ドル円80円台半ばで一進一退。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米経済指標が多く発表され、消費者信頼感指数などが大幅に改善

    したものの、ケース・シラーなどは予想を下回り、全体的にはまちまち。

  • ドル円は昨日のアジア市場で80円割れ目前まで下落したものの、

    その後は株価の反転などを手がかりに上昇。海外市場では80円台半ばを

    中心にもみ合い、値動きは小幅にとどまる。

  • ユーロドルはアイルランドがEUの財政協定批准の是非を問う国民投票を

    実施すると発表したことを好感し1.34台半ばまで上昇。その後はもみ合い、

    本日のECBの資金供給オペの結果を待つ格好に。

  • 株式市場は反発し、引け値では3年9カ月ぶりに1万3000ドル台を回復。

    消費者信頼感指数が大幅に改善していたことが好感された。

  • 債券相場は方向感のない展開から前日比ほぼ同水準で引ける。

  • 金価格は反発。原油は大幅に続落し106ドル台まで利益確定の売りに押される。

  • 1月耐久財受注 → -3.2%

  • 12月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.99%

  • 2月消費者信頼感指数 → 70.8






本日の注目イベント


  • 日   1月鉱工業生産

  • 豪   豪1月小売売上高

  • 独   独2月失業率

  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(CPI)

  • 米   1-12月GDP(改定値)

  • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   ベージュブック

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演







ドル円は昨日のアジア市場で80円02銭まで下落し、80円割れを試しましたが、

ここは割れずに反発しました。その後は日経平均株価が引けにかけて急速に

回復し、プラス100円程度で引けたことからドル高に振れ、欧州市場にかけて

80円台後半まで値を戻しています。



NY市場では経済指標の発表に一喜一憂する展開が続き、ケース・シラー住

宅価格指数の悪化で売られ、消費者信頼感指数の大幅な改善に80円台後

半まで戻す展開でした。

月曜日早朝に記録した81円台半ばが、やや重く感じられ上値が固まりつつも、

80円台がしっかり維持されている状況です。まだ、80円を挟む展開ではなく、

80-82円のレンジで次の方向を探っている動きと観られます。

本日はバーナンキ・FRB議長の、半期に一度の金融政策についての証言が

下院で行われます。

予定では日本時間午前0時から行われますので、翌朝も早起きのサラリーマン

諸氏にとっては証言内容の全てを聴きとるのは厳しいかもしれません。

注目は、このところさらに改善傾向を見せている雇用に関してどの様な見方を

示すのかという点です。

1月の失業率は8.3%で着実に改善傾向を示していますが、FRBが目標とす

る「7%以下」には程遠い状況です。議長はこの点について前回の証言では

「長期間失業している人の割合が高い」と表現し、不満を表していましたが、

今回どのような表現をするのか注目されます。

雇用者数の増大は続き、失業保険申請件数も減少傾向を明確にしています。

さらに昨日発表の消費者信頼感指数では、仕事を確保するのが「困難」だと

いう割合が「38.7」と、先月の「43.3」から大幅に改善しています。

議長は恐らく「緩やかな改善傾向を示してはいるが、まだ満足できる水準では

ない」といったような言い回しをするのではないかと予想します。


一方住宅市場の方は一進一退が続いています。

今週も中古住宅に関する指標が改善していたものの、昨日発表のケース・シラ

ー住宅価格指数は主要20都市のうち18都市で下落していました。

指数の水準は2003年2月以来の悪化で、住宅市場の回復の遅れを表してい

ます。

バーナンキ・議長もこの点に関しては厳しい言い回しをするのではないかと考え

られます。

また、このところの原油価格の上昇は車社会の米国にとっては厳しく、特に家計

に与える影響は大きく、個人消費の減少にも繋がりかねません。

そんな中で米景気とってプラスに働いているのが株価の上昇です。

昨日のNYダウは引け値で1万3000ドル台を回復し、3年9ヵ月ぶりに直近高値

を更新しています。

これまでの「金融緩和が必要ならばQE3も辞さない」というメッセージが生んだ効

果と言えますが、上述のように一方では

余剰資金が原油市場にも流れ込み、投機的な原油価格の上昇にもつながってお

り、今後の追加緩和は正に「もろ刃の剣」と言えるでしょう。


無いとは思いますが、最も懸念するのは急速にドル高円安が進行している足元の

状況に対するコメントです。

「米国の景気は思っているほど回復してはいない」という趣旨の発言をすると、円

が急騰することになりますが、ユーロドルではむしろドル安が進んでいる現状では、

単なる杞憂に終わると考えていいかもしれません。

本日もNYダウの上昇を受けて、日経平均株価の上昇が予想されます。

株価の上昇にドル円がどこまで連動して行くのかがポイントですが、80円80銭が

抜けるかどうかも注目されます。

バーナンキ・議長の議会証言を控えてることから東京タイムでの大きな値動きは

期待できないと思います。

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ドル円大幅に反落し80円台前半。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • これまで順調に上昇してきたドル円も上げ一服。昨日のアジア市場で

    81円67銭まで上昇したドル円は、その後下落に転じ、81円台を

    割り込むと下落が加速しNYでは80円14銭まで下落。

    引けは80円半ばまで戻して取引を終える。

  • ユーロドルもリスク選好の動きが後退し下落。1.34台半ばから

    徐々に値を下げ1.33台半ばまで売らる。

    対円でも107円台前半まで下落。米中古住宅市場の改善傾向が強まり、

    ドル買いが勝り、ユーロ売りに繋がった。

  • 株式市場は先週末とほぼ変わらず。ダウは終日横ばいの展開で推移。

    引けにかけてやや下げたことで先週比マイナスで引けるも、ナスダックは

    小幅高。

  • 債券相場は続伸し10年債利回りは1週間ぶりの水準まで低下。G20で

    欧州危機に対する支援の声が上がったものの、取り組みは見送られたことで

    米国債への需要が高まった。

  • 独下院は、ギリシャへの第2次金融支援を多数決で承認。

  • 金、原油はともに反落。ドルが買われたことで利益確定の動きが先行。

  • 2月仮契約住宅販売指数 → +2.0%




本日の注目イベント


  • 独   独3月GFK消費者信頼感調査

  • 独   独2月消費者物価指数(CPI)

  • 欧   ユーロ圏2月景況感指数

  • 米   1月耐久財受注

  • 米   12月ケース・シラー住宅価格指数

  • 米   2月消費者信頼感指数

  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演




ほぼ一本調子で上昇を続けてきたドル円にようやく「調整局面」が訪れま

した。昨日の朝方、ドル円は81円半ばの「ストップロス」を巻き込み、一気

に81円67銭までドル高に振れましたが、約7ヵ月ぶりの81円台ということ

もあり、実需のドル売りなどから、その後はジリ安の展開となりました。


東京時間帯では81円台をかろうじてキープできていたものの、欧州時間

には81円を割り込み、一旦大台が割れると下落スピードも増し、80円30

銭辺りまでは一気に下落しています。

NY市場でも下値は80円14銭まで下落し、1日で1円50銭程度の「スピー

ド調整」をしたことになり、これでようやく「健全な調整」を経たことになりそう

です。

2月1日の76円03銭を底値にドル円はドル高に転じ、78円辺りからはスピ

ード感を伴って上昇し、この間約5円60銭もの大幅な円安が進行したこと

になります。

3月決算を控え、輸出企業も絶好の売り場を得ることができ、投機筋のドル

買い戻しもかなりの部分が消化されたものと思われます。

その意味で、今後のドル上昇にとっても必要な動きだったと言えます。


問題はこれからのドル円の方向性です。

昨日はメキシコでのG20で、IMFの資金強化が4月のG20まで引き延ば

されたことで、やや「リスク回避」の流れが優勢となり、リスク通貨であるユ

ーロは下落し、安全通貨である円の需要が高まったと説明できます。

また、金や原油など資源価格の下落もこの流れの一環と観ることができます。



ただ、円についてはこれまでのように「安全通貨」としての地位は必ずしも

安泰ではないように思えます。そもそも、ドル円が上記81円台半ばまで急

速に円安に進んでのも「貿易赤字」や「経常収支の黒字幅縮小」が材料視

されたことが主因でした。

「社会保障と税の一体化」も消費税引き上げへの具体的な話し合いは進ん

でいません。あるいは沖縄の米軍基地移転問題も政府としては「お願いしま

す」と頭を下げるだけで議論は平行線です。


企業活動を観ても昨日の「エルピーダ」もそうですし、「オリンパス」」や「AIJ

投資顧問」など、不祥事や凋落といった言葉が紙面をにぎわせています。

円が本当に「安全通貨」なのかどうか、今一度掘り下げて検証して観る必要

もありそうです。



既に何度も述べていますが、短期的には「ドルの底値」を確認したように思い

ます、ただ、まだ手放しでドルを買い、円を売っていればいいかどうかは判断

できません。

昨日述べたように今後80-85円のレンジに入るのか、あるいは80円を挟み、

78-83円なのか、いましばらく動きを確認してみたいと思います。

今週80円を割り込む展開があると、「81円67銭」が当面のドルの高値として

意識される可能性があります。

一方今回のドル上昇局面では、円の先高感が根強かったこともあり、ドルを

売り上がって、「ドルショート」で捕まっている市場参加者も多くいそうです。

80円以下では、そのようなドル買い戻しがでることも予想できます。

特に今週は、バーナンキ議長の証言を控えていることから、ボラの高い動き

が予想され、相場観を固定するわけにはいきません。

また本日は、消費者信頼感やケース・シラーなど重要経済指標も発表され

ます。最近は、「ドル高材料」には素直に反応する傾向があるように思えます。

本日1日を通じて80円台割れがあるのかどうか、またドル反発局面があった

場合に81円台を覗きに行くのかどうか・・・?


いずれも、ある程度の材料が必要ですが、ドル円は1月に比べ値動きがは

るかに軽くなっています。

値幅がでることから、「指値」「逆指値」を置く位置にも気を付けたいところです。

円全面安の展開。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円が一段と下落し、主要通貨に対しては全面安の展開に。
  • 米経済指標の好転で、米景気回復期待からドル円は81円台
    まで円が売られ、一時81円22銭まで上昇しドルの高値圏で引ける。
    週明けのオセアニア市場では81円半までさらに円安が進む。
  • 円は対ユーロや豪ドルに対しても売られ、ユーロ円は
    約4ヵ月ぶりとなる109円台まで一気に上昇。
  • 一方ユーロドルも上昇。週末に開催されるG20では
    IMF強化が話し合われるとの見方から欧州危機の後退に
    繋がるとの期待が拡大し、ユードルは1.34台後半まで上昇。
  • 株式市場はまちまち。ダウは経済指標にも反応せず、
    1万3000ドルの大台を前に上値が重く小幅安。
    S&P500は2008年以来の高値に。
  • G20ではIMFの資金枠増強で合意し、共同声明が発表される
    見通し。
  • 金は反落。原油価格は7日続伸し109ドル台に。
    やや投機的な動きが加速し、ショートポジションが切らされているとの指摘も。
    109ドル台後半で引け、約9ヵ月半ぶりの高値を記録。
  • 1月新築住宅販売件数 → 32.1万件
  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) → 75.3



本日の注目イベント


  • 独   独連邦議会、第2次ギリシャ支援について採決
  • 欧   ユーロ圏1月M3
  • 欧   バローゾ欧州委員長講演
  • 米   2月仮契約住宅販売指数



円の下落傾向がさらに強まっています、
ドル円は先週ついに80円の大台を大きく超えNY市場では81円22銭まで上昇し、週明けの
オセアニア市場では中国の周総裁が、「中国はIMFの資金枠増強で役割を果たす」と発言した
ことが伝えられると、一段と上昇し81円67銭を記録しています。
さすがに、ここまで円が一気に売られる展開は予想していませんでした。
既に今年2月1日の76円03銭から5円50銭以上の円安が進行していますが、
現在のレベルは「円高傾向は終わり、ドル高へ転換したのかどうか」を判断するのに重要な
値位置にいると思われます。

先週既に「日足」までの短期的なチャートでは「ドル高へ転換している可能性が高い」ことは
記述しましたが、81台までドル高が進んだことで、「週足」でも一目均衡表の「雲」を完全に
上抜けして、今後のドル上昇を示唆しています。つまり、中期的にもドルが上昇する可能性が
増したと言えると思います。
ドル円は80-85円の新しいレンジに入ったとみることができそうですが、長い間続いた
「ドル安円高」傾向に、われわれ市場参加者も「円高に慣らされてきた」ところもあり、
相場観の修正を行うのに「リハビリ期間」が必要な状況かもしれません。
多くの為替の専門家が「まだドル高へ転換したとは言えません」とコメントしていることが、
その辺りの状況を物語っていると理解できます。
もちろん、円高へ戻る要素はまだ多く残ってはいますが、ここまで一気に円が売られる根底には、
もはや投機筋の「ドルの買い戻し」というだけでは説明がつかないと思われます。
確かに先週末発表されたシカゴ通貨先物市場の建て玉を観ると、円の買い持ちがネットで
1万7000枚程度まで減少していますが、これだけで、ドル円が81円台半ばまで水準を持ち
上げられるとは思えません。
背景には輸入筋の早めのドル手当てやら、インターバンク市場でのディーラーのポジションの
切り替えなども相当進んでいるはずです。
「月足」まではまだ相当な距離があることから「週足」で判断すれば、上値のメドは82円18銭と、
83円58銭です。
いずれも重要なレジスタンス・ポイントがあります。
一方、下値では80円台がキープできるかどうかです。
今週は月末ということもあり、ドル売りが出易い季節性もあります。

また、バーナンキ・FRB議長の証言も控えており、米景気の先行きには極めて慎重な態度を
崩していないこともあり、議長がこれまで通り「QE3」の可能性や、米景気に対する弱気の発言を
すれば、一気に円買いに振れる可能性もあり注意が必要でしょう。

また、これまでドル安を享受してきた米企業の収益の伸びに頭打ち感が出てきたとの指摘もあります。
従って、政治的にもこのままドル高を容認することはなく、どこかの水準では「ドル安容認発言」が
でてくることも十分考えられます。

特に、ドル安が米企業の収益の足を引っ張れば株価の下落に繋がり、足元で進行いしている
「リスク選好」が一変することになります。
ドル高へ転換した可能性は高いと思われますが、まだ盤石とはいえず、「非常に不安定なドル高」と
いった意識で観ておく必要があろうかと思います。

ユーロ円直近高値更新し107円に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は緩やかに下落。80円台でのもみ合いから上値が

    やや重くなり、NYでは一時79円86銭まで下落。この下落

    は100日移動平均線(1時間足)に抑えられた格好となり、

    80円付近まで戻して取引を終える。

  • これまでほぼ一本調子で上昇していたことで利益確定の売りや、

    ユーロドルで、ドル安が進んだことが背景。

  • 2月のifo景況感指数が7ヵ月振りに好調だったことからユーロ買いが

    加速し、ユーロドルは約2ヵ月ぶりに1.33台後半まで上昇。

    ユーロは対円でも107円まで上昇し、こちらは昨年11月初旬以来の水準。

  • EUの欧州委員会は、ユーロ圏の今年のGDPがマイナス成長になると

    発表。ユーロ圏17ヵ国のうち、独仏など数ヵ国はプラス成長だが、多くの国が

    マイナス成長になるとの見通し。

  • 株式市場は反発。失業保険申請件数が前週と変わらず低水準だったことを受け、

    ダウは46ドル高で引けた。しかし、1万3000ドル台の大台回復には至らず。

  • 債券相場は前日とほぼ変わらず。7年債入札は好調で、10年債利回りも

    2%を割り込む。

  • 金、原油は続伸。原油価格はイラン情勢を背景に6日続伸し107ドル台

    まで上昇。約9ヵ月半ぶりの高値を記録。

  • 週間失業保険申請件数 → 35.1万件

  • 12月住宅価格指数 → +0.7%




本日の注目イベント


  • 豪   スティーブンス・RBA総裁、下院で証言

  • 独   独10-12月GDP(確報値)

  • 欧   イタリア国債入札

  • 米   1月新築住宅販売件数

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演




ドル円が若干調整局面を迎え、昨日の海外市場ではややドルが売られ、

円が買われる展開になっています。前日のNY市場では80円40銭まで

ドルが上昇。その流れを受けた昨日の東京市場でも80円35銭までドル

買いが進みましたが、NYのドル高値水準は抜けずに80円台前半でも

み合い、結局80円を割る展開でした。


ここ2週間の動きは、本来ドル売り傾向の強い東京市場でドル買いが進

行し、NY市場でのドル高値を抜く場面が多く観測されましたが、昨日の

東京はさすがに勢いがありませんでした。

しかし、下落したとは言っても深押しはなく、79円86銭で下げ止まってい

ます。

ここは「100日移動平均線」(1時間足)で見事に止められており、この下

には79円75銭もサポートとして控えていることから、

最大でも「200日移動平均線」がある、79円17銭では下げ止まると観て

おります。


このところ筆者は「調整」という言葉を頻繁に使っていますが、相場のトレ

ンドの継続は「健全は調整」があって、はじめてそのトレンドが継続され

るものと考えています。

上げるにしても、下げるにしても、一方的な動きは長続きしません。

その意味からしても、ドル円が85円に向かう過程では「調整」が必要です。

昨日の下落幅はまだ「調整」が済んだとは言えないと観ています。

上述のように79円台前半、もしくは78円半ばくらいの「調整」は必要では

ないでしょうか。


ユーロドルが1.33台後半まで上昇し、直近の戻り高値を抜いてきました。

昨日発表されたドイツのifo景況感指数が事前予想を上回ったことで買い

が優勢となった模様ですが、一方でEUはユーロ圏の経済成長見通しを

下方修正しています。

重債務国は緊縮財政政策の影響でマイナス成長になると観られ、独仏

などは債務負担の影響からかろうじてプラス成長を維持するとの見方です。



ギリシャ問題がいったん収束に向かい「最悪の事態」は回避できたことで、

市場はやや「標的」を失った感があります。しかし、ギリシャでは今後も国

債の大量償還が控えており、「デフォルト懸念」が完全に無くなったわけ

ではありません。

マイナス4%を超える経済成長が見込まれているギリシャが、今後財政再

建を遂行できるのかどうか市場の疑念は消えていません。

仮に第3次金融支援という話になった場合、さすがにドイツは首を縦に振

ることはないだろうと思います。


投機筋のユーロ売りポジションは減少していますが、未だ高水準です。

従って、ユーロ下落時にはサポート要因にはなりますが、上記のようにユ

ーロ圏の実体経済を考えると、この水準から大きく反発するとも思えません。

今後はギリシャ債務の負担による欧州銀行の資本不足問題や、景気に

配慮したECBの利下げなどのユーロ売り材料も控えています。

1.34~1.35台が上値の限界ではないかと予想しております。


出勤途中、既に梅の花が咲いていました。

いよいよ本格的な花粉症シーズンです。

良い週末を・・・・。

ドル円7ヵ月ぶりに80円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は昨日の東京タイムに昼過ぎに80円台に乗せ、

    その後も円売りの流れは止まらず、NY市場では80円40銭まで上昇。

  • ドル円は約7ヵ月ぶりの円安水準を記録し、その他主要通貨に対しても

    直近安値を更新。

  • ユーロドルは小動き。1.32台半ばを中心にもみ合いが続き、ユーロ圏PMI

    の悪化に下落する場面があったものの、方向感が定まらない展開に。

  • 株式市場は小幅に反落。ダウは1万3000ドルの大台を目前に

    やや頭打ち。住宅関連の指標が伸び悩んでいたこともり、ダウは前日比

    27ドル安で取引を終える。

  • 債券相場は反発。株安と経済指標の低迷から買い物優勢となり、10年債

    利回りは小幅に低下。

  • 金、原油はともに続伸。原油価格は106ドル台に乗せ、昨年5月以来の

    高値を記録。イラン情勢の緊張を背景に投機資金の流入が続く。

  • 1月中古住宅販売件数 → +4.3%(年率換算457万戸)




本日の注目イベント


  • 独   独2月ifo景況指数

  • 欧   EU欧州委員会、経済見通しを公表

  • 米   週間失業保険申請件数

  • 米   12月住宅価格指数




昨日の東京タイム午後、ドル円はついに80円の大台に乗せました。

その後もゆっくりと上昇し、80円台定着を示唆するような値動きが続き、海外

市場でも円売りの流れが継続されています。

NYでは一時80円40銭までドル高円安が進み、昨年8月の政府・日銀の介

入で押し上げられた水準も抜け、約7ヵ月振りの円安水準を示現しています。

今朝の経済紙一面でも「超円高 修正進む」との見出しが躍っており、ひと

月前とは相場環境が大きく変わっています。

背景にはやはり、投機的な円買いが積み上がり過ぎていて、その巻き戻し

が相場を押し上げていると思われますが、それにしても連日の水準訂正に

やや驚きを隠せません、

昨日も述べたようにドル円は「週足」のチャートでは「雲」の抵抗帯に入って

います。

この「雲」の上限は80円83銭にあり、81円台に乗せることができれば「雲抜

け」を達成したことになり、テクニカル的にはもう一段の円安水準が見込める

状況になりそうです。


ただここからのドル円の上昇はそれほど簡単ではないと予想しています。

円買いのポジションもかなりの部分が解消されたと予想できることや、ほぼ

一本調子で円売りが進行したことで、大台乗せを達成したことから、余り論

理的な根拠はありませんが、そろそろ「調整」局面入りしてもおかしくないと

思います。

「80円台」という水準は、実需筋にとっても魅力的な水準で、この先円安傾

向が定着するかどうか分からない現段階では、

「ひとまず80円台で為替は押さえておこう」といった動きも予想されます。



「80円台定着」がなるかどうか、ここしばらく見極めたいと思いますが、米10

年債利回りが2%程度ではドル買い材料としては物足りません。

日米の10年債利回りを比較すると、約1%米金利の方が上回っていますが、

一時から比べれば拡大はしているものの、為替リスクをとって米国債に投資

するには水準が低すぎます。

「80円台定着」にはまだ時間を要すると考えておくべきでしょう。

昨日80円40銭までドル高円安が進んだことで、既に昨年の円の最高値から

5円以上円安に振れたことになります。

米景気の回復基調に加え、日本の経常収支の黒字幅縮小などが材料視され、

「日本の貿易構造の変化」を先取りして円売りが進行している面もあります。

2011年が31年ぶりの貿易赤字だったことは記憶に新しいところですが、今

後も貿易赤字が定着するかどうかはまだ判断できません。

白川・日銀総裁も「貿易赤字は一時的なものと認識している」とコメントしている

様に、1月の貿易収支を見ただけではまだ結論を出すには時期尚早と言えます。


上述のように81円台までドル高が進行すれば「円高局面の終焉」も確認できそ

うですが、それには次の円売り材料も必要です。

今夜米国では週間失業保険申請件数が発表されます。

先週は34.8万件で大幅に改善されていました。

今夜の数字がさらに改善されているようなら「失業率の低下」への連想も働き、

「ドル高材料」から、もう一段の円安が加速することも考えられます。



また、日米ともに株価の行方も注目されます。

株高がさらに進めば「リスク選好」から低金利の円が売られ、高金利の豪ドル

などに資金が向かうからです。株式の専門家からは「株価もそろそろスピード

調整が必要」と言った声も出てきています。

今日は日経平均株価の動きにも注意が必要です。

ドル円79円台後半で動かず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャに対する第2次金融支援がようやく決まったことを受け

    ユーロは買い優勢の展開になったものの、上値も重く、対ドルで1.330

    対円で106円が壁になりつつある。

  • ドル円は狭いレンジ内での取引が続いているものの、堅調な動きを

    見せている。80円台乗せはなかった一方、79円半ばを割り込み下落に向かう

    動きも無く一進一退。

  • 株価はまちまち。欧州債務問題の進展を好感しつつも、原油価格の上昇が

    景気に与える影響を懸念する声もありダウは15ドル高と、小幅高で引ける。

  • 債券相場は続落。ギリシャ問題の進展から安全資産の債券が売られ、価格は

    下落し、利回りは小幅に上昇。

  • 金は大幅高で1750ドル台まで上昇。原油価格もイラン情勢の悪化から大幅に

    上昇し、昨年5月以来の105ドル台を示現。




本日の注目イベント


  • 豪   豪12月景気先行指数

  • 豪   豪12月ウエストパック先行指数

  • 独   独2月製造業PMI

  • 独   独2月サービス業PMI

  • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI

  • 英   BOE議事録

  • 米   1月中古住宅販売件数




昨日の昼過ぎ、徹夜で続けられていたユーロ圏財務相会合がギリシャへの第2

次金融支援1300億ユーロの実施を決めたとの報道で、市場はリスク選好が優

勢の展開にとなりユ-ロは上昇しました。ただ事前予想で支援は、「承認される」

との見方が多かったこともあり、ユーロドルは1.330、ユーロ円は106円の「壁」は

抜け切れていません。

むしろ、材料出尽くしから「ユーロは再び下落する」といった声も聞かれる状況です。


今年に入ってからは、ギリシャ支援を巡って「期待」と「失望」が何度繰り返されて

きたことでしょう。「時間稼ぎ」ではないかとの批判も出てきたものの、さすがに3月

20日の国債の大量償還までひと月余りとなったこの時期に支援の枠組みが決ま

らなければ、「無秩序なデフォルト」に陥る可能性が急速に高まる状況でした。

これでひとまず「ヤマ場」は越えたものと思われますが、今後はギリシャ政府が財

政再建を着実に進めていけるかどうかにかかっており、EUは監視体制を強化す

ることも決めています。

ギリシャで国内ではたび重なる増税から景気が冷え込んでおり、国民の生活も

厳しくなっているとの報告もありますが、4月には選挙があり、緊縮財政支持派の

苦戦は免れません。

仮に政権が交代しても主要政党の党首から「誓約書」を提出させていることから、

政策の変更は考えられないものの不安定な政治情勢になることは十分あり得

そうです。

「第3次支援」があるのかどうかも今後の注目点ですが、ユーロ圏の混乱に終止

符が打たれたと考える市場参加者が極めて少ないのが気がかりです。


先週の金曜日に79円台に乗せたドル円は、79円台半ばでもみ合い、やや方

向感が見つけにくい状況です。

約3ヵ月半ぶりの79円台ですが、さすがにここまで順調にドルが反発してきた

ため、すぐに80円台に乗せる展開でもなさそうですが、下値も堅調でドル売り

が優勢の様子もありません。

これまでも書いてきたように、ドルが一段と上昇し「週足」の雲を抜けるには、

81円近辺まで水準を切り上げなければなりません。

それにはやはり、長期金利の3%台乗せなど「ドル買い材料」の後押しが必

要だと考えられます。


FRBが「QE3」の可能性を残している足元では、長期金利の一段高の可能

性はそれ程高くはないはずです。

しかしそれでもこの水準からドル売りが加速する気配でもありません。

昨年10月31日の大規模介入では、力づくで79円53銭までドルを押し上げ

ましたが、1週間で77円台まで下落し、その後はご承知の通りです。

その意味では同じ道をたどるのかどうか、今週いっぱい相場の流れを見極め

る必要があるのかもしれません。

ただ、今回のドル高局面は介入時のそれと違って、力づくではなく、いわば

「市場の意志」で押し上げたものである分、息の長いものになる可能性はあります。


79円50銭ー80円の、どちらを抜くのか、抜けた方について行くというのが賢

明なように思えますが、本日はユーロ圏の経済指標が多いことから、ユーロド

ルの行方も加味しなけらばなりません。

ユーロドルの上値が重く、「ドル買いユーロ売り」の流れが加速するようだと、ドル

円も80円テストの可能性が出て来そうです。

すでに80円には相当な数のドル売り注文が控えているとの噂もありますが、逆

に大台を抜ければ、その上には「ストップロスのドル買い」が控えていることも、

市場の定石です。

ドル円79円台半ばで堅調。 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場



  • NY市場が休場のため主要通貨の値動きは限られ、昨日の

    アジア時間のレンジ内に収まる。

  • ドル円は欧州時間開始直後ややドル売りが優勢となり、

    79円37銭まで下落したが、その後切り返し79円半ばでの取引に終始。

  • ユーロドルも同様に一旦は売られ1.31台に下落するも、反発し

    1.32台後半まで買い戻される。

  • 現地時間20日の夜から始まったユーロ圏財務相会合で、ギリシャへの支援が

    承認されるとの見通しからユーロが堅調に推移。




本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録

  • 豪   スティーブンス・RBA総裁、パネルディスカッションに参加

  • 欧   EU財務相会合

  • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感

  • 加   カナダ12月小売売上高




昨日のアジア時間に79円89銭まで上昇したドル円は、欧州市場が始まった

直後にはドル売り先行で取引が開始され、ドル円は79円37銭まで下落しま

したが、その後は切り返し79円台の半ばで一進一退を繰り返しています。

80円台を試す展開は観られなかったものの、下落幅も限定的だったことで、

依然としてドルが堅調に推移していると考えられます。


従って、昨日の79円89銭の高値からの下落幅は「調整」とは観られず、依

然として上昇基調を維持していると考えられます。既に何度か述べているよ

うに、ここからさらに一本調子でドルが上昇する展開は、米金利水準などか

ら観て考えにくい状況です。調整局面に入り、米景気の回復期待の高まりか

ら米長期金利が2%台で定着し、さらに一段高を見込める状況になって、

ドル円のさらなる上昇に繋がって行くのではないかと予想しています。

調整幅としては、78円前後までの下落か、勢いがあれば77円前半程度と

予想してはいますが、もちろんその水準を大きく割り込んで来れば、再び元

の位置に戻る危険性があると考えておかなければなりません。

現在の値動きは、「押し目を拾いたい」と思って注文しても約定されない展

開が続いている一方、「売り注文」が約定され易い展開です。

明らかにこれまでの値動きとは異なってきたことに気がつきます。

テクニカルでも「日足」までの短期的なチャートではドル高に展開しており、

今後は「週足」など中長期のシグナルがドル高を示すかどうかの段階にいま

す。80円台に乗せ、80円台後半にある「雲」を完全に上抜けすれば「ドル高」

に転換した可能性が高いと考えますが、足元ではまだ確認できません。



ドル円は、連休明けのNY市場がどのような反応を見せるのかを確かめたいと

いったムードもあり、今日の日中は大きな値動きは期待しにくいと思われます。

また、東京市場が開いている時間内にユーロ圏財務相会合の決定内容も伝

わってくると思われます。

さすがに、今回の会合では「延期」はないものと思いますが、ある程度決定内

容を織り込んでいる市場ですが、これまでの値動きを観ると、それでも大きな

値動きに繋がっていることから注意が必要です。

ドル円は79円台半ばを維持できるかどうかに注目しています。

今夜のNY時間まで79円台半ばを維持できれば、再度79円後半から80円

をテストする可能性があると考えているからです。

ドル円79円台後半に。 




ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円の下落傾向は止まらず、主要通貨に対して円安が加速。

    ドル円は昨年10月の市場介入時の円の最安値をも上回る

    79円62銭までドル高円安が進行。

  • ユーロドルは、ギリシャ支援の実施の可能性が高まったことを

    材料に買われ、1.31台後半まで上昇。対円でも104円台後半まで

    ユーーロが反発。

  • 株式市場は続伸。ダウは1万3千ドルの大台まで50ドル余りに

    迫る45ドル高で取引を終える。

  • 債券相場は続落。ギリシャ支援が承認されるとの見方から、楽観論が

    広がり、安全資産への需要が後退。10年債利回りは2%台に乗せて引ける。

  • 金は小幅に下落し。原油価格は3日続伸し103ドル台に乗せる。

  • 1月消費者物価指数(CPI) → +0.2%

  • 1月景気先行指数 → +0.4%




本日の注目イベント


  • 日   1月貿易統計

  • 日   12月景気動向指数(改定値)

  • 欧   ユーロ圏財務相会合

  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演

  • 米   NY市場休場(プレジデンツデー)






円売りの流れが止まりません。

円は主要通貨に対して幅広く売られ、ドル円では昨年10月31日の大規

模市場介入の時に記録した79円53銭を上抜けし、79円62銭まで円安

が進みました。

決まりそうでなかなか決まらないギリシャ支援がいよいよ承認されるとの見

方や、本日発表される日本の1月の貿易収支が月間では過去最大の赤

字になるといった観測から円売りが進行したものと思われます。

今朝のオセアニア市場ではさらに円安が加速し、ドル円は一時79円89

銭、ユーロ円は105円75銭を記録しています。

このところ、日本の経常収支や貿易収支が俄然注目され、このまでは将

来の日本国債のファイナンスに影響を与えるのではないかとの見方が急

速に高まり円売りが進んでいるのが背景ですが、実際に円を売りドルを買

い戻している主役は投機筋のポジションの巻き戻しと思われます。

先週末に発表されたシカゴIMMの建て玉では、円の売り持ちがその前

の週に比べ約半減しており、円を大量に売り戻したことが伺え、これがド

ル円相場を押し上げたことが分かります。

さて、ドル円相場は今月1日の76円03銭を底値に急反発しています。

今朝のオセアニア市場でのドル高値を計算に入れれば、すでに約3週

間で3円85銭もの円安が進んだことになります。

ドル円の動きとしてはかなりスピードが速いと思いますが、目先は大台の

80円台に乗せることができるかどうかと、仮に乗せた場合に80円台が
定着するかどうかです。

80円台が定着するようだと、昨年10月に記録した75円32銭が「当面

の円の高値」になった可能性が高いと思われ、今後時間をかけながら

85円に向かうと予想します。

しかし、現段階ではまだ手放しでドル買い円売りを行えばいいとは言

えないと考えておくべきでしょう。上述のように相場反転の底流は投機

筋の円売りポジションの巻き戻しです。

今後相場がどちらに向かうかは、投機筋のポジションが「スクエア」(ニ

ュートラル)になった以降の動きに注目すべきでしょう。

このところのドル高円安は「健全な調整」が観られていないことから、

80円台を達成した後にはいずれ2-3円の調整局面があると観ていま

す。その意味では今朝発表の「1月の貿易収支」発表後の動きが注目

されます。

さすがに80円を伺う展開になると、市場参加者の相場観も「いよいよド

ルが反発」といった見方に傾きそうです。

しかし、まだ今後ドル高が順調にすすむかどうかは予断を許しません。

円高に再び反転するリスクは2つあろうかと考えています。

FRBによる「QE3」の実施が先ず第一に挙げられます。

米景気は順調に回復傾向を見せてはいますが、失業率と住宅はま

だまだFRBの期待値には届いていません。現段階で「QE3」が実施

される可能性は否定できないと思います。

米長期金利の上昇が継続されないことが、このような見方を表してい

ると思います。

二つ目はギリシャの債務問題です。

本日のユーロ圏財務相会合で第2次支援が承認されることになりそ

うですが、それでもギリシャは今後大量の国債償還を控えていること

から、資金支援を仰ぐ必要が出てきます。

EU、IMFなどはギリシャ政府が債務削減を計画通りに進めないか

ぎりさらなる支援を躊躇するはずです。

その結果、再び欧州債務問題が取りざたされ、ユーロが売られ、円

が買われる展開になることも考えられます。

日本の貿易収支発表後の海外の反応と、ギリシャ支援が決まった

後の相場に動きが注目されます。

ドル円続伸し79円台目前。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルは欧州時間開始直後に急落し、1.30の大台を割り込み

    1.2974まで下落。その後、ECBが保有するギリシャ国債を新発債と

    交換することが伝えられ反発。さらに、ギリシャへの支援は20日に延期された

    ユーロ圏財務相会合で承認される見通しと伝えられたことで、ユーロドルは

    1.31台半ばままで反転。

  • ドル円は緩やかに上昇し、昨年10月末の介入時の水準近い79円目前まで

    ドル高円安が進行。新規失業保険申請件数が4年ぶりの低水準まで改善している

    ことや、米長期金利の上昇などがドル高を支えた。

  • 株式市場はギリシャ支援が実現しそうだとの楽観的な見方が広がり大幅反発。

    経済指標の好転も株価を押し上げ、ダウは123ドル高と、2008年10月

    以来の高値を示現。

  • 債券相場は5日ぶりに反落。新規失業保険申請件数や国債の入札結果を

    反映し、価格は下落。ただ利回りは上昇したものの2%には届かず。

  • 金価格は反発、原油は小幅ながら続伸し102ドル台乗せる。

  • 1月生産者物価指数 → +0.1%

  • 週間失業保険申請件数 → 34.8万件

  • 1月住宅着工件数 → 69.9万件

  • 1月建設許可件数 → 67.6万件

  • 2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 → 10.2





本日の注目イベント


  • 独   独1月生産者物価指数

  • 英   英1月小売売上高

  • 米   1月消費者物価指数(CPI)

  • 米   1月景気先行指数

  • 加   カナダ1月消費者物価指数



ドル円は順調に上昇傾向を維持しています。

昨日の東京時間では78円40-50銭での取引が長く続き、78円半ば

より上値はやや重い雰囲気が漂っていましたが、欧州市場が開くとドル

高ユーロ安の流れもあり、ドル円も78円60銭を超えてきました。

欧州時間からNY時間では上値を試す展開が続き、大きな調整局面

もないまま78円96銭までドルが買われ昨年10月31日の介入時以来

の水準を回復しています。

ドル円はさすがに79円台目前では立ち止った感がありますが、今週

に入りほとんど大きな調整がなかったことから、この水準では一旦「健

全な調整」があってもおかしくはありません。

今年に入ってからのドルの最安値は2月1日に記録した76円03銭で

す。わずか2週間で約3円ものドル高は、これまでのドル円の動きから

すれば「異例の値幅」と言えます。

その意味でも「健全な調整」は、今後ドル円がもう一段上昇するために

も必要かもしれません。


また、テクニカルでも79円台には雲の下限が控えているなど、抵抗され

ることが予想されます。今後、ドル円が80円に向かうには、も一段のドル

買い要因も必要かと思われます。

その代表がやはり、米長期金利の上昇です。

昨日のNY市場では経済指標改善を材料に株価が大幅に上昇し、ダウ

は1万2900ドル台を約3年半ぶりに回復しております。

リスク選好が進み、資金が株式市場に流れた一方、安全資産の債券は

売られました。

債券価格の下落は利回りの上昇と同義語ですから、米10年債利回りは

上昇しましたが、それでも2%台には届いていません。

米10年債利回りは1月24日以来2%に届いていない一方、NYダウは

この間に230ドルも上昇しています。

株価の上昇の割には明らかに、本来売られるはずの債券価格が堅調だ

と言えます。

この背景には当然、欧州危機の不透明さがあることは論を待たないでし

ょう。しかしさらに見逃せないのが、FRBの「時間軸政策」の効果です。

この日にFOMCの声明文が発表され、低金利金利がこれまで2013年

前半まで継続するとされていたものを、2014年後半まで継続するとした

点です。

バーナンキ議長はさらに「伝家の宝刀」である「QE3」もちらつかせ、金

利の上昇を牽制しました。これらの政策が重しとなって米長期金利に下

落圧力がかかっており、裏を返せば米国債への需要が継続されていると

観ることができます。

米10年債利回りがこの日以来2%を超えていないことと合致します。

まさにFRBの政策の巧みさを認識させられる現象です。



もっとも、今週火曜日の日銀による追加緩和と物価上昇率のメド1を1%と、

明確にしたことも同様の行動です。

日本でも、それ以来株価の上昇が続き、長期金利も低下傾向を示しています。

巷間言われているようにまさに「金融緩和戦争」という状況になっています。


ユーロドルが相変わらず荒っぽい値動きを見せています。

約3週間ぶりに1.30台を割り込んだ後、1.31台半ばまで戻すなど乱高下

しています。来週月曜日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの支援が承認

されるとの報道から、ユーロを買い戻す動きが活発になったものですが、これ

も今回が初めてではありません。

再度ひっくり返される懸念ものこりますが、さすがに今回は残された時間が限

られていることから「承認」されると思われます。

ただ、市場はこの「承認」をほぼ織り込んでいる可能性がありますので注意が

必要です。

それにしてもユーロは対ドル、対円ともにポジション取りにくく、非常にリスクが

高いと思います。慎重に取引することが求められます。


2月も中旬ですが、朝の寒さは一向に衰えません。

景気にとって、夏は暑く、冬は寒く、季節通りの天候の方が良いと言われてい

ますが、早起き鳥にとってはこたえます。

良い週末を・・・・。

ユーロ乱高下で方向性見えず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は78円半ばから上値を試したものの、抜けずにじり安の展開に。

    NY市場ではドルの底値を伺う動きに78円18銭まで下落。ただ下方も

    底堅く78円前半から半ばでのもみ合いに終始。

  • ユーロドルはアジア市場では買い優勢の展開から1.31台後半まで上昇

    したものの、海外市場に入ると下落スピードを速めた。ギリシャ救済決定が遅れて

    いることや、ベニゼロス同国財務相がユーロ圏財務相会合の支援姿勢に強い

    不満を示したことなどが背景。ユーロドルは一時1.3044まで売られ、

    約10日ぶりの安値を記録。ユーロ圏の10-12月GDPがマイナスだった

    ことも下落に拍車。

  • ギリシャの与党2党首は緊縮財政実行の誓約書に署名し、EU、IMFに

    送付したとの報道。支援受け入れに2歩前進した格好に。

  • 株式市場は大幅に下落。ギリシャのデフォルト懸念が依然残っている

    ことや、FOMCでは資産の追加購入を巡り、意見が割れていたことなどを

    材料に、ダウは97ドル安で1万8千ドルを割り込む。

  • 債券相場は続伸。株安や、ギリシャ不安が相場を支え、10年債利回りは

    4日連続で2%を下回る水準で推移。

  • 金は反発。原油はイラン問題などで供給が減少するとの見方から大幅に続伸し、

    約1ヵ月ぶりとなる101台後半で引ける。

  • 2月NY連銀製造業景況指数 → 19.5

  • 2月鉱工業生産 → 0.0%

  • 2月設備稼働率 → 78.5%

  • 2月NAHB住宅市場指数 → 29






本日の注目イベント


  • 豪   豪1月雇用統計

  • 欧   スペイン国債入札

  • 中   フランス国債入札

  • 欧   ECB月例報告

  • 米   1月生産者物価指数

  • 米   週間失業保険申請件数

  • 米   1月住宅着工件数

  • 米   1月建設許可件数

  • 米   2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演





ギリシャを巡る問題は決着しそうでなかなか結論が出ません。好材料、

悪材料のニュースが伝えられるたびに市場は右往左往し、ユーロドル

が乱高下しています。

この状況はもはやテクニカルでは方向を判断できず、リスクの高い相

場展開が続いていると言わざるを得ません。


昨日もアジア時間には、中国人民銀行の周総裁が豊富な外貨準備

をユーロ圏に振りむけると発言したことを受けてユーロドルは急伸。

1.31台後半まで買われたものの海外市場では再びギリシャのデフォ

ルト懸念が浮上、ユーロドルは一転して売られています。

ギリシャでは先週、議会で緊縮財政案を可決し、昨日は第2次支援を

受ける条件の一つである緊縮財政を実行するという与党2党首が署名

した誓約書をIMF、EUに送付しています。


支援に向け一歩一歩近づいているように受け止められますが、同時に

昨日はユーロ圏の幹部がギリシャへの支援の実施を遅らせているとの

一部報道もあり、それに対してベニゼロス・ギリシャ財務相はアテネで

記者団に「ギリシャは次から次と新条件を突き付けられている」と憤慨。

「ユーロ圏にわれわれの存在をもはや望まない輩が大勢いる。国内や

海外を相手に火遊びをしている連中もいる。たいまつもあればマッチも

あるが、リスクはどちらも同じように大きい」と微妙な言い回しで不満を

表していました。(ブルームバーグ)


一方それに対して、ユーロ圏のユンケル議長は「先送りされたギリシャ

救済措置について、20日の会議で必要な決定を下せると確信してい

る」と発言しています。

今週13日が支援を行うかどうかの「デッドライン」と言われながらもいま

だに決まらない状況に、市場参加者も「何を信じればいいのか分から

ない」といった状況です。

ブルームバーグが伝えるところによりますと、著名なヘッジファンドであ

るポールソンファンドの運用者であるジョン・ポールソン氏は投資家向

けのりポートで、ユーロ圏について「構造上の欠陥がある」と指摘し、

いずれ解体するとの見方を示しているようです。


ドル円は78円台での攻防が続いています。

昨日の東京市場では株価が急伸したこともあり、ドル円の上値を試す動

きが観られ、一時78円68銭まで円売りが進行しました。

ただそこからの上値は重く、その後78円50銭水準でもみ合いましたが、

1日で1円以上の円安が示現したことを考えれば当然で、その後のNY

市場ではギリシャ問題から安全通貨である円への資金流入や、米長期

金利の低下などからドル売り円買いに傾いています。

しかしそれでも78円台を維持でき、さらに今朝がたには前日とほぼ同水

準で推移していることを見るとドルは底固いとの印象があります。

今後さらに上昇に向かうためには「適度な調整」も必要です。

77円後半くらいの水準まで一旦調整し、その後再び上値を試す展開を

予想しています。

ドル円が再び元の円高傾向に戻るリスクとしては、ギリシャ問題の行き

詰まりからの円買いと、FRBの「QE3」への言及が挙げられます。

また長い間「円高傾向に慣らされてきた」ため、市場参加者の相場観

の切り替えにも時間がかかるものと思われます。

しばらくは78円を挟む展開が続く可能性もあり、上記リスクに加え、貿

易収支など日本の構造変化などがカギを握っていると思われます。

日銀決定を受け円大幅安。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 日銀が追加緩和の決定を発表した直後からドル円は上伸。アジア市場では

    77円台半ばから78円まで円安が進んだ。

  • さらに海外市場に入っても今回の決定が「サプライズ」と受け止められ、

    円安が加速。NY市場では一時78円54銭までドル高円安が進み高値圏で

    引ける。

  • ドル高の流れはユーロドルにも及び、ユーロドルも約2週間ぶりに

    1.30台後半まで下落。本日に予定されていたユーロ圏財務相会合の延期

    などが売り材料になった。

  • 株式市場は軟調に始まったものの、引け間際に買い物が入り、ダウ

    ナスダックともに前日比若干プラスに転じて取引を終了。

  • 債券相場は続伸。小売売上高の発表や、ギリシャ問題の混迷の影響から

    資金流入が続き価格は上昇。長期金利は小幅に低下。

  • 金は続落、原油価格も小幅に下落するも100ドルを維持。

  • 1月小売売上高 → +0.4%

  • 12月企業在庫 → +0.4%



本日の注目イベント


  • 豪   豪2月ウエストパック消費者信頼感指数

  • 独   独10-12月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏10-12月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏12月貿易収支

  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演

  • 英   英1月失業率

  • 米   2月NY連銀製造業景況指数

  • 米   2月鉱工業生産

  • 米   2月設備稼働率

  • 米   2月NAHB住宅市場指数

  • 米   FOMC議事録(2/23/25日分)

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演



日銀は昨日の金融政策決定会合で、資産買い入れ等基金を「55兆円」

から「65兆円」に拡大することを全員一致で決定しました。

さらに、従来の「中長期的な物価安定の理解(UNDERSTANDING)」

を「中長期的な物価安定のメド(GOAL)」に変更しました。

また、物価上昇率のメドも1%とし、これまでより金融政策を明確にし、デフ

レからの脱却を目指す姿勢を鮮明にしました。

日銀のこうした積極的なスタンスを受け、ドル円はアジア時間に78円ちょう

どまで「ドル高円安」が進んでいます。

今回の決定は海外市場でも「以外」と受け止められ、ウォールストリート・

ジャーナル(WSJ)も「SURPRISE」という言葉を引用して、保守的な日銀

が動いたことを記事で取り挙げています。


ドル円は海外市場に入っても上昇を続け、78円台の重要なレジスタンス・

ポイントを次々に上抜けし、NYでは78円54銭まで上昇しています。

78円50銭を一旦でも上回ったことの意味は大きく、これで「円高局面の

終わりが始まった」と判断できる状況になって来たと考えられます。



昨日1日でドル円は1円以上も「ドル高円安」に振れています。

これまでも1日で大幅な円安方向に動くことはありましたが、それらは全て

「市場介入」という力で無理やりに持っていったもので、今回の様に、市場

の流れで大幅な円安方向に水準訂正が実現した意味は大きいと思います。

昨日の上昇はほとんど「押し目も無く」一方的に上昇しました。途中の節目

では「ストップロス」のドル買いも巻き込みこれがさらに水準を押し上げる役

割を果たしたものと思われます。


テクニカルで観ても、既に「日足」で最も重要な「200日移動平均線」を完

全に上抜けしています。

また、さらに長い「週足」でも一目均衡表の「遅行スパン」が好転を示して

おり、これは2010年10月以来、約1年半ぶりの現象です。

このようにテクニカルでは「MACD」などもドルの上昇を示唆しており、上

値のメドは昨年10月末に日銀の介入で記録したドルの高値、79円53銭

と、さらに79円70-75銭辺りにある週足の「雲」の下限と言うことになります。

約3ヵ月半ぶりに78円台半ばということもあり、実需のドル売りも散見される

とも思われます。

従って787円台を維持できるかどうかもポイントになってきますが、願わくば

78円台を割り込む場面では、政府・日銀の介入が観られれば理想的です。

「これ以上の円高は断固として阻止する」というメッセージは絶大な効果を

生むはずです。しかも、それほど大規模な介入である必要はありません。

小額でも「アナウンスメント効果」は相当あるはずです。

一方、今週初めにギリシャ議会で緊縮財政案を承認し、第2次支援に向

けて動き出した欧州債務問題ですが、ユーロドルは昨日大きく売られてい

ます。

本日予定されていたユ-ロ圏財務相会合が延期された上に、ギリシャの

2011年10-12月のGDPが前年同期比マイナス7%

と、予想以上の落ち込みを見せたことでユーロ売りが加速しました。

ギリシャの景気悪化は緊縮財政を進めている中で、ある意味当然のこと

ですが、市場予想より減少幅が大きく、これで2011年度通期でもマイナ

ス6.8%程度になるとの報告もあります。


また、ユーロ圏財務相会合の延期は、IMF、EU、ECBの「トロイカ」とギ

リシャの間でまだテクニカルな作業が残っている他、ギリシャ政治指導者

から政策支持の確約を書面で得られていないことだ、とユーロ圏財務相

会合のユンケル議長が明らかにしています。(ブルームバーグ)

ギリシャが1300億ユーロの第2次支援を受けられる可能性は高いと思わ

れますが、むしろ懸念されるのは上述のように今後債務削減を計画通り

に実行できるかどうかの方です。

3月20日の国債償還を乗り切れたとしても、7月にも国債の大量償還が

控えています。

計画通りの債務削減ができていなければ、次の支援はいつでも打ち切

られるリスクは残っています。

緊縮法案可決にもユーロの上値が重い。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャは昨日の日本時間早朝の緊縮財政法案を議会で可決し

    金融支援を仰ぐ体制を整えた。ユーロは法案の可決を好感し、アジア市場では

    1.32台半ば、海外市場でも1.3283まで買われたものの、ギリシャ問題には

    不透明感が残るとの見方から徐々に値を崩し、1.32割れでまで下落、安値圏で引ける。

  • ドル円はもみ合いの展開から方向感がつかめず。77円台40近辺まで下落

    したものの、下値も限定的。一方米長期金利も上昇に繋がらずドルの上値も重い。

  • 株式市場は反発。ギリシャの緊縮法案可決を好感し、ダウは72ドル高。

    S&P500も上昇し、2008年6月の直近高値を伺う水準に。

  • 債券相場は先週末とほぼ同水準。株価の上昇から一時利回りは2%を超えた

    ものの、引けにかけ押し戻され1.98%とやや下落して引ける。

  • オバマ大統領は議会に2013年度の予算教書を提出。年収が25万ドルを

    超える富裕層の税額控除を制限する内容も提案。

  • 金はほぼ変わらず。原油価格は約2週間ぶりに100ドルの大台を回復。




本日の注目イベント


  • 日   白川・日銀総裁記者会見

  • 独   独2月ZEW景況感調査

  • 欧   ファンロンパイEU大統領、バローゾ欧州委員長、中国指導者と会談

  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏2月ZEW景況感調査

  • 欧   スペイン国債入札

  • 英   英1月消費者物価指数(CPI)

  • 英   英1月小売物価指数

  • 米   1月小売売上高

  • 米   12月企業在庫

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



昨日の朝方はギリシャ議会の緊縮関連法案の採決を巡ってユーロドルがめまぐる

しく動き、法案可決の報に一時1.3260まで上昇しました。

ギリシャのデフォルトリスクが後退したとの見方からユーロの買い戻しが活発になっ

たことが背景ですが、法案が可決したからといって、即資金支援が受けられるとい

うものではありません。

最終的には15日に行われるユーロ圏財務相会合でその実施が決められる予定で

すが、現段階では第2次支援は実施される可能性が高いと思われます。

緊縮財政法案を可決したギリシャ議会の採決について欧州委員会のレーン委員

は「第2次プログラム採用への重要な一歩だ。例えば3億2500万ユーロ(約335

億円)削減の具体的内容など、その他の条件も次回会合までに満たされると確信

している」と述べています。


ユーロ圏財務相としても、これまでも削減計画が予定通り実施されていないことを

認識しており、削減内容については文書で示すよう求めるとの報道もあります。

15日の財務相会合で支援の実施が承認されれば、次の焦点はドイツの議会に

移ります。ドイツ議会では27日に採決を予定していますが、ここで採決されないリ

スクも残っています。

ドイツのメルケル首相は「財務相らは水曜日に再び会合を開き作業に取り組むが、

プロググラムの変更はあり得ないし、あってはならない」とのコメントを残しています。

ギリシャ支援への法案は承認される公算ですが、一部にはその成立を疑問視す

る声もあるようです。ギリシャに対して最も厳しい姿勢を見せてきたドイツ議会が注

目されます。

ユーロドルは昨日の海外市場で、1.3283まで買い戻された後、その水準から約

100ポイントも下落し、相変わらず値動きの軽さを見せています。

ギリシャでの法案可決を好感し注目の欧州債券市場では、これまで売り込まれて

きたポルトガルなどの債券は軒並み買われています。(金利は低下)

イタリアやスペインの国債も買い戻され、債券市場から見る限り、欧州債務問題は

かなり収束に向かっているとの印象があります。

しかし、それでもギリシャの先行きの不透明感からユーロドルが下落し、債券相場

との相関関係が強かったユーロもやや債券離れしてきた兆候も見せています。

ユーロドルは1.31-1.33台のレンジが続いていますが、ギリシャ支援が実施さ

れ、3月20日の国債の大量償還を乗り切った時に、上記レンジの上限を抜けてい

るかどうかに注目しています。


同時にユーロ円も103円台の前半を3回テストし、こちらも上抜けしていません。

ユーロ円の103円台前半とユーロドルの1.33台前半は今後のユーロ相場を観る

上では重要な水準です。

依然ユーロの売り持ちポジションを大量に抱えている投機筋が、本格的な買い戻

しに入るかどうかの判断にも繋がるからです。

ドル円は77-78円が抜けそうもない展開ですが、77円台前半があれば、ストップ

を76円ミドルに設定してドルロングで臨みたいところです。

米長期金利がいまいち上昇しないことから、ドル高へ繋がりにくい面もありますが、

米株式市場は今後も堅調に推移すると観られることから、そう遠くない時期に米

長期金利が上昇し、日米金利差の拡大に繋がると予想しています。

ギリシャ緊縮関連法案の採決始まる。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロ圏財務相会合でギリシャに対する支援がまとまらなかった

    ことから、再びリスク回避の流れが優勢となり、ユーロドルは大幅に

    下落。アジア市場の1.32台後半から、NYでは1.31台半ばまで

    売られ、このところの上昇傾向も一服。

  • ドル円も下落。ユーロ円が大きく売られ、円への需要が高まり、

    ドル円は小動きながらドルの上値が重い展開に。77円50-80銭が

    抜けず方向感が定まらない。

  • ギリシャ支援の不透明感から株式市場は反落。金融株や資源株が

    売られ、ダウは89ドル安で引ける。

  • 債券相場は反発。ギリシャ支援問題が難航していることから、米国債

    への需要が高まり価格は上昇、金利は2%を割り込む水準まで低下。

  • リスク回避の動きに反応し、金、原油はともに反落。

  • 12月貿易収支 → 488億ドルの赤字

  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 72.5




本日の注目イベント


  • 日   10-12月GDP(速報値)

  • 日   日銀金融政策決定会合(2/14まで)

  • 米   オバマ大統領、2013年度の予算教書を議会に提出

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演




先週9日に開催されたユーロ圏財務相会合では、ギリシャ支援への結

論は持ち越され、市場は再びギリシャの債務問題解決が引き延ばされ

たことでリスク回避の動きが優勢となりました。

同国のベニゼロス財務相は「今日深夜、市場が開く前に、ギリシャ議会

はメッセージを送る必要がある」と語り、週明けのアジア市場の開始前

に、議会は一定の結論を出すことが求められているとの認識を示してい

ます。

そのギリシャ議会では、日本時間の早朝より緊縮関連法案の採決が始

まり、市場はユーロ買いで反応しています。

ユーロドルは1.32から1.32台半ばまで上昇し、同法案の可決を見込

み始めた様です。今のところ、採決の結果は分かりませんが、パパデモ

ス首相は、この法案が通らなかった場合のギリシャが受ける経済的、社

会的な被害は緊縮財政法案を通した場合に比べ甚大なものになるとの

コメントも残しています。

ユーロ圏財務相会合は15日に再度開催されることになっていますが、

ギリシャ議会の結果を見極めてから結論を出すようです。

その意味では、議会での承認が支援の前提条件になっているとも言え、

IMFもこの結果に注目しており、

先ずは、国として緊縮財政に取り組む姿勢と明確に示して初めて、支

援を受けることができるかどうかの「協議のテーブル」に着くことができる

というものです。

ただ、緊縮財政の中身については、ドイツの財務相などが「削減率が

足りない」といった意見を述べているとの報道もあり仮に議会で承認さ

れたとしても、そのまま第2次救済支援が実施されるかどうかはまだ予

断を許しません。

ユーロドルは買い戻しの流れが継続され、先週には1.33台前半を

何度か試して「戻り高値」を探る展開でした。

1.3320-50の水準を上抜けすれば、1.35程度までの上昇もあり

えると予想していますが、ギリシャの支援問題の行方次第というところ

です。

先週末に発表されたシカゴIMMのユーロの売り持ちポジションは、

予想されたほど減少してはいませんでした。

ピークから3万枚程減少してはいますが、依然14万枚ほどのショー

トが維持されており、ユーロ下落した際の買い要因となりそうです。



ドル円は77円台後半まで反発してはいましたが、一気に78円台に

乗せる勢いはありません。

日本の経常収支の黒字幅が予想以上に減少していたことからやや

円売りが勝っているような状況ですが、78円台へ乗せられるかどうか

がカギになりそうです。

1月上中旬の貿易赤字の急拡大もあり、これまで通り「リスク回避時

の円買い」といった状況に多少変化もでてきたようにも思えます。

77円ー78円のレンジでもみ合い、3月決済に絡むドル売りを受け

てどの程度の水準を維持できるのか。その後の動きが注目されます。

ギリシャ問題い進展でユーロ続伸。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャ政府は、EU、IMFからの資金支援を仰ぐ前提となる

    財政緊縮策を与連立与党3党で合意したと発表。これにより第2次

    支援である1300億ユーロの融資が実施される公算が高まった。

    今後は同国の債務削減交渉の行方が注目される

  • ユードルはこの報道に急伸し、1.3322までユーロ高が進み、

    対円でも約2ヵ月振りとなる103円台前半を記録。

  • ドル円もユーロ円の上昇と相まって上昇。特に節目と観られていた

    77円30銭を抜けるとドル買いが加速。ドル円は一時77円73銭まで

    上昇し高値圏で引ける。米失業保険申請件数が事前予想を下回ったことや、

    長期金利が約3週間ぶりに2%の大台を回復したことなどが背景。

  • 株価はギリシャ問題の進展を好感し小幅に続伸。ダウは6ドル高で

    12900ドル台を目前。

  • 債券相場は3日続落。欧州債務危機の後退観測から安全資産の債券が

    売られ、10年債利回りは約3週間ぶりに2%に乗せる。

  • 金は反発。原油価格は続伸し1月19日以来の99ドル台に。

  • 週間失業保険申請件数 → 35.8万人




本日の注目イベント


  • 豪   RBA四半期金融政策報告

  • 中   中国1月貿易収支

  • 独   独1月消費者物価指数(確報値)

  • 米   12月貿易収支

  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数

  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演




ギリシャ問題が好転したことでユ-ロ買い戻しが一段と進み対ドルで

1.33台前半、対円でも103円台前半までユーロ高が進んでいます。

ギリシャ政府内で、連立与党3党で歳出をGDP比1.5%削減する

などの緊縮財政案で合意したことが材料でした。


ただ、ここまでのプロセスはある程度想定内の結果です。

ここをクリアしない限り、EU、IMFからの資金支援が受けられず、

来月の国債の大量償還を乗り越えられないからです。

これでようやく昨年末に合意した第2次金融支援1300億ユーロ

(約13兆3900億円)の融資を受けるテーブルに付いたという段階

です。

今後は、現在民間団体と交渉中の債務減免の行方と、実際にギリ

シャが債務削減を計画通りに実施できるかどうかに焦点が移ります。


ギリシャ政府は緊縮財政の一環として公務員のさらなる削減を盛り

込んでいます。

しかし、これに対し組合などは反対し、今日にも大規模なストライキ

も予定されており、ギリシャの混迷はそう簡単に解決するとは考えに

くいと思います。

また、失業者の増加など景気後退は避けられない状況から、対GD

P比160%の債務比率が計画通り減少しないのではないとの観測も

根強く残っています。



欧州時間9日夜緊急に開催されたユーロ圏財務相会合では、ギリシ

ャ政府と連立与党党首が合意した緊縮策についてまだ精査する必要

があるとして、1300億ユーロの第2次支援に関する決定を見送る方針

が確認されています。

これについて、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長は「今夜、決定が

下されるとは考えていない」と述べた上で、「提出される提案のうち、幾

つかの要素について議論する必要がある」と述べています。(ブルーム

バーグ)



ギリシャ問題については、欧州からの情報が伝えられる度に一喜一憂

してきました。

しかし、それでもギリシャが根本的に救済される枠組みは出来上がって

いません。

それでも楽観的なニュースが流れる度にユ-ロ買い戻しに右往左往し

ています。

これは結局「売られ過ぎていた」ことの反動にしかすぎません。

市場は常に過剰反応を起こし、それをその後時間をかけながら「修正」

して行くことを繰り返しています。

個人的にはギリシャの混迷はまだ続くと予想しています。



昨日のこの欄でも述べたように、ドル円は77円30銭の重要な節目を上

抜けしたことから、77円73銭まで上昇し、ドル円としては結構な値動き

を見せました。

これで「日足」でも遅行スパンが「好転」を示し、今後の上昇を示唆する

格好を見せて来ています。問題はここからです。

78円台では、昨年末と先月26日も上値を抑えられドルは押し戻されて

います。

現在足元では、78円09銭に重要な「200日移動平均線」があることか

ら、ここが抜けるかどうかが注目されます。

これまでに何度も78円台前半でキャップされていることから、ドル売りの

注文も多いと思われ、簡単に抜いてくるとは思えません。

しばらくは77円台でのもみ合いが続き、米金利の上昇など、もう一段の

ドル買い材料があれば堅調に推移するシナリオが

描けそうです。

ここからの上値の重さは十分認識していますが、テクニカルでは「ドル

買い」を示しているのも事実です。


そろそろ鼻がむずむずし、花粉症が意識され始めました。

春はが待ち遠しい一方、これからの「闘い」を考えると複雑です。

良い週末を・・・・。

ドル円77円台に乗せる。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は昨日のアジア時間、昨年の日本の経常収支黒字額が

    前年比43.9%減少していたことをきっかけに円安に振れ、

    8日ぶりに77円台に乗せる。

  • 海外市場では上値の重さが嫌気され、円買いが優勢となる展開

    から76円70銭近辺までドル売りとなったものの、NY時間午後から

    引けにかけては再び77円台を回復。

  • ユーロドルはギリシャの債務削減交渉の行方を睨みながら方向感が

    なく、1.32台でのもみ合いに終始。

  • パパデモス・ギリシャ首相は8日、延期されていた政党党首との会談を

    行ったとの報道がある一方、会談では救済条件では合意でないのでは

    ないかとの観測も。

  • NY株式は小幅ながら続伸。タイムワーナー株などが上昇しダウは11ドル高。

  • 債券相場は前日とほぼ同水準で引ける。10年債入札は好調だったものの

    利回りはやや上昇。

  • 原油価格は小幅ながらも続伸。金は反落し1730ドル台に。




本日の注目イベント


  • 日   1月マネーストック

  • 中   中国1月消費者物価指数(CPI)

  • 中   中国1月生産者物価指数(PPI)

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 英   BOE政策金利発表

  • 英   英12月鉱工業生産

  • 英   英12月貿易収支

  • 米   週間失業保険申請件数



ドル円が8日ぶりに77円台を回復してきました。

先週までは円高傾向が続き、ドルの底値と、場合によっては日銀の介入

水準を探る展開となり、76円割れを試しましたが、結局75円台を見ること

なく折り返しています。


きっかけは2011年の日本の経常収支の発表でした。

貿易収支は既に31年ぶりの大幅な赤字が確定しており、焦点は経常収

支の黒字額ががどこまで減少しているのかと言う点でした。

黒字額は約9.6兆円で、前年比43.9%減と、予想以上の減少だったこ

とで、ドル買い円売り加速。ドル円は77円台を回復しました。

ただ、昨日も指摘しましたが、77円ー77円20銭の間には「4時間足」から

「日足」までのチャートには重要な抵抗線が集中しており、一旦は頭を押

さえられる展開を予想していました。

アジア時間のドル高値は77円16銭で、やはり頭を押さえられた格好でし

た。

海外市場では「やはりドルの上値は思い」との観測も広がり、ドル円はじり

安となり76円70銭前後まで下落。その後はギリシャ問題が収束に向かうと

の観測や株高などに押されて77円台に乗せて引けています。


このところのドル円は、貿易収支、あるいは経常収支など「日本発の材料」

に反応するようになっています。つまりは財政の問題に繋がっているというこ

とになります。

記録的な国債の発行残高が積み上がっている日本ですが、話題になって

いるようにその93%程が国内で消化されており、ギリシャとは異なるといっ

た意見です。

ただこれも、昨日発表された経常収支の黒字額が急減している状況からす

れば、いずれ国内では消化できず、海外からのファイナンスに頼らざるを得

ない状況になり、結局日本の財政状況が狙い撃ちされる可能性が出てくる

ということです。

欧州の債務問題が一段落すれば、投機筋の目は日本に注がれることは自

然の流れで、決して「対岸の火事」ではないということです。



ドル円は上述のように77円台前半にはレジスタンス・ポイントが多く観られます。

77円30銭を明確に抜けて来れば、77円後半までのドル高も考えられそうで

すが、はやり上昇スピードは緩慢になりそうです。特に77円台後半から78円

台前半にかけてが非常に重要な水準です。

先月の米FOMC直前には78円28銭までドル高が進んだものの、ここからFO

MC声明文を受け一気にドル安の流れとなり先週には76円03銭まで円高が

進んだことは記憶に新しいところです。

78円30銭を上回り、78円台をキープできれば「ドル高への反転の第一歩」を

踏み出したとの予測もできますが、この水準までの道のりは近いようで結構遠

い距離です。

本日も昨日に引き続きドルの上値を試す展開を予想します。

77円30銭を明確に突破できるかどうかが焦点ですが、上値ではドル売りも控え

ていそうです。


ギリシャ問題は解決しそうですが、未だに合意に至ってはいません。

今朝の報道では、ユーロ圏財務相が9日ベルギーのブリュッセルで緊急会合を

開催すると伝えられています。

議題は明らかになってはいませんが、このタイミングであればギリシャの債務削

減交渉が具体的にまとまったとの見方が有力です。

IMFの報道官はラガルド専務理事もこの会合に出席することを明らかにしています。

残された時間が少ないこともあり、いよいいよ何らかの決着がつきそうです。

ユーロ急伸し、対円で102円目前。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャ当局と債権団が、第2次ギリシャ救済に向けた財政・構造改革措置

    の合意文書で最終稿の作成を進めていることが好感されユーロは急伸。

  • ユーロドルはアジア市場の1.30台後半から上昇し、これまで上値を

    抑えられていた1.32台前半を抜け1.3270まで反発。

  • ユーロは対円でも大幅に上昇し、一時102円目前の水準までユーロ高

    が進む。

  • ドル円も堅調に推移し、76円97銭までドルが反発したものの、

    77円台回復には至らず。

  • 株式市場は反発。ギリシャの債務問題で進展が見られたことで株価は

    堅調に推移。ダウは33ドル高で引け2008年以降の高値に迫る。

  • 債券相場は反落。ギリシャ問題の進展からリスクオンの流れとなり

    価格は下落し、金利は上昇。

  • 金、原油はともに大幅な反発を見せる。





本日の注目イベント


  • 日   12月国際収支

  • 中   1月景気ウォッチャー調査

  • 独   独国債入札(5年債)

  • 独   独12月貿易収支

  • 英   BOE金融政策委員会

  • 米   バーナンキ・FRB議長議会証言

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 加   カナダ1月住宅着工件数



ユーロドルは急伸し、一時約2ヵ月ぶりの水準となる1.3270まで買

い戻されました。これまでは荒っぽい値動きを繰り返しながらも、1.3

0台前半から1.32台前半のレンジが抜けず神経質な展開を繰り返

してきましたが、これで一旦レンジを抜けています。


ギリシャの債務削減交渉の合意が近いという見方がユーロを押し上げ

た格好になっていますが、その根底には投機筋のユーロ売りのポジシ

ョンが依然高水準で、「ショートの買い戻し」がメインだったと思われま

す。特にこれまで上値の節目であった1.3220近辺が抜けたことで、

「ストップロス」のユーロ買いが執行され一気に1.3270まで上昇した

ようです。


しかし、今朝の段階ではギリシャの債務問題解決のニュースは入って

いません。むしろ、昨日のアテネでの大規模なデモや欧州委員会の

副委員長がギリシャのユーロ圏からの離脱に言及したことなど「ネガ

ティブ」なニュースが多く報じられています。また、パパデモス首相は

7日に予定されていた主要政党党首との会談を8日に延期したとのニ

ュースも流れています。

従って「合意」したと考えるのは、やや時期尚早かと思われます。

ユーロドルは1.32台前半を抜けたことで、「日足」では雲の中に入

っています。この雲は比較的厚みがあることから、1.3250-1.34

50までは相当な抵抗が予想されます。債権者団体との交渉がギリシ

ャにとって有利な形で合意し、さらに3月20日の国債の大量償還も乗

り切ったという様な「明るいニュース」がなければ、そう簡単に上記水

準を抜けるとは思えません。



豪ドルが急騰し、対円では83円18銭、対ドルでも1.08台まで買い

進まれました。対ドルの1.08台は昨年8月1日以来、実に半年ぶり

の水準です。

昨日の午後、RBA(オーストラリア準備銀行)が政策金利の据え置

きを決定したことが背景です。

市場の多くは「0.25%の引き下げ」を予想し、市場もそれを織り込

んでいたことで大きな反発に繋がりました。

豪ドルは発表前の1.07台前半から一気に100ポイントほど急騰し

ています。

据え置きを決めた後の声明で、スティーブンス・RBA総裁は「欧州

のソブリン債と銀行を健全な基調に乗せるためになすべきことはな

お多いが、一定の前進を遂げている」と述べています。

さらに同総裁は、経済状況が金融緩和を正当化すれば、政策金

利を引き下げる意思があることも示唆しています。

今回金利の引き下げは見送られましたが、市場は今年度末までに

0.5%程度の利下げを予想しています。


欧州債務危機が本格化した昨年12月位から機関投資家の欧州

債売りが加速し、その受け皿として金利が高く、景気も比較的好調

な豪ドル債に資金が大量に流れ込んだものと思われ、豪ドル円はじ

り高傾向が続いています。

既に80-85円のレンジ内に入っており、今後ドル円が予想外の円

安に振れれば「85円をテスト」する可能性もあると観ています。


ドル円は値動きが鈍いものの堅調な動きを見せています。

昨日の海外市場では、ユーロ円などクロス円の買い戻しもあり77円

目前まで上昇しました。

77円乗せには失敗していますが、テクニカルで観ても77円-77円

20銭には重要は抵抗線が集中しており、1回のトライで抜けないこ

とは想定内です。

しかし「8時間足」のMACDでは既にゴールデンクロスも現れており、

上値を試す可能性も出てきました。上記レジスタンス・ポイントでは

頭を押さえられそうですが、76円台が維持できれば時間をかけなが

ら突破して行く展開も考えられます。

ユーロドル依然方向感見えず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロドルが再び乱高下。ギリシャの債務削減交渉が難航している

    ことを材料に売りこまれ1.30台前半まで下落したものの、

    NY市場では反発。メルケル首相とサルコジ大統領がギリシャの債務返済用に

    特別勘定の設定を提案したことが背景。

  • ギリシャの支援問題でも、昨年9月末時点の債務状況が悪化している

    ことが判明し、支援が実施されないのではとの観測も。

  • ドル円はアジア時間の76円80銭を頭に依然上値が重い展開。

    76円50銭が底固い半面、77円台乗せができるかどうかが焦点。

  • 株価はギリシャ情勢の膠着化を嫌気して売り先行で始まったが、

    引けにかけては下落幅を縮小し、ダウ17ドル安で引ける。

  • 債券相場は小幅に反発。10年債利回りはやや低下し1.89%台に。

  • 原油は反落し96ドル台まで下落、金価格も続落。

  • IMFは中国経済の見通しを発表し、欧州問題が最悪の事態を迎えた場合、

    経済成長率は4%まで低下し、世界経済に大きな影響を与えると警告。



本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット

  • 日   景気動向指数

  • 独   独12月鉱工業生産

  • 米   バーナンキ・FRB議長議会証言

  • 加   カナダ12月住宅許可件数





ギリシャ情勢を巡ってユーロドルは依然として方向感が定まらず、不安定な動

きを見せています。民間債権者団体との債務減免交渉が膠着状態である上、

昨日EU統計局が発表した、昨年9月末の債務削減状況では、ギリシャ債務

の対GDP比割合は159%と、昨年6月末より悪化していることが判明。

ユーロドルは1.3027まで売られています。



このままでは第2次金融支援も実施されないのではないかとの思惑もあり、ユー

ロドルは下げ足を早めていました。このままさらに売られ、1.30を割り込めば約

2週間ぶりのユーロ安水準もありえるような展開でしたが、NY市場では独仏首脳

の債務返済用勘定の提案などを材料に急反発し1.31台半ばまでの上昇を見せ

ています。

ギリシャの債務減免問題はやや「どろ沼化」の様相を呈してきました。

国際金融協会(IIF)にとって、削減率を大幅に譲歩すれば、新たな損出を計上

しなければならず、これが自己資本比率の低下にも繋がり、格下げのリスクを増

してきます。

一方ギリシャにとっても、大幅な削減率を確保しない限り財政再建計画が進まず

、IMF、EUなどからの支援を受けられない可能性も出てきます。

遅々として進まない交渉に、ヘッジファンドなどは「いっそデフォルト宣言をして

くれた方が、CDSで保証されるのに」と言った過激な意見もあるとの報道もあり

ます。


しかし、さすがに時間は限られてきました。

これ以上時間稼ぎをしている余裕はありません。メルケル首相は「なぜさらに数

日が必要なのか、理解できない。時間はなくなりつつある」とサルコジ大統領と

の共同会見で語っています。

今週には結論が出てくるものと思いますが、その結果によってはさらにユーロ

が乱高下しそうです。


ドル円は昨日のアジア時間に76円80銭まで買われましたが、ここは指摘通り、

1時間足のレジスタンス・ポイントにあたり、頭を抑えられました。

海外市場では円がジリ高となり76円半ばまでドル安が進みましたが、こちらも

それ程勢いはありません。

先週末の雇用統計の発表を受け、米景気回復への期待が急速に高まりました

が、今後もこの傾向が持続されるかどうか、市場はまだ懐疑的だということのよ

うです。


また、上記欧州の債務問題も大きく影響しています。

リスク回避の動きが常に念頭にあることから、最も安全な資産である米国債へ

の根強い需要が米長期金利の上昇を抑えているからです。

ドル円が上昇するためには米経済指標の改善傾向以外にも、欧州債務問題

の終結が欠かせないということです。

世界中を覆っている「欧州危機」の雲が取り除かれれば、市場はリスク選好に

動き、米国債の需要の後退、あるいは低金利の円に対する魅力の低下から円

売りが加速すると考えられます。


2012年に入ってドル円に関する相場観は大きく割れています。

「70円を割る円高が続く」といった意見もあれば、「日本の債務問題が注目され

大幅な円安になる」といった意見もあります。

個人的には後者の意見に近いものですが、日本の債務残高の多さが表舞台

に引っ張りだされるにはまだ時間がかかります。

ただ、現在国会で審議されることになっている「社会保障と税の一体改革」が

先送りになるようであれば、話は別です。

その時は、日本の財政の悪が急速に進み、欧州の次は日本だといった見方が

一気に高まるからです。。

米雇用統計大幅に改善。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 1月の雇用統計が事前予想を大幅に上回ったことを受け、ドル円は

    ドル高円安が進むみ一時76円74銭まで上昇。75円割れの可能性がやや

    後退。

  • 好調な雇用統計に加え、ISM非製造業景況指数も改善。米追加緩和

    観測が後退したことでドル高が進んだ。ユーロドルも発表直後は

    ユーロ安ドル高が進み、1.30台半ばまで下落したもののその後反発。

  • ギリシャの債務削減交渉は大詰めを迎えているものの依然としてまとまらず、

    債権者の削減率を巡ってECBの保有する国債も減額対象になる可能性も。

  • 株式市場は雇用市場の改善を好感し大幅高。ダウは156ドル高の

    1万2800ドル台と、リーマンショック後の最高値を更新。

  • 一方債券相場は株高から売られ、長期金利は1.92%台まで上昇。

  • 金は1週間ぶりに反落。原油価格は6日ぶりに反発した。

  • 1月非農業部門雇用者数 → 24.3万人増加

  • 1月失業率 → 8.3%

  • 1月ISM非製造業景況指数 → 56.8



本日の注目イベント


  • 豪   豪12月小売売上高

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演




非農業部門雇用者数は24.3万人の増加で失業率は8.3%と、米雇用統計は

事前予想を大幅に上回る結果でした。特に、非農業部門の増加人数は、昨年

の春の高水準を上回り、リーマンショック後最高水準でした。

これで先月同様、2ヵ月連続で事前予想を大幅に上回り、米労働市場は着実に

改善していることを表しています。

ドル円は76円74銭まで反発しましたが、雇用統計の結果を考えると反発力の

弱さにやや戸惑いを覚えます。少なくとも77円台乗せがあってもおかしくない雇

用統計の改善でしたが、2週間前のFOMC声明文の果が依然残っているせい

か、上値の重い展開でした。しかし、今回の結果を受けて先のFOMCで急速に

高まった追加緩和観測が後退したのも事実です。

失業率はFRBが期待する数値にはまだ遠いものの、雇用者数は目標を上回っ

ています。あとは、この改善傾向が継続されるかどうかです。



ドル円の75円台突入の可能性はやや後退したと観られますが、今後円は77

円台を目指すのか、あるいは上値の重さを改めて確認し、76円割れを試しに行

くのか注目されます。

先週は76円03銭まで円買いが進みましたが、76円割れは回避されており、そ

の水準では介入警戒感もあり底固い動きだったとも言えます。

一方77円ではドルの戻りを売りたいとの相場観も根強い状況です。

76-77円でのもみ合いを経て、米長期金利の行方などを睨みながら方向感

がでてくるのではないかと予想します。

今週は堅調な株式市場の動きを背景に、77円台に乗せる場面があるかどうか

にも注目しています。テクニカルでは「1時間足」の76円75-80銭に200日

移動平均線があり、「4時間足」にもこの上の水準に120日移動平均線がある

ことから抵抗しそうです。

この水準が明確に抜ければ77円台を覗く可能性も出てきますが、それには

株価の大幅な上昇などの支援材料が必要です。

ギリシャの債務削減交渉は依然としてまとまってはいません。

パパデモス首相は先週「今週には合意に達する」との楽観的に見方を示し

ていましたが、大詰めを迎えてはいるものの合意については不透明です。

削減割合については、民間債権者が70%超の損出負担を受け入れ、ギリ

シャが少なくとも1300億ユーロの追加融資を得られるように協議を続けてい

る模様です。

朝方の報道では、パパデモス首相と主要政党3党の指導者らは、今年の

歳出をGDP比1.5%相当削減することで合意したとの情報もあります。

いずれにしても合意に達するのか、交渉が決裂するのか、結果が分かるの

にそれ程長い時間は必要ないものと思われます。

ギリシャ問題は本当の「ヤマ場」を迎えるものと重思います。

ギリシャ債務削減問題依然合意できず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ユーロはギリシャの債務削減交渉の行方を睨み連日の

    乱高下を繰り返す。ユーロドルは1.30台後半まで下落する

    反面、100ポイント以上の反発も見せる。

  • メルケル・独首相と温家宝・中国首相との会談では、中国側が

    ユーロ圏支援の姿勢を強めたことでユーロ買いに繋がったものの、

    1.32台には届かず。

  • ドル円は76円台前半で膠着。76円割れを試し76円05銭まで

    下落したものの勢いはなく、終始76円15-20銭で動かず。

  • 株式市場はまちまち。失業保険申請件数が先週比減少したことで

    株価が上昇する場面があったものの、結局ダウは小幅安でナスダックは

    小幅に上昇。

  • 債券相場も小動き。バーナンキ議長の議会証言で若干買い方優勢となり

    長期金利は小幅に低下。

  • 金は7日続伸。先週のFOMC以降資金流が続いている。原油は5日続落し

    96ドル台まで下落。

  • 週間失業保険申請件数 → 36.7万人






本日の注目イベント


  • 中   中国1月非製造業PMI

  • 中   中国1月HSBC製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏12月小売売上高

  • 米   1月雇用統計

  • 米   1月ISM非製造業景況指数

  • 加   カナダ1月失業率



メルケル・独首相は訪中し温家宝首相と会談。その中で温首相はユーロ圏

支援を表明し、欧州金融安定メカニズム、(EMS)や、IMFへの資金拠出

の可能性を示唆しています。

会談後の共同声明では「中国はIMFを通じ、欧州債務危機の解決に向け

たEMSとEFSF(欧州金融安定基金)の活用に一層関与するための方法

の精査および評価を進めている」との内容を発表しています。


豊富な外貨準備を持つ中国ですが、その大半が米ドルであることから、リス

ク分散を進めている政策にも合致する内容かと思います。

中国は既に日本国債への資金配分も進めているとの観測もあり、豊富な資

金を使い「資源」だけではなく「外交」にも将来を見すえ積極に投資して行く

姿勢を示しています。

ユーロはこの報道に上値を試す展開も観られましたが、一方でギリシャの債

務削減交渉は未だに合意に達していません。

週内には合意に至ると見られていたため、今日明日が焦点になりそうです。

「合意」のニュースが流れれば、いったんはユーロ買いで反応すると思われ

ますが、その際ユーロドルでは1.32台半ばが抜けるかどうかが注目されます。



ユーロドルは昨年12月の半ばに1.32台半ばを割り込んでからは約1ヵ月半

、この水準を抜けていません。特に1月の後半からは何度も1.32台に乗せま

すが振り落とされているのが現状です。

このため、1.32台半ばが非常に重要なレジスタンスとなり、ここを上抜けす

れば投機筋などのショートポジションの買い戻しも一段と進むことも考えられ、

ユーロドルの1.35程度までの上昇があるかもしません。

ただそれでも根底には「欧州債務問題の未解決」があることから、ユーロの

戻りは売りたいと考えている市場参加者は多く、これが連日のユードルの乱

高下に繋がっている面もあります。

昨日もこの欄で述べたように、少なくともギリシャ問題がどちらにしろ決着す

るまでは様子見を決め込むことが賢明です。


バーナンキ・FRB議長は議会で証言を行い、米経済は改善の兆しを見せ

ているものの、ショックには脆弱(ぜいじゃく)だとの認識を示し、さらに議会

には財政赤字を削減するよう求めました。

また雇用についても言及し、「特に厄介なのは、長期失業者が異例に高い

水準で存在することだ。失業期間が半年を超えているのは、失業者全体の

4割余りに上る」と述べ、この割合は過去の景気拡大期の約2倍だと語って

います。(ブルームバーグ)

議長の発言自体は市場への影響はなく、先週のFOMC後の記者会見以

来目新しい内容は無かったようです。

この日は「ハト派」の代表格であるシカゴ連銀のエバンス総裁の講演もあり

ました。

同総裁は、金融当局は追加の景気刺激策として、超低金利を維持する上

で一段と明確な目標を設定するか、あるいは国債や住宅ローン担保証券

(MBS)購入の第3弾を実施する必要があるとの見方を示しました。

総裁は「状況を打破するにはおそらく1兆ドルを超える規模の資産購入が

必要だとの声が出ているが、言われている数字より大規模なものであるべき

だ」と語っています。



同総裁の発言内容は先週のFOMCでの政策決定内容に正に合致してる

もので、バーナンキ議長の証言とともに、FOMCでの議論をリードして行っ

たことが連想されます。

現行のゼロ金利政策は少なくとも2014年後半まで継続されることが決まっ

ていますが、欧州の債務危機が一段と拡大すれば米国への影響も甚大な

ものになると予想されることから、米景気の回復に対する楽観的な見方に

「警鐘」を鳴らしたとも言えそうです。

この影響から米長期金利の低下が予想以上に進み、先週から「ドル売り円

買い」が急速に高まったと観られます。

日本サイドから観れば「なぜ円がこれほど買われるのか?」理解に苦しむと

ころですが、米国サイドから観ればドルは買えないという事実も理解できな

いことはありません。

しかもドル円相場は基本的には米国での出来事を材料に反応し、日本の経

済現象にはほとんど反応しないという過去からの「ながれ」もあります。

しばらくは政府・日銀の介入水準を探る動きが続きそうです。

想定外の寒さと大雪に見舞われいる日本列島です。

しかし、東の空が明るくなる時間は確実に早まっています。

寒さ対策を十分に、良い週末を・・・・。

ドル円76円割れ目前まで下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はじり高が続き、欧州市場では一時76円03銭まで円高が進む。

    76円近辺では介入警戒感も出て、76円20銭まで戻して引ける。

  • ユーロドルも反発。欧州市場では1.30台前半までユーロ安が進んだものの

    製造業景況感が改善し、景気に対する安心感が広がりユーロ買い戻しに繋がった。

  • ユーロ円も99円台前半まで下落した後、ユーロドルの反発とともに上昇、

    100円台半ばまで値を戻す。

  • 株式市場は5日ぶりに上昇。1月のISM製造業景況指数が好転したことを

    好感。中国やイギリスの製造業部門の指標が良好なことも株価を押し上げ、ダウは

    83ドル高で取引を終える。

  • 債券相場は反落。ISM製造業指数が昨年6月以降で最も速いペースで

    拡大したことを受け売られ、10年利回りは1.83%台に上昇。

  • 金は6日続伸し2ヵ月振りの高値に。一方原油価格は4日続落。

    在庫が予想以上に膨らんでいたことが材料に。

  • 1月ADP雇用者数 → +17.0万人

  • 1月ISM製造業景況指数 → 54.1




本日の注目イベント


  • 日   マネタリーベース

  • 豪   豪12月貿易収支

  • 豪   豪12月住宅建設許可件数

  • 欧   ユーロ圏1月生産者物価指数(PPI)

  • 米   週間失業保険申請件数

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演




ドル円はほとんど反発する局面もなく、ゆっくりですが着実に円のジリ高が続き、

海外市場では76円3銭まで下落しました。

さすがにこの水準まで円高が進むと政府・日銀による介入警戒感も高まり、7

6円割れは回避されましたが反発力は依然弱いと観られます。

先週のFOMC直前に78円29銭まで上昇した後、円買いが活発となり、1週間

で2円以上も円高が進んだことになります。



FOMC声明を受け米長期金利が史上最低水準にまで低下したことでドル売り

が加速し、さらに欧州債務問題の混迷からユーロ売り圧力が強いことで、消去

法的に円に資金が集まっているという状況です。75円台への突入は一旦避け

られましたが、ドルの反発力も弱いことから一度は75円台を見る可能性が高い

と思われます。

昨年10月31日の大規模介入が連想される水準が視野に入ってきますが、実

際にどこで介入に踏み切るのか、当局の介入水準を探る展開が続きそうです。



「日本の介入は支持しない」との米財務省報告もあり、当局も簡単には介入で

きないのではとの観測もあります。

個人的には76円割れがあっても介入は行われないのでないかと予想します。

先ずは「断固たる措置を取る」といった「口先介入」のみで、実弾による介入は

昨年の円の最高値である75円30銭前後、場合によっては75円割れでもない

と、介入には踏み切らないのではないかと思います。強力な介入を行ってドル

を押し上げても、結局またもとの水準に戻されてしまうのが目に見えているから

です。

ユーロドルが連日150ポンイント以上もの値幅を伴って乱高下しています。

昨日も1.3026まで下落した後、NY市場では1.32台前半まで値を戻して

います。

ギリシャの債権者団体との交渉が合意に達するとの報道が手掛かりでした

が、前日には1.32台から1.30台まで落とされているなど、このところの動

きはかなりリスクの高い値動きになっています。

少なくともギリシャの債務削減交渉の結果が判明するまで「様子見」に徹する

方が賢明です。特にポジションを1日でもキャリーすることは避けたいところで

す。



明日はいよいよ米雇用統計の発表です。

発表を控えて動きにくい展開が予想されます。

特にドル円は上値の重さは確認されてはいるものの、76円に近づくと介入

警戒感もでてきそうで、一気に売り込むことも危険です。

介入に対して過度に期待せずに、小刻みに利益を重ねていくしかありません。

あるいは長期投資のスタンスに徹するのであれば、少しずつドルを拾ってい

くのも悪くはありません。

レバレッジを高めずに将来を見据えながらドルを仕込んでいく水準を探しても

いいかもしれません。

雇用統計の予想は現時点で、失業率は前月比横ばいの8.5%、非農業部

門雇用者数は前月より少ないプラス15万人程度と予想されています。


「タカ派」の一人であるプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁は、昨日の講演で

「12月のFOMC以降、経済情勢は特に雇用面で緩やかに改善した。金融政

策のさらなる緩和を正当化するものはほとんど見当たらない」と、先月FOMCが

異例の低金利政策を延長し、「少なくとも2014年遅くまで」維持することを明記

した声明を支持しないと述べています。

メンバーの中では少数派の意見に属しますが、今後景気回復が鮮明になった

時には貴重な存在になりそうです。

ユーロ円99円半ばまで下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ギリシャの債務削減交渉が難航していることに加え、

    格付け会社がポルトガルの銀行に対する格付け「ネガティブ」指定

    を増やしたことからユーロは下落。ユーロドルは1週間ぶりに1.30台

    半ばまで売られる。

  • リスク回避の動きが強まったことでドル円では円が買われ、76円台

    前半まで円高が進む。米経済指標の悪化も加わりドルの上値が重い展開に。

  • ダウは4日続落し1万2600ドル台に。ギリシャ問題の合意が遅れている

    ことを嫌気して石油株などが売られた。

  • 債券相場は5日続伸し、10年債利回りは昨年12月19日以来の1.8%割れ

    まで低下。先週のFOMC以来金利低下傾向が鮮明に。

  • ドルが売られたことで金は5日続伸。原油は小幅に続落。

  • 11月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.67%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数 → 60.2

  • 1月消費者信頼感 → 61.1




    本日の注目イベント


    • 中   中国1月製造業PMI

    • 中   中国HSBC1月製造業PMI

    • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(CPI)

    • 欧   ポルトガル国債入札(3ヵ月物)

    • 英   英1月製造業PMI

    • 米   1月ADP雇用者数

    • 米   1月ISM製造業景況指数

    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演





    ユーロは再び大幅な下落を見せ、対ドルでは「大台」を2つ替え、1.30台半ば

    まで下落しています。今週には合意すると観られているギリシャの債務減免交渉が

    難航しており、最後の努力を続けているようですが未だ合意には至っていません。

    パパデモス首相は週内の決着に意欲を見せていますが、メルケル首相は「ギリシャ

    政府による一段の行動と民間債権者からのより大きな貢献が必要」と述べていま

    す。

    ギリシャについては第2次金融支援の枠組みを決める必要があるものの、債権者団

    体との減免についての合意がないと決められない状況です。

    場合よってはさらに追加支援額を上積みする必要があるとの観測もあり、現在EC

    BやIMFなどのトロイカが財政状況を調査していますが、金融支援の実施にはそ

    の結果と、上記交渉の合意が不可欠です。

    依然として週内には合意するとの見方が強いようですが、残された時間は余りあり

    ません。

    ユーロは主要通貨に対して幅広く売られ、対ドルでは1.32から1.3042ま

    で下落。対円でも100円台を完全に割り込み99円54銭まで下落しています。

    投機筋のユー売りポジションが依然として高水準なことから、買い戻しも予想され

    大幅な下落はないものと観られますが、ユーロが反発して上昇を見せても、1.3

    2台が壁になりつつあります。

    ドル円は足元では76円割れは回避されてはいますが徐々に上値が重くなり、76

    円台半ばを抜けるかがポイントになろうかと思われます。

    76円台での膠着が続きそうですが、今週に入り米経済指標の結果がやや下振れし

    始めてきたのが気がかりです。

    昨日もコンファレンス・ボード発表の消費者信頼感指数は予想を下回っていました。

    前月の64.8から大幅な低下でしたが、特に雇用については職探しの厳しさを指

    摘する声が強まっているとの内容でした。

    為替相場に最も影響を与える経済指標が雇用だけに、今夜のADP雇用者数も注目

    されます。

    住宅市場もこのところ改善傾向を見せていましたが、回復が遅れていることが改め

    て確認された格好です。11月のケース・シラー住宅価格指数では、全米20都市

    のうち18都市で住宅価格が前年比で低下していました。

    特にアトランタとラスベガスの価格下落が際立っており、差し押さえや担保割れ物

    件の価格下落が、住宅市場全体の足かせになっているとの専門家の指摘もあります。


    先週のFOMCで低金利政策が延長されましたが、ちょうどタイミング良く、これ

    以降発表された経済指標は個人消費支出などのように、ほとんどが市場予想を

    下回っています。

    下振れることが事前に分かっていたかのように、低金利の延長を決め、追加緩和の

    可能性にも含みを持たせたFOMCの決定は正鵠を射ていたとも言えそうです。

    回復基調にややブレイキがかかってきた米国と、依然として混乱が続く欧州を見せ

    られると、消去法的にも円に資金が流れるのは分からなくもありません。

    米金利が今後しばらく上昇しないことを見越して債券は継続的に買われ、金利は低

    下しています。

    10年債利回りでは2%台から1.8%割れまで急低下し、ドルが売られ易い状況

    になっています。しばらくはこのような展開が続く可能性もあり、ドル反転への始

    まりは「棚上げ」されたと思われます。

    この状況が数週間続くのか、あるいは数ヵ月続くのかは今週末の雇用統計の結果を

    観なければ判断できませんが、仮にこの水準から円がさらに買い進まれるとしても、

    値幅はそれ程大きくはないと予想しています。

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