ユーロ圏財務相会合に期待できず、ユーロ下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドイツ連邦議会(下院)で欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充案が可決。
    ユーロが買われる展開となったが、欧州当局者のすぐに結論は出ないとの発言が
    嫌気され、対ドルでは高値から100ポイント程、引けにかけて下落。
  • 米経済指標が相次いで市場予想超える好結果となり、ドル円は77円台を示現。
    その後、勢いは続かず上値は重く、76円台後半で引ける。
  • NYダウはEFSF拡充案可決や米経済指標の結果を好感し、一時260ドルを超える
    上昇を見せ、45ドル安まで下げる場面あったが引けには143ドル高まで値を戻す。
  • 債券市場は小幅に続落、長期金利は小幅に続伸。「ツイスト・オペ」に伴う入札の
    予定を30日に発表すること踏まえ、長期国債に買いが入り、価格の下落支えた格好となった。
  • 金は小幅に続落。連日の荒い値動きが続くが方向感もなくもみ合いに。
    原油は反発。
  • 4-6月期GDP(確報値) → +1.3%(市場予想は+1.2%)
  • 8月中古住宅販売保留件数 → -1.2%(市場予想は-2.0%)
  • 週間失業保険申請件数 → 39.1万件(市場予想は42.0万件)



本日の注目イベント


  • 日   8月失業率
  • 日   8月消費者物価指数
  • 日   8月鉱工業生産
  • 独   独8月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏8月失業率
  • 欧   アルムニア欧州委員講演
  • 欧   メルケル独首相、党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)地域イベントで発言
  • 欧   ファンロンパイEU大統領講演
  • 欧   仏サルコジ大統領、ギリシャパパンドレウ首相と会談(パリ)
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月PCE・コアデフレーター
  • 米   9月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)





欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充案がドイツで可決されました。

現時点ではユーロ圏17ヶ国中13ヶ国が拡充案承認を各議会で可決しております。

残っている国も問題なく可決されるようなので、

ひとまずは落ち着きを取り戻したと言えそうです。

今後、直近の欧州債務問題の予定として

仏サルコジ大統領とギリシャのパパンドレウ首相が本日にパリでの会談があり、

会談後には債務問題に陥った国に対する独仏の支援方針の概要を明らかにするようです。

そして来週月曜、10月3日にはユーロ圏財務相会合が予定されておりますが、

「10月3日のユーロ圏財務相会合で、EFSFのレバレッジに関して決定はないだろう」と

欧州当局者の発言しておりますので、大きく進展することは考えづらいと思われます。

しかしながら、レバレッジ活用案以外で新しい案が出てくるようであれば、

ユーロ買いで市場は反応してくると思われますが、

新案、または進展がない場合は失望売りに繋がりそうです。

昨日からEU、IMF、ECBの3者調査団(トロイカ)が協議も再開しております。

ギリシャ財務省は協議が前向きな雰囲気で行われたと発表しましたが、鵜呑みにはできません。



ユーロドルでは1.35~1.37の値幅で推移しているようですが、

欧州債務問題の各報道で市場は一喜一憂、上げ下げをレンジ内で繰り返しつつ、

上値をどんどん切り下げている格好となっています。

市場はギリシャが債務を返済できないという憶測が徐々にレートに

織り込まれてきているのではないかと考えています。

ギリシャの支援を行えたとしても、返す充てが明確になっていないのが要因でしょう。

欧州との結びつきを深めている中国もその点を気にして支援に対して積極的になれないようです。



ドル円が約2週間ぶりに77円台を付けました。

しかし、77円台の滞空時間はほんの一瞬でした。

米経済指標の好結果がドル買いを促しましたが、

欧州債務問題などの不透明感が上値を重くしているようです。

本日も経済指標が予定されていますので昨日のような結果が相次げば、

77円台を試す展開となり、77円台に乗せられるかが注目です。



週末、月末、四半期末、ゴトー日と重なっていますので

実需やポジション調整の動きが予想されます。

来週はユーロ圏財務相会合が控えている為、様子見ムードの中、

基本はテクニカル通りの展開で要人発言と経済指標の発表されると、

また一喜一憂といった流れを想定しております。

レンジもドル円、ユーロドルとともに昨日のレンジ内での取引でしょう。

特に欧州の要人発言に注意さえすれば、比較的分かりやすい相場になると思われます。



それでは良い週末を・・・。









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ユーロ再び下落し1.35台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは欧州時間に1.36台後半まで上昇し、1週間ぶりの高値を
    記録。フィンランド議会がEFSF拡充案を可決したことや、EUによる金融取引税
    の提案などが材料。その後は金融取引税の提案を巡りEU内での意見の違いなど
    が露呈してユーロは下落、1.35台半ばで引ける。
  • ドル円は76円台半ばを挟む展開に終始したことで、ユーロドルが下落した分
    だけユーロ円も下落し、再び103円台半ばまで円高ユーロ安に。
  • EUのバローゾ欧州委員長は、株式や債券などの売買に課税する
    金融取引税の導入を2014年にも実施したいと表明。
  • 株式市場は大幅に反落。欧州危機問題に対する足並みの乱れを懸念し、
    素材株や石油株などを中心に下落。ダウは179ドル安、ナスダックは
    55ドル安と、ともに大幅安に。
  • 債券市場は朝方耐久財受注の悪化を受けて下げていたものの、5年債入札が
    好調だったことで下げ渋った。10年債利回りは前日比小幅に上昇し1.98%台で
    引ける。
  • 金、原油はともに大きく値を崩し、前日の上昇分を吐き出す格好で下落。
    金は再び1610ドル台まで売られる。
  • 8月耐久財受注 → -0.1%



本日の注目イベント


  • 独   独9月失業率
  • 独   ドイツ議会、EFSF規定変更の承認投票
  • 欧   9月ユーロ圏消費者信頼感(確報)
  • 米   4-6月期GDP(改定値)
  • 米   8月中古住宅販売
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演





ドル円は動かず、相変わらず欧州からの情報にユーロドルが上げ下げを繰り返しています。

昨日もユーロドルは欧州時間に急騰し、1.36台前半から1.3689まで買われました。

事前予想通り、フィンランド議会が欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案を

可決したことなどを材料に買われ、1週間ぶりの高値を付けています。

フィンランドでは、EFSFの拡充に伴う負担増に反対意見も強く、

法案の行方が注目されていました。

また、本日はドイツでも同様に法案の採決が下院で行われる予定です。



しかし、ユーロドルは1.37台には届かず、

そこから反落し1.35台前半まで売り込まれています。

1.36台後半は「4時間足」の雲の上限にあたり、

この水準が抜ければ1.37台後半まで上昇する可能性もありましたが

上抜けは失敗に終わっています。

ユーロ圏では、金融取引税の導入やEFSFの基金の増額、

あるいはユーロ圏共同債の創設など、

欧州危機への対応策としての「アイデア」は多く出されますが、問題はその実現性です。

域内17カ国の足並みはなかなか揃わず、

市場もそのあたりを見逃さずに売りを仕掛けてくる状況です。

ブルームバーグによると、メルケル・独首相はギリシャの放送局とのインタビューで、

(ギリシャの)「9月の数字はまたしても、我々が予想していたものとは違う様だ」

と述べています。



ユーロドルは現在1.35台前半で小動きですが、

ここはちょうど「4時間足」の120日移動平均線に支えられていることと、

今週月曜日のユーロ安値である1.3362から、

昨日のNY市場での高値1.3689の「半値」という値位置でもあります。

1.3510が完全に抜けたら、フィボナッチ・リトリースメントの61.8%にあたる

1.3487あたりがメドになりそうですが、

ここからの下落も上昇も欧州からのニュース一つで、

テクニカルどころではなくなってしまう危険性は常に残ります。



ドル円は77円台には全く届かず76円台前半の「指定席」まで下落し、

再び小幅に上昇しています。

株価の上昇を材料に77円台乗せの可能性も期待していましたが、

日経平均株価は「権利落ち」ということもあり、

前日比小幅に上昇して終わっています。

むしろ期末を控えた輸出筋のドル売りがあったとの指摘もあります。



8月の声を聞くと76円台に突入したドル円は、

基本的には76-77円のレンジ内で推移しています。

本日を含め今月も残すところあと3日です。

このまま下値の76円10銭を抜けず、上値では77円85銭を抜けないとすれば、

9月の1ヵ月の値幅はわずか1円75銭になります。

6月が記録的な小幅な値動きで1円87銭でした。

このままでは、6月の「極小レンジ」の記録を塗り替える可能性もでてきました。

小生にとってもコメントしずらい日々が続いています。










ユーロ円NYで再び103円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • メルケル・独首相とパパンドレウ・ギリシャ首相との会談で
    ドイツは全面的に支援することで合意。
  • この合意を受けユーロドルの買い戻しが進み、高値1.36台半ば
    までユーロが上昇。その後は、実際行動がおこされるかどうか分からない
    との観測も広がり1.35台まで下落して引ける。
  • ユーロは対円でも買われ、ユーロ円も一時105円目前まで買われる。
    円は対ドルでも売られ、ドル円の高値は76円94銭。76-77円の壁を
    抜けきれない展開が続く。
  • ギリシャ議会は新たな固定資産税を導入する案を承認。
  • 株式市場は大幅続伸。欧州危機が後退するとの楽観的な見方が広がり、
    ダウは146ドル高。ここ2日間の上げ幅も420ドルに迫る。
  • 債券相場は続落。2年債入札は好調だったものの、株高と欧州危機の
    後退から売り物優勢となり、長期金利は約2週間ぶりに2%目前まで上昇。
  • 金、原油ともに大幅反発。株価の上昇からやや「リスク回避」の流れが
    後退し大幅な上昇に繋がる。
  • 7月ケース・シラー住宅価格指数 → -4.11(前年比)
  • 9月消費者信頼感指数 → 45.4
  • 9月リッチモンド連銀製造業指数 → -6



本日の注目イベント


  • 独   独9月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   フィンランド議会、EFSF規定変更の承認投票
  • 欧   メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(ECB政策委員会メンバー)講演
  • 欧   バローゾ・欧州委員長、欧州議会で発言
  • 米   8月耐久財受注
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





ユーロが大きく値を戻し対ドルで1.36台半ばまで反発しました。

メルケル・独首相と、パパンドレウ・ギリシャ首相との会談では

「さすがにこの時点で悪い材料はでないだろう」と観ていましたが

「全面的に支援する」ことで合意したと報じられています。

メルケル首相は同時に、ギリシャが国際支援を受けるためには条件を満たす必要があり、

EU、IMF、ECBによる「トロイカ」が審査することを述べています。



ユーロ圏の盟主ドイツが「全面支援」を表明したことから、

欧州の債務危機問題の拡大に歯止めがかかるといった楽観的な見方が広がり

ユーロドルが大きく買い戻されましたが、基本的には今後のギリシャの財政赤字削減案が

計画通り実施されるかどうかが重要であって、まだ安心はできません。

また、市場の見方もそれ程楽観的ではないと思われます。

ユ-ロドルが1.36台半ばまで上昇した後、再び100ポイントほど下落していることが、

そのあたりを的確に物語っていると言えそうです。



またドイツではこの日、ユーロ圏の救済基金である欧州金融安定基金(EFSF)の

拡充案について模擬採決が行われ、

メルケル首相率いる連立与党の議員11人が反対票を投じ、2人が棄権をしたと、

DPA通信は伝えています。

29日に行われる議会採決ではEFSF拡充案は可決されると見られますが、

反対票の存在も気になるところです。

ショイブレ・独財務相もこの日行われたパネルディスカッションで、

ギリシャが救済パッケージで定められた条件を満たせずデフォルトした場合に備え、

銀行を支える「プランB」の存在も初めて公に認めています。(ブルームバーグ)

10月には大規模なストが予定されているギリシャに、どのような対策案を迫るのか、

10月3日のユーロ圏財務相会合が注目されます。



昨日の海外市場では久しぶりに「円の弱さ」が目立った展開でした。

欧州危機が一服したとの見方から、欧米株式市場は大幅に反発し、

債券相場が下落したことで長期金利が上昇。

前日まで大きく売り込まれていた金などの資源価格が急反発し、

豪ドルなどの高金利通貨が買い戻されています。

その流れの中で低金利の円が売られ、主要通貨ではドル安が進んでいます。

昨日までとは正反対の動きで、ある意味読みやすい相場展開でした。



ドル円は昨日のNY市場で76円94銭まで上昇しています。

短期的な値動きを示す「1時間足」では「遅行スパン」が好転をしており、

勢いを感じさせます。

一方「日足」を観ると、上方77円33銭のところには「雲」があり上値を抑えています。

この「雲」には7月8日以来約3ヵ月間、一度も届いておらず、

上昇時には常に意識される存在です。

本日の東京時間で株価の反発を背景にドル円が上昇するとすれば、

やはりこの水準が重要となり、抜けるかどうかが注目されます。

もっとも、それ以前に先ず77円台に乗せることができるかどうかが先決ですが・・・・。



7月のS&Pケースシラー住宅価格指数が発表されました。

結果はマイナス4.11%と、住宅価格の下落は止まっていませんが、

対前月比では4ヵ月連続でプラスに転じており、

リーマンショック以来長期間下落基調を示してきた米住宅市場の

「下落基調が終わりに近づいてきている可能性もある」とのコメントも聞かれました。

可能性としては十分考えられますが、その前に雇用の回復が急務です。

FRBが妥当と考える「失業率7%以下」へは長い道のりが残されています。










ユーロ、急落後NY株高から反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • アジア時間から欧州時間にかけ、ユーロは一段と下落し、対ドルでは
    1.33台半ば、対円でも一時101円台を記録。
  • NY市場にかけては下落スピードが速すぎたこともあり反発。
    NY株式市場が堅調に推移すると買い戻しが優勢となり1.35台
    半ばまで反発。
  • ドル円は堅調ながらも方向感を欠く展開。東京市場での76円台
    後半から、欧州市場では76円台前半まで下落はするものの、
    介入警戒感もあり76円を割り込む勢いは観られず。
  • ECBメンバーの一人、クノット・オランダ中銀総裁は、ユーロ共同債
    の導入は「不可避」かもしれないとの見方を示す。
  • NY株式市場は大幅反発。欧州が債務危機のこれ以上の深刻化を防ぐ
    ために行動を起こすとの観測から、買い戻しが優勢に。ダウは272ドル
    上昇し、1万1千ドル台を回復。
  • 債券相場は反落し10年債利回りは1.9%台まで上昇。2年債の入札を控え
    大きな値動きはなかった。
  • 金は下落が止まらず、欧州市場では一時前日比120ドルを超す下げ場面も
    あったが、NYでは45ドル安で引ける。節目と観られていた1600ドル台を
    割り込んだことで、今後反発するも調整が長引くとの見方も。
  • 原油価格は小幅に反発し80ドル台で取引を終える。
  • 8月新築住宅販売 → 29.5万件



本日の注目イベント


  • 独   独10月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   8月ユーロ圏M3
  • 欧   メルケル・独首相、パパンドレウ・ギリシャ首相とベルリンで会談
  • 米   7月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   9月消費者信頼感指数
  • 米   9月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁、FOMCで反対票を投じた理由を説明





ユーロの乱高下が続いています。

ユーロドルはアジア時間1.34台半ばで取引が始まった後、東京株式市場など、

アジア各国株が軒並み下落し、下落基調を強めていた金も一段と売られていたことから、

「リスク回避」の流れがさらに加速。

ドル円では円高、その他主要通貨ではドル高となり、

「円とドルが買われる」展開となりました。

さらに、ドイツのアスムセン財務次官が、

10月3日に開催予定のユーロ圏財務相会合でギリシャへの6度目の融資実行が

決定されることはないと発言したことををメディアが伝えたことで、

ユ-ロ売りが加速1.34台前半まで下落しました。



ユーロ売りの流れは欧州市場の寄りつきにも引き継がれ、対ドルで1.33台半ば、

対円では101円95銭までユーロ安が進む結果になりました。

ギリシャへの資金融資が依然として不透明なことから、

12月に来る国債の大量償還の資金手当ての道筋が見えないことに加え、

ギリシャ国内に大規模ストもさらにエスカレートする勢いで、

このままでは財政赤字削減は予定通り実施できない可能性が急速に高まっていることが

ユーロ売りにの背景だと思われます。



また一部報道では、ECBは近いうちに「利下げ」に踏み切るのではないかとの

観測があることもユーロの上値を重くしているようです。

財政問題に苦しむユーロ圏では、

ドイツを中心に景気の減速感が台頭し景気刺激策が必要との見方があり、

早ければ10月のECB理事会での

「0.25%の引き下げ」もあるのではないかと伝えられています。

昨日発表された9月の「ドイツifo景況感」は107.5に低下し、

1年3ヵ月ぶりの低水準でした。

ユーロ経済のけん引役であるドイツの景気後退が徐々に確認されています。



今週は、欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充を巡るユーロ圏各国の議会での採決が

明日のフィンランドを皮切りに始まります。

現状では採決される可能性が高いと見られていますが、

国によっては支援反対の雰囲気も強く予断は許しません。

10月3日のユーロ圏財務相会合までは、まだまだ波乱がありそうです。



ユーロドルの下落に目を奪われがちですが、

豪ドルの下落も底値のメドがつかなくなるほど大きく売られています。

ユーロドルが下落していることに引っ張られ売られている面もありますが、

「金」に代表されるように「資源価格」の下落が

豪ドル売りを加速しているものと思われます。

加えて豪ドル相場はNYダウとの相関度も強く、

NYダウが高値から先週末までに2000ドル程下げたことも大きな売り材料になっています。

対ドルでは今月初めの1.07台から、昨日の欧州市場では0.96台まで売られ、

約1100ポイントの下落です。

また、対円でも今月だけで9円以上も下落しており、

「高金利通貨の典型的な下げパターン」になっています。



ここまで下げて来ると目安は70円ということになりますが、

当面は70円台を大きく下抜けする可能性は少ないものと考えています。

これまでの下げは「ロングの投げが主体」であって、

ショートで攻めている向きは少ないものと思われます。

実際先週末に発表された、9月19日現在のシカゴIMM通貨先物市場の建て玉を観ても、

豪ドルの買い持ちが急速に減少しており、

このポジションはこの1週間でさらに大きく減少しているものと思われます。

豪ドルは長い期間「ショートポジション」を維持するのにコストを払わなければならず、

よほど確かな下落見通しがなけれが「ショート」は機能しません。

水準から考えてもここからのショートはリスクが高いと思われます。



昨日はNY株式市場が大幅反発を見せたことで上記通貨は買い戻されたわけですが、

今後もNY株式市場の先行きが為替相場に大きく影響してくることは間違いありません。

ユーロを中心に荒っぽい相場展開が続くと考え、

大きなポジションを取ることは得策ではありません。

また先行きの見通しが読みにくい相場展開では、

あえてポジションを取る必要もありません。

プロのディーラーでさえやられるような相場の動きが観られる時には、

「見送る」ことも必要です。











NY金大幅安で市場の不安定増す。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 週末のポジョン調整もあり、ユーロが対ドル、対円で反発。
    ユーロドルは1.34台から1.35台に、ユーロ円も
    朝方の102円台前半から103円台後半まで買い戻された後
    103円台前半で越週。
  • ECBが市場の緊張を和らげる取り組みを強化する可能性があると、
    ECB政策員会の複数のメンバーが示唆したことが背景。
  • 株式市場は前日の大幅安の反動もあり、小幅に反発。
    ダウは37ドル高、ナスダックは27ドル高と、連日の下落傾向に
    やや下げ止まったものの先行きは依然不透明。
  • 債券相場は株式市場が反発したことから売られ長期金利は上昇し、1.83%台に。
    一時、史上最低を更新し1.67%を記録。
  • 金価格の下落が止まらず前日比101ドル安と、一気に1639ドル台
    まで売られ約1ヵ月半ぶりの水準に。
  • 原油価格も小幅ながら3日続落し、80ドル台を割り込む。
  • ワシントンで行われたG20では、金融安定を主眼とした共同声明が
    採択されたものの具体的な安定策はです、11月までに行動計画を策定する
    ことで合意。



本日の注目イベント


  • 独   独8月ifo景況指数
  • 米   8月新築住宅販売
  • 米   ラスキン・FRB理事講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





ギリシャの債務問題を巡る動きは依然不安定であることからユーロの先行きも不透明です。

米ドルに関しては景気の回復が

「異例なほどに停滞している」(ダドリー・NY連銀総裁)ことで、こちらも先行き不透明。

こうなると、安全通貨である「円とスイスフラン」が買われるのが

これまでのパターンだったものが、9月6日のスイス中銀による「無制限介入」宣言から、

フランへは投機的な資金流入が止まり、

先週は円が全ての通貨に対して買われる傾向が強まりました。

しかし、その円も76円前後では「介入警戒感」が強く、

手放しで買い進むわけにはいきません。

結局、手づまり状態になり、先行きの不透明さだけが残った格好になっています。



不透明さはこれまで「リスク回避」の受け皿とされて買われてきた「金」をも手放し、

利益を確定する動きを加速させました。

先週末のNYでの金価格は、100ドルを超す下げが観られ、

先週1週間では175ドルもの大幅下落となっており、

市場の不透明さを象徴するような動きと言えます。

投資家は「リスク回避」に走り、債券へ投資する以外は、

できるだけキャッシュポジションを高めようとする行動にでているように思えます。



先週のドル円は76円台割れ目前までは下落しましたが、76円台は割り込んでいません。

対ドルでの下落はひとまず抑えられてはいますが、

ユーロ円などの「クロス円」では円高が急速に進んでいます。

加えて、先週の東京市場休場中にはNYダウが大幅な下げを演じています。

これらの状況から、政府・日銀による介入のタイミングは徐々に高まっていると観られます。

今や、世界経済は2008年のリーマンショック以来の不確実な状況になってきており、

一部には「今回は、一金融機関の破たんではなく、一つの国家の破たんの可能性があり、

事態はより深刻だ」との指摘もあります。



このためIMF(国際通貨基金)のIMFC(国債通貨金融委員会)は声明を発表し、

「世界経済が危険な段階に入っており、加盟国とIMFに対し、異例の警戒と協調、

大胆な行動を取る準備を求める」と強調し、「われわれはIMFがその世界での役割の中で

行動することを歓迎する」と述べています。

ラガルド・IMF専務理事は昨日ワシントンでギリシャのベニゼロス財務相と会談し、

同国の経済計画について協議した模様ですが、

ベニゼロス財務相は会談後「すべての人がギリシャの状況を理解していると確信している。

われわれは予定通り前進している」と述べ、

2013、14年の財政目標に関する交渉を終えつつあることを明らかにしています。
(ブルームバーグ)



今週も欧州の財政危機問題が焦点になり、

各金融市場は荒っぽい動きをするものと予想されます。

先ずは欧州金融安定基金(EFSF)の増額と機能強化が最優先課題で、

この問題が進展すれば、

欧米の株価が持ち直しを見せ金融市場が落ち着きを取り戻すことが考えられます。

ガイトナー米財務長官もIMF総会では、

レバレッジを使い現在4400億ユーロ(約46兆円)規模の欧州金融安定基金の

支出力を増強するよう求めています。



今週で9月も終わり、企業は中間決算を迎えます。

ドル安が継続的に続いており、8月以降ドルが大きく値を戻す局面はありません。

そのため輸出企業はドル売り予約を取り遅れているとの見方もあります。

9月末まで待って、ギリギリに輸出予約を取るような状況になると、

76円台を割り込む可能性もあるかもしれません。

「リスク回避」の流れが少しでも後退することを期待したいと思いますが、

それには欧州の金融安定化が不可欠です。










リスク回避の流れ継続、ユーロ、豪ドルなど大幅続落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 前日のFOMC声明による景気見通しの下方修正などから
    リスク回避の流れが継続。
    世界同時株安となり、NYダウは一時500ドルを超える下げ幅を見せる場面あった。
  • 為替相場ではドル円以外のドル・ストレートでドル高が鮮明となり、
    特に豪ドルなどの資源国通貨が商品相場の急落から下落幅は昨日だけで
    300ポイント程に。
  • ユーロも下落幅広げ、一時1.33台後半まで下げたものの、
    英FT紙の報道が伝わると100ポイント程、値を戻すも流れは変えられず、
    1.34台でもみ合い展開に。
  • ドル円では日米金利差縮小なども背景にドル安円高の展開となり、
    76円11銭まで下げたものの、その後、安住財務相の発言で76円半ばまで
    急反発したが、上値は重く押し戻される。
  • 債券相場は安全資産として大幅に買われ、長期金利は1.71%台まで下げた。
  • 金はリスク回避からのドル需要が高まりを受け、代替資産としての金は大幅続落。
    原油は世界経済減速懸念からエネルギー需要が減るとの思惑から大幅続落。
  • 週間失業保険申請件数 → 42.3万件(市場予想42.0万件)
  • 8月景気先行指数 → +0.3%(市場予想+0.1%)
  • 7月住宅価格指数 → +0.8%(市場予想+0.1%)



本日の注目イベント


  • 日   東京市場休場(秋分の日)
  • 米   G20(日本時間午前)
  • 米   IMF、世銀年次総会
  • 米   野田首相国連総会で演説
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演(ワシントン)
  • 米   トリシェ・ECB総裁講演(ワシントン)
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演(チューリッヒ)





FOMC声明の景気下振れリスク、ギリシャを中心とした欧州債務問題など

今、世界取り巻く複合的に絡み合った悪材料の多さに世界各国が対応に追われています。



特にユーロ圏の債務問題はかなり深刻で世界全体への影響力は

リーマンショックを超えるとも言われています。

ECBやユーロ圏の要人はギリシャのデフォルト、

離脱などを阻止するため努力しているようですが、

ギリシャに緊縮財政政策の実行は難しいと市場から多くの声があがってきております。

ギリシャがデフォルト(債務不履行)になりますと、

ギリシャ国債を大量に保有する独仏の金融機関が危ぶまれるため、

ユーロ圏、さらには世界全体にも影響が及びますので、

デフォルトの可能性はまだ低いと思われます。

その場合はギリシャがユーロ圏からの離脱となりそうです。



しかしながら、昨日開かれましたBRICS財務相会合の声明に

世界的な金融安定危機への対処でIMFを通じた支援検討の用意ある」と

言われておりますし、

安住財務相が「状況次第でEFSFの購入枠拡大は可能」とも発言しております。

更にはG20では急遽、声明文を発表するとの報道が今朝方に入ってきております。

議題はユーロ問題中心に商品市場規制や金融取引税と、

議長国の仏サルコジ大統領が発表しておりますので、

世界全体でユーロの問題を解決しようという動きが出て来ているようです。

そのような中、ギリシャで公務員3万人の一時休職などを盛り込んだ

追加緊縮策を発表しましたが、公務員によるストライキで公共交通機関がストップし、

首都アテネでは数千人規模のデモが行われておりました。

このような状態ではギリシャ支援をしても、

産業がほとんど無い国ですので歳入が少ない為、

いずれは最悪のケースから免れられないのではないでしょうか。

とはいえ、直近の金融市場への影響を減らすため、色々な策を出し、

その度にユーロも値を戻しそうですが、根本であるギリシャの経済システムが

変わらない限りはユーロを中心として世界金融不安は繰り返されそうです。



本日は東京市場が休場のため、

どの通貨ペアも夕方までは利益確定などの若干の買い戻しが入ると思われますが、

重要経済指標も無いので、基本的には要人発言やニュースで動く相場と想定されます。

あとは欧米の株価次第になりそうです。



気になる点として政府・日銀による為替介入です。

東京は休日なので今までのセオリー通りであれば介入は無いと思われますが、

ドル円レートが76円割れに近づいた時や、欧米の株価がもう一段下落した時などに

サプライズでの介入が考えられるからです。

もし、上記条件を満たしても介入が無いようですと、

週明けの月曜の朝から介入の可能性も考えられます。



そして、注意したいのは週明けに値を飛ばして始まる「窓あき」です。

先週もそうでしたし、三週間前も窓あきが発生しております。

上述の介入の可能性もありますのでポジション管理には十分注意して下さい。




それでは良い週末を・・・。









FOMCを受け「リスク回避」が加速。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • FOMC声明文では「景気の下振れ」に言及。事前予想通り
    「ツイスト・オペ」を決定した。
  • 発表前にはユーロドルは上昇し、1.38台に迫る水準まで
    ユーロ高が進んだものの、発表直後からは一転してドル高が進み、
    ユーロドルは1.35台まで下落し安値圏で引ける。
  • 「リスク回避」の流れが加速したことで、「ドル高、円高」が進み
    豪ドルも対ドルでパリティに迫る水準まで下落。
  • ドル円は76円台の半ばを超える水準から76円台前半で一進一退。
    他の主要通貨程ドル高は進まず、クロス円は軒並み一段の円高に。
  • 株式市場は大幅に反落。米景気の先行きに対する悲観的な見方や、
    「QE3」が無かったこと、大手米銀バンカメの2段階格下げなどに反応し、
    ダウは前日比283ドルの大幅安。
  • 債券価格は大きく上昇。短期債と長期債を入れ替える「ツイスト・オペ」
    が決定され、株価が大幅に下落したことが背景。10年債利回りは
    史上最低水準にまで低下。
  • 金、原油はともに小幅な下落に留まる。
  • 8月中古住宅販売件数 → 503万戸



本日の注目イベント


  • 欧   9月ユーロ圏消費者信頼感
  • 米   BRICKS(新興5カ国)財務相会合(ワシントン)
  • 米   野田首相国連総会で演説
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   8月景気先行指数
  • 米   7月住宅価格指数
  • 加   カナダ7月小売売上高





注目されたFOMCの内容は、事前予想通り「オペレーション・ツイスト」を決定し、

残存期間6-30年の国債を4000億ドル(約39兆円)購入し、

期間が3年以内の国債を同額売却することを決めました。

これ以外には一部で期待されていた「QE3」は見送られ、

準備預金の利率を引き下げるなどの政策変更もなかったことで、

株式市場が大きく「失望売り」で反応しました。

この決定には前回同様に、メンバーのうち3人が反対に回っています。



声明文では「景気見通しに対しては著しい下振れリスクが存在し、

これには世界の金融市場における緊張が含まれる」と指摘し、

さらにインフレに関しては「今年初めより緩やかになった模様だ。

しかしながら委員会はインフレとインフレ期待の展開を引き続き注意深く見守っていく」との

認識が示されています。

また、今回の措置により「長期金利に低下圧力がかかり、

広範囲な金融の状況がより緩和的になるのを助けることになる」と、

長期金利の低下が住宅市場回復にプラスに働き、

企業活動を活発にすることで雇用の拡大を図ることを狙ったものと理解されます。



しかし同時に声明文には米景気の「下振れリスクが存在する」ことも指摘しており、

株式市場はこれに大きく反応したように思います。

投資家は、今回のFOMCの決定が景気浮揚に与える影響は限られるとの認識を強め、

株式市場では引けにかけて急速に売りが膨らみ株価の急落に繋がっています。

さらに追い打ちをかけるように、

格付け会社ムーディーズが大手米銀のバンク・オブ・アメリカとウェルズ・ファーゴの

長期債格付けを引き下げ、シティーの短期債も引き下げたことが、

金融セクターの株価の下げをけん引しました。

また、IMFは今回の欧州危機による欧州国債の下落で、

EUの金融機関が2000億ユーロ(約21兆円)の含み損を抱えている

可能性があると発表し、米国だけではなく世界的に景気後退がさらに加速するのでは

との不安が「リスク回避」への流れを一段と推し進める結果に繋がったと言えます。



その結果、高金利通貨や新興国通貨が売られ、ドルと円が買われる展開になっています。

ドル円は76円台で推移しており、水準的には変わっていませんが、

ドル以外の主要通貨に対しては急速に円高に振れています。

昨日の東京市場の午前中には76円12銭まで円高が進み、

円の最高値に迫る水準までドル安が進む場面がありましたが、

その直後には日銀による「レートチェック」の噂もあり

76円台半ばまでドルが買い戻される展開が観られました。

このところ円の独歩高が進み、

ドル以外の通貨に対しても円が買われ介入の可能性が高まっています。

本日も日経平均株価は大きく下落すると観られています。

「円の独歩高プラス株安」から政府・日銀としても放置できない状況が整いつつあります。

介入の可能性は十分あると思いますが、過度な期待は禁物です。

介入期待でドル円などをロングにし、

クロス円でも円売りのポジションを大きく膨らませるのは得策ではありません。

介入期待感が高まったとはいえ、そう簡単に介入に踏み切るものではありません。

通貨当局もより効果の出るタイミングを狙っているからです。



FOMCが終わって、市場は今回の決定の効果を見極めたい

との雰囲気が優勢となりそうです。

長期金利のさらなる低下が米景気に好影響を与えるのはまだ相当な時間を要します。

その前に株価の下落が続けば、

むしろ個人消費の低下に繋がり景気回復の足を引っ張る可能性すら考えられます。

その結果「リスク回避」がさらに進み、

相対的に円への需要が高まり易い展開が予想されます。

今朝の経済紙が伝えるように、

外国人の保有する日本国債の残高が急増していることがいい例です。

一段の円高を回避するためにも、

介入だけではなく日銀による追加緩和などの「行動」が求められます。











トロイカ電話会談を受けユーロ下げ止まり。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロは依然上値が重い展開が続くものの、ユーロドルの
    1.36前後とユーロ円の104円台前半では底堅い動きを見せる。
    アジアから欧州市場にかけて何度か1.36割れを試したものの
    跳ね返される。
  • ドル円は76円台半ばを挟み一進一退。先週から比べると水準がやや
    下方に移り、上値が徐々に切り下がる展開に。
  • 株式市場は小幅に反発。FOMCでの追加緩和期待も株価の支えに
    ならず、ダウは7ドル高、ナスダックは22ドル安。
  • 債券相場は3日続伸。FOMCで「ツイスト・オペ」が導入されるとの
    思惑から、2年債が売られ、10年債が買われる。
  • IMFは欧米の経済成長見通しを6月時点の予想から下方修正し、いずれも
    1%台の成長率との見通しを発表。
  • 金は大幅に反発し、原油も1ドルを超す上昇を見せる。
  • 格付け会社「フィッチ」はギリシャがデフォルトに陥る可能性は高いが
    ユーロ圏から離脱はしないとのレポートを発表。
  • 8月住宅着工件数 → 57.1万件
  • 8月建設許可件数 → 62.0万件



本日の注目イベント


  • 日   8月貿易収支
  • 英   BOE金融政策委員会議事録
  • 米   8月中古住宅販売件数
  • 米   FOMC最終日
  • 加   カナダ8月消費者物価指数(CPI)





ギリシャのパパンドレウ首相は同国がユーロ残留か離脱かに関する

国民投票を検討している、と同国紙カティメリニが伝えた。

同紙によると、首相は国民投票でIMFなどから求められている財政削減策について、

政府への負託が得られるよう求めている。

同紙によれば、ユーロに関する国民投票を実施するための法案は

今後数日中に議会に提出され、審議される可能性があるという。(ブルームバーグ)

これは昨日伝えられたニュースですが、

同国のベニゾロス財務相は「国民が犠牲を伴いつつ守るべき根本的な国家の選択であり、

後戻りはできない」と述べ、ユーロ圏離脱には否定的な見方を表しています。

格付け会社「フィッチ」も同様に、デフォルトに陥る可能性はあるものの、

ユーロ圏からの離脱は無いとのレポートを発表しています。



ギリシャ問題は大詰めを迎えていますが、

19日に続き昨日もベニゾロス・ギリシャ財務相と

IMF、EUとの電話会議が行われましたが、EUは、2回目の電話会議で

「良い進展」があったとの声明を発表しています。

現時点では詳しい内容は分かっていませんが、

ギリシャへの融資を実行することで合意したものと見られます。



ギリシャ問題を巡る不透明さからユーロドルの神経質な動きが続いています。

昨日も1.36台割れがありましたがすぐに切り返し、

その後も1.36台ギリギリの水準までは何度か下落したものの、

全ては跳ね返されNY市場では1.37台半ばまでユーロが買い戻される場面もありました。

ヘッジファンドなど投機筋のユーロ売りポジションも積み上がっていたことから、

利食いのユーロ買いがユーロの下落をひとまず支えた可能性も指摘されます。

ギリシャ問題は依然くすぶってはいるものの、IMF、EUが支援資金を実行に移せば、

最悪の事態は避けられ、今後はギリシャの財政赤字削減が

計画通り実施できるかどうかを注視するステージに入りそうです。



ギリシャのデフォルトリスクがひとまず後退したとなると、

市場の目は昨日から行われているFOMCに移ります。

FRBは今回の会合を経て何らかの追加策を行うことは間違いないところですが、

既に報道されているように市場への資金供給量を変えずに、

FRBが保有する資産の入れ替えを行う

「オペレーション・ツイスト」を実施する可能性が高まっています。

これが実施されれば、FOMCメンバーの一部が懸念する

「インフレ率」に対しては中立であることから、その実施の可能性は高いと見られています。

しかし一方で、仮に「ツイスト・オペ」が行われても、

雇用や景気にとってどの程度の影響を与えるのか、その即効性については「未知数」です。

また、今朝のNYからの報道では、

FRBが目標としている「インフレ率2%以下」の数値目標自体を引き上げるのではないか、

といった見方も出ているようです。

「インフレ率」の設定自体が景気の回復を妨げることになるという考え方のようです。



「ハト派」の代表格であるエバンス・シカゴ連銀総裁はこれまでの講演で

「インフレという代償を払っても追加緩和をすべきだ」と主張してきました。

バーナンキ議長も、どちらかと言えばこの考え方に近く、

「インフレ率」の引き上げも否定できませんが、

それには反対するメンバーへの説得が必要です。

前回のFOMCで2013年半ばまでは現行の低金利を継続することを決めた際も、

3人のメンバーが反対票を投じる異例の事態になったことは記憶に新しいところです。



ドル円は再び上値を重くし、ゆっくりですが下落傾向を示してきました。

今週に入ってからは77円台にも届かない展開が続いています。

ただ、下値も76円30-40銭あたりでは「介入警戒感」のせいか、

下げ止まりを見せています。

これは、ギリシャのデフォルトリスクが高まり「リスク回避」的な流れから、

円への需要が高まったことが背景です。

上述のように、ギリシャが最悪の事態を避けられれば、

値ごろ感からユーロ円、豪ドル円などに買いが入り、

ドル円での円売りに繋がる可能性もありそうです。

ドル円の下値を模索する展開が続いていますが、

76円、あるいはその下の75円を突破するには、現時点では材料不足であると思います。










ユーロ円NYで再び103円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 先週行われたEU財務相会合では具体的な進展が無かったことを材料に
    ユーロはアジア市場から軟調に推移。
  • NY市場では一時1.36台を割り込み、1.3586まで下落。
    その後、ギリシャのベニゾロス財務相とIMF、EU代表が電話会談を行い
    「生産的で実のある協議だった」との発表があったことから、ユーロは買い戻され
    1.37台を付けた後1.36台後半で引ける。
  • 一方、ドル円では円のジリ高が続き一時76円33銭まで円高に。
    「ドル買い、円買い」の流れが続き、ユーロ円は1週間ぶりに103円台を示現。
  • 株式市場は欧州問題が進展しないことから大幅に下落し、ダウは一時250ドルを
    超す下げを見せたが、ギリシャとIMF、EU、との電話会談が伝わると下げ幅を
    縮小し、先週末比108ドル安で取引を終える。
  • 債券は大幅に反発。価格は上昇し10年債利回りは3日ぶりに1.9%台に。
    2年債利回りは最低水準を更新。
  • 金は大幅に反落し、約3週間ぶりの1770ドル台に。原油価格も大幅続落で
    3週間ぶりに85ドル台まで下げる。
  • オバマ大統領は財政赤字削減案を発表。富裕層に対する増税を含む10年間で
    3兆ドル(230兆円)規模の案を発表。
  • 9月NAHB住宅市場指数 → 14
  • 9月フィラデルフィア連銀景況指数 → -17.5



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 日   景気動向指数(7月改定値)
  • 独   独9月ZEW景況感指数
  • 独   独8月生産者物価指数
  • 独   メルケル・独首相討論会に参加
  • 米   8月住宅着工件数
  • 米   8月建設許可件数
  • 米   FOMC(9/21まで)
  • 加   カーニー・カナダ中銀総裁講演





ユーロドルが相変わらず値幅を伴って乱高下しています。

先週末には1.38台半ばで引けたユーロドルは、

昨日のアジア市場では「窓を開けて」オープンし、1.37台で取引を開始。

その後もアジア市場では上値が重くジリ安が続き1.36台半ばまで下落しました。

EU財務相会合では、ギリシャを巡る債務問題に関する具体的な解決案が

でなかったことを嫌気してユーロ売りが加速したものです。



ユーロはその後も下落しNY市場では、1.3586まで売られ、

ユーロ円は103円台に突入しました。

その後、ベニゾロス・ギリシャ財務相とIMF、EU、との電話会談で

「解決策への合意が近い」との談話が発表されるとユーロドルの買い戻しが活発となり

1.37台まで反発しています。

しかし市場はギリシャの財政赤字削減には懐疑的です。

今後計画通りに赤字削減が進むとの見方は少数です。

また、IMFとEUの当局者はギリシャが救済融資を受ける条件を満たせるかどうか、

査定の準備を進めている(ブルームバーグ)との報道もあり、

このままギリシャに対する融資がすんなりと実施されるかどうかは予断を許しません。

スウェーデンのボリ財務相はこの問題について、

ギリシャの財政目標達成への取り組みが不十分だと発言しています。



このような状況を反映して債券市場では「リスク回避」の安全資産への

資金流入が止まらず、ドイツの2年債利回りは0.5%を割り込み、

米2年債利回りは過去最低水準を更新しています。

一方株式市場では欧州株が全面安の状況で、この流れがNY株式市場にも波及し、

本日の日経平均株価の下落に繋がりそうな勢いです。

株式売り、債券買いが進み、為替市場ではドル円では円買いが進み、

その他主要通貨ではドル買いが進むという典型的な

「リスク回避」の流れが一段と進んでいます。



朝方には「S&Pがイタリア国債を格下げ方向で見直す」とのニュースも入っています。

ギリシャの債務問題を巡る影響は日増しに拡大していくようにも思え、

今一度ギリシャの財政赤字削減の進捗度を精査し、

進んでいないようならもう一段の削減策を突き付け、

できないようであれば「支援停止」への選択肢も

考えなければならないタイミングにあると言えそうです。

支援に前向きな独メルケル政権も国内の州選挙で敗北をし、

これまでのように国内世論を説得できるという保証はありません。

ギリシャ問題はいよいよ「最終幕」が開けられそうな状況です。



ドル円が76円の半ばを割り込み、再び下落しそうな気配を見せています。

信用不安が高まる中、スイスフランはSNB(スイス中央銀行)による

先の「無制限介入宣言」があることから、買い進むにはかなりのリスクを伴います。

その結果円への資金流入が高まっていることが背景だと思われますが、

市場ではユーロを売ってドルを買い、

そのドルを売って円を買うというオペレーションが活発化しているようです。



しかしドル円でもさすがに76円台近辺では「介入警戒感」が一気に高まりそうです。

このところの円は対ドルでは無く、対ユーロなど、

ドル以外の通貨に対しても円高が進んでおり「円独歩高」の様相です。

さらに株価も軟調であることから「介入条件」は揃ってきていると言えます。

ドル円が現在の水準からさらにもう一段円高に向かえば介入を意識する必要があります。

政府・日銀としても介入の効果が限定的であることは十分認識しているはずです。

しかし、円がもう一段円高に進んだ場合には介入しないわけにはいかないでしょう。

SNBが断固とした対応を発表したことも影響しそうです。

現在の状況が続けば、安住財務大臣の「介入デビュー」が近いと見られます。










EU財務相財会合進展なし。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ポーランドで開かれたEU財務相会合では特に目新しい材料が出ず

    ユーロは対ドル、対円で売られる。

  • ユーロは1.38台前半から1.37台まで下落。ドル円は76円台

    半ばから後半での値動きが続き値幅も30銭余りで動けず。

  • 株式市場は5日続伸。欧州財務相会合への期待と8月のミシガン大学

    消費者信頼感指数が事前予想を上回ったことなどで、ダウは75ドル高。

  • 債券相場は反発。欧州の財務相が追加景気刺激策の可能性を排除した

    ことを受け債券への需要が拡大し、10年債利回りはやや低下。

  • 金価格は大幅反発。値ごろ感から押し目買いも観られ33ドル高で、

    1810ドル台を回復。

  • 原油は反落し87ドル台に。

  • 9月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 57.8



本日の注目イベント


  • 日   東京市場休場(敬老の日)

  • 米   9月NAHB住宅市場指数



注目されたEU財務相会合では特に新しい進展も無く、失望感からユー

ロは対ドル、対円で売られています。

対ドルでは1.38台から徐々に値を下げ、1.37台半ばまで下落しました

が、週明けのオセアニアは市場ではさらに下落し、1.36台に入り、

「窓開け」を見せています。



トリシェECB総裁は「重要なのは言葉ではなく行動だ」と記者会見で言

い放っています。これは、ギリシャの財政赤字削減が計画通りに進んで

いないことへの不満であると同時に、ギリシャ向け支援で議会承認など

国内手続きに手間取っているユーロ圏各国へのいら立ちでもあったよう

です。

また今回の会合に参加したガイトナー財務長官は「欧州は自らの運

命を他者に委ねず結束を図るべきだ」とのコメントを残しています。

今回のEU財務相会合には米財務長官が参加する異例の状況であ

ったため、「何かあるのでは」との期待もありましたが結局、空振りに終

わってしまいました。



ギリシャのデフォルトリスクが高まり、このままではイタリアやスペイン

にも影響が及ぶことを恐れたECBは緊急の会合を開催したものの、

合意に達したことは10月にギリシャに対する融資を実行する方針と

、これまでに決めた対策の実施を急ぐと言うことだけでした。

むしろこの会合で、域内の景気減速懸念が出てきたにも関わらず、

緊縮財政から減税などの歳出拡大による景気刺激策をとれないこ

とが確認され、ユーロ圏の苦悩が浮きぼりになった格好でした。

ギリシャのデフォルトリスクはひとまず後退したものの、ユーロ圏の

悩みは続きユーロ下落の可能性は引き続き高いものと思われます。



ドル円は1ヵ月以上も76円台半ばから77円台前半での取引が続

いています。

相場の勢いを観る「ボリンジャーバンド」でもバンドの拡大は観られ

ず、ストレスのたまる相場展開が続いています。

しかし、今週は明日からFOMCが開催され米追加緩和期待が高

まっていることから、FRBによる「次の一手」が出されても、あるいは

無かったとしても相場への一定の影響は避けられないのではない

かと考えます。

今回のFOMCの結果次第では76円50-77円50銭のレンジブ

レイクがあるのでは、と期待しています。

先週までのようにユーロに着目するのであれば、「ユーロ安ドル高」

傾向が進み易かったこともあり、円も売られ易い状況だったようです

が、今度はドルサイドから相場を観ることになると、米景気減速が鮮

明なだけにドル安に振れることも考えられそうです。



発表される米経済指標の悪化は止まっていません。

このままではさらに景気が悪化していくことはバーナンキ議長も十

分認識しているものと思います。

米景気に対してどのような「処方箋」を用意してくるのか、議長の

手腕に注目したいと思います。

日米欧中銀ドル資金供給を発表。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 日米欧の中央銀行がドル資金を無制限に供給することを発表した
    ことで、欧州市場の混乱に伴う信用不安が後退、ユーロが大きく
    買い戻される。
  • ユ-ロドルは1.37台から1.39台前半まで急伸し、欧州株式
    市場も大幅続伸。これまで大きく売られてきたフランスの銀行株などが
    軒並み急反発。
  • ドル円はユーロ円などのクロス円の買いに、76円台半ばから77円台
    まで上昇する場面があったものの、上値は重く76円70銭近辺で引ける。
  • スイス中銀は政策決定会合で、ゼロ金利政策の維持を決定するとともに
    スイスフラン高の阻止を続ける姿勢を継続。
  • 株式市場は3日続伸。5ヵ国の中央銀行がドル資金の供給で合意したことを
    好感しダウは186ドル高。
  • 債券相場は続落。信用不安が後退し株高が進んだことで価格は下落。
    10年債利回りは9月7日以来となる2%台乗せ。
  • 金は大幅続落。前日比45ドル下落し、約3週間ぶりに1780ドル台に。
    原油価格は小幅に上昇。
  • 8月消費者物価指数(CPI) → +0.4%
  • 9月NY連銀製造業景況指数 → -8.8
  • 週間失業保険申請件数 → 42.8万件
  • 8月設備稼働率 → 77.4
  • 9月鉱工業生産 → +0.2%
  • 9月フィラデルフィア連銀景況指数 → -17.5



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏7月貿易収支
  • 欧   EU財務相非公式会合
  • 欧   ユーロ圏7月経常収支
  • 欧   ゴンザレスパラモ・ECB理事講演
  • 米   9月ミシガン大学消費者物価指数





ECB、BOE、それにSNB(スイス中銀)に加え、FRBと日銀が参加して

自国の銀行にドル資金を供給することで合意したことで欧州発の信用不安が後退し

一気に、株高、ユーロ高に傾きました。

今回の合意は短期資金だけでは、

年末越えの長めの資金も無制限に供給するところに特徴があります。

ギリシャのデフォルトリスクが高まるにつれ、

同国の国債を大量に保有する独仏の大手銀行の株価が急落し、

これが欧州株式市場全体の下落に繋がっていました。

特にフランスの大手銀行の株価は売られ、

多くはドル資金の調達コストが上昇し経営を圧迫する事態にまで発展する勢いでした。



日米欧の中央銀行が自国の銀行にドル資金供給を早々に決めたことには、

こうした背景があり、特に年末越えの資金まで供給することで、

金融システムの安定化を維持するという意図が観られ、

信用不安が拡大する中「早めに手を打った」と言えます。

今回の措置は2008年のリーマンショック以来のことですが、昨日は偶然なのか、

スイス最大の銀行であるUBSがトレーダーの不正取引で20億ドル(約1530億円)の

損出が発生したことが明るみに出たことと同じタイミングでした。

中央銀行のドル資金供給が発表されたことで、

今回のUBSの損出問題の影響は緩和されそうですが、

この問題だけが公表されたのであれば欧州危機の拡大に

繋がった可能性は否定できません。

格付け会社ムーディーズは、

早速同行の格付けを引き下げ方向で見直すと発表しています。



昨日の発表でユーロドルが大きく買い戻され、

1.45台から始まった今回の下落幅の4割程度を戻したことになります。

しかし、ユーロがこのまま上昇に向かうとも思えません。

ドル資金調達の道は確保されたとしても、

ギリシャを巡る財政赤字問題は何ら解決していないからです。

本日からポーランドで始まる「EU財務相会合」での決定内容が注目されます。

独仏首脳が、ギリシャのユーロ圏残留を確信するとの声明を発表していることから、

「財政危機に陥った際の救済体制の拡充」が話し合われるものと思われますが、

同時にギリシャに対しては一層の財政赤字削減を求めることが予想されます。

今回の会合にはガイトナー米財務長官も参加します。

ギリシャ発の欧州危機がかなり深刻な状況にきていることが背景だと思われますが、

米国サイドからも何か提案がだされることも考えられます。

いずれにしても、その内容次第では来週のオセアニア市場での相場が値を飛ばす、

「窓開け」の可能性もありポジション管理には注意が必要です。



昨日は米経済指標が多く発表されました。

依然として多くの指標が米景気の減速を表すものでしたが、

その中で8月の消費者物価指数(CPI)が

前月比0.4%上昇していたことがやや気になります。

食品やエネルギー、居住費などが上昇し、市場予想を超えていました。

これはインフレ基調が継続していることと捉えられ、

FOMCの政策を制約することに繋がる可能性があります。

特にFRBが注目している「コア指数」も前月比0.2%上昇し、

2ヵ月連続の伸びを示しています。

また、週間失業保険申請件数も前週から1万1千件増加して42万8千件でした。

これは6月以来最も高い水準で、

「40万件の壁」をなかなか安定的に割り込めない状況が続いています。



上述の中央銀行によるドル資金の供給で欧州市場発の信用不安がやや後退しました。

今週は「ユーロ一色」の流れでしたが、

これでいよいよ来週20日から開催されるFOMCに市場の関心が移るものと思われます。

欧州危機は完全に払拭されてはいませんが、

市場の目は欧州から米国の「次の一手」に集まってきそうです。



まだ厳しい暑さは残りますが、朝晩の虫の音は日増しに大きくなっています。

3連休です。良い週末を・・・・。










3者会談を受けてユーロ反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ギリシャのパパンドレウ首相と独仏首脳との電話会談は、予想されていた
    通りギリシャがユーロ圏に留まることを確認し、ギリシャは財政赤字削減目標
    を達成する決意を表明した。
  • 会談を受け、目先信用不安が後退したため欧州株価は上昇。ユーロは対ドルで
    買い戻され1.37台後半まで反発。
  • ユーロドルが買い戻され、市場ではドル安が進んだことで円も緩やかに上昇し
    76円台半ばまで買い進まれる。
  • 格付け会社ムーディーズは仏銀大手のソシエテ・ジェネラルとクレディ・アグリコル
    の格付けを1段階引き下げると発表。BNPパリバについては格下げをせず、見直しを継続。
  • 欧州委員会のバローゾ委員長は、近くユーロ共同債の導入を提案すると発表。
  • 株価は大幅に続伸。独仏とギリシャとの会談でギリシャに対する支援体制が
    確認されたことで株価は上昇。ダウは140ドル高で1万1200ドル台を回復。
  • 債券相場は横ばい。前日比変わらずで長期金利は2%を下回る水準。
  • 金は小幅に反落し原油価格も反落し88ドル台に。
  • 8月生産者物価指数 → ±0%
  • 8月小売売上高 → ±0%



本日の注目イベント


  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   英8月小売売上高
  • 米   8月消費者物価指数(CPI)
  • 米   9月NY連銀製造業景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   8月鉱工業生産
  • 米   8月設備稼働率
  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   タロール・FRB理事講演
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演





ギリシャのパパンドレウ首相と独仏首脳との電話会談はある程度予想された通り、

ギリシャ支援を確認することで欧州危機の不安を払しょくし、

ギリシャは公約の財政赤字削減を達成できるようさらに努力するという内容に留まりました。

予想されていた通りとは言え、市場はこの会談内容に素直に反応し、

ユーロドルが買い戻され一時1.3784まで上昇しています。

欧州株式市場も反発し、これがNY株式市場にも影響し大幅高。

全体的にリスク回避の流れがやや後退する結果になっています。



ただ、これで欧州の財政危機が解決されたわけではなく、

状況としては何も変わっていません。

依然としてギリシャのデフォルトリスクは高く、ギリシャ発の信用不安はくすぶっています。

ギリシャが計画通り財政赤字削減を達成できるかどうかは予断を許さず、

その進捗度次第では再びユーロ圏の株価、為替に大きな影響がでることになります。

そのため、今後は欧州金融安定化基金(EFSF)の増額や、

欧州共同債の創設が焦点になってきます。

この問題に関しては昨日、

欧州委員会のバローゾ委員長がユーロ圏共同債を巡る選択肢を近く提示すると表明し、

債務危機を封じ込める取り組みが必要だと語っています。



ムーディーズはフランスの大手2行の格下げを発表しました。

ソシエテは今後リスク資産の圧縮や資産売却で自己資本比率の引き上げを図る

との声明を発表していますが、今後は資本市場からの資金調達コストが上昇し、

経営にも影響がでる可能性があります。

米銀では既にバンカメが世界で3万人の人員削減を発表するなど、

世界的に金融機関のリストラが急速に進んでいますが、

今後フランス大手銀行でも同様の人員整理が行われるものと思われます。



8月の米小売売上高は前月比変わらずで、市場予想の+0.2%を下回りました。

雇用の悪化などから消費が控えられているものと見られ、

根底には失業率の高止まりが影響しているようです。

特に自動車や家具など高額品の売れ行きが落ち込み、

加えて衣料品などの売り上げも伸びていません。

来週20-21日にはFOMCが開催され、

何らかの追加緩和策が実施されるとの見方が優勢です。

先日オバマ大統領が大規模な雇用対策を発表するなど米景気の減速が鮮明なだけに、

市場はFRBにも「次の一手」を期待しています。



先週、ドル円は「潮目が変わった可能性がある」とのコメントを書きましたが、

現状ではその可能性は低く「フライング」だったようです。

一旦77円70銭までドルが反発したものの、その後は市場の注目がユーロに集中し、

昨日のようにユーロドルが買い戻されるとドル円でもドル安が進み、

円は再び「元の指定席」に戻るという展開になっています。

ポイントは76円台半ばから、さらに円高が進むかどうかという点です。

これまでと同様、この水準から下値では介入警戒感が強く、

ドル円が押し戻される展開が続いていましたが、

さらに足元では対ユーロでも円高が進んでいます。

また、株価も年初来安値を更新する日々が続いていることを考えると、

76円前後での介入の可能性は以前よりも高まっていると思われます。

下値での介入警戒感と上値の重さの引っ張り合いが続き、

まだしばらくは膠着状態と見られます。



現在「日足」では一目均衡表の「雲の下限」が78円台半ばにありますが、

1週間後には77円30-40銭あたりまで低下してきます。

このままの状態が続くと、日々の値動きを表す「ローソク足」と

先行スパンが形成する「雲」の値位置が接近します。

これまでのように「雲」に抑えられて再び円高方向に動くのか、

あるいは「雲」に入り上昇に向かう勢いを見せるのか注目したいと思いますが、

「雲」を上抜けすれば一目均衡表の創設者である細田吾一氏が言うように

「相場は均衡が崩れたときに大きく動く」可能性もでてきます。



今日9月15日はリーマンショックからちょうど3年目です。










ユーロやや反発。ドル円動かず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 市場の関心はギリシャ問題に集中しており、ドル円は蚊帳の外。
    76円台後半での取引が中心で値幅も20銭余りと小動き。
  • ユーロはやや反発。前日大きく売られた仏BNPパリバ株など
    が反発したことから信用不安が後退。ユーロを買い戻す流れが優勢となり
    ユーロドルは1.37台前半まで反発。
  • 独メルケル首相と仏サルコジ大統領がギリシャ問題について
    緊急の電話会談を行ったことが判明。また明日、ギリシャの首脳を含めた
    三者会談を行うことも発表された。
  • 欧州株が反発したことを受け、NYダウも44ドル高と上昇。
  • 債券相場は信用不安がやや後退したことで続落。長期金利は2%目前まで上昇。
  • 金は反発。原油価格も大幅に続伸し、約6週間ぶりに90ドルの
    大台を回復して引ける。



本日の注目イベント


  • 豪   豪9月ウェストパック消費者信頼感指数
  • 日   7月マネタリーベース
  • 日   7月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏7月鉱工業生産
  • 英   英8月失業率
  • 米   8月生産者物価指数
  • 米   8月小売売上高
  • 米   ガイトナー財務長官講演





市場は「ギリシャ問題一色」です。

デフォルトの可能性が高まり、ギリシャへのエクスポージャーを多く保有する

独仏の大手金融機関の株価が下落し、それがさらに信用不安を拡大するという、

「負の連鎖」に陥っています。

昨日のギリシャの2年債は下落し、これで10営業日続落し、

利回りは77%に向かっています。

ギリシャ国債の保証率を示すCDSスプレッドは、

ギリシャが5年以内にデフォルトに陥る確率が98%であることを示しています。



このような事態に、先週まで

「ギリシャが計画通り財政赤字削減が実施できなければ支援ができない」と言っていた

独メルケル首相も、さすがに強気の姿勢を貫きとおすこともできず、

急遽仏サルコジ大統領と対応を協議した様です。

ギリシャ支援に対するドイツ国民の反対があるものの、

万が一ギリシャがデフォルトに陥った場合の影響はドイツだけではなく欧州全体、

あるいは世界全体に広がることを考えると「突き放してばかりはいられない」状況です。

正に「引くも地獄、進むも地獄」と言ったところです。



メルケル首相は13日に放送されたドイツのラジオで

「優先課題は制御を欠いた破産を回避することだ。そのような事態はギリシャばかりではなく

全ての当事者、あるいは少なくとも多数の国を巻き込む危険性が極めて高いからだ」と

語って「私の姿勢は非常に明確にしてある。ユーロ圏の政治的な一体性を守るためあらゆる

措置を講じなければならないということだ。そうしなければ即座にドミノ効果に直面する」

と述べています。(ブルームバーグ)

先週までの突き放したもの言いとは大きく異なったことで、

逆に事態の深刻さが伺われそうです。



また、ギリシャ政府は明日14日に、

パパンドレウ首相がフランス・サルコジ大統領、ドイツ・メルケル首相と、

ギリシャとユーロ圏の展開について協議することを明らかにしています。

ギリシャの財政赤字削減の進捗度を確認するとともに、

さらなる削減策を求める可能性が考えられますが、

両国の銀行がギリシャの国債を大量に保有している状況下では、

支援体制をさらに強化するという方向で話が進むのではないでしょうか。

昨日は、BNPパリバやソシエテ・ジェネラルの株価は

ひとまず反発して取引を終えています。

ソシエテのウデアCEO(最高経営責任者)がドル資金の調達には

問題がないことを明らかにしたことが背景ですが、

日米欧の中央銀行はお互いに通貨を交換しあう「通貨スワップ協定」を結んでおり、

いざという時にはECBからのドル資金の借り入れも十分可能かと思われ、

資金調達に窮する可能性は低いかと思われます。

事態は欧州発の「リーマンショック」を引き起こさずに済むかどうかという状況です。



ユーロドルは反発して1.37台前半まで上昇し、その後再び下落しています。

上値はやはり1.3720前後にある「1時間足」の雲の上限を抜けるかどうかです。

「1時間足」では8月30日に雲に入ってから2週間、一度も上抜けできていません。

このことからも「1時間足の雲の上限」は

ユーロ反発のメドと見られポイントになろうかと思います。



最後に今後のユーロに関するイベントを確認すると、

明日は上述のように独仏に加えギリシャの首相を含めた3者会談が行われます。

現在入手している情報では「電話会談」になる模様です。

16-17日にはEU財務相非公式会合がポーランドで開かれ、

ギリシャ問題に関する対応が協議される様です。

この会合にはガイトナー米財務長官も出席することになっており、

同長官は既にユーロ圏の当局者に「危機対応の戦略を強化するよう」促している模様です。

また18日にはベルリン州議会選挙が行われ、メルケル政権の反対票が注目されます。

結局、ここでのコメントも「ギリシャ一色」になってしまいました。










ユーロ円一時104円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャのデフォルトリスクが高まっていることを背景にユーロ売りが

    止まらず、アジア市場では対ドルで1.35台割れ、対円でも103円台

    までユーロ安が進む。

  • NY市場では短期間でのユーロ下落に対する警戒感もでてユーロドルは反発。

    1.35台後半から1.36台でのもみ合いに。

  • ユーロ円などクロス円全般が売られたことで、ドル円は欧州時間に77円台

    を割り込み76円76銭まで下落したが、NYでは概ね77円台で推移。

  • ギリシャ国債を大量に保有するフランス大手銀行のBNPパリバやソシエテなどの

    格下げが検討されているとの報道があり、欧州株は軒並み下落。

  • NY株式市場も軟調に推移していたが、引け前45分で200ドル以上値を戻し、

    ダウは68ドル高で取引を終える。イタリア当局が中国の政府系ファンドにイタリア国債の

    売却を打診しているとの報道(フィナンシャル・タイムズ(FT))が背景。

  • 債券相場は反落。株価が大引けにかけて上昇に転じたことから価格は下落。

  • 金は大幅に反落。原油価格は大きな値動きがなく小幅高。







本日の注目イベント


  • 英   英8月消費者物価指数(CPI)

  • 独   ショイブレ独蔵相講演

  • 独   レスラー独経済相講演

  • 独   カタイネン・フィンランド首相とメルケル独首相、ショイブレ独蔵相の会談

  • 欧   8月輸入物価指数



    ギリシャのデフォルトリスクが日に日に高まりユーロが大きく売られる要因

    になっていますが、昨日の東京時間でもユーロ円が105円を割り込むと、

    ストップロスと思われる売りがでて、ユーロ円は40銭ほど一気に値を下げ

    ました。

    個人投資家は「10年ぶりのユーロ安」ということで買い向かっていますが、

    ギリシャ問題がくすぶり続けている限りユーロが大きく値を戻す可能性は低

    いと思われます。

    市場全体がややドル高に傾いているにも関わらず、ドル円ではそれ程ドル高

    が進まず、昨日などはクロス円の売りからドル円では円買いが進む場面もあ

    りました。

    これらの動きを観ると、クロス円の流れがドル円に影響を与える展開になっ

    ており注意が必要です。



    ユーロは買えないし、ドルへの信認も低下している中、豪ドルも徐々に値を

    崩してきました。

    昨日の海外市場ではユーロ安に引っ張られる形で豪ドル安が進み、対ドルで

    は約1ヵ月ぶりに1.02台半ばまで下落し、対円でも78円台まで下落し

    ています。

    昨日発表された貿易収支では黒字額が事前予想を下回るなど、景気の先行き

    が不透明になっていることも材料視され、一時後退していた「利下げ観測」

    が再び台頭してきました。

    豪ドル円は依然として78-82円のレンジで推移していると観ていますが、

    やや下方にバイアスがかかっているようです。

    ただ、利下げに踏み切るような状況にならない限り78円台以下は拾ってお

    きたい水準だと考えています。



    ギリシャのCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は3600bpで取

    引を終えており、2年債利回りは57.91%まで上昇しています。

    保有しているギリシャの国債を一刻も早く手放そうと、売りが殺到している

    ことが背景ですが、同国の国債を多く保有している独仏の銀行の株が大きく

    売られ、これが株価全体の下落にも繋がっています。ドイツではすでに国内

    の銀行を支援する検討が行われているとの報道があり、フランスでもイワイ

    エ・フランス銀行総裁(BDF、中央銀行)が、フランスの銀行はギリシャ

    がどのような状況になろうと安全だ、との説明に躍起になっていました。

    ウォール・ストリ-ト・ジャーナル紙(WSJ)は、格付け会社ムーディー

    ズがフランスの大手3行の格下げを検討していると報じています。



    ドル円は昨日の欧州市場では76円台後半まで下落しましたが、市場のド

    ル高傾向に押される格好ですぐに77円台に乗せています。

    依然として上値は重いもののすぐに76円を割り込むような展開でもなさ

    そうです。

    しばらくは77円を挟む展開で、来週の重要イベントであるFOMCの結

    果を受けて動き出すのではないかと思われますが、これまでのバーナンキ

    議長の発言内容からすると何らかの手段を講じてくることは間違いないと

    思われます。

    ダラス連銀のフィッシャー総裁は、昨日改めてFRBによる追加的な金融

    緩和を支持しない旨を表明していますが、市場ではFRBが保有資産の中

    で短期国債を売却して長期国債に入れ替える「オペレーションツイスト」

    をやるのではないか、といった見方が有力です。

    このオペレーションを実施することで、住宅ローンや自動車ローンなどの

    市中金利の低下が見込めるわけです。

    ギリシャ問題から目が離せないことから、今週いっぱいは欧州サイドから

    ドルや円を眺め、来週には米国サイドからユーロや円を眺める、そんな展

    開が続きそうです。

ユーロ円一気に105円台へ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルが約6ヵ月ぶりの安値を記録。ギリシャのデフォルトの

    可能性が高まり、ドイツが国内の銀行を支援する準備をしているとの

    噂もあり、ユーロドルは2月以来の1.36台まで下落。

  • ドル高が進んだことでドル円も77円台まで円安が進んだが下落幅は

    限定的。そのためユーロ円は2001年1月以来の水準まで下落。

  • その他主要通貨も対ドルでは下落し、豪ドルは1.04台と2週間ぶりの

    安値を付ける。

  • シュタルクECB(ドイツ出身)専務理事が任期半ばで辞任をしたことも

    ユーロ下落に拍車をかける。

  • 株式市場は大幅に下落。欧州の債務問題が依然として収束を見せないこと

    などから「リスク回避」の流れが一段と加速。ダウは303ドル安と、再び

    1万1千ドルの大台を割り込む。

  • 債券相場は続伸。10年債利回りは低下し1.92%に。

  • 金相場は小幅に続伸。原油は大幅に続落。





本日の注目イベント


  • 豪   豪7月貿易収支

  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(8/4日分)

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演


    通貨ユーロが急落しています。

    この通貨の特徴はいったん下げ始めるとかなりの値幅をともなって下落する

    傾向があります。

    ユーロ圏の景気の先行きに悲観的な見方が高まってきたことに加え、ギリシ

    ャのデフォルトリスクも高まってきたとの観測が株式市場に不安を抱かせ、ユ

    ーロ下落に拍車をかけています。

    ブルームバーグニュースによれば、ドイツのメルケル政権は、ギリシャがデフ

    ォルトに陥った場合に備え、ドイツの銀行を支援する計画を準備中だと、伝

    えております。

    連立政権の当局者3人が明らかにしたということが報道の根拠になっていま

    すが、これに対してギリシャのベニゼロス財務相は「ギリシャに関するこうした

    憶測がもちあがったのは今回が初めてではなく、これは悪趣味なゲームだ」

    と一蹴しています。



    ECBのシュタルク専務理事が辞任したこともユーロ売りに繋がっています。

    ECB内での政策の対立が原因だという見方もあり、ドイツ連邦銀行のウェー

    バー総裁が辞任したのと同じ理由からだとの説もある様です。

    シュタルク専務理事は政策金利引き上げの立場を貫き「タカ派」の一人と言

    われています。同氏が辞任したことで、ECBは緩和政策に傾くのではないか

    ということで、市場はユ-ロ売りで反応しています。



    このようにギリシャのデフォルトの可能性が高まったことで、同国の国債を大

    量に保有するフランスやドイツの金融機関の株価が下げ止まりません。

    ロンドン市場を中心に余剰のドル資金貸し借りしているユ-ロドルの金利が

    急騰しており、一部の銀行ではドル資金の調達に困難をきたしているとの情

    報もあるようです。

    このままではいずれ信用不安に繋がる可能性があるかもしれません、



    ユーロは対ドルは今年2月依頼の安値を記録していますが、それ以上に下

    落しているのが対円です。

    ユーロ円は2001年7月以来の安値で、「月足」を含む全てのチャートで下

    落を示しています。

    ユーロ創設以来の安値は88円台ですが、今後ギリシャのデフォルトが現実

    的になり、それがポルトガルやスペインへの信用不安に繋がるようだと100円

    に向かって突き進むように思えます。

    週明けのオセアニア市場では一時105円台を割り込む場面もありました。


    ユーロドルを中心に市場ではドル高が進んでいることで、ドル円もやや売られ

    易い地合いが続いきそうです。

    注目の「G7」では、安住新財務相が日本の立場を説明し、円高について「投

    機的な動きに対しては断固たる措置を取りたい」との立場を表明した様です。

    同財務相は「私どもの為替の認識というのは理解を得られたのではないかと思

    っている」との見方を示しています。

    しかし、欧米ともに景気の減速感が強まっている中「自国通貨安」が景気にとっ

    てプラスに働くことから、「市場に任すべきだ」という基本的なスタンスを変える

    可能性は少なく、仮に介入に踏み切った場合には不快感を表すことになりそ

    うです。

    ドル円は先週後半からは収支77円台で推移しており、76円台が若干底堅く

    なりつつあります。

    この水準での市場介入はないと思いますが、気になるのは株価の行方です。

    日経平均が8000円あたりまで下げるようだと、景気に影響を与えそうで、その

    時点で76円台前半まで円高が進むようなら介入の可能性も一気に高まって

    きそうです。

ユーロ利上げ打ち止め示唆からユーロ下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は要人発言を中心にドル買い優勢の流れに、77円台半ばをキープ。
  • トリシェECB総裁が講演で「インフレリスクは均衡、もはや上向きではない」
    などの発言で利上げ観測が後退したことやユーロ圏の成長見通し引き下げからユーロが売られる。
  • バーナンキFRB議長の講演では追加緩和に関して発言したものの、
    具体的な内容には言及しておらず、株式が売られ、為替では若干ドル買いの展開に。
  • ユーロは主要通貨に対して下落。トリシェ総裁、バーナンキ議長の発言などから
    売り圧力は強かった。対ドルでは7月以来、約2ヶ月ぶりの安値を更新。
  • 株式市場は反落。バーナンキFRB議長の講演で追加金融緩和に踏み込んだ言及がなかった為、
    事前期待をしていた分、失望感から売り優勢に。
  • 債券市場は反発。前述の株式の下落から債券は買いが入り、長期金利はまたも2%割れに。
  • 金は大幅反発。原油は反落。欧米の景気先行き不透明感から大幅に金が買われた。
  • 新規失業保険申請件数 → 41.4万件(市場予想は40.5万件)



本日の注目イベント


  • 日   第2四半期GDP(第2次速報値)
  • 中   8月消費者物価指数
  • 中   8月生産者物価指数
  • 中   8月鉱工業生産
  • 独   メルケル独首相講演
  • 欧   G7(フランス・マルセイユ)
  • 独   8月消費者物価指数(CPI、確定値)
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダ8月失業率





インフレ懸念から今年2回も利上げを実施し、依然利上げ観測があったユーロ圏ですが、

トリシェECB総裁が講演で「インフレリスクは均衡、もはや上向きではない」と

発言をしたことで利上げ観測が後退しました。

結果、ユーロは売られ、対ドルでは1.40台から1.38台まで下落しています。



ユーロ圏の財政問題とインフレ懸念からの利上げ観測のバランスが

崩れてきているようです。

先日からギリシャへの支援を巡る問題が再浮上し、

昨日はインフレリスク後退を示唆する発言と双方の状況に変化が出てきており、

さらにレートがそれを物語っています。

ユーロ情勢は先月まで米国の債務上限問題などの影に潜み、

レートも対ドルでは1.40台~1.45台のボックス相場を形成しておりました。

しかしながら、昨日1.38台まで下落したことでファンダメンタルズ分析からは

上述のようにユーロ下落を示唆できます。

さらには、テクニカル分析でボックス相場を下離れしたことで、

今後の下落の加速が予想出来ます。



ユーロは売り優勢の展開と想定されますが、

忘れてはならないのがスイス中銀によるユーロ買いスイスフラン売り介入です。

昨日のユーロ下落もスイス中銀の介入がなければ、

もっと下落していたと言われております。

スイス中銀の介入がある限り、ユーロの短時間での急落の可能性は少ないと思われます。



注目されていましたオバマ大統領の議会演説が

本日、日本時間午前8時頃から行われました。

議会演説前から「減税」と「雇用創出」が中心という報道が流れておりましたが、

今回の柱となるのが「雇用創出で4470億ドルの支出・減税計画」です。

為替相場には影響は限定的で、一部事前に情報も出ていたという事もあり、

織り込み済みとの声もあがってきております。



各要人の発言が続き、市場は材料出尽くし感と週末のG7を控え、

積極的には動きづらい展開が予想されますが、

中国経済指標の発表が予定されていますので、

特に豪ドルを手掛けている方は注意が必要です。

例えば中国8月CPIは日本時間午前11時を予定しておりますが、

中国は経済指標の予定の時間をよく変更しますので、

時間にも注意をしたほうがいいでしょう。

目立った欧米の経済指標の発表の予定はありませんので、

株価を中心とした取引になると思われます。



今朝方に安住財務相が「G7で円高について協議する」と発言しております。

G7の内容によっては本日の終値と月曜の始値が乖離するかもしれませんので

ポジション管理に十分注意してください。



それでは良い週末を・・・。










市場はオバマ演説に注目。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は昨日のアジア市場では、77円台半ばより上の水準では
    上値が重かったものの、NYでは終始77円台前半での取引で推移。
  • ドイツ連邦憲法裁判所がユーロ圏救済基金への同国参加は違憲だ
    との訴えを退けたことで、ユーロドルは欧州時間帯に1.41台半ばまで急伸。
    その後基金への拠出は1件1件議会の承認を得なければならないことが判明、
    ユーロドルは1.40台半ばまで値を崩す。
  • イタリアのベルルスコーニ首相が推進する財政緊縮計画が上院の
    信任投票で過半数の賛成票を得るなど、全般的にはユーロ圏の債務問題が
    やや後退。
  • ベージュブックでは多くの地区では景気は緩やかながら回復しているが
    一部地区ではまちまちとの報告。
  • 株式市場は大幅高。本日のオバマ大統領の演説内容が徐々に明らかになり
    景気対策が経済成長を押し上げるとの見方から、ダウは275ドル高の
    1万1400ドル台まで回復。
  • 株価の大幅高を受け債券相場は下落。10年債利回りは3日ぶりに
    2%台まで上昇。
  • 金は大幅続落。ややリスク選好の流れから売られ、1900ドル台
    定着はならず。
  • 原油は大幅に反発。ハリケーンの影響などから在庫が減少している
    との見通しが背景。前日比3ドル以上上昇し89ドル台に。



本日の注目イベント


  • 豪   豪8月雇用統計
  • 日   7月国際収支
  • 日   8月景気ウォッチャー調査
  • 独   独7月貿易収支
  • 英   BOE理事会
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   7月貿易収支
  • 米   7月消費者信用残高
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ガイトナー・財務長官講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   オバマ大統領議会演説
  • 加   カナダ7月貿易収支





スイスフラン、ユーロなど欧州通貨が大きく揺れ動いています。

昨日も夕方、ドイツ連邦憲法裁判所が同国のユーロ圏救済基金への参加は違憲だとの

訴えを退けたことで、ユーロドルは1.40台後半から1.41台半ばまで買われましたが、

その後、今後は案件ごとに議会の承認を得る必要があることが判明し、

ユーロドルは元の水準まで売られました。

今後はギリシャなどへの救済資金の拠出に時間がかかるとの見方から

ユーロ売りに繋がっています。



ひとまず1.40台後半での取引に落ち着きましたが、

ギリシャへの支援を巡る問題はまだまだ紛糾しそうです。

問題は、支援を受けているギリシャが公約通りの財政赤字削減計画を

実施できない可能性がでてきたことです。

昨日もファンロンパイEU大統領は講演で、

ユーロ圏の一部の国の行動がユーロ危機を招いていると、暗にギリシャを批判しています。

観光と造船以外に、これと言った産業がないギリシャでは

歳入の大幅増加は見込めません。

その結果、所得税や付加価値税の増税に頼らざるを得なく、

歳出では公務員の人員削減や年金、給与の引き下げを行い、

結局それらは全て国民に負担を押しつけるという格好になっています。

これらに反対する国民はストライキを打っていますが、

歴代の放漫政権の代償は大きいと言わざるを得ません。

独メルケル首相はドイツ国民の声を意識してか、

「公約が達成できなければ今後の支援はない」と明言しており、

ユンケル議長もギリシャ向け金融支援の次回分について、

すべての条件がみたされなければ実行を保証できないと述べています。

ギリシャが資金調達で行き詰まる可能性は徐々に高まっています。



オバマ大統領は本日議会で演説し景気対策について説明する予定です。

減税や長期失業者に対する給付金の延長などと、

公共事業を前倒しで実施することで雇用を拡大する、また政府部門の雇用減少が

全体の雇用の足を引っ張っていることから、学校の先生などの公務員増加などが柱になり、

総額で3000億ドル(約22兆円)規模になる模様です。

今のところ、株式市場ではこの内容を好感しているようですが、

即効性という意味ではまだ不透明です。



オバマ大統領演説と同時に、今日はバーナンキ議長の講演も控えています。

20-21日に行われるFOMCでどのようは追加緩和策が

決定されるかを予測する意味でも重要です。

一部には同議長が短期債の保有削減と長期債購入を示唆するのではとの観測があります。



ハト派(追加緩和推進派)の代表格であるエバンス・シカゴ連銀総裁は

昨日のロンドンでの講演で、失業率を低下させるため金融当局は

一時的なインフレ率押し上げという代償を払ってでも「積極的に」行動すべきだとし、

さらに、失業率を7%もしくは7.5%付近に押し下げるまで

現行の低金利政策を維持すべきだ、と指摘しています。

さすがに「ハト派」の代表です。

2013年半ばまでは現行の低金利が継続されることは先のFOMCで確認されていますが、

今回の主張は、失業率が目標値に達しない限り低金利を維持すべきでさらに、

「インフレに繋がる」という代償を払ってでも維持すべきだという点で注目されます。

ある意味非常に明快で、低金利継続に反対する「タカ派」の反対理由をも

飲み込んだ格好になっていることが特徴的です。

20日から開催されるFOMCに影響を与える可能性もありそうです。



昨日、ドル円は「やや潮目が変わる可能性がある」と書きましたが、

上値は重くドル円は緩やかに下落しました。

日銀の金融政策決定会合で「円高阻止に向けた追加緩和策」があるのではないか

との観測が、単なる期待に終わったことが背景です。

前日スイス中銀がスイスフラン高阻止に向けて強い意思を見せたことで

「もしかしたら・・」との期待がやや高まっていました。

ただ、それでもこれまでとは異なり77円台は維持しています。

これまでの様に「やはり上値は重い」という印象だけを残して、

ズルズル76円まで値を下げるという事態は避けられています。

わずかな期待はまだ維持しており、今日、明日と重要なイベントが多いだけに

結果によっては「元の鞘」にもどる可能性はありますが、

ユーロドルでのユ-ロ安が「思わぬ効果」を与えてくれることも考えられます。












スイス中銀フラン高阻止に動く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • スイス国立銀行(SNB)はフラン高阻止のため対ユーロでの下限を
    設定し、これを下回る水準では無制限に介入すると発表。
  • この発表を受け、ユーロは買い戻され、フランは大幅に下落。
  • 安全通貨のフランが売られたことで、ドル円でも円売りが優勢となり、
    一時77円73銭と、約1ヵ月ぶりの円安水準を記録。
  • ユーロドルは節目の1.40台を割り込み、市場はドル全面高の流れに。
  • 株式市場は3日続落。欧州の債務問題懸念から朝方は300ドルを超す下げを
    見せたが、引けにかけては下げ幅を縮小し、ダウは100ドル安。
  • 債券相場は続伸。株式から債券への資金の流れは続き、10年債利回りは
    一時1.95%台まで低下。
  • 金は反落し1873ドルで引ける。原油価格は続落し86ドル台に。
  • 8月ISM非製造業景況指数 → 53.3



本日の注目イベント


  • 豪   豪第2四半期GDP
  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 日   8月マネタリーベース
  • 日   7月景気動向指数
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 独   独7月鉱工業生産
  • 欧   レーン欧州委員議会証言
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダBOC政策委員会





スイス国立銀行(SNB)が再びフラン高阻止に動きました。

SNBは「大幅で持続的なフラン安を目指す」とし、

「即時実行で、ユーロについて1ユーロ=1.20フランを下回る為替レートは容認しない。

この下限レートを断固たる決意をもって防衛する。無制限に外貨を購入する準備がある」

と表明しています。



この発表を受けてユーロは買い戻され、フランは大幅に売られました。

しかし、その後のNY市場ではユーロが対ドルで下落し、

節目の1.40台を割り込んでいます。

欧州の財政問題がより深刻になるとの市場の見方が根強く、

ユ-ロは全面安の展開になっています。

一方円は、安全通貨の一角であるスイスフランが売られたことで、

対ドルでは77円73銭まで下落し、約1ヵ月ぶりの水準となり、

市場は久しぶりに「ドル全面高」の展開になりました。



スイスフランの実質的なユーロへの連動はリスクも伴いますが、

SNBの並々ならぬ決意が伺われます。

先々のことは分かりませんが、「無制限に介入する」としたことで、

少なくとも足元では投機筋に対する「抑止力」が働くものと思います。

ただ過去の通貨の歴史を観ても、介入で相場の流れを完全に変えられたことはなく、

今後のフランの動きを注意深く観ていきたいと思います。



欧州の債務問題の深刻化に伴って、ユーロドルでのドル買い戻しにつられ、

ドル円も8月26日の77円70銭を若干上回る水準まで円安が進んでいます。

この時は「4時間足」の200日移動平均線で見事に上昇を止められた格好になりましたが、

今度は「8時間足」に注目しています。

これまでは77円台での「滞空時間」は極めて短かったのが、

昨日のNY市場の後場では終始77円台半ばで推移し、

すぐに売り込まれなくなった点には一定の評価をし、注目したいと思います。

「8時間足」では、先ず下値の77円41銭のところに

120日移動平均線がありサポートしています。

したがってこの水準を下回らないことが今後の上昇への必要条件です。

そして上値では「雲」の上限が78円10銭にあることから、

ここを抜けしっかり78円台に乗せられるかどうかがポイントになりそうです。



ドル円はこれまでもこのようなケースでは幾度となく上値を抑えられ、

その後に反落してきました。

今後この水準から80円を目指すのか、あるいは75円まで下落していくのか、

ちょうど分岐点にさしかかっていると言えそうです。

8月に入ると同時に76円台に突入し、一瞬76円台割れもありましたが、

76円台を中心とする相場は「1ヵ月以上も継続し」、

さらなるドル安を予想している人にとっては「意外に底堅い」動きに

映ったのではないでしょうか・・・。

反対に、ドルロングの市場参加者にとっては「記録的な円高が予想外に長く続いている」

といった印象を持っているものと思われます。

仮に80円を目指すとしても、ここからの2円-2円50銭はかなり長い道のりであり、

時間もかかると思います。

上値が重いことを理解しながらも「やや潮目に変化」が出てきているのでないかと、

個人的には観ています。



今月は重要なイベントが目白押しです。

其々のイベントでどのような結果が出てくるかによって相場は大きく動きそうです。

本日は日銀金融政策決定会合の2日目で、

午後3時半からは白川日銀総裁の記者会見が予定されています。

記録的な円高水準が続く中、株価も年初来安値を更新しています。

日銀としても何らかの緩和策を打ち出してくる可能性が高いと思われます。

SNBがリスクを取ってフラン高阻止に動いたことで、

日銀としても介入を含めて動きやすい状況にはなっているし、

動かないわけには行かないのではないでしょうか。



また、今週末にはフランスのマルセイユで「G7」が開催されます。

主要議題は欧州債務問題かと思いますが、ここで安住新財務相が

「円高は震災後の復興に悪影響がある」ことを示されるかどうかが重要です。

米国にとってはドル安が長く続き、

ユーロ圏にとっても足元ではユーロ安が進みつつあります。

自国の通貨安は景気にとってプラスに働くことから日本の「円高阻止」は

受け入れられにくいかもしれませんが、

そこは「不退転」の意思を示す必要があるのではないでしょうか。











欧州債務問題再燃でユーロ続落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場


  • 欧州債務問題の再燃懸念からユーロは主要通貨に対して続落。
    対ドルでは1.40台半ば、対円でも108円台前半まで下落。
  • ユーロドルでドル高が進んだことで、ドル円もややドルが上昇する
    展開に。それでもNY市場が休場ということもあり、77円台乗せには
    至らず。
  • ドイツDAXは5%以上の下落を見せ、欧州株式は銀行株を中心に
    大幅下落。ギリシャの10年債利回りが19%台を超すなど、
    イタリア、スペイン国債にも売り圧力が増し、財政問題再燃懸念が急速に高まる。
  • 「リスク回避」の流れが加速したことで、金は続伸し再び1900ドル台
    に乗せる。
  • メルケルドイツ首相は、「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を
    達成できなければ、今月の同国への融資は実行されない」とキリスト教民主党
    (CDU)のメンバーに対して述べた。



本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   日銀金融政策決定会合(9/7まで)
  • 欧   ユーロ圏第2四半期GDP(改定値)
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   コーン前FRB副議長講演





欧州では再び債務問題に焦点が当たり、ギリシャ、イタリア、スペインなどの国債に

売り圧力がかかり、金利が上昇しています。

ギリシャ10年国債は初めて19%台を超え、

同国債に対する保証料であるCDSも急上昇しています。

7月に第2次支援策が決まり、一旦デフォルトリスクは収まったものの、

その後の格付けでは下から2番目に格下げされ、

「実質的にはデフォルト」と見られていましたが、

綱渡りながら資金繰りはこなしていました。



ところが、ここにきて同国が公約とする「財政赤字削減計画」が

予定通りに進まないのではないかとの懸念が高まり、昨日もトリシェ・ECB総裁は

「ギリシャは財政赤字を抑制するために合意した措置をとらなければならない」と述べ、

独メルケル首相も「ギリシャが経済調整プログラムに基づく条件を達成できなければ、

今月の同国への融資は実行されない」と明言しています。

メルケル首相自身、国内の税金を使って域内の国を援助していることで、

支持率が急速に下がり、求心力の低下に繋がりそうな状況に追い込まれています。

ギリシャが融資を受ける条件として公約した財政赤字削減が進まないようなら、

さすがのユーロ圏首脳も見放す可能性も出てきたのではないでしょうか。



一時小康状態を保っていたユーロ圏の財政問題が再び意識され始めたことで、

ユーロには下落圧力がかかっています。

このところの経済指標では景気減速感がでてきているところに財政問題が加わったことで、

米景気悪化にともなうドル売りもやや棚上げといった状況になってきました。

ユーロドルは1.40台半ばまで下落しましたが、

焦点は「日足」の200日移動平均線がある1.4015前後かと思います。

7月12日も1.38台まで下落しましたが、

この移動平均線は完全に抜けてはいませんでした。

つまり、この平均線でサポートされたことになります。

この水準が抜けると、200日移動平均線では1月12日以来と言うことになり、

ユーロのもう一段の下落に繋がりそうです。



一方、堅調だった豪ドルもさすがにユーロに引っ張られる形で下落してきました。

対ドルでは1.05台を割り込む気配ですが、

「4時間足」までは全て売りシグナルが点灯しています。

ひとまず1.04台半ばではサポートされると見ますが、

ユーロドルが1.40を割り込むようならもう一段の下落も覚悟しなければなりません。

豪ドル円も82円-83円台は売り場で、徐々に下落が進んできました。

80円10-20銭では「一目均衡表」の「雲の下限」にあたり、

いったんは止まる可能性がありますが「豪ドル円」は高金利通貨特有の

下げがあることから注意が必要かもしれません。



上述のように、ユーロ、豪ドルなどではドル高がやや進みそうな気配です。

ドル円でもややドル買い戻しが優勢になってきそうですが、そこは上値の重いドル円のこと、

そう簡単には円安が進まないと観ておくべきでしょう。

目先は、77円台に乗せることが必要で、77円30銭あたりを抜けるのに苦労しそうです。

さらに抜けた場合には2週間前に記録した77円70銭と、

約1ヵ月間遠ざかっている78円台ということになります。

仮に、ユーロなどの通貨でドル高が進むと、「円高、ドル高」が再燃し、

円全面高の可能性も考えられます。

その場合にはクロス円もかなりの下落が想定されそうです。











米雇用統計では雇用者増加はゼロ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 注目の8月雇用統計では、失業率は9.1%と変わらなかったものの
    非農業部門雇用者が前月から増えておらず、2010年10月から始まった
    増加トレンドに終止符を打った格好に。
  • ドル円は発表直後にドル売りが加速し、76円台半ばまで下落したが
    後が続かず76円台後半へ戻す。
  • ユーロドルでも直後にドル安が進み、1.42台後半まで上昇したが、
    そこからは下げに転じ1.42台を割り込む。
  • 雇用統計を受けて株価は大幅に下落。米景気の先行き不安が拡大し、
    ダウは253ドル安。
  • 債券相場は大幅に上昇。10年債利回りは2%を割り込む。FOMCで
    期間長めの国債の購入を増やすとの観測が広がった。
  • 金は大幅高。スイスや円が買われたことでリスク回避の流れから
    上昇し1870ドル台まで買われる。一方、原油価格は大幅反落。
    米景気の減速見通しが背景。
  • 8月失業率 → 9.1%
  • 8月非農業部門雇用者数 → 0



本日の注目イベント


  • 中   中国8月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米   NY市場休場(レーバーデー)





8月の米雇用統計はさんざんな結果でした。

失業率は変わらず9.1%だったものの、非農業部門雇用者は「増加ゼロ」と、

2010年10月以降増加を続けていた傾向に急ブレイキがかかりました。

8月は米通信大手ベライゾンのストライキという特殊要因があったことを考えても、

米労働市場が急速に縮小していることが確認され、

今週のオバマ大統領の雇用対策は待ったなしの状況に追い込まれていると言えそうです。



非農業部門雇用者では、7月と6月も同時に大幅に下方修正されており、

米景気の減速はかなり深刻な状況です。

先日のジャクソンホールでのバーナンキFRB議長も講演で、

「雇用と住宅」の回復が遅いことを指摘していました。

市場は今週8日のオバマ大統領の演説で景気浮揚と雇用創設に向けた

具体的な策が発表されると期待していますが、具体性に欠ける内容だと、

失望感から一段と株安、ドル安に振れる懸念は残りそうです。

また、今月20日と21日のFOMCでは追加緩和策の実施が

確実視されるような状況になっており、

市場は急速に「何らかの対策」を要求する状況に傾いています。



雇用統計の発表を受けてドル円はすぐにドル安で反応しましたが、

76円台半ばでは介入警戒感もあり下値がサポートされ、76円台後半まで反発しています。

「雇用者増加数ゼロ」という結果の割には正直なところ、

ドル円は底堅かったのではないかという印象です。

数字を見た直後は8月20日以来の75円台もありえるのではないかと感じた次第です。

また、ユーロドルではユ-ロ圏の債務問題などがくすぶり、

むしろドル高ユーロ安に振れており、

その結果ユーロ円は約3週間ぶりに108円台まで下落しています。

スイスフランと円と金が相対的に買われる展開は、

典型的な「リスク回避」の流れと捉える事が出来、

市場が米景気の減速と欧州の債務問題懸念に注目していることの表れと言えそうです。

欧州についてはさらに加えて、景気の先行き不安も台頭しています。

今週の日経ヴェリタス紙では、

そのあたりの状況を「前門の米国、後門の欧州」といった表現で伝えています。



ユーロ円は再び下値を試しそうな気配です。

先週、ユーロドルが比較的堅調に推移したことで、ユーロ円も上昇傾向を見せましたが、

結局112円には届かず反落しています。

112円に届かなかったことでテクニカルでは

「日足」までの短い足では全て売りシグナルが点灯しており、

「週足」でも「MACD」が「0の軸」を下回ってきています。

ドル円では円高傾向が続き、その他主要通貨ではドル高が進む、

「円高、ドル高」の可能性が高くなってきたと言えそうです。

今後FOMCで何らかの追加緩和策が打ち出されれば、

株式市場では好感されて株価が上昇することが考えられますが、

為替市場では米長期金利の低下観測からドル安が加速する可能性もあります。

野田新政権では引き続き円高には断固とした対応を行うとし、

経済4閣僚会合では「早急な円高対策が必要」とう点では合意をみております。

安住新財務大臣の手腕はまだ未知数ですが

「円が歴史的な水準で高止まりしている」ことから、

76円台を割り込む水準では介入に踏み切る可能性は引き続き高いものと考えます。



また、ユーロドルも節目の1.42を割り込み下落基調です。

ユーロ円は「月足」のトレンドラインがサポートする

107円60銭レベルが重要なポイントになりそうです。











ユーロ続落。対ドルで1.42台前半。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ISM製造業景況指数が市場予想より強めだったことでドルは
    主要通貨に対して堅調に推移。
  • ドル円は76円台後半から77円台前半で小動き。前日に比べると
    ややドル買い戻しが優勢に見えるものの依然上値は重い。
  • ユーロ圏PMIの悪化を受けユーロが続落。対ドルでは1.42台前半まで
    売られ、対円でも109円台半ばまで下落。スペイン国債入札の不調も
    ユーロの上値を抑えた。
  • 株価は朝方は堅調に始まったものの、引け値では5日ぶりの反落。
    GSが本日の雇用統計の雇用者数の予想を下方修正したことなどに反応し
    ダウは120ドル安。
  • 債券相場は反発。経済指標の悪化トレンドは続くとの見方から価格は上昇し、
    金利は低下。
  • 金価格と原油は小動き。金は売られ原油は高止まり。
  • 8月ISM製造業景況指数 → 50.6
  • 週間失業保険申請件数 → 40.9万人



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数(PPI)
  • 米   8月雇用統計





ドルが全般的に買い戻されややドル高に振れています。

昨日発表されたISM製造業景況指数が市場予想ほど悪化していなかったことが

ややドル買いに繋がりました。

7月は「50.9」だった同指数はこのところの米景気悪化に伴い事前予想は

「48.5」と大幅な低下が見込まれていました。

フィラデルフィア連銀製造業指数やNY連銀製造業指数がすでに悪化しており、

米国全体を示す同指数も前月比相当に悪化すると見られていたことが背景です。



同指数は「50」を割り込むと製造活動が縮小していると見られ、

景気の分かれ目を示す指標として知られています。

結局、「50」を超えていたことで

今月のFOMCでの追加緩和期待がしぼみドルが買い戻され、株価が軟調に推移しました。

特に対ユーロではドル高ユーロ安が進んでいます。



今週初めにも指摘しましたが、ユーロ圏の景気に暗雲が立ち込め始めたことで、

利上げ観測は後退し、市場の目は「債務問題から景気へ」

移る可能性がでてきたということです。

昨日発表された8月のユーロ圏製造業PMIは「49.0」で、予想を下回りました。

景気の分けれ目の「50」を割り込んだことで今年に入って2回政策金利を引き上げ、

さらに年内にもう1回あるのではないかと見られていた利上げ観測は急速に後退し、

ユーロ売りに繋がっています。

ユーロドルは1.42台前半まで下落し3週間ぶりの水準まで売られています。

テクニカルでも重要な値位置にいます。

「日足」では7月12日に1.38台からの

上昇トレンドを支持してきたサポートラインまで下落してきました。

1.42台を割り込むとこのサポートラインを下抜けすることになり、

下落に拍車がかかる可能性もありそうです。

「MACD」も既にデッドクロスを示していることから注意が必要です。

反対にこの水準で再びサポートされれば1.44程度までの反発はありそうです。

今夜の雇用統計でドル売り材料がでて、

さらにドル安が進むようならその可能性も十分考えられます。

いずれにしても、ユーロ圏をけん引するドイツの経済指標からは目が離せません。



本日は米8月の雇用統計が発表されます。

事前予想では6万5千人の雇用増加ですが、

7月の11万4千人増からはすでに5万人ほどの減少が見込まれています。

米ゴールドマンは雇用者数の予想を従来の5万人から下方修正し、

2.5万人に半減させました。

もし、この予想が正しいような状況になれば、

ドルは売られ株価が下落することになろうかと思いますが、

株式市場では雇用の悪化は「追加緩和の可能性が高まる」との見方から

株価が上昇することも考えられます。

もっとも、ゴールドマンとは対照的にムーディーズのエコノミストは

昨日、予想を従来の3万人増から5万人増に引き上げています。



確かにこのところ米企業の雇用調整の動きは金融機関を中心に目につきます。

大手米銀はトレーディング部門や投資銀行部門の人員調整に動いていますが、

これは何も米銀に限ったことではなく、

イギリスでもHSBCがグローバルで大幅な人員削減を決めた他、

バークレーズキャピタルでも同様に人員削減が行われています。

またクレディスイスや仏ソシエテなども同様で、

金融機関の雇用調整は世界的な景気低迷と無関係ではありません。

本日の東京市場は雇用統計を前に静かな動きになりそうです。



台風が西日本に近づいています。良い週末を・・・・。











ユーロ円再び下落し110円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ややドル安円高が進む展開が続きながらも、76円台半ばでの膠着状況が
    継続。上にも下にも動きにくい流れが続く。
  • スイス政府がスイスフラン高抑制策を打ち出さなかったことで、
    スイスフランは対ドルだけではなく主要通貨に対して再び上昇。
  • ユーロが下落。米経指標の改善もあり、欧州委員会がイタリアに対して
    追加財政改善策を要求したことなどが背景。
    対ドルでは1.44台から1.43台に。対豪ドルに対しても下げ幅を拡大。
  • 株式市場は4日続伸。シカゴPMIと製造業受注が市場予想を超えていた
    ことでダウは53ドル高。S&P500は8日続伸。
  • 債券相場は反落。株式市場の上昇を手掛かりに売り物優勢の展開から
    長期金利は上昇。
  • 金は小幅に続伸。原油価格は小幅に反落するも88ドル台を維持。
  • ADP雇用者数 → +9.1万人
  • シカゴ購買部協会景気指数 → 56.5



本日の注目イベント


  • 豪   豪7月小売売上高
  • 豪   豪第2四半期民間設備投資
  • 中   中国8月製造業PMI
  • 中   中国HSBC8月製造業PMI
  • 独   独第2四半期GDP(確報値)
  • 英   英8月製造業PMI
  • 米   8月ISM製造業景況指数
  • 米   8月自動車販売台数
  • 米   週間失業保険申請件数





先週末のバーナンキ議長の講演以降、

追加緩和期待が高まり市場はややドル安傾向に傾いています。

ドル円もその流れを受け、昨日もNY市場では76円台半ばを

割り込みましたが結局押し戻されています。

介入警戒感があるため、

一気に76円を試しに行くような展開にはならず膠着が続いています。

さすがにこれだけ動かないと、

コメントする方としても正直材料が無く苦しんでいます・・・。



76円台半ば割れでロングを仕込み、76円台後半で決済するか、

76円台後半からショートで攻める、かと行った手法しかありません。

ドル円の値幅が見込めないことから個人投資家も比較的値動きのいい

「ユーロドル」などへシフトしている形跡もありますが、

その「ユーロドル」でさえも一時程の軽い値動きは観られません。

注意したいことは「ドル円」の感覚でトレードすると

思わぬ損を被ることになるということです。

この通貨ペアこそ「順張り」が機能するはずです。



今日から9月です。

今月は例月にも増して重要なイベントが多くあります。

今週末には雇用統計ですが、来週の米レーバーデー明けにはオバマ大統領の演説があり、

ここでの雇用対策案が今から注目されています。

オバマ大統領は昨日、ベイナー下院議長に対して9月7日に

連邦議会両院合同会議を開催するよう要請しています。

ブルームバーグが伝えるところによれば、

オバマ大統領はワシントン時間の9月7日午後8時から演説し、

雇用創出と景気テコ入れのための構想を発表する予定です。

大統領による両院合同会議での演説は通常、

年初の一般教書演説や国家的な危機のような重大局面に限られると報じています。

オバマ大統領への支持率が40%を割り込み、

来年の大統領選への危機感の現れとも言えそうですが、住宅と雇用を中心に、

一向に回復しない米景気を「国家的な危機」と見做しているとも取れます。

同大統領はこの演説の中で、

少なくとも50-100万人の雇用の拡大を図りたいとしているようです。



オバマ大統領の演説以外にも、9日からはフランスで「G7」が開催されます。

ここでは各国の財政問題が議題になりそうですが、

日本の単独介入に対する「不快感」がでる可能性もあり、相場への影響も考えられます。

また20日からはFOMCがあり、開催日が2日間に延長されたばかりで、

最も重要なイベントと言ってもいいと思います。

追加緩和が行われるのかどうか・・・。

また、行われるとしてもどのような方法で行われるのかによって

金融市場は大きく反応しそうです。



ドル円が76円台入りしてからちょうど1ヵ月が経過しました。

この間、75円95銭をつける場面もあり、

上値は今年2回目の介入で80円23銭までドルが反発する場面もありましたが、

基本的には76円台での時間帯が長かった8月でした。

この動きを見ていると「80円以下が定着」というよりも、

「76円台が定着」といった言葉の方が、

現在の相場状況を表すには的確なような気もします。



9月は例年相場が大きく動きます。

2008年のリーマンブラザーズの破たんも9月でした。

したがってドル円もこのまま76円台でちょろちょろしているとは思えません。

上記政策内容にもよりますが、もうしばらくは円高方向へのバイアスが強く、

今年3回目の介入を呼び込む展開が続くと予想しています。

124円台から始まった今回の「円高局面」もすでに4年が経過しました。

サイクル的には「そろそろ転換」してもおかしくないと思われますが、

それには「米景気底入れの兆し」が不可欠です。

残念ながら未だその兆候は、テクニカルでもファンダメンタルズでも観られません。










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