ドル円早朝に97円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は米財政問題を巡る協議が難航し、政府機関が

    閉鎖される恐れが強まってきたことでドル売りが優勢に。

    ドル円は98円10銭近辺まで下落し、ほぼ安値圏で引ける。

  • ドル安が進んだことからユーロは続伸。ユーロドルは1.35台

    で終始堅調。

  • 株価は反落。財政協議の難航が経済成長へ悪影響を与える

    との見方からダウは70ドル安。

  • 安全資産の債券は反発。議会の不透明さを背景に債券は

    買いものを集め、長期金利は2.62%台に低下。

  • 金は反発し、原油価格は反落。

  • 8月個人所得 → +0.4%

  • 8月個人支出 → +0.3%

  • 8月PCEコアデフレーター → +1.2%

  • 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 77.5

    本日の注目イベント
  • 日   8月鉱工業生産

  • 中   中国 9月HSBC製造業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)

  • 米   9月シカゴ購買部協会製造業景況指数

  • 加   カナダ7月GDP



週明けのオセアニア市場では「窓」を開けてオープンしています。

米議会では医療保険改革法案(オバマケア)の取り扱いを巡って混乱が続き、

30日深夜の最終期限を前に瀬戸際の攻防が続いています。

予算が成立しなければ10月1日にも政府機関が閉鎖されることになり、残さ

れた時間は限られてきました。

上院は暫定予算を可決し下院に送り返しましたが、共和党が多数を占める下

院は医療保険改革法の実施を1年遅らせる条項を含む予算案を可決しました。

これに対して民主党が多数を占める上院ではこの案を拒否する構えで、オバ

マ大統領も譲らない姿勢を見せており、暫定予算案の成立が難しい状況にな

ってきました。

この事態を受けてドル円は早朝のオセアニア市場で大きく「窓」を開け、一時は

97円台半ばまで「円高ドル安」が進み、ユ-ロ円も同様に131円台前半まで円

高が進む場面がありました。

いつものことですが、市場に混乱が起きると円が買われ、この場合、円は主要

通貨に対して全面高になる傾向があります。

ブルームバーグによると、暫定予算を巡る与野党の溝が埋まらなければ、最大

80万人の連邦政府職員が一時帰休となり、国立公園や内国歳入庁のコール

センターは閉鎖される可能性が高いようです。ただ、航空管制や社会保障給

付金の支払いなど、必要不可欠な業務やプログラムは専用の予算で継続され

るとのことです。

それでもエコノミストは、政府機関が閉鎖されると、10-12月の経済成長率は、

閉鎖期間によっては最大1.4ポイント押し下げられる可能性があると指摘して

います。

29日には公式な審議予定はないことから、上院が下院で可決された案を従来

の方針通り退ければ、政府機関閉鎖を回避する最後のチャンスは30日夕方と

なりそうです。

ドル円は9月の最初の営業日に「レジスタンスライン」を上抜けし、その後100円

61銭までドル高が進みましたが、サマーズ元財務長官によるFRB議長候補辞

退や、FOMCでの「緩和縮小見送り」に続き、今回の議会の混乱など「ドル安

要因」が相次いで起きたことで8月29日以来、1ヵ月振りに97円台を示現してい

ます。

98-100円のレンジを下抜けし、今朝のドル急落では下値のメドとなる「サポー

トライン」で止められた格好になっています。

まさにドル円にとっては正念場と言える水準です。

米株式市場はやや調整色を強め、同時に安全資産である債券に資金が集ま

り長期金利は低下傾向です。

以前この欄で円高の可能性があるとすれば「米株式市場の急落」だと書きました。

米株式市場が上昇し過ぎているとの印象があったからです。

今のところ日経平均株価はオリンピック効果などもあり大崩れしていないことが救

いですが、今後米株式市場が一段の下げを見せるようだと「無傷」というわけには

いきません。

足元では既に98円台が重くなっています。

日経平均が反発しない限り98円台半ばを超えるのは難しそうです。

早朝に試した97円50-60銭が維持できれば「サポートライン」は機能しているこ

とになります。97円台割れがあれば、下落のスピードと地合いを見ながら「ドルの

買い場」を探す戦略も悪くはないと考えています。

いずれにしても今日の日米の株式市場がこの悪材料に対して、どのような反応を

見せるのかがポイントになりそうです。


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ドル円98円では底堅く推移 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 東京時間の朝方98円27銭まで円買いが進んだ後、日本政府が

    法人税引き下げを早期に検討するとの報道に急速にドルが買い戻され

    99円台に。NY市場も経済指標の改善にドルは底堅く、一時99円14銭

    まで上昇し、99円近辺で引ける。

  • 失業保険申請件数が予想を下回ったことでドル買いが先行。ユーロドルも

    1.35台から1.34台後半まで売られたが値動きは緩慢。

  • 株式市場は6日振りに反発。経済指標の改善を好感し、ダウは110ドル

    を超える上昇を見せたものの、財政協議の不透明感から上げ幅を縮小し

    55ドル高で引ける。

  • 債券は反落。株高から利益確定の売りに押され下落。

  • 金は反落し、原油は6日振りに反発。

  • 新規失業保険申請件数 → 30.5万件

  • 4-6月期GDP(確報値) → +2.5%

  • 8月中古住宅販売成約指数 → -1.6%

    本日の注目イベント
  • 日   8月消費者物価指数

  • 中   中国 8月工業利益

  • 独   独9月消費者物価指数(速報値)

  • 欧   ユーロ圏9月景況感指数

  • 米   8月個人所得

  • 米   8月個人支出

  • 米   8月PCEコアデフレーター

  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演

  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演


    ドル円はやはり98-100円のレンジ内での推移に落ち着きそうです。

    昨日朝方は、NYでの円高傾向に加え、株安を見込んだドル売りが先行し、

    一時98円27銭まで円買いが進みNY市場の円高水準を割り込みましたが、

    98円を割り込む勢いはなくその後円が大きく下落しました。

    共同通信が、政府の経済対策で焦点となっている法人税の実効税率引き

    下げに関して「早急に検討を開始する」と明記することで調整に入った、と

    報じたことが引き金となり昼にかけて99円台に乗せました。

    冷静に考えればそれ程相場を大きく動かす材料とも思えませんが、98円

    70銭以上には「ストップロス」のドル買い注文も入っていて、それが相場を押

    し上げたものと思われます。

    午後に入っても年金運用機構(GPIF)が、国債を中心とした運用方針を変更

    するとの報道から株価が大きく上昇したことでドル円は堅調に推移しました。

    NY市場でも98円台後半を中心に底堅い動きの中、雇用関連指標の改善で

    99円14銭までドル高円安が進む場面もありました。

    ここしばらくは98-100円のレンジで推移すると見れば一気に100円台に乗

    せて来るとも思えませんが、今週も一度述べましたが、103円台のドル最高値

    を付けてから既に4ヵ月が経過し、「日柄調整」は十分です。大きく反発する材

    料は見つけにくい状況ですが、特に明確な材料がなくても「しばらく続いたレン

    ジ」を抜けることは過去にも何度もあります。

    抜けたらそこは上でも下でも、抜けた方について行くトレードを意識しておくべ

    きでしょう。

    気になるのは米議会での財政協議の行方です。

    米上院が今週末までに暫定予算案をめぐる採決を実施する可能性は低いと見

    られます。

    現在の予算は来週30日をもって失効しますが、上下院は暫定予算案で医療

    改革法案(オバマケア)の扱いを巡って意見が対立している状況です。

    ルー財務長官は議会に対して、債務上限の突破を回避するために講じている

    措置が「10月17日までに尽きる」と書簡で伝えています。

    市場は、「最終的には合意するはず」と楽観的な見方を崩していませんが、

    かつてこの財政問題をめぐる対立がきっかけで米国債が「AAA」の座から転落

    した経緯もあり予断を許しません。

    短い「30分足」チャートでは、ドル円は98円台前半から下値を切り上げています。

    ここを中心にサポートラインを引くと、足元では98円85銭辺りを明確に割り込むと、

    短期的な「トレンドの変化」が起こる可能性があります。

    上値は99円15-20銭が抜けるかどうかといったところですが、「4時間足」では

    その上に「雲」と「120日線」があるため、99円30銭が抜けるかどうかの方がより

    重要です。

    本日は株価の上昇もやや期待できることから、基本は上値がどこまで伸びるかど

    うかを確認する1日になると予想しています。



ドル円98円台半ばで膠着 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は98円台半ばで膠着状態。米議会で暫定予算を巡る

    協議が難航し、不透明感が増していることでドルを売る動きが

    やや優勢。ドル円は98円後半から半ばにかけて一進一退。

  • ユーロは主要通貨に対して上昇。ドイツの消費者信頼感

    指数が予想を上回る伸びを見せたことから対ドルで1.35台

    前半までユーロ高が進む。

  • 株式市場は議会での不透明感や、ウォルマートが業者への

    発注を減らすことを明らかにしたことなどを嫌気して5日続落。

    ダウは61ドル下落し、1万5200ドル台に。

  • 債券相場は続伸し、長期金利は低下。予算協議が難航して

    いることで政府機関閉鎖につながる恐れが買いを誘った。

  • 金は4日振りに反発し、原油は5日続落。

  • 米   8月耐久財受注 → +0.1%

  • 米   8月新築住宅販売件数 → 42.1万件


    本日の注目イベント
  • 英   英4-6月期GDP(確報値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4-6月期GDP(確報値)

  • 米   8月中古住宅販売成約指数

  • 米   安倍総理、国連で演説

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演


                                          
ドル円は99円にも届かず、98円台半ばから後半で膠着状態です。

昨日の海外市場はほぼ98円45-60銭程度のレンジ内で推移し、

年初からあれだけ激しく動いたことからすると「固定相場」に戻った

感さえあります。

これまでの「金融緩和縮小」から「連邦債務上限問題」へ市場の

テーマが移ったようです。


FRBが「量的緩和縮小」に踏み切る可能性がやや遠のいたことで、

本来は株高、債券高が起こり、長期金利は低下するものの、株高から

「リスクオン」が強まりドル円の支援材料になるものと見ていましたが、

このところの動きを見ると債券高は進んでいるものの、株が売られてむしろ

「リスクオフ」が加速している状況です。

市場の関心が「量的緩和縮小」から「債務上限問題」へと移ったことが

背景です。


米上院では暫定予算案の審議を進めて採決に持ちこむための動議を

可決しましたが、共和党議員の中には、法案通過阻止を狙って、21時間

以上にわたって演説を行った人物もいました。

米議会では2014年会計年度(13年10月ー14年9月)の予算案が

可決されておらず、上下院の間では医療保険改革法案(オバマケア)の扱い

を巡って意見の対立があり、これが協議を難航させています。



ル-財務長官は議会に対し、債務上限の突破を回避するために講じている

緊急措置が「10月17日までに尽きる」と伝えました。

長官はベイナー下院議長宛ての書簡で、「われわれが見積もったところでは、

現時点で財務省には米国の責務を果たすための資金が約300億ドル

(約2兆9600億円)しかない」と説明しています。(ブルームバーグ)


市場は移り気です。

これまでの「緩和縮小」から既に「債務上限問題」へとテーマを変えており、

財政問題が今後の為替に大きな影響を与える状況になっています。

そのためドルの上値が徐々に切り下がって来ており、今朝の経済新聞の記事には、

大手欧米銀行が年末に向けてのドル円相場の見通しを「下方修正」したという

内容が掲載されています。

それによると概ね105円程度だったものを「2~3円」程度円高方向に

見直しています。


相場の先行きは誰にも予想できるものではありませんが、もしこの記事のように

今後3ヵ月間のドル高値が102-103円であるのなら、この5月22日に

記録した103円74銭は「今年の最高値」ということになり、すでにドルが

天井を付けたことになります。

「アベノミクス」「異次元緩和」そして「オリンピック効果」に沸き、ドル円は

110円を目指すといったあの熱狂は徐々にしぼんでいるということのようです。


ドル円は東京時間は材料がなく、株価を睨みながらの展開になりそうです。

日経平均株価も下値を試しそうな気配から、ドル円も先ずは98円35-40銭

レベルを試す可能性もありそうです。

この水準を割り込むようなら98円00-10銭辺りが次のサポートになりそうです。

上値は98円80-99円程度と見られます。

ドル円98円台でもみ合い 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は方向感が定まらない中、米経済指標の悪化と株価の下落

    にドル売り円買いが強まり、一時98円47銭まで下落。ただ下落も

    限定的だったことから、ドルがやや買い戻され98円70-80銭で引ける。

  • ユーロドルは反落。独の経済指標が予想に届かなかったことで

    対ドル、対円ではともに売りが優勢となり、ユ-ロドルは1.34台半ばまで

    下落。

  • 株式市場は4日続落。連邦予算を巡る協議が難航していることに加え、

    消費者信頼感指数も悪化していたことでダウは66ドル安、ナスダックは

    2ポイント高。

  • 株安から債券市場には資金が流入。10年債利回りは6週間ぶりの低水準

    となる2.65%まで低下。

  • 金は3日続落し、原油価格も4日続落。

  • 7月ケースシラー住宅価格指数 → +12.39%

  • 7月FHFA住宅価格指数 → +1.0%

  • 9月消費者信頼感指数 → 79.7

  • 9月リッチモンド連銀製造業指数 → 0

    本日の注目イベント
  • 独   独9月ifo景況感指数

  • 独   ワイトマン・独連銀総裁講演

  • 欧   アスムセン・ECB理事講演

  • 米   8月耐久財受注

  • 米   8月新築住宅販売件数

    ドル円は方向感が定まらず、経済指標に一喜一憂する展開が続いています。

    ドル円の上値は徐々に重くなりつつあります。先週のFOMCで「量的緩和縮

    小」が見送られ、その後のFOMCメンバーの発言内容も総じて「緩和状態は

    当面継続される」というものが多く、これがドルの上値を抑えているものと見られ

    ます。

    最高値を更新したNYダウが昨日まで4日続落していることも「リスクオフ」を醸

    成し、円買いを促している面もあります。

    また株安に伴って債券に資金が向かい、10年債利回りは一時の3%から大き

    く低下し、昨日は約6週間ぶりとなる2.65%台まで低下し、こちらもドルの下

    落圧力として作用しています。

    ただ、それでも大幅な円高に振れないのは日本の株式市場が大崩れしない

    ことが大きな理由だろうと思います。

    昨日の日経平均株価も一時はマイナス150円くらいまで売られましたが、午

    後には切り返してプラスに転じる場面もありました。

    結局、大引けではマイナスでしたが、ここ1週間で370ドル程下落しているN

    Yダウに比べると「健闘している」と言えます。

    これはアベノミクスに加え、オリンピック効果によるものと考えられます。

    景気が良くなったという実感はありませんが、東京圏では土地が値上がりして

    おり、人々の気持ちにも景気に対する楽観論が広がってきたようです。

    ただこのまま、NY株式がさらに大きな調整を続けるようだと日本だけが「蚊帳

    の外」というわけにはいきません。今後の最大の懸念材料は「米連邦債務上限

    問題」です。

    ルー財務長官は24日、連邦債務の上限引き上げ問題について、合意が可能

    との投資家の信頼感は恐らく行き過ぎているとの見解を明らかにしています。

    同長官は「2011年の経験は非常に恐ろしいものだったとの印象があり、再び

    体験すべきではない」としながらも、「議会が短い間にすべき多くの仕事を抱え

    ていることを十分考慮する必要がある」と指摘しています。

    ルー長官は現在16兆7000億ドル(約1650兆円)の債務上限を引き上げる

    必要があり、10月半ばには手元資金が約500億ドルになるとの見通しを議会

    に示しており、昨日は「数字が恐らくもっと小さくなるだろう」と警告しています。

    (ブルームバーグ)

    予算協議はオバマ政権と下院共和党との間で難航しており、昨年末の「財政

    の崖問題」が再び現実味を帯びて来ており、為替を読む上では「量的緩和縮

    小」と併せて、最大の焦点になると見られます。

    ドル円は上値が徐々に重くなりつつあります。

    上述のように大幅な円高の可能性は低いと思われますが、再び上値を切り下

    げています。

    「三角保ち合い」(さんかくもちあい)がサポートしている98円前後が維持でき

    るかどうかが重要ですが、トレンドの変化があるとすれば、その下の「雲」とサポ

    ートライのある97円60銭前後を割り込んだ場合です。

    ドル円が高値を記録してから4カ月が経過しています。

    「日柄調整」もそろそろ終えるタイミングです。

    「98-100円のレンジをいつ抜けてもおかしくはない」という意識を持って臨む

    ことが必要です。



ドル円米株安で98円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はダドリー・NY連銀総裁など、政策当局者の発言を

    手掛かりに上値の重い展開が続き98円半ばから後半でもみ合い。

    長期金利の低下もあり、終始98円台で推移。

  • ユーロドルは1.35台から小幅に下落。ドラギ・ECB総裁の

    議会証言で利下げの可能性を意識したユーロ売りが優勢となり、

    1.3480までユーロ安が進む。

  • 株式市場は続落。金融株の下げが目立ち、ダウは前日の大幅安に

    続き、この日も50ドル余り下げる。

  • 債券相場は続伸。政策当局者が債券購入ペースの維持が必要

    との発言を行ったことで買われ、金利は低下。

  • 金は続落。原油も3日続落で103ドル台に。

    本日の注目イベント
  • 独   独9月ifo景況感指数

  • 米   7月ケースシラー住宅価格指数

  • 米   7月FHFA住宅価格指数

  • 米   9月消費者信頼感指数

  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

    先週は予想外のFOMC決定がありましたが、その後も政策当局者の相次ぐ

    発言に市場は落ち着きが取り戻せない状況が続いています。

    先週末にはセントルイス連銀のブラード総裁が「今後の経済指標次第で、F

    RBが10月にも量的緩和の縮小を始める可能性がある」との認識を示したこと

    で、株式市場に動揺が走り、ダウは185ドルの大幅下落を見せました。

    債券にはそれ程売り圧力がかからず、株安による「リスクオフ」に反応したド

    ル円は下落し、さらに昨日も政策の不透明感からドル円は98円台半ばまで

    下落し、元の位置に戻った状況になっています。

    今回のFOMCで緩和縮小が見送られたことで、市場では「緩和縮小は早

    くとも12月のFOMC」との予想を強めていましたが、10月にもその可能性

    があるというブラード総裁の発言が、やや混乱を拡大した格好でした。

    しかし、昨日はダドリー・NY連銀総裁が「経済はなお非常に緩和的な金融

    政策を必要としている」とし、失業率が6.5%を下回った後も、当局は利上

    げを「長期間」見送る可能性があることにも言及しました。

    また、アトランタ連銀のロックハート総裁も、金融政策はもっと活発な経済活

    動を生み出すことに注力すべきだと語っており、ともに先週のFOMCの結果

    を引きずっている印象があります。

    先週この欄でも述べたように、緩和縮小を先送りしたことで「不確実性」を増

    幅させ、市場の混乱につながる可能性を残したことが確認された格好です。

    ダラス連銀のフィッシャー総裁も、先週の会合で月850億ドルの債券購入の

    縮小を見送ったことについて、当局の信頼を損ねたとの認識を示しています。

    5月に103円台までドル高が進んだ後、約4ヵ月間も「もみ合い」が続き、いま

    だに100円台が定着していないドル円ですが、再び98円台に戻って来ました。

    9月2日に「三角保ち合い」を上抜けしたドル円は100円61銭まで上昇した後、

    政策の不透明感から再び上値を切り下げており、再度小さなレジスタンスライ

    ンを形成し始めています。これまで「三角保ち合い」の上限であったレジスタン

    スラインは、現在サポートラインとして機能しており、

    98円台を割り込むようだと、このラインを下抜けしたことになり、円高への警戒

    感が増しそうです。

    このようにドル円は明確な方向感が示されず、取引しにくい状態が続いています。

    来週には毎月恒例の「雇用統計」が発表されますが、それまでは98-100円

    程度のレンジが続きそうです。

    そんな中でも特に注目すべきはNY株式市場の動きです。

    過去最高値を更新した直後から3日続落し、この間350ドルの大幅下落になっ

    ています。

    金融緩和縮小が見送られたことで最高値を更新しましたが、異次元の緩和策が

    継続され、オリンピック効果にわく日経平均株価よりも上昇していることには違和

    感を覚えます。

    クロス円にやや上昇圧力があるため、ドル円の急落にはつながりにくいとは思い

    ますが、一方で上値も限定的な展開が予想されます。



ドル円99円台半ばに急反発 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア市場での株高から「リスクオン」が進み急激な

    ドル高に。NY市場では経済指標が好調だったことや、長期金利が反発した

    ことを追い風に99円台を回復し、99円65銭までドル高円安が進行。

  • ユーロドルは1.35台で堅調に推移。ユーロ円のストップを巻き込んだ

    買い戻しもあり対ドルでは1.35半ばでのもみ合い。

    ユーロ円は約4年振りの水準となる134円95銭までユーロ高が進む。

  • 株式市場は5日振りに反落。発表された経済指標が良好だったため、

    緩和縮小への思惑などが台頭。ダウは利益確定の売りに押され40ドル安。

  • 債券相場は反落。前日の大幅高から利食いの売りが優勢な展開に。

    長期金利は2.75%台に上昇。

  • 緩和縮小が見送られたことから金は60ドルを超える大幅高。原油は

    値幅を伴ったもみ合いが続く中反落。

  • 新規失業保険申請件数 → 30.9万件

  • 4-6月経常収支 → -989億ドル

  • 8月中古住宅販売件数 → 548万件

  • 9月フィラデルフィア連銀景況指数 → 22.3

    本日の注目イベント

  • 日   黒田日銀総裁講演

  • 欧   ユーロ圏9月消費者信頼感(速報値)

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 加   カナダ8月消費者物価指数

    FOMCでの予想外の「緩和縮小見送り」決定を受けて一時97円76銭まで

    下落したドル円は、わずか1日で政策発表前の水準を回復したばかりか、

    その水準を上回る99円65銭までドルが買い戻されました。

    量的緩和継続に伴い資金流入が続くことから株式市場と債券市場が急騰し、

    金利低下に反応したドル円でしたが、昨日はアジアの主要市場の株価が

    大幅に上昇したことに反応し「リスクオン」の流れが拡大し、低金利の円が

    売られた格好です。

    結局今回の「サプライズ」で急激な円高が進んだものの、97円台後半まで

    の下落で留まり、「日足」では下値が確実に切り上がっていることが確認で

    きます。

    株式市場に大崩れがない以上、ドル円は緩やかな上昇を続けそうです。

    昨日の朝方はNY市場の影響もあり、98円を挟む展開でした。株式市場

    は堅調に推移しましたが、ドル円の上値は重く株価との相関が崩れる場

    面もありましたが、午後に入り株価が一段高を見せると、ドル円も連れ高と

    なり98円半ばを伺う展開になりました。

    しかし、やはり相場の流れを決定づけたのは昨日も欧州市場でした。

    欧州勢が参入するとドル円は98円台後半までドル高円安が進みましたが、

    それ以上に上昇したのがユーロ円です。

    130円ー132円台のレンジが続いていましたが、133円に乗せると一気に

    ユーロ買いが進み133円台後半まで上昇。

    この流れはNY市場でも継続され、135円目前までユーロ高円安が進み、

    2009年11月以来となるユーロ高水準を記録しています。

    今度の日曜日にはドイツの連邦議会選挙があり、今ここで特にユーロを買

    う理由は見当たりません。

    上述のように、ストップロスの買いを巻き込んだテクニカル的なユーロ買い

    が上昇につながったものと見られます。

    FOMCという大きな材料を終え、これでしばらく注目される材料は無くな

    りました。

    ドル円もやや落ち着きを取り戻すのではないかと見ていますが、まだすぐ

    に100円台が定着するかどうかは不透明です。

    100円台に乗せるには、そしてそこで定着するにもドル買い材料が必要

    です。

    昨日の様に米経済指標が良好で、「リスクオン」が進み、米金利が上昇す

    るような展開が必要です。

    FOMCで「量的緩和縮小」を見送る決定をしましたが、今後余程の経済

    的混乱がない限り、いずれは「緩和縮小」に踏み切ることは明らかです。

    今回見送ったことで、むしろ「不透明感」を先送りしたことになりました。

    バーナンキ議長としても、5年前に自らが大規模な量的緩和に関与した

    わけですから、自身の在任中に政策打ち止めへの筋道だけはつけてお

    きたいと思うことは十分想像できます。

    10月のFOMCでの可能性が低いとすれば、やはりバーナンキ氏が参

    加する最後のFOMCとなる12月に実施される可能性は高まります。

    10月4日の雇用統計を含み、残り3回の雇用統計の内容が極めて重要

    になってきます。

    本日の予想レンジは99円30銭を中心に上下50銭程度でしょうか。

    日経平均株価が予想外の上昇を見せるようだと、99円台後半から100

    円を試す展開があるかもしれません。



FOMCを受けドル全面安 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • FOMCで量的緩和縮小が見送られたことで、ドル円は99円台前半から

    一気に97円76銭まで下落。大方の市場予想と異なった結果になったため

    狼狽的なドル売りが相場を押し下げ、97円台後半で引ける。

  • ユーロドルでもドル売りが加速し、一時今年2月以来となる

    1.3543までユーロ高が進む。豪ドル、英ポンドなども対ドルで

    大きく上昇。

  • 株式市場はFOMCの結果を受け大幅に続伸。ダウは147ドル上昇し、

    1万5676ドルと過去最高値を更新。

  • 債券相場も緩和縮小見送りを好感し続伸。10年債利回りは2年振りの

    大幅低下となり2.69%まで急落。

  • 金は4日続落。原油は大幅に反発し108ドル台に。

  • 8月住宅着工件数 → 89.1万件

  • 8月建設許可件数 → 91.8万件

    本日の注目イベント
  • 日   8月貿易収支

  • 日   7月景気動向指数(改定値)

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   4-6月経常収支

  • 米   8月中古住宅販売件数

  • 米   8月景気先行指標総合指数

  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数

    昨日のこの欄で、可能性は低いものの「サプライズ」には注意が必要

    と書きましたが、それが現実のものとなり金融市場は大きく揺れ動きました。

    注目のFOMCでは市場の大方の予想に反して「緩和縮小」を見送りました。

    声明文では「委員会は資産購入ペースの調整を行う前に、情勢の改善が

    持続的なものになるというさらなる根拠を持つことを決めた」とし、参加者の

    多くが政策金利の最初の引き上げは2015年になると予想しており、

    2名の委員は2016年と予測していることも判明しました。

    バーナンキ議長はFOMC後の記者会見で、現在ゼロ付近に維持されてい

    るフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の引き上げは「失業率が6.5%を

    大幅に下回るまで実現しない可能性もある」と述べています。

    また景気についても「今日の労働市場を巡る状況は、われわれ全員が望

    むような状態からはなお程遠い」とも述べ、過去2回の雇用統計で下方修

    正が続いたことを念頭に置いた発言と思われます。

    FOMCでの予想外の決定に、為替市場ではドルが全面安の展開となりド

    ル円は98円を割り込み、一時97円76銭までドル安円高が進みました。

    ユーロドルでも1.35台半ばまでユーロ高が進み、今年の2月以来7ヵ月

    半ぶりのユーロ高を記録しています。

    株式市場と債券市場ではこれまで通り資金流入が見込めることを好感し、

    大幅高を演じました。

    ダウ平均株価は147ドル上昇し、8月4日以来の過去最高値を更新し、

    長期金利も16bpほど低下し、2.69%を記録しています。

    ドル円はこの金利低下に反応して下落したと考えられます。

    ドル円は97円台まで急落しましたが、「日足」チャートでは、一目均衡表

    の「雲」の下限では下げ止まった格好になっています。

    それでも先週には100円61銭までドル高に転じた後の急落だけに、再び

    上値が重くなる展開が予想されます。

    米長期金利の上昇傾向もやや頭打ちとなり、金利面からのドル高は見込

    みにくい状況です。

    ただ、株価は上昇傾向であることから「リスクオン」という点に着目すれば

    ドル高につながることも予想されます。

    NYダウは今月に入ってから既に830ドルも上昇しており、日経平均株価

    もこの影響を受け、昨日も大幅高を見せました。

    株価の上昇を考慮すれば、ここからの大幅な円高は予想しにくいと思わ

    れます。

    ダウが何かのきっかけで急落し、「リスクオフ」が高まり債券が買われる状

    況が、ドル円にとっては最も厳しい状況になります。

    今回のFOMCの結果を受け、「量的緩和縮小」が先送りになりましたが、

    年内の開催は残すところあと2回です。

    10月は議長の記者会見がないことから政策変更を行いにくいという面が

    あり、12月は年末という意味でこちらも動きにくいと予想されています。

    そうなると年内には緩和縮小は行われないとの見方も浮上します。

    今回のFOMC声明文では、労働市場の動きを注視する姿勢をより鮮明に

    したとも受け取れ、今後の雇用統計がさらに重要になってきます。

    朝方のオセアニア市場ではドルの買い戻しが優勢のようですが、円高が

    進んだことと、NY株式の大幅高を受けて今日の日経平均株価がどの様

    な反応を見せるのかが注目されます。

    97円60銭~98円60銭程度のレンジを予想したいと思います。



FOMC待ち 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • FOMCの結果を待つ雰囲気の中、ドル円は99円台前半で小動き。

    99円割れを試す場面もあったが割り込めず10-20銭で引ける。

  • ユーロドルは小幅に上昇。ドイツの経済指標が好調で、

    1.3370までユーロ高が進んだが上昇も限定的。

  • 株式市場は3日続伸。マイクロソフトが自社株買いを発表したことや、

    FOMCで緩和縮小が小幅に留まるなどの観測が株価を押し上げた。

    ダウは34ドル高で、引け値では約6週間振りに1万5500ドル台を回復。

  • 債券相場も小幅ながら続伸。サマーズ氏のFRB議長辞退により、

    金利上昇圧力は後退。10年債利回りは2.85%台に低下。

  • 金は反落。原油は3日続落で105ドル台に。

  • 8月消費者物価指数 → +0.1%

  • 9月NAHB住宅市場指数 → 58

    本日の注目イベント
  • 欧   クーレ・ECB理事講演

  • 英   BOE議事録発表

  • 米   8月住宅着工件数

  • 米   8月建設許可件数

  • 米   FOMC政策決定

  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見




いよいよ明日未明にFOMCの結果が発表されます。

市場の予想は「緩和縮小」を決定するというものですが、ブルームバーグ・ニュースが

まとめたエコノミスト調査の中央値は、月間850億ドルの資産購入プログラムは800

億ドルに減額される見通しとのことです。

減額幅はこれまでの予想より縮小されましたが、「緩和縮小」予想は変わっていません。

市場関係者の多くが「緩和縮小」を予想している中、株式と債券はともに順調に上昇し

ています。

NYダウは今月に入り約700ドルも上昇し、昨日は8月6日以来の1万5500ドル台で

取引を終えています。一方債券相場も、一時3%まで上昇した長期金利は0.15%

下がり、2.85%まで低下しました。

これまで5年間続けられた「量的緩和」が縮小されるということは、5月後半から6月に

かけて見られたように、本来は株安、債券安につながります。

ところが、今月に入ってからの両市場の動きはまるで「緩和継続」が確認された様な

動きです。

市場が「縮小」を予想しながらも、株高、債券高が続いています。

この動きをどの様に解釈すればいいのでしょうか・・・。

結局、株式、債券ともに「緩和縮小」を織り込んで来ているということです。

特に株式市場では、「緩和縮小」は米景気が回復していることの表れで、これは株

価にはプラスに働くことに目を向けたと解釈できます。

問題はその規模です。

上述のように緩和縮小規模はこれまでの予想より少ないものになっています。

雇用統計がここ2ヵ月市場予想を下回り、その他の経済指標もまだら模様が続いて

いることが背景だと思われます。

縮小額が小粒になり、さらに低金利政策は継続されるとのメッセージが同時に発せ

られるというのが、市場のコンセンサスのようです。

ただし、ここまで市場が予想しているため、「緩和縮小見送り」というサプライズが起

きた場合には、株価と債券が急騰し、ドル円は長期金利の低下に反応し「ドル安円

高」に振れるリスクをはらんでいると予想されます。可能性は低いと思われますが、

注意は必要です。

ではそのサプライズが起きた場合の下値のメドですが、「日足」で一旦上抜けした

レジスタンスラインである

98円20-25銭が、先ずサポートされると予想します。

これまでドルの上昇を抑えて来た抵抗線は、足元では支持線に変わっているから

です。

この水準を下抜けすると、その下には薄い雲がありますが、97円15ー20銭には、

これまで機能してきた本来のサポートラインがあります。

もしこの水準を抜くようなことがあれば、次は8月28日に記録した96円82銭という

ことになります。

一方上値では先週記録した100円61銭が目先のタ-ゲットと見ていますが、101

円台に乗せると7月10日以来ということになり、新しいレンジに入ったことになりそう

です。

発表は午前3時で、バーナンキ議長の記者会見は3時半に予定されています。



ドル円FRB議長人事を巡り98円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場

    ドル円はサマーズ元財務長官がFRB議長候補を降りることを

    決めたことで、緩和政策縮小が遅れるとの見方からドルが下落。

    一時98円63銭まで下落したが、株式市場が好感したことで

    99円台に乗せて取引を終える。

  • ドルが下落したことに伴い、ユーロは続伸。1.33台前半から

    1.3385まで買われたが、1.34台乗せには至らず。

  • 株式市場はサマーズ氏の議長候補辞退や、シリアへの軍事行動を

    巡る緊張が緩和したことを好感し続伸。ダウは118ドル高で、1ヵ月

    振りに1万5500ドル近辺まで上昇。

  • 債券相場も続伸し長期金利は2.86%台まで低下。緩和状態が続き

    債券市場への資金流入が継続されるとの見方が優勢に。

  • 金は反発し、原油価格続落。

  • 米   9月NY連銀製造業景況指数 → 6.29

  • 米   8月鉱工業生産 → +0.4%

    本日の注目イベント
  • 豪   RBA議事録

  • 中   8月景気先行指数

  • 独   独9月ZEW景況感調査

  • 欧   ユーロ圏9月ZEW景況感調査

  • 欧   ユーロ圏7月貿易収支

  • 英   英8月消費者物価指数

  • 米   FOMC(9/18日まで)

  • 米   8月消費者物価指数

  • 米   9月NAHB住宅市場指数

    サマーズ元財務長官のFRB議長候補を巡る動きが金融市場に予想以上

    の影響を与えています。先週金曜日には経済新聞が「次期FRB議長、サ

    マーズ氏就任に傾く」と報道を行ったことで、ドル高が進む場面がありました

    が、週明け月曜日には一転して、同氏が候補を下りる旨の書簡をオバマ

    大統領に送ったことが伝わり、ドル安が進むと同時に株式市場と債券市場

    は好感し上昇しました。

    サマーズ氏はもともと強いアメリカを標榜し、氏が議長に就任すればドル高

    と見られていました。また、氏は金融緩和の効果には懐疑的な立場をとっ

    ていたため、仮に氏が議長になれば、緩和縮小がさらに早まると見られて

    いました。

    サマーズ氏がFRB議長候補から外れることで、もう一人の有力候補である、

    イエレン現FRB副議長の可能性が高まりました。

    イエレン副議長はバーナンキ議長の路線を継承すると見られ、これでドル

    が売られ、株式市場などの上昇につながったと見られます。

    今回の辞任で債券が買われ、長期金利が低下したことでドル売り円買いが

    進みましたが、一方で株価の上昇はドル高につながる傾向があるため、昨

    日のNY市場では一旦売られたドル円は99円台前半まで戻して引けていま

    す。

    イエレン副議長の議長就任が高まって来ましたが、これまでのFOMCメンバ

    ーの発言からすると、量的緩和縮小の流れは変わらないと思われます。

    本日からFOMCが開催され、明日には縮小が決定されるかどうか判明しま

    すが、仮に今回縮小が見送られたとしてもFRBの緩和縮小スタンスに変更

    はないと思われます。

    縮小開始が12月にずれ込む可能性はありますが、基本的には景気が回復

    過程にある米国と、今後さらに量的緩和を実施する可能性の残る日本とのス

    タンスの差は変わりません。

    仮に量的緩和維持という「サプライズ」があったらドル円は売られることになり

    ますが、どこかの水準でドルを拾う姿勢でいいのではないかと思います。

    そのレベルは「日足」のサポートラインが支持する97円前後かと考えれらます。

    ドル円は昨日のアジア市場で98円45銭まで円高が進み、NYでも98円台半

    ばまで円が買われる場面がありました。

    100台半ばまでドル高が進んだものの、なかなか100円台が定着しません。

    その理由の一つには、FRBの緩和縮小を巡る不透明感が挙げられます。

    これは5月の議会証言でバ-ナンキ議長が「年後半には緩和を縮小すること

    が望ましい」と発言したことから続いています。

    仮に緩和縮小が見送られたとしても、FRBの政策がはっきりすることは今後

    の金融市場にとってはプラスに働く可能性があります。

    リーマンショックから5年を経てようやく未曾有の混乱から立ち直ってきた米

    経済です。

    失業率は依然としてリーマンショック前の水準には達していませんが、雇用

    者数はほぼ回復しています。株式市場は既にリーマン前の水準を超えてい

    ます。ここからも米経済の回復ぶりを確認できるのではないでしょうか。

    本日はNY株の上昇を受けて日経平均株価も買われそうです。

    それに伴ってドル円がどこまで反発するのか注目されます。

    NYの高値である99円20銭前後と、99円台半ばを超えることができるかが

    重要です。

    その水準を回復できれば、ドル円が再び99-100円のレンジに戻ったと思

    えるからです。

    98円50銭~99円70銭程度を本日のレンジと見たいと思います。


ドル円99円タッチ後反発 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • アジア市場でのドル売りの流れを引き継ぎ、NY市場では99円

    ちょうどまでドル安が進む。株価の下落と、長期金利の低下に加え、

    来週のFOMCを前にポジション調整などがドルの上値を抑えた。

  • ユーロドルは利益確定のユーロ売りが優勢となり、前日の1.33台

    から1.32台半ばまで下落。イタリア国債の利回り上昇が再び意識

    される展開か。

  • 株式市場は反落。シリア情勢や緩和縮小懸念が重しとなりダウは

    25ドル安。

  • 債券相場は3日続伸。30年国債の入札がそこそこだったこともあり

    長期金利は2.90%まで低下。

  • 金は大幅に下落し1ヵ月ぶりに1330ドル台まで下落。失業保険申請件数が

    大幅に改善していたことで資金流入が細るとの見方が台頭。原油は反発し

    108ドル台に。

  • 新規失業保険申請件数 → 29.2万件

  • 8月財政収支 → -1479億ドル

    本日の注目イベント
  • 日   7月鉱工業生産(確報)

  • 欧   ユーロ圏7月貿易収支

  • 欧   ユーロ圏財務相会合

  • 米   8月生産者物価指数

  • 米   8月小売売上高

  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)


    ドル円の上値が再び重く感じられる展開となり、昨日の夕方には欧州市場で

    99円20銭前後までドル安が進み、NY市場では一時99円ちょうどまで円高

    ドル安が進みました。

    ポジション調整のドル売りが主体で、FOMCを来週に控えた中ではとりわけ

    ドルを売る材料は見当たりません。

    新規失業保険申請件数が2006年4月以来の低水準でしたが、こちらは2

    州がコンピューターシステムを更新し、その影響で報告された申請件数が

    通常より少なくなったものと報告されています。

    ドル円は99円まで下落した後、99円台半ばまで値を戻してNYでの取引を

    終えていますが、99円台が維持された意味は大きいと思います。

    「日足」チャートを見ると、一目均衡表の「転換線」は依然として「基準線」を

    上回っており、ここからはドル円が一段と下落する気配は見て取れません。

    重要な経済指標が少ないことから、足元の懸念材料は「シリア情勢」と「FO

    MC」です。

    ケリー国務長官は、シリア反体制派の指導者らに電話をし、米国の軍事攻

    撃はなお選択肢だと伝えています。

    一方、シリアのアサド大統領は、化学兵器を放棄するための条件として、米

    国に対して軍事的な挑発と反体制派への武器供与の停止を求めたとブルー

    ムバーグは報じています。

    米国が軍事行動を起こす可能性は極めて少なくなったものの、まだ予断を許

    さない状況です。

    FOMCでは依然として「緩和縮小」観測が市場のコンセンサスのようです。

    現在毎月850億ドルの債権を購入しているものを、100億ドル程度を減らす

    との見方が有力です。

    もしそのような決定がなされたら、基本的にはドル高円安要因と見られていま

    すが、注意しなければいけないのはこの材料は既にかなりの部分が織り込ま

    れているということです。

    従って決定後、市場がどのような反応を見せるのかは非常に不透明です。

    本日はミシガンの消費者マインド指数など、比較的重要視される経済指標

    が発表されます。

    これらの指標に大きな変化が見られなければ、来週のFOMCまでは99円

    ー100円前後のレンジが続くと予想されます。

    上値を何度もチャレンジしながらも100円台がなかなか定着しませんが、チ

    ャートでは底値が着実に切り上がっていることも確認できます。

    以前この欄で「決戦の秋」という言葉を使いましたが、ドル円が再び95円台を

    目指すのか、あるいは100円台を定着させるのか、正に正念場です。

    そして、そのカギを握るのが来週のFOMCということになります。



円、対ユーロなどで下落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は、オバマ大統領がシリアへの武力行使を承認する決議案を

    先送りするよう議会に求めたことから、東京時間に100円61銭まで

    ドル高が進む。海外市場ではユーロなどが対ドルで上昇し、「ドル安」が

    進んだことで100円を割り込み、99円79銭まで下落。。

  • ユーロは1.32台半ばから切り上げ、1.3325まで続伸。

    ポンドドルも1ヵ月ぶりの高値を記録。

  • 株式市場はシリアへの攻撃の可能性が後退したことで続伸。ダウは

    3日続伸で1万5300ドル台に。ナスダックはアップル株の大幅下落の

    影響から4ポイント安。

  • 債券相場は反発。10年債利回りも低下し、2.91%台に。

  • 金は小幅ながら続落。原油は反発。

    本日の注目イベント

  • 豪   豪8月雇用統計

  • 欧   レーン・欧州委員講演

  • 欧   ECB月例報告

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

  • 欧   ユーロ圏7月鉱工業生産

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   8月財政収支


    昨日はオバマ大統領の国民向けの演説をきっかけにドル円は急伸し、

    東京時間に一時100円61銭まで上昇しましたが、日経平均株価が上

    げ幅を縮小したことに伴い100円台前半まで下落。NY市場では大きな

    値動きは見られず、長期金利の下落などを材料に99円79銭までドル

    が売られ、やや調整モードが漂っています。

    100円45~50銭の目先のレジスタンスは超えたものの、その後の動き

    は来週のFOMCを控え緩慢で、さらに積極的にドルを買い上げる向き

    はありませんでした。海外市場ではユーロ、豪ドル、あるいはポンドなどが

    対ドルで上昇し、その意味では「ドル安」が進んだことから円が買われた

    側面もあります。

    シリアへの軍事行動がすぐにでも実施されるとの見方から安全通貨の円

    が買われ、当事者のドルが売られたことで一時「円高ドル安」に振れたの

    が8月下旬でしたが、昨日は軍事介入の可能性が大きく後退したにも拘

    わらず円高に振れました。

    これは軍事介入が回避されることで、それまで売られていたユーロやポ

    ンドなどが対ドルで買い戻され、それに連れて円も買われた、との説明です。

    何かしっくりときません。

    ここは上昇局面の中での「調整」と見るべきでしょう。

    ただ、100円台は「まる一日」しか維持されていません。

    このままずるずると99円を割り込むような展開になると「やはり100円台は

    重い」といった見方だけが残り、今後ドルが反発した際のレジスタンスとな

    ることから、ここは今後の展開にとっても正念場です。日足では一目均衡

    表の「転換線」が「基準線」を上回っていることから上昇トレンドは維持され

    ていると考えられます。

    現在その「転換線」は99円44銭に位置していることから、ここが下落した

    際の一つのメドと見られます。

    ユーロ円は昨日133円37銭まで上昇し、豪ドル円も約3ヵ月振りに93円

    55銭を記録。さらにポンド円に至っては2009年8月以来の水準です。

    ドル円ではやや「円高」に振れたとはいっても、上記クロス円では大幅な

    「円安」傾向です。従ってこのまま対ドルで円高が大きく進むことは考え

    にくいと思われます。

    全体を見渡せば、「ドル安・円安」がゆっくりと進んでいる状況です。

    本日も東京時間は日経平均を見ながらの展開です。

    NYダウが急速に回復し、今週だけで400ドルも上昇しています。

    これが支えになり、オリンピック効果でややはしゃぎ過ぎの感がある日経

    平均も底堅い動きが予想されます。

    株価の大幅下落がないという前提で、99円40銭~100円40銭を予想レ

    ンジにしたいと思います。



ドル円100円台でNYを終える 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は欧州市場で再び100円台乗せを試し、今回はシリア情勢の

    改善や中国景気の底入れ感が手掛かりとなり一段と上昇。NY市場では

    長期金利の上昇もあり、一時100円47銭までドル高円安が進行し、

    高値圏で引ける。

  • ユーロドルは前日とほぼ同水準で推移。1.32台半ばを中心にもみ合う。

    対円では5月22日以来、約4ヵ月振りの133円台前半までユーロ高が進む。

  • 株式市場は前日に続き大幅に続伸。シリアへの軍事介入の可能性が

    やや後退したことや、中国の経済指標が底堅い内容だったことを好感。ダウは

    127ドル高と、1万5200ドルに迫る水準まで続伸。

  • 債券市場は3日振りに反落。シリアへの攻撃が回避されるとの観測が

    高まったことや株高から、安全資産の債券が売られた。

  • 金、原油はともに大幅に続落。シリア情勢の改善に反応したもので、原油価格は

    2ドル下落し、107ドル台に。


    本日の注目イベント
  • 中   ダボス会議(中国・大連、13日まで)

  • 独   独8月インフレ率(改定値)

  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演

  • 欧   アスムセン・ECB理事講演

  • 英   英8月雇用統計


    ドル円は欧州市場の朝方に再び100円台乗せを試し、今回は成功しています。

    NY市場では100円47銭まで上昇し、この水準は7月22日に記録したドル高値

    圏であったため、一旦上昇は止められましたが、結局100円台を維持して取引

    を終えています。

    ドル円の上昇は「リスクオン」が強まった結果だと思われますが、その背景は「シ

    リア情勢」、「中国景気」そして「株高」に集約されます。

    シリアへの軍事介入を巡っては、米英仏がシリアが保有する化学兵器を国際管

    理するとのロシアの提案を国連安保理で協議することを受け入れました。

    また、米メディアの調査では多くの米国民が軍事介入に反対であることも判明し、

    オバマ大統領もここは譲歩せざるを得ない状況です。

    シリアへの軍事介入の可能性がやや後退したことで、安全資産の債券が売られ、

    安全通貨である円が売られたものです。

    昨日発表された中国の経済指標は前月よりも改善しており、低迷が続く中国経済

    も底入れした可能性があるとの観測が高まったことも円売りを誘いました。

    もっとも、この影響は豪ドルの方がさらに大きく、豪ドルは対米ドルで0.93台を回

    復し、対円では3ヵ月振りの93円台です。

    ドル円だけではく、クロス円でも円売りが優勢な状況が続いていることが、ドル円が

    100円台を維持している理由にも挙げられます。

    やはり、オリンピック効果は大きいようです。

    日経平均株価は候補地が東京に決まったことを受け、ここ2日間で600円以上も

    上昇し、1万5000円台回復も視野に入って来ました。

    日本の株価の上昇がNYなど海外の主要株式市場へも好影響を与え、世界的

    に「リスクオン」を加速させています。

    これもドル円が100円台を維持できた大きな理由です。

    昨日のこの欄で、2020年には日経平均株価は2万5000円を超えてもおかしく

    はない、と述べましたがこれはあくまでも7年後の話で、このまま直線的に株価が

    上昇するものでもありません。

    7年という歳月を考えると、いつかこの効果を忘れる時がやってきます。

    従って、あわてて株価に飛びつくような事態は避けるべきでしょう。

    ユーロ円が133円台前半まで一気に上昇しました。

    昨日も触れたように、132円40~50銭のレジスタンスを上抜けしたことが大きか

    ったと思われます。

    既に「週足」までのレジスタンスは全て上抜けし、現在は「月足」の雲の中を上

    昇中です。

    このまま「雲」を抜けるには支援材料が必要と思われますが、その雲の位置は

    137円69銭にあります。

    すぐに上抜けするとも思えませんが、この水準までは特に目立ったレジスタン

    スがないことも事実です。今後135円を目指すかどうかは「ドル円次第」と考

    えられます。

    本日も日経平均株価は続伸しそうです。

    1万4500円台を回復してくると思われ、ドル円の支援材料になりそうです。

    節目の100円50銭を抜けることができるかどうか、またその上の100円75

    ~80銭を抜けられるかが焦点です。

    円高材料であった、シリア問題と中国景気にやや明るさが見えてきたことか

    ら、近いうちに101円を試し、緩やかなドル高で推移すると個人的には予想

    しています。



ユーロ円再び132円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 2020年のオリンピックが東京に決まったことを受け、昨日の早朝には

    株式市場が大幅高を演じ、ドル円も一時100円11銭までドル高が進む。

    その後海外市場ではドルが大幅に下落する場面はなかったものの、100円台には

    届かず、99円50-60銭で取引を終える。

  • ユーロドルは続伸。先週末の雇用統計でのドル安が引き継がれ、ユーロドルは

    1.3281までユーロ高が進み、ユーロ円も132円20銭まで上昇。

  • 株式市場は大幅高。中国の輸出の伸びが好感され、ダウは先週末比140ドル高と、

    1万5000ドル台を回復。

  • 債券相場も小幅ながら続伸し、10年債利回りは2.91%まで低下。

  • 金は小幅に続伸し、原油は3日振りに反落。

    本日の注目イベント
  • 日   8月マネーストック

  • 日   日銀決定会合議事要旨(8月7、8日分)

  • 中   中国 8月鉱工業生産

  • 中   中国 8月小売売上高

  • 欧   イタリア4-6月期GDP(確報値)

  • 欧   アスムセン・ECB理事講演

  • 加   カナダ8月住宅着工件数

    2020年のオリンピック開催都市が東京に決まり、昨日の日経平均株価は

    344円の大幅高を演じました。

    建設株などインフラ関連銘柄が値を飛ばし、株式市場は早くもオリンピック

    ムードでスタートしました。ドル円は、株高を見込んで先週末のNYクロー

    ズからは約1円の「ドル高円安」効果はありましたが、株式市場に比べ、持

    続性という点では異なり、その後は99円台前半まで円が買い戻される展開

    でした。

    56年振りに東京でオリンピックが開催される効果は、日本経済にとっては

    大きなサポート要因になります。

    まだ7年も先の話ですが、このオリンピック開催が「失われた20年」から脱

    却する最後のチャンスであると考えます。オリンピック開催をきっかけに景

    気を浮揚させなければなりません。

    日経平均株価も7年後のオリンピック開催時には、少なくとも2万5000円程

    度は回復しているのではないかと、勝手に予想しています。

    問題は為替がどう変化しているかですが、「株高=ドル高」という構図が定

    着しているため、このまま順調にいけば

    ドル円は100円台はおろか、相当なドル高水準にいてもおかしくはありませ

    ん。しかし、そうは言っても先ずは足元の相場の行方が重要です。

    100円台を回復し、定着できるかどうかが焦点です。

    100-100円50銭には実需のドル売りが結構並んでいるとの観測もありま

    すが、材料さえあればそれらをこなして行くことは難しくはありません。

    テクニカルでは、先週「レジスタンスライン」を上抜けした訳ですが、今度は

    そのラインは「「サポートライン」に変わっており、ドルが下落する際にサポー

    トします。現在その水準は98円65-70銭辺りまで低下しています。

    言い換えれば、この水準を下抜けしない限り「日足」では上昇トレンドが継

    続されていることになります。もっとも、その上にも一目均衡表の「雲」の上

    限が99円25-30銭辺りにあり、さらに98円85銭辺りには「52日線」も来

    ています。

    一方、上値の方は100円45銭辺りが直近のドルの高値であることから意

    識され易い水準です。さらに100円80銭近辺と、7月のドル高である101

    円54銭がレジスタンスと見られます。

    来週のFOMCの結果次第ではこの水準を試すこともありそうです。

    また、安倍総理は10月1日に消費税を引き上げるかどうかを判断すると

    発表しました。

    予定通り消費税を引き上げることになりそうですが、これで消費税を巡る

    不透明さが解消されることにはなります。

    ユーロ円が再び132円台を回復してきました。

    今年の5月以来132円20-40銭辺りを頂点にレンジ内取引が続いて

    いますが、予想外に粘り腰を見せていることにやや驚きを感じます。

    ユーロ圏の景気が底入れを見せ、ドイツだけではなく北欧や南欧の景

    気も上向き始めています。

    財政再建への道のりも順調で、経常黒字国が増えているとの報道もあ

    ります。

    依然として高失業率には苦しんでいるものの、こちらも経済が成長する

    ことで徐々に逓減していきそうです。

    問題はギリシャへの財政支援です。

    この問題が大きく取り上げられるようだと、ユーロの下落につながります

    が、足元の動きは130円~132円50銭のレンジ内で推移しており、ど

    ちらに抜けるかが注目されます。

    本日もNYの株高の影響もあり、日経平均も上昇しそうです。

    予想レンジも昨日と同様に、99円~100円30銭程度と見たいと思います。



ドル円週明けに窓を開ける 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米雇用統計の発表を受け、ドル円は99円台後半から急落。

    非農業部門雇用者数が予想に届かなかったことで、長期金利が低下し

    一時98円52銭まで下落。その後99円台まで反発して引ける。

  • ユーロドルでもドルを売る動きが優勢となり、1.3189まで

    ユーロ高に振れる。

  • 株式市場は来週のFOMCで緩和縮小開始が延びるとの観測が高まり

    上昇したものの、引け際にかけてはシリア情勢を手掛かりに売られる。

    ダウは14ドルの小幅安。

  • 雇用統計の発表を受け債券相場は反発。10年債利回りは低下し、

    2.93%台で引ける。

  • 金、原油は大幅に上昇。緩和縮小が延び、資金流入が続くとの観測が

    背景。原油価格は約10日振りに110ドル台に乗せる。

  • 8月失業率 → 7.3%

  • 8月非農業部門雇用者数 → 16.9万人

    本日の注目イベント

    日   4-6月期GDP(改定値)

    日   7月国際収支

    日   8月景気ウォッチャー調査

    中   中国 8月消費者物価指数

    中   中国 8月生産者物価指数

    中   中国 8月マネーサプライ

    先月に続き米雇用統計は市場予想を下回り、ドル円は急落しました。

    失業率は0.1%改善し、7.3%と、リーマンショック後最も低い水準でしたが、

    非農業部門雇用者数は16.9万人と、市場予想の中心値である18万人を下

    回りました。

    非農業部門雇用者数については、それでも予想値の下限を上回っていました

    が、7月分と6月分がともに下方修正されたことが嫌気されました。

    特に7月分は16.2万人から10.4万人に大幅に下方修正されたことで、来

    週のFOMCで「量的緩和縮小」の可能性が高いと見られていたものがやや後

    退し、これが債券を買い戻す動きにつながり、長期金利の低下からドル円の下

    落を引き起こしました。

    6月までは順調に拡大してきた米雇用でしたが、ここ2ヵ月はそのペースがや

    や鈍化してきました。

    政策変更の際には最も重要視されるのが「雇用」です。その「雇用」に変化が

    現れたことでFOMCメンバーの中でも「ハト派」のメンバーを中心に「緩和縮

    小」には慎重論が出てくることは十分予想されます。

    市場では、高まっていた「9月縮小説」が後退したことは事実ですが、それで

    も来週のFOMCでは実施されるという見方は根強いようです。

    それは来年1月に任期を終えるバーナンキ議長の退任とも大きく関係してい

    るようです。

    ドル円は一時98円台半ばまで円買いが進みましたが、NY市場の引けは99

    円10-20銭でした。上述のように、それでも「9月縮小説」が根強いことと、

    日米の緩和スタンスの違いなどドルの先高観もあるようです。

    注目の2020年オリンピック開催都市が東京に決まったことで、週明けのオセ

    アニア市場ではドル円が大きく「窓を開け」て取引されています。

    一時100円に迫る水準までドル高円安が進み、結局先週末の下落分を埋め

    た格好になっています。

    オリンピックが日本で開催されることで、株式市場が好感し、株高から「ドル高

    円安に振れる」という読みがあるようです。本日の株式市場の動きからは目が

    離せません。

    株価が上昇することは間違いないと思われますが、それでもまだ100円台を定

    着させ103円に向かうには不安材料が多く残っています。

    来週のFOMCで「緩和縮小」が決定されるのかどうかが最大の不安材料です

    が、加えてシリア問題も未だ不透明です。

    10日から米議会でシリアへの攻撃の是非が議論されることになりますが、先

    週の「G20」では予想通り中国やロシアはオバマ氏の姿勢に強く反発しました。

    オバマ大統領は厳しい判断を迫られることになります。

    また、米連邦債務上限問題もすぐそこまで来ています。

    これも昨年末見られたように、下院共和党とのせめぎ合いが続き、米財務省は

    「デフォルトに陥る可能性もある」と、議会に対して警告を行っています。

    この問題でもオバマ大統領は厳しい状況に立たされています。

    ドル円は8月29日に98円台までドル高が進んだことで、「転換線」が「基準線」

    を上抜けする「好転」が見られました。

    足元では、依然としてその状況が続いており、ドル円の上昇トレンドは維持さ

    れていると考えられます。

    日本の4-6月期GDP改定値とオリンピック効果による株高の行方を考慮し、

    99円-100円30銭程度のレンジを予想します。



ドル円1ヵ月半ぶりに100円台を回復 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は欧州市場で7月以来となる100円台乗せを示現。

    その後は99円台後半と100円前後でもみ合ったが、NY市場では

    経済指標の改善と米長期金利の急上昇を手掛かりに100円20銭まで

    ドル高円安が進み、引け値でも100円台を維持する。

  • ユーロドルは1.32台前半まで上昇した後、ドラギECB総裁が

    金利を低水準に据え置くと発言したことで急落し、1.31台前半まで

    ユーロ安が進む。ユーロ円も132円14銭を付けた後131円割れ目前まで

    下げるなど、荒っぽい展開が続く。

  • 株式市場は続伸。朝方は失業保険申請件数が改善していたことで大きく上昇

    したが、その後発表の非製造業景気指数の悪化で上げ幅を縮小。ダウは6ドル高に

    留まる。

  • 債券相場は大幅に続落。経済指標の改善に緩和縮小観測がさらに高まり、

    10年債利回りは節目の3%目前まで上昇。

  • 金は続落し、原油は反発。

  • 新規失業保険申請件数 → 32.3万件

  • 8月ADP雇用者数 → 17.6万人

  • 8月ISM非製造業景況指数 → 58.6

    本日の注目イベント
  • 日   7月景気動向指数

  • 独   独7月鉱工業生産

  • 独   独7月貿易収支

  • 英   英7月鉱工業生産

  • 米   8月雇用統計

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

  • 加   カナダ8月失業率


    ドル円は7月25日以来となる「100円台乗せ」を果たし、約1ヵ月半ぶりの

    ドル高円安水準となっています。

    昨日の欧州時間に、99円台後半から100円に乗せ、100円10銭前後で

    は一旦上昇を止められ99円70銭辺りまで下げる場面がありましたが、NY

    市場に入ると経済指標の改善を手掛かりに100円20銭まで上昇し、引け値

    でも100円台維持を実現しています。

    この欄でも再三述べているように、テクニカル的にはトレンドラインを上抜けし、

    その上の「雲」も抜けたことから「ドル上昇機運」が高まっていました。

    そんな中、昨日は新規失業保険申請件数が32.3万件と改善を見せ、さら

    にISM非製造業景気指数が市場予想を

    上回ったことで、17-18日に開催されるFOMCで「量的緩和縮小」を決め

    る可能性がますます高まったことがドル買いを加速させました。

    経済指標の改善を理由に、株価が上昇し、安全資産の債券が売られ、その

    結果長期金利が上昇するなど、「教科書通り」の市場反応でした。

    特に長期金利は節目である「3%」に迫る水準まで上昇し、債券トレーダー

    は「緩和縮小」をかなり織り込んで来ているとの印象があります。

    ドル円はこの長期金利の上昇に素直に反応し、100円20銭までドル高が進

    んだということです。

    よくよく考えて見ると、いつの間にか「緩和縮小」に対する株式市場の反応は

    通常の状況に戻っていることに気づきます。

    5月の後半以降、FRBによる「量的緩和縮小」観測が急速に高まり、市場へ

    の資金流入が細るという見方から株と債券が売られてきました。

    この流れは米経済指標が改善傾向を見せる度にさらに強まり、米景気改善

    →株価の下落→リスクオフ→ドル売り円買いという図式が定着し、ドル円の上

    値が抑えられて来ました。

    「量的緩和縮小の動きはそもそも景気が回復していることの表れで、基本的

    には株式市場にとってはプラスになる」と、何度かこの欄でも述べて来ました。

    従って、株価が「緩和縮小観測」になじんで来ればドル円は米長期金利に反

    応し、ドル高に転じる可能性が高いと予想してきました。

    今週1週間を振り返れば、多くの市場参加者がFOMCで「緩和縮小」が決定

    されると予想する中、正にこのような展開に変わって来たと言えます。

    100円台を回復したドル円は、この上には幾つかの「マイナーレジスタンス」

    があります。

    先ずは7月25日に記録した100円46銭です。その上は7月19日の100円87

    銭、そしてさらに7月8日の101円54銭ということになります。

    足元ではドル高の機運が高まり、ちょうど1ヵ月前の「7月の雇用統計発表」前

    と同じような雰囲気があります。

    ここは同じ轍を踏まないように十分注意が必要です。

    この先ドル円は緩やかに上昇すると予想はしていますが、シリア問題や、10

    月には連邦債務上限問題も控えています。頭の中では「3割くらいの確率でド

    ル下落の可能性もある」といった意識をもつことも大事です。

    まだ手放しでドルを買い進める状況ではなく、少なくとも5月22日に記録した

    今年のドルの最高値「103円74銭」を更新するにはまだ時間が必要です。

    今夜の雇用統計にはいつも以上の注目が集まります。

    市場予想は、失業率については変わらずの7.4%で、非農業部門雇用者数

    は18万人の増加となっています。

    雇用者数については16万人から19万人と、専門家の間でもばらつきがあります。

    本日のレンジは、先月の様な急落はないとは思いますが、99円40銭~100円

    90銭とややワイドに予想します。



豪ドル円反発し91円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は99円台半ばを中心にもみ合い。この日発表された

    ベージュブックでも米景気の拡大が確認され、ドル円は99円

    81銭まで上昇し、高値圏で引ける。

  • ユーロドルは反発。週末の雇用統計に向けてのポジション

    調整の買い戻しで1.32台前半まで反発。豪ドルなどリスク

    通貨が買い戻されたことの影響も。

  • 株式市場は続伸。自動車の販売台数が伸びたことでGMなど

    自動車株が相場をけん引。ベージュブックで景気の拡大が確認

    されたこともあり、ダウは96ドル高。

  • 株高やリスク通貨の上昇から債券は続落。10年債利回り

    は約5週間ぶりに2.93%台まで上昇し、2.89%台で引ける。

  • 金、原油は反落。金価格は22ドル下げ1400ドルを割り込む。

  • 7月貿易収支 → 391億ドルの赤字


    本日の注目イベント
  • 豪   豪7月貿易収支

  • 日   日銀政策決定会合

  • 日   黒田・日銀総裁記者会見

  • 欧   ECB理事会

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 欧   G20(6日まで、ロシア)

  • 英   BOE政策金利発表

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   8月ADP雇用者数

  • 米   8月ISM非製造業景況指数

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演


                                       
ドル円は100円には届かないものの、下値も99円30銭前後で底堅い動きに

なっています。先月の雇用統計発表直前に、99円95銭までドル高が進みその

後急落したことがあったため、ここからのドル買いには慎重になっているものと

思われます。


ドルの上値は99円80-85銭辺りで抑えられた格好になっていますが、

チャートをメインに取引している市場関係者にはドルが急落するイメージは描き

にくいと思われます。

どうやら、明日の雇用統計の結果が出るまでは現在の水準を維持しそうな気配ですが、

もしかしたら2ヵ月連続で99円台後半で雇用統計を迎えることになるかもしれません。


昨日は円がドルに対してやや売られましたが、そのドルもユーロや豪ドルに対しては

売られています。

オーストラリアのGDPが予想を上回ったことや、中国のサービス業PMIが50を

超えていたことなどで豪ドルに買い戻しが入り、ユーロなども連れ高した側面もあります。

その結果、豪ドル円は約6週間ぶりに91円台半ばまで上昇し、ユーロ円も131円台

後半まで円安が進んでいます。

クロス円の買い戻しは、ドル円での「ドル買い円売り」にもつながることから、こちらの

動きにも注意が必要です。


ベージュブックでは、米経済の動きは「緩慢ないしまずまず」のペースで拡大していると

報告されました。

雇用については「横ばいもしくは緩慢なペースで増加した」とされ、個人消費は

「自動車および住宅関連商品への力強い需要を反映し、大半の地区で増加した」とされ、

FOMCでの認識と同様、米景気の緩やかな回復が確認されています。


今週に入り、株高、債券安、そしてドル高円安が進み、市場ではにわかに

「リスクオン」の状況に変わっています。

米国がシリアへの攻撃を開始する可能性が報道されたのが先週月曜日でした。

それが今週初めにはイギリスが離脱し、オバマ大統領が攻撃の是非を議会に要請した

ことで緊迫が一時的に後退しました。

日経平均株価も1万4000円台を回復したことでドル円も99円台まで上昇し、99円台は

月曜日の欧州市場で突入して以来4日間継続されています。

少なくともこの状況は8月以来最長となっており、ドル円が100円台に乗せるのでは

ないかという見方の根拠にもなっています。


ただそうは言ってもまだこのままドル円が一段の上昇に向かうかどうかは不透明です。

シリア問題にしても、共和党のベイナー議長やナンバー2までもが攻撃を支持すると

表明しましたが、下院で多数を占める共和党が賛成にまわるかどうかはまだ予断

を許しません。また、国民の多くは攻撃に反対しているとも伝えられています。

国連のパン・ギムン事務総長も、軍事介入は国連安保理の決議を経て行うべきだとの

声明を出しています。


本日からロシアで「G20」が開催され、オバマ大統領がここでロシアや中国を説得で

きるのかどうかも焦点になります。

化学兵器を使用し、「超えてはならない一線を超えた」ことを大義名分としてシリアに

制裁を加えようとするオバマ大統領は、昨日も述べたように、振り上げた刀を下ろす

タイミングを失うのでないかとの懸念もあります。

攻撃が開始されれば、一時的にせよドル円が下落することは避けられません。


明日の雇用統計が期待外れに終わる可能性にも注意が必要です。

今夜ADP雇用数が発表されますが、先月はこの内容が良かっただけに、雇用統計が

下方修正された時の反動が大きかった訳です。

仮に100円台に乗せれば100円40-50銭が最初のレジスタンスと見ていますが、

ここを超えれば上昇に弾みがつきそうです。

本日は99円30銭~100円30銭程度を予想して見たいと思います。

ドル円99円台で堅調に推移 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は99円台で堅調に推移。イスラエルによるミサイル試射を受け

    欧州時間では一時99円17銭まで下落する場面があったが、米長期金利の

    上昇などを受け99円86銭までドル高が進み、50-60銭で引ける。

  • ユーロドルは米経済指標の改善を手掛かりにドル買いユーロ売りに押され、

    1.3138まで下落。ドル高の流れに上値の重い展開が続く。

  • 株式市場は反発。朝方はISM製造業景況指数が予想を上回ったことを好感し

    100ドルを超える反発を見せたが、ベイナー下院議長がシリアへの軍事介入を

    支持したことを受け上げ幅を縮小。ダウは先週末比23ドル高で取引を終える。

  • 債券相場は続落。経済指標の発表を受け緩和縮小の可能性が高まり価格は下落。

    10年債利回りは約1週間振りに2.86%台まで上昇。

  • 金、原油はともに反発し、金価格は再び1400ドル台を回復。

  • 8月ISM製造業景況指数 → 55.7

    本日の注目イベント

  • 豪   豪4-6月期GDP

  • 日   浜田内閣官房参与講演(東京)

  • 中   中国 8月HSBCサービス業PMI

  • 欧   ユーロ圏4-6月期GDP(改定値)

  • 欧   ユーロ圏8月総合PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏8月サービス業PMI(改定値)

  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高

  • 英   英8月サービス業PMI

  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)

  • 米   7月貿易収支

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演


    月曜日にレンジ相場を上抜けたドル円は、連休明けのNY市場でも堅調

    に推移し、100円台乗せには至っていませんが、99円86銭までドル高円

    安が進行しました。

    昨日の東京市場では、この欄でも指摘したように、「株高と円安」の好循

    環からドルが小じっかりと推移し、この流れが欧米市場でも継続された格好

    です。

    日経平均株価が405円高を演じ、ドル円も99円を維持。やや5月まで続い

    たあの「円安株高」を彷彿させるような展開でした。

    昨日は一度も99円割れを見ることはなく、「押し目買いに押し目」はありま

    せんでした。

    唯一、欧州時間に地中海方面からロケットのようなものが発射されたことを

    ロシアのミサイル追跡システムが検知し、「シリアへの攻撃」が開始されたの

    ではないかと、一時緊張が高まり、ドル円は99円17銭まで下落しました。

    結局、イスラエルによるミサイル試射であったことが確認され落ち着きを取り

    戻しました。今後ドル円が100円を試す可能性があると予想していますが、

    シリア問題がくすぶっていることから「緩和縮小と地政学的リスク」が綱引き

    をしている状況です。

    オバマ大統領は、シリアへの攻撃の是非を議会にゆだねていますが、議会

    が結論を出すのは今月中旬と見られていることから、早くとも来週中の「攻

    撃開始」はないと予想されます。

    大統領は昨日、議会下院議長のベイナー氏と会談をし、議長は大統領が

    提案しているシリアへの軍事介入を支持することを表明しました。

    しかし下院では依然として攻撃に反対する議員が多くいるため、承認が得ら

    れるのかどうかは予断を許しません。

    仮に議会が軍事介入に正式に反対した場合、オバマ大統領への信用が失

    墜すことにもつながり、オバマ氏自身が窮地に立たされることになります。

    刀は抜いたものの、元の鞘には納められない状況が続いています。

    「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けし、同時に「120日線」と「雲」

    も抜けており、チャートを見る限りドル円は上値を試す状況と判断できます。

    昨日発表されたISM製造業景況指数も事前予想を上回っており、17-18

    日のFOMCで「量的緩和縮小」に踏み切るとの観測が高まっています。

    この発表を受け、債券市場では売りが優勢となり、長期金利は1週間ぶりに

    2.86%台まで上昇しドル円をサポートしました。

    米長期金利はいずれ3%の大台に乗せるのではないかと見ていますが、株

    価の大幅安がない限り、経済環境的にはドル買いに分がありそうです。

    本日の東京タイムもドルが堅調に推移しそうです。

    前日急騰した株価がどこまで続伸するのか、あるいは利益確定の売りに押さ

    れて小幅安となるのかを注視し、8月2日に記録した99円95銭にどこまで近

    づけるのか注目されます。99円70-100円にはドル売りもある程度並んで

    いるものと思われます。その売りをこなして上昇できるかどうかがポイントです。

    本日は米国では連銀総裁の講演が多く予定されています。

    国内でも午後1時からブルームバーグの東京支社で、安倍総理のブレーン

    の一人と言われている浜田内閣官房参与の講演があります。

    消費税増税を巡る発言があると思われますが、小生もこの講演を直接聞きに

    行く予定です。

    レンジは99円10銭~100円30銭程度と予想します。


ドル円1ヵ月振りに99円台半ばに 

ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場



  • ドル円は東京市場で株価の上昇などを背景に98円台半ばを

    超え、欧州市場でも98円80銭を超えると一気に99円台まで

    ドル高が進行。一時は99円43銭を付けた後は、NY市場が休場だった

    こともあり、99円台前半で推移。

  • ユーロドルはドル高が進む中、ユーロに売り圧力がかかったが

    勢いはない。ユーロ圏8月の製造業活動が速報値を上回ったことで

    ユーロ買い円売りがユーロドルの下落を支えた。

    ユーロドルは1.31台後半でしっかり。

    本日の注目イベント


  • 豪   RBAキャッシュターゲット

  • 豪   豪7月小売売上高

  • 豪   豪4-6月期経常収支

  • 日   8月マネタリベース

  • 中   中国8月サービス業PMI

  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数

  • 米   8月ISM製造業景況指数


    誰もが注目しているドル円の「日足」チャートでは、昨日の欧州市場で

    「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を上抜けしています。

    週明けの東京市場では、米国によるシリア攻撃の時期が後退したことと、

    中国のPMIが市場予想を超えたことで、「リスクオン」が加速。

    日経平均株価も一時200円を超える場面もあり、ドル買い円売りが優勢と

    なり98円台半ば超えにつながりました。

    欧州市場に入ると、ドル円はさらに上昇し、98円80銭を超えると勢いが

    増し、一気に99円台乗せを見せました。

    先週は98円台半ばが「壁」になっていたことで、98円80銭ー99円には

    「ストップのドル買い」もあったように思います。ユーロ円でも円売りが優勢

    だったこともあり、ドル円は以外にあっさりと99円43銭まで上昇し、約1ヵ月

    振りの円安水準を記録しました。

    この水準から上値は、8月2日の雇用統計発表直前の高値である99円95

    銭が意識されますが、「三角保ち合い」を上抜けした意味は大きいと思います。

    「日足」チャートを見ると、ドル円はトレンドラインを抜けただけではなく、その

    上にある「雲」も抜けています。1ヵ月振りのドル高は、本日の日経平均株価

    にも好影響を与えるはずです。

    ドル高円安 → 株価の上昇 → さらにドル買い円売りが進む 、という「好

    循環」も予想されます。

    本日の東京時間内では、ある程度ドル高が進むと値ごろ感からドル売りも持ち

    込まれそうです。

    しかし、それでも99円台前半を維持できてNY市場を迎えることができれば、

    100円台乗せもあり得ると予想します。連休明けのNY市場では、今回のドル

    高にはやや乗り遅れているようです。

    さらにドルを買う動きになれば、7月25日以来となる「100円台乗せ」も可能

    です。

    円は対ドルだけではなく、その他主要通貨に対しても弱含んでいます。

    ユーロ円は昨日131円台半ばまで上昇し、豪ドル円も今朝は89円50銭まで

    上昇し、円が全面安の状況です。

    ドル円が値を下げたら押し目を拾う戦略が機能しそうですが、テクニカルでは、

    それまで「抵抗線」として機能していた

    レベルを抜くと、今度は下落をサポートする「支持線」に変わるのが一般的と

    言われています。

    そう考えると、ドル円の下落のメドは98円95銭前後ということになります。

    株価の上昇を加味して、本日の予想レンジは99円~100円30銭と、やや

    ドル高で見たいと思います。





週明けややドル高で始まる 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は98円台前半で推移。シリアへ攻撃の可能性が残るものの、

    イギリスが共同歩調を取らないことが明らかになり、やや武力行使の可能性が

    後退。

  • ユーロドルはドル買い意欲が強く、約1ヵ月振りに1.31台後半まで

    ユーロ安が進む。

  • 株式市場は反落。個人消費支出など経済指標が伸びなかったことや、シリア問題

    などが重しとなり、ダウは30ドル安。

  • 債券相場も軟調に推移。10年債利回りは前日比小幅に上昇し2.78%で越週。

  • 金、原油はともに続落。

  • 7月個人所得 → +0.1%

  • 7月個人支出 → +0.1%

  • 7月PCEコアデフレーター → +1.4%


    本日の注目イベント
  • 豪   豪7月住宅建設許可件数

  • 中   中国 8月HSBC製造業PMI(改定値)

  • 英   英8月製造業PMI

  • 米   NY市場休場(レーバーデー)

  • 欧   ユーロ圏8月製造業景気指数(改定値)



市場の最大の関心ごとは今月のFOMCで量的緩和縮小に踏み切るかどうかで

あることに間違いはありませんが、目の前のシリアへの攻撃の可能性も予断を

許さない状況です。オバマ大統領は昨日、軍事介入の承認を議会に要請すると

発表しました。


シリアが化学兵器を使用したことは疑いないと断定しながらも、イギリスが

共同歩調をとらないことが決まり、フランスのオランド大統領も明確な態度を

保留しており、さらに国民や議会にも攻撃に反対する意見もあることでオバマ

大統領は厳しい決断をを迫られています。

場合によっては米国単独での攻撃になることも指摘される中、オバマ大統領は

敢えて議会の承認を求める決断をしました。

「世界の警察」である米国は、このままアサド政権の暴挙を放置することは

できない一方、攻撃を正当化することにも苦心しているようです。


「オバマ大統領はシリア攻撃に関して、政治・外交・軍事分野の顧問と

1週間にわたり計画を練った末、土壇場でもっとも近い側近でさえも驚く

心変わりを見せた」とブルームバーグは報じています。

また「シリア攻撃に議会の承認を求める決定は大統領単独で下したもので、

議会指導者4人の誰一人として求めたものではなく、国家安全保障分野の

アドバイザーが勧めたものでもなかった」と伝えています。


オバマ大統領のこの決断を受け、週明けの為替市場ではややドルが買い

戻されており、ドル円は先週末のNY市場引け値よりも円安水準の、

98円台半ばで取り引きが開始されています。

今週5日からはロシアで「G20」が開かれることから、議会の

手続きなどを考えると、早くとも週内の攻撃開始はないと見られること

からドルが買い戻されている状況です。


シリア問題は今後徐々に関心が薄れて行くと思われ、やはり本命である

今週末の「雇用統計」に焦点が移ってくるものと思われます。

FOMCが17-18日に開催されるため、直近の雇用統計はこれまでの

ものよりも、よりFOMCメンバーに強い印象を与えることになります。

今回「8月の雇用統計」が市場予想を超えるようだと「量的緩和縮小」に

動く可能性が非常に高まりますが、仮に市場予想通りでも「縮小」に

向けて動く可能性があると予想しています。


今回のFOMCを終えると、年内はあと2回しかありません。

10月と12月を残すのみとなりますが、10月のFOMCではバーナンキ

議長の記者会見が予定されていないことから、ここでの政策変更は

考えにくいと思われます。

また、12月についても、来年1月で議長の任期が切れることと、

年末であることから動きにくいと思われます。

その結果、今回9月のFOMCが「最有力候補」と予想するわけです。


現在「三角保ち合い」(さんかくもちあい)が形成され、その中で

推移しているドル円は上も下も抜けきれない状況が続いています。

今週末の「雇用統計」の結果を受け、FOMCを経て「かなり明確な

トレンド」が見えて来るように思います。

多くの市場参加者が「三角保ち合いを抜けた方について行く」と、

レンジブレイクを狙っているものと見られるます。

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