イタリア国債入札好調でややリスク後退 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は92円台が重くなり、円が緩やかに買われる展開。

    NY時間では91円14銭まで買われたものの、米住宅関連指標が

    好調だったことや、ダウが5年ぶりの高値を更新したことなどから

    急速に円売りが加速し、92円台半ばまで売られる。

  • イタリア国債の入札がまずまずだったことから、同国の政局不安が

    やや後退しユーロは買い戻された。

    ただ、1.31台半ばまで反発したが上値の重い展開は変わらずとの声が優勢。

  • 株価は大幅に続伸。イタリア政局不安の後退や、バーナンキ議長の

    議会証言に加え、住宅関連指標の改善にダウは175ドル高と、史上最高値

    まであと70ドル余りの水準まで上昇。

  • 株価の大幅上昇を受け債券相場は軟調。10年債利回りは1.9%まで

    上昇。

  • 金は利益確定の売りに押され下落。原油は動意がない中小幅高。

  • 1月耐久財受注 → -5.2%

  • 1月中古住宅販売成約指数 → +4.5%

    本日の注目イベント


    • 豪   豪第4四半期民間設備投資

    • 日   1月鉱工業生産(速報値)

    • 欧   スペイン10-12月GDP(改定値)

    • 独   独2月雇用統計

    • 独   独2月消費者物価指数

    • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)

    • 米   10-12月GDP(改定値)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   2月シカゴ購買部協会景気指数

    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演



    イタリア総選挙の結果を受け政局が混迷するとの見通しから急速に「リスクオフ」

    が進み、「株安、債券高」と「高金利通貨安、低金利通貨高」となり、円が主要通

    貨に対して買い戻され、これまでの円先安観に一服がでている状況です。

    そのイタリアで、昨日国債入札が行われました。

    結果は、調達金利は上昇しましたが、応札倍率はまずまずで、予定の65億ユー

    ロ(約7800億円)を調達しています。

    今回の政局不安の台頭にも関わらず、イタリア国債に対する人気は衰えていな

    かったことになります。

    イタリア国債がひとまず「成功」だったことで、欧州危機の拡大には至らないとい

    った観測からユーロは買い戻され、今週月曜日から始まった円買いの流れもや

    や止められた格好になっています。

    昨日も述べましたが、長期的な円安トレンドが変わっていないと予想しています

    が、結局「日足」チャートでは

    一目均衡表の「基準線」で3日連続で止められ、しっかりサポートされたことが確

    認されます。

    今後上昇に向かうとすれば、「転換線」を超えることが必要で、ここを超えることが

    できればドル円は「元の鞘」に戻ったことになります。

    現在「転換線」は92円70銭に位置していることから、この水準が本日の戻りのメ

    ドと見ることもできます。

    仮に上抜けできなければ、しばらくは「転換線」と「基準線」の間での「もみ合い」

    に入る可能性もあります。

    円安修正が進んできたため、ドル円以外でも同じようなチャート上の形状が観ら

    れます。

    ユーロ円は「転換線」がまだ「基準線」を下抜けしてはいませんが、ローソク足が

    「基準線」を大きく下回っているため依然として上値の重い展開が予想されます。

    もっとも、このところボラティリティーが急速に高まっているため、イタリアの政局

    不安がさらに後退すれば一気に123円程度まで反発することもないとはいえま

    せん。

    豪ドル円も同様に「転換線」と「基準線」がかなり接近しており、ローソク足は両

    線を下回ったままです。

    昨夜の93円台からは反発していますが、95円20銭辺りを抜けるかどうかが「上

    昇トレンド復活」へのハードルになると考えられます。

    バーナンキ・FRB議長が前日の証言に続いて、昨日は下院で議会証言を行い

    ました。

    議長は、出口戦略を検討する際、FRBが保有する債券を償還まで持ち続ける

    ことを決定する可能性があることを示唆しました。

    質疑応答の中で、議長は「1つ異なる方法を取る可能性があるとすれば、一部

    証券の保有期間を若干延ばすことだ」とし、「償還まで持ち続けることもあり得る」

    と述べました。

    市場で国債を売却しなければ市場から資金を吸収することにはならないため、

    株式市場などが好感して株価を押し上げたものとみられます。

    本日は衆参両院の議院運営委員会理事会で、今週固めた正副日銀総裁の人

    事案を提示する予定です。

    民主党の出方が注目されますが、今回の人事案には特に反対する理由も見つ

    からず、承認される見通しです。

    黒田総裁と、岩田副総裁が正式に任命されれば、再び大規模な量的緩和が

    連想され円が下落する可能性もあります。

    だた正式に就任しても日銀の政策決定は合議制であることから、他の6人の審

    議委員がどのような持論を持っているのかも重要です。

    今回の人事が政策決定会合の議論にどのような影響を与えるのか、4月3日~

    4日の「初会合」で明らかになりそうです。

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ドル円91円台前半まで下落後反発 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 上値の重いドル円はバーナンキ議長の議会証言を受け一時

    91円11銭まで円高ドル安に振れた。その後株価の反発や米長期金利

    の上昇を手掛かりに92円近くまで値を戻して引ける。

  • ユーロドルも引き続き上値が重く売り優勢の中、1.3037まで下落。

    ユーロ円の売りも活発で一時119円を割り込んだが、引けにかけて120円台

    まで反発するなど荒っぽい展開が続く。

  • 株価は反発。バーナンキ議長の議会証言で、金融緩和姿勢が継続されるとの

    見通しが株価を押し上げた。住宅関連指標の上振れも好影響を与えダウは115ドル高。

  • 債券価格は3日振りに反落。緩和政策が続くとの見方で上昇する場面もあったが、

    売りに押され小幅に反落し、利回りは上昇。

  • 金は大幅に反発。緩和政策継続との見方から買い戻しが入り1600ドル台を回復。

    原油は小幅に続落。

  • 12月ケースシラー住宅価格指数 → +6.84%

  • 2月消費者信頼感指数 → 69.6

  • 1月新築住宅販売件数 → 43.7万件

  • 2月リッチモンド連銀製造業指数 → 6


    本日の注目イベント



    • 独   独GFK消費者信頼感調査

    • 欧   ユーロ圏1月マネーサプライ

    • 欧   ユーロ圏2月景況感指数

    • 欧   ECB2回目の3年物オペの資金返済開始

    • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

    • 英   英10-12月GDP(改定値)

    • 米   1月耐久財受注

    • 米   1月中古住宅販売成約指数

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演




    イタリアの総選挙結果を受け一気に「リスクオフ」が進み、為替市場も

    株式市場も方向感のない神経質な展開になってきました。

    ドル円は月曜日だけでほぼ4円近く円高に振れたことになり、ユーロ円

    に至っては6円以上の円高でした。

    昨日もイタリア選挙の影響を引きずり荒っぽい展開が続き、92円75銭

    まで値を戻した場面もありましたが、海外市場では91円11銭近くまで

    下落し、その後再び値を戻しています。

    これまでほぼ「調整」のないまま順調に円高修正が進んできましたが、

    今回ようやく「イタリア総選挙」を引き金に「本格的な調整」が始まったと

    見られます。

    神経質な動きを見せる背景には市場関係者の相場観にも変化が表れ、

    混沌としてきたことが挙げられます。

    「円安修正の動きは今後大きな変化を見せる」といった意見も出ており、

    昨年10月後半以来続いてきた円安トレンドも一旦修正を余儀なくされ

    るといった見方です。

    個人的には「ドル高円安」トレンドは崩れていないと見ています。

    日足チャートで一目均衡表の「転換線」と「基準線」に注目すると、ロー

    ソク足は依然として基準線を上回る水準で推移しています。

    「転換線」が「基準線」を下から上に抜け「好転」を見せたのが昨年10月

    で、それ以来反対に上から下へ抜ける「逆転」は一度も見せてはいませ

    ん。

    現在「基準線」は91円30銭に位置しており、「転換線」は92円70銭程

    度で下げ止まっています。

    月曜日のNY市場でドル円が急落し90円85銭を記録した際には、ロー

    ソク足が「基準線」に交わり、下抜けしそうな形を見せましたが、昨日の

    92円台後半への反転でむしろ「長い下ヒゲ」を示現しています。

    基本的にはこの両線が「逆転」を起こすまではトレンド継続と考えられます。

    ただし、90円を割り込む水準まで円高に進むようだとその限りではありま

    せん。

    ドル円の上値は徐々に重くなっており、94円台半ばに届くにはかなりの

    時間を要すると見られます。

    イタリア総選挙では上院で過半数を獲得した陣営はなく、今後連立の枠

    組みなどを巡ってさらに混乱が続くと予想されます。

    昨日のイタリヤ株式市場では株価が大幅に下落し、国債も売られ、10年

    債利回りは5%に迫る水準まで上昇(価格は下落)しています。

    今のところ昨年夏場まで続いた「欧州債務危機」のような重大なリスクに

    至る可能性はほとんどないと思われますが、火種はくすぶっています。

    救いは歳出削減期限の問題はあるものの、米景気が堅調なことです。

    バーナンキFRB議長は昨日上院で証言を行い、景気について「今年に

    入り再び上向きつつある」との認識を示し、これまでの「足踏み」という表

    現から上方修正しています。

    住宅市場の回復が周辺業種にも好影響を与えていると見られます。

    昨日発表された新築住宅販売件数は前月比で大幅に増加し、2008年

    7月以来の高水準を記録しました。また、

    全米20都市の住宅価格指数(ケース・シラー総合20)も前年同月比で約

    6年ぶりの高い伸びを見せています。

    それでもバーナンキ議長は慎重姿勢を崩さず、議会証言では「出口戦略」

    に言及することはありませんでした。

    議長は、日本の安倍政権の政策についてどう考えるかという質問に対して、

    苦笑いをしながらも「日本のデフレ脱却努力を支援する」と答えています。

    安倍総理は昨日の補正予算成立後の記者会見で「決める政治」という言

    葉を使っていました。「TPP交渉への参加」や「日銀総裁人事」など、確か

    に次々と「決めて」います。

    米景気の回復基調と、中国でも景気底入れ観測が出るなど、グローバル

    で見れば日本のデフレ脱却に向けた施策を推進するにあたって、経済環

    境は悪くありません。今回の「イタリアショック」さえうまく乗り切ることができ

    れば、2年以内のデフレから脱却することも「夢」ではありません。

    そのための日銀正副総裁人事だったと受け止めることができます。

イタリア選挙に対する懸念で円急騰 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はイタリア総選挙の結果に対する懸念から乱高下。

    日本の株高や日銀総裁人事を受け朝方には94円台前半で推移。

    午後にはイタリアの総選挙で緊縮財政を進める中道左派陣営の苦戦が

    伝えられると一気に円買いが加速、ドル円は一時90円台後半まで

    下落し、91円台後半に戻して引ける。

  • ユーロドルも朝方は上昇したものの、イタリア総選挙の結果に

    対する懸念が広がりユーロ売りが加速。ユーロドルは1.3047まで

    売られ、ユーロ円も一時は118円台まで下落。

  • 海外市場での株高を反映して上昇で始まったダウは午後に入ると

    イタリア総選挙の結果を懸念した売りが膨らみ、急激に値を下げ安値引け。

    ダウは216ドル安、S&P500は昨年11月以来の大幅安となる

    27ポイント安。

  • 「リスクオフ」の流れが急速に高まったことで、安全資産の債券に

    買い物が集中。10年債利回りは約1ヵ月振りに1.86%台まで低下。

  • 金は反発。原油価格は小幅安。

    本日の注目イベント


    • 米   12月ケースシラー住宅価格指数

    • 米   2月消費者信頼感指数

    • 米   1月新築住宅販売件数

    • 米   バーナンキ・FRB議長上院で証言



    イタリア総選挙の結果に対する懸念が広がり、金融市場は一晩で「リスクオン」

    から「リスクオフ」に急激に変化し、市場は混乱気味です。

    イタリア総選挙では下院で中道左派陣営が過半数を占める見通しではあるも

    のの、上院ではベルルスコーニ前首相の陣営が過半数には満たないものの他

    勢力の勝利を封じ込める十分な議席を得る可能性が高いとの見通しからイタリ

    アが再び財政危機に陥るのではとの懸念が市場を混乱させています。

    ドル円は一時91円台を割り込み、90円85銭まで円買いが進みました。一方

    ユーロドルは1.30台まで売られ、その結果ユーロ円は118円台まで「ユーロ

    安円高」が進み、正に昨年秋口まで続いた「欧州危機」の再燃を思わせる動き

    になっています。

    リスク資産の株価は急落し、安全資産の債券が買われ、米10年債の利回りは

    急低下しました。

    イタリア総選挙の正式な結果は本日の午前中には判明する模様ですが、今の

    ところ上院での中道右派陣営が最大議席を獲得する模様で、緊縮財政を推進

    してきたモンティ現首相陣営は苦戦を強いられているようです。

    他の中道左派連と連立を組んでも過半数を獲得できないとの見通しが「リスクオ

    ン」を拡大していますが、ここはひとまず正式な選挙結果を見るしかありません。

    「TPP参加問題」が大きく前進し、「日銀総裁人事」も固まって、いよいよデフレ

    からの脱却に向けての第一歩を踏み出した矢先の混乱ですが、日本がこれから

    取って行くべき政策にブレはありません。積極的な金融緩和を進め、今後も「円

    安株高」を推進するための施策を講じるものと思われます。

    金融市場はグローバル化が最も進んでいる市場のため、欧州の一部で起きた

    混乱でも日本の市場にも大きな影響を

    与えます。一方で「リーマンショック」を経験したことで、市場の耐久力も増して

    いることも事実です。

    今回の「イタリアショック」がどの程度の影響を及ぼすのか現時点では分かりま

    せんが、市場は徐々に消化していくものと思います。

    さすがにここまで相場が荒れるとテクニカルは役にたちません。

    ドル円はレンジは90-95円の中で推移すると見ているため、本日仮に90円

    台があれば長期的に見て拾っておいてもいいのではないかと思います。

    これまで押し目を待っても買い切れていない市場参加者が、どの程度買いを

    入れるか。

    豪ドル円、ユーロ円でも同様に買い場を探す展開を予想します。

    気になるのは日本の株式市場の行方です。

    NY株式市場が大幅に下げているため、その影響で300円程度の下落は避

    けられないところでしょう。

    株価の下落に伴って「ドル売り円買い」がどの程度持ち込まれるかもポイント

    になりそうです。

    イタリアの正式な選挙結果と、夜にはバーナンキ議長の議会証言もあることか

    ら、本日もこれまでに増して相場は乱高下するものと予想されます。

日銀総裁に黒田氏報道で円下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は小動き。日米首脳会談でのTPP参加への結果を

    見極めたいとのムードもあり、ドル円は93円台前半から93円台

    半ばで推移。

  • ユーロドルは上値の重い展開が続く。欧州景気への懸念から

    ユーロドルは1.3145まで売られ、1月10日以来の水準を付けた

    が、独ifo景気指数が好転していたことで買い戻しも入り1.31台

    後半で引ける。

  • 株式市場は大幅続伸。独経済指標の好転や、好調な企業決算を

    受けダウは前日比119ドル高と、3営業日ぶりに1万4000ドル台を

    回復。

  • 債券相場は反発。価格が上昇し、1週間ぶりに2%台を割り込む。

  • 金は反落、原油価格は小幅に反発。

    本日の注目イベント


    • 中   中国2月HSBC製造業PMI

    • 欧   イタリア総選挙(25日まで)

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



    今朝の経済紙一面トップは「日銀総裁に黒田氏」と報じています。

    さらに副総裁の一人も学習院大学の岩田教授で固まったようです。

    いずれも金融緩和には積極的な人物で、岩田教授は「自分が総裁

    になれば、2年以内デフレから脱却できる」と述べている人物です。

    候補者に挙がっていた5~6名の中では、「最も安倍総理の政策に

    近い候補者のペアー」とみることができそうです。

    この報道を受けて、円は早朝から主要通貨に対して大幅に売られ

    ています。

    ドル円は一時94円77銭まで円安に振れ、先週末のNY市場の引け

    値から「窓を開け」直近の円の最安値を更新しました。

    また、ユーロ円、豪ドル円なども軒並み円安に振れて、こちらも大きく

    窓を開けています。

    金融緩和に積極的な2名の候補者が正副総裁に就くことで、今後さ

    らに大胆な政策を打ち出すのではないかとの期待も膨らみ円売りに

    拍車がかかっており、安倍内閣が掲げる「デフレからの脱却」にさら

    に近づいて行くのではといった観測も高まってきました。

    先週安倍総理は総理就任後初の訪米を行い、オバマ大統領との

    トップ会談で「TPPへの参加」を表明しました。

    国内では農業団体からの圧力もあり、「TPP交渉への参加」は難し

    いのではないかと見られていましたが、米国にも「自動車産業」から

    例外を求める声もあり、この部分から米国との交渉の余地があり「聖

    域なき関税撤廃」が前提ではないことが確認され、それでは「交渉

    に参加します」ということになったわけです。

    自民党の中にはそれでも異を唱える議員もいるようですが、安倍政

    権の掲げる「第3の矢」である成長戦略には欠かせない政策です。

    その意味で、今回の「TPPへの参加」は政策実現に向けて大きな

    一歩を踏み出したと言えます。

    さて、ドル円は94円台を3回テストして上抜けできないまま小幅な

    調整が続いています。

    特に、94台半ばが一つの壁になっており、今朝早い時間にはこの

    水準を抜けましたが、これは参加者が少ない時間帯で、94円台半

    ば超えには「ストップ」もあり、このため94円77銭まで「ドル高円安」

    が進んだものと思われます。

    今後ドル円が95円台に乗せるには、94円台半ば超えが定着する

    ことが必要です。

    ほぼ一本調子で円安が進んできたここ3ヵ月でしたが、最初に94円

    台を記録してから既に3週間程度が経過しています。

    明らかに上昇スピードに変化が出ており、これまでとは異なる動きに

    なっています。

    95円はその意味でも重要な水準になっていると考えられます。



    日銀正副総裁人事はこの後国会の承認を経て正式に決まりますが、

    「TTP交渉への参加」と「日銀正副総裁人事」という二つの大きなイ

    ベントを消化しました。

    今後「円安株高」がもう一段進むには、正式にTPPへ参加しその結果、

    規制緩和などを大胆に行い具体的な成長戦略がどの程度描けるかと

    いう点が重要です。安倍政権発足以来、「人気が先行していた」面は

    否めません。今後はその実行力が問われる段階に入って来ました。

    同時に日銀正副総裁が決まり、安倍総理の言う「異次元の緩和」をどの

    ように実行していくかも問われます。

    街角では「景気が少し良くなったと感じる」という声も出てきました。しかし

    それは株高による「資産効果」影響が多少でて来ただけで、本当にデ

    フレから脱却できると考えている人はまだ少数です。今後経済成長を高

    めるための政策をさらに実施して行くことで、これまでの「円安株高」を維

    持できるものと思います。

    米国では強制的な債務削減開始まで残された時間は多くありません。

    一歩間違えば、大きく円高方面へ「Uターン」することも考えられます。

    ここまで着実に「有言実行」を行ってきた安倍政権。

    3月からは「第2ステージ」に入り、そのリーダーシップがさらに注目されます。

FOMC議事録を受けドル全面高 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 93円台半ばでもみ合っていたドル円は、FOMC議事録が公開され、

    政策変更の時期がやや早まるとの観測にドル高が進み94円台に。

    ただ上値は重く、株価の大幅下落や、長期金利の低下から下落に転じ、

    93円前半ばで引ける。

  • ユーロドルは急落。FOMC議事録の内容を受けてドル買いが強まり、

    ユーロドル、ユーロ円の売りが加速。ユーロドルは約40日振りに1.33台を

    割り込む。

  • 株式市場は3市場とも大幅下落。FOMC議事録で資産購入のペースを巡り

    意見が分かれたことを嫌気。ダウは108ドル安と、1万4000ドル台を1日で

    割り込む。

  • 債券相場は反転。株価の大幅下落に資金が債券に流入。10年債利回りは

    低下したものの、2%台は維持。

  • 金、原油はともに大幅安。金は1600ドルの大台を割り込んだことや、

    商品相場全般が売られたことで売りが加速し、26ドル安で取引を終える。

  • 1月住宅着工件数 → 89.0万件

  • 1月生産者物価指数 → +0.2%


    本日の注目イベント


    • 中   中国 1月景気先行指数

    • 欧   独2月製造業PMI(速報値)

    • 欧   独2月サービス業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   1月消費者物価指数

    • 米   2月フィラデルフィア連銀景況指数

    • 米   1月中古住宅販売件数

    • 米   1月景気先行指標総合指数

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演





    92-94円台のレンジをどちらにも抜けきれないドル円は、93円台で神経質

    な展開を見せています。その背景は日銀総裁人事を巡る報道です。

    昨日の朝方、「武藤元事務次官が日銀総裁候補から外れた」との一部報道

    から、円売りが強まり93円83銭まで円安に振れました。

    午後には一転して、安倍総理が国会で「外債購入の必要性は薄まっている」

    と発言したことを手掛かりに円を買い戻す動きが加速し、93円台前半まで円

    高に振れるなど、目まぐるしく上下しました。

    安倍総理は週末の訪米を終え帰国後に最終的な候補者を選び、国会に提

    出することになっていますが、武藤氏の芽が消えたわけではないと思います。

    個人的には現段階でも、最も総裁に近い候補者の一人と見ています。

    1月のFOMC議事録が公開され、ユーロが急落しました。

    議事録では、毎月850億ドルの資産購入のペースを巡って、委員の見解が

    分かれたことが浮き彫りになり、今後の「出口戦略」のタイミングが早まる可能

    性がでてきたことから、ドルが全面高となり「ドル高ユーロ安」が進みました。

    ドル円でも「ドル高円安」が進んだものの、NYダウが100ドルを超える下落に

    転じたため、株価との相関度の強いドル円では、円の下落幅は限定的となり、

    その結果ユーロ円は昨日の水準より「1円を超えるユーロ安」まで下落しました。

    1月のFOMCでは複数の委員が「景気見通しの変化もしくは資産購入の効果

    とコストに対する評価の変化に対応して、委員会は資産購入のペースを変える

    準備をすべきだ」と述べ、数人は、「雇用市場が大幅に改善したと判断する前

    にも資産購入の規模を縮小または停止することもあり得る」との意見も見られま

    した。

    一方で「ハト派」の委員からは、「資産購入の早すぎる縮小や停止がもたらすコ

    ストは甚大だ」といった意見や、資産購入がもたらすリスクについても「損出が発

    生したとしても金融政策の効果的な運営が妨げられることはない」との意見も出

    ています。

    米景気回復が鮮明になる中、FOMCではこれまでにも増して「タカ派」の意見

    が受け入れられ易い状況になりつつあります。

    昨年のFOMCでは「現在の緩和政策は2015年半ばまで継続する」とされて

    いますが、その後政策運営をより明確にするため数値目標が示されています。

    数値目標では、「インフレ率2.5%を超えず、失業率が6.5%以下にならな

    い限り緩和策を継続」としていますが、

    同時にその目標が達成される前でも政策変更があり得ることも示されています。

    現段階での政策変更はありませんが、今後市場がさらに安定し透明感を増す

    ようなら、「シェール革命」の進展もあり「ゼロ金利政策解除」が早まる可能性は

    否定できません。

    そうなると米金利は上昇に向かい、金利差から「ドル高」というシナリオが描け

    ます。

    昨日のドルストレートの動きは、正にその流れを象徴するような展開でした。

    ユーロドルは1.33を割り込み、レンジの下限である1.32台に突入していま

    す。

    日足チャートを見ると、「52日線」をわずかに下回ったところですが、この線に

    接触するのは昨年12月10日以来です。

    1.32台を明確にブレイクして来ればこれまでのレンジを「下抜け」した可能

    性が高いと見ることができそうですが、

    この水準には「日足」「週足」とも、一目均衡表の「雲」がサポートしています。

    また「日足」の「MACD」では25%程度まで低下しており、ここからの一段の

    下げは「売られ過ぎ」を示す可能性もあります。

    昨日メルケル・独首相はユーロ相場について「1.3台は平均的だ」と語り、

    「強すぎる」といった発言はありますせんでした。

    1.32台が維持され、上昇に向かうのかどうか注目されます。

    ========================================================

    明日の「アナリストレポート」は取材のためお休みさせて頂きますので、

    予めご了承ください。宜しくお願いいたします。

ドル円NY株高が支えに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は東京時間の93円95銭を頭にじり安の展開。

    NYでは住宅関連指標の悪化に一時、93円29銭まで下落した後、

    株価と長期金利の上昇に93円台半ばまで値を戻す。

  • ユーロドルは独ZEW景況感指数が事前予想を上回ったことで、

    1.33台前半から1.33台後半まで反発。

  • 株式市場は続伸。M&Aがさらに活発化するとの観測を手掛かりに

    ダウは53ドル高と、再び1万4000ドル台を回復。

  • 株高を背景に「リスク選好」の流れが優勢となり債券価格は下落。

    10年債利回りは4営業日連続で2%を上回った。

  • 金は続落したものの1600ドル台は維持。原油価格は反発。

  • 2月NAHB住宅市場指数 → 46


    本日の注目イベント


    • 日   1月貿易収支(通関ベース)

    • 欧   独1月生産者物価指数(確定値)

    • 欧   独1月消費者物価指数(確定値)

    • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)

    • 英   英1月失業率

    • 英   BOE議事録

    • 米   FOMC議事録(1/29、30日分)

    • 米   1月住宅着工件数

    • 米   1月生産者物価指数



    連休明けのNY市場では、ドル円は終始93円台半ばを中心とする展開で、

    引けにかけては株高と長期金利の上昇にドルがやや買われ、93円55銭

    近辺で取引を終えています。

    昨日の東京タイムでは、前日国会で「外債購入も選択肢の一つである」発

    言した安倍総理の言葉を否定するかのように、「日本政府は外債購入は考

    えていない」と発言した麻生財務相の言葉に反応し、93円台後半から円

    がジリジリと買い戻されました。

    94円台定着にはなかなか至らない展開に、市場では徐々に「94円台は

    ドルの売り場」との認識が根付きつつあります。

    急激な円安で余裕の出て来た輸出企業は、どこでドルを売っても採算的

    には問題がない状況ですが、上値が重いと見れば、早めのドル売りをもち

    込むことも考えられます。

    一方ドルの下値も底堅く、昨日も円を買う動きが優勢な展開でしたが93円

    30銭前後で下げ止まっています。

    しばらくは92-94円台のレンジ相場が見込まれますが、言うまでもなく今

    後の注目材料は今週末の日米首脳会談での「TPP交渉参加問題」と、来

    週にも国会に提出される正副日銀総裁人事の行方です。

    安倍政権内でもどうやら安倍総理と麻生財務相はしっくりいっていないとの

    観測も高まっています。

    上述のように、安倍総理の発言を翌日に否定する発言を行ったことでも状

    況を読み取ることができます。外債を購入するかどうかは財務省の専管事

    項であることは理解できても、甘利経済・再生担当相がフォローしたような

    物言いはできたはずです。

    仮に二人の関係がうまくいっていないとすると、日銀総裁人事にも影響が

    でてきます。

    安倍総理はバランスを考えて、財務省、日銀、学者からそれぞれ正副総

    裁を起用するものとみられますが、財務省の立場に立つ麻生財務相の主

    張が通れば、日銀総裁には武藤元事務次官が最有力候補になると考え

    られます。

    武藤新総裁が誕生した際の市場の反応は先週末に確認したばかりです。

    5-6人いる候補者の中では金融緩和には積極的ではないとみられてい

    るため、市場は円買いドル売りで対応しています。

    ただ、それでも92円を割り込む円高方向への反応にはならないのではな

    いかと見ていますが、総裁人事が固まった時のドル円の水準も重要です。

    この欄でも再々述べてますが、ドル高円安基調は変わっていないと見られ

    ます。

    それでも上値が徐々に重くなって来ていることで、昨年10月後半から継続

    されている円売りの流れにとっては、最初の試練といったところです。

    ここを乗り越えることができれば「95円台定着の芽」も出てきます。

    それには米経済の回復基調を背景にさらにドル買い材料が出てくることと、

    上昇が続いているとはいえ、まだ1万1400円程度の日経平均株価に資金

    が流れ込み、株価の一段の上昇などの材料が必要です。

    幸い株式市場を取り巻く環境は良好です。

    昨日のNY株式市場ではM&A期待から株価が上昇し、ダウは5年4ヵ月

    振りに1万4035ドルで引けています。

    また、ハイテク銘柄の多いナスダックは実に12年3ヵ月ぶりに高値を更新し

    ました。

    米景気回復基調が続き、欧州でも最悪の危機を抜け出たとの観測を手掛

    かりに「リスク選好」が高まっていることが背景です。

    NYダウの「史上最高値更新」も視野に入って来たと思われます。

    また、米長期金利が2%台を固めそうな気配で、日本の長期気金利は0.

    7%で安定していることから、日米金利差は拡大傾向にあります。

    これまでの「円安株高」のスピードは緩やかになるとは思いますが、まだト

    レンド継続中と見られます。

    本日の値幅を93-94円と予想しています。

NY市場休場のため水準変わらず 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 先週末の「G20」を無難に通過したことで円売りが再び強まる中、
    ドル円は東京時間に94円22銭まで上昇。94円台に乗せたものの、
    直近高値である94円台半ばには届かず緩やかに下落。海外市場ではNYの
    株、債券が休場のこともあり93円台後半で停滞。

  • ドラギ・ECB総裁は足元のユーロの水準について、「ユーロは平均的な
    水準だ」と発言したが為替への影響はなく、ユーロドルは1.33台半ばで
    一進一退。

  • 株式、債券市場は「プレジデンツデー」のため休場。


本日の注目イベント

  • 日   12月景気動向指数(改定値)

  • 欧   独2月ZEW景況感指数

  • 米   2月NAHB住宅市場指数



昨日の東京時間では株価の上昇もあり、ドル円は94円台に乗せ、

日経平均株価が先週末比270円高まで上昇すると94円22銭

まで円売りが進みました。

「G20」で直接的な円安批判を回避できたことで再び、

「円安株高」の流れが加速しました。

安倍総理が国会で、外債購入にも言及したことで円が売られる

局面もありましたが、それでも先週まで2度記録した94円台半ばを

試すことなく下落に転じています。


海外市場ではNYで債券、株式市場が休みということもあって、

終始93円台後半で推移していましたが、今後再び94円台半ばを試しに

行くのか、あるいは93円を目指してしばらく「調整」に入るのか、

今日明日の動きがポイントになりそうです。

昨日の動きを見る限り、ドル円と株式市場の相関度がやや低下してきた

印象を持っています。


ドラギ・ECB総裁はユーロの為替水準について「為替相場は政府の

目標ではないが、成長と物価安定のために重要だ」と、これまでの主張を

切り返した上で「ユーロの実効相場と名目相場を見ると、おおむね長期的な

平均に近い」と発言し、現行の水準を受け入れる認識を示しました。

また、ECBの理事でもあるノボトニー・オーストリア中銀総裁は、

ユーロ相場を押し下げるため「市場介入する必要はない」と語り、

「ECBには為替レートの目標はなく、あるのは物価安定目標だという

ことだ」と付け加えています。

この発言もユーロの動きには影響しませんでしたが、現在の1.33台の

水準は「ユーロ高」ではないとの認識をECBの幹部が示したことで、

今後ユーロの上昇に繋がる可能性はあります。


ユーロ圏では昨年10-12月のGDPが「-0.1%」だったことで、

今後景気浮揚のため利下げ観測がくすぶっています。

そのため、1.35から上値では売り圧力も強く、特に「1.37台が

上値の上限」との相場観も強まっています。

一方下値も固く、1.32台では買い意欲も観測されます。

1.32-1.37のレンジ相場の中、利下げなど今後の材料を取り込み

ながら明確な方向性が出てくるのを待つしかありません。

米国の景気回復とユーロ圏の景気低迷を比較したら、緩やかなユーロ安を

想定していますが、それでも対円では大きくユーロ安が進む可能性は少ない

と思います。


今日も特に重要な材料はありませんが、連休明けのNY市場がどのような

動きをするか。住宅関連の指標が発表されますが、本番は明日のFOMC

議事録が公開されてからです。

上にも下にも動きにくい展開になりそうで、予想は93円50銭~94円30

銭程度を見ています。

ドル円、ラガルド発言等で急反発。 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 東京市場で92円台前半まで円買い戻しが進んだが、「G20」では

    円安誘導批判は回避できるとの見方に加え、ラガルド・IMF専務理事の発言や

    米経済指標の好転から再び円を売る動きが加速。

    ドル円は93円85銭まで上昇し荒っぽい展開に。

  • ユーロドルも堅調に推移。ラガルド発言もあり、対ドルでは1.33台半ば、

    対円では大幅なユーロ高に125円台まで反発。

  • 株式市場は小動き。連休前で取引も少なく、ダウは小幅高。S&P500は

    小幅安。

  • 債券相場も小動きの中、やや売りもの優勢の展開。

  • 金は大幅に下落。ソロスファンドなどファンド勢が金の保有高を減らしたことが

    判明したことで、売りが加速。前日比26ドル安の1609ドルで引ける。

    原油も大幅安となり、3週間ぶりに95ドル台に。

  • 2月NY連銀製造業景況指数 → 10.0

  • 1月鉱工業生産 → -0.1%

  • 1月設備稼働率 → 79.1%

  • 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 76.3

    本日の注目イベント


    • 欧   ユーロ圏12月経常収支

    • 欧   ドラギ・ECB総裁、公聴会で証言

    • 米   プレジデンツデー(株、債券は休場)




    注目されたモスクワでの「G20」では、日本に対する直接的な円安誘導

    批判はなく、共同声明でも「通貨の競争的な切り下げを回避する」、「為

    替レートを競争力強化の目的には使わない」との文言は挿入されたもの

    の、日本を名指しで批判する動きはなかったようです。

    白川日銀総裁も会合後の記者会見で、「今回のG20声明は日銀の政策

    に影響しない」との認識を示しています。

    先週末の市場では、「G20」での円安批判懸念からポジションを一旦手

    仕舞う動きが優勢となり、ドル円は一時92円台前半まで円を買う動きが観

    られましたが、91円台突入は避けられました。

    91円台に入ると、今回の「調整」は長引く可能性があると予想していまし

    たが、ラガルド・IMF専務理事の「円とユーロの動きはともに経済政策の

    効果」といった発言に、急速に反発し、ドル円はNY市場で93円85銭ま

    でドル高円安が進行しました。

    ただ、このまま先週までに2回記録した94台半ばを上回り、すぐに円が

    直近最安値を更新するとも思えません。

    ドル高円安のトレンドが変わっていなことは確認できたものの、これまで

    のスピードで円が売られる展開になれば再び円安批判が出てくることも

    考えられ、TPP交渉の行方など、安倍政権の実行力を睨みながら円が

    緩やかに売られる展開を予想します。

    今回のドル円の反発は「G20」が開催されるということもあり、アベノミク

    スにとって政権奪回以来最初のハードルだったわけです。

    デフレからの脱却を最大の課題として大規模な金融緩和を行い、二本

    目の矢でもある、財政出動も行い、その結果円安に振れました。

    少なくとも市場で「ドル買い円売り介入」のような円安政策を取ったわけ

    ではなく、上記政策を推進して行くとの強い意志を示したことで、市場

    参加者の「相場観」が急速に円売りに傾いた結果「円の全面安」が進

    んだわけです。上記説明に加えて、日本の景気回復が米国を始め世

    界経済に好影響を与えるという点もアピールできた結果「G20」での日

    本パッシングを回避できたのではないかと思います。

    さて、「G20]という一つのハードルを越えたドル円は、今朝も値を戻し

    て94円に迫る水準まで円売りが進んでいます。先ずは94円台を回復

    できるのかどうかが注目されます。

    94円台を回復し、定着するようなら、緩やかな円安に押されて今週中

    にも「95円テスト」も考えられそうです。それには従来同様、日本の株

    価の行方も重要です。

    株式市場の方もドル円と同じように株価の上昇にブレイキがかかり、利

    益確定の売りが出易い展開が続いています。その売りをこなし、上昇

    する力があればドル円も円安に振れやすいと見られますが、今週は安

    倍総理の訪米もあり引き続きボラティリティーの高い展開が予想される

    ため注意が必要です。

    日米首脳会談では、「TPPへの交渉参加」問題でどのような対応をみ

    せるのかが最大のポイントですが、さらに今週は日銀総裁人事も大枠

    が固まりそうです。先週末、ロイター通信が総裁人事で「武藤大和総

    研理事長を軸に進んでいる」とのニュースを流したとたんに、円買いが

    進んだ経緯があります。

    武藤氏は元財務次官で、日銀総裁候補者の中では金融緩和には積

    極的でないと市場が見ている証です。このように誰が総裁になるのかで、

    さらなる円売りが出るのかどうか市場への影響が大きい材料です。

    安倍総理は今回の3名の総裁・副総裁人事では「バランスも考えて行

    う」と語ってます。

    日銀、財務省、学者といったバランスで構成される可能性が高く、そう

    なると上記、武藤元事務次官の日銀総裁就任の可能性は高いと思わ

    れます。

    武藤氏は既に副総裁を歴任しており、再度副総裁での就任は考えに

    くいと思われるからです。

ユーロ圏GDPを受けドル円92円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 93円台前半で推移していたドル円は、ユーロ圏10-12月のGDPが

    市場予想下回ったことをきっかけに円買いが加速。一時92円67銭まで

    円買いドル売りが進行。引けにかけては買い戻しも入り、92円85銭近辺で

    取引を終える。

  • ユーロ圏の景気低迷が鮮明になったことを手掛かりにユーロ売りが優勢。

    ユーロドルは1.33台半ばから前半まで下落。ユーロ円は3日振りに123円台まで

    売られる。

  • 株式市場はまちまち。ダウは9ドル安で引けたものの、ナスダックは小幅高。

    バフェット氏率いるバークシャーが大型買収を発表したことで、S&P500は

    5年振りの高値を記録。

  • 債券相場は4日ぶりに反発。30年債入札が好調だったことで、10年債にも

    買いが入り、利回りは2%台を割り込む。

  • 金は続落。原油価格は小幅に反発。

  • 新規失業保険申請件数 → 34.1万件

    本日の注目イベント


    • 日   12月マネタリーサーベイ

    • 日   12月鉱工業生産

    • 欧   ユーロ圏12月貿易収支

    • 欧   G20(モスクワ)

    • 英   英1月小売売上高

    • 米   2月NY連銀製造業景況指数

    • 米   1月鉱工業生産

    • 米   1月設備稼働率

    • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演




    94円台が徐々に重くなってきたドル円は、93円台前半でのもみ合いから

    一段水準を下げる展開となり、NY市場では92円67銭までドル安円高が

    進みました。

    昨日の東京市場では93円台前半で推移していた中、岩田前日銀副総

    裁が「1ドル90円から100円程度までは均衡への回帰である」「ファンダメ

    ンタルズに近いようなレートではないか」と、現在の為替水準を容認する発

    言が伝わったことで93円64銭まで円売りが進んだものの、上値は重い展開

    でした。

    東京株式市場の反応もこれまでとは異なり買われ過ぎの反動か、やはり上

    値が重い展開で、ドル円と株価との相関は「下値リスクの方が高い」という点

    でも維持されていました。

    欧州市場の朝方には93円70銭を超える局面もありましたが、そこを頭に徐

    々に円買いが優勢な展開となり、ユーロ圏10-12月のGDPが-0.6%と

    発表されると、世界的な景気低迷への懸念が広がり、安全通貨としての「円」

    に見直し買いが入り92円台半ばまで円高に振れています。

    先週末から92円台を何度も試しに行ってはいましたが、92円台での滞空時

    間は短く、すぐに93台に押し戻される展開でした。

    今朝はNYの引け値も92円台であることから、東京時間に93円台まで戻し、

    その水準を維持できるかどうかも焦点になりそうです。

    短期的な動きを表す「1時間足」では、下値を切り下げていますが、既にNY

    の底値から30銭ほど値を戻しているため「下ヒゲ」を付け、戻り基調にはなっ

    ています。

    この水準から下落した場合のメドですが、先週末に記録した92円16銭前

    後が最初のサポートになります。

    この水準は「4時間足」でも「雲」の下限であり、ここを割り込むと「雲」を下抜

    けしたことになり、下落に拍車がかかる可能性があります。

    91円台まで下落すれば約10日振りの水準になることもあり、92円を割り込

    むかどうかは重要なポイントになりそうです。

    同時に91円台で推移するような状況になれば、今回の円安局面で「最も大

    きな調整」を迎えることにもなりそうです。本日からモスクワで行われる「G20」

    で、円に対する批判的な意見が出てくるのかどうかが最大の注目点ですが、

    議長国であるロシアのシルアノフ財務相はブルームバーグとのインタビューで

    「G20各国は常に、為替政策は市場に基づくべきだとの姿勢を貫いてきた」と

    した上で、「この点について、われわれはより具体的な姿勢を取るべきだと思

    う」と語っています。

    「G20」会合後に発表される共同声明でも、従来よりも「具体的な」文言で為

    替相場への介入に反対する立場を示すべきだとも語っています。

    「円安株高」基調は変わっていないと考えます。

    これまでの急激な変化にようやくブレイキがかかったと見ています。

    円売りの勢いも、株価上昇の勢いも鈍ってきましたが、当然の調整と受けとめ

    ています。それでも、上述のように91円台を覗くような展開になると、思いのほ

    か調整が長引く可能性はあります。その結果、市場参加者の「相場観」にも

    変化が表れ、「戻りを売る」といった展開になり、これが上値を抑えるといった

    これまでとは異なる「悪循環」に陥るパターンです。

    週末の「G20」を「無事」に乗り切れば、今度は日銀総裁人事が材料となり、

    ここではドル円の下落リスクは限定的だと考えております。

    本日のレンジは92円50銭~93円30銭程度と予想しています。

    ===============================

    米バークシャー・ハサウェイは投資会社3Gキャピタルと、「ケチャップ」会社

    ハインツを買収しました。買収金額は230億ドル(約2兆1400億円)とのこと

    です。

    ウォーレンバフェットは80歳を超えてもなお、投資意欲が衰えません。

    ハンバーガーとコークをこよなく愛する「オマハの賢人」はさらにM&Aを考

    えているそうです。

    それもそのはず、バークシャーの保有キャッシュは450億ドル(約4兆1850

    億円)まで積み上がっているとのこと。

    良い週末を・・・・。

「G20」を控え神経質な展開続く 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 「G20」を控えドル円は小動き。値幅も30銭程度で

    ポジション調整の域を出ず、93円台前半から半ばでのもみ合いに終始。

  • ユーロドルは軟調な展開。ポルトガルの10-12月の失業率が

    ユーロ導入以来最悪になったことを嫌気して、1.34台後半から

    1.34台前半まで下落。

  • 株式市場はまちまち。ダウは史上最高値更新期待が高まる中、

    1万4000ドルの攻防が続くも35ドル安。ナスダックは

    10ポイント高で引ける。

  • 債券相場は3日続落。10年債の入札で、最高落札利回りが

    市場予想を上回ったことを手掛かりに売られ、長期金利は今月5日以来

    となる2%台乗せまで上昇。

  • 金、原油はともに反落。

  • 1月小売売上高 → +0.1%


    本日の注目イベント


    • 日   1-12月GDP

    • 日   白川日銀総裁記者会見

    • 独   独10-12月GDP(速報値)

    • 欧   ユーロ圏10-12月GDP(速報値)

    • 欧   ECB月例発表

    • 欧   仏10-12月GDP(速報値)

    • 欧   独10-12月GDP(速報値)

    • 欧   伊10-12月GDP(速報値)

    • 欧   ポルトガル10-12月GDP(速報値)

    • 欧   ギリシャ10-12月GDP(速報値)

    • 欧   ギリシャ11月失業率

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



      ドル円は昨日も93円台を割り込み、92円85銭近辺まで円高ドル安

      が進みましたが、欧州市場に入ると徐々に切り返し、93円77銭あた

      りまで反発しています。

      94円台が重くなりつつある中、下値の方もこれで先週末の「麻生発

      言」で92円台前半まで急落した時を含め、3度も92円台からは跳ね

      返されています。

      92円台が下値のメドと意識され重要な節目になりつつあることから、

      この水準を割り込むと下落に拍車がかかる可能性もあります。

      これまでのように連日大台を替えるような一本調子の円安の展開では

      なくなって来たと考えられます。

      「G20」を週末に控え、為替水準を巡る発言が相次ぐなど「通貨戦争」

      という言葉が再び目につくようになっています。

      特に円安が急速に進んだことで「円」への風当たりが強くなり、アベノ

      ミクスにとっても「最初の試練」が立ちはだかって来たと言えそうです。

      「デフレからの脱却」「強力な金融緩和」を旗印に、円安株高が進み、

      その結果「安倍内閣」への支持率も急速に高まり、直近の世論調査で

      は4人に3人の国民が「安倍総理」を支持するとの結果も出ています。

      確かに、これまでの民主党政権で、景気の低迷、終わりの見えない円

      高、そして株価の長期低迷など「閉塞感」も漂っていました。

      それが「16日にも解散しますよ」と公言した野田前首相の言葉から一

      変しました。

      政権奪回当初は「本当にできるのか」「口先だけではないか」といった

      見方が優勢でしたが、その後実際にマーケットが大きく動いたことで

      「期待できる」との見方に変わってきました。

      その後の展開は、麻生財務相が言い放った様に「想定以上の円安」

      が進みました。それまでの政策実現への不透明感が急速に「期待感」

      に変わり、むしろ「期待感」が先行する形で「円安、株高」が進行した

      わけです。

      特に海外勢の見方の変化は早く、「安倍政権は本物だ」との認識が

      円売り、株式への資金流入を加速させたと思われます。

      安倍総理が「小泉政権」の時には官房長官だったということも、「小泉

      政権下」での強烈なリーダーシップへの連想に繋がった面もあります。

      足元では今週末の「G20」で円安批判がでるのかどうかに焦点が当た

      っています。

      新興国からの批判が出てきそうだとの観測もあり、特にブラジルあたり

      から出てきそうですが、今回の議長国であるロシアのストルチャク財務

      次官は「円は過大評価だった。現時点で貿易を歪ませない」と発言し、

      ロシアからの円安批判はなさそうです。(ブルームバーグ)また「G7」諸

      国でも、ドイツを中心に欧州からも批判が出てくる可能性もありそうです。

      そんな中でも「本丸」である米国からはむしろ安倍政権の政策を支持す

      る発言も出ており、米国からの円に対する批判は今のところ想定されま

      せん。昨日米議会では公聴会が開かれ、ルー新財務長官は「民主党

      および共和党が政権を取ったいずれの時代も、財務省は米国の成長と

      生産性、競争力を促す上で強いドルがもっとも国益にかなうとの姿勢を

      長期にわたって貫いてきた」と証言し「長官就任が承認された後も私は

      この方針を変更しないつもりだ」と述べ、「強いドル政策」を堅持すること

      を宣言しました。

      「強いドルは国益にかなう」という言葉は、かつてあのルービン財務長官

      が使った言葉です。米経済が回復の兆しを鮮明にする中で、「強いドル

      政策」は裏を返せば「円安を容認」とも取れます。ドル高円安の流れにや

      やブレイキがかかりそうな状況ですが、トレンドに変化はないとみられます。

      本日も「G20」を控え神経質な展開が予想されますが、予想レンジは92

      円70銭~93円80銭とみます。

ドル円G7声明文を巡り乱高下 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は「G7」共同声明文の解釈を巡り乱高下。海外市場では、

    声明文が日本を意識したものとの一部報道で93円を割り込む場面も。

    その後は買い戻しも入り93円台半ばで引ける。

  • ユーロドルは1.34台でもみ合い。ユーロ円の急落に1.3410まで

    ユーロ売りが進むが、ユーロ円が買い戻されると反発。

  • 株式市場は反発。市場予想を上回る決算が手掛かりとなり、主要株価は

    値上がり。ダウは47ドル高と、2月1日の引け値を上回る1万4018ドル

    で取引を終える。

  • 債券相場は反落。3年債入札で最高落札利回りが市場予想を上回ったことと、

    株高から売り優勢の展開に。

  • 金、原油は小動きながら共に小幅に上昇。

  • 1月の月次財政収支 → +28.8億ドル


    本日の注目イベント


    • 日   日銀金融政策決定会合(2/14日まで)

    • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

    • 英   英BOE、四半期物価報告

    • 米   1月小売売上高

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



    今週末の「G20」を控えて、そのコアメンバーである「G7」が緊急の共同声明文を

    発表し、この内容を巡り為替が乱高下しています。

    NY市場では声明文の内容が「円」を意識したものだとの一部報道で、円を買い

    戻す動きが加速し、一時92円台後半まで円高ドル安が進みました。

    ドル円はその後93円台半ばまで戻していますが、昨日の早朝には94円台半ば

    まで円が売られ、直近の円の「最安値」を更新し、その日の内に1円50銭程の反

    対の動きが出ると言うことは、やはり水準が95円目前だということと、市場には「そ

    ろそろ大きな調整があってもおかしくない」と考えている人が増えて来たということ

    だと思われます。

    先週末の麻生財務相の「軽率な発言」にドル円は92円台前半まで、わずか1時

    間で1円の下落を見せました。そして、昨日再び円が急騰する場面があったわけ

    ですが、一本調子で下落してきた円の相場観にも強弱の見方が出て来たという

    ことかと思います。

    基本的には「ドル高円安」の流れは変わらないものの、わずか3ヵ月で16円もの

    円の下落は決して少なくはありません。因みに、昨年1年間のドル円の値幅は、

    私の手元の記録では10円77銭となっています。ここ3ヵ月間で、昨年1年間の

    6割増の値幅があったということになります。

    今回の「G7」の共同声明では特に「円」を意識していると思える内容はありませ

    んが、「財政・金融政策は為替相場を目標にしない」という点では、現在のアベ

    ノミクスが抵触する可能性もあり、「G20]で麻生財務相がどのような持論を展開

    するのか注目されるところです。

    麻生財務相は昨日、「G7」が緊急共同声明を出したことに関連し、日本のデフ

    レ不況対策が為替操作に使われていないと、「各国から正式に、正しく認識さ

    れた」と語っています。(ブルームバーグ)「強すぎるユーロ」と「弱すぎる円」を

    巡ってモスクワで議論される可能性があり、その意味ではドル円の下落リスクは

    以前よりは高まっていると考えられます。週末のポジションには十分注意が必要

    です。

    ドル円はやや94円台が重くなりつつありますが、下値も92円ではしっかり買いが

    入りそうな展開です。

    ここ連日92円台まで円買いが進むなど、「ややドル上昇にも変化」が現れては

    いますが、テクニカルをみる限りドル円の上昇基調に変化はありません。

    先週末の92円16銭も、昨日の92円95銭も、「1時間足」の「200日線」

    でしっかりとサポートされています。

    さらにその間に何度もこの重要な200日線でサポートされていることから、この

    線を明確に割り込まない限りトレンドは変わらないと見ています。

    また、「日足」では一目均衡表の「転換線」と「基準線」がパラレルに右肩上が

    りを維持しており、ローソク足はこの「基準線」に沿うような格好で上昇中です。

    この二つの線が「好転」を見せたのは昨年10月11日で、それ以来「逆転」は

    一度も見せていないことが、今回のドル円の上昇を象徴していると思います。

    さて本日の動きですが、上述のように94円台が重くなっており、よほど大きな

    材料でもない限り94円台乗せは難しそうです。93円を割り込んだ場合、昨日

    のNY市場の下値である92円95銭が意識されますが、上記「200日線」が機

    能するかどうかです。

    現在「200日線」は93円05銭にあることから、この前後が最初のサポートにな

    ります。

    株価の方はNYが引け値で高値を取ってきているため、大きな深押しはないと

    思われますが、やや円高方向に振れている為替をみて、輸出関連株がどのよ

    うな動きを見せるのか注意したいところです。93円ー93円80銭を予想レンジ

    にしています。

ドル円再び94円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 先週末急落したドル円は93円台前半で推移していたが、ブレナード・米財務次官

    が安倍政権の政策を支持すると発言をしたことをきっかけに円売りが加速。

    94円46銭まで「ドル高円安」が進み、先週記録した直近の円最安値を更新。

  • ユーロドルも要人発言で買われる。バイトマン・独連銀総裁のユーロは

    過大評価されていないとの発言で1.33台半ばから1.34台に乗せる。

    ユーロ円は先週末から2円以上円安の126円台に。

  • 株式市場は軟調。特に材料がない中、ダウは21ドル安。

  • 債券相場は横ばい。今週720億ドルの入札を控えていることから

    慎重な展開だった。

  • 金は大幅に下落。原油は大幅に反発し97ドル台に。


    本日の注目イベント



    • 日   1月マネーストック

    • 欧   EU財務相会合

    • 欧   スペイン短期債入札

    • 欧   ラホイ・スペイン首相講演

    • 英   英1月消費者物価指数

    • 英   英1月生産者物価指数

    • 米   オバマ大統領が一般教書演説

    • 米   1月の月次財政収支

    • 米   ジョージ・カンザスシティ連銀総裁講演

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


      為替相場の水準を巡り、いわゆる要人発言が相次ぎこれが相場を

      乱高下させています。

      先週末の欧州時間には、麻生財務相が、円安の水準は想定を超

      えたところまで来た、といった内容の発言をし、ドル円は一気に92

      円台前半まで急落しました。

      94円台に乗せた後の調整としては2円程度あったため直近では

      「最大の調整」だったことになり、これでややドルの上値が重くなる

      のではとの懸念も出てきました。

      しかしドル円は東京市場が休場だった昨日、92円台半ばを底値に

      再び切り上がり、今朝早くには再び94円台に乗せ、一時94円45

      銭近辺まで反発し、直近安値を更新しています。

      9日に甘利・経済再生担当相が、東京株式市場の平均株価につい

      て「期末までには、1万3千円を目指して頑張るぞという気概を示すこ

      とは大事だ」と述べたことが材料視され、さらに黒田アジア開銀総裁

      が、日本銀行の物価見通しが2%に達していないことから、「日銀が

      年内に追加緩和を行うことは正当化できる」と述べた上で、足元で

      急激な円安が進んでいることについては「今のところ、行き過ぎた円

      高からの自然な調整だ」との見解を示しました。この発言を受けて市

      場は、ドル高円安に振れています。

      アジア開銀の黒田総裁は元財務省の財務官を歴任しており、10日

      付けの産経新聞は次期日銀総裁人事で同氏の起用が有力になった

      と報じています。

      一方有力メディアは「G7が為替に関する声明文の草案を作成する

      準備を行っている」とも報じています、この報道が正しければ、今週末

      モスクワで行われる「G20]でも為替問題が議題として上がってくる可

      能性もあり「通貨戦争」を巡る議論に発展することも考えられます。

      ブレイナード・米財務次官はこの件で「G20は市場が決定する為替レ

      ートに移行し、競争的な通貨切り下げを回避するとの公約を実行する

      必要がある」と語っています。

      また、ユーロに付いてもドイツ連銀のバイトマン総裁は「ユーロは著し

      く過大評価されていない」と発言したことで、

      昨日の海外市場ではユーロが大きく値を戻し、ユーロ円は1日で2円

      以上の「ユーロ高円安」に振れています。

      このように、急速に「リスク選好」が強まった結果、為替市場でも通貨の

      強弱が鮮明になり、これが各国要人の「思惑」と絡んで「不用意な発言」

      を引き出している状況です。

      ドル円はほとんど「大幅な調整」がないまま、94円台まで急激な円安が

      進んだこともあり、「ターゲット」にされやすい水準まで来ていますが、

      これは、これまでが「過大評価」され続けて来たわけで、その反動と捉え

      ることができます。

      「リスク選好」が進めば、低金利の円が売られるのはいわば「市場原理」

      であり、今後足元の金融環境が続くとすれば円安の流れはそう簡単に変

      わらないと予想されます。

      足元の「円安株高」傾向はやや「ミニバブル」と言えないこともありません。

      そのため上述のような発言を引き出していますが、この傾向はまだしばら

      くは続くと見られます。

      この欄でも再三書きましたが、「本丸」である米国から円安批判の声が上

      がるまで続くと考えていますが、昨日などは

      むしろ、支持するとの発言がでました。

      ただそれでも来週には安倍総理が訪米し、オバマ大統領と首脳会談を

      行う予定です。

      どんな発言が出てくるか分かりません、今週中に95円台乗せが観られな

      ければ、再び下落するリスクもあるのではないでしょうか。

      麻生財務相のように、円安防止を意図したわけではないでしょうが、、

      「軽率な発言」が出ないとも限りません。

ドラギ発言でユーロ急落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は上下に振れたものの93円台半ばを中心にもみ合う。

    欧州市場で93円90銭台に上昇した後、ドラギ・ECB総裁の発言で

    ユーロ円を軸に売りが加速。ドル円は93円08銭まで下落したが、

    米株価の戻り歩調と、米金利の上昇を手掛かりに93円台半ばまで戻して引ける。

  • ユーロドルは急落。ECBは政策金利据え置きを決めたが、その後ドラギ総裁が

    ユーロ高を懸念する発言をしたことで1.35台から1.33台後半まで売られる。

  • 株式市場は反落。一時前日比130ドルを超える下落を見せたが、アップル株の

    上昇に、下げ幅を縮小。ダウは42ドル安で、史上最高に手が届く水準で足踏みが続く。

  • 債券は続伸して始まったものの、引けは前日比横ばい。

  • 金、原油は共に反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 36.6万件

  • 12月消費者信用残高 → 145.9億ドル


    本日の注目イベント


    • 豪   豪RBA四半期金融政策報告

    • 日   12月国際収支

    • 日   1月景気ウォッチャー

    • 中   中国1月消費者物価指数

    • 中   中国1月生産者物価指数

    • 中   中国1月貿易収支

    • 中   中国1月人民元建て融資(1/15までに発表)

    • 中   中国1月マネーサプライ(1/15までに発表)

    • 独   独12月貿易収支

    • 米   12月貿易収支

    • 加   カナダ1月失業率

    • 米   カナダ1月住宅着工件数


      ECBは昨日の理事会で政策金利を据え置きましたが、その後の記者

      会見でドラギ総裁は、現在のユーロ相場の水準について、「為替相場

      は政策の目標となるものではないが、成長と物価にとって重要だ」と

      発言し、間接的に足元の

      ユーロ高に対する懸念を表明しました。この発言を受けてユーロが大

      きく下落し、対ドルでは1.33台後半に、対円でも127円から

      124円台に急落しました。

      この種の発言が出るのではないかとの予想はありましたが、このとこ

      ろのユーロ高に対する楽観論に冷や水を浴びせられた格好で、ユーロ

      の上値がやや重くなってきそうです。

      特にユーロドルは先週1日に1.3711までユーロ高が進んだ後、

      上値を切り下げて来ただけに、1.37台が目先の天井になる可能

      性も出てきました。

      ドラギ総裁はユーロ圏の景気についても「ユーロ圏の景気には下振

      れリスクがある」とし、景気回復に自信をみせながらも慎重な見方

      を示しました。

      また、安倍政権の円安政策については「為替相場に対してG20の

      総意を反映しないような結果をもたらすならば、われわれはそれに

      ついて話し合う必要がある」と語り、やんわりと円安を批判してい

      ます。

      EU首脳会議も昨日から開催されており、ドイツあたりからこの種

      の発言がでる可能性がやや高まったと言えそうです。

      ドル円は上値が重くなり93円台前半までの下落を見せましたが、

      昨日の欧州市場では93円90銭台に乗せるなどドル高円安傾向

      に変化はありません。

      日銀の新総裁人事に対する期待や、さらに足元では堅調な株価に

      円が売られ易い地合いは続いてます。何よりも「円安材料」には、

      すぐに飛び付き反応する市場環境は継続されていると見られます。

      それは当社の昨日のセミナー参加者の相場観でも明らかです。

      約30名ほどの個人投資家に5月末の相場予想を尋ねたところ、

      全員が「円安」という答えでした。昨年10月の同じ質問では、

      7割の参加者が「円高」と答えていたのとは隔世の感があります。

      相場観がやや一方的に偏ってきたとの印象でした。

      昨日の国会では白川日銀総裁も出席し、「2%の物価上昇率目標」

      を巡って論戦が繰り広げられました。

      安倍総理は「日銀の責任として、できるだけ早い時期に実現できる

      と『約束』していただいたと理解している」

      と述べ『約束』という言葉を使い、2%の物価目標が達成できなけ

      れば、それは日銀の責任であると主張しました。

      これに対して白川総裁は「2%の実現は金融政策だけでは無理で、

      政府の努力が必要」と、これまでの持論を繰り返していました。

      先の政府日銀の共同声明にはどこにも、日銀の責任で2%の物価

      上昇目標達成に努力するとは明記されていません。

      文書には「持続可能な物価の安定と整合的な物価上昇率が高まっ

      ていくと認識している」、と記述されており、その上で、それら

      を踏まえ「物価目標を2%とする」と明記されており、少なくと

      もこの文書に日銀の責任について触れている部分はありません。

      文書作成にあたっては、昨日の様な場面も想定されて慎重な言い

      回しになったのではないでしょうか。

      市場関係者の多くは「2%の物価上昇は無理では・・」との認識

      を持っています。

      足元ではアベノミクスを讃える声が日増しに大きくなっており、

      この「期待感」が円安、株高を醸成させています、逆に言えば、

      この「期待感」が「失望感」に変わった時、つまり「2%の物価

      上昇」はとてもむりだということが現実的になった時には、円が

      買い戻されるリスクがあろうかと思います。

      確かに、株高と円安で個人投資家の「含み」は増えていると思わ

      れ、その意味では世の中がやや明るさを取り戻してきたように見

      えるのは、陽気のせいばかりだけではありません。

      市場の「期待感」がどこまで持続できるかが「円安の寿命」の鍵

      を握っています。

      ================================

      北陸地方に「春が一番」が吹き荒れるなど、厳しい寒さは残りな

      がらも春が近づいています。

      これからの気温を「三寒四温」と言うのでしょうか・・・。

      この頃必ず思い起こす歌がキャンンディーズの「春一番」です。

      もうすぐ、春ですね・・・。

      良い週末と連休を・・・・。

ドル円94円台示現後調整か? 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 株高を背景に東京時間で一時94円台を記録したドル円は、

    海外市場では小動き。

    急激な円安が続いたことで、一旦利益を確保する円買いドル売りが優勢

    となり、NY市場では93円28銭まで下落。ただ引けにかけては株価が

    プラスに転じたことから93円60銭近辺まで値を戻して引ける。

  • ユーロドルは売り優勢の展開の中下落。ユーロの水準を巡り、容認する

    発言もあったが、高すぎるとの発言もありまちまち。ECB理事会を前に

    1.35台前半で推移し、ポジション調整の範囲に収まる。

  • 株式市場は小幅ながら続伸。スペイン、イタリアなどの欧州問題が

    重荷となり、終始マイナス圏で推移していたが引けにかけてプラスに転じる。

  • 債券相場は反発。10年債利回りは2%近辺から急低下し、2%を巡る

    攻防が続く。

  • 金は反発し方向感が見えない展開。原油は小幅に反落。


    本日の注目イベント


    • 豪   豪1月新規雇用者数

    • 豪   豪1月失業率

    • 日   1月マネタリーベース

    • 日   12月景気動向指数

    • 日   中尾財務官、IMFセミナーでパネルディスカッションに参加

    • 独   独12月鉱工業生産

    • 欧   EU首脳会議(ブリュッセル)

    • 欧   ECB理事会

    • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

    • 欧   クーレ・ECB理事講演

    • 英   BOE政策金利発表

    • 英   英12月鉱工業生産

    • 英   カーニー次期BOE総裁議会証言

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   12月消費者信用残高

    • 米   スタイン・FRB理事講演

    • 加   カナダ12月住宅建設許可


      昨年11月以来、円がドルを含む主要通貨に対して大幅に下落したことで、

      ドル円の取引量が相当増えているようです。当社でもその傾向は鮮明で、

      個人投資家の参入が増えています。

      市場での通貨の主役はかつての「ユーロ」から「円」に移ったこともあり、東

      京市場の存在感も増しています。

      ドル円のトレンドは主に東京市場で形成されていると言ってもよく、海外市

      場の動きは鈍く、東京市場の元気さが目立っています。

      昨年の秋口までは1日の値幅が20銭程度の日も多く、「円」は完全に蚊帳

      の外でした。

      そのため、多くの個人投資家が動かない「ドル円」から、動きのいい「ユーロ

      円」や「ユーロドル」に取引通貨を変えたものでした。

      しかし、昨年11月から「ドル円」のボラティリテーが急拡大したことで今や

      「ドル円」をメインに取引している人が急増しています。

      値動きが軽くて値幅が出る市場は、損をしても取り返せるチャンスはあります

      が、同時に利益がすぐに損に変わるリスクもあります。

      動き過ぎるマーケットも困りますが、全く動かないよりはいいと言うことで

      しょうか。

      昨日東京市場でドル円は一時94円台まで上昇する場面がありました。日経

      平均株価一時前日比450円程値上がりした時間とほぼ同時でしたが、株と

      為替を一緒に手掛けている人が多いということが確認されたような場面でした。

      この流れが海外市場への期待にもつながりましたが、欧米市場では93円台

      前半までを円が買い戻される展開でしたが特に妙味もない動きでした。

      株式市場が大きく変動する東京時間が主戦場です。

      94円台まで上昇したドル円は今日はさすがに一服するのではないでしょうか。

      大きな節目でもある95円がやや見えてきたようですが、スピード調整は必要

      だと思います。

      92-93円台が当面の天井とみていた小生も、今後の相場観に戸惑いを感

      じます。

      「行くところまで行く」という感じもしますが、最終的には「本丸」である米

      国から直接「円安誘導批判」が出てくるまでは、足元の「ドル高円安」傾向は

      継続されるのかもしれません。

      正直「高値警戒感」がありながらも、どこまでドル高円安が続くのか判断でな

      い状況です。

      少なくとも、レベル感でショートメイクをしてもほとんど機能しない展開だと

      いうことです。

      安倍総理の言葉を借りるならば、「異次元の円安」「異次元の株高」が続くと

      いうことになりますが、相場である以上、このまま上がり続けることはないと思

      います。

      日銀総裁人事や、それに伴う緩和期待は既に相場に織り込まれて来たよう

      にも思われますが、一旦は節目である95円を見ないと収まらないような状況

      です。

      今朝の新聞にもありましたが、「株を持たないリスク」、「外貨を持たないリ

      スク」を感じ始めた個人投資家が新規参入していますが、中長期でみればまだ

      まだ遅くはありません。

      ただ短期的には過熱感があり、昨日の為替と株の動きは「ミニバブル」の様

      相を呈していたと感じました。

      ユーロ相場の水準を巡る発言が増えてきました。

      フランスの財務相はユーロ高を懸念する発言をしている一方、ドイツではそ

      れを打ち消すような発言もありました。

      本日はECB理事会だけではなく、EU首脳会議もあります。

      ユーロの水準を巡る発言が出てくる可能性は高いと思われますが、仮に発

      言がなければ現水準を容認と受け止められユーロ高に振れることも考えら

      れます。

      EU首脳会議では、既に円安に批判的な発言をしているメルケル・独首相

      の次の発言に注目が集まります。

      93~94円はが本日の予想レンジですが、株価からは目が離せません。

ドル円切り返し93円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は昨日の早朝に92円を割り込んだものの、そこから切り返し

    92円台半ばで推移。欧州時間に「白川日銀総裁3月に辞任」のニュースが

    流れるとさらに上昇し、NYでは93円66銭まで円売りが加速。

    直近の円最安値を更新。

  • ユーロドルも反発。ユーロ圏PMIが好調だったことや、ECBは

    ユーロ高を懸念しないとの観測が広がり、1.36目前までユーロ高が進む。

  • 株式市場は反発。好調な企業決算に加え、デルの株式非公開化決定が

    好感されダウは99ドル高。

  • 債券相場は反落。欧州株の上昇で欧州危機は拡大しないとの見方が広がり

    債権は下落。10年債利回りは引け値で2.01%台まで上昇。

  • 金は3日振りに反落。原油価格は小幅に反発。

  • 1月ISM非製造業景況指数 → 55.2

    本日の注目イベント


    • 豪   豪10-12月小売売上高

    • 日   佐藤日銀審議委員懇談会で挨拶



    昨日の早朝には一時92円台を割り込んだドル円でしたが、日経平均株価の大幅

    下落にも関わらず1日で大台を変える「ドル高円安」に振れ、改めて円売り圧力の

    強さを知らされました。

    白川日銀総裁の辞任報道で、今後の新総裁人事への思惑から円が主要通貨に

    対して大幅に売られ、ドル円は93円台半ばまで円安が進み、直近の安値を更新

    しました。

    ドル円は欧州市場が開くにつれ上昇し、「白川総裁来月辞任」の報道に、一気に

    93円台まで円売りが加速しました。

    4月8日に任期を終えることで、既に新総裁人事を巡る動きはあったわけですが、

    これで来週中にも新総裁が決まりそうな気配です。

    安倍総理は「金融緩和に積極的な人」を選ぶと公言していますが、現在候補者と

    して名前が挙がっている人物はだれが総裁に就任しても金融緩和には積極的で

    す。

    その中でも「より積極的」な候補者が就任するかどうかが市場の関心を集めていま

    す。

    連日「微調整」が続いているドル円は、95円の節目まであと1円強の水準まで迫

    ってきました。前日大きく下げたNY株式市場も切り返しています。

    本日の東京株式市場の上昇幅によっては95円がより近づく可能性がありそうです。

    スペイン、イタリアなど南欧諸国の財政不安が再び浮上し、ユーロが一旦売られま

    したが、昨日は切り返し、

    対ドルでは1.36目前まで上昇し、対円では127円台前半までユーロ高が進んで

    います。

    明日のECB理事会ではユーロ高を懸念する発言がでるのではないかとの観測も

    ありますが、フランスのオランド大統領は「われわれは最も現実的と思われ、われ

    われの実体経済に最も即したユーロ相場の中期的な水準を決める必要がある」と

    語り、ユーロ圏各国政府がユーロ相場について行動する必要があるとの見方を示

    しました。

    「中期的な水準」を設定する必要があるとの考えですが、具体的な水準について.

    は触れていません。

    ユードドルは先週1.37台まで上昇した後、昨日は1.34台まで下落していま

    すが、1.3620辺りを明確に抜けると、再び1.37を目指すと予想していま

    す。

    ドル円は早朝に93円79銭までの上昇を見せましたが、ストキャスティクス(日

    足)は既に「90」まで上昇しており、過熱感を示しています。

    ただそれでもこの種のオシュレーター系では判断できないところに、今の相場の難

    しさがあるように思います。

    株価次第では94円台乗せも視野に入ってきましたが、ショートの買い戻しは早め、

    ロングはストップを深く設定し、やや長めに保有するしかありません。

    水準を意識したポジションメイクはあまり機能しないのが今の相場です。

    米株高を背景に、米長期金利も上昇傾向にあり、さらに決算発表が本格化した日

    本企業では、輸出企業を中心に円安効果が利益を押し上げる結果につながって

    います。

    これが株価を押し上げ、さらにドル買い円売りを促す好循環が続いており、「円安

    株高」の構図が定着しています。

    この構図はしばらく続きそうですが、日銀総裁人事と今月下旬の日米首脳会談が

    水を差す可能性はあります。

    94-95円の水準まで円売りが進めば、日銀総裁人事も織り込み始めたと考えら

    れるからです。

ドル円93円台乗せ後反落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 東京株式市場の上昇を手掛かりにドル円は欧州市場で93円18銭まで

    ドル高円安が進むが、NYでは株価の下落を背景に円買いが優勢に。

  • ユーロドルは大幅に下落。スペインの政局不安が台頭し、スペインや

    イタリアの国債が売られたことで、「リスクオン」が後退。ユーロドルは

    1.350割れ目前まで下落。ユーロ円も急落し124円台半ばまでユーロ安が進む。

  • 株式市場は反落。スペイン国債などが売られたことが欧州危機への連想に

    つながり株価を押し下げた。S&P500は昨年11月以来最大の下げとなった。

  • 株式市場が下落したことで債権には買い戻しが入った。10年債利回りは

    2%の大台を割り込む。

  • 金は続伸。原油価格は大幅に反落し96ドル台に。

    本日の注目イベント


    • 豪   RBAキャッシュターゲット

    • 豪   豪12月貿易収支

    • 豪   豪第4四半期住宅価格指数

    • 中   中国1月HSBCサービス業PMI

    • 欧   ユーロ圏1月総合計景気指数

    • 欧   ユーロ圏12月小売売上高

    • 英   英1月サービス業PMI

    • 米   議会予算局半期報告

    • 米   1月ISM非製造業景況指数

    • 米   デューク・FRB理事講演




    ドル円は昨日の欧州市場で一時93円台に乗せ、93円18銭まで円安が

    進みましたがその後はユーロ円の売りがかさんだこともあり、下落基調を

    たどっています。

    東京市場では92円台後半が重く上値は限られましたが、欧州市場が開

    くと日経平均株価の上昇を手掛かりに円売りが加速し、それほど抵抗もな

    く93円台に乗せました。

    ただその後はさすがに92円台後半まで押し戻され、NY市場の出方が

    注目されましたが、米株式市場が下落するのを睨みながら93円台に戻

    すことはなく、92円21銭まで反落しました。

    欧州でスペインのラホイ首相を巡る政局不安が広がったことや、イタリアで

    も総選挙を前に、ベルルスコーニ前首相への支持が拡大するなど、欧州

    不安がユーロ売り円買いを後押ししました。

    欧州市場での93円台乗せはやや「勇み足」だったように思います。

    日本の株価上昇をはやして円安が加速したものの、株価そのものもやや

    「ミニバブル」の様相を示しています。昨日の東証1部の売買高は44億5

    300万株と、大商いでした。

    20億株できれば活況と言われている東証1部売買高が、昨日はその倍

    以上の出来高を記録したことになります。「円安と株高」が同時並行に進

    み、株式市場に疎遠だった個人投資家もさすがに「持たないリスク」を感

    じ始めたことで、遅ればせながら市場に参入したといった格好です。

    為替も株もやや過熱感があることは否めません。それでもここ2ヵ月半、ド

    ル円で14円程度、日経平均で2000円以上も上昇して来ました。

    市場では「アベノミクス」などという言葉も一人歩きしており、実態以上に

    「円安株高」が進行したという印象は拭い切れません。

    もちろん「ドル高円安基調」は継続されていることに変化はありませんが、

    注目は本日の為替と株の動きです。

    NYダウは129ドル安で再び1万4000ドルを割り込んで来ました。

    日経平均株価も下落が予想されますが、それでもどれだけ株式に対する

    旺盛な買い意欲があるかに注目しています。本日大引けで「プラス」で取

    引を終えるようならドル円も再度93円を試す展開が予想でますが、これま

    での買い意欲がひっ込むようだと、ドル円も91円台が見えてきそうで、短期

    的な調整が続く可能性があります。

    為替サイドからみれば、ドル買い意欲がなお優勢であれば、92円台後半

    までドルを押し上げ、株式市場がその動きを好感し株価が上昇するシナリ

    オもあります。テクニカルではやや上値の重い展開が予想できます。

    短期のシグナルである「1時間足」では、既に「一目均衡表」の遅行スパン

    が「逆転」を起こしており、さらに「MACD]はかなり早い段階でデッドクロ

    スを示現させており、また「MACD」が「ゼロの軸」を割り込んでおり、下落

    パターンを示していると解釈できます。

    上述のように本日の株価次第というところがありますが、一旦利益確定の「円

    買い」が出る可能性もあり、それが

    対ドルだけではなく、対ユーロや豪ドル、ポンドといった主要通貨に拡大する

    と「微調整」では済まないかもしれません。下値のメドは「1時間」から探れば、

    91円85銭(雲の下限)と、91円54銭(200日線)が挙げられます。上値はや

    や重くなっているとも予想します。

    92円台半ば超えが一つの目安と思われますが、株価の動向が最大の注目

    ポイントです。

ドル円92円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米1月の雇用統計では、失業率、非農業部門雇用者数はともに
    市場予想を下回ったものの、昨年の雇用者数が大幅に上方修正された
    ことで米雇用の増加傾向が定着したとの観測が広がり、ドル買い円安が加速。
    ドル円は一時2010年5月以来となる92円97銭まで上昇。
    米長期金利の上昇や、その他の経済指標も軒並み改善したことも
    円売りを加速させた。

  • ユーロドルも続伸。ユーロ円の上昇につれ、ユーロドルは1.3711まで
    ユーロ高が進む。ユーロ円は127円台目前まで買われ、ユーロ円の上昇が
    急ピッチで進む。

  • 株価は急騰。雇用を含む米経済指標がほぼ市場予想を上回ったことを好感し、
    ダウは149ドル高と、引け値でも1万4000ドル台を回復。

  • 債券相場は大幅下落。株高に加え、景気回復を示す指標が相次いだことから
    価格は下落し、10年債利回りは2.01%台で引ける。

  • 金、原油はともに反発。

  • 1月失業率 → 7.9%

  • 1月非農業部門雇用者数 → 15.7万人

  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 73.8

  • 1月ISM製造業業指数 → 53.1


    本日の注目イベント


    • 豪   豪12月住宅建設許可件数

    • 日   1月マネタリーベース

    • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数

    • 欧   スペイン1月雇用統計

    • 欧   メルケル首相、スペイン首相と会談

    • 英   英1月建設業PMI




    昨年12月の安倍政権誕生以来、「円高是正」を旗印に「大胆な金融緩和」、

    「大規模な財政出動」という「2本の矢」を放ち、今後の期待も込めて急激な

    「円安、株高」が進んできましたが、これらはいわば「円サイド」の要因で

    進行してきました。

    先週末のNY市場では、今度は「ドルサイド」、米国側の要因で大幅なドル高

    円安が進む結果になっています。


    1月の雇用統計は失業率、非農業部門雇用者数はともに市場予想を下回りました。

    その結果を受け、ドル円は92円台前半から91円台後半まで円を買う動きが

    加速しましたが、その後に発表された昨年の非農業部門雇用者数が大幅に上方修正

    されたことで一気に円売りに傾き、その後も株価の上昇やその他の指標の改善に、

    ドル円は93円目前の水準まで売られました。


    ドル円は結局ほぼ高値圏で引けていますが、米雇用の回復が鮮明になっており、

    この状況が続けばFRBが緩和政策を解除する時期は早まりそうな気配です。

    非農業部門雇用者数の上方修正は、昨年12月分が15万5千人から19万6千人に。

    同11月分に至っては、16万1千人から24万7千人まで増加しています。

    また、10月も13万8千人から16万人に修正され、昨年末3ヵ月だけをみれば平均で

    月20万人増加したことになります。

    これはFRBがこれまで「ゼロ金利政策」解除のメドにしてきた「20万人以上の

    雇用増加」に合致したしたことになります。


    ただそれでもFRBが先行き慎重な姿勢を崩さないのは、この傾向が継続されるかどうか

    不透明だからです。

    ちょうど1年前の2012年初めも同じように毎月20万人以上の雇用増加が続き、

    「FRBは年内にも緩和政策打ち止めか」といった観測が広がりました。

    実際にはその後夏場にかけて労働市場が急速に悪化し、「QE3」に繋がったことは

    ご承知の通りです。

    少なくとも半年程度「20万人増加」が続けば、「出口戦略」が本格的に議論されることに

    なりそうですが、これから春にかけて米労働市場は正念場を迎えることになりそうです。

    タカ派で知られるブラード・セントルイス連銀総裁はワシントンでのインタビューに答えて

    「過去3ヵ月の雇用者の伸びは米経済にとって明るい兆し。今年の経済成長が約3%に加速する

    との自身の予想を支持するものだ」と語っています。


    ドル円はついに93円に迫る水準まで円安が進行してきました。

    昨年12月中ごろに2013年の相場見通しを固め、「78円~92,3円」とのレンジを

    予想しましたが、その予想の上限に近付いてきました。

    正直、これほど早いタイミングで92円台まで円安が進むとは予想外でした。

    期待感が先行していることはこれまでも書いてきましたが、今回はそれに加え上記

    米国サイドで「ドル買い材料」が出てきたことで「リスク選好」が高まり、円売りが加速した

    ようですが、ここからさらに95円を目指すのかどうかは不透明です。


    NYダウが史上最高値まであと150ドル余りに迫っていることや、調整が続いていた

    上海株式市場も急回復するなど世界的に株式市場に安心感が漂っていることから円は

    売られ易い状況にあると言えます。

    今週末にはEU首脳会議があり、ドイツのメルケル首相の言動が気になります。

    ここからさらに円が下落しても、様子を見ることをお勧めします。

    なかなかショートしても機能せず、ストップを取られますが様子を見て損出を被る

    ことはありません。

    円に対してさらに弱気になるには、もうすこし円を取り巻く状況を精査する必要が

    あると思ってます。

ドル円91円固め完了か? 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 91円台の攻防が続いていたドル円は、シカゴ購買部協会景気指数

    などの経済指標の好転に、円を売る動きが加速。ドル円は91円台後半まで

    ドル高円安が進み、連日の直近高値更新を記録。

  • ユーロドルはもみ合いながらも堅調に推移。1.35台半ばから

    1.35台後半までユーロ高は進んだが動意は見られず。対円ではさらに上昇し、

    124円台半ばを示現。

  • 株式市場は続落。UPSなどの決算がさえなかったことや、本日の雇用統計を

    前にしたポジション調整に押されて、ダウは49ドル安の1万3800ドル台に。

  • 債券相場は上昇したものの方向感に乏しい動きに終始。10年債利回りは

    小幅に低下したが、下落圧力は限定的。

  • 金は大幅に下落し、前日の上げ幅を吐き出す。原油は4日振りに小幅反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 36.8万件

  • 12月個人所得 → +2.6%

  • 12月個人支出 → +0.2%

  • PCEコア・デフレーター → +1.4%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数 → 55.6


    本日の注目イベント


    • 豪   豪第4四半期生産者物価指数

    • 日   12月失業率

    • 日   黒田・ADB総裁会見

    • 中   中国1月製造業PMI

    • 中   中国1月HSBC製造業PMI(改定値)

    • 欧   ユーロ圏1月製造業景気指数(改定値)

    • 欧   ユーロ圏12月雇用統計

    • 英   英1月製造業PMI

    • 米   1月雇用統計

    • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

    • 米   1月ISM製造業業指数




    今日から2月が始まりますが、週末です。

    どうやらドル円は91円台を固めそうな動きを見せています。

    91円台の攻防が昨日のアジア市場まで継続されましたが、NY市場

    では一気に91円台半ばを抜き、早朝には91円85銭までドル高円安

    が進行しました。

    今回の動きは「米株安、米長期金利の低下」という、本来なら円高に

    振れてもいい相場環境の中での高値更新です。円売り圧力が根強い

    ことを象徴しているようです。

    昨日も書いたように、「一歩後退、二歩前進」を繰り返しての上昇です

    が、円の先安観は衰えていません。円は対ドルだけではなく、ユーロ

    や豪ドルでも直近高値を更新し、主要通貨全てで「円を売る」取引が活

    発になっています。

    91円台の攻防はしばらく続いていましたが今朝の動きは、これまでの

    水準をさらに切り上げた形での攻防に移ってきたとみることができそうです。

    ただ、雇用統計発表前のポジション調整はまだ終えていないと見られるた

    め、これから約12時間の間にどんな動きがあるか分かりません。

    先日のADP雇用者数が市場予想を上回っていたこともあり、雇用統計の

    結果には上振れ期待が強く、20万人がひとつのメドとみられます。

    20万人を超えてくるようならさらにドルが一段高となる可能性もあります。

    ドルの下落リスクも当然ありますが、足元の円売りムードにもみ消されそうな

    雰囲気です。

    押し目を待ってもなかなか良い水準でドルを買えませんが、ここから買うに

    は勇気も必要です。「高所恐怖症」が邪魔をしそうです。

    クロス円でも円安が大幅に進み、ユーロ円は125円を目指す展開が予想

    され、豪ドル円は97円程度がターゲットのように思えます。

    これら通貨ペアは昨日のアジア市場ではいずれも「調整」を見せましたが、

    結局「微調整」に終わっています。今日から2月入りですが、今月も1月のよ

    うな展開を見せればドル円の95円抜けもありそうで、専門家の間でも「100

    円」という声が徐々に勢いを増しています。

    注目の日銀総裁・副総裁人事も今月中旬には固まってきそうですが、現在

    名前の挙がっている候補者の方々は、いずれも金融緩和には積極的な人

    たちです。

    その中でも、やはり岩田学習院大学教授が最も積極的な候補者です。

    日銀法の改正、日銀による外債購入、さらには市中銀行が日銀に預ける

    準備預金の額を倍にするなど、リフレ派の代表と観みられており、もし岩田

    教授が日銀総裁に就任したら「100円台」も夢ではありません。

    「みんなの党」は財務省、日銀出身以外からの総裁を主張していることもあ

    り、その可能性がないわけではありません。

    一段の円安を手掛かりに、今日も東京株式市場では株価が続伸しそうです。

    朝方からその辺りの動きを先取りする形でドル円は91円85銭まで上昇して

    います。株価次第では92円を試す可能性もありそうです。

    日経平均株価もドル円と同じように「微調整」を繰り返しながら上昇していま

    すが、最近の特徴は「大引け」にかけて急騰することです。

    本日もそのような動きがあるか注目して見たいと思います。

    予想レンジは90円70~92円20銭とみますが、月初め、週末、さらには米

    雇用統計と、相場の振幅は大きいと思われます。

    ==============================

    今日から2月で、1年の12分の1が過ぎたことになります。

    この冬の寒さは格別で、今年ほど春が待ち遠しいこともありません。

    温かさを感じるのはまだまだ先ですが、明日土曜日は東京で18度の予想とか・・。

    わずかですが、夕方の暗くなる時間が遅くなってき来たことは実感できます。

    良い週末を・・・・。

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