イタリア国債入札を受けユーロ上昇 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は82円を挟み一進一退。円売り圧力が優勢なものの、

    82円台前半ではドル売り円買いも目立ち、81円台ではドル買い意欲も

    強くもみ合い。

  • ユーロドルは堅調に推移し、先月末以来となる1.3015水準まで

    買われたものの、再び1.29台に押し戻され引ける。イタリアの中長期債入札が

    好調だったことでユーロに買いが入ったことが背景。

  • 株式市場は続伸。ダウは引けにかけて上げ幅を縮小したものの、36ドル高で

    1万3千ドル台を回復。

  • 債券相場は4日続伸し、長期金利は1.62%台まで低下。

  • ドル安が進んだことから金、原油はともに反発。

  • 7-9月GDP(確報値) → +2.7%

  • 新規失業保険申請件数 → 39.3万件

  • 10月中古住宅販売成約指数 → +5.2%




本日の注目イベント


  • 日   10月失業率

  • 日   10月消費者物価指数

  • 日   10月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏10月失業率

  • 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)

  • 米   10月個人所得

  • 米   10月個人支出

  • 米   10月PCEコア・デフレーター

  • 米   11月シカゴ購買部協会指数

  • 加   カナダ7-9月GDP




前日オバマ大統領とベイナー下院議長が「財政の崖」を巡る問題

で楽観的な見方を示したことから米株式市場が大幅な上昇を見せ、

為替市場では「リスクオン」の流れから、ドル高円安が進みました

が、昨日は一転して崖回避に対する懸念が台頭しています。

ベイナー下院議長は「ここ2週間、実質的な進展はない」と懸念を

表明。上昇していた株価が引けにかけて上げ幅を縮小する要因に

なっており、リード民主党院内総務も「中間層の減税が打ち切られた

ら、ベイナー議長の責任になる」と応じ、オバマ大統領も富裕層に対

する減税受け入れを拒否しています。

今週27日に行った「ブルームバーグ・グローバル・ポール」の調査に

よると、世界の投資家の4人に3人が「財政の崖回避でオバマ大統領

と議会指導部が短期的な合意に達する」と予想していると伝えています。

確かに崖回避を巡る様々な意見が飛び交う中、楽観的な見通しが優勢

ですが、ギリギリまでお互いの立場を有利に導こうとする「駆け引き」が続

けられているように見えます。足元には急峻な崖があり、その淵で戦って

いることから、間違って落ちなければいいな、とヒヤヒヤしている状況です。

欧州情勢が一服したことからドル円は、米「財政の崖」を巡る要人発言と、

国内では追加緩和に関する発言で上下を繰り返している状態です。

日米では株価が上昇し、長期金利が歴史的な水準にまで低下しています。

本来ならば、リスク資産の株式と安全資産の債券は反対の動きをしますが、

足元では株と債券が同時に買われるという、奇妙な状況が続いています。

これは「追加緩和観測」が根強いという背景があるからです。

特に国内では、安倍自民党総裁の一連の発言以来、追加緩和に対しては

より積極的進められるとの期待もあり円安、株高が進んでいます。

米長期金利は4日続落し、1.62%台ですが、ドル円は依然として82円前

後で推移しているのも、こういった見方が背景になっているものと思われます。

ドル円は81円80銭ー82円20銭と、82円を挟み一進一退です。

しばらくはこの状況が続くと思われ、大雑把に81円50銭~82円50銭程度

のレンジが予想されます。

円が売られ易い状況には変わりありませんが、「財政の崖」と「衆議院選挙」

という二つの不確定要因を前に動きにくい状況です。

また、この水準は日本経済にとっても意外に「居心地がいい」水準なのかも

知れません。

輸出企業にとっては想定レートを「78円~80円」に設定しているところが多

いため、ようやく一息つける状況です。

輸入企業にとっても3-4円円安に振れたからといって、その分を価格に転嫁

する水準でもありません。また、輸入企業には「これまでの貯金」もありそうです。

今年の春先、日銀の予想外の追加緩和からドル円が84円18銭を記録したの

が3月15日でした。そこから81円台半ばまで下落するのに2週間強かかって

います。

今回82円台に乗せたのが今月21日です。

既に10日程82円前後を維持しています。

来週後半までには、現在の水準を起点としてどちらかに動き始める「兆候」も

出て来るのではないかと期待しています。


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今日で11月も終わり、明日からは12月です。

多くの人が「もう12月か・・・」といった感想を持っているのではないでしょうか。

街はすっかりクリスマスムードになっており師走を感じさせられます。

当社のビルの1階にも先週から巨大なクリスマスツリーが現れ

一気に気分を変えてくれています。

月日の経過が早く感じられるのはイヤですが、師走のこの雰囲気は何度味わ

ってもいいものです。

良い週末を・・・・。

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ドル円「調整」完了か? 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は、アジア市場で82円台から81円台後半に下落した流れを受け、

    81円68銭までドル安が進む。新築住宅販売件数が伸び悩んでいたことも

    円買いに繋がったが、「財政の崖」を巡る問題では楽観論が優勢だったことで

    ドルが反発し、82円台に乗せて引ける。

  • ユーロドルは4日振りに1.28台後半まで売られたものの、米株高

    などから「リスクオン」の流れに、1.29台半ばまで買い戻される。

  • 株式市場は大幅に反発。住宅関連指標の下振れで株価は下落して

    始まったものの、オバマ大統領とベイナー下院議長が財政協議での

    楽観的な見方を示したことが好感され、ダウは106ドル高。

  • 債券相場は3日続伸。5年債入札が好調だったことで、株価が

    上昇した影響も消化し価格は上昇。10年債利回りは1.63%に低下。

  • 金は大幅に続落し2週間ぶりの安値に。原油価格も3日続落。

  • 10月新築住宅販売件数 → 36.8万件





本日の注目イベント



  • 独   独11月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感(確報値)

  • 欧   プラート・ECB理事講演

  • 欧   アスムセン・ECB理事講演

  • 欧   イタリア・中長期債入札

  • 米   7-9月GDP(確報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   10月中古住宅販売成約指数

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(フランクフルト)


    ギリシャの財政懸念を巡る問題は、ユーロ圏財務相が融資を

    行うことで合意したことを受け、一旦落ち着きを取り戻した格好

    になっていますが、もう一つの懸念材料である米「財政の崖」問

    題では楽観、悲観、の両方の見方が錯綜しており、依然予断を

    許さない状況が続いています。

    オバマ大統領はホワイトハウスで、国会議員にメールやツイッタ

    ーなどを通じて減税を延長する行動を起こすよう国民に訴えまし

    た。

    また、大統領は米ブラック・ロックなど、大手資産運用会社の経

    営者などとも非公式に会談を行った、とブルーム・バーグは伝え

    ています。

    一方ベイナー下院議長は、「財政の崖」を比較的早く回避でき

    ることを楽観視していると述べています。

    このように「財政の崖」は回避できるとの楽観的な見方がある一方

    、クリントン政権で大統領首席補佐官を務めた経験もあるボウルズ

    氏は、「本当に心配している。崖から落ちることもあり得ると考えて

    いる」と述べ、オバマ大統領と議会が年末までに合意する確率を

    3分の1と予想しています。(ブルーム・バーグ)

    市場関係者の多くも「最終的には崖を回避できる」との意見で一

    致しており、これが株高やドル高の背景になっていると観られます。

    ドル円は昨日のNY市場で81円68銭まで下落し、その後再び82

    円台に戻して引けています。先週の高値である82円84銭から、1

    円を超える下落を見せたことで「調整を完了」した可能性もあります。

    円は対ドルだけではなく、対ユ-ロなどのクロス円でも調整と観られ

    る下落を終えたことで、再びスタート地点に戻ったと思われます。

    今後は株価の動向や、上記「財政の崖」回避への進展などを見極

    めながら一進一退の展開になろうかと予想しています。

    81円台半ばから下値が底堅い一方、82円台も半ばから上値では

    「しこり玉」も残っていそうで、上抜けするにはそれなりのパワーが

    必要かと思われます。

    国内では各メディアが、来月の衆院選に関する「世論調査」の結

    果を発表しています。

    共通することは自民党の躍進と、民主党の凋落という構図です。

    恐らくこの状態のまま来月16日の選挙に突入することになりそうです

    が、安倍総理誕生もいよいよ現実的になってきそうです。

    安倍自民党総裁は自らの発言がドル高円安に繋がっていることで、

    舌の調子もますますなめらかになっています。今朝の報道でも、

    「次元の違う新しい強力なデフレ脱却策をする」と述べており、市場

    もやや円安に反応しています。

    これまで積極的に発言してきた様々な政策については、その実現

    性を疑問視する声も多くありますが、少なくても本気で「円高を止める」

    という姿勢が感じられるのは、私だけではないと思います。

    ただ、それでも仮に「世論調査」通り自民党が政権を奪回したら、さら

    に円安が進むかどうかについては何とも言えません。既に相場には相

    当織り込まれている上、12月16日前後にドル円がどの水準で取引さ

    れているかにもよります。

    市場は安倍総理誕生後に、これまで発して来たトーンが後退するよう

    だとポジションの巻き戻しが起こる「Abe Risk」も徐々に意識し始めて

    います。

ドル円82円台を継続 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア市場で82円台を割り込んだものの、前日同様

    82円台へ押し戻され、海外市場では82円台前半で小動き。

  • ギリシャへの支援ではユーロ圏財務相会合で合意に至ったものの、

    ギリシャの財政削減目標達成に対する懸念は依然払拭できず、ユーロドルは

    1.30から下落。NY市場では1.29台前半まで売られ、欧州債務危機

    の根本解決にはなお長い道のりが続くとの印象。

  • 株式市場は続落。米経済指標の改善や欧州からの好材料にも反応せず、

    「財政の崖」回避への動きが遅いとの見方が浮上。ダウは89ドル下げ、

    1万2900ドル台を割り込む。

  • 債券相場は続伸し、長期金利は1.64%前後まで低下。2年債入札では

    需要が過去最高を記録する。

  • 金、原油はともに続落。

  • 10月耐久財受注 → 0.0%

  • 9月ケース・シラー住宅価格指数 → +3.0%

  • 11月消費者信頼感指数 → 73.7

  • 11月リッチモンド連銀製造業指数 → 9

  • 9月住宅価格指数 → +0.2%


    本日の注目イベント




    • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感(確報値)

    • 欧   プラート・ECB理事講演

    • 欧   アスムセン・ECB理事講演

    • 欧   イタリア・中長期債入札

    • 米   7-9月GDP(確報値)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   10月中古住宅販売成約指数

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(フランクフルト)




    大方の予想通り、今月4回目のユーロ圏財務相会合ではギリシャ

    向け支援融資問題で合意しました。

    市場の反応は、予想通りだったことと、ギリシャの経済状況を考え

    たら今後の財政削減目標達成に不安が残ることからユーロは下

    落しています。

    ユーロドルは昨日の早朝に「ユーロ圏財務相会合で合意」との

    第一報で1.30台に乗せる場面もありましたが、

    そこを天井に上値が重い展開が続いています。

    一方ドル円は堅調に推移し、上値の重さが意識されながらも大き

    な調整も無く、NY市場では82円台で取引を終えました。

    昨日のアジア市場では81円86銭まで下落する場面もありました

    が、深押しは観られず、押し目を待っても買えない状況が続いて

    います。

    ギリシャ問題は一応目の前のハードルを超え、さらに昨日多く発表

    された米経済指標は全て事前予想を上回っていました。

    それでも上昇しないドル円を、ドルロングの市場参加者から見れば、

    「ドルの上値が重い」と感じているかも知れません。

    ドル円が米経済指標の改善に素直に反応しないのは、米長期金利

    が低水準に留まっていることと相関しています。

    そしてその金利が上昇しない理由は、米株式市場の上値の重さに

    起因していると考えられます。

    株式関係者からも「欧州や米経済指標の改善など好材料があった

    にも拘わらず、財政の崖問題の先行きが依然として不透明だった」

    といった意見が聞かれ、これが株価の重しになっているようです。

    オバマ大統領は昨日からこの問題を回避するために、与野党協議

    を再開しています。

    「財政の崖」を回避しなければならないという点では両者は一致して

    いますが、富裕層の減税を認めるかどうかについては依然として、

    認められないとするオバマ大統領と共和党との溝は埋まっていません。

    富裕層に対する適用税率を他の所得層より引き下げるか、あるいは富

    裕層に対する減税措置を期限付きで認めるなどの方法で、妥協点を

    見出すのではないかと予想しますが、残された時間は多くありません。

    このように、残された時間も意識され、米「財政の崖」問題に対する懸

    念が米株式市場の上値を抑えています。

    昨日は上海株式市場も節目の「2000」を割り込み、3年8ヵ月振りの

    安値を記録しました。

    一方日経平均株価は円安効果と、さらなる緩和期待から9400円台

    を回復しています。

    日本の株式市場が世界的に見ても完全に「出遅れている」ことは明

    らかですが、時価総額で世界有数のマーケットの2つが「調整局面

    入り」している状況で、日本株だけが上昇を続けるとも考えにくいと思

    います。

    日本の株価が急落すれば「リスクオフ」から、ドル売り円買いの流れ

    が加速します。

    その意味でも今後の日経平均株価の動きにも注意が必要です。

    連日ドル円では「調整」が必要と書いてきましたが、82円を割り込む

    と押し戻される展開が続いています。

    一方「日足」チャートでは上値が徐々に切り下がっているのが観て取

    れます。

    また「1時間足」ではドルの戻りは、「一目均衡表の雲の下限」と「120

    日線」で頭を抑えられていることも確認できます。

    ドル円の下値は底堅いとは言え、テクニカル的にはひとまず下落に転

    じてもおかしくはありません。

    その際のメドは81円80銭前後かと予想します。

    この水準を割り込むと「本格的な調整モード入り」と観ることができそう

    です。

    毎週末に発表されるシカゴ先物市場の建て玉は、米国の祝日の関係

    で今週月曜日に発表されました。

    足元の円安傾向を考えると、個人的には過去最高水準にまで円売りが

    進んでいるのではないかと予想していましたが、ネット売り持ち枚数は

    5万1千枚程度でした。

    それでもその前の週に比べると大幅な売り持ち枚数の増加です。

    ヘッジファンドなど投機筋の枚数は、過去の経験則から7万枚を超え

    ると利益確定の反対取引をすると言われています。

    この枚数は11月20日時点のものですから、その後の円安傾向を考え

    ると7万枚前後に達している可能性もあります。

    投機筋が「円売り」ポジションに転換したのは10月23日時点からです。

    基本的にはトレンドを追求しながら、中長期のポジション形成を行うの

    が彼らの手法です。

    仮に7万枚を超えても売り持ちポジションを維持しているとしたら、彼ら

    は長期的な視野で円安を予想していることにもなります。

ギリシャ報道でユーロドル一時1.30台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア市場朝方に記録した82円63銭を頂点に下落。
    豪ドル円などクロス円の売りに押された部分もあり、欧州時間では一時
    82円台を割り込んだものの、その後は82円台前半で小動き。

  • ユーロドルも1.30台には届かず、ユーロ圏財務相会合の結果を
    見極めたいという雰囲気が優勢。1.29台半ばを挟み一進一退。

  • 株式市場は反落。「財政の崖」を巡る交渉が本格化し、ギリシャ問題と併せ、
    不透明感が漂う。年末商戦の「ブラックフライデー」の結果が予想通りだった
    ことも株価の重しに。ダウは小幅安、ナスダックは小幅高で取引を終える。

  • 債券相場は小幅に反発。ギリシャ支援問題が難航するとの見方から債券への
    需要が高まった。

  • 金、原油はともに小反落。



本日の注目イベント


  • 欧   スペイン・短期債入札

  • 欧   イタリア・ゼロクーポン債入札

  • 英   英7-9月GDP(改定値)

  • 米   10月耐久財受注

  • 米   9月ケース・シラー住宅価格指数

  • 米   11月消費者信頼感指数

  • 米   11月リッチモンド連銀製造業指数

  • 米   9月住宅価格指数

  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演(ベルリン)

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(ベルリン)

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演(カナダ)



ドル円は昨日の欧州市場で4日振りに82円台を割り込み、81円92銭まで

下落しましたが、勢いはなくNY市場では82円台前半で小動きの展開でした。

先週22日に82円84銭まで上昇し、その後小幅な調整を経て昨日は再び

上昇し、82円63銭までドル高が進みましたが、その後の調整も「小ぶり」

でした。


82円台半ばから上の水準を2回試したことになりますが、83円には

届かなかったことから、この水準が徐々に重くなってきたように思います。

「調整が必要」とのコメントも書いて来ましたが、今のところまだ不完全で、

現在も「調整の過程」にいるものと思われます。


昨日は先週末のNY市場で株価が急騰したことを背景に、日経平均株価も一段高と

なり、ドル買い材料に後押しされた格好でしたが、結局株価も小幅高に終わり、

ドル円は82円台前半まで押し戻されました。

83円を目指すには好条件が揃っていたにも拘らず、上抜けできずに下落に

転じています。

これまで、「無制限の金融緩和」、「2-3%の物価上昇率」、「日銀法改正」、

そして「日銀による建設国債引き受け」など、安倍自民党総裁からは円安を促す

発言がポンポン飛び出してきましたが、これらの賞味期限もそろそろ切れてきた

感じもします。

まだ衆院選の告示もされていない中やや期待感が先行したようですが、今後は

それらの政策の中身にどれだけ実現性があるかという点に焦点が移ってくるの

ではないかと思います。

このあたりの背景がドル円の上値を徐々に重くしているように感じられます。


ドル円は足元の動きが「調整の過程」だとすれば、今週にかけて本格的な調整を

する可能性が高いと見ます。

81円台半ば、あるいは81円台前半までの調整があってもおかしくはありません。

そして12月16日の選挙に向け再び82~83円の上値を試す展開を予想しています。


今朝方からユーロドルが乱高下を繰り返しています。

早朝に、「ユーロ圏財務相会合ギリシャ支援で合意」との報道で、1.29台

後半から1.30台に乗せた後、今度は「ユーロ圏財務相会合依然継続されている」との

報道があり、1.2973まで下落するなど、ギリシャを巡る報道に振り回されています。

市場では「今回の会合では何らかの合意に達する」と言った楽観論が優勢ですが、

ギリシャへの330億ユ-ロ(約3兆5千億円)の融資は実行されると予想されます。


ギリシャ問題がある程度の前進を見れば、再び「リスクオン」の流れが加速し、

円売りユーロ買いなど、円安が進みそうですが、ユーロ円の107円台、あるいは豪ドル円の

86円台では昨日観られたように、利益確定の売りも出て来やすい水準です。

やや長い目で見て、ドル円が85円に向かうようであればクロス円のもう一段の上昇も

考えられますが、それには米「財政の崖」問題の解消や、米長期金利の上昇といった

支援材料が必要になることから、まだしばらく時間が必要です。


短期的な値動きを表す「1時間足」を観ると、ドル円は重要な「120日線」を下回って

います。

「MACD」も「ゼロの軸」を割り込んでいることから、反発しても上値は限定的と

予想されます。

メドとしては82円14銭、そして82円28-30銭辺りがレジスタンスになりそうです。

豪ドル円約4ヵ月振りに86円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は82円台で堅調に推移。米株式市場が大幅な上昇を

    見せたこともあり、82円前半から82円49銭まで円が売られる。

  • ユーロドルも大幅に上昇。独ifo経済研究所が発表した企業景況感指数が

    前月比で上昇したことが、欧州景気の楽観に繋がった。ユーロドルは一時

    1.2991と、約3週間ぶりの高値を記録。ユーロ円も107円目前まで

    ユーロ高が進む。

  • 株式市場は大幅高。独企業景況感の好転と、米国の年末商戦への期待

    から買われ、ダウは3週間ぶりに1万3千ドルの大台を回復。

  • 債券相場は続落。株高に加え、欧州不安が後退するとの観測から

    売りもの優勢となり、10年債利回りは1.69%台に。

  • 金価格は大幅に続伸。ドルが対ユーロで売られたことが手掛かり。

    原油は小幅に続伸し88ドル台に。


    本日の注目イベント


    • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(10/30日分)

    • 独   独12月GFK消費者信頼感調査

    • 欧   ユーロ圏財務相会合


      ドル円は3連休前の22日の欧州市場で、一時82円84銭まで

      ドル高円安が進み、翌日には82円06銭まで下落していますが、

      これを「調整」と呼んでいいのかどうか迷うところです。

      円安のスピードがやや早すぎるので、「調整」が必要ではない

      かとのコメントを掲載しましたが、それでも82円台は維持してい

      ることで、値幅としてはやや物足りない気もします。

      ドル円はここ2週間で約3円60銭ほど円安が進み、本来値動

      きの少ない円としてはやや異例な動きです。

      安倍自民党総裁の相次ぐ「円安誘導発言」に反応したこともあ

      りますが、11月4日のオバマ大統領再選をきっかけに急激に進

      んだ株安が落ち着きを取り戻したことも、今回の円安要因である

      ことは見逃せません。

      米株式はリスク商品の象徴の一つです。

      株価が上昇に向かえば、リスク許容度が増し、高金利の通貨が

      買われ、低金利の円が売られ円安が進みます。

      先週末には、豪ドル円が7月8日以来、約4ヵ月半ぶりに86円

      台に乗せたことが、正に「リスク選好」が進んだことを表している

      と言えます。

      低金利の円とドルを売る動きは、ユーロドルにも波及しており、

      ユーロドルも1.30台目前まで上昇しています。ギリシャ支援が

      未だに決まらず時間だけが経過している状況に加え、フランス

      の格下げなどがあったにも関わらずユーロは対ドルでも、対円で

      も堅調に推移しています。

      これもリスク許容度が高まったことが背景だと説明できそうです。

      ただ、それでも気になるのは米長期金利の水準です。

      先週末にはNYダウが172ドルも上昇し、1万3千ドルの大台を

      回復したにも関わらず、米長期金利は依然として1.7%を下回

      っています。

      米長期金利の反発なくして、ドル円の本格的な転換は考えにく

      いことから、中長期的なスタンスで円安がさらに進むかどうかにつ

      いては迷いが生じます。

      市場参加者の多くが「円安はさらに進む」と予想し始めたことも、

      相場の過熱感を表していると言えなくもありません。

      ここまで来れば、上値のメドは今年3月10日に記録した84円18

      銭が意識されますが、ここは慎重になる必要もあります。

      衆院選までは約3週ありますが、この間に報道されるメディアの政

      党支持率などにも目配せが必要でしょう。

      今回の「安倍発言」に関しても、現実的ではない政策も含まれて

      おり、一部には円安の賞味期限は12月16日の選挙までといった

      「さめた」見方もあります。

      円が売られ易い地合いであることは事実ですが、この先どこまで

      円安が進むのかについては、83円~84円が重要な水準になっ

      てくるのではないかと予想しています。

      円は対ドルだけではなく、ユーロなど主要通貨に対しても大幅な

      円安水準です。

      そのため、利益確定の売りが出易い状況かと思われますが、個

      人投資家の中には既に「決済済み」の方も多く見受けられます。

      そのため、むしろ「売り上がっている」ポジションのストップの買い

      が持ち込まれる可能性もあります。

      本日のドル円は82円65~85銭の水準が抜けるかどうかに注目

      していますが、ドルは堅調に推移すると予想します。

円の下落止まらず 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 円は主要通貨に対してさらに下落。ドル円は欧州市場で82円台に乗せた後、

    NY市場では82円56銭まで円売りが進む。日本の貿易収支の赤字幅拡大や、

    根強い緩和期待が円売りを主導しているが、急ピッチな円安にやや警戒感も

    台頭。

  • ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援を巡る結論は出ず、ユーロドルは

    一旦1.28台前半から1.27台前半まで急落したが、その後急速に切り返し

    元の値位置に戻す。

  • 株式市場は反発。ギリシャ支援問題では悪材料だったものの、イスラエルと

    ハマスの停戦を好感しダウは48ドル高。

  • 債券相場は続落。ギリシャ支援では合意に至らなかったものの、依然見通しは

    楽観的。10年債利回りはほぼ2週間ぶりに1.68%台に。

  • 金、原油はともに小幅ながら反発。

  • 新規失業保険申請件数 → 41.0万件

  • 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値) → 82.7

  • 10月景気先行指数 → +0.2%


    本日の注目イベント



    • 中   中国 11月HSBC製造業PMI

    • 独   独11月製造業PMI

    • 独   独11月サービス業PMI

    • 欧   EU首脳会議(23日まで)

    • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI

    • 欧   ユーロ圏11月サービス業PMI

    • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)

    • 欧   スペイン長期債入札

    • 米   NY市場休場(サンクス・ギビング・デー)

    • 加   カナダ9月小売売上高




    円の下落は止まらず、海外市場では82円台半ばまでドル円は

    上昇しました。

    日米共に祝日を控え、ドルの上昇も急ピッチであることから、そ

    ろそろ「調整」の動きも予想されましたが、

    昨日のこの欄で指摘したように「海外主導の円売り」に、円は対

    ドルだけではなく、対ユーロや豪ドル、あるいはポンドに対しても

    弱含んでいます。

    昨日朝方に発表された日本の10月貿易収支では、赤字幅が

    市場予想を上回っていたことからドル円は81円台半ばから81

    円台後半まで円売りが加速しました。

    そして、昼過ぎにはユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援で

    合意に達しなかった、とのニュースが飛び込んでくるとユーロ

    ドル、ユーロ円が急落しましたが、その後の切り返しもまた急

    でした。

    円売りの流れは海外市場ではさらに加速し、ついに82円56

    銭まで円売りが進み、今年4月6日以来の円安水準を記録し

    ています。

    これは今のところ、フィボナッチ・リトリースメントの76.4%に

    あたる82円52銭とほぼ一致しており、もしここを頭に「調整」

    が始まれば「黄金比率」が機能したことになります。

    (詳細は11/21付け今日のアナリストレポートを参照)

    それにしても今週に入ってからの円売りの早さにはややとまど

    いもあります。

    再三指摘している様に、テクニカル上では「週足」でも完全に

    上抜けしていることから、ドルがさらに上昇することを

    示唆していますが、海外勢はこのテクニカルを中心にトレード

    を行っていることから、円に対する相場観を転換させているもの

    と思われます。

    思い出されるのは今年の2月から3月にかけての急速な「ドル高

    円安」の動きです。

    2月14日に実施された予想外の日銀による「追加緩和」に、ドル

    円は77円台から84円台まで、わずか一月足らずで上昇しました。

    84円台まで上昇した際には、「円は90円まで下落する」との見方

    も急速に台頭し、4年程続いた円高の流れが転換したといった相

    場観も多く見られました。

    その後、ドル円は緩やかでしたが徐々に下落していったことはご承

    知の通りです。

    雇用を中心に米経済指標の急激な悪化に、FOMCメンバーの中

    のハト派が「QE3」への言及を開始し米長期金利の低下を促し、そ

    の後大規模な緩和に踏み切ったことが背景でした。

    足元の米景気はその当時とは異なり堅調ですが、一方でバーナン

    キ議長は慎重姿勢を崩してはいません。FOMCメンバーの発言を

    総合すると、FRBが「出口戦略」を開始するメドは、失業率で5.5%

    ~7%、雇用者数では、少なくとも半年以上の間20万人以上の増

    加が続くことが「必須条件」になっていると読むことも可能です。

    また、現在の「ゼロ金利政策」を2015年半ばまで継続することも公

    言しています。

    そのため、米長期金利は今でも1.68%台と、歴史的に見ても低

    水準に留まっているわけです。

    このように考えると、テクニカル的には「ドル高への転換」の兆しを見

    せてはいるものの、ここからさらに無条件でドルを買っていいのか、

    迷う要因でもあります。

    今回のドル高の勢いは、2月~3月にかけてのそれとは異なってい

    るのかもしれませんが、もうしばらく慎重姿勢を維持したいと思います。

    ただそれでも言えることは、「円高の終わり」は既に始まっているとい

    うことです。

    市場は「円安材料」には敏感で、それ以外には反応しない「イビツ」

    な状況になっています。ここは冷静に対処したい水準かと思います。

ドル円81円後半まで円安が進む 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は住宅指標の改善を手掛かりに81円台半ばから堅調に推移。

    指標発表直後には81円76銭までドル高が進み、連日ドルの高値を更新。

    欧州債務危機への楽観的な見方もあり、ほぼこの日のドル高値圏で引ける。

  • ユーロドルは1.28台を挟み一進一退。ユーロ圏財務相会合の結果を

    見極めたいとのムードの中、方向感のないもみ合いに終始。

  • 株式市場はまちまち。バーナンキ議長の講演内容で一時下げ幅を拡大した

    ものの、引けは前日とほぼ同水準に。ダウは7ドル安、ナスダックは小幅な

    プラス圏で引ける。

  • 債券相場は「財政の崖」への懸念がやや和らいでいる事を背景に3日続落。

    10年債利回りも1.66%台まで回復。

  • 金は反落。原油価格もハマスが停戦に合意したことを受け大幅に反落。

  • 10月住宅着工件数 → 89.4万件

  • 10月建設許可件数 → 86.6万件


    本日の注目イベント






    • 日   10月貿易統計

    • 中   中国 10月景気先行指数

    • 独   独10年債入札

    • 欧   ポルトガル短期入札

    • 英   BOE議事録(11/7、8日分)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)

    • 米   10月景気先行指数



    ドル円は海外市場で81円76銭まで「ドル高円安」が進み、

    円は主要通貨に対して依然弱含む展開が続いています。

    80円台は底固めした可能性が高く、81円台も値固めして

    いる展開の様にも見えます。

    今週に入ってからのドル円は、東京市場ではドルの上値が

    重く、一方海外市場ではドル買い円売りが活発な動きを繰

    り返しています。

    これは、80円台~81円台が約半年から7ヵ月半ぶりの水

    準だということもあり、東京時間では実需のドル売りが出てい

    ることが背景で、海外市場では円の先安感が急速に台頭し

    ていることを反映した結果かと思います。

    「Bricks」という言葉の考案者でもある、ゴールドマン・サック

    ス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長は、「長期的

    に円安が続く」と、円に対してベアリッシュ(弱気)に転換した

    とレポートしています。

    ドル円は81円台半ばがやや壁となり、昨日日銀の決定会合

    の結果が出た際や、その後の白川日銀総裁の記者会見など

    を受けて下押しする場面もありましたが、下落幅は限定的で

    した。

    米国の「財政の崖」問題がなんとか回避できるのではないか

    との見方が広がり、さらに「ギリシャ支援」問題でも、少なくと

    もギリシャが向こう1年か2年程度持ちこたえられるような案を

    考えるだろう(ブルームバーグ)

    といった楽観的な見方も円売りを誘っている背景です。

    ドル円は81円76銭まで上昇したことで、14日の野田総理の

    「解散発言」以来、約2円30銭ほど円安に振れています。

    4営業日連続で円が下落している訳ですが、やや下落スピ

    ードも早すぎるのではないかと感じます。

    82円を目前に、一旦は「調整」する可能性もあります。また、

    今後さらに円安が進むには「調整」も必要です。

    仮に82円台を覗くような状況になれば、「80円台の底固め

    は完了」したと思われ、80円~85円の新しいレンジに

    入っていくと予想しています。

    これまで長い間79-80円台は「ドルの売り場」だったわけです。

    輸出業者にとっては、この水準でドルを円に換えておかないと、

    77円台でドルを売ることになる不安感が常にありました。

    正に、円高方向にバイアスがかかっていたことになります。

    足元の81円台後半の水準から82円台に乗せれば、輸出業者

    にとってようやく一息つける状況になり、「円先高観」といった

    呪縛から解放され、急いでドルを売ることを控えるようになります。

    一方そのような状況になれば反対に輸入業者の方があわててドル

    買いを早めに手当てすることになり、「リーズ・アンド・ラッグズ」

    が働いてきます。

    これが市場での需給に影響を与えることになり、さらに円安方向

    に進むというストーリーも考えられそうです。

    ドル円は8月の米雇用統計が発表された9月10日の77円13銭

    を底値に反発していますが、今週月曜日にも記述したように、

    「週足」までの比較的長いチャートでは全てドル上昇を示唆して

    います。

    今後さらに上昇するとすれば、「週足」の200日線が示す85円

    16銭が次のターゲットということになります。

    この水準は足元の水準からは余りも遠いため、もう少しインサイド

    のマイナーなレジスタンスも探して見る必要があります。

    3月15日の84円18銭から上記底値までの下げ幅は7円05銭

    です。

    この値幅をフィボナッチ・リトリースメントで確認して見ると、既に

    半値戻しは達成しています。

    また、61.8%にあたる、81円49銭も抜けています。

    その結果、フィボナッチでいうところの最後のレジスタンスのメド

    となる76.4%は、82円52銭になります。

    もちろん、その前の82円は「大台替え」ということで意識はされ

    易い水準であることは当然です。

    今週は22日~23日にかけて日米ともに祝日であることを考え

    ると、一旦利益確定のドル売りに押される可能性は低くはない

    と思われます。ある程度ポジションを軽くしておく必要があると

    考えます。

米株高でリスク回避後退 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円は昨日の朝方の81円59銭を頭に上値の重い展開が続いたものの、
    81円台を割り込むことはなく、米株式市場の急騰を手掛かりに81円40銭
    近辺まで値を戻して引ける。

  • ユーロドルは反発して再び1.28台に乗せる。本日から開催される
    ユーロ圏財務相会合に先立ち、欧州の財務担当当局者らが会合を開き、
    ギリシャ救済に関する合意形成を目指しているとの報道を手掛かりに
    ユーロ買い戻しが優勢に。

  • 株式市場は急反発。住宅市場の回復を示す2つの指標に加え、財政の崖
    問題でも楽観的な見方が広がり、ダウは207ドル高と、この日の高値で
    取引を終える。

  • 債券相場は反落。大幅な株高を背景に、一旦利益確定の売りに押され価格は
    下落。10年債利回りも1.61%台に上昇。

  • 金、原油はともに反発。原油価格は対ユーロでドルが売られたことと、
    中東情勢が一段と緊迫してきたことが背景となり、2ドルを超える上昇。

  • 11月NAHB住宅市場指数 → 46

  • 10月中古住宅販売件数 → 479万件



本日の注目イベント


  • 豪   RBA議事録

  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演

  • 日   白川日銀総裁記者会見

  • 独   独10月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏財務相会合(臨時会合)

  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演

  • 欧   スペイン短期債入札

  • 米   10月住宅着工件数

  • 米   10月建設許可件数

  • 米   バーナンキ・FRB議長講演

  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演




「財政の崖」問題への懸念からほぼ一貫して下落していた

NY株式市場が急反発を見せました。

先週末のオバマ大統領と議会指導部との協議で、「崖」回避に

向け12月下旬までに合意するとの楽観的な見方が広がったことと、

もう一つの懸念材料である「ギリシャ支援」問題でも、

救済に向けた動きが報告されたことが手掛かりとなっています。

ダウは先週末比207ドル、ナスダックは63ドルの急伸を見せ、

11月6日のオバマ大統領再選以来最大の上げ幅を記録したことに

なります。


これらを受け、為替市場でも「リスク回避」の流れが後退し、ドルと円が売ら

れ、ユーロ円などのクロス円は軒並み上昇しています。

「リスク回避」が後退すれば、低金利の円やドルが売られ易いことは当然ですが、

円はそれに加え、来月の選挙を睨んだ「政策の目玉」としての売り圧力にも

さらされていると言えます。


今朝の日経新聞は、自民党は衆院選の選挙公約に「日銀法改正の検討」を明記する

と報じています。

「明確な物価目標(2%)を設定し、目標達成に向け、日銀法の改正も含め政府

・日銀の連携強化の仕組みをつくる」との文言が盛り込まれる見通しだと報じています。

安倍発言で円安、株高が急速に進んだことで自信を深め、さらにこれまでの発言を

「マニフェスト化」することで選挙戦を優位に戦うという思惑を含んだものと

思われますが、記事によると、「みんなの党」や「維新の会」も同様な公約を掲げる

可能性にも触れています。

安倍自民党総裁はさらに、来年4月に任期を終える日銀総裁人事に関しても、

「インフレターゲットに理解を示す人物を充てたい」と言った発言もしており、

「円高是正」に向け、政府・日銀が一帯となって取り組む枠組みが着々と進められている

ように感じられます。

日銀は昨日から金融政策決定会合を開いており、今日午後3時半から白川総裁の

記者会見が予定されています。今回記者会見は非常に注目度が高いと考えます。

上述のように、日銀を取り巻く環境は日に日に厳しくなっており、金融政策に関する

圧力も強くなっています。

これらに対して白川総裁がどのような発言をするのかが注目されるからです。

それらの案に対して「理解はできるが、実現するのは困難だ」といった趣旨の発言をすると、

やや円買いドル売りに振れると思われ、「十分検討する余地がある」といった前向きな発言で

あれば円売り圧力が増すものと思われます。


ドル円はさすがに上昇ピッチが速いため、昨日の81円59銭を高値に調整が

続いていますが、それでも81円台は維持しており、海外市場でも81円11銭程度を

底値として反発しています。

これは「1時間足」の「雲」の上限にうまくサポ-トされているのが見て取れますが、

しばらく81円台での攻防が続くと予想されます。

今後しばらく81円台を維持できれば82~83円台までの反発も視野に入ってきますが、

「賞味期限」は来月の選挙までといった冷めた見方もできなくはありません。

ただ、それでも昨日の住宅関連指標の改善に見られたように、「財政の崖」問題が回避でき、

米景気の回復基調が鮮明になれば、予想外の円安が進むことも考えられます。

基本的にはドル底入れの可能性が高いと思われますが、まだ懸念材料が払拭できず

自分の中では試行錯誤が続いています。

もんもんとした時間はもうしばらく続きそうです。


ユーロドルの反発はギリシャ支援に前向きな結論が出るのではないか、との観測が

広がり買い戻しが進んでいます。

本日の会議に先立ち、フランスとドイツ、イタリア、スペインの担当者が事前にパリで

会合を持ったと伝えられています。

ユーロドルの1.28台前半は先週末にも上昇を抑えられた水準です。

これは「日足」の200日線がちょうどこの水準にあり、機能しているからです。

本日の会合の結果次第ではこの水準を抜け、1.30を目指すのではないかと

予想しています。

ギリシャへの支援が再び延期されるようだと1.26台に向かうことになりますが、

財務担当当局者同士が事前に協議していることを前向きに捉えたいと思います。



ドル円再び81円台半ばへ 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は週末のポジション調整もあり、アジア市場では81円を

    割る場面も見られドル高が一服。しかしNY市場では再び上昇に転じ

    81円44銭までドル高円安が進む。オバマ大統領が議会指導部と

    「財政の崖」回避に向けて協議を始めたことが材料に。

  • 前日1.28台まで反発したユーロドルは反落。中東での緊張の

    高まりもありユーロが売られドルが買われた。ユーロドルは一時1.27台を

    割り込んだものの、1.27台前半まで戻して引ける。

  • 米株式市場は反発。オバマ大統領とベイナー下院議長との協議が建設的

    だったことから、一時下げていた株価は反発。ダウは45ドル高、ナスダックも

    16ドル高で取引きを終える。

  • 債券相場は堅調。週間ベースでの米国債は4週連続で上昇し、10年債利回りは

    1.58%と、約2ヵ月振りの低水準。

  • 金は小幅に反発し、原油は1ドルを超える上昇で86ドル台に。

  • 10月鉱工業生産 → -0.4%

  • 10月設備稼働率 → 77.8


    本日の注目イベント



    • 日   9月景気動向指数(改訂値)

    • 日   日銀金融政策決定会合(20日まで)

    • 欧   デギンドス・スペイン経済相講演

    • 欧   ワイトマン・独連銀総裁講演

    • 米   11月NAHB住宅市場指数

    • 米   10月中古住宅販売件数

    • 米   オバマ大統領、東南アジア歴訪

    • 米   ラガルド・IMF専務理事、アジア歴訪




    ドル円は先週末のアジア市場では何度か81円を割り込む場面があり

    ましたが、すぐに反発し81円台を回復していました。

    週末ということと、急速に円安が進んだことで利益確定のドル売りが出

    易い状況でしたが、NYでは日本の「追加緩和」観測も根強く、さらに

    オバマ大統領とベイナー下院議長との「財政の崖」回避に向けた協議

    が建設的だったと受け止められドルが買い戻されています。

    オバマ大統領はベイナー議長との会談で、「財政の崖」回避に向け12

    月下旬までに合意を目指すことで一致しました。

    協議には両氏の他に、ガイトナー財務長官、バイデン副大統領、民主

    党のリード院内総務なども出席しました。

    ガイトナー財務長官は会合後のテレビ番組で「良い会合だった。雰囲

    気は非常に良好だった。数週間以内に実行可能だと思う」と語っており、

    富裕層の減税を巡っての妥協点が見いだせる可能性が出てきたと思わ

    れます。

    「全てを詰めるまでにはまだ長い道のりがある」といった見方があるものの、

    先ずは回避に向けた一歩を踏み出した点では評価できます。

    下落を続けている米株式市場も好感し、オバマ大統領再選以来最も値

    幅の大きな反発を見せてます。

    ドル円も一時81円44銭まで反発し、前日に記録した81円46銭に迫っ

    ています。

    81円50銭を明確に上抜けすれば、さらに上昇に弾みがつくことも考えら

    れ、市場はドル買い円売りが優勢な状況です。

    来月16日に選挙が行われる衆院選について、今朝のメディアの調査で

    は自民党が、民主党支持を大きくリードしている内容を伝えています。

    今や自民党の安倍晋三総裁の発言が市場に影響を与えていることから、

    多少選挙を意識しての発言であることを割り引いても、市場は同氏の講

    演内容等に注目しています。

    このまま選挙で自民党が勝利すれば「安倍総理」が誕生することになり

    そうです。これまで以上に「円高阻止」と、「デフレからの脱脚」に前向き

    な姿勢が評価され、実際にその具体策は明らかにされていないものの、

    市場の期待は高まっています。

    それだけに、仮に総理に就任して期待外れになるようだと、円高ドル安

    が進むリスクはありそうですが、ここはひとまず「お手並み拝見」といった

    ところでしょうか。
    ドル円は長いトレンドを表す「週足」でも「120日線」を完全に上抜け、そ

    の上にあった「雲」も抜けています。

    今後さらに上昇した際には、最後のレジスタンスになると見られる「200

    日線」は85円16銭の位置にあります。

    一旦上昇に弾みが付けばその間には特に目立ったレジスタンスはない

    ことから、上記「財政の崖」問題が解決し、

    欧州債務危機問題が落ち着きを見せるようだと、今年のドル円の最高値

    である84円18銭に向かうことも考えられるかもしれません。

    14日に野田総理が「16日に解散します」と発言して以来、急速に円安

    傾向が強まってきましたが、今回のドル高円安傾向は、これまで何度も

    ドルの戻りを抑えられてきた状況とは異なっていると思われます。

    本日から日銀金融政策決定会合が開催されます。

    9月、10月と2ヵ月連続で「追加緩和」を実施したことから、さすがに今

    回の政策変更はないと見られますが、明日の白川総裁の記者会見の

    内容は注目されます。

    安倍総裁が日銀に対するプレッシャーを強めた後だけに、安倍総裁の

    提言は現実的ではない、と言った否定的な発言が出ると、大きく円高

    に振れる可能性もあり、反対に安倍総裁の提言に対して前向きな発言

    をするようだとドル高に振れるため注意が必要です。

円一段安で81円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は安倍晋三自民党総裁の講演での発言を受け一段高。

    海外市場では約6ヵ月半ぶりに81円46銭までドル高円安が進み、

    円が全面安。さらに追加緩和が実施されるとの観測が強まる。

    ドル円はもみ合い後やや値を下げたが81円台は維持。

  • ユードルも反発。ユーロ円の買い戻しが旺盛で、欧州景気の鈍化を

    示す経済指標にも関わらずユーロドルは1.28台まで上昇。ユーロ円も

    一時は104円ちょうどまでユーロ高に振れる。

  • 株式市場はもみ合いの末結局マイナスで引け、これで4日続落。ウォルマート

    の利益見通しが市場予想を下回ったことを嫌気しダウは28ドル安。

  • 失業保険申請件数の悪化などの経済指標に反応し、債券相場は堅調。

    10年債利回りはさらに低下し1.59%台を割り込む。

  • 金、原油はともに反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 43.9万件

  • 10月消費者物価指数 → +0.1%

  • 11月NY連銀製造業景況指数 → -5.22

  • 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → -10.7


    本日の注目イベント



    • 独   独・メルケル首相、ロシアのプーチン大統領と会談

    • 欧   ユーロ圏9月貿易収支

    • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁講演

    • 米   10月鉱工業生産

    • 米   10月設備稼働率

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演





      ドル円は一段と上昇し、NY市場では一時81円46銭と、今年4月以来

      約4ヵ月半ぶりの円安水準まで円が下落しています。

      円は対ドルではここ2日間で約1円30銭程度円安が進み、対ユーロに至

      っては3円50銭程度円安が進行しています

      ユーロ圏の不透明感が払拭できない中、対ユーロでの下落率が高いのは

      やはり投機的な「ユーロ円ショート」が積み上がっていたことが背景かと

      思われます。

      円は、14日の野田総理の「16日に解散します」という発言をきっか

      けに売られ

      始めました。この時の相手は、安倍自民党総裁でした。

      そして昨日の昼過ぎに急速に円売りが強まったのも、安倍総裁の講演が

      きっかけでした。

      安倍総裁は都内で講演を行い、自分が総理になった際には日銀と協力し

      金融緩和を積極的に進めていく、と発言し、さらに市中銀行が日銀に預

      けている預金に0.1%の金利を付利するのではなく、ゼロかマイナス

      でもいいと発言したことで、ドル買い円売りが加速しました。

      ドル円は80円30銭近辺から半ばまで上昇し、オバマ大統領再選前に

      記録した直近の高値である80円68銭を抜けると上昇の勢いも増し、

      80円95銭まで円が売られました。

      その後欧州市場に入っても円売りの勢いは止まらず、節目の81円にあ

      っさり乗せ、NYでは81円46銭までドル高が進み、それ以降、もみ

      合いながらも一度も81円台を割り込んではいません。

      それにしても、安倍総裁の発言がこれほどまでに市場に影響を与えるの

      は想定外でした。

      かつて大蔵大臣(現財務大臣)や日銀総裁の発言で市場が動いたことは

      何度もありましたが、現時点では野党第一党の総裁です。

      市場は完全に安倍総理を織り込んでいることになります。

      これまでに何度も指摘してきました80円台半ばと、80円台後半の、

      重要な水準が抜けたことで、テクニカル上では

      「週足」の「120日線」も、一目均衡表の「雲」も上抜けをし、次

      のターゲットは85円台前半にある「200日線」ということになり

      ます。

      ただこれも「週足」であるため、ローソク足が完全に抜け切るには来

      週週明けのオセアニア市場で81円台から取引が開始される必要があ

      ります。

      現在の水準では81円台を上回ってはいますが、まだ「雲」に絡(か

      ら)まっている段階です。この上抜けが完了すると、ドル円はさすが

      に上昇傾向がさらに高まることが考えられます。

      その結果、昨年10月31日に記録した75円台は「大底」だった可

      能性が出てきます。少なくともテクニカル的には上昇傾向を確認した

      ことになります。

      その意味でも今日の東京市場と海外市場での動きが注目されます。

      テクニカル上ではドルの底値を確認する可能性が高まってはいますが、

      この状況は今年の2月中旬から3月中旬にかけて、ドル円が急速に反

      発して84円18銭までドル高が進んで状況にも似ています。

      日銀が予想外の追加緩和に踏み切り「バレンタイン・ギフト」とも言

      われたあの状況です。

      チャートでは重要な「52日線」を抜け84円台まで一気に8円ほど

      上昇しましたが、結局「120日線」に

      捕まってしまい、時間をかけながらゆっくりと77円台まで落ちて行

      きました。

      今回のドル円の上昇も、同様なことが起こるのかやや疑心暗鬼のとこ

      ろもあります。特に、昨日は新規失業保険申請件数など、米経済指標

      は軒並み悪化してしてお

      り、米株式市場ではオバマ大統領再選以来株価が下落しており、この

      間の下げ幅は775ドルにも達し、率にして5.85%も下落してい

      ます。

      その結果米債券は買われ10年債利回りは低下し、昨日の水準は1.

      59%程度まで低下しています。

      ご承知にように、米金利とドル円には強い相関関係があり、米金利

      が低下しながらドル高円安が続くとも思えません。

      また、日本の株式市場も昨日は大幅高で、NYダウの大幅安には逆

      行しています。

      昨日もNYダウは28ドル安であったことから、本日の日経平均の

      動きも注目されます。

      昨日と同様、円安を好感して上昇するのか、あるいはさすがにNY

      株の下落に引っ張られるのか見て行きたいところです。

      安倍総裁の発言を手掛かりに円安機運が優勢な状況です。

      上述のように、このまま一気に円安傾向に進むかどうかはまだ判断

      できません。

      米国では12月末で「ツイスト・オペ」の期限が切れるため、再び

      「追加緩和」を行うのではないかとの見方もあります。

      バーナンキ議長は昨日の講演で、回復基調が鮮明だと思われる住宅

      市場についても「住宅の回復は程遠い」といった発言をし、慎重姿

      勢を崩していません。

      米「財政の崖」問題と、日本の「政権交代・追加緩和」との綱引き

      になっており、今の所、後者が優勢な状況といったところです。

      綱引きの動きをもうしばらく注視したいと思います。

      14日の国会での党首討論をビデオで観ましたが、近頃の「お笑い

      番組」より遥かに見応えがありました。

      解散時期を探ろうとした安倍総裁に対して、野田総理は条件を飲む

      なら「16日に解散します」と発言。安倍総裁は想定外の言葉にや

      や戸惑った表情を浮かべて

      いました。

      こちらの「綱引き」は、どうやら野田総理の勝ちだったように感じ

      ました。

党首討論を受け円全面安 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア市場でのドル高円安の流れを受け上昇。NYでは80円台を

    回復し、80円31銭までドル高が進む。日本の政権交代観測が強まり、追加緩和

    の可能性が浮上したことを背景に円は全面安に。

  • ユーロドルも、ユーロ円の買い戻しの影響もありユーロ高ドル安に。

    1.27台前半が重かったものの、抜けると1.27台後半まで上昇。

    前日100円台前半を付けたユーロ円も急速に値を戻し、102円台半ばまで

    ユーロが買い戻される。

  • 株式市場は小幅高で始まったものの、依然として「財政の崖」問題が重しとなり

    引けにかけて急速に値を崩す。ダウは一時200ドルを超える下げを見せたあと、

    185ドル安で引ける。

  • 債券相場は堅調。10年債利回りは1.6%台を割り込んでいるため、高値警戒感

    から一段の上昇には繋がらず前日と同水準で取引を終える。

  • 金は小幅に反発。原油は中東情勢の緊迫を背景に1ドル高。

  • 10月生産者物価指数 → -0.2%

  • 10月小売売上高 → -0.3%


    本日の注目イベント






    • 独   独7-9月GDP(速報値)

    • 欧   ユーロ圏7-9月GDP(速報値)

    • 欧   スペイン7-9月GDP(速報値)

    • 欧   イタリア7-9月GDP(速報値)

    • 欧   ECB月例報告

    • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(確報値)

    • 欧   アスムセン・ECB理事講演

    • 英   英10月小売売上高

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   10月消費者物価指数

    • 米   11月NY連銀製造業景況指数

    • 米   11月フィラデルフィア連銀景況指数

    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演

    • 米   バーナンキ・FRB議長講演

    • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演

    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演





    「16日に解散します」

    野田総理のこの一言がドル円に大きな影響を与える結果になりました。

    昨日の国会での党首会談の席上、野田総理は衆議院定数の削減を

    条件に16日の解散を約束しました。昨日の午後3時過ぎにこの発言

    が伝えられると、79円50銭近辺で推移していたドル円は上昇に転じ、

    海外市場では再び80円台前半まで円安が進みました。

    この欄でも何度か記述しましたが、民主党政権の不人気が広がってお

    り、今選挙をやれば自民党が政権を奪回する可能性が高く、現在自民

    党総裁である安倍氏が「総理」に就任することは確実視されています。

    安倍総裁はこれまで自分が総理になった際にはデフレからの脱却を全

    力で行うことを公言しています。

    11月7日の講演では、10月30日に決定された日銀の追加緩和に対し

    て「市場はほとんど反応していない」とし、日銀が2月に導入した中長期

    的な物価安定のメドについても「メドは天気予報みたいなもの。責任も

    説明責任も伴わない」と批判しています。

    さらに、「インフレターゲットを設け、達成できなければ責任を取ってもらう」

    とも発言し、デフレからの脱却に強い姿勢で臨むことを宣言しています。

    また、日銀が1%のインフレ率をメドにしていることについても、「あくまでも

    3%達成するまでは基本的には無制限に金融緩和をしていただく必要が

    ある」とも語っており、総理に就任した際には日銀に対するプレッシャーは

    さらに増すと予想されます。

    このような発言をしていることから、解散→自民党政権奪回→安倍政権誕

    生→追加緩和 との図式が連想されドル高に振れたものと思われます。

    3%の物価上昇率を達成することは簡単ではありません。

    その具体的な手段も明かにされてはいません。

    しかし、現政権に比べより積極的な「デフレからの脱却」「円高是正」への

    姿勢は評価できそうです。

    ドル円はこれらを手掛かりに海外市場では80円31銭まで円安が進み、

    前日に100円33銭まで下落したユーロ円は

    102円40銭前後まで反発するなど、一夜にして円全面安の展開に転じ

    ています。

    オバマ大統領再選前には80円68銭までドル高に振れたものの、その

    後は米「財政の崖」問題と欧州での「ギリシャ」問題に焦点があたり急速

    に「リスク回避」の状況が拡大し、円とドルが買われ、そのドルに対しても

    円は強含む展開でした。

    今年春先に見られたように、市場が不安定になると安全資産の円が買わ

    れる傾向はありますが、その時と今の状況は明らかに異なっており「二匹

    目、あるいは三匹目のドジョウを狙う」状況ではありません。

    日本の潜在的な円安要因が顕在化してきたからです。

    貿易赤字はこのままでは、2011年には2兆5千億円の過去最大の赤字

    額を記録した倍以上の額になりそうです。

    安定的に黒字を続けてきた経常収支でも、季節調整済みの数字とは言え

    単月では「31年半ぶり」の赤字でした。

    市場で取引される需給の面でも徐々に変化が表れてきているということです。

    さらに内閣府の調査でも「既に景気後退に入っている可能性が高い」とされ、

    月例経済報告でも景気の基調判断を下方修正するとの観測も出ています。

    ここでもさらなる「追加緩和」と「円高是正」の必要性が浮上します。

    80円31銭まで上昇し、しっかり80円台で海外市場での取引を終えたドル円

    ですが、このまま80円台を維持できるかどうかはまだ不透明です。

    「財政の崖」問題やギリシャへの支援問題がこじれれば、再び円が買われ79

    円台に押し戻されることは十分考えられます。

    オバマ大統領は昨日の講演では改めて「富裕層への増税は必要」との考え

    を表明しました。

    大統領は今日にも経済界首脳12人と会談をします。

    ここでも「財政の崖」回避に向けた方法を話し合うものと見られますが、同時

    に富裕層への増税についての理解を求めるものと思われます。

    また明日には民主・共和両党の議会指導部と会い、正式に協議を開始する

    と伝えられています。

    足元ではやや円安傾向が強まってはいるものの、80円台定着にはまだ時間

    がかかりそうです。

ユーロ円続落し、一時100円台前半 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は79円台前半まで緩やかなドル安が続いたものの、NYでは

    株式市場が反発したことや、クロス円の買い戻しなどが入ったことで

    下げ止まり、79円台半ばまでドルが反発。

  • ユーロドルはユーロ圏財務相会合でギリシャ支援への合意がなされなかった

    ことで下落。欧州市場では一時1.2661まで売られ約2ヵ月振りの安値を記録した後、

    NY市場では1.27台を回復するなどギリシャ情勢を睨み神経質な展開が続く。

  • 株式市場は小幅高で推移していたものの、引けにかけて値を崩し、ダウは

    前日比58ドル安。金融株などが下げを主導。

  • 債券相場は続伸。依然として「財政の崖」問題などが不透明なことから

    買い物を集め、10年債利回りは約2ヵ月振りに1.59%台まで低下。

  • 金、原油は小幅に続落。

  • 10月月次財政収支 → -1200億ドル




本日の注目イベント



  • 豪   豪11月ウエストパック消費者信頼感

  • 欧   ギリシャ7-9月GDP(速報値)

  • 欧   ポルトガル7-9月GDP(速報値)

  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産

  • 英   英10月雇用統計

  • 英   BOE四半期物価報告

  • 米   FOMC議事録(10/23,24日分)

  • 米   10月生産者物価指数

  • 米   10月小売売上高

  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    ユーロがギリシャを巡る欧州情勢を睨みながら神経質な動きを

    繰り返しています。週明けの12日に開催されたユーロ圏財務

    相会合では、結局ギリシャへの支援については合意に至らず

    次回20日の会合に持ち越されました。

    ギリシャが要請していた財政再建の期限を2年間延長すること

    については承認されましたが、それによってさらに326億ユー

    ロ(約3兆2900億円)の追加資金が必要となり、その解決方法

    などは議論されていません。

    ギリシャが議会で緊縮法案などを可決したことについては評価

    する向きもありましたが、IMFなどは根本的な解決策を議論す

    べきだとの立場を主張し、会合でも支援に向けて温度差がでて

    きたようにも思われます。

    ギリシャは今週末に約50億ユーロの国債償還を控えていること

    から、その資金を調達するために昨日、短期債の入札を実施し

    ました。

    1ヵ月物と3ヵ月物で40億6000万ユーロ(約4100億円)を調達

    することに成功していますが、応札利回りはそれぞれ、3.95%

    と4.2%で、金利は高めでした。

    また、短期債のため1ヵ月後には償還を迎え再び資金調達が必

    要となり、まさに「自転車操業」の様相で、EUなどからの支援を

    仰がざるを得ない状況に変わりありません。

    ユーロは対円、対ドルでともに上値が重い展開が続いています。

    ユーロ円では昨日の欧州市場で一時100円33銭まで下落し、

    100円台が維持できるかどうかが焦点になりつつあります。

    NYでは引け間際まで株価が堅調だったことからユーロは買い

    戻され、101円台に乗せる場面もありましたが、

    今夜発表されるギリシャなどのGDPを睨みながらまだ不安定な

    状況が続きそうです。

    先週6日にオバマ大統領が再選されてから1週間が経過しました。

    この間株価はほぼ一貫して下落し、債券相場は上昇しています。

    オバマ大統領が「財政の崖」問題では強気の姿勢を崩していな

    いことで、共和党の反発も招いており解決する見通しが立ってい

    ないことが最大の理由です。

    大統領は昨日労組の幹部と会合を持ち、本日は経済界の幹部

    との会合を予定しています。いずれも富裕層への減税打ち切りを

    説明し、理解を得ようとしていますが溝は埋まっていません。

    米国では間もなくクリスマスシーズンを迎えることから、「財政の崖

    」問題はこのまま解決されずに時間だけが経過する可能性もありま

    す。

    格付け会社ムーディーズも、このまま不透明感が続けば「1段階の

    格下げ」の可能性がある、と警告しています。

    この問題は、ユーロ圏のギリシャを巡る問題と異なり、対処可能な

    問題です。

    オバマ大統領も、共和党も「財政の崖」は避けなければならないと

    いう点では一致しています。

    富裕層に対する減税措置を1年間の期限付きで延長するなど、い

    ずれ妥協点を見つけ解決されるものと信じていますが、残された

    時間はそれほど多くありません。

    本日の東京市場は動きづらい展開が予想されます。

    欧州市場に入るとユーロ圏の経済指標が多く発表されることから、

    本格的な動きは欧州時間からということになりそうです。

NY債券市場休場で相場は動かず 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は小動き。重要な経済指標の発表もなかったことから

    79円台半ばで一進一退。

  • ユーロドルも同様に動きが鈍く、1.27台前半で推移。

    値幅も20ポイント以内と閑散。

  • 株式市場は先週末の引け値水準で一進一退。小幅に上昇する場面があった

    ものの、ダウは結局マイナスで引ける。ベテランズデーのため債券市場が

    休場だったこともあり商いは低調。

  • 債券市場は休場。

  • 金は先週末と変わらず。原油は小幅に反落。



本日の注目イベント



  • 日   9月鉱工業生産(確報値)

  • 独   独11月ZEW景況感指数

  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)

  • 欧   ギリシャ短期債入札

  • 欧   ユーロ圏11月ZEW景況感指数

  • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁講演

  • 欧   ストゥルナラス・ギリシャ財務相、EU議員と会談

  • 英   英10月消費者物価指数

  • 英   英10月生産者物価指数

  • 米   10月月次財政収支


    NYダウは大引け10分前までは先週末比12ドル程度の上昇を見

    せていたが、結局「財政の崖」問題が重しとなり小幅ではあるがマ

    イナスで引けています。

    先週のオバマ大統領再選が決まって以来、ダウは430ドル程下げ

    ており、米株式市場における「財政の崖」問題への懸念は他の市

    場に比べ深刻のように見られます。

    米国民にとって株式市場は重要な運用先であり、株式を行ってい

    る割合は日本人に比べ、遥かに大きいため、影響も深刻かと思います。

    この問題を巡っては、オバマ大統領は13日から、労組幹部、ある

    いは財界幹部と会合を持ち、解決策について話し合うと、ホワイト

    ハウスは伝えています。

    また、ベイナー下院議長とも「財政の崖」回避に向け交渉を開始す

    るとしています。

    もう一つの懸念材料である「ギリシャ問題」も進展が見られません。

    昨日のユーロ圏財務相会合でもユンケル議長はギリシャが2013

    年度予算を議会で可決したことについて、

    「(ギリシャは)義務を段階的にこなしている」と評価しながらも、

    「(ユーロ圏財務所会合での)最終的な決定はない」

    と発言しており、今回の会合を経て融資を実行する可能性はない

    ことを示唆しています。

    ユーロ圏財務相としても、トロイカからの調査結果を踏まえた上で

    結論を出したい意向ですが、そのトロイカの調査結果の一部が示

    されました。

    それによると、ギリシャに財政赤字削減の目標達成に向けた時間

    的余裕を追加で2年与えた場合、2014年末までに150億ユーロ

    (約1兆5150円億円)、2015、16年でさらに176億ユーロ(約1兆

    7700億円)が必要になる可能性があると試算されています。

    これらの試算結果が財務相会合で報告されてるわけですが、ユー

    ロ圏各国財務相が果たしてこの報告を受け入れ、支援融資実行に

    ゴーサインを出すのかどうか微妙な状況です。

    サマラス・ギリシャ首相は1日も早く融資を実行してほしいと発言し

    ていますが、焦点はドイツの判断かと思います。

    既にショイブレ・独財務相はギリシャの努力を評価しながらも、今

    回の会合では融資実行で合意しないとの見通しを示しています。

    一方でルクセンブルクのフリーデン財務相は、ギリシャの行動を

    「感心している」とし、「われわれはギリシャとともに

    かなり長い道のりを歩んできたが、次の段階へもともに進むべきだ」

    と言明。さらにギリシャに2年の猶予を与えることで、「あらゆる問題を

    解決できるのならば、選択肢の一つかもしれない」と前向きな姿勢を

    見せています。(ブルームバーグ)

    このようにギリシャへの支援融資を巡る問題は微妙な状況ですが、

    仮に融資実行が引き延ばされるようだと

    今夜予定されている同国の短期債入札の結果も一段と注目されそ

    うです。

    ギリシャでは今週末の16日にも国債の償還が約50億ユーロ(約50

    50億円)あり、そのための資金が必要とされています。

    ユーロ圏各国財務相は、ギリシャへの融資を承認し、さらに2年間

    の猶予を認めるのか。あるいはこれ以上の支援はできないと「レッド

    カード」を突きつけるのか、今月末までに厳しい選択を迫られている

    と言えます。

「リスク回避」加速で円とドルが買われる 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米財政の崖問題と、ギリシャを巡る支援融資の不透明感から

    円が買われ、ドル円はNYで79円10銭、欧州市場でも

    79円07銭まで円高ドル安が進む。米経済指標の改善を手掛かりに

    引け値では79円台半ばまでドルが反発して越週。

  • 「リスク回避」の流れが収まらず、ユーロは引き続き上値の重い展開が

    続き、対ドルでは1.26台後半まで下落し、9月7日以来約2ヵ月振りの

    ユーロ安水準を示現。ユーロは対円でも一時100円台半ばまで下落。

  • 米株式市場は3日振りの小幅反発。消費者マインドが5年ぶりの高水準

    だったことを好感してダウは4ドル高。

  • 債券相場は3日続伸。財政の崖問題を懸念して引き続き需要が好調。

    10年債利回りは1.60%台まで低下。

  • 金、原油価格はともに続伸。金は直近底値から50ドルを超える

    反発。

  • 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 84.9




本日の注目イベント



  • 日   7-9月GDP(速報値)

  • 中   中国10月マネーサプライ(10/15までに発表)

  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)

  • 欧   クノット・オランダ中銀総裁講演

  • 欧   デギンドス・スペイン財務相、欧州議会委員会に出席

  • 米   ベテランズデー(債券市場は休場)


    引き続き「財政の崖」問題とギリシャへの支援融資を巡る不透明さから、

    株式市場を中心に「リスク回避」の流れが継続され、為替ではドルと円

    が買われています。

    円はドルだけではなく主要通貨全般に対しても買われ、ドルは対ユー

    ロなどでは続伸しています。

    「財政の崖」問題では、オバマ大統領は富裕層への減税は打ち切り、

    中間、低所得層への減税は継続したいと主張しているのに対し、共和

    党のベイナー下院議長は全ての所得層の減税継続を主張しており、

    両者の主張には隔たりがあります。

    しかし、9日両氏はそれぞれ別々に会見し、現行の税率を維持する一方

    で、歳入増加のため富裕層向けの税優遇措置を限定することで合意す

    る可能性が浮上したと、ブルームバーグは伝えています。

    オバマ大統領にとっては富裕層への増税要求を可能にするものであると

    同時に、ベイナー議長にとっては、自らが「容認できない」とする税率引

    き上げを回避できる方策になるのではないかとの期待もあり、今後の大きな

    焦点になりそうです。

    米国の「財政の崖」問題は早くから指摘されており、大きな懸念材料と見

    られていましたが、一方で多くの市場関係者はそれが「実際に起こる可能

    性は極めて低い」と考えているようです。

    「財政の崖」が実際に起きれば、米景気の急激な後退が世界中の景気

    に影響を与え、最も悲観的な識者は「最悪のケースでは1929年の世界

    恐慌の再来になる」と指摘する人もいます。

    先週のNY株式市場の大幅下落を見ると、確かに恐怖感を覚えますが、

    当時とはIMFなど安全網の態勢や中央銀行同士の結びつきなどが大

    きく異なり、現実的ではないと考えます。

    上記両首脳も、お互いの主張が「恐慌」に繋がることを望むわけもありま

    せん。どこかで妥協点を探ってくるものと思われます。

    もう一方の懸念材料であるギリシャ問題についても、ブルームバーグは

    「ギリシャ議会は12日、2013年予算案の採決を開始し、賛成票が可決

    に十分な151票に達した」と報じるとともに、「ギリシャ財務当局者は、11

    月末までに次回の融資が実行されると予想」といった内容の報道を行って

    います。

    ただし、これはあくまでもギリシャ側の希望であって、実際に融資するかど

    うかは、いわゆる「トロイカ側」が決定することになるわけで、これについて

    は10日付の独紙が「ショイブレ独財務相は、ユーロ圏財務相が12日の

    会合でギリシャへの融資実行を決定できないだろうとの見通しを明らかに

    した」と伝えています。

    このように、ギリシャを巡る問題は依然不透明です。

    ギリシャは今週末にも資金が枯渇すると見られており、同国財務省は短

    期国債を発行してこの危機を「しのぐ」と見られています。

    今後の為替相場を予想する上で、上記2つの懸念材料の行方が全てを

    決定します。

    ハードランディングになるのか、ソフトランディングに落ち着くのかで円が

    さら強含むのか、再び80円台に向かうのかが決まってきます。

    今週はその意味で注目材料の発表が多くあります。

    明日のEU財務相会合を始め、スペイン、ギリシャなどのGDPの発表も

    控えており、特にユーロが神経質な動きになるのではないかと予想して

    います。

米株価大幅続落で円全面高 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は大幅に下落。依然として財政の崖問題が意識されたことに加え、

    EU財務相らがギリシャ向け支援の支払いを「数週間」先送りする方針を

    示したことから、「リスクオフ」が一段と加速。ドル円はNY市場で

    79円32銭まで下落し、その他主要通貨に対しても全面高。

  • ユーロドルもギリシャ情勢を睨みながら神経質な展開が続く。ギリシャへの

    支援の遅れを材料に、一時1.2713までユーロ安が進むが、その後は

    1.27台前半から半ばでもみ合う展開に。

  • 株式は大幅に続落。財政の崖と、欧州危機の拡大懸念が重しとなり、ダウは

    前日の大幅な下げに続き121ドル安。引け値でも7月以来となる1万2800ドル台まで

    下落する。アップル株の下落が止まらず、市場全体の雰囲気を悪くしているとの声もある。

  • 債券相場は続伸。株価の大幅下落と、30年債入札が好調だったことから債券への

    需要が拡大。10年債利回りは1.61%台まで低下。

  • 金と原油は前日の急落の反動もあり小幅に反発。

  • 新規失業保険申請件数 → 35.5万件

  • 9月貿易収支 → 415億ドルの赤字





本日の注目イベント


  • 豪   RBA四半期金融政策報告

  • 日   10月マネーストック

  • 中   中国10月消費者物価指数

  • 中   中国10月生産者物価指数

  • 中   中国10月鉱工業生産

  • 中   中国10月小売売上高

  • 独   独10月消費者物価指数(確定値)

  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)


    ここしばらくドル円では緩やかな「ドル高円安」傾向が続くので

    はないかと予想しています。円安要因が顕在化し、ドル円の動

    きそのものが、これまでの動きとは異なってきたと感じていることが

    背景ですが、同時にここが「正念場」であるとも指摘してきました。

    80円台が定着するか、あるいは再び77円に向けて円高方向に

    戻ってしまうのか「分水嶺」でもあると述べてきました。

    それは依然として「二つの円高材料」が懸念されたからです。

    一つは、ご承知のように「財政の崖問題」です。

    オバマ大統領は再選が決まり、勝利演説を行った足でホワイトハ

    ウスに向かい、すぐさま「2期目」の執務に移りました。

    翌日には共和党が多数を占める下院のベイナー議長に電話を

    入れ、「財政の崖問題」解決に向けて妥協点を探りました。

    同議長はオバマ大統領の言葉に前向きの返事をしながらも、譲れ

    ない部分を主張することも忘れてはいませんでした。

    同議長は昨日の演説でも、富裕層に対する減税を止め、中間層

    と低所得層に対してのみ減税を継続したいとする大統領の政策

    に対して、富裕層を含め全てを所得者に対して減税を継続するこ

    とに言及しています。

    市場はこのような状況を敏感に読み取り「財政の崖問題」の解決は

    困難との見方から連日株式を売却し、安全資産である債券を購入

    し、その結果長期金利が低下し、ドル安円高に振れてる状況になっ

    ています。

    二つ目は欧州危機の再燃懸念です。

    ギリシャでは緊縮財政法案が議会で可決されたことで、同国に対

    する支援融資がスムーズに行われると思われていましたが、

    昨日の報道では、ユーロ圏財務相らは12日の会合ではギリシャ

    向け支援資金の支払いを承認しないと伝えられ、ユーロが大きく値

    を下げています。「リスク回避」の流れが加速したため、安全通貨で

    ある円が対ドルやユーロなどで買い戻され、円全面高の展開になっ

    ています。

    ドル円は昨日のNY市場で節目と見られていた79円60銭を割り込

    み、ストップのドル売りも巻き込み79円32銭まで下落しています。

    重要な節目を割り込んだことで、再びドルの上値が重くなりつつあり

    ます。

    テクニカルでは次の重要な節目は「週足」の52週線から読み取れ

    る79円14銭です。

    この水準を割り込み、さらに79円台を割るようなことになると、さす

    がに円先安感は大きく後退すると思われます。

    懸念された二つの円高材料が一気に表舞台に出されたことで、

    ドル円の先行きが混沌として来ました。

    ユ-ロ円も約3週間ぶりに101円台前半まで下落し、堅調に推移

    していた豪ドル円もさすがに値を下げています。

    そんな中でも救いは米経済指標の改善傾向ですが、ここでリセッ

    ションを示す内容に変化するようだと、ドル円は「元の鞘」に戻る可

    能性が急速に高まります。

    FRBが「QE4」に言及するシーンが現実味を帯びてくるからです。

    長期間にわたった大統領選が終わりました。

    今回の選挙で分かったことの一つに、メディアの報道が日米で大

    きく異なることです。

    本来メディアは事実を伝えることが使命で、中立と思っていましたが、

    多くの米メディアは「自社はオバマ支持」とか「ロムニー支持」を

    打ち出していました。

    日本ではなかなか考えられないことです。

    街頭でのインタビューでも支持者名をはっきりと言う人がほとんどです。

    物をはっきりと言う米国の文化はこのあたりから来ているのでしょうか・・・。

    良い週末を・・・・。

オバマ氏再選でNY株式大幅下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場

    ドル円は、米大統領選の結果を見ながら神経質な展開となり、

    ドル円は一時79円76銭まで下落したが、80円近辺で引ける。

  • ユーロドルは乱高下。オバマ大統領再選の報に、1.28台後半まで

    ドル安ユーロ高が進む場面があったが、欧州市場ではドラギ・ECB総裁が

    欧州の景気見通しに対する懸念を表明したことでユーロが下落。

    1.27台前半まで下落し、その後もみ合う。

  • 株式市場は大幅安。「財政の崖」問題が意識された上、ドラギ総裁の

    発言も不安を拡大。銀行、エネルギーセクターを中心に下げが加速し、ダウは

    前日比312ドル安となり、8月2日以来となる1万3千ドルの大台を割り込む。

  • 債券は大幅に反発。オバマ大統領の再選を手掛かりに「追加緩和」スタンスは

    継続されるとの見方が広がり、債券への需要が拡大。10年債利回りは大幅に低下。

  • 金は小幅に下落。原油価格は景気の悪化懸念から大幅安。前日の上昇分を

    吐き出す4ドル安で、約4ヵ月振りに84ドル台に。

  • 9月消費者信用残高 → 113.7億ドル




本日の注目イベント



  • 豪   豪10月雇用統計

  • 日   9月国際収支

  • 日   10月景気ウォッチャー調査

  • 中   中国 中国共産党大会開幕

  • 独   独9月貿易収支

  • 欧   スペイン長期債入札

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 欧   ギリシャ8月失業率

  • 英   BOE政策金利発表

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   9月貿易収支

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演





米次期大統領にオバマ氏が再選され、事前予想通りの結果になりました。

為替市場は比較的落ち着いた反応を見せましたが、株式、債券、それに

商品市場はかなりの「大商い」で値動きも大きかったようです。

昨日の東京時間では、大統領選の結果が東部地区から発表され、選挙

人の獲得数が出る度に神経質な展開を見せ、ドル円もロムニー氏優勢の

報に80円42銭までドルが買われる場面もありました。

午後になってオバマ氏再選が確定的になると、ドルが緩やかに下落しま

したが、事前に予想されていた「オバマ氏再選はドル安円円高とのシナ

リオ」はそれ程明確な動きでもなかった様に思います。

米国民はオバマ氏に次の4年間を託したことになりましたが、意識された

のはやはり、「財政の崖」問題でした。

大統領選と同時に行われた議会選挙でも、これまで通り上院は民主党、

下院は共和党が多数を占める「ねじれ」は解消されず、オバマ次期政権

にとっても政策運営を行ううえで困難さが付きまといます。

特に株式市場の反応は「ねじれ」が解消されなかったことから、「財政の

崖」問題も簡単には解決できず、その結果、米景気は大きく後退するとの

観測から株価が大幅に下落し、債券価格が上昇する「リスクオフ」の流れ

が加速しました。

もっとも、仮にロムニー氏が勝ったとしてもこの問題はすぐに解決できるもの

でもないと思われますが、それにしても株式、債券市場の反応にはやや驚

きました。

オバマ大統領は今後組閣に着手しますが、既にクリントン国務長官やガイ

トナー財務長官などは辞任すると見られていることから、重要なポストに誰

を持ってくるのか注目されます。「財政の崖」問題は来年から否応なしに始

まります。

この問題を避けるためには、年内に議会で承認される必要がありますが、

下院が簡単に応じるとも思えません。

オバマ大統領は昨日の勝利演説で「一つのアメリカ」を強調していました。

多分に議会を意識した言葉であったと思いますが、議会が一つになれるか

どうかがカギを握っていると思います。

ドル円は80円近辺で推移していますが、米株式市場が300ドル以上下落

し、長期金利が急低下した割にはドル円は堅調だという印象です。

これまでであれば1円ほど円高ドル安に振れてもおかしくない状況かと思い

ますが、80円をわずか下回った水準で推移しています。

米大統領選が終わり、いよいよ「財政の崖問題」がクロースアップされてき

たことから、ドル円がこのまま順調に上昇を続けるといった見方も不透明に

なりつつありますが、上述のようにドルが「粘り腰」を見せている現在の状況

はこれまでとは明らかに異なります。

基本的には米経済指標が改善傾向を示しているため、「財政の崖」問題を

乗り超えることができれば、ドル円が82円-84円に向かうことは十分可能か

と思われます。

自民党が赤字国債発行法案の審議に応じることが決まったことから、日本の

「財政の崖」問題は解消に向かいそうですが、先の日銀展望リポートや、内

閣府が発表した景気判断など、円安要因が徐々に顕在化していることも事

実です。

ドル円が再び77円方向に戻るのか、あるいは80円台で定着するのか「せめ

ぎ合い」はまだ続きそうです。

米大統領選午後にも結果判明か 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米大統領選の投票が始まり、不透明感が後退したことから

    株高、債券安の展開となり、長期金利の上昇に押されるようにドル円も

    上昇。アジア時間の80円前半から再び80円台半ばに。

  • ユーロドルは上値の重い展開が続く。1.27台半ばは底堅く見える一方、

    ギリシャの緊縮法案を巡って48時間ストが実施されるなど、不透明感が拡大し

    ユーロの上値を抑えた。

  • 株式市場は大統領選の投票が始まったことを好感。ダウは一時170ドルを超える

    上昇を見せたが、引けは上げ幅を縮小し133ドル高。

  • 債券相場は軟調。株価の大幅高に加え、3年債入札の需要が弱かったことで

    売りを誘った。10年債利回りは大幅に上昇し1.75%台に。

  • 金、原油はともに続伸。原油価格はハリケーンによる影響もあり、在庫が減少

    していたことを手掛かりに前日比3ドルを超す上昇。






本日の注目イベント


  • 日   10月マネタリーベース

  • 独   独9月鉱工業生産

  • 欧   ユーロ圏9月小売売上高

  • 欧   メルケル・独首相欧州議会で講演

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

  • 米   9月消費者信用残高





長期間にわたった米大統領選もいよいよ今日その結果が判明します。

多くのメディアが伝えるとこころでは、現職のオバマ氏が若干リードし

ているとのことですが、今日の午後には恐らく決着がつくと思われます。

接戦になれば日本時間の今夜ということも考えられますが、いずれに

しても今後4年間、米国だけではなく世界で最も重要なポストとなる「

米大統領」が決まります。

市場ではオバマ氏が再選されれば「ドル安」、ロムニー氏が勝利すれ

ば「ドル高」との見立てが一般的なようですが、オバマ氏リードの予想

の割にはドル円は上昇しています。

どちらが勝ってもそれほど明確なトレンドを決定するような動きにはな

らないと思っています。

今回の選挙では、終盤まで見せたお互いの「中傷合戦」に嫌気して

いる有権者も多いとの報道もありました。4歳くらいのブロンドの女の

子が「中傷合戦はもう止めて!」と大粒の涙をこぼしていたシーンが

印象的でした。

今週に入って上値がやや重くなってきたドル円は、昨日のアジア市

場では一時、3日振りに80円台を割り込み79円台に入りましたが、

すぐに80円台に押し戻されていました。

79円97銭には「1時間足」の200日線があり、これがサポートした

格好です。

80円前後には、100日線、120日線など他にも重要なサポートラ

インが集中しており、ある意味テクニカル通りの動きだったとも言え

ます。

これまでは、ドルが反発した後、上値が重いと見るとジリジリ値を下

げてくるのがパターンでしたが、今回はやや動きが異なりドルが粘り

腰を見せています。

しかし、そうは言っても上値は「週足」の120日線が80円35銭にあ

り、今週末のNY市場でこの水準を超えて越週しない限り、「上放れ

た(うわっぱなれた)」とは言えず、上昇に弾みがつきません。

また、この水準の上には、80円82銭に「雲の上限」があることは、こ

れまでに指摘してきた通りです。

ここを上抜けして、ようやく「一息」つける状況かと思われます。

80円~80円50銭でのせめぎ合いはまだ続き、今のところやや上

昇の可能性が高いといった程度の見方でいいのではないでしょうか。

ドル円が82円を目指すと言明できないのは、米国の「財政の崖」問

題だけではありません。

昨日もこの欄で述べましたが、忘れかけていたギリシャが再び注目

されています。

サマラス・ギリシャ首相は緊縮財政法案を議会に提出し、その法案

が成立するかどうかが非常に注目されています。

それは、この法案が承認されれば、EUなどトロイカから支援融資

を受けられると見られるからです。

反対に、この法案が否決されると、融資されない可能性が高く、ギ

リシャは資金が枯渇すると見られます。

サマラス首相としては何としても成立させたい意向ですが、この法

案に反対して昨日からギリシャでは48時間のストが行われています。

その規模も1万5千人を超える大規模なもので、サマラス政権下で

は初めての48時間ストになります。

今後ギリシャ情勢が混迷を深めれば、「リスク回避」の流れから、安

全通貨である円が買われるのが、これまでの経験則です。

市場はスペインの支援要請には注目してきましたが、「ギリシャもま

だ終わってはいなかった」という印象です。

ギリシャ情勢が再び不透明感を増してきたことで、ユーロが値を下

げて来ています。

ユーロドルは約2ヵ月振りに1.27台まで下落しており、これまでサ

ポートと見られていた1.280-12820水準を割り込んでいます。

テクニカル的にも1.29-1.31のボックスを下抜けして、「日足」

では200日線を下回っています。

トレンドラインも下抜けしたことで、次のターゲットは200日線のあ

る1.2614前後かと思われます。

また、このすぐ下には「雲の下限」もあり、1.26台が抜けると、か

なりの下落が見込めそうです。

個人的にはそこまでの下落は回避できるのではないかと考えて

いますが、ギリシャ情勢の行方と12日のユーロ圏財務相会での

結論が注目されます。(参照:下記「What's going on 」)

ユーロドル約8週間ぶりに1.27台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米非製造業景気指数の悪化や長期金利の低下などを受け

    ドル円はやや上値が重い展開に。80円台は維持したものの

    ドルのジリ安が続き80円15銭まで下落。大統領選を前に

    様子見モードが大勢となる。

  • ユーロドルは1.27台半ばまで売られ、約8週間振りの

    安値を記録。ギリシャへの融資実行を巡り、12日のユーロ圏財務相

    会合でも合意できないのではないかとの観測が広がり、スペイン国債

    などが売られ、ドイツ国債など安全資産が買われたことが背景。

    ユーロドルはアジア時間の1.28台前半から徐々に下落し、海外では

    1.2768まで売られた後1.2790近辺で引ける。

  • 株式市場は小幅に反発したものの、大統領選の結果を見極めたい

    との雰囲気と、ギリシャ情勢の不透明感が増したことから上昇幅は

    限定的。ダウは19ドル高で取引を終える。

  • 債券相場は反発。欧州情勢に加え、米経済指標の悪化もあり

    安全資産の債券が買われた。10年債利回りは1.68%台まで低下し、

    ややリスクオフの状況に。

  • 先週末大きく売られたこともあり、金、原油はともには反発。

  • 10月ISM非製造業景況指数 → 54.2





本日の注目イベント



  • 豪   RBAキャッシュターゲット

  • 豪   豪第3四半期住宅価格指数

  • 日   9月景気動向指数

  • 独   独10月サービス業PMI(確報値)

  • 欧   ユーロ圏10月総合PMI(確定値)

  • 欧   ユーロ圏10月サービス業PMI(確定値)

  • 欧   ユーロ圏10月生産者物価指数(確定値)

  • 英   英9月鉱工業生産

  • 米   大統領選挙

  • 米   上下院議会選挙

  • 米   州知事選挙(ワシントンン州など11州)





ドル円は週明けの東京市場昼過ぎに80円台半ばを超える場面

がありましたが、後が続かず、結局ジリ安の展開に終始しています。

日米の株価が軟調だったこともあり、米長期金利が再び1.7%台

を割り込むなど、ドル売り材料に押された格好となり、さらにギリシ

ャ問題がクロ-ズアップされたことで「リスクオフ」の流れに傾きか

けていることもドルの上値を重くしているようです。

それでもドル円は80円を維持していることで、今後の上昇に繋が

る可能性は残していると考えられます。

もっとも、比較的短期的な動きを表す「1時間足」では既に「遅行

スパン」がローソク足を下抜けし「逆転」を示現しています。

現在80円台半ばで推移していることから、下値は80円台が維持

できるかどうか、上値は再び80円50銭を超えることができるかどう

かが焦点と見られます。

ユーロドルが約8週間振りに1.27台まで下落しています。

先月には2度ほど1.28台割れを試しては押し戻されてきました。

そのため、1.2800-12820水準がサポートされ、底堅くなって

いました。

1.28を抜けるかどうか注目されていましたが、スペイン情勢に

だけ焦点が当たっていたものが、再びギリシャ情勢が怪しくなって

きたことでユーロ売りを誘ったものと見られます。

ギリシャはさらなる歳出削減を求められている中、11月16日にも

資金が枯渇すると見られ、サマラス政権は早急にEUなどからの

支援を仰ぎたい状況です。

そのためギリシャ政府は議会に緊縮財政を柱とした予算案を提

出しましたが、この予算案が議会で承認されればEUなど「トロ

イカ」が次回支援には前向きだと見られています。

ところが、その議会で連立政権を組む全ギリシャ社会主義運動

(PASOK)の議員などが造反の動きを見せて

いることから、予算案が承認されるかどうか予断を許さない状況

になってきました。

労働組合などを支持基盤としている民主左派が反対する可能性

が高く、ブルームバーグはユーロ圏当局者の話として「12日の会

合で、ギリシャ向け救済融資の実行に必要な合意には至らない

可能性がある」と伝えています。

スペインでは依然として支援要請をして来ないことに加え、ギリシ

ャ情勢が不透明感を増してきたことでスペイン国債などが売られ、

ドイツ国債など安全資産が買われる状況になっています。

その結果、ドイツの2年債は今年9月以来の「マイナス金利」まで

利回りが低下し、「リスクオフ」の様相を強めています。

ユーロドルの1.27台は比較的底堅いと思われますが、ここを割

り込むと、7月の1.20台から9月の1.31台まで棒上げした「半

値戻し」にあたる、1.2590-1.260辺りまで下落する可能性も

出てきそうです。

留意したいのは、それでも依然としてスペインが支援要請を行う

可能性と、ギリシャへの救済融資が実行される可能性は残って

いるということです。

米雇用統計を受けドル全面高 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米10月の雇用統計が好調だったことを受けドルは主要通貨に対して

    全面高の展開に。ドル円は約半年ぶりに80円台半ばを超え、80円68銭

    までドル高が進む。米雇用市場の改善が続き、追加緩和観測が急速に後退。

  • ユーロドルでもドル高が進みユーロは下落。ユーロ圏製造業景気指数の

    悪化もありユーロドルは1.28台後半から、1.28台前半まで売られ

    約3週間ぶりの安値を記録。

  • 株式市場は雇用統計が改善していたにも関わらず大幅反落。大統領選を

    まじかに控え、先行きが不透明だとの見方もあったが、予想外の株価の下落

    を懸念する声も。ダウは前日比139ドル安で1万3100ドルを割り込む。

  • 株価の下落から債券相場は堅調に推移。長期金利は小幅に低下し、

    1.71%台で取引を終える。

  • 10月非農業部門雇用者数 → +17.1万人

  • 10月失率率 → 7.9%




本日の注目イベント



  • 豪   豪9月貿易収支

  • 豪   豪9月小売売上高

  • 中   中国10月HSBCサービス業PMI

  • 米   G20(メキシコ市)

  • 米   10月ISM非製造業景況指数

  • 加   カナダ9月住宅建設許可


    10月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想

    を大幅に上回る17万1千人だったことを受け、ドル円はこれ

    まで抑えられていた80円35-65銭を一応抜けました。

    NY引けでは80円45銭水準で、ドル高値からやや下落し

    ましたが、これまで抜けなかった重要なレジスタンス・ポイン

    トをひとまず抜けた意義は大きいと思います。

    80円35-65銭の間にはテクニカル上でも重要な抵抗線

    が集まっており、これが意識されていたこともあり、ドル円は

    80円台半ばを前にして上昇が何度か止められていました。

    この重要な水準を上抜けするには、さらなる「ドル買い材料」

    か「円売り材料」が必要とのコメントも残しましたが、今回の雇

    用統計の結果が「ドル高材料」となりドルを押し上げたことに

    なります。

    今回は、10月の雇用者数が予想を上回っただけではなく、

    9月の雇用者も11万4千人から、14万8千人に、3万4千人

    も上方修正されました。

    これで7月以来、4ヵ月連続で14万人以上の雇用増が続い

    たことになります。

    今回の上昇で、今朝の段階では「週足」のローソク足は「1

    20週移動平均線」を上抜けしています。この移動平均線は

    3月に84円台までドル円が急騰した際に上値を抑える役目

    もしており、完全に上抜けすることに失敗しています。

    その結果、ドル円はズルズルと値を下げ77円台前半まで下

    落したことは記憶に新しい所です。

    「120週線」を上抜けしたのは2007年10月以来、実に5年

    ぶりのことです。

    「週足」では「MACD」もゼロの軸を超えて来ており、中長

    期的なドルの上昇を示唆しています。

    しかし、まだ安心はできません。

    現在足元では「120週線」を抜けてはいますが、一目均衡

    表の「雲」の中を上昇している所です。

    この「雲」を完全に抜けるには80円82銭を明確に上回る必

    要があります。

    その意味ではドル円の上昇はまだ「正念場」が続いており、

    手放しで喜ぶわけには行きません。

    81円台に乗せた時にはようやく安心感が出てくると思われ

    ますが、明日は米大統領選もあることから依然ドルの先行

    きには不透明感が残っていると思います。

    米大統領選ではオバマ、ロムニー両氏への支持率は拮抗

    しているようで、先のハリケーンの対応を巡り、ややオバマ氏

    有利と伝えられています。

    市場では、オバマ氏が再選されれば、金融規制がさらに強

    まり「ドル安円高」に振れ、ロムニー氏が勝利すれば、

    「追加緩和」観測が後退することから「ドル高円安」に振れる

    と読んでいますが、それほど明確な影響があるかどうかは

    疑問です。

    また、大統領選とともに、上下院議会選挙も極めて重要です。

    日本と同様に議会の「ねじれ現象」が解消しない限り、いわゆ

    る「財政の崖」問題の解決が簡単ではないからです。

    また、2011年にもありましたが、財政赤字の上限問題も紛糾

    しそうです。

    米国が最上級格付けの「AAA」(トリプルA)から格下げされ

    たのも、この問題がきっかけでした。

    このように、潜在的な「ドル売り材料」もあることは意識してお

    く必要があろうと思います。

    さらに現在行われている「ツイスト・オペ」が12月で終了します。

    そのため、FRBはもう一段「追加緩和」を実施するとの観測も

    根強くあります。

    今年最後のFOMCは12月11日(火)に予定されており、今

    年と言うより、来年の相場を占う意味で重要なイベントになろう

    かと思います。

米経済指標好転でドル円80円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ADP雇用者数など米経済指標が全般的に好調だった
    ことから長期金利が上昇。ドル円は80円台にしっかりと
    乗せ、80円21銭までドル高円安が進む。

  • ユーロドルでもドルが買われ、1.29台前半まで
    ユーロ安が進む。ADP雇用者数が市場予想を上回った
    ことで、今夜の雇用統計の改善にも期待が膨らむ。

  • 株価は反発し、1ヵ月ぶりの大幅高に。失業保険申請
    件数も36万件台に減少し、米雇用の回復観測からダウは
    136ドルの大幅高。

  • 株高と米景気の回復見通しが拡大したことから債券
    価格は下落。
    10年債利回りは1.73%台まで上昇。

  • 金は反落。原油は在庫の減少を手掛かりに3日続伸。

  • 10月ADP雇用者数 → 15.8万人

  • 10月ISM製造業景況指数 → 51.7

  • 新規失業保険申請件数 → 36.3万件

  • 10月消費者信頼感指数 → 72.2

    本日の注目イベント


    • 日   10月マネタリーベース

    • 日   日銀金融決定会合議事要旨(10/4,5日分)

    • 独   独10月製造業PMI(確定値)

    • 欧   ユーロ圏10月製造業PMI(確定値)

    • 欧   イタリア10月財政収支

    • 米   10月雇用統計

    • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    • 米   タルーロ・FRB理事講演

    • 加   カナダ10月失業率



    今夜の雇用統計を占う意味で重要なADP雇用者数が、市場予想を

    超えていたことを始めとし、昨日発表された米経済指標はいずれも

    好調な数字を示しています。

    米経済指標の改善傾向は依然として続いており、日欧に比べ

    「汚れたシャツの中でもまし」といった見方を裏付ける結果となっ

    ています。


    ドル円は昨日の東京時間で80円台を回復し、30日に日銀が

    「追加緩和」を決めて急落する以前の水準に戻りました。

    これまで述べてきたように、11兆円の「追加緩和」は決し落胆する

    ようなものではなかったということになり、79円28銭までのドル円

    の急落は明らかに「過剰反応」だったと言えます。



    80円台には乗せましたが、重要なのはこの水準から上値を抜けるか

    どうかです。

    特に80円35-65銭の間には重要なテクニカル上のレジスタンス

    ・ポイントが集中しており、ここを明確に上抜けしない限り、ドルの

    本格的な反転は見込めません。

    先週のように80円38銭あたりで上値が抑えられるようだと、再び

    「荷もたれ感」が残りドルが売られることも考えられます。

    上抜けにはさらにドル支援材料が必要で、やはり今夜の雇用統計結果に

    期待が集まります。


    また、ドル円が上昇するためには米金利の上昇も欠かせません。

    ここしばらく米長期金利は1.6~1.8%程度で推移しており、

    レンジ内の動きが続いていますが、2%程度までの上昇が必要です。

    もっとも、FRBは長期金利の上昇を抑制するため、短期国債を売り、

    長期国債を購入する、いわゆる「ツイストオペ」を継続していることから、

    長期金利が上昇するのはそう簡単ではありません。

    実体経済の回復が米金利を緩やかに押し上げて行くとうイメージになろうか

    と思います。

    回復傾向を示す米経済指標に加え、昨日発表された中国PMIも節目の

    「50」を2ヵ月連続で上回ったことから、中国景気の落ち込みにもある

    程度ブレイキがかかった兆候もあります。

    欧州景気は依然厳しい状態が続いていますが、懸念された「欧州と中国

    リスク」の一方にやや明るさが見えたことから市場のセンチメントは

    「リスクオン」がやや優勢な状況になっていると思われます。

    低金利の円は対ドルだけではなく、豪ドルなど高金利通貨に対しても売られ

    易い状況と言えます。

    今夜の雇用統計の結果が市場予想を大きく下回ると、楽観的なセンチメントが

    一変する可能性はありますが、ドル円は78円台が徐々に遠くなって来たよう

    にも思います。

    今夜の米雇用統計は、非農業部門雇用者数は12万5千人、失業率は7.9%と

    予想されています。

    来週から米国は「通常時間」に戻るため、今回の同発表が最後の21時30分と

    なります。

    次回からは22時30分になりますので注意して下さい。


    厳しかった夏が終わったら、秋を感じる間もなく、冬に入った感じがします。

    急速に寒くなったため風邪も流行ってきたようです。

    気を付けて下さい。

    良い週末を・・・・。

ドル円、ユーロドルともに大台回復ならず 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア市場からドル買いがやや優勢な流れを受け、NYでもドル高値を

    試す展開に。ドル円は80円目前まで上昇したものの勢いはなく

    79円80銭近辺で引ける。明日の雇用統計を待つムードが支配的。

  • ユーロドルもスペイン国債の利回り低下などを材料に1.30台まで

    ユーロ高が進む。1.30台では利益確定のユーロ売りと、ユーロ圏失業率が

    過去最悪を更新したことなどで下落し、1.29台半ばまで売られて引ける。

  • 3日振りに再開した株式市場は朝方は買い優勢だったものの、アップル株の

    下落を嫌気して徐々に下落に転じ、ダウ、ナスダックともに10ドル安。

  • 再開された債券市場は堅調に推移。シカゴ購買部協会景気指数が軟調だった

    こともあり、価格は上昇し、10年債利回りは約2週間ぶりに1.7%台を割り込む。

  • 金、原油はともに続伸したものの、商いは低調。

  • 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 49.9


    本日の注目イベント



    • 中   中国10月製造業PMI

    • 中   中国HSBC10月製造業PMI(確報値)

    • 米   10月ADP雇用者数

    • 米   10月ISM製造業景況指数

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演



      1888年以来となる2日間の閉鎖から、NY証券取引所は停電など、

      取引環境が完全に回復しない中、ひとまず大きな混乱もなく取引を

      終えています。

      2日間の完全閉鎖は124年振りとなったことで、この日はブルーム

      バーグNY市長が登場し、「オープニングベル」を鳴らし再開を喜ん

      でいました。

      ハリケーン「サンディ」が猛威をふるった傷跡の映像が何度も映し出

      されていましたが、昨年の大地震の映像を観ているような印象でした。

      被害額は200億ドル(約1兆6000億円)にも達するのではとの報道

      もあり、世界の金融市場をリードするウォール街も、自然災害には勝

      てなかったようです。

      前日の日銀決定会合での「追加緩和」実施をきっかけに、一時79

      円台前半まで売られたドル円はやや落ち着きを取り戻し堅調に推

      移しています。

      事前の「期待が大きかった」ことによる反動で再び円高ドル安の気

      配を見せたドル円ですが、冷静に考えれば2ヵ月連続の大規模緩

      和は評価されていいはずです。

      また今回は、その実効性はとにかくとして、「貸出支援基金」の創

      設という新しい試みも行いました。そして、最後には政府との「共同

      文書」まで作成し、政府と日銀はともに足並みを揃えてデフレから

      の脱却を目指していることを内外にアピールしました。

      昨日の衆議院代表質問では自民党の安倍総裁が質問に立ち、

      今回の「追加緩和」について、「市場にはほぼ想定の範囲内で、

      強いメッセージを与えるには至っていない」と政府の対応を批判

      しています。

      同時に、野田内閣には年内の解散を迫っており、選挙が行われ

      れば、自民党勝利→安倍総理誕生→日銀に対する圧力増大

      というシナリオが描かれることから「円安要因」と見ることができます。

      事実、安倍総裁はこれまでにも、「2~3%」の物価上昇率を早期

      に達成すべきだと主張しており、その為には日銀法改正も辞さな

      いとの姿勢を見せています。

      安倍総裁には「前科」があるため、鵜呑みにはできませんが、リー

      ダーシップという点では野田政権よりも発揮できそうです。

      円高是正という観点からすれば、安倍内閣の誕生が望まれるの

      かも知れません。

      ドル円は79円97銭まで反発しましたが、80円手前では押し戻

      されています。

      依然として「週足」の「雲の下限」に頭を抑えられている格好です

      が、80円台を回復するにはもうしばらく「時間」と「材料」が必要で

      す。

      本日の「ADP雇用者数」と、明日の「雇用統計」がそのカギを握

      っています。

      改善傾向を示せば再度80円40銭近辺を試すことになりますが、

      悪化しているようだと、「日足」の200日線がある

      79円52銭を試し、最も重要な79円08銭辺りを目指すことになり

      そうです。

      ユーロは依然として明確な方向感が見出せません。

      スペイン情勢によって右往左往している状況です。

      そのスペインには不確定要素が多く残っており、それらの状況

      次第で1.28を目指したり、1.31を目指す展開に目まぐるしく変

      わりそうです。

      11月のカタルーニァ州の選挙、バッドバンク問題、銀行の収益

      の急低下、さらには失業率の高止まりもあります。

      昨日は発表された8月の同国の経常収支は前月に続き「黒字」

      でした。

      経常収支の黒字は基本的には、自力でファイナンスを賄えること

      を意味することから、支援要請を巡るラホイ首相の判断にも影響を

      与えることになるかも知れません。

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