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ドル円、重要イベント待ち 


ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場



  • ドル円は緩やかに上昇し、102円75銭までドル高が進む。

    ロシアに対する追加制裁の内容がそれほど厳しくなかった

    ことで、株価の上昇や金利上昇につながりドル円をサポートした。

  • ユーロドルは下落。ドイツの4月のインフレ率が市場予想を

    下回ったことで1.38台後半から1.38台前半まで下落。

  • 株式市場は続伸。インターネット株が5日振りに上昇した

    ことと、ロシアに対する制裁に、主要企業や金融機関が含まれて

    いなかったことで買い安心感が広がる。ダウは86ドル高で

    1万6500ドル台を回復。

  • 債券相場はもみ合いからやや値を下げ、長期金利は小幅に上昇。

    本日から始まったFOMCでは債券購入額を縮小することが見込まれている。

  • 金は続落し、原油が続伸。

  • 2月ケースシラー住宅価格指数  → +12.86%

  • 4月消費者信頼感指数 → 82.3



    本日の注目イベント

  • 日   日銀金融政策決定会合

  • 日   黒田・日銀総裁記者会見

  • 日   3月鉱工業生産

  • 独   独4月雇用統計

  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数(速報値)

  • 米   FOMC政策発表

  • 米   4月ADP雇用者数

  • 米   1-3月期GDP

  • 米   4月シカゴ購買部協会景気指数

  • 加   カナダ2月GDP

    東京市場が祝日だった昨日、ロシアに対する新たな追加制裁が発表

    されましたが、追加の内容が小幅だったことから金融市場への影響

    は限定的でした。

    ドル円は再び元の鞘に戻り、これまで上抜けできなかった102円

    70-80銭を試しに行きましたが、今のところ今回も抜けきれて

    いません。

    週明けの28日には102円割れを試して下抜けできず、このまま

    ずるずる下落するようだと102円台での膠着がさらに深まりそう

    です。

    足許のドル円の動きはまだ方向感を見せていません。

    テクニカルでも、「日足」では再び雲の中に入っており、上昇中で

    すが「120日線」に上値を抑えられている格好です。

    さらに言えば「8時間足」では、これまでに何度も「雲の上限」で

    上昇が止められており、「雲抜け」に失敗していることが見て取れ

    ます。現在「雲の上限」は102円72銭辺りにあります。

    ここを明確に上抜けできれば上昇に弾みがつきそうですが、本日は

    多くの重要イベントが控えていることから期待も持てそうです。

    日銀決定会合が行われ、午後3時半からは黒田総裁の記者会見の模

    様がライブで放映されます。

    政策変更はないと見られていますが、黒田総裁の発言次第では相場

    が動きます。

    前回は発言内容が「追加緩和そのものがないのでは・・・」と受け

    止められ、ドル安円高に触れ、株式市場も下落しています。

    米国時間では、週末の雇用統計の前哨戦と位置づけられている

    「ADP雇用者数」が発表されます。

    今回は20.6万人の増加が市場のコンセンサスになっており、前

    回の19.1万人より改善していると予想されています。

    さらに1-3月期のGDP速報値も発表されます。

    こちらの市場予想は前年比で1.2%と、前期の2.6%から大幅

    に低下すると見られています。

    1~3月といえば、悪天候の影響をまともに受けた時期です。

    そして朝方の3時にはFOMC政策金利の発表です。

    今回はイエレン議長の記者会見は予定されていません。

    従って声明文が発表されるだけですが、前回同様、債券購入額の縮

    小が見込まれており、100億ドルの減額で

    毎月450億ドルになると予想されています。

    これら一連のイベントの中では「ADP雇用者数」に注目しています。

    102円台のもみ合いをどちらか抜けるとしたら、「本命」はこの材

    料になる可能性が高いと思われます。

    ただ予想通りの内容であったら、102円台の膠着が続き、レンジブ

    レイクは週末まで持ち越されることにもなります。

    予想レンジは102円10銭~103円20銭程度を見込んでいます。


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    ドル円ウクライナ情勢緊迫で下値をテスト 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は引き続きウクライナ情勢の緊迫から下値を試す展開が続き、

      一時1週間ぶりに102円台割れまで下落。その後は消費者信頼感指数が

      市場予想を上回ったことから102円20銭前後まで戻して引ける。

    • ユーロドルは横ばい。下値を徐々に切り上げてはいるものの、

      1.38台半ばが天井となり、もみ合いが続く。

    • 株式市場は下落。アマゾンの決算をきっかけにナスダック指数が

      1.8%の大幅下落。ダウも140ドル安の1万6360台で引ける。

    • ウクライナ情勢を背景に債券は続伸。この日は株価が大幅安を演じた

      ことで債券相場は5日続伸。10年債利回りも2.66%台まで低下。

    • 金は続伸し1300ドル台を回復。原油は続落し約3週間ぶりに

      100ドル台まで売られる。

    • 4月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値) → 84.1


      本日の注目イベント

    • 米   3月中古住宅販売成約指数


      ウクライナ情勢の緊迫を背景に先週末のNY市場では、1週間ぶりに

      ドル円は101円台後半まで円買いが進みました。

      先週は、米経済指標の安定が見られたことで102円台半ばから上値

      を試したものの、103円には届かず、再び101円まで下落し、今

      度はドルの底値を探る展開になりそうです。

      先週末、オバマ大統領は対ロシアへの追加制裁について欧州首脳と協

      議し、ドイツのメルケル首相も対ロシアで新たな措置を講じる準備を

      進めていることを明らかにしました。

      これはウクライナ国境付近でロシアが軍事演習を開始したことで、ウ

      クライナ情勢が新たな段階に入ったと判断したものと見られます。

      ブルームバーグによると、米国と欧州連合(EU)はウクライナ危機

      を強めたとして28日にもプーチン大統領の側近とロシア企業に対し

      新たな制裁を発動する可能性があると伝えており、具体的にはロシア

      の国営石油会社の最高経営責任者であるロスネチフ氏と、側近のイゴ

      ール氏の名前を挙げています。

      ロシアの軍事演習に対してウクライナ国防省も、同国南部の防空部隊

      が「戦闘即応態勢」を整えていることを明らかにしているなど、市場

      ではやや「リスクオフ」が進みそうな気配です。

      そのため、ドル円は再び102円を割り込む動きを見せ、株価も下落

      し、債券が買われています。今週はウクライナ情勢に加えて、重要イ

      ベントが目白押しです。

      日本では日銀政策決定会合が開かれ、米国でもFOMCが開催されま

      す。さらにECBが政策金利の発表を行い、ドラギ総裁の会見も予定

      されています。

      また、米国の第1四半期GDPも発表され、週末には恒例の雇用統計

      です。日本ではゴールデン・ウィークがスタートし行楽シーズンの幕

      開けですが、金融市場にとってもこれだけ重要イベントが揃うと、目

      が離せないゴールデン・ウィークとなりそうです。

      ドル円やユーロドルなど主要通貨に明確な「方向感」は見い出せません。

      ドル円は101円~103円のレンジだとは言えますが、そのレンジ

      のどちらを抜けていくのか、まだ不透明です。

      ウクライナ情勢は緊張感を増してきましたが、長期戦の気配です。

      やはり相場の方向を決定付けるのは上記重要イベントの結果というこ

      とになります。ドル円の変動率は急低下していますが、日本ではGW

      ということで参加者が減り、上記イベントの結果次第では相場の急変

      があるかもしれません。

      ポジションと資金の管理には注意が必要です。

      ドル円の本日のレンジは101円80銭~102円70銭程度と予想

      します。



    ウクライナ情勢でやや円買い優勢 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は耐久財受注が市場予想を上回ったことでやや買われたものの、

      102円60-70銭の水準が抜けず反落。下値でも102円割れを

      試したが抜けずに反発。102円台でのもみ合いが続く。

    • ドイツの経済指標を受け、ユーロドルは1.38台半ばまで上昇したが

      レンジを抜けきれず、1.380を挟んだ展開。ドル円同様こちらも一進一退。

    • 株式市場はアップルの好決算を好感し、ハイテク株中心のナスダックは

      21ポイント上昇。ダウ平均は前日と変わらず。

    • 債券相場は続伸。7年債入札が好調だったことや、ウクライナでの緊張の

      高まりを反映し長期金利は2.68%台まで低下。

    • 金は続伸し、原油は反発。

    • 3月耐久財受注 → +2.6%

    • 新規失業保険申請件数 →32.9万件 

      本日の注目イベント

    • 豪   ウェリントン・シドニー市場休場(アンザックデー)

    • 日   3月消費者物価指数 

    • 英   英3月小売売上高 

    • 米  4月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)


      ドル円は102円台での攻防が続いています。

      米経済指標はまちまちでドルの上値も下値も試しましたが、いずれも勢いは

      なくセンチメントを変えるには至っていません。

      そんな中、ウクライナでは緊張がやや高まった分だけ円が買われ、安全資産

      の債券も買われ米長期金利を押し下げています。

      3月の耐久財受注は前月比+2.6%と、市場予想を大きく上回りました。

      ブルームバーグによると、悪天候の影響がなくなった状況で、需要は確実に

      拡大傾向にあり、航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が好調で、

      将来のGDP押し上げにつながるとされています。

      一方で、新規失業保険申請件数は32.9万件で予想以上に増加していま

      した。

      イースターの祝日が影響し、前の週より2万4000件の増加です。

      ドル円はこの発表を受けて102円10銭前後まで売られましたが、10

      2円台を割り込む勢いはなかったようです。

      本日はこの欄でも再三触れている「4月の東京都区部の消費者物価指数」

      が発表されます。

      市場のコンセンサスは2.8%の上昇で。1992年以来の高い伸びを予

      想しています。

      今回の同指数は消費税増税後の数値で、日銀は消費税増税分の影響を

      1.7%と試算しており、この分を除くと1.1%の上昇ということにな

      ります。

      焦点は、便乗値上げなどで数値がどの程度押し上げられているかという点

      です。

      市場参加者の目がやや離れつつあったウクライナ情勢が再び緊張を増して

      きました。

      ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナ政府に対し、親ロシア派に

      対する攻撃継続には結果が伴うと警告しています。

      プーチン大統領は「ウクライナ政権が国民に対して軍を差し向けたという

      のが事実であれば、これは自国に対する重大な犯罪だ」と語り、事態がさ

      らに悪化する可能性が出てきました。

      ロシアはこの日、ウクライナとの国境付近で新たな軍事演習を再開したと

      ブルームバーグは伝えています。

      ドル円だけでなく、ユーロドルでも膠着状態が続き手を出しにくい状況が

      続いています。

      ここは「休むも相場」という言葉があるように、明確な方向性が出て来る

      までは様子を見ることも必要です。

      トレンドさえ出てくれば「順張り」で臨み、多少出遅れても大きな損出に

      はつながらないと思います。勝負は来週以降です。

      来週には日銀決定会合、FOMC,米雇用統計、さらに中国のPMIなど

      材料は目白押しです。

      本日の予想レンジは101円90銭~102円80銭程度を予想します。



    米住宅関連指標に悪化が目立つ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は豪ドル円などクロス円の大幅下落に伴い円高ドル安が進む。

      102円65銭前後から上値の重い展開となり、欧州市場では102円17銭

      まで下落したが、そこから102円台半ばまで戻して引ける。

    • ユーロ圏の経済指標の好転をきっかけにユーロドルは1.3854まで

      買われたが、ユーロ円の売りが優勢になるのと歩調を合わせて、1.38台前半まで

      ユーロ安が進む。

    • 株式市場は住宅市場の指標と決算発表を嫌気して下落。ダウは12ドル安、

      S&P500は7日振りに下落。

    • 債券相場は新築住宅販売件数が市場予想に届かなかったことや、ウクライナ

      情勢が混迷を深めていることで買われた。10年債利回りは1週間振りに

      2.7%台を割り込む。

    • ドルが売られたことで金は小幅に反発。原油は続落。

    • 3月新築住宅販売件数 → 38.4万件

      本日の注目イベント

    • 中   中国 3月景気先行指数

    • 独   独4月ifo景況感指数

    • 欧 ドラギ・ECB総裁講演

    • 米   3月耐久財受注

    • 米   新規失業保険申請件数


      豪ドルが大きく下落しました。

      昨日の日本時間10時半に発表されたオーストラリアの1-3月期消費者

      物価指数が、市場予想の3.2%に対して2.9%だったことで豪ドル売

      りが加速し、対円、対ドルでの急落につながっています。

      豪ドル/ドルは0.9375あたりから100ポイント以上下落し、豪ド

      ル円は96円20銭台から94円80銭前後まで豪ドル安が進みました。

      1-3月期の消費者物価指数がRBAの目標値の上限である3%を上回

      るとの観測から、豪ドルは前日のNY市場で大きく買われていました。

      金融緩和政策を引き締めに転換するのではないかとの憶測もあり、豪ド

      ル買いが積みあがっていたものと思われます。

      NZが利上げに踏み切ったこともさらに上記憶測を正当化させるのに十

      分でした。

      消費者物価指数が3%を超えていなかったことに加えて、15分後には

      中国の製造業PMIが発表され、こちらは市場予想と同じでしたが、

      「50」を下回っていたことで豪ドル売りを加速させた面もあります。

      豪ドルの持ち高が膨らんでいたところに上記指標発表で、ストップロス

      を巻き込んだ下落につながったと見れます。

      91円台前半から順調に上昇を続けていた豪ドル円ですが、まだ「調整」

      は終わっていないと考えられます。

      94円台前半から半ばが重要なサポートと見ていますが、今回発表の消

      費者物価指数は依然として高水準であることから利上げ観測は今後もく

      すぶり続けると予想されます。

      ドル円は102円70-75銭が結局抜けずに反落しました。

      この欄でも103円を越えてドル高円安が進むには、米長期金利の一段

      の上昇が必要であると述べましたが、昨日はその長期金利が2.7%を割

      り込み、さらには経済指標の悪化と株安が見られたものの102円台半

      ばで推移しています。

      見方によっては102円台をかためていると言えなくもありません。

      上値が重くなり、下値も底堅いドル円は今後も102円台でもみ合うこ

      とになりそうですが、明日は日本の都市部の4月消費者物価指数が発表

      されます。

      こちらも昨日のオーストラリアの同指数以上に注目度が高くなっていま

      す。日銀の追加緩和にも影響を与える今回の指標です。

      黒田総裁は「必要ならちゅうちょなく調整する」と何度も繰り返してい

      ますが、3%を超えるようなら「必要ない」という判断に傾き、円買い

      が進行する可能性が高く、2.8%を下回るようだと「必要」というこ

      とになりそうです。

      予想レンジは102円から102円80銭程度と見ます。



    主要通貨のボラティリティー低下 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は前日同様、小幅な値動きに終始。米株価が堅調な動きを見せていることで

      下値を固める展開ながらも、102円台半ばを中心にもみ合いが続く。

    • ユーロドルも方向感がなく、1.38を挟み一進一退。

      ユーロ圏の消費者信頼感指数が発表されたが反応は見られず。

    • 株式市場は続伸。好調な企業業績が株価を支える構図が続き、S&P500は

      6営業日続伸し、昨年9月以来最長の連続高を記録。

    • 債券相場は総じて下落。2年債の落札利回りは高水準だったが、10年債利回りは

      やや低下。

    • 金は3日続落。原油は在庫が増加しているとの見方から大幅に反落し102ドル台に。

    • 米2月FHFA住宅価格指数 → +0.6%

    • 米4月リッチモンド連銀製造業指数 → 7

    • 米3月中古住宅販売件数 → 459万件

      本日の注目イベント

    • 豪   豪1-3月期CPI

    • 中   中国 4月HSBC製造業PMI(速報値)

    • 日   オバマ大統領来日

    • 独   独4月製造業PMI(速報値)

    • 独   独4月サービス業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)

    • 欧   ユーロ圏4月サービス業PMI(速報値)

    • 英   BOE議事録

    • 米   3月新築住宅販売件数

    • 加   カナダ2月小売売上高


      ドル円だけではなく、ユーロドルなど主要通貨全般のボラティリティー

      が低下し、値動きが鈍くなっています。

      そんな中昨日は、豪ドル/ドルだけが0.9377まで買われ、ほぼ2

      週間ぶりの豪ドル高水準まで上昇。その結果、豪ドル円も96円台を回

      復しています。

      1-3月期のCPIがインフレ加速を示すとの観測から、指標発表前に

      買われたものと見られます。

      報道ではウクライナ情勢はそれほど改善してはおらず、とりわけロシア

      に編入されたクリミアでは金融が麻痺している状況だと報告されていま

      す。

      それでも為替への影響は徐々に薄れてきているのが現状で、ドル円も、

      ユーロドルもやや膠着状態です。

      ドル円は、米株式市場が好調な企業業績に支えられて堅調に推移してい

      るため下値を徐々に切り上げているようにも見えますが、上値も103

      円を試す動きでもなく、手を出しにくい状況です。

      昨日も朝方には102円73銭までドルが買われたものの、そのレベル

      には「4時間足」や「8時間足」で見ると「雲」があり、上値を抑えら

      れた格好になっています。

      この「雲」はそれほど厚みもなく、過去のしこりもそれほどなかったこ

      とを表していることから、比較的抜けやすいと見ることができるでしょう。

      米長期金利が2.7%台の前半で一進一退であることも、ドル円の動きを

      限定的にしています。

      やはり103円を試すには、米長期金利の一段の上昇が必要であり、それ

      には次の材料を待つしかありません。

      その意味では、本日の中国PMIが注目されます。

      同経済指標は先月が「48.0」で、「50」を下回っており、中国景

      気の縮小を示していましたが、今回の予想は「48.3」で、先月よりは

      拡大していると予想されていますが、依然として好不況の分かれ目である

      「50」を下回っています。

      この指標が上下どちらにぶれるかが注目されます。

      発表は朝方の10時45分です。

      欧州時間にもドイツやユーロ圏の重要指標が発表されるため、今日はユー

      ロを中心に動きがあろうかと思います。予想レンジは昨日とほぼ同じで、

      102円~103円といったところでしょうか。



    NY株高ドルをサポート 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • 連休明けのNY市場ではドル円は小動き。102円台半ばを中心に

      もみ合いが続いたが、3月の日本の貿易収支で赤字幅が拡大したことが

      やや円売りを強めた。

    • ユーロドルは1.38台前半から下落。ドル高が進んだことで

      1.3787近辺まで売られた。

    • 株式市場は続伸。企業業績の改善を背景に、経済指標も好調だった

      ことでダウは40ドル高。

    • 債券相場は先週末から価格は若干上昇し、利回りはやや低下。

    • 金価格は3日続落し、原油は続伸。


    • 3月景気先行指標総合指数 → +0.8%


      本日の注目イベント

    • 欧   ユーロ圏4月消費者信頼感(速報値)

    • 米   2月FHFA住宅価格指数

    • 米   4月リッチモンド連銀製造業指数

    • 米   3月中古住宅販売件数

      ドル円は102円台半ばで底堅く推移。昨日の東京時間に102円71銭

      まで上昇した後下落したことでやや達成感が出た可能性はあると予想して

      いましたが、株価が上昇するなどの材料もあり下値は限定的でした。

      もっともこの日は欧州市場が引き続き休場で、NY市場も連休明けで値動

      きそのものは小幅でした。ドル円は僅か10銭の値幅に留まっています。

      先週1週間で「株安、ドル安」のセンチメントがすっかり変わり、今週も

      初日はその傾向を継続した格好です。

      ドル円は昨日の東京時間に一時、102円71銭まで上昇しました。

      3月の貿易収支で赤字幅が市場予想を超えており、2013年度では13

      兆7400億円の超貿易赤字幅を記録し、過去最高を更新したことで円売

      りがやや進みました。

      消費税増税前の駆け込み需要から輸入が増えた一方、輸出の伸びも見られ

      たものの伸び率はいまいちでした。

      月別では21ヶ月連続の貿易赤字で、どうやら赤字体質は定着したようで

      す。原子力発電の再稼動が始まらない限り、LNGの大量輸入は減少せず、

      貿易赤字は続きそうです。

      ただ2015年以降には米国から格安のLNGが入って来るため、赤字額

      は次第に縮小していくものと見られますが、根本的には日本のエネルギー

      問題をどのように考えるかという点に行き着きそうです。

      ドル円は現在「日足」の「雲」の中を上昇中です。

      「4時間足」と「8時間足」では、ともに上方にある「雲」をテストする

      状況にありますが、この「雲」は比較的薄く抜けやすいものと思われます。

      また「4時間足」と「8時間足」ではともに、「MACD」がプラス圏に

      入っており、上昇傾向を示しています。」さらに言えば、「日足」では

      「雲のねじれ」も発生しております。

      こうして見ると、「日足」の「雲」を抜けるには103円20銭程度まで

      さらに上昇する必要があり、ここからの一段の上昇は簡単ではないと思わ

      れますが、上記テクニカルからすればまだ上昇トレンドが継続されている

      と見るのが順当です。

      今週は重要経済指標が見あたらないため、102円台でもみ合う可能性が

      高いと思われますが、注目は週末発表の都市部消費者物価指数です。

      消費税増税の影響もあり、市場予想は2.8%と、既に相当な上昇を予想

      しています。

      この数値がさらに上振れると、日銀の物価目標である「2%」が実現する

      可能性が高まり、追加緩和期待が後退します。

      そのため市場は「ドル売り円買い」で反応することが予想され、再びドル

      の下値を試す展開があるかもしれません。

      本日も株価を見ながらの流れです。

      予想レンジは102円~103円程度にしたいと思います。



    ドル円102円台でもみ合いか? 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • 欧州市場とNY市場が休場のため、債券、株式、商品

      など各市場は休場。為替市場も参加者は少なく値動きは小幅。


      本日の注目イベント

    • 日   3月貿易収支

    • 欧   欧州市場はイースターマンデーのため休場

    • 米   3月景気先行指標総合指数  


      先週はドルが主要通貨に対して上昇し、ドル円も週末の東京時間には102円

      57線までドルの戻しが見られました。

      NY株式市場が週を通して大きく反発したことや、失業保険申請件数やフィラ

      デルフィア連銀製造業景況指数など経済指標が好調だったことで、量的緩和縮

      小政策が年内に終了するとの観測が強まったことがドル買いにつながった背景

      でした。

      また低位安定していた米長期金利が2.72%台まで上昇してきたこともドル

      高をサポートしましたが、今週はこの傾向が継続するかどうかが焦点になりそ

      うです。

      ドル円も102円台半ば超えまで反発しましたが、実はそのすぐ上には一目均

      衡表の「雲」があり、上昇を抑える格好になっています。

      さらに「MACD」(日足)を見ても、ゴールデンクロスを見せそうな状態で

      すが、依然として「ゼロの軸」の下方にいます。

      いずれの指標もここが正念場であることを物語っていると言えます。

      今週103円台に届かないようなら再び101円台に値を戻すことも予想され、

      102円を挟んだ展開になる可能性もありそうです。

      今週は23日にオバマ大統領が来日します。

      TPP交渉などの行方が注目されますが、経済指標的にはそれほど重要な指標

      はありません。

      むしろ日本では、週末に3月の消費者物価指数が発表され、こちらがより注目

      されそうです。

      消費税増税前の駆け込み需要が物価に与えた影響を見極めることになります。

      また本日は3月の貿易収支が発表されます。2月の貿易赤字は急激に減少し

      ていましたが、この傾向が継続しているのかどうかが確認されます。

      欧州では本日も「イースターマンデー」で主要市場が休場のため、値動きは

      小幅になると予想されますが、引き続き株価を意識しながらのトレードにな

      りそうです。

      ユーロドルは4月4日の1.36台半ばと、4月11日の1.39台乗せを

      除けばここ1ヶ月はほぼ、1.37台半ばから1.38台半ばで推移してい

      ます。

      ECBが緩和に踏み切るとの観測が根強く、ユーロの上値を抑えてはいます

      が、一方で量的緩和を行うとしても、ECBがどこの国の債券を購入するの

      か、実際には簡単ではないとの見方もあります。

      また、ギリシャやスペイン、イタリアなど、かつて売り圧力にさらされた各

      国の国債の利回りをみると、順調に低下傾向を示し、買われていることが伺

      えます。

      ユーロに資金が流れていると理解することができると思います。

      次のECB理事会までは、引き続きレンジ内でのもみ合いが予想されます。

      欧州市場が休場のため、値動きはNY市場がメインになりそうですが、

      102円~102円80銭程度のレンジを予想します。



    ウクライナ情勢好転でドル円102円台半ば 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ウクライナ情勢がやや沈静化に向けた動きを見せたことで

      ドル円は102円47銭まで上昇し、前日の高値を僅かだが更新。

      米長期金利が約2週間振りに2.72%台まで上昇したことも

      ドル円を押し上げた。

    • ユーロドルは依然として1.38台半ばから1.38前後のレンジが

      抜けきれずもみ合い。ユーロ円も前日とほぼ同水準で変わらず。

    • 株式市場はまちまち。ウクライナ情勢や企業決算を受け、株価指数は

      強弱まちまち。ダウは16ドルの下落を見せる一方、ナスダックは

      9ポイント高。3連休を控え取引は盛り上がらず。

    • 債券相場はウクライナ情勢が好転の兆しを見せたことで大幅に下落。

      10年債利回りは2.72%まで上昇。

    • 金は反落し、1300ドル台を割り込む。原油価格は小幅に続伸し

      104ドル台に。


    • 新規失業保険申請件数 → 30.4万件

    • 4月フィラデルフィア連銀景況指数 → 16.6 

      本日の注目イベント

    •    シドニー、ロンドン、NYなど主要市場休場(グッドフライデー) 


      スイスのジュネーブで行われた4者会談では、ロシアのラブロフ外相が

      「非合法な武装勢力の武装解除を進める必要がある」と、これまでの態度

      を軟化させたことで、クリミア東部地区の緊張が緩和する見通しがでて来

      ました。

      会談はクリミアのロシア編入以来初めてとなり、ウクライナ、ロシア、米、

      欧の4者が一同に集まりましたが、ロシアがやや歩み寄る形で共同声明分

      を発表しました。

      ドル円はこの内容を受け前日102円37銭で上値を抑えられ、102円

      台近辺でもみ合っていましたが、再び上昇に転じ102円47銭を記録し、

      僅かですがドルの高値を更新しています。

      ただそれでも「日足」チャートの「雲」の入り口で留まっており、「52

      日線」と「120日線」も微妙に絡んでいる状況です。

      当然ですが、ここからが上方にある「雲」との戦いになります。

      この「雲」は比較的厚く、上抜けするには103円台前半を明確に抜ける

      必要があります。

      昨日は上記ウクライナ情勢にやや明るさが見え始めたことから、安全資産

      の債券が売られ、米長期金利は約2週間振りに2.72%台まで上昇しド

      ル高につながっています。

      それでもここから103円台前半を抜けるにはドルへの支援材料が足りま

      せん。

      米長期金利の一段高と、株価がさらに上昇し「リスクオン」の流れが加速

      することが必要です。

      102円台半ばまでドル高が進んだことで、101円台前半が底堅かった

      ことが確認され、100円割れのリスクはさらに後退しました。

      しかし昨日の4者会談ではロシアが譲歩する姿勢を見せてはいますが、

      これでロシアがクリミア東部への介入を

      全面的にやめるとは思えません。依然としてロシアの今後の出方が注目さ

      れます。

      先週の新規失業保険申請件数は30万4000件で、前の週からは僅かに

      悪化したものの、同指標の改善傾向が鮮明です。

      より変動の少ない4週移動平均では31万2000件と、2007年10

      月以来の低水準です。

      2007年10月といえば、サブプライムローン問題が表面化し、「パリ

      バショック」で金融市場が揺れた直後になり、同指標に関しては「リーマ

      ンショック」以前の水準まで回復してることになります。

      直接的にはつながらないとしても、今後の雇用統計への改善期待が広がり

      ます。

      本日はウクライナ情勢の好転もあり、日本株はやや買い先行で展開しそう

      です。

      ドル円が102円半ばを上抜け、「雲」の中を力強く上昇できるかどうか

      といったところです。市場の相場観はまだドル高には懐疑的です。

      従って102円50銭から103円にかけてはドル売りオーダーも集まり

      やすいと見られます。それらをこなして上昇できるかが注目されます。

      本日のレンジは102円10銭~102円80銭程度を予想します。



    株高を背景にドル円102円台乗せ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • 東京時間には日経平均株価の大幅な上昇を受け102円台を回復したドル円は

      欧州市場でもその流れを引き継ぎ、一時102円36銭までドル高が進行。

      ただ、NY市場では102円台前半でもみ合い、値動きも小幅だった。

    • ユーロドルはアジア市場で1.38台半ばまで買われたが、その後の海外市場では

      1.38台前半まで下落したあと、やや反発し「往って来い」の展開に。

      値動きが大きかったユーロ円の動きに引っ張られた側面も。

    • 株式市場は3日大幅に続伸。ヤフーの決算や、良好な経済指標に安心感が広がり

      ダウは162ドル高で、1万6400ドル台まで上昇。

    • 債券相場は横ばい。株高やイエレン議長の発言などで売られたものの、ウクライナ

      情勢が支えとなり、前日比小幅な下落に留まる。

    • 金は、原油は小幅に反発。


    • 3月住宅着工件数 → 94.6万件

    • 3月建設許可件数件数 → 99.0万件

    • 3月鉱工業生産 → +0.7%

      本日の注目イベント

    • 独   独3月生産者物価指数

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   4月フィラデルフィア連銀景況指数  

    • 米   決算発表 →GE、ブラックロック、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレー

    • 加   カナダ3月消費者物価指数


      前日まで101円90銭から102円レベルが重たく、この水準で押し戻

      されてきたドル円は、株式市場の急騰に102円台に乗せ、昨日この欄で

      も述べたように「102円台を維持」しています。欧州市場で一時102

      円37銭まで上昇し、NYではもう一段のドル高への期待もありましたが、

      動きは小幅で、下押しはなかったものの、欧州市場でのドル高値を抜くこ

      ともできていません。

      これは「日足」の一目均衡表を見ると、「雲」の入り口があり抵抗される

      ことが容易に想定されることと、さらにこの水準には「52日線」と

      「120日線」が集まっており、一筋縄ではいかないことも予想されました。

      従って、足許ではまずこの水準を明確に上抜けすることが「102円台維持」

      の条件になります。

      この水準を抜くことができなければ、再び101円台まで押し戻され重苦し

      い展開が続くことも予想されます。

      とは言え、やはり株価の大幅な上昇はドル高への大きな援護射撃になること

      を改めて確認した次第です。

      昨日のNY市場でも、アジア市場での株高や、中国の1-3月期GDPが政

      府目標には届かなかったものの、市場予想を上回ったことで株式市場にも好

      影響を与え、ダウ平均株価は162ドルの大幅高で取引を終えています。

      ダウ平均はここ3日間で398ドルほど上昇し、先週1週間の大幅な下げを

      ほぼ取り戻した格好です。

      NY株式市場の大幅反発の背景の一つには、企業業績の上振れが挙げられます。

      昨日もヤフーの好決算が相場全体の雰囲気を良くした面もあります。

      ただ注意すべきは、今決算では全体が良い訳ではなく、そこには企業の戦略も

      からんでおり、選別する必要があります。

      金融でも、JPモルガンやバンカメは不調である一方、シティーやウェルズな

      どは好決算でした。

      今後は日本の3月期決算も本格的に発表されることから、日経平均株価もその

      結果を織り込んでいく動きになろうかと思います。

      ドル円は上述のように、102円台半ば超えができるかどうかが注目されます

      が、まだ手放しでドル高を見据えるわけには行きません。

      それはやはり米長期金利が「低位安定」しているからです。

      株価が大幅に上昇すれば、「リスクオン」から一般的には安全資産の債券が売

      られ、その結果長金利が上昇します。

      ここ3日間で398ドルもダウが上昇しましたが、この間の長期金利は僅か

      1ベーシス(0.01%)程度の上昇でほとんど変わっていないとも言えます。

      ドル円が昨年末のように大幅な上昇を見せるは、長期金利が2.8%から3%

      程度へ上昇していることが必要です。

      そう考えると、足許のドル高にそれほど大きな期待を寄せるのは時期尚早です。

      本日も株価が堅調に推移すると予想し、ドル円のレンジは101円80銭から

      102円80銭程度を予想したいと思います。

      新聞記事に「要人発言」が相場を動かすとありましたが、本日は安倍総理が

      ジャパン・サミット2014で講演するすることになっており、また日銀支店

      長会議が開催され、黒田総裁が挨拶を行うことになっています。




    ドル円101円半ばから後半でもみ合い 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円はウクライナ東部の親ロシア派武装勢力を排除するための

      作戦を開始したとの報道で円買いが強まり、一時101円50銭まで

      ドル安円高が進んだがその後は反発。NY株価が続伸したことや、日本政府が

      景気判断を下方修正したことなどを手がかりに、101円90銭近辺まで値を

      戻して引ける。

    • ユーロドルは1.38台を割り込む場面はあったものの、ECBの政策を

      巡る思惑から1.38台前半でもみ合う。

    • 株式市場は続伸。経済指標の悪化や、ウクライナでの緊張の高まりから

      前日比マイナスに転じる場面もあったが、引けにかけて急反発。企業業績の

      上振れが株価を押し上げた。ダウは89ドル高で1万6200ドル台を回復。

    • 債券相場はウクライナ情勢を背景に続伸。30年債利回りは9ヶ月ぶりの

      低水準に。

    • 金は急落。中国の需要が減少するとの観測から前日比27ドル安。

      原油は3日振りに反落。


    • 4月NY連銀製造業景況指数 → 1.29

    • 3月消費者物価指数 → +0.2%

    • 4月NAHB住宅市場指数 → 47


      本日の注目イベント

    • 中   中国 1-3月GDP

    • 中   中国 3月小売売上高

    • 中   中国 3月工業利益

    • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(改定値)

    • 英   3月失業率

    • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)

    • 米   3月住宅着工件数

    • 米   3月建設許可件数件数

    • 米   3月鉱工業生産

    • 米   スタイン・FRB理事講演

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演


      昨日の昼過ぎ、安倍総理と黒田日銀総裁が昼食をはさんで会談した

      との報道で、「株高ドル高」が進み、ドル円は102円台目前の水

      準まで上昇しました。

      黒田総裁は、記者団の質問に答えながら「総理から追加緩和の要請

      はなかった」と述べましたが、同時に必要なら「ちょうちょなく調

      整する」とも語っています。

      昨日もこの欄で触れましたが、ウォール・ストリート・ジャーナル

      紙(WSJ)が、今月末の日銀決定会合までには、安倍総理と黒田

      総裁の会談が行われると報じていました。

      昨日突然その会談が行われたことはややサプライズでしたが、そも

      そも「その効果」を意識して行われたものと見られます。

      トップ会談が行われれば、いやおうなしに「追加緩和」観測が高ま

      り円が売られることになり、事実、この報道でドル高円安が僅かに

      進みました。

      日経平均株価は1万3800円台まで急落し、ドル円も101円台

      という状況の中、このタイミングを狙ったものと思われます。

      ドル円は100円割れのリスクはやや後退しているのも事実ですが、

      一方でウクライナ情勢がさらに緊迫していることが、円の下落を抑

      えている役目をしています。

      また、同じ理由で安全資産である「米国債」への需要も根強く、こ

      れが米長期金利の低下を促していることも円の下落を抑制しています。

      確かに101円20銭あたりが底堅く、さらに100円77銭近辺

      でもドル買い意欲は強いと思われますが、一方で短い「1時間足」を

      見ると、101円90銭~102円あたりで上昇を止められ、キャッ

      プされているのが確認できます。

      好材料は米株式市場がやや下げ止まりを見せていることです。

      本日も日本株の上昇期待からドル円も上値を試す可能性があります。

      その際、上述のように102円を上抜けることができるかどうかと、

      102円台を維持できるかどうかが次の展開には重要になってきそ

      うです。

      本日は材料が多く予定されています。

      中国からは経済指標の発表が相次ぎますが、中でも1-3月期のG

      DPが特に注目されます。

      市場のコンセンサスは前期よりも悪化しているとして、7.3%を

      予想しています。また米国ではベージュブックが公表されます。

      前回は、厳しい天候の影響で雇用などが減速したが、大半の地区で

      景気は拡大したと報告されています。

      予想レンジは昨日と同様に、101円30銭~102円30銭程度

      にしたいと思います。



    米株反発でドル円102円をテスト 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は堅調に推移。ウクライナ情勢の緊張はあるものの、株高と

      長期金利の低下にドル円は102円近辺まで反発。その後はもみ合い

      となり、101円85銭前後で引ける。

    • ユーロは下落。ドラギECB総裁が、ユーロが一段高となれば、追加緩和

      が必要となると発言したことで、1.38台半ばから1.3808まで下落。

    • 株式市場は3日振りに反発。シティーグループの決算と、小売売上高が

      好調だったことを好感しダウは146ドル高。他の株価指数も軒並み反発。

    • 一方債券は3日振りに反落。ウクライナ情勢から上昇する場面もあったが

      結局売りに押され、長期金利は小幅に上昇。

    • ウクライナ情勢の緊迫から金は3週間ぶりに1327ドル台に。原油も

      1ヶ月振りに104ドル台まで上昇。

    • 3月小売売上高 → +1.1%


      本日の注目イベント

    • 豪   RBA議事録

    • 独   独4月ZEW景況感指数

    • 欧   ユーロ圏2月貿易収支

    • 英   英3月生産者物価指数

    • 英   英3月消費者者物価指数

    • 米   4月NY連銀製造業景況指数

    • 米   3月消費者物価指数

    • 米   4月NAHB住宅市場指数

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    • 米   イエレン・FRB議長講演

    • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演

    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

    • 米   決算発表 →ジョンソン&ジョンソン、インテル

      ウクライナ東部では、政府施設を占拠している親ロシア派勢力が期限

      を過ぎても撤去に応じず、緊張が高まっています。

      これに対してウクライナ政府は強制排除にでる可能性があり、ウクラ

      イナ情勢はかなり緊迫した情勢になって来ました。

      このような情勢下でも、NY株式市場が3日振りに大幅反発を見せた

      ことで、ドル円は一時102円02銭まで買われ下値不安はやや和ら

      いだ格好になっています。

      ただ、それでも株高やドルの反発は売られ過ぎからの自立反発に過ぎ

      ず、まだ下値不安を拭い去ることはできません。

      NYダウは先週1週間で約400ドルも下落しており、ある意味当然

      の反発と見ることができます。

      昨日は小売売上高の数字に素直に反応しました。市場予想の+0.9

      %に対して、結果は+1.1%と、13項目のうち10項目で増加し

      ていました。

      2月の同指数が+0.7%だったことを考えると、やはり悪天候の影

      響がなかったことが消費を刺激したと思われます。

      また先週末発表されたJPモルガンは減収だった金融機関の決算では、

      シティーグループの決算が予想外に増加したことが株価全体のセンチ

      メントを良くした面もあります。

      シティー株は好決算からこの日は4.4%株価が上昇して取引を終え

      ています。

      ドル円はひとまず101円割れのリスクが後退しています。

      101円20銭前後が底堅く、今日の報道にもありましたが、日経平

      均株価が大きく売られる中で、「大健闘」と言えなくもありません。

      「ドル円と株価の相関」が崩れつつあるとの指摘がありましたが、

      ドル円は株よりもむしろ米金利により連動する動きを見せており、そ

      の米長期金利が依然として2.6%台~2.8%台のレンジ内で推移

      していることにも関係していると考えられます。

      NY市場で102円を試したドル円ですが、「日足」では102円3

      5銭あたりに「120日線」と「52日線」さらには「雲」の下限が

      集まっています。

      ここはやはり、相当な抵抗を見せるだろうと思いますが、反対にこの

      水準を上抜け出きれば市場の雰囲気も変わってくると考えられます。

      「ウクライナ情勢」と「株価の大幅な調整」を材料にドルの下値を試

      しに行ったが、結局101円台を抜くことができなかったとなれば、

      今度は上値を試しに行くことも想定できます。

      それでもドルの上値を試しに行くには、引き続き企業の好決算と、

      米景気の拡大を示す材料が必要です。

      国内ではアベノミクスに対する期待感と、追加緩和期待がそれぞれ後

      退しています。

      ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じた、「今月3

      0日の決定会合前までに安倍首相と黒田総裁が会談の予定」という記

      事が実現するようなら、こちらも円売りが加速する可能性があるため、

      今後の情報を見極めたいと思います。

      本日のレンジは101円30銭~102円30銭程度を予想します。


    週明けのオセアニア、ユーロ下落で始まる 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は101円台前半から半ばで一進一退。ミシガン大学消費者マインド

      が市場予想を上回ったことでドルが上昇する場面もあったが、株価の下落と

      長期金利の低下に上値は抑えられ、101円60銭前後で引ける。

    • ユーロドルは横ばい。1.39の大台を再びテストしたが上抜けできず。

    • 株価は大幅に続落。JPモルガンの決算が減益だったことと、前日同様

      ハイテク株が下げを主導。ダウは143ドル下げ、1万6026ドルと

      かろうじて大台は維持。

    • 債券相場は続伸。ウクライナ情勢への不安がくすぶり、株価が大幅な

      下落を見せたことで買いが優勢となり、長期金利は2.62%まで低下。

    • 金は続落し、原油は反発。


    • 米   3月生産者物価指数 → +0.5%

    • 米  4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) →82.6 


      本日の注目イベント

    • 中   中国 3月マネーサプライ

    • 欧   ユーロ圏2月鉱工業生産

    • 米   3月小売売上高

    • 米   議会予算局が財政赤字見通しを発表

    • 米   決算発表 →シティーグループ



      先週金曜日のNY市場では、4月のミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想

      を上回ったことで、ドル円は買われたものの、101円71銭どまり。

      その後は株価が大きく調整する中、長期金利の低下に引っ張られる格好で10

      1円台前半まで下落。やはり、NY株式市場の動向が相場の動きを左右する展

      開でした。

      NYダウは先週、結局1週間で約400ドルの大幅下落を見せました。

      ハイテク株中心のナスダック市場はさらに下げ幅を拡大しており、その前の週

      では「ザラ場」で史上最高値を更新する場面さえあったものが、市場のセンチ

      チメントが一変してしています。

      ウクライナ情勢の不透明感という悪材料はあるものの、それだけでは今回の大

      幅下落を説明できません。

      割り高になったハイテク株をヘッジファンドなどが手放しているとの報道もあ

      りますが、いまいち説明不足で実態はよくわかりません。

      先週ワシントンで「G20」が開催されましたが、ここでは「ロシアへの制裁」

      ではなく、新興国も含めて解決策を模索する動きで、ひとまず対立は避けられ

      ています。

      また、ウクライナでも新ロシア派による暴動に対して、ウクライナ政府は対話

      の姿勢も見せてはいますが、まだ混乱は続いている状況です。

      ドル円は依然として上値の重い展開が続いています。下値は101円20銭前

      後が切れるかどうかが目先の焦点です。

      3月3日にこの水準で下げ止まり、さらに先週も同様な展開でした。

      株価がさらに下落を見せると、101円を割り込み、今年のドルの最安値である、

      100円77銭前後をテストする可能性もあります。

      足許ではドル円の調整が長引いており、まだ反発の兆しは見えません。

      米経済指標の改善を好感してNY株式市場が大きくは反発するか、日本サイドで

      追加緩和実施に向けた環境が整って来るなど、「円売り材料」の台頭が待たれま

      す。

      ただ、今週は重要な米経済指標の発表はありません。むしろ16日発表の中国第

      一四半期GDPが極めて重要になりそうです。

      また日米共に企業決算の発表が多く控えていることから、企業収益の上振れが株

      価の上昇につながる可能性はあります。

      それでも今回の調整は時間がかかりそうな雰囲気です。

      週明けの今朝も、ドル売り円買いが優勢な展開で始まっています。

      NY株式の大幅安を受け、日経平均株価も下げ基調で始まりそうです。

      予想レンジはやや円高方向を想定して、100円90銭から101円90銭程度

      にしたいと思います。



    NY株式大幅下落でドル全面安 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は米雇用関連の指標が改善したことで反発し101円97銭

      近辺まで上昇したが、株価の下落と、長期金利の低下に歩調を合わす格好で

      101円33銭まで下落。101円台半ばで反発して引ける。

    • ドルが主要通貨に対して下落する中、ユーロドルでもドル安ユーロ高が進行。

      ユーロドルは1.39ちょうどまで上昇し、約3週間振りのユーロ高を示現。

    • 株式市場は大幅安となり、前日の上昇分を吐き出す。ハイテク株が下落し、

      売りが売りを呼ぶ格好で下落幅が広がり、ダウは前日比266ドル安。

      ナスダックは3%を超える下げを演じる。

    • 株安と、30年債入札が好調だったことから債券価格は上昇。

      長期金利は2.64%台まで低下し、4週間ぶりの低水準を記録。

    • 金は続伸し、原油は反落。


    • 3月財政収支 → 369億ドルの赤字

    • 新規失業保険申請件数 → 30万件

      本日の注目イベント

    • 日   3月マネーストック

    • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(3月10・11日分)

    • 中   中国 3月消費者物価指数

    • 中   中国 3月生産者者物価指数

    • 米   3月生産者物価指数

    • 米  4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    • 米   決算発表 →JPモルガン・チェース、ウェル・ファーゴ


      ドル円は101円33銭まで下落し、ユーロドルは1.39、そして豪ドルドル

      も0.94台に乗せるなど「ドル安」が急速に進んでいます。

      そのため足許の「円高」は、実は「ドル安」と捉えることが正鵠を射ているとい

      えます。

      「ドル安」の原因は、米長期金利の低下と、株式市場の不透明感が主因と考えら

      れます。ブルームバーグによると、米国株を離れた資金はブラジルなど新興国に

      向かっているとの報道もあります。

      2月には新興国通貨の急落から円が買われたこともありましたが、運用利回り

      を上げるため世界中を駆け巡る資金の足は予想以上に速いようです。

      そうは言っても徐々に進行しているドル安の動きはファンダメンタルズからする

      と理解しがたい部分もあります。

      昨日は新規失業保険申請件数が発表されました。

      結果は30万件と改善しており、この件数は2007年5月以来の低水準となり

      ます。2007年5月と言えば、リーマンショックが起こる前ということになり、

      少なくとも失業保険申請件数についてはリーマン前の水準に戻ったことになりま

      す。

      また、同時に発表された3月の財政収支は369億ドルの赤字でしたが、3月と

      しては14年振りとなる小額です。

      因みに昨年3月の同指数は1065億ドルの赤字で、約1/3に改善しているこ

      とが分かります。

      これだけではドルが売られる理由は見つかりません。

      ドル円は101円33銭まで下落し、1週間前の雇用統計直前に記録した10

      4円14銭から、約3円近い「ドル安」です。

      ドル円が「日足」の「120日線」を下抜けした際にも述べましたが、テクニ

      カルでは強弱まちまちの相場観を示していましたが、現時点では「120日線」

      ブレイクの方に軍配が上がりそうです。

      昨日もNY株式市場が大幅安だったことから、本日の日経平均株価も「年初来

      安値」を更新しそうな気配です。

      このところドル円と株価との相関関係がやや崩れてはいますが、日経平均株価

      が大幅安になると、ドルの下値を試す展開が予想されます。

      下値のメドは、まず3月3日と14日につけた、101円20銭前後ということ

      になります。

      そして、仮にその水準を下回った場合には、101円という大台と、2月に記録

      した100円77銭前後が意識される水準になると思われます。

      市場関係者の間でもそろそろ、「100円割れがある」といった見方も広がって

      きました。

      現在の水準から1円50銭程度であることから、「100円割れ」の可能性が出

      てきましたが、ここは冷静に対処することが求められます。

      レベル感からの安易な買い下がりには注意が必要ですが、同時に売り込み過ぎに

      も注意すべきです。

      レンジ予想は100円90銭~101円90銭程度と見ますが、本日発表のミシ

      ガン大学消費者マインドの結果が注目されます。市場予想は「81.0」で、先

      月より改善が予想されていますが、これが下振れするようだとドルの底値を試す

      展開も予想されます。


    NY株式大幅高にもドル円動かず 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は101円台後半でもみ合い。ウクライナ情勢の緊迫で下値を

      試す場面もあったが101円72銭で反発。上値も市場全体がドル安の

      流れから限定的となり、102円近辺で引ける。

    • ユーロドルはドル安の流れが続き上昇。1.37台後半から1.38台

      半ばまでユーロ高が進む。

    • 株式市場は大幅に反発。FOMC議事録が公表され、将来の利上げに対する

      懸念が後退したことや、アルコアの決算発表が相場を牽引。ダウは181ドル高

      となり、1万6400ドル台を回復。

    • 債券相場は小幅に反落。FOMC議事録では早期の利上げにはつながらない

      との見方が広がり、株価が大幅に上昇したわりには堅調に推移。長期金利は

      小幅に上昇し2.69%台に。

    • 金は小幅に下落。原油は続伸し、約1ヶ月半振りに103ドル台に乗せる。

      本日の注目イベント

    • 豪   豪3月雇用統計

    • 中   中国 3月貿易収支

    • 欧   ECB月例報告

    • 英   BOE政策金利発表

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   3月財政収支

    • 米   G20(ワシントン)


      ドルが全般的に売られる中、円の上昇は小幅に留まり、昨日の東京時間と同水準で

      戻っています。一方ユーロは対ドルでの上昇が目立ちます。

      その結果、ユーロ円も141円台前半まで上昇し、昨日の水準から80ポイントほ

      どユーロ高が進んでいます。

      FOMCの議事録を受け、内容が全体的には「ハト派的」だったことでNY株式市

      場は大幅に反発しました。

      議事録では、「メンバーは、幅広い経済には労働市場の状況改善を支援する十分な

      底堅さがあるとの見解で一致した」と記され、また、数人の参加者は、いくつかの

      要素は「労働市場には失業率のみが示すよりも相当大きなたるみ(スラック)があ

      る」ことを示唆していると指摘しています。(ブルームバーグ)

      注目されたイエレン議長の、「6ヶ月程度」と発言したQE終了後から利上げへの

      期間については特に議論はなかったもようです。

      NY株式市場はこの内容を好感し、金融引き締めのペースは早まることはないとの

      見方が広がり急速に買戻しが入り、大幅高につながっています。

      もっとも、ここ3日間では300ドルを超える下げを見せていただけに、大幅な反

      発は想定内と見ることができ、このまま上昇トレンドに転じるかどうかは不透明で

      す。

      また昨日の株式市場の大幅な上昇の背景には、前日に発表されたアルミ大手の

      「アルコア」の決算が挙げられます。「アルコア」は毎期決算発表を最も早く行う

      企業として知られ、「アルコア」の決算が「四半期決算の幕開け」になります。

      好決算を発表したことで、これから相次ぐ決算発表にも期待が集まり、株価指数の

      上昇につながりました。

      今後大手米銀などの決算発表が続きます。株式市場と為替には強い相関関係が見ら

      れることから、本格的に始まる米企業の決算内容にも注意が必要です。

      NY株式市場が大幅高を演じた割には、ドル円の上昇はほとんど見られませんでし

      た。これは前日同様、米長期金利に反応したものと思われます。

      株価の上昇は通常、安全資産である債券の下落につながり長期金利が上昇します。

      長期金利の上昇はドル買い、円売りに働くためドル高に振れるのが一般的ですが、

      昨日は株価が大幅高だったものの、長期金利の上昇は限定的で、依然として2.

      69%台で推移しています。

      足許のドル円は明らかに株価よりも金利に、より強い相関を見せる展開が続いて

      います。

      前日140円割れ目前まで売られたユーロ円は大きく値を戻しています。

      常に意識される「日足」の「120日線」は、現時点では今回も割り込まずに機

      能していることが確認できます。

      ユーロ圏ではECBの追加緩和が近いのではないかとの観測が強く、ECBが緩

      和策を実施すればユーロ安につながると見られていますが、それでも堅調な動き

      を見せています。

      ここ1ヶ月は概ね、140円~143円のレンジ相場が続いています。

      145円を大きく超えて上昇する可能性は低いと見られ、今後は下落圧力の方が

      強いと予想していますが、年初から読みにくい相場が続いているのも事実です。

      本日からワシントンでは「G20」が開催されます。

      成長戦略やウクライナ情勢が議論されることになりますが、財務相、中央銀行

      総裁会議のため、大きな材料にはなりにくいと思われます。

      予想レンジは101円50銭~102円50銭程度というところでしょうか。


    ドル円2週間振りに101円台半ばへ 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • 米長期金利の低下を背景に、ドル円は急落し一時は101円55銭まで

      円高ドル安が進行。昨日の黒田日銀総裁の記者会見をきっかけに、102円台

      後半から円買いが加速し、約2週間振りに101円台半ばを記録。

    • ユーロドルもドル安の流れから上昇。1.37台後半から1.38台前半まで

      買われたが、「円買いユーロ売り」もあり上昇は限定的。ユーロ円は一時

      140円割れ目前まで円高が進む。

    • 株式市場は連日の大幅安から反発。ダウは10ドル高、ナスダックは33ポイント

      高で取引を終える。

    • 債券相場は続伸。3年債入札が好調だったこともあり、債券市場に資金が入った。

      長期金利は約2週間振りに2.68%台まで低下しドル売りを誘った。

    • ドル安が進んだことから金、原油はともに続伸。

      本日の注目イベント

    • 独   独2月貿易収支

    • 独   独2月経常収支

    • 米   FOMC議事録(3月18、19日分)

    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演

    • 米   タルーロ・FRB理事講演

      NY株式市場が連日下げ、2日間で325ドルを超える下落を見せたことから、

      一旦は自律反発してもおかしくはないと予想しており、それに伴ってドル円も

      反発する可能性もあると予想していましたが、昨日のNY市場では長期金利に

      反応し、円全面高の展開でした。

      株価は3指数とも反発しましたが、安全資産の債券がウクライナ情勢などの影

      響から買われ、長期金利の低下にドル円が反応し、101円55銭まで「円高

      ドル安」が進んでいます。

      先週末の雇用統計前には104円台前半までドル高が進行しましたが、僅か3

      日で2円50銭もの下落です。いつものことですが「下落相場の足は速い」こ

      とに驚かされます。

      今回初めてライブで中継された黒田総裁の記者会見はいつも以上に注目されて

      いたようです。

      「追加的な緩和は現時点では考えていない」との言葉に、市場はドル売りで反

      応し、102円台後半から下落基調を早めました。

      昨日もこの欄で、「102円台半ばを割り込むと円買いドル売りが加速する可

      能性がある」と述べたように、ここからのドル下落スピードは速かったです。

      NY市場で102円を割り込むと、「ストップロス」のドル売りを巻き込んで

      101円台半ばまで下落しました。

      日銀による追加緩和期待が後退し、「追加緩和そのものがないのではないか」

      といった見方も広がり、さらに、ウクライナ東部での緊張の高まりが「安全通

      貨の円買い」と「安全資産の米国債買い」を拡大させたことが主因で、長期金

      利の低下と円高に結びついたと判断できます。

      ドル円を見る上で重要なのは「日米金融当局の政策スタンス」であることは、

      これまでも何度も述べてきました。

      従って、今後ドル高円安への可能性は十分あると考えており、現時点でもその

      考えに変わりはありません。

      しかし、テクニカルをじっくり見るとこれまでにない変化が起きてきることを

      知らされます。

      「日足」チャートでは昨年11月初旬以来、ローソク足は一度も割り込んだ来

      なかった「120日線」を、昨日は割り込んでいます。

      実に5ヶ月振りのことになります。

      同時に昨年10月8日の96円68銭を起点に、10月25日の96円95銭

      を結ぶ「サポートライン」では、昨日の下落を支えており、ここは抜けていま

      せん。

      一方「一目均衡表」の「基準線」は横ばいで、今回の下落が短命に終わること

      を示唆しています。

      これら強弱のテクニカルから、ここは非常に判断に迷うところです。

      安易に買い下がるのではなく、様子を見るほうが無難でしょう。

      特に、103円、102円台で買い下がってきた方は注意が必要です。

      ここから一段とドルが下落するとすれば、メドは101円の大台と、2月4日

      に記録した100円77銭ということになります。

      本日は円高が進んだことで、日経平均株価も大幅な下落が見込まれます。

      ドル円がNYの底値である101円55銭を割り込まないかどうかが注目され

      ます。

      予想レンジはややワイドに、101円20銭~102円50銭程度にしたいと思

      います。



    NY株式市場連日の大幅下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • NY株式市場が先週末に引き続き大幅な下げを見せたことで、

      ドル円は上値の重い展開が続く。一時103円台割れを試したものの、

      勢いはなく、103円台前半でもみ合う。

    • ユーロドルは反発。ECBのメルシェ理事がユーロ圏は差し迫った

      デフレリスクはないと発言したことを手がかりに1.3750近辺まで

      買い戻しが進む。

    • 株式市場は連日の大幅安。先週末のセンチメントを引き継いだことや、

      ウクライナでの大規模なデモを嫌気したなど真相は不明だが、ハイテク株が

      先導する形で下落。ダウは166ドル安で引け、2日間で325ドルを超える

      下げとなった。

    • 債券相場上昇し、1週間振りに長期金利が2.7%近辺まで低下。

    • 金、原油はともに反落。


    • 2月消費者信用残高 → 164.9億ドル

      本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合

    • 日   黒田・日銀総裁記者会見

    • 日   2月国際収支

    • 日   3月景気ウォッチャー調査

    • 英   英2月鉱工業生産

    • 米   IMF、世界経済見通し発表

    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

    • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演

    • 加   カナダ3月住宅着工件数

      NY株式市場が再び波乱要因となり、ドル円は上値が重い展開になりつつあります。

      昨日もこの欄で、「突っ込み売りには注意が必要」とのコメントを書きましたが、

      ドル円は株価の大幅下落の割には103円を維持し、先週末のNYクローズと著変

      はありません。むしろ健闘しているとの印象さえあります。

      ただ、NY株式市場の2日間で325ドルを超える下げは、「単なる利益確定の売

      り」と、捉えていいのか判断に迷うところです。

      今後起こりうる何かを暗示しているのかもしれません。

      ブルームバーグによると、ナスダック100指数の先週末の下げを受け、オプショ

      ン取引が示す弱気な見方が4年前の急落時以来の高水準になっているようです。

      同指数に連動する上場投資信託(ETF)のプットオプション(売る権利)の取引

      量は4日に100万枚を超え、これは数分間で8620億ドル(約87兆円)の時

      価総額が吹き飛んだ取引日の翌日である、2010年5月7日以来の高水準である

      と伝えています。

      2010年5月にはNYダウは1日で約1000ドル急落し、ドル円は5円以上、

      ユーロ円は10円ほど下落したことを鮮明に記憶しています。

      ダウ1000ドル下落の原因は高速取引だったとか、発注ミスといったうわさが

      ありましたが、真相は不明でした。

      ダウが大幅に下落すれば「リスクオフ」から円が主要通貨に対して買われ、「円

      全面高」になる傾向があります。

      足許ではそのような状況には至っていませんが、今後もNY株式市場の動向から

      は目が離せません。ドル円は103円近辺でほぼ下落は止められている状況です。

      ここには「日足」の「雲」の上限があり、これが意識されているものと思われま

      す。

      また「雲」の中には、「52日線」と「120日線」が位置しており、103円

      を割り込んでも102円台半ばから下値では一旦支持されそうな形になっていま

      す。

      ただし、注意が必要なのは「先行スパン」が形成する「雲」です。

      既に「ねじれ」を見せており、先行きドルが下落する可能性もあることを示唆し

      ています。

      日米の株価が調整局面入りし、注目される日銀による追加緩和期待が後退する

      状況になると、ドルの下落に勢いが付く可能性があることも、頭の片隅に入れ

      ておきたいと思います。

      本日は午後3時半から黒田日銀総裁の記者会見が行われます。

      「追加緩和」に関して、否定的な発言をするのか、あるいは景気次第では

      「ちゅうちょなく行動する」という文言が聞かれるのかが焦点です。

      なお今回から記者会見の模様はインターネット等で放映されることになってい

      ます。

      レンジは102円50銭~103円50銭程度と予想します。


    ドル円米株式下落で103円台前半に 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場


    • 3月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が19.2万人
      の増加と発表され、ドル円はやや下落した後104円13銭まで
      上昇。その後は株式市場の大幅下落と長期金利の低下を横目に
      ドルが売られる展開となり103円20銭まで下落し、
      103円30銭近辺で引ける。

    • ユーロドルは約2ヶ月ぶりに1.36台後半まで下落。ECBが
      量的緩和を実施した場合の影響を試算しているとのうわさがユーロ売りに
      つながった。

    • 株式市場は大幅安。雇用統計発表直後のザラ場では最高値を更新する
      場面があったが、ハイテク株などの下落が相場全体を牽引し、ダウは
      159ドル安で引ける。

    • 債券相場は上昇。株安と雇用統計が市場予想を下回ったことで
      買いが優勢に。長期金利は2.72%台まで低下。

    • 金はドルが下落したことで大幅に反発。原油は続伸し101ドル台に。

    • 3月失業率       → 6.7% 

    • 3月非農業部門雇用者数 → +19.2万人

      本日の注目イベント

    • 日   3月マネタリーベース

    • 日   2月景気動向指数

    • 独   独2月鉱工業生産

    • 欧   ECB年次報告

    • 米   2月消費者信用残高

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演 

      米3月の雇用統計では、注目の非農業部門雇用者数が市場予想の20万人を

      若干下回る、19.2万人と発表されました。ドル円はまず下落で反応しま

      したが、その後前月分と、前々月分が上方修正されたことで104円台に乗せ、

      104円13銭までドル高が進みましたが、株価が急落し、長期金利が

      低下したことで結局103円台前半までドル安が進行しました。


      2月分は12.9万人から14.4万人に上昇修正され、1月分も

      15.5万人から19.7万人に修正されたことで、今年に入ってからの

      3ヶ月平均は月18万人程度となり、FRBがメドとする20万人には

      届かないものの、決して悪い数字ではありません。

      むしろ、1月、2月は明らかに悪天候の影響で雇用者数が思ったほど

      増加しなかったことが確認され、米労働市場は依然として拡大しているとの

      印象を残す結果になりました。


      正直、その後のNY市場のドル安の展開には驚かされました。

      高値から約1円も円が買われ、ドルが売られたことになります。

      株式市場の下落が最大の要因と思われますが、株式関係者からも、この日の

      株価下落は説明できないと言った声も聞かれました。


      104円の10銭前後は、前日にも記録しており、結局この水準が

      「ダブルトップ」となり下落に転じたことになりますが、これは

      「日足」チャートで「遅行線」が「雲」に抑えられたことと無関係では

      ありません。

      4月3日の「今日のアナリストレポート」でも触れたように、

      「遅行線」が「雲」を上抜けするには104円20銭程度まで

      上昇し、104円台で取引を終える必要がありました。

      形とすれば、この「遅行線」が「雲」に抑えられたことで、上昇

      できなかった格好になっています。


      ドル円は一旦調整することになるかも知れませんが、米労働市場の

      拡大が確認されたことを考慮すれば、ドルの押し目を拾っていく

      ことになろうかと思います。

      102円台半ばから103円あたりではドル買い需要も強いと

      予想しますが、不確実要因はやはり株式市場の動きです。

      NYダウは、ザラ場では2日連続で「史上最高値」を更新する場面が

      ありましたが、結局維持できずに引けています。

      量的緩和が着実に縮小される中、急速に株価が上昇してきたことを

      考えると、こちらはさらに「長い調整」が必要なのかもしれません。

      そのため株価が予想以上の調整を見せるようだと、ドル円も再び

      上値の重い展開になる可能性があります。

      一方で、余り明確な理由もない中で大幅な下げにつながった

      NYダウだけに、週明けの月曜日には反発することもあり得えるため、

      ドル売りの水準には注意したいところです。


      本日もNY株式市場の大幅下落を受けて、日経平均株価がどの程度の

      下落幅になるかが注目されます。

      100円程度の下落幅であれば想定内ですが、300円を超すようだと

      102円台までドルが売られる展開も想定されます。

      本日は102円80銭~103円80銭程度を予想します。


    ECB政策金利据え置きでユーロ乱高下 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • 東京タイムに104円台に乗せたドル円だったが、その後は

      本日の雇用統計を控え小動き。それでも米経済指標がさえない中、

      103円台後半を維持。

    • ECBは政策委員会で現行の政策金利を据え置くことを決定。

      この結果ユーロドルは1.38台まで急伸する場面があったものの、

      その後に急落、一時は1.37台割れまで売られるなど乱高下。

    • 株価は小幅に反落したものの水準は前日とほぼ変わらず。

      本日の雇用統計を見極めたいとする中、ダウは5日ぶりに下げた

      が45セント安に留まる。

    • 債券相場は反発。失業保険申請件数が予想を下回ったことで

      本日の雇用統計に対するセンチメントが悪化し、債券買いに繋がる。

      長期金利は2.79%台と、前日よりやや低下。

    • 金は反落し、原油は小幅に反発し100ドル台を回復。


    • 2月貿易収支        → 423億ドルの赤字

    • 新規失業保険申請件数    → 32.6万件

    • 3月ISM非製造業景況指数 → 53.1


      本日の注目イベント

    • 欧   EU外相会議

    • 米   3月雇用統計

    • 加   カナダ3月失業率

      株高とドル高がうまく機能し、ドル円は今年1月以来となる104円台

      まで上昇する場面がありました。

      ちょうど1週間前の金曜日のNY市場で102円50銭を上抜けし、こ

      れまでのレンジを放れる動きを見せましたが、それから1週間をかけて

      ドル円は緩やなドル高円安トレンドを形成しながら104円台まで値を

      伸ばしてきました。

      昨日は東京時間の午後に、日経平均株価が220円ほど上昇したことで、

      103円台後半で一進一退を続けていたドル円が104円台に乗せました。

      104円台乗せは時間的にはわずかでしたが、この水準では、今年1月

      以来のドル高水準ということもあり実需のドル売りや利益確定のドル売り

      が出たようですが、これは想定内の動きです。

      102円台半ばを抜けてからは、ほぼ押し目もなく緩やかに上昇したドル

      円です。このあたりでの日柄調整はある意味健全な動きと捉えられます。

      もっとも、この程度では「日柄調整」とは言えませんが・・・・。

      株式、債券を含めた金融市場は「リスクオン」が主流となり、昨年末に似

      た雰囲気になってきたように感じます。

      そうは言っても、米長期金利はまだ2.8%前後で、日経平均株価は昨年

      末よりも1200円も低い水準です。

      今年のドル高値である105円台半ばを抜けるにはまだ支援材料が足りま

      せん。今夜の雇用統計で雇用者数が20万人を大きく超えるようであれば

      支援材料となり、104円半ばから105円を試すことも予想されますが、

      一方で雇用者の大幅な伸びはFRBによるQE終了のタイミングを早め、

      金融引き締めが早まることにもつながります。

      この連想が株価の下落圧力になり、ドル円が株価の下落に反応し円高に振

      れるリスクもあろうかと思います。この点には注意が必要です。

      ECBは市場予想通り政策金利の据え置きを決めました。

      記者会見でドラギ総裁は、「QEについての議論はあった。この手段が無

      視されていたということはない。

      どのようなQEがより効果的かということについてはもちろん、さまざま

      な見解がある。今後数週間に、議論を進めていく」と述べています。

      (ブルームバーグ)

      この発言から、ECBの政策委員会ではQEを行うべきとのコンセンサス

      は出来上がっているものと受け止められます。

      これまでドイツ連銀がQEには難色を示していましたが足許では、インフ

      レ率が2%というECBの目安に比べ4分の1に留まっている現実が合意

      形成に働いたものと思われます。

      ドラギ総裁は同時に、最大の脅威の一つは「非常に高い失業率だ」とも述

      べており、長期の経済低迷の一因だとする見方も示しています。

      さて今夜は3月の雇用統計が発表されます。

      悪天候の影響もなさそうですし、毎週発表される新規失業保険申請件数も

      3月12日を含む週では減少していました。

      私も含めて、市場では上振れ期待が強いと思われます。

      仮に悪くても17万人程度ではそれほどドル売り材料にはならないと予想

      していますが、どうでしょうか・・・・。

      予想レンジはワイドに見積もって、103円~104円50銭程度でしょうか。



    ドル円米長期金利に支えられ103円台後半 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は米経済指標が市場予想に届かなかったものの、株高、

      長期金利上昇を材料に103円台後半で推移。東京タイムでの

      ドル高地合いをそのまま引き継いだ格好に。

    • ユードルは欧州市場の朝方1.3820まで買われたものの、

      その後はドル高に押され緩やかに下落し1.37台半ばをつける。

      その後は本日のECB理事会の結果を見極めたいとの雰囲気から小動き。

      ユーロは対円では一時143円45銭近辺までユーロ高が進む。

    • 株式市場は続伸。ダウは一時昨年末の史上最高値を上回る場面があったが、

      引け値では40ドル高に留まり更新はならず。S&P500は連日の高値更新。

    • 債券相場は大幅に続落。3月ADP雇用者数が市場予想を下回ったものの、

      前月分が上方修正されたことからリスクオンがさらに加速。

      長期金利は1月22日以来となる2.8%台に乗せる。

    • 金は6日振りに反発。原油は小幅ながら3日続落。


    • 3月ADP雇用者数 → 19.1万人

      本日の注目イベント

    • 豪   豪2月小売売上

    • 豪   豪2月貿易収支

    • 中   中国 3月非製造業PMI

    • 中   中国 3月HSBCサービス業PMI

    • 欧   ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)

    • 欧   ユーロ圏3月サービス業PMI(改定値)

    • 欧   ユーロ圏2月小売売上高

    • 欧   ECB政策金利発表

    • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見

    • 英   英3月サービス業PMI

    • 米   2月貿易収支

    • 米   新規失業保険申請件数

    • 米   3月ISM非製造業景況指数

      ドル円は意識された3月の最高値である103円77銭を上抜けし、

      103円94銭までドル高円安が進みました。

      しかも昨日は東京タイムでドル高が進み、NYではむしろ小動きで、

      株高、金利高の割りにはドルが上昇していない

      との印象もあります。

      先週末に101円台半ば~102円台半ばのレンジを上抜けし、さ

      らに3月のドル高値を抜けてきたことで次のターゲットは1月はじ

      めの105円40銭前後ということになります。

      今週この欄で何度か触れた「日足」での「好転」は、昨日のドル上

      昇で示現しています。

      また「基準線」は、昨日の103円台後半までのドル高を受けて上

      昇を見せました。さらに「遅行線」もローソク足を上抜けしていま

      すが、104円台への上昇がなかったことで、「雲」の上限で抑え

      られた格好になっています。

      ローソク足では全て上抜けしており「青天井」状態です。後は「遅

      行線」が「雲」を上抜けできるかどうかで、104円台にしっかり

      乗せてくれば、こちらも完成します。

      円売りを加速させているのは「リスクオン」の流れで、それを牽引

      しているのがNY株式市場だと見られます。

      ダウは昨日のザラ場では、昨年末の史上最高値である1万6576

      ドルを上回る場面もありました。

      引けでは3ドルほど届いていませんが、ほぼ高値引けです。

      昨年末ダウがこの水準で引けた時のドル円は105円30銭でした。

      まだ、1円50銭ほど「円高水準」です。

      ダウはほぼ最高値に近い水準にもかかわらず、ドル円がいまだに10

      3円台に留まっている最大の理由は米長期金利の水準にあります。

      ドル円と、株式、あるいは米長期金利との相関関係は良く知られてい

      るところです。

      個人的にはドル円は株価よりも、より金利の影響を受けると考えてい

      ます。昨年末の米長期金利は3.03%でした。

      つまり、米長期金利の水準がまだ低いことでドル円は105円に届い

      ていないと見ることができます、

      昨日はそれでも米長期金利は上昇し、1月22日以来となる2.8%

      台乗せを見せています。昨年末に比べ、株価は高値を回復しているの

      に、金利がそこまで上昇していないということは、10年債が昨年末

      の水準まで売られていないことになります。

      米国債は世界で最も「安全な資産」の一つです。

      市場ではまだ、「安全資産」を持っておきたいというニーズがあると

      いうことです。

      それは今年に入って起きた様々な現象を見ると理解できます。

      アルゼンチンペソなど、新興国通貨の急落や、中国景気の不透明さ、

      あるいは現在もまだ進行中ですがウクライナを巡る問題など、やはり

      それなりに「安全資産」へ資金が流れる理由が見つかります。

      ドル円が105円台に乗せるには、今後も米金利の後押しが必要です。

      NY株式市場が堅調だったことから、本日の日経平均株価も上昇が見

      込まれます。

      1年間を通して見た場合、「4月は最も株価が上昇する月」であると

      いうデータもあるそうです。

      株価の上昇を見込んで、どの程度の資金が「安全資産」から「リスク

      資産」(株式)に流れ込むかが焦点になりそうです。

      本日のレンジは103円40銭~104円40銭程度と予想します。


    円主要通貨に対して一段と下落 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は103円台を維持しながら緩やかに上昇。米国の株と

      長期金利の上昇を支えに103円71銭までドル高が進み、3月の

      ドル高値に迫る。

    • ユーロドルも上昇。ドイツの失業者数が予想以上に減少したことを

      受け、ユーロ圏の景気回復が勢いづいているとの見方が広がり、

      1.38台前半までユーロ高が進む。ユーロは対円でも約4週間振りに

      143円台まで上昇。

    • 株式市場は3日続伸。製造業景況指数の上昇を手がかりにダウは

      74ドル高と、昨年末以来の1万6500ドル台に乗せる。

      S&P500は史上最高値を更新。

    • 債券相場は続落。株高と米景気拡大観測が広がり、安全資産の債券は

      売りものが優勢な展開に。長期金利は2.75%台まで続伸。

    • 金はロシア軍の一部撤退でウクライナ情勢が好転したことで5日続落。

      原油価格も大幅に反落し、100ドルの大台を割り込む。


    • 3月ISM製造業景況指数 → 53.7

      本日の注目イベント

    • 豪   豪2月住宅建設許可件数

    • 日   3月日銀短観

    • 日   3月マネタリーベース

    • 欧   ユーロ圏2月生産者物価指数

    • 米   3月ADP雇用者数

    • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

    • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

    • 米   ラガルド・IMF専務理事講演

      ドル円は103円台を一度も割り込むことなく緩やかに上昇しています。

      背景は、ウクライナの緊張がやや緩和されつつあることと、ここにきて

      米景気に対する強気の見方が広がってきたことで、「株高、金利高」が

      進み、リスクオンの流れが低金利の円売りにつながっていることです。

      ドル円はNY市場で、一時103円71銭まで上昇し、3月7日の雇用

      統計直後に記録した103円77銭に手が届く水準まで来ました。

      米経済指標もそこそこ堅調で、昨日もISM製造業景況指数が前月より

      も拡大しており、今週末の雇用統計にも強気の見方が広がっています。

      3月の雇用統計では非農業部門雇用者数は19万人で、失業率は6.6

      %が市場のコンセンサスですが、米大手銀行の中には23万人と予想す

      るところもあり、ドイツ系銀行では27万人を超えると予想していると

      ころもあります。

      もし20万人を超えれば、昨年11月以来ということになり、米景気拡

      大を裏づけることになり「リスクオン」が一段と進む可能性もあります。

      昨日はさらに3月の自動車販売も発表され、天候が回復したことから販

      売台数が予想以上に伸び、前年同月比5.7%増加し、台数も154万

      台と、年率換算で1580万台に届く水準を回復しています。

      特にGMやトヨタは好調で、販売台数を伸ばしているようです。

      3月は寒波の影響もなく客足が伸びたと報告されていますが、この結果

      は週末の雇用統計にも好材料と見ることもでき、雇用拡大への連想につ

      ながります。

      円は主要通貨に対して一段と売られ、ほぼ全面安の様相です。

      ドル円も一時は103円71銭までドル高が進み、先月7日に記録した

      103円77銭が視野に入って来ました。

      この水準を明確に上抜けできれば、105円台にも手が届きそうです。

      一気に105円までドル高が進むことにはならないと思いますが、週末

      の雇用統計の改善などを手がかりにゆっくりと105円に向かうと考え

      られます。

      テクニカル面でもドル円の上昇を示唆しており、昨日述べたように「日

      足」では「転換線」が「基準線」を上抜けしており、「MACD」もマ

      イナス圏からプラス圏に移行しつつあります。

      ウクライナ情勢の悪化や、中国景気の先行きに大幅な懸念材料が出てこ

      ない限り、リスクオンの流れが継続されそうな気配です。

      ドル円はそれでも104円に近づく水準では、新年度入りした実需のド

      ル売りも見られそうです。

      このところ東京タイムでは極めて値幅が狭く、勝負は午後4時以降とい

      うことになりますが、まずは103円77銭を抜くことができるかどう

      かです。

      今夜はADP雇用者数が発表されます。事前予想は19万5000人で、

      昨年11月以来の高水準が見込まれています。

      本日のレンジは103円30銭から104円30銭程度を予想します。


    円全面安で、豪ドル円95円台後半 

    ひと目で分かる昨晩の動き

    NY市場



    • ドル円は東京時間では102円台後半で様子見だったが、海外市場に

      入ると103円台に乗せ、NY市場では一時103円44銭までドル高が

      進む。ただその後はイエレン議長の発言や軟調な経済指標に103円割れ

      までドル売りが優勢となったが、103円20-25銭まで反発して引ける。

    • ユーロドルは域内の消費者物価指数が予想を下回ったことで一旦は

      1.37台全前半まで売られたが、その後は切り返し1.38台前半まで反発。

    • 株式市場は続伸。イエレン議長が景気刺激策の継続が必要との認識を

      示したことが支援材料となり、ダウは134ドル高と再び最高値が視野に入る

      水準まで上昇。

    • 債券相場は横ばい。イエレン議長が労働市場には「相当のたるみ」が

      あると発言したことが相場を支えた。

    • 金は続落し1283ドルに。原油も4日ぶりに小反落。

    • 3月シカゴ購買部協会景気指数 → 55.9


      本日の注目イベント

    • 豪   RBAキャッシュターゲット

    • 日   3月日銀短観

    • 中   中国 3月製造業PMI

    • 中   中国 3月HSBC製造業PMI(改定値)

    • 独   独3月雇用統計

    • 欧   ユーロ圏3月製造業景況感指数(改定値)

    • 欧   ユーロ圏2月失業率

    • 英   英3月製造業PMI

    • 米   3月ISM製造業景況指数

      先週末のNY市場で上値の目処である102円台半ばを超えたドル円は、

      やや方向感を見せ103円台半ばまで上昇しました。

      この水準は先月の雇用統計発表直後に記録したレベルで、約1ヶ月ぶり

      ということになります。問題はここからです。

      103円台前後を維持できるかどうかが重要で、この水準を維持できな

      ければ再び元の「膠着状態」に戻ってしまうことにもなりかねません。

      ドル円にとっては「正念場」です。

      ドル円は欧州時間帯に103円30銭前後まで上昇したことから、NY

      市場でのもう一段のドル高期待もありましたがイエレン議長の講演内容

      と、経済指標に上値を抑えられ、一旦は102円台後半まで押し戻され

      ましたが、引けにかけては再び103円台に戻すところを見ると、円売

      りに勢いがつきそうな予感もします。

      イエレン議長はシカゴで講演し、米当局が5年以上にわたって緩和政策

      を維持してきたものの、失業対策はまだ十分ではないとの認識を示し、

      「異例のコミットメントはまだ必要であり、この先も当面必要だろう。

      これは他の米金融当局者と広く共有している見解だと確信している」と

      語っています。

      また、「グレート・リセッション(大不況)の傷跡がまだ残っており、

      目標達成には時間がかかるだろう」とも述べています。(ブルームバーグ)

      議長は先月のFOMC後の記者会見で、QE終了後の利上げのタイミン

      グについて「おそらく6ヶ月程度」と口を滑らせてしまったことで、株

      式市場と債券市場が大きく下落するきっかけを与えました。それだけに

      今回の講演内容は注目されていましたが、講演では株式、債券市場に配

      慮した格好になりました。

      事実、債券は横ばいでしたが株式市場は大幅に反発し、史上最高値に手

      が届く水準まで反発しています。

      円は「リスクオン」が進み、海外市場では全面安の展開でした。

      ユーロ円は一時142円60銭前後まで上昇し、豪ドル円は95円72

      銭近辺まで買われ、実に昨年6月4日以来の円安水準を記録しています。

      明らかに円全面安の展開になりつつありますが、このトレンドが今後も

      続くかどうかを慎重に判断しなければなりません。

      日米とも株高がやや戻ってきており、とりわけ米株式市場では先高感が

      広がっています。

      金価格を見ても、3月14日の1379ドルから下落に転じ、足許では

      4日続落しています。そして昨日のNYでは1283ドルまで下落して

      います。

      そもそもウクライナ情勢の緊張の高まりから「質への逃避」(Flight to

      quality)先として買われたわけですが、足許の水準を見ると「リスクオ

      ン」に傾いていることが金価格からも伺えます。

      テクニカルでは、昨日も触れましたが、「日足」のドル円チャートでは

      「転換線」が「基準線」を下から上に抜ける「好転」を見せ始めました。

      昨日も述べたように、「基準線」は3月7日の103円77銭を上回るか、

      あるいはこのまま横ばいで来週の火曜日を迎えれば上向きに転じるはずで

      す。

      従ってテクニカルを見る限りは、まだこのまま一段と上昇を続けるパター

      ンにはなっていないと言えそうで、ここからのドルの上昇はそう長くは続

      かないことを示しています。

      この示唆が正しいかどうかは、今週の重要なイベント次第ですが、最初に

      述べたようにドル円にとっては「正念場」となります。

      先月の雇用統計で103円77銭までドル高が進んだわけですが、今回も

      週末の雇用統計をきっかけに105円への足がかりをつくるのか注目され

      ます。

      本日の予想レンジは102円80銭から103円80銭程度と見たいと思

      います。

      102円80銭は昨日のNY市場でのドル下落でも届いていないレベルで、

      103円80銭は上述のように、先月のドル高値を意識したものです。



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