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ユーロドル1週間ぶりに1.28台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は78円台前半で動かず。積極的に仕掛ける向きもなく、

    値幅も20銭以内と閑散。

  • ユーロドルは大幅に下落。スペイン国債の利回り上昇から約1週間ぶりに

    1.28台半ばまでユーロ安が進む。

  • 株式市場は大幅に続落。IMFが世界経済の見通しを引き下げたことを

    嫌気し、ダウは110ドルを超える下落を見せる。

  • 債券相場は続伸。リスクオフの状況が進んだことで、安全資産の債権に

    対する需要が拡大。10年債利回りは小幅に低下し1.71%台に。

  • 金は続落し、原油はシリア情勢の緊迫から急反発し92ドル台に。


    本日の注目イベント


    • 豪   豪 10月ウエストパック消費者信頼感

    • 日   イエレン・FRB副議長講演(東京)

    • 日   イワイエ・仏中銀総裁講演(東京)

    • 欧   イタリア短期債入札

    • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

    • 米   タロール・FRB理事講演

      ユーロドルが10月1日以来となる1.28台半ばまで下落してきました。

      これといった明確な売り材料には乏しかったものの、スペイン国債の

      利回りが6%台に乗せたことや株式市場の大幅下落で「リスクオフ」

      が強まり、円と、ドルが買われた結果かと思われます。

      メルケル・独首相はギリシャを訪れ、サマラス首相と会談を行い、今

      後の財政削減問題を話し合った模様です。

      会談後の記者会見では、「ギリシャはユーロ圏に留まってほしい」と

      表明した上で、「多くのことが達成されたが、なさねばならないことも

      多く残っている」と記者団に語っています。

      ドラギ・ECB総裁も、欧州からの支援継続に向け十分な改革を実践

      しようとする政府の努力が「感じ取れた」と述べるとともに「一段の措

      置が必要なことも明白だ」と、ブリュッセルの欧州議会で証言していま

      す。

      また、この日首都アテネでは緊縮財政を支持するメルケル首相の訪

      問に反対するデモも行われ、一部が暴徒化したと伝えらえています。

      NYでは1.2859まで下落したユーロドルですが、下値のメドは10

      月1日に記録した1.2803前後と、その前に位置する200日線(4時

      間足)の1.2827ということになります。

      特に1.28台は9月11日以来約1ヵ月間割り込んでいないことから、

      1.28台を切ると、ユーロドルの下落傾向が鮮明になるかと思われま

      す。ユーロ圏では9月にECBが支援要請を条件に国債を「無制限」

      で購入するという政策を発表し、ユーロは大きく値を戻しましたが、結

      局それはショート筋の買い戻しを誘っただけで、市場参加者が本格

      的にユーロを新規で買ったわけではありません。

      そして、今週には安全網であるESM(欧州安定メカニズム)が正式

      に発足したわけですが、これで欧州危機拡大を防ぐ環境は整ったと

      いうことになります。

      今後はギリシャでは一層の財政再建を達成するための行程表を示

      すことが必要で、スペインでは早期に支援要請に踏み切ることが求

      められます。

      上記、メルケル首相の言葉も、ドラギ総裁の発言も「既にボールはそ

      ちらに投げてあるよ」と言っています。

      ドラギ総裁は欧州議会の証言で最後に、「ECBの国債購入(OMT)

      は理論上、無制限だが無条件ではない。

      ECBは対象国が厳密な経済調整プログラムを遵守する場合に限り

      OMTを実施する」と釘をさしています。

      ユーロドルと同様ユーロ円も100円台半ばまでユーロ安が進んだこ

      とから、今後本格的に下落パターンに入るかどうかの分岐点にいるよ

      うに思います。

      ドル円自体は大きな値動きがないため、ユーロドルの値動きがユー

      ロ円の値位置を決めていると言えることから、ユーロ円の動きを予想

      することは即ち、ユーロドルの動きを予想することと同じと考えられます。

      注意したいのは、世界景気の後退で円やドルに資金が集まり易い状

      況だと言う点です。

      欧州や中国の景気が一段と落ち込むようだと「リスクオフ」がさらに進

      み、円買いが加速する可能性があります。今後の世界景気の動向に

      も目を向ける必要があります。

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