも

悪化の傾向が見え始めたことで上記表現に至ったものと見られます。



2008年のリーマンショック以降、

FRBはあらゆる手段を排除せず景気回復に全力を傾注してきました。

FRBにとって誤算だったのは「QE2」である程度の回復基調に戻り、

その後は巡航速度で景気が回復すると読んでいたものが、

その効果も短期的に終わりそうなことです。

今後「QE3」ないし、それに準ずる政策を実施しても景気が浮揚しない場合には、

日本の失われた20年に似た「デフレスパイラル」に

陥る可能性も意識しないわけにはいきません。

かつて日本がデフレから脱却できない状況を「ヘリコプターから札をまけばいい」と発言し、

「ヘリコプター・ベン」と称されたバーナンキ議長が

どのような手段でデフレの進行を防ぐのか注目されます。



昨日の朝方市場参加者の少ない中、一時78円台の半ばまで下落したドル円は、

さらなる下落は無かったものの、

結局80円台に戻ることもなく79円台前半でもみ合いました。

NYでは米金利の引き上げ時期がさらに遅くなるとの見方から再び78円台に入り、

現在は79円を挟む水準で推移しています。

懸念されるのは「80円台以下の水準が定着」してしまうことです。

昨日も述べましたが、円が78円台に入っても

東京株式市場に与える影響は今のところ限定的です。

また予想通り、その水準でも市場介入は見られませんでした。

野田財務大臣は円高について「少し一方的な動きだ」とは

発言しましたが介入については触れていません。

これまでの「断固たる措置を取る」といった常套文句も聞かれなかったことで、

現在の水準を容認したとも受け取られかねない状況です。

トヨタ自動車の豊田彰男社長は昨日の記者会見で

「日本のものづくりを考える上で理屈上、成り立たない水準」と述べ、

現在のドル円の水準に懸念を表明しています。



ドルも買えない、ユーロも買えない状況から円へ資金が集まり易い状況ではありますが、

政府日銀としても介入を含め「次の一手」を出してこない限り、

80円台以下の水準が定着する危険性があります。

個人的は78円を割り込む水準は介入に対する「危険水域」に入ってくると考えます。

3月に記録した76円25銭が視野に入って来るとともに、

再び史上最高値を更新する可能性も出てくるからです。

専門家の間にも75円を唱える人が増えてきており、

為替市場にも本格的な暑い夏到来です。









円急騰。早朝には78円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州危機の影響から「リスク回避」の流れはさらに加速し、ドル円は
    欧州市場で80円を割り込み、一気に79円台前半まで急落。
    さらに今朝の早い時間には78円台半ばを付けています。
  • 格付け会社によってアイルランドの格付けが「投機的」水準まで
    格下げされたことや、ギリシャに対する第2次支援策が先送りされた
    ことなどからユーロは1.4台を割り込み1.39台半ばに。前日に続き
    相対的に円が大幅に買われ、ユーロ円は欧州市場で109円台前半まで
    下落。
  • FOMC議事録では追加の刺激策が必要かどうかについてメンバーの間で
    意見が分かれていたことが明らかに。
  • 株式市場は3日続落。欧州危機を嫌気し「リスク回避」の流れから、
    株売り、債券買いが活発に。ダウは58ドル安と1万2500ドル台を割り込む。
  • 債券相場は続伸。長期金利は2.9%台を下回る水準となり、「ドル売り円買い」
    に繋がる。
  • 金は続伸し、2ヵ月ぶりの高値更新。安全資産として買い進まれる。
    原油相場は大幅反発し97ドル台に。
  • 5月貿易収支 → 502億ドルの赤字




本日の注目イベント


  • 日   5月鉱工業生産
  • 欧   ユ-ロ圏5月鉱工業生産
  • 英   英6月失業率
  • 米   バーナンキ・FRB議長半期に一度の議会証言
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





ドル円は一気に80円を割り込み、欧州市場では79円18銭まで下落。

さらに今朝早い時間には78円台半ばまで下落しました。

震災直後の3月17日の早朝に76円25銭を記録した「あの投機的な朝」を連想させました。

ドル円が大きく下落すると個人投資家の「損切りのドル売り」が発動され易く、

投機筋が「二匹目のどじょう」を狙った可能性も高いと思われます。

ユーロ円も欧州市場では109円台前半まで下落し、「円独歩高」の様相となり、

いつものことながら円の上昇時のスピードの速さには驚かされると同時に、感心さえします。



きっかけは欧州の財政危機であることは明白ですが、

「ギリシャのデフォルトはやむを得ない」とか、

「ギリシャへの第2次支援策がまとまらなかった」などの情報が錯綜し、

その都度円が大きく買われる展開が続きました。

ドル円は昨日この欄でも書きましたが79円台半ばを割り込むと下落が加速し、

ストップロスを巻き込みながら79円台前半まで急落しています。

ただ昨日からの為替の流れを見ていると、欧州問題からユーロ売りが強まったというよりも、

投機的な円買いが目立った様にも思えます。

特に海外市場に入ると「円への信奉」が強く、円買いが起きやすいようです。



80円台を大きく割り込んだことで、にわかに円高観測が強まってきました。

3月17日の76円25銭にはまだ相当な値幅はありますが、

今後80円への戻りが重くなり、「80円が天井」といった相場観が定着すると、

史上最高値に向かって円のじり高が進む可能性があります。

3月の円高局面では翌日「G7による協調介入」が実施されたことで、

3週間ほどで円が9円以上も円安方向に修正され、

「介入効果」がいかんなく発揮されましたが、今回の介入の可能性はどうでしょうか・・・。



ドル円だけではなく、ユーロ円に見られるように

円は主要通貨に対しても急速に強含んでいます。

先週金曜日に81円49銭のドル高値を記録してからわずか3日でちょうど3円の円高です。

ユーロ円にいたっては約8円の円高です。

「過度の相場変動」と捉えることができそうです。

日銀が介入する大義名分は、為替相場の観点からはあろうかと思います。

ただ今のところ、株価への影響は限定的です。

80円を大きく割り込んだことで今日の日経株価が大幅に下落するようなら、

介入も考えられますが、あまり期待はできません。

少なくとも前回の様な「協調介入」は考えにくく、あっても「単独介入」かと思われます。



また、この水準では介入の行われる可能性は少なく、

ここからさらにスピード感を伴って円買いが進み、

さらに株価の急落などの条件が揃うことが必要かと思われます。

いずれにしても現在の水準では介入に対する「過度の期待」は禁物です。



一時的にせよドル円は78円台まで下落したことで、

ボリンジャーバンド(日足)では「2シグマ」を下抜けし

「売られすぎ」のサインを示しています。

サポートラインは次々に突破されたことで下値のめどがつきにくくなっています。

しばらくは上値の重い展開が続き、

介入の水準を探りながら下値のめどを模索する流れが続きそうです。









ユーロ円4カ月ぶりの112円台。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州の債務問題がさらに拡大するとの懸念から「リスク回避」の
    流れが加速。「円買い、ドル買い」が大幅に進む。
  • ドル円は2週間ぶりに80円30銭の節目を割り込み80円11銭まで下落。
    EUがギリシャのデフォルト容認に傾くとの報道や、イタリアへの危機波及を
    話し合うためファンロンパイ大統領、バローゾ委員長、トリシェ総裁などが
    会合を開いたとの報道からユーロは急落。対ドルでは5月23日以来の1.40台
    割れ、対円でも約4ヵ月ぶりに112円台前半までユーロ安が進む。
  • 欧州危機の新たな広がりから、イタリア、スペイン国債は大幅に下落
    (金利は上昇)し、ドイツ国債との利回りスプレッドは拡大。
  • ドイツ(DAX)など、欧州主要株式市場も大幅な下落を見せる。
  • 米株式市場も急落、欧州危機の拡大を背景に寄りつきから売り物がかさみ、
    ダウは151ドル安。
  • 債券価格は急上昇。株式市場の大幅下落から価格は上昇し、10年債利回りは
    2週間ぶりに3%台を割り込む。
  • 金価格は続伸。ドルからの資金が流れ込み1550ドル目前まで上昇。
    原油価格は大幅に続落。



本日の注目イベント


  • 独   独6月消費者物価指数(確報)
  • 英   英6月消費者物価指数
  • 欧   ビニスマギECB理事講演
  • 米   5月貿易収支
  • 米   FOMC議事録(6/21、22日分)





欧州債務問題の新たな拡大を背景に「リスク回避」の流れが加速しています。

11日の午前中にイタリアへの投機的な動きが高まって来たことから、

ファンロンパイEU大統領は金融当局者を集め対応を協議するとの報道がありましたが、

バローゾ欧州委員長、トリシェECB総裁などが集結し話し合いがあった模様です。



ギリシャ、ポルトガルまで飲み込んだ欧州危機の波は、

イタリア、スペインにも向かいだしたことでEU首脳は急遽対策を迫られたと見られます。

昨日の各金融市場では株式が大きく売られ、債券が買われています。

その中でも安全と言われるドイツ国債が買われ(金利は低下)、

イタリア、スペイン国債は売られ(金利は上昇)、リスク回避の流れが鮮明になりました。

中でもイタリア10年国債は5.55%まで利回りが上昇し、

ギリシャがたどった同じ道を歩みそうな気配です。

ギリシャ、アイルランド、ポルトガルはいずれも10年債利回りが7%を超えた後に

救済を要請していることから、残された「のりしろ」はそう多くはありません。



今朝のブルームバーグが、

エボルーション・セキュリティーズの債券責任者の話として伝えるところによると、

上記3ヵ国の10年債利回りが5.5%を超えてから

恒常的に6%を上回るまでは平均で43日。

その後は平均24日で6.5%を超え、15日で7%を突破したことを紹介していました。

その後資金要請を行ったことは上述の通りです。



1年ほど前にギリシャ危機が表面化した際には

「PIGS」という造語が盛んに使われましたが、

今まさにこれらの国々が財政危機に見舞われ、現実問題となってきました。

為替市場ではこれらの動きを嫌気してユーロが全面安の展開です。

2週間ほど前まではほぼ全てのチャートでユーロ上昇を示唆していましたが、

対ドルで1.40を割り込んだことで「日足」までのサポートはことごとく突破され、

現在「週足」の200日移動平均線にサポートされているところです。

この水準を明確に抜けると新しいレンジである

1.36-1.41に入る可能性がありそうです。



ドル円は再び80円割れを試す展開を見せています。

欧州危機の拡大と、米国でも債務上限問題の解決が進んでいないことから

「円とスイス」が急伸し、安全通貨としての存在感を見せています。

冷静に考えれば円にも財政問題があり、

それほど積極的に買い進めるわけにはいきませんが、

緊急避難先としては円に資金が集まるようです。

この傾向は特に海外市場で強いように思えます。

ドル円は先週一時81円台半ばまで上昇したことで、

「日足」でのトレンドラインを上抜けしていましたが、

昨日の80円11銭まで下落したことで、今度は逆にサポートサインを割り込んできました。



80円を割り込む可能性もでてきましたが、一目均衡表の「日足」を見ると、

「基準線」は横ばいで大幅な下落は示していません。

また、「遅行スパン」も逆転を見せてはいません。

ここは80円前後でのドル買いチャンスを探して見るのもおもしろいかもしれませんが、

相場に絶対はありません。

ストップは5月2日に記録した79円57銭を割り込んだ水準、

79円50銭以下には置くことを忘れてはいけません。

円は主要通貨に対しても強含む展開になっています。

クロス円も「買い場」かもしれませんが、慎重に入ることが肝要です。









雇用統計の悪化でドル円80円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 6月の米雇用統計は市場予想を大幅に下回ったことで、リスク回避の流れ
    が進み円とドルが買われる展開に。
  • ドル円は発表直前には雇用統計への改善期待もあり、81円49銭まで
    ドル高に振れたものの、発表後は一気に円が買われ80円台半ばまでドルは急落。
  • ユーロドルではユーロ安が進み1.42台前半まで下落。ドル円以外の通貨で
    ドル高が進んだことからクロス円も大幅な円高に。
  • 株式市場は反落。このところ堅調だった株式も米労働市場の予想外の内容に
    利益確定の売りに押され急落。その後は今週から始まる企業決算の発表を控え
    やや買い戻され、ダウは62ドル安。
  • 債券相場は大幅に反発。失業率が予想外に上昇したことから
    米債券は買い進まれ、5年債利回りの下落幅は過去14ヵ月で最大に。
    長期金利は軒並み低下。
  • 金価格は4日続伸。原油は米景気の先行き不安から大幅に下落。
  • 中国の6月の消費者物価指数(CPI)は6.4%と5月の5.5%を
    大幅に上回る。
  • 6月失業率 → 9.2%
  • 6月非農業部門雇用者数 → +1.8万人



本日の注目イベント


  • 日   6月消費動向調査
  • 日   日銀金融政策決定会合(12日まで)
  • 欧   独メルケル首相、アイルランド首相と対談
  • 加   カナダ6月住宅着工件数





前日発表された民間会社のADP雇用者数が市場予想の2倍を超えたことから、

にわかに期待が高まった政府発表の雇用統計でしたが、

結果は事前予想の平均であった10万人を大幅に下回る1万8千人でした。

さらに前月の数値も全体の雇用者数、民間部門の雇用者数がともに下方修正され、

米労働市場の悪化はこれで2ヵ月連続の大幅減少です。

今年2-4月までは順調に20万人程度の増加が続いていたものの、

今後再び雇用環境が悪化傾向に陥ったのかどうか見極めたいところです。



ドル円は発表直前までドル高円安が続き81円30銭の第1ハードルは越え、

第2ハードルを目指していました。

しかし、81円台半ばは超えられず発表と同時に大幅な「円高ドル安」に反転しました。

これまでもドル円が上昇すると結局は押し戻される展開が何度も続いてきましたが、

今回も同じような展開でした。

ドル円では「ドル安円高」に振れ、その他主要通貨では「ドル高」が進み、

上昇傾向にあった株式は売られ債券が買われるという、典型的な「リスク回避」の流れです。

先週後半まで続いていた「リスク選好」の流れが

雇用統計の発表で180度変わってしまいました。



やはり懸念されるのは米労働市場の悪化です。

一部エコノミストの間では今回の悪化は日本における震災の影響によるもので、

8-9月には正常に戻るとの指摘もありますが、

失業率、民間部門労働者数の増加はいずれも今年最悪の内容です。

重要なことは、4月まで順調に増加していた雇用数が5月、6月より

急激に増加ペースを鈍らせていますが、

しばらくはこの傾向が続くのかどうかということです。

その意味からもう2ヵ月(7-8月)ほどの雇用の変化内を見極める必要がありそうです。

日本からのサプライチェーンの寸断による影響だったのかどうか判断できるからです。



ドル円は80円台半ばまで下落しました。

80円の50銭からの下値は先週一度もつけてはいなく、

その下の80円30銭あたりまでが重要なサポートになっています。

今後秋口から年後半にかけて米景気が持ち直すとすれば、

今回の下落は「最後の買い場」になるかもしれません。

逆に、米景気悪化の始まりだとすれば「最後の売り場」である可能性も出てきます。

どちらも決め手に欠けるとすれば、

これまで通り80-81円のレンジに収まることも考えられ、

まだしばらくはストレスのたまる相場展開が続くことにもなります。



ユーロドルは再び1.42台割れ目前まで下落して来ましたが、

この水準を割り込んだ場合1.4170がサポートになりそうです。

この水準には「日足」の120日移動平均線が来ており、

今年の1月以来一度も下回ってはいません。

反対にこの水準を割り込んだ場合は1.40台までの下落もあるかもしれません。

米企業決算も今週から始まります。

トムソンロイターがエコノミスト予想をまとめた結果では、

主要500社では7%の増益になると発表しています。

資源価格の高騰から素材関連が好調で、個人消費も底固いとの調査結果です。

ただ大手米銀は投資銀行部門の縮小を相次いで発表しており、

その背景には収益の落ち込みがあるものと思われます。

企業決算の発表は直接米株式市場に影響を与えます。

上記「リスク選好」なのか「リスク回避」なのかを

しっかりと見極めてディールすることが肝要です。









ECB、0.25%の利上げを決定。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ECBは市場の予想通り政策金利の0.25%引き上げを決定。
    理事会後の会見では、トリシェ総裁がさらなる追加利上げの可能性を
    否定しなかったことからユーロは大きく反発。
  • ユーロドルはアジア市場からじり安が続き、ECB理事会前には
    1.4220まで下落。利上げの決定とトリシェ総裁の会見が始まると
    急反発し、底値から150ポイント程の上昇を見せこの日の高値圏で引ける。
  • ドル円はADP雇用者数の大幅な改善と失業保険申請件数の減少を受け
    重要な節目であった81円30銭を上抜け、81円41銭まで上昇。
    6月1日以来のドル高値を更新。
  • 株式市場は米経済指標の改善をきっかけに大幅続伸。ダウは93ドル高と
    年初来高値に接近。
  • 債券相場は続落し長期金利は上昇。労働市場の改善を示す指標や株高から
    年後半の景気回復期待が高まる。
  • 金価格は3日続伸し2週間ぶりの高値に。ユーロが急反発しドルが売られた
    ことが背景。
  • 原油価格は反発。在庫の減少と景気回復期待から2ドルを超す大幅高となり
    98ドル台まで上昇。
  • ECBは投機的水準まで格下げされたポルトガル国債を担保として
    受け入れると発表。
  • BOE政策金利 → 据え置き
  • 週間失業保険申請件数 → 41.8万件
  • 6月ADP雇用者数 → +15.7万人(予想は7万人の増加)



本日の注目イベント


  • 日   6月景気ウオッチャー調査
  • 日   5月経常収支
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 独   独5月貿易収支
  • 英   英6月生産者物価指数(PPI)
  • 米   6月雇用統計
  • 加   6月カナダ失業率





ECBは市場の予想通り政策金利を25bp引き上げ、1.50%に決定しました。

一部にはギリシャに続きポルトガル国債も「投機的」水準まで引き下げられるなど、

域内のソブリンリスクの高まりから利上げは見送られるのではないかとの

見方もありましたが、全会一致で利上げを決めています。



トリシェECB総裁は理事会後の記者会見で

「ECBの金融政策スタンスは依然として緩和的だ」とした上で、

「最近の物価動向が中期的に幅広いインフレ圧力上昇に

つながらないようにすることが不可欠だ」と述べています。

また、域内の経済活動については「不確実性が高まった状態」との認識を示し、

ポルトガル国債についてはECBが買いオペをする際の、

担保最低格付け規制の適用を中止すると決めたことを明らかにしました。

インフレに対する強い姿勢を示すと同時に、

域内のソブリンリスクにも配慮したことを伺わせる決定だったと言えます。



この内容を受けユーロは急速に反発し、

対ドルでは1.4220から1.43台後半まで値を戻しています。

また対円でも116円台後半まで上昇しており、

折からの米株高に「ドル安、円安」が進み、典型的な「リスク選好」の形になりました。

ユーロについては基本的なソブリンリスクは残されており、

根本的な解決には至っていません。

そのためまだユーロが下落する余地は残っていると見られますが、

今回の利上げによって政策金利は1.5%となり、

高金利通貨とは言えないまでも日米との金利拡大に繋がっています。

今後、この金利差拡大が相場にどのように影響してくるのか見極める必要がありそうです。

さらに、今後の追加利上げについても明確な否定はしておらず、

今後の資源価格の動向によってはさらなる利上げへの姿勢は崩していません。

トリシェ総裁の任期は今年10月で、残すところ3ヵ月余りとなっています。

次期総裁にはイタリア中銀のドラギ総裁が決まっていますが、

最後にもう一度、利上げと言う「置き土産」を残していくかも知れません。



「81円に手の届く位置」にいたドル円は、

ADP雇用者数の大幅改善に6月1日以来となる81円台半ばまで上昇しました。

昨日もこの欄で81円30銭を抜けるには「明確なドル買い材料が不可欠」と書きましたが、

昨日のADPはポジティブ・サプライズでした。

NY市場では終日81円台で取り引きされており、

これまでのように80円台には押し戻されてはいません。

ドル円はひとまず81円30銭のハードルを越えたことで、

次のハードルを目指す展開になりそうですが、

一目均衡表を見ると81円60銭から上値には重要な抵抗線が3本あり、

次のハ-ドルを越えるのは「そう簡単ではない」ことが読み取れます。

現在「雲」の中を上昇中ですが、81円半ばから上には実需のドル売りとともに、

「ストップロス」のドル買いも混在していると見られます。

筆者はインターバンクディーラーではないためこれらのフローは見えませんが、

これまでの経験から、売り買いの注文が集まり易い水準かと思います。

テクニカル的に見れば「抜けにくい水準」であることからドル売りを置きたいレベルです。

一方「抜けにくい水準」を抜けると、

上昇に弾みがつくことからドルショートを抱えている向きは、

そういったレベルをストップロスのメドにする傾向があるからです。



ドル円が本格的に反転するには、まだ時間と水準訂正が必要です。

米景気回復を示すさらなる経済指標や日米金利差の拡大などが考えられますが、

明日の雇用統計にも若干期待が持てそうな気配です。

先月の雇用統計を振り返って見ると、

ADP雇用者数が事前予想から大幅に下振れしたことで、

エコノミストなど専門家は政府発表の雇用統計予想数値を大幅に下方修正しました。

しかし結果はそれをも下回る内容で、

米雇用市場は再び減少に向かうのではないかとの懸念が急速に高まりました。

今回はその逆で、予想では7万人のADP雇用数は倍以上の15.7万人でした。

今夜の雇用統計にもにわかに期待が高まって来たと言えそうです。

ただ、ADP雇用者数と政府発表の雇用統計には必ずしも相関関係はなく、

時として大きくかい離することがあるので注意は必要です。



良い週末を・・・・。









ユーロ大幅下落し、対円では115円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 為替市場ではユーロ主導の展開が続き、ギリシャ、ポルトガルの
    債務問題が依然不透明なことからユーロは大幅に下落。
    ユーロは対ドルで1.42台後半まで下落。対円でも115円台半ばまで
    売られ、本日のECB理事会を前にユーロもの持ち高調整が活発に。
  • ドル円は81円台乗せがあったものの、上値の重い展開は
    変わらず。ユーロ円などクロス円の売りもドル円の売り要因となり、
    終日80円台後半での取引で膠着。
  • 中国人民銀行は基準金利を0.25%引き上げると発表。
    今年3回目の利上げで国内で収まる気配のないインフレに対して
    強い警戒感を示す。
  • 株式市場は反発。ポルトガル問題や中国の追加利上げから
    軟調なスタートとなったものの、運輸、小売り関連株が上昇し
    全体をけん引。ダウは56ドル高で1万2600ドル台に。
  • 債券相場は続伸。欧州危機や中国の利上げで世界景気への
    懸念が拡大し、債券価格は上昇長期金利は低下。
  • 金は大幅に続伸し2週間ぶりの高値に。原油価格は小幅に反落。
  • 6月ISM非製業景況指数 → 53.3



本日の注目イベント


  • 豪   6月豪雇用統計
  • 日   マネタリーベース
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   トリシェ・ECB総裁記者会見
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   6月ADP雇用者数
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演





ユーロドルが大幅に値を崩しています。

本日開催のECB理事会での利上げ観測を背景に堅調に推移してきましたが、

ギリシャに続きポルトガルの大幅格下げ、

さらにはアイルランドもその対象に含まれるとの報道もあり、

ユーロ圏ソブリンリスクが一段と高まりユーロの大幅下落に繋がった格好となりました。



ポルトガルの10年債利回りは昨日、過去最高の12.55%に上昇し、

アイルランド、イタリア、スペイン、ギリシャの国債利回りも軒並み上昇しています。

市場ではさらなる格下げがあるとの観測が上記各国の国債の売りを誘っており、

安全とされるドイツ国債との利回りスプレッドは拡大しています。

特にアイルランドは昨年9月以来、市場で資金調達ができない状態だけに、

格付け会社がジャンク債(投機的格付け)に格下げするとの観測が根強くあるようです。



ユーロドルは1.43台半ばにあったサポートを次々に抜け1.42台後半まで売られ、

1週間前の水準に戻っています。

本日のECB理事会では追加利上げの可能性が依然として高いものの、

理事会後の記者会見でトリシェ総裁がどのような発言をするのかによって

ユーロはさらに上下する可能性があります。

利上げ打ち止め感を出すのか、あるいは年内の追加利上げの可能性を残すのか、

ギリシャやポルトガルの財政問題も含めてその発言が注目されます。

同総裁の記者会見は日本時間21時30分から予定されています。



本日はECBの理事会以外にも重要なイベントが多く、

各々その内容によっては為替に大きな影響を与えるものと思われます。

まずは朝方10時半のオーストラリアの6月の雇用統計です。

昨日の中国の追加利上げでは事前に予想されていたこともあり、

豪ドルへの影響は限定的でした。

事前の予想では失業率は横ばいの4.9%、

雇用者数は前月から大幅に増加し1万5千人のプラスを見込んでいます。

利上げ観測が後退した割には堅調に推移している豪ドルですが、

対ドルで1.07台の半ばを超えられるかどうかがポイントになりそうです。



20時にはイングランド銀行の政策金利発表が控えていますが、

こちらは据え置きでほぼ間違いないと思われます。

そして21時15分にはADP雇用者数が発表されます。

先月の発表では事前予想を大きく下回り発表直後からドルが売られました。

今回6月の予想は7万人の増加と見られています。

また15分後には週間失業保険申請件数の発表もあり、

次々に発表があるため最初の発表内容にとらわれていると、

次の発表内容で相場のセンチメントが大きく変わる可能性があるため注意が必要です。



ドル円は2日前の81円台での滞空時間の長さからややドル高の可能性を指摘しましたが、

結局81円30銭近辺を試すこともなく80円台後半まで下落しました。

しかし、サポートと見られている80円台半ばを割り込んでいないことや、

まだ81円に手の届く位置にいることなど上昇の可能性は残しています。

ただ、その場合には明確なドル買い材料が不可欠です。

明日の雇用統計がそのきっかけにでもなればいいと思いますが、

上にも下にも行かないことから、

最も的確な予想は「動かない」ということかもしれません。









ドル円小動きながらも81円台を)維持。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 格付け会社ムーディーズはポルトガルの長期債を4段階引き下げ
    「Ba2」にすると発表。
  • ユーロドルはこの発表を受け下落、一時1週間ぶりに1.44台を割り込む。
    また、ユーロ円でも116円台後半まで売られ、ギリシャ問題の好転でユーロ買いが
    進んでいた中、新たな火種の可能性も。
  • ドル円は昨日のアジア市場の前場から81円台に乗せ底堅い動きを示す。
    依然上値の重い展開は続くが81円台の滞空時間にやや変化も。
  • 株式市場はまちまち。ポルトガルの格下げを受けダウは6日ぶりに小幅安。
    一方ナスダックは小幅ながら6日続伸。
  • 債券相場は小幅に反発し、長期金利は下落。ポルトガルの格下げで
    安全資産としての米国債に見直し買いも。
  • 金は大幅に反発。先週末比30ドル値上がりして一気に1510ドル台に。
    原油も大幅に上昇。5月の製造業受注額が増加したことなどが材料に。



本日の注目イベント


  • 日   5月景気動向指数
  • 米   6月ISM非製業景況指数
  • 加   5月カナダ住宅許可件数





一難去ってまた一難ということでしょうか・・・。

ムーディーズがポルトガルの長期国債の格付けを

「投機的」な水準にあたる「Ba2」まで一気に引き下げました。

先週1週間はギリシャの財政問題で振り回されましたが、今度はポルトガルの番です。

ポルトガルの格下げ発表でユーロは主要通貨に対して売られましたが、

「4段階引き下げ」の割には影響は軽微だった様です。

市場は「ギリシャの次はポルトガル」と読んでいたことで、

それほど大きなサプライズには繋がらなかった様です。



ポルトガルは5月に780億ユーロ(約9兆1千億円)の

国際支援の合意を取り付けていましたが、

ムーディーズは同国がギリシャに続いて2回目の救済要請を迫られる

可能性があることを格下げの理由に挙げています。

ムーディーズに加え、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も

独仏の大手銀行がギリシャ国債をロールオーバーしても

「選択的デフォルト(債務不履行)」と見直す可能性があることを明らかにしており、

南欧のソブリンリスク問題は「第二段階」にステージが移ってきたとも言えそうです。

ギリシャに比べ経済規模の大きいポルトガルだけにその影響も大きく、

スペインへの波及が懸念されます。



ユーロドルが下落したことで市場はやや「ドル高」の流れに傾きつつあります。

動かないドル円も、昨日の午前中には約1週間ぶりに81円台に乗せました。

これまでに何度も81円台乗せは実現したものの、

そこではドル売り意欲も強く結局80円台に押し戻される展開が続いてきました。

しかし、今回はややこれまでとは異なり「81円台での滞空時間」が長く、

昨日のNY市場でもほぼ終日81円台を維持し今朝に繋がっています。

ドル円がこのまま大きく反転するとも思えませんが、

「潮目」が少しづつ、そして静かに変わってきているのかもしれません。

このためテクニカルでは先週からのトレンドライン(日足)の

「上抜け」がより明確になってきています。

ユーロドルの一段の下落などさらにドル高が進むと、

ドル円も上値にある重要な節目も抜けてくる可能性があります。



週末にかけては依然上値が重い展開ですが、

ジリジリと時間をかけながら節目を試すのではないかと見ています。

ポイントとしては「8時間足」の200日移動平均線が81円28銭にあることから、

81円30銭を抜けきることが重要です。

この水準は6月28日のNY市場でもトライをして抜けなかった水準でもあります。

またその上にも「日足」の120日移動平均線が81円79銭にあります。

逆に、この水準を上回れば「ストップロス」のドル買いも控えていると思われ、

ストップロスを誘い出す展開になれば82円台も考えられます。

引き続き株価の行方とユーロの動きには注意が必要です。



ユーロドルはテクニカルでは「上昇を示唆している」と記述してきましたが、

1.45台後半の高値から150ポイント以上下落をしたことで

「1時間足」などの短期的なチャートでは「遅行スパン」が逆転を見せており、

底値を探る展開に変化しています。

メドは「1時間足」のサポートである1.4385と1.4365あたりと見ています。



明日からは欧米で重要なイベントが相次ぎます。

ユーロについては、市場は「利上げ」に傾いており、

上記ポルトガルの格下げにもユーロの下落が限定的だったことを考えると

「利上げ」を意識した動きになっている可能性もあります。

そのため、利上げが見送られた時の反動はかなりのものが予想されると見られます。










NY市場休場のため水準変わらず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場


  • 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズはギリシャ国債の
    ロールオーバーは「選択的デフォルト」に当る可能性があるとの見方
    を発表。
  • この発表受けてユーロドルはアジア時間に記録した1.45台後半から
    下落し上値が重い展開に。欧州時間には一時1.45を割り込んだものの
    1.45台前半で引ける。
  • ドル円は、ユーロ円などクロス円の売りに押され80円台半ばまで下落。
    NY市場が休場だったため、その後は取引も閑散となり80円70-80銭で
    一進一退。
  • 欧州株式市場は、ロンドンFTSEが6日続伸するなど概ね上昇。



本日の注目イベント


  • 豪   豪5月貿易収支
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 欧   ユーロ圏5月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏6月非製造業PMI(確定値)
  • 独   ジョイブレ独財務相講演





ユーロドルは一時1.45台を割り込む場面もありましたが、

今朝も1.4530-40で取引されており底固い動きが続いています。

ユーロ圏財務相会合で2日、昨年決定した第1次ギリシャ支援プログラムに基づく

5回目の融資120億ユーロ(約1兆4千億円)のうち、

ユーロ圏負担分の実行を承認し、第2次支援プログラムについても

数週間以内にまとめることを確認していることが背景です。

このため、ユーロドルのチャートでは上昇を示すテクニカルが依然点灯中です。



しかし、これまでも懸念されていた格付け会社のギリシャ国債に対する格付け見通しでは、

新たな問題が浮上してきました。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、

ギリシャ国債を保有している金融機関を同国債のロールオーバー(借り換え)に

応じさせる案が実施された場合、格付け定義上の「選択的デフォルト(債務不履行)」と

みなす可能性があると発表しました。

独仏両国のトップが自国のギリシャ国債を保有する金融機関に

「自主的にロールオーバー」に応じるよう要請し、

両国の金融機関もこれに同意している状況でしたが、

これを「デフォルト」だと見なされる可能性が出てきたわけです。



格付け会社とすれば、たとえロールオーバーしても、

それは自主的ではなく要請されたものであり、

「実質的にデフォルトと同じ」という解釈のようです。

イギリスの格付け会社フィッチも同様な見解を示しています。



仮に格付け会社がギリシャ国債をデフォルトと認定すると、

同国国債を大量に保有するフランス、ドイツの銀行はそれらを担保にECBからの

資金調達が困難になると予想されます。

両国の大手銀行は国際金融市場での資金調達の道が残されてはいますが、

それでもギリシャ国債を保有していることで、格下げされる可能性が高いことから、

「調達コスト」が大幅に上昇するなど収益面でも影響はさけられません。

トリシェ・ECB総裁が最も懸念していたことが現実味を帯びてきたようです。



昨日はNY市場が休場だったことから値動きは限定的でしたが、

今日からは正常な状況に戻ります。

先ず注目したいのはNY株式市場の行方です。

先週1週間で648ドルの上昇を見せたNYダウは

さすがに上昇一服といったところかと思います。

利食い先行で始まればリスク回避の流れからドル円以外の主要通貨では「ドル高」に振れ、

「ドル円」ではやや「ドル安」に向かうことが予想されます。

ダウの下落幅も100ドル以内であれば「想定内」と言え、

波乱要因にはならないと思います。

もっとも、「想定外」にもう一段上昇することも無いとは言えません。

NY株式市場のダイナミズムは東京株式市場とは大きく異なります。










ユーロ円利上げ期待から117円台後半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 株式市場の大幅な続伸、長期金利の上昇、さらには
    6月ISM製造業景況指数の好転などを材料にドル円は
    81円台前半まで上昇。しかし前回同様、上値を追う勢いはなく
    80円台後半で越週。
  • ユーロドルも今週のECB理事会での利上げ観測から堅調に推移。
    ギリシャのデフォルト懸念が後退し、市場の関心は利上げが実施されるか
    どうかに集まり、ユーロドルは1.45台半ばで推移。
  • ユーロ圏財務相は2日の電話会議終了後、数週間以内にギリシャへの
    第2次支援プログラムをまとめると発表。
  • オバマ大統領は2日、ラジオ・インターネットで演説し、連邦政府の
    財政赤字を向こう10年間で数兆ドル規模で削減するためには「厳しい決断」
    が必要だと訴えた。
  • 株式市場は5日続伸し、先週1週間は全て上昇。ダウは168ドル上げ、
    引け値では1万2500ドル台を回復。
  • 債券相場は5日続落。株高と一部の経済指標が予想を上回ったことから
    売り物優勢の展開に。
  • 金は大幅に続落し、1480ドル台に。原油は小幅に反落。
  • 6月ISM製造業景況指数 → 55.3
  • 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 71.5



本日の注目イベント


  • 豪   豪5月小売売上高
  • 豪   豪5月住宅建設許可件数
  • 日   日銀支店長会議
  • 欧   ユーロ圏5月生産者物価指数(PPI)
  • 米   NY市場休場(独立記念日)





ドル円は再び81円台まで上昇しましたが先週の29日同様、

81円台前半では実需のドル売りなどが上値を抑え、80円台に押し戻されています。

6月のISM製造業景況指数が前月を上回り、市場予想をも上回ったことでドル買いが進み、

さらに株式市場ではダウは168ドル高と大幅に上昇し、

10年債利回りが3.18%に上昇したことが材料でした。



先週もNY株式市場のダイナミズムについて触れましたが、週末も大幅高だったことで、

先週1週間は全て上昇する「全勝」となり、上げ幅も648ドルを記録しています。

大幅な上昇の背景は「空売りの買い戻しがメイン」との指摘もありましたが、

実際にその前の週までの「ショートポジション」の積み上がりは

かなりの水準だったようです。

米株式市場を取り巻く環境に大きな変化はなく、

ギリシャ問題が最悪の事態を脱したことを材料視する向きもありますが、

ダウの上昇はギリシャ議会で緊縮財政法案が可決する前から

上昇していたことを考えると「後講釈」の域を出ません。

明確な理由なく上昇したということは、その逆も考えられるということにもなります。



NY株式市場が記録的な大幅高を演じ、債券市場では債券価格の下落から、

長期金利は2.8%台から3.1%台後半まで上昇し、

ドル高円安への「きっかけ」はできましたが、

それでもドル円は80-81円のレンジを大きく抜けません。

これまでほぼ2ヵ月間上記レンジ内の動きでしたが、今週はやや期待が持てそうです。

ECB理事会と、週末には6月の米雇用統計が発表されるからです。

市場にはエネルギーも相当溜まっており、

今週のイベントがきっかけになる可能性は十分あると思いますので、

レンジを抜けた時の値動きには十分注意が必要です。



ユーロドルが堅調に推移してます。

先週にも触れましたが、ユーロドルは「月足」までの全てのチャートで上昇を示唆しており、

テクニカルで見る限り1.51台前半まで上昇してもおかしくありません。

6月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が2.7%だったことも、

ECBが追加利上げに踏み切る可能性を高めています。

またギリシャ問題もひとまず「ヤマ場」を越えることができたことで、

ECBとしても利上げに動きやすい環境にはなっています。

仮に追加利上げに踏み切れば、ユーロも「高金利通貨」の仲間入りすることになり、

低金利の円やドルがユーロに対して売られ易い地合いになります。

ユーロ円などのクロス円はますます「上昇へのバイアス」がかかってくるものと思われます。



そのユーロ円は現在「日足」では雲の中を上昇中です。

118円36銭に雲の上限があることから、

118円台半ばまで上昇すると「雲抜け」が完了します。

これは上記「ユーロドル」と同様な動きになっていますが、

そもそも「ドル円」に大きな値動きがないため

「ユーロ円」はほぼ「ユーロドル」の動きが決め手になります。

「ユーロドル」が上昇すれば「ユーロ円」も上昇するといった動きです。

そのため「ユーロドル」と「ユーロ円」のチャートも

同じような波形を示すようになっています。



NYダウの高騰を受け、本日の日経平均株価は

9900円-10000円の大台を試すものと思われます。

株高の割には「ドル高円安」への影響は限定的ですが、

再び81円台乗せがあるのかどうかに注目してみます。

NY市場が休場のため、あまり期待はできないかもしれませんが・・・。










ドル円下値を試すも元の値位置に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ギリシャでは前日の緊縮財政法案に続き、関連法案も議会を通過
    したことで、デフォルトリスクが遠のいたとの見方からユーロが買われ、
    対ドルでは3週間ぶりに1.45台半ばまで、対円でも117円台前半まで上昇。
    欧州時間の朝方、トリシェ・ECB総裁が議会でインフレに対して強い懸念を示した
    こともユーロの買い材料に。
  • ユーロ圏6月の消費者物価指数(CPI)は2.7%と、7カ月
    連続でECBの目標値である「2%未満」を超えた。
  • ドル円はユーロ高に引っ張られる形で「円高ドル安」が進み、
    NYタイムには80円27銭まで下落。その後株高、長期金利上昇を
    背景に80円台半ばを越える水準まで買い戻され、80-81円のレンジ突破
    には至らず。
  • 株式市場は大幅に続伸。ギリシャ問題の進展に加え、シカゴ購買部協会景況指数
    が予想以上に良かったことから、ダウは4日続伸し1万2400ドル台を回復。
  • 債券相場はさえない展開。株高から債券価格は4日続落し、10年債利回りは
    3.16%まで上昇。
  • 金は反落。原油価格は続伸し1週間ぶりの95ドル台乗せ。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.8万件
  • 6月シカゴ購買部協会景気指数 → 61.1



本日の注目イベント


  • 日   5月失業率
  • 日   5月消費者物価指数(CPI)
  • 中   中国6月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏5月失業率
  • 米   6月ISM製造業景況指数
  • 米   6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)





世界最大の株式市場で、世界の主要株式市場にも大きな影響力をもつ

NY株式市場がダイナミックな上昇を続けています。

ここ3日間で320ドルの上昇を見せていたことから、

「利食いの売りも出て一旦は下落する」と見ていましたが、

昨日のダウは過去3日間でも最大の上げ幅である153ドルの上昇となりました。

これで今週の上げ幅は480ドルとなり、1万2400ドル台回復しています。

NYの株高が東京株式市場も含め世界主要市場での株高にも繋がり、

世界的な株高傾向となっています。

改めてNY株式市場のダイナミズムを感じざるを得ません。



昨日も書きましたが、NYの株高から「リスク選好」が高まり

高金利通貨の豪ドル、ユーロなどが対ドルで上昇し、

低金利の円の上昇は限定的となっています。

昨日は月末ということもあり、輸出企業中心にドル売りが持ち込まれドル円の上値を抑え、

ジリジリと値を下げました。

今週中ごろにかけてはドル円は上値を試し、一時81円27銭まで上昇し、

テクニカルポイントを幾つか超えましたが、

さらに重要な81円台半ばを超えられず反落しました。

「上値がダメなら、今度は下値を」ということで、80円割れを試しに行ったものの、

こちらも押し戻され結局80-81円の

レンジブレイクはならずもとの定位置に戻った格好です。



上にも下にも動けないドル円は今後もユーロの動きに左右されそうですが、

対主要通貨での値位置を見ると、ドル以外では「円安傾向」が続いているように思えます。

豪ドル円は昨日の海外市場では86円75銭まで上昇し、

ちょうど1ヵ月ぶりの円安水準でした。ユーロ円でも117円台前半まで円安が進んでおり、

ドル円だけが「かなりの円高水準」だと言えそうです。

これは金利差でみればほぼ説明がつきます。

「豪ドル、ユーロ」などの高金利通貨と、

「ドル、円、スイス」のいわゆる「低金利三兄弟」の2つのグループに分けて見ると

傾向が読み取れます。



高金利通貨ではドルに対して多少売られたとは言え水準的には高値を維持しています。

豪ドルの現在のレートは高値から95%程度の水準で推移しており、

ユーロにしてもこの10年では0.82台から1.60台のレンジの中では、

足元の1.45は高値に近いレベルだと言えます。

つまり、高金利通貨に対しては明らかに「ドル安」が進行していることになるわけです。

ここでは金利差が決定的な要因になっている可能性があります。

一方低金利通貨グループでは、金利差ではどちらも「だんご状態」ですから、

ファンダメンタルズの差が重要で、雇用、住宅など米国の景気悪化が注目され、

円、スイスはともに史上最高値を記録しています。



さらに、クロス円では金利差に加え、円自体の悪材料である財政問題、原発問題などが

加味され「円安傾向」が続くのではないかと予想されます。

ユーロ円がいまいち円安に振れていないのは、

やはりギリシャなどの南欧諸国の財政問題が根底にあるからだと思います。

そのギリシャでは緊縮財政関連法案も議会を通り、

ひとまず第二次支援体制が議論されるところまで来ました。

今後はギリシャが2015年までに、約束した284億ユーロ(約3兆3千億円)の

財政赤字を削減できるのかどうかに市場の関心が移ってくるものと思われます。



今日から7月。一年の後半が始まります。

今年前半の半年は「未曾有の半年」でした。後半は「復興」の半年にしたいものです。

良い週末を・・・・。













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