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 2013年11月 

ドル円上昇基調を強める 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は東京時間から力強く上昇し、これまでの節目の100円台
    半ばをテスト。海外市場では日米金利差拡大や、株高による
    「リスクオン」の流れも加わり、一時101円17銭までドル高円安が
    進行し、同水準で引ける。

  • ドル高によりユーロドルは1.34台前半まで売られる場面が
    あったものの、対円でのユーロ買い円売りが活発となり、ユーロドルも
    1.34台後半まで反発。

  • 株式市場は急反発。失業保険申請件数の減少などを手掛かりに、
    金融株などが上昇。ダウは前日比109ドル高となり、引け値で初の
    1万6000ドル台に乗せる。

  • 債券相場はもみ合い。10年債利回りは一時2ヵ月振りの高水準を
    付けたが、終値では買い戻され、2.788%で引ける。

  • 金は続落し、4ヵ月半ぶりの安値。原油価格は米景気の拡大見通し
    に反応し95ドル台まで急騰。

  • 10月生産者物価指数 → -0.2%

  • 新規失業保険申請件数 → 32.3万件

  • 11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 6.5


    本日の注目イベント
  • 独   独第3四半期GDP(確報値)

  • 独   独11月IFO景況指数

  • 加   カナダ10月消費者物価指数

  • 加   カナダ10月小売売上高

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演


    ドル円はこれまでの節目であった、100円30-50銭を大きく上抜けし、

    NY市場では101円台前半までドル高円安が進行しました。

    今回の円安への原動力は東京市場でした。


    昨日の朝方は100円前後での取引でしたが、株価の上昇が確認できると

    前日のNY市場の高値を抜き、100円52銭まで、それ程抵抗なく上昇し

    ました。

    ただこの水準は節目と目されており、さすがに一段の上昇は抑えられ、

    100円35銭程度まで押し戻される場面もありました、ここからが

    これまでの動きとは異なっていました。

    日経平均株価が引けに掛けて急伸したことと、黒田日銀総裁が記者会見で、

    物価見通しが想定シナリオと異なった場合には「政策の余地がある」と

    発言したことから、ドル円は一気に100円82銭まで上昇し、市場の

    雰囲気をドルブル(ドル強気)に変えました。


    NY市場でも失業保険申請件数が事前予想を下回ったため、ダウ平均

    株価が反発し引け値では初めて1万6000ドルの大台乗せを果たしたことを

    好感し、投資家の「リスク許容度」が増し円売りが加速しました。

    結局ドル円はNY市場でも101円10-20銭と、この日の高値で取引を

    終えています。

    昨日、この欄で「もしかしたら今回はこれまでの動きと異なるかも

    知れません」と書きましたがどうやらその可能性が徐々に高まって

    来ているようです。


    9月の高値100円61銭を抜いたドル円の次のターゲットは、7月8日に記録した

    101円54銭です。

    本日もドル高を好感し、日経平均株価の上昇が見込めます。

    予想外の上昇を見せるようだと、上記水準を試しに行く可能性があるかもしれません。

    ドル高への流れが急だったこともあり、いったん利益確定の売りに押される場面も

    予想できますが、それでも昨日の様に深押しがなければ、上記水準に迫ることも

    考えられます。

    そして、その水準を上抜けできれば、いよいよ今年のドル最高値である、5月22日の

    103円74銭が見えて来るかもしれません。


    5月に103円台後半までドル高が進んだ際には、「年内105円」といった声や、

    「110円説」まで出て来ました。

    ところが、そこからわずか1ヵ月ほどで10円もドルが急落したことは、個人投

    資家の皆さんもまだ記憶に新しいことと思います。

    これは5月の議会証言でバーナンキ議長が「年内に緩和縮小を始めるのが適当」と

    発言したことがきっかけでした。

    今回も緩和縮小がより具体的に迫ってくるようだと、ドル高の流れに冷や水を

    浴びせられる可能性は残っています。


    今回のドル高の流れは今月初めの「10月の雇用統計」がきっかけでした。

    その後の世界的な株高が「リスクオン」を増幅し、低金利の円は対ドルだけで

    はなく、ユーロなどに対しても大きく売られています。

    基本はドル高で推移しそうですが、イエレン次期FRB議長やダドリーNY

    連銀総裁など「ハト派」の存在は無視できません。

    また、来年早々には「暫定予算問題」や2月には「債務上限問題」が控えています。

    オバマケアを巡っては、約60%の国民が反対しているとの調査結果もあります。

    これはオバマ大統領への支持率が50%を割り込み、就任以来最低を記録した

    こととも符号します。


    ドル高基調を想定しながらも、慎重姿勢を維持しておきたいものです。

    本日のレンジは100円60銭~101円60銭程度を予想したいと思います。


    ==============================

    米国の駐日大使にキャロライン・ケネディー氏が就任しました。

    初の女性大使ですが、既に連日マスコミでも取り上げられ人気は上々のようです。

    オバマ大統領や、ケリー国務長官とも直接会話ができるなど「大物大使」との

    評価です。

    今のところ「親日派」のようなので、日米関係の改善にも期待が高まります。

    良い週末を・・・・。

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