ドル円ウクライナ情勢から一時101円台後半 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円は欧州時間帯にウクライナ情勢の緊迫から102円を割り込み、

    一時101円72銭まで下落。ただその後のNYでは耐久材受注が市場予想を

    上回ったことや、イエレン議長の議会証言が無難だったことで102円台まで反発。

  • ユーロドルは値動きが荒っぽい展開に。1.36台後半から1.36台半ば

    まで下落した後、ウクライナの暫定政権がIMFに支援を要請したことやイエレン議長の

    議会証言で反発。1.37台前半まで値を戻して引ける。

  • 株式市場は続伸。耐久財受注やイエレン議長の証言を好感しダウは74ドル高。

    S&P500は過去最高値を更新。

  • 債券相場は続伸。ウクライナ情勢を手掛かりに安全資産の米国債への需要が高まった。

    長期金利は2.64%まで低下。

  • 金は反発し、原油は反落。

  • 1月耐久財受注 → -0.1%

  • 新規失業保険申請件数 → 34.8万件

    本日の注目イベント

  • 日   1月全国消費者物価指数

  • 日   1月失業率

  • 日   1月鉱工業生産

  • 独   独 ショイブレ独財務相講演

  • 欧   ユーロ圏1月失業率

  • 欧   ユーロ圏2月消費者物価指数(速報値)

  • 英   カーニー・BOE総裁講演

  • 米   10-12月期GDP(改定値)

  • 米   2月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)

  • 米   1月中古住宅販売成約指数

  • 米   スタイン・FRB理事講演

  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 加   カナダ12月GDP


    上値の重いドル円は、ウクライナで緊張が高まる中、ロシアのプーチン大統領

    が戦闘機に警戒態勢を命じたとの報道が流れ、円買いドル売りが強まり、1週

    間振りに101円台まで下落しました。

    一時は101円72銭まで下落しましたが、米耐久財受注が市場予想を上回っ

    たことや、イエレン議長の議会証言が無難な内容だったことから102円台に

    値を戻して引けました。

    上値が徐々に切り下げってきているものの、下値も固まりつつあり、依然とし

    てもみ合いが続きそうな気配です。

    イエレン議長は上院銀行委員会で、「例年にない寒さがある程度影響した」と

    述べながら、「今後数週間でやるべきことは、一連の低調な経済統計のうち天

    候要因として説明できる統計はどの程度あるのか、また弱い景気展望を反映し

    ている部分があるとすれば、それはどの部分なのかを正確に、厳しく見極める

    ことである」と発言しています。(ブルームバーグ)

    この発言は、まさに個人投資家が知りたい内容そのものであり、イエレン議長

    が代弁してくれた感があります。

    昨年12月と今年1月の、2ヵ月連続の雇用の急激な悪化が天候によるものか

    どうかが、われわれの知りたいところです。

    イエレン議長は証言の中で、資産購入のペースを縮小する可能性が高いことと、

    質疑応答では債券購入は今年の秋にも終了する可能性が高いことにも触れてい

    ます。

    ドル円は依然として方向感が見えません。

    ウクライナ情勢がやや緊迫してきたことで、安全通貨の円が買われやすい状況

    になっているとも言えますが、一方でイエレン議長が議会で証言したように、

    FRBは今後も量的緩和の縮小を行っていくことを改めて示唆しており、

    これ自体はドル高円安要因と見られます。

    一方ユーロ円の動きが荒っぽくなっており、この動きでドル円も少なからず影

    響を受けそうです。

    ドラギ総裁は昨日の講演で「物価下振れリスクに対応する準備はできている」

    と述べていることから、今夜のユーロ圏の消費者物価指数は極めて重要な意味

    を持ってきそうです。

    その結果次第では、来週のECB理事会で何らかの追加緩和策が発表される可

    能性が高まってきます。

    また、本日は本邦サイドでも消費者物価指数が発表され、黒田日銀総裁の講演

    も予定されています。

    予想レンジは101円70銭~102円70銭程度と見ます。



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米住宅指標の改善にユーロ下落 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円は102円10銭まで下落した後、新築住宅販売件数が予想より

    上振れしたことでドル買いが進み、102円60銭近辺まで上昇。その後は

    緩やかに下落し、昨日の水準に戻す。

  • ユーロドルは1.37台前半から急落。米住宅関連指標が好調だったことで

    ドル買いユーロ売りが加速、1.36台半ばまでユーロ安が進む。

  • 株式市場は小幅に続伸。S&P500は一時引け値ベースでの過去最高値を

    上回ったものの維持できず、ほぼ横ばいで取引を終える。

  • 債券相場は続伸。5年債の入札では過去の平均を上回る需要があったことで

    10年債も買われた。長期金利は2週間ぶりに2.7%を割り込む。

  • 金は4営業日ぶりに反落。原油価格は反発。


  • 1月新築住宅販売件数 → 46.8万件


    本日の注目イベント

  • 独   独1月雇用統計

  • 独   独2月消費者物価指数(速報値)

  • 独   独 ワイトマン独連銀総裁講演

  • 欧   ユーロ圏1月マネーサプライ

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

  • 米   1月耐久財受注

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   イエレン・FRB議長上院銀行委員会で証言

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演


    連日102円台で推移しているドル円は、決定的な材料が見つからない

    ことでもみ合いが続いています。2月初旬に100円台後半を3日連続

    で試した展開を除くと、102円台での取引は約1ヵ月続いており、

    コメントを書くにも「材料不足」に苦労する状況です。

    昨日はボストンで、ボストン連銀のローゼングレン総裁が講演を行い、

    最近の様な経済統計に弱さが見られる時は、辛抱強く緩和策の縮小を

    続けるべきだといった趣旨の発言をしています。

    そして、われわれが最も知りたいポイントでもある、最近の経済指標

    の弱さは悪天候のせいなのかどうかについては「それは不透明だ」と

    述べたに留まり、明言を避けています。

    しかし昨日の新築住宅販売件数は久しぶりに好調な内容でした。

    1月の新築戸建て販売件数は、市場予想の40万戸に対して、46万

    8000戸と大きく上振れました。この件数は、ここ5年余りで最も

    多い件数です。

    さらに前月の件数も41.4万戸から42.7万戸に上方修正され、

    このところ低調気味だった住宅市場に再び明るさが戻った感がありま

    す。

    この結果を受け「あとは雇用の回復だ」との期待の声も出て来た様です。

    102円台で一進一退を続けているドル円ですが、来週の雇用統計か、

    あるいはその前にも動き出しそうな気配もあります。

    「日足」のボリンジャーバンドを見ると、「2シグマ」がかなりの収縮

    を見せています。

    上の「2シグマ」が急速に下向きになり、下の「2シグマ」が上に向い

    て、バンドの幅が狭まっているのが見て取れます。

    もちろんこれは、相場がもみ合いを続けていることが原因ですが、言い

    換えれば「エネルギーを溜めている状況」です。

    溜めたエネルギーはいずれ発散することになることから、現在は「2シ

    グマ」が拡大するのを待つ状況です。

    今後どこかの時点で拡大が始まるはずです。その時は「順張り」で、

    ローソク足が「1シグマ」に交わった方向にポジションメイクするのが

    原則です。

    今時点ではどちらに拡大するのかは判断できませんが、拡大後ローソク

    足が伸びた方向に追随することをお勧めします。

    本日はイエレン議長の議会での証言が予定されています。

    今月11日には、経済の見通しが著しく変化した場合のみ、債券購入

    の縮小ペースを減速させると発言しましたが、

    今回も、量的緩和の縮小を改めて示唆するような発言内容だと、基本

    的にはドル買い材料であるものの、株価の下落が見られるようだと、

    ドルが売られる可能性もあるため注意が必要です。

    予想レンジは昨日とほとんど変わりませんが、102円~103円程

    度でしょうか。



米経済指標引き続き軟調 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円は102円台半ばから緩やかに反落。

    ウクライナのデフォルト懸念や軟調な米経済指標に反応し、

    一時は102円割れ目前までドル売りが進んだが、102円台前半まで

    反発して引ける。

  • ユーロドルはもみ合い。1.38台への警戒感はあるものの、

    1.37台前半では底堅い動きを見せる。ドル円同様、膠着状態が

    強まる。

  • 株式市場は反落。消費者信頼感指数など、経済指標が概ね軟調だった

    ことから売りが優勢の展開に。ダウは27ドル下落し、S&P500も

    小幅に反落。

  • 債券相場は反発。消費者信頼感が予想以上に落ち込んだことや

    株安に反応し価格は上昇。10年債利回りは2.7%まで低下。

  • 金は3日続伸し、原油は反落。

  • 12月FHFA住宅価格指数 → +0.8%

  • 12月ケース・シラー住宅価格指数 → +13.42%

  • 2月消費者信頼感指数 → 78.1

  • 2月リッチモンド連銀製造業指数 → -6

    本日の注目イベント

  • 英   英10-12月期GDP(改定値)

  • 欧   メルシュ・ECB理事講演

  • 米   1月新築住宅販売件数

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演

  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演

    ドル円は引き続き102円台で推移しており、上下とも抜け切れません。

    昨日の東京市場で見られたように、株価が上昇しても103円台を試す

    動きが見られず「上値が重い」と見るのか、あるいは、米国経済指標が

    相変わらず軟調だったにも拘わらずドルの下落が限定的であることから、

    「底固い」と言うべきなのか、判断に迷うところです。

    市場が注目していた2月の消費者信頼感指数は事前予想の「80」に対

    して、「78.1」と、前月の「79.4」から低下しました。

    このため景気や雇用に対する悲観が強まり、株価とドルを押し下げた格

    好になっています。

    内訳を見ると、今後6ヵ月の期待指数は「75.7」と、前月の「80

    .0」から大幅に低下し、今後6ヵ月の雇用が増えると回答した割合は

    13.3.%と、前月の15.1%を下回っています。

    それでも、現況指数が「81.7」と、こちらは前月よりも上昇してい

    ることが救いでした。

    昨日は米国経済指標の悪化もありましたが、ドル円はウクライナ情勢の

    緊迫にも反応しました。

    ウクライナの暫定政府がEU寄りの姿勢を示したことで一旦緊張が治ま

    ったかに見えましたが、ロシアの財務次官がウクライナはデフォルトす

    る確率が高いと発言したことで、ウクライナの通貨フリブナが過去最安

    値を更新し、同国の国債も売られています。

    今後はEUがどのような支援策を出してくるのかが注目されます。

    ドル円はますます膠着感を強めており、手を出しにくい状況です。

    102円台では102円70銭辺りから上が「売りゾーン」になってい

    る一方、102円を割り込むとドル買い需要も見られます。

    本日も日経平均株価が軟調に推移しそうなため、102円を割り込む場

    面もありそうですが、その際どの程度ドル買い需要があるのかを見極め

    たいと思います。

    「日足」チャートでは上値が切り下がり、下値が徐々に切り上がってき

    たことから、「三角保ち合い」を形成しているようにも見えます。

    101円90銭辺りをしっかり割り込めば、「三角保ち合い」の下限を

    下抜けすると思われることから、本日はドルの下落リスクを意識して臨

    みたいと思います。

    予想レンジは101円70銭~102円70銭程度にセットします。

金、原油、株高でややリスクオンに 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米経済指標の発表もなかったことで、ドル円は小動き。

    102円台半ばを中心に、値幅は上下20銭程度と膠着状態が続く。

  • ユーロドルは1.37台後半から下落。ECBのプラート理事が

    物価が上がらな場合には是正するツールボックスがあると発言した

    ことでユーロ売りが加速。1.37台前半まで売られた。

  • 株式市場は反発。市場心理がやや明るさ取り戻していることが背景

    との指摘もあり、ダウは103ドル高。S&P500は一時最高値を更新。

  • 債券相場は反発。株式や商品市況が上昇し、ややリスクオンの流れが

    優勢となったことから価格は下落。

  • 金は続伸し1330ドル台に。原油は反発。

    本日の注目イベント
  • 中   中国 1月コンファレンスボード景気先行指数

  • 独   独10-12月期GDP(改定値)

  • 欧   欧州委員会、経済見通し公表

  • 米   12月FHFA住宅価格指数

  • 米   12月ケース・シラー住宅価格指数

  • 米   2月消費者信頼感指数

  • 米   タルーロ・FRB理事講演

  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演

  • 米   2月リッチモンド連銀製造業指数


    昨日の東京市場から海外にかけては、経済指標の発表がなかったこともあり、

    102円台でのもみ合いが続きさすがに同じ水準での取引が続いているため動

    意も見られません。

    東京時間は株式市場が軟調に推移したため、102円15銭までドルが売られ

    る場面があったものの勢いはなく、NY市場では株価の上昇に102円60銭あ

    たりまでドルが買われています。

    ドル円が膠着状態を強める中、ユーロドルが神経質な展開を見せました。

    ECBのプラート理事が「物価安定目標が達成されないとわれわれが判断した

    場合に利用できるツールボックスがある」と発言したことで、ECBによる追加緩

    和観測が広がり、ユーロが売られました。

    ドラギECB総裁も前日、同じような内容の発言をしており、市場では追加緩和

    観測が急速に高まっています。

    ドラギ総裁は「G20」後の会見で「現在デフレと定義される状況は見られない

    が、当局はこのリスクを認識している。政策委員会はこうしたリスクが強まる場

    合には行動をとる意思と用意がある」と述べています。

    ECBは3月6日に2016年までの物価見通しを発表することになっていますが、

    この時までには追加緩和を講じるかどうかを判断するものと見られます。

    乱高下を繰り返していたNY株式市場が依然として値幅は大きいものの、基

    調として下げ止まった感があります。

    そのため今月初旬には2.57%台まで低下していた米長期金利は、2.74%

    台まで上昇してきました。

    上記2.57%台まで金利が低下した際に、ドル円は100円台まで円高が進ん

    でいます。

    現在足許では2.74%まで金利が上昇したということは、金利面から観るとド

    ル円は上昇する可能性が高いと言えるかもしれません。

    ただ、それでも102円台の後半を明確に上抜けしない限り本格的な上昇は

    見込めないことは意識しておく必要があろうと思います。

    ドル円は現在のもみ合い状態からどちらに抜け出るのかわかりませんが、ど

    ちらかと言えば上抜けする可能性が高いと予想しています。

    それでも中国の景気後退や、シャドーバンキングの影響など、ドルが下落す

    る材料もあるため注意が必要です。

    本日は米国時間に住宅関連指標が多く発表されます。

    こちらも今年に入って軟調な数字が相次いでいるため結果が注目されますが、

    より注目度が高いのは2月の消費者信頼感指数です。

    市場予想は「80」で、前回の「80.7」よりは多少悪化すると見ていますが、

    どうでしょうか。

    レンジ予想は102円~103円程度と見たいと思います。


ユーロ円NY市場で一時141円29銭 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はややドル買いが優勢になる場面があったものの

    従来のドルの高値圏である102円台後半が抜けず、住宅関連

    指標の悪化に102円台半ばまで反落。

  • ユーロドルもユーロ円の上昇にひっぱられ、1.37台半ば

    まで上昇したが、その後は一進一退。ユーロ円は一時141円29銭まで

    ユーロ高が進む。

  • 株式市場は反落。住宅関連指標の低迷や、連銀総裁の緩和縮小が今後も

    継続される見通しとの発言からダウは29ドル安。

  • 債券相場は反発。中古住宅販売件数の落ち込みに反応し、債券価格は上昇。

    10年債利回りは2.73%台まで低下。

  • 金は反発し、原油価格は続落。

  • 1月中古住宅販売件数 → 462万件

    本日の注目イベント
  • 独   独2月IFO景況指数

  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)

  • 米   グリーンスパン元FRB議長講演

    オーストラリアのシドニーで行われていた「G20」は、特段の材料もなく、

    5年間で2%の成長底上げ目標を共同声明に採択して会議を終えました。

    事前の予想では米国の緩和縮小政策が新興国通貨の下落を引き起こ

    した側面もあったため、ブラジルなどの新興国からの反発も予想されまし

    たが、特に批判的なやりとりはなかったようです。

    一方で、世界景気をけん引する米中ではやや景気に対する不透明感が

    出ていることから、経常黒字が突出しているドイツに対して「より一層の内

    需拡大」を促す格好になっています。

    また、国際会議への参加が初となったイエレンFRB議長も米国の緩和縮

    小に理解を求める発言を繰り返し、

    特に反発がなかったことで、まずまずのデビューだったと言えます。

    「G20」に参加したドラギECB総裁は「物価見通しが悪化した場合には

    行動をとる意思と用意がある」

    と発言し、物価の上昇率が目標値から相当かい離している事実を、当局

    も意識していることを強調しました。また同様に「G20」に参加したドイツ連

    銀のバイトマン総裁は、ブルームバーグとのインタビューで、マイナス金利

    については「未踏の領域であるため、どんな反応や効果があるのか分から

    ない」と述べ、中銀の預金に対するマイナス金利には警戒感を示しています。

    結局「G20」も無風で終え、今週はあまり材料がありません。

    そのため膠着状態のドル円は、ますます動きにくい展開が予想されます。

    先週の動きを見る限りは、101円台ではドルが底堅いようにも見えますが、

    一方で102円台後半が抜けません。

    先週末のNY市場でも一時は102円83銭まで上値を試しましたが、そこか

    ら102円45-50銭まで押し戻されています。

    ドルが底堅く見えそうですが、103円台に乗せるにはやはり、米景気の底

    固さを示す経済指標の助けが必要なことは明らかです。

    その意味では「4時間足」の200日線に注目しています。

    現在この移動平均線は102円88銭のところに位置しており、この水準を

    上抜けできれば103円台が見えてきそうです。

    今週は米国からは住宅関連指標が多く発表されますが、ドル円を大きく

    一方方向に動かすほどの材料ではありません。

    そうなるとやはり期待されるのが、早くも来週の「雇用統計」ということにな

    ります。

    2ヵ月連続で市場予想を大きく下回った数値が、「異常な天候の影響」に

    よるものだったのかどうか、今度ははっきりするはずです。

    本日のレンジは102円10銭~102円90銭程度を予想します。


ドル円もみ合続く 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は中国PMIが2ヵ月連続で「50」を割り込んだことから

    中国景気への懸念が強まりドル売り円買いが膨らんだ。ドル円は101円61銭

    まで下落した後、米長期金利と株価の上昇に伴い102円25-30銭まで

    戻して引ける。

  • ユーロドルはユーロ圏の景況感の悪化に1.37台がやや重くなり、

    1.36台後半まで売られたものの勢いはなく、1.37台前半まで反発。

  • 株式市場は3営業日振りに反発。フェイスブックのM&Aを好感するなど

    ダウは100ドルを超える上昇を見せたが引けは92ドル高。

  • 債券相場は続落。緩和縮小観測は根強く、軟調な経済指標は寒波の影響との

    見方が改めて強まった。長期金利は2.75%台まで上昇。

  • 金は続落し、原油も小幅ながら続落。

  • 1月消費者物価指数 → +0.1%

  • 新規失業保険申請件数 → 33・6万件


    本日の注目イベント
  • 英   英1月小売売上高

  • 米   1月中古住宅販売件数

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 加   カナダ1月消費者物価指数

    昨日の東京時間には2つの経済指標が発表され、いずれも市場のサプライズを

    誘う結果でした。

    先ずは本邦の1月の貿易収支です。

    1月は例年輸出が鈍化することから「貿易赤字」が拡大しやすい月ですが、今年

    の赤字額は突出していました。市場予想は2兆5000億円程度でしたが、実際に

    は約2兆8000億円の貿易赤字でした。

    この赤字額は過去最大で、昨年1年の貿易赤字額の約25%を占める割合になり

    ます。日本の輸出企業の海外進出が進み、円安傾向が進む中でもなかなか輸出

    が伸びない姿が浮き彫りになった格好です。

    現在単月の経常収支は3ヵ月連続で赤字が続いていますが、これで1月の経常収

    支も赤字になることが予想されます。

    この数字が発表されると、ドル円は102円台前半から102円41銭まで円売りが進

    みましたが、その後は2つ目のサプライズがドルを押し下げました。

    2月のHSBC製造業PMIの数値が「48.3」と、2ヵ月連続で好不況の分かれ目

    である「50」を割り込んだことです。

    言うまでもなく、中国経済は米国と並んで世界景気をけん引する役割を担ってい

    ます。

    米国景気の先行きに暗雲が立ち込めて来た現在、中国頼みという部分もあります

    が、その中国でも製造業を中心に景気の先行きに黄色信号が灯ってきたという状

    況です。

    この数字の発表直後から、日経平均株価は下げ幅を拡大し、終わってみれば3

    00円を超す下落でした。

    ドル円も102円台を割り込み、海外市場では一時101円61銭まで円買いが進行

    しました。

    このところのドル円は101円台後半~102円台後半のレンジ相場に入っているた

    め、海外市場でのドル円の下落も限定的でしたが、仮に米中2大国の景気後退

    が鮮明になると、ドル円の展開にも影響を与えることになります。

    新興国通貨不安に加え、景気面でも米中の成長が鈍る状況は「リスクオフ」が加

    速し易いことになり、足許ではまだ深刻な状況ではないものの、今後ドル円の上

    値を抑える要因になることも予想されます。

    昨日の海外市場ではドル円が101円台半ばまで下落したことで、クロス円も概ね

    円買い方向に推移しました。

    しかし、ドル円がNY市場の午後から値を戻すと、クロス円も急激に反発し、元の

    水準に戻った感があります。

    主要通貨がドルに対してパラレルに動くのではなく、円の動きに連動して主要通

    貨が動くケースも多く見られます。

    小康状態を保っているドル円ですが、この先100円台を目指すのか、あるいは

    103円台を目指すのかによってクロス円の水準も変わってくると見られます。

    もし103円に向かっているようなら、クロス円も上昇し、「円安」傾向が強まることに

    なります。

    本日の予想レンジは101円70銭~102円70銭と見ていますが、このレンジほど

    には動かないのではないでしょうか。


軟調な米経済指標にもドル円102円台 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • 米経済指標は相変わらず弱めの内容だったが、ドル円は一時的に102円を

    割り込んだものの、102円台前半まで反発し堅調に推移。

  • ユーロドルは1.37台半ばから反落。ユーロ円が140円台目前まで売られた

    ことで対ドルでもユーロ売りが優勢だった。

  • 株式市場は続落。FOMC議事録では緩和策の縮小を示唆した内容だったことが

    売りにつながり、経済指標の低迷も株価の上値を抑えた。ダウは89ドル安、

    ナスダックは9営業日振りに反落。

  • 債券相場も反落。FOMC議事録の内容を嫌気して長期債が売られる。

  • 金は反落。原油価格は4ヵ月ぶりに103ドル台まで上昇。

    在庫が3週連続で減少するとの観測が買いを誘った。


  • 1月住宅着工件数   → 88.0万件

  • 1月建設許可件数件数 → 93.7万件

  • 1月生産者物価指数  → +0.2%


    本日の注目イベント
  • 日   1月貿易収支

  • 中   中国 2月HSBC製造業PMI(速報値)

  • 独   独1月生産者物価指数

  • 欧   ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)

  • 欧   ユーロ圏2月総合景気指数(速報値

  • 米   1月消費者物価指数

  • 米   新規失業保険申請件数

    1月28-29日に開催されたFOMCの議事録が公表されました。

    議事録では、「失業率が6.5%に迫っている中、その目安を下回った

    後のフェデラルファンド(FF)金利を巡る決定についての情報を提供

    するため、FOMC参加者はフォワードガイダンスを変更することが近く

    適切になるとの意見で一致した」と記述されていました。

    雇用者の伸びが頭打ちになる一方、失業率は順調に低下していて、

    FRBが目標としている「6.5%」に近づいてきたことから、目標値を「6.

    5%から6.0%」に変更するのではないかとの見方もあり、目標値を

    変更しないまでも、達成したとしても緩和的政策は継続するといったメ

    ッセージをより明確にする姿勢を強める可能性があるということです。

    ユーロ円が前日一時141円にタッチするなど、ここにきて再び上値を

    試す展開になっています。先週発表されたユーロ圏の第4四半期GD

    Pが1.1%になったことで、ユーロ圏の景気回復が鮮明になってきて

    おり、これでユーロ買いが加速しました。

    1.1%という成長率はそれ自体力強いものではありませんが、長い間

    マイナス成長が続いていたユーロ圏が昨年半ばからようやくプラス成長

    に戻り、今後緩やかな成長軌道を辿るとの見方が優勢です。

    依然として高失業率とディスインフレには苦しんでいますが、2010年

    にピークだった「財政問題」は払拭したと考えられます。

    緊縮財政が継続されたことでユーロ圏全体の財政赤字は対GDP比

    でも、2008年辺りの水準まで低下しており、スペイン、イタリアなどの

    国債は利回りが低下(価格は上昇)しています。

    「日足」チャートを見てもユーロ円の堅調さが確認できます。

    ユーロ円は2012年9月から重要な「120日移動平均線」を一度も下

    回っていません。この間4回ほどこの移動平均をブレイクする動きがあ

    りましたが、全て押し戻されています。

    今回も昨年12月下旬に145円68銭までユーロ高が進んだ後、調整

    局面入りしていましたが、底値は「120日線」でしっかり止められて反

    発しました。

    しかも今回は4日連続で「120日線ブレイク」を試しましたが失敗して

    います。

    このように見ると、「120日線」は下値のメドとして非常に機能している

    と考えられます。

    現在この線は139円30銭前後に位置していますが、「雲」の中を上

    昇中のユーロ円は逆に、142円台半ばを上抜けば「雲抜け」も完成

    することから、一段の上昇が望めると考えます。

    ユーロ円が本格的に上昇するには、ドル円が105円を目指すことが

    不可欠ですが、ユーロが対ドルで一段と上昇すれば「雲抜け」が完

    了する可能性もありそうです。

    中長期的に見て、ユーロの「逆襲」はあり得るのではないでしょうか。

    ドル円はますますレンジ内での動きを強めています。

    102円台後半から上値は重いものの、足許では101円台後半も底

    堅い動きになっています。

    18日には450円もの上昇を見せた日経平均株価も継続性がありません。

    日米の株価、米長期金利、そしてアベノミクスも、ここにきて「不透明感」

    を増しています。

    これらがドル円の動きを混迷させている要因とみることもできそうです。

    昨年は海外が主導する形で「円売り、日本株買い」が急激に進みました。

    各種メディアを総合すると、今年に入りそれらのポジションを巻き戻す動

    きが主流になっていると見られます。

    まだしばらく不透明な展開は続くと身構えておくしかありません。

    本日は101円80銭~102円80銭を予想します。


ドル円NYでは反落 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は昨日の東京時間に目先のドルの天井圏である102円74銭まで

    上昇したが、NY市場では株安、長期金利の低下にドルは下落。102円24銭

    辺りまで売られ上値テストは観られず。

  • ドル安が進んだことで、ユーロドルも続伸。一時は1.3770までユーロ高が

    進み、約1ヵ月半ぶりの高値を付ける。ユーロ円も141円台に乗せるなど、ユーロの

    堅調さが目立った。

  • 株価は下落。NY連銀製造業景況指数が「4.48」と、前月の「12.51」から

    大きく低下したことが響いた。それでもナスダックは28ポイント高と上昇したが、

    ダウは24ドル安。

  • 債券相場は反発。経済指標の悪化に買い物を集め、10年債利回りは1週間ぶりの

    低水準となる2.710%まで低下。

  • 金、原油は続伸。原油価格は約4ヵ月振りに102ドル台に、

  • 2月NY連銀製造業景況指数 → 4・48

    本日の注目イベント
  • 英   BOE議事録

  • 英   1月失業率

  • 米   1月住宅着工件数

  • 米   1月建設許可件数件数

  • 米   1月生産者物価指数

  • 米   FOMC議事録(1月28、29日分)

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演

    昨日の東京時間昼過ぎ。注目された日銀決定会合の結果がメディアに流された

    瞬間、ドル円は102円台前半から101円76銭まで一気に値を下げました。

    一部に、日銀による「追加緩和」期待があったせいか、「現状維持」との報道にド

    ル売りが先行しましたが、内容が明らかになるに連れドルは急速に反発し、結局

    102円74銭までドル高が進行しました。

    日銀は成長基盤融資強化策を拡充させました。

    金融機関の貸出増加を支援する制度をこれまでの3.5兆円から倍の7兆円に増

    やし、さらに今年3月末までとしていた期限を2015年3月末まで延長しました。

    黒田総裁は記者会見でこの決定を車とタイヤに例え、「エンジンの馬力を大幅に

    上げたので、その性能を十分に生かすためタイヤを強化した」と述べました。

    このように非常に解り易い言葉で今回の決定内容を説明していましたが、一方で

    これまでの異次元緩和は維持しながらも「追加緩和」に関しては温存した格好に

    なりました。この決定に大きく反応したのは株式市場でした。

    日経平均株価は一時500円を超える上昇を見せ、引け値でも450円高と、今年

    最大の上げ幅を記録しています。

    「追加緩和」には至らなかったものの、「貸出増加支援策の拡充は、追加緩和に

    もつながるメッセージ」と、市場は受け止めたようです。

    株価の上昇に引っ張られる格好で、ドル円も上昇基調を強めましたが、それでも

    102円74銭までで上昇は抑えられました。

    東京市場ではいい形で引けたため、海外市場での103円台乗せに期待も膨ら

    みましたが、NY市場では日経平均株価の大幅上昇の影響を受けずに、NY連

    銀製造業景況指数の悪化に素直に反応し、むしろドルの下値を試す展開でした。

    NYダウが上下すれば、ほぼ日経平均株価は同方行へ反応しますが、日経平均

    株価が上下してもNY株式市場への影響は限定的です。

    やはりNY株式市場が世界最大であると同時に、東京株式市場には日本独自の

    投資家が少ないことと、外国投資家が先物主導でけん引しているという実体があ

    るからでしょうか。

    ドル円は102円74銭で上昇を抑えられ、結局これまでキャップされてきた102円

    後半が抜け切れなかったことになります。

    この水準を上抜けし、103円台まで上昇するには今回の材料だけでは力不足だ

    ったということになります。

    求められるのは、やはり米国の景気拡大が順調に続いているということを示す

    「エビデンス」が必要だということになります。

    足許では、米国からは弱い数字が増えつつあります。

    既に、「寒波の影響」という言葉だけでは説明しきれないような状況になりつつあ

    ります。ここは気が早い話ですが、3月7日に発表される「2月の雇用統計」に期

    待するしかありません。

    ここで雇用の拡大が確認できれば、重苦しい雰囲気が一気に払拭される可能

    性はあると考えます。

    ドルの上値が重いことを確認させられた格好になりましたが、それでも今月初旬

    に覆っていた「不安心理」は徐々に解消に向かっているのも事実です。

    1万5300ドル台まで下落したNYダウは1万6100ドル台で推移しています。

    ナスダックに至っては連日上昇基調を強めています。

    新興国通貨の混乱も一時ほどではありません。

    欧州に目を向けても、イギリスではカーニー総裁のもと景気拡大が続き、ユー

    ロ圏もイタリアの政局不安はあるものの、国債の利回りを見る限り落ち着いてい

    ます。

    なによりも、直近のGDPが1%を超えるプラスを記録したことは、今後の期待

    を膨らませます。

    このように見ると、鎮静化しつつある混乱が再び増幅されないかぎり、今後は

    「リスクオン」の流れがゆっくりと拡大して行くのではないかと予想しています。

    本日のレンジは101円90銭~102円90銭程度を予想します。


ドル円日本のGDPに反応し102円前後に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は東京市場の朝方101円40銭近辺まで円買いドル売りが

    進んだものの、その後発表された日本の10-12月期GDPが事前予想を

    下回ったことから反発。海外市場では102円近くまで押し戻されるも

    株式、債券市場が休場だったため同水準でもみ合う。

  • ユーロドルも1.37を挟んで一進一退。

  • 株式市場、債券市場、商品各市場は「プレジデンツデー」のため休場


    本日の注目イベント
  • 豪   RBA議事録(2/4日分)

  • 日   日銀金融政策決定会合

  • 日   黒田・日銀総裁記者会見

  • 独   独2月ZEW景況感指数

  • 欧   ユーロ圏2月ZEW景況感指数

  • 英   英1月消費者者物価指数

  • 米   2月NY連銀製造業景況指数

  • 米   2月NAHB住宅市場指数


    ドル円は昨日の朝方にはドル売りの勢いに押されて一時101円40銭前後まで

    下落し、101円を試す展開も予想されましたが、そこをボトムとして反発し、

    102円近辺まで押し戻されています。

    結局100円台後半から103円のレンジ相場を抜け切れていません。


    ドル円はこれまで、米景気の拡大に不透明感が出てきたことや、中国の成長鈍化と

    理財商品のデフォルト懸念など、国内事情ではなく、本邦以外での「リスク」の

    高まりから相対的に安全通貨である「円」への需要が高まった結果円高ドル安が

    進む場面がほとんどでした。


    しかし、昨日の円の反落は日本の10-12月期GDPに対する失望から

    円売りが加速したものです。

    10-12月期のGDP速報値は、4四半期連続のプラス成長だったものの、

    市場予想の2.8%に対して、1.0%と予想を大きく下回っています。

    円安にも拘わらず輸出の伸びが低調だったことがその主因と見られていますが、

    昨年4月の「異次元緩和」以来順調に景気が持ち直し、デフレからの脱却に

    向かって歩みを進めてきた日本経済が、消費税増税前に早くも息切れしてきた

    格好です。


    2012年末の安倍政権発足以来、円安、株高が続き、個人消費もこれまでに

    観られないほど回復してきて、黒田日銀総裁が目標とする「2年で2%の物価

    上昇」も「想定通りの展開」になっているようですが、ここにきて先行きに

    暗雲が立ち込めて来たようです。

    「追加緩和」に関しては、黒田総裁は「必要なら躊躇なく行動する」と常に

    語ってきましたが、今回のGDPの結果を踏まえて今後の政策をどのように

    軌道修正するのか、本日予定されている記者会見が注目されます。


    ここで、「追加緩和」に関する前向きな発言がでて来るのかどうかがポイントに

    なろうかと思います。

    黒田総裁は、前回の記者会見で「追加緩和」にはやや慎重な発言をしたことで、

    「もしかしたら消費税増税前にもあるのでないかとの追加緩和観測」が後退し、

    これがドル円を押下げた要因に一つでもありました。

    それだけに「追加緩和観測」が再び台頭するのかどうかが、今後の為替相場を見る

    上で重要なポイントになることには変わりません。

    「量的緩和策」を徐々に解除しつつある米国と、「追加緩和」の可能性を残して

    いる日本との政策の違いが、2014年の相場観を「ドル高円安」と判断させた

    最大の理由です。

    米国は今年に入り2ヵ月連続で「100億ドル」ずづの緩和縮小を実施していますが、

    株価の下落や新興国通貨の混乱に加え、米景気自体にも先行き不透明感が

    漂い始めたことで、今後このテーパリングが順調に実施されるかどうかは判りま

    せん。


    そして4月の消費税増税後の反動で景気が落ち込んだ際に「追加緩和」が

    見込まれる日本も、市場が先読みし過ぎたといった見方も出ています。

    このメインシナリオが狂った時には、上記相場観は大きく修正を迫られることに

    なります。

    現時点ではまだ修正する段階ではありませんが、日米の金融政策に影響を与える

    事象にはしっかりと目を光らせていかなければなりません。

    本日の予想レンジは101円70銭~102円50銭程度と見ますが、黒田総裁の

    発言にサプライズがあれば、やや円安に振れる場面があるかもしれないと予想して

    います。

NYダウ大幅高で円全面安 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • イエレンFRB議長は、議会証言でこれまでのFRBの政策を

    踏襲すること発言し、緩和縮小を堅持する姿勢を示した。株式市場が

    大幅に続伸したことで、「リスクオン」が進み、低金利のドルと円が

    売られた。ドル円は102円台前半から102円70銭まで上昇。

  • ユードルは1.36台後半まで上昇したが、1.37台乗せには至らず

    利食いの売りに反落。ユーロ円も1月末以来となる140円台前半まで上昇。

  • 株式市場は4日続伸。イエレン議長の議会証言から米景気の底堅さを確認。

    市場はこれに素直に反応しNYダウは192ドル上昇し、引け値では

    1万6000ドル目前まで買われる。

  • 債券相場は反落。イエレン議長が債券購入縮小を継続させると発言したことが

    手掛かりとなり、長期金利は2.74%台まで上昇。

  • 金は3日続伸。原油は小幅に反落。


    本日の注目イベント
  • 日   1月マネーストック

  • 中   中国 1月貿易収支

  • 欧   ユーロ圏12月鉱工業生産

  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演

  • 英   BOE、四半期物価報告発表

  • 米   1月財政収支

  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演


    注目のイエレンFRB議長の議会証言ではサプライズはなかったものの、

    これまでのFRBの政策を踏襲するという姿勢を明確に示し、焦点の「緩和

    縮小」については「慎重なステップ」で債券購入を縮小させる考えを表明

    しました。同時に、その計画を変更するハードルが高いことも示唆しています。

    イエレン議長は2月に就任して以来公の場で発言するのは今回が初めて

    となることから、市場の注目度が高く折からの株価の大幅下落や、新興国

    通貨の下落が急速に進んできた状況だけに、その発言内容が注目されて

    きました。

    資産購入の縮小については「FOMCでは一定の割合で購入額を減らす

    だろう」と述べたが、そのペースについては「あらかじめ決まった道筋はな

    い」と述べています。

    新興国通貨の下落に関しても何らかの配慮があるのではとの見方もありま

    したが、議長は「最近の国際金融市場の変動を注意深く見ている」と言う

    表現にとどめ、その影響も米国経済にとっては大きな問題とはならないとの

    認識を示しています。

    このような発言から市場は、「議長が米経済の成長に強い自信を持ってい

    る」と受け止め、この日は「リスクオン」が進み、株価の大幅高と債券相場が

    下落しています。

    債券購入の縮小を今後も継続して行くという発言は、本来株価の下落要

    因とみることができますが、市場はそれ以上にイエレン議長の米景気に対

    する自信の表れに反応したようです。

    イエレン議長の議会での証言は明日も行われますが、基本的には緩和縮

    小を継続することが確認されたと言えます。

    これに対して市場、特に株式市場が今後も好材料として反応するかどうか

    は不透明です。

    昨年末のように、株式市場が順調に上昇を続けてくれればドル円も105円

    に向かってドル高が続くと読むことができますが、そこはまだ混沌としています。

    そのため、ドル円は101円~103円台で一進一退の動きになると予想され

    ます。

    今後改めて米景気の拡大を示す良好な指標が出て来るまではもみ合いが

    続くと思われます。

    ドル円はなかなか方向感を見いだせません。

    短期的には103円を試す方向かとは思いますが、明確なサインは出ていま

    せん。

    それでも「日足」では「MACD」が「シグナル」を下から上抜けして来ました。

    「遅行スパン」などドル買いを示すサインはいまだ点灯していませんが、上記

    「MACD」が「シグナル」を上抜けするのは1月2日以来、約1ヵ月半ぶりです。

    かなり早いシグナルだけに「だまし」の可能性もあります。

    実際、「MACD」と「シグナル」はまだ、「マイナス圏」に留まっており、「ゼロ

    の軸」を超えるには時間がかかりそうです。

    予想レンジは祝日前とほぼ同じ、102円~103円程度にしたいと思います。


ドル円不調な雇用統計にも堅調に推移 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 米国1月の雇用統計では、失業率は改善したものの、雇用者数は

    前月に続き市場予想を大幅に下回ったことで、ドル円は発表直後に

    101円40銭まで下落。しかし、その後株価が急速に値を戻したことで

    ドル円も発表前の水準まで上昇。結局102円30-40銭で取引を終える。

  • ユーロドルもドル安が一時的に進んだことから続伸し、1.36台半ばまで

    買われる。

  • 株式市場は大幅に続伸。雇用統計は振るわなかったもものの、

    量的緩和縮小ペースが緩やかになるとの観測が株価を押し上げたが、

    ショート筋の買い戻しが主因だったとの指摘も。

    ダウは165ドル上昇し、週間でも今年最大の上げ幅に。

  • 債券価格は上昇。米雇用の伸びが2ヵ月連続で市場予想を下回ったことで、

    米経済成長に対する不透明感から売られる。

  • 金は続伸。原油価格も4日続伸し、一時は100ドル台に乗せる。

    1月失業率 → 6.6%

    1月非農業部門雇用者数 → +11.3万人


    本日の注目イベント
  • 日   12月国際収支

  • 日   1月景気ウォッチャー調査


    1月の雇用統計では非農業部門雇用者数が再び市場予想を大幅に

    下回る11.3万人でした。

    そのため102円台半ばまで上昇していたドル円は一気に101

    円台半ばまで下落し、1月の雇用統計発表直後と同じような

    展開かと思われましたが、ドル円はその水準から上昇に転じ、

    結局102円台半ばまで反発し、元の鞘に戻っています。


    株式市場で株価が急反発し、「リスクオフ」の流れが後退した

    ことで円売りが強まり、この日は長期金利の動きではなく

    株価の動きに反応した格好でした。

    先週は1日で300ドルを超える下落を見せるなど、株価も

    売られ過ぎだったとの見方もあり、ショート筋の買い戻しで

    反発したとの指摘も正鵠を射ていると思われます。


    問題は2ヵ月連続で市場予想を大きく下回った雇用者数です。

    12月分は7.4万人から上昇修正されましたが、わずか

    1000人でした。

    もともとこの経済指標は「ぶれる」ことで知られており、毎月修正

    されない月はないほどです。

    従って「単月」で見るのではなく、「四半期単位」などで見て、

    トレンドを確認することが必要です。

    今回の発表時には、昨年10月と11月分まで遡って上昇修正

    されましたが、こちらはいずれも3万人から4万人の増加に

    修正されました。


    その結果11月分に至っては24.1万人から27.4万人に

    修正され、12月には一気に7.5万人まで増加傾向が鈍化

    したことになります。

    こうして見ると、12月分の数字が「寒波の影響」を受けて

    いると見ることが自然かもしれません。

    こうなると早くも2月の雇用統計が重要になってきます。

    寒波の影響があったとは言え、米雇用者の回復がピークを付けた

    可能性も出て来ており、今後2ヵ月程度の結果を見れば、

    確認できると思われます。


    ドル円は102円台半ばまで反発したことで、100円割れの

    リスクはやや後退したと見られます。

    今後も米国株式市場の行方に左右される展開が続きそうですが、

    まだ105円台に乗せる状況ではありません。


    「量的緩和縮小」ペースがこの先緩まるのか、あるいは

    このまま粛々と続けられるか、そして株式市場がそこを

    どう消化していくのか、まだまだ値動きが大きくなる可能性が

    あります。


    ドル円の上値のメドは102円85銭から103円のレベルです。

    既に「4時間足」まで、遅行スパンが好転を見せていることで、

    足許ではドル円が底堅い動きを見せそうです。

    明日米議会ではイエレン議長の議会証言が予定されていることで、

    今週の最大の注目イベントになっています。

    ここで、議長が新興国に対する配慮や、新興国通貨の動きを

    注視している姿勢を見せれば「リスクオフ」がさらに

    後退すると予想されます。

    個人的には年初からの株価の調整が想定以上だったこともあり、

    イエレン議長は新興国に対する何らかのメッセージを

    発信するのではないかと予想しています。


    本日のレンジは102円10銭~103円10銭程度を予想します。

ECB政策金利据え置きでユーロ急騰 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は今週月曜日以来の102円台乗せを示現。

    ECBが追加利緩和策を発表しなかったことからユーロ円などが急速に

    値を戻し、ドル円でもドル買い円売りが進行。長期金利の上昇や、今夜の

    雇用統計ではやや強めの内容になるとの予想がドル高につながった。

  • ECBは政策会合で金利据え置きを決定。ユーロドルはこの決定を

    受け1.35台前半から100ポイントほど上昇。ドラギ総裁は会見で

    今後の利下げの可能性も否定せず。

  • 株式市場は大幅に反発。失業保険申請件数や決算発表を好感し

    ダウは今年最大の上げ幅となる188ドル高を記録。

  • 債券相場は3日続落。雇用者数が強めになるとの観測や、株高から

    売り優勢の展開となり、10年債利回りは2.7%台まで上昇。

  • 金は続伸、原油価格も3日続伸。

  • 12月貿易収支 → 387億ドルの赤字

  • 新規失業保険申請件数 → 33.1万件

    本日の注目イベント
    日   12月景気動向指数

    中   中国 1月サービス製造業PMI

    独   独12月貿易収支

    独   独12月鉱工業生産

    欧   メルシュ・ECB理事講演

    英   英12月鉱工業生産

    米   1月雇用統計

    米   連邦政府の債務上限の摘用停止期限

    加   カナダ1月失業率



    今年に入ってドル円は高値から約4円60銭程の下落を見せましたが、

    その最大の理由の一つである米国株価の下落が止まったことで、ドル円は102円

    台を回復し、102円17銭まで反発しました。

    NYダウは一時200ドル近い上昇を見せ、結局前日比188ドル高で引け、今年に

    入って最大の上げ幅をを記録しています。

    昨夜のドル反発ではそれ程決定的な材料があったとは思えませんが、経済指標で

    は新規失業保険申請件数が33.1万件と好調だったことに加え、今夜の雇用統計

    では雇用者数が強めになるとの見方が広がったようです。債券相場の下落に伴い、

    長期金利も上昇し一時2.75%付近まで上昇したことも円売りドル買いを後押しした

    ようです。

    この結果、短期的な動きを表す「1時間足」チャートを見ると、ローソク足は「120日

    線」は完全に上抜けし、「200日線」のある位置まで上昇しています。

    まだ完全に抜け切れているとは言えませんが、今日の東京時間で102円30銭を超

    えることができれば「上抜け完成」ということになり、もはや「1時間足」チャートは意

    味を持たなくなります。

    ECBは大方の予想通り政策金利の据え置きを決めました。

    一部には0.1%の引き下げ観測もあり、据え置き決定後はユーロが急速に買い戻

    される展開でした。

    ドラギ総裁は記者会見で「今日、行動しないことを決めた理由は実のところ、状況の

    複雑さと、さらなる情報の必要性だ」と説明しています。

    非常に解りやすい説明であると同時に、現在ECBが直面している状況を端的に言

    い表しているものです。

    ユーロ圏では物価上昇の勢いがなく1月の消費者物価指数は0.7%に留まってい

    ます。

    物価上昇率の目標である2%前後の半分以下で、「ディスインフレ」に陥っていると

    見られます。

    そのため、政策金利を引き下げても、さらに物価が下落するリスクがあり、行動を起こ

    しにくいと見られます。

    ユーロ圏では債務危機から緊縮財政政策がとられ、これが長い間マイナス成長率

    につがった経緯があります。

    そこでECBは緊縮財政から景気刺激策へと政策を変更し、成長率も直近ではよう

    やくプラスに転じています。

    しかし、このままでは物価が下落に向かい「日本化が懸念される」状況から、景気刺

    激策から物価上昇を促す政策を志向しているものと考えられます。

    ドラギ総裁はその判断のためにさらなる経済データが必要だとのメッセージを発し

    たと見られます。

    新興国通貨の下落はひとまず収まり、急落を続けていたNY株式市場も下げ止まっ

    ています。

    また、安全資産である米国債も利益確定の売りに押されています。

    全般的に市場はやや落ち着きを取り戻したとみる事ができそうですが、これは一時

    的に小康状態を保っていると考えた方が無難です。

    今夜発表の雇用統計次第ということですが、昨日のNY市場では「強めの内容にな

    る」といった観測が広がったようです。

    市場予想は18万5千人の増加ですが、欧州系の銀行では19万人を超えると予想

    しているところもあります。

    本日のドル円は上述のように、「200日線」がある102円10-20銭を明確に抜

    けるかどうかが目先のポイントになります。

    予想レンジは、雇用統計のブレを考えて101円20銭~102円80銭程度を見てい

    ます。


ドル円経済指標に神経質な展開 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円はアジア時間では101円台前半で推移していたが、

    NYでは雇用関連指標が予想に届かなかったことでドル売りが加速。

    一時101円80銭まで円高が進んだ後、ISM非製造業景況指数が

    好転していたことで再び101円台を回復。

  • ユーロドルは経済指標の悪化に1.35台半ばまで上昇する場面は

    あったものの、その後は1.35台前半でもみ合う。

  • 株式市場は依然として不透明感が支配的で、ISM非製造業景況指数を

    受け、100ドルを超える下落を見せた。引けにかけては買い戻しが

    優勢となりダウは前日比5ドル安と小幅に反落。

  • 債券相場は続落。明日の雇用統計では雇用者数が増加しているとの

    見方が広がり価格は下落。長期金利は2.66%台まで上昇。

  • 金は反発し、原油は続伸。


  • 1月ADP雇用者数     → 17.5万人

  • 1月ISM非製造業景況指数 → 54.0

    本日の注目イベント
  • 豪   豪12月貿易収支

  • 豪   豪12月小売売上高

  • 欧   ECB政策金利発表

  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

  • 英   BOE政策金利発表

  • 米   12月貿易収支

  • 米   新規失業保険申請件数

  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演


    ドルの下落が一服した昨日の東京市場でしたが、上値は101円70銭前後

    で抑えられ、まだ本格的な反発にはほど遠い状況でした。

    株価も200円以上の上昇を見せた後、マイナスに転じるなど方向が定まらず、

    NY市場では再び100円台後半まで円が買われる場面もありました。

    明日の雇用統計の前哨戦となるADP雇用者数は市場予想の18.5万人に

    対して、結果は17.5万人と予想に届きませんでした。

    この指標発表に反応し、ドル円は100円80銭までドル売りが加速し、今週の

    ドルの底値を再度試す展開でした。

    この水準はこれで3度目のトライとなりましたが、前回と同様に踏みとどまり、

    その後に発表されたISM非製造業景況指数が良かったことで101円台に

    戻っています。

    結果的には昨日の東京時間とほぼ同水準に戻ったわけですが、100円70

    -80銭近辺が徐々に重要なサポート水準になってきています。

    ISM非製造景況指数が市場予想を上回ったことについてブルームバーグは、

    非製造業景況調査委員会の委員長とのインタビューを伝え、同委員長は「非

    常に着実なペースで順調に前進している」と語ったとし、非製造業分野では

    「弾力性は高い」と報じています。項目別でも、新規受注が「50.9」と、前月の

    「50.4」を上回り、雇用指数は「56.4」と、こちらは2010年11月以来

    の高水準でした。

    少なくとも、この部分は明日の雇用統計にとっては好材料と言えます。

    「タカ派」の一人で、今年FOMCでの投票権を持つアトランタ連銀のロックハート

    総裁が講演で、「経済データの内容は強弱まちまちだが、一般には2014年

    に関して前向きな見方が強まっている。それには妥当な理由があると考えられ

    る」と語っています。

    FRBがイエレン新議長の元2月から始動しましたが、新興国通貨不安や株価の

    急落など、新議長へは厳しい洗礼で始まっています。

    市場は明日の雇用統計を見極めるまでは依然として不安定です。

    新興国通貨の下落で引き金を弾かれた投資家の不安心理は、今や米国の景

    気に対する不安に変わっています。

    相次ぐ経済指標の悪化で、「FOMCでの緩和縮小判断は間違いだったのでは

    ないか」といった見方も出て来ました。

    この不安心理を払拭するには米景気が依然として成長を続けているという力強

    い経済指標が不可欠です。

    明日の1月の雇用統計で、非農業部門の雇用者数が18万人前後で、12月分

    も上方修正されれば申し分ありません。

    また来週11日と13日にはイエレン新議長が議会証言を行います。

    ここで米景気に対する見方や、新興国に対する配慮などが見られれば不安心

    理の後退につながります。

    いずれにしても「筋金入りのハト派」と言われているイエレン新議長の最初の手

    腕が試される場面かと思います。

    本日は明日の雇用統計を控え動きにくい展開が予想されますが、朝方10時半

    に岩田日銀副総裁が宮崎市で講演を行うことになっています。

    「追加緩和」に前向きな発言があるかもしれません。

    予想レンジは101円~102円程度とします。


ドル円下落は一服 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 株価が3日振りに反発し、新興国通貨も反発したことでドル円は

    101円台で堅調に推移。東京タイム終了後には100円76銭まで

    円高が進む場面もあったが、リスクオフの流れが一服。ドル円は

    101円68銭まで買われ、この日の高値圏で引ける。

  • ユーロドルは小動きの中でも上値が重い展開。1.35台前半から

    1.34台後半でもみ合い、ECBの利下げ観測から主要通貨に対しては

    下落。

  • 株式市場は3日振りに反発。新興国通貨が立ち直りを見せたことや、

    企業業績の発表が支えとなり、ダウは73ドル高。ただ、前日の大幅下落の

    割には反発力は弱い。

  • 債券相場は3日振りに反落。長期金利が節目の2.5%に近づいたことも

    あり、利益確定の売りに押された。

  • 金は反落し、原油は小幅に上昇。

    本日の注目イベント
  • 欧   ユーロ圏1月総合景気指数(改訂値)

  • 欧   ユーロ圏12月小売売上高

  • 英   英1月サービス業PMI

  • 米   1月ADP雇用者数

  • 米   1月ISM非製造業景況指数

  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    トルコリラや南アフリカランドなどがドルに対して2%前後反発し、NY株式市場

    もようやく下落が一服したことでドル円も101円台半ばを超える水準まで反発し

    ています。

    株高、債券安に加えて、新興国通貨がやや落ち着きを取り戻したことで「リスク

    オフ」の流れが後退し、ドル円が買い戻され、昨日までの動きと全く反対の動き

    になりました。

    市場ではこの先まだ不安定な状態が続くと予想され、依然として予断を許さな

    い状況に変わりはありません。

    前日のNY市場では株価の急落に呼応してドル円は100円77銭まで下落しま

    したが、同じような動きが昨日の東京市場引け間際にも見られました。

    それまで500円前後の下げを見せたていた日経平均株価が、先物主導で引け

    際に610円安まで拡大すると、ドル円も101円前後から100円76銭まで急落し

    ましたが、すぐに101円台まで値を戻しました。

    ドル円は100円77銭前後で下げ止まり、ちょうど前日のNY市場と同じ水準が

    底値になっています。

    先週までは101円80銭前後がサポートでしたが、今度はちょうど1円下げた

    100円75-80銭あたりがサポートになった格好です。

    昨日の東京時間のドル円と株価の関係を見ていると、明らかに株価の下落が

    先行していました。

    ドル円は株価の大幅下落の割には堅調だったと言えます。

    貿易収支の大幅赤字が定着する中、東京市場では需給面からはドル買い需

    要が高いことが背景かと思われますが、この傾向は今年に入って続いています。

    NY市場では一気に円高ドル安が進んでも、東京市場ではむしろドルが買われ

    る展開です。

    NY株式市場も昨日は大幅下落の後だけにさすがに反発しましたが、300ドル

    以上も下げた後の70ドル高はいかにも物足りなく、勢いがありません。

    今週末には雇用統計を控えていることから、その結果を見極めるまでは動けな

    いという状況かとは思いますが、基本的にはまだドル円も株価も「上値が重い」

    展開です。

    新興国通貨の急落に端を発した今回の混乱でしたが、今週に入ってからはむ

    しろ米国の景気見通しに不確実性が増したことが混乱に拍車をかけています。

    米金融当局は、1月のFOMCでは粛々と「緩和縮小」を決め、米景気の先行

    きに自信を示した格好になっていますが、その自信の裏付けそのものが崩れ

    そうな状況になってきました。

    ISM製造業景況指数が市場予想を大きく下回ったことは、12月の「雇用統計

    ショック」と同じ状況です。

    市場はこの数字に反応し、円買い、株売り、債権買いに走ったわけです。

    一部には「大寒波による影響だけでは説明できないのではないか」といった見

    方も台頭してきました。

    今週末にはその答えが出ることになりますが、仮に1月の雇用統計も市場予想

    を大幅に下回るようであれば

    今度は「1月も引き続き寒波に見舞われていた」と言うわけにはいきません。

    その場合には、しばらく株価もドル円も現在のような状況が続くと予想されます。

    今晩はADP雇用者数が発表されます。足元ではこちらも、いつにも増して注

    目されそうです。

    レンジは100円80銭~102円程度を予想します。


ドル円NY株安を受け100円台に 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • ドル円は大幅に下落し、一時100円77銭まで円買いが進む。

    ISM製造業景況指数が市場予想を大きく下回ったことで、株価の急落、

    長期金利の低下から円買いが強まり円全面高。引け際には101円近辺まで

    戻したものの戻りも限定的。

  • ユーロドルは1.35を挟んでもみ合い。ユーロ円の動きが活発で

    ユーロドル自体は一進一退。

  • 株式市場は連日の大幅下落。ISM製造業景況指数の悪化から株価の下落が

    止まらず、ダウは先週末比326ドル安。

  • 債券相場は続伸。「リスクオフ」が一段と加速したことから終始買い物を集める。

    長期金利は2.57%台まで低下し、約3ヵ月ぶりの低水準。

  • 金は大幅に反発し、原油は続落。

  • 1月ISM製造業景況指数 → 51.3

    本日の注目イベント
  • 豪   RBAキャッシュターゲット

  • 日   1月マネタリーベース

  • 欧   ユーロ圏12月生産者物価指数

  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演

  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

    ドル円はこれまでサポートされてきた101円台後半を完全に割り込むと下落が

    加速し、一段と円買いが進み、ついに100円台後半まで円高が進みました。

    ISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことで、NY株式市場でポジション

    調整の売りが株価を押し下げ、NYダウは先週末に比べ、326ドル安と今年最

    大の下げを記録し、「リスクオフ」の流れから円が全面高の展開になっています。

    昨日の東京市場での動きを見ても、ドル円は102円台前半で底堅い動きを見

    せていました。

    日経平均株価が下げ幅を広げても102円台を割り込まず、一時は102円40銭

    超えまで買われる場面もありましたが、結局NY市場で一段の円高水準までドル

    売りが進む、これまでと同様な展開になっています。

    先週のFOMCでは粛々と「緩和縮小」を決めたばかりでしたが、そのは背景に

    は「米景気に対する強い自信」があったものと推測されますが、昨日のISM製

    造業景況指数を見ると、ここ8ヵ月で最も遅いペースでの拡大になっています。

    同指数は「50」が拡大か縮小かの分けれ目ですが、「51.3」は拡大を示して

    いるものの、前月の「56.5」からすると極めて弱い数字です。

    1月に発表された雇用統計と同様に、米景気の先行きに「黄信号」が灯って

    きたと言うと、言い過ぎかもしれませんが、株価の動きが先取りしていると見るこ

    ともできそうです。

    昨日は新興国通貨も下げましたが、驚くほどの下げには至っていません。

    やはり、株価の大幅な下げが「リスクオフ」を引き起こしていると考えられます。

    既に今年に入って1200ドルを超える下げを見せているNYダウですが、これを

    ポジション調整という言葉で説明することも無理があるかも知れません。

    昨年12月に連日史上最高値を更新していたわけですが、「山高ければ、谷

    深し」といったところでしょうか。

    105円台半ばから100円台後半まで下落したドル円も状況は同じです。

    昨日の100円77銭まで下落したことで、「日足」では「雲」を下抜けしています。

    ただここには、100円68銭辺りに「120日線」があります。その下には「200日

    線」が100円04銭近辺にあるため、最大この水準までの下落があるかもしれま

    せん。

    同時に「遅行スパン」は「52日線」で下げ止まっていることが確認でき、101円

    台の攻防が続きそうですが、テクニカル上ではまだ、踏ん張っているとみること

    ができます。

    上記100円04銭が最後のサポートとすれば、やはり100円が「心理的」にも

    「テクニカル的」にも重要な節目とみることができそうです。

    いつも通り、早朝のオセアニア市場ではNY市場の引けた水準からドル高に

    振れています。

    ドル買いが一巡すると、日本株の下げをにらみながらドル売りに転じる展開が

    予想されます。

    昨日と水準が1円違うことから、ここからのドル下落も限定的と見ることもできそ

    うですが、それでも日経平均株価が300円を超える下落を見せると、100円台

    での取引になることは避けられないと思われます。

    株価がさらに下落して、500円を超えるようだと100円台半ばの攻防になるか

    もしれません。

    ただ、日本企業の決算発表が続いていますが、企業収益は好調であるため、

    株価のサポートになるとは思います。

    レンジは100円30銭から101円80銭とワイドに予想します。

    上値が重い展開ですが、突っ込み売りには注意が必要です。



ドル円101円台後半が維持できるか? 

ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場



  • 株価が下落し、長期金利が低下するなど、新興国不安が収まらず

    「リスクオフ」が継続していることでドル円の上値が重い。

    一時102円台を割り込んだが、102円10銭前後で引ける。

  • ユーロ圏の消費者物価指数が低水準だったことでユーロドルは続落。

    約2ヵ月半ぶりに1.34台後半までユーロ安が進む。ユーロは対円でも

    下落し137円台半ばを示現。

  • 株式市場は大幅に続落。経済指標は強弱まちまちだったが、新興国に

    対する不安や、企業決算が失望を誘った。ダウは149ドル安と

    1万5700ドル台を割り込む。

  • 債券相場は続伸。株価の下落や、新興国市場への不安から引き続き買い物を

    集め、長期金利は2.64%と、約3ヵ月振りの低水準に。

  • 金は続落し、原油価格も反落。

  • 12月個人所得 → +0.2%

  • 129月個人支出 → *0.4%

  • 12月PCEコアデフレーター → +1.1%

  • 1月シカゴ購買部協会景気指数 → 59.6

  • 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 81.2

    本日の注目イベント
  • 豪   豪12月住宅建設許可件数

  • 中   中国 1月非製造業PMI

  • 英   英1月製造業PMI

  • 米   1月ISM製造業景況指数

    NY株式市場の下落が止まらず、「リスクオフ」の流れが継続していることで、

    円は対ドルだけではなく、対ユーロなどでも買われほぼ全面高の様相を見せ

    ています。

    新興国市場に対する不安心理が収まらず、リスク資産の株式が売られ、安

    全資産の債券が買われていることで、通貨でも安全な円を買い戻す動きが拡

    大しているものと思われます。先週末からの為替に関する報道を確認すると

    「フラジャイル・ファイブ」(脆弱5兄弟)など、アルゼンチン、南アフリカ、トルコ、

    インド、インドネシアを指す言葉が何度も繰り返されていました。

    これら新興国の混乱は長くは続かないと考えていますが、心配なのはNY株式

    市場の下落です。先週末も大幅に下落したことで、1月は月間で877ドル下落し、

    率で5%を超える下げでした。これはリーマンショック後の2009年2月以来の下

    げ幅となります。

    今決算発表では企業業績もそこそこで、特に株価が大きく売られる理由もない中、

    新興国不安が影響しているとされますが、米国の新興国に対するエクスポージャ

    ーを見ても、シティーグループを除くと決して多くはありません。

    またそれらの国に対する貿易額も5%程度との統計もあります。

    このように考えると、新興国不安は米国の問題ではなく、米国への影響は限定的

    と言えそうです。従って米国の相対的な景気回復の強さから徐々に落ち着きを取

    り戻すと予想していますが、先ずは株価が出直ってくることが望まれます。

    今週末には「1月の雇用統計」が発表されますが、ここでポジィティブなサプライズ

    となれば、一気にセンチメントが変わることも考えられます。

    ドル円は上値を切り下げてはいますが、102円を割り込むと反発する流れが続い

    ています。

    ドル円はここ1週間程で3回102円割れを見せていますが、全て102円台に押し

    戻される展開です。今のところ101円70-90銭近辺が底固いと見られています

    が、今週はこの水準を維持できるかどうかも重要です。

    テクニカルを見ると現在比較的厚い「雲」の中を下落しているところですが、この

    「雲の下限」は101円06銭近辺です。

    ここを割り込むと「雲抜け」が完了するため、概ね101円台が維持できるかどうか

    が今後のセンチメントを見る上でポイントになりそうです。

    恐らくこの水準を割り込むと「ストップロスのドル売り」もセットされている可能性も

    高く、テクニカル的にもドル売りが加速しそうです。

    既に「遅行スパン」はローソク足を下抜けしており「逆転」を見せていることから

    注意が必要です。

    本日は米国でISM製造業景況指数が発表されます。

    雇用統計に次ぐ重要な経済指標であるため注目度も高く、予想値とかい離する

    ようだと為替も大きく動きます。市場予想は「53.7」で、先月の「53.0」よりは改

    善すると見られています。

    本日もNY株式市場の大幅下落を受け、日経平均株価がどこまで下げるかを確

    認しながらの展開です。

    レンジは101円50銭~102円50銭程度と予想します。


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