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仏国債入札好調でユーロ下落一服。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場



  • S&Pは前日の欧州9ヵ国の格下げに続き、欧州金融安定化基金(EFSF)の

    格下げを発表。「AAA」から「AA+」に1ノッチ引き下げた。

  • NY市場が休場のこともあり、ユーロドルの下げは一服。昨日の早朝の

    アジア市場では1.2617まで売られたユーロドルはその後底堅く推移し、

    欧州時間には1.26台後半まで反発。

  • ユーロが売られドルがやや反発したことを受け、ドル円も円買いが優勢な展開となり、

    76円70銭までドル安が進むが値動きは依然として限定的。

  • ユーロ円も昨日早朝には97円04銭まで下落したものの、97円台割れは

    回避され97円台前半で推移。依然として上値の重い展開が続く。

  • EFSFの格下げはあったものの、フランス国債の入札では発行予定額に近い

    85億9千万ユ-ロ(約1840億円)の発行に成功。落札利回りも低下し、まずまずの

    入札結果だった。

  • フランス国債入札が好調だったことで、欧州各国の株式市場は堅調に推移。




本日の注目イベント


  • 中   中国10-12月GDP

  • 独   独1月ZEW景況感調査

  • 欧   ユーロ圏12月景況感調査

  • 欧   ユーロ圏12月消費者物価指数(確報)

  • 欧   スペイン国債入札

  • 英   英12月消費者物価指数(CPI)

  • 米   1月NY連銀製造業景気指数

  • 加   BOC(カナダ中銀)政策委員会




格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先週フランスなど欧州9カ国の

格下げに続き、今度は欧州金融安定化基金(EFSF)の格付けを最上級の「AAA」

(トリプルA)から、「AA+」(ダブルAプラス)に引き下げました。

同社は昨年12月にも、EFSFを保証する国のうち1ヵ国でも「AAA」格付けを失った

ら、EFSFの格下げに繋がる可能性を表明してこともあり「意外性」はありませんが、

立て続けに格下げに踏み切った同社と、フランスを「AAA」に据え置いたムーディ

ーズとの判断の違いには戸惑いを感じます。


今回のS&Pの格下げの発表を受けて、EFSFのレグリング・CEOは「EFSFは欧

州安定化メカニズム(ESM)が今年7月に発足するまでの間、現行及び今後調整

もあり得るプログラムの下で、その使命を全うするのに十分な力を有している」と、格

下げによって融資の能力が損なわれることはないとの見方を示しています。
(ブルームバーグ)


それにしても、こうも欧州からのネガティブな情報が次々に届くと、ユーロを売りたく

なる気持ちもよく分かります。少なくともショートポジションを買い戻す「きっかけ」は

見つけにくい状況です。フランス、オーストリアなど9ヵ国の格下げ、ギリシャの債

務減免交渉の中断、さらにEFSFの格下げが続き、20日に予定されている独仏

伊首脳会談が延期され、今月末に行われるEU首脳会議後に開催されるとの情

報も入ってきています。

延期の理由はサルコジ・仏大統領のスケジュールが合わないことと説明されてい

ますが、同大統領も3ヵ月後には大統領選を控えており、「内憂外患こもごも至る」

といったところでしょうか。

しかも、この状況下でもドイツ首脳の態度は変わらず、ショイブレ・独財務相は、

EFSFの資金拡大には否定的な意見を繰り反しています。メルケル首相も否定的

な発言を繰り返しています。


この中でも最も懸念されるのはギリシャの債務減免問題です。

昨日もこの欄で述べましたが、国債の額面を50%程度に減免し、その国債を新た

に発行する国債と交換するわけですが、その際の金利(ク-ポン)

をどのように設定するのかで折り合いがついていません。

一部には明日にも交渉が再開されるとの見通しもあるようですが、依然予断は許

しません。

この交渉が決裂するようなことになれば、3月にも期限の来る大量償還を乗り切る

ことができなくなりギリシャの「デフォルト」が現実味を帯びてくるからです。



交渉は債権者である金融機関にとってはネガティブなものばかりです。

すでに額面を半分にすることについては合意されていますが、仮にクーポンを5

%以上にするなら、さらに額面を減免し40%にするなどの妥協案もあり得そうです。

ユーロドルはやや下げ足を止め、昨日の欧州では買い戻しが優勢の展開でしたが、

それでも1.26台後半で上昇を止められています。

今週は悪材料もかなり出尽くした感もあり、さらに上記交渉の行方なども気になると

ころです。

1.26台でのもみ合いになる可能性が高いと予想しますが、交渉がまとまれば昨日

の高値を抜け1.27台抜けもあり得そうです。

再三指摘していますが、ショートの巻き戻しはいつ入ってもおかしくありません。

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