ユーロ急落、対円で100円73銭。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円はアジア市場の流れを受け、ドル売りが優勢となり77円57銭まで下落。
    米財務省が日本の為替介入を批判したことが材料視され円買いが進んだものの、
    対ユーロでドルが買われたことで円もやや連れ安となり77円後半まで反落して引ける。
  • ユーロドルは大幅に下落。イタリア国債の入札は好調だったものの、
    ECBのバランスシートが過去最大規模に拡大していたことから1.30台を
    割り込み1.29台前半まで下落。
  • ユーロは対円でも大きく売られ、一時100円73銭まで下落。
    約10年ぶりの水準を記録し、100円割れも視野に。
  • 株式市場は続落。ECBのバランスシートの拡大から欧州債務危機が
    予想以上に深刻との見方が浮上。ダウは139ドル安。
  • 債券相場は大幅に反発。欧州債務問題が米景気にも影響を及ぼすとの
    懸念から買われ、10年債利回りは1.92%台に低下。
  • 金価格は5日続落し約3ヵ月ぶりに1560ドル台まで下落。
    ドルが対ユ-ロで買われたことが背景。原油価格も6日ぶりに反落し100ドル台を
    割り込む。



本日の注目イベント


  • 欧   11月ユーロ圏M3
  • 欧   イタリア・10年債入札
  • 独   独12月消費者物価指数指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   12月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   11月仮契約住宅販売指数
  • 米   12月カンザスシティー連銀製造業活動





海外市場が本格的に戻ってきてどのような相場展開になるのか注目されていましたが、

大方の予想通りユーロ安が進みました。

イタリアの6ヵ月もの国債の入札は好調で、落札利回りも前回入札を下回りましたが、

欧州中央銀行(ECB)が発表したバランスシートは

過去最大規模に拡大していたことを材料視し、

ユーロドルは1.30台を大きく割り込み一時1.2912まで下落しました。



ECBが域内の金融機関に対して融資を拡大したことが伺え、

「欧州危機は相当深刻」との見方が浮上しユーロ売りに繋がったと観られます。

ただ、ECBのバランスシートの拡大はある程度予想されていたことでしたので、

むしろその反応の大きさに驚いています。

市場は欧州の悪材料には非常に敏感であることが読み取れます。

その意味から今夜のイタリア10年債入札の結果が注目されます。



ユーロドル1.30台を大きく割り込み1.29台前半まで下落したことで、

来年にかけてはさらに下落するものと予想されます。

足元では今年1月に記録した1.2874が意識されますが、

その水準を割り込むと1.25を目指す展開になると考えておくべきでしょう。

ユーロが反発するとすれば、やはりショートカバーが大量に持ち込まれて

上昇する以外に材料は見当たりません。

しかしそれでも1.30台半ば辺りまでで、

既に1.30が大きなレジスタンスになっている可能性が高いと観られます。



欧米市場がクリスマス休暇だったことから、

本格的に参入する28日から30日にかけての値動きが、

来年の相場展開を占う上で重要だと述べてきましたが、

どうやら来年年明けは「ユーロ売り」で幕が開けることになりそうです。

ドル高が進み、ユーロが売られ易い地合いにも関わらず円はそれ程下落していません。

ドル円の78円台前半が重いことでユーロ円はさらに下落する可能性が高く、

100円割れも視野に入れておきべきでしょう。

この流れは、円に特別の売り材料でも出ない限り変わらないものと思われます。



考えられる円の売り材料は政権与党・民主党の分裂でしょう。

「消費税10%」を巡り若手議員が離党しましたが、

さらに大きな混乱になり「10%消費税」の旗を降ろさざるを得ない

状況にでもなれば日本の財政の悪化がさらに進むとの見方が急浮上し

円が売られるシナリオが考えられますが、その可能性は今のところ低いと言えます。

ユーロドルがさらに下落すれば、

ドル円も緩やかな「ドル高円安」方向に推移すると観られますが、

米景気回復が予想以上に進まないと、

「ユーロは買えないがドルも買えない」といった展開から、

円買いが進むことも無いとは言いきれません。



ユーロドル、ユーロ円の戻り売りを狙いたいところですが、

果たしてどこまで戻るのか不明です。

気をつけておきたいのは、一気にユーロが下落したことで、

市場参加者の相場観もかなりユーロ安に傾いています。

「みんなが同じ方向を向き始めたら、その方向には行かない」のが相場です。

年末年始のポジション管理には十分気をつけたいところです。



「アナリストレポート」は本日が今年最後となります。

今年1年のご愛読ありがとうございました。

来年は1月4日から始める予定です。

来年も引き続きご愛読くださいますようお願い申し上げます。

それでは、良いお年を・・・・。














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豪ドル円79円台で堅調。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 米経済指標の結果はまちまち。期待された住宅関連指標が依然低迷する
    一方、信頼感指数は大幅に好転。
  • ドル円は77円台後半でもみ合い77円80銭まで下落したものの、
    動意はみられず、77円台後半で一進一退。
  • 市場ではややドル安が進み、ユーロドルも若干上昇し、1.30台半ばから
    後半で推移。
  • ロンドン市場が依然休場だったこともあり、全体的には盛り上がりに欠ける
    展開。本日からは平常に戻るためユーロドルなどの値動きが注目される。
  • 株式市場ももみ合いとなりダウは小幅安、ナスダックは小幅高。
  • 債券相場は小幅に反発。信頼感指数の発表で売られたものの、その後は
    しっかり。10年債利回りは2.0%台とやや低下。
  • 金は3日続落。原油価格はホルムズ海峡で緊張が高まる可能性があることを
    材料に6日続伸し、101ドル台に乗せる。
  • 10月ケースシラー住宅価格指数 → -3.40
  • 12月消費者信頼感指数 → 64.5
  • 12月リッチモンド連銀製造業指数 →3



本日の注目イベント


  • 日   野田首相訪印
  • 日   11月失業率
  • 日   11月鉱工業生産
  • 欧   イタリア・短期債、ゼロクーポン債入札





クリスマス休暇が明けNY市場が戻ってきましたが、

欧州市場ではロンドンなどが休場だったため値動きは限定的でした。

そのロンドンも本日から通常通りに戻ります。

実質的には本日から2012年度相場がスタートすると言えます。



ドル円は相変わらず値動きが鈍く、値幅も出ません。

昨日は78円台にも届かず上値の重い展開が続いています。

依然として78円20-30銭あたりが重要な節目と観られており、

この水準が抜けるのかどうか意識されます。

下値も77円70銭あたりがサポートされそうですが、

重要なのは77円半ばが抜けるかどうかです。

ユーロドルが市場全体を大きくけん引しない限りは上記レンジが抜けずに、

このレンジの中で越年する可能性もありそうです。



ユーロドルもユーロ売りのポジションが高水準の割には本格的な買い戻しが出ていません。

おそらく1.31台半ばから1.32にかけては

「ストップロス」のユーロ買いもあるものと思われますが、

その水準に届く前に下落しているため発動されないという状況かと思います。

ユーロドルについてはやはり来年に向け下落基調をたどると観るのが順当でしょう。

欧州債務危機が収束するメドが立たず、万が一の場合の安全網も依然資金不足です。

今後域内の国債がデフォルトに陥る可能性がないといった見方が優勢となり、

債券相場が安定に向かうにはドイツとECBの役割が極めて重要になります。

既に「メルコジ」ではなく、ドラギECB総裁と関連で、

「メルドラ」の対応が市場の注目を集めそうです。



今日から明日にかけてはイタリアの短期債や10年債の入札が予定されています。

昨日のイタリア国債はやや下落していましたが、

この入札が不調に終わると再びユーロ売りが活発になりそうです。

ユーロが下落した際に1.30台を割り込むのか、

あるいはさらに下落し直近安値の1.2945を割り込むのかどうかが注目されますが、

長期的な下落傾向に歯止めはかからないと予想しています。



住宅関連指標の中でも最も遅く発表されるケース・シラー住宅価格指数が

予想を下回る結果でした。

全米20都市を対象にした住宅価格は、19都市で下落し、

上昇したのはアリゾナ州のフェニックスだけでした。

特に戸建て住宅では価格の下落が止まっておらず、

このところ堅調だった住宅市場の底入れに感に水を差す結果となりました。

指数を発表したS&Pも「市場は分断化されており、

さまざまな市場で異なった状況が展開されている。

住宅価格が下げ止まったと判断するには時期尚早だ」との見方を示しています。

しかし、12月に入って発表された住宅関連指標は、

新築、中古ともに大幅に改善しています。

今後在庫が整理されれば、

価格の下落も止まり上向くとの見方は維持しておきたいと思います。



今日もアジア市場での値動きは期待できないでしょう。

欧州が本格的に参入して来るのを待ち、

イタリアなどの国債の値動きを確認しながらの展開になりそうです。













各通貨、水準に変化なし。 

ひと目で分かる昨晩の動き
東京市場



  • 海外市場は全て休場のため、各通貨は昨日の東京市場の引けの

    水準から動きは無く、ドル円は78円近辺で推移。

  • ユーロドルも1.30台半ばで変化なし。

  • 本日もアジア時間と欧州時間では主要市場が休場のため、NY時間までは

    大きな動きは望めない模様。


    本日の注目イベント


    • 休場 → シドニー、香港、ロンドン、トロント

    • 欧   フランス・短期債入札

    • 米   10月ケースシラー住宅価格指数

    • 米   12月消費者信頼感指数

    • 米   12月リッチモンド連銀製造業指数



    海外市場は休場だったため、主要通貨の水準は昨日の東京市場の午後から

    変化はありません。昨日はややドル売りが優勢だったようです。

    ドル円は78円10銭辺りからジリ安となり、77円97銭まで下げた後は78円前

    後で取引を終えています。

    ユーロドルも値幅が出ず、1.30台半ばからドル売りユーロ買いに押され1.3

    064まで上昇。その後もみ合い1.3055辺りで推移しました。

    今朝の水準も昨日から全く変わっていません。

    今日も、オセアニアや香港市場などが休場のためアジア時間での値動きは期

    待できません。

    さらに欧州でもロンドン市場などが休場のため、大きな動きはないでしょう。



    東京時間22時半にはNY市場が開きます。

    ケース・シラーなどの重要指標の発表があるため、ある程度の値動きは期待で

    きますが、逆に市場参加者が少ないため経済指標が予想と

    大きくかい離した場合には、予想外の値動きになることも考えられます。

    ドル円以外の通貨ではスプレッドも大きく、無理をして取引する必要はありませ

    ん。

    明日からは海外勢も戻り、実質的には「新年度入り」します。

    残り3日間でどのような動きになるのか、「来年」の為替の動向を探る上では重

    要です。

    来年に備え、しっかり相場の行方を見極めて下さい。

円、ユーロ、ともに膠着。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルはやや膠着感を強める。
    欧州市場では1.30台後半まで上昇したものの、フランスの
    GDP改定値が速報値より下方修正されたことを契機に下落。
    1.3台前半まで下落し安値圏で引ける。
  • ドル円も78円台が定着しそうな展開を見せるものの、上値も
    重く、特に78円20-30銭辺りが抜けきれない。
  • 株式市場は大幅に続伸。耐久財受注など経済指標が好調だったことで
    ダウは124ドル高の1万2290ドルと、約5ヵ月ぶりに高値を記録。
  • 一方債券相場はさえない。株高を背景に、10年債や30年債が売られ
    10年債利回りは1週間ぶりに2%台に乗せる。
  • 金は小幅に下落。原油価格は小幅ながら5日続伸し、100ドル台に迫る。

    <12月22日発表分>
  • 週間失業保険申請件数 → 36.4万件
  • 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 69.9
  • 10月住宅価格指数 → -0.2%
  • 1月景気先行指標 → +1.8%

    <12月23日発表分>
  • 11月耐久材受注 → +0.3%
  • 11月個人所得 → +0.1%
  • 11月個人支出 → +0.1%
  • 11月PCEコア・デフレーター → +1.7%
  • 11月新築住宅販売件数 → 31.5万件



本日の注目イベント


  • 日   日中首脳会談
  • 休場 → シドニー、香港、チューリッヒ、パリ、ロンドン、NY





クリスマス休暇入りしているにも関わらず、ユーロドルは神経質なもみ合いを演じています。

日本の3連休前にも1.31台前半まで買われたものの、そこから100ポイントも下落し、

先週末も1.3095まで上昇した後1.30台前半まで下落しています。



上昇の背景は「ショートの買い戻しがメイン」だと思われ、

新規にユーロを買う材料に乏しい中、ロングポジションは作りにくい状況です。

むしろ、ユーロが反発した所を売りたいとの思惑も強く、

これがユーロドルの上値を抑えているものと思われます。

足元ではその水準が1.30台後半から1.3130辺りでしょうか・・・。



先週末のユーロドルも、フランスののGDP改定値が速報値から下方修正されたことで、

ユーロ圏全体の景気が失速するとの懸念からユーロが下落しています。

さらに、ビニスマギ・ECB理事は「ユーロ圏にデフレリスクが浮上することがあれば、

ECBは量的緩和を政策として駆使することを避けるべきではない」との

考えを示したことで、ユーロ売りに繋がった面もありました。

ユーロ圏では景気がリセッション入りしたとの見方が強く、

今後景気回復のための施策をとれば、

それはすなわちユーロ下落に繋がるということになります。

債務危機から緊縮財政を余儀なくされているユーロ圏諸国では、

「通貨安」による輸出の増大から景気回復をはかる政策しか無いのが現状です。



上値の重いユーロですが1.30に近づく水準あるいは、

1.30台割れではそこそこの買い意欲も見られます。

先週末に発表された投機筋のユーロの売り持ちポジションを観てもほとんど減っておらず、

過去最高水準のショートを維持しています。

このショートの買い戻しが、上記水準辺りでは

徐々に買い戻しに動き底固さを保っていますが、

1.29台半ばを割り込めばさらに売り増す可能性も残っています。

その意味ではクリスマス休暇が明ける、

今週後半から来週の新年にかけては値動きもさらに拡大しそうな予感がします。



一方ドル円は、値動きのない中でも「底固さ」を保っているように観えます。

11月以降、78円台で推移している時間帯はもっとも長いようで、

米経済指標の好転を背景にややドル高に振れ易い流れと言えそうです。

ただ、78円30銭が依然重要な節目と観られ、なかなか抜けきれません。

先週も78円24銭までドル高に振れましたが、勢いも無く一段の上昇はありませんでした。

下値の77円70銭が抜けないのであれば、

78円50銭を試す場面もあるのではないかと予想していますが、

足元の値動きを考えるとその場面は来年に持ち越されそうです。



政府は2012年度予算を閣議決定しました。

一般会計の歳出は約90兆円で、

そのうち約44兆円が新規国債発行で賄われることになります。

「国債依存度49%」はいずれ問題視され、

欧州のソブリン債リスクが波及してくる可能性も意識されます。

国債発行総額も過去最高の174兆円に上り、12年度の発行残高も約822兆円と、

初の800兆円台超えです。

2012年に仮に欧州債務問題が収束に向かえば、「次はどこだ」ということで、

日本がターゲットになる可能性も十分考えられそうです。













ECBの資金供給オペもユーロ高に繋がらず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 欧州時間帯には1.31台半ばを超える水準にまで反発したユーロドルは
    ユーロ圏消費者信頼感の悪化に再び下落、NY市場では1.30台前半まで売られる。
  • 欧州中央銀行(ECB)が3年物資金供給オペを実施。
    予想を上回る4890億ユーロ(約50兆円)の応札があった。
  • ドル円は欧州時間にかけ77円70銭を割り込む場面があったが、ユーロが売られ
    ドルが買われた流れに沿って78円台まで反発。ほぼ高値圏で引ける。
  • 株式市場はオラクルの業績悪化を嫌気して売り先行で始まったものの、
    引けにかけては買い戻しも入り、ダウは小幅高。ナスダックは小幅に反落。
  • 債券相場は小幅に続落。7年債の入札がやや不調で、ECBによる資金供給が
    欧州危機を食い止める一助になるとの観測もあった。
  • 金価格は小幅に下落。一方原油は続伸し98ドル台に。在庫が予想以上に減少して
    いたことが材料に。
  • 11月中古住宅販売件数 → 442万戸(+4.0%)



本日の注目イベント


  • 英   英7-9月期GDP(確定値)
  • 米   7-9月期GDP(確定値)
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   10月住宅価格指数
  • 米   11月景気先行指標





ユーロドルは買い戻しが優勢になったことで値を戻し、

欧州時間には1.31台後半まで上昇したものの1.32台には届かず、

ユーロ圏消費者信頼感指数の悪化が伝わると一気に下落し、

そこから100ポイントを超す下げを見せました。

この時期にしては軽い値動きで、市場参加者が減少していることを物語っているようでした。

結局、ユーロドルはもとの「定位置」に戻った状況で、

「戻りは売りたい」という意識は依然旺盛のようです。

改めて上値の重さを確認した感があります。



同様にユーロ円も一時102円台半ばまで反発しましたが、

そこからは一気に1円ほど値を下げ、

これも101円台で定着してきたようなイメージができつつあります。

ECBによる初めての長期の資金供給では予想以上の応札があり、

その一部の資金が欧州域内の国債購入に動けば

それなりの効果があると観られていますが、不透明感はぬぐえません。

欧州債務危機への懸念は消えず、これがドル買いに繋がり、

ドル円でも上値が重い割には大幅な下落を見せない要因の一つになっています。



昨日、ブルームバーグの主催の講演会に参加してきました。

「欧州債務危機の波及、日本への影響」と題して、

米アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のデスモンド・ラックマン博士の

講演とパネルディスカッションがありました。

氏は2012年第2四半期までには欧州危機は加速し、

ギリシャのハード・デフォルトは避けられないとの見通しを述べています。

それを避けるにIMFではなくECBが大きな転換をしなければならず、

現在のドラギ体制ではその可能性は低いと観ていました。

また、仮にデフォルトが発生した場合その影響は世界中に及び、

リーマンショックよりも大きいとの見方も披露していました。



さらにパネルディスカッションに参加した慶応大学の上山先生は、

欧州危機は「対岸の火事」ではないと強調しており、ギリシャに万が一のことがあれば、

欧州の次は日本だという見方が急速に高まるため、

日本としても早急に財政の立て直しを図るべきだと述べていました。

ドミノ倒しのドミノには「JAPAN」も入っていると述べ、

稼げる時間はせいぜい10年くらいだろうとの意見でした。

ただ、ラックマン博士に比べ、パネルディスカッションに参加した日本人2人は、

日本への影響については楽観的な見方を示していました。

欧州債務問題についてはやはり、

市場が懸念しているように来年1-3月に国債と金融債の大量償還を控えていることから、

ここが乗り越えられるかどうかが最も重要だという点では、

専門家の見方も一致しているようです。



ドル円は完全に休暇モードに入っているようです。

77円台半ばから下値を試す展開ではないものの、

78円台では定着しきれない展開が続いています。

これまでも何度か述べているように、

78円30-50銭を超えることができればやや雰囲気も変わってきそうですが、

これもそれほど簡単では無いようです。

「日足」のチャートでは79円台にしっかり乗せれば、

重要な「200日移動平均線」を上抜けすることができドル上昇に弾みがつくと

考えられますが、年内は無理と観る方が順当なようです。

明日は日本も祝日で休みです。完全なクリスマス休暇に入ります。

そのため明日の「アナリスト・レポート」は休ませていただきますのでご了承ください。



Merry Christmas! よい連休を・・・・。













スペイン国債入札好調をうけユーロ反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは1週間ぶりの高値を記録。1.30台割れから反発し
    NY市場では1.3137まで上昇。
  • スペインの国債入札が好調だったことや、ドイツの景況感が予想を
    大きく上回ったことで、欧州債務危機への不安がやや後退したことが背景。
  • スペインでは3ヵ月物と6ヵ月物の証券、計56億4千万ユーロ相当の
    発行に成功。目標上限の45億ユーロを上回った。
  • ドル円はレンジを抜けず、78円台では定着しないものの下値も
    限定的。海外市場での値幅も20銭程度。
  • ユーロドルが反発したことで、ユーロ円も約1週間ぶりに102円台に
    乗せる。
  • 株式市場は大幅に反発し全面高の展開。住宅関連指標が好転するなど、国内外
    の好条件が重なり、ダウは337ドル高の1万2千ドル台まで上昇。
  • 債券相場は大きく反落。欧州危機への不安の後退や、米景気の好転から債券価格
    は下落。5年債入札は好調だったものの10年債は売られ、利回りは1.92%台
    まで上昇。
  • 欧州危機の後退期待からリスク選好が進み金は大幅に反発し1600ドル台を回復。
    また、原油価格も大きく買われ97ドル台に。
  • 11月住宅着工件数 → 68.5万戸
  • 11月建設許可件数 → 68.1万戸



本日の注目イベント


  • 日   11月貿易統計
  • 日   白川・日銀総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏12月消費者信頼感
  • 英   BOE政策金融委員会議事録
  • 米   11月中古住宅販売件数
  • 加   カナダ10月小売売上高





ユーロドルが約1週間ぶりに1.31台まで反発しました。

スペインでの国債入札が予想外に好調だったことに加え、

ドイツのifo景況感指数が事前予想の「106」から、

結果は「107.2」だったことなど、

欧州債務問題がやや後退するとの見方が高まったことが主な理由でした。

もっとも、投機筋のユーロショートのポジションは過去最高水準にあったため、

1.30を割り込むと買い戻される展開が続いていたなか、

1.3030を大きく抜けてきたことで「利益確定のユ-ロ買い」が

あぶりだされた格好でした。

1.31台に乗せるとストップロスなどの買いも巻き込んでいた様です。



短期的な動きを示す「1時間足」では1.30を明確に抜けると、

トレンドラインも上抜けし、重要な「100日」や「120日」移動平均線も

抜けてくることからユーロ買い戻しも活発化すると観られていました。

しかし、このユーロ反発も「買い戻しが主体」であって、

ユーロ圏の信用回復には程遠いものです。

ユーロ圏諸国の格下げリスクは依然として高く、

まだユーロの戻りは売りたいと言った相場観は継続されているとみていいと思います。



格付け会社フィッチは昨日、フランスが最上級の「AAA」格付けを失った場合、

欧州の救済基金である欧州金融安定化基金(EFSF)も

最上級から格下げされる可能性があると警告しています。

フランスはEFSF債を保証する「AAA」格付け国6ヵ国の

一つであるというのがその理由です。

フィッチは既に16日にフランスの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げています。

同社は発表した文書で

「当社が16日にフランスの格付け見通しをネガティブに変更したことは、

EFSF債の格下げリスクが高まったことを意味する」と明言しています。



米住宅市場の悪化傾向に歯止めがかかってきた可能性があります。

昨日発表された11月の住宅着工件数は前月比9.3%増(68.5万戸)と、

2010年4月以来の水準を回復していました。

米住宅市場は、2008年9月のリーマンショック以来長期にわたって

低迷が続いてきました。

今年2月ー3月にかけては雇用も大幅に回復していましたが、

それでも住宅市場の回復には繋がらず「長期低迷」を予想する声が優勢でした。

しかし、ケースシラー住宅価格指数に観られるように、

住宅価格は、前年同月比では依然として下落しているものの、

前月比ではプラスに転じ始めています。

前日に発表されたNAHB住宅市場指数においても昨年5月以来の水準を回復しており、

昨日同時に発表された11月の建設許可件数も市場予想を上回っていました。

まだ手放しで喜ぶわけにはいきませんが、今後の住宅関連指標によっては、

いよいよ「米住宅市場の底入れ」は近いと判断できる状況です。

住宅の購入は付帯設備の購入にも繋がり、個人消費の拡大も期待できます。



ユーロ円は反発して101円台後半で推移しています。

NY市場では102円17銭まで上昇しましたが、

この上には「1時間足」の200日移動平均線があり、

いったんは上昇を止められた格好になっています。

また、同様にユーロドルでも1.3131辺りは

200日移動平均線でしっかり止められています。

さらなる上昇にはどちらもこの抵抗線を明確に抜ける必要があり、

欧州情勢を考えると目先はこの水準前後が売り場になる可能性が高いと予想します。

一方下値のメドは、先行スパン2(雲の上限)が位置する

1.3032あたりになりそうです。



米議会の下院では「減税法案の延長」を否決しています。

上院で可決されたこの法案が否決されたことで、

オバマ大統領は「これはゲームではない」と強い口調で再協議するよう要請しています。

野党共和党が過半数を占める下院で、この法案が通る可能性は少なくなっていますが、

このままだと来年から個人の所得税が増え、消費に悪影響を与えることも考えられます。

今年8月の債務上限引き上げを巡って最後の最後までもつれた状況と同じです。













金正日死去の影響は限定的。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は昨日の昼、北朝鮮の金正日氏の死去を知らせる報道をきっかけに
    地政学的リスクから「ドル高円安」に振れ、一時に78円17銭まで上昇。
    その後朝鮮半島情勢の落ち着きから徐々に円が買われ。77円台後半から
    78円を挟み推移。影響も限定的だった。
  • ユーロドルは昨日の北朝鮮からのニュースにドル高が進み、1.30台を
    割り込んだが、欧州時間には1.30台半ばまで反発。その後ドラギECB総裁が
    EU首脳会議に対する市場期待が大き過ぎたことに言及したことから再び下落。
  • ユーロ圏財務相は電話会談を行い、IMFに1500億ユーロ(約15兆2100億円)
    を拠出することで合意。ユーロを導入していないチェコとデンマーク、ポーランド、
    スウェーデンの4ヵ国も拠出に合意。
  • 株式市場は続落。欧州の債務問題は解決困難との懸念が拡大し、ダウは100ドル
    安。
  • 債券相場は続伸。株安と30年債が買われたことで好地合いに。10年債利回りは
    1.80%まで低下。
  • 金は反落し、原油価格は小幅に反発したものの、いずれも取引は閑散。
  • 12月NAHB住宅市場指数 → 21



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録
  • 日   日銀金融政策決定会合(12/21まで)
  • 独   独1月GFK消費者信頼感
  • 独   独12月ifo景況感指数
  • 欧   スペイン、ギリシャ国債入札
  • 欧   欧州議会、ユ-ロ債に関する決議投票を実施
  • 米   11月住宅着工件数
  • 米   11月建設許可件数
  • 加   カナダ11月消費者物価指数(CPI)





昨日は朝10時には「北朝鮮が昼に特別放送を行う」との一報が入っていましたが、

まさか金正日総書記の死去を知らせる放送だとは予想できませんでした。

金正日氏死去の報に、朝鮮半島の緊張が高まるとの連想から、

地理的にも近い「韓国ウォン」と「円」が軟調に推移。

ドル円は一時78円17銭まで比較的短時間で上昇しました。

ただその後は、三男金正恩氏への後継が既定路線であることから、

朝鮮半島での緊張が高まるのか、

あるいは逆に南北融和が進むのか、先行き不透明なことから徐々に円の買い戻しも入り、

金正日氏死去による影響は限定的でした。



金総書記の突然の死去は、極東アジアにとっては今後プラスになる可能性もあり、

経済的に厳しい情勢に置かれている北朝鮮が

一気に自由主義圏に援助を求めてくる可能性はわずかですがあります。

あるいは、韓国との対話が進み、さらに南北統一への機運が高まることも考えられます。

全ての権限を掌握していた金総書記の死は、

それほど大きな意味合いを持っているとも言えます。

今後は直接接触できる立場にある「中国と韓国」の対応が注目されます。



今のところ、朝鮮半島情勢の為替市場への影響は限定的です。

そうなると、市場の目は再び欧州に移ります。

ユーロドルは1.30を挟んで一進一退を繰り返していますが、上値の重さが気になります。

昨日も欧州時間の朝方には1.30台半ばまで上昇しましたが、反発力は弱く、

市場参加者が少ないこともあり勢いは感じられませんでした。

その後、ドラギ・ECB総裁の「国債購入は永遠でも無限でもない」との発言に反応し、

再び1.30を割り込んでいます。



足元では1.30台割れが底堅いとも取れますが、

一方で1.30台後半が重いとも取れそうです。

テクニカルでは「1時間足」で観ると、100日と120日移動平均線がある

1.3015-35辺りがレジスタンスポイントになっており、

この水準を抜け、1.30台半ばを抜ければ1.31台も見えてくるのでないかと考えます。

一方下値では「週足」でもトレンドラインを下抜けしており、

「遅行スパン」も雲を抜けています。

長期の「月足」でようやく、1.2809に重要な「100日移動平均線」が

サポートしているのが確認できる程度です。

このチャートの形態を観る限り、ユ-ロドルの下落の可能性は高いと読めそうです。



気をつけたいのは投機筋のショートポジションです。

ユーロの売り持ちが記録的な高水準であることから、

年内に一旦解消するような動きになれば1.32程度まで反発する可能性も意識して

おく必要があると思います。



ドル円は77円50銭がしっかりサポートされています。

しかし上値も78円30銭抜けには昨日も失敗しています。

米経済指標の改善傾向が続くと言う前提に立てば、

ドル円が急落する可能性は少ないと思われ、

むしろ「ドル高、ユーロ安」が大きく進むようだと円もつれ安に振れる可能性もあります。

今週は77円50銭-78円50銭のレンジで推移するのではないでしょうか。













ユーロ円依然として上値が重い展開。 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • 週末を控えユーロ買い戻しの流れが強かったものの、格付け会社

    フィッチがイタリアやスペインなどの格付け見通しをネガティブに

    引き下げ、さらにフランスの格下げ見通しも発表されたことでユーロは反落。

    一時1.30台を割り込んだ後、1.30台前半で引ける。

  • ドル円も朝方はユーロドルが上昇したことに合わせやや円が買い戻される

    展開に。ただ値動きは小幅で77円半ばから後半で限定的。

  • 株式市場はフィッチが欧州各国の格付け見通しを引き下げたことで

    上値の重い展開だったものの、商品株が堅調でダウは小幅にマイナス、

    S&P500とナスダックは小幅に上昇。

  • 債券相場は反発。欧州国債の格下げ見通しを背景に米国債への需要が高まり

    10年債利回りは過去最低水準まで低下。

  • 金相場は前日の大幅下げの反動もあり反発。原油相場は小幅ながら続落。

  • 米上院では、給与税減税延長などを盛り込んだ法案を可決。下院でも可決

    される見通しから、同法案は2ヵ月延長される模様。

  • 11月消費者物価指数(CPI) → ±0.0%



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏10月経常収支
  • 欧   ラホイ・スペイン次期首相議会で演説
  • 欧   フランス短期国債入札(計70億ユ-ロ)
  • 欧   ドラギ・ECB総裁欧州議会で証言
  • 米   12月NAHB住宅市場指数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



市場はいよいよクリスマス休暇に入ります。

欧州では依然として債務危機問題が解決されないまま、高債務国の債券相場の行方に

一喜一憂している状況です。

先週末もイギリスの格付け会社「フィッチ」が、イタリアやスペインの格付け見通しを

引き下げ、さらに「AAA」(トリプルA)を保有しているフランスの格付けも

「安定的」から「ネガティブ」に変更したことを材料に、ユーロ売りが加速する

場面もありました。

市場は依然欧州からの情報には敏感で、S&PなどがEU首脳会議の結果を見て欧州

15ヵ国を格下げするかどうか判断する、と警告を発したことに注目しています。

格下げが発表されれば、ユーロは対ドル対円で急落すると予想され、ユーロのショート

ポジションはなかなか解消されない理由の一つになっています。

一方ドル円は10月31日に75円32銭の最高値を記録した後、政府・日銀による

8兆円にも及ぶ大規模介入で79円台半ばまで押し上げられたにも関わらず、上値の

重い展開が約2ヵ月続いています。

さすがに76円台では介入警戒感もあり円を積極的に買う状況ではないものの、

上値も79円台はおろか、78円台も徐々に重くなりつつあります。

このところ米国経済指標の改善傾向が目に見えてきており、ややドルが安定的に

なってはいますが、対円では上述のような相場観が占めており、ドル円が大きく

反転する可能性は今のところありません。

FRBは2013年半ばまで現行の低金利政策を継続すると宣言しており、多少景気回

復傾向が見えてきても「利上げには繋がらない」と観られることがドルが半発しない

大きな原因の一つといえます。

さらに追加緩和第3弾(QE3)の可能性もくすぶっています。

もし来年の早い時期に実施されれば、米長期金利の急落から日米金利が縮小し、

ドル安円高が加速するのはだれもが予想する展開です。

また、欧州危機がさらに拡大すれば「安全通貨」の円が買われることにもなり、

これらが総合的に絡み合いドルの上値を抑えているようです。

ドル円はこのまま行けば77-79円でのレンジ内で越年する可能性が高まってきています。

取引の中心はあくまでユーロであって円ではありません。

これはシカゴ先物市場の通貨の建て玉を観てもも明らかです。

それでも、欧州各国の一斉格下げのリスクが残る以上、ドル円が

79円台を抜ける可能性より、77円台を抜ける可能性の方が高いと言えます。

また、一時売り圧力の強かった日本国債も足もとでは1%前後で安定しています。

日本国債の急落が始まり、円の金利が急騰し、為替市場では円売りが加速する

「Xデー」の議論も、このところ新聞や雑誌で活発です。遠い先の話ではないとしても、

その予兆は未だ観られません。

2012年にはおそらく何らかの変化も観られるのではないかと思われます。

今週のアジア市場はよほどのニュースでもない限り動きそうもありません。

逆にニュースがあれば値動きの振幅が大きくなることは十分考えられます。

無理なポジションメイクは避けたいものです。

10銭を取りに行って、20銭やられる、ということにもなりかねません。

ユーロ反発するも上値は重く。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルの下落は一服。スペイン国債の入札で発行額が目標上限を
    上回ったことを受けユーロは反発。ただそれでも反発幅は限定的で1.30台
    半ばでは上値を抑えられ、1.30台前半で取引を終える。
  • ドル円は78円台での定着はならず、海外市場に入るとややドル安円高に。
    しかし、下値も限られ77円台後半で一進一退。
  • 米経済指標が多く発表されたが、概ね回復傾向を示す。特に失業保険申請件数
    は3年ぶりの低位水準で、今後の雇用改善に繋がるかかどうかが注目される。
  • ユーロの下げ止まりから米株式市場にもやや安心感が戻り株価は反発。
    ダウは45ドル高だったものの、ここ3日間の下げ幅の割りには反発力は弱い。
  • 米国債はもみ合いの末やや下落し10年債利回りは小幅に上昇。
  • 金、原油価格の下げが止まらない。金は9ドル下落し約3ヵ月振りの安値に。
    原油価格も93ドル台に。
  • 11月生産者物価指数(PPI)   → +0.3%
  • 11月NY連銀製造業景況指数    → 9.53
  • 週間失業保険申請件数        → 36.6万件
  • 11月鉱工業生産          → -0.2%
  • 11月設備稼働率          → 77.8
  • 12月フィラデルフィア連銀景況指数 → 10.3



本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏10月貿易収支
  • 欧   ドラギ・ECB総裁、キング・BOE総裁、ビスコ・イタリア中銀総裁、
         レグリング・EFSF最高経営責任者カンファレンスに出席
  • 米   11月消費者物価指数(CPI)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





ユーロドルの下落が一服し、1.29台後半から海外市場では1.30台半ばまで

反発しましたが、反発力は弱いと感じざるを得ません。

シカゴ先物市場ではユーロの売り持ち額が高水準であり、「予想通り」ユーロが下落し、

節目の1.30台を割り込んだことから、

「買い戻しが活発化すれば100~150ポイント程度は値を戻す可能性がある」と

読んでいましたが、予想外に(?)その反発力が鈍かったことにやや驚いています。

ユーロが下げ止まったことで欧米の株価も買い戻しが優勢の展開となり、

今日の日経平均株価も同じ様な展開が予想されます。



ユーロドルの戻りが鈍かった理由の一つに、米景経済指標の堅調さが挙げられます。

昨日の米国では多くの経済指標が発表されましたが、鉱工業生産を除けば、

NY連銀製造業景況指数、フィラデルフィア連銀製造業指数、などが改善傾向を見せ、

特に週間失業保険申請件数は36.6万件と「40万件の壁」を大きく下回りました。

この件数は先週から1万9千件減少し、2008年5月以来約3年半ぶりの低水準でした。

申請件数の減少が今後「米雇用統計」への改善に繋がり、

失業率の低下に繋がるかどうかが注目されますが、先月11月の失業率は8.6%と、

今年最も低い水準であったことを考え合わせると、

米失業率の低下傾向の定着にやや期待が持てそうな状況になってきました。



10月以降米経済指標の改善傾向は続いている一方、

欧州ではリセッション入りが鮮明になりつつあります。

世界最大の資産運用会社「ブラック・ロック」は15日に発表したレポートで、

「当社はフランスとドイツを含め、欧州は本格的なリセッションに向かっている

と確信している。リセッションに突入した場合、GDPは1-2%縮小するだろう」と

見方を顧客向けのレターで示しています。(ブルームバーグ)

このように、来年にかけては米国経済の緩やかな回復に対して、

欧州の景気後退が鮮明になってくる構図が予想されます。

加えて、足元では欧州債務危機の嵐は静まらず、今後さらに勢いが増すことも予想されます。

債務危機救済への「特効薬」が見つからない状況に、ラガルド・IMF専務理事は

「欧州債務危機は単一の国家集団では解決できない段階にまで悪化しつつある」との

認識を示す一方、ドラギ・ECB総裁は講演で

「われわれは国債購入プログラムの証券市場プログラム(SMP)を実施しているが、

私が何度も述べているように、SMPは永久的なものでもなければ無限でもない」と、

ECBによる無制限の国債購入については、改めて否定しています。



このような状況下ではやはり、ユーロドルの下落は避けられないものと思われます。

ショートカバーの戻りも1.32台が一杯ではないかと予想していますが、

反対に1.28台を割り込むと1.25程度までの下落は意識する

必要があろうかと思います。

問題は仮にそうなった場合、ドル円への影響はどのように考えるかということです。

市場全体がドル高に進めばドル円でも円安傾向に振れるのが一般的ですが、

ドル円の上値の重さを考えると、そのスピードはかなり緩やかなものになると思われます。

ただ、ユーロ急落で「リスク回避」の流れが加速すると、

ドル高が進む中でも避難通貨として「円が買われる」可能性も否定できません。

その結果「ドル」と「円」が買われ、

ユーロ円などのクロス円は大きく下落することが考えられそうです。



来週からは欧米はそろそろクリスマス休暇に入ります。

ヘッジファンドなども、売り込んでいたユーロを休暇前に買い戻しに出るのではないかと

考えていたのは上述の通りですが、案外ショートをキープする可能性もありそうです。

やや気になるのは商品相場の急落です。

原油やメタルは大幅に売られ、金価格は9月の高値1800ドル台後半から、

引け値ベースでもちょうど300ドル、率にして約16%下げています。

リスク回避から「ひとまずキャッシュにしておこう」という動きですが、

今後はそのキャッシュがどこに向かうかも重要なポイントになります。

ヘッジファンドの2011年下期の運用利回りは概ねマイナスだと伝えられています。

「起死回生」をねらって、

どこかの市場に大量に資金が流れ込む可能性があるかもしれません。



今日は12月の第3金曜日。全国的に「忘年会」のピークだと思われます。

最後くらい「ぱぁーと」やるのもいいですが、終電には間に合うように・・。

よい週末を・・・・。













ユーロドルついに1.30割れ。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは今年1月以来の1.30台の節目を割り込む。
    アジア時間から欧州時間の朝方にかけて何度か1.30台割れを試したものの、
    底堅い動きを見せ反発したユーロドルも、イタリア国債が再び7%を超えたことを
    きっかけに1.29台半ばまで下落。
  • 市場全体でドル高が進んだことからドル円も78円台前半までドル高が上昇。
    しかし、円の下落スピードは緩やかだったことから、ユーロ円では円高となり
    101円台前半までユーロ安が進む。
  • イタリアの5年債入札では落札利回りが6.47%まで上昇。調達コストの上昇は
    避けられず、来年の大量償還が不安視される。
  • 株式市場は3日続落で、この間の下げ幅もダウで360ドルに迫る。欧州債務危機
    への不安が消えず、ダウ131ドル安。
  • 債券相場は3日続伸。30年債入札が好調だったことから買い物を集め、10年債
    利回りは大幅に低下し1.89%台に。
  • 金、原油価格はとも大幅に反落。リスク資産を売却する動きが加速し、金価格は
    前日76ドル安で7月以来の1500ドル台後半。原油も一気に95ドル割れまで下落。



本日の注目イベント


  • 日   日銀短観
  • 独   独12月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏12月製造業PMI
  • 欧   11月ユーロ圏消費者物価指数(CPI、確報)
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 英   英11月小売売上高
  • 米   11月生産者物価指数(PPI)
  • 米   11月NY連銀製造業景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月鉱工業生産
  • 米   11月設備稼働率
  • 米   11月生産者物価指数(PPI)
  • 米   12月フィラデルフィア連銀景況指数





ユーロドルが予想通り1.30台の大台を割り込んできました。

昨日のアジア市場や欧州市場の朝方でも何度か1.30突破を試みましたが

全ては跳ね返され、底堅い動きも見せましたが、

イタリア10年債の流通利回りが危険水域の7%を再び突破したことで、

欧州ソブリン債リスクが再燃。

ユーロドルは1.30を割り込み、1.2945まで下落しています。

ドイツのメルケル首相は昨日の議会で先週のEU首脳会議での討議内容を説明し、

欧州安定メカニズム(ESM)規模を現行の5000億ユーロから

引き上げる計画がないことを改めて表明しています。



結局ユーロは先週のEU首脳会議が終了したタイミングに合わせるかのように

下落基調を強め、対ドルではすでに400ポイント以上の下落を見せています。

欧州債務危機の即効性ある対策が打ち出されず、

その都度イタリアやスペインの国債が売られ長期金利が上昇しています。

この債券相場が足元では為替相場をリードする役目を果たし、

相場の行方を決定している状況と言えます。

昨日もイタリアの5年債入札が行われましたが、

落札利回りはユーロ導入後最も高い6.47%でした。

また、応札倍率も1.42倍と、前回の1.47倍から低下しています。



ブルームバーグが伝えるところによると、バーナンキ・FRB議長は14日、

共和党の上院議員らに対して、FRBはソブリン債危機のさなかにある

欧州の銀行を支援する計画はないと、

同議長と非公式の会合に出席した議員2人が明らかにしたと報じています。

議長は「それを行う意思も権限も持っていない」と語っています。

またこの日ドイツ連銀のバイトマン総裁は、

(イタリアは)7%超の金利で何年も生き延びられる。

取るべき道はECBが国債を買い支えることではなく、

イタリアが必要な財政措置を実行できると証明する機会を与えることだ」と述べています。



このように、イタリアやスペインの国債が今後も安全資産であるということを

市場に認識させる必要があることは理解されていても、

具体的な手段がないことが不安の根源です。

そのため来年にも予定されているイタリア国債の大量償還を

無事に乗り切ることができるのかどうか市場は懐疑的です。

市場に安心感を与えるためには、足元では粛々と緊縮財政を実施するしかありませんが、

その効果が見えてくるのも相当な時間を要します。

また、緊縮財政を推し進めれば推し進める程、

景気の足を引っ張ることになり歳入を減らすと言うジレンマにも陥ります。



ユーロドルは節目の1.30台を割り込んだことで、目先下落圧力は増し、

市場参加者の相場観も「さらに下落する」といった悲観論に変わりつつあると思います。

下値のメドとしては今年1月に記録した1.2870-75水準が

先ず最初に意識されるレベルです。

そして、そこを割り込むと1.26台半ばということになりそうです。

上値は「30分足」で観られる100日、あるいは120日移動平均線がある

1.30台後半から1.3100辺りがマイナーな

レジスタンスポイントになろうかと思います。



市場全体がドル高傾向を示しています。

ドル円もこの流れに乗り78円台には完全に乗せてはいますが、

その上昇スピードは相当緩やかです。

レジスタンスポイントを観ておくと、7

8円30銭と200日移動平均線がある79円15銭前後です。

「8時間足」までの短い時間足では全て上値を抜けており、

「日足」でも「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けしているため、

これまでのように上値をただ売るだけではなく、売り方も慎重になる必要があります。

ドル高へのトレンドの転換はまだ確認されませんが、

ユーロドルがさらに大きく下落するような事態になれば、

その可能性も若干でて来るかもしれません。













ユーロドル1.30割れ目前まで急落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルが下げ足を早め大幅に続落。
    メルケル独首相が欧州安定メカニズム(ESM)の資金規模の
    上限引き上げに関して否定的な見方を示したことが伝わりユーロ売りが
    加速。ユーロドルは1.30の大台割れ目前まで、ユーロ円も
    101円台半ばまで売られる。
  • FOMCでは市場予想通り追加緩和はなく、ツイストオペの継続が
    確認された。声明では米国景気は拡大していると指摘。
  • 「ドル高ユ-ロ安」が進んだことで、ドル円でも緩やかなドル高に振れた
    ものの、78円台乗せが一杯。このためクロス円は軒並み円高方向で推移。
  • 株価はFOMCで追加緩和に触れなかったことで続落。欧州危機への
    懸念が依然として拭えないこともありダウは66ドル安。
  • 債券相場は堅調。株安と小売売上高に反応し、10年債利回りは1.96%
    台まで低下。
  • 金は小幅に下落。原油価格はホルムズ海峡での緊張の報道などから大幅に買われ
    再び100ドル台に。
  • 11月小売売上高 → +0.2%



本日の注目イベント


  • 豪   豪12月ウエストパック消費者信頼感指数
  • 豪   バッテリーノ・RBA副総裁講演
  • 日   10月鉱工業生産(確報)
  • 欧   10月ユーロ圏鉱工業生産
  • 欧   OPEC総会(ウイーン)
  • 独   バイトマン・独連銀総裁講演
  • 独   ショイブレ・独財務相講演
  • 英   英11月失業率
  • 英   キャメロン首相、下院で質疑応答
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演





ユーロの下落が止まらず、ユーロドルの1.30割れ、

ユーロ円の100円割れも視野に入ってきた様です。

ドイツの景況感が予想を上回ったことや、

スペイン国債の入札が好調だったことなどを背景にユーロドルは買い戻される場面も

ありましたが、欧州安定メカニズム(ESM)の資金規模の上限を変更することはない

とのコメントをきっかけにユーロが急落しました。

メルケル首相は、欧州の恒久的救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の規模は

5000億ユーロ(約51兆円)を上限とする計画に変更はないと、

自身率いる連立政権の議員らに伝えたと、ブルームバーグは報じています。



ファンロンパイEU大統領は、ESMの上限拡大を議会で審議したいとの意向を示しており、

この計画に水を差した格好になっています。

先週末でEU首脳会議が終わり、市場はそこから効果的で、

即効性のある対策が出てくるのではとの期待もあり、ユーロドルはその間、

やや小康状態を保ってきましたが結局期待外れに終わり、

ユーロ反発に期待をしていた向きは損出覚悟で手放し、

ユーロに対して弱気の向きはさらに売りを進めたといった状況です。



ユーロドルは1.30台前半まで下落し、今年1月以来の水準です。

今年1月が底値のユ-ロドルはその後2度にわたる利上げから

1.49台まで反発しましたが、

その後の混乱を経て約1年をかけ元の位置に戻ってきました。

「週足」のチャートでも既に「逆転」は始まっており、

さらに下落する可能性が高いと言わざるを得ません。

1.30を割り込んだ場合には、先ず1月の安値1.28程度が意識されます。

また、ユーロ圏では景気後退がさらに進みそうで、

ECBが追加利下げに踏み切る可能性も高まっています。

利下げは、これもユーロ売りに繋がり目先は

ユーロを買う理由を見つけるのが難しい状況です。



米FOMCでは政策変更はなく、一部で期待されていた追加緩和も見送られました。

声明では、世界の成長に一部明らかな減速が見られるものの、

米経済は緩やかに拡大しているとし、

欧州での危機拡大が今後の下振れリスクであることを示唆しています。

また、労働市場の全体的な状況が幾分回復している一方で、

失業率は依然として高いと指摘しており、

長期におけるインフレ期待は安定しているとしています。



声明文はこのところの米経済指標の改善傾向を反映した形で作成されており、

差し迫った景気刺激策の導入は必要ないとの認識です。

ただ、上述のように欧州での債務問題が世界的な景気下振れを

引き起こすリスクを抱えているため、FRBは追加緩和第3弾(QE3)は

封印し温存しておきたいとの考えもありそうです。

今後は緩やかながら徐々に景気回復を進めて行く米国と、

緊縮財政を粛々と進めれば進めるほど

さらに景気を悪化させる欧州との構図が鮮明になりそうな気配です。

そのため緩やかなドル高、ユ-ロ安、

あるいはドル円でも緩やかな円安が起こるのかどうか、

そろそろ来年の相場を占う時期になっていますが、

残り2週間程度の動きを探りながら自分の中でも

「相場観」を作り上げていきたいと思います。



ドル円は一時78円台に乗せる場面もありましたが、依然として上値も限らせそうです。

ただ、注意したいのは今週月曜日にも触れましたが「日足」のローソク足では

「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けした可能性があります。

78円台を維持できれば徐々にドル買い戻しが

起こる可能性もあることを記憶しておきたいと思います。

現在サポートは77円60-70銭辺りと観られますので、

この水準を下抜けしてしまえば再び77-78円のレンジ相場ということになりますが、

現在はそのレンジの上値を試している状況です。

今後さらにユーロドルが下落するとすれば、

ドル円の下値も徐々に固まってくるかもしれません。

その場合でも円の下落スピードはかなり緩慢になることから、

ユーロ円などのクロス円も下落圧力が強いと予想しています。













EU首脳会議、先行き不透明感を払拭出来ず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 格付け会社ムーディーズによるEU域内格付けの見通しの悪さが
    リスク回避の流れを加速させ、格付け会社フィッチの世界景気の
    不透明感の高まりの見通しもリスク回避に拍車をかけた。
  • ユーロドルは東京タイムからNYタイムまでリスク回避の
    ドル買いを受け下落を続け、200ポイント程下落した。
  • ドル円は依然、値幅は小さいものの、ドル買いの動きにつられ
    一時78円台に乗せる場面も。
  • NYダウは大幅に反落。格付け会社の見解から売り優勢に。
  • 債権市場は欧州債務問題の先行き不透明感から価格は上昇、利回りは下落。
  • 金も原油も大幅に反落。欧州不安は商品にも波及して大幅に売られる。
  • 11月財政赤字 → 1373億ドル(市場予想は1399億ドル)



本日の注目イベント


  • 独   12月ZEW景況感指数
  • 独   バイトマン・独連銀総裁講演
  • 欧   ユーロ圏12月ZEW景況感指数
  • 英   英11月消費者物価指数(CPI)
  • 米   11月小売売上高
  • 米   FOMC





週明けの金融市場全体でリスク回避の動きとなりました。

EU首脳会談が終わり、注目されていた格付け会社の評価が徐々に出始めています。

昨日はムーディーズが「EU首脳会議は域内格付け支援に十分ではない」との見通しと

フィッチが「世界景気の見通しは不透明感の高まりやGDP見通し引き下げ受け、

依然として弱い」との見通しが公表され、

市場は「やはり」といった具合にユーロ売りに動きました。

さらには、格付け会社の中でも影響力のあるS&Pの見通しも控えています。

おそらく、上記の2社同様、ネガティブな見通しになろうかと思われますので、

ユーロ売りが継続されるのではないでしょうか。



ユーロ売りのトレンドになっていますが注意点としては、

シカゴ先物市場のユーロ売りポジションが先週発表分でも、

未だ高水準の9万枚以上もありましたので、

何かポジティブサプライズがあった場合のショートカバー(買い戻し)には

気をつけたいところです。



本日はスペイン、ギリシャ、ベルギーの短期債の入札が控えています。

今回は短期債だけですが、

入札結果はもちろん利回りや流通市場も意識しなければなりません。

他には欧州委員会の四半期レポートや経済指標もいくつか予定されています。

欧州議会もありますので要人発言も気にした方が良さそうです。

もちろん、S&Pがいつ見解を示すかも分かりませんので、その点も忘れてはいけません。



ユーロ関係ばかり注目が集まるなか、影に隠れて本日はFOMCが予定されています。

追加緩和の可能性に関しては今回は低いと思われます。

最近は米経済指標の好結果が出始めるようになっていますので、

指標が改善しているの中での、新たな金融緩和は考えづらいでしょう。

さらに11月小売売上高も予定されています。

こちらに関してはクリスマス商戦が好調と言われていますので、期待したいものです。












EU首脳会議終了。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • EU首脳会議ではIMFを使った安全網の整備など
    一定の成果があったとの印象からユーロは安定した動きを見せる。
  • 一方で今回の合意で欧州危機への不安が払拭できるかどうかは
    依然不透明で、特にイギリスとの意見の相違が明確となり、EU体制
    への懸念が残る。
  • ユーロドルは1.33台前半から後半で安定した動きを見せ、
    ドル円も消費者信頼感指数が改善していたものの反応は無く、77円台半ば
    で小動き。
  • 株式市場は欧州情勢への楽観的な見方や、消費者信頼感指数の予想を上回る
    改善に大幅に上昇。ダウは186ドル値上がりし、前日の下げを吸収した格好に。
  • 債券価格は下落。株高に加え経済指標の好転から、ややリスクを取り易い
    雰囲気が広がり長期金利は2.0%台半ばに。
  • 金、原油はともに反発。欧州情勢の好転に反応し買いが優勢に。
  • 12月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 67.7
  • 10月貿易収支 → 435億ドルの赤字



本日の注目イベント


  • 豪   豪10月貿易収支
  • 欧   イタリア短期債入札
  • 欧   フランス短期債入札
  • 独   10月独卸売物価指数
  • 米   11月財政収支
  • 加   カーニー・カナダ中銀総裁講演





注目のEU首脳会議では、

ユーロ圏などが2000億ユーロ(約21兆円)をIMFに拠出し、

新たなセーフティーネットを作ることや、

欧州安定メカニズム(ESM)の創設を2012年7月までに行うなど、

一定の合意が見られ、市場は「一歩前進した」との受け止め方が

コンセンサスになっている模様です。

また、加盟国の財政規律の強化もイギリスを除く26ヵ国で合意し、

「通貨統合」から「財政統合」へと踏み出したとの評価もあります。



一方で、イギリスのキャメロン首相は独仏を中心に提案された財政規律強化案には

反対の立場を表明するなど、

イギリスの孤立化も今後の波乱要因になる可能性も出てきました。

結局、欧州債務危機への不安を完全に払拭することはできなかったものの、

一定の成果はあったとの見方が優勢の様です。

今後は、先週格付け会社S&Pが欧州各国の格下げ見通しを発表しており、

この結果がユーロ相場の先行きを決めそうです。

見通しについて同社は、「9日に終了するEU首脳会合の結果を見極めた後に、

ユーロ圏15ヵ国の格下げに踏み切るかどうかを決める」ことを明らかにしています。

今週にもその結果が発表されると思われますが、この結果が非常に注目されます。

因みに、先週末の欧州各国の国債は、イタリア、フランスなどが買われ、

ドイツ国債は下落しています。



今回の会議では、ユーロ共同債の発行や

ECBによる域内債券の大量購入には至っておりません。

2013年創設予定だった欧州安定メカニズム(ESM)を来年7月に前倒し、

それまでの安全網としてIMFに2000億ユーロを融資するというものです。

従って、不安要因はまだ多く残っており、

ユーロの下落圧力は依然として解消されていないと観られます。

また、先週ECBが2ヵ月連続で利下げに踏み切り、

景気後退の流れが鮮明になっています。

2012年はユーロ圏全体でマイナス成長になるとの見方もあり、

今後は財政に加え景気にも目配りが必要となりそうです。



最大の注目イベントであったEU首脳会議を終わり、

今後はやや材料に欠ける展開になりそうです。

上述S&Pによる格付け発表や今年最後のFOMCが控えてはいますが、

相場への影響は限定的になりそうです。

追加緩和期待の残るFOMCでも、このところの米経済指標の好転を

目のあたりにしていることから政策変更は考えにくい状況です。

今回のFOMCは1日だけの開催となることから、

バーナンキ議長の会見も予定されていません。

それだけにバーナンキ議長の言葉から「次の一手」を読み解くこともできず、

市場への影響も限られそうです。



ドル円は77-79円で推移する可能性が高いと予想されます。

「日足」のチャートでは10月31日早朝の75円32銭を底値とする

サポートラインに抑えられる一方、上値も同日の政府・日銀による大規模介入で

押し上げられた79円53銭を頂点とするレジスタンスラインによって

上昇が抑えらており、「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成しつつあります。

この三角形は足元では、78円台に乗せれば上抜けしドル上昇が期待されますが、

逆に77円台を抜ければ下抜けが完成し下落に拍車がかかるものと観られます。

現在のところのどちらにも抜けにくい状況ですが、

米景気の回復基調とユーロの動きに注意したいと思います。













ECB利下げも欧州債務問題には繋がらず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ECBは政策金利を0.25%引き下げ1.0%にすることを決定。
    一方、域内高債務国の国債の購入には否定的だったことでユーロは急落。
  • ユーロドルは1.33台を割り込み、1.32台後半まで下落。
    対円でも103円まで売られ、欧州債務問題が長引くとの市場の見方を反映。
  • ドル円も下落し一時、約2週間ぶりに77円台前半まで下落したが、
    ユーロドルで「ドル高」が進んだことから、ドル円でもドル買い戻しが入り
    77円半ばで引ける。
  • 株式市場は大幅に反落。ECBのドラギ総裁が国債購入には否定的な見解
    を示したことで、欧州問題の不透明さが深まりダウは198ドル安と、
    1万2000ドルを割り込む。
  • 債券相場は続伸。欧州各国の国債が売られ、米国債への需要拡大期待もあり
    価格は上昇。長期金利は1.97%台に。
  • 金、原油も欧州問題収束の見通しが後退したことで大幅下落。原油価格は
    100ドルの大台を大きく割り込む。
  • 週間失業保険申請件数 → 38.1万人




本日の注目イベント


  • 日   7-9月期GDP(速報値)
  • 日   マネーストック
  • 中   中国11月消費者物価指数(CPI)
  • 中   中国11月生産物価指数(PPI)
  • 中   中国11月鉱工業生産
  • 中   中国11月小売売上高
  • 独   独11月消費者物価指数(確報)
  • 独   独10月貿易収支
  • 欧   ギリシャ9月GDP(確報値)
  • 米   10月貿易収支
  • 米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数





市場予想通り、ECBは理事会で政策金利の0.25%の引き下げを決め、

今年4月以前の1.0%に戻しました。

域内の景気後退が鮮明になるなか、

2ヵ月連続の利下げで景気の下支えを図る姿勢を明確に示したものです。

公表された12月時点での経済成長見通しも0.3%に下方修正し、

9月時点の1.3%から大幅に鈍化するとの認識も示されました。

一方、市場で期待された域内の国債購入についてはドラギECB総裁が、

購入拡大をまったく示唆しなかったことから市場に大きな動揺を与える結果になりました。



ECBは銀行への資金供給期間を最長3年にすることも決定し、

銀行への流動性供給拡大に繋がる政策には動きましたが、

ドラギ総裁は、市場が(ECBが)国債購入を拡大するとの期待を持っていたことについて

「ある意味驚いた」と、記者会見の席で述べています。

この発言の内容に市場は大きく反応し、ユーロドルは150ポイント以上の下落を見せ、

欧米の株式市場は急落、さらに欧州各国の債券は売られ、米国債が買われています。

また影響は商品市場にも及び、原油価格や金価格も大幅に下落しています。



ドラギ総裁の会見と同じころ、フランスのマルセイユで演説していたメルケル・独首相は、

政府への投資家の期待が高まり過ぎることにも釘をさし、

欧州の苦境を一挙に解決できる「ビッグバン」は無いと言明しており、

今夜のブリュッセルでの首脳会議は危機収束に向けた

「1つの通過点」だと語っています。(ブルームバーグ)



今回のECBの決定は、欧州債務問題では中央銀行が関与できることは限定的で

各国の政策が最も重要であることを認識させられました。

これにより、昨日から行われている欧州首脳会議の役割がさらに注目されることになり、

その合意内容によっては再び市場が混乱することになりそうです。

欧州債務問題の収束に関して、

少なくとも市場は以前より懐疑的な見方に支配されてきた様に見受けられますが、

サルコジ・仏大統領の「欧州にとってチャンスは二度とない」とのコメントが象徴的です。



市場は欧州発のニュースに非常に神経質になっており、

ネガティブな情報にはユーロ売り、ポジィティブな情報にはユーロ買いで反応し、

ドル円への影響も判断しにくい状況になっています。

昨日も、欧州債務危機収束への対策が遅れると見るや、「安全通貨」の円買いが進み、

一方でユーロドルが大幅に下落し「ドル高」が加速したことから

「ドル高円安」に振れる場面もありました。

リスク回避的な動きが強まれば「ドルと円が買われる」流れとなり、

ユーロ円などクロス円は総じて下落基調になり易いと思われます。



今夜の首脳会議では、独仏両首脳が合意に向けた説得を続ける様ですが、

EU27ヵ国全てでの合意が困難な場合には、

ユーロ圏17ヵ国での合意を目指すとの発言も伝えられています。

財政規律の厳格化を図るための条約改正や、

欧州版IMFの設立などでは合意が見られそうですが、

いずれも現状の債務危機解決への即効性はなく、

ユーロ共同債の発行やEFSFの機能を大幅に拡充して

欧州債の下落に歯止めをかける案などで合意に至れるのかどうかは不透明です。

欧州首脳会議の結果が判明するのは

日本時間では今夜の夜中を過ぎるころかと思いますが、

NY市場の後場までに会議の全容が織り込まれていない場合には

来週月曜日早朝のオセアニア市場に影響を与えることも考えられます。

レートが大きくかい離して「窓開け」を見せることも予想されることから、

ポジションの管理には注意が必要です。



欧州からの寒波は来週も続きそうです。

よい週末を・・・・。












市場はEU首脳会議待ち。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • EU首脳会議への期待が高まる中、G20主要国が欧州債務危機
    拡大の阻止に向けて、IMFに6000億ドル前後(約47兆円)規模の
    融資枠を設定する検討を進めているとの報道に、ユーロドルは
    1.33台半ばから1.34台前半まで上昇。しかし、首脳会議開催前でもあり
    動きは限定的だった。
  • ドル円はほぼ固定相場状態。77円60-80のレンジを抜けず、
    終始様子見の展開。
  • 豪ドルが堅調。第3四半期GDPが予想を上回る1.0%であった
    ことを好感し、前日の利下げでの下落分を埋める上昇。
    対円でも79円台後半で安定。
  • ドイツ政府高官は、8~9日のEU首脳会議で債務危機対策に合意できない
    可能性があると、非公式に語った。
    ドイツが現行のユーロ圏救済資金と恒久的基金を統合する案を拒否したことを
    念頭に置いた発言と見られる。
  • 欧州から断続的な情報が続くなか、株式市場は危機対応策への楽観的な見方が
    優勢となり株価は上昇。ダウは3日続伸し、約1ヵ月ぶりの高値水準を記録。
  • 米債券相場は反発。S&Pが欧州各国の格付け引き下げの可能性に触れている
    ことで米国債への需要が高まったもの。10年債利回りは低下し2.02%台に。
  • 金相場は3日ぶりに反発する一方、原油価格は小幅に反落。
    ともに値幅は小さく小動き。




本日の注目イベント


  • 豪   豪11月雇用統計
  • 日   10月国際収支
  • 日   11月景気ウォッチャー調査
  • 欧   EU首脳会議(9日まで、ブリュッセル)
  • 欧   ECB政策金利発表・ドラギ総裁会見
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 加   カナダ11月住宅着工件数





欧州からは引き続き好材料、悪材料が発せられ、

EU首脳会議を前にユーロの持ち高調整が続く展開です。

ドイツの5年債入札は好調でしたが、

ドイツ政府高官がEU首脳会議での債務危機対策では

合意に達しない可能性があると語った

との報道でユーロは下落基調に入り、対ドルでは一時1.33台半ばまで売られています。

しかしその後、日経新聞電子版が「欧州支援1兆ドルを確保」と伝えると、

反発に転じ1.34台にのせています。



電子版での報道はIMFが、日米中などG20諸国から

6000億ドル(約47兆円)規模の資金を借り入れ融資枠を設定し、

現在のEFSFと合わせて1兆ドル規模のセーフティネットを構築するというものです。

この額では十分ではないものの、

混乱が続くなか具体的な行動が見えてきたという点では評価することができます。

ただ一方で、この案は将来の欧州版IMFであるESM創設までのつなぎとして

「時間を買っている」ことは明らかで、ESMの早期創設が望まれますが、

これについては依然としてドイツが反対の立場を崩していません。

昨日のドイツ政府高官によるEU首脳会議に対する悲観的な見方も

こうしたことが背景にあるものと思われます。



その注目の会合は今夜からベルギーのブリュッセルで開催されます。

世界中が今回のこの会合が極めて重要だと位置付けていることは、

ガイトナー米財務長官が事前にわざわざ欧州まで足を運び、

ECB総裁やドイツの財務相と会談を行っていることでも明らかです。

焦点はやはりドイツ・メルケル首相の対応です。

これまでのように固くなに「NO」と言い続けるのであれば、会議での合意どころか、

ユーロ圏の将来も危うくなります。

メルケル首相は前日「ユーロ圏にとって重要で避けることのできない決断を下す」

と語っており、この言葉から連想できることは「ドイツが合意に向け歩み寄る」

という風に考えるのは私だけではないと思います。

ある程度市場が納得する対策での合意でなければ、金融市場は大混乱を起こし、

それは結局ドイツにとっても大きな負担になることは

メルケル首相自身が十分認識しているはずです。



EU首脳会議以外にも今夜はECB理事会があり、

政策金利の0.25%の引き下げが確実視されています。

ECBは今年4月と7月に政策金利をそれぞれ0.25%引き上げ、

日米欧で最初に「金融引き締め政策」に舵を切りました。

背景は消費者物価指数が2.5-3.0%に上昇し、

インフレ圧力が高まったことが挙げられます。

ECBとして「最も重要な仕事」である物価の安定を最優先した格好でした。

しかし、その後欧州ソブリンリスクの拡大に伴う緊縮財政もあり、

景気の鈍化が鮮明になってきました。

そのため、新しいECB総裁に就任したドラギ氏は、就任と同時に「利下げ」に踏み切り、

本日の理事会でも再び引き下げるとの見方が有力です。

引き下げ幅については一部に0.5%との予想もありますが、

今後の景気のさらなる悪化の可能性を考えると

一気に0.5%の引き下げは考えにくいと思います。

ECBとしても、政策金利引き下げの余地は温存しておきたいはずで、

まずは今年初めの「政策金利1%」に戻すと観られます。

それにしても1年間に政策金利を2回引き上げ、

同じ年に2回引き下げたとしたら極めて異例なことで、

今後政策運営のあり方が問われることにもなります。



ドル円は引き続き膠着状態に終始しそうです。

値動きのいいユーロドルでさえ動きが限定的です。

ドル円であえてこのタイミングでポジションを持つ意味はありません。

上述のように、欧州問題はまだ明確な方向性が見えず混沌としています。

また市場のエネルギーも溜まっていることから、

結果次第では一方に大きく値が動く可能性もあります。

「今年最後の大勝負」に出る必要はありません。












S&P、EFSFも格下げ方向。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 格付け会社S&Pは、欧州金融安定化基金(EFSF)の格付けを
    引き下げる可能性があると警告。欧州債務危機への懸念が広がりユーロは
    対ドルで1.34台前半から値を下げる。
  • EFSFは現在最上級の「AAA」格を保有しているが、同格をもつユーロ圏
    6ヵ国のいずれかが格下げになれば、EFSFも引き下げられる模様。
  • ドル円は77円台後半で一進一退。値幅も出ず、明日のECB理事会やEU
    首脳会議の結果を待つムードが広がる。
  • RBAは昨日、政策金利を0.25%引き下げ4.25%にすることを決定。
    先月に続き2ヵ月連続の引き下げとなる。
  • 株式市場は反発。英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が、EUは救済基金の
    規模倍増を協議していると報じたことを好感。ダウは52ドル高の1万2150ドル
    で引ける。
  • 一方債券相場は小幅に続落。長期金利はやや上昇し2.08%台に。
  • 金は続落。原油は小幅ながら3日続伸し101ドルに乗せて引ける。




本日の注目イベント


  • 豪   豪7-9月期GDP
  • 日   10月景気動向指数
  • 独   独10月鉱工業生産
  • 独   独長期債入札(50億ユーロ)
  • 英   英10月鉱工業生産





格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、

前日のユーロ圏諸国の格下げ見通しに加え、

今度は欧州金融安定化基金(EFSF)の格付けも引き下げ方向で見直すと発表し、

これが欧州債務危機の拡大に繋がるとの懸念を拡大させています。

EFSFは、「AAA」の6ヵ国の保証が信用力になっており、

その欧州6ヵ国の格下げ見通しが前日発表されたことが

信用力の低下を招くとの見方が背景です。

このところのS&Pのアグレッシブな格付け見直しが目につきます。



今回の一連の格下げ見通しについてはさまざまな反応が観られます。

EUのユンケル議長はS&Pの決定には批判的なコメントをする一方、

ショイブレ独財務相は、今回の発表は欧州の首脳らに「約束をはたすこと、

つまり必要な決定を一つ一つ下し、世界の投資家の信頼を回復することを促すだろう」と

好意的な反応を見せています。



明日からのECB理事会での政策金利の行方や、

さらに8~9日に行われるEU首脳会議が最大のヤマバになることは

衆目の一致するところです。

可能性は低いとは思いますが、今回の首脳会議で具体的な行動が起こされないと

「欧州発の金融危機」が現実味を帯びてきます。

それは先進国、新興国を問わず世界中に大きな影響を与えることになります。

このため、ガイトナー米財務長官は首脳会議を前に欧州に飛び、

昨日はドラギECB総裁やショイブレ独財務相と会談を行っています。

ガイトナー財務長官は、独仏がEU強化の取り組みで成功することは

「非常に重要だ」と語り、米国はIMFの建設的な取り組みを支持すると表明しています。



会議の行方を決定する最も重要な立場にいるメルケル独首相は、

5日のサルコジ大統領との会談後、遅い時間に声明を発表し、

「われわれは木・金両日にユーロ圏にとって重要で避けることのできない決断を下す」

と明言。「私はかねてから、これが長い時間のかかる長期プロセスだと述べてきた。

われわれはこの道筋で前進する」と語っています。(ブルームバーグ)



RBA(オーストラリア準備銀行)は昨日、

政策金利を0.25%引き下げ4.25%にすることを決定しました。

先月に続く引き下げですが、リーマンショック後先進国の中では

最初に政策金利引き上げに動いたこともあり、

常に先手を打ち素早く行動する姿勢は評価されます。

スティーブンスRBA総裁は、欧州危機の拡大で

世界的な景気後退が見込まれることに言及しています。

2ヵ月連続で引き下げを決めたものの、

日米などと比較してもまだ十分引き下げ余地を残しており、

金融政策の自由度が確保されていることから今後も機動的に対応してくるものと思います。

利下げ後豪ドルは対ドル、対円でも下落しましたが、

今朝はその下げ分を吸収して推移していることを考えると、

今後も堅調に動くことが予想されます。

対円では80円台では売りに押される展開ですが、

ユーロが落ち着きを取り戻してくれば上値が狙えると思われます。



本日は昨日にも増して動きにくい展開が予想されます。

ドル円だけでなく、さすがのユーロドルも動きにくい展開でしょう。

ECB理事会とEU首脳会議を控え、

欧州時間ではこれらに関連するニュースが入ってきやすい状況です。

全てが欧州危機収束に向けて動いているはずです。

問題は具体的な行動で合意できるかどうかです。

生半可の合意では失望感からユーロ売りが加速することも十分認識されているはずです。

ポジションは縮小しておくか、様子をみることも必要です。












ユーロ諸国格下げの可能性からユ―ロ下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロドルは独仏首脳会談への期待感から買われ1.34台後半まで
    上昇したものの、格付け会社S&Pがユーロ圏各国の格付けを引き下げる方向で
    見直すと発表したことを受け急落。一時1.33台後半まで売られるなど、
    荒っぽい展開が続く。
  • ドル円は78円台が重い展開から、77円台後半での取引に終始し動かず。
  • 独仏首脳はパリで会談し、財政規律強化などを含む案を共同でファンロンパイ
    EU大統領に提出することで合意。
  • 株式市場は続伸。ユーロ圏各国の格下げの可能性があるとの報道にも
    かかわらず株価は堅調。欧州債務危機が縮小に向かうとの楽観的な見方から
    ダウは78ドル高と、この日の高値圏で引ける。
  • 債券は小幅に反落。独仏会談後に大きく売られたが、その後に買い戻しも入り
    前日比小幅安。長期金利は2.04%台に。
  • 金は反落。原油は前日とほぼ同水準の101ドル近辺。
  • 11月ISM非製造業景況感指数 → 52.0




本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 欧   ユーロ圏7-9月期GDP(改定値)
  • 米   タルーロ・FRB理事証言
  • 加   カナダ中銀政策委員会
  • 加   カナダ10月住宅建設許可





週後半に開催されるEU首脳会談に先立ち、

欧州の大国であるドイツとフランスのトップによる話し合いが行われましたが、

欧州債務危機問題を根本的に解決する「妙案」には至りませんでした。

会談では、独仏が財政赤字規則に抵触するメンバー国への自動制裁を支持し、

債務上限をユーロ圏諸国の憲法に盛り込むことを共同で提案しています。

財政問題で揺れている国に対する支援では、

独仏両国の負担が大きいことは理解できても、

一国の憲法にまで踏み込もうとする今回の合意に、

はたして域内の国々がすんなり賛成するのかどうか不透明です。



また、今回の共同提案では財政規律の厳格化に重点はおかれたものの、

ユーロ共同債の発行などの債務問題の抜本的な解決策には触れていません。

そのため市場では「時間稼ぎの域を出ていない」との印象が強く、

ユーロの下落圧力は取り除かれてはおらず、ユーロドルが1.34台後半から

100ポイント下落する一つのきっかけにもなったようです。

独仏共同での会見では、サルコジ大統領がメルケル首相に説得された印象を受けました。

サルコジ大統領は「フランスとドイツはユーロ共同債に完全に反対だ。

なぜならばそれはこの危機の解決策にならないからだ」とコメントしており、

ドイツサイドに歩み寄った感は否めません。



財政問題が長引いていることから、

格付け会社のS&Pはユーロ圏15ヵ国の格付けを引き下げ方向で見直し、

ドイツとフランスも「AAA」(トリプルA)格付けを失う可能性があると発表しています。

ユーロ圏諸国の一斉格下げの可能性は、イギリスのフィナンシャル・タイムズ(FT)が、

先に報道していたため、市場への影響は限定的でしたが、

S&Pは9日のEU首脳会議の結果次第では格下げする可能性があると説明してます。



8-9日に行われるEU首脳会議での内容がさらに重要になってきました。

財政規律の厳格化が承認されないとなると、

上述のように格下げのリスクが高まり欧州から「AAA」の国が消えることになります。

その結果、欧州問題はさらに深刻さを増すことから、

EU首脳会議での独仏の説得がカギになりそうです。



FOMCのメンバーの中で「ハト派」の代表格であるシカゴ連銀のエバンス総裁は、

昨日の講演で「追加緩和は不可欠」との考えを改めて強調しました。

同総裁は「インフレ率が中期的に3%を超えない限りは、失業率が低下するまで

政策金利を異例な低水準に据え置くとの方針をFOMCが表明すべきだ」と語っており、

先のブラード・セントルイス連銀総裁の考えに真っ向から反対の立場取っています。

来週には今年最後のFOMCが開催されます。

このところの米経済指標の好転を考えると政策変更はないと予想しますが、

「ハト派」が主流を占めるFOMCでは

追加緩和(QE3)の可能性は常にくすぶり続けます。



ドル円は78円を挟み膠着しそうな気配です。

78円台では売り買いとも動意をみせず、

ユーロの動きに影響を受け若干上下している状況です。

来週いっぱいまでこのような状況が続くと、海外市場はクリスマス休暇入りしてしまうため、

この水準で「越年」する可能性もあります。

77円50銭-78円50銭のどちらも抜けない相場展開が続きそうです。












米雇用統計の改善にユーロ下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 11月雇用統計の発表を受け、ドル円は堅調に推移。
    失業率の大幅改善を受け、米雇用に明るさが見えてきたことから
    ドル円は一時78円台まで上昇。ただ、非農業部門の雇用者数が
    やや期待はずれだったこともあり、上昇は限定的だった。
  • ユーロドルは上記雇用統計後、ドル高が進んだことで大幅に下落。
    一時、1.33台まで売られたものの1.34近辺で引ける。
  • イタリアのモンティ首相は4日、約300億ユーロ(約3兆1300億円)
    の緊急財政措置を発表。本日の議会に提出し成立を目指す。ユ-ロはこの報道を
    受け、今朝がたのオセアニア市場では1.34台半ば場まで反発して取引が始まる。
  • 株式市場は前日と変わらず。雇用統計を受け高く始まったものの、その後上げ幅を
    縮小し、前日とほぼ同水準で引ける。
  • 債券市場は米失業率の低下を材料に売られる場面があったものの、欧州信用危機
    に対する不安が依然として優勢となり引けにかけて下落。
    10年債利回りは2.03%に下落。
  • 金、原油は小幅に上昇。
  • 11月非農業部門雇用者数 → +12.0万人
  • 11月失業率 → 8.6%




本日の注目イベント


  • 中   中国11月HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏10月小売売上高
  • 欧   エンリア・欧州銀行監督機構(EBA)議長講演
  • 欧   ショイブレ・独財務相、ハンガリー、ルーマニアなどの財務相と会談
  • 英   英11月サービス業PMI
  • 米   11月ISM非製造業景況感指数
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演





米11月の失業率は8.6%、非農業部門雇用者数は12万人の増加。

この内容はそれほど悪い数字ではなく、

特に失業率は2009年3月以来の水準に低下しています。

本来ならもう少し、ドルが主要通貨に対して上昇してもよいのでは、と感じましたが、

非農業部門雇用者数の事前予想が12.5万人増だったことと、

2日前に発表されたADP雇用者数でも20.6万人の増加だったことで、

市場の期待が大きかった分、失望感もあったのではないかと思われます。

ただ、非農業部門雇用者数については10月分が8万人から10万人に、

また9月分も15.8万人から21万人にそれぞれ上方修正されており、

先週来続いていた米経済指標の改善は「雇用」にまで波及してきた可能性もあります。



雇用者数について、FRBは20万程度の増加が望ましいとしていることから、

このまま改善傾向が続けば、今年の2月頃の状況に戻ることも考えられますが、

問題は失業率の方です。

大幅に改善したとは言っても依然として水準は高く、

FRBは7%以下が利上げの条件としていることから、

来年にかけて先ずは8%を割り込むかどうかに注目したいと思います。

来年は米大統領選もあり、

このままの失業率ではオバマ大統領の再選は難しいとの見方があります。

因みに、オバマ大統領が就任した2009年1月の同指数は7.1%でした。



雇用統計を通過したことで、今年最大の注目イベントは終わりました。

残るは、来週13日のFOMCですが、

上述のように米経済指標にやや改善期待が持たれる状況から、

これまでに比べ「追加緩和」観測は後退しているものと観られます。

おそらく大きな政策変更は「温存」され、

追加緩和は2012年以降に持ち越される可能性が高いと予想しています。



今週は欧州首脳会議があり、

ここでどのような対策が打ち出されるか世界中が注目しています。

これに先立って、フランス・サルコジ大統領と、

メルケル・ドイツ首相が本日パリで会談する予定です。

フランスの日曜紙ジュルナル・ディマンシュは、

「この会談で欧州制度の抜本的な改革案について合意に達しない可能性がある」、と

報じているようです。

同紙によると、両首脳はECBの役割やユーロ圏諸国財政の厳しい監視と

規律違反国への制裁の可能性など、

いくつかの問題では一致していないとしているようです。(ブルームバーグ)



ただ、これまでも「時間稼ぎ」との批判が続いていたなか、

ある程度の妥協案を見出さないと市場は再びイタリアなど高債務国の債券売りを加速させ、

ユーロの下落に繋がる恐れがあります。

「ECBによる無制限の域内債券の購入」や「ユーロ共同債の発行」など、

幾つかの対策案は出されてはいますが、いずれもドイツの反対にあって実現しません。

ドイツとしても自国の負担増や、

中央銀行の規律や信頼性が損なわれるなどの反対理由があるとしても、

何らかの合意点を見出さないかぎりユーロ圏の存続さえ危うくなる状況だけに、

どのような対応をするのかが注目されます。

最近ではギリシャのユーロ圏からの脱退だけではなく、

ドイツのユ-ロ圏からの離脱の可能性の方が高いのではないかとの風聞も聞こえてきます。

今週はECB理事会に加え、

欧州首脳会談の行方が通貨ユーロの将来性をも決める重要な週になりそうです。



ドル円は78円台の定着には失敗してはいるものの、

「日足」を観ると「120日移動平均線」でサポートされているのが見て取れます。

77円台半ばを下回らない限りこの状況は続きますが、

まだ反転するには「時価」が必要です。

79円30銭前後にある「200日移動平均線」が重要だからです。

ここを抜けるには強力なドル買い材料が必要です。

あるいは、ユーロ安が大きく進めばドル高に振れることで、

「円安」への期待感もありますが、10月初めに観られたように、

「安全通貨としての円買い」が起これば、

一気に75円台に円が急騰する可能性もないとは言えません。

ユーロの動きを確認しながら、

78円を中心とした上下50銭のどちらが抜けるかを見極める展開になりそうです。












雇用統計を控え円、ユーロも小動き。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ドル円は小動き。ISM製造業景況指数の高水準にやや上値を試すものの
    77円80銭以上には「雲」の上限やテクニカル上のレジスタンスがあり上昇は
    抑えられた。本日の雇用統計をにらみ77円50-00のレンジで推移か。
  • 前日の6中銀の協調行動を好感し、フランス、スペイン国債の入札は無事通過。
    ユーロドルも落ちついた動きを見せ、1.34台半ばから1.35台前半で堅調に推移。
    このためユーロ円は約3週間ぶりに105円台に乗せる場面も。
  • 株式市場は小幅に反落。前日の急騰の反動や、失業保険申請件数が40万件を
    超えていたことなどが嫌気され、ダウは25ドル安。
  • 債券相場は続落。ISM製造業指数の好転などが材料視され上値の重い展開に。
    10年債利回りは2.1%に迫る水準まで上昇。
  • 金、原油はともに反落。今週にはいり上昇を続けていたものの、雇用統計を
    控えて利益確定の売りに押される。
  • 週間失業保険申請件数 → 40.2万件
  • 11月ISM製造業景況指数 → 52.7




本日の注目イベント


  • 豪   豪10月住宅建設許可件数
  • 日   11月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数
  • 米   11月雇用統計
  • 加   カナダ11月失業率





前日の日米欧中銀によるドル資金供給の行動により

ユーロドルは落ち着いた動きを見せています。

市場では、「欧州債務危機に与える影響は限定的」との声も多く、

イングランド銀行のキング総裁は、「根底にある原因を解決せず、

銀行や国に流動性を供給するような処置で危機に取り組んでも、

短期的な安心しか得られない」と、厳しい見方を示しています。

ただ、昨日の欧州債券市場は平静を取り戻し、

イタリアの10年債利回りは7%の危険水域を大きく割り込み、

6.6%台まで低下(価格は上昇)しています。

同様にスペインの10年債も5.66%台と、前日比50bpの下落を見せています。



背景は上述の理由に加え、

昨日実施されたフランスとスペインの国債入札が好調だったことで、

市場には欧州危機がひとまず和らいだとの見方が広がったことが挙げられます。

フランスは43億ユーロ(約4500億円)の調達を行い、

スペインは目標だった37億5000万ユーロの発行を成功させています。

欧州債券市場は概ね上昇していますが、問題は来週のEU首脳会議で、

各国が具体的な対応策で合意できるかどうかにかかっています。

市場では依然として「時間稼ぎだ」との声が優勢で、

ユーロの下落リスクは意識しておく必要があります。

ECBのドラギ総裁も昨日の欧州議会で

「新たな財政協定が信頼を回復させ始めるには重要だ」と述べていますが、

具体的に何ができるかについては触れていませんでした。



11月のISM製造業景況指数が事前予想の51.8を上回り、

52.7と発表されています。

先日の消費者信頼感指数と同様、米経済指標は全体的には改善傾向を強めています。

昨日発表された11月の新車販売台数でも米ビッグ3は前年比大幅に台数を伸ばしており、

先週から始まったクリスマス商戦も含め米個人消費の底堅さが確認されつつあります。

問題はこれが雇用の回復にどこまで繋がってくるかという点です。

今夜の米雇用統計で20万人を超える雇用者増が発表される様な状況になると、

追加緩和期待が大きく後退する可能性もありそうです。

この点について、ブラード・セントルイス連銀総裁は

「最近発表された経済指標は経済成長のペースの加速を示しており、

FOMCは追加緩和を急ぐべきでない」との認識を示しています。



ドル円は今週に入り、「ユーロ安ドル高」に引っ張られる形でやや円安が進み、

何度か78円台に乗せ上値を試す展開を見せました。

しかし、今の所78円台での定着にはいたらず、

「78円台は売り場」との印象を強めています。

78円台の半ばを越えて来れば、「ストップロスのドル買い」が水準を

さらに押し上げる可能性もありますが、今のところその水準に届く前に

押し戻される展開が続いています。

やや長い目で見れば、「日足」ではローソク足が「雲」を上回っていることから

「ドル上昇」の気配が見えないわけではありませんが、

反対に、77円50銭を完全に下回ってくると、

再び円の先高感がでてくることも意識しておく必要があります。

ドル円は2008年以来、「ドル反転」への期待はことごとく

裏切られていることが頭から離れません。



今夜の米雇用統計では、事前予想は12万5千人増加と9.0%の失業率です。

一昨日のADP雇用者数が予想を大きく上回って20万人を超えていたことで、

期待も膨らみますが本番の雇用統計の結果とはよく異なります。

因みに先月はADP雇用者では、実際発表された数値は事前予想を上回るものでしたが、

雇用統計では結果が事前予想を下回っていました。

今回も、改善期待がやや高まっていることから、

若干の改善値ではドル高へのインパクトは限られるのではないでしょうか。



12月に入って一気に気温がさがり師走の雰囲気になってきました。

気温の変化に気をつけながらよい週末を・・・・。












日米欧中銀の協調体制で豪ドル急騰。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • 東京時間夜9時過ぎ、日米欧の6中銀がドル資金の供給を拡充するため
    協調対応策で合意との報道に、各市場はリスク資産が急騰。
    欧州債務問題で欧州の銀行がドル資金調達に難航していることに対応したことと、
    中銀からの調達コストも0.5%下がることを好感。
  • 為替市場ではリスク通貨の代表である豪ドルが急騰。この日の安値から
    約400ポイントも上昇し、対ドルでは1.03台前半まで上昇。対円でも
    一時80円を付ける。
  • ユーロも急反発。合意内容が伝わると、買い戻しが活発となり一気に
    1.35台前半まで上昇。安全通貨の「ドルと円」が売られる展開に。
  • 歩調を合わせるかのように、中国人民銀行は預金準備率の0.5%
    引き下げを発表。金融引き締めから緩和政策への第一歩を踏み出した模様。
    また、タイ中銀も金融緩和に踏み切る。
  • 日米欧中銀によるドル資金供給の拡充で、リスク資産の株式は急反発。
    NY株式市場は全面高の展開となり、ダウは490ドル上昇し、一気に
    1万2000ドル台を回復。民間雇用統計が大幅に好転したことも株価上昇に拍車。
  • 一方、安全資産の債券は続落。10年債利回りは2%台後半まで上昇。
  • 金はリスク資産の一環として買われ、前日比31ドル高と大幅に続伸。
    原油価格も続伸し、引け値で100ドル台に乗せる。
  • 11月ADP雇用者数 → +20.6万人
  • 11月シカゴ購買部協会景気指数 → 62.6
  • 10月仮契約住宅販売指数 → +10.4%




本日の注目イベント


  • 豪   豪10月小売売上高
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI(改定値)
  • 英   英11月製造業PMI
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   11月ISM製造業景況指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





ドル資金の調達が容易になり、金融不安が解消に向かう可能性があるとの見方から

豪ドルを中心に各通貨が大きく値を飛ばしました。

今回の発表は事前に周到に準備されていたと見え、NY時間の朝方に発表がありました。

日銀も夜中に緊急の金融政策決定会合を開き、

夜中の11時から白川総裁の会見が行われました。

考えてみれば、今週初めにEUのファンロンパイ大統領が

訪米してオバマ大統領と会談しています。

この時、オバマ大統領は「米国としても一定の支援をする準備がある」と

具体的な内容は示さなかったものの、「含み」のある言い方で支援を口にしています。

既に、この段階で日米欧プラス、イギリス、カナダ、スイスの中央銀行間で

対応策が決まっていたものと思われます。



今回の措置は欧州債務問題が一向に収まる気配が見えないなか、

イタリア以外でも財政的に健全な国の国債までも売られる展開に発展し、

域内の国債を大量に保有する欧州銀行の信用リスクが

急速に高まってきたことに対応したものです。

国債の下落により欧州の銀行の財務内容が悪化したことで、

市場でドル資金を一時的に貸す銀行や機関投資家にとって、

いわゆる「カウンターパーティー・リスク」が高まり、

その結果ドル資金を調達する側のコストが急激に高まってきました。

とりわけ、格付けの低い銀行にとっては、

より多くのプレミアムを支払らわなければ調達に困難をきたす状況だった様です。

今回の決定でこれまでより提供する担保の基準が緩和され、

さらにその際の金利も0.5%引き下げられたことで、

金融システムの健全な運営にプラスになると考えられます。



欧州債務問題の拡大はこれだけではなく、世界的に景気減速感をもたらしています。

オーストラリアは先月既に予防的な利下げに踏み切りました。

また、昨日は過去3年間金融引き締めを続けてきた中国も、

ついに緩和へと舵を切り始めています。

ブラジルなど新興国でもその動きは始まっており、

「欧州危機は世界的な景気後退を招く」との認識が急速に広がっています。



しかし冷静に考えて、今回の中銀によるドル資金供給策は

欧州債務危機の解決に繋がるのか疑問が残ります。

金融システムの安定には繋がりますが、イタリア、スペインなど

高債務国の財政改善には直接的には繋がりません。

今後必要なことはこれまでにも述べてきたように、

ドイツがユーロ体制を維持していくためにどこまで痛みを分かち合えるかにかかっています。

欧州金融安定化基金(EFSF)の大幅増額やユーロ共同債の発行に向けた枠組み、

さらにはECBによる域内国債の大量購入などの行動を起こし、

なによりも、イタリア国債など債券価格の安定化が最重要課題です。

イタリア、スペインなどの国債にデフォルトの可能性がなくなれば、

むしろ高利回りから「投資妙味」が増し、投資対象として見直される状況も考えられ、

欧州の債務問題に光が見えてくると思います。

欧州債務問題をきっかけに世界的規模で不安が起きていることに

ECB以外で5ヵ国の中央銀行が対応に乗り出しました。

今度はドイツを中心に欧州域内で解決に向けた強いメッセージを発し、

行動を起こす時です。



上述のように、ユーロドルは今後欧州が積極的な解決に向けていた

行動をとれば買い戻しがさらに進み、1.37台程度まで反発する可能性はありますが、

市場はまだユーロの先行きに対して不安感を払拭できる状況とは見ていないようです。

ユーロドルは1.35台前半まで反発し、

これまで抜けきれなかった1.34台半ばは抜いています。

昨日の上昇でショートカバーはかなり進んだと思われますが、

来週の欧州首脳会談までは荒っぽい相場展開が予想されます。

ユ-ロドル、ユーロ円などのポジションは値幅のぶれが大きいことから

ポジションを膨らませないよう注意が必要です。



ドル円については予想通り78円台は重かったということです。

77円台前半までの下落は今回のドル資金供給策の影響もあったと思われますが、

ここから大きく値を下げる可能性は少ないと観ています。

昨日発表されたADP雇用者数や、

前日の消費者信頼感指数など米経済指標の改善傾向は安定的と観られます。

また、10月末の政府・日銀の介入はその後も「覆面介入」を

実施していた可能性が発表され、その規模も1兆円を超えていたようです。

「75円は死守する」というメッセージを発信しているともとれそうです。

77円台前半には各時間足でサポートポイントが集中しています。

77円前後ではロングのタイミングを模索する動きがあると予想しています。












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