豪ドル円3週間ぶりに84円台まで下落。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は米経済指標が予想に届かなかったことや、米長期金利の低下

    などを材料に下落。約1週間ぶりに82円台を割り込み81円90銭まで円高に。

    その後は株価の戻り歩調などに合わせ82円40-50で取引を終える。

  • ユーロドルは欧州の景況感の悪化やスペインでのゼネストを嫌気して下落し、

    1.32台前半までユーロが売られる。依然方向感がない中、

    1.32-1.34でのもみ合い。

  • 豪ドルも大幅に下落し、対ドルでは1.33割れ目前まで、対円でも

    約3週間ぶりの84円台半ばまで円高が進むが、84円台では買い意欲も強く

    85円台に押し戻されて引ける。

  • 株式市場は資源株やエネルギー株などが売り物優勢となり、ダウは小幅に続落。

    一方ナスダックは小反発しまちまち。

  • 債券相場は堅調。株安やドル円ではドル安に振れたことから、安全資産を

    買う動きが優勢。10年債利回りは2.15%台まで低下。

  • 原油価格は大幅に続落。欧州各国が戦略備蓄を放出するとの見方から

    前日比2.63ドル下落し、2月中旬以来の102ドル台に。

  • 金価格は続落。資源株や原油価格の下落が材料視された。

  • 新規失業保険申請件数 → 35.9万件

  • 2011年10-12月期GDP(確報値) → +3.0%




本日の注目イベント


  • 日   2月失業率

  • 日   2月消費者物価指数

  • 日   2月鉱工業生産

  • 中   中国3月HSBC製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   EU財務相・中銀総裁会合

  • 米   2月個人所得

  • 米   2月個支出

  • 米   2月PCE・コアデフレーター

  • 米   3月シカゴ購買部協会景気指数

  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数

  • 加   カナダ1月GDP




ドル円が先週金曜日以来の82円台割れまで下落しました。

上海などの株価が軟調なことや、豪ドル円などクロス円の売りの影響もあり、

ドル円でのドルの上値を抑えた格好になりました。


ドル円はNY市場では一時81円90銭まで売られ、先週末の円の高値を若

干ですが更新しましたが、そこからは大きく反発し82円40-50銭で取引を

終えています。

82円割れの水準から2度反発したことで「Wボトム」を形成し、82円台の底

固めを行っている状況と考えられます。

さすがに84円台が遠くなりつつありますが、82円から下値もしっかりしてお

り、これまでの予想通り、「82円台でのもみ合い」が続く公算が高くなりました。


短期的には80円台を割り込む可能性はかなり低いと思いますが、84円台

を再度トライし、85円に向かうには材料不足であることが次第に認識されて

きたように思えます。

今週はバーナンキFRB議長の講演が何度かありましたが、議長はそのた

びに米景気に対する楽観論をけん制する発言を繰り返してきました。

改善傾向を見せている「雇用」についても、「金融危機直後の大規模な雇

用調整の反動」と、足元の雇用増加にはまだ満足してないとのメッセージ

を再三発しています。

そのため、一時2.4%台まで上昇した長期金利の水準は「行き過ぎだった」

という見方も出て、再び低下傾向を見せています。

次回FOMCは4月24-25日に予定されていますが、来週の3月雇用統計

の結果も含めて、それまでに発表される経済指標次第では

「QE3」への期待感が再び台頭してくる可能性も否定できません。

議長はこのあたりの政策についても「あらゆる手段を排除しない」と述べてお

り、これら一連の発言がドル円の上値を抑えている大きな要因でもあります。

昨日のこの欄では豪ドル円についても触れ、「ドル円が82円を割り込めば

豪ドル円の85円割れもあり得る」との予想通りNY市場では84円60銭まで

売られ、約3週間ぶりの水準まで下落しました。

「8時間足」を観ると、120日移動平均線を上から下へ割り込むのは昨年

12月以来のことになります。

NYの引けにかけては85円台半ばまで急速に値を戻していますが、対ドル、

対円ともに上値の重い展開は続くと予想します。

対円では、ドル円が82円台を固めつつあることや、下値では依然として買

い需要も強いことから、大きく下落しにくいとは思いますが、昨日も述べました

が日本からの「豪ドルのエクスポージァー」が相当大きいことから、下落に弾

みがついたら値幅もかなり大きくなることは意識しておくべきかと思います。


本日の東京市場では上も下も動きづらい展開かと思いますが、期末というこ

ともあり、円買いドル売りが出易いとの予想もあります。

その場合には再び82円を試す展開も考えられますが、昨日の場面でドルを

買い損ねた人たちが、どの程度ドル買いに出てくるのかも注目されます。

予想レンジは81円90銭ー82円60銭と観ています。

ようやく暖かくなってきました。

明日は九州など南の地方では「花見」でにぎ合うことでしょう。

良い週末を・・・・。

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豪ドル対米ドルで下落基調。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は82円半ばから83円台でのもみ合いが続く。

    世界的に株価が軟調に推移したことから、やや「リスクオフ」の流れが

    強まり円が買われる場面もあったが、82円半ばでは底堅い動きを見せる。

  • ユーロドルは1.33割れがあったものの横ばいの展開が続き、

    1.33台での取引がメインに。

  • 豪ドルが軟調。対ドルでは上値の重い展開が続いていたが、1週間ぶりに

    1.34台を割り込み1.33台半ばに。上海株式市場の大幅下落の影響もあり

    中国の景気後退を先取りする形で下落。

  • NY株式市場は続落。耐久財受注の伸びが市場予想を下回ったことが嫌気され

    エネルギー株などが下げをけん引。ダウは71ドル安で1万3100ドル台に。

  • 債券相場も下落。5年債入札が不調だったこともあり、10年債は売られ

    利回りは2.2%台に上昇。

  • 金は大幅に続落。インドなどでの需要後退が材料に。

    原油価格も大幅に下落。フランスが戦略備蓄の放出に前向きな姿勢を見せたことで

    前日比2ドルに迫る下落幅で105ドル台に。

  • 2月耐久財受注 → +2.2%




本日の注目イベント


  • 独   独3月失業率

  • 欧   ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   2011年10-12月期GDP(確報値)

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



昨日この欄で、前日のドル円の83円半ばまでの上昇には違和感があると記述しました

が、やはり83円台の維持はかないませんでした。

朝方こそ83円台での取引が観られましたが、日経平均株価や、その後の上海株式市

場の下落を睨みながら徐々にドル売り円買いが優勢となり、欧州市場では82円台半ば

まで下落しました。

83円台がなかなか定着しないものの、下値でも82円台半ばを割り込む勢いはありま

せん。82円台でのもみ合いがしばらく続きそうな気配です。

ここはある程度「値幅は狭い」と割り切って、83円台前半でショート、あるいは82

円半ばでのロングで攻めるしかなさそうです。

ただし両サイドとも、抜けた時には値幅がでるため「ストップロス」を設定することは

言うまでもありません。

豪ドルが軟調な展開です。

中国が経済成長率を下方修正した時を境に下落基調が続いています。

国内景気も失業率の悪化や、GDPの落ち込みにから政策金利引き下げの可能性も高

まっています。昨日は上海株式市場が大幅な下げを見せたことで豪ドル売りが加速しま

した。

対米ドルでは1.03台半ばまで売り込まれましたが、この水準は先週も一旦サポート

された水準でもあることから1.04台まで反発していますが、1.03台半ばを抜け

ると「雲抜け(日足)も完成するため下落に弾みがつくことも考えられ注意が必要です。

「雲抜け」の水準は1.0352辺りになります。

ただ対円では依然として86-87円前後でのもみ合いが続き、それほど大幅な下落は

観られませんが、これはドル円で円安傾向が続いていることが背景です。

従って、ドル円が82円台を割り込むような展開になれば、豪ドル円も85円を割り込

む可能性があると考えられます。

豪ドルは個人投資家に人気のある通貨です。

豪ドルを手掛けるほとんどの人が「買い持ち」で臨んでいるはずです。

そのため、下落が鮮明になると機関投資のヘッジ売りなども誘発して下げが加速する

ことがしばしばあります。

85円を割り込むとその可能性が高まってくると予想しています。



日足チャートでは昨年11月24日に記録した直近の安値である74円80銭からのサ

ポートラインが機能しており、右肩上がりの上昇を続けていますが、85円を割り込む

とこのトレンドラインを下抜けすることになるため注意が必要です。

今週の経済紙でも、投信を通じた豪ドルへの資金流入は続き、2月末時点では4兆

8118億円にも上ると報じられています。

現在の為替レートで換算しても556億豪ドルにもなり、さらにFX各社での豪ドルの

買い残を合わせるとさらに大きな金額になります。

リーマンショック後には102円から55円程度まで、わずか3ヵ月で急落したことは

記憶に鮮明です。

むろん当時とは比べられませんが、「高金利通貨のわな」には十分注意が必要です。

ドル円83円台をしっかり維持。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は欧州時間に82円半ばまで下げる場面があったものの、

    NY市場では一転して上昇。日本の景気回復や株高などを材料に

    ドル円は節目の83円台に載せ、83円39銭まで上昇。

    その後も83円台前半を維持して引ける。米長期金利が低下したにもかかわらず

    ドルは堅調だった。

  • ユーロドルは1.33台後半まで買われたものの、1.34台載せは

    ならず、1.33台半ばで推移。依然方向感がつかめない展開が続く。

  • 株式市場は3日ぶりに反落。住宅指数や消費者信頼感指数の下落が

    重しとなり、利益確定の売りが優勢だった。

  • 債券相場は反発。入札が好調だったことや、経済指標の悪化から債券に資金が

    流れ価格は上昇。10年債利回りは約2週間ぶりに2.1%台まで低下。

  • 商品相場はまちまち。金は小幅に下落し、原油は小幅に続伸。

  • 1月ケース・シラー住宅価格指数 → -3.78%

  • 3月消費者信頼感 → 70.2

  • 3月リッチモンド連銀製造業指数 → 7




本日の注目イベント


  • 独   独3月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏マネーサプライ

  • 欧   モンティ・イタリア首相、日本と中国訪問

  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演(フランクフルト)

  • 英   英2011年10-12月期GDP(確報値)

  • 米   2月耐久財受注

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演(ロンドン)




82-83円のレンジを抜け81円を目指すのか、あるいは83円台にしっかり載せ再び8

4円を目指すのか、意見の分かれる中、個人的には依然、後者の相場展開を維持し

ています。

昨日のNYではドル円はしっかり83円台に載せ、今回は「83円台でNYの取引を終

えている」状況です。

昨日はアジア時間でも83円台載せを示現しましたが、やはり高値警戒感からか、83

円台での滞空時間は短く結局82円台後半まで落とされる展開でした。

しかしNY時間に入るとドル円は一転して上昇し、上記83円台にしっかりと載せ、83

円39銭までドル高円安に振れています。

83円30銭前後には「週足」の120日移動平均があり、この抵抗線にしっかり頭を押さ

えられた格好でやや下落しています。

相場観的には予想通りの展開でしたが、しかし今回の上昇には違和感が残ります。

住宅関連指標の悪化は先週来続いていますが、昨日発表された1月のケ-スシラー

住宅価格指数もやはり悪化していました。

同指数は前年同月比でマイナス3.78%と、これは約9年ぶりの低水準でした。

主要20都市のうちほとんどの都市で住宅価格が下落していることが確認されていま

す。

また、コンファレンスボード発表の消費者信頼感指数は、事前予想よりは良かったも

のの、前月より悪化していました。

このような経済指標を受け、債券価格は上昇し、長期金利は低下しています。

米金利の低下は通常、ドル売り円買いに繋がるケースが多いわけですが昨日は、

それでもドル円が上昇しています。昨日の日本株はほぼ全面高で今年最大の上げ

幅だったことや、北朝鮮での「衛星打ち上げ」が最終段階に入っている、いわゆる

「地政学的リスク」から、「円売りドル買い」に反応したとも考えられますが、それなら

昨日のアジア市場で観られたはずです。

上値の重い83円台をあえて買うには、それなりの理由があると考えられますが、

「ストップロス」のドル買いが執行された可能性も指摘されます。

しかし、これも先週末発表された投機筋のポジションを観ると、ドル買い円売りの枚

数がかなり減っています。

なかなか説明しにくい動きだったと思われ、このあたりに違和感を覚えます。

やはり83円台にしっかり載せ、83円台を維持するにはドル買い材料が必要です。

一旦後退したかに思えた「QE3」の可能性はバーナンキ議長の「牽制球」によって、

再び期待感が高まっています。加えて、米経済指標では住宅関連が「総崩れ」でし

た。これらがドル円の頭を抑えることは十分考えられます。

回復基調にある米景気をさらに活気づけ、「QE3」の期待感を後退させるには、や

はり来週の「雇用統計」ということになります。昨年12月から3ヵ月連続で20万人の

増加が続いている非農業部門雇用者数ですが、現状では昨年の2月以降と同じ

状況です。

ここで雇用者数の増加が失速すると、昨年同様米景気の停滞要因となりドル売りに

繋がり易くなります。その意味で来週発表予定の3月の雇用統計は非常に注目さ

れます。また、一部には4月24-25日のFOMCで追加緩和に踏み切るとの予想

があることから、来週の雇用統計以降、FOMC辺りまでには「調整」も終えて、新た

な方向性も見えてくるのではないかと考えています。

ドル円は今朝のオセアニア市場でも83円台前半を維持しています。

決算月の最終週であることや、日本の株価に対する強気の見方が台頭する中、

83円台が維持されるかどうかが焦点です。

予想レンジは82円70銭~83円30銭程度と観ていますが、昨日のNY市場での高

値83円39銭を抜けるかどうかにも注目です。

ユーロ大幅に反発し、対円では100円台後半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は欧州市場で83円ちょうどを付けた後、NYではバーナンキ議長の

    講演内容に反応しドルが下落。82円60銭まで下落したものの、クロス円での

    円売りもあり82円台後半まで反発。

  • ユーロドルは急反発。バーナンキ議長が失業率の低下には追加緩和が必要との

    見方を示したことや、メルケル首相が欧州危機に対する安全網の拡充に前向きな

    姿勢を見せたことから、1.32台のレンジを抜き1.3368までユーロ高が進む。

  • 株式市場はバーナンキ議長の講演内容を好感し大幅に上昇。ダウは160ドル高、

    S&P500は2008年5月以来の高値を記録。

  • 債券相場は下落。バーナンキ議長の緩和的な政策を維持するとの発言から

    30年債が売られ、長期金利は低下。

  • 対ユーロなどでドル安が進んだことから金は大幅に続伸。原油も小幅高。

  • 2月仮契約住宅販売指数 →-0.5%




本日の注目イベント


  • 独   独4月GFK消費者信頼感調査

  • 欧   ユーロ圏財務相会合

  • 欧   ユンケル・ユーロ圏議長講演

  • 米   1月ケース・シラー住宅価格指数

  • 米   3月消費者信頼感

  • 米   3月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演(ワシントン)

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(北京)

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演(ロンドン)





ユーロドルが1.30-1.32のレンジを上抜けし、1.3368まで上昇しました。

メルケル独首相が欧州危機の際に安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)

と、現行の欧州金融安定基金(EFSF)を当面併用することに前向きな姿勢

を見せたことで、ユーロ買いで反応しました。

さらにバーナンキ・FRB議長が講演で、失業率の一段の低下には緩和的

政策が必要との見方を示したことからドル安が、対ユーロが進んでいます。

議長は「QE3」に関して直接に言及はしなかったものの、長期失業者の高止

まりに触れ、「緩和的な政策を維持してくことが、失業率の低下に繋がる」と述

べています。

この発言内容によって、2014年後半まで継続されることになっている現行の

金融政策に変更はない、との見方が広がりドル売りが加速しました。

議長の発言はこれまでより「よりハト派的」との印象を受けましたが、8.3%で

高止まりしている失業率には耐えられないと言った姿勢を強く見せたもとのと

思われ、楽観的になりつつある米景気に対す見方に警鐘を鳴らした格好にな

りました。

ドルは対ユーロでは大幅に売られましたが、対円では82円台半ばまで下落

したものの、そこからはむしろ円売りドル買いが優勢な展開となっています。

その結果ユーロ円は大きく上昇し、昨年10月末以来となる110円台後半ま

でユーロ高円安が進行しました。

このところの経済指標の改善傾向にも関わらず、米国のゼロ金利政策には

変更がないとの見方からドル売りが優勢だったものの、円に対しては上昇す

る局面もありました。

これはやはり、日米の緩和政策に違いが見られないことや、むしろ今後は

日本の方が積極的に追加緩和をおこなうのではないかとの見方が背景に

なっていると考えられます。

ドル円は欧州時間に83円まで上昇しましたが、先週末のNYでは81円台

後半を記録した後だけに、83円近辺では利益確定のドル売りに押され

「滞空時間」もわずかでした。

市場は84円台を記録した後「調整局面」に入っており、この局面から再び

84円を伺う展開に戻るのか、それとも上値の重さを確認して81円台を再度

試しに行くのか意見も分かれるところです。個人的には引き続き前者の見

方を取っています。

上述のように追加緩和についてはFRBより日銀の方がより積極におこなう

ことが予想され、さらに原発問題の不透明さからこの夏の電力の確保が重

要なテーマになりつつあります。足もとでは、原油価格が100ドル台を値固

めしている気配もあります。2月の貿易収支で観られたように、今後自動車

を中心とする輸出の回復が見込めるものの、LNG価格の高どまりから輸入

の減少は考えにくい状況になっており、貿易収支の大幅改善は考えにくい

状況となっています。

上値の重さを再度確認した後、82円台中心のもみ合いが続く可能性が高い

と思われますが、米経済指標の改善傾向が予想される中、ドルの大幅な下押

しは避けられるのではないかと思います。

本日のレンジ予想は82円40銭-83円10銭程度と観ています。

NYダウが大きく反発していることから、日経平均株価の動きも注目されそ

うです。

ドル円82円割れ後反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米新築住宅着工件数が市場予想を下回ったことで、ドル円は下落。

    長期債が買われ、金利も低下したことからドル円は82円を割り込み、一時

    81円97銭を記録。その後82円台に戻し、82円30-40近辺で越週。

  • ドル安が進んだことで、ユーロも反発。対ドルでは1.32台後半まで

    買い戻しが進んだが、前回同様1.33台に載せる勢いは無く、レンジ内での

    取引が継続。

  • 株式市場は反発。商品株やエネルギー株が上昇し、新築住宅販売減少の悪材料も

    影響は限定的。ダウは34ドル高と、小幅高で取引を終える。

  • 債券相場は続伸。これで4日連続で上昇したことになり、10年債利回りは

    高値を確認し低下傾向に入ったとの声も。同利回りは2.23%台まで低下。

  • ドル安が進んだことから金、原油も大きく反発。原油価格はイラン情勢を

    睨みながら神経質な展開が続く。

  • 2月新築住宅販売件数 → 31.3万戸



本日の注目イベント


  • 独   独2月ifo企業景況感指数

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演(ベルリン)

  • 欧   レーン・ECB理事講演(東京)

  • 米   2月仮契約住宅販売指数

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演(パリ)




ドル円は先週末のNY市場でさらに一段と下落し、一時82円台を割り込み、

81円97銭までドル安円高が進みました。

81円台までドル安が進んだのは3月13日以来約2週間ぶりのことです。



84円台前半まで一気にドル高が進み、その後も一旦下落したものの再度

84円10銭までドルが買い戻されるなど底固い動きを続けていたドル

円も、ようやく「本格的な調整」局面に入ったことが確認されました。

これでドル高値からは2円20銭程度の下落を観たことになりますが、昨日

の新聞などに書かれた週間予想を観ると「今週は円が買われ易い展開」と

予想されていました。市場は「ドルが上昇すればさらに上がると言い、下が

ればさらに下がると言う」傾向があります。

ここはしっかりと自分のテクニカル分析に基づく「相場観」を維持し、むやみ

に振り回されないことが肝要です。


2月半ばからのドル高円安の進行は、直接的には米景気の改善傾向が鮮

明になったことと、日本の経常収支や貿易収支の悪化が主要な要因でした

が、さらに日米の金融緩和に対するスタンスの違いも重要な要因でした。

米国は景気回復が見込める状況になったことで「QE3」を実施する可能性

が徐々に後退し、一方日本は「インフレ率1%をメド」としたことで、さらに積

極的に追加緩和を進める可能性が高いということです。

FRBと日銀の金融緩和スタンスを違いを材料にしました。

先週も白川日銀総裁は国会で、「政府と歩調を合わせ物価上昇率1%を達

成するため努力する」と明言しています。

今後のドル円相場を予想する場合に、この政策スタンスが変更されないとい

う前提に立てば、先週後半からの「ドル安円高」は調整局面であって、ドル

の天井を確認したことにはならないと考えられます。

むしろ、今回のドル高局面でうまくドルを買えていない市場参加者にとっては

「いい買い場」だったのではないかと思います。今週は81-84円のレンジを

予想していますが、81円台まで下落したことを考えると、これまでのように一

気に84円台までの反発は望めませんが、「調整」がどこまで続くのかがポイン

トなろうかと思います。

基本はドルの「買い場」を探る展開かと思いますが、今週はFRB関係者や地

区連銀総裁の講演が多く予定されていることから「QE3」を巡る発言が出てく

ることも予想されます。

「ハト派」であるバーナンキ議長の講演もありますが「タカ派」の地区連銀総裁

の講演も多いことから、その発言内容によって相場がぶれる可能性もあります。

仮に「QE3」の可能性が高まって82円割れを試した場合、先週末の81円90

-00辺りが重要サポートとなりそうです。

この水準は「週足」の100日移動平均線でサポートされており、「8時間足」

の雲でもサポートされていることで比較的しっかりとしたサポート水準と観られ

ます。



一方上値の方は、「1時間足」の雲が82円70銭前後にあり、この雲がやや

厚いことから83円20銭辺りまでは上値が重たくなることも予想されます。

ここを上抜けすれば再び84円台が見込めると思われますが、それには米

株式市場が上昇し、安全資産である債券が下落し、米金利が再び2.5%

を目指すような展開が必要です。

週末には個人消費支出や消費者信頼感など重要な経済指標の発表があ

りますが、それまでは米株式市場と債券市場(金利)の行方に注目したいと

思います。

安全志向強まりドル円82円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 昨日朝方の日本に貿易収支発表をきっかけに、ドル円は円高方向に

    舵を切り、さらに中国や欧州の景気減速見通しから安全資産の円買いが

    活発となる。

  • ドル円は約1週間ぶりに83円を割り込み、NY市場では82円33銭まで

    円が急騰。本格的な「調整」入りした可能性が高い。

  • ドル安が進んだにも関わらず、ユーロドルは欧州の景気減速が重しとなり軟調な

    展開に。それでも円が急速に強含んだことでユーロにも買いが入り1.31台後半

    で引ける。ユーロ円は前日の111円台から108円台まで急落。

  • 豪ドルは中国の製造業PMIが予想を下回ったことから大幅に下落。

    対ドルでは節目の1.04台を割り込んだため1.03台前半まで売り込まれる

    場面も。

  • 株式市場は3日続落。中国や欧州の景気減速が嫌気されたことや、エネルギー価格が

    下落したことでダウは78ドル安の1万3000ドル台まで下押しされる。

  • 債券相場は3日続伸。3日続伸は約1ヵ月ぶりで、長期金利の上昇傾向に

    ややブレイキがかかり、10年債利回りは2.2%台まで低下。

  • 金は小幅に反落し、原油価格も世界的な景気減速懸念から大幅に下落。

  • 新規失業保険申請件数 → 34.8万件

  • 2月景気先行指数 → +0.7%




本日の注目イベント


  • 米   2月新築住宅販売件数

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 加   カナダ2月消費者物価指数




前日の海外市場で84円10銭までドル高が進んだドル円は、昨日のNY市場では

一転して円高が進み、82円33銭までドルが売られました。

この欄でも何度か「調整」という言葉を使ってきましたが、ようやく本格的な「調整」

が始まったと観られ、今後ドルが上昇するには決してマイナスではないと考えてい

ます。1日で約2円弱の円高は、これまでもドル急落場面では良くみられました。

相場は上昇より下落の方がはるかにスピードが速いことを、見せつけられた格好

になりました。

きっかけは昨日の朝方の「2月の貿易収支」でした。

1月のような大幅な貿易赤字ではないにしても「1200億円程度の赤字」というの

が市場の予想でしたが、蓋をあけてみたら「320億円の黒字」だったことから、円

買いドル売りが強まったことが背景です。

もっとも、市場はこのところのドル高でも84円台が徐々に重くなる一方、83円が

何度もサポートされていてもみ合いが続いていましたが、「ドルを売る理由」を探

していたような雰囲気もあります。

決算月でもあり、水準的にも83円台ということで、もう一段のドル高をねらってい

た実需筋もしびれを切らした、と言ったところでしょうか。

82円台前半までドル安が進行したことで、「4時間足」までの短いチャートでは

「遅行スパン」が逆転を見せ、下落を示唆しています。

ただ、82円33銭から現時点(朝7時)では30銭ほど値を戻しているため、短期

的な動きを示すに「30分足」ではMACDがゴールデンクロスを見せてもいます。

ここからさらに下落して81円台に入るようだと「調整」も長引きそうですが、再び

83円台に戻す力があるのかどうかが試されそうです。



先月1日の76円02銭から3月15日の84円18銭まで急速にドル高が進み、この

間8円16銭もの幅でドル高円安に振れたわけですが、フィボナッチ・リトレースメ

ントで「下落のメド」を確認すると、23.6%は82円25銭で、38.2%は81円08

銭という数字が導き出されます。

昨日のNYでの82円33銭は、上記23.6%のリトレースメントに近かったことから、

テクニカル通りの動きだったとも言えそうです。


また円買いの背景としては、株安から安全資産の債券に見直し買いが入り、米

長期金利を押し下げており、さらに

金や原油なども売られていることから「リスク回避」の流れに変わったことが挙が

られます。

この流れが定着するとも思えませんが、今後どの段階で再びドル高に転じるのか

を判断するには、株式市場や債券市場の動きにも目を配らなければなりません。

米経指標の中でも雇用の改善傾向は鮮明になっていますが、昨日発表の新規

失業保険申請件数はさらにその傾向を強めています。

申請件数34.8万件は約4年ぶりの低水準で、今年1月には平均で40万件ほど

だった同指標は大きく改善をしています。

このままの傾向が続けば月間でも140万件を割り込む可能性が出てきて、いず

れは雇用統計に好影響を与えることになりそうです。


本日の予想レンジですが、日経平均株価は1万円の大台を割り込みそうなこと

からドルの下値を探る展開になると予想します。

先ずはNYの下値である82円30銭前後と、上記フィボナッチ・リトレースメント

の82円25銭あたりがサポートされると思われます。

82円20銭-90銭が予想ですが、株価が予想外に下げ足を速めるともう少し

下値があるかもしれません。

これまでドルを買えていない方には、「押し目を拾水準」を探ってもいいのでは

ないかと思います。

四国では桜が開花したようです。

良い週末を・・・・。

ドル円84円台定着はならず。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は欧州市場で上昇し84円台に載せる。NY市場では84円10銭まで

    ドルが買い戻されたが、その後の住宅関連指標や、FRB議長の議会証言を材料に

    ドルは急落。83円30銭まで売られドル安値圏で引ける。

  • ユーロドルも欧州市場の朝方には1.32台後半まで上昇したものの、その後

    イタリアなどの国債利回りの上昇を手がかりに下げに転じ、1.32台前半まで

    下落。

  • 株式市場は続落。資源株などが下げをけん引し、ダウは45ドル安、ナスダックは

    小幅に上昇するも、株価の調整がは始まったとの声も。

  • 債券相場は続伸。NY連銀が40億3000万ドルの国債を購入したことや、

    中古住宅販売件数の悪化から買い物優勢となり、10年債利回りは2日連続で低下。

  • 金価格は小幅に反発。原油価格も在庫の減少を手がかりに大幅反発。

  • 2月中古住宅販売件数 → 459万件




本日の注目イベント


  • 日   2月貿易収支

  • 独   独3月製造業PMI

  • 独   独3月サービス業PMI

  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI

  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI

  • 欧   ユーロ圏3月消費者信頼感(速報値)

  • 欧   ECB理事会

  • 英   英2月小売売上高

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   2月景気先行指数

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





ドル円は上値を試し、3月15日以来となる84円台載せを果たしましたが、高値は

84円10銭と、前回の84円18銭を抜けなかったばかりか、その後急落し「84円台

の重さ」だけを残した格好になりました。

NY株式市場が続落し、米債券の需要が高まり長期金利が低下したことが背景で

すが、バーナンキ・FRB議長が依然として景気に対して慎重な見方を繰り返した

ことで「QE3」の可能性がちらついたことも、ドル売り円買いに拍車をかけたと思わ

れます。

議長は下院で証言を行い、欧州危機は緩和したものの依然警戒が必要とし、

再び金融情勢が悪化した場合「米市場を安定させるために必要な手段を使う用意

がある」と述べ、追加緩和の可能性に含みを持たせました。

さらにガソリン価格の上昇が米経済の懸念材料であることを改めて指摘し、エネ

ルギー価格のさらなる上昇は景気を鈍化させる

恐れがあると述べています。

「QE3」実施の可能性が徐々に後退してきたことで、米景気に対する期待が高まり、

株価の上昇、長期金利の上昇に繋がって

いましたが、昨日の議長の証言はそんな「楽観論」にくぎを刺したと言えそうです。


さらにドル円を押し下げたのは中古住宅販売件数の数字でした。

前日の住宅着工件数と同様に、主力である戸建ての中古住宅販売件数がマイナ

ス1%と振るわなかったことが市場の雰囲気を悪化させました。

米経済指標の全体的な改善傾向が確認されるなか、はやり住宅市場の底入れに

ついてはまだ時間がかかることが確認されたと思われます。

84円台での定着に2度失敗したドル円は、依然として「調整」というより、「もみ合い」

の状況と言えそうです。

84円台までは短期間に上昇しましたが、ここからさらに85円を目指すには「時間の

経過」も必要です。

83-84円台でのもみ合いから再び上昇に転じるには、まず83円台を維持できるか

どうかが試されそうです。本日は8時50分に2月の日本の貿易収支が発表されます。

市場のコンセンサスは1200億円の「黒字」で、先月の大幅赤字は特殊要因が重な

ったことから例外的だったと考えられています。

この数字が「赤字」であれば円売りが加速し、再び84円に近づくことになりそうです

が、黒字幅が拡大してるようだと、83円割れが試されるかもしれません。


また、やや調整ムードが漂ってきたNY株式市場ですが、日本の株式市場にも同様

な影響を与えるのかどうかも注目されます。

日経平均株価が大きく下落するようだと決算月と言うこともあり、予想外に円高に振れ

ることも考えられます。

大手信託銀行のインサーダー取引に関連して大手証券会社が関与していたという

事実も、株価にとってはマイナスに作用しそうです。

足元では、まず83円21銭に「1時間足」の200日移動平均線があることから、ここが

破られるかどうかに注目です。

そして83円台が維持できるかどうかですが、既に「1時間足」ではトレンドラインを下

抜けしており、上値のメドも83円50-60銭あたりで頭を押さえられそうな形状を見

せています。

予想レンジは83.00-83円60銭と観ています。

ドル円83円台でやや膠着。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア時間に豪ドルが急落し、ドル高に振れたことでドル円も

    83円台半ばから後半でしっかり。83円台割れは回避されている

    ものの、84円台も徐々に重くなり膠着状態が強まる。

  • 豪ドルは、豪鉱山会社BHPビリトンが中国の鉄鋼生産が鈍化

    しつつあると指摘したことを受けて急落。対ドルでは1.05台半ばから

    1.04台半ばまで売られ、対円でも87円台前半まで100ポイント

    程下落。

  • ユーロは対ドルでは1.31台から反発し1.32台に載せ、対円でも

    110円台後半まで続伸するなど堅調に推移。

  • 株式市場は反落。中国の減速懸念や、米住宅着工件数が予想を下回った

    ことを嫌気して売りが優勢となり、ダウは68ドル安の1万3100ドル台に。

  • 債券相場は小幅に上昇し、長期金利は低下。このところの長期金利上昇傾向に

    やや一服感がでたものの、市場のリスク選好の流れは変わらず。

  • 金はドルが買われたことから反落。原油価格も中国の景気減速懸念から大幅に

    反落し105ドル台に。

  • 2月住宅着工件数 → 69.8万件

  • 2月建設許可件数 → 71.7万件




本日の注目イベント


  • 独   独2年債入札

  • 英   BOE疑義録

  • 米   2月中古住宅販売件数




ドル円はやや膠着状態の様相を呈してきました。

84円台まではほぼ一本調子で場上昇してきましたが、その後は83円-84円台でもみ

合っています。84円台がやや重くなりつつある一方、ドル売りの勢いもそれ程強くなく、

83円台が維持されています。

背景は、米長期金利の上昇傾向が鮮明になり、水準としては未だに2.3%ではある

ものの、ようやく安全資産である債券を売り、株式市場に資金が流れ始めてきたことが

挙げられます。

米株式市場ではダウがいち早く1万3000ドルの大台に載せ、その後長期金利が上昇

に転じ2%台に載せてきました。長期金利の上昇は日米金利差拡大に繋がり、ドル円

ではドル買いに作用します。もっとも日本の長期金利(10年債利回り)も節目である1%

を超えてきており、世界的に「リスク選好」の流れが拡大しているとも言えます。


NYダウは3月13日に1万3000ドルの大台を大きく超え、その後は大きな下落は観ら

れません。昨日のNY株式市場では、前日比68ドル安とやや調整らしき動きもありまし

たが、米債券はそれほど下げてはいません。従って長期金利も小幅な下落に留まっ

ています。また、住宅着工件数が事前予想を下回ったにも関わらず、ドル売りには反

応していません。

ドル円を下値で買いそこなった市場参加者がそれほど多いとは思えませんが、下押し

したらドルを拾うという動きは継続されているようです。

しかし、上述のように84円台も徐々に重くなりつつあります。

3月末決算を控えて、そろそろ予約を抑えてくる実需筋もあるのではないかと考えます。

83円台はその意味でも決して厳しい水準ではありません。

2月の米住宅着工件数は、年率で1.1%減の69万8000件でした。

改善傾向を見せる米経済指標のなかでも唯一回復が遅れている市場ですが、やはり

不動債市場の本格的な回復にはまだ時間がかかりそうな状況です。

特に今回は戸建ての落ち込みが大きく、前月比9.9%減少し、過去1年で最も大幅な

減少となりました。

それでも、同時に発表された建設許可件数が事前予想を上回ったことや、先月の着工

件数が69万9000件から、70万6000件に上方修正されるなど、先行きに明るい期待

はもてそうです。

本日も引き続き住宅関連の指標発表があります。中古住宅販売件数ですが、市場予

想は年換算で461万件と、先月より良い数字を予想しています。

今日のドル円ですが、大きな値動きはないと予想します。

レンジは83円40-80銭程度と観ていますが、特に突発的なニュースもなければ83

円50銭の方向を試すのではないかと観ています。

NYダウが小幅に下落していることで、日経平均株価も売り圧力がやや強まりそうです。

前日比100円程度の下落に留まれば為替には大きな影響はないと思われますが、

逆にプラスで終えるようなことになると84円を試す可能性もありそうです。


またドル円でドル安が進めばユーロドルの上昇が見込めそうですが、その際にはドル

円の下落スピードは緩やかになると思われるため、ユーロ円は上昇傾向を維持する

と予想しています。

ユーロ円は現在、雲(週足)の中に入っており、上値のメドは112円前後と観られま

す。一方、ストキャスティクスでは買われ過ぎのゾーン(週足)に入っているため、調

整があるかもしれません。

その際のメドは、110円前後が1時間足から読み取れるサポートになりそうです。

ユーロ円109円台後半まで上昇。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 2月の消費者物価指数(CPI)が予想ほど上昇していなかったことを

    受けて、現在の政策が維持されるとの見方が広がりドルは主要に対して下落。

  • ドル円は欧州市場ではややドル買いが優勢となり83円後半までドル高が

    進んだものの、CPIの発表を受け下落。

    83円18銭まで下落した後83円30-40で引ける。

  • 一方ドル安が進んだためユーロドルは大幅に上昇し、一時1.3187まで

    上昇。ユーロ高に引っ張られユーロ円も109円88銭と約2週間ぶりの

    高値を記録。

  • 株式市場は8日ぶりに反落。原油高やインフレ懸念からダウは前日比

    20ドルと小幅に反落。

  • 債券相場は株価の下落にも関わらず8日続落し、10年債利回りは

    一時2.3%まで上昇。

  • 金価格は小幅に反落。原油価格は5日ぶりに大幅な反発を見せ、107ドル

    台に載せる。

  • 2月消費者物価指数(CPI) → +0.4%

  • 2月鉱工業生産 → 0.0%

  • 3月ミシガン大学消費者信頼感指数 → 74.3





本日の注目イベント


  • 欧   ユーロ圏1月経常収支

  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演

  • 米   3月NAHB住宅市場指数

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演





週末のドル円はやや方向感がない中、84円台載せはならなかったものの、

下値でも83円20銭前後が底堅く前日の取引レンジ内での動きとなりました。

2月の消費者物価指数が発表されましたが、これは原油価格の上昇等が

考慮され、事前予想が前月比+0.4%と高めの予想がされていたこともあ

り、結果は予想と一致しています。

FRBが「QE3」を実施すれば、さらに行き場のない資金が原油市場に向か

い価格の上昇に繋がる懸念があることから、消費者物価指数が予想以上の

上昇を示さなかったことで、「現行の金融政策に変更がない」と、「QE3」の

可能性は依然として残るとの見方に傾き、ドルがユーロや円に対して下落し

ています。

米景気が順調に回復していることで、市場の注目は、今後「QE3」実施の

可能性がまだ残っているのかどうかに集まっています。

インフレ懸念が台頭し、「QE3」の可能性が無くなったと判断されれば、景

気回復の鮮明化 →出口戦略の前倒し →ドル高との連想に動きますが、

現在のところのその可能性はやや後退してはいるものの判断できる段階で

はなく、市場も迷っている状況です。


迷っているのは市場だけではなく、FOMCメンバーの中でも「ハト派」「タカ

派」の意見が以前にも増して極端に分かれてきているように思えます。

先週15日にも、ラッカー・リッチモンド連銀総裁は「インフレ抑制に向け、

恐らく来年には利上げが必要になる」との見方を示す一方、「ハト派」の代

表格のエバン・シカゴ連銀総裁は「より力強い景気拡大を促進するため追

加の金融政策を講じることは可能であり、そうすべきだ」と発言し、さらに足

元の景気回復についても「かなり楽観的な見通しでも、潜在成長率をわず

かに上回る程度の成長にすぎない」と、追加緩和には前向きな姿勢を維持

しています。

また、先のFOMCでは米景気の見通しを上昇修正しているにも関わらず、

バーナンキ議長は講演で「米景気の回復はいらだつほど鈍い」との発言を

おこなっています。

おそらくこのまま米景気が順調な回復を見せれば、夏場あたりには「QE3」

不要論が定着し、出口戦略の前倒しの時期を探る展開になるのではないか

と予想されます。

今週もドル円は上値をトライする展開を予想しますが、その前に一度83円割

れを試す可能性もあると考えます。

84円18銭の直近ドル高値から1円程度の調整は観られましたが、まだ「不十

分」といったところです。82円台の半ば、あるいは82円程度までのドル下落な

ら、米経済指標の下振れなどがあれば十分考えられます。

また、順調に上昇している米株式市場に変化があれば、これもドル売りに繋が

り易いと思われます。

一方ドルが一段と上昇した場合、先週の高値84円18銭を抜き、85円台に載

せるかどうかが焦点になりそうです。

先週発表されたシカゴ通貨先物市場の「建て玉」を観ると、円の売り持ちがそ

の前の週と比較し「倍以上」に拡大しています。

ドル円が85円台に載せれば一旦利益確定の売りが出ててもおかしくはありま

せん。昨年1年間のドル円の値幅は約10円でした。

欧州のソブリン問題で大揺れしたため、円は蚊帳の外で、値幅としては例外

的であったとしても、今年はすでにその8割の値動きを観測していることになり

ます。しかもその動きは一方的に円安の方向です。

やはり、ある程度の調整は必要だと考える方が自然だと思います。

明日(3月20日)は祝日のため「アナリストレポート」はお休みとさせていただきます。

ドル高一服で円83円台半ばに。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 昨日の東京市場では84円18銭まで上昇したドル円は、東京時間では

    84円台を維持したものの、海外市場に入ると下落。NYでは83円19銭まで

    「調整」が入った後、米経済指標の改善を材料に再び上昇し、83円半ばで引ける。

  • ユーロドルもドル高が一服したことで1.31台前半まで上昇したが続かずに

    再び下落。連日1.30台割れは回避できているものの、上値が重い展開が続く。

  • 株式市場は7日続伸。経済指標の好転が続き、長期金利が上昇していることが背景。

    ダウは58ドル高で引け、1万3200ドルを回復。

  • 一方債券相場は7日続落。ただ4ヵ月ぶりの安値から下落幅を縮小し、利回りは

    小幅な上昇に留まる。

  • 前日大幅な下落を見せた金は反発。

  • 原油価格は4日続落。米英が戦略石油備蓄の放出で合意したとの報道から

    一時103ドル台まで下落したが105ドルで引ける。

  • 3月NY連銀製造業景気指数 → 20.2

  • 2月生産者物価指数(PPI) → +0.4%

  • 新規失業保険申請件数 → 35.1万件

  • 3月フィラデルフィア連銀景気指数 → 12.5





本日の注目イベント


  • 日   日銀政策決定会合議事録(2/13.14日分)

  • 日   1月景気動向指数(改定値)

  • 独   メルケル首相記者会見

  • 欧   ユーロ圏1月貿易収支

  • 米   2月消費者物価指数(CPI)

  • 米   2月鉱工業生産

  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数



最近の特徴として、東京時間内でドルが高値をつけに行く傾向が目に付きますが、

昨日の朝もドル買いが先行し、戻り高値となる84円台を記録しました。

一旦84円台に載せた後は、底堅い動きを見せ、高値84円18銭まで上昇していま

す。約11ヵ月ぶりのドル高水準であったため、実需のドル売りも出た様ですが、日

経平均株価の続伸もありドル買い需要も旺盛でした。


しかし、さすがに今年2月の円の高値からはわずか1ヵ月半で8円強の下落は、短

期的には円の売られ過ぎでした。欧州市場に入ると84円を割り込み、一旦は83円

台半ばでは下げ止まったものの、NY市場ではもう一段下落し83円19銭まで円が

買い戻されています。

昨日1日では約1円の「ドル安円高」に振れたことになり、今回のドル上昇局面では

2回目の「調整」と観ることができます。

それでも1回目同様、調整幅は1円程度ということで「本格的な調整」とは呼べません。

昨日も83円前半では、82円台を覗く場面もありそうでしたが、その後に発表された

経済指標がドルの水準を上方へ押し上げました。

新規失業保険申請件数は先週より1万件ほど少なく、雇用統計の改善傾向と合致し

ています。

さらに、NY連銀、フィラデルフィア連銀製造業景気指数はともに市場予想を上回っ

ており、製造業の回復傾向が鮮明になってきました。

項目別でも、雇用指数が上昇しており、今後の製造業雇用者数も改善することを示

唆しています。

このように、今回のドル高の進行は米景気の改善傾向がより鮮明になってきたことが

根本にあります。

それでも、上述のように、短期的にはドルの上昇はやや行き過ぎの様に思います。

ブルームバーグも海外勢の見方として「日本が金融緩和により積極的で、米国はそ

れほど積極的ではないとの見方が傾き過ぎたかもしれず、それがドル円でのドルの

動きに影響した」との意見を紹介しています。


昨日の84円台から約1円の下落は、84円がやや重くなりつつあるとの印象を残し

ていますが、本日再び84円台に載せるようだと、ドル買いの勢いを再認識しなけれ

ばなりません。

特に今夜のNYで84円台に載せて引けるようだと、来週はいよいよ85円台を試す

公算が高くなりそうです。

しかし個人的な予想としては、週末でもあり、ポジションの整理や利益確定の動き

も出易くドルの上値は限定的と観ています。

株式市場でも、利益の乗ったポジションを整理する動きは出易く、これがドルの上

値を抑える可能性もありそうです。また、NY株式市場も7日続伸していることから、

ポジション調整があってもおかしくない状況かと思います。

予想レンジでは83円30-80銭程度と考えますが、クロス円全般も円安に振れて

いることから、利食いの売りがどの程度出て来るのかも焦点になろうかと思います。

ドル高基調が続く中、昨日始まった調整局面が1日で終わるのか、それとも数日続

いていくのかを確認するステージにいると考えられます。

夜明けが速くなり、早朝の出勤も気分的に楽になってきました。

ただ、まだ気温だけは「冬」のままです。

良い週末を・・・・。

ドル円大台を替え83円後半に。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円ではさらにドル高が進行し、海外市場では重要な値位置の83円50銭を抜け、

    83円83銭まで円安が進む。株価の上昇や米金利の上昇など、米景気の回復を背景に

    市場全体でドル高が加速した。

  • ユーロはドル買いの流れに押され下落。それでも値動きが鈍いことから1.30台の

    大台は割り込まず、もみ合いの展開が続く。

  • ドル円で大幅な円安が進んだため、クロス円は一段の上昇を見せる。ユーロ円は約2週間

    ぶりに109円台前半まで上昇。ユーロの強さではなく、円の弱さが主因。

  • 株式市場はまちまち。ダウは寄り高で始まったものの、前日の大幅高の影響もあり、

    利益確定の売りも観られた。引けは16ドル高とプラス圏で引ける。

  • 債券相場は6日続落。世界的な株高から安全資産の債券が売られ易い地合いが続き、

    米10年債利回りは2.27%まで上昇。昨年10月以来の水準まで売られる。

  • ドル高が進んだことで金価格は大きく下落。約7ヵ月ぶりとなる1640ドル台で

    取引を終える。

  • 原油価格も大幅に下落。在庫が予想以上に膨らんでいたことが背景。

  • 10-12月経常収支 → 1241億ドルの赤字





本日の注目イベント


  • 欧   ECB月例報告

  • 米   3月NY連銀製造業景気指数

  • 米   2月生産者物価指数(PPI)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   3月フィラデルフィア連銀景気指数




NYダウは1万3100ドル台。日経平均株価は1万50円台。いずれも引け値で、節目の

大台をクリアしています。

欧州債務危機が沈静化し、リスク資産の代表である「株式」に資金が流れ込んでい

ることが背景です。

一方、安全資産の「代表」である債券は売られ、米10年債利回りは2.27%と、昨年

10月以来約5ヵ月ぶりの水準まで上昇し、ようやく米長期金利の上昇傾向に弾みが付

いたように見受けられます。日本の10年債利回りも昨日は1.01%台まで上昇し、昨

年12月以来の水準まで価格が下落(金利は上昇)しています。世界的に「債券売り、

株式買い」の傾向が強まったということです。


さらに昨日のNY市場では金が50ドルを超える下落幅を見せています。

金はドルの「代替資産」としての役割もあり、これまで長い間ドル安が継続されてきたこ

とで大幅な上昇を続けてきましたが、ドルが買い戻されてきたことで「その役割を終え

た」との見方も一部にあり、引け値で1642ドルと約7ヵ月ぶりの安値で取引を終えて

います。

為替市場でもドル高が進行しており、特に対円では急激な「ドル高円安」が進み、リ

スク許容度が大幅な改善していることを物語っています。

ドル円はNYで83円83銭まで買われ、連日「大台」を替えて上昇しています。

特に昨日はこの欄でも紹介しました、「週足」の120日移動平均線である83円50銭

が抜けています。

欧州市場の朝方、この水準では一旦頭を抑えられ、ややドルが下落しましたが、これ

までと同様に下落幅は限定的で、その後再び切り返しさらに上昇しました。



これでテクニカル的には、上値のメドが89円10銭(200日移動平均銭)まで抵抗線

がないことになります。心理的な節目としては、切りのいい「85円」という数字は意識

されると思いますが、それにしても円の下落スピードはやはり「速い」と言わざるを得

ません。今後85円台を超えて行くにはある程度の「調整」が必要と観ています。



注目された昨日のバーナンキ議長の講演では、「米経済にはこのところ改善の兆

候が見られるものの、景気回復はいらだたしいほど鈍い」と発言し、現在のゼロ金

利政策を2014年後半まで据え置くことが正当化される可能性が高いとの見解を示

しました。

この発言は今年2月の発言内容とほぼ同じで、議長は「QE3」への言及はしなかっ

たものの、米景気については依然として慎重な見方を維持していることが確認され

ました。しかし市場はこの発言にほとんど反応していません。

一言で言えば「市場のセンチメント」が変わってきたということです。

これまでドル安材料にはすぐに反応したものが、ドル高材料に反応するようになった

と言うことです。

本日も日本の株高を背景に、ドルの上値がどこまであるのかを試す展開が予想され

ます。大台を替え「84円台」に載せるかどうかが焦点です。

高値警戒感はあるものの、ドルが下落して来るのを待っても買えないという状況が

続いています。正に、「押し目買いに押し目無し」といった状況です。

また、値ごろ感からドルショーで攻めても、「結局切らされる」展開が続いています。

ショートで攻めるにも「トレンドライン」や「遅行スパンの逆転」など、明確なシグナ

ルが点灯してからでも遅くはありません。

ストップロスが執行されるのは避けたいところです。

ここは慎重に行動し、トレンドに逆らわないことが肝要です。

ドル円、昨年4月以来の83円台に。 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場


昨日の日銀金融政策決定会合では追加緩和は無く、金融政策も現状維持を決定。

成長分野への融資2兆円を拡大するなど、デフレ脱却への取り組みがドル高円安を加速。


ドル円は会合の決定を受け一時82円を割り込む場面もあったが、そこから一気に

ドル高円安が加速し、NY市場では83円08銭までドル買いが進む。


ユーロドルは小動き。材料難から活発な値動きは観られず、1.30台半ばから

1.31台前半でのもみ合いに。


FRBは米大手金融機関のストレステストで、19行中4行が資本不足だと発表。


株式市場は大幅に続伸。ダウは前日比217ドル高の高値引けで、1万3000ドルの

大台を大きく超える。


債券相場は続落。株価の大幅上昇と、小売売上高が好調だったことなどから価格は下落

し、利回りは上昇。


金価格は小幅に反落。一方原油は小幅に上昇。


2月小売売上高 → +1.1%





本日の注目イベント



  • 日   1月鉱工業生産(確報)

  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(CPI)

  • 英   英2月失業率

  • 米   10-12月経常収支

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演


    ドル円は日銀の金融政策を巡り乱高下しながらも「ドル高円安」傾向を依然継続してい

    ます。昨日の東京市場の昼過ぎには、ドル円は82円40銭を超える水準までドル高が

    進む場面がありました。日経平均株価が1万円の大台を超え、前日比122円高まで上

    昇したことで「追加緩和」期待が一気に高まったことが背景でした。


    しかしその後「金融政策の変更はなし」との情報が伝わると、ドル円は一気に下落し、

    一時82円を割り込む水準まで円買いが進み、日経平均株価もマイナスに転じるなど

    「緩和期待」が修正された動きになりました。

    そこまでは、「やはりドル円の82円台から上値は重い」といった認識が裏付けされた

    格好でしたが、夕方から始まった日銀総裁の会見直後からはドルが急速に値を上げ、

    82円80銭まで急騰しています。デフレ脱却を目指しさらに最善の努力をするといった

    内容でしたが、市場は「今後も緩和期待が維持された」との見方からドル買いが優勢

    となり、先週NY市場でのドル高値を抜き、82円台後半まで「ドル高円安」が進行しま

    した。

    NY市場ではさらにこの流れが加速し、昨年4月以来となる83円台前半までドルが買

    い進まれました。注目のFOMCの声明文では、前回よりも景気判断を引き上げたこと

    で、「QE3」実施の可能性が後退しドル高へ振れています。

    ドル円は83円08銭まで買われ、いよいよ83円台が示現しています。

    ドル高円安に振れた背景には、NYダウが大きく買われ「リスク選好」が一段と高まった

    ことも挙げられます。

    1万3000ドルの大台を前に足踏みをしていたダウは、この日発表された小売売上高や、

    銀行のストレステストの結果を受けて急伸。

    結局、高値引けで前日比217ドル高と、一気に1万3100ドル台まで上昇しています。

    株高はドル高に繋がり易く、本日の日経平均株価も「引け値で1万円の大台」を回復す

    るものと予想しています。

    また、ドル高に振れながらも「QE3」という足かせがあるため長期金利に下落圧力がか

    かっていましたが、昨日は10債利回りも債券が売られたことから、今年最も高い水準とな

    る2.1%台まで上昇し、ドル高を後押しする格好になってきました。

    本格的なドルへの移行は、同金利水準が3%台に載せることが不可欠だと考えていますが、

    「2.1%の壁」を抜いてきたことは評価できます。

    昨日のFOMCは開催日が1日だけだったことで、会合終了後のバーナンキ議長の会見はあ

    りませんでしたが、今日はFOMCとは関係なく議長の講演があり注目されそうです。

    昨日の声明文では、景気認識を上方修正していますが、議長の口から直接そのあたりの

    微妙な認識が確認できるかもしれません。

    「米景気は緩やかに回復しているが、欧州と原油価格の上昇が依然として大きなリスクだ」

    と言った言い回しになると予想していますが、先週末発表された雇用統計で、雇用者数の改

    善が大きく進んでいることに関して、どのような認識を持っているのかも注目されます。

    さて今日のドル円の動きですが、正直ドルは予想以上の力強さで上昇しています。

    昨日のコメントでは、82円台の半ばから上では一旦利益を確定しておくべきだと書きま

    した。夕方まではその通りの動きだったと言えますが、市場は日銀総裁の会見に大きく

    反応しています。特に時間帯からして海外筋のドル買いが活発だったと思われます。

    日経平均株価は順調に推移すると観られることから、ドル円も83円台に載せてくると思

    われます。メドとしては83円30銭と、その上の83円50銭が重要です。


    特に83円50銭は「週足」の120日移動平均線が抵抗を見せることから、そこそこ強力だ

    と予想しています。もちろん、これまでのようにその水準さえ一気に抜ける可能性があります

    が、ここはこれまでのように「一旦は利益を確定する」という姿勢を維持したいと思います。

    ここまでは大きな深押しもなく、このドル反発の流れにうまく乗れていない方も多いのではな

    いかと思います。

    これはやはり長い間「円高局面に慣らされてきた」ことによるものです。

    われわれの思考回路が「円高」を好む状況にセットされているとも言えます。

    ある意味私自身、その一人かもしれません。

    「短期的にはドルの底値を確認した」ことは、これでも何度か述べてきましたが、85円の

    大台を明確に抜けたら「中長期的にも底値を確認」といった相場観が必要と考えています。

  • 日米金融政策発表待ち。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は小動き。82円台半ばから上値がやや重くなってきたものの、

      米長期金利の上昇などもあり、82円台は維持。82円10-30銭での

      もみ合いに終始。

    • ユーロドルはアジア、欧州市場でともに1.31台を割り込む場面があったが、

      ギリシャへの第2次支援が14日にも実施されるとの見通しから買い戻しが入り、

      1.31台半ばで引ける。

    • 株式市場は続伸。ダウは37ドル高で取引を終え、1万3000ドル台には

      届かず。取引は低調でFOMCの結果を見極めたいとのムードが支配的。

    • 株価の上昇を手掛かりに、債券相場は小幅に続落。10年債利回りは

      小幅に上昇し2.037%で取引を終える。

    • ユーロ以外の通貨でドルが買い戻されたことで、金、原油はともに反落。

      原油価格は1700ドル台を割り込む。




    本日の注目イベント



    • 日   白川日銀総裁記者会見

    • 独   独3月ZEW景況感指数

    • 独   バイトマン・独連銀総裁講演

    • 欧   EU財務相会合

    • 米   2月小売売上高

    • 米   FOMC




    ドル円は底堅い動きを続けています。

    昨日は82円半ばを明確に上抜けできなかったことから、海外市場にかけては82円

    割れを一度試すのではないかと観ていましたが、82円10銭近辺まで下げたものの、

    82円割れは一度もありませんでした。

    NY株式市場が小じっかりであったことから、米10年債利回りも小幅に上昇し、これが

    ドルを支える格好となり、大きく崩れる状況ではありませんでした。


    82円では実需のドル売りも観られ、昨日は豪ドル円など、クロス円の売りも観測されま

    したが、ドル買い円売りにも根強いものがあったようです。

    ただ昨日もここで記述しましたが、ダウが1万3000ドル台を回復して大きく上昇する気

    配がなく、昨日のNYでは「好材料が先取りされていた」ため、「ここからの上昇にはさ

    らに好材料が必要」と言った意見が聞かれ、NY株式市場の下落の可能性は低くは

    ありません。

    従って、ここからのドル円の上昇には慎重さが求められそうです。

    再び82円台の半ばを抜け83円を覗きに行く可能性はありますが、これまでの様なス

    ピードを伴っての上昇は考えにくいと思います。

    もう一段上昇した際には、ある程度利益を確定し、ロングで攻めるのであれば、十分

    引きつけてからエントリーすべきと考えます。

    本日は9時から日銀金融決定会合が開かれ、終了後ただちに結果が公表されます。

    さらに、午後3時半からは白川総裁の会見も予定されており、今回の会合はこれま

    でになく注目されているようです。前回2月14日には10兆円の追加緩和が発表され、

    さらに1%のインフレのメドも公表されたことは記憶に新しいところです。

    日銀は、物価上昇率が1%になるまで最大限の努力を行うと表明していることから、

    今回も「さらなる追加緩和があるのでは」との期待も高まっています。

    仮に追加の緩和策が実施された場合には、基本的には期間2年程度までの国債

    を購入しているものを、3-5年程度まで引き延ばすのではとの観測もあります。

    また、前回の緩和からそれほど時間もたっていないことから、追加緩和は見送り、

    「前回の緩和実施後の影響を見極める」といったコメントもあるかもしませんが、その

    場合やや円高方向に振れるかもしれません。

    今夜には米国でもFOMCが開催されることから、日米緩和競争でどちらが一歩前

    に出るかが、今後の為替相場に大きな意味を持ってくるように思います。

    80ー85円のレンジを上抜けするのか、あるいは80円の底堅さを試しに行くのか、

    日米の金融政策と株価の行方に注目したいと思います。

    米雇用統計を受けドル円一段高。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • 米2月の雇用統計では非農業部門雇用者数が22.7万人増と、

      3ヵ月連続で20万人を超えていたことで、「QE3」期待感が後退。

    • ドル円は一気に82円台まで上昇。その後もドル買いの流れは止まらず

      一時は82円65銭と、約10ヵ月ぶりのドル高水準を記録し82円40-50

      で引ける。

    • ドル買いが優勢だったことでユーロは下落。対ドルでは1.31台を割り込む

      水準まで売り込まれる。

    • 国際デリバティブ協会(ISDA)は、ギリシャ債CDSの決済を早期に実施する

      ことを表明。金融システムへの影響も考えられるが、CDS市場の信頼回復に繋がるとの

      見方が大勢。

    • 株式市場は雇用統計の改善を好感し上昇したものの、ダウは14ドル高と精彩を欠く。

      雇用市場の改善の割には上昇力に勢いは無く、1万3000ドルの大台回復には至らず。

    • 債券相場続落し、10年債利回りは2.03%台まで上昇。

    • 金、原油はともに小幅に上昇。株価の上昇でリスクオンの流れから買い物優勢の展開に。

    • 米   2月非農業部門雇用者数 → +22.7万人

    • 米   2月失業率 → 8.3%

    • 米   1月貿易収支 → 526億ドルの赤字。





    本日の注目イベント


    • 豪   シドニー市場休場(アデレードカップデー)

    • 日   日銀金融政策決定会合(3/14まで)

    • 独   独2月卸売物価指数

    • 欧   ユーロ圏財務相会合

    • 米   2月月次財政収支





    2月の米雇用統計では、失業率は予想通り横ばいの8.3%でしたが、非農業部門雇用者

    数は、市場予想を上回りる22.7万人の増加でした。

    これで20万人の大台を3ヵ月連続で上回り、雇用市場の改善傾向が一段と鮮明になって

    きました。

    雇用環境の改善が続いたことから、追加緩和第3弾「QE3」実施の可能性が後退したとの

    連想から、ドル買いが強まり、ドル円は先週の高値81円87銭を抜くと一気に82円台に載せ、

    その後も買い方優勢の展開が続き、82円65銭までドル高円安が進行しました。

    これで今年2月の円の最高値からは6円60銭ほど円安に振れたことになります。

    多くの輸出企業は採算レートを77円-80円に設定しているとの報道もありますが、中小を

    含めた輸出レートは82円台とのレポートもありました。

    82円台の半ばまでドル高が進んだことで、輸出業者もやや余裕が出てきたと思われ、予約

    の取り急ぎは後退してくるものと考えられます。


    むしろ、短期間で急激な円安が進んだことで、実需のドルい買いなどがあわてて手当てを

    行ってくることも考えられそうです。

    通貨オプション市場で「ドルコール」のプレミアムが上昇しているのも、これらの状況を如実

    に反映しています。もちろん、このままドル高が続くかどかはまだ不透明ですが、「短期的に

    ドルは底値を付けた」という見方は正当化されてきたのではないかと考えられます。

    テクニカルで観ても、「週足」ではすでに「雲」も上抜けし、その上にあった「100日移動平

    均線」も抜けています。

    上値のメドは「120日移動平均線」がある、83円53銭ということになりますが、さすがにこの

    水準を一気に抜けていくとは考えにくいと思います。

    80-85円のレンジに入ったと思われますが、しばらくはこのレンジ内でのもみいが続くので

    は無いかと予想します。今週は、日米ともに金融政策に関する会合が開催されることから、

    「追加緩和」を巡る思惑が市場の動きを不透明にさせる可能性があります。



    米国では明日FOMCが開催されます。足元の経済指標の好転で「追加緩和」の実施は

    考えられませんが、逆に追加緩和の可能性を否定しないコメントなどが出されれば、再び

    円買いが活発になることも考えられます。

    また、本邦でも日銀の金融政策決定会合が開催されます。

    2月の同会合での決定がきっかけで、急激に円高局面の修正に繋がったことから、今回も

    「ある種の期待」のようなものもあります。

    日銀は2月の決定会合で「インフレ率を1%プラスにするまで最大限の努力をする」としま

    した。

    足元のでデフレ傾向を阻止するために「さらなる追加緩和」を実施するのではないかと、

    との見方があるのも当然です。もし今回の両国の金融政策に関する会合で、円高ドル安

    の可能性があるとすれば「FOMC」と言えるでしょう。

    だた今回の「FOMC」は開催日が1日だけのため、バーナンキ議長の会見はありません。

    そのため、「QE3」への言及があるのか、あるいはないのかを確認できないことになります。

    今週も先週同様、ドルの上値を確認する動きになろうかと思いますが、水準的には再び

    「調整」があってもおかしくないレベルに近づき

    つつあると思われます。

    一方で、80円割れの可能性がますます遠のいているようにも思われます。

    下値のメドは82円07銭と、81円37銭辺りが「100日移動平均線」と「120日移動平均線」

    でサポートされていることから、まずは82円台が維持できるかどうかに注目です。

    「リスク選好」で円再び全面安。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ギリシャの債務交換をめぐり、同国国債保有者の参加率が必要な基準に

      達したとの観測から、ユーロは大幅に上昇。

    • このため「リスク選好」へ1日で変化し、円とドルが売られ、ユーロ、

      豪ドルなどが買われた。

    • 円は、昨日の朝方発表された1月の経常収支が予想を上回る赤字幅だったことから

      ドル円では円売りが加速し、81円73銭まで円安が進む。

      円はその他主要通貨に対しても急速に下落。

    • 一方ユーロは1.31台半ばからギリシャの債務交換の行方を睨む展開だったものの、

      楽観的な見方が優勢だったことでじり高に。対ドルでは1.32台後半まで、

      対円でも108円台半ばまでユ-ロ高が進行。

    • ECB、BOE、BOCは、いずれも政策金利据え置きを決定。

    • 株式市場はギリシャの無秩序なデフォルトは避けられるとの見方から続伸。

      ダウは70ドル値上がりし、1万2900ドル台を回復。

    • 債券相場は3日続落。リスク選好の流れと株高に加え、米景気の回復基調を背景に

      価格は下落、利回りは上昇。

    • 金、原油相場はともに続伸。対ユーロでドルが売られ、ドル安が進んだことから

      買いを集める。

    • 新規失業保険申請件数 → 36.2万件





    本日の注目イベント


    • 豪   豪1月貿易収支

    • 独   独2月消費者物価指数(確報)

    • 独   独1月経常収支

    • 独   独1月貿易収支

    • 英   英1月鉱工業生産

    • 米   2月雇用統計

    • 米   1月貿易収支

    • 加   カナダ2月失業率






    注目された日本の1月の経常収支は事前予想より悪化し、4373億円の赤字でした。

    この額は単月としては過去最高の赤字額で、やはりその根底には「貿易収支」の大

    字の存在が大きかったことが要因だったと思います。

    1月は季節的にも、これまで経常黒字幅が縮小しやすい月で、これで年間の経常が

    赤字に陥ることは考えにくく、一時的な現象だと受け止めています。

    ただそれでも、貿易収支の赤字化は定着するものと観られ、その赤字を所得収支の

    黒字がどこまで補えるかということになります。

    そして、その所得収支も米金利の低下が定着してきたことで、黒字幅も縮小気味で

    あることは間違いないと思われます。

    昨日もこの欄で「経常収支の結果については、海外投資家の方がより関心度が高い」

    ことから、赤字幅が拡大しているようなら海外市場で、より反応することもある、と述べ

    ました。結果発表後のドル円の動きは、正に予想通りのものでした。

    朝方発表直後はドルが買われ円が売られたものの、81円30-35銭で頭打ちの展開

    となり、その後は終始上値の重い展開でした。

    前日にドル円が下落し、80円台半ばを記録したため「81円台前半はドルの売り場」と

    いった相場観も醸成されていたことが背景にあったものと思われます。


    しかしその後、欧州市場が開くにつれてドルは徐々に買われて、一時81時73銭まで

    ドル高円安が進行しました。

    NY市場ではその水準を抜くことはありませんでしたが、81円台半ばを中止に底堅い

    動きが維持されています。

    焦点は、先週から今週初めにかけて記録した81円87円を上抜けし、82円台に載せ

    ることができるかどうかです。

    市場はギリシャ問題を背景に1日で「リスク回避」から「リスク選好」の流れに転換しま

    す。

    言うまでも無く、「リスク選好」の流れでは高金利の豪ドルやNZドル、あるいはユーロ

    などが対ドルでは買われます。つまり、ドル安が進行します。

    一方、低金利の円はそのドルに対しても売られる展開となり、ドル高円安の流れとなります。

    その結果、ユーロ円など「クロス円」では大幅な円安となり、昨日などは典型的なこの流れ

    でした。


    しかし、「リスク回避」の流れが起こると、全く逆の動きになります。

    円とドルが買われ、高金利通貨は全滅です。

    今度は全ての通貨に対して円が買われ、「円の全面高」の様相となります。

    問題は、この流れが「日替わりで」変化することです。

    ユーロ、豪ドル、円は対ドルではそれ程大きな値幅ではないものの、クロス円では相当な

    値幅がでるケースは目立っています。クロス円での取引をメインとする方は注意が必要で

    す。

    さて今夜はいよいよ「米雇用統計」の発表です。

    日本時間22時半に発表されるのは今回が最後で、来月からは21時半と1時間早まりま

    す。住宅を除くほとんどすべての指標は米景気の緩やかな改善傾向を示しています。

    非農業部門雇用者数の事前予想は21万人の増加となっており、先月よりは低めの数字

    となっていますがもし予想通りなら3ヵ月連続で「20万人台」の雇用増を維持したことにな

    り、米労働市場の「底入れ」が確認されそうです。3ヵ月連続20万人の増加は、昨年2-

    4月にもほぼ同様の結果がありましたが、労働市場はその後、夏場に向かって急激に悪

    化して行ったことはまだ記憶に新しいところです。

    一部の予想では、今年に入ってからの「新規失業保険申請件数」が順調に減少してい

    ることから、「30万人の増加」といった声も上がっています。

    先月のような「ポジィティブ・サプライズ」があれば、ドル円の82円台載せは十分考えられ

    ます。

    一方予想より悪化していた場合でもそれ程「深い下押し」は無いものと予想しています。

    80円台が徐々に値がためされている状況にいるという風に考えられ、事実80円割れは

    2月24日以来、ちょうど2週間示現していません。

    下値のめどは81円06銭(1時間足の120日移動平均線))と、80円06銭(4時間の12

    0日移動平均線)が重要と考えます。

    この季節の「三寒四温」になぞらえて、再び「三落四昇」をイメージしています。

    良い週末を・・・・。

    ドル円反発。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は80円60-80銭でのもみ合いから、ADP雇用者数が

      予想通りの増加を見せたことや、ギリシャの債務交換にソシエテなどの

      金融機関が応じたことで参加率が58%まで増加し、ドル上昇に繋がる。

    • ドル円は株高、米金利高を背景に再び81円台に乗せ、81円22銭まで

      ドル高が進行し、81円台で引ける。

    • ユーロドルではユーロが反発。上記債務交換への参加率が58%まで伸び、

      少なくとも1200億ユーロ(約12兆8000億円)が交換に応じる見通し。

      ユーロドルは一時1.31台を割り込んだものの、1.31台半ばまで反発して引ける。

    • 豪ドルが昨日のアジア市場で急落。第4四半期のGDPが予想に届かなかったことを

      嫌気して、対ドルでは約1ヵ月半ぶりに1.05台を割り込み、対円でも84円台後半まで

      下落する場面も。

    • 株式市場は反発。前日大幅に下げた株価は、ADP雇用者数が予想通り21.6万人増加

      したことや、ギリシャの債務交換問題が進展したことを好感し、ダウは78ドル高で取引を終える。

    • 債券相場は反落。経済指標の改善やギリシャ問題の進展から売りもの優勢の展開に。

    • 対ユーロでドルが売られたことで、金、原油はともに反発。

    • 2月ADP雇用者数 → 21.6万人




    本日の注目イベント


    • 豪   豪2月雇用統計

    • 日   1月経常収支

    • 日   1月貿易収支

    • 日   2月景気ウォッチャー調査

    • 中   中国2月消費者物価指数(CPI)

    • 中   中国2月生産者物価指数(PPI)

    • 独   独1月鉱工業生産

    • 欧   ECB理事会

    • 英   BOE政策金利発表

    • 米   新規失業保険申請件数





    昨日は久しぶりにドル売り優勢の展開を見せられたドル円でしたが、80円59銭

    (前日のNYでの円の高値)を割り込むことも無く反発しています。

    東京時間では上値が重く、もう一段下落し80円台前半くらいまでのドル安は考え

    ていましたが、NYではADP雇用者数がほぼ予想通りの数字で、これが明日の

    雇用統計でも「20万人台は確保」しているのではとの連想に繋がり、ドルにとって

    は好材料となりました。

    さらに、ギリシャの債務交換問題では、仏のソシエテなどが交換に参加したため、

    額面ベースで39%まで参加率が上昇したとの報道から「リスクオン」の流れに傾

    いたようです。

    ギリシャの債務交換では、今朝のブルームバーグの伝えるところによると、さらに

    保険会社や独、仏の大手行が参加の意向を示した

    ことで、58%相当のギリシャ国債を保有する投資家がこれまで参加を表明して

    いるようです。債務交換に応じるかどうかの期限は日本時間明日の未明です。



    再び81円台に載せてきたドル円ですが、今朝は8時50分に1月の日本の経常

    収支が発表されます。

    (もっとも、このレポートがHPで確認できるころに、はすでに結果がリリースされ

    ていますが)

    ドル円が81円半ばを再度試すのかどうかはこの経常収支の結果がポイントにな

    ろうかと思います。

    事前予想では3000億円程度の「経常赤字」がコンセンサスですが、もしこの赤

    字幅がさらに拡大しているようなら「円売り」が加速しそうです。

    その際に、先週記録した81円87銭を超えられるのかどうかが注目されますが、

    逆に「黒字を確保」という事態になれば円買いから、昨日抜けなかった80円台

    半ばが試されそうです。

    国内よりも海外の投資家の方がより高い関心をもっていることが、今後の相場展

    開に影響を与える可能性もあります。

    本日は、さらにオーストラリアの雇用統計や、中国のCPI、あるいはPPIの発

    表もあります。また、夜にはECBやBOAの政策金利の発表と、新規失業保険

    申請件数が控えていることから、個人投資家にとってはさしずめ「スーパー・

    サーズデー」といったところです。

    2月の半ばからにわかに動きの出てきたドル円です。指標の結果次第では値

    幅が飛ぶ可能性もあり注意が必要です。特に、豪ドル円の値動きが激しくなり

    そうな気配がします。

    豪ドル円は88円目前から急落し、昨日は一時84円台後半まで下落しました。

    この通貨ペアの特徴とも言える動きです。

    下げるときは、かなりの値幅を伴って下げます。

    中国の今年のGDPの下方修正、ギリシャのデフォルトの可能性の拡大からN

    Yダウの急落。あるいはRBAによる利下げ観測に加え、経済成長率の鈍化など

    、これでもかと言う程「悪材料」のバーゲンセールでした。

    対ドルで1.06-1.08程度と予想していたレンジは、どうやら下方修正する必

    要があると考えます。

    1.03台ー1.06台を新しいレンジとしてセットしてみたいと思います。


    ただ、対円ではそれほど大幅な下げはないのではないかと思います。

    ドル円が短期的には「ドル高円安」方向に振れやすいと考えているからです。

    予想レンジは83円台ー87円程度と観ています。



    上述のように今日はイベントが目白押しです。

    そして、明日は米国の雇用統計です。「QE3」の実施観測がやや後退する中、

    明日の非農業部門雇用者数が20万人をしっかり確保できていれば、さらにそ

    の可能性が後退しドル高に振れそうです。

    もっともその場合、株式市場がどのように反応するかは意見が分かれそうです。

    市場への資金供給がストップすることは株価にとってマイナス要因ですが、雇

    用の回復はプラス要因だからです。

    市場がリスクを取りに行くのか、あるいはリスクを回避する行動を取るのかでドル

    円の方向性が決まってきます。

    ギリシャ問題への懸念から円急騰。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は81円台を割り込み、NYでは80円台半ばまで下落し、

      1日で約1円の大幅なドル安円高が進行。

    • 欧米の株価がが大きく下落し、これまでの「リスク選好」の流れが一変。

      ギリシャの債務削減交渉が難航していることが依然重しとなり、ユーロは対円、

      対ドルでも大幅に下落。

    • 豪ドルも大幅に下落。昨日RBAが政策金利引き下げの可能性に触れた

      ことが背景。対ドルでは1.07近辺から1.05台前半まで下落。

    • 株式市場はギリシャの債務問題が懸念され大幅に下落。ダウは203ドル安で

      1万2700ドル台と今年1月の水準まで売られる。

    • 株価が大幅に下落したことから安全資産の債券は買い進まれ金利は低下。

      10年債利回りは1.95%台と2%を挟んでもみ合いが続く。

    • 金価格も下落幅を拡大し、1月下旬以来となる1700ドル台を割り込む。

      原油も同様にリスク回避の流れから2ドルを超す下げを見せる。






    本日の注目イベント


    • 日   1月景気動向指数

    • 豪   豪第4四半期GDP

    • 英   ロンドン市場休場(国際婦人デー)

    • 米   2月ADP雇用者数

    • 加   カナダ1月住宅許可件数






    NYダウが前日比203ドルの大幅安を演じ、豪ドルなど高金利通貨が売られ、

    低金利のドルと円が買われる典型的な「リスク回避」の流れに一変しています。

    リスク資産が売られたことで、金や原油など投機的な上昇を続けていた商品

    も売られ、米国債に資金が流れ、金利は低下しました。


    ドルはユーロや豪ドルに対しては買われ、上昇しましたが、円はそのドルに対

    しても買われ「全面高」の様相を呈しています。

    それにしても、一晩で「リスクオン」から「リスクオフ」に変わってしまう市場の動

    きの速さには目をみはるものがあります。

    ただこの動きも、昨日の東京タイムから「変化の予兆」は感じ取れていました。


    朝方プラスだった日経平均株価は昼にかけてマイナスに転じ、後場はマイナ

    ス幅が100円を超える場面もあり、「株価の調整」が意識され始めていました。

    ドル円は81円半ばが重くなり、徐々に値を下げ81円35銭辺りまで下落し、

    81円台を割り込む雰囲気もありました。

    同時に豪ドル円などのクロス円も下げ足を速め、このところの上昇トレンドに

    変化も観測されていました。全体的に観れば、円に資金が向かっているよう

    な動きと捉えることができたわけです。


    この流れが欧州市場では、ギリシャの債務削減交渉の難航で、さらに加速

    したと観ることができます。

    ギリシャ問題についてはすでに「過去の話」といった感もありましたが、先に

    民間金融団体との間で合意した削減計画にどの位の機関投資家が参加す

    るかが焦点でした。

    ギリシャ政府はこの参加に十分な同意が得られなければ、ギリシャ法に基

    づく同国の国債保有者を対象に「集団行動条約」を発動して債務交換へ

    の参加を義務付ける、と警告しています。

    仮に参加率が70%程度とすると、既に合意している支援の枠組みそのも

    のが変更される可能性もあり、今月20日に迫っている同国国債の大量償

    還を乗り切れない懸念も出てくることから、これが昨日の欧米株価の大幅

    下落の引き金を弾いたようです。

    ドル円は81円半ばから上値が重い展開が続いていました。

    昨日もこの欄で述べましたが、82-83円に向かうには材料不足の感は

    否めず、米長期金利の上昇などの支援材料が必要との見方を示しました。

    NY株式市場が大幅な下落を見せたことで、再び安全通貨である円に

    「見直し買い」が入り、NY市場では80円59銭まで下落しています。

    この水準は一目均衡表(4時間足)の雲でサポートされていますが、80円

    46銭を下回ると下抜けします。

    ドル円は短期的にはドル高に転じたと考えていますが、上記80円の半ば

    を割り込むと2月23日以来の80円割れも見えてきそうです。

    ドル円は「円高時」にはそのスピードも速く、しばしば「過剰反応」を見せる

    場合があることから、ここは冷静に対応して行く必要があります。

    今回の円安局面では、ドル円やユーロ円などで売り上がっている市場参

    加者も多く、大幅な調整もなかったことから、ショートで捕まって苦しんで

    いる人もいそうです。

    そういった人たちや、実需の輸入業者などがドルの買い場を探していること

    で、ドル円の下落は今のところ限定的だと観ています。ただし、ギリシャの

    債務問題が最悪の事態にならないことが前提ですが・・・。

    本日からは米国で雇用関連の指標が発表されます。

    米雇用市場は明らかに改善してはいますが、改善傾向を示す数字が出

    ても、額面通りの動きをするかどうかは分かりません。このあたりにも注意が

    必要です。

    NYダウの大幅下落を受け、本日の日経平均株価もかなりの下げを見せそ

    うです。

    300円を超える下げを見せるようなら、80円半ばを試す展開が予想されます。

    ドル円81円台で堅調。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は昨日の朝方81円87銭まで上昇したあと、株価の下落などを睨み

      軟調な展開に。海外市場では81円16銭まで下落したものの81円台は維持。

      米経済指標の改善結果に再び買われ、81円台半ばまで反発して取引終了。

    • ユーロドルも軟調な展開から反発。ギリシャの債務交換に民間の銀行などが

      応じるとの見方を示したことが背景。ユーロドルは1.3170まで下落したあと

      1.32台前半まで戻したが、依然方向感が見えず一進一退。

    • 株式市場は続落。中国が今年度の経済成長率の目標を引き下げたことが懸念され、

      ダウは14ドル安の1万2960台で引ける。

    • 債券相場軟調。非製造業景況感指数が改善していたことが重しとなり、価格は下落、

      利回りは2%台を回復。

    • 金は続落、原油価格は先週末とほぼ同水準で引ける。

    • 2月ISM非製造業景況指数 → 57.3





    本日の注目イベント


    • 豪   RBAキャッシュターゲト

    • 豪   豪第4四半期経常収支

    • 欧   ユーロ圏10ー12月GDP(改定値)

    • 米   大統領選スーパーチューズデー





    ドル円は引き続き底堅い動きを見せています。

    昨日の東京市場では先週末のNY市場の高値と同値の81円87銭までドル高

    が進んだものの、その後は軟調な展開となり81円半ばでの取引で一進一退で

    した。

    午後に入り、株価がマイナス幅を拡大するとドル円は下落し、そのままドル売り

    のセンチメントが海外市場に引き継がれた格好となり81円16銭まで下落して

    います。


    NYではISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで再びドル買い

    の流れとなり、81円台半ばまで反発し昨日の水準まで戻っています。

    昨日の動きを観ているかぎり、ドル円の上値がやや重たくなりつつありますが、

    それでも81円台を維持できています。

    米経済指標の改善傾向がドルの下支えとなっており、大きくドルを売り込めな

    い状況になっています。


    昨日もISM非製造業景況指数が、事前予想では先月よりも悪化していると

    していましたが、結果は昨年2月以来の高水準だったことがドルの下落を止

    めた格好になっています。

    また、米長期金利が2%台を回復したこともドル買いに繋がった面もあります。

    これまで堅調に回復してきたドル円ですが、さらに上値の82-83円を目指

    すには追加の支援材料が必要です。

    その最も効果的な支援材料は米金利の上昇です。

    2014年後半まで現在のゼロ金利は継続するとのFOMCの決定を受けて、

    株価が堅調な割には債券相場は崩れません。

    債券相場の下落が金利の上昇を意味することから、債券相場が堅調に推

    移している足元では金利低下圧力が強いと言えます。

    市場全体がリスク選好に傾いているため、リスクの高い株式が買われ、原

    油価格が上昇し、高金利通貨が買われています。その流れの中で、低金

    利の円が売られるのはある意味当然ですが、最も安全な資産である米国

    債は堅調です。

    上述のように、これはFRBが「ゼロ金利は当分解除しません」というメッセー

    ジが時間軸効果を発揮している結果です。

    しかし、今後米経済指標の改善傾向がさらに進めば「ゼロ金利解除」のタ

    イミングが前倒しになることも考えられます。

    昨日もFOMCメンバーの一人で「タカ派」の代表格である、フィッシャー・

    ダラス連銀総裁は講演で「緩やかながらも経済指標の改善が続いた場合

    には、金融当局による追加緩和ではなく、緩和策の引き上げに向けて市

    場は準備すべきだというのが私の考えだ」

    と述べ、さらに「ウォール街が依然として追加緩和、すなわちQE3の可能

    性に対して崇拝ともいえるような大きな関心を示していることに、個人的に

    は困惑している」と追加緩和には否定的な見方を強調していました。
    (ブルームバーグ)


    フィッシャー総裁はFOMCのメンバーですが、今年は投票権は持ってい

    ないため、直接FOMCの政策決定に影響を与えることはありませんが、こ

    ういった考え方も徐々に他のメンバーにも浸透して来るのではないかと思い

    ます。

    米国では、長い間続いている「ドル安」で製造業を中心に競争力を増して

    きました。

    「ドル安」による効果は、製造業で約2割り程度収益を押し上げているとい

    った分析結果もあるようです。

    本日のドル円は昨日と同じ水準ということもあり、活発な動きは見せないと

    予想しています。

    日本の株価が大幅に上昇すれば、昨日のドルの高値である81円87銭あ

    たりを再び試す展開も予想されますが、いっきに82円台に乗せるには材料

    不足の感は否めません。

    今週は米雇用関連の指標が多く発表されることから「改善期待」からドル

    高に振れる可能性はありますが、それでも「ドルの上値」を探る展開になる

    のではないでしょうか。

    81円30銭-81円70銭のレンジを予想しています。

    ドル円81円半ばを抜ける。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • 日本の消費者物価指数が低下していたことから、円は主要通貨に対して

      下落。ドル円は81円87銭まで円安が進み、約9ヵ月ぶりの円安水準を記録し、

      ほぼ安値圏で引ける。

    • 為替市場全体では米景気の回復観測を背景にドル買いが優勢となり、ユーロドルでも

      ドルが買われユーロは下落。ユ-ロドルは1.31台後半まで下落したが、方向感が定まらず

      もみ合いの展開が続く。

    • 株式市場はS&P500が2008年以来の高値まで上昇したが、高値警戒感から

      小幅に反落して引ける。ダウは2ドル安、ナスダックは12ドル安。

    • 債券相場は4日ぶりに反発。NY連銀が19億7000万ドル相当の長期債を

      購入したこともあり、価格は上昇、利回りは低下し1.97%台に。

    • 金、原油はドルが買われたことで反落。原油価格は106ドル台まで下落。





    本日の注目イベント


    • 欧   ユーロ圏1月小売売上高

    • 米   2月消費者信頼感指数

    • 米   2月ISM非製造業景況指数

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

    • 米   米・イスラエル首脳会談





    ドル円は緩やかに上昇し先週末のNY市場では約9ヵ月ぶりとなる、81円87

    銭までドル高円安が進行しました。先週1週間を経たうえで、ドル円のレンジ

    は80円を挟み「78-83円」なのか、それとも80円台を固め「80-85円」のレ

    ンジンに入ったのかどうかを判断したい、とこの欄で記述しましたが、どうやら

    後者のレンジに入った公算が大きいと判断されます。


    先週にはバーナンキ議長が議会証言で、「QE3」(追加緩和第3弾)に触れ

    なかったことで、それまでの緩和期待が急速に後退し、ドルが主要通貨に対

    して強含む展開になっています。

    特に円に対しては上昇傾向を強めていますが、日本の貿易収支の赤字や、

    社会保障と税の一体化問題では議論が進んでいないことも材料視されてい

    るように思えます。

    さらに3月に入って「東日本大震災から1年」が経ち、大地震への警戒感が

    増していることも背景にあるかもしれません。


    もちろん、米国の「QE3」の可能性が全く無くなったわけではなく、雇用、

    住宅市場に頭打ちの指標が続くようなら、再び「QE3」待望論が活発化し、

    円が買い戻される展開も無いわけではあありません。

    しかし、実際には足元の米景気回復は堅調です。

    「タカ派」の一人として知られている、ブラード・セントルイス連銀総裁は先

    週末、カナダのテレビ局とのインタビューで「現在は米景気にとって状況が

    改善しているようであり、成り行きを静観する時期だ」と述べ、追加緩和を実

    施する必要はない、との認識を示しています。


    テクニカルで観ても、ドル円はついに「週足」の雲も上抜けしてきました。

    これで「月足」以外のチートではドルのもう一段の上昇を示唆するトレンドを

    示していることになります。上値のメドとしては「100日移動平均線」が示す

    82円07銭が先ずレジスタンス・ポイントになろうかと思います。

    抜けた場合には昨年5月に記録した82円24銭と、「120日移動平均線」

    のある83円52銭が考えられます。


    一方下値では「週足」の雲の上限である81円74銭が最初のサポートになり、

    その下では81円12銭が「一時間足」の雲の上限、さらに「100日」と「120日」

    がサポートする、80円95銭辺りが節目になると予想します。

    今週は、ドルの上値を探る展開を予想しますが、週末には「2月の雇用統計」

    が発表されます。昨年12月から改善傾向が一段と進んでいますが、事前予

    想では先月の数字よりはやや弱めの予想が出されています。

    問題はこの予想値とのかい離ですが、仮に悪かったとして事前予想を大きく

    下回ることはないものと思われますが、ただ、ドル円ではドルロングをキープし

    ている市場参加者も増えてきていることから、ここは注意が必要です。


    雇用統計発表前までにはある程度のポジションの整理をしておくことも重要で

    す。特に今回は、これまでになくドル買い戻しが進んでることにも注意したいと

    思います。

    先週発表されたシカゴ通貨先物市場での「円の建て玉」では昨年5月以来と

    なる、ネットで「円の売り越し」となりました。

    一時は6万枚近くあった円の買い越しポジションを、ようやく売り越しに転じた

    ということです。これは先週火曜日時点でのポジションの集計です。

    その後のドル円の値動きからすると、さらに円売りのポジションが積み上がっ

    ている可能性が高いと考えられますが、円に対して

    常にブリッシュ(強気)だった投機筋も、さすがに円の弱さを意識し始めたこ

    との表れだと思われます。

    今後はこのポジションがさらに拡大していくのか、あるいは再び円買いに戻

    るのかにも注意していきたいと思います。

    ドル円81円を挟み停滞。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は81円を挟み一進一退と、方向感のない展開が続く。

      81円を割り込む場面もあったが、米個人消費支出や失業保険申請件数が

      改善していたことで81円台に乗せて引ける。

    • ユーロドルは上値の重い展開から下落。1.33台半ばからジリ安が

      続き、ユーロ圏失業率の悪化から1.32台後半まで売られたものの、

      こちらも方向感が観られず。

    • 米景気回復を示す経済指標に豪ドルが底堅く推移。対ドルで1.08台を

      回復し、対円でも87円台半ばを維持。

    • 株式市場は反発。失業保険申請件数が4年ぶりの低水準だったことから

      金融株を中心に株価の上昇をけん引。ダウは28ドル高と、再び1万3000ドル

      に迫る。

    • 米景気改善期待から債券相場は続落。価格は下落し、10年債利回りは

      1週間ぶりに2%台に乗せる。

    • 金は反発。原油価格も反発し108ドル台を回復。引け後には

      サウジでパイプラインが爆発したとの報道で110ドル台を突破。

    • 週間失業保険申請件数 → 35.1万件

    • 1月個人所得 → +0.3%

    • 1月個人支出 → +0.2%

    • 1月PCE・コアデフレーター → +1.9%

    • 2月ISM製造業景況指数 → 52.4




    本日の注目イベント


    • 日   1月失業率

    • 日   1月消費者物価指数

    • 欧   ユ-ロ圏1月生産者物価指数

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    • 加   カナダ10-12月GDP



    ドル円はどうにか81円台を維持しています。

    前回81円台に乗せた今週月曜日には、81円67銭を記録した後の海

    外市場で81円を割り込み、「81円台」も半日しかもちませんでした。

    今回は81円割れがあったものの、切り返しており、少なとも前回よりは

    「腰の強い相場」と言えそうですが、

    一方で81円半ばを超えないかぎり上値は限定的と見えなくもありません。



    昨日はNY時間には多くの経済指標が発表されています。

    製造業指数は予想を下回りましたが、失業保険申請件数や個人消費

    支出などは概ね堅調で、米景気の回復基調に

    沿った内容だったと言えます。

    特に「失業保険申請件数」は35.1万件と、先週よりさらに改善しており

    4年ぶりの低水準でした。

    調査方法は異なるものの、この結果がいずれ雇用統計の失業率の低

    下に繋がるという期待は持てそうです。


    「失業保険申請件数」は毎週発表され、昨年までは概ね38-40万件

    でしたが、今年に入ってから40万件に達した週は一度もありません。

    昨年に比べ明らかに職を見つけやすい状況に変化しているものと思わ

    れます。

    先ず職を見つけ、安定的に収入を得ることによって消費が上向き、さら

    には値下がりした住宅を購入するというのが一般的な消費行動ですか

    ら、米景気回復の底辺の拡大に繋がると予想します。


    ドル円は80-81円台の展開が続いていますが、市場の見方も1月ほど

    「ドルの上値を重い」といった見方ではなくなってきたように思います。

    再三述べていますが、短期的にはドルの底値を確認したと考えています。

    ただ本格的な上昇にはまだ支援材料が足りていません。

    失業率の一段の低下や、米長期金利の上昇、あるいは日本のさらなる

    追加緩和などがその候補です。

    昨日は米10年債利回りが2%台を回復してはいますが、依然として下

    落圧力は強いと観られます。

    「QE3」の可能性が大きく後退するまでは米金利の大幅上昇は見込み

    にくいとも言えます。そのためドル円のもう一段の上昇も現段階では限

    定的です。


    今朝も81円台で推移していることから「日足」までのチャートでは明ら

    かにドル上昇傾向がみて取れますが、「週足」では雲を抜けそうな形

    を見せていますが、やはり「120日移動平均線」の上抜けが完成す

    る83円台半ばまでの上昇をもって、ドル円のもう一段の上昇が予測

    できるのではないかと思います。

    81円台に乗せている現状でも、専門家の相場見通しは分かれてい
    ます。

    依然として「ドル円の上値は徐々に重くなり、円高に戻る」といった相

    場観を展開する人も多くいます。個人的には反対の立場ですが、今後

    の予想についてはもうしばらくは判断材料が必要だと考えています。


    本日は重要な経済指標もないことから、ドル円も昨日同様81円を挟む

    展開になりそうです。80.70-81.30と言ったレンジを予想します。


    3月に入ったのにまだ厳しい寒さが続いています。

    それでも「三寒四温」を繰り返し、暖かくなって行きます。

    ドル円も「三落四昇」を繰り返して、上昇して行くようなイメージを持って

    います。

    良い週末を・・・・。

    バーナンキ証言を受けドル円81円台に。 

    ひと目で分かる昨晩の動き
    NY市場



    • ドル円は欧州時間に80円台前半を試す場面があったが前日同様、

      80円台は維持でき、NY市場ではバーナンキ議長の証言や、GDP

      改定値の上昇修正を受けて大幅に上昇し81円台前半で引ける。

    • ユーロドルは大幅に下落。ECBの資金供給オペの規模は市場予想を若干

      上回ったものの、それまでユーロが買い進まれていたことで利益確定の売りに押される。

      ユーロドルは欧州時間早朝には1.34台後半まで上昇したが、結局1.33台前半まで

      売り戻され、今回も1.35の壁は抜けず。

    • バーナンキ議長は、議会証言で米景気の回復を評価する一方、原油価格の上昇に

      懸念を示す。

    • 株式市場は反落。バーナンキ議長が議会証言で「QE3」への含みは残したものの、

      具体的な言及を避けたため売りが優勢となり、ダウは53ドル安で引ける。

    • 一方債券相場も下落。議長の証言で追加緩和期待が後退したことから、価格は下落、

      利回りは小幅に上昇。

    • 金は大幅安。バーナンキ議長の議会証言で金融緩和期待が後退したことで、これまでの

      買いポジションを解消する動きが活発となり、1日で4%の下落を見せる。

      文字色原油価格は小幅に反発し107ドル台に。

    • 1-12月GDP(改定値) → 3.0%

    • 2月シカゴ購買部協会景気指数 → 64.0





    本日の注目イベント


    • 豪   豪1月住宅建設許可件数

    • 豪   豪第4四半期民間設備投資

    • 中   中国2月HSBC製造業PMI

    • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI

    • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数

    • 欧   EU首脳会議(3/2まで)

    • 欧   ユーロ圏1月失業率

    • 欧   レーン欧州委員講演

    • 英   英2月製造業PMI

    • 米   週間失業保険申請件数

    • 米   1月個人所得

    • 米   1月個人支出

    • 米   1月PCE・コアデフレーター

    • 米   2月ISM製造業景況指数

    • 米   バーナンキ・FRB議長、半期に一度の金融政策についての証言

    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演






    昨夜は二つの大きなイベントがあり、その内容に為替市場は大きく動いています。

    先ず、ECBによる2回目の資金供給オペがあり、5295億ユ-ロ(約57兆2000

    億円)の応札があり、ECBは全額供給しました。

    この応札規模は市場予想を若干上回るものでしたが、既にオペへの期待が強く、

    ユーロドルが買い進まれていたことや、その後発表の米経済指標が改善傾向を見

    せ、市場が「ドル高」の流れに傾いたことでユーロは大きく下落しました。


    ユーロドルは欧州市場開始直前には1.3486まで上昇し、これまでの「壁」であっ

    た1.35を目指す動きでしたが、上述のように「材料出尽くし」から下落期基調をた

    どり1.33台前半まで下落しています。

    今回の2回目のオペでECBは都合1兆ユ-ロを超える資金供給を実施したことに

    なりますが、ギリシャの債務問題が一つの「ヤマ場」を越えたものの、依然として欧

    州債務危機への懸念が払しょくされない状況の中、金融システムの安定を図ると

    いった意図もあります。

    今回の応札には800の金融機関が参加しており、域内の金融機関の1/3以上が

    応札したことになります。


    二つ目のイベントは真夜中に行われたバーンキ議長の議会証言です。

    FRBの金融緩和スタンスは物価の安定と雇用の最大化を目標にしていることに

    合致していることを説明し、現行の金融政策は正当化されたものであるとの認識

    を示しました。

    また、労働市場にも「前向きな進展」が見られるとしながらも、「雇用市場は依然

    として正常な状態からは程遠い」と付け加えています。

    一方で上昇を続けている原油価格について「一時的に物価を押し上げる一方

    で、消費者の購買力を低下させる公算が大きい」との懸念を表明しています。


    このように全体的にみれば、米景気の回復に自信を伺わせるような内容で、追

    加の緩和政策を検討中だというようなシグナルは発していなかったことで、「追

    加緩和の打ち止め」→「米金利の上昇」との連想からドルが主要通貨に対して

    買われ、株価の下落に繋がったものと思われます。

    「QE3」の可能性は残したものの、市場が期待していた「言及」が無かったこと

    は、このところの米景気の確実な回復傾向がバーナンキ議長の頭の中にイン

    プットされていたことが背景にあったと考えられます。


    ドル円は証言を受けて、80円半ばから81円前後までは一本調子で上昇し、

    その後も81円台前半でもみ合いながらも堅調に推移しています。

    今週月曜日には81円67銭を記録し、その後「健全な調整」局面に入りまし

    たが、80円割れを回避できたことが今回の上昇に繋がったと考えられます。

    ただ「調整期間」が2日間と、やや短いのは気がかりです。



    問題はこの後、前回のドルの高値である81円67銭を抜くことができるかどうか

    です。81円-81円50銭は「既に通った道」であることから、それほど多くのド

    ル売りが出るとは思えません。

    先日発表された主要輸出企業の「社内想定レート」は82円程度だということ

    もあり、81円台後半から82円台をこなして上昇できるかどうかが重要だと思い

    ます。

    仮に82円台前半まで上昇する勢いが観られれば、ドル円の今後の予想レン

    ジも80-85円に落ち着く可能性もありますが、現段階ではまだ確信を持てま

    せん。

    今後80円を挟む展開になる可能性はありますが、今回の調整局面で80円

    台を維持できたことは今後の相場展開に意味があるように思えます。



    本日も日本株の株価には注目です。

    NYダウは前日比マイナスでしたが、シカゴの日経平均先物は昨日の大証

    の引け値を上回っています。

    「円安」効果に対する期待感から日経平均は上昇するものと思われますが、

    ドル円でもややドル買いが優勢になりそうです。

    どこまで円安が進行するのかに焦点が当たりますが、月初ということもあり輸

    入決済の水準が高ければ、仲値決めまではドル高に推移し、その後ドルが

    ジリ安に転じることも考えられます。

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