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 2012年06月 

ユーロ失速。 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場





  • 週明けのアジア市場では79円70銭程度までドルが反発した

    ものの、クロス円の下げもあり、ドル円は79円台半ばで動かず。

  • スペインへの資金支援の報道で1.26台後半まで反発した

    ユーロドルは再び下落し、結局元の鞘へ戻り1.24台後半で引ける。

    スペインへの1000億ユーロの拠出を巡って、多くの問題が残されてる

    ことが背景。

  • 株式市場は大幅に反落。スペイン救済の報道を好感する場面もあったが、

    ユーロが売られたことやスペイン国債が下落したことなどで、危機は収束しない

    との見方が優勢となりダウは142ドルの下落。

  • 債券相場は続伸。欧州危機への楽観論は短命に終わるとの見方に

    債権は買われ、10年債利回りは1.58%台に下落。

  • 金は続伸し1600ドル目前に。一方原油価格は反落し、直近の安値

    となる82ドル台まで売られる。


    本日の注目イベント





    • 日   白川日銀総裁講演

    • 欧   ギリシャ国債入札

    • 独   メルケル・独首相講演

    • 独   ショイブレ・独財務相講演

    • 欧   アスムセンECB理事講演

    • 英   英4月鉱工業生産

    • 米   世銀、世界経済見通し

    • 米   ラガルド・IMF専務理事講演

    • 米   タルーロ・FRB理事講演

    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



      ギリシャがEUに対して1000億ユーロ(約10兆円)の資金要請を

      行ったことで、週明けのアジア市場ではユーロが大きく反発して取

      引が始まり、ユーロドル、ユーロ円ともに「窓開け」が観られた昨日

      の朝でしたが、地球が1週して帰ってくると、先週末とほぼ同じ水準

      でした。

      「ユーロ危機」の拡大に歯止めがかかるのではないかとの見方から

      ユーロ買い戻しを誘い、大幅な反発を見せたものの、結局「行って

      来い」の相場展開に終わっています。

      「ギリシャの選挙結果を見るまではどう転ぶか分からない」といった

      ところが本音で、昨日もこの欄で書きましたがユーロの急反発は、

      ショートカバーの買い戻しの域を出ないということで、「新規にユー

      ロを買うという動きはほとんどない」のが実態のようです。

      またスペインの金融機関が抱える不良債権の額も定まっておらず、

      果たして1000億ユーロで足りるのかといった意見もあります。

      さらに資金の拠出策について、欧州金融安定基金(EFSF)にす

      るのか、欧州安定メカニズム(ESM)にするのか議論が分かれて

      います。

      ドイツは、一般債権者よりも返済時の優先順位が高いESMを主

      張しており、スペインはESFSからの資金供給を希望していること

      からここでも意見が分かれています。

      結局、スペインでは上昇した株価は反落し、10年債利回りも一

      時低下した後売られ上昇に転じています。

      これら一連の動きはNY市場へも影響し、NYダウは大幅下落し、

      安全資産である債券相場の上昇(金利は低下)に繋がっています。

      また、為替市場ではユーロや豪ドルが売られ、ドルと円が買われ

      る「リスクオフ」の状態に戻っています。

      ドル円は79円台半ばを中心に「やや上値の方が重い」展開で、

      80円に近づくと売られる地合いのようです。

      先週に観られたように、78円前後では「介入警戒感」も強く、

      これがドル円を、緩やかですが79円台後半まで押し上げたよ

      うに思います。

      今週は日銀の政策会議を睨む展開ですが、日曜日にはギリ

      シャの再選挙があり、全てはここから始まりそうです。

      急進左派連合の優位は動かず、このままでは同左派連合が

      政権を樹立する可能性が高いと見られます。

      その結果市場では混乱が予想され、14日から開催される日

      銀の会合ではこの選挙前ということもあり、追加緩和は見送ら

      れる公算が高いと予想されています。

      選挙結果が全てであることから、ドル円は動きにくい展開が続

      きそうです。市場参加者も値幅が限定されることから、早めの

      損益の確定に動き、これがさらに値幅を小さくすると予想され

      ます。

      一方で欧州情勢からは目が離せません。

      ギリシャの選挙の見通しに関する情報や、ドイツのかたくなな

      態度の軟化などの情報が出て来れば相場は大きく動く可能

      性があります。

      動かないながらも、気の抜けない相場展開でしょう。

      予想レンジは78円90銭~79円50銭に置きたいと思います。

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