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 2014年03月 

ドル円102円台で一進一退 

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円はウクライナ情勢をにらみながらも小動き。

    FRBが利上げに踏み切る時期が想定以上に早い可能性が

    出てきた一方、ロシアへの新たな制裁の内容を見極めたい

    とする雰囲気の中、ドル円は102円台前半で推移。

  • ユーロドルも方向感がなく、1.38を中心に

    もみ合いが続く。

  • 株式市場は朝方上昇して始まったものの、引けでは

    小幅に下落。S&P500は日中最高値を更新したが

    前日比マイナスで終わる。

  • 債券は小幅に買われ、長期金利は3bpほど低下して

    2.74%台で越週。

  • 金、原油はともに続伸。

    本日の注目イベント

  • 中   中国 3月HSBC製造業PMI(速報値)

  • 独   独3月製造業PMI(速報値)

  • 独   独3月サービス業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(速報値)

  • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(速報値)

    EUは先週末に開催した首脳会議で、ロシアに対する新たな制裁を決め、

    今週にはオランダで開催される臨時の「G7」で新たな制裁が加わるこ

    とで、ロシアに対する包囲網ができそうですが、今の所ロシアは直接的

    な影響を受けておらず、今後ガスや石油などの資源に対する規制にまで

    制裁が及ぶかどうかがカギになりそうです。

    ウクライナの外相は23日米ABCテレビのインタビューで、同国国境

    にロシア軍が集結しており、対ロシア戦の可能性が増しつつあると語っ

    ています。

    「われわれは対応する準備ができている」と述べており、「国民は母国

    を守る準備もできている」とも述べています。

    クリミア半島での緊張が高まって以来、軍事行動の可能性に触れたのは

    今回が初めてです、緊張は増す一方です。仮に軍事衝突が起これば、円

    買いが加速することが想定されます。

    このような状況の中でも、ドル円が102円台で安定し、円買いが進ま

    ないのは先週のFOMC後のイエレン議長の発言が円の上昇を抑えてい

    ると考えられます。

    19日のFOMC終了後の記者会見で、「相当の期間」とはどれくらい

    かとの質問に、イエレン議長は「おそらく6ヶ月前後」と答えたことです。

    債券購入プログラムの縮小は、今回のFOMCまでに3回連続で100億

    ドルの減額が決められています。

    このままのペースでいけば「年内にQEが終了」することになり、来年夏

    場までには政策金利を引き上げることになります。

    市場の多くは2015年後半から、2016年春先までゼロ金利政策が続

    くと予想していただけに、イエレン議長の発言はサプライズとして受け止

    められています。

    想定よりも早い政策金利引き下げのタイミングに、ドル円は日米金利差が

    拡大するとの思惑に102円台で推移しています。

    FRBがゼロ金利を解除すれば、その後はフェデラルファンド金利が正常

    な水準まで引き上げられることになります。

    米金利の上昇は米国債の金利上昇にもつながり、昨年5月に見られたよう

    に、米長期金利が一時3%を越えた際にドル円が105円台半ばまで円安

    に振れたことは記憶に新しいところです。

    「タカ派」の代表格である、フィッシャー・ダラス連銀総裁も21日の講

    演で「このペースで資産購入の縮小を続ければ

    10月までに大規模資産購入が終了することは明白だ」と述べています。

    現在のFOMCで投票権を持つメンバーは、「ハト派」のシカゴ連銀総裁

    が抜け、ダラス連銀総裁が新たにメンバー入りしたことで、やや「タカ派」

    的になっていることにも注意が必要です。

    上述のように、足許ではウクライナ情勢の緊張と高まりという「円買い材

    料」と、ゼロ金利政策解除という「円売り材料」がにらみあっている状態

    です。

    ウクライナ情勢は極めて流動的なため、「G7」での制裁内容と、それに

    対するロシアの出方がまずは焦点になります。

    本日は101円50銭~102円70銭程度を予想したいと思います。


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