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 2012年01月 

依然ユーロ買い戻しが優勢。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場


  • ユーロは主要通貨に対して買い戻しが優勢な展開に。
  • IMFが融資能力の増強のため、最大5000億ドル(約38兆4千億円)の
    調達を目指すとの報道からユーロは続伸。
  • 対ドルでは1.28台後半、対円でも98円後半までユーロ高が進む。
  • 欧州債務危機への支援体制強化に繋がることからリスク回避の動きも
    一服。ドルは幅広く売られたが、ドル円での円買いは限定的だった。
  • 株式市場は朝方から堅調に推移。米住宅指標の改善などを材料に株価は上昇。
    ゴールドマンの決算も、1株当たり利益が好転していたことが好感され、
    ダウは96ドル高。S&P500は昨年7月以来の1300超え。
  • 債券相場は3日ぶりに反落。欧州債務危機の拡大見通しが後退したことで
    リスク回避の流れにやや変化が出、債券価格は下落、金利は上昇。
  • 金価格はドルが売られたことで続伸、原油は小幅に反落。
  • 12月生産者物価指数 → -0.1%
  • 12月鉱工業生産 → +0.4%
  • 12月設備稼働率 → 78.1%
  • 1月NAHB住宅市場指数 → 25




本日の注目イベント


  • 豪   豪12月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏12月経常収支
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   スペイン国債入札
  • 欧   フランス国債入札
  • 米   12月消費者物価指数(CPI)
  • 米   12月住宅着工件数
  • 米   12月建設許可件数
  • 米   週間失業保険保険申請件数
  • 米   1月フィラデルフィア連銀景況調査
  • 米   10ー12月決算発表 → バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー





ユーロドルは結果的には上昇して引けましたが、神経質なで荒っぽい相場展開でした。

1.27台半ばからじり高に転じたユーロドルは1.28台が重そうな展開を見せましたが、

欧州時間帯ではIMFが融資能力を1兆ドルにするとの報道から急伸。

1.28台半ばまで上昇したものの、そこからは再び1.28台前半まで下落しながらも

じり高となり1.2867まで買い戻され高値圏で引けています。



根底にはショートポジションの積み上がりがあるせいか、

「2歩前進、1歩後退」の展開でした。

同時に、ユーロ円でも買い戻しが優勢となりユーロ円は98円台後半まで上昇。

断続的に買い戻しが入ったため「ユーロドル」ではドル安ユーロ高が進んだものの、

「ドル円」ではそれ程円高は進んでいません。

ユ-ロ円の買い戻しが「ドル円」での円売り圧力に働いたものと思われます。



先週10日時点で15万5千枚を超すユーロ売りのポジションが膨らんでいたことが、

昨日のIMFの資金増強や、前日のEFSF債を含む欧州国債入札の好調をきっかけに、

ユーロを買い戻す動きが活発化したものと推測できます。

また、「欧州9ヵ国の格下げ」や「ギリシャの債務減免交渉の中断」など

悪材料が出尽くしたことなども、買い戻しに繋がった面もあります。

しかし、それでもまだ1.28台です。

とても本格的な買い戻しに動いたとも思えません。

本格的な買い戻しに動けば1.30台があっても驚きではありません。

彼らのショートポジションのコストは高く、

根っこの部分は依然としてショートを維持するものと考えられます。

昨日のIMFの資金増強で、万が一の場合のセーフティー・ネットは確保されそうですが、

欧州債務問題の根本的な解決とは無関係です。

債務問題解決に向けて重要なことは、

やはりECBやドイツが自ら大規模なセーフティー・ネットを構築することと、

財政赤字削減のための処方箋が描かれることです。



今後は「追加緩和」など景気を刺激する政策もとられると思われますが、

通貨と政策金利だけの統一ではなく、財政も含めて一本化する必要があり、

「欧州財務省」の創設が急がれます。

足元ではユーロ買い戻しの動きが優勢ですが、

テクニカルでは「4時間足」の120日移動平均線に注目しています。

現在1.2879に位置するこのレジスタンスポイントは重要な値位置かと思います。

この水準が上抜けすると、「短期的なトレンドの変化」が意識され、

さらに買い戻しが強まってくることが考えられます。

その結果、上述のように1.30が見えてくることにもなります。

ユーロドルは週明けの16日には1.2617辺りまで下落し、

底値からは約250ポイントの反発ですが、

この水準でも欧州首脳からは「ユーロ安」を懸念する発言は一切ありません。

「ユーロ崩壊」は避けたいが「ユーロ安は容認」という「本音」が見え隠れしているようで、

仮に日本政府・日銀が「ユ-ロ円」で市場介入するようなら、

相当の批判を覚悟しなければならないのではないでしょうか。



本日もユーロの買い戻しがどこまであるのかという点が注目されます。

そろそろ上値を売りたいという衝動にもかられますが、

上記テクニカルポイントは意識しておきたいところです。

売り方にも慎重さが求められます。

また、米国では住宅関連指標が多く発表されます。

昨日のNAHB住宅市場指数のように改善傾向が鮮明になれば、

再びドル買いが勝ることになります。















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