ユーロ財務相会合をにらみ乱高下。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州/NY市場


  • ドル円は昨日のアジア市場では終始78円台前半でのもみ合い
    だったものの、欧州からNY市場にかけては77円半ばから後半で
    小動き。78円台は依然として上値が重いとの印象を残した。
  • ユーロドルは財務相会合の行方を睨み乱高下。会合ではギリシャに対する
    追加融資を行うことで合意。また、EFSFの拡充案も話し合われた模様。
    ただ、欧州債務危機を封じ込める具体的な案が協議されないとの見方もあり、
    ユーロドルは1.34台半ばまで反発するも、再び1.33台前半まで下落。
  • 豪ドルが堅調に推移。対ドルではパリティーを超え、1.0072まで上昇。
    約2週間ぶりの高値を付け、対円でも78円台まで強含む。
  • NYダウは続伸。アメリカン航空の破たんがあったものの、消費者信頼感指数が
    予想を大きく上回ったことを好感。ダウは引けにかけて上げ幅を縮小したものの
    前日比32ドル高で引ける。
  • 債券相場は株高と米経済指標の好転を理由に下落。10年債利回りは1週間ぶりに
    2%台まで上昇。
  • イタリアの国債入札では75億ユーロ(約7800億円)の発行ができたものの、
    落札利回りは再び7%を超えた。
  • 金価格は続伸。原油は大幅に上昇し、ほぼ100ドル近辺で引ける。
    イランでイギリス大使館が襲撃されたことで緊張が高まった。
  • 9月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.59%
  • 11月消費者信頼感指数 → 56




本日の注目イベント


  • 豪   豪第3四半期民間設備投資
  • 日   10月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月失業率
  • 欧   EU財務相会合
  • 独   独11月失業率
  • 米   11月ADP雇用者数
  • 米   11月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   10月仮契約住宅販売指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 加   カナダ9月GDP





注目のユーロ圏財務相会合ではギリシャに対する

追加融資80億ユーロ(約8200億円)を実行することや、

欧州金融安定化基金(EFSF)の拡充案では合意に達したものの、

具体的な危機を封じ込める対策は協議されていない模様です。

ブルームバーグは、財務相らは29日の夜の会合で、

ECBがIMFを経由して域内高債務国に融資する案を初めて協議する予定で、

域内政府に直接貸し付けることを禁じた規則に抵触することなく

ECBが危機対応の先頭に立つことを可能性するための案を話しあっている、

と伝えています。

来週にはユーロ圏首脳会合が予定されていることから、

少なくとも財務相会合では条約の改正も含めた対策のたたき台が

必要との見方があります。

その主導権を握っているのがドイツで、

ショイブレ財務相は前日も解決に向けた前向きな発言をしています。

今朝がた入った報道では、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は、

同会合がEFSFのレバレッジの選択肢で合意したと記者団に語っている模様です。



また、もうひとつ注目されていたイタリアの国債入札は、

目標額の80億ユーロには届きませんでしたが75億ユーロの調達に成功しています。

しかし調達コストの上昇は歴然で、3年債の利回りは10月の4.93%から7.89%に、

10年債利回りは10月の6.06%から7.56%に大きく上昇しています。

特に3年債が10年債の利回りを上回る逆転現象が起きており、

このところのイタリアの置かれている状況を反映したものと観られます。

通常、金利は期間が長くなるほどリスクプレミアムを反映し

「イールドカーブ」は右肩上がりの曲線を形成します。

昨日も述べましたが、イタリアの国債借り換えコストは急激に上昇しています。

高クーポンが発行残高全体に占める割合はまだ多くありませんが、

今後借り換えのための入札を多く控えているため財政への影響は避けられません。

来年2月には月間で500億ユーロ(約5兆2000億円)もの入札を控えています。



ユーロドルは財務相会合への期待感からショートポジションの買い戻しが優勢となり、

欧州時間には1.34台半ばまでユーロ高が進みましたが、

その後の1.33台半ばまでの下げも速く、神経質な展開が続いています。

今週からさらに来週にかけては欧州が今年最も注目されることになろうかと思います。



昨日の東京時間帯ではあれほど底堅かったドル円も、

海外市場ではあっさりと78円を割り込み、77円60銭まで下落しています。

結果的に78円台でのドルの上値の重さが確認された格好にはなっていますが、

現在の水準は「120日移動平均線」を上回っていることや「雲」の上にいること、

また「MACD」も「ゼロの軸」の上で推移していることを考えると、

「短期的な上昇局面」は継続中と考えられます。

77円半ばを割り込むと、元の定位置に戻り、

再び円の先高観が高まる可能性もありますが、

それには今週末の米雇用統計など相場に大きなインパクトを与える材料が必要でしょう。

今朝の経済紙では「円先安観が台頭」との見出しが目につきました。

その根拠として「ドルコール」と「ドルプット」の価格が逆転したことを挙げています。

いわゆる「リスク・リバーサル」と言われるものですが、

いずれドルが高くなる可能性があるため、今のうちに安いドルの手当てをしておこう

という動きが活発になっていることを表しています。



本日は月末です。通常輸出企業のドル売りが多く持ち込まれますが、

一方で輸入の決済水準も高いと観られます。

仲値決めあたりまではドル高に進む可能性はありますが、

その後の動きに注意したいところです。

78円台では昨日の高値である78円29銭を超えられるかどうかが注目されます。

昨日78円台定着には失敗しているだけに、ドル売りも根強いものと予想します。












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ドル円3週間ぶりに78円台前半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州財務相会合では何らかの対策が打ち出されるとの観測強まり
    欧米株式市場が軒並み大幅に反発。そのためリスク回避の流れが後退し、
    円とドルが売られる展開に。
  • ドル円は78円台に乗せ、一時78円24銭まで上昇。約3週間ぶりの
    水準まで円安が進む。
  • ユーロドルも底固い動きから、独経済指標の好転などを材料に1.34目前まで
    上昇。しかし、その後IMFはイタリア紙が報じた同国への資金支援を否定した
    ことからユーロ売りが加速し、100ポイントの下落を見せ安値圏で引ける。
  • 円安が進んだことで、豪ドル円などのクロス円は総じて上昇。豪ドル円は
    約10日ぶりに77円台まで反発。
  • 株式市場は大幅に反発。NYダウは8日ぶりに上昇し全面高の展開に。
    「ブラック・フライデー」での小売売上高が最高だったことや、欧州危機が一旦
    後退するとの観測からダウは291ドル高で引ける。
  • 債券相場は小幅に下落し、10年債利回りはやや上昇。欧州首脳陣による
    取り組みを見極めたいとの雰囲気が優勢に。
  • 金、原油は大幅に続伸。金価格は1700ドル台を回復。
  • 10月新築住宅販件数 → 30.7万件




本日の注目イベント


  • 日   10月失業率
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領、傳中国外務次官講演
  • 欧   11月ユーロ圏景況感指数
  • 独   10月独小売売上高
  • 米   9月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   11月消費者信頼感指数
  • 米   イエレン・FRB副議長講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





ドル円が底堅い動きを見せています。

昨日の海外市場では、節目の77円80銭を完全に抜け、

78円24銭までドル高がすすみました。

欧米の株価が大幅に反発したことで「リスク回避」の流れが後退、

これまで売りこまれていた株式に資金が流れ

市場全体に「円売り、ドル売り」が起き、

先週までの動きの巻き戻しがでたことが背景のようです。



約3週間ぶりに78円台に乗せたドル円はNY引値でも78円台前後でした。

昨日も書いたように、「日足」では既に雲を上抜けし、

昨日の上昇で「120日移動平均線」も抜けています。

注目されるのはこの先「200日移動平均線」を抜くことができるかどうかに移ります。

現在「200日移動平均線」は79円35銭辺りにあるため、

この水準からさらに1円以上の上昇が必要です。

しかも、この水準は10月31日に政府・日銀が大規模介入を実施し、

ドルを力づくで押し上げた際の高値にも近いことから、そう簡単に抜けるとも思えません。

また、78円から79円にかけては実需のドル売りも出易い水準です。

今後円の先高観が急速に後退し、「ドル高傾向」が確認されるような状況になれば、

輸出企業などはドル売りを急ぐ必要も無くなり、むしろ反対に、

輸入企業が早めにドル買いを実施する「リーズ・アンド・ラッグズ」が

起こることも考えられますが、現時点ではそのような状況ではありません。



一方、ドルの下値も固まってきつつあります。

市場介入以外で、いわば自然な流れとして78円台に乗せたことは

今後の展開にやや期待がもて、円の先高観も後退しつつあります。

今後も欧州での財務相会合、週末の米雇用統計やそれに絡む追加緩和観測など、

波乱要因は残っています。

ここは、ある程度利益が出るものは利益を確定し、

次の展開を見極めることが重要かと思います。

下値のメドは77円60-70銭辺りと見ていますが、

上値は日経平均株価の上昇を材料にどこまでドル買いが進むかに注目です。

特にNY市場でのドル高値である、

78円20-25銭が抜けるかどうかに関心が集まります。



ユーロドルは昨日のアジア市場では「窓開け」を見せながら上昇し、

欧州市場では1.34台迫る水準までユーロ買い戻しが進みました。

しかしIMFは、イタリア紙が伝えた

「IMFがイタリアに6000億ユーロ(約62兆円)の資金支援を検討している」との

報道について「協議は行ってない」と否定したことで、再び下落しています。

ただ、IMFがEUと歩調を合わせ何らかの行動を取る可能性は十分考えらえます。

本日行われるユーロ圏財務相会合に向けて、メルケル首相の報道官は

「ドイツは条約改正について、意欲的なスケジュールで作業をしている。

欧州は永遠に待っていることはできないし、一部から見れば驚きのスピードで

限られた変更を実現することは可能はなずだ。」と語っており、

ショイブレ独財務相も「重要なシグナルを市場に送ることになる」との

コメントを残しています。(ブルームバーグ)



このため、市場ではユーロ危機を封じ込めるための行動を取るとの観測が高まっており、

これが昨日の欧州各国の国債安定化に寄与したようです。

それでも昨日のイタリア国債の入札では、発行額は目標上限の7億5千万ユーロを下回り、

利回りは7.3%でした。

昨日の入札は、2023年9月償還の「インフレ連動債」でしたが、

前回の「インフレ連動債」の入札は2010年3月で、

当時の利回りは2.19%だったことを考えると、調達コストは大幅に上昇しています。

今後財政再建に向けた緊縮予算を進める上で「金利負担」が大幅に増えることは明白です。



イタリアでは今夜も10年債と3年債で

最大80億ユーロ(約8300億円)の入札を控えています。

ユーロ圏財務相会合での具体的な対応策の内容と、

イタリア国債の入札結果を睨みながらユーロが神経質な動きをすることが予想されます。

基本的には戻りを売るスタンスでいいと思いますが、

1.34台半ばから1.35台半ばでは「4時間足」の雲が位置していることから、

大きく値を戻した場合でも、このあたりがショートメイクのゾーンと考えています。












ユーロ週明けに窓を開けて上昇。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州/NY市場


  • イタリア国債の入札不調やベルギー国債の格下げを材料に、ユーロドルは
    下げ足を速め、一時1.3213まで下落。前日の安値から100ポイント
    以上の下落を記録。

  • 「ユーロ安ドル高」が進んだことに加え、東京市場で日本の国債が売られ、
    長期金利が上昇したことで円売りを誘発。ドル円は一時77円79銭まで下落し
    円の安値圏で引ける。

  • IMFがイタリアの債務危機が悪化した場合に備え、6000億ユーロ
    (約62兆円)の支援を準備していると、イタリアのスタンパ紙が伝えたことで
    今朝のオセアニア市場ではユ-ロが大きく上昇して始まり、「窓開け」が示現。

  • 米国株は欧州債務懸念から7日続落。ダウは前日比25ドル安の1万1200ドル
    台と約1ヵ月半ぶりの安値に。

  • 債券相場は反落。前日までに金利が大幅に低下(価格は上昇)していたことから、
    利益確定の売りに押された格好。
    価格は下落し、10年債利回りは1.96%台に。
  • 金価格は小幅に続落し、原油は小反発。

本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏10月M3
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領、バローゾ欧州委員長、オバマ大統領と会談
  • 独   独12月GFK消費者信頼感指数
  • 独   独11月消費者物価指数(確報値)
  • 米   10月新築住宅販件数

イタリアのスタンパ紙が、IMFはイタリアの債務危機が悪化した場合に備えて、
6000億ユーロ(約62兆円)の支援を準備しているとの報道に、早朝のオセアニア
市場ではユーロドルが先週末のNYクローズから約100ポイントも上昇しています。

同紙によれば、モンティ首相は計画している財政緊縮措置で同国債務への憶測をおさえる
ことができなければ、資金を利用する可能性があると伝えており、その際の金利は4-5%で、
4000億ー6000億ユーロになる公算があるとも伝えています。
この報道を受け、ユーロドルは朝方1.3340近辺まで買い戻され「窓あけ」を実現させています。

イタリアでは先週末、国債入札が不調に終わり、6ヵ月債が6.5%、2年債が7.8%と、
いずれもユーロ導入後の最高値を記録し、今後の財政運営では益々厳しさを増すと予想されます。

このため、ユーロドルは節目の1.33台を大きく割り込み1.32台前半まで下落しました。

また欧州危機はユーロ圏内だけに留まらず、ハンガリーでは格下げをきっかけに通貨が大幅安となり、
国債利回りは10%に近い水準まで売られてことで、同政府はIMFに資金支援を要請しています。

欧州債務問題の深刻化でユーロ圏をけん引するドイツ国債までも売られ、さらに周辺国の国債の
格下げも相次ぐなど、いよいよ最終章に入った感があります。
機関投資家や銀行などが欧州債券を保有しているだけで評価損が膨らむ状況に、一斉に欧州債
を手放していることも債券価格の下落に拍車をかけていると言えます。

そんな状況の中で非常に厳しい状況に陥っているのが、イタリアとスペインです。
イタリアの10年債利回りは既に7.3%に近い水準で、スペインも6.6%台と高止まり
しています。
イタリアでは週明けの本日と明日にも3年債や10年債の入札があり、スペインでも12月1日には
3年債の入札が控えており、両国国債価格の行方がユーロに大きな影響を与えるため、「今週の
最大のイベントの一つ」と考えられます。
仮に入札が不調に終わると、さらに債券が売られ、ユーロの下落に繋がります。
IMFの資金援助の可能性も決してないとは言えない状況です。

先週末のNY市場では、ドル円が77円79銭まで上昇しました。この水準はちょうど「日足」の
120日移動平均線にぶつかり頭を押さえられた格好になりましたが、120日移動平均線を
テストすること自体、10月末の介入後初めてのことになります。
介入後3-4日は78円前後で推移していましたが、この時は上値が重く「どこまで下落するのかを
テスト」している状況でしたが、今回は「上値がどこまであるのかをテスト」する動きと観られます。
先週末の債券市場で日本の国債が売られ、10年利回りが1.03%まで上昇(価格は下落)した
ことで、「日本売り」の連想が働いたことがきっかけだったようです。

ただ、日本の国債は欧州債のように海外の投資家の保有額は少なく、海外の投資家が積極的に売りに
走るという様な事態は考えにくいと思います。
問題は格下げになった場合、大量の国債を保有する日本の大手銀行が売りに回った時には利回りが
大きく跳ね上がり、ドル円でも円安が加速すると観られますが、少なくとも足元ではそのような状況
ではありません。
先週半ばあたりから「77円台が定着」してきたドル円ですが、まだ下落のリスクはあると思います。
78円台にしっかり乗せ、79円半ばを抜けるようなら「日足」でも200日移動平均線を上抜けし、
市場介入以外では今年に入ってほとんど抜けていない「雲」も抜けることになり、「ドル安反転」の
第一歩となる可能性はありますが、道のりはまだ遠いと思われます。
ドル反転には先ずは77円台キープが重要な要件となり、ここはしっかりと見極める必要があります。

ユーロ、対円対ドルとも上値は重い。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州/NY市場



  • 独ifo景況指数が発表され、市場予想を上回ったことでユーロが上昇。

    対ドルで1.34台前半まで買われたものの、その後は再び1.33台前半まで

    下落する。独メルケル首相が依然としてユーロ共同債の発行には否定的な発言を

    したことが材料視された。

  • ドル円は77円付付近まで下落したものの、77円台割れには至らず、

    77円台前半で一進一退。

  • NY市場は「感謝祭」のため株式、債券市場、商品市場は休場。

  • サルコジ仏大統領は、フランスのストラスブールで独メルケル首相、伊モンティ

    首相と会談し、ユーロ圏諸国の財政規律を強化するためEU条約改正案を提案することで

    合意したと発表。





本日の注目イベント


  • 日   10月消費者物価指数(CPI)

  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演




ドイツ国債が前日に引き続き売られる場面があり、10年債利回りは一時2.25%まで

上昇(価格は下落)しました。欧州債務国の国債のみならず、ドイツ国債をも手放す

動きが広がったことで、「ユーロ圏そのものに対する不安が拡大」したとも言える状況

です。

昨日はドイツ以外でも、オランダ、フィンランドなど「優良銘柄」も軟調な展開でした。



そんな中、ユーロ圏3大国である独仏伊の首脳がフランスのストラスブールで会談

を行っています。

会談では、これまでの債務国に対する監視を強める方法から、さらに踏み込んだ、

財政規律を強化するための条約改正案を数日以内に提案することで合意したと

発表しています。

3首脳は、2年を超える債務危機は悪化に歯止めがかからず、ここ数日は安全資

産であるドイツ国債にも信用不安が波及し始めたことに憂慮したものと思われます。



しかしメルケル首相は、ユーロ共同債の発行については「必要ではないし適切で

もない」と言明し、「金利のかい離を無視することは、全く誤ったシグナルとなる。

金利差はどこで一段の取り組みが必要かを示す指標だからだ」と、これまでと同

様反対の立場を表明しています。

また、副首相である、レスラー経済技術相もこの日の会議で「ユーロ共同債に対

するわれわれの答えはノーだ」と語り、メルケル政権の結束を示した格好になって

います。



おもしろかったのは、会談後の3首脳の記者会見の写真です。

今朝の日経新聞に掲載された3首脳の写真では、真中にいるサルコジ大統領

はメルケル首相に向かって「メルケルさん、そろそろ我々の案に妥協して下さい

よ」と語りかけているようで、それに対してメルケル首相は「何いってんの、ダメな

ものはダメよ」と突っぱねているように見受けられます。

そして右端にいるモンティ首相は、笑みを浮かべながらその様子を眺めていま

す。3首脳がそれぞれの立場と性格ををうまく態度で表した「絶妙な写真」に思

わず見入ってしまいました。



ドイツはこれまでも、ECBによる域内の国債の大量購入にも反対の立場で、E

FSFを金融機関にすることにも反対の立場をとってきました。

中央銀行であるドイツ連銀(ブンデスバンク)が長い間維持してきた独立性と

信頼性へに自負も垣間見られます。

しかし、ここにきて「質への逃避」として買われ続けてきたドイツ国債にも不安

の波が押し寄せてきました。

こうなると、ドイツと言えども「自国の利益」のみを主張しているわけにはいかな

いはずです。

最悪の場合にはユーロ圏の崩壊に繋がりかねない事態も想定できなくありま

せん。そうなった場合、ドイツにとっても不利益が発生することは十分考えられ

ます。大げさに言えば、通貨ユーロの将来はドイツの決断にかかっていると言

えます。



ユーロドルは、やはり上値は重く、昨日の高値もここで記述したように1.340

0-20の間でした。ここは、これまでのサポートだった水準で、今度はレジス

タンスになっているからです。

下値は「週足」のトレンドラインがサポートする1.330前後と、その下では10

月3日の安値である1.3145あたりかと予想します。



ドル円は10月末の介入後76円台半ばまで再びドル安が進んだものの、足元

では77円台が「定着」しそうな動きを見せています。

しかし、上値の重さは不変で、今後77円半ばとその上値の77円80銭あたり

を完全に抜け切れるかどうかが重要かと思います。

76円半ばを再度割り込むようなら、介入警戒感が高まる一方、円の先高観も

再び台頭してきそうです。



11月も間もなく終わります。

良い週末を・・・・。

ユーロドル、独国債入札不調で1.33台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドイツ国債の入札不調をきっかけにユーロは節目の1.34台を割り込み
    大きく下落。ベルギー、イタリアなどの国債も売り込まれ、ソブリンリスクが
    一段と加速したことで、「円とドル」が買われる展開に。
  • ドル円はユーロ安に引っ張られる格好で約2週間ぶりに77円58銭まで上昇。
    市場全体がドル高の流れの中、円は対ドル以外では買われ、ユーロ円も103円
    割れ目前の水準まで下落。
  • EUは欧州共同債の発行についての協議を開始するとともに、財政規律を守れない
    国に対する監視についても強化する方向で検討。
  • 株式市場は大幅下落。ドイツ国債の「札割れ」で、欧州危機がさらに強まるとの懸念や、
    中国のPMIが約3年ぶりの低水準だったことで、ダウは236ドル安と、この日の安値圏で引ける。
  • 債券価格は7年債入札の好調を受けて続伸。10年債利回りは1.88%まで低下し、
    10月6日以来の低水準に。
  • 金、原油はともに反落。
  • 10月耐久財受注 → -0.7%
  • 10月個人所得 → +0.4%
  • 10月個人支出 → +0.1%
  • 10月PCE・コア・デフレーター → +1.7%
  • 週間失業保険申請件数 → 39.3万件
  • 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(11月) → 64.1
  • 11月カンザスシティー連銀製造業活動 → 4




本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 独   独7-9月期GDP(確報値)
  • 独   独ifo景況指数
  • 英   英7-9月期GDP
  • 米   NY市場休場(感謝祭)





欧州債務問題の拡大懸念からユーロドルは節目の1.34台を割り込むと下げ足を速め、

1.34台前半まで急落しています。

欧州で最も安全な資産であるドイツ国債にまでも不安が拡大してきたことや、

ユーロ圏の経済活動が3ヵ月連続で縮小し、ユーロ圏がリセッション(景気後退)に

逆戻りしつつある兆候が示されたことなどがきっかけでした。



ドイツ政府が実施した10年債入札では、

60億ユーロ(約6200億円)の募集に対して61%の応札となり、

「札割れ」となりました。

落札利回りも1.98%と流通利回りを上回る水準で、人気のなさを伺わせました。

この結果に関しては、ドイツ国債そのものに不安があるわけではなく、

このところ続いている欧州債務問題からドイツ以外の国債を大量に売られ、

その資金がドイツ国債に流れ込み、

ドイツ国債の価格が大きく上昇(金利は低下)していたことが背景です。

いわゆる「質への逃避」が起きそのため、

ドイツ国債の金利水準そのものが魅力的でなくなったということです。

また、価格が上昇しているため、新発国債をこの水準で購入するリスクも、

手控えられた背景かと思われます。



欧州債の代表である「ドイツ国債」が売られたことで、

フランスやベルギーなどの国債も大きく下落しています。

イタリア国債も引け値では6.943%ですが、一時は7%を超える水準でした。

正に、欧州のソブリンリスクがまん延した状況となり、相対的に米国債が買われ、

こちらの利回りは約1ヵ月半ぶりに1.8%台まで低下しています。



EUでは「ユーロ共同債」発行に関する協議が始められています。

具体的な方法は今後の協議に委ねられますが、既にメルケル独首相は

「金融危機の渦中のいま議論するのは適切でない」と反発を強めています。

「ユーロ共同債」が実現すれば、

ギリシャやイタリアなど資金調達のコストが高い国にとっては、

低金利で資金を取り込むことができ大きなメリットがある一方、

ドイツなど相対的に格付けの高い国は「自力」で

低コストの資金が調達できることから足並みが揃っていません。

ただ、この案も大国ドイツがどこまで妥協してくるかが実現へのハードルと言えます。



ユ-ロドルは「ドイツショック」により、

これまでサポートされてきた1.34台を大きく割り込んでいます。

これで次の下値のメドは10月3日に記録した1.31台半ばとなり、

そこを割り込めば1.30台の心理的な大きな壁を意識することになりそうです。

また上値はこれまでサポートゾーンだった1.3400-20の水準が抵抗帯となることは、

テクニカルの基本として意識しておくべきでしょう。



一方ドル円は、介入によるドル買い以外では久しぶりの反発を見せています。

77円58銭の高値は「8時間足」の雲でちょうど抑えられた格好になっています。

ユーロが急落したことで「ドル買い」が活発になり、

ドル円でもドル買い戻しが進んでことで

77円台半ばまで「円安」が進んだものと思われます。

チャートでは「8時間足」までの短い足では全て「好転」が実現しています。

少なくともこの状態を観るかぎりドル円も78円を目指す展開を予想できますが、

そこはこれまで何度も「期待を裏切ってきた」ドル円です、

そう簡単に上昇に向かうと考えるわけにもいきません。

まずは「日足」の120日移動平均線が位置する

77円80-85銭辺りがレジスタンスポイントとして挙げられます。

どこまでドル高に進むかは今後の展開を見極めたいと思いますが、

昨日のNY市場では終始77円台での推移でした。

従って77円台を維持できるどうかも下値のメドとなり、

今後ドル円が反発するかどうかの「指針」にもなり得そうです。



ユーロドルがさらに下落し1.30台を意識するような展開になれば

ドル円も78円台を超えている可能性はありますが、

その時にはユーロ円は大きく下落しているはずです。

クロス円は下落圧力が強まってくると予想しますが、

中でもユーロ円の100円割れがあるのかどうかは非常に注目されます。

欧州危機が収まる気配を見せない状況では、その可能性は決して低くはないと思います。












スペイン債利回り上昇も依然レンジ相場。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州市場でスペイン国債入札も無難に結果となったものの、
    利回りは前月比で2倍以上に。急激な資金調達コスト上昇が目立つ。
  • ドル円は昨日の値幅とほぼ変わらず。米GDPの予想を下回る結果を受け
    市場はリスク回避の動きが優勢なるものの、その後は77円を上値に方向感に欠ける展開。
  • ユーロドルも米指標発表後、ドル円と同様に動かず。1.35でサポートされ小康状態。
  • NYダウは続落。米経済指標の悪化などから売り優勢。欧州債務懸念が
    根強いが、IMF短期融資制度(PLL)を創設するとの発表で若干後退した。
  • 債券市場はリスク回避の流れから続伸。価格は上昇、利回りは下落。
  • 金は急反発したものの、1700ドルが上値の格好に。原油も反発。
  • 7-9月GDP(改定値) → +2.0%(市場予想は+2.5%)
  • 11月リッチモンド連銀製造業指数 → ±0(市場予想は-2)




本日の注目イベント


  • 日   東京市場休場(勤労感謝の日)
  • 日   ASEAN+3財務相・中央銀行総裁会議
  • 独   独11月製造業PMI
  • 独   独11月非製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏11月製造業非PMI
  • 英   BOE議事録
  • 米   10月耐久財受注
  • 米   10月個人所得
  • 米   10月個人支出
  • 米   10月PCE・コア・デフレーター
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(11月)
  • 米   11月カンザスシティー連銀製造業活動
  • 加   カーニー・カナダ中銀総裁講演





欧州債務問題は根強く、じわじわと拡大を見せております。

昨日はスペインの短期国債の入札が行われ、目標値近くの資金は集められたそうですが、

利回りの平均が10月分の2.292%から5.110%まで上昇しておりました。

スペインまで市場の不安は広がっているのが如実に表れているのが分かります。

そして、フランスも格下げ懸念や利回りの上昇が注目されてきています。

市場はドイツ以外は信用できなくなっており、

今後ユーロ共同債の発行などに焦点が当たってくるのではないでしょうか。

依然、ユーロ圏から目が離せない状況は続きそうです。



ドル円、ユーロドルなど相変わらずのレンジ相場が続いています。

欧州の先行き不透明感や感謝祭を前に調整などが影響しているようです。

本日は東京タイムの動きは期待できなく、欧州勢が参加してくるまでドル円76円後半で

ユーロドルは1.35前半でもみ合う展開が予想されます。



テクニカルを確認しておきますと、

ドル円の「1時間足」以降の長い足などに200日移動平均線や一目均衡表の雲、

ボリンジャーなどが77円前半に重要なテクニカルが集中しております。

昨日も77円30銭程まで上昇しましたが「4時間足」の雲の下限や

120日移動平均線を見るとちょうど、上値を抑えられた格好です。

77円30銭~50銭がポイントとなってくるようです。



ユーロドルでは1.34~1.36のレンジ相場の中、1.35を中心に推移しております。

「8時間足」で10月4日の安値を軸にトレンドラインを引きますと

サポートがされているのが確認できます。

さらに、10月28日に付けた高値からトレンドラインを引けば

三角もち合いを形成しており、そろそろ、どちらかに動き出しそうなので、

欧米タイムでひと動きあってもおかしくなさそうです。



最後に気になりますのが豪ドルです。

対米ドル、対円ともに「日足」の一目均衡表で雲抜け、遅行スパンの逆転、

転換線と基準線の逆転の三役逆転となっています。

さらには、ボリンジャーも拡大しておりますので下落圧力が高まっています。

対米ドルではパリティ(等価)に戻せていないところも注目です。












米超党派財政削減案は合意できず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は下値が76円75銭程度と限られたものの、上値も77円台には
    届かず、一進一退。米議会の超党派委員会が財政赤字削減策でほぼ合意できない
    ことが確認されたものの、大幅なドル売りにはつながらず。
  • ユーロドルはジリ安の展開。先週末には1.36台まで反発したものの、週明けの
    アジア市場からは緩やかな下落が続き、NY市場では1.34台前半まで下落。
    フランス国債の利回りが一時3.6%台まで上昇するなど、依然として債券相場を
    睨む展開が続く。
  • 豪ドルが大幅続落。高金利資産の需要が後退し、対ドルでは約1ヵ月半ぶりに
    0.98台前半まで下げる。金など資源価格の下落も豪ドル売りを加速。
  • 株式市場は大幅に反落。欧州債務問題の先行き不透明さに加え、米議会での
    赤字削減策が23日の期限までに合意できない見通しからダウは一時340ドル安
    まで売られ、引けは248ドル安。
  • 債券相場は続伸。欧州債務問題などを背景に2年債入札が好調となり、「質への
    逃避」から価格は上昇し、利回りは低下。
  • 金は大幅に反落し1700ドルの大台を割り込み、約1ヵ月振りの安値に。
    原油価格は3日続落。
  • 10月中古住宅販売件数 → 497万件




本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   パパデモス・ギリシャ首相、ユンケルユーロ圏議長と会談
  • 欧   ショイブレ・独財務相講演
  • 米   7-9月GDP(改定値)
  • 米   11月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   FOMC議事録(11/1、2日分)
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演





23日期限の超党派委員会での財政赤字削減案は議会で合意できず、

党派争いが2012年の大統領選・議会選挙に持ち込まれるとともに、

1兆2000億ドル(約92兆円)の歳出が自動的に削減される可能性も出てきました。

同委員会のヘンサーリング下院議員は、

「われわれは今日、期限までに超党派の合意が可能でないとの結論に達した」

との声明を発表しました。



合意の期限は23日ですが、その2日前までに合意の正式文書を作成する必要があるため、

実質的には21日が期限との見方がありました。

1兆2000億ドルの削減案に合意できなかったことで、

米予算は一律カットされることになり、

特に国防費の削減が大きな問題となる可能性が高いと見られます。

この夏の債務上限引き上げ問題では、期限ギリギリで合意したこともあり、

一部には「最終的には合意に達するのでは」との楽観論もありましたが

今回は両党の間の溝は埋まらず、

オバマ政権にとっても今後の政策運営がますます厳しいものになりそうです。



市場ではこの問題が合意に達しないとドル売りが加速するのではとの観測もありましたが、

実際には欧州債務問題への懸念の方がより不安視されていたと観られ、

フランス国債の利回り上昇に「ユーロ売り、ドル買い」で反応しています。

フランス国債については、格付け会社ムーディーズが

「利回りが高止まりすれば、格付け見通しに悪影響がでる」と警告したこともあり

ユーロ売りに繋がっています。

ムーディーズは今年10月にもフランス国債の格付け見直しを発表しており、

今後3ヵ月後に見直しがなされるとすれば、

来年1月にはフランスが「AAA」の最高格付けから外れる可能性も出てきました。



欧州債務問題は、通貨ユーロに加盟していないハンガリーにも及んできました。

ハンガリー政府は、昨日EU、IMFに対して金融支援を要請しています。

報道では、すぐに資金調達に困る状態ではなく、

緊急時の資金繰りを確保するとの意味合いのようですが、

欧州債務問題をきっかけに新興国から資金の流出が続き、

欧州だけではなくアジアを含む世界の新興国通貨が売られている状況で、

今後同様な事態が起こる可能性も否定できません。



米国に問題はあるけど、欧州の債務問題は緊急の課題であるとの見方から

ユーロドルは上値の重い展開が続いています。

1.34台~1.36台のレンジで動いていますが、

今のところどちらに大きく抜けるか見極めている状態ですが、

欧州各国の国債が売られ易い地合いであることを考えると、

1.34台を抜ける可能性の方が高いと予想しています。

また、ドル円もユーロが売られると「連れ安」になる動きも考えられますが、

こちらもまず77円台に乗せるのがやっかいです。

先週半ばから「1時間足」のボリンジャーバンドでは、

上限の「2シグマ」が壁となって押し戻されています。

ドル円ももう一段の下落を予想していますが、77円台に乗せ、

77円30銭を上抜けするとドル反発の「初動」と観られることになります。

ここは目配りが必要です。



また、昨日の中古住宅販売件数もそうでしたが、

このところの米経済指標の改善傾向も頭に入れておきたいと思います。

改善したといっても絶対水準は依然低いことに変わりはありませんが、

リーマンショック以来低迷を続けている米住宅販売にも

やや明るい兆しがあることも事実です。



豪ドルの下げが厳しくなっています。

対ドルでは0.98割れ目前まで下落しており、

「週足」でみると、「遅行スパン」は逆転を続けており下落トレンドに変化はありません。

下値のめどは「100日移動平均線」のある0.9751あたりで、

最大0.96までは「雲」や「120日移動平均線」があり、

抵抗する可能性がありますが、この水準を下抜けすると大幅な下落が予想されます。

また、対円でも下落基調は変わらず、

目先は74円25銭辺りのマイナーサポートを意識しますが、

抜けたら10月3日に記録した72円台前半が見えてくる可能性があります。












ドル円76円半ばを試すも反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は小動きながらも下値を切り下げる展開が続き、

    一時76円61銭まで円買いが進む。先月末の介入後の円の

    最高値を更新し、既に約3円、円高方向に水準を切り上げる。

    しかし、76円50銭の節目は抜けずやや反発して取引を終える。

  • ユーロドルは反発。ECBがイタリアとスペインの国債を買い入れた

    との情報や、ECBがIMFとのユーロ諸国救済のための協議を始めるとの

    観測から買い戻しが優勢となり、1.36台前半まで反発。ただその後は

    上値の重さから1.35台前半まで下落して引ける。

  • 20日投票のスペイン総選挙は、最大野党が勝利し政権交代が確実に。

  • 株価は反発。2日連続で大幅に下げた反動もあり、ダウは25ドルの

    小幅高で越週。

  • 債券相場は反落し、10年債利回りは2%台に乗せて引ける。

  • 金は小幅に反発、原油価格は大幅に続落し97ドル台に。

  • 10月景気先行指数 → +0.9%




本日の注目イベント


  • 日   10月貿易統計

  • 欧   ユーロ圏9月経常収支

  • 欧   シュタルク・ECB理事講演

  • 欧   フィヨン・仏首相講演

  • 米   10月中古住宅販売件数

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演




ドル円は76円61銭までドル安円高が進み、依然とし上値の重い展開が続いています。

足元では77円台さえも上値の上限になりそうな気配もあります、再び大規模介入以前

の状況に戻りつつあります。

「覆面介入」(secret intervention)に対する警戒感もありますが、円は上値をゆっくり、

しかし確実に切り上げている状況が続いています。

これで、10月31日の大規模介入のドル高値79円53銭から、約3円ドル安水準に押

し下げられ、介入によって押し上げられた値幅の3/4が消された格好です。



政府・日銀はそれ以降目立った介入はしていないようですが、一部には「覆面介入」

を行っているのでは、との観測もあるようです。

しかし、「覆面介入」は直接市場に「ドル買い、円売り」注文を出すわけにはいかず、

ある特定の銀行に注文を集中させるしかありません。

しかし、それでも介入すればその情報は漏れやすく、秘密裏におこなうことは非常に

困難です。

介入を受けた銀行がよほどかん口令を敷かない限りはかなか難しいことは過去の介

入で分かっています。

「覆面介入」の有無は分かりませんが、個人的には77円前後で介入を実施する可

能性は低いと思われます。G20以降米国の当局者の発言は政府・日銀の単独介

入にはどちらかと言えば批判的であることから、むやみに介入はしにくいことや

介入資金も無尽蔵ではないことから、さらに効果的な介入方法を探っているものと

思われます。76円前後が一つのメドになるのではないかと観ています。



ユーロに関しては売り材料が多いものの、節目の1.34台割れはなかなか実現し

ません。

イタリアやスペインの国債の利回りがユーロ相場の方向を決める展開が続いてお

り、先週末はECBがIMFにユーロ圏諸国救済のための資金を貸し付ける仕組み

について、両者が協議を始める可能性があるとの報道を手がかりにユーロ買い戻

しが活発になりました。

欧州債務を巡る問題は依然解決には程遠く、今後もユーロ売りに繋がる可能性

は高いと思われることから、ユーロの戻りを売るスタンスを継続した方がベターか

と思います。



イギリスのデーリー・テレグラフは、ユーロ圏諸国の債務危機をめぐり、ドイツが、

債務返済の見通しが暗い問題国には金融市場の混乱を回避しつつ速やかに

「管理型デフォルト」に移行させる枠組みを用意すべきだとの政府文書を作成し

た、と報じている今後ギリシャなどは早急に、目に見える形で債務削減を実現し

ていかないと支援が中断される可能性も否定できません。

また、イタリアについてモンティ新首相が24日に独仏首脳とのトップ会談をフラ

ンスで行い、債務危機の対応を協議すると発表しています。



今週もユーロドルが下値の1.34台を割り込むのか、あるいは上値では1.36

台に乗せもう一段上値を目指すのか、注目したいと思います。

ドル円は「1時間足」では既に77円近辺に雲があり、77円手前には「100日

移動平均線」と「120日移動平均線」も集中しており、

「上値の重さ」を示しています。

ただ、この雲は比較的厚みがないことから、上抜けし易い形であることは記

憶しておきたいところです。

引き続き、ドル円は膠着状態が続くなか、76円50銭を目指す展開を予想し

ます。

欧州債務懸念で豪ドルも大幅下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は前日とほぼ同じ値動き。77円10銭-76円90銭
    での狭いレンジを上下とも抜けきれない展開が続く。
  • ユーロドルは欧州時間では反発。イタリア国債の利回りが7%を
    割り込んできたことを好感した動き。しかし、スペイン国債入札の不調から
    同国国債の利回りが上昇したことで、ユーロドルは再び1.34台に下落。
  • リスク回避の流れが加速し、豪ドルなど高金利通貨が急落。豪ドルは
    対米ドルでパリティーを割り込み、0.99台後半まで下落し、約1ヵ月振りの
    安値を記録。
  • 株式市場は大幅に続落。欧州危機の悪化がフランスにも及ぶとの懸念が
    払拭できず、引き続き銀行株などを中心に下落しダウは134ドル安。
  • 債券相場は続伸し約1週間ぶりに10年債利回りが2%台を割り込む。
    スペインとフランス国債の下落が米国債の需要を高めた。
  • 格付け会社フィッチは、イタリアが市場へのアクセスを失えば、同国の
    信用格付けを引き下げる可能性があることを明らかにし、イタリアはすでに
    リセッション(景気後退)入りしている公算があると指摘。
  • 金は前日比50ドルを超える大幅安。欧州債務危機拡大懸念から
    ひとまずリスク資産を売却する動きが加速。
    原油価格も大幅に反落し100ドル台を割り込む。
  • 10月建設許可件数 → 65.3万件
  • 10月住宅着工件数 → 62.8万件
  • 週間失業保険申請件数 → 38.8万件
  • 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 3.6





本日の注目イベント


  • 独   独10月生産者物価指数
  • 米   10月景気先行指数
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月消費者物価指数
  • 加   カナダ10月景気先行指数





ユーロドルは前日と同じような動きを見せ、

依然としてユーロ圏諸国の債券相場をにらんだ展開が続いています。

それでも足元では1.34台を割り込まず、

昨日アジア市場でも1.3420水準まで下落した後はジリ高が続き

100ポイントほど水準を切り上げる展開でした。

1.34辺りは「日足」の雲の下限でサポートされており、

この水準が下抜けすると下落に拍車がかかりそうですが

今のところ強いレジスタンスポイントとなっています。



ユーロドル反発の背景はイタリア国債の利回り低下(価格の上昇)でした。

モンティ新政権が、所信表明演説で財政再建のための政策を実施することを約束したことが

評価され、10年債利回りは危険水域の7%を割り込み、

ユーロ買い戻しが優勢となりました。

ただ、イタリアでも増税反対のデモが活発化するなど、

年金改革などが今後すんなりいくかどうかは不透明です。



注目のスペイン国債の入札では調達予定金額の40億ユーロには届かず、

平均落札利回りも6.975%と「やや不調」に終わったことで

既発債が売られ、10年債利回りは一時6.78%まで上昇しました。

危険水域の7%が視野に入る展開となり、

再びユーロドルの売りを誘った格好となっています。

同国債の引けは6.42%でしたが依然高止まりしている状況です。



懸念されるのはドイツ国債との利回りスプレッドが一時4.5%を超えていたことです。

欧州で最も安全なドイツ国債との利回りスプレッドが4.5%を超えると、

イタリア国債急落のきっかけになったように、決済機関である

LCHクリアネットがスペイン国債に対する保証率の引き上げに

踏み切る可能性があることです。

同決済期間はドイツ国債(AAA格)とのスプレッドが4.5%を超えると

保証率を引き上げてきたことから、4.5%が分水嶺と観られています。



欧州債務問題はこれまでで最も厳しい状況を迎えていると考えられます。

ギリシャ、スペインの国債の利回りは依然として高止まりをしており、

昨日はオランダやフィンランド、オーストリアの国債が売られる場面もあり

「ドイツ国債以外は保有できない」といったバイアスもかかっています。

ユ-ロ圏としては、欧州金融安定基金(EFSF)の拡充や、

ECBによる大規模な域内債券の購入など、実効性のある対策を打ち出す

必要性に迫られています。

フランスがECBを活用することによって危機を封じ込める案を提案していますが、

ドイツはこの案に否定的です。

メルケル首相はベルリンの演説で、「こうした提案が今導入されたとしても、

どれも現在の危機解決をもたらすことはないと確信している」と

反発の姿勢を強めており、欧州債務危機への「特効薬」はみつかりません。



従って、ユーロドルは債券相場の動きによっては反発する場面もありますが

上値は限定的と観ています。

少なくとも10月初めの1.31台半ばから1.42台半ばまで、

1100ポイントも急反発したような状況にはないと思われます。

焦点は上述のように1.34台を維持できるかどうかです。



欧州債務問題の拡大懸念から高金利通貨の代表である豪ドルが大幅に下落しています。

テクニカルを確認すると、対ドルでは「日足」の雲の下限を目指しているものと思われます。

現在雲の下限は0.9938にあり、ここが抜けるかどうかが注目されます。

一目均衡表では「遅行スパン」も「逆転」を起こしており基調はダウントレンドです。

同時に対円でも76円60銭あたりが雲の下限です。

ドル円に目立った動きがないため、豪ドル円は「豪ドル対米ドル」の動きとほぼ同様です。

「豪ドル対米ドル」がさらに下落すると観れば、豪ドル円も下落すると考えられます。

中長期的にみれば、豪ドル円の76円台から下値は「買い場」と観ていますが、

今しばらく値動きに注意したいところです。



気温は確実に冬に向かっていますが、寒暖の差が大きいようです。ご注意ください。

良い週末を・・・・。












ユーロ反発するも依然として上値が重い。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 上値の重い展開が続くドル円は76円台後半まで下落するものの、
    結局77円台に押し戻され一進一退。
  • ユーロドルは欧州各国の国債価格の行方を反映し荒っぽい展開が続く。
    欧州時間の朝方はイタリア国債などが反発したことを受けユーロ買い戻しが優勢。
    一時1.35台半ばまで上昇したものの、フランス国債などが下落に転じると
    再びユーロ売りが強まり1.34台半ばまで下落。欧州債務危機の拡大懸念が
    徐々に強まる展開に。
  • 株式市場は大幅に反落。引けにかけて格付け会社フィッチが、欧州債務危機の
    さらなる拡大は米銀のリスクになるとの見解を示したことが嫌気された。
    ダウは190ドル下げ1万2千ドル台を割り込む。
  • 債券相場は小幅に反発。欧州債務問題が拡大する気配を見せていることから
    米国債への需要が高まった。
  • イタリアではモンティ新内閣が発足。閣僚全員が政治家以外から選ばれ
    財政問題に取り組む姿勢はみせたものの、その成果は不透明。
  • 独メルケル首相は、EUの関係機関を強化し財政規律引き締めを監視する必要が
    あるとの認識を示す。
  • 金は反落、原油価格は大幅に続伸し、一気に102ドル台に乗せ
    高値で引ける。原油在庫が先週比減少していたことなどが背景。
  • 10月消費者物価指数(CPI) → -0.1%
  • 10月鉱工業生産 → +0.7%
  • 10月設備稼働率 → 77.8
  • 11月NAHB住宅市場指数 → 20




本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 独   ショイブレ・独財務相講演
  • 米   10月建設許可件数
  • 米   10月住宅着工件数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演





引き続きユーロドルが欧州のソブリンリスクを意識しながら神経質な展開を見せています。

アジア時間に1.34台まで下落し上値の重い展開を見せていたユーロドルは、

欧州時間に入ると一転して上昇し、1.35台半ばまで買い戻されました。

スペイン、イタリアなどの国債が買い戻され(金利は低下)、

最も安全なドイツ国債が売られたことで「リスク回避」の流れが

やや後退したことに反応したものでした。

しかし、その後ユーロの買いが一巡し、上記国債に加え、

フランス、オランダなど「AAA」(トリプルA)格を保有する国の国債も

下落に転じたことから再びユーロ売りが再燃し、あっさり1.35台を割り込む展開でした。



足元ではユーロドル、ユーロ円はもとより、

ほぼその他の主要通貨も欧州債務問題の行方に左右される展開です。

すなわち、イタリア、スペインなどの国債が売られるとユーロドルが売られ、

ユーロ円も下落します。

すべての為替ディーラーが欧州国債の動きを睨んで売り買いしているという状況です。

あるいはもっと大げさに言えば、

全ての金融市場が欧州国債の影響を受けていると言ってもいいかもしれません。

昨日の日銀総裁の記者会見でも

「最大のリスクは欧州債務問題だ」という発言にも表れていました。



その欧州債務問題は収束の兆しを見せるどころか、むしろ拡大する気配を見せています。

イタリア、スペインに加え、昨日はフランス、オランダ、オーストリアなどの

比較的安全な国債までも売られ、さらに域内債務国へのセーフティーネットである

欧州金融安定基金(EFSF)が発行する債券までも「標的」にされています。

ギリシャから始まった債務問題はこれまで抜本的な解決策を講じず、

「時間稼ぎ」に終始してきたツケがここにきて一気に回ってきた感じもします。

欧州債務問題は、これまでで最も危機的状況になってきたともいえます。

この状況ではさすがに欧州の盟主であるドイツのメルケル首相は、

「ドイツはユーロが維持、防衛されることを市場と世界に示す必要性を認識しており、

国家主権の一部を移譲する用意がある」と、ベルリンの共同記者会見で述べています。

一向に収まらない債務危機に業を煮やし、EFSFなど関係機関により強固な権限を与え、

多債務国の財政を監視させようというものです。

また、これに歩調を合わせるようにバローゾ欧州委員長も、

そういった機関に該当国の予算を監視できる権限を与えるべきとの認識を示しています。



ユーロドルは一旦1.34台半ばで下げ止まってはいるものの、

既に「日足」では一目均衡表の「逆転」は完成し、「雲」の下限を下抜けしています。

現在「週足」の雲にサポートされている状況ですが、

この水準を下抜けすると一段と下落が加速すると観ています。

1.34台を維持できるかどうかが目先のポイントになろうと思います。

仮に1.34台を割り込んだ場合には1.3320前後までの下落が予想されます。

ここには「月足」の100日移動平均線があり、

今年1月のユーロ急落時以来の水準となります。



ユーロ円はほぼユーロドルの動きを反映しているため、

ユーロドルがもう一段下落すると

101円台程度の水準が観られるのではないかと思われます。

欧州にとっても現在の状況は正念場ですが、通貨ユーロにとっても正念場となりそうです。

本日もフランスとスペインでは国債の入札が予定されています。

従って、欧州時間に入ったら再びユーロの荒っぽい展開が予想されます。

資金管理には万全の注意が必要なことは言うまでもありません。












イタリア国債などの下落でユーロ安継続。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は77円を挟んで一進一退。依然上値は重く、クロス円の売りも
    ドル円の頭を抑える流れに。77円台を割り込む場面があったものの、
    介入警戒感からさらに円を買い進む動きには繋がらず。
  • ユーロドルが大幅に続落。イタリア国債が再び危険水域の7%を越える
    など、南欧諸国の国債の下落が止まらないことに加え、ユーロ圏の景気減速
    を示す経済指標などに反応した。ユーロドルは一時1.34台後半まで
    売られ、10月7日以来の水準を示現。
  • クロス円も軒並み下落。ユーロ円は104円台を割り込む場面もあり、
    リスク回避の「円買い、ドル買い」の流れが加速。
  • 株式市場は小幅に反発。イタリア国債は下落したものの、モンティ次期首相
    の組閣に対する楽観的な見方や、米小売売上高の好転からダウは17ドル高。
  • 債券相場は小幅に反落し、10年債利回りはわずかに上昇。一時価格は上昇した
    ものの、引けにかけては値を崩す。
  • NYではデモ参加者の強制排除が行われ数十人が逮捕される。
  • 金、原油はともに続伸。原油は100ドルの大台に迫る水準まで買われ
    約3ヵ月半ぶりの高値で引ける。
  • 10月生産者物価指数(CPI) → -0.3%
  • 10月小売売上高 → +0.5%
  • 11月NY連銀製造業景況指数 → 0.61




本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   白川・日銀総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(CPI)
  • 独   メルケル・独首相講演
  • 独   ショイブレ・独財務相講演
  • 英   英10月失業率
  • 米   10月消費者物価指数(CPI)
  • 米   10月鉱工業生産
  • 米   10月設備稼働率
  • 米   11月NAHB住宅市場指数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





前日に引き続きユ-ロの下落が目立つ展開でした。

ポイントは南欧諸国の国債価格と景気でした。



昨日はスペインとギリシャの国債の入札がありました。

発行額は目標上限を下回り、利回りは上昇しています。

前日のイタリア同様に、借り換えコストが上昇し、今後財政に悪影響を与えるとの観測から、

スペインの財政悪化懸念が拡大し、既発債は売られ利回りは上昇しました。

また、イタリア国債も3日ぶりに「危険水域」の7%を超え、

一時6%台半ばまで低下した同国国債に対する売り圧力が再び強まっています。



一方、ユーロ圏第3四半期のGDPは+0.2%で前期比と同水準でしたが、

年率換算では0.6%と、経済成長の鈍化が鮮明になっています。

独仏では個人消費を中心に比較的堅調に推移していますが、ここでもギリシャ、スペイン、

ポルトガルなどの低成長が全体の足を引っ張っている状況です。

ユーロ圏は低成長と、債務削減問題を同時に解決しなければならず、

今後はさらに難しい政策運営を余儀なくされそうです。



これらの材料からユーロは欧州市場に入ると1.35台に入り、

債券相場を睨みながらさらに下落が続き、NY時間では1.35台を割り込み、

10月7日以来の水準までユーロ安が進んでいます。

今後もユーロドルの動きは南欧諸国の債券相場に左右される展開が続きそうですが、

南欧諸国の債券の売り圧力は日増しに強まっています。

日本を代表する投資信託である「グローバル・ソブリン」(通称グロソブ)は

保有していたイタリア国債を全て売却し、オーストラリア国債などの比率を高めています。

また、ブルームバーグによれば、欧州債離れは世界的規模で加速しており、

2年に渡る債務危機で欧州各国の取り組みが十分ではないとの懸念が広がる中、

金融機関や投資家は欧州債の保有を減らしており、

仏BNPパリバと独コメルツ銀行は今月発表した決算で、

保有国債を損出覚悟で処分したようです。



これまでは、国が発行した債券は「安全資産」の代表でした。

それはたとえ格付けの多少低い国のものであっても、

発行体が国であることが「安全神話」を作り上げていました。

ギリシャ発の債務危機問題はこの神話を崩し、

現実のリスクを直視する機会を与えてはくれましたが、

その代償は極めて大きいものになっています。

今後、日本の大手生保もイタリア国債などを大量に抱えていることから

追随する動きが出れば、ユーロ売りに繋がりそうです。



ユーロドルは昨日の下落で「日足」の「雲の下限」を下抜けしています。

目先は「週足」の「雲の下限」である1.3400-10レベルで

下げ止まるかどうかを観たいと思います。

昨日も書きましたが、今回の下落で「日足」では遅行スパンがローソク足を下抜けるする

「逆転」が完成しており、今後の下落傾向を示唆しています。

ユーロ円ではユーロドルよりもやや下落傾向が遅れており、

「日足」では「雲の下限」で留まっており、

遅行スパンはちょうどローソク足に絡んでいる状態です。

この水準を明確に抜け「逆転」を完成すれば、

10月初めに記録した100円台が意識される展開になる可能性もあります。



円は対ドルでジリジリと円高傾向が続いていますが、

再び対ユーロでも円高傾向が加速するような状況になれば、

政府・日銀による市場介入も意識せざるを得ません。

ただドル円は77円前後に「8時間足」の100日、120日、200日の

重要な移動平均線が集まっており、抵抗しています。

またここは「日足」の雲の下限にもあたります。

この水準を完全に下抜けすると76円台半ばを試す展開になりそうですが、

個人的にはこのあたりまでは市場介入は実施されないのではないかと予想しています。

ただ、株価の急落など予想外の事態が発生すればこの限りではありません。

76円台半ばから下値では「介入警戒水域」と観ておくべきでしょう。












ユーロドル約1ヵ月ぶりに1.35台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 上値の重い展開が続くドル円はアジア時間から海外時間にかけ
    ジリ安な流れが続き、一時76円80銭まで下落。
    先月末の介入後、76円台まで下落したのは初めてとなる。
  • アジア時間から円が買われ、ユーロ、豪ドルが下落する一方、
    金や原油が買われ「リスク回避」の流れが優勢の中、注目のイタリア
    国債の入札は30億ユーロを調達できたものの、落札利回りは6.29%
    と依然高水準。
  • また同国10年債やスペイン国債なども売られたことからユーロドルは
    下落し1.36台を割り込む。ユーロ円も104円台まで下落するなど
    「円高、ドル高」の展開に。
  • 株式市場は反落。イタリア国債の下落などを受け、欧州のソブリン債危機収束が
    難航するとの懸念から銀行株などが下げを主導し、ダウは74ドル安。
  • 債券相場は反発。欧州危機を巡る懸念と株価の下落から価格は上昇し、
    利回りは低下。
  • 金、原油はともに反落。金は1800ドル、原油は100ドルの節目が近い
    ことから利益確定の売りに押された格好に。




本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 独   独7-9月期GDP(速報値)
  • 独   独11月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏7-9月期GDP
  • 欧   ユーロ圏9月貿易収支
  • 欧   ユーロ圏11月ZEW景況感調査
  • 欧   ブラート・ECB理事講演
  • 英   10月消費者物価指数(CPI)
  • 英   10月生産者物価指数(PPI)
  • 米   10月生産者物価指数(CPI)
  • 米   10月小売売上高
  • 米   11月NY連銀製造業景況指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





注目のイタリア5年債の入札は予定の30億ユーロの調達に成功したようですが、

調達コストの上昇は避けることができず、結果に対する評価はまちまちです。

ただ、同国の10年債利回りは再び上昇(価格は下落)に向かったことで、

入札結果についてはネガティブな見方が優勢で、

モッティ新政権に対する期待も不透明の様です。



5年債の落札利回りは、流通利回りより低かったものの

依然高水準であることには変わりはなく、

今後順次償還される国債の借り換えコストの上昇は避けられない見通しです。

また、スペイン国債も大きく下落し、

ユーロ導入以降最高の利回りとなる6.11%まで上昇しています。

流通利回りが危険水域の7%に徐々に近づいてきているほか、

ドイツ国債との利回りもスプレッドも4.32%と拡大し、

イタリア国債暴落のきっかけとなった、

「ドイツ国債との利回りスプレッド4.5%」に近づいてきました。



これら債券市場の動きに合わせるようにユーロドルの下落が続き

海外市場では約1ヵ月ぶりとなる1.35台までユーロ売りが進んでいます。

ユーロ圏では昨日、9月の鉱工業生産が発表され市場の予想を下回る結果となったことで、

債務リスクに加え、一段の景気後退リスクも意識され始めています。

テクニカルでも、これまでの1.36台半ば~1.38台半ばを下抜けした

格好になっており、「日足」でも一目均衡表の「遅行スパン」がローソク足に絡まっており、

さらに30ポイント程下げると「逆転」を達成しそうな気配です。

また「週足」では雲の中におり、この雲の下抜けは1.34前後にあることから、

この水準を下抜けすると下落に拍車がかかりそうです。



市場の関心は既にギリシャからイタリアに移っており、

さらにスペイン、フランスのソブリンリスクを意識し始めています。

欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案も1兆ユーロとの計画はありますが、

その具体性は進んでおらず、どのような形で増額するのか未だに決まっていません。

ここは早急にEFSFに拡充案を具体化し、欧州ソブリンリスク懸念を払しょくし、

さらにECBなどが無制限に域内の国債購入をおこなう決意を示すなど、

信用不安の収束に努めない限りユーロの下落がとまらない状況です。

もっともこの点についてはドイツが反対の立場を崩しておらず、

このあたりの足並みの不一致が市場の標的にされ易い状況です。



ドル円は昨日の欧州市場で76円82銭まで下落し、

フィボナッチ・リトレースメントでの高値からの61.8%も抜けてきています。

この下は76.4%に当たる76円34銭あたりが意識されますが、

同時に政府・日銀の介入スタンスが試される展開も予想されます。

昨日の海外市場を観てもドル円の戻りは77円台前半に留まっています。

77台円半ばが重くなる展開が予想されるとのコメントを昨日書きましたが、

一気に75円に向かうことはないとしても、

ジリジリと円買いが進む可能性は十分考えられます。

欧州のソブリンリスクが一向に収まる気配がなく、

米国では追加緩和観測が根強い状況では、

消去法的な「円買い」が継続されるのは避けようのないことかもしれません。



FOMCメンバーの中でも「タカ派」の代表格である、

フィッシャー・ダラス連銀総裁は昨日の講演で、

「われわれが向かっている方向は明るい」と述べ、

米経済は来年にかけて成長に向かっており、

FRBが一段の緩和を実施する必要がある確率が低下しているとの認識を示しています。

また、先週発表されたGDPについても

「時間の経過とともに徐々に良くなっていく」との見方を示しました。

同総裁は個人的な見解としながらも

「一段の緩和を予想しないことにさらに違和感が無くなっている」とも述べています。












ドル円先月末以来の77円台前半。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルが反発するなど、ドル安傾向の流れにドル円も一時
    77円05銭と、10月31日の大規模市場介入後の円最高値を
    記録。NY市場が休場のため参加者も限られ、その後は77円台
    前半で小動き。
  • ギリシャでパパデモス氏が新首相に就任したことや、イタリアでは
    上院が財政緊縮法案を可決したことから、一旦ユーロを買い戻す動きが
    活発となり、ユーロドルは1.36台から1.37台後半まで反発。
    イタリア国債が買い戻され、一時6.43%まで金利が低下(価格は上昇)
    したこともユーロを押し上げた。
  • ユーロ高に引っ張られ、その他主要通貨もドルに対して上昇したことから、
    クロス円は総じて円安に。
  • 米株式市場は大幅に反発。この日発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が
    大幅に市場予想を上回ったことや、イタリア議会で財政緊縮法案が可決したことを
    好感し、ダウは約260ドル高で、1万2100ドル台まで上昇。
  • 債券市場は休場。
  • 金、原油はともにリスク回避の動きが後退したことで大幅に上昇。
  • 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 64.2




本日の注目イベント


  • 日   9月鉱工業生産(確報値)
  • 日   7-9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産





先週末のNY市場では、株式は取引されていましたが為替市場は基本的には休場でした。

それでもNY時間には多少の値動きはあったようです。

先週にも何度か記述しましたが、ドル円の上値は78円台が既に重くなり

「ドルの売り場」との印象が強くなっています。

また、下値では77円台半ばが意識され、

この水準を割り込むと76円台の可能性も出てくるのでは、との見方も書きました。



先週末の欧州市場では77円50銭を割り込むと、

77円30銭前後までは比較的短時間で下落し、その後一旦値を戻したものの、

再び下落し77円05銭まで「ドル売り円買い」が進みました。

これで、10月31日の大規模介入後の「半値戻し」は達成したことになり、

介入後の円の最高値を記録したことにもなります。

ドル円は、欧州債務問題で緊張感が高まると「ユーロ売り、ドル買い」が活発になり、

円も売られ易い状況にはなりますが、円の下落幅は限定的でした。

一方先週末のように、ギリシャでは新首相の就任が決まり、

イタリアでも財政緊縮案が議会を通過し、

さらに新首相にマリオ・モンティ氏の就任が決まるなど「好材料」がでると、

ユーロの買い戻しが活発となり、円も連れ高になる傾向があります。



市場では円売り材料が見当たらず、政府・日銀以外には

「円売りドル買い」を大規模に行う気配もありません。

逆に言えば、介入がなければ円は再びジリジリと値を上げる

展開になるとの見方が支配的です。

先週金曜日の参議院の小委員会答弁でも安住財務大臣が、

適切な介入を行っているとの答弁に対して、

公明党の質問者が介入に対して「どうせ効果はないんだから・・・」といった

やり取りをしていたことが印象的でした。

ドル円はこのあとも上値の重い展開が続きそうですが、

76円台に入れば「介入警戒感」が再び強まってくるものと思われます。

78円台の攻防が、1円下方修正され、

今度は「77円台の攻防」になる可能性はありますが、

一気に75円台までの円高はそれ程簡単ではないはずです。

仮に76円台のどこかの水準で介入に踏み切るようなら、

政府・日銀の「75円は守る」という強いメッセージがくみ取れ

ドルの売り方も慎重にならざるを得ません。

今週から、来週にかけては政府・日銀の介入スタンスを探る展開かと考えます。



ドル円よりも厄介なのが「ユーロドル」です。

欧州債務問題の行方で大きく値動きするからです。

先週末もイタリアで財政緊縮法案が可決したことで、

ユーロが買い戻され1.38台目前の水準まで上昇しています。

依然として、1.36台半ば~1.38台半ばのレンジ相場が続いていると観られますが、

引き続きイタリア国債の行方からは目が離せません。

本日はそのイタリア国債の入札があります。

期間は5年で、最大で30億ユーロ(約3200億円)の発行を予定しているようです。

先週の5年債利回りは一時7.8%まで上昇(価格は下落)した後、

6.5%前後まで下落しており、かなり「投機的な動き」になっています。

この入札で欧州各行からの応札が予想外に少ないと、

再び債券が下落しユーロ売りに繋がります。



欧州のソブリンリスクは南欧諸国だけではありません。

「AAA」(トリプルA)格をもっているフランス、オーストリアの国債も

下落しています。

結局「安心して買えるのはドイツ国債だけ」との声も出ているようで、

それほど欧州債務危機問題は深刻だと言えそうです。

イタリア国債の行方と、モンティ新首相の行動に期待したいと思います。

同氏は大統領との会談後「われわれはEU内の主役にならなければならない」

と述べています。












イタリア連立政権を検討、ユーロ買い戻しの動き。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • イタリア国債の入札が無難に通過したことや、イタリア連立内閣発足の動き
    などが好感され、ユーロが買い戻されたものの、上値は重く対ドルでは1.36
    を挟んだ展開に。
    パパデモス前ECB理事総裁がギリシャ暫定首相任命との報道も
    ユーロ買いを支えた。
  • 格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が仏格付けを引き下げるとの、
    誤報が流れたが相場への影響は限定的。市場に不安要素を残す形に。
  • ドル円ではリスク回避の流れを受け、東京タイムからジリジリと上値を切り下げ、
    一時、77円50銭まで円高に。
  • NYダウは反発。欧州債務懸念の後退や経済指標の好結果などから買いが入る。
  • 債券市場は価格は反落、利回りは反発。リスク回避の後退から売り優勢に。
    米10年国債利回りは2%台に戻す。
  • 金はリスク回避後退の動きで大幅続落。原油は反発。
  • 9月貿易収支 → 431億ドルの赤字(市場予想は460億ドル)
  • 週間失業保険申請件 → 39.0万件(市場予想は40.0万件)




本日の注目イベント


  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 欧   ゴンザレスパラモ・ECB理事講演
  • 英   英10月生産者物価指数
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   イエレン・FRB副議長講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ベテランズ・デー(為替、債券市場休場)





一昨日、イタリア国債の利回りが危険水域と言われる7%を超えましたが、

昨日には7%未満に低下しました。

イタリアでは連立政権の発足の動きが進展していることや、国債入札の好結果などから

危険水域からは一旦は戻ってこれましたが、

依然、イタリア国債利回りは高水準であることは変わりありません。

市場では格下げの噂も出て来ています。



さらにユーロの悪材料では格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が

フランスの格下げの誤報が出たため、仏国債利回りが急上昇しました。

欧州債務危機が大国であるイタリアにまで及んでいる中、

このタイミングでの「AAA」である仏国債の格下げ誤報は、

欧州全体として本当に大丈夫かと思うほど、

市場を疑心暗鬼にさせてしまっていると思われます。

誤報だとしても格付け会社の影響力は多大ということは忘れてはいけません。



イタリア、フランスと危ぶまれるなか、ギリシャでは暫定首相を

パパデモス前ECB理事総裁に決定したようです。

ギリシャはとりあえず落ち着き、市場の目はイタリア、フランスと既に変わっていますが、

新政権の先行きなど考えますと、またギリシャに注目が集まる可能性が高いと思われます。



本日も欧州債務問題の続報が焦点になると思われます。

経済指標はほとんど予定されておりませんので、

またイタリア国債や株価が中心に相場が形成され、

その動きもテクニカル通りになりやすいでしょう。

米国では祝日となり株式市場以外は休場となりますので、

限定的な動きはあるものの積極的にはなりづらく、

レンジとしてはドル円、ユーロドルなど主要通貨は

NYのレンジ内でおさまるのではないでしょうか。



それでは良い週末を・・・。











イタリア国債急落でユーロ売り加速。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロが急落。イタリアの10年債の利回りが危険水域の7%を
    大きく超えたことから、同国の財政懸念が一気に高まりユーロは対ドルで
    1.38台から1.35台に、約300ポイントの下落。
  • ユーロは対円でも105円台まで急落し、約2週間ぶりの安値水準に。
  • ドル円はアジア市場で77円54銭まで下落したものの、依然として
    サポートである77円50銭近辺への意識が強く反発。ユーロが対ドルで下落した
    こともあり、やや円売りドル買いが優勢だった。
  • イタリアの債務危機問題が拡大したことでNY株式市場は大幅に下落。欧州首脳が
    ユーロ圏をまとめられない恐れがあるとの懸念が強まり、ダウは前日比390ドルに
    迫る下落を見せ、ほぼ全面安の展開に。
  • リスク回避の流れが強まり債券価格は急上昇。10年債利回りは1.96%台に
    下落し「質への逃避」が加速。
  • 金価格は3日ぶりに反落。原油価格は在庫統計を受け98ドル目前まで上昇した
    ものの、景気悪化懸念から反落し95ドル台後半で引ける。




本日の注目イベント


  • 豪   豪10月雇用統計
  • 日   10月マネーストック
  • 日   10月消費動向調査
  • 中   中国10月貿易収支
  • 独   独10月消費者物価指数(確報)
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   BOE金融政策員会
  • 米   9月貿易収支
  • 米   週間失業保険申請件
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





欧州市場からNY市場にかけてユーロドルが急落しました。

懸念されていたイタリア国債が大きく売られ、

10年債利回りは節目と観られていた7%を大きく超え、

一時7.246%まで上昇(価格は下落)したことが背景です。

決済機関LCHクリアネットがイタリア国債の取引で、

顧客に求める預金の比率(一種の保証料)を従来の6.65%から11.65%に

引き上げたことで同国の国債売りが優勢となり、

利回りが7%を超えるとさらに売りが加速しました。



市場の関心はギリシャからイタリアに移っており、

とりわけリスクに敏感なイタリア国債の行方に注目していました。

これまでEU、IMFなどから資金支援を受けてきた南欧諸国がいずれも、

自国の10年もの国債の利回りが7%超えたことが一つの

きっかけになっていたことに注目したわけです。

経済規模で欧州第3位のイタリアが資金調達に困難な状況になれば、

欧州金融安定基金(EFSF)を1兆ユーロに増額しても救済できないとの試算もあり、

同国の国債の利回り急上昇でその懸念が一気に高まりユーロ売りに繋がりました。



これまでにも何度かこの欄で述べてきましたが、

ユーロドルは1.36台半ば~1.38台半ばでのレンジ相場でした。

昨日の東京時間でも1.38半ばを何度かテストする場面がありましたが、

結局抜けきれずに欧州市場に入り、イタリア国債の下落から急落し、

レンジの下限の1.36台半ばを大きく抜ける流れに繋がっています。

ユーロドルは既に「日足」でも一目均衡表の「雲」の下限を抜き

「下落傾向」を鮮明にしています。

この先さらに売られ1.35台を割り込むと「遅行スパン」でも逆転が表れ

一段の下落に繋がり、1ヵ月前に記録した1.31台が

視野に入ってくることも考えられます。

テクニカルで観る限り、ユーロドルの戻りは

1.36あたりがいっぱいになりそうな気配です。



ギリシャから始まった欧州の財政危機はアイルランド、ポルトガルを経て

いよいよ欧州の大国イタリアにも迫ってきました。

イタリアの経済規模はギリシャの比ではありません。

国債の発行残高も欧州最大国ドイツをも上回り最高額です。

当然ながら独仏英の巨大銀行はイタリア国債を大量に保有しており、

フランスのBNPパリバなどは既に同国国債の保有額を圧縮させる動きを見せています。

イタリア国債の下落がさらに続けば、

欧州の銀行は含み損が増え経営を圧迫することに繋がり、

場合によっては格下げの対象になりかねません。

また、EUがギリシャ国債を保有する銀行にヘアカットを求めたような事態になると、

その影響は甚大で金融不安に発展する可能性もあります。

今回のイタリア国債の7%超えはこのように重大な意味合いがあるということになります。



欧州首脳にとっては「一難去ってまた一難」というところでしょうが、

ギリシャと決定的に異なるところは、

イタリアは単年度の財政収支(プライマリーバランス)は黒字だという点です。

単年度の財政収支を黒字化するのに四苦八苦しているギリシャとは大きく異なります。

また競争力があり、欧州を代表する産業も多くあることから

来週にも議会を通過すると観られている緊縮財政策を実施していけば、

財政問題は次第に沈静化していくことも考えられます。

ベルルスコーニ首相の辞任が決まり、

後任の首相にだれが就任するのか不安要素はありますが、

今後の行方を注意深く見る必要があります。

特に来週14日には国債の入札を控えており、目先この行方が最大の焦点になります。



リスク回避の流れが強まってきたことから、再び円高への懸念がでてきました。

昨日の海外市場ではユーロの下落に伴ってドルが買い戻された影響もあり、

ドル円ではドルが比較的堅調でした。

ただ、欧州の債務問題がさらに拡大すると10月初めに観られたように、

ドルと円が買われ、ユーロ円が100円台を記録したような

円独歩高の可能性もくすぶります。

既に78円台が重くなりつつある中、

連日述べているように77円50銭辺りが重要な下値の節目です。












ドル円約1週間ぶりに77円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は久しぶりに動意をみせ一時77円57銭と、10月31日の
    市場介入後の円高水準まで下落。節目と観られる77円50銭を目前に
    小幅に反発し77円75銭近辺で引ける。
  • ユーロドルも上昇。イタリアのベルルスコーニ首相は来週の議会で
    財政緊縮法案が可決したら辞任することで合意したと、同国大統領が
    発表したことで買われ、1.38台半ばまで上昇。
  • 注目のイタリア国債は、議会で予算関連法案は通過したものの、
    賛成票が絶対過半数に至らなかったことから続落し、10年債利回りは
    一時6.769%台まで上昇(価格は下落)。
  • 株式相場は朝方軟調に推移していたものの、ベルルスコーニ首相が辞任する
    ことで合意との報道が伝わると急伸し、ダウは101ドル高で取引終了。
  • 債券相場は株価の急伸から、安全投資先としての需要が後退し小幅に下落。
  • 金価格は続伸し、一時1800ドル台を回復。原油価格もイランでの緊張の
    高まりなどから5日続伸。
  • ギリシャの次期首相にパパデモス氏が指名されると、メディア各社が報じる。




本日の注目イベント


  • 日   9月国際収支
  • 日   10月景気ウオッチャー調査
  • 中   中国10月消費者物価指数(CPI)
  • 中   中国10月生産者物価指数(PPI)
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   APEC財務相会合(11/10まで、ハワイ)





ベルルスコーニ首相への辞任期待が高まっていたイタリアでは、

同首相が財政緊縮法案が可決したら辞任することで合意、

とのニュースが伝わりユーロが買われ、株式市場も好感するなど、

やや「リスク選好」の格好となっています。

全体的にはドル安が進み、円も上昇しています。



ユーロドルは昨日のアジア市場では

イタリア国債の下落基調を背景に上値の重い展開が続き、

1.37台半ばを割り込む水準まで売られましたが、

「ベルルスコーニ首相辞任」のニュースに大きく反応し

1.38台半ばまで上昇に転じています。

同氏の辞任は株価を上昇させ、債券価格を下落させるなど

「首相に留まること自体がリスク」だったことが、あらためて証明された格好です。



ユーロドルはテクニカル的にも重要な水準まで上昇しています。

1.38台半ばはこれまでに何回か突破を試しては振り落とされてきた水準だからです。

この水準を完全に抜けきれば1.40台が見えてくる可能性もあります。

基本的には1.36台半ば~1.38台半ばのレンジ内での動きと観ていますが、

現在そのレンジの上限を試しに行っている状況かと思います。

ベルルスコーニ首相が辞任を固めたことで、

新政権への期待からユーロ買いが優勢となったようですが、

一方で昨日もイタリアの国債は売られ、

危険水域の7%に迫る水準まで価格が下落しています。

また、ポルトガルやスペインの国債も売られており、

ベルルスコーニ首相辞任という材料だけで

さらにここから上値を追っていく展開は想像しにくいと思われます。



ドル円もNY市場では77円57銭まで円買いが進み、

10月31日の大規模介入後で最も円が高い水準までドル安が進みました。

78円を挟む展開で約10日間推移していましたが、ようやく動き始め、

それもこれまでと同様に円高方向への動きとなっています。

ユーロドルの1.38台半ばと同様に、ドル円の77円台50銭も重要なレベルです。

この水準は介入以前までは上値のメドとされていて重要なレジスタンスでした。

しかし、政府・日銀の大規模介入で水準が大きく押し上げられた現在では、

逆にサポートラインとして機能しており、ドルの下落を止める形になっています。

また、この水準は介入で約4円押し上げられた「値幅の半値戻し」の水準にもあたります。



この水準を明確に下抜けすれば、再び76円台が視野に入り

「政府・日銀の介入スタンスを試す展開」になると観られます。

先月末に続き再び市場介入に踏み来るのかを確認することができそうですが、

個人的には市場関係者の多くが介入を意識している77円台の水準では、

その可能性は少ないのではないかと観ています。

やはり前回の様にある程度の「意外性」をもって介入を実施しないと、

その効果も限られてしまうと言うことです。



また前回は一気に4円も水準を切り上げたことで、

個人投資家や輸出企業に絶好の売り場を提供した形になりました。

再びそのような場を提供するとも思えなく、

ここでも「過度な介入期待」は持つべきではありません。

ドルのロングポジションを大方吐き出した個人投資家には「買い余力」もありそうです。

76円台からはこれまで通りドルを買い下がるものと思われますが、

米株式市場の思わぬ急落から「リスク回避」が大きく進むと、

再び投機的な円買いが観られる可能性もあります。

今週に限って言えば下値は76円台半ばが限界というところでしょうか。

上値でのは徐々に78円が重くなり、

「78円台は売り」といった相場観が定着する気配もあります。

加えて、「オリンパスショック」から、日本の株式市場への信認が大きく後退し、

「外人投資家」が日本株を手放すことも「リスク回避」の流れに繋がることも

考えられることから、日米の株価の動向にも注意が必要です。












ドル円膠着状態続く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州時間にイタリア国債が売られ、利回りがユーロ発足以来
    最高になったことを受け、欧州債務危機懸念が拡大するとの見方から
    ユーロは下落。ユーロドルは1.37台後半から前半まで売られる。
  • その後、ECBのシュタルク理事が域内の債務危機は遅くとも
    2年以内には収束するとの見方を示したことから反発して引ける。
  • ドル円は依然値動きが無く、78円台を割り込むも勢いは無く、
    78円台前半でこう着。
  • 株式市場は前日比マイナスで推移していたものの、シュタルクECB理事の
    発言を受け引けにかけて反発。ダウは85ドル上昇し1万2千ドル台に乗せる。
  • 債券相場はイタリア国債の下落からリスク回避の流れが優勢となり相対的に
    安全な米国債に資金が流入。10年債利回りは小幅に低下。
  • 金は大幅に反発し1800ドルに迫る水準まで上昇。原油価格も大きく上昇し
    約3ヵ月振りに95ドル台に乗せる。




本日の注目イベント


  • 日   マネタリーベース
  • 豪   豪9月貿易収支
  • 独   独9月貿易収支
  • 独   ワイトマン・独連銀総裁講演
  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   英9月鉱工業生産
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月住宅着工件数
  • 加   カーニー・カナダ中銀総裁講演





ユーロドルが欧州時間に売られたものの、

その後は1.38台前半まで買い戻され昨日のアジア市場の水準まで反発しています。

昨日は、ギリシャの連立政権樹立のニュースに反応し、

早朝には1.38台前半まで上昇して始まりましたが、

市場の関心は既に「ギリシャからイタリア」に移っており、

イタリアがIMFの監視下に置かれるとの報道に値を下げました。



欧州時間に入ると、イタリア国債に売り圧力がかかり、価格は下落し、

10年債利回りはユーロ導入後最高となる6.68%まで上昇し、

欧州債務危機問題が「いよいよ次はイタリアか」といった懸念がユーロ売りに繋がりました。

市場は、過去にもギリシャやポルトガルがそうであったように、

10年債利回りが7%を超えると、

金融支援を仰ぐ状況になることを意識し始めたとの指摘があります。

この背景には、ベルルスコーニ首相への辞任圧力が強まる中で

予算報告に関する投票を8日に控えており、

同国の債務抑制が難航するとの懸念が広がっていることです。

市場では一時、ベルルスコーニ首相の辞任の噂も飛び交ったようです。



ユーロドルはこれらを材料に1.37台前半まで売られましたが、

その後シュタルクECB理事が「ユーロ圏の債務危機は2年以内に沈静化する」との

見通しを示したことが好感されユーロドルは1.38台まで値を戻しています。

イタリアのソブリンリスクは依然続きそうですが、それでも経済規模も域内第3位と、

ギリシャと異なり欧州を代表する産業も抱えている同国が、

「ギリシャ化する」との懸念はまだそれほど深刻ではないことの表れかも知れません。

一方でシュタルク理事は、スイスで開かれたパネル討論会では

「拡大を続ける救済パッケージをさらに拡大する政策が本当に問題の解決策に

なるかどうかは分からない。他の国に資金を提供することは時間稼ぎだ」

とも発言しています。

このあたりは、今日開催されるユーロ圏財務相会合や、

明日のEU財務相会合を見極める必要があります。



また、最上級格付けの引き下げ懸念が残るフランスでは、

増税と歳出削減を柱とする総額70億ユーロ(約7520億円)規模の

来年度の財政緊縮策を打ち出しました。

フィヨン首相は、大企業に対する一部法人税と

付加価値税(VAT)の下限を引き上げるほか、

社会保障給付を抑制する案を発表しています。

フランスはドイツ、オランダと並ぶ「AAA」(トリプルA)の格付けを維持していますが、

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが利下げの可能性を示唆していることもあり、

「トリプルA」防衛を狙って先制的に行動を起こしたものと観られます。



昨日のNY市場でのドル円は、値幅がわずか10銭と、一段とこう着感が強まってきました。

78円台を割り込みそうな場面もありましたが、77円99銭までで下げ止まり、

78円台前半での「固定相場状態」が続いています。

ドルの上値は重いとの認識から、大きく買い上げる勢いはないものの、

下値でも「介入警戒感」があるとは言え、それを試しに行く動きさえ無くなっています。

今週は特段重要な経済指標の発表もないことから、

ドル円を手掛けている個人投資家にとってますます厳しい投資環境が続きそうです。












ギリシャ連立政権で首相交代か。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 10月の米雇用統計では失業率が若干改善し、非農業部門雇用者数は予想を

    下回ったものの、8-9月分が上昇修正されたことでドル買いがやや優勢に。

  • それでもドル円は78円台前半で値幅も伸びず小動き。

  • 一方ユーロドルは、1.38台からドル高に押され1.37台前半まで下落するも、

    その後再び1.38台に戻して引ける。

  • 株式市場は反落。欧州の混乱を巡る懸念から売りが優勢の展開。ダウは61ドル

    下落し1万2千ドルの大台を割り込む。

  • 債券相場は大きな値動きがない中、株安から若干買い物を集め上昇。

  • 金は3日ぶりに反落し、原油価格は続伸。

  • 混迷の続くギリシャでは連立政権が樹立し、新首相にパパデモス前ECB副総裁が

    就任すると同国紙トビマ紙が報じた。

  • 10月失業率 → 9.0%

  • 10月非農業部門雇用者数 → +8.0万人



本日の注目イベント


  • 日   9月景気動向指数

  • 独   独9月鉱工業生産

  • 独   ショブレ・独財務相講演

  • 欧   ユーロ圏9月小売売上高

  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)

  • 欧   シュタルク・ECB理事講演

  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演




今朝の欧州からの報道によれば、混迷の続くギリシャでは連立政権樹立

で合意し、パパンドレウ首相は辞任、新首相に、前ECB副総裁のパパデ

モス氏が就任すると報じられています。

最大野党の新民主主義党(ND)のサマラス党首が、連立政権にはパパン

ドレウ現首相の辞任が条件との主張が受け入れられた格好になり、これで

ひとまず、EU、IMFへ公約した緊縮財政案を実行し易くなりそうです。



ギリシャ向け第6弾の融資にはEU、IMFも合意に達してはいるものの、パパ

ンドレウ首相の「国民投票を実施する」との発言から、「このままでは1セントも

融資できない」と欧州首脳からの発言が出るなど、今月中旬の融資実行が危

ぶまれていましたが、これで実行される見通しもたったと思われます。

それでも、危機の波はイタリアやスペインにも及ぶかどうか懸念され、今後は両

国の国債の利回りに注目が集まりそうです。

イタリア、スペインはともに来週にも国債の入札を控えており、この応札状況が今

後の欧州危機問題の収束に関しては大きなポイントにと捉えられそうです。



先週末の米雇用統計では、内容的には「強弱」の結果で為替市場への影響は

限定的した。失業率は若干改善し9%でしたが、依然として高水準です。

非農業部門雇用者数は市場予想の9万5千人~10万人を下回る8万人でした

が、8-9月分が大幅に上昇修正されたこともあり市場の一部には「雇用の改善

傾向が強まっている」といった楽観的な見方も出てきています。

先週のFOMC後の会見でバーナンキ議長は、米景気の改善ペースが「いら立

たしいほど緩慢だ」と述べており、米雇用の回復基調はまだ確認されていないも

のと思われます。



先週は、FOMC、G20、ユーロ圏首脳会合、さらにはギリシャの「国民投票」を巡

るゴタゴタなど重要なイベントが多くありました。

ちょうど1週間前の月曜日には「予想外」(?)の政府・日銀による大規模介入が行

われ、ドル円は75円台から一気に79円台まで押し上げられました。

しかし、その後のドル円は79円台への上昇もない一方、76円台への下落も無く、

再び膠着状態を見せ始めています。

ドルロングを抱えていた個人投資家の多くがポジションを決済する機会を得たもの

と観られ、今後ドルが下落した際には再び買いで攻める余地ができたように思います。



米経済指標の大幅改善がない限り80円台乗せはそう簡単ではないと思います。

もっとも、下値でも77円50銭辺りが重要で、今のところこの水準を試す動きにも至っ

ていません。

今週は引き続きEU財務相会合などが予定されていますが、特段重要な経済指標

もないことから、ドル円の膠着感がさらに強まることが予想されます。

一部には先週の介入以来ドル円の下値が切り上がっているとの指摘もありますが、

全体的にはまだ上値の重い展開が続きそうです。

「日足」では78円05-10銭辺りで「雲」の上限がドル円の下落をサポートしている

格好になっていますが、一方そのすぐ上値の

78円22銭あたりには「200日移動平均線」があり、こちらは頭を抑える形になってお

り、ここからも膠着状態が伺えます。



目先は上記水準をどちらに抜けるかを確認することとし、明確な方向性がつかみに

くい展開でしょう。従って、利益も早めに確定せざるを得ません。

同時に、依然として値幅の大きいユーロドルの動きからも目が離せません。ひとまず

落ち着きをみせそうなギリシャですが

これがユーロドルにどのような影響を与えるのか見極めたいと思います。

ユーロが対ドルで大幅に上昇するようなら、ドル円もやや円高に振れ、77円50銭を

試しに行く展開があるかもしれません。

ユーロドル下落後急反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロが乱高下。ECBの利下げ決定を受け、ユーロドルは1.36台まで下落。
    その後、パパンドレウ・ギリシャ首相が国民投票の撤回を示唆したことから急伸、
    一時1.38台半ばまで買われ、約200ポイントの値幅を記録。
  • ドル円は78円を挟む展開で小動き。再びこう着感が強まる。
  • ECBは理事会で0.25%の利下げを決定。ドラギ新総裁の初仕事が
    利下げとなり、域内の景気を優先した形に。
  • NY株式市場は大幅に続伸。ECBの利下げとギリシャの国民投票撤回の
    報道を好感し、ダウは200ドルを超す上昇。失業保険申請件数の低下も
    買い材料に。
  • 債券相場は小幅に反落。株価の大幅上昇を受け価格は下落し、10年債利回りは
    上昇し2.0%台を回復。
  • 金、原油はともに大幅高。株価が上昇し、ややリスク選好の流れに沿った
    格好に。
  • 10月ISM非製造業景況指数 → 52.9
  • 週間失業保険申請件 → 39.7万件




本日の注目イベント


  • 欧   ユ-ロ圏9月生産者物価指数(PPI)
  • 欧   G20(カンヌ、最終日)
  • 米   10月雇用統計
  • 米   タロール・FRB理事講演
  • 加   カナダ10月失業率
  • 加   カナダ9月住宅許可件数





欧州からの報道がにぎわいを見せています。



先ずはECBの予想外の「利下げ」でした。

域内のインフレ圧力は3%と、依然として高止まりしていることから

今回は利下げが見送られるとの見方が有力だった一方、

域内の景気後退も鮮明になる中「利下げ」の可能性も指摘されていました。

個人的には「利下げ」の可能性の方が高いと、この欄でも記述してきましたが、

この発表を受け、ユーロドルは1.37台後半から1.36台半ばまで売られ、

「今後も利下げは続くだろう」との観測が台頭してきました。

今週はオーストラリアも利下げに踏み切り、

世界的な景気後退に備える動きが出てきたと言えそうです。



二つ目は、ギリシャのパパンドレウ首相が条件付きで国民投票を撤回するとの報道でした。

首相はG20にも召集され、

記者団の質問には「国民に信を問うのが民主主義だ」との原則論を繰り返していましたが、

メルケル・独首相などは「国民投票はギリシャがユーロ圏からの離脱か、残留を問うものだ」

と批判してきました。

G20では独仏首脳が説得にあたったと思われ、

「来月4日に実施」とまで伝えられていた国民投票が実施されない可能性が出てきました。

ただ閣内でもベニゼロス財務相などがパパンドレウ首相の退陣を求めていることから

先行きは予断を許しません。

ユーロドルはこの報道に1.38台半ばまで一気に買われ、

底値から200ポイントもの上昇を見せています。



ギリシャはそもそも「民主主義」と「演劇」発祥の地です。

パパンドレウ首相は2009年に首相に就任し、

それまでの政権が行ってきた杜撰(ずさん)な財政赤字の実態を公表した、

いわば「英雄」です。

その「英雄」が突如、自身の政権への執着心からか、

「国民投票」を行うと言いだし「国民は正しい選択を行うと信じる」などと言い放ち、

ギリシャ支援に汗を流したEU首脳にとっては「寝耳に水」でした。

この国民投票騒動で世界の金融市場が大混乱に陥り、

「一件落着」と思われていた欧州財務危機問題が再燃する懸念が広がってきました。



ところが今度は一転して、暫定政権を野党に打診して、

「同意があれば、国民投票は必要ない。野党が協議のテーブルに着き融資に関して

合意するなら国民投票は不要だ」と述べています。

結局このあたりが落ち着きどころにも思えますが、

「ギリシャ喜劇」はそろそろ幕引きになってほしいものです。



三つ目がフランスで開催されている「G20」です。

ここでの最大の議題はやはり「欧州債務問題」です。

オバマ大統領は、「今後2日間に取り組む最重要課題は、欧州の金融危機の解決だ」との

認識を示しています。

同時に、先月31日に行われた政府・日銀による大規模な

「ドル買い、円売り介入」に対する欧米の反応も、今後報道されると思われますが、

日本の単独行動が欧米の首脳から理解を得られるのか、こちらも注目されます。



ユーロドルは「4時間足」で観ると、

上昇したものの上値は「120日移動平均線」で抑えられており、

下値も「200日移動平均線」でサポートされています。

値幅は大きいですが1.36台半ば~1.38台半ばでのもみ合い状態になっています。

どちらに抜けるかは、再び欧州からの報道に耳を傾けるしかありませんが、

今後も「利下げ」が継続されると考えればユーロの上値は重く、

下落に備えておく方がベターかと思います。

一方、再びこう着感が強まってきたドル円ですが、

G20で介入に対する批判的な意見がでると、

いったんは77円半ばを試しに行くのではないかと予想しています。



本日は10月の米雇用統計が発表されます。

日本時間の夜9時半に発表ですが、米国は来週から「標準時間」に戻るため、

本日が最後の「夜9時半」発表となります。



秋も日増しに深まってきました。

良い週末を・・・・。












FOMC追加緩和は見送り。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 市場はNYの午後に発表されるFOMCの結果を待つ雰囲気が強く、

    ドル円は78円割れがあったものの78円台前半で小動きな展開。

  • ユーロはアジア市場から欧州市場にかけて反発。対ドルでは1.36台

    後半から1.38台まで上昇。前日の急落から、株価の反発などを材料に

    買い戻しが優勢な展開に。

  • 注目のFOMCでは追加緩和には踏み切らなかったが、バーナンキ議長は

    その後の記者会見でMBSの追加購入を示唆し、景気下振れ懸念を表明。

  • NY株式市場は大幅に反発。記者会見では必要に応じて追加緩和の措置を

    取ることを示唆したことや、ADP雇用者数が市場予想を上回っていたことが

    買い材料に。ダウは178ドル高の1万1800ドル台で引ける。

  • 債券相場は小幅に続伸。FOMCで追加緩和の可能性を残したことで、5年債

    が続伸。10年債利回りは小幅に低下。

  • 金、原油価格は反発するも値幅は伸びず一進一退。

  • 10月チャレンジャー人員削減数 → +11.0万人

  • 10月ADP雇用者数 → 12.6%

  • FOMC → 金利誘導目標据え置き。





本日の注目イベント


  • 豪   豪9月小売売上高

  • 日   東京市場休場(文化の日)

  • 中   中国10月非製造業PMI

  • 中   中国10月HSBC非製造業PMI

  • 独   メルケル・独首相講演

  • 欧   G20(カンヌ、4日まで)

  • 欧   ECB政策委員会、ドラギ総裁記者会見

  • 英   英10月非製造業PMI

  • 米   10月ISM非製造業景況指数

  • 米   週間失業保険申請件

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演







注目されたFOMCは結局、為替相場には「ニュートラル」な内容でした。

追加緩和には踏み切らなかったものの、その後の記者会見でバーナンキ

議長はMBSの追加購入を示唆しました。声明文では、景気判断を9月の

前回会合時よりやや上方修正しながらも、「著しい下振れリスク」が残って

いると慎重な姿勢を継続しています。



バーナンキ議長は会見で、「中長期見通しは6月の予測から引き下げられ

た」と述べ、「依然として不満足だ」と述べています。

さらに、「失業率は高すぎる。経済は望まれるような進展を見せていないと

の見解に心から賛同する」と続けていました。

今回のFOMCについては、事前にイエレン副議長や、ダドリーNY連銀総

などが追加緩和実施の可能性に積極的に触れていたため、「QE3」への期

待が高まっていましたが、結局実施されず「温存」されることになりました。

ただ、その可能性については排除されていないことでNY株式市場は好感

した形になっています。



今回の追加緩和見送りに関して「ハト派」の代表格である、エバンス・シカゴ

連銀総裁は追加緩和の実施を主張して委員会決定に反対票を投じています。

緩和政策を求めて反対票を投じたのは2007年12月のローゼングレン・ボス

トン連銀総裁以来のことだと、ブルームバーグは伝えています。

一方、前回までの2回の会合で反対票を投じていた「タカ派」の、ミネアポリス、

ダラス、フィラデルフィアの各連銀総裁は賛成票を投じています。



欧州で債務危機問題が再び浮上する気配を見せる中、FOMCとしては今回

は一段の追加緩和策を封印して、将来の「非常時用」に温存した結果になりま

したが、10月に入り米経済指標がやや改善傾向を見せ、GDPや個人消費に

明るさが見え始めていたことも今回の結果に繋がったものと思われます。

追加緩和は見送ったものの、その後の記者会見で必要ならMBSの追加購入

を行う用意があることを言明したところに、バーナンキ議長の「巧みさ」を

伺うことができます。



ドル円は依然介入効果があり、今のところ78円を割り込み大きく下落する

気配はありません。

政府・日銀による市場介入以外にドルを押し上げる要因が見当たらないため、

上値が徐々に重くなってきてはいますが介入警戒感が下値をサポートしている

展開が続いています。

「日足」を観ると「120日移動平均線」を下回ってきているため、現在78

円30銭前後にあるこのラインが上値のポイントンになりそうです。

上抜けした場合には78円80銭ー79円あたりが抵抗帯です。

下値では介入以前まで抵抗ラインであった77円50-55銭が現在はサポー

トラインとして機能しています。

この水準は介入で約4円持ち上げられた「半値戻し」の水準にもあたり重要な

ポイントです。

もしこの水準が下抜けするようなら、これまで3回行われた介入後の状況と同

様に、「介入の限界」を知らされることになりそうです。

その際、再度政府・日銀が介入を実施するかも非常に重要なポイントになります。

仮に、大規模な介入を行い再び相場を大きく押し上げるようであれば、「75円

は死守する」というメッセージを市場に植付け、今後の相場展開に影響を与える

からです。

欧州債務危機再燃でユーロドル急落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は31日の大規模介入の影響もあり終始78円台で推移。
    クロス円全般が大きく値を下げる展開だったが、主要通貨でドル高が
    進んだことも円の上昇を抑えた格好。
  • ユ-ロドルは大幅に下落。ギリシャの国民投票を行う可能性が、ギリシャの
    債務問題を再び喚起させ、欧州株式市場は軒並み下落。
    ユーロドルも一時は1.36台割れ目前まで下落し、先週木曜日の高値からは
    すでに600ポイントを超える下落幅に。
  • 豪ドルも昨日、RBAが利下げに踏み切ったことで急落。
    対ドルでは先週の高値1.07台前半から約500ポイントの下落。
  • NYダウは大幅に続落。欧州危機問題の再燃懸念から前日に続き300ドル
    近い下げを演じ、2日間の下げ幅も570ドルを超える。
  • 債券相場は大幅に続伸。10年債利回りは約3週間ぶりに2%台を割り込み
    1.99%で引ける。
  • 原油、金はともに3日間続落。原油は欧州危機問題の再燃から世界的に景気が
    悪化するとの見方から売り物優勢の展開に。
  • 10月ISM製造業景況指数 → 50.8




本日の注目イベント


  • 豪   豪9月住宅建設許可件数
  • 日   マネタリーベース
  • 独   独10月失業率
  • 欧   ユーロ圏10月PMI製造業指数
  • 米   10月チャレンジャー人員削減数
  • 米   10月ADP雇用者数
  • 米   FOMC
  • 米   バーナンキ議長記者会見





ユーロドルが急落し、市場は再び「リスク回避」の流れに戻ってきた様な状況です。

きっかけは欧米の株価の急落です。

NYダウは前日と昨日の2日間で約580ドルの大幅下落。

独DAXも昨日1日で5%を超す大幅な下げを見せています。

株式は「リスク資産」であることから、

株価の下落は「安全資産」である債券へと資金を向かわせます。

為替市場では、低金利で「安全通貨」である、ドルと円が買われ、

昨日の海外市場でユーロドルや豪ドルが対ドルで急落したのは

まさにこの流れを反映したものです。

NYダウは連日300-500ドルの値幅で下げ続けた

今年8月の初旬に似た動きになってきました。



「リスク回避」の流れが進むと通常、円とドルが買われますが、

昨日のドル円はやや円安傾向で円が売られ気味でした。

やはり前日の政府・日銀による7兆5千億円規模の介入が効いているものと思われます。

おそらく、東京タイムで77円50銭を割り込む場面があれば、

再び介入を実施する可能性が高いと思われます。

しかし、東京市場では79円台半ばまでドルを押し上げましたが、

海外市場ではその流れに追随する動きは見られませんでした。

少なくとも海外市場に行くと、

「単独介入での円の下落は限定的」との見方は変わっていないことになります。

現在も78円台で小動きの展開ですが、この水準に留まっているようだと、

再び投機的な円買いが起こる可能性も出てきそうです。



それにしても、先週初めのEU首脳会合で欧州債務危機問題はひとまず通過し、

しばらくはギリシャの債務削減の進捗状況を注視する展開を予想していましたが、

前日のパパンドレウ首相が国民投票の実施を示唆したことに

これほど市場が反応したことにやや驚いています。

ユーロドルが1.42台半ばまで買い戻されたことで、

多くの市場関係者が当面の欧州危機は回避できたと思っていたはずです。

サルコジ仏大統領はパリで記者団に対して「全欧州を驚かした」と述べたうえで、

「27日のEU首脳会議で17カ国が全会一致で採択した計画が、

ギリシャ債務問題を解決し得る唯一の方法だ」と指摘しています。(ブルームバーグ)

サルコジ大統領は本日、ドイツのメルケル首相やIMF、欧州の当局者と

ギリシャ問題について協議する予定になっています。

これで再び市場の関心は欧州ということになりそうです。



昨日は欧州主要国の株価が大きく下落しただけではなく、

イタリア、スペインの国債も売られ、ドイツ国債とのスプレッドは再び拡大してきました。

明日のECBの理事会では政策金利の引き下げの可能性もあります。

景気後退が続きながらも、

インフレ圧力は依然として高い欧州の金融政策は困難さを伴います。

ドラギECB新総裁の未知数な手腕に加え、

債務危機問題が再燃する可能性が出てきたことで

欧州の先行きには再び暗雲が立ち込めそうです。

多くの専門家が「欧州問題はまだ終わっていない」と発していた言葉が、今思い出されます。



一方米国では、FOMCが昨日から開かれ追加緩和について協議されています。

日本時間の3日午前1時半に会合での決定事項や

景気認識などが記されている声明文が発表されますが、

注目は午前3時から行われるバーナンキ議長の会見です。

これまでのFOMCメンバーの発言を考えると、

何らかの緩和策を打ち出してくると思われますが、

仮に追加緩和が見送られたとしても同議長の記者会見での発言が注目されます。



政府・日銀の大量の円売り介入で84円まで上昇した豪ドル円は81円台まで下落し、

この2日間で約3円の大幅下落となっています。

これまで通り、豪ドル円は81-84円が売りゾーンで、

77-79円が買いゾーンと観ておくべきでしょう。

今回の84円がむしろ「異常値」であって、介入による影響以外に要因はありません。

目先の下値のメドは「1時間足」の200日移動平均線がサポートする

80円05ー10銭近辺かと思います。

この水準を割り込むようだと「4時間足」でも「逆転」が完成し

79円を目指す展開が予想されます。

2年7ヵ月振りに「利下げ」に踏み切ったオーストラリアですが、

欧州債務危機など世界景気が減速することを予想し

早めの対応に踏み切ったと理解できます。

そのため、10月初旬の様な72円台までの豪ドル安の可能性は極めて低いと観ています。












ドル円海外ではやや円高に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は昨日の午前中に政府・日銀が市場介入に踏み切ったことで
    一時79円53銭まで下落。一気に4円以上「ドル高円安」に振れる。
  • 海外市場に入ると再び円を買う動きが活発となり、円はジリ高に。
    海外市場でも介入を継続するのではないかとの見方もあったが、その形跡
    もなかったことで、欧州市場では77円半ばまでドル安に振れたが、
    NYでは78円を挟みを小動き。
  • ユーロドルは介入でドル高が進んだこともあり、急落。アジアでは1.40台を
    挟む動きだったものの、ユーロ圏の失業率の悪化と、米大手金融MFグローバルの
    破たんを材料に1.38台前半まで大幅に下落。
  • 米株式市場は大幅に下落。大手金融会社のMFグローバルの破たんや、ギリシャの
    パパンドレウ首相が、新たな融資計画を国民投票で問うべきだとの認識を示したこと
    が嫌気され、ダウは276ドルの大幅安に。
  • 債券相場は株価の下落に伴い大幅に買われる。米経済指標も市場予想より
    悪化しており逃避先として債券に資金が還流。10年債利回りは2.1%台まで低下。
  • 金、原油はともに続落。ただ、原油価格の下落幅は小幅で、依然として93ドル台を
    維持。
  • 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 58.4




本日の注目イベント


  • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(10/6.7日分)
  • 豪   豪第3四半期住宅価格指数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 中   中国10月製造業PMI
  • 中   中国10月HSBC製造業PMI
  • 欧   ドラギ氏第3代ECB総裁に就任
  • 英   英10月製造業PMI
  • 英   英7-9月期GDP
  • 米   10月ISM製造業景況指数
  • 米   10月自動車販売





昨日の朝10時25分、政府・日銀は市場介入に踏み切りました。

ドル円は75円60銭近辺から一気に78円台まで急上昇し、

一旦は77円台に戻す場面もありましたが、

そこから昼にかけては79円50銭まで「力」でドルを押し上げる格好で迫力十分でした。

約4円の円安水準への介入は政府・日銀の本気度も感じ取れる、

大規模な市場介入だったようです。

安住財務大臣は会見で「納得いくまで介入させてもらう」とまで言いきっており、

この言葉が海外市場でも継続的に介入するのではないかとの観測に

繋がったと思われます。



後場に入るとドル円は79円20銭で張り付いたまま全く動かず、

日銀が79円20銭で「ビッド」を置き、

その水準から「円高方向に行かせない」という意思を市場に示した格好でした。

介入規模も後場は「固定相場」だったことで膨らんではいないと思われますが、

前場では相当な規模に上った模様です。



しかし、海外市場に入るとドル円はジリジリと値を下げ、

「これまでの介入と同様、効果は限定的」との見方も出て、

ドル円は78円を割り込む水準まで下落、77円半ばまで円が買われました。

この水準は、昨日の介入で持ち上げられた値幅の「半値戻し」の水準であると同時に、

これまでドルの反発局面で何度も試して抜けなかった重要なポイントでもあります。

海外市場ではドルが再び下落したとは言え、

この「水準を維持できた」ことで今回の介入には一定の効果があったと言えます。



ドル円は先週まで何度も最高値を更新し、「いつ介入してもおかしくない」状況でした。

しかし、それでも動かない当局に対して市場では

ややあきらめムードも広がっていたように思います。

そんな中、介入に踏み切らせたのは昨日の早朝の円急騰劇でした。

ドル円は市場参加者の少ない時間帯を狙って、一時75円32銭まで急騰しました。

これまでは5ー10銭の値幅で最高値を更新していたものが、

一気に30銭以上も円高に振れ、

75円の「重要な節目」が見えてきたことが「当局を突き動かした」とも言えそうです。



今年3度目の介入は近いと観ていましたが、

あるとすれば当局はサプライズを伴った介入を模索しているのでは、と考えていました。

昨日の介入ではサプライズはありませんでしたが、

投機筋のポジションの偏りもかなり膨らんでいたという点では、

絶好のタイミングだったように思えます。

間もなく、米国ではFOMC、欧州では政策委員会が開催され、

さらに円高が進む可能性が取り沙汰されていました。

一旦円高に振れ75円台を割り込んだらさらに円高が急速に進む可能性があったことから、

政府・日銀は「先制攻撃」をかけたとも言えそうです。



問題はここからの相場展開です。

これまでのように、安易に円を買えばいいというわけにはいかないのではないかと思います。

政府・日銀が引き続き円高局面では介入するのかどうかが最大の焦点になります。

その意味では上記77円50銭が重要なポイントになりそうです。

この水準を割り込むと再び介入してくる可能性がありそうです。

個人的には、今回の介入スタンスはこれまでの3回の介入とは異なるものと考えています。

それはドル円の水準です。

繰り返しになりますが75円というレベルは非常に重要なレベルで、

通貨当局もここは死守したいと考えているのではないかと思えるからです。

このままドルが大きく反転する可能性は極めて少ないとは思いますが、

米経済指標の改善傾向なども考えると、

今後しばらくもみ合ってドル反発の「一つのきっかけ」であったと

振り返る日がくるのではないでしょうか。

いずれにしても当局の介入姿勢を見極めて、

同時に市場の反応も注意深く観たいと思います。



ユーロドルが予想通り下落してきました。

しかも、下落の理由も「欧州景気の悪化」と想定内の動きです。

ユーロ圏10月の消費者物価指数(CPI)は低下予想に反して9月と同じ3%でした。

また9月の失業率は10.2%と、11ヵ月ぶりの高水準です。

スペインの失業率に至っては22.6%まで上昇しています。

今後緊縮財政を余儀なくされている欧州の景気後退は、

さらに拡大していく可能性が高いと思われます。

ユーロドルは先週の高値からすでに400ポイント下落し1.38台前半です。

1.38台を割り込むと1.3760、

さらに1.3675(4時間足)あたりまで下落が見込まれそうです。












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