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ユーロ財務相会合をにらみ乱高下。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州/NY市場


  • ドル円は昨日のアジア市場では終始78円台前半でのもみ合い
    だったものの、欧州からNY市場にかけては77円半ばから後半で
    小動き。78円台は依然として上値が重いとの印象を残した。
  • ユーロドルは財務相会合の行方を睨み乱高下。会合ではギリシャに対する
    追加融資を行うことで合意。また、EFSFの拡充案も話し合われた模様。
    ただ、欧州債務危機を封じ込める具体的な案が協議されないとの見方もあり、
    ユーロドルは1.34台半ばまで反発するも、再び1.33台前半まで下落。
  • 豪ドルが堅調に推移。対ドルではパリティーを超え、1.0072まで上昇。
    約2週間ぶりの高値を付け、対円でも78円台まで強含む。
  • NYダウは続伸。アメリカン航空の破たんがあったものの、消費者信頼感指数が
    予想を大きく上回ったことを好感。ダウは引けにかけて上げ幅を縮小したものの
    前日比32ドル高で引ける。
  • 債券相場は株高と米経済指標の好転を理由に下落。10年債利回りは1週間ぶりに
    2%台まで上昇。
  • イタリアの国債入札では75億ユーロ(約7800億円)の発行ができたものの、
    落札利回りは再び7%を超えた。
  • 金価格は続伸。原油は大幅に上昇し、ほぼ100ドル近辺で引ける。
    イランでイギリス大使館が襲撃されたことで緊張が高まった。
  • 9月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.59%
  • 11月消費者信頼感指数 → 56




本日の注目イベント


  • 豪   豪第3四半期民間設備投資
  • 日   10月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月失業率
  • 欧   EU財務相会合
  • 独   独11月失業率
  • 米   11月ADP雇用者数
  • 米   11月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   10月仮契約住宅販売指数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 加   カナダ9月GDP





注目のユーロ圏財務相会合ではギリシャに対する

追加融資80億ユーロ(約8200億円)を実行することや、

欧州金融安定化基金(EFSF)の拡充案では合意に達したものの、

具体的な危機を封じ込める対策は協議されていない模様です。

ブルームバーグは、財務相らは29日の夜の会合で、

ECBがIMFを経由して域内高債務国に融資する案を初めて協議する予定で、

域内政府に直接貸し付けることを禁じた規則に抵触することなく

ECBが危機対応の先頭に立つことを可能性するための案を話しあっている、

と伝えています。

来週にはユーロ圏首脳会合が予定されていることから、

少なくとも財務相会合では条約の改正も含めた対策のたたき台が

必要との見方があります。

その主導権を握っているのがドイツで、

ショイブレ財務相は前日も解決に向けた前向きな発言をしています。

今朝がた入った報道では、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は、

同会合がEFSFのレバレッジの選択肢で合意したと記者団に語っている模様です。



また、もうひとつ注目されていたイタリアの国債入札は、

目標額の80億ユーロには届きませんでしたが75億ユーロの調達に成功しています。

しかし調達コストの上昇は歴然で、3年債の利回りは10月の4.93%から7.89%に、

10年債利回りは10月の6.06%から7.56%に大きく上昇しています。

特に3年債が10年債の利回りを上回る逆転現象が起きており、

このところのイタリアの置かれている状況を反映したものと観られます。

通常、金利は期間が長くなるほどリスクプレミアムを反映し

「イールドカーブ」は右肩上がりの曲線を形成します。

昨日も述べましたが、イタリアの国債借り換えコストは急激に上昇しています。

高クーポンが発行残高全体に占める割合はまだ多くありませんが、

今後借り換えのための入札を多く控えているため財政への影響は避けられません。

来年2月には月間で500億ユーロ(約5兆2000億円)もの入札を控えています。



ユーロドルは財務相会合への期待感からショートポジションの買い戻しが優勢となり、

欧州時間には1.34台半ばまでユーロ高が進みましたが、

その後の1.33台半ばまでの下げも速く、神経質な展開が続いています。

今週からさらに来週にかけては欧州が今年最も注目されることになろうかと思います。



昨日の東京時間帯ではあれほど底堅かったドル円も、

海外市場ではあっさりと78円を割り込み、77円60銭まで下落しています。

結果的に78円台でのドルの上値の重さが確認された格好にはなっていますが、

現在の水準は「120日移動平均線」を上回っていることや「雲」の上にいること、

また「MACD」も「ゼロの軸」の上で推移していることを考えると、

「短期的な上昇局面」は継続中と考えられます。

77円半ばを割り込むと、元の定位置に戻り、

再び円の先高観が高まる可能性もありますが、

それには今週末の米雇用統計など相場に大きなインパクトを与える材料が必要でしょう。

今朝の経済紙では「円先安観が台頭」との見出しが目につきました。

その根拠として「ドルコール」と「ドルプット」の価格が逆転したことを挙げています。

いわゆる「リスク・リバーサル」と言われるものですが、

いずれドルが高くなる可能性があるため、今のうちに安いドルの手当てをしておこう

という動きが活発になっていることを表しています。



本日は月末です。通常輸出企業のドル売りが多く持ち込まれますが、

一方で輸入の決済水準も高いと観られます。

仲値決めあたりまではドル高に進む可能性はありますが、

その後の動きに注意したいところです。

78円台では昨日の高値である78円29銭を超えられるかどうかが注目されます。

昨日78円台定着には失敗しているだけに、ドル売りも根強いものと予想します。












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