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 2012年10月 

日銀政策決定会合待ち 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は個人支出が堅調だったことからややドルが買われる展開。

    株式市場が休場だったこともあり取引は低調。閑散な中、

    79円55-80銭で推移。

  • ユーロドルも薄商いの中小幅に下落。スペインの9月小売売上高が

    前年同月比11%減少していたことを材料に1.29台を割り込む。

  • 株式市場は休場。ハリケーン「サンディ」がNY市に近付いている

    ことから、29日と30日の株式市場は取引を全面中止。

  • 債券市場も短縮取引となり、ハリケーンの影響から債券には買いが

    集まり価格は上昇、10年債利回りは1.72%台と、小幅に低下。

  • 金、原油価格は小幅に低下。

  • 9月個人支出 → +0.8%

  • 9月個人所得 → +0.4%

  • 9月PCE・コアデフレーター → +1.7%


    本日の注目イベント



    • 日   9月失業率

    • 日   9月鉱工業生産

    • 日   日銀金融政策決定会合

    • 日   白川総裁記者会見

    • 独   独10月雇用統計

    • 欧   スペイン7-9月GDP(速報値)

    • 欧   ユーロ圏10月景況感指数(速報値)

    • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

    • 欧   イタリア中長期債入札

    • 米   8月ケース・シラー住宅価格指数

    • 米   10月消費者信頼感

    • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演


      本日行われる日銀政策決定会合の結果を見極めたいとの

      ムードが強かったことに加え、ハリケーン「サンディ」が東海

      岸に近付いていることでNY株式市場が全面的に取引中止

      だったこともあり、為替市場の取引は低調でした。

      NY株式市場は本日30日も休場を決めています。



      ドル円は9月の個人消費支出が市場予想を超える、+0.8

      %だったことでややドル買いが優勢となり、79円83銭まで

      上昇し、ほぼ高値圏で引けています。

      79円85銭近辺は「週足」の雲の下限にあたり、ひとまず上

      昇を抑えらえた格好になっています。

      一方「日足」を見ると79円50銭あたりに「120日線」があり、

      これが下落をサポートする形になっており、昨日は重要な

      イベントもなく取引が閑散な時には、テクニカルがうまく機

      能することが理解できる相場展開だったと言えます。

      注目は本日の決定会合の内容です。

      午前中から始まる会合は終わり次第その内容がリリースさ

      れますが、何時に終わるかは分かりません。

      議論が紛糾すれば午後にずれ込むこともあります。

      早ければ11時~12時の間に結果が出るのではないかと

      思われます。

      「追加緩和」の規模については10兆円の増額を軸に検討

      される様ですが、個人的にはほぼこの金額で決定されると

      予想します。

      昨日も述べましたが、10兆円の増額であれば市場への影

      響は「中立」です。

      基金の額については、それ以上がドル高、それ以下がドル

      安という基準で見ていいと思います。

      そうなると既に取り沙汰されている、買い入れ資産の種類を

      債券やETF(上場投資信託)などにも広げ、さらに

      期限を定めないオープンエンドなどを採用するかどうかも判

      断材料になってきます。

      また白川日銀総裁の市場に送るメッセージの内容も重要に

      なってきます。

      先週発表された「さくらリポート」では9地区の内、東北を除く

      すべての地区で景気減速の動きが強まっていると報告されて

      います。

      日銀としては上記リポートに加え、中国の景気後退による影

      響も大きいと判断し、今回は大胆な「緩和策」に踏み切る

      のではないかと見られます。

      先週80円38銭までドル高が進んだ後、再び79円台半ばま

      で下落してきたドル円ですが、ここで日銀が大胆な政策に踏

      み切れば「80円台が定着」することも不可能ではありません。

      経済紙は「日銀は腹をくくるべきだ」といった見出しを付けた

      論評も行っていました。

      本日の決定会合である程度市場を納得させることができれば、

      再び80円台に乗せ、先週のドル高である80円38銭を再度試

      しに行くことが考えられます。

      一方で、「追加緩和」見送りはないとしても、市場を納得させら

      れなかった場合にはどの程度までドル円が下押しするのかも

      考えておく必要があろうかと思います。

      その際の一つのメドは79円08銭だろうと思います。

      「52週移動平均線」が位置する水準ですが、これまではこの

      値位置が上値を抑える「レジスタンス・ポイント」でしたが、

      一旦上抜けした現在は「サポート・ポイント」として機能する

      からです。

      概ね79円台を維持できるのかどうかが、今後のドル円にとって

      は重要だということになります。

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