市場は重要指標の発表待ち
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
抜けず101円台後半でもみ合う。
FOMCやGDP、あるいは週末の雇用統計を待つ姿勢が強まる。
ナスダック、S&P500は小幅に下落。
との見方で一致しており、上値を重くした。長期金利は2.48%台
まで上昇。
本日の注目イベント
ドル円は先週よりも若干水準を切り上げ、101円台後半で推移して
いますが、この水準で再び膠着状態を強めてきました。
101円90銭から上値がやや重い感じがしますが、ここを抜け切れ
ば102円台ということもありドル売りが並ぶのもやむをえない気も
します。
101銭90銭近辺は、これまで102円40銭近辺にいた「雲」
(日足)が下がってきたことで上値を抑えている形になっていますが
、逆に言えば「抜け易い」とも言えます。しかもこの「雲」は非常に
薄く、102円台に乗せれば抜けたことになります。もっとも、その
すぐ上には「120日線」と「200日線」がいるため、完全に上抜
けするには102円20銭程度まで上昇する必要があります。
ドル円の膠着状態は、相場を動かす材料が不足していることがありま
すが、今週は米国から重要指標が相次いで発表されることから「今度
こそは・・・」と期待も膨らみます。30日にはADP雇用者数と第
2四半期GDPが発表されます。
特にGDPについては、前期が市場予想を大きく下回る「-2.9%」
だったこともあり、その反動から「+3.0%」と予想されています。
また、FOMCの声明文も発表されます。
今回はイエレン議長の記者会見は予定されていませんが、100億ド
ルの資産購入の減額が決定されると見られます。
1日の週末には7月の雇用統計が出ます。
先月が28.8万人の増加で、それでもこの指標発表直後に記録した
102円28銭が直近のドルの高値になっており、それ以来約1ヶ月
間102円台を見てはいません。
今回の予想は23.1万人と、失業率は変わらずの6.1%が見込まれ
ています。
今朝の経済紙に、「ドル円の取引高が前年同期比46%減少し、19年
ぶりの低水準」との記事がありました。年初からの値幅が5円弱で、さ
すがにこれでは出来高が増えないのは当然です。
昨年が特に「ドル高、株高」が進み、明確な円安トレンドが出ていたた
め、取引高が大きく膨らんだという背景がありました。そのため昨年と
単純に比較するのは無理としても、ボラティテリティーの低さは尋常で
はありません。7月もそろそろ終わります。
8月に期待するしかありません。
予想レンジは101円60銭~102円10銭程度としたいと思います。
スポンサーサイト
- [2014/07/29 08:52]
- デイリーコメント |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
- | HOME |