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ユーロ、対円対ドルとも上値は重い。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州/NY市場



  • 独ifo景況指数が発表され、市場予想を上回ったことでユーロが上昇。

    対ドルで1.34台前半まで買われたものの、その後は再び1.33台前半まで

    下落する。独メルケル首相が依然としてユーロ共同債の発行には否定的な発言を

    したことが材料視された。

  • ドル円は77円付付近まで下落したものの、77円台割れには至らず、

    77円台前半で一進一退。

  • NY市場は「感謝祭」のため株式、債券市場、商品市場は休場。

  • サルコジ仏大統領は、フランスのストラスブールで独メルケル首相、伊モンティ

    首相と会談し、ユーロ圏諸国の財政規律を強化するためEU条約改正案を提案することで

    合意したと発表。





本日の注目イベント


  • 日   10月消費者物価指数(CPI)

  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演




ドイツ国債が前日に引き続き売られる場面があり、10年債利回りは一時2.25%まで

上昇(価格は下落)しました。欧州債務国の国債のみならず、ドイツ国債をも手放す

動きが広がったことで、「ユーロ圏そのものに対する不安が拡大」したとも言える状況

です。

昨日はドイツ以外でも、オランダ、フィンランドなど「優良銘柄」も軟調な展開でした。



そんな中、ユーロ圏3大国である独仏伊の首脳がフランスのストラスブールで会談

を行っています。

会談では、これまでの債務国に対する監視を強める方法から、さらに踏み込んだ、

財政規律を強化するための条約改正案を数日以内に提案することで合意したと

発表しています。

3首脳は、2年を超える債務危機は悪化に歯止めがかからず、ここ数日は安全資

産であるドイツ国債にも信用不安が波及し始めたことに憂慮したものと思われます。



しかしメルケル首相は、ユーロ共同債の発行については「必要ではないし適切で

もない」と言明し、「金利のかい離を無視することは、全く誤ったシグナルとなる。

金利差はどこで一段の取り組みが必要かを示す指標だからだ」と、これまでと同

様反対の立場を表明しています。

また、副首相である、レスラー経済技術相もこの日の会議で「ユーロ共同債に対

するわれわれの答えはノーだ」と語り、メルケル政権の結束を示した格好になって

います。



おもしろかったのは、会談後の3首脳の記者会見の写真です。

今朝の日経新聞に掲載された3首脳の写真では、真中にいるサルコジ大統領

はメルケル首相に向かって「メルケルさん、そろそろ我々の案に妥協して下さい

よ」と語りかけているようで、それに対してメルケル首相は「何いってんの、ダメな

ものはダメよ」と突っぱねているように見受けられます。

そして右端にいるモンティ首相は、笑みを浮かべながらその様子を眺めていま

す。3首脳がそれぞれの立場と性格ををうまく態度で表した「絶妙な写真」に思

わず見入ってしまいました。



ドイツはこれまでも、ECBによる域内の国債の大量購入にも反対の立場で、E

FSFを金融機関にすることにも反対の立場をとってきました。

中央銀行であるドイツ連銀(ブンデスバンク)が長い間維持してきた独立性と

信頼性へに自負も垣間見られます。

しかし、ここにきて「質への逃避」として買われ続けてきたドイツ国債にも不安

の波が押し寄せてきました。

こうなると、ドイツと言えども「自国の利益」のみを主張しているわけにはいかな

いはずです。

最悪の場合にはユーロ圏の崩壊に繋がりかねない事態も想定できなくありま

せん。そうなった場合、ドイツにとっても不利益が発生することは十分考えられ

ます。大げさに言えば、通貨ユーロの将来はドイツの決断にかかっていると言

えます。



ユーロドルは、やはり上値は重く、昨日の高値もここで記述したように1.340

0-20の間でした。ここは、これまでのサポートだった水準で、今度はレジス

タンスになっているからです。

下値は「週足」のトレンドラインがサポートする1.330前後と、その下では10

月3日の安値である1.3145あたりかと予想します。



ドル円は10月末の介入後76円台半ばまで再びドル安が進んだものの、足元

では77円台が「定着」しそうな動きを見せています。

しかし、上値の重さは不変で、今後77円半ばとその上値の77円80銭あたり

を完全に抜け切れるかどうかが重要かと思います。

76円半ばを再度割り込むようなら、介入警戒感が高まる一方、円の先高観も

再び台頭してきそうです。



11月も間もなく終わります。

良い週末を・・・・。

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