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ユーロドル、独国債入札不調で1.33台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドイツ国債の入札不調をきっかけにユーロは節目の1.34台を割り込み
    大きく下落。ベルギー、イタリアなどの国債も売り込まれ、ソブリンリスクが
    一段と加速したことで、「円とドル」が買われる展開に。
  • ドル円はユーロ安に引っ張られる格好で約2週間ぶりに77円58銭まで上昇。
    市場全体がドル高の流れの中、円は対ドル以外では買われ、ユーロ円も103円
    割れ目前の水準まで下落。
  • EUは欧州共同債の発行についての協議を開始するとともに、財政規律を守れない
    国に対する監視についても強化する方向で検討。
  • 株式市場は大幅下落。ドイツ国債の「札割れ」で、欧州危機がさらに強まるとの懸念や、
    中国のPMIが約3年ぶりの低水準だったことで、ダウは236ドル安と、この日の安値圏で引ける。
  • 債券価格は7年債入札の好調を受けて続伸。10年債利回りは1.88%まで低下し、
    10月6日以来の低水準に。
  • 金、原油はともに反落。
  • 10月耐久財受注 → -0.7%
  • 10月個人所得 → +0.4%
  • 10月個人支出 → +0.1%
  • 10月PCE・コア・デフレーター → +1.7%
  • 週間失業保険申請件数 → 39.3万件
  • 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(11月) → 64.1
  • 11月カンザスシティー連銀製造業活動 → 4




本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 独   独7-9月期GDP(確報値)
  • 独   独ifo景況指数
  • 英   英7-9月期GDP
  • 米   NY市場休場(感謝祭)





欧州債務問題の拡大懸念からユーロドルは節目の1.34台を割り込むと下げ足を速め、

1.34台前半まで急落しています。

欧州で最も安全な資産であるドイツ国債にまでも不安が拡大してきたことや、

ユーロ圏の経済活動が3ヵ月連続で縮小し、ユーロ圏がリセッション(景気後退)に

逆戻りしつつある兆候が示されたことなどがきっかけでした。



ドイツ政府が実施した10年債入札では、

60億ユーロ(約6200億円)の募集に対して61%の応札となり、

「札割れ」となりました。

落札利回りも1.98%と流通利回りを上回る水準で、人気のなさを伺わせました。

この結果に関しては、ドイツ国債そのものに不安があるわけではなく、

このところ続いている欧州債務問題からドイツ以外の国債を大量に売られ、

その資金がドイツ国債に流れ込み、

ドイツ国債の価格が大きく上昇(金利は低下)していたことが背景です。

いわゆる「質への逃避」が起きそのため、

ドイツ国債の金利水準そのものが魅力的でなくなったということです。

また、価格が上昇しているため、新発国債をこの水準で購入するリスクも、

手控えられた背景かと思われます。



欧州債の代表である「ドイツ国債」が売られたことで、

フランスやベルギーなどの国債も大きく下落しています。

イタリア国債も引け値では6.943%ですが、一時は7%を超える水準でした。

正に、欧州のソブリンリスクがまん延した状況となり、相対的に米国債が買われ、

こちらの利回りは約1ヵ月半ぶりに1.8%台まで低下しています。



EUでは「ユーロ共同債」発行に関する協議が始められています。

具体的な方法は今後の協議に委ねられますが、既にメルケル独首相は

「金融危機の渦中のいま議論するのは適切でない」と反発を強めています。

「ユーロ共同債」が実現すれば、

ギリシャやイタリアなど資金調達のコストが高い国にとっては、

低金利で資金を取り込むことができ大きなメリットがある一方、

ドイツなど相対的に格付けの高い国は「自力」で

低コストの資金が調達できることから足並みが揃っていません。

ただ、この案も大国ドイツがどこまで妥協してくるかが実現へのハードルと言えます。



ユ-ロドルは「ドイツショック」により、

これまでサポートされてきた1.34台を大きく割り込んでいます。

これで次の下値のメドは10月3日に記録した1.31台半ばとなり、

そこを割り込めば1.30台の心理的な大きな壁を意識することになりそうです。

また上値はこれまでサポートゾーンだった1.3400-20の水準が抵抗帯となることは、

テクニカルの基本として意識しておくべきでしょう。



一方ドル円は、介入によるドル買い以外では久しぶりの反発を見せています。

77円58銭の高値は「8時間足」の雲でちょうど抑えられた格好になっています。

ユーロが急落したことで「ドル買い」が活発になり、

ドル円でもドル買い戻しが進んでことで

77円台半ばまで「円安」が進んだものと思われます。

チャートでは「8時間足」までの短い足では全て「好転」が実現しています。

少なくともこの状態を観るかぎりドル円も78円を目指す展開を予想できますが、

そこはこれまで何度も「期待を裏切ってきた」ドル円です、

そう簡単に上昇に向かうと考えるわけにもいきません。

まずは「日足」の120日移動平均線が位置する

77円80-85銭辺りがレジスタンスポイントとして挙げられます。

どこまでドル高に進むかは今後の展開を見極めたいと思いますが、

昨日のNY市場では終始77円台での推移でした。

従って77円台を維持できるどうかも下値のメドとなり、

今後ドル円が反発するかどうかの「指針」にもなり得そうです。



ユーロドルがさらに下落し1.30台を意識するような展開になれば

ドル円も78円台を超えている可能性はありますが、

その時にはユーロ円は大きく下落しているはずです。

クロス円は下落圧力が強まってくると予想しますが、

中でもユーロ円の100円割れがあるのかどうかは非常に注目されます。

欧州危機が収まる気配を見せない状況では、その可能性は決して低くはないと思います。












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