ユーロ円4年半ぶりに139円台に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 感謝祭のため市場は閑散。ドル円は102円台前半で動かず。
- ユーロドルはECBによる利下げ観測が後退したことで上昇。
欧州時間には1.3618までユーロ高が進み、ユーロ円も139円台に。 - 株式、債券市場などは感謝祭のため休場
本日の注目イベント - 日 10月失業率
- 日 10月消費者物価指数
- 日 10月鉱工業生産
- 欧 ユーロ圏10月雇用統計
- 欧 ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)
- 米 株、債券市場は短縮取引
- 加 カナダ第3四半期GDP
感謝祭のためNY市場では株式、債券市場などが休場となり、為替市場も
参加者が少なく小動きでしたが、ドル円は依然として102円台と、
高値圏で推移しています。
本日も株式、債券市場は「短縮取引」となることから大きな値動きは
期待しにくい状況です。
米IBMの発表資料によれば、米感謝祭の電子取引売上高は、
NY時間正午で前年比9%の増加だそうです。
本日はクリスマス商戦を占う「ブラックフライデー」です。
株高を背景に個人消費は盛り上がると予想されています。
昨日の東京市場のドル円は102円台前半で推移したものの、さすがに
上値を切り上げる動きは見られず、102円30銭辺りから上値が
重い展開でした。
それでも102円を割り込むとすかさず切り返して来るなど、依然と
してドル買い意欲は旺盛で、海外市場でも同じような展開でした。
欧州市場ではドイツのインフレが加速していることで、ECBによる
追加緩和観測が後退しユーロが上昇し、対ドルでは1.3618まで
ユーロが買われ、対円でも139円台に乗せています。
ユーロ円の139円台は約4年半ぶりの水準で、円が売られるのは
理解できますが、ユーロがこれほど買われるのはやや理解に苦しみます。
それでもユーロ円は140円に向かっていると考えられ、ドル円が
103円台まで上昇すれば、140円を大きく超えて行くことも
ありそうな気配です。
欧米の株価が最高値を更新する中、出遅れていた日経平均株価も
ようやく「年初来高値」を更新し、2007年12月以来の水準を
回復しました。
今朝の経済紙では、「日本株高、世界で際立つ」との見出しで日本株の
上昇を伝えていますが、日経平均株価はいまだに1万5700円台です。
1989年12月末の3万8900円台から見れば、まだ半分にも
達していません。
むしろ「日本株、世界で際立つ出遅れ」といった状況ではないでしょうか。
ただそうは言っても「円安と株高の好循環」は続いています。
今後、「出遅れている日本株」をさらに海外投資家が買ってくるとすれば、
さらに一段と円安が進むと想像することは難くありません。
このままゆっくりと円安が進むと103円台も視野に入って来ます。
大きな「調整」がないまま円安が進行していますが、
来週の「11月の雇用統計」までは100円を割り込むような大きな
「調整」はなさそうです。
もし円高に振れる可能性があるとすれば、来週の雇用統計が予想外に
悪化していることが唯一のケースになりそうです。
本日も大きな値動きはなさそうですが、年初来高値を更新した
日経平均株価がどこまで続伸するのかを見ながら
101円80銭~102円60銭程度のレンジを予想したいと思います。
============================
日本の自動車メーカーのお家芸である「ハイブリッド車」で、トヨタと
ホンダがガソリン1リットルあたりの燃費で、「燃費性能戦争」を繰り
広げています。
ホンダの「フィットHV」が36.4キロで、トヨタの「アクア」を
抜いたばかりでしたが、今週トヨタの「アクア」が37.0キロで
再び世界最高水準を達成しました。
ガソリン価格が高止まりしている中、ユーザーにとっては朗報です。
こういった「戦争」なら、これからもどんどん続けてほしいものです。
良い週末を・・・・。
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- [2013/11/29 10:03]
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ドル円一段と上昇し102円台に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京市場でのドル高の流れを受け、ドル円はNY市場でも好調な経済指標を
手掛かりにドル高円安が進み102円台に乗せる。新規失業保険申請件数など
が市場予想を上回り、米長期金利も上昇したことで低金利の円が一段と売られた。 - ユーロドルも約4週間ぶりに1.36台まで反発。対円での上昇も続き、
ユーロ円は138円80銭までユーロ高が進む。 - 株式市場は続伸。雇用を示す指標の改善にダウは24ドル高と5日続伸。
ナスダックも4044ポイントまで上昇。 - 債券相場は反落。多くの経済指標が改善傾向を示したことから売りもの優勢の
展開に。長期金利は上昇して2.74%近辺に。 - 金は反落し1237ドルまで下落。原油価格は在庫の増加を嫌気して4日続落。
- 新規失業保険申請件数 → 31.6万件
- 10月耐久財受注 → -2.0%
- 11月シカゴ購買部協会景気指数 → 63.0
- 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 75.1
本日の注目イベント - 日 9月鉱工業生産
- 中 中国 10月工業利益
- 独 独11月雇用統計
- 独 独11月消費者物価指数(速報値)
- 欧 スペイン7-9月期GDP(改訂値)
- 欧 ユーロ圏10月マネーサプライ
- 欧 ユーロ圏11月景況感指数
- 英 BOE金融安定報告書発表
- 米 感謝祭(株、債券市場は休場)
本日の「感謝祭」を前に、そろそろ「調整」があってもいいのではないかと
予想しましたが、実際には昨日の東京時間の朝方にその動きが見られ
たのみで、結局「円安、株高」の流れが継続しています。
昨日の朝方に101円20銭程度までドルが売られ、日経平均株価も150
円程度下げる場面がありましたが、そこからドル円は緩やかに上昇し、
ほとんど押し目もないまま101円65銭程度まで上昇しました。海外市場
でもこれまでと同様その流れは変わらず、NY市場では102円台前半ま
でドル高円安が進行しました。
昨日の日本株は下げ幅は縮小したとはいえ、結局前日比マイナスで
引けており、昨日に限っては株価との相関もやや崩れた格好になって
います。102台までドルを押し上げた要因はやはり米株の上昇でした。
NYダウは5日続伸し、引け値で4000ポイントの大台を達成したナスダ
ックは4044ポイント引けており、株価の上昇は留まるところを知りません。
金も大きく下落しており、原油価格は92ドル台まで下落し、約半年ぶり
の安値を付けていることから、多くの資金が株式市場に流れ込んでい
るものと思われます。
前FRB議長のグリーンスパン氏はブルームバーグとのインタビューで、
米経済は来年、一部のエコノミスト予想よりも緩やかに成長する公算が
大きく、最高値圏にある米株式相場については「バブル状態にはない」
との認識を示しています。
グリーンスパン氏は「そうゆう結果になる可能性もあるが、現段階ではそ
うした状況は見当たらない」」と述べています。もともと米株式市場のダイ
ナミズムについてはこの欄でもたびたび触れてきましたが、来年には
ダウは1万8000ドルに達するとの見方も出て来ました。
ただ、それでもこのところの株価の上昇は急で、「いつ調整が起きても
おかしくない」との意識は持ち続けたいと思います。
ドル円はついに102円台に乗せ、どうやら「100円台の値固めは終えた」
と思われます。
言うまでもなく、この先のターゲットは5月22日に記録した103円74銭と
いうことになります。そしてユーロ円も140円を目指す展開です。
昨日は新規失業保険申請件数が予想以上に改善しているなど、多くの
経済指標が好調で、株価を押し上げ、ドルが上昇する原動力になってい
ます。
市場全体がかなりブル(強気)に傾いているとの印象はありますが、このま
までは12月のFOMCでの「緩和縮小」の可能性にも影響を与えそうです。
12月17~18日に開催されるFOMCについては、現時点では「緩和縮
小」は見送られるとの見方が優勢ですが、これだけ株価が上昇し、好調な
経済指標が続くと「緩和縮小」のタイミングが早まる可能性も出てきます。
FRBが「緩和縮小」に踏み切る判断基準は「雇用」です。
従って、12月6日に発表される「11月の雇用統計」が大きく改善していれ
ばその可能性が急速に高まることになりますが、
株価の連日の上昇で、「そこそこの内容」であっても「緩和縮小」に踏み
切る可能性が出て来たと考えます。
9月のFOMCでは「緩和縮小」が見送られ「サプライズ」でしたが、今回は
逆の「サプライズ」があるかもしれません。
多くのレジスタンスポイントをクリアしてきたドル円は、この先103円74銭ま
で重要なレジスタンスは見当たりません。
それでも「ストキャスティクス」の「日足」と「週足」が、過熱感を表す「80」を
超えている点はやや気になります。
来年早々にも訪れる「米債務上限問題」などは完全に忘れ去られた雰囲
気もあるなか、ドルショートはなかなか機能しません。
ショートメイクは避け、もしロングであれば、ひとまず決済のタイミングを探る
スタンスでいいのではないかと思います。
本日は101円80銭~102円80銭程度を予想レンジにしてみたいと思います。
- [2013/11/28 09:22]
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ドル円102円には届かず
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京市場でのドル高の流れを引き継ぎ、欧州市場で一時
101円91銭までドル高円安が進む。NY市場では住宅関連指標の悪化で
やや下落したものの、101円台半ばで底堅く推移。 - ユーロドルはECBの政策委員会メンバーが、中銀預金金利のマイナスに
言及したことから下落。ユーロドルは1.35台半ばから1.35台割れまで
下落した。 - 株式市場はまちまち。ダウは高値警戒感があるものの小幅ながら続伸し
史上最高値を更新。ナスダックも一時4000ポイントの大台に乗せたものの、
引け値では維持できず小幅に反落。長期金利の低下と、原油価格の下落が支援材料に。 - 債券相場は小幅に続伸。2年債入札が好調だったことを受け、10年債にも
需要が波及。長期金利は小幅に低下し2.73%台に。 - 金は反落。原油価格はイラン核開発協議の暫定合意を受け続落。
- 10月中古住宅販売成約指数 →-0.6%
本日の注目イベント - 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
- 米 10月住宅着工件数
- 米 10月建設許可件数件数
- 米 9月住宅価格指数
- 米 9月ケースシラー住宅価格指数
- 米 11月消費者信頼感指数
- 米 11月リッチモンド連銀製造業指数
このところのドル円の特徴は東京市場で新値を取り、勢いよく上昇し
「水準を変えている」ことです。節目の100円台半ばを超えたのも
そうですし、昨日の朝方も同様でした。101円30銭前後で始まり、
101円14銭まで下落した後、株価の上昇と同じようなタイミングで
101円台半ばをトライし、その水準を上抜けると101円82銭まで
押し目もなくドルが上昇しました。
株価の上昇と円売りドル買いを同時に仕掛けているような動きです。
基本的には東京時間では相場を動かす材料に乏しく、株価の行方を見ながら
取引をするしかありません。株価が上昇すれば「ドル買い円売り」に傾き、
下落すれば「円が買われる」展開です。
このところの動きはその相関がさらに強まっている様に見られます。
恐らく海外筋がドル円を買うと同時に、日経平均先物を買っているものと
推測されます。
昨日は東京市場が引けて間もなくドル円が102円に迫る水準まで
買われました。
日経平均は5月の年初来高値に近い水準まで買われ、高値引けでした。
海外勢もその流れを見て一段のドル高を予想したようですが、その後は上昇に
勢いはなく101円台半ばで一進一退でした。
昨日もこの欄で触れましたが、100円台まで円安が進んでから今日で
「9営業日目」です。
7月や9月のドル高の際でも、5~7日を経て100円台を割り込む展開でした。
その意味では今回のドル高局面はこれまでとは異なり、5月の103円74銭を
記録した展開に似ているようです。
現在足元では100円台の値固めを行っている状況で、時間をかけながらドルが
上昇して行くと予想されます。
それにしても、9月8日の雇用統計発表直後からのドル高の流れは急です。
同時に日経平均株価の上昇もここ2週間で1500円にもなり、出遅れているとは
言ってもこちらもスピードが速すぎます。
ちょうど今日辺りが、「調整」が進み、利食いのドル売りと株式市場でも一旦利益を
確保する動きがでるのではないかと予想しています。
日米欧で金融緩和が進み、米国では「金融緩和縮小」が予想されるものの引き続き
政策金利は「ゼロ」付近に留まり、緩和的な状況は変わりません。
一方、欧州では昨日も、ECBの政策メンバーの一人であるハンソン・エストニア
中銀総裁が「ECBには一段の利下げの用意があり、技術的には中銀預金金利を
マイナスにする準備ができている」と発言している様に、今後の追加緩和の余地を
残しています。
また日銀の黒田総裁も、先週記者会見の席で「2%インフレ目標の想定が崩れたら
政策の余地がある」と発言しており、来年4月からの消費税増税の影響次第では、
追加緩和もあり得るとの認識を示しています。
このため、株式市場には低金利でだぶついた資金がリスクを取りながらも、
利益を狙って集まっている状況が続いています。
正に「過剰流動性相場」の様相を呈していると言えます。
本日はドル円の上昇も一服と見ていますが、上述のように株価がさらに
上昇するようだと再び昨日の高値を試す展開があるかもしれません。
下落した際のメドは52日線(1時間足)のある、101円40銭前後と、
さらにその下には比較的厚い雲のある101円15-20銭あたりが
サポートされると予想します。
- [2013/11/26 09:47]
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ドル円101円台堅調
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 米経済指標の発表がない中、NY株式市場が続伸したことで
ドル円は101円台でしっかり。一時101円35銭と東京タイムの
高値をと同水準を付け、高値圏で引ける。 - ドイツの経済指標を受け、ユーロドルは上昇。1.35台前半から
1.3560までユーロ高が進む。ユーロは対円でも137円台前半まで
買われ、約4年1ヵ月振りのユーロ高を示現。 - 前日引け値で1万6000ドルの大台を記録したNY株式市場は続伸。
市場では株価に対する強気の見方がさらに拡大。S&P500は週間ベースで
7週連続高を記録。 - 債券相場は小幅に上昇し、長期金利は2.740%に低下。
- 金は小幅に反発。原油は反落。
本日の注目イベント - 日 黒田・日銀総裁講演
- 米 10月中古住宅販売成約指数
米株式市場の先行きに強気の見方が拡大しています。
前日に引け値で初の1万6000ドル台を記録したNYダウは、先週末も
54ドル上昇し、年内の「量的緩和縮小」はないとの見方を強めた一部の投資家は、
「来年1月までは株価は上昇する」といった意見も出しています。
今年も1ヵ月を残す時期になりましたが、これまでのパフォーマンスを見ると、
商品、債券、あるいは為替に比べ株式の投資利回りが最も優れています。
投資信託でも株式に特化した投信への資金流入が続いているとの報告もあります。
個人消費の安定的増加がもっとも米景気にプラスに働くことから、FRBにとっては
株価の上昇は願ってもない現象です。
GDPの7割を個人消費が占める米国では、個人消費の行方が成長を左右します。
米国民の資産運用のうち、30%以上を株式が占めています。
そのため、株価の上昇がそのまま個人消費の拡大につながり易く、FRBが
長期間に渡って「緩和政策」を継続しているのもそのためです。
ただそろそろ緩和縮小が開始されることは間違いなく、早ければ来月にも
決定され、遅くとも来年3月には徐々に縮小されると予想されます。
5月のバーナンキ議長の議会証言で「緩和縮小」が議論され、そのタイミングが
近いとの見方から株式と債券相場が急落したことはまだ記録に新しいところですが、
「緩和縮小」が実施されるとの見方はさらに強まっているにも拘わらず株価は
続伸しています。
この背景は、金余りということに加え、前回5月の混乱を経てあるていど
「学習」したことが大きく影響していると思われます。
「出口戦略」に踏み切るということは、それだけ米景気が拡大していると
いうことの裏返しです。
米景気拡大→企業収益の拡大→株価の上昇といった好循環が予想されます。
そのため株式市場に資金が集まるのも理解できるというものです。
ただ、それでも11月に入っての株価の上昇はピッチが早すぎると
個人的には思います。
今月に入ってすでに400ドルを超える上昇を記録していることから、
高値警戒感もあります。
株価の上昇に伴う「リスクオン」から、ドル円やユーロ円などで「円売り」を
促しています。
ドル円がここからどこまで上昇するかは、株価がどこまで上昇するかを
予想することと変わりません。
ドル円は100円台まで上昇してから「8営業日連続」で100円より
上での取引が続いています。
言い換えれば「100円台を固めた」可能性があります。
株価の調整があると考えれば、すぐに5月の高値である103円74銭を
抜くとも考えにくいところですが、チャートを見る限り崩れる気配はありません。
「週足」でも「三角もちあい」の上抜けを完了し、「MACD]も
ゴールデンクロスを示しています。
来週の雇用統計までは、しばらく100-102円台でもみ合うと予想しますが、
株価の予想外の動きがあれば上下どちらとも抜ける可能性はありそうです。
ポイントは先週同様101円54が抜けるかどうか。下値は
100円70-90銭辺りがサポートになりそうです。
- [2013/11/25 09:54]
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ドル円上昇基調を強める
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京時間から力強く上昇し、これまでの節目の100円台
半ばをテスト。海外市場では日米金利差拡大や、株高による
「リスクオン」の流れも加わり、一時101円17銭までドル高円安が
進行し、同水準で引ける。 - ドル高によりユーロドルは1.34台前半まで売られる場面が
あったものの、対円でのユーロ買い円売りが活発となり、ユーロドルも
1.34台後半まで反発。 - 株式市場は急反発。失業保険申請件数の減少などを手掛かりに、
金融株などが上昇。ダウは前日比109ドル高となり、引け値で初の
1万6000ドル台に乗せる。 - 債券相場はもみ合い。10年債利回りは一時2ヵ月振りの高水準を
付けたが、終値では買い戻され、2.788%で引ける。 - 金は続落し、4ヵ月半ぶりの安値。原油価格は米景気の拡大見通し
に反応し95ドル台まで急騰。 - 10月生産者物価指数 → -0.2%
- 新規失業保険申請件数 → 32.3万件
- 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 6.5
本日の注目イベント - 独 独第3四半期GDP(確報値)
- 独 独11月IFO景況指数
- 加 カナダ10月消費者物価指数
- 加 カナダ10月小売売上高
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
ドル円はこれまでの節目であった、100円30-50銭を大きく上抜けし、
NY市場では101円台前半までドル高円安が進行しました。
今回の円安への原動力は東京市場でした。
昨日の朝方は100円前後での取引でしたが、株価の上昇が確認できると
前日のNY市場の高値を抜き、100円52銭まで、それ程抵抗なく上昇し
ました。
ただこの水準は節目と目されており、さすがに一段の上昇は抑えられ、
100円35銭程度まで押し戻される場面もありました、ここからが
これまでの動きとは異なっていました。
日経平均株価が引けに掛けて急伸したことと、黒田日銀総裁が記者会見で、
物価見通しが想定シナリオと異なった場合には「政策の余地がある」と
発言したことから、ドル円は一気に100円82銭まで上昇し、市場の
雰囲気をドルブル(ドル強気)に変えました。
NY市場でも失業保険申請件数が事前予想を下回ったため、ダウ平均
株価が反発し引け値では初めて1万6000ドルの大台乗せを果たしたことを
好感し、投資家の「リスク許容度」が増し円売りが加速しました。
結局ドル円はNY市場でも101円10-20銭と、この日の高値で取引を
終えています。
昨日、この欄で「もしかしたら今回はこれまでの動きと異なるかも
知れません」と書きましたがどうやらその可能性が徐々に高まって
来ているようです。
9月の高値100円61銭を抜いたドル円の次のターゲットは、7月8日に記録した
101円54銭です。
本日もドル高を好感し、日経平均株価の上昇が見込めます。
予想外の上昇を見せるようだと、上記水準を試しに行く可能性があるかもしれません。
ドル高への流れが急だったこともあり、いったん利益確定の売りに押される場面も
予想できますが、それでも昨日の様に深押しがなければ、上記水準に迫ることも
考えられます。
そして、その水準を上抜けできれば、いよいよ今年のドル最高値である、5月22日の
103円74銭が見えて来るかもしれません。
5月に103円台後半までドル高が進んだ際には、「年内105円」といった声や、
「110円説」まで出て来ました。
ところが、そこからわずか1ヵ月ほどで10円もドルが急落したことは、個人投
資家の皆さんもまだ記憶に新しいことと思います。
これは5月の議会証言でバーナンキ議長が「年内に緩和縮小を始めるのが適当」と
発言したことがきっかけでした。
今回も緩和縮小がより具体的に迫ってくるようだと、ドル高の流れに冷や水を
浴びせられる可能性は残っています。
今回のドル高の流れは今月初めの「10月の雇用統計」がきっかけでした。
その後の世界的な株高が「リスクオン」を増幅し、低金利の円は対ドルだけで
はなく、ユーロなどに対しても大きく売られています。
基本はドル高で推移しそうですが、イエレン次期FRB議長やダドリーNY
連銀総裁など「ハト派」の存在は無視できません。
また、来年早々には「暫定予算問題」や2月には「債務上限問題」が控えています。
オバマケアを巡っては、約60%の国民が反対しているとの調査結果もあります。
これはオバマ大統領への支持率が50%を割り込み、就任以来最低を記録した
こととも符号します。
ドル高基調を想定しながらも、慎重姿勢を維持しておきたいものです。
本日のレンジは100円60銭~101円60銭程度を予想したいと思います。
==============================
米国の駐日大使にキャロライン・ケネディー氏が就任しました。
初の女性大使ですが、既に連日マスコミでも取り上げられ人気は上々のようです。
オバマ大統領や、ケリー国務長官とも直接会話ができるなど「大物大使」との
評価です。
今のところ「親日派」のようなので、日米関係の改善にも期待が高まります。
良い週末を・・・・。
- [2013/11/22 09:23]
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FOMC議事録を受けユーロドル急落
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はFOMC議事録の内容が「ハト派的」であった
ことから、一時100円25銭までドル高が進むが、この
水準では前日同様ドル売り
意欲が強く、100円前後まで押し戻されて取引を終える。 - FOMCでドル買いが進んだことに加え、ECBが
マイナス預金金利の摘要も検討しているとの報道から
ユ-ロドルは急落。1.34台前半まで売られ安値圏で引ける。 - 債券購入の規模が「数カ月内」に縮小する可能性があるとの
FOMC議事録の内容で、株価は続落。ダウは66ドル安、
S&P500は3日続落。 - 債券も売られる。月額850億ドルの債券購入額が
縮小され可能性がでたことから売りが膨らみ、10年債利回りは
約2ヵ月振りに2.8%近辺まで上昇。 - 金は反落。一時1240ドル台まで売られ、7月以来の安値まで売られる。
引けにかけては値を戻し1258ドルで取引終了。原油は前日と同水準で変わらず。 - 10月消費者物価指数 → -0.1%
- 10月小売売上高 → +0.4%
- 10月中古住宅販売件数 → 512万件
本日の注目イベント - 豪 スティーブンス・RBA総裁講演
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田・日銀総裁記者会見
- 独 独11月製造業PMI(速報値)
- 独 独11月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏11月消費者信頼感(速報値)
- 米 10月生産者物価指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 11月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
注目された10月29-30日のFOMC議事録では、政策当局者は経済の
改善に伴い、現在実施している月額850億ドルの債券購入の規模を
「数カ月内」に縮小する可能性があるとの認識をを示していたことが明らか
になりました。
議事録の内容が予想以上に「ハト派的」だったことから、ドルがユーロに
対して買われ、ユーロドルはアジア市場の高値1.3579から1.34台
前半まで下落。ドル円も100円25銭までドル高が進む場面がありました。
議事録では、当局者らは「労働市場の状況改善に関する委員会の見通しと
整合性がある経済データになり、よって数カ月内の購入ペース減速が正当化
されると、おおむね予想した」と記されていました。(ブルームバーグ)
また議事録では「2、3人の委員は6.5%という失業率の基準の
引き下げを支持した」ともあり、一部市場で噂されている「失業率目標の
引き下げ」も議論されていたことが確認されました。
為替市場では「ドル高」が進み、円、ユーロなど主要通貨が売られ、
さらに株価も下落し、債券価格も下落しています。
ただ、ドル円は債券が売られ長期金利が2.8%近辺まで上昇したことを
受け100円台前半まで買い進められましたが、依然として
100円~100円50銭の水準では「ドル売り意欲」が強く、
100円近辺まで押し戻されています。
またユーロでは、ECBが必要ならマイナスの預金金利を検討しているとの
報道もあり、ユーロ下落に拍車をかけた格好になっています。
アジア市場で135円93銭まで上昇したユーロ円は134円台前半まで
売られました。
市場の最大の関心事である「緩和縮小」の開始は、もっとも可能性が高いのが
来年3月のFOMCと見られます。
来月12月と来年1月にもFOMCが開催される予定ですが、FRB議長の後退や、
年末年始といった時期的な問題もありここでのテーパリングは「ない」という
見方が主流になっています。
また、イエレン次期FRB議長が「ハト派」であることや、そもそも雇用拡大の
経済データが不足している面もあります。
そのため、今月初めに発表された雇用統計が「ネガティブ・サプライズ」で
あったにも拘わらず、テーパリング実施は来年との見方が優勢です。
個人的にも12月の可能性がまったくないわけではありませんが、現時点では、
「ハト派」の多いFOMCでは慎重論が優勢だと予想しています。
ただ、12月のFOMCは17-18日に開催されます。
11月の雇用統計が12月6日に発表されることから、仮にここで20万人を
大きく超えるような内容であれば「12月実施」観測が急速に高まることになります。
20万人~22万人に届くようなら「12月実施」も否定できません。
株価の上昇もあり、個人消費も堅調なようです。
昨日発表された小売売上高も+0.4%で、まずまずの内容でした。
今後の相場、あるいは来年に向けての相場を予想する上で、来月の雇用統計は
極めて重要だと言えます。
100円台での取引は今日で6営業日連続になりそうです。
海外市場では「ドル高円安」が進み、東京市場に入るとドルの上値が重く
やや「ドル安」に振れる展開が続いています。
ポイントは100円30-50銭が上抜けできるかどうかです。
一目均衡表(日足)を見ると「転換線」が「基準線」を上抜けしています。
現時点では、相場の先行きを表す「基準線」は横ばいであるため、ここからの
大幅な上昇は見込みにくい状況ですが、100円台半ばを抜けば「基準線」も
上向きに変化します。
また仮に、ドル円が現在の水準でもみ合いを続けたとしても、1週間後には
「基準線」は上向く予定です。
まだ今の段階では判断できませんが、ひょっとすると今回のドル高は9月の動き
とは異なっているかもしれません。
予想レンジは99円70銭~100円70銭程度にしたいと思います。
- [2013/11/21 09:42]
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ユーロ円4年振りのユーロ高に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧州市場ではドル円の上値が重かったものの、NY市場では
クロス円の買いが活発となり、ドル円は再び100円台に。
一時100円26銭まで上昇した後、100円10-20銭で
取引を終える。 - ユーロドルは小動きながらも堅調。ECB理事などの発言も
あり1.35台前半から半ばで推移し、対円では135円73
銭までユーロ高が進む。 - 株式市場はベストバイなどの業績見通しが嫌気され反落。
ダウは-8ドルと小幅に下げ、ナスダックは17ポイント安。 - 債券相場はもみ合いながら下落。10年債利回りは
2.71%台まで上昇。 - 金、原油はともに反発。
本日の注目イベント - 日 10月貿易収支
- 独 独10月生産者物価指数
- 英 BOE議事録
- 米 10月消費者物価指数
- 米 10月小売売上高
- 米 10月中古住宅販売件数
- 米 FOMC議事録(10月29、30日分)
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
昨日の東京市場や朝方の欧州市場ではドル円の上値が重く、ジリジリと
値を下げる展開でしたが、NY市場では対ドルや、ユーロ、豪ドルなどで
円売りが強まり、ドル円は再び100円台を回復しています。
米長期金利が2.71%台まで上昇したこともドル買い円売りに働いたようです。
ECBのアスムセン理事は講演で、低インフレと戦う手段としてマイナス金利を
適用する場合には「極めて慎重であるべきだ」と発言したことで、ユーロ買い
円売りが加速し、ユーロ円は一時135円73銭と、約4年振りの円安水準を
記録しました。
金利の低い円を使って、高金利通貨にコンバートする「円キャリー」の様相が
強まってきていると言えます。
ドル円はNY市場で一時100円26銭までドル高が進みました。これで
5営業日連続で100円台を付けたことになります。
仮にこの先も100円台が続くようなら、今回のドル高円安のトレンドは
予想外に長い可能性もでてきそうです。
前回9月のドル上昇の際の100円台での取引は「5営業日」。
また7月のドル高の際には「7営業日」と、ドル円が100円台より上の
水準で取引された時間帯はそう長くはありませんでした。
その結果「100円台は重い」といった印象が拡大し、ドル円が緩やかに
下落した経緯があります。
その意味では今回の100円台安定に向けた攻防が、「本物」なのか
どうかを見極める必要があります。
少なくとも今週いっぱい100円台を維持できるようなら、これまでの
流れとは異なると判断できるかもしれません。
世界的な株高に支えられた「リスク許容度」の高まりが円売りを促している
状況ですが、それでもまだドル円が再び97円を目指すことがないとは
言えません。
次期FRB議長のイエレン氏は上院議員に宛てた書簡で、現在行っている
債券購入プログラムの正当性を述べています。
イエレン氏は18日付けでビクター上院議員(共和党)に書簡を送り、
「金融当局の資産購入は長期金利に下向きの圧力をかけ、緩和的な
金融環境を後押しすることで、より強力な景気回復を促進し、労働市場の
環境を改善するとともに、インフレ率を2%の目標付近に留める一助になった」と
指摘してます。
また他の上院議員に対しても「目安を突破しても、FOMCは必ずしも
FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を直ちに引き上げない」との認識も
示しています。
「筋金入りのハト派」と目されているイエレン氏の一端を、この書簡で
垣間見た気もします。
FRBがいつ「金融緩和の縮小」に踏み切るのかが、ドル円相場を予想する上で
最大のポイントですが、ここから伺えることは、仮に債券購入を徐々に縮小し
完全に停止しても、政策金利の引き上げはかなり先になるということです。
そして、この政策金利の先送りはドル円の上値を抑える方向で作用するため、
簡単には5月の103円74銭を超えることもないし、超えたとしても今年の
春先に見られたような急激な円安トレンドは予想しにくいことになります。
基本的には「出口」に向かっている米国と、「出口」が見えない日本との
明確な違いから、長期的にはドル高円安が進むとしながらも、
この先まだまだ上げ下げがあるという認識でいいのではないかと思われます。
本日は日経平均株価が反発しそうです。
株高に伴ってドル円も上値を試す動きが予想されます。
NY市場の高値である100円25-30銭を超えることができるか。
また、先週超えられなかった100円台半ばをクリアできるのかどうかに注目が
集まりそうです。
99円70銭~100円70銭程度のレンジを予想します。
- [2013/11/20 09:45]
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NYダウ一時1万6000ドル台に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
長引くとの見通しや、長期金利の低下などで99円台後半まで反落。
1.34台後半まで反落したがポジション調整の域を出ず。
その後は利益確定の売りに押され、引け値での大台維持はならず。
結局ダウは14ドル高、ナスダックは36ポイントマイナスで引ける。
との見方が広がった。
本日の注目イベント
ドル円は11月8日(金)の雇用統計をきっかけに上昇テンポが加速し、
99円台前半を抜けた時点でこれまで市場が注目していた「三角もちあい」の
上抜けを完了しました。
「三角もちあい」は「抜けた方向について行く」というテクニカルの
「定石」通り、その後もドル高が進み、先週には100円台半ばまで
ドル高円安が進んだことはご承知の通りです。
出張中も相場の動きはフォローしていましたが、日経平均が先週1週間で
1000円以上の上昇を見せた割にはそれ程円安が進んでいない、との印象を
強くしています。
先週イエレン次期FRB議長が金融緩和継続に前向きの発言をしたことで、
NY株式市場が連日最高値を更新し、東京株式市場を含め、世界の主要株式市場が
好影響を受けた格好になっています。
ただ、金融緩和継続を後ろ盾とした資金は米債券市場にも向かい、価格の上昇から
米長期金利はそれほど上昇してはいません。
この辺りが、ドル円が「三角もちあい」を上抜けして100円台半ばまで上昇した
にも拘わらず「後が続かない」理由であるように思われます。
今後100円台を超えてもう一段円安が進むには、米長期金利の上昇は不可欠です。
そのためには債券購入縮小へ繋がる雇用のさらなる安定が必要です。
米労働市場は7月~9月にはそれまでの増加傾向にブレイキがかかりましたが、8日に
発表された10月の雇用統計が市場予想を大きく上回る「サプライズ」でした。
7-9月期の足踏みが一時的なものであった可能性が高いと思われますが、その答えは
来月の雇用統計で明らかになります。
来月も本格的な雇用の増加を示すようであれば、ドル円は101円~102円を
目指すことも可能かと思います。
それでも現段階ではドル円の一段の上昇には慎重にならざるを得ません。
9月11日以来となる100円台では実需の売りも確実に持ち込まれます。
またヘッジファンドの決算などにも注意が必要です。
個人投資家は「しこり玉」のはずしにも積極的です。
だからといって、株高に支えられた「リスク選好」はドル円の下落をサポートし、
ドル円の深押しも期待薄です。
ここは100円を中心にもみ合いが続くと予想されます。
そして上述のように、さらなるドル買い材料が出たならば、そこは積極的にロングで
攻めてもいいのではないでしょうか。
アベノミクスの成長戦略の具体的な中身を見極め、株価の動向にも目配せをしながらの
トレードが続きます。
本日の予想レンジは95円50銭~100円50銭といったところを見ています。
- [2013/11/19 09:54]
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ドル円欧米のイベント受け乱高下
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はECBの利下げと米GDPの高成長に99円台に乗せ、
一時99円41銭までドル高が進行。ただその後は株価が急落したことで
円買いが強まり、97円60銭まで下落し、98円台まで反発して引ける
乱高下を見せる。 - 予想外のECBによる利下げでユーロドルは1.33台を割り込む。
ストップを巻き込み急落したが、ドル円でドル売り円買いの勢いもあり
ユーロも対ドルで買い戻され1.34台で引ける。 - 株式市場はGDPの予想以上の伸びで、緩和策縮小との観測が強まり下落。
前日の大幅高もあり、利益確定の売りが勝りダウは152ドル安。 - 債券相場は上昇。ECBが利下げを実施したことで、相対的に米国債の
投資妙味が高まったことが背景。長期金利は2.60%台まで低下。 - 対ユーロでドル高が進んでことで金、原油は下落。
- 新規失業保険申請件数 → +33.6万件
- 7-9月期GDP → +2.8%
本日の注目イベント - 中 中国 10月貿易収支
- 独 独9月貿易収支
- 欧 メルシュ・ECB理事講演
- 欧 バローゾ・欧州委員長講演
- 米 10月雇用統計
- 米 9月個人所得
- 米 9月個人支出
- 米 9月PCEコア・デフレーター
- 米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 バーナンキ・FRB議長IMFで講演
- 米 フィッシャー・ダラス連銀総裁IMFで講演
- 加 カナダ10月住宅着工件数
- 加 カナダ10月失業率
欧米市場で重要なイベントがあり、それぞれにサプライズがあったため、
為替市場は久々に大きな変動を見せました。
ドル円は約1円80銭乱高下し、ユーロ円では2円強の値動がき見られ、
動けば動いたなりに先行きの見通しが難しくなっています。
サプライズは先ず、ECBの「利下げ」でした。
市場の大方の予想は、早くても来月との見方が優勢でしたが、ECBは
現在0.5%の政策金利を0.25%に引き下げることを決めました。
ドラギ総裁はその後の記者会見で「当中銀の金融政策姿勢は必要な
限り緩和的にとどまる」と述べ、ユーロ圏の景気についても「長期にわた
る低インフレに直面する可能性がある」と、利下げに至った背景を説明
しています。
市場が今回は利下げに踏み切らないと予想したのは、今回実施すると、
残りは「あと0.25%」となり、政策の余地が限られてしまうため、できる
限り温存しておきたいはず、との読みがありました。また、インフレ率に
しても10月単月だけでは判断できず、もうしばらくデータを分析する必要
があるのではとの考えもあります。
それでも利下げに踏み切ったのは、ようやく回復基調を見せている南欧
諸国の景気の腰折れを防ぐという意味合いもあったと推測されます。
今以上のユーロ高が進むと、ユーロ圏の景気に悪影響を及ぼすことは、
これまで発言の中でも牽制していました。
ECBの利下げを受けてユーロドルは一時1.3296まで売られました。
1.38台前半まで上昇したユーロドルは昨日の急落で、トレンド転換し
た可能性が高いと思われます。
約2ヵ月前の水準まで下落したことで、「日足」の遅行スパンは「逆転」
を見せている他、「転換線」が「基準線」を割り込んでおり、これは8月
末以来のことになります。
底値から50ポイント以上反転していることで、ローソク足には「長い下
ヒゲ」が発生しており、ここから判断すると一旦底値を確認したとの見
方もできないわけではありませんが、今後、量的緩和縮小のタイミング
を探すFRBと、
長期にわたり緩和的な政策を継続するECBの政策スタンスの差を考え
ると、ユーロは下落に向かう可能性が高いと予想されます。
ドル円はECBの利下げ直後にドル高が進み、一時99円41銭まで上
昇しました。
注目の「三角もちあい」を一旦は上抜けした格好にはなりましたが、そ
の後の急落で結局、三角形の上限で上昇を止められた格好になって
います。
97円台まで下落しましたが、ユーロドルと同様に、FRBと日銀の政策
スタンスの違いから一段の円高は考えにくい状況です。
ただ気になるのは米株式市場の行方です。
99円台まで上昇したドル円はNYダウが下げ足を速め、シカゴの日経
平均先物が節目の1万4000円を割り込んだことが「ドル売り円買い」を
加速させました。
前日に過去最高値を大幅に更新したばかりのNYダウですが、「量的
緩和継続」だけを頼りに上昇を続けていただけに一旦下げに転じると、
下落幅も相当なものが予想されます。
株価の大幅下落が円高につながるリスクは意識しておくべきだと思います。
- [2013/11/08 09:05]
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NY株高でドル円小幅に上昇
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日同様小動き。欧州時間に入るとやや値を下げるものの続かず。
NY市場ではユーロ円が上昇したことに伴い98円74銭までドル高円安が進む。
本日のECB理事会や明日の米雇用統計を控え様子見。 - ユーロドルは1.34台から小幅に値を戻す。ユーロ圏のサービス業
景況指数が速報値から上昇修正されたことで、ECBによる利下げ観測が後退。 - NY株式市場ではダウが反発し最高値を大幅に更新。量的緩和継続が長引く
との見方からダウは前日比128ドル高の1万5746ドルで引ける。
一方ナスダックは小幅安。 - 債券相場も小幅に反発。10年債利回りはやや低下して2.64%台に。
- 金、原油は反発。
本日の注目イベント - 豪 10月雇用統計
- 日 9月景気動向指数
- 独 独9月鉱工業生産
- 欧 ECB政策金利発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 英 BOE政策金利発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 7-9月期GDP
- 米 9月景気先行指数
- 米 スタイン・FRB理事講演
98円台でのもみ合いが続いているドル円は、欧州時間ではやや円買いが進む
ものの勢いもなく、NY時間にかけては円売りが勝る展開が続いています。
「既にクリスマスモードに入った雰囲気だ」との声が聞かれるほど動きに精彩を
欠いています。
それでもNY市場では一時98円74銭までドル高が進む場面がありました。
欧州市場朝方に133円辺りまで下落していたユーロ円が、ユーロ圏のサービス
業景況感が上方修正されたことで、本日のECB理事会での追加利下げ観測が
後退しユーロ高が進みました。
ユーロ円に引っ張られる格好でドル円も、ドル買い円売りが進んだものと思われ
ます。
また、NY株式市場ではダウが過去最高値を大きく更新し、前日比128ドル高で
引けたことも「円売」に働いた模様です。
ドル円は98円74銭まで上昇しましたが、98円80-85銭のレベルが抜け切れ
ません。昨日の東京時間昼過ぎも、日経平均株価の急騰につられてドルが買
われましたが、やはり上値は限定的でした。
98円80-90銭の水準は9月下旬以来抜けていないことを考えると、この水準
を抜けるかどうかが重要なポイントと見ることができ、「三角もちあい」上放れの
第一関門です。
それにしてもNYダウの力強さには驚きます。
日経平均株価はアベノミクス効果で5月には1万5000円台を回復しましたが、
それから約半年を経てアベノミクスもやや色あせて来ました。
その間、2020年のオリンピックが東京に決まり、現在発表されている企業決算
も好調で、明らかに株高要因があったにも拘わらず日本株は低迷したままです。
もっとも、この傾向は今に始まったことではありませんが、それでも「今回はこれま
でとは違う」と、多くの投資家が期待を持って株式市場に新規参入したはずです。
今年も残り2ヵ月を切りましたが、今年のドル円の高値を「105円~110円」と予想
していた多くの欧米銀行は、その予想を103円程度に下方修正しています。
その根拠の一つに、上記日経平均株価の低迷があります。
株高はドル高につながるため、仮に日経平均が1万8000円程度まで上昇して
いたら、恐らくドル円は100円から105円程度まで円安が進んでいた可能性が
あります。
本日の注目は言うまでもなく、ECB理事会で追加利下げがあるのかどうかと、米
GDPの発表です。
個人的には今回は利下げに踏み切らないと予想していますが、それでもドラギ
総裁の記者会見には注意が必要です。
利下げの可能性に言及すればユーロ売りにつながり、ユーロが対ドルで1.34台、
対円で131円台半ばを割り込むと、「ユーロ高トレンド」に変化が出て来ると予想
されます。
ドル円はNY株高に刺激され日経平均が上昇した際に、上記98円80-90銭を
抜けるかどうかに注目が集まります。
また、NY株高の反動にも注意したいと思います。
- [2013/11/07 08:55]
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米長期金利上昇でドル高に
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は98円台前半から半ばで膠着。前日とほぼ同水準のため取引も
閑散。米長期金利の上昇が支えとなり98円50銭前後と、この日の
高値近辺で引ける。 - ユーロドルは上値が重い展開。ECB理事が欧州景気に慎重な見方を
示したことでユーロドルは1.34台半ばまで下落。 - 株式市場はまちまち。ダウは高値警戒感から20ドル下落し、ナスダックは
3ポイント高。 - 債券相場は反落。経済指標の好転が金融緩和縮小を前倒しするとの連想が
債券売りに繋がり、長期金利は2.66%台まで上昇。 - 金、原油はともに下落。原油価格は1.25ドル下落し、約4ヵ月振りに
93ドル台を記録。 - 10月ISM非製造業景況指数 → 55.4
本日の注目イベント - 豪 豪9月貿易収支
- 独 ラウテンシュレーガー・独連銀副総裁講演
- 欧 ユーロ圏10月総合景気指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏10月サービス業景気指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏9月小売売上高
- 英 英9月鉱工業生産
- 米 9月消費者信用残高
- 米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
98円台で推移しているドル円は、材料難から上下どちらにも動きにくい
展開です。東京市場引け後の欧州では98円17銭まで下落する場面が
ありましたが、そこを底値にNY市場ではISM非製造業景況指数が予想
を上回っていたことで、緩和縮小が前倒しされるとの連想から長期金利が
上昇し、それを手掛かりにドルは底堅く推移。
結局、昨日の朝方と同水準の98円45-55銭で取引を終えています。
ドルはユーロに対してもやや値を上げ、ユーロドルも1.34台後半で推移。
アスムセン・ECB理事は講演で「ユーロ圏の景気回復は依然として極め
て弱々しい」との認識を示し、回復基調にあるものの、「まだ極めて若く、
回復の芽は慎重に育む必要がある」と述べています。
ECBが明日の理事会で追加利下げに踏み切るとの観測がありますが、依
然として高い失業率を考えると確かに利下げの可能性も排除できませんが、
9月の消費者物価指数だけを判断して利下げに踏み切るとも思えません。
この先消費者物価指数の低水準が続き、さらにユーロが一段と上昇するよ
うだとその可能性が高まると思われます。
ただ、明日の記者会見の席でドラギ総裁が「ユーロ高を牽制する発言」を
行うことは十分考えられるため注意は必要です。
ドル円は「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成しながら、相場もかな
り煮詰まってきた感があります。
個人的にはドルが上昇する前に、一度下落をし、底値を確認したあとで
上昇に転じると予想していましたが、ここ数日の動きを見ると底値が徐々に
切り上がってきており、また「一目均衡表」(日足)の遅行スパンもローソク
足を上抜けしそうな気配を見せています。
さらに、「MACD」もゼロの軸をやや超えており、「どちらかと言えば上に
行きたがっている」形を見せています。
量的緩和の縮小が先送りになり、さらに先月のFOMC声明分でも触れ
ていたように「住宅市場に減速」が見られる状況の中、ドル円の上値が
重いと考えることに無理はないと思われますが、「相場の方向は相場が
決める」という基本に帰り、ここは相場観を一旦「ニュートラル」に戻したい
と思います。
短期的には、98円65銭を上抜けしたらロングで追随し、98円30銭を下
抜けしたらショートで攻めるといったスタンスです。
明日は米GDPの発表があり、週末には雇用統計が控えていることから、
今日も大きな値動きは期待できません。
11月はヘッジファンドの決算ということもあり、投機筋も敢えてポジションを
取らないこともボラティリティーを低下させていると考えられます。
予想レンジも昨日とほぼ同じで、98円20銭ー99円20銭といったところで
しょうか。
- [2013/11/06 09:01]
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ドル円98円台で動意見られず
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京市場が休場だったこともあり小動き。98円台半ばを
中心に一進一退となり、98円60-65銭で引ける。 - ユーロドルは先週末からやや反発。ユーロ圏の製造業指数が4ヵ月連続で
拡大していたことで1.3525までユーロ高が進んだが、今週開催の理事会での
利下げ観測もあり動きは限定的。 - 株式市場は小幅に続伸。資源株が買われ全体の株価を押し上げた。
ダウは23ドル高で1万5639ドルと、再び最高値に迫る水準。 - 債券は4日振りに上昇。FRB理事が緩和的な政策を推し進める可能性が
高いと発言したことが、価格を押し上げた。 - 金は小幅に反発。原油価格は先週末とほぼ同水準で94ドル台。
本日の注目イベント - 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 10月マネタリーベース
- 中 中国 10月HSBCサービス業PMI
- 欧 ユーロ圏10月生産者物価指数
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 英 英10月サービス業PMI
- 米 10月ISM非製造業景況指数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 NY市長選挙
相場を動かす材料がない上に、東京市場が休場だったためドル円は
98円台半ばで無風状態でした。先週末の東京時間に、株価の下落
に連れ一時98円を割り込み、97円81銭まで円が買われましたが、
その後の海外市場では全く逆の動きで、最初の節目と見られていた
98円30-50銭をあっさり上抜けしています。
ドル円は上値も下値も抜けずに、「三角保ち合い」(さんかくもちあい)
を形成しています。
下値もこれまで96円台では底堅かったものが上方へシフトしており、
97円では底堅い動きを見せるようになっています。上値でもトレンドラ
インがある99円30銭辺りが抜けるかどうかが注目されています。
2.5%まで低下した米長期金利が再び上昇傾向を見せ始めたり、株
高から「リスクオン」の動きも進行していることが円を売る動きにつなが
っていますが、同時にこれまで買われ続けてきたユーロにやや変調の
兆しが見られます。
依然として高い失業率に加えて、インフレ率も低下しており、市場では
早ければ今週開催されるECB理事会で現在0.5%の政策金利を引
き下げるのではないかといった観測が出ており、これがユーロの利益
確定の売りを誘因していると見られます。
今後ユーロがドルに対してさらに弱含むと、ドル円でも円が売られ易い
展開も予想されることから、ユーロドルの動きにも注意が必要です。
ドルが今後さらに上昇するためには「量的緩和縮小」がどの段階で行
われるのかが重要ですが、先週末から今週にかけて行われた当局者
の発言では「そのタイミングは今後の経済指標次第」であることが確認
されています。
昨日サンフランシスコで行われた講演でパウエル・FRB理事は、緩和
的な状態が続く可能性が高いとしながら「購入ペースを緩めるタイミン
グは経済の進展状況に左右されるため、必然的に不透明なものだ」と
述べています。
FRBが資産購入のペースを緩めるタイミングと、来年2月に就任するイ
エレン新議長の政策スタンスなども今後の相場に大きな影響を与えま
すが、忘れてはならないのが米債務上限を巡る議会の動きです。
9月から10月にかけて議会で繰り広げられた迷走が、来年早々には
再び繰り返される公算が高いからです。
今回の議会の混乱が、FRBが量的緩和縮小に踏み切るタイミングに
影響を与えたとすれば、来年の混乱がさらにそれを遅らせる可能性
もあります。
ドル円は99円台を試す可能性もありますが、上記懸念材料を考慮す
ると100円を大きく超えて円安が進む確率は今のところ低いと見てい
ます。
99円台に乗せて上記99円30銭前後を抜け上値を試すのは、今週
末の雇用統計の内容が余程上振れするか、NY株式市場が最高値
を大幅に更新することが必要です。
98円10銭~99円10銭程度を予想レンジとしてみたいと思います。
- [2013/11/05 08:58]
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ユーロ圏CPIを受けユーロ急落
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は98円台でもみ合い。ユーロ急落に伴い円買いドル売りが
優勢となり98円08銭まで下落したが、米長期金利の上昇にサポート
され98円30-40まで値を戻し引ける。 - ユーロ圏のインフレ率が予想を下回り、ECBによる利下げ観測が
強まったことでユーロドルは1.35台後半まで下落。ユーロ圏9月の
失業率が悪化したこともユーロ売りを誘った。ユーロ円は1週間ぶりに
133円台前半まで下落。 - 株式市場は続落。高値警戒感や緩和縮小に対する警戒感からダウは
73ドル安。S&P500が2日連続で下落するのは3週間振り。 - 債券相場も続落。シカゴ購買部協会製造業指数が2年振りの高水準
だったことで売りもの優勢に。長期金利も2.55%台まで上昇。 - 金は大幅に続落し、原油も小幅ながら3日続落。
- 新規失業保険申請件数 → 34.0万件
- 10月シカゴ購買部協会景気指数 → 65.9
本日の注目イベント - 豪 豪第3四半期生産者物価指数
- 中 中国 10月製造業PMI
- 中 中国 10月HSBC製造業PMI(改定値)
- 英 英10月製造業PMI
- 米 10月ISM製造業景況指数
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
ドル円は98円台半ばから上値が重くなっていますが、下値も98円
前後がサポートされています。
基本的には「日足」で「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成し
ているため、上下とも抜けきれず、相場は三角形の頂点に向かって
収斂していると考えられます。
最高値を更新した米株式市場が続落し長期金利が上昇しているこ
とで、ドル円は大幅な下落が避けられているとも言えそうですが、加
えて日銀による追加緩和観測もあり、一方的に円を買えない状況で
もあります。
さらにこのところのボラティリティー(変動率)の低下が、円をあきらめ
てユーロへの関心を高めています。オプションの通貨別取引高を見
てもこの傾向は明らかで、これまでドル円の取引が最大シェアを占め
ていましたが、徐々に取引高が減り、昨日もユーロドルの取引が全体
の23%と、最大シェアを記録しています。
(デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング調べ)
ユーロが大きく値を下げました。
ユーロ圏10月の消費者物価指数は、前月の1.1%から0.7%へ低
下し、さらに失業率も12.2%まで上昇し、ユーロ導入以来最悪の状
態に並びました。
このためECBによる利下げ観測が台頭し、欧州大手のUBSは今月
の政策会合での利下げを予想しており、JPモルガンも12月には利下
げがあると予想しています。
これら利下げ観測が、今後ユーロの上値を抑えることになるのか注意
深く見て行く必要があります。
ユーロドルは1週間前に1.38台前半まで急伸しましたが、昨日は
1.35台前半まで売られています。
また、ユーロ円も同様に、昨日の135円台前半から2円ほどの下落を
見せました。ユーロ圏では景気回復が進み、債務問題も落ち着きを
見せていることから資金流入が続き、独DAXや仏CACなど株式にも
資金が集まっていました。
特に先月は米議会で財務上限を巡るゴタゴタがあったことでドル安が
進んだことも、ユーロ上昇の大きな要因でした。
2円ほど下げたユーロ円ですがまだ上昇トレンドが崩れたわけではあ
りません。
「日足」の「転換線」が「基準線」を上回っていることや、「基準線」が
依然として横ばいであることを考えると、
今回の下落は「短命」に終わる可能性が高いと予想できます。
下値のメドは133銭20銭前後と、132円70ー75銭辺りと見ています。
逆にこの水準を割り込むと、トレンドの変化が意識され始める可能性
があります。
膠着状態が続いているドル円は手が出しにくい状況ですが、97円70
-98円70銭程度を予想レンジとしてみたいと思います。
もしさらに膠着状態が強まるようなら98円-98円50銭というレンジで
しょうか・・・。
- [2013/11/01 08:44]
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